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タムロン 7740

写真レンズの稼ぎ頭は強いが、先に細る市場を産業用が埋めきれるかが分かれ目

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,403 円2,287 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,423 円2,320 億円差 −1.4%
10 年後から見ると 適正 価値 1,403 円2,287 億円 · 差 −1.4% · 期待の年率 +6.4%
期待の年率リターン(10 年)+6.4%資本コスト比 −1.1 pt
推定の資本コスト7.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

タムロンは交換レンズ専業の光学メーカーだ。一眼カメラ用レンズが売上の約7割を占め、残りを監視カメラ・FA用と、車載・医療用が分け合う。

筆者の結論は、中立の見立てで今の時価総額をやや下回るというものだ。事業の中身は悪くない。ただ、稼ぎの大半を生む写真用レンズは、数量が伸びにくい市場にいる。スマートフォンの画質向上という向かい風が、10年かけて効く。

強みは、ソニーのEマウントで純正と並ぶ売れ筋を持ち、高い営業利益率を保っていることだ。無借金で現金が厚く、配当性向60%という還元方針も打ち出した。大株主にはエフィッシモがおり、資本を寝かせる経営はもう許されにくい。

弱みは、写真用レンズの値段を握るのがカメラメーカーだという構図だ。OEM(他社ブランドでの供給)の受注は、先方の都合で大きく動く。2025年12月期はそれで減益になった。

会社は2029年に営業利益250億円、2035年に売上2,000億円という目標を掲げる。実現の鍵は、監視・車載・医療という産業向けが年15%で育つかどうかだ。筆者は、車載と医療は育つが、会社の目標ほどは伸びないと見ている。写真用の利益が細らずに「現金を生む柱」であり続ける前提も、置きすぎは禁物だ。

今の値段は、写真の安定と産業向けの高成長の両方がほぼ実現する姿に近い。上振れの余地はあるが、中立から下の筋書きが全体の確率の過半を占めるため、総合の判定は割高寄りになる。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点で、この会社を持ち続けたいかと問えば、答えは「条件付き」だ。

まず事業の質。写真用レンズは利益率が高く、資本もあまり食わない。稼いだ利益の多くを株主に戻せるため、オーナーにとって使い勝手のよい事業だ。会社自身が配当性向60%を掲げたのも、この性格に合う。

次に、10年後も同じ水準で稼いでいるかという点だ。ここが難しい。スマートフォンの画質向上、中国の新興レンズメーカー、カメラメーカー純正レンズの値下げと、写真用の利益を削る力は複数ある。一方で、車載・医療は伸びる余地があるが、まだ売上の約15%にすぎない。10年先の利益を自信を持って予測できる事業ではない。

経営の資本配分は、まだ評価が定まらない。自己資本比率を下げて還元を厚くする判断は正しい。ただ、210億円の買収枠は、買う相手次第で毒にも薬にもなる。大株主の存在が、規律を保つ圧力にもなるが、短期の還元を急がせる圧力にもなる。

安全域の点では、手元の現金が約340億円あり、事業が傷んでも一定の下支えがある。ただ、その現金は時価総額の1割強にすぎない。事業の稼ぎが半分になれば、現金だけでは今の値段を支えられない。

筆者は、これを「良い会社だが、値段に安全域が薄い会社」と見ている。強い写真用の稼ぎが長く続く前提と、産業向けの成長が両方外れない前提が、今の値段に織り込まれている。どちらか一方が外れるだけで、割高の側に傾く。

何で稼ぐ会社か

タムロンは、一眼レフ・ミラーレスカメラ用の交換レンズを世界で売る専業メーカーだ。2025年12月期の売上851億円のうち、写真関連が約606億円で7割強を占める。利益率は約26%と高く、全社の稼ぎのほぼすべてがここから出ている。

写真関連は、タムロンのブランドで売る分と、カメラメーカー向けのOEM供給に分かれる。ソニーEマウント用では、手頃な価格の大口径ズームが売れ筋の上位に並ぶ。純正より安く、性能も遜色ないという位置づけで、ソニー機の普及とともに伸びた。

残りの約3割が産業向けで、2つに分かれる。監視カメラやFA(工場の検査用画像機器)に使うレンズが約121億円で、利益率は約14%だ。車載カメラ用と医療用などのレンズが約123億円で、利益率は約22%とこちらが高い。車載は運転支援用カメラの搭載数に連動して増える。医療は内視鏡や手術顕微鏡に用途が広がりつつある。

会社は研究開発費を売上の9%以上に保つ方針で、光学設計から製造までを自社で持つ。ここが写真用でも産業用でも、小ロットで高い品質を出せる強みになっている。

全体の営業利益率は、2021年の約13%から2024年には約22%まで上がった。高級レンズの比率上昇と円安が重なった結果だ。2025年は円高とOEM減で約20%に下がった。この水準が続くかどうかが、10年の利益の出発点を決める。

