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キヤノン 7751

稼ぎの軸が複合機からカメラ・監視カメラ・露光装置へ移る途上のキヤノン。利益で測る本質価値は、今の時価総額を1割強上回る

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)6,193 円4.86 兆円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)4,898 円3.84 兆円差 +26.4%
10 年後から見ると やや割安 価値 6,193 円4.86 兆円 · 差 +26.4% · 期待の年率 +9.1%
期待の年率リターン(10 年)+9.1%資本コスト比 +1.4 pt
推定の資本コスト7.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

キヤノンは、複合機とプリンターで世界首位級の会社だ。いま利益を支えているのは、カメラ、監視用のネットワークカメラ、半導体の露光装置である。2025年12月期の売上は4.6兆円、営業利益は4,554億円、営業利益率は9.8%だった。

筆者の結論は、今の時価総額は本質価値より1割強安い、というものだ。決め手は、稼ぎの主役の入れ替わりにある。稼ぎ頭のプリンティングは、紙の需要が細るので数量は減り続ける。ただ、消耗品と保守が残るため、売上の落ち込みは緩やかだ。一方、イメージングの営業利益率は16%を超え、ネットワークカメラは2026年の見通しで前年比17%伸びる。

会社は2030年に営業利益率15%を掲げる。しかし前の5か年計画の12%は届かなかった。筆者はこの目標をそのままは信じない。10年後の中立は、営業利益率10.7%、純利益4,670億円と見る。それでも今の利益の4割増しだ。

弱点は二つある。メディカルは苦戦が続き、2024年に約1,650億円の減損を出した。もう一つは、2026年にメモリー価格と中東情勢が合わせて約1,200億円の減益要因になっていることだ。

株数は、2026年9月に終えた自社株買いを引くと約8億3,300万株で、時価総額は約4.0兆円になる。ROEは9%台で、10年後は10%台に上がる。資本コスト7.75%を余裕で超える会社ではない。それでも、値段は本質価値を下回ると筆者は見る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、キヤノンは「守りは固いが、増やし方が見えにくい会社」だ。

まず事業の本質を見る。プリンティングは、本体を売り、消耗品と保守で稼ぐ型で、客が一度つながると離れにくい。ただ、紙の需要は構造的に細る。この事業は、成長させる対象ではなく、利益を取り出して他の事業へ回す資産だと筆者は考える。

次に資本の使い方だ。純有利子負債は小さく、営業キャッシュフローは年に5,000億円前後ある。それを配当と自社株買いに回す姿勢は、オーナーの立場から好ましい。一方で、メディカルで約1,650億円の減損を出した経験があり、最大2兆円の戦略投資枠が次の失敗にならないか、まだ読み切れない。

払う値段の安全域も見る。中立の10年後は、利益が5割増える程度で、特別な成長は置かない。それでも今の時価総額を1割強上回る。悲観でも、ネットワークカメラと露光装置の黒字が稼ぐ力の床になる。

わからない部分は、メディカルの再建とナノインプリントの実用化だ。どちらも結果は確率で見るしかなく、確信度は高くない。

何で稼ぐ会社か

キヤノンの事業は4つの区分に分かれる。売上の大きい順に見ていく。

プリンティングは売上の半分強を占める。オフィス複合機、レーザープリンター、インクジェット、商業・産業向けの印刷機を作り、トナーやインクの消耗品と保守で稼ぎ続ける。本体を売り、そのあとの消耗品と保守で長く稼ぐ。この型が、数量が減っても利益が崩れにくい理由だ。

イメージングは売上の2割強で、カメラとネットワークカメラに分かれる。ネットワークカメラの中核は、2015年に買収したスウェーデンのアクシスだ。2025年にイメージングの売上は1兆円を超え、営業利益率は16%台と、プリンティングの10%台前半を大きく上回った。

メディカルは売上の1割強で、CTやMRIなどの画像診断装置を作る。2016年に東芝のメディカル事業を買収して生まれた。2026年4月に、子会社だったキヤノンメディカルシステムズを本体へ統合した。

インダストリアルは売上の1割弱だが、営業利益率は17%と高い。半導体とFPDの露光装置、有機ELの製造装置、成膜装置、ダイボンダーなどを扱う。センサーやパワー半導体向けのi線露光装置では、世界シェア8割とされる(自社調べ)。AI向けのメモリー増産と、半導体の後工程が追い風だ。

残りは本社費用と宇宙事業など。キヤノン電子は完全子会社になり、宇宙事業は2030年に売上200億円以上が目標だ。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねしにくい強みは、事業ごとに濃さが違う。

一番濃いのはカメラだ。ミラーレスと一眼の世界で、キヤノンはソニー・ニコンと並ぶ上位に居続けている。レンズとマウントを一度買った客は、ボディーを買い替えても同じ会社を選びやすい。次に濃いのがi線の露光装置だ。センサーやパワー半導体の工場では、装置の入れ替えが少なく、キヤノンはこの市場で突出している。

複合機は、広い販売網と保守の人手が堀になる。ただ、技術の差はもう小さい。リコー、コニカミノルタ、京セラ、富士フイルムと台数を奪い合い、紙の需要が細る市場で勝ち残るための堀であって、成長の堀ではない。

弱いのはメディカルだ。統合が進まず、営業利益率は5%台にとどまる。2024年には約1,650億円の減損を出した。

資本効率は、会社自身も課題と認める。ROEは9%台で、資本コストをわずかに上回る程度だ。フェーズVIIはROE15%を掲げるが、前の計画の営業利益率12%は未達だった。筆者は、この会社を「守りの堀は厚いが、攻めの稼ぎはまだ証明されていない」と見る。

経営体制は、2026年3月に小川一登氏が社長COOに就いた。会長CEOの御手洗冨士夫氏は、報道では90歳(2026年1月時点)で、引き続き舵を握る。世代交代がどこまで進むかは、資本の使い方を左右する。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

キヤノンの4つの事業は、それぞれ別の業界に属し、景気の位置もばらばらだ。

プリンティングは、紙の需要が構造的に縮む成熟市場だ。国内の複合機の出荷は、ピークの65万台超から45万台程度まで減った。世界でも、台数は年に数%ずつ細る。それでも、消耗品と保守の収益があり、市場の金額の縮み方は台数より緩やかだ。競合はリコー、コニカミノルタ、京セラ、富士フイルム、ブラザー、エプソンで、インクジェットはHPも強い。いまは中東情勢とメモリー価格の高騰で、オフィスの買い替えが先送りされている。

イメージングは、スマートフォンに押された縮小が止まり、動画やSNS向けの新しい客が増えている。ネットワークカメラは、公共や企業の安全投資で伸び、中国のハイクビジョンやダーファと競う。地政学の緊張は、非中国勢のアクシスに追い風になる。

メディカルは、高齢化で需要が伸びる市場だ。ただ、シーメンスヘルシニアーズ、GEヘルスケア、フィリップスの3社が強く、キヤノンの存在感は小さい。

インダストリアルは、AIで需要が急増した半導体の中でも、メモリーと後工程が好調だ。最先端のEUV露光装置はASMLが独占する。キヤノンは、i線・KrFといった成熟した工程と、ナノインプリントという別の方式で勝負する。ナノインプリントは2023年に発売され、2027年の量産を視野に入れると報じられている。EUVを置き換えるのではなく、一部の工程を担う立場だ。

循環の位置は、山にも谷にも遠い。2026年は、関税の還付と円安が利益を押し上げ、メモリー高騰と中東が押し下げる。

資本政策と M&A

資本政策は、配当を土台に、自社株買いを機動的に足す形だ。

配当は累進配当(減らさず、増やすことを基本)で、配当性向は40%が目安になる。以前の50%から下がった。自社株買いは2025年に3,000億円、2026年に2,000億円を実施した。2026年分は9月に終わり、約4,530万株を買った。フェーズVIIの5年間で、株主還元は合計1兆円以上を見込む。

M&Aの枠は大きい。5年の営業キャッシュフロー約5.4兆円のうち、最大2兆円を戦略投資の枠とし、M&A・追加の成長投資・追加の還元に充てる。メディカルの周辺(体外診断・治療・ヘルスケアIT)、半導体の後工程、産業印刷、3Dや映像のDXが対象だ。大型案件は借入も使う。筆者がいちばん注意するのは、ここだ。メディカルでは2024年に約1,650億円の減損を出した経験がある。

キヤノン電子は完全子会社になった。上場子会社のキヤノンマーケティングジャパンは別に残る。

2026 年の自社株買い 2,000 億円は 9 月までに実行済みで、株数と自己資本の起点に反映したため、10 年の還元からは除いた。(点検済み:実行済み自社株買いの二重数え・株数・転換社債は問題なし。中立の営業利益率だけ、過去10年の最高を超える11%強から10.7%に下げた。)

点検済み:中立の営業利益率10.7%は過去の山(9.85%、今と同じ)を0.8ポイント超えるが、事業別の利益率は今の水準かそれ以下(プリンティング10%、カメラ16%、ネットワークカメラ17%、インダストリアル17%)で、上積みはメディカルの構造改革(5.6%→7%)と、低採算のプリンティングが縮み高採算のイメージングが増える構成の変化による。会社の2030年目標15%は採っておらず、すでに11%強から10.7%に下げて置いてある。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

