株譜
AI 銘柄分析 · 金属製品 · 試作

東京製綱 5981

国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,907 円294 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,772 円274 億円差 +7.6%
10 年後から見ると 適正 価値 1,907 円294 億円 · 差 +7.6% · 期待の年率 +7.7%
期待の年率リターン(10 年)+7.7%資本コスト比 −0.3 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

東京製綱は、クレーンやエレベーターに使うワイヤロープで国内の最大手だ。橋のケーブルや炭素繊維ケーブル(CFCC)、タイヤ用のスチールコード、石油販売や不動産賃貸も手がける。2026年3月期は営業利益48億円と、過去最高の利益率7.6%を記録した。

筆者の結論は「やや割高」である。事業は堅いが、稼ぐ力は弱い。10年後の中立の純利益は41億円ほどで、積み上がる自己資本に対するROEは6〜7%にとどまる。確率で重みを付けた本質価値は、今の時価総額の1割ほど下になる。

理由は二つある。第一に、今期の最高益は炭素繊維ケーブルの案件が集中した結果で、会社の来期予想は減益だ。第二に、自己資本が積み上がっても、資本コストを超えて稼げなければ、ためた利益の価値は額面より小さい。PBR1倍割れは、割安の根拠にならない。

注目すべきは、スチールコードを担う子会社が債務超過に陥っている点である。再建できるか撤退かで、10年の姿が変わる。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず10年後も存在する事業かを問う。ワイヤロープと橋のケーブルは必要とされ続けるだろう。ただ、需要は成熟し、利益は鋼材の市況と案件の出方に揺れる。予測の確度は高くない。

オーナー利益は、見かけの利益より小さい。設備の更新と、赤字のスチールコードを支える資金が毎年かかる。直近の営業利益48億円も、案件が集中した幸運を含む。

堀は老舗のブランドと技術の蓄積だ。しかし、材料価格に縛られ、価格を自分で決められる力は弱い。ROEが資本コストに届かない以上、ためた利益は額面より小さい価値で見るべきだ。

資本の使い方では、政策保有株を減らし、総還元性向を4割に引き上げた点を評価する。残る課題は、赤字の子会社の始末だ。

安全域の点では、今のPBRの低さは安全域にならない。バリュー投資家なら、事業の堅さを認めつつ、稼ぐ力に対して割安とは言い切れないと見るだろう。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの柱は四つある。鋼索鋼線が売上の約4割で、ワイヤロープ、ワイヤ、繊維ロープを造る。エレベーターや建機、水産、鉄鋼向けが中心で、国内で約4割のシェアを持つといわれる。利益率は9%弱だ。

開発製品が約3割を占め、利益では最大の柱に育った。橋のケーブルなどの橋梁、落石を防ぐ道路安全施設、そして炭素繊維複合材ケーブル(CFCC)が入る。CFCCは鉄に代わる、軽くてさびにくい素材のケーブルで、橋やコンクリートの補強、洋上風力の係留索に使う。利益率は11%に達する。

子会社の東綱スチールコードが造るスチールコードは、タイヤの補強材だ。販売価格の下落で営業損失が出ており、売上の約8%だが、損失は利益全体の1割を食う。

そのほか、産業機械(計量機・包装機、粉末冶金)と、エネルギー不動産(石油製品の販売、店舗の賃貸、太陽光発電)がある。海外の売上は約14%と小さく、10%を超える顧客はいない。

従業員は連結で約1,400人、研究開発費は年13億円ほどだ。設備投資は年23億円で、半分以上を鋼索鋼線の更新に回している。生産拠点は土浦と堺の工場が中心で、賃貸用の不動産は泉佐野などにある。

優良さと弱いところ

筆者が評価するのは、国内ワイヤロープの地位と、技術の積み上げだ。エレベーターや橋のケーブルは、事故が許されない用途で、実績のある相手から買い続けられる。1887年の創業以来の老舗で、顧客との関係は深い。

一方で、堀は鋼線の価格に縛られる。原料の線材と亜鉛の値上がりを製品価格に転嫁するのに時間差があり、利益率は鋼材の市況に左右される。国内の需要も、建機の海外移管と人口の減少で細る。

