株譜
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シーボード SEB

簿価割れは目を引くが、低い資本効率も本物。硬い資産の床と利益の弱さが釣り合い、10年価値は適正圏

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)3,860 ドル37 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)3,889.3 ドル37 億ドル差 −0.8%
10 年後から見ると 適正 価値 3,860 ドル37 億ドル · 差 −0.8% · 期待の年率 +9.4%
期待の年率リターン(10 年)+9.4%資本コスト比 −0.1 pt
推定の資本コスト9.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 9.5% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

シーボードは、豚肉、穀物取引・製粉、カリブ海航路、再生可能燃料、ドミニカ共和国の発電、バターボールを束ねる家族支配の複合企業である。筆者の結論は適正圏である。時価総額約37.5億ドルは自己資本52.1億ドルを下回るが、安さの半分は、利益率の薄い設備事業へ資本を積み続けてきた結果でもある。売れる資産の床は厚いが、株主価値を増やす再投資利回りは弱い。

2026年上期は売上53.22億ドル、営業利益1.96億ドル、純利益2.72億ドルへ改善した。液体燃料は政策決定と稼働改善で前年の赤字から利益へ転じ、バターボールも数量と価格が上がった。一方、海運は航海費が膨らみ、EDM IIIは期末後に損傷が見つかって停止した。複数事業を持つため一つの不調は吸収できるが、好調部門が毎年入れ替わる構造は、強い堀とは違う。

10年後の中立では、数量は緩やかに伸び、価格は物価並みとなるが、ROEは6%台にとどまる。確率加重した現在価値は約37.2億ドルで、現在の時価総額との差は約−1%にすぎない。下値は資産で守られる一方、上値には燃料政策、新発電船、海運投資の複数成功が要る。長く持つなら、簿価の割安さより、低収益資産を現金還元へ変えられるかを見続ける会社である。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、事業の寿命と値段の安全域を分けて考える。食料、穀物物流、地域海運、電力は10年後も必要である。船、工場、農場、発電設備、バターボール持分には処分価値もある。倒産を前提にしなくても、現在の時価総額を支える硬い資産は確認できる。

難しいのは、資産が株主のために働くかである。過去10年のROE中央値は7.7%で、物価を含む資本コスト9.5%に届かない。利益を内部留保して設備を増やしても、1ドルが1ドルを超える価値を生む証拠は弱い。家族支配は長期投資を可能にする反面、低収益資産を売り、現金を外部株主へ返す圧力を弱める。

したがって、自己資本を下回る値段だけでは十分な安全域にならない。中立の本質価値は現在と近く、上振れには液体燃料、EDM IV、海運の三つが同時に働く必要がある。持ち続けたい条件は、ROEが資本コストを超えることより先に、設備投資後の余剰現金が増え、買い戻しや配当へ戻ることだ。そこが見えない限り、安い複合企業のままである。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は見かけの売上よりも各設備の稼働率と単位当たりの利幅であり、豚肉は年間約600万頭を処理して94%を自社・契約農場から調達する。商品取引・製粉は約1500万トンを扱い、その一部を14拠点で小麦粉、飼料、トウモロコシ粉へ加工する。海運は14隻の自社船と11隻の用船を使い、米国とカリブ海・中南米の27か国を結ぶ。これらは売上が大きいが、豚価、穀物価格、運賃、燃料費で採算が動く。

液体燃料は合計163百万ガロンの能力を持ち、燃料そのものにRIN、LCFS、45Zなどの環境価値を重ねて売る。2025年は原料高と制度移行で1.27億ドルの営業赤字だったが、2026年上期は0.90億ドルの黒字へ反転した。発電は258MWの現有能力にEDM IVを加える計画で、給電順位と燃料価格が重要である。ターキーはバターボールの52.5%持分で、売上は連結されず、利益だけが持分法で入る。

事業間には小さいが実在する結び付きがあり、豚脂を液体燃料へ回し、穀物調達を飼料へつなぎ、海運網で地域商流を支える。ただし、この連携が顧客の乗り換えを難しくするほどではない。各部門はそれぞれタイソン・フーズ、カーギル、クロウリー、再生可能燃料大手、発電事業者と競う。全社を一つの複利成長機械とみるより、異なる循環を持つ資産群として見る方が実態に近い。

連結数字の読み方にも注意が要る。バターボールやトライアンフ・フーズの利益は営業利益より下へ入り、短期投資の評価益も純利益を動かすため、純利益だけを見ると工場・船の採算を見誤る。筆者は各事業の営業利益に持分法利益と金融収支を別に足して、再現性のあるオーナー利益を見ている。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねしにくい強みは局地的にはある。豚肉の一貫生産、アフリカと中南米の製粉・集荷網、マイアミとヒューストンのターミナル、カリブ海航路の便数、バターボールの全国ブランドは、新規参入者が短期に複製しにくい。許認可と大型設備も参入障壁になる。海運では運賃だけでなく定時性と冷蔵貨物の扱いが顧客をつなぎ留める。