優良さと弱いところ

タムロンの強みは、他社がまねしにくい光学設計と、それを手頃な値段で量産する力だ。

写真用レンズでは、カメラメーカー純正と同じ規格に合わせ、自社の設計で純正の隣に並ぶ。ソニーEマウントでは売れ筋10本のうち6本がタムロン製という調査もある。ただ、これは「純正が出さない価格帯や焦点域を埋める」立場の強さであり、純正が本気で価格を下げれば揺らぐ。堀、つまり他社に奪われにくい強みは、普通の水準にとどまると筆者は見る。

利益率は高い。写真関連は約26%、車載・医療も約22%だ。ROEは2024年に17.6%、2025年に13.7%で、過去10年の中央値9.8%を大きく上回る。ただし、上がった理由の一部は円安と高級レンズの比率上昇であり、すべてが恒常的とは限らない。

財務は堅い。純現金が約340億円あり、自己資本比率は81%だ。会社自身が、これを75%程度まで下げて還元と投資に回す方針を示した。資本をため込まない姿勢は評価できる。

弱みは3つある。第1に、売上の7割が写真で、しかもOEMの受注は相手の判断で動く。第2に、中国の光学メーカーが監視・車載のレンズで価格を下げてくる。第3に、経営の資本配分の実績が短い。M&Aに最大210億円の枠を置くが、光学メーカーが畑違いの買収で価値を壊した例は多い。ここは筆者がいちばん注意して見ている点だ。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

写真用レンズの市場は、数量が横ばいから微減、金額は高級化で下支えという形だ。会社資料も、一眼レフの減少が続くなかでミラーレスは好調で、交換レンズ全体は数量微増・金額前年並みとしている。

構図はこうだ。レンズ交換式カメラの出荷台数は、スマートフォンに押されてピークから大きく減った。残った客は趣味性が強く、高いレンズを買う傾向がある。このため、台数が減っても金額は保ちやすい。国内の本数シェアは、キヤノン、シグマ、タムロン、ソニー、ニコンがほぼ横並びで、一強はいない。

タムロンにとっての競争相手は2種類ある。1つは純正だ。カメラメーカーは自社の機種に最適化したレンズを持ち、価格でも対抗できる。もう1つは、シグマと、中国の新興レンズメーカーだ。特に中国勢は、低価格のオートフォーカス対応レンズを増やしている。ここが10年の最大の脅威になりうる。

産業向けは別の世界だ。監視カメラ用は、AI搭載カメラの普及で数量は増えるが、中国の大手光学メーカーとの値下げ競争が厳しい。車載カメラ用は、運転支援の搭載率が上がり、1台あたりのカメラの数も増えるため、数量は大きく伸びる。ただし、自動車メーカーの値下げ要求は強く、価格は物価ほど上がらない。

医療は、硬性内視鏡や手術顕微鏡向けなどで、会社が新領域として力を入れる。市場は小さいが、利益率が高い。10年で売上が数倍になる余地はあるが、規模はまだ小さい。

全体として、写真は守りの事業、産業は攻めの事業という分担だ。守りが崩れず、攻めが期待通りに育てば強い。どちらかが外れれば、大きく外れる。

資本政策と M&A

資本政策は、この数年で大きく変わった。2026年6月に、配当性向60%またはDOE(株主資本配当率)8%のいずれか高い方を基準とする方針を示し、年間配当を増やした。総還元性向60%程度で自社株買いも機動的に行う。次の中期計画では、さらに約180億円の追加還元を予定する。

背景には、エフィッシモ・キャピタル・マネージメントが17%超を保有しているという事情があると筆者は見る。資本を厚く持つ会社に、還元を求める圧力が働いている。

一方で、M&A枠は3年で最大210億円と、前の計画より増えた。産業向けの新領域に踏み込むための買収が主眼になる。これが成功すれば成長が上乗せされるが、失敗すれば還元で守った価値を削る。2025年には画像・地理空間情報のマプリィと協業し、出資した。

資本の使い方のバランスは悪くない。研究開発に年間100億円規模、設備投資に3年で200億円、還元に3年で約500億円という配分だ。自己資本比率を81%から75%に下げる方針は、資本効率を意識した判断と言える。ただし、買収の腕前は未知数で、その成否が10年の価値を左右する。

買収される側になる可能性もゼロではないが、大株主の意向が読めない以上、筆者はそれを価値の前提に置かない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