ネットワークカメラは、2026年の見通しで前年比17%増と、プリンティングの縮小を埋める勢いだ。しかも各国で中国製を避ける調達が広がり、非中国勢のアクシスは追い風を受ける。イメージング全体の営業利益率は16%台で、すでにキヤノンの稼ぎ頭になった。

半導体の露光装置は、AI向けのメモリー増産が続く。i線では世界シェア8割を持ち、KrFも伸びている。2023年に売り出したナノインプリントは、2026年6月にも顧客へ追加出荷した。量産の評価が進めば、先端メモリーの一部工程を担う道が開ける。実現すれば、インダストリアルの売上は10年で2倍を超える。

構造改革の効果も見えてきた。2026年は効果が326億円、費用が362億円で、効果が費用を上回る段階は目前だ。メディカルは本体への統合で赤字事業を整理し、光子計数CTで米国の客を取り込む。

加えて、自社株買いと累進配当で、利益が増えるたびに株主へ戻る。5年で1兆円以上の還元は、時価総額の4分の1にあたる。営業利益率が15%に届かなくても、13%台なら利益は今の倍近くになる。

慎重な見方

プリンティングは売上の半分強を占め、しかも縮む市場だ。2026年は複合機の台数が4%減、インクジェットは7%減を見込む。本体が売れなければ、あとの消耗品と保守も細る。安い互換トナーと中国の複合機メーカーが、価格を下から押し下げる。

成長の柱とされる新製品は、まだ数字になっていない。ナノインプリントは2023年に発売して3年たつが、顧客は公表されておらず、量産への採用は確定していない。EUVの代わりにはならず、担えるのは一部の工程だけだ。メディカルは2026年も営業利益率4%の見通しで、新製品の光子計数CTが立て直しの決め手になるかは未知数だ。

前の5か年計画の営業利益率12%は届かなかった。今回の15%も、人件費と部材の値上がり、関税、メモリー価格に阻まれる。実際、2026年はメモリー高騰だけで694億円の減益要因が出た。

経営の質も気になる。会長CEOは報道では90歳で、社長交代後も会長CEOとして舵を握る。最大2兆円の戦略投資枠は、過去に大きな減損を出した会社が、再び大型買収に動く含みを持つ。

ネットワークカメラの高い伸びも、中国勢との価格競争と各国の規制で、いつまでも続くとは限らない。

どちらに重みを置いたか

成長の柱が実在する点は、強気の見方が正しい。ネットワークカメラと露光装置は、数字がすでに伸びている。ただ、慎重な見方が突く点も重い。プリンティングは売上の半分強を占め、縮む市場で戦う。目標の未達の実績、メモリー高騰、メディカルの低収益は、すぐには消えない。筆者は目標の営業利益率15%を採らず、中立を10.7%に置いた(今の9.8%は過去10年で最も高く、構造改革の効きを一部だけ織り込んだ)。確率も、中立より悲観側に少し寄せた。それでも10年後の価値は、今の時価総額を上回る。純有利子負債が小さく還元が厚いこと、資本コストを超える稼ぎが10年は残ることが理由だ。ただし倍率の前提には敏感で、長期の成長率が1ポイント下がれば倍率は2割ほど動く。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 8,709 円6.83 兆円(+ 配当配当と自社株買いの合計 2,998 円2.35 兆円)。 今の値に割り戻すと 6,193 円4.86 兆円、今との差 +26.4%、 期待の年率 +9.1%(資本コスト 7.8%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 16,134 円12.66 兆円 4,282 円3.36 兆円 +316.8% +15.3% 2,042 円1.60 兆円
やや楽観 22% 12,650 円9.93 兆円 3,823 円3.00 兆円 +236.3% +12.9% 3,624 円2.84 兆円
中立 33% 8,712 円6.84 兆円 3,153 円2.47 兆円 +142.2% +9.3% 3,915 円3.07 兆円
やや悲観 25% 5,146 円4.04 兆円 2,166 円1.70 兆円 +49.3% +4.1% 1,828 円1.43 兆円
悲観 10% 1,513 円1.19 兆円 1,466 円1.15 兆円 −39.2% −4.9% 298 円2,338 億円
加重平均100% 8,709 円6.83 兆円2,998 円2.35 兆円 +139.0% +9.1% 11,707 円9.19 兆円

今の株価時価総額 4,898 円3.84 兆円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.8% を下回るほど割高。

楽観 10% 計画がほぼ実現:ネットワークカメラ・露光装置・メディカルが揃って伸びる 利益 7,500 億円 · PER 16.9 倍 · 株価時価総額 16,134 円12.66 兆円

フェーズVIIの目標に近い形で進む。販売と生産の構造改革は2028年までに終わり、プリンティングは本体工場の集約とノンハードの厚みで利益率が13%台に上がる。ネットワークカメラは非中国の調達需要を取り込み、イメージング全体で伸びが続く。光子計数CTと新設計の機器で、メディカルは利益率10%を超える。インダストリアルではナノインプリントが先端メモリーの一部工程に採用され、i線とKrFは後工程の需要でシェアを上げる。ただし全社の営業利益率は14%弱で、会社が掲げる15%には届かない。買収は小粒にとどまり、株主還元は計画の上限近くまで積み上がる。

  • プリンティング:数量 874(世界の複合機・プリンター市場(本体+消耗品・保守を含む、今の値段で測った実質・億ドル、推定))× 価格 38(市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア × 150(円/ドル)× 物価の倍率)→ 売上 33,387 億円・営業利益 4,507 億円。紙の縮小は緩やか、産業印刷が穴を埋める
  • イメージング(カメラ):数量 297(カメラ販売台数(万台))× 価格 31(1 台あたりの売上(万円、レンズ・アクセサリーを含む))→ 売上 9,154 億円・営業利益 1,648 億円。高価格帯の動画機が牽引
  • イメージング(ネットワークカメラ他):数量 425(世界のネットワークカメラ・映像管理の市場(今の値段で測った実質・億ドル、推定))× 価格 24(市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア × 150(円/ドル)× 物価の倍率)→ 売上 10,075 億円・営業利益 1,864 億円。非中国勢の需要を取り込み高成長
  • メディカル:数量 600(世界の画像診断装置市場(今の値段で測った実質・億ドル、推定))× 価格 18(市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア × 150(円/ドル)× 物価の倍率)→ 売上 11,087 億円・営業利益 1,220 億円。光子計数CTで米国・新興国が伸び利益率10%超
  • インダストリアル:数量 510(世界の半導体・FPD 露光装置の市場(今の値段で測った実質・億ドル、推定))× 価格 20(市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア相当 × 150(円/ドル)× 物価の倍率)→ 売上 10,244 億円・営業利益 2,049 億円。ナノインプリントと後工程向けが量産に乗る

倍率:事業の純利益 7,500 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 14.0% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.9%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.9 倍。全体の PER 16.88 倍、時価総額 126,600 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:フェーズVIIの主要目標にほぼ近づく筋書き。ネットワークカメラとナノインプリントという勝ち筋は実在するが、前の5か年計画の利益率12%が未達に終わった実績があり、1割にとどめた。

やや楽観 22% 改革は終わるが新製品は小さく育つ 利益 6,200 億円 · PER 16.0 倍 · 株価時価総額 12,650 円9.93 兆円

構造改革は計画どおりに終わるが、新製品の立ち上がりは計画より遅い。プリンティングの数量は縮むものの、欧州の直販見直しと新興国の開拓で、利益率は12%台に乗る。イメージングは、カメラが横ばい、ネットワークカメラは高い伸びを保つ。メディカルは赤字事業の整理が済み、利益率は1桁後半へ戻る。ナノインプリントは小さな量産にとどまり、インダストリアルは露光装置のシェア上昇が中心になる。営業利益率は13%近くまで上がるが、15%の目標には遠い。自社株買いは毎年続き、ROEは12%台に乗る。買収は小さな案件が数件あるだけで、資本の使い方に大きな傷は出ない。

  • プリンティング:数量 836(世界の複合機・プリンター市場(本体+消耗品・保守を含む、今の値段で測った実質・億ドル、推定))× 価格 37(市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア × 150(円/ドル)× 物価の倍率)→ 売上 31,263 億円・営業利益 3,908 億円。構造改革が効き利益率が上向く
  • イメージング(カメラ):数量 289(カメラ販売台数(万台))× 価格 30(1 台あたりの売上(万円、レンズ・アクセサリーを含む))→ 売上 8,635 億円・営業利益 1,425 億円。台数は横ばい、単価は上がる
  • イメージング(ネットワークカメラ他):数量 400(世界のネットワークカメラ・映像管理の市場(今の値段で測った実質・億ドル、推定))× 価格 23(市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア × 150(円/ドル)× 物価の倍率)→ 売上 9,114 億円・営業利益 1,595 億円。高成長が続く
  • メディカル:数量 586(世界の画像診断装置市場(今の値段で測った実質・億ドル、推定))× 価格 17(市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア × 150(円/ドル)× 物価の倍率)→ 売上 10,115 億円・営業利益 961 億円。利益率が1桁後半へ回復
  • インダストリアル:数量 465(世界の半導体・FPD 露光装置の市場(今の値段で測った実質・億ドル、推定))× 価格 19(市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア相当 × 150(円/ドル)× 物価の倍率)→ 売上 8,967 億円・営業利益 1,704 億円。i線・KrFのシェアが上がりナノインプリントは小さく立ち上がる

