株譜
AI 銘柄分析 · 鉄鋼 · 試作

日亜鋼業 5658

鉄の線材を加工する地味な専業。資産は厚いが稼ぐ力が低く、結論は 割高

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)320 円143 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)406 円182 億円差 −21.2%
10 年後から見ると やや割高 価値 320 円143 億円 · 差 −21.2% · 期待の年率 +3.9%
期待の年率リターン(10 年)+3.9%資本コスト比 −4.1 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

日亜鋼業は、鉄の線材を針金、ばね用の硬い鋼線、高力ボルトに加工して売る会社だ。大阪の尼崎に本社があり、日本製鉄が議決権の26%を持つ。筆者の結論は 「割高」 である。資産が厚い一方、本業の稼ぐ力が低く、そこから出る価値は今の値段に届かないと見る。

売上は338億円、営業利益は14億円で、利益率は4%ほどにとどまる。ROEは過去10年の中央値で2%台だ。自己資本は534億円あり、うち約178億円を他社の株式が占める。株式の配当は利益に入るが、それ以外の資産、つまり工場や在庫は、薄い利益しか生んでいない。

財務は強い。自己資本比率は73%、純現金は約51億円で、借金の重さはない。自社株買いも3年続け、株数を約7%減らした。総還元は純利益の9割に近い。経営の姿勢は、前向きに変わってきている。

一方、国内の鋼材需要は構造的に縮む。建築は人手不足、土木は予算頼み、自動車は電動化で線材の需要が細る。値段の決め手は、日本製鉄から仕入れる線材の価格と、商社を通した売り先の力関係だ。

10年の見立ては、数量が1割ほど減り、価格は物価よりゆるやかに上がり、利益率は今と同じ4%前後の形を中心に置いた。

足元は悪くない。第1四半期の営業利益は6割増え、財務の目標も達成した。ただ、本業の薄い利益が、厚い資産を食わせるほどには育っていない。

バリュー投資の観点から

筆者がまず見るのは、この会社が株主のお金をどう使っているかだ。事業の中身は分かりやすい。鉄の線を針金やボルトに加工する、昔ながらの仕事である。ただ、利益率は4%ほどにとどまり、10年を通じて目立った伸びは無い。

資本の使い方は、方向が変わりつつある。自社株買いを3年続け、総還元性向を50%以上と明示した。これは前向きに評価できる。残る課題は、自己資本の3分の1を占める保有株だ。配当しか生まない資産を持ち続けるより、売って事業か還元に回した方が、株主には得になる。

安全域はある。純現金があり、借金は薄く、自己資本比率は73%だ。悲観の筋書きでも会社が傷む心配は小さい。ただ、払う値段に見合う稼ぐ力があるかというと、答えは別だ。本業の稼ぎで測ると、今の値段は高めだと筆者は考える。保有株を売る方針が数字で示されれば、見方は変わる。

付け加えると、バリュー投資で大切なのは、安いかどうかでなく、価値が育つかどうかだ。PBRが低いのは、資産が少ないからでなく、資産が稼いでいないからである。経営が資産を動かし始めるまで、安さは待つ理由にならない。

何で稼ぐ会社か

事業は三つに分かれる。普通線材は、めっきした鉄線を作り、かごや落石防護網、フェンスなどの土木資材に加工する。売上は92億円だ。特殊線材は、硬鋼線、めっき鋼線、鋼より線、鋼索を作る。自動車、電力・通信、公共土木が顧客で、売上は173億円と全体の半分を占める。鋲螺(びょうら)線材は、トルシア形などの高力ボルトで、主に建築の鉄骨に使う。売上は67億円だ。

原料は日本製鉄から商社を通して買う線材である。売り先も商社経由が多く、最大の販売先のメタルワン系は売上の11%を占める。顧客から見れば鉄の線は規格品で、他社でも代わりが利く。ボルトのように規格と品質保証が要る分野と、特殊線材のように用途ごとに仕様を詰める分野は、競争が少し緩い。

生産は尼崎の本社工場と茨城の工場が中心で、子会社に、ジェイ-ワイテックス、滋賀ボルト、太陽メッキがある。連結の従業員は827人。新しい本社屋を建設中で、2026年10月に完成する。基幹システムも刷新した。2025年には、中国の子会社の解散を決めた。