写真用レンズの稼ぐ力は、一時的な円安の産物ではない。2020年に16%だった写真関連の利益率は、4年で28%近くまで上がった。ミラーレスへの移行で、客が高いレンズを買うようになったからだ。ソニーEマウントでは、タムロンが純正と並ぶ売れ筋を持つ。この地位は、新しいマウントや新機種が出るたびに積み上がる。

産業向けはこれから本番を迎える。車載カメラは、運転支援の標準化で1台あたりの搭載数が増える。医療は硬性内視鏡や手術顕微鏡という高単価の領域に入り、すでに初の売上目標を達成した。会社は産業向けを年15%で伸ばす計画を示しており、2035年に売上2,000億円という長期目標は、2029年の1,200億円の延長線上にある。

資本政策も、この会社にはプラスに働く。純現金が厚く、配当性向60%に加えて約180億円の追加還元を行う。エフィッシモという大株主が、資本を眠らせない圧力をかけ続ける。自己資本比率を75%まで下げれば、ROEは20%に近づく。

10年後を見れば、写真は安定した現金を生む柱として残り、産業向けが売上の4割以上を占める。全体の利益率は20%を超えて保たれ、利益は今の倍近くになる。この絵が実現すれば、今の値段は高くなく、むしろ割安だ。

円安が10年続くわけではないが、前提は150円で固定されている。その条件でなお利益率が保てるなら、事業の実力が数字に出ているということだ。

慎重な見方

写真用レンズは、売上の7割を占める一本足だ。そして、その足元は固くない。スマートフォンの画質は上がり続け、レンズ交換式カメラの出荷はピークから大きく減った。残った趣味層は強いが、人口が減る国内と、高価格を受け入れにくい新興国では、広がりは限られる。

2025年12月期の減益は警告だった。OEM(カメラメーカー向け供給)の受注が想定以上に減り、欧州の自社ブランド販売も戻らなかった。OEMは相手の都合で数量が動く商売だ。自社の努力で守れない。

競争も強まる。中国の新興レンズメーカーが、低価格のオートフォーカスレンズを次々に出している。ソニーが純正の価格帯を広げれば、サードパーティの隙間は狭まる。シグマという同じ立場の競合もいる。値下げ圧力は、利益率26%という今の水準を、中期的に下げていく。

産業向けでも楽観はできない。監視カメラ用は、中国の光学大手と値段で競る世界だ。車載は、自動車メーカーの値下げ要求が強い。医療は小さく、売上が数倍になっても、写真の穴を埋めるには足りない。

さらに、M&Aと資本政策の不安がある。210億円の枠を使って畑違いの会社を買い、価値を壊すという光学メーカーの失敗例は多い。配当性向60%を守ると、投資の余力は減る。自己資本比率を下げる方針も、景気が悪化した時の守りを薄くする。

今の株価は、写真が安定し、産業が育つという最良に近い絵を前提にしている。10年かけて、この絵が少しずつ崩れる確率を、市場は軽く見ている。

どちらに重みを置いたか

写真用の稼ぎの強さでは強気の見方が優勢だが、10年後の持続性と値段の高さでは慎重な見方が強い。産業向けの成長は現実だが、会社の目標ほどは伸びないとみて、中立の営業利益率は今よりやや低い水準に置いた。確率は、上振れの楽観を1割弱にとどめ、中立と、写真が細るやや悲観に厚く置いた。悲観は、写真の構造的な縮小と買収の失敗が重なる筋書きで、1割とした。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 2,072 円3,378 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 571 円931 億円)。 今の値に割り戻すと 1,403 円2,287 億円、今との差 −1.4%、 期待の年率 +6.4%(資本コスト 7.5%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 3,630 円5,918 億円 840 円1,370 億円 +214.2% +12.1% 358 円583 億円
やや楽観 22% 2,920 円4,760 億円 712 円1,160 億円 +155.2% +9.8% 799 円1,302 億円
中立 38% 2,431 円3,963 億円 604 円985 億円 +113.3% +7.9% 1,153 円1,880 億円
やや悲観 22% 896 円1,461 億円 429 円700 億円 −6.8% −0.7% 292 円475 億円
悲観 10% 181 円295 億円 233 円380 億円 −70.9% −11.6% 41 円68 億円
加重平均100% 2,072 円3,378 億円571 円931 億円 +85.7% +6.4% 2,643 円4,309 億円

今の株価時価総額 1,423 円2,320 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。

楽観 8% 産業向けが会社目標に迫り、写真も崩れない 利益 285 億円 · PER 20.4 倍 · 株価時価総額 3,630 円5,918 億円

写真用レンズはミラーレスの高級化で単価が伸び、本数も小幅に増える。ソニーEマウントでの売れ筋に加え、他のマウントでも自社ブランドの新製品が当たり、写真関連は10年で売上が6割強増える。産業向けでは、車載カメラ用の搭載数が増え、医療用も内視鏡や手術顕微鏡で定着する。この事業は10年で売上が4倍強になる。監視カメラ用はAI搭載機の普及で数量が増え、値下げ競争は限定的にとどまる。全体の売上は1,800億円台で、会社が掲げる2,000億円に近づく。営業利益率は21%で、今より高い。M&Aは産業向けの新領域に的中し、配当性向60%の還元も続く。自己資本比率は75%程度に下がり、ROEは20%近くまで上がる。