資本効率はこの会社の弱みだ。過去10年のROEの中央値は7%で、営業利益率は1〜7%の間を動いた。赤字の期は4回あった。自己資本は412億円と厚いが、その多くは含み益のある投資有価証券や設備に張り付いている。

経営は、スチールコード子会社の再建と、炭素繊維ケーブルの育成という二つの課題を抱える。中計は目標を引き下げざるをえず、規律が問われる局面だ。政策保有株の縮減を進め、8銘柄まで減らした点は評価できる。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

国内のワイヤロープは成熟した市場だ。建設機械、エレベーター、クレーン、水産、鉄鋼などの需要は、設備投資と建設活動に連動して動く。国内では神鋼ワイヤロープなどとの競争があり、世界ではベカルトなどの大手がいる。値段は鋼線の価格と為替に左右される。

炭素繊維ケーブルは新しい市場で、橋やコンクリート構造物の補強、北米の高速道路、洋上風力の係留索に用途が広がる。北米では工場を設立し、規格化の進展を需要の見通しの根拠としてきた。ただし、受注は案件単位で、前倒しや遅れで年ごとの業績が振れる。2019年3月期にも、案件の遅れで予想を下回った前例がある。

橋梁は、国内の老朽化対策で補修の需要が続く。工事の発注量は公共予算に左右される。

スチールコードは、世界のタイヤ用補強材の市場で、中国・韓国・欧州の大手が量で圧倒する。日本の単独の工場が価格競争に勝つのは難しく、赤字が続いている。

鋼材の価格は、中国の過剰生産が上値を抑えている。鋼線を買って製品にする当社は、材料が安くなる局面では追い風だが、値下げ圧力も同時に受ける。

資本政策と M&A

還元の方針は、中計で総還元性向40%以上を掲げている。2026年3月期の年間配当は前期より増え、配当総額は約11億円と純利益の約3割にあたる。残りは自社株買いなどで補う。株主優待は確認できなかった。

資本は、サステナブル化投資と重点事業(炭素繊維ケーブル、橋梁ケーブル、洋上風力関連)に優先して回す。余った資金は有利子負債の圧縮に充てる。

政策保有株は、上場8銘柄で約35億円に減った。最大の保有先は日本製鉄である。2021年には日本製鉄が敵対的とされたTOBで出資を一時19.9%まで高めたが、公正取引委員会の指摘で売却し、約1割に戻る見込みと報じられた。現在の持分は確認できていない。

借入は、シンジケートローン約49億円を含み、担保として工場財団がある。純資産の維持と、営業損益が2期連続赤字にならないことという財務特約が付く。スチールコード子会社への債権は、回収可能性を見直して個別で費用を計上した。筆者は、日本製鉄などによる買収を期待して価値を上乗せしない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

今期の営業利益48億円と7.6%の利益率は、炭素繊維ケーブルや橋梁といった開発製品の伸びが支えた。開発製品の利益は21億円と、全体の4割強を占める最大の柱に育っている。北米での規格化、国内の橋の老朽化対策、洋上風力の係留索と、追い風が重なる。

国内ワイヤロープは約4割のシェアを持ち、価格改定が浸透して利益率も改善してきた。エレベーターや橋の用途は事故が許されず、実績のある会社から買い続けられる。需要は急には落ちない。

財務も改善している。純有利子負債はこの10年で265億円から157億円まで減り、D/Eレシオは0.5を下回る水準へ向かう。政策保有株は縮減を進め、総還元性向は4割以上と、株主への配分も厚くなった。

さらにスチールコードの赤字は、再建か撤退で止められる。損失は全体の利益の1割で、止まれば営業利益は5億円ほど増える。

日本製鉄が19.9%を狙ったTOBに動いた事実は、外部から見ても価値のある資産だと映った証拠だ。PBRが0.7倍前後と低い今、資産価値に見合う評価に戻る余地がある。

慎重な見方

今期の過去最高益は、炭素繊維ケーブルの案件が一度に集中した結果だ。会社の来期予想は営業利益43億円と1割以上の減益で、中計の目標(売上680億円、営業利益45億円)も未達の見込みだ。案件型の事業は、受注が続く保証がない。