しかし全社の堀は弱く、商品は規格品が多いため、価格は市場、政府の燃料政策、給電順位に決められる。過去10年のROE中央値は7.7%で、資本コスト9.5%を下回る。2025年の自己資本比率は60%と財務は耐えられるが、12.4億ドルの現金・短期投資に対して有利子負債も19.2億ドルあり、見かけほど余剰資金は多くない。設備投資、運転資金、用船・ターミナルの固定負担が重く、しかも更新投資を止めれば競争力が落ちるため、利益が現金に変わりにくい年がある。

AIエージェント代替の型には当たらない。価値の中心は工場、船、発電設備、物流網、食品ブランドであり、人月や席課金ではない。AIは配船、取引、飼料配合の効率を上げても、事業そのものを置き換えない。むしろ長期の論点は、設備の稼働率、商品差益、家族支配下の資本配分である。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

市場は大きいが価格競争が強く、米国の2025年商業豚屠畜1.28億頭に対し、シーボードの自社工場600万頭は約4.7%に当たる。関連会社を含む日次処理能力では全米4位だが、スミスフィールド、JBS、タイソン・フーズなどが大きい。ターキーは米国生産48.4億ポンドに対し、バターボールの能力が約10億ポンドで約2割である。ブランド力はあるものの、小売上位2社が売上の28%を占めるため、交渉力は小売側へ傾きやすい。

CT&Mの1500万トンは世界商流の数%にすぎず、ADM、ブンゲ、カーギル、ルイ・ドレフュス、COFCOが相手になる。強みは世界シェアではなく、現地の製粉所と港湾網である。海運はPortMiami全体の111.5万TEUという市場を核に、カリブ海・中米の細かい寄港地を結び、大手コンテナ船社より規模は小さくても専用ターミナルと定期便で局地シェアを守る。10年の数量は地域人口と貿易で年1%前後が中立である。

再生可能燃料では、EPAが2026年のバイオマス由来ディーゼル適用量を90.7億RINへ引き上げた。平均1.6RINを1ガロンとみなす換算では、シーボードの能力163百万ガロンは約2.6億RIN、全体の約3%に当たる。政策が続けば設備は生きるが、原料脂と環境クレジットの差益は競合増設で縮む。発電はドミニカ共和国で需要が伸びる一方、再生可能電力や低変動費電源との給電競争がある。食料と輸送の必要性は10年後も残るが、利益の取り分は政策と市況が決める。

資本政策と M&A

資本配分は、この株の評価を最も難しくする。2025年の設備投資は5.62億ドルで、減価償却3.18億ドルを大きく上回り、2026年の予算も6.25億ドルである。EDM IVの総事業費は3.15億ドルで、海運でもLNG対応船8隻をそろえ、9隻目を2027年に受け取る。必要な更新投資を超えて成長投資を続ける一方、全社ROEは長く資本コストを下回っている。

還元の数値目標はなく、年間配当総額は小さいうえ、2025年に始めた1億ドルの自社株買い枠も2026年上期は使わず0.62億ドルが残る。2023年には関係者から6億ドルの株を市場価格より低く買い戻し、少数株主には経済的な利点があったが、流動性と家族支配は一段と強まった。株式の約74%を創業家関連会社が持つため、資産売却や大幅還元が起きるかは少数株主が決められない。会社は長期の利益率や還元を数値で約束しておらず、投資回収の証拠はフリーキャッシュフローで確かめるしかない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

シーボードは、利益が弱い資産の寄せ集めではなく、次の投資回収期に入る。海運ではLNG対応の新造船8隻がそろい、燃費、信頼性、積載能力が上がった。マイアミとヒューストンの専用拠点を持ち、カリブ海・中米の細かい航路を高頻度で結べる会社は少ない。地域貿易が年2%程度伸びれば、固定費を吸収して2025年並みの二桁利益率へ戻れる。

液体燃料では、2026年上期に営業利益0.90億ドルを出し、前年の赤字から構造が変わった。EPAの義務量は2026年に大幅に増え、再生可能ディーゼル工場の稼働も安定したうえ、豚脂を自社から調達できる点は原料面の利点である。発電ではEDM IVが2028年に加わり、ドミニカ共和国の需要増を取り込める。EDM IIIの損傷は修理可能な一時要因で、長期の価値を壊さない。

さらに、バターボールは2026年上期に数量6%、価格10%を伸ばした。全国ブランドと付加価値品があるため、単なる商品ターキーより値上げを通しやすい。豚肉でも再生可能天然ガスと加工品が、薄い生鮮肉の利幅を補える。これらの投資が稼げば純利益は10億ドル規模へ近づき、現在の低い評価は過去の不安定さを反映しすぎているため、資産の回収期には還元も増やせる。

慎重な見方

利益改善の多くは、制度と市況が一時的に同じ方向を向いた結果である。液体燃料は2025年に1.27億ドルの営業赤字で、2026年の黒字はRIN価格、45Z、燃料価格、稼働率の回復が重なった。EPAの義務量が続いても、競合の能力増設と原料脂の値上がりで差益は消える。政策で利益が生まれる事業に、永続的な堀はない。

海運も2025年の営業利益1.65億ドルから、2026年上期は費用増で0.41億ドルまで落ちた。新造船は燃費を下げるが、投下資本を回収するには運賃と数量が必要である。EDM IIIは運転開始から数年で損傷し、EDM IVにも同じ技術・燃料・給電リスクがある。豚肉とCT&Mは規格品で、価格を決めるのは市場である。