  • 写真関連(交換レンズ・OEM):数量 155(世界の販売本数(万本・OEM含む、推定))× 価格 6.38(1本あたり売上(万円・名目))→ 売上 990 億円・営業利益 277 億円。本数1.15倍×単価1.42倍、利益率28%
  • 監視&FA関連:数量 1,620(レンズの出荷個数(万個、推定))× 価格 1.80(1個あたり売上(千円・名目))→ 売上 292 億円・営業利益 44 億円。個数1.8倍×単価1.34倍、利益率15%
  • モビリティ&ヘルスケア・その他:数量 3,200(レンズの出荷個数(万個、推定))× 価格 1.65(1個あたり売上(千円・名目))→ 売上 529 億円・営業利益 122 億円。個数3.2倍×単価1.34倍、利益率23%

倍率:事業の純利益 283 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 20.6% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 14.1%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 20.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 20.4 倍 + 余った現金(戻り方込み)130 億円。全体の PER 20.44 倍、時価総額 5,918 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:写真の安定と産業向けの高成長の両方が10年続く必要があり、連続して当たる確度は高くない。会社の2035年目標に近いが、達成の確率は1割未満とみた。

やや楽観 22% 産業向けが育ち、写真は緩やかに伸びる 利益 240 億円 · PER 19.4 倍 · 株価時価総額 2,920 円4,760 億円

写真用レンズは本数が小幅に増え、高級品の比率が上がって単価も物価より少し高く伸びる。OEMの受注は戻らず、自社ブランドで補う。産業向けでは、車載用が10年で売上2.7倍、医療用も立ち上がる。監視カメラ用は数量が増えるが、中国メーカーとの競争で単価は物価並みにとどまる。全体の売上は1,600億円。営業利益率は約20%で、2024年の水準に近い。M&Aは小さな買収を数件こなす程度で、大きな成功も失敗もない。還元は配当性向60%を守り、利益の伸びが配当に反映される。写真が安定した現金を生み、産業向けが成長を担うという、会社が描く絵に近い10年になる。

  • 写真関連(交換レンズ・OEM):数量 146(世界の販売本数(万本・OEM含む、推定))× 価格 6.20(1本あたり売上(万円・名目))→ 売上 904 億円・営業利益 240 億円。本数1.08倍×単価1.38倍、利益率26.5%
  • 監視&FA関連:数量 1,440(レンズの出荷個数(万個、推定))× 価格 1.80(1個あたり売上(千円・名目))→ 売上 259 億円・営業利益 36 億円。個数1.6倍×単価1.34倍、利益率14%
  • モビリティ&ヘルスケア・その他:数量 2,700(レンズの出荷個数(万個、推定))× 価格 1.63(1個あたり売上(千円・名目))→ 売上 440 億円・営業利益 97 億円。個数2.7倍×単価1.32倍、利益率22%

倍率:事業の純利益 238 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 17.5% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 12.5%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 19.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 19.4 倍 + 余った現金(戻り方込み)130 億円。全体の PER 19.44 倍、時価総額 4,760 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:産業向けが会社計画の8割程度で育ち、写真も守るという、実現しやすい上側の筋書き。ミラーレスの高級化が続く前提で、2割強とした。

中立 38% 写真は横ばい、産業向けは計画の半分程度 利益 200 億円 · PER 18.9 倍 · 株価時価総額 2,431 円3,963 億円

写真用レンズは、数量が緩やかに増える。ソニーEマウントなどでの地位は保つが、純正や中国の新興メーカーとの競争で、単価は物価並みの伸びにとどまる。利益率は約26%を保つ。産業向けでは、車載用の搭載数が増えて10年で売上が3倍弱になり、医療用も小さく立ち上がる。監視カメラ用は数量が増えるが、中国メーカーとの競争で単価は物価ほど上がらない。全体の売上は約1,400億円で、会社の2035年目標2,000億円の7割にとどまる。営業利益率は19%と、足元の約20%よりやや低い。M&Aは小さな買収が中心で、価値への影響は限られる。配当性向60%を軸に、純利益の約6割を株主に戻す。会社の計画ほどは伸びないが、堅実に稼ぎ続ける普通の優良企業として、10年が過ぎる。