スチールコードは、価格の下落で営業損失が6億円出ている。子会社の債務超過は34億円に膨らみ、親会社は債権の回収可能性を見直す事態になった。撤退すれば、保証や貸付金の損失が一度に出る。

財務特約には、営業損益が2期連続で赤字にならないことが入る。過去20年に赤字の期は4回あり、2013年3月期は純損失が288億円に達した。金利が上がれば、純有利子負債157億円の利払いも重くなる。

資本効率の低さは構造的だ。過去10年のROEの中央値は7%で、資本コストを下回る。自己資本は412億円あっても、含み益のある株や設備に眠ったままだ。PBRの低さは割安ではなく、稼ぐ力の弱さの表れである。

日本製鉄の2021年のTOBも、公取委の指摘で持分の一部を売却する結果になった。買収を期待するのは筋が悪い。

どちらに重みを置いたか

開発製品の伸びと財務の改善には説得力があり、事業の質を否定する材料は少ない。ただし価値の計算では、後者が突く資本効率の低さと、案件型の利益の不安定さが重い。中立の筋書きでも、ROEは6〜7%と資本コストに届かず、10年後の価値は今の値段をわずかに下回る。確率は中立を最も厚くし、やや悲観に楽観より重みを寄せた。子会社の債務超過と、過去の赤字の多さを考えたためだ。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 2,886 円446 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 837 円129 億円)。 今の値に割り戻すと 1,907 円294 億円、今との差 +7.6%、 期待の年率 +7.7%(資本コスト 8.0%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 7% 5,615 円867 億円 1,171 円181 億円 +283.0% +14.4% 475 円73 億円
やや楽観 20% 4,089 円631 億円 1,022 円158 億円 +188.4% +11.2% 1,022 円158 億円
中立 38% 3,320 円513 億円 913 円141 億円 +138.9% +9.1% 1,609 円248 億円
やや悲観 24% 1,579 円244 億円 708 円109 億円 +29.1% +2.6% 549 円85 億円
悲観 11% 315 円49 億円 307 円47 億円 −64.9% −9.9% 68 円11 億円
加重平均100% 2,886 円446 億円837 円129 億円 +110.1% +7.7% 3,723 円575 億円

今の株価時価総額 1,772 円274 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 7% 炭素繊維ケーブルが北米とインフラ更新で大きく育つ 利益 64 億円 · PER 13.5 倍 · 株価時価総額 5,615 円867 億円

炭素繊維ケーブル(CFCC)が北米の規格化とインフラ老朽化対策、さらに浮体式洋上風力の係留索で採用を広げ、開発製品の量は10年で1.8倍になる。橋梁ケーブルの更新工事も途切れず、案件の波が小さくなる。国内のワイヤロープは建機・エレベーター向けの需要を保ち、価格改定も物価並みに通る。スチールコードは子会社の再建が進み、赤字から小幅な黒字に戻る。全社の営業利益率は9%台と、今期の過去最高7.6%を超える。ただし、これは受注の質が一段上がった場合に限る。借入は返済が進み、総還元性向は4割を保って自己資本は積み上がる。

  • 鋼索鋼線(ワイヤロープ・ワイヤ):数量 5.0(ワイヤロープ・ワイヤの出荷量(万トン・年、推定))× 価格 76(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 382 億円・営業利益 34 億円。数量1.00倍×価格1.36倍、利益率9.0%
  • スチールコード:数量 2.2(スチールコードの出荷量(万トン・年、推定))× 価格 26(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 57 億円・営業利益 1 億円。数量0.90倍×価格1.30倍、利益率2.0%
  • 開発製品(炭素繊維ケーブル・橋梁・道路安全):数量 720(年間の案件・工事の件数(件・推定、1件平均の規模を一定とみた実質))× 価格 0.67(1件あたり平均売上(億円・名目))→ 売上 483 億円・営業利益 53 億円。数量1.80倍×価格1.38倍、利益率11.0%
  • 産業機械・エネルギー不動産:数量 1,222(機械の出荷、石油製品の販売、賃貸の契約を合わせた取引件数(件・年、推定))× 価格 0.14(1件あたり平均売上(億円・名目))→ 売上 166 億円・営業利益 12 億円。数量1.05倍×価格1.36倍、利益率7.0%