最大の問題は、利益率の低い会社が設備を増やし続けることで、2025年の設備投資は減価償却を大幅に上回り、2026年も高水準である。創業家が74%を持つため、外部株主が資産売却や還元を促す力は弱い。短期投資の評価益や税効果で純利益が見栄え良くなる年もあり、営業資産の実力を過大評価しやすい。自己資本52億ドルが見えても現金として戻らなければ価値は割り引かれ、簿価割れは低い増分収益率への妥当な警告である。

どちらに重みを置いたか

事業の必要性と資産の厚さは強い見方を支えるが、価格決定力、ROE、資本配分では慎重な見方が勝つ。もっとも、燃料・発電・海運・食品が同時に崩れる確率は高くないため、確率は上側34%、下側28%へわずかに上へ寄せた。これは株価の安さを理由にしたのではなく、需要源と地域が分散し、現金化できる資産があるためである。確率加重の現在価値は約37.2億ドルで、現在との差は約−1%の適正圏となり、資産割れの見た目ほど十分な安全域はない。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 6,427 ドル62 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 1,994 ドル19 億ドル)。 今の値に割り戻すと 3,860 ドル37 億ドル、今との差 −0.8%、 期待の年率 +9.4%(資本コスト 9.5%)→ 適正

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 10% 12,546 ドル121 億ドル 3,630 ドル35 億ドル +315.9% +18.4% 1,618 ドル16 億ドル
やや楽観 24% 8,324 ドル80 億ドル 2,904 ドル28 億ドル +188.7% +13.5% 2,695 ドル26 億ドル
中立 38% 5,881 ドル57 億ドル 1,867 ドル18 億ドル +99.2% +8.3% 2,944 ドル28 億ドル
やや悲観 20% 3,475 ドル34 億ドル 1,037 ドル10 億ドル +16.0% +1.7% 902.38 ドル9 億ドル
悲観 8% 3,060 ドル30 億ドル 207.44 ドル2 億ドル −16.0% −1.8% 261.38 ドル3 億ドル
加重平均100% 6,427 ドル62 億ドル1,994 ドル19 億ドル +116.5% +9.4% 8,420 ドル81 億ドル

今の株価時価総額 3,889 ドル37 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 10% 楽観:新しい設備が稼ぎ、燃料政策と航路網が追い風になる 利益 11 億ドル · PER 11.2 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 12,546 ドル121 億ドル

2035年、豚肉工場は高付加価値品で能力を使い切り、処理頭数は660万頭となる。CT&Mはアフリカの都市化と食料需要を取り込み1830万トン、海運は新造船とマイアミの航路密度で64万TEUへ増える。カーギルやブンゲ、クロウリーなど大手との競争は続くが、現地拠点と定期便の組み合わせが費用差を生む。

再生可能燃料は158百万ガロンと能力上限に近づき、環境価値込みの採算が定着する。EDM IVが予定どおり稼働して発電量は255万MWhへ増え、バターボールも付加価値品を広げて持分換算数量は6.3億ポンドとなる。連結売上は約178億ドル、営業利益は11.92億ドル、純利益は10.8億ドルへ伸びる。10年間の累計純利益80億ドルから正味35億ドルを還元し、自己資本は97.1億ドルとなる。

  • 豚肉(養豚・食肉処理・加工品):数量 6.6(オクラホマ工場の処理頭数(百万頭))× 価格 498(処理豚1頭当たり売上(ドル))→ 売上 33 億ドル・営業利益 2 億ドル。数量は年+1.0%、高付加価値品で採算改善
  • 商品取引・製粉(CT&M):数量 18.3(穀物取扱量(百万トン))× 価格 509(1トン当たり売上(ドル))→ 売上 93 億ドル・営業利益 4 億ドル。数量は年+2.0%、現地製粉の稼働率上昇
  • 海運(米国―カリブ海・中南米定期航路):数量 0.6(輸送量(百万TEU、推定))× 価格 4,879(1TEU当たり売上(ドル、推定))→ 売上 31 億ドル・営業利益 4 億ドル。数量は年+2.5%、新造船と航路密度が効く
  • 液体燃料(バイオディーゼル・再生可能ディーゼル):数量 158(燃料販売量(百万ガロン、推定))× 価格 7.99(燃料・環境価値込み1ガロン当たり売上(ドル))→ 売上 13 億ドル・営業利益 2 億ドル。能力稼働率約97%、政策価値が定着
  • 発電(ドミニカ共和国):数量 2.6(発電量(百万MWh、推定))× 価格 256(1MWh当たり売上(ドル、推定))→ 売上 7 億ドル・営業利益 2 億ドル。EDM IV稼働と高い給電率
  • ターキー(バターボール持分52.5%):数量 0.6(シーボード持分換算の製品能力(十億ポンド))× 価格 3.17(1ポンド当たり売上(ドル))→ 売上 20 億ドル・営業利益 0 億ドル。持分法利益は純利益へ反映
  • 砂糖・アルコールと全社費用:数量 0.3(砂糖換算生産能力(百万トン))× 価格 669(1トン当たり売上(ドル、換算))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。砂糖・アルコールの作り分けが奏功