不動産賃貸も小さな柱で、売上は1.6億円、営業利益は1億円ほどだ。事業の中身は、素材そのものより、加工と規格対応で食べる会社だと言える。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねしにくい強みは、広くない。線材は日本製鉄から仕入れた鉄を加工するだけで、加工賃の上乗せ幅が薄い。2015年3月期以降、営業利益率は1〜6.6%の間で動き、一度も7%に届いていない。強みは、規格品の品質保証と、顧客に近い小口の対応力くらいだ。

同業には、線材の二次加工で神鋼鋼線工業や東京製綱などが並ぶ。需要先は国内の建築、土木、自動車、電力・通信で、どれも成長はゆるやかだ。値段は原料の線材と亜鉛の相場に連動し、転嫁に時間がかかる年は利益が削られる。

経営の質は、直近で改善してきた。総還元性向50%以上を目安に掲げ、自社株買いを続けて、実際の還元はそれを上回る。償却前営業利益率8%、D/Eレシオ0.3倍以下という財務目標も達成した。ただ、資本効率の目標は無く、保有株の売却方針も示されていない。

資本の使い方が、いちばんの弱みである。自己資本の3分の1ほどが他社の株式で、稼ぎは配当にとどまる。事業の利益率が低いまま、資産だけが厚くなってきた。筆者は、ここがPBR0.3倍台の主因だと見ている。

人の面では、連結の従業員は827人、提出会社の平均年齢は43歳、勤続は19年ほどだ。労働組合との関係は安定している。技能が現場に蓄積する職種なので、人が定着していること自体は強みになる。賃金は前期に3%上がった。人件費の上昇を価格に転嫁できるかが、利益率を左右する。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

鋼材の需要は、国内で構造的に縮んでいる。2025年度の国内粗鋼生産は8,033万トンで、57年ぶりの低水準になった。日本鉄鋼連盟は、2026年度は前年並みの下げ止まりを期待する段階だとする。人口の減少、建設の弱さ、製造業の海外移転が重なる。中立の10年では、国内需要はさらに1〜2割縮むと見る。

日亜鋼業の三つの分野は、それぞれ事情が違う。普通線材は、国土強靱化の予算が下支えする。落石防護網やフェンスは、公共土木に頼る。特殊線材は、自動車向けが電動化で細る一方、電力・通信向けは更新需要が続く。鋲螺線材は、建築の鉄骨が主戦場で、2024年問題で現場の人手が足りず、着工が伸びにくい。

中国の過剰生産と輸出は、世界の鋼材価格の天井を押さえる。米国は関税を強め、日本から米国への輸出はほとんど期待できない。日亜鋼業は国内向けが中心なので、直接の影響は小さいが、輸入鋼材の流入で国内の相場が下がる経路はある。

物流費の上昇も効く。トラック運転手の時間外規制で、運賃が上がり続けている。製品が重く、嵩張る線材は影響を受けやすい。値上げの転嫁は、顧客との交渉次第だ。

全体として、成長を期待する業界ではない。それでも、規格が厳しく簡単に代替が利かない分野が残ることが、需要の下支えになる。

資本政策と M&A

還元は厚くなってきた。方針は、自己株式の取得を含む総還元性向50%以上だ。配当は据え置きで、配当性向は45%。これに加え、2023年から3年で約350万株の自社株買いを実行し、発行済み株数を約7%減らした。総還元は純利益の9割ほどになる。

投資は、新本社屋の建設に21.9億円、基幹システムの刷新に14.2億円を充てた。どちらも2026年中に終わる。工場への大きな投資計画は見当たらない。今ある設備の償却は取得時の値段のままなので、物価が上がっても費用は増えない。更新の費用だけが膨らむ点は、10年の現金に効く。

政策保有株は大きい。投資有価証券は約178億円で、含み益から税を引いた評価差額金だけで約69億円ある。モリ工業、池田泉州HD、合同製鐵、りそなHD、阪和興業などを持つ。縮減の方針は開示されていない。配当は利益に入っているので、価値は別に足さない。

日本製鉄が議決権の26%を持つ。原料の仕入れ先でもあり、親会社としては扱われていない。M&Aの実績は目立たない。TOBなどの再編は、PBRの低さと株主構成からあり得るが、価値には織り込まない。株主優待は無い。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

財務は強く、株主還元の姿勢も変わった。自己資本比率は73%、D/Eレシオは0.04倍で、財務の目標を達成している。総還元性向50%以上を掲げ、自社株買いを3年続けた。この動きが続けば、資本効率の改善は避けられない。