  • 写真関連(交換レンズ・OEM):数量 139(世界の販売本数(万本・OEM含む、推定))× 価格 6.02(1本あたり売上(万円・名目))→ 売上 837 億円・営業利益 218 億円。本数1.03倍×単価1.34倍、利益率26%
  • 監視&FA関連:数量 1,305(レンズの出荷個数(万個、推定))× 価格 1.75(1個あたり売上(千円・名目))→ 売上 228 億円・営業利益 30 億円。個数1.45倍×単価1.30倍、利益率13%
  • モビリティ&ヘルスケア・その他:数量 2,200(レンズの出荷個数(万個、推定))× 価格 1.60(1個あたり売上(千円・名目))→ 売上 353 億円・営業利益 74 億円。個数2.2倍×単価1.30倍、利益率21%

倍率:事業の純利益 198 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 16.1% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 11.8%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 18.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 18.9 倍 + 余った現金(戻り方込み)130 億円。全体の PER 18.91 倍、時価総額 3,878 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:写真の縮小と産業向けの伸びが相殺し、利益が名目で年4〜5%増える筋書きを中心に置いた。強気・慎重の双方の主張の中間で、確率を最も厚くした。

やや悲観 22% 写真が細り、産業向けの値下げが続く 利益 120 億円 · PER 9.9 倍 · 株価時価総額 896 円1,461 億円

写真用レンズは、スマートフォンの画質向上と中国の新興レンズメーカーの低価格攻勢で、本数が15%減る。単価は物価に追いつかない。OEMは縮小し、利益率は23%まで下がる。産業向けでは、車載用の搭載数は増えるが、自動車メーカーの値下げ要求が強く、単価は物価に届かない。監視カメラ用は、中国の光学大手の価格攻勢で数量が頭打ちとなり、利益率は9%に落ちる。全体の売上は約1,080億円、営業利益は今とほぼ同じ約160億円にとどまる。物価の分だけ名目で売上は増えるが、実質では縮む形だ。買収は大きな成功を生まず、配当性向60%を守るために投資の余力は薄い。それでも事業は崩れず、普通の光学メーカーとして続く。

  • 写真関連(交換レンズ・OEM):数量 115(世界の販売本数(万本・OEM含む、推定))× 価格 5.75(1本あたり売上(万円・名目))→ 売上 660 億円・営業利益 152 億円。本数0.85倍×単価1.28倍、利益率23%
  • 監視&FA関連:数量 1,080(レンズの出荷個数(万個、推定))× 価格 1.54(1個あたり売上(千円・名目))→ 売上 167 億円・営業利益 15 億円。個数1.2倍×単価1.15倍、利益率9%
  • モビリティ&ヘルスケア・その他:数量 1,700(レンズの出荷個数(万個、推定))× 価格 1.48(1個あたり売上(千円・名目))→ 売上 252 億円・営業利益 43 億円。個数1.7倍×単価1.20倍、利益率17%

倍率:事業のROEは約9%で資本コスト7.5%をわずかに超える程度。新しく投じるお金の稼ぎはほぼ資本コスト並みになり、正当化PERは1÷k近辺。やや悲観は伸びと堀の持ちを低く見て、上限の7.5割に置いた。余った現金は0.75倍の約98億円を帳簿の値で足した。

確率:写真の数量減が進み、中国メーカーとの値下げが産業向けにも広がる筋書き。すでにOEM減という前触れがあるため、2割強とした。

悲観 10% 写真が構造的に縮み、産業向けも値下げに沈む 利益 30 億円 · PER 8.0 倍 · 株価時価総額 181 円295 億円

スマートフォンの画質がさらに向上し、レンズ交換式カメラの市場が縮む。ソニーなどカメラメーカーが純正の価格帯を広げ、中国の新興メーカーが低価格品を増やして、サードパーティの居場所が狭まる。OEMの受注を大きく失い、写真用レンズの本数は4割減り、利益率は15%まで落ちる。産業向けでも、中国の光学大手との値下げで監視カメラ用は利益がほぼ消え、車載用・医療用も価格の下落で伸びが鈍る。M&Aに投じた資金は成果を生まず、減損も出る。全体の売上は約670億円、営業利益は約40億円で、現在の4分の1に縮む。それでも無借金で現金は残り、事業は普通の中堅光学メーカーとして続くが、かつての高収益企業という評価は失われる。

  • 写真関連(交換レンズ・OEM):数量 81.0(世界の販売本数(万本・OEM含む、推定))× 価格 5.17(1本あたり売上(万円・名目))→ 売上 418 億円・営業利益 63 億円。本数0.60倍×単価1.15倍、利益率15%
  • 監視&FA関連:数量 810(レンズの出荷個数(万個、推定))× 価格 1.34(1個あたり売上(千円・名目))→ 売上 109 億円・営業利益 4 億円。個数0.9倍×単価1.0倍、利益率4%
  • モビリティ&ヘルスケア・その他:数量 1,100(レンズの出荷個数(万個、推定))× 価格 1.30(1個あたり売上(千円・名目))→ 売上 143 億円・営業利益 11 億円。個数1.1倍×単価1.05倍、利益率8%