倍率:10年目ROEは11.1%、kは9.5%、moatはweakで超過収益が残る割合を1/3とした。RONICは10.04%、gは3.8%で、数量の実質成長約0.3%と価格約3.5%から出した。正当化PERは翌年利益に10.90倍、10年目利益に11.32倍であり、複数事業が良好なため上限の約99%に当たる11.2倍とした。時価総額は10.8億ドル×11.2倍=120.96億ドル。

確率:再生可能燃料の義務量が長く続き、EDM IV、LNG対応船、バターボールの付加価値品がすべて計画どおりに稼ぐ必要がある。個々は可能でも同時達成の条件が多いため10%とした。

やや楽観 24% やや楽観:燃料と発電が平常化し、海運の新船投資が実る 利益 8 億ドル · PER 10.7 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 8,324 ドル80 億ドル

2035年、豚肉は630万頭、CT&Mは1740万トン、海運は60万TEUまで増える。新造船の燃費と定期便の信頼性は効くが、マースクやCMA CGMの規模には対抗せず、カリブ海・中米の得意航路に集中する。豚肉ではタイソン・フーズ、JBS、スミスフィールドと価格競争が続き、利益率は高付加価値品の分だけ改善する。

液体燃料は148百万ガロンを販売し、RINと45Zの価値は山から下がっても黒字を保つ。EDM IVは稼働するが給電率は楽観ほど高くなく、バターボールはブランドを守って持分換算数量5.9億ポンドとなる。連結売上は約163億ドル、営業利益は8.72億ドル、純利益は7.5億ドルとなる。累計純利益65億ドルから28億ドルを還元し、自己資本は89.1億ドルへ増える。

  • 豚肉(養豚・食肉処理・加工品):数量 6.3(オクラホマ工場の処理頭数(百万頭))× 価格 484(処理豚1頭当たり売上(ドル))→ 売上 31 億ドル・営業利益 2 億ドル。数量は年+0.5%、加工品構成が改善
  • 商品取引・製粉(CT&M):数量 17.4(穀物取扱量(百万トン))× 価格 496(1トン当たり売上(ドル))→ 売上 86 億ドル・営業利益 3 億ドル。数量は年+1.5%、現地拠点が維持
  • 海運(米国―カリブ海・中南米定期航路):数量 0.6(輸送量(百万TEU、推定))× 価格 4,687(1TEU当たり売上(ドル、推定))→ 売上 28 億ドル・営業利益 3 億ドル。数量は年+1.8%、新船投資を回収
  • 液体燃料(バイオディーゼル・再生可能ディーゼル):数量 148(燃料販売量(百万ガロン、推定))× 価格 7.36(燃料・環境価値込み1ガロン当たり売上(ドル))→ 売上 11 億ドル・営業利益 1 億ドル。能力稼働率約91%、環境価値は平常化
  • 発電(ドミニカ共和国):数量 2.3(発電量(百万MWh、推定))× 価格 247(1MWh当たり売上(ドル、推定))→ 売上 6 億ドル・営業利益 1 億ドル。EDM IV稼働、給電率は中位
  • ターキー(バターボール持分52.5%):数量 0.6(シーボード持分換算の製品能力(十億ポンド))× 価格 3.05(1ポンド当たり売上(ドル))→ 売上 18 億ドル・営業利益 0 億ドル。ブランドと付加価値品が支える
  • 砂糖・アルコールと全社費用:数量 0.3(砂糖換算生産能力(百万トン))× 価格 651(1トン当たり売上(ドル、換算))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。物価並みの価格転嫁

倍率:10年目ROEは8.4%でk9.5%を下回るため、正当化PERの上限は翌年利益に1÷k=10.53倍である。gは3.7%で、成熟後の数量約+0.2%と価格約+3.5%から出し、10年目利益に対する上限は10.92倍となる。商品市況と設備負担を踏まえ上限の約98%に当たる10.7倍とした。時価総額は7.5億ドル×10.7倍=80.25億ドル。

確率:2026年上期に燃料とターキーの改善が実際に出ており、新船とEDM IVも建設済み・建設中の資産である。ただし商品市況と給電順位は制御できないため、楽観より広い24%とした。

中立 38% 中立:数量は緩やかに伸びるが、低い資本効率は残る 利益 5 億ドル · PER 10.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 5,881 ドル57 億ドル

2035年、豚肉の処理頭数は600万頭で横ばいとなる。CT&Mは人口と食料需要で1650万トン、海運は航路地域の成長で55万TEUへ増えるが、シェアは大きく変わらない。価格はおおむね物価並みの1.41倍で、カーギル、ブンゲ、クロウリーなどとの競争により、全社の値決め力は弱いままである。

液体燃料は135百万ガロンで安定し、環境価値は利益を生むが政策の超過利幅は消える。EDM IVはEDM IIの老朽化を補って発電量は190万MWhとなり、バターボールは米国市場の約2割の能力を保つ。連結売上は約149億ドル、営業利益は6.15億ドル、純利益は5.4億ドルとなる。累計純利益52億ドルから18億ドルを還元し、自己資本は86.1億ドルへ積み上がるが、ROEは6%台にとどまる。