自己資本534億円のうち、保有株が約178億円ある。評価差額金だけで約69億円の含み益だ。PBRは0.3倍台で、市場は資産を大きく割り引いて見ている。政策保有株の縮減は、全国の上場会社で進む流れだ。日亜鋼業が売却に動けば、現金が還元に回り、価値が一度に表に出る。

足元の事業も悪くない。第1四半期の営業利益は6割増え、経常利益は中間期の計画に対して74%まで進んだ。国土強靱化の予算と更新需要が、公共土木向けを支える。新本社屋と基幹システムの刷新が終われば、投資の負担も軽くなる。10年で見れば、利益率は6%台に乗る余地がある。

日本製鉄が議決権の26%を持つ点も、見方を変えれば安定株主だ。仕入れ先でもあり、原料の供給が途切れる心配は小さい。経営の方向が一度でも資本効率に向かえば、変化は大きい。

慎重な見方

この会社の稼ぐ力は低い。営業利益率は4%ほどで、過去10年を通して1〜6.6%の間を行き来してきた。ROEは中央値で2%台だ。自己資本が厚いのは、稼いだ利益を事業に使わず、保有株や現金で寝かせてきた結果にすぎない。

国内の鋼材需要は構造的に縮む。建築は人手不足、自動車は電動化、土木は予算頼みだ。日本製鉄から仕入れた線材を加工するだけで、値段を自分で決める力は乏しい。物流費も上がり続け、転嫁に時間がかかる。中国の子会社は解散を決め、特別損失も出た。

政策保有株を売る方針は開示されていない。売らないなら、保有株は配当を生むだけの資産だ。配当の利回りは資本コストを大きく下回る。PBR0.3倍台は割安ではなく、資産を活かせていない会社への当然の評価だ。自社株買いも、資産価値を上回る値段で買えば、株主の取り分を減らしかねない。今期の会社予想は経常利益が1割減る見込みで、勢いは弱い。

加えて、日本製鉄が26%を握る構造は、少数株主の発言力を弱める。保有株を売る、大きく還元する、といった決定が経営の意思だけで決まるわけではない。変化を期待して待つ間も、資本コストは時間とともにかかる。

どちらに重みを置いたか

財務の強さと還元の変化は、確かな前進だ。しかし、事業の稼ぐ力が低いまま、資産を活かせていない点が重い。筆者は、中立で利益率を今と同じ4%前後に置き、保有株は売却の方針が無い限り配当の形だけで数えた。保有株を売る方針が示される可能性は残るので、楽観の側にも確率を配った。10年の本質価値は今の時価総額の 7割 ほどで、結論は 割高 になった。

保有株の扱いが、結論を大きく左右する。売却の方針が開示されれば、評価は別の形になりうる。今の時点では、開示された事実だけで数えた。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 393 円176 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 202 円91 億円)。 今の値に割り戻すと 320 円143 億円、今との差 −21.2%、 期待の年率 +3.9%(資本コスト 8.0%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 6% 690 円309 億円 348 円156 億円 +155.7% +9.8% 62 円28 億円
やや楽観 18% 534 円239 億円 277 円124 億円 +99.7% +7.2% 146 円65 億円
中立 40% 408 円183 億円 221 円99 億円 +55.0% +4.5% 252 円113 億円
やや悲観 24% 297 円133 億円 170 円76 億円 +14.9% +1.4% 112 円50 億円
悲観 12% 174 円78 億円 22 円10 億円 −51.6% −7.0% 24 円11 億円
加重平均100% 393 円176 億円202 円91 億円 +46.7% +3.9% 596 円267 億円

今の株価時価総額 406 円182 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 6% 保有株の売却と還元が進み、利益率も6%近くまで上がる 利益 23 億円 · PER 12.5 倍 · 株価時価総額 690 円309 億円

国土強靱化の予算が続き、公共土木向けの普通線材は数量を保つ。電力・通信の更新が特殊線材を押し上げ、高力ボルトも建築の鉄骨で踏みとどまる。価格は物価をやや上回って通り、営業利益率は5.8%に上がる。過去の山6.6%には届かない。

経営は政策保有株の売却方針を数字で示し、現金を自社株買いに回す。含み益から税を引いた約7割が、株主に届く形になる。

自己資本は増え続けるが、還元も厚く、ROEは4%台に上がる。売上は490億円ほどで、営業利益は28億円になる。それでも資本コストには届かず、優良とは言い切れない。