倍率:事業の純利益 64 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.4% が k 8.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.7%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.5 倍。全体の PER 13.5 倍、時価総額 867 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:炭素繊維ケーブルの規格化と受注の連続が必要で、実現すれば大きいが、案件は単発になりやすい。会社自身も、案件の前倒し終了で計画を下回る見込みを示した。

やや楽観 20% 炭素繊維ケーブルと橋梁が伸び、スチールコードは損益ゼロに戻る 利益 51 億円 · PER 12.5 倍 · 株価時価総額 4,089 円631 億円

開発製品は、国内のインフラ補修と炭素繊維ケーブルの海外案件で、量が10年で1.5倍になる。案件の出方に波はあるが、均すと右肩上がりを保つ。ワイヤロープは国内で横ばいから微減、価格は鋼線の値上がりを転嫁して物価並みに上がる。スチールコードは生産を絞り、損益がゼロ近くまで戻る。営業利益率は8%台に乗り、過去最高圏を保つ。財務は、純有利子負債が利益の2年分を下回るところまで減る。総還元性向は4割で、配当と自社株買いを続ける。ただし、この筋書きでも自己資本が積み上がるため、ROEは8%に届かない。スチールコード子会社の債務超過は、親会社の支援で整理される。

  • 鋼索鋼線(ワイヤロープ・ワイヤ):数量 4.9(ワイヤロープ・ワイヤの出荷量(万トン・年、推定))× 価格 75(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 369 億円・営業利益 33 億円。数量0.98倍×価格1.34倍、利益率8.8%
  • スチールコード:数量 1.9(スチールコードの出荷量(万トン・年、推定))× 価格 25(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 50 億円・営業利益 0 億円。数量0.80倍×価格1.27倍、利益率0.0%
  • 開発製品(炭素繊維ケーブル・橋梁・道路安全):数量 600(年間の案件・工事の件数(件・推定、1件平均の規模を一定とみた実質))× 価格 0.66(1件あたり平均売上(億円・名目))→ 売上 397 億円・営業利益 38 億円。数量1.50倍×価格1.36倍、利益率9.5%
  • 産業機械・エネルギー不動産:数量 1,164(機械の出荷、石油製品の販売、賃貸の契約を合わせた取引件数(件・年、推定))× 価格 0.14(1件あたり平均売上(億円・名目))→ 売上 157 億円・営業利益 10 億円。数量1.00倍×価格1.35倍、利益率6.3%

倍率:事業の純利益 50 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.8% が k 8.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍。全体の PER 12.5 倍、時価総額 631 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:今期は開発製品が増収増益で、会社の路線に沿った姿。ただし来期の予想が減益で、案件の波に左右される。中立に次ぐ重みを置いた。

中立 38% 炭素繊維ケーブルは案件で伸びるが、全体は物価並みの成長にとどまる 利益 41 億円 · PER 12.5 倍 · 株価時価総額 3,320 円513 億円

国内のワイヤロープは、エレベーターや建機、水産、鉄鋼向けの需要が人口とともにゆるやかに細り、量は10年で0.95倍になる。価格は鋼線コストの転嫁が遅れ、物価をわずかに下回る。開発製品は、橋梁の補修と炭素繊維ケーブルの案件で量が1.25倍に伸びるが、案件ごとの波は残る。スチールコードは、中国勢との値下がりで赤字が続き、規模を縮める。営業利益率は7.5%と今期の過去最高と同水準にとどまる。金利の上昇で利払いが増え、純利益の比率は低めに出る。配当と自社株買いを合わせた総還元性向は4割で、自己資本は積み上がり、ROEは6〜7%になる。