  • 豚肉(養豚・食肉処理・加工品):数量 6.0(オクラホマ工場の処理頭数(百万頭))× 価格 474(処理豚1頭当たり売上(ドル))→ 売上 28 億ドル・営業利益 1 億ドル。数量横ばい、価格は物価並み
  • 商品取引・製粉(CT&M):数量 16.5(穀物取扱量(百万トン))× 価格 486(1トン当たり売上(ドル))→ 売上 80 億ドル・営業利益 2 億ドル。数量は年+1.0%、シェア横ばい
  • 海運(米国―カリブ海・中南米定期航路):数量 0.6(輸送量(百万TEU、推定))× 価格 4,526(1TEU当たり売上(ドル、推定))→ 売上 25 億ドル・営業利益 2 億ドル。数量は年+1.0%、航路シェア維持
  • 液体燃料(バイオディーゼル・再生可能ディーゼル):数量 135(燃料販売量(百万ガロン、推定))× 価格 6.87(燃料・環境価値込み1ガロン当たり売上(ドル))→ 売上 9 億ドル・営業利益 1 億ドル。能力稼働率約83%、政策利幅は平常化
  • 発電(ドミニカ共和国):数量 1.9(発電量(百万MWh、推定))× 価格 241(1MWh当たり売上(ドル、推定))→ 売上 5 億ドル・営業利益 1 億ドル。EDM IVが老朽設備を補う
  • ターキー(バターボール持分52.5%):数量 0.6(シーボード持分換算の製品能力(十億ポンド))× 価格 2.94(1ポンド当たり売上(ドル))→ 売上 16 億ドル・営業利益 0 億ドル。市場並みの数量、持分利益を維持
  • 砂糖・アルコールと全社費用:数量 0.3(砂糖換算生産能力(百万トン))× 価格 637(1トン当たり売上(ドル、換算))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。数量ほぼ横ばい

倍率:10年目ROEは6.3%でk9.5%を下回るため、正当化PERの上限は翌年利益に1÷k=10.53倍である。gは3.5%で、数量はほぼ横ばい、シェアも横ばい、価格が物価並みという内訳から出した。10年目利益に対する上限は10.89倍だが、低いROE、重い設備投資、家族支配を踏まえ上限の約96%に当たる10.5倍とした。時価総額は5.4億ドル×10.5倍=56.70億ドル。

確率:食料、地域海運、電力は10年後も必要で、建設中の資産も利益に寄与する。一方、価格決定力とROEが弱いという長期実績は変えにくいため、この折衷を最も高い38%とした。

やや悲観 20% やや悲観:政策利幅が薄れ、海運と穀物でシェアを落とす 利益 3 億ドル · PBR 0.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 3,475 ドル34 億ドル

2035年、豚肉は疾病と輸出競争で550万頭、CT&Mは現地の価格統制とCOFCO、カーギルとの競争で1430万トンへ減る。海運は大手の投入船腹に押され48万TEUとなり、運賃は物価を下回る。液体燃料は政策価値が薄れて105百万ガロン、発電は修理と低い給電順位で140万MWhにとどまる。

連結売上は約120億ドル、営業利益は2.85億ドル、持分法利益を含む純利益は2.8億ドルとなる。前半には燃料設備と発電資産の減損、訴訟費用が重なり、10年間の累計純利益は10億ドルにとどまる。正味還元10億ドルを差し引くため、自己資本は現在の52.1億ドルから増えない。稼ぐ力だけでは売却可能資産の税後回収価値を下回るため、現金、持分法投資、船舶・工場を厳しく割り引いた33.5億ドルを価値の床とする。

  • 豚肉(養豚・食肉処理・加工品):数量 5.5(オクラホマ工場の処理頭数(百万頭))× 価格 444(処理豚1頭当たり売上(ドル))→ 売上 24 億ドル・営業利益 1 億ドル。数量は10年で約8%減
  • 商品取引・製粉(CT&M):数量 14.3(穀物取扱量(百万トン))× 価格 455(1トン当たり売上(ドル))→ 売上 65 億ドル・営業利益 1 億ドル。数量は年-0.5%、局地シェア低下
  • 海運(米国―カリブ海・中南米定期航路):数量 0.5(輸送量(百万TEU、推定))× 価格 4,237(1TEU当たり売上(ドル、推定))→ 売上 20 億ドル・営業利益 1 億ドル。数量は年-0.4%、運賃転嫁不足
  • 液体燃料(バイオディーゼル・再生可能ディーゼル):数量 105(燃料販売量(百万ガロン、推定))× 価格 5.81(燃料・環境価値込み1ガロン当たり売上(ドル))→ 売上 6 億ドル・営業利益 0 億ドル。能力稼働率約64%、政策価値が縮小
  • 発電(ドミニカ共和国):数量 1.4(発電量(百万MWh、推定))× 価格 225(1MWh当たり売上(ドル、推定))→ 売上 3 億ドル・営業利益 0 億ドル。故障と低い給電率
  • ターキー(バターボール持分52.5%):数量 0.5(シーボード持分換算の製品能力(十億ポンド))× 価格 2.76(1ポンド当たり売上(ドル))→ 売上 14 億ドル・営業利益 0 億ドル。市場縮小をブランドで一部補う
  • 砂糖・アルコールと全社費用:数量 0.2(砂糖換算生産能力(百万トン))× 価格 597(1トン当たり売上(ドル、換算))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。価格は物価を下回る