  • 普通線材(めっき鉄線・加工品):数量 4.6(出荷量(万トン)。開示がないため推定)× 価格 28(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 131 億円・営業利益 6 億円。実質で横ばい・価格1.42倍。国土強靱化の予算が続く
  • 特殊線材(硬鋼線・めっき鋼線・鋼より線・鋼索):数量 7.0(出荷量(万トン)。開示がないため推定)× 価格 36(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 256 億円・営業利益 18 億円。実質1.02倍・価格1.45倍。電力・通信の更新と高付加価値品
  • 鋲螺線材(高力ボルト):数量 1.9(出荷量(万トン)。開示がないため推定)× 価格 50(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 95 億円・営業利益 4 億円。実質で横ばい。建築の鉄骨需要が踏みとどまる
  • 不動産賃貸・その他:数量 6.5(当社の取り分(実質、億円・今の値段基準))× 価格 145(名目の価格指数(今=100))→ 売上 9 億円・営業利益 2 億円。賃料は物価並みに上がる

倍率:事業の純利益 23 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.2% が k 8.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)25 億円。全体の PER 12.5 倍、時価総額 309 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:保有株の売却方針が示され、事業の利益率も過去の山の水準まで上がる必要がある。過去10年で一度も7%に届いていないため、6%に抑える。

やや楽観 18% 規格品の強みを保ち、利益率は5%近くへ緩やかに改善 利益 18 億円 · PER 12.5 倍 · 株価時価総額 534 円239 億円

規格品の品質保証が評価され、価格転嫁が少し進む。数量は国内の縮小に押されて5%ほど減るが、電力・通信向けの更新が下支えする。営業利益率は5%近くに上がる。

売上は440億円、営業利益は21億円ほどになる。総還元性向50%以上の方針が守られ、自社株買いも続く。保有株の売却は、小規模にとどまる。

ROEは3%台で、資本コストにはほど遠い。ただ、事業は堅調で、財務の強さが安心感を生む。優良とは呼べないが、傷まない10年になる。

10年の終わりには、財務目標の水準を保ったまま、還元が少しずつ積み上がる姿になる。

  • 普通線材(めっき鉄線・加工品):数量 4.4(出荷量(万トン)。開示がないため推定)× 価格 27(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 118 億円・営業利益 4 億円。実質0.95倍・価格1.35倍
  • 特殊線材(硬鋼線・めっき鋼線・鋼より線・鋼索):数量 6.7(出荷量(万トン)。開示がないため推定)× 価格 34(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 228 億円・営業利益 14 億円。実質0.97倍・価格1.36倍
  • 鋲螺線材(高力ボルト):数量 1.7(出荷量(万トン)。開示がないため推定)× 価格 47(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 83 億円・営業利益 3 億円。実質0.92倍
  • 不動産賃貸・その他:数量 6.5(当社の取り分(実質、億円・今の値段基準))× 価格 140(名目の価格指数(今=100))→ 売上 9 億円・営業利益 1 億円。賃料は物価並み

倍率:事業の純利益 17 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 3.2% が k 8.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)25 億円。全体の PER 12.5 倍、時価総額 239 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:規格対応の強みで価格転嫁が進み、公共土木と電力・通信の更新が数量を支える形。直近の還元強化と財務目標の達成を考え、中立の次に起こりやすい。

中立 40% 数量はじわじわ縮み、利益は物価の分だけ増える 利益 13 億円 · PER 12.5 倍 · 株価時価総額 408 円183 億円

数量は実質で1割ほど減る。建築は人手不足で伸びず、自動車向けは電動化で細る。公共土木と電力・通信の更新が下支えして、極端な縮小は避けられる。価格は鋼材が物価よりゆるやかに上がり、10年で1.3倍ほどになる。

営業利益率は4%前後と、今と同じ水準にとどまる。人件費と物流費の上昇は、価格転嫁でかろうじて吸収できる。売上は395億円ほど、営業利益は16億円になる。

還元は純利益の7割台を続け、自己資本は570億円前後に増える。ROEは2%台で、資本コストを大きく下回る。保有株の売却は進まず、現金が少しずつ積み上がる。普通の素材加工メーカーとして10年を終える筋書きだ。

  • 普通線材(めっき鉄線・加工品):数量 4.1(出荷量(万トン)。開示がないため推定)× 価格 26(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 106 億円・営業利益 3 億円。実質0.9倍・価格1.28倍(鋼材は物価よりゆるやか)
  • 特殊線材(硬鋼線・めっき鋼線・鋼より線・鋼索):数量 6.3(出荷量(万トン)。開示がないため推定)× 価格 33(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 207 億円・営業利益 11 億円。実質0.92倍。自動車向けは細るが電力・通信が下支え
  • 鋲螺線材(高力ボルト):数量 1.6(出荷量(万トン)。開示がないため推定)× 価格 46(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 74 億円・営業利益 2 億円。実質0.85倍。人手不足で建築着工が伸びない
  • 不動産賃貸・その他:数量 6.5(当社の取り分(実質、億円・今の値段基準))× 価格 134(名目の価格指数(今=100))→ 売上 9 億円・営業利益 1 億円。賃料は物価並み