倍率:事業のROEは約3%で資本コスト7.5%を下回るため、正当化PERは1÷k=12.5倍が上限。優位を失った後で、ROE 約9% のやや悲観(9.9倍)よりずっと低いので、上限の約6.4割の8.0倍に置いた。余った現金は0.5倍の65億円を帳簿の値で足した。

確率:写真市場の縮小、OEMの喪失、買収の失敗が同時に起きる複合の筋書き。重なる確率は低いが、売上の7割が一本足であることを踏まえ、1割を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

写真関連(交換レンズ・OEM)

一眼・ミラーレス用の交換レンズを自社ブランドとカメラメーカー向けOEMで売る。全社の稼ぎのほぼすべてを出す。

数量世界の販売本数(万本・OEM含む、推定)価格1本あたり売上(万円・名目)売上営業利益
今 2025/12 135 4.49 606 156
10 年後 中立 139 6.02 837 218

取り方:本数は開示がなく、売上606億円を1本4.5万円前後(OEM含む)で割った推定で約135万本とした。数量は実質(本数)、物価3%は単価に入れる。高級化は単価に、カメラ市場の縮小は本数に反映する。

監視&FA関連

監視カメラ、FA(工場の画像検査)向けのレンズ。

数量レンズの出荷個数(万個、推定)価格1個あたり売上(千円・名目)売上営業利益
今 2025/12 900 1.34 121 17
10 年後 中立 1,305 1.75 228 30

取り方:個数は開示がなく、売上121億円を1個あたり単価1.34(千円単位)前後として約900万個と推定した。数量は実質、物価は単価に入れる。

モビリティ&ヘルスケア・その他

運転支援用の車載カメラレンズ、内視鏡・手術顕微鏡など医療用レンズ。

数量レンズの出荷個数(万個、推定)価格1個あたり売上(千円・名目)売上営業利益
今 2025/12 1,000 1.23 123 27
10 年後 中立 2,200 1.60 353 74

取り方:個数は開示がなく、売上123億円を1個あたり単価1.23(千円単位)前後として約1,000万個と推定した(車載の安価な品と医療の高単価品の平均)。数量は実質、物価は単価に入れる。 先の個数は実物(車載カメラの搭載増と医療機器向けの個数)で、名目の市場の伸びではない。

リスクと懸念

写真用レンズへの一本足

売上の7割強と利益のほぼすべてを写真関連が稼ぐ。スマートフォンの画質向上でカメラ市場が縮めば、産業向けの伸びでは埋めきれない。写真が2割減るだけで、全体の営業利益は1割以上減る計算になる。

OEM受注の変動

カメラメーカー向けのOEM供給は、先方の生産計画で数量が決まる。2025年12月期は想定を超える受注減が減益の主因となった。相手が内製に切り替えれば、自社努力では守れない。

中国メーカーとの価格競争

監視カメラ用と車載用のレンズでは、中国の光学大手が価格を下げて攻める。写真用でも、新興のレンズメーカーが低価格のオートフォーカスレンズを増やしている。値段が物価ほど上がらなければ、利益率が先に削られる。

M&Aでの資本配分の失敗

次の3年で最大210億円の戦略投資枠を持つ。光学メーカーが畑違いの買収で価値を落とす例は多く、成否は経営の腕しだいだ。還元を厚くした分、失敗した時の傷は自己資本の薄さで増える。

大株主の動きと自社株の需給

エフィッシモが17%超を保有する。還元の圧力は株主にプラスだが、持ち分を売却したり、さらに積み増して経営への関与を強めたりすれば、経営の自由度が変わる。

為替と関税

海外売上が大きく、円高は営業利益を直接削る。2025年12月期は円高が減益要因の一つだった。米国の関税は直接の影響額が小さく見積もられたが、需要を冷やす間接の影響は読みにくい。