倍率:稼ぐ力が弱まり、PERによる価値より売却可能資産の床33.5億ドルが大きい。PBRは価値を決める市場倍率ではなく、床を今の自己資本52.1億ドルに対応させる表示である。33.5÷52.1=0.643倍で、時価総額は52.1億ドル×0.643倍=33.50億ドルとなる。中立の時価総額56.7億ドルを中立の自己資本86.1億ドルで割った約0.66倍より低い。

確率:燃料政策、航路運賃、アフリカ諸国の通貨・規制、発電船の故障が同じ方向へ動く可能性は無視できない。分散事業なので全社同時悪化は限定されるとみて20%とした。

悲観 8% 悲観:複数の設備が同時に価値を失い、資産回収の会社になる 利益 0 億ドル · PBR 0.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 3,060 ドル30 億ドル

2035年、米国の豚肉輸出が弱まり処理は480万頭、CT&Mは不採算国からの撤退で1230万トン、海運は40万TEUへ縮む。再生可能燃料は義務量と税額控除の後退で70百万ガロンとなり赤字が残る。EDM III・IVの稼働不良や安い再生可能電力との競争で発電量は100万MWh、バターボールも鳥インフルエンザと小売集中で持分換算4.3億ポンドへ減る。

名目の連結売上は約92億ドルで現在と同程度だが、物価を考えれば事業量は大きく縮んでいる。営業利益は0.15億ドル、持分法利益と投資収益を加えた純利益も0.4億ドルにとどまる。燃料・発電の減損と訴訟で前半が赤字となり、10年間の累計純利益は2億ドルにとどまる。正味還元も2億ドルに絞るため、自己資本は現在の52.1億ドルから増えない。設備を急いで売る税後回収価値29.5億ドルを下回らないところを価値とする。

  • 豚肉(養豚・食肉処理・加工品):数量 4.8(オクラホマ工場の処理頭数(百万頭))× 価格 404(処理豚1頭当たり売上(ドル))→ 売上 19 億ドル・営業利益 0 億ドル。能力未達と輸出シェア低下
  • 商品取引・製粉(CT&M):数量 12.3(穀物取扱量(百万トン))× 価格 413(1トン当たり売上(ドル))→ 売上 51 億ドル・営業利益 1 億ドル。不採算国から撤退、数量年-2%
  • 海運(米国―カリブ海・中南米定期航路):数量 0.4(輸送量(百万TEU、推定))× 価格 3,852(1TEU当たり売上(ドル、推定))→ 売上 15 億ドル・営業利益 0 億ドル。便数削減と大手競争
  • 液体燃料(バイオディーゼル・再生可能ディーゼル):数量 70.0(燃料販売量(百万ガロン、推定))× 価格 4.60(燃料・環境価値込み1ガロン当たり売上(ドル))→ 売上 3 億ドル・営業利益 0 億ドル。能力稼働率約43%、構造赤字
  • 発電(ドミニカ共和国):数量 1.0(発電量(百万MWh、推定))× 価格 208(1MWh当たり売上(ドル、推定))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。発電資産の利用低下
  • ターキー(バターボール持分52.5%):数量 0.4(シーボード持分換算の製品能力(十億ポンド))× 価格 2.51(1ポンド当たり売上(ドル))→ 売上 11 億ドル・営業利益 0 億ドル。疾病と小売集中で数量減
  • 砂糖・アルコールと全社費用:数量 0.2(砂糖換算生産能力(百万トン))× 価格 542(1トン当たり売上(ドル、換算))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。設備を縮小

倍率:継続利益0.4億ドルの稼ぐ力より、売却可能資産の床29.5億ドルが大きい。PBRは価値を決める市場倍率ではなく、床を今の自己資本52.1億ドルに対応させる表示である。29.5÷52.1=0.566倍で、時価総額は52.1億ドル×0.566倍=約29.50億ドルとなり、やや悲観0.643倍と中立の約0.66倍を下回る。

確率:食料、輸送、電力の需要自体は消えず、事業も地理的に分散しているため倒産に近い展開は低い。一方、家族支配下の大型投資失敗と政策転換が重なる尾部を8%残した。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

豚肉(養豚・食肉処理・加工品)

自社・契約農場で豚を育て、オクラホマ工場で処理し、生鮮肉と加工品を国内外へ売る。トライアンフ・フーズやデイリーズの持分法投資も利益源である。

数量オクラホマ工場の処理頭数(百万頭)価格処理豚1頭当たり売上(ドル)売上営業利益
今 2025/12 6.0 336 20 1
10 年後 中立 6.0 474 28 1

取り方:10-K が示す二交替の年間処理能力約600万頭を数量とし、工場は概ね能力いっぱいで稼働するとした。売上20.18億ドルを数量で割ると1頭当たり約336ドルになる。米国の2025年商業豚屠畜は1.28億頭なので自社工場だけで約4.7%、トライアンフ等を含む日次能力では全米4位である。2025年は処理豚の94%を自社・契約農場で賄った。

商品取引・製粉(CT&M)