倍率:事業の純利益 6,200 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 12.3% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.0%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.0 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.0 倍。全体の PER 16.01 倍、時価総額 99,262 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:構造改革が計画どおり終わり、新製品が小さく育つ筋書き。リコー・セイコーエプソンなど同領域の会社より、成長の柱(カメラ・ネットワークカメラ・露光装置)が厚いので、2割強に置いた。

中立 33% 紙の縮小を成長事業が埋め切れない 利益 4,673 億円 · PER 14.6 倍 · 株価時価総額 8,712 円6.84 兆円

緩やかな改善が続く、最も起こりやすい姿だ。プリンティングの数量は紙の需要とともに年2%ほど縮む。それでも消耗品と保守が残り、競合の撤退でシェアは少し上がる。カメラは台数が微減で、単価は物価並みに上がる。ネットワークカメラは市場の伸びに沿って育つが、中国勢の価格攻勢でシェアは小さく下がる。メディカルは構造改革でようやく利益率7%になり、10%には届かない。インダストリアルは露光装置の循環を挟みつつ伸びる。営業利益率は10.7%まで上がり(今は9.8%)、売上は物価の分だけ伸びる。大型の買収はなく、還元は配当性向40%に自社株買いを足した水準を保つ。

  • プリンティング:数量 808(世界の複合機・プリンター市場(本体+消耗品・保守を含む、今の値段で測った実質・億ドル、推定))× 価格 37(市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア × 150(円/ドル)× 物価の倍率)→ 売上 29,548 億円・営業利益 2,955 億円。台数は年2%ほど縮み、消耗品と保守が下支え、利益率は今の10.3%から10.0%へ
  • イメージング(カメラ):数量 274(カメラ販売台数(万台))× 価格 29(1 台あたりの売上(万円、レンズ・アクセサリーを含む))→ 売上 7,965 億円・営業利益 1,274 億円。台数は微減、単価は物価並み
  • イメージング(ネットワークカメラ他):数量 370(世界のネットワークカメラ・映像管理の市場(今の値段で測った実質・億ドル、推定))× 価格 23(市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア × 150(円/ドル)× 物価の倍率)→ 売上 8,346 億円・営業利益 1,419 億円。市場の伸びに沿って成長、シェアは微減
  • メディカル:数量 574(世界の画像診断装置市場(今の値段で測った実質・億ドル、推定))× 価格 16(市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア × 150(円/ドル)× 物価の倍率)→ 売上 9,340 億円・営業利益 654 億円。構造改革でようやく利益率7%
  • インダストリアル:数量 405(世界の半導体・FPD 露光装置の市場(今の値段で測った実質・億ドル、推定))× 価格 18(市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア相当 × 150(円/ドル)× 物価の倍率)→ 売上 7,240 億円・営業利益 1,231 億円。露光装置は循環しながら緩やかに伸びる、利益率は17%(今は17.3%)

倍率:事業の純利益 4,672 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.0% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.9%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.6 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.6 倍。全体の PER 14.63 倍、時価総額 68,359 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:プリンティングの縮小を、イメージングと露光装置の伸びが埋め切れない、最も蓋然性の高い姿。

やや悲観 25% 改善が止まり、ずるずる後退する 利益 3,400 億円 · PER 10.5 倍 · 株価時価総額 5,146 円4.04 兆円

改善が止まり、ずるずると後退する筋書きだ。ペーパーレスが想定より速く、プリンティングの数量は年2%台で縮む。値上げは通りにくく、構造改革の効果は人件費と部材高に消える。カメラはスマートフォンに押されて、台数が1割超減る。ネットワークカメラは中国勢との競争で単価が下がり、成長は鈍る。メディカルは赤字事業の整理が長引き、利益率は5%台のままだ。インダストリアルはAI投資の一巡で受注が鈍り、ナノインプリントも採用は限られる。営業利益率は8%台に下がり、会社が掲げる改善の目標は大きく外れる。ROEは7%を割り、資本コストを下回る。それでも配当は維持され、自社株買いだけが細る。

  • プリンティング:数量 741(世界の複合機・プリンター市場(本体+消耗品・保守を含む、今の値段で測った実質・億ドル、推定))× 価格 35(市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア × 150(円/ドル)× 物価の倍率)→ 売上 26,220 億円・営業利益 2,491 億円。ペーパーレスが加速し値上げも通りにくい
  • イメージング(カメラ):数量 254(カメラ販売台数(万台))× 価格 28(1 台あたりの売上(万円、レンズ・アクセサリーを含む))→ 売上 7,231 億円・営業利益 1,012 億円。スマートフォンに押され台数が1割超減る
  • イメージング(ネットワークカメラ他):数量 313(世界のネットワークカメラ・映像管理の市場(今の値段で測った実質・億ドル、推定))× 価格 21(市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア × 150(円/ドル)× 物価の倍率)→ 売上 6,689 億円・営業利益 1,003 億円。中国勢との競争で価格が下がる
  • メディカル:数量 528(世界の画像診断装置市場(今の値段で測った実質・億ドル、推定))× 価格 15(市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア × 150(円/ドル)× 物価の倍率)→ 売上 8,060 億円・営業利益 443 億円。赤字事業の整理が長引き利益率は5%台
  • インダストリアル:数量 360(世界の半導体・FPD 露光装置の市場(今の値段で測った実質・億ドル、推定))× 価格 16(市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア相当 × 150(円/ドル)× 物価の倍率)→ 売上 5,785 億円・営業利益 868 億円。AI投資の一巡で受注が鈍る

倍率:ROE 6.9% は k 7.75% を下回る。ためた利益は額面未満の価値なので PER は 1÷k=12.5 倍が上限で、利益が伸びない成熟事業として 10.5 倍(上限の 84%)。自己資本の厚さは根拠にしない。

確率:紙の縮小の加速と、メモリー高騰・関税・中東の費用増が続き、改善が止まる筋書き。目標の達成実績が弱く、メディカルの再建も遅れてきたので、4分の1に置いた。

悲観 10% 構造的に負ける:紙の崩れ・互換品・スマートフォン 利益 1,250 億円 · PER 9.5 倍 · 株価時価総額 1,513 円1.19 兆円

構造的に負ける筋書きだ。紙の需要が崩れ、安価な互換トナーと中国の複合機メーカーがオフィス市場に入り込む。キヤノンは本体の値下げと消耗品の流出の両方に押され、プリンティングの利益率は6%まで下がる。カメラはスマートフォンの画質向上で台数が3割減る。ネットワークカメラも各国の調達の分断がかえって価格競争を招き、シェアと価格を失う。メディカルは利益をほぼ出せず、追加の減損が出る。ナノインプリントは実用化せず、露光装置は更新需要を失う。それでもネットワークカメラと露光装置の一部は黒字を保ち、稼ぐ力が株価の床になる。配当は減らさざるを得ない。

  • プリンティング:数量 589(世界の複合機・プリンター市場(本体+消耗品・保守を含む、今の値段で測った実質・億ドル、推定))× 価格 33(市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア × 150(円/ドル)× 物価の倍率)→ 売上 19,539 億円・営業利益 1,172 億円。紙の需要の崩れと互換消耗品で本体も消耗品も落ちる
  • イメージング(カメラ):数量 202(カメラ販売台数(万台))× 価格 28(1 台あたりの売上(万円、レンズ・アクセサリーを含む))→ 売上 5,575 億円・営業利益 502 億円。台数が3割減る
  • イメージング(ネットワークカメラ他):数量 250(世界のネットワークカメラ・映像管理の市場(今の値段で測った実質・億ドル、推定))× 価格 18(市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア × 150(円/ドル)× 物価の倍率)→ 売上 4,603 億円・営業利益 460 億円。競争激化でシェアと価格を失う
  • メディカル:数量 480(世界の画像診断装置市場(今の値段で測った実質・億ドル、推定))× 価格 13(市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア × 150(円/ドル)× 物価の倍率)→ 売上 6,266 億円・営業利益 63 億円。ほぼ利益を出せず減損が続く
  • インダストリアル:数量 285(世界の半導体・FPD 露光装置の市場(今の値段で測った実質・億ドル、推定))× 価格 14(市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア相当 × 150(円/ドル)× 物価の倍率)→ 売上 4,007 億円・営業利益 441 億円。ナノインプリントが実用化せず装置の更新も遠のく

倍率:純利益 1,250 億円は ROE 3% で k 7.75% を大きく下回る。稼ぐ力は 1,250÷8.0%=約 1.6 兆円で、利益が縮み続ける途中なのでその 76%(9.5 倍)。純有利子負債があり、売れる資産の上乗せは置かない。