倍率:事業の純利益 13 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 2.3% が k 8.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)25 億円。全体の PER 12.5 倍、時価総額 183 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:国内需要の縮小と物価の分の価格上昇が釣り合い、利益率は今と同じ水準で推移する形。もっとも起こりやすい形として4割に置く。

やや悲観 24% 国内需要の縮小と輸入品で、利益率は2%台まで落ちる 利益 5 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 297 円133 億円

国内の鋼材需要が想定を超えて縮み、輸入鋼材の流入で価格が崩れる。普通線材と特殊線材の数量は2割以上減り、鋲螺線材も建築の弱さで細る。価格は物価に追いつかない。

営業利益率は2%まで落ち、利益は賃貸収入と保有株の配当が頼りになる。固定費の重さが利益を直撃し、減価償却は物価に連動しないため、売上が減る分だけ重く感じる。

還元は絞られ、自社株買いは止まる。ROEは1%まで下がる。財務は傷まないが、事業の価値は目減りする。保有株と現金の存在が、株主に残る最後の支えになる。

経営は新しい投資を絞り、守りに入る。それでも自社株買いは細々と続け、株数は少しずつ減る。

  • 普通線材(めっき鉄線・加工品):数量 3.6(出荷量(万トン)。開示がないため推定)× 価格 24(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 86 億円・営業利益 1 億円。実質0.78倍・価格1.20倍。輸入鋼材と公共予算の減少
  • 特殊線材(硬鋼線・めっき鋼線・鋼より線・鋼索):数量 5.4(出荷量(万トン)。開示がないため推定)× 価格 30(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 162 億円・営業利益 5 億円。実質0.78倍。自動車向けが電動化で細る
  • 鋲螺線材(高力ボルト):数量 1.3(出荷量(万トン)。開示がないため推定)× 価格 41(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 55 億円・営業利益 0 億円。実質0.7倍。鉄骨需要が縮む
  • 不動産賃貸・その他:数量 6.5(当社の取り分(実質、億円・今の値段基準))× 価格 130(名目の価格指数(今=100))→ 売上 8 億円・営業利益 1 億円。賃料は物価に届かない

倍率:ROE 約1% が k を大きく下回る構造的な負けの筋書き。稼ぐ力は低く、売れる資産が価値を支えると見て、PBR で置いた。今の自己資本 534 億円に 0.23 を掛けた(約 123 億円)。売れる資産の目安 130 億円に近く、事業が黒字を保つので、清算前提より大きくは割り引かない。

確率:国内需要の縮小が想定を超え、輸入品の流入で価格が崩れる形。素材の加工業として、起こりやすく、確率は軽くない。

悲観 12% 需要が細り赤字が続く。保有株と現金だけが残る 利益 3 億円 · PBR 0.1 倍 · 株価時価総額 174 円78 億円

建築と自動車向けの需要が構造的に縮み、鋼材の供給過剰で原料高を転嫁できない。数量は実質で4割縮み、価格は物価の伸びを大きく下回る。営業利益は赤字に沈む。

赤字が数年続き、工場の集約と人員の整理が避けられない。配当は絞られ、自社株買いは止まる。評価損で保有株の含み益も目減りする。

清算されない限り、保有株と現金は少数株主には引き出せない。赤字の補填と評価損で、価値は6割ほどに減る。事業は優良でなくなり、資産株としてだけ残る10年になる。

筆者は、この筋書きの確率を低くは置けないと見る。薄い利益率の加工業は、需要が欠けると赤字に転じやすい。

  • 普通線材(めっき鉄線・加工品):数量 2.8(出荷量(万トン)。開示がないため推定)× 価格 22(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 61 億円・営業利益 −1 億円。実質0.6倍・価格1.10倍。供給過剰で原料転嫁が遅れ赤字
  • 特殊線材(硬鋼線・めっき鋼線・鋼より線・鋼索):数量 4.1(出荷量(万トン)。開示がないため推定)× 価格 28(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 114 億円・営業利益 −1 億円。実質0.6倍・赤字
  • 鋲螺線材(高力ボルト):数量 1.0(出荷量(万トン)。開示がないため推定)× 価格 38(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 36 億円・営業利益 −1 億円。実質0.5倍・赤字
  • 不動産賃貸・その他:数量 5.8(当社の取り分(実質、億円・今の値段基準))× 価格 120(名目の価格指数(今=100))→ 売上 7 億円・営業利益 1 億円。賃料収入は残る