今後の分かれ目

写真関連の売上が2期続けて前年を割り、OEMの回復も見えなかったら
やや悲観・悲観の確率を上げる。写真が稼ぎの大半を占めるため、産業向けの伸びでは補えない。
車載・医療向けの売上が会社計画(年15%)を2年続けて上回ったら
楽観・やや楽観の確率を上げる。写真の利益が守られれば、2029年目標の営業利益250億円が現実味を持つ。
ソニーなどカメラメーカーが純正レンズの価格帯を広げ、サードパーティの売れ筋が減ったら
写真の単価と利益率の前提を下げる。慎重な見方の筋書きに重みを移す。
210億円規模の大型買収を、本業と離れた分野で発表したら
価値を壊す可能性を重く見て、悲観側の確率を上げる。小さな本業周辺の買収なら、影響は限定的。
中国メーカーが監視・車載用で同等性能を安値で出し、受注を失う事例が出たら
産業向けの単価と利益率を下げる。産業向けの成長が予定通りでも、利益が付いてこない形に備える。
エフィッシモが保有を大きく減らしたら
還元強化の圧力が弱まる可能性があるが、配当性向60%の方針は会社自身が掲げたもので、すぐに変わる前提は置かない。

見ておくもの

  • 写真関連の売上と、OEM・自社ブランド別の動き(決算説明資料)
  • 車載・医療向けの売上と、会社計画の進捗
  • 監視&FAの営業利益率(12%前後を保てるか)
  • M&Aの発表の有無と、相手の事業が本業に近いか
  • 自己資本比率の推移(75%目標)と、自社株買いの実施額

倍率と資本コストの決め方

倍率は、事業の純利益÷自己資本のROEから、資本コスト7.5%・長期成長4%・堀は普通(残る割合1/2)で式のPERを出し、中立はその8.5割に置いた。写真の縮小と産業向けの伸びの不確かさを、利益の質の割り引きとして反映した。売上は数量(本数・個数)と価格(物価3%を含む名目)で積み、営業利益率は写真の約26%を基準に筋書きの構造から置いた。今の株価や今のPERは根拠にしていない。余った現金は、会社の流動性方針(月商3か月分)を超える分だけを足した。悲観は、写真の縮小と産業向けの価格競争で、稼ぐ力から出した。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 16.7→20.44 倍・やや楽観 PER 14.9→19.44 倍・中立 PER 13.4→18.91 倍)。