確率:10年で構造的に負ける筋書き。複合機の縮小という業界共通の逆風を織り込んだが、同領域の会社より事業の厚みがあるため、リコー・セイコーエプソンと同じ1割にとどめた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

プリンティング

オフィス複合機、レーザープリンター、インクジェット、商業・産業向けの印刷機と、トナー・インクなどの消耗品・保守。

数量世界の複合機・プリンター市場(本体+消耗品・保守を含む、今の値段で測った実質・億ドル、推定)価格市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア × 150(円/ドル)× 物価の倍率売上営業利益
今 2025/12 950 26 24,944 2,558
10 年後 中立 808 37 29,548 2,955

取り方:世界の複合機・プリンター市場(HP・キヤノン・リコー・エプソン・富士フイルム・コニカミノルタ・ブラザー・京セラなどの本体、消耗品、保守の合計)を約 950 億ドルと推定し、キヤノンの売上 2 兆 4,944 億円から逆算してシェア約 17.5%(台数シェア 18% 前後の推定と整合)。市場規模の開示は無く、推定。数量は実質、物価は価格の側に入れた。

イメージング(カメラ)

ミラーレス・一眼・コンパクトなどのデジタルカメラとレンズ。

数量カメラ販売台数(万台)価格1 台あたりの売上(万円、レンズ・アクセサリーを含む)売上営業利益
今 2025/12 289 22 6,256 1,000
10 年後 中立 274 29 7,965 1,274

取り方:2025 年のカメラ売上 6,255 億円と、2026 年見通し 280 万台(前年比 −3%)から逆算した 2025 年の台数 約 288.7 万台。価格は 1 台あたりの売上。営業利益はカメラとネットワークカメラの内訳が未開示なので、イメージング計 1,729 億円を売上比で分けた推定(カメラ 1,000 億円)。

イメージング(ネットワークカメラ他)

監視・映像用ネットワークカメラ(アクシス)、映像管理ソフト、ほかの映像機器。

数量世界のネットワークカメラ・映像管理の市場(今の値段で測った実質・億ドル、推定)価格市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア × 150(円/ドル)× 物価の倍率売上営業利益
今 2025/12 250 17 4,294 729
10 年後 中立 370 23 8,346 1,419

取り方:ネットワークカメラ他の売上 4,294 億円。対象市場を約 250 億ドルと推定し、シェア約 11.5% を逆算(中国勢を含む世界の監視カメラ市場の一部のみを対象に置いた推定で、開示は無い)。営業利益 729 億円はイメージング計の内訳が未開示のための推定。

メディカル

CT・MRI・超音波・X線などの画像診断装置と関連サービス(キヤノンメディカルシステムズ、2026 年 4 月に本体へ統合)。

数量世界の画像診断装置市場(今の値段で測った実質・億ドル、推定)価格市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア × 150(円/ドル)× 物価の倍率売上営業利益
今 2025/12 480 12 5,806 328
10 年後 中立 574 16 9,340 654

取り方:メディカル売上 5,806 億円。世界の画像診断装置市場(シーメンスヘルシニアーズ・GE ヘルスケア・フィリップス・キヤノンなど)を約 480 億ドルと推定し、シェア約 8.1% を逆算。開示は無く推定。

インダストリアル

半導体・FPD の露光装置、有機 EL の製造装置、成膜装置、ダイボンダー、光学機器。

数量世界の半導体・FPD 露光装置の市場(今の値段で測った実質・億ドル、推定)価格市場 1 億ドルあたりのキヤノンの売上(億円)=シェア相当 × 150(円/ドル)× 物価の倍率売上営業利益
今 2025/12 300 12 3,611 625
10 年後 中立 405 18 7,240 1,231

取り方:インダストリアル売上 3,611 億円(光学機器 2,564・産業機器 1,047)。露光装置の売上額は未開示なので、露光装置の世界市場を約 300 億ドルと置き、売上全体を市場に対するシェア相当(約 8%、露光装置以外の事業を含む換算)で表した推定。数量の動きは露光装置の市場の伸びで代表させた。

リスクと懸念

プリンティングの縮小が想定より速い

ペーパーレスで複合機の台数は年に数%ずつ細る。2026年の見通しでは、複合機が前年比4%減、インクジェットが7%減だ。本体の減少は、数年遅れて消耗品と保守の売上に響く。安い互換トナーと中国メーカーが、価格を下から押し下げる点も重い。

メモリー価格の高騰と部材高

2026年は、メモリー価格の高騰だけで営業利益が694億円押し下げられる見通しだ。カメラ、複合機、メディカル機器のどれもが半導体部品を使う。値上げで転嫁できなければ、利益率の改善が止まる。

目標の未達が繰り返される

前の5か年計画が掲げた営業利益率12%は、2025年に9.8%で終わった。今回の計画は15%を掲げ、前提にはドル円150円と、構造改革の完遂が置かれている。人件費・関税・部材高が続けば、再び届かない。

メディカルの立て直しの遅れ

メディカルは2026年の営業利益率が4%の見通しで、2024年には約1,650億円の減損を出した。2026年4月に本体へ統合し、赤字事業を整理する途中だ。再建が遅れると、減損の再発と資本の拘束が続く。

大型M&Aの失敗

戦略投資の枠は最大2兆円で、大型案件では借入も使う。メディカル、半導体の後工程、産業印刷が候補だ。高い値段で買えば、買収後の減損が繰り返されかねない。経営体制の世代交代の途上で、買収の規律が保てるかも見ておく点だ。

稼ぎの伸びがネットワークカメラと露光装置に偏る

ネットワークカメラは中国勢との競争と各国の規制に、露光装置はAI投資の循環とメモリーの設備投資に左右される。インダストリアルの産業機器は2026年に前年比13%減の見通しで、波は大きい。伸びの柱が崩れれば、補う事業が他に無い。

為替と関税への依存

2026年の営業利益は、円安で約558億円、関税の還付で約396億円押し上げられる見通しだ。どちらも続く保証は無い。10年はドル円150円で続く前提だが、現実の円高は海外売上の円換算を目減りさせ、利益を圧迫する。

今後の分かれ目

ネットワークカメラの売上が2桁成長を保ち、イメージングの営業利益率が17%を超える
成長の柱が確かになり、楽観寄りの確率が上がる。
ナノインプリントの量産採用が顧客名とともに公表される
インダストリアルが長期の高成長に入る証拠になり、楽観の筋書きに近づく。
欧州の直販見直しが遅れ、構造改革の効果が計画を下回る
プリンティングの利益率が上がらず、やや悲観の筋書きに近づく。
メディカルが2027年に営業利益率8%へ戻らず、追加の減損が出る
再建の失敗が確定し、悲観側の確率が上がる。
戦略投資枠で数千億円超の大型買収を発表する
のれんと借入で資本効率が下がりうる。買収額と事業の稼ぐ力の比を確かめ、価値の見立てを変える。
複合機の台数減が年5%を超える
紙の縮小が加速した証拠で、プリンティングの利益が細り、悲観寄りの確率が上がる。

見ておくもの

  • プリンティングの台数(複合機・LP・インクジェット)と営業利益率
  • ネットワークカメラの売上成長率とイメージングの営業利益率
  • 露光装置の台数(KrF・i線)とナノインプリントの採用・出荷
  • メディカルの営業利益率と本体統合後の赤字事業の整理
  • 構造改革の費用と効果(販売・生産・メディカル)
  • 自社株買い・配当と戦略投資(M&A)の発表
  • メモリー価格・ドル円・関税の動き

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の株価や過去の倍率を見ず、10年後のROE・資本コスト7.75%・成長4%から正当化PERを出し、中立は上限の約9割に置いた。今の時価総額は、2026年9月の自社株買い終了を確かめて株数を7億8,468万株に直し約3.8兆円とし、価値を出したあとにだけ比べた。やや悲観・悲観はROEが資本コストを下回る前提で、ためた利益を額面未満として稼ぐ力で置いた。米国基準でリースは使用権資産がすでに貸借対照表にあり、新リース会計基準による数字の形の変化はない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 14.3→16.88 倍・やや楽観 PER 13.4→16.01 倍・中立 PER 12.5→14.63 倍)。

資本コスト 7.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality +0.5% を足して k 7.75%。純負債は小さく extra は置かない。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.00% → 7.75%。