倍率:赤字が続き、稼ぐ力ではなく売れる資産で測る。ただし清算されない限り少数株主は引き出せないので、売れる資産の約半分を価値として数えた。PBR は今の自己資本に掛けた値。

確率:建築と自動車向けが一気に細り、赤字が数年続く形。2011年3月期に赤字になった前例がある。5%の下限は超え、1割強に置く。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

普通線材(めっき鉄線・加工品)

めっきした鉄線と、かご・落石防護網・フェンスなどの加工品。公共土木と民間の土木資材向け。

数量出荷量(万トン)。開示がないため推定価格1トンあたり売上(万円・名目)売上営業利益
今 2026/03 4.6 20 92 3
10 年後 中立 4.1 26 106 3

取り方:有報の普通線材の売上 91.88億円。数量は開示がなく、1トン20万円と置いた推定で 4.59万トンとした。営業利益は全社 14.3億円(開示は単一)を、規模と原価の違いから配分した推定で 2.8億円(利益率3%)。

特殊線材(硬鋼線・めっき鋼線・鋼より線・鋼索)

自動車、電力・通信、公共土木向けの高強度の鋼線。売上の半分を占める中核。

数量出荷量(万トン)。開示がないため推定価格1トンあたり売上(万円・名目)売上営業利益
今 2026/03 6.9 25 173 10
10 年後 中立 6.3 33 207 11

取り方:有報の特殊線材の売上 172.87億円。数量は開示がなく、1トン25.05万円と置いた推定で 6.9万トンとした。営業利益は配分した推定で 9.6億円(利益率5.6%)。

鋲螺線材(高力ボルト)

トルシア形・六角の高力ボルトなど。主に建築の鉄骨向け。

数量出荷量(万トン)。開示がないため推定価格1トンあたり売上(万円・名目)売上営業利益
今 2026/03 1.9 35 67 2
10 年後 中立 1.6 46 74 2

取り方:有報の鋲螺線材(高力ボルト)の売上 66.73億円。数量は開示がなく、1トン35.12万円と置いた推定で 1.9万トンとした。営業利益は配分した推定で 1.6億円(利益率2.4%)。

不動産賃貸・その他

賃貸用の土地・建物の収入と、その他の小さな事業。

数量当社の取り分(実質、億円・今の値段基準)価格名目の価格指数(今=100)売上営業利益
今 2026/03 6.5 100 6 1
10 年後 中立 6.5 134 9 1

取り方:不動産賃貸 1.61億円とその他 5.45億円から連結消去 0.61億円を引いた 6.45億円。賃貸の営業利益は開示で 0.98億円。数量は実質(今の値段基準の億円)、価格は物価の指数(今=100)、rev_factor=0.01。全社の費用 0.7億円は筋書きの調整として別に引く。