  • 鋼索鋼線(ワイヤロープ・ワイヤ):数量 4.8(ワイヤロープ・ワイヤの出荷量(万トン・年、推定))× 価格 74(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 353 億円・営業利益 29 億円。数量0.95倍×価格1.32倍、利益率8.2%
  • スチールコード:数量 1.9(スチールコードの出荷量(万トン・年、推定))× 価格 25(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 49 億円・営業利益 −2 億円。数量0.80倍×価格1.25倍、利益率-3.0%
  • 開発製品(炭素繊維ケーブル・橋梁・道路安全):数量 500(年間の案件・工事の件数(件・推定、1件平均の規模を一定とみた実質))× 価格 0.65(1件あたり平均売上(億円・名目))→ 売上 326 億円・営業利益 29 億円。数量1.25倍×価格1.34倍、利益率9.0%
  • 産業機械・エネルギー不動産:数量 1,164(機械の出荷、石油製品の販売、賃貸の契約を合わせた取引件数(件・年、推定))× 価格 0.13(1件あたり平均売上(億円・名目))→ 売上 156 億円・営業利益 9 億円。数量1.00倍×価格1.34倍、利益率6.0%

倍率:事業の純利益 41 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.6% が k 8.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍。全体の PER 12.5 倍、時価総額 512 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:今期の過去最高益は案件の集中が寄与しており、来期の予想は減益だ。この水準を保つ確度は高くない。伸びは緩やかで、利益率は山の手前に収まる。この落としどころを最も重く見た。

やや悲観 24% 国内の需要が細り、案件も尽きて利益率が過去の平均に戻る 利益 25 億円 · PER 8.5 倍 · 株価時価総額 1,579 円244 億円

国内のワイヤロープの需要は、建機の海外移管と人口減で細り、量は10年で0.88倍に落ちる。価格改定は鋼線の値上がりを追いかけるばかりで、利益率は6%台に下がる。炭素繊維ケーブルは受注が単発で終わり、開発製品は量が増えない。スチールコードは赤字が続き、子会社への支援が重くのしかかる。借入の金利が上がって利払いが増え、財務特約の営業赤字2期連続の条項を意識する局面も出る。営業利益率は5%台にとどまり、2020年3月期の水準に近づく。総還元性向は4割を維持するが、自己資本ばかりが積み上がり、ROEは4%台に下がる。

  • 鋼索鋼線(ワイヤロープ・ワイヤ):数量 4.4(ワイヤロープ・ワイヤの出荷量(万トン・年、推定))× 価格 72(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 317 億円・営業利益 21 億円。数量0.88倍×価格1.28倍、利益率6.5%
  • スチールコード:数量 1.5(スチールコードの出荷量(万トン・年、推定))× 価格 23(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 34 億円・営業利益 −2 億円。数量0.60倍×価格1.15倍、利益率-6.0%
  • 開発製品(炭素繊維ケーブル・橋梁・道路安全):数量 400(年間の案件・工事の件数(件・推定、1件平均の規模を一定とみた実質))× 価格 0.63(1件あたり平均売上(億円・名目))→ 売上 253 億円・営業利益 18 億円。数量1.00倍×価格1.30倍、利益率7.0%
  • 産業機械・エネルギー不動産:数量 1,106(機械の出荷、石油製品の販売、賃貸の契約を合わせた取引件数(件・年、推定))× 価格 0.13(1件あたり平均売上(億円・名目))→ 売上 144 億円・営業利益 7 億円。数量0.95倍×価格1.30倍、利益率4.5%

倍率:ROE 4.3% と k を大きく下回り、PER の上限は 1÷k=11.4 倍。稼ぐ力が弱い姿なので、上限の 7.4 割の 8.5 倍に置いた。

確率:過去20年で赤字の期が4回あり、利益率の平均は低い。今期の水準が続く保証はなく、無視できない重みを置いた。

悲観 11% スチールコードの破綻と国内需要の急減が重なる 利益 6 億円 · PER 8.0 倍 · 株価時価総額 315 円49 億円

東綱スチールコードの債務超過が膨らんで事業を畳み、親会社が債務の保証や貸付金の回収不能を負担して大きな損失を出す。同時に国内のワイヤロープ需要が構造的に細り、鋼線の値上がりを転嫁できず、利益率が3%まで落ちる。炭素繊維ケーブルは競合に市場を取られ、開発製品も縮む。借入は担保の工場財団と財務特約のもとで返済を急がされ、投資を絞る。固定資産の減損も出て、自己資本は今より減る。配当は大きく減らすが続ける。事業は残るが、優良な老舗という評価は外れる。国内のワイヤロープとインフラ補修の需要は細りながらも続くため、売上は5割強の水準で下げ止まる。配当は減らしても、完全にはやめない。