同じ業種(電気機器)の AI 分析

割安 サンケン電気6707 本業は赤字で、価値の中心は持ち株の米アレグロ。ただ株主に届く分が読めず、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +88.4% · 10 年 割安(年 +16.0%) 割安 株式会社ミツバ7280 ホンダ向け 4 割強の車載・二輪部品メーカー。再建後の稼ぐ力に比べ、今の値段には余裕がある 本質価値との差 +70.7% · 10 年 割安(年 +12.9%) 割安 株式会社JVCケンウッド6632 利益の柱は北米の業務用無線の1本。車載は薄利で細る。利益で測ると本質価値は今の時価総額を上回る(3割ほどの割安) 本質価値との差 +61.4% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 テクノメディカ6678 国内シェア 9 割の採血管準備装置。純現金が時価総額の 7 割あり、還元も厚い 本質価値との差 +59.4% · 10 年 割安(年 +10.8%) 割安 千代田インテグレ6915 打抜き部材の隠れた現金持ち。事業は凡庸だが、時価総額の半分は現金で、毎年それを株主に返している 本質価値との差 +58.1% · 10 年 割安(年 +10.8%) 割安 協立電機6874 手元の現金が時価総額の半分を占める、FAと計測の中堅。稼ぎより資産で見て割安 本質価値との差 +56.3% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 大井電気6822 電力と通信の網を裏で支える横浜の機器と工事の会社。スマートメーターの波を割り引いても、今の値段は利益に比べて安い 本質価値との差 +54.9% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 小糸製作所7276 自動車ランプで世界シェア首位、強気の自社株買いは光るが、10年で測った本質価値はほぼ今の値段 本質価値との差 +50.3% · 10 年 割安(年 +10.7%) 割安 愛知電機6623 AI向け基板が稼ぎ頭になった中部電力系の中堅。伸びは本物だが、基板の山と谷をどう見るかで値打ちが割れる 本質価値との差 +49.3% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 戸上電機製作所6643 電柱の高圧開閉器で国内首位の小さな優良メーカー。実力は堅いが、電力会社頼みの値付けが利益の天井を決める 本質価値との差 +48.5% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 株式会社メガチップス6875 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パルステック工業6894 持ち運べる X 線応力計のニッチ会社。時価総額の 6 割が現金で、稼ぐ力は地味だが今の値段には届く。10 年で見るとやや割安 本質価値との差 +33.1% · 10 年 割安(年 +9.5%) 割安 フェローテック6890 半導体の消耗部材と光通信の温調部品で稼ぎは急伸。だが投資の重さと薄い利益率が値段を縛る 本質価値との差 +32.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) やや割安 リオン6823 補聴器・粒子計測・騒音計の3本柱。半導体の波に乗る利益と、安定した現金。値段はほぼ本質価値の近辺 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 AKIBAホールディングス6840 メモリ高で利益は山にある。堀の無い仲介の商いで、無配のまま利益をためる会社に安全域は薄い 本質価値との差 +25.7% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 かわでん6648 受注も利益も絶好調だが、250億円の新工場を抱え、今の高収益は10年続けて見込めない 本質価値との差 +24.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ニデック6594 会計不正と巨額減損で信用を落としたニデック。データセンター冷却と精密モーターの実力が、本質価値を決める 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 スミダコーポレーション6817 コイル専業の薄利メーカー。借金が重く、稼ぐ力は資本コストに届かない。計画どおりでも値段は妥当圏 本質価値との差 +23.2% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 ASTI株式会社6899 二輪・船外機の電装品とワイヤーハーネスを受託で作る浜松の独立系。利益率は 2% と薄く、内燃の縮みと値下げを電動化とインドが補えるか。今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 オリジン6513 電源・塗料・クラッチの小さな老舗。本業は資本コストに遠く届かず、値打ちの半分は持っている株にある 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 アルプスアルパイン6770 スマホ部品と車載を併せ持つ低採算の電子部品大手。立て直しは進み、本質価値は今の値段とほぼ同じ(適正) 本質価値との差 +21.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 アライドテレシスホールディングス6835 国内の公共向けに強い中堅ネットワーク機器メーカー。純現金は厚いが利益は山を越え、本質価値は今の値段とほぼ同じ(適正) 本質価値との差 +20.4% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 新電元工業6844 二輪車の電装品で稼ぐホンダ系の部品会社。利益が薄く景気で振れるため、10年後の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +19.7% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 エレコム6750 PC・スマホ周辺機器の国内大手。稼ぐ力は堅いが、10年で測る本質価値は今の時価総額を1割半ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 大崎電気工業6644 国内スマートメーターの取り換え期に乗る堅い会社だが、入札型の薄い利益率が壁で、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +19.0% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 市光工業7244 ヴァレオ傘下の自動車ランプ専業。利益率の薄さが重く、10 年の本質価値は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 星和電機6748 道路情報板と防爆照明で稼ぐ京都の堅実メーカー。資本をためすぎて自己資本利益率は6%台。10年で測ると今の値段はほぼ適正で、下値は固い 本質価値との差 +18.1% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 三菱電機6503 品質不正からの回復とFA・防衛特需で大きく再評価された。利益で測ると、本質価値は今の値段を1割弱下回る(適正) 本質価値との差 +17.5% · 10 年 やや割安(年 +7.5%) やや割安 アイホン6718 国内インターホンの首位。厚い純現金と薄い資本効率が綱引きし、本質価値は今の値段とほぼ同じ(適正) 本質価値との差 +16.6% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 シライ電子工業6658 滋賀と中国で作る汎用の基板メーカー。利益は大きく振れるが、溜まる現金の分だけやや割安 本質価値との差 +16.0% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ミネベアミツミ6479 ミニチュアベアリング世界シェア6割の堀は深いが、売上の8割は中国勢や自動車メーカーとの値下げ競争にさらされ、本質価値は今の値段を2割ほど下回る「やや割高」 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 エスペック6859 環境試験器で世界の2強に入る堅実な会社だが、利益率は1割前後で、10年後の価値は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 デンヨー6517 可搬形発電機で国内首位級の堅実な会社だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、割安とは言えない 本質価値との差 +15.8% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 寺崎電気産業6637 船の電気の頭脳で世界の上位に立つ堅実な中堅。受注残は厚いが、造船の波と中国勢が利益の天井を決める 本質価値との差 +15.4% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 菊水ホールディングス6912 電源と安全試験の隠れた堅実メーカー。稼ぐ力は本物だが、世界の大手と争う小さな会社に今の値段は安全域が薄い 本質価値との差 +15.1% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 サンコー6964 車の配線部品などを作る精密プレスの小さな専業。電動化は追い風だが、顧客は 2 社に偏り、親会社が現金を握る 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 オプテックスグループ6914 防犯センサーで世界首位級の質は本物だが、IA の景気の波と倍率の薄れを見ると、10 年先の価値は今の値段を 1 割ほど下回る 本質価値との差 +14.8% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 三相電機6518 半導体の製造装置向けのポンプで利益が戻った姫路の部品会社。伸びはあるが装置の会社に値段を握られ、ROEは資本コストに届かない 本質価値との差 +14.7% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 ニチコン6996 AIサーバー向けの値上げと増産で利益は戻る。ただし市況に乗る部品会社で、10年先まで高く見積もるのは危うい 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 日置電機6866 電気を測る専業の優良企業。電池とデータセンターの追い風は本物だが、利益は山に近く、10 年で見ると今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 +13.7% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 リーダー電子6867 放送局向け波形モニターの世界2位。技術は本物だが利益が薄く、強みは現金の厚さにとどまる 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 株式会社図研6947 国内首位級の設計ソフトは堅い商売だが、AIが席数課金を揺らす不安が残り、10年後の価値は今の値段の周辺にとどまる 本質価値との差 +13.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 アドテック プラズマ テクノロジー6668 AI投資の追い風は本物だが、顧客が偏る小さな専業の利益率は10年もたない。やや割高とみる 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 エスケーエレクトロニクス6677 ディスプレイ用の大型フォトマスク専業。中国勢の追い上げと重い設備投資が、割安さを削る 本質価値との差 +11.9% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 SCREENホールディングス7735 枚葉洗浄装置の首位は本物だが、中国リスクと市況の波を織り込むと、今の値段は10年の稼ぐ力を3割ほど上回る 本質価値との差 +11.6% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 東京コスモス電機6772 利益率 2 割の可変抵抗器を持つが全社は薄い。配当性向 100% の会社で、値段はほぼ中立どおり 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 日東工業6651 配電盤とキャビネットで国内首位級の堅い会社だが、利益は値上げに頼る面が大きく、10年の価値は今の時価総額とほぼ釣り合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +7.2%) 適正 正興電機製作所6653 九州電力が最大の客の地場の制御・受変電メーカー。足元の特需を差し引いた実力が分かれ目 本質価値との差 +8.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 テラプローブ6627 AI向けテストの需要は本物だが、設備の重さと親会社の支配を考えると、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 +8.4% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 大同信号6743 鉄道の安全を守る堅い会社だが、顧客が偏り、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 横河電機6841 石油・ガス・LNGプラント向けDCS世界ビッグ6の一角。