リスクと懸念

国内需要の構造的な縮小

2025年度の国内粗鋼生産は57年ぶりの低水準になった。建築は人手不足、自動車は電動化で線材の需要が細る。売上の大半は国内向けとみられ、この流れから逃れにくい。

薄い利益率と価格転嫁

営業利益率は過去10年で1〜6.6%にとどまる。原料の線材と亜鉛、物流費が上がっても、顧客への転嫁に時間がかかる年は利益が削られる。

保有株の評価と資本の活かし方

投資有価証券は約178億円で、自己資本の3分の1を占める。縮減の方針は開示されていない。相場が崩れれば自己資本が減り、売らなければ資本効率は低いままだ。

特定の仕入先への依存

原料の線材を日本製鉄から商社経由で買う。日本製鉄は議決権の26%も持つ。仕入れ条件の変更が、利益率に直接響く。

災害と拠点の集中

製造拠点は関東と関西の2か所。大地震や津波で止まれば、代わりが乏しい。有報も自然災害をリスクに挙げている。

特別損失と海外撤退

中国の子会社の解散と旧倉庫の除却で、前期は特別損失が約6億円増えた。海外の事業整理が続けば、同様の損失が出うる。

今後の分かれ目

政策保有株の縮減を、金額と期間で明示する
現金が還元に回る前提が強まり、余った現金の評価が上がる。楽観の筋書きに近づく。
国土強靱化の予算が拡大し、公共土木向けの数量が伸びる
普通線材と特殊線材の稼働が上がり、利益率が5%台に乗る。
輸入鋼材の流入で国内の線材価格が下がる
価格転嫁が遅れ、営業利益率が2%台に落ちる。やや悲観の筋書きに近づく。
自動車の電動化が想定より速く進む
特殊線材の自動車向けが細り、数量の減少が中立より大きくなる。
総還元性向の水準を引き上げる方針が示される
自己資本が厚いまま還元が増え、資本効率が改善に向かう。
日本製鉄が持分を増やす、または再編を持ちかける
低いPBRが評価され、一度に価値が表に出る可能性がある。ただし筋書きには織り込んでいない。

見ておくもの

  • 政策保有株の縮減方針(金額・期間)の開示
  • 営業利益率と、中間期・通期の会社予想の修正
  • 自社株買いの実行額と総還元性向
  • 公共土木・電力通信・建築向けの出荷動向
  • 日本製鉄との取引条件と持分の変化

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の株価に寄せず、ROE が資本コスト 8%(基本 7.5% + 循環・値決め・寿命の +1.0%)を下回るので、PER の上限 1÷k の 7.5〜9 割に置いた。今の株価と PBR(0.3 倍台)は見ていない。数量は実質で国内需要の1〜2割減を基本にし、価格は鋼材が物価よりゆるやかに上がるとして 1.28〜1.30 倍にした。投資有価証券は配当が利益に入るため余り資産に足さず、売却方針がない限り悲観の床だけで使った。余った現金は純現金のうち 25 億円とし、戻り方は 1.0 とした。会社の今期予想(経常利益が1割減)は出発点にせず、過去10年の営業利益の中央値をまたぐ形で10年を組んだ。本社などの賃借は小さく、新リース会計基準の影響は軽い。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 10.4→12.5 倍・やや楽観 PER 9.6→12.5 倍・中立 PER 9.4→12.5 倍・悲観 PBR 0.14→0.146 倍)。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k = 基本 7.5% + quality +1.0% = 8.5%。保有株の評価や日本製鉄との関係は k に足さず、筋書きと確率で表す。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.50% → 8.00%。