アフリカと中南米を中心に穀物を調達・輸送・販売し、小麦粉、飼料、トウモロコシ粉などへ加工する。現地通貨、政情、価格統制とデリバティブ評価が利益を揺らす。

数量穀物取扱量(百万トン)価格1トン当たり売上(ドル)売上営業利益
今 2025/12 15.0 345 52 1
10 年後 中立 16.5 486 80 2

取り方:10-Kが直接開示する年間取扱量約1500万トンを数量とした。14拠点の製粉施設は約200万トンを生産するが、原料が取扱量と重なる可能性があるため足し上げていない。売上51.73億ドルから平均単価を算出した。主要穀物・油糧種子の国際的な商流を年6〜7億トン規模とみると取扱量は2%台だが、実際の強みは世界シェアより、ガーナ、ザンビア、ペルーなど各国の集荷・製粉網と港への接続にある。

海運(米国―カリブ海・中南米定期航路)

コンテナ船とターミナルを組み合わせ、米国から27か国へ定期貨物を運ぶ。生鮮品、冷蔵貨物、建材などを扱い、航路密度と定時性で稼ぐ。

数量輸送量(百万TEU、推定)価格1TEU当たり売上(ドル、推定)売上営業利益
今 2025/12 0.5 3,210 16 2
10 年後 中立 0.6 4,526 25 2

取り方:会社はTEUを開示しないため推定である。14隻の自社船、11隻の用船、マイアミ・ヒューストンの専用拠点と、PortMiami全体の2025年取扱量111.5万TEUを手掛かりに、全航路で50万TEUとした。売上16.05億ドルとの組み合わせから1TEU当たり約3210ドルになる。ニッチ航路では大手より便数、冷蔵貨物の扱い、内陸接続が効く。

液体燃料(バイオディーゼル・再生可能ディーゼル)

豚脂や植物油を原料に低炭素燃料を作り、燃料代にRIN、LCFS、45Zなどの環境価値を加えて収益化する。政策と原料差益が事業の採算を決める。

数量燃料販売量(百万ガロン、推定)価格燃料・環境価値込み1ガロン当たり売上(ドル)売上営業利益
今 2025/12 125 4.84 6 −1
10 年後 中立 135 6.87 9 1

取り方:オクラホマとミズーリのバイオディーゼル能力78百万ガロン、カンザスの再生可能ディーゼル能力85百万ガロン、合計163百万ガロンを基礎に、2025年の不安定な稼働を踏まえ販売125百万ガロンと推定した。売上には燃料だけでなくRIN・LCFS等を含む。EPAの2026年バイオマス由来ディーゼル適用量は90.7億RINで、EPAが比較に用いる平均1.6RIN/ガロンを当てると、163百万ガロンは約2.6億RIN、全体の約3%に相当する。

発電(ドミニカ共和国)

天然ガスなどを燃料とする発電船をドミニカ共和国の系統で運転し、国有配電会社とスポット市場へ電力を売る。燃料費と給電順位が利益を左右する。

数量発電量(百万MWh、推定)価格1MWh当たり売上(ドル、推定)売上営業利益
今 2025/12 1.4 171 2 0
10 年後 中立 1.9 241 5 1

取り方:EDM IIの108MWとEDM IIIの150MW、合計258MWに約60%の設備利用率を仮定し、発電量を136万MWhと推定した。売上2.32億ドルから平均単価を算出した。ドミニカ共和国の設備容量を約6GWとみると現有設備の比率は4%前後で、2028年予定のEDM IVが稼働すれば存在感は増す。

ターキー(バターボール持分52.5%)

全米ブランドのバターボールを持分法で保有する。小売・外食向けの生鮮品と付加価値品を売り、販売数量、飼料費、鳥インフルエンザが利益を動かす。

数量シーボード持分換算の製品能力(十億ポンド)価格1ポンド当たり売上(ドル)売上営業利益
今 2025/12 0.5 2.09 11 0
10 年後 中立 0.6 2.94 16 0

取り方:バターボールの年間能力約10億ポンドに持分52.5%を掛けた数量である。2025年のバターボール売上20.88億ドルから平均単価を出した。米国の2025年ターキー生産48.4億ポンドに対し能力は約21%で、ブランドを持つ最大級の供給者である。持分法のため、この売上は連結売上に入らず、シーボードの2025年持分利益0.82億ドルが営業利益より下に入る。

砂糖・アルコールと全社費用

アルゼンチンでサトウキビを栽培し、砂糖とアルコールを市況に応じて作り分ける。開示上は本社費用なども同じ区分に含まれる。

数量砂糖換算生産能力(百万トン)価格1トン当たり売上(ドル、換算)売上営業利益
今 2025/12 0.3 452 1 −1
10 年後 中立 0.3 637 2 0

取り方:工場は年300万トンのサトウキビを圧搾し、砂糖を最大25万トン、またはアルコールを最大3300万ガロン生産できる。ここでは砂糖換算25万トンを数量とした。売上1.13億ドルは開示値で、営業損失0.55億ドルは砂糖事業だけでなく本社費用を含む。将来の筋書きでは事業利益と全社調整を分ける。