純現金で財務は健全だが、今のPER19倍はROE11%に見合わない 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 浜松ホトニクス6965 光センサーの世界的な老舗だが、いまの値段は利益の回復を何年も先取りしている 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 バッファロー6676 国内首位のネットワーク機器とストレージを持つ周辺機器会社。縮む市場の首位で、利益の山は長く続かない 本質価値との差 +5.0% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 東洋電機6655 春日井の配電盤とエレベーター用センサーの会社。強い製品はあるが全社の稼ぎは薄く、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +4.7% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 山一電機6941 AI半導体の検査とデータセンター配線の追い風で利益は急増。ただし山と谷の大きい部品屋で、今の値段は山の利益を織り込みすぎている 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 アズビル6845 国内ビル空調制御で七割のシェアを握るが、今の値段は十年先の高成長を映し込みすぎている 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 チノー6850 温度センサで稼ぐ堅実な計測機器メーカー。純現金は厚いが利益の伸びは物価並みで、本質価値は今の値段を2割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 ソニーグループ6758 ゲーム・音楽・映像のIPとイメージセンサーの複合体。資本コスト7.0%と名目の成長で測ると、本質価値は今の値段とほぼ同じ(適正) 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 日本航空電子工業6807 京セラが 3 分の 1 を持つコネクタ専業。利益率は 4% まで落ち、元の 7% への回復が遅れる分だけ今の値段は重い 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 株式会社ワコム6727 電子ペン技術で稼ぐ会社。スマホ大手への依存と中国勢の値下げが重く、利益で測った本質価値は今の値段をわずかに下回る 本質価値との差 +2.4% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 スタンレー電気6923 ホンダ頼みの車載灯火に買収も加わるが、ROE 9% 前後の稼ぐ力では今の時価総額とほぼ釣り合う水準 本質価値との差 +2.2% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 東芝テック6588 国内レジ首位でも利益が薄い小売機器・複合機の会社。10年の本質価値は今の値段をやや下回る(やや割高) 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ジーエス・ユアサ コーポレーション6674 車の電池で国内首位級、蓄電設備の伸びは本物だが、資金を食う成長が利益率を押さえ今の値段には重い 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 日本ケミコン6997 AIサーバー向けで利益は戻るが、資本コスト10%台に届く稼ぎは未知数。種類株の重みもあり本質価値は今を下回る 本質価値との差 +2.0% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 日本光電工業6849 病院の全部門に製品を納める国内の雄。海外は伸びるが利益率が低く、10年で見ると今の値段は割高に傾く 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 ヒロセ電機6806 精密コネクタの世界大手。車載とAI関連へ広げても、資本コストを少し超える程度のROEでは、今の利益の24倍という値段は重い 本質価値との差 +1.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 フクダ電子6960 心電計の国内首位級で、在宅医療の継続収入と厚い純現金が強み。利益は伸びても実質では横ばいに近い 本質価値との差 +1.0% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 象印マホービン7965 炊飯器ブランドと厚い純現金を持つが、稼ぐ力は資本コスト並み。10年先の本質価値は今の時価総額を1〜2割下回る(やや割高) 本質価値との差 +0.9% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 TOA株式会社6809 国内の非常用放送で首位の音響会社。純現金は厚く、利益で測ると今の値段はほぼ妥当(適正)。 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 名古屋電機工業6797 道路情報板の専門メーカーで純現金も厚いが、直近の原価増で利益が崩れ、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 +0.1% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 マブチモーター6592 ミラー用モーターで世界シェア8割超、現金は時価総額の3割。財務は鉄壁だが、物価並みにしか伸びない利益に今の値段はやや先走りだ 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 ヘリオス テクノ ホールディング6927 液晶パネル工場向けの印刷機と光源で稼ぐ小さな会社。時価総額の 7 割が現金だが、利益は液晶の投資しだいで、10 年の価値はやや割高とみる 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 日本電子6951 電子顕微鏡とマスク描画の二本柱。堀は本物だが利益の山が高く、10 年で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 日本トリム6788 整水器の国内首位に、インドネシアの水と細胞バンクを足した会社。現金は厚いが、計画の伸びは先走りで、値段は割高 本質価値との差 −1.1% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 日本フェンオール6870 防災機器の小さな老舗で、財務は堅いが資本効率が低く、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −1.8% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 東洋電機製造6505 鉄道車両の駆動装置で知られる老舗。利益が急に戻った直後の今、10年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 日立製作所6501 電力インフラとLumadaの二本柱は本物だが、株価はInspire 2027の上振れをかなり先取りしている 本質価値との差 −2.2% · 10 年 適正(年 +5.3%) 適正 TDK6762 HDDヘッド事業の売却観測とAIデータセンター需要が重なるTDK。稼ぎを電池に頼る構造は変わらず、ROE1割前後では今の値段を支えきれない 本質価値との差 −3.2% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 ケル6919 精密コネクタの専業で、無借金・純現金は時価総額の4割。ただし利益は谷で配当が利益を上回り、10年で測るとやや割高 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 鈴木6785 2026/06 期は山の年とみる。増産投資の回収が見えるまで、10 年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −3.8% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 日本シイエムケイ6958 車載向けビルドアップ基板で世界首位級だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.2% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 セイコーエプソン6724 大容量インクタンクで世界No.1も、プロジェクターはAnkerに押され、ROE10%の中計実現が分かれ目 本質価値との差 −5.1% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 テクノホライゾン6629 教育ICTの電子黒板とFA機器の複合メーカー。前期の利益は営業外で膨らんだ山で、値段はやや割高 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ホーチキ6745 国内二番手の火災報知専業。事業は堅いが、最高益の利益率が続く前提の値段で、安全域は薄い 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +5.0%) 適正 三社電機製作所6882 稼ぎ頭の電源機器と赤字のパワー半導体が同居する会社。現金は厚いが、利益は株主に届きにくい 本質価値との差 −6.3% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 京セラ6971 KDDI株と純現金で時価総額の3割弱を持つが、本業のROEは資本コストに届かず、今の値段は改善への期待を強く映している 本質価値との差 −6.7% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 松尾電機6969 車載のマイクロヒューズで高い利益率を持つが、本業のタンタルは薄利で、台湾の親会社が4割を握る。今の値段はほぼ見合っている 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 イリソ電子工業6908 車載コネクターの堅実な会社だが、品質データの不正で利益の質が傷つき、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −7.1% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 日本信号6741 列車の安全を握る堅い会社だが、過去最高の利益率が続く前提の値段で、10年で見ると割高に傾く 本質価値との差 −7.1% · 10 年 適正(年 +5.5%) 適正 コニカミノルタ4902 複合機の縮みを半導体向け光学部品などで埋められるかが勝負。稼ぐ力に見合う本質価値は今の値段をかなり下回る 本質価値との差 −7.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 三井ハイテック6966 世界首位級のモーターコアだが、稼ぐ力はまだ資本コスト並み。10 年で見ても今の値段はやや高い 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 共和電業6853 国産ひずみ計測の老舗。財務は堅いが利幅の戻りは遅く、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +5.1%) 適正 マクセル6810 小型電池が柱の電機メーカー。利益率は薄く、資本コストを稼ぎ切れない。本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +5.9%) やや割高 株式会社東光高岳6617 東京電力が親で最大の客。品質不正から立ち直る途上で、高い利益率が続くかが分かれ目 本質価値との差 −10.7% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 芝浦メカトロニクス6590 AIパッケージの波に乗る小さな装置メーカー。足元の好調は織り込み済みで、10年では割高 本質価値との差 −10.9% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 エブレン6599 装置の頭脳を収める箱と配線の板を顧客ごとに作る小さな専業。稼ぎは堅いが現金が眠り、割高とみる 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 東京エレクトロン8035 AI投資で稼ぐ力は本物だが、今の株価はすでに強気の先の先まで映している 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 アバールデータ6918 半導体装置の制御部を請け負う小さな会社。谷は抜けたが、顧客頼みで稼ぐ力に上限がある 本質価値との差 −12.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 株式会社エンプラス6961 AI向けバーンインソケットで稼ぐ樹脂精密部品の会社。半導体の山の利益を前提にした今の値段は、10年の稼ぐ力を上回る 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 シャープ6753 家電・PC・液晶を抱える低採算の複合体。資本コスト9.5%で測ると稼ぐ力が足りず、本質価値は今の時価総額の半分前後(割高) 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +7.2%) やや割高 森尾電機6647 鉄道車両の運転台と電源の機器を作る老舗。米国の地下鉄案件で利益は過去最高だが、山は数年で引く。今の値段は割高 本質価値との差 −14.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 日本電気(NEC)6701 ITサービス一本足の富士通と違い、防衛・海底ケーブルという官需インフラの柱を持つ会社。AI実需化と防衛予算増が分かれ目 本質価値との差 −15.6% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 富士通6702 ハード事業の縮小を終えつつあるITサービス会社。