  • 鋼索鋼線(ワイヤロープ・ワイヤ):数量 3.8(ワイヤロープ・ワイヤの出荷量(万トン・年、推定))× 価格 65(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 243 億円・営業利益 7 億円。数量0.75倍×価格1.15倍、利益率3.0%
  • スチールコード:数量 0.7(スチールコードの出荷量(万トン・年、推定))× 価格 20(1トンあたり売上(万円・名目))→ 売上 15 億円・営業利益 −3 億円。数量0.30倍×価格1.00倍、利益率-20.0%
  • 開発製品(炭素繊維ケーブル・橋梁・道路安全):数量 320(年間の案件・工事の件数(件・推定、1件平均の規模を一定とみた実質))× 価格 0.56(1件あたり平均売上(億円・名目))→ 売上 179 億円・営業利益 5 億円。数量0.80倍×価格1.15倍、利益率3.0%
  • 産業機械・エネルギー不動産:数量 1,048(機械の出荷、石油製品の販売、賃貸の契約を合わせた取引件数(件・年、推定))× 価格 0.12(1件あたり平均売上(億円・名目))→ 売上 126 億円・営業利益 4 億円。数量0.90倍×価格1.20倍、利益率3.0%

倍率:ROE 1.3% で、稼ぐ力は純利益÷k から出す。債務の重さと損失の出方を見て、上限の 7.0 割の 8.0 倍に置いた。市場の倍率は使っていない。借入が重く、EV÷営業利益で見ても12倍前後で、自己資本の薄さは債務の重さによる。

確率:子会社の債務超過、財務特約、国内需要の縮小が重なる複合の姿。低頻度だが、債務超過額が大きい以上、外せない。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

鋼索鋼線(ワイヤロープ・ワイヤ)

エレベーター・建機・クレーン・水産・鉄鋼向けのワイヤロープ、ワイヤ、繊維ロープ。

数量ワイヤロープ・ワイヤの出荷量(万トン・年、推定)価格1トンあたり売上(万円・名目)売上営業利益
今 2026/03 5.0 56 281 25
10 年後 中立 4.8 74 353 29

取り方:セグメント売上287億円からセグメント間取引を除いた外部売上281億円を、出荷量約5万トン、1トン約56万円(ワイヤロープは高め、鋼線は低め)と推定した。数量は実質の出荷トン数で、物価3%と鋼線の値上がりは価格に入れる。利益はセグメント利益25.3億円。

スチールコード

タイヤの補強に使う極細の鋼線コード。子会社の東綱スチールコードが製造し、当社が販売する。

数量スチールコードの出荷量(万トン・年、推定)価格1トンあたり売上(万円・名目)売上営業利益
今 2026/03 2.4 20 49 −6
10 年後 中立 1.9 25 49 −2

取り方:外部売上48.7億円を、1トン約20万円、年約2.4万トンと推定した。販売価格の下落で営業損失6.1億円。数量は実質、物価は価格に入れる。

開発製品(炭素繊維ケーブル・橋梁・道路安全)

炭素繊維複合材ケーブル(CFCC)、橋梁ケーブルの設計・施工、落石防護網などの道路安全施設、金属繊維。

数量年間の案件・工事の件数(件・推定、1件平均の規模を一定とみた実質)価格1件あたり平均売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 400 0.49 195 22
10 年後 中立 500 0.65 326 29

取り方:外部売上194.6億円を、橋梁・道路安全・CFCCなど小口から大型までの案件を平均して年約400件、1件約0.49億円と置いた推定。開示は件数を出していない。数量は実質の件数、物価は1件あたりの単価に入れる。利益はセグメント利益21.8億円。

産業機械・エネルギー不動産

計量機・包装機(長崎機器)、粉末冶金(日本特殊合金)、石油製品の販売、賃貸、太陽光発電。

数量機械の出荷、石油製品の販売、賃貸の契約を合わせた取引件数(件・年、推定)価格1件あたり平均売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 1,164 0.10 116 7
10 年後 中立 1,164 0.13 156 9