資本コスト 7.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(精密機器)の AI 分析

割安 メディキット7749 透析針と留置針で守りは固く、海外とカテーテルで伸ばす。現金が時価総額の半分に迫り、値段は本質価値を下回る 本質価値との差 +59.5% · 10 年 割安(年 +11.2%) 割安 A&Dホロンホールディングス7745 稼ぎの核は半導体の測長と血圧計。ただ資本効率は並みで、今の値段は先をやや織り込み過ぎている 本質価値との差 +33.7% · 10 年 割安(年 +10.1%) やや割安 クリエートメディック5187 シリコーン製カテーテルの老舗。稼ぐ力は細ったが、厚い現金と手厚い還元で今の値段はやや安い 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 HOYA7741 マスクブランクス寡占とレンズの非循環需要を併せ持つが、無借金で高収益が続く優良さを見て資本コストを6.5%とすると、今の株価はほぼ適正 本質価値との差 +26.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 株式会社ナカニシ7716 歯科用ハンドピースで世界首位の高収益ニッチ企業。減損で赤字に沈んだ直後だが、稼ぐ力は戻りつつある 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 IMV7760 振動試験装置で国内6割を握る専業メーカー。防衛とAIの追い風は強いが、本質価値は今の値段を1割強下回る(やや割高) 本質価値との差 +23.9% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ノーリツ鋼機7744 DJ 機器の標準を握る強みはあるが、買収を重ねた持株会社で、今の値段は 10 年ではほぼ妥当と筆者は見る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 理研計器7734 産業用ガス検知器の国内首位級。半導体と海外で伸びる堅実な優良ニッチだが、会社自身が利益率の低下を見込む 本質価値との差 +11.6% · 10 年 やや割安(年 +7.1%) 適正 長野計器7715 圧力計で世界上位、半導体の波に利益が揺れる堅実な中堅。配当が軽く、10 年の価値は今の時価総額を下回ると見る 本質価値との差 +9.1% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 国際計測器7722 タイヤ向け回転試験機で世界に売る多摩の中堅。受注の波が大きく、純現金29億円。10年で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 インターアクション7725 イメージセンサ検査用光源の高収益ニッチ。受注は戻るが、顧客が少数で投資の波が深く、現金を除くと割高 本質価値との差 +4.7% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 愛知時計電機7723 水道・ガスメーターで国内首位級。需要は堅いが利益率は薄く、品質トラブルと厚すぎる自己資本が重しで、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る適正水準 本質価値との差 +4.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 オリンパス7733 消化器内視鏡で世界シェア7割を握る一方、直近1年で2度目のFDA規制対応に追われる単一事業集中の医療機器会社 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 オーバル7727 流量計の国内最大手。2026年3月期の利益はライセンスの一時金で膨らんでおり、実力の利益率は8%台。再建の成果が10年続けば資本コストを超えるが、今の値段は適正からやや割高に出る 本質価値との差 +4.0% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 ブイ・テクノロジー7717 AI向けパッケージ装置への転換は筋がよいが、利益は未証明。堀が弱く、いまの値段はやや先を行っている 本質価値との差 +2.4% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 朝日インテック7747 CTO病変用ガイドワイヤーで世界をほぼ独占する精密機器会社だが、すでに高いPERが中国VBPと米国拡張の成否を試す 本質価値との差 +1.3% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 テルモ4543 ガイドワイヤー・止血デバイスで世界トップ級のシェアを持つが、関税と中国の価格圧力が増益ペースを試す非循環の医療機器会社 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 東京精密7729 HBM特需で稼ぐ力は強まるが、ディスコの2番手という構造は変わらず、今の株価は先をかなり行き過ぎている 本質価値との差 −0.9% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 大研医器7775 手術室の使い捨て吸引器で国内首位級の医療機器メーカー。借金は軽く還元も厚いが、足元の利益は薄い 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 株式会社松風7979 歯科材料の老舗で、海外が6割。稼ぐ力は上がったが、人工歯の競争悪化と新工場の償却が重しになる 本質価値との差 −6.8% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 ニプロ8086 透析で世界の上位に入る医療メーカーだが、設備投資で膨らんだ借金が利益を食い、10年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −7.6% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 日機装6376 LNG 向けの極低温ポンプと透析装置を持つ堅実な会社だが、稼ぐ力は資本コストをわずかに上回る程度で、今の値段には安全域がない 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) やや割高 日本エム・ディ・エム7600 整形外科インプラントの小粒な専業。不祥事と供給難で利益が細り、立て直しの値打ちは今の値段でほぼ織り込み済み 本質価値との差 −10.9% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 マニー7730 眼科ナイフと縫合針で高い利益率を稼ぎ、無借金で現金が厚い小粒の医療消耗品メーカー 本質価値との差 −13.5% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 シンシア7782 工場を持たないコンタクトレンズのブランド。売上は伸びるが値段の競争で利益が細り、今の値段は少し高い 本質価値との差 −18.1% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 島津製作所7701 分析・計測機器で世界上位、半導体向け真空ポンプが伸びる一方、中国の製薬需要の弱さが業績の重荷になる優良ニッチ企業 本質価値との差 −20.2% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 リズム7769 利益率は上向いたが、資本効率は資本コストに届かない。今の値段は改善の先まで織り込んでいる 本質価値との差 −26.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 メニコン7780 コンタクトレンズ国内最大手。1DAYの大投資が実を結ぶかが勝負で、稼ぐ力に比べ値段は重い会社 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 シチズン時計7762 時計も工作機械も好調だが、今の株価は山の利益に高い倍率を払っている 本質価値との差 −29.6% · 10 年 やや割高(年 +3.0%) やや割高 セイコーグループ8050 グランドセイコーの高級化は本物だが、今の株価は加速をかなり先まで織り込んでいる 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 東京衡機7719 試験機の堅い需要と受注残はあるが、本社費が重く無配で、今の値段は復活を先取りしている 本質価値との差 −35.6% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 東京計器7721 防衛の受注残に支えられ過去最高益だが、官需頼みの利益と低い還元は重い。10年で見ると今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ニコン7731 SLMの大減損で再建の途上にあり、計画は強気すぎる。ASMLとキヤノンに挟まれた露光装置が回復の鍵で、株価は買収観測の分だけ先を行く。 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 シグマ光機7713 レーザー用の光学部品を作る小さな専業。事業は堅いが、今の値段は強気の先まで映している 本質価値との差 −47.2% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 JMS7702 使い捨て医療機器の薄利メーカー。純資産は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段は割高とみる 本質価値との差 −51.9% · 10 年 割高(年 −0.6%) 割高 助川電気工業7711 原子力・核融合の試験設備と、半導体向けの熱部品の会社。利益率は過去最高だが、小さく案件の波が大きい。今の値段は大きく割高と見る 本質価値との差 −63.2% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 日本精密7771 カシオ向けの金属の時計バンドが売上の7割。値段を決められず借入もあり、今の値段は割高とみる 本質価値との差 −64.9% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 岡本硝子7746 時価総額は中計の成功まで織り込んだ水準で、10年の価値は今の時価総額の1割にも届かず、足元の赤字と借金の重さに比べて期待が先行している 本質価値との差 −93.7% · 10 年 割高(年 −17.4%)

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読んだ資料

  1. セグメント別の売上・利益の推移(2020〜2025年12月期)
  2. タムロン 中期経営計画・長期ビジョン(Value Up29 骨子)
  3. BCNランキング 交換レンズ販売本数シェア

分析日 2026-10-16