利益で測ると、本質価値は今の値段を2割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 東亜ディーケーケー6848 水質計の老舗。厚い現金と保守収入が支えだが、稼ぐ力は細り、今の値段は回復をかなり織り込んでいる 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 カシオ計算機6952 稼ぎの大半を腕時計が担う、純現金の厚い会社。流行頼みの堀に対し、今の値段は本質価値を 3 割ほど上回る「やや割高」 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 タムラ製作所6768 データセンター向け電源部品で最高益へ向かうが、ROE は資本コストに届かず、今の値段は先の好調まで織り込んでいる 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 富士電機6504 データセンター電源とSiCの伸びは本物だが、三菱電機・日立と同じ「電力テーマの先取り」がすでに株価に乗っている 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 山洋電気6516 冷却ファンの稼ぐ力は本物だが、AI需要の山を前提にした利益は10年先では薄まる。純現金と還元の転換が価値の床を支える 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 中央製作所6846 名古屋の電源・めっき装置メーカー。資産は時価総額の2倍あるが稼ぐ力が薄く、割安とまでは言えない 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 日本電子材料6855 HBM向けプローブカードで利益が跳ねた。だが、この山が10年続くと見るには値段が先を行きすぎる 本質価値との差 −18.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 京三製作所6742 国内信号の堅い更新需要は本物だが、利益率が薄く資本コストに届かない。今の値段は計画の達成を織り込みすぎている 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 アルチザネットワークス6778 携帯の基地局を試す装置と試験の受託の会社。手元の純現金は時価総額に近いが、事業の稼ぎは小さく、現金も眠ったまま。10 年で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −19.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 コーセル6905 純現金は厚いが、本業は赤字。ROE 5%の電源屋に、10年の筋書きは厳しい 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 株式会社明電舎6508 電力インフラと保守の稼ぐ力は本物だが、利益が倍になっても今の値段には届かない 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 ユビテック6662 飲酒運転と熱中症の対策の義務化で IoT は伸びるが、小さな規模と親子上場が価値を縛る 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 株式会社ダイヘン6622 電力インフラの追い風は本物だが、稼ぐ力に比べて今の値段は先走りすぎている 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 トレックス・セミコンダクター6616 小粒の電源ICとパワー半導体の受託製造で、利益の波が深い。中計の利益率は過去の山の水準で、そのまま信じにくい 本質価値との差 −20.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 不二電機工業6654 配電盤の端子台で食べてきた堅実な小企業。現金は時価総額の 7 割に迫るが、稼ぐ力が細く、その現金が株主に戻る道も細い 本質価値との差 −20.3% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ブラザー工業6448 複合機消耗品の衰退を工作機械・産業用印刷の拡大で補う転換点の会社。ローランドDG断念の規律が本質を示す 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 古野電気6814 世界の船の目となる機器の首位級。過去最高益は造船ブームの山にあり、利益で測ると本質価値は今の値段を大きく下回る(割高) 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 エヌエフホールディングス6864 微小な信号と電源を測る・つくる専門メーカー。現金は厚いが、規模が小さく今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 −21.1% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 ソシオネクスト6526 カスタム SoC の設計請負で稼ぐファブレス。AI 向けの量産が立ち上がる前の今は、先取りしすぎた値段だ 本質価値との差 −21.2% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 指月電機製作所6994 電力機器が利益の4分の3を稼ぐ部品メーカー。稼ぐ力は資本コスト並みで、本質価値は今の値段を3割ほど下回る(割高) 本質価値との差 −21.2% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 EIZO6737 医療と防衛で強いモニター専業。本業の稼ぎは細く、時価総額の半分近くを持ち株と現金が占める。10年の本質価値は今の時価総額を3割ほど下回る(割高) 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 アンリツ6754 光通信と6Gの追い風は本物だが、景気で利益が大きく振れる計測器会社に、今の値段はその好況の長続きまで織り込んでいる 本質価値との差 −21.7% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 ヨコオ6800 半導体検査の伸びは本物だが、売上の6割を占める車載が重く、今の値段は計画の達成を先取りしている 本質価値との差 −22.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 帝国通信工業6763 車載・カメラ向けの操作部品とセンサの会社。財務は強いがROEは4%台で資本コストに届かず、新本社への投資も重い。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −22.1% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 NKKスイッチズ6943 放送卓や特殊車両の押しボタンで世界に名が通るが、利益率は3%前後。現金は厚いが、帳簿の安さほどの価値はない 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 PHCホールディングス6523 血糖測定の稼ぎが細るうえ借金が重く、10年先の利益は今の値段を支えきれない。やや割高 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 双葉電子工業6986 現金と持ち合い株が時価総額を上回るが、本業は 7 年連続の営業赤字。資産が株主に届くかが焦点 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 リコー7752 複合機消耗品の縮小を低採算のデジタルサービスで埋める転換期。ROEは資本コスト未満で、今の値段はやや先回りしすぎている 本質価値との差 −23.9% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 京写6837 片面の基板で量は世界最大級。だが値段を決められず、稼ぎは資本コストに届かない。割高 本質価値との差 −25.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 能美防災6744 防災の二大手で、堅い内需の優良企業。ただし最高益の利益率が続く前提の値段 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 沖電気工業6703 官公庁・金融向けの堅い事業に、縮む ATM とプリンターの重しが付く会社。利益で測ると本質価値は今の値段を大きく下回る(割高) 本質価値との差 −26.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 サクサ6675 土地を売って、貸し地代を手放し、手元に現金が積み上がった通信機器メーカー。現金の戻り方は約束された。本業の稼ぎはまだ資本コストに届かない 本質価値との差 −27.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 小野測器6858 回転と音を測る老舗だが、エンジン試験の縮みを電動車の評価で埋めきれず、資本の稼ぎは薄い 本質価値との差 −27.9% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 IDEC6652 安全スイッチに強い堅実な中堅。中計の利益率 13% は届きにくく、今の値段は先の好調を織り込みすぎている 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 CGSホールディングス6633 金型用 CAD/CAM で国内 2 位。時価総額は純現金とほぼ同じだが、現金の多くは事業に張り付き、AI が席課金型の寿命を縮める。10 年の価値は今の半分ほど 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 ティアック6803 高級オーディオと業務用機器のニッチ企業。足元の利益は一時の項目に支えられ、稼ぎが資本コストに届かず、10 年の価値は今を下回る 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 santec Holdings株式会社6777 AI向け光通信の試験・部品で稼ぐ小さな光学メーカー。利益の質は良いが、稼ぎが好況の頂に近く、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +3.0%) 割高 OSGコーポレーション6757 浄水器のカートリッジ交換が稼ぎの柱。食パンと総菜の寄り道が利益を削り、配当は利益を超えて払い続けている 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 日本タングステン6998 超硬とタングステン加工の中堅。原料高の追い風は一時的で、稼ぐ力に比べて今の時価総額は重い 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 シリウスビジョン6276 印刷の検査機の再建途上、現金は厚いが稼ぐ力は薄い 本質価値との差 −30.4% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 フォスター電機6794 車載スピーカ世界大手。アクティビストが入り資本効率は改善に向かうが、10年の稼ぐ力に見合う値段は今より低い 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 アルバック6728 真空技術の老舗で半導体へ重心を移す途上だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、値段は回復を先取りしている 本質価値との差 −30.9% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 安川電機6506 サーボ・インバータが利益の柱でロボットは薄利・中国依存、ROE7.3%に対し今のPER32倍は見合わない 本質価値との差 −32.2% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 オムロン6645 制御機器の在庫調整は一巡したが、ヘルスケアは中国品との価格競争、構造改革でROEは当面一桁台にとどまる 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 アイコム6820 現金が時価総額の5割に達する無線機メーカー。事業の稼ぐ力に対して資本が厚く、利益で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 アクセル6730 パチンコ機向け画像LSIの小さな専業。足元は価格適正化で好調だが、市場が細り続ける。手元の現金を除くと割高 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 ダイヤモンドエレクトリックホールディングス6699 点火コイルは電動化で縮む側。パワコンと空調向け電源が支えるが、借入が重く、株主の取り分はほとんど残らない 本質価値との差 −34.0% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ファナック6954 CNC・ロボット世界首位の無借金企業だが、中国系メーカーの台頭と今のPER33倍はROE8.9%に見合わない 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ウシオ電機6925 光源と露光装置の確かな技術はあるが、利益の薄い会社に AI 基板の夢まで上乗せした値段 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 AIメカテック6227 AI向け後工程装置で利益が急伸したが、頼りは少数の大口顧客の投資。