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割安 高砂鐵工5458 純現金が時価総額の 6 割ある小さな帯鋼の会社。安く見えるが、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 +31.9% · 10 年 割安(年 +10.5%) やや割安 中央可鍛工業5607 純資産の 3 割で買えるトヨタ系の鋳物屋。厚い現金と持ち株が支えるが、稼ぐ力は資本コストに届かず値上がりの根拠は薄い 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 イボキン5699 姫路で解体・産廃・スクラップを一貫で手がける小さな会社。解体の需要は伸びるが、相場と入札に利益を握られ、今の値段はやや高い 本質価値との差 +26.6% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社神戸製鋼所5406 鉄鋼は薄利でも機械・電力が稼ぐ複合経営、ニッチ特化と1高炉・1電炉への転換が鍵 本質価値との差 +22.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 サンユウ5697 日本製鉄系のみがき棒鋼と冷間圧造用線の中堅。加工賃の是正で利益は戻ったが、自動車の電動化と国内生産の縮みが重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +21.2% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 日本冶金工業5480 高機能材の伸びは本物だが、借金の重さと市況の振れが効く。今の値段は筋書きの加重とほぼ釣り合う 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 東京鐵鋼株式会社5445 鉄筋一本の電炉。足元の利益は山の高さだが、今の値段は山が崩れる前提をほぼ織り込んでいる 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) 適正 モリ工業5464 ステンレス管の国内最大手で財務は盤石。だが稼ぐ力は資本コストに届かず、厚い現金の使い道が評価を分ける 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 合同製鐵株式会社5410 鉄筋と形鋼を作る電炉の中堅。縮む国内で資産だけが重く、帳簿の安さは割安の証拠にならない 本質価値との差 +5.0% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 共英製鋼株式会社5440 国内の鉄筋は縮み、頼みの米国投資は時価総額に迫る大きさ。稼ぐ力は資本コストに届いていない 本質価値との差 +5.0% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 JFEホールディングス株式会社5411 鉄鋼本体の稼ぐ力は薄いが商社・エンジニアリングが支え、重い純負債をどこまで圧縮できるかが分かれ目 本質価値との差 +4.0% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 日本精線5659 ステンレス線の国内首位で半導体向けは伸びるが、稼ぐ力は資本コストに届かず、厚い手元資金も親会社の下では戻りが限られる 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 北越メタル5446 新潟の鉄筋の電炉。建設の冷え込みで赤字に沈み、自己資本の厚さほどには稼げない 本質価値との差 +2.9% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 新日本電工5563 合金鉄の市況の波に、焼却灰資源化という新しい柱が加わる。ただ ROE は資本コストに届かず、値段は成長をやや先取りしている 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 日本金属5491 ステンレスを紙より薄く延ばす腕はあるが、主力の自動車向けが細り、稼ぎは資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −3.3% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 大和工業株式会社5444 稼ぎの主役は国内ではなく北米の合弁。今の値段は海外頼みの好循環が続く前提に寄りすぎている 本質価値との差 −3.8% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 エンビプロ・ホールディングス5698 金属スクラップと焼却灰の資源化が柱。前期は市況の山で、結論は 割高 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 東京製鐵株式会社5423 財務は強いが事業は谷の底。純現金が時価総額の4割を占める一方、稼ぐ力の回復は10年かかる 本質価値との差 −9.9% · 10 年 適正(年 +5.9%) やや割高 株式会社中山製鋼所5408 新電気炉に社運を賭ける電炉メーカー。投資は時価総額の2倍超で、成功しても資本コストに届きにくい 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 虹技5603 鋳物とロールで細く長く稼ぐが、資本の稼ぐ力は資本コストに遠く、帳簿の割安は価値にならない 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 丸一鋼管5463 財務は鉄壁だが、鋼管は値段を自分で決められない。稼ぐ力に対して今の値段は先を行っている 本質価値との差 −14.4% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 新家工業7305 鋼管の専業で、賃貸収益が利益の3割を支える堅い会社。ただ本業の稼ぐ力は薄く、今の値段は回復を先取りしている 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 中部鋼鈑株式会社5461 電炉で厚板を作る国内唯一の専業。財務は鉄壁だが稼ぐ力は資本に見合わず、増産の成功を今の値段は先取りしている 本質価値との差 −16.8% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 大平洋金属5541 製錬所は赤字、稼ぎは鉱山の持分と現金。製錬をどう片づけるかで価値が決まり、今の値段は筋書きの加重を上回る 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 日本製鉄株式会社5401 USスチールの重い借金を背負いながら国内の構造減をどこまで補えるかが本質価値の分かれ目 本質価値との差 −19.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 新報国マテリアル5542 露光装置のステージに使う低熱膨張合金の鋳物で、2 社の客先に頼る小さな会社。足元は好調だが、中立の値打ちは今の値段に届かない 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 三菱製鋼5632 高炉由来の特殊鋼とばねの二本柱。利益は薄く、資本コストに届かない。今の値段は計画の達成を先取りしている 本質価値との差 −22.4% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 日本鋳造5609 温度で伸びない合金LEXと大型鋳鋼の老舗。半導体の山谷が大きく、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 大同特殊鋼5471 自動車向け鋼材の細りを新分野で埋められるかが勝負。今の値段は、その成功をかなり先取りしている 本質価値との差 −27.6% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 パウダーテック5695 コピー機のトナーを運ぶ鉄の粉で世界大手。印刷が細り資本は稼がず、10年では割高 本質価値との差 −29.5% · 10 年 やや割高(年 +2.9%) やや割高 日本鋳鉄管5612 水道管の国内3番手。クボタとの合弁で工場を満たす賭けに出たが、借金が膨らみROEは1%。中計が実っても今の値段は高い 本質価値との差 −29.6% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) 割高 株式会社ヨドコウ5451 素材の鋼板で稼ぐ堅実な独立系。だが ROE は資本コストに届かず、今の値段は割高とみる 本質価値との差 −31.1% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 愛知製鋼5482 トヨタグループ唯一の素材メーカー。電動化の逆風を新事業で埋め切れるかが焦点で、今の値段はその成功を先取りしている 本質価値との差 −34.8% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 大阪製鐵株式会社5449 インドネシアの傷は消えたが、国内だけの電炉に残る稼ぐ力は薄い。今の値段は日鉄の完全子会社化の期待まで抱えている 本質価値との差 −65.8% · 10 年 割高(年 −3.7%)

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読んだ資料

  1. 日亜鋼業 有価証券報告書 FY2026(EDINET DB 抽出)
  2. 日亜鋼業 連結貸借対照表(irbank)
  3. 日亜鋼業 2027年3月期 会社予想(マネックス証券)

分析日 2026-10-19