取り方:産業機械44.8億円とエネルギー不動産71.6億円(外部売上換算)の合計116.4億円を、1件あたり平均約0.1億円(機械は大口、石油販売と賃貸は小口の平均)と置き、年約1,160件と推定した。開示は件数を出していない。数量は実質の件数、物価は単価に入れる。利益は両セグメントの合計7.4億円。

リスクと懸念

スチールコード子会社の債務超過

東綱スチールコードの債務超過は2026年3月末で34億円に達する。親会社は債権の回収可能性を見直した。撤退や支援には保証や貸付金の損失が伴い、一度に利益を押し下げる恐れがある。

案件型利益の振れ

今期の最高益は炭素繊維ケーブルの案件集中が寄与した。会社の来期予想は営業利益43億円と減益で、中計の目標は未達の見込みだ。案件の前倒しや遅れで、年ごとの業績が大きく振れる。

資本効率の低さ

自己資本は412億円と厚いが、ROEは過去10年の中央値で約7%と資本コストに届かない。総還元性向を4割にしても、残りで自己資本が積み上がり、ROEはさらに薄まりやすい。

鋼線の価格の転嫁遅れ

線材や亜鉛の値上がりを製品価格に転嫁するのに時間がかかる。中国の過剰生産で鋼材の価格が抑えられる局面では追い風だが、値下げ要求も同時に受ける。利益率は鋼材の市況と為替に左右される。

財務特約と借入

純有利子負債は157億円で、シンジケートローンには工場財団の担保と、純資産の維持および営業損益が2期連続で赤字にならないという特約が付く。赤字が続けば返済を迫られる恐れがある。

国内需要の縮小

エレベーター、建機、水産向けの国内需要は、人口の減少と海外移管で細る。海外売上は約14%と小さく、国内の減少を海外で補う力はまだ弱い。

買収・TOBの不透明さ

2021年に日本製鉄がTOBで出資を高めようとし、会社は反対を表明した。その後、持分は約1割に戻る見込みと報じられた。買収の可能性は常にあるが、価格や時期は読めず、本質価値に織り込めない。

今後の分かれ目

炭素繊維ケーブルの海外案件が相次いで受注され、開発製品の売上が毎期増えたら
楽観・やや楽観の確率を上げる。案件の質(利益率10%以上)も同時に確かめる。
東綱スチールコードの撤退や再建計画が発表されたら
損失の大きさと、親会社の負担額を確かめる。赤字が止まれば営業利益は5億円ほど上向く。
営業利益が2期連続で計画を下回ったら
やや悲観の確率を上げる。財務特約の条項を意識する局面に近づく。
総還元性向を50%以上に引き上げる方針が示されたら
自己資本の積み上がりが小さくなり、ROEが上がるので、中立の倍率を見直す。
日本製鉄など外部の株主が持分を高める動きを見せたら
買収価格は筋書きの価値と比べる。期待で価値を上乗せしない。
国内のワイヤロープの出荷量が2年連続で前年を下回ったら
鋼索鋼線の数量を下方修正し、やや悲観に寄せる。

見ておくもの

  • 開発製品の売上高・セグメント利益率(四半期)
  • 東綱スチールコードの損益と債務超過額
  • 営業利益の通期予想との乖離(来期予想43億円)
  • 純有利子負債と財務特約への抵触の有無
  • 総還元性向の実績(40%以上の目標)

倍率と資本コストの決め方

倍率は式(正当化PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g))から決め、今の株価やPBRは使っていない。中立のROEは約6.6%で、資本コストの8.75%を下回るため、PERの上限は1÷kの11.4倍とし、その約8割の9.5倍に置いた。PBR1倍割れは割安の根拠にしていない。売上は数量×価格(物価並み1.34倍に近い1.32〜1.34)で積み、利益率は今期の過去最高7.6%以下の7.5%に置いた。利払いの増加(約4億円)は純利益の比率0.62に織り込んだ。政策保有株の配当と賃料は純利益に入っており、価値には二重に足していない。悲観は稼ぐ力(純利益÷k)で置いた。リースは今と同じ形でそろえた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 11.5→13.5 倍・やや楽観 PER 10.5→12.5 倍・中立 PER 9.5→12.5 倍)。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(金属製品)の AI 分析

割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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分析日 2026-10-16