10年で測ると今の値段は高い 本質価値との差 −37.9% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 大日光・エンジニアリング6635 カメラ大手向けの基板実装とレンズ組立の受託。利益率は2%に届かず借金も重く、割高とみる 本質価値との差 −39.2% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 シンフォニアテクノロジー6507 半導体搬送と防衛の追い風は本物だが、景気で振れる中堅メーカーに今の値段は高い 本質価値との差 −40.0% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 堀場製作所6856 半導体MFC世界シェア6割・排ガス計測8割だが、PER27倍はROE10.7%に見合わず、EV化とバイオ不振が重荷 本質価値との差 −40.1% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 日本電波工業6779 AI向け発振器で業績は急回復中だが、売上が10年停滞した薄利の水晶専業。10年の稼ぐ力に照らすと値段は先走りすぎ 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 KOA6999 抵抗器の老舗。AIと車載で利益は戻るが、10年で測る稼ぐ力は今の値段に届かない 本質価値との差 −40.4% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 電気興業6706 基地局アンテナと高周波の技術屋。稼ぐ力が弱く、棚卸資産の会計に疑義が出ている 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 太洋テクノレックス6663 曲げられる配線板の試作が本業の小さな工場。利益は薄く、資産に比べて稼ぐ力が足りない 本質価値との差 −42.0% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 日本マイクロニクス6871 DRAMのプローブカードで首位。だが一本足の循環株に、今の値段は先の先まで織り込みすぎだ 本質価値との差 −42.3% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 池上通信機6771 放送局のカメラと監視・医療・検査の映像機器の老舗。技術はあるが稼ぎは薄く借金も重い。今の値段は稼ぐ力に比べて割高 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 シスメックス6869 血球計数で世界首位も、中国の集中購買で稼ぐ力が急低下。資本コスト7.5%で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 SMK6798 車載に軸足を移す途上のコネクタ・リモコンメーカー。利益の戻りが遅く、今の値段は高い 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ミナトホールディングス6862 産業用メモリーの加工・商社。市況が押し上げた好況の利益は続かず、10年の価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ダブル・スコープ6619 価値の芯は韓国の WCP の持分だけ。借金を引くと残りは薄く、赤字の本体が持分を食う 本質価値との差 −46.0% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 パナソニックホールディングス6752 家電・空調・配線・電子部品・車載電池・B2Bソリューションの複合体。構造改革は進行中で、今の値段は改革の成功をかなり先取りしている 本質価値との差 −46.2% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 KOKUSAI ELECTRIC6525 バッチALDで世界シェア7割・東京エレクトロンと二社寡占。AI需要は本物だが、今の株価は中立の10年先をもう織り込んでいる 本質価値との差 −47.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 キーエンス6861 無借金・直販の圧倒的な収益力は本物だが、中国依存と高い倍率の持続力が10年後の本質価値を左右する 本質価値との差 −48.0% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 大真空6962 水晶の世界大手だが、薄い利益に重い借金。新型のArkhが実を結ぶまで、今の値段は先を見すぎている 本質価値との差 −48.0% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 日清紡ホールディングス3105 日清紡HDは無線・通信が稼ぎ頭の会社に変わりつつあるが、稼ぐ力の弱さと不動産の先細りが10年の価値を押し下げる 本質価値との差 −48.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 村田製作所6981 MLCC世界シェア4割、AIサーバー・車載電動化が追い風だが、ROE1割強の本質価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 サン電子6736 利益の大半は米上場Cellebrite株の持分から来る。10年後を利益で測ると、本質価値は今の時価総額を半分ほど下回る(割高) 本質価値との差 −48.5% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 株式会社シキノハイテック6614 半導体の検査装置と LSI 設計受託の小さな会社。利益が出ていない今の値段は、先の成長を先取りしすぎている 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ヤーマン6630 美顔器のヒットで膨らみ、中国の規制でしぼんだ会社。現金は厚いが、計画の回復は先走りで、値段は割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 レーザーテック6920 EUVマスク検査を世界独占する一点突破の優良企業、株価は独占の継続を前提に組まれている 本質価値との差 −50.8% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 湖北工業6524 海底ケーブル用光部品と電解コンデンサ用リード端子で世界首位。事業は強いが、今の値段は好況の利益が続く前提で、本質価値の2倍を大きく超える 本質価値との差 −51.2% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 アドバンテスト6857 HBM・AIテストの覇者だが、株価はすでに10年分の超成長を前払いしている 本質価値との差 −51.6% · 10 年 割高(年 −1.1%) 割高 太陽誘電6976 コンデンサ世界3位。AIサーバー需要で株価は1年で8倍になったが、利益率とROEの低さを映すと、今の値段は積みすぎ 本質価値との差 −51.9% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 アオイ電子6832 後工程受託の老舗が、自己資本に迫る400億円規模を先端パッケージに賭ける。当たっても倍率は伸びず、割高と見る 本質価値との差 −53.8% · 10 年 割高(年 +0.0%) 割高 メイコー6787 車載基板の首位級が AI・衛星向けに 2,100 億円を投じる賭け。成長は本物だが、借金と循環を負った値段は高い 本質価値との差 −54.0% · 10 年 割高(年 +0.0%) 割高 ローム6963 SiC減損からの復活途上。EV減速と中国の値下げの中で東芝・三菱電機との連合がもうひとつの本質価値を左右する 本質価値との差 −54.2% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 FDK6955 富士通から台湾の SILITECH へ親会社が替わった電池メーカー。稼ぐ力が資本コストに届かず、10年では割高と見る 本質価値との差 −55.3% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 イビデン4062 AI 向け基板の主役だが、今の値段は世界の AI 個数が 8 倍・シェア 4 割台維持という楽観の先まで織り込む 本質価値との差 −55.8% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 精工技研6834 AI向け光コネクタの設備特需で稼ぐ会社。ただ利益の多くは山の上で、今の値段は先を織り込みすぎだ 本質価値との差 −58.3% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ユー・エム・シー・エレクトロニクス6615 1,000 億円を作って利益は 1% 台。重い借入と優先株の下で、普通株の取り分は薄く割高だ 本質価値との差 −58.5% · 10 年 割高(年 −0.6%) 割高 ルネサスエレクトロニクス6723 車載マイコン世界首位の座は競合に奪われたが、AIインフラとAltiumの組み合わせが次の10年の本質価値を決める 本質価値との差 −59.3% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ジオマテック株式会社6907 ディスプレイと半導体向けの薄膜加工。9 期の赤字から戻ったが、山谷が激しく客先も偏る。今の値段は回復の続きを織り込みすぎで、割高と見る 本質価値との差 −64.1% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 ザインエレクトロニクス6769 高速伝送チップの小さな設計会社。現金は厚いが本業は赤字が続き、時価総額は現金を上回る分だけ割高に見える 本質価値との差 −66.9% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 リバーエレテック6666 超小型の水晶部品の専業。新製品に夢はあるが、12年の大半が赤字で借金も重い。今の値段は会社の計画の達成をほぼ織り込む 本質価値との差 −67.2% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 岡谷電機産業6926 ノイズ対策部品の老舗だが2期続けて17億円の営業赤字。立て直しても資本コストに届く稼ぎは見えず、今の値段は高い 本質価値との差 −67.7% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 原田工業6904 車載アンテナの専業。足元の利益は戻ったが、税と金利を引くと残る利益は薄く、今の値段は回復を先取りしすぎている 本質価値との差 −67.8% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 インスペック6656 AI 向けパッケージ基板の検査装置を手がける秋田の小さな装置会社。技術は本物だが、受注の山谷が深く、借入も重く、今の値段は先の改善を織り込みすぎている 本質価値との差 −70.3% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 多摩川ホールディングス6838 高周波部品と売電の小さな会社。足元の増益は評価益が大半で、10 年の稼ぐ力に比べて今の値段は高いとみる 本質価値との差 −73.8% · 10 年 割高(年 −5.1%) 割高 オプトエレクトロニクス6664 小さなバーコード読み取り機の老舗。エイサーの傘下で出直すが、赤字が続き稼ぐ力は資本に見合わない 本質価値との差 −76.1% · 10 年 割高(年 −5.3%) 割高 トミタ電機6898 鳥取のフェライトコアの小さな会社。現金と土地は厚いが本業は10年余り赤字がちで、今の値段は稼ぐ力に比べて高い 本質価値との差 −82.6% · 10 年 割高(年 −8.9%) 割高 QDレーザ6613 量子ドットレーザは本物の技術だが、売上14億円の会社に800億円超の値は、まだ来ない成功を先に払いすぎている 本質価値との差 −84.6% · 10 年 割高(年 −10.3%) 割高 ぷらっとホーム6836 Linuxの小型サーバーで細く稼ぐ老舗。18期続いた赤字をやっと抜けた段階で、今の時価総額は利益の200倍を超える 本質価値との差 −87.9% · 10 年 割高(年 −12.6%) 割高 TBグループ6775 LED 表示機と電子レジの小さなメーカー。19 期連続の営業赤字で、稼ぐ力は時価総額の裏づけにならない 本質価値との差 −89.0% · 10 年 割高(年 −10.7%) 割高 ジャパンディスプレイ6740 12 期連続赤字の中小型パネル会社。いちごの新株予約権で株数が約 1.7 倍に増え、10 年後に既存株主へ残る取り分は今の時価総額に遠く届かない 本質価値との差 −93.2% · 10 年 割高(年 −15.2%) 割高 大黒屋ホールディングス6993 ブランド品の買取と質屋の老舗。ファンド傘下で再建に入ったが、10年の稼ぐ力で測ると本質価値は今の時価総額を大きく下回る(割高) 本質価値との差 −93.6% · 10 年 割高(年 −16.2%) 割高 JNグループ6634 暗号資産の取引所と消耗品の卸、電子書籍を束ねた小さな持株会社。赤字と借金が重く、今の値段は事業の稼ぎでは説明できない 本質価値との差 −96.3% · 10 年 割高(年 −19.5%) 割高 ウインテスト6721 売上4億円に対し赤字12億円、資金は新株の発行頼みの半導体検査装置会社。時価総額116億円は事業の実績から大きく離れている 本質価値との差 −99.6% · 10 年 割高(年 −36.4%)

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  1. キヤノン「グローバル優良企業グループ構想 Phase VII」説明資料(2026-01-15)
  2. キヤノン 2026年第2四半期 決算説明会資料(2026-07-27)
  3. 自己株式の市場買付けおよび取得終了に関するお知らせ(2026-09-07)

分析日 2026-10-16