リスクと懸念

再生可能燃料政策と環境クレジット

液体燃料はRIN、LCFS、45Zの価値に大きく依存する。義務量が縮小する、税額控除の条件が厳しくなる、小規模製油所免除が増えると、燃料価格が維持されても利幅は消える。2025年の営業赤字と2026年上期の黒字の差が、政策感応度の大きさを示す。

商品価格と薄い加工利幅

豚肉、飼料穀物、砂糖、バイオ燃料原料は価格の受け手である。販売価格と原料価格の時間差が逆向きになると、売上が大きくても利益は残らない。CT&Mではデリバティブの時価評価も四半期利益を揺らし、現地の価格統制は転嫁を妨げる。ヘッジは変動を遅らせても消せず、数量が増えても利幅が縮めば資本効率は上がらない。

船舶・発電・食品設備への過大投資

減価償却を上回る設備投資が続く一方、長期ROEは資本コスト未満である。LNG対応船、EDM IV、燃料工場の稼働率が想定を下回ると、利益だけでなく減損も出る。EDM IIIの損傷は、新しい設備でも技術リスクが残ることを示した。借入金利が高いままなら、稼働開始の遅れだけでも株主に残る利益が大きく減る。

創業家74%支配と少数株主の取り分

創業家関連会社が議決権の約74%を持ち、取締役選任、資産売却、還元を実質的に決める。長期志向は利点だが、低収益資産を保有し続けても外部株主が変更を迫りにくい。関係者からの大口買い戻しは価格が有利でも、浮動株と流動性を減らす。非公開化や特別配当を期待して価値へ足すこともできず、ガバナンスの不確実性は確率で見る必要がある。

家畜疾病・食品安全・独占禁止訴訟

豚疾病や鳥インフルエンザは数量と飼育費を同時に悪化させる。食品回収が起きればブランドと工場稼働が傷む。豚肉業界の価格情報共有を巡る訴訟などでは、和解金だけでなく販売慣行の変更が利益率を下げる可能性がある。輸出国の検疫停止が重なると、国内供給過剰で販売価格まで下がる。

新興国の通貨・政治・価格統制

CT&Mはアフリカと中南米の多数国で操業する。通貨下落、外貨送金規制、政府の小麦粉価格統制、港湾混乱、政変は、現地需要が伸びてもドル利益を削る。国ごとの損失は小さくても、同時発生すると本社資金の持ち出しが続く。デリバティブで商品価格を守れても、送金不能や通貨切下げは完全には防げない。

用船・ターミナルの固定負担と低い流動性

海運は用船、ターミナル、コンテナの固定的な約束を持つ。ASC 842でリースは既に貸借対照表へ計上されているが、需要が落ちても現金支出は残る。株式自体も浮動株が少なく、悪材料時には事業価値以上に価格が動きやすい。売買高の薄さは、必要な時に大口株主が適正価格で退出しにくいことも意味する。

今後の分かれ目

液体燃料が2027年以降も年1億ドル前後の営業利益を保ったら
2026年の改善が政策の山ではなく平常になったと判断する。中立の燃料利益率を3ポイント上げ、やや楽観側へ確率を移す。
EDM IIIの修理が長引き、EDM IVの運転開始も2028年を越えたら
発電の数量と資本回収を下げる。中立の発電量を20%以上減らし、設備減損をやや悲観の累計利益へ入れる。
海運の営業利益率が8%以上で、貨物量も年2%以上伸び続けたら
新造船と航路網に局地的な堀がある証拠になる。海運の中立数量を引き上げ、全社のmoatをnormalへ見直す余地が出る。
設備投資が減価償却並みへ下がり、フリーキャッシュフローが3年続けて純利益の7割を超えたら
投資回収期へ入ったとみる。中立の10年還元を増やし、現在価値を上方修正する。
バターボールの価格と数量が下がっても持分利益が年0.7億ドル以上を維持したら
ブランドと付加価値品の価格決定力を確認できる。ターキーの下方確率を減らし、資産床の確度も上げる。
創業家が非中核資産を売り、売却代金の過半を配当か買い戻しで返したら
複合企業割引と少数株主リスクを小さくする。capitalの評価を上げ、中立倍率を正当化上限へ近づける。
CT&Mの取扱量が増えても営業利益率が2%を下回る状態が続いたら
数量成長が価値を生まないと判断する。不採算国の撤退費用を入れ、やや悲観と悲観の確率を引き上げる。

見ておくもの

  • 液体燃料の販売量、RIN・LCFS価格、45Z税額控除と1ガロン当たり原料差益
  • 海運の貨物量、平均運賃、航海費、LNG対応船の稼働率
  • EDM IIIの復旧時期、EDM IVの工事進捗、発電量と給電順位
  • 豚処理頭数、飼料費、付加価値品比率、トライアンフ等の持分利益
  • CT&Mの取扱量、現地製粉稼働率、価格統制、デリバティブ損益
  • バターボールの数量・単価・持分利益と鳥インフルエンザ
  • 設備投資対減価償却、フリーキャッシュフロー、買い戻し枠の使用と創業家取引

倍率と資本コストの決め方

現在の株価や過去・同業のPER、PBRを使わず、豚の頭数、穀物トン数、TEU、燃料ガロン、発電MWh、ターキー重量を価格と利益率へつないだ。楽観から中立はk9.5%、事業ROE、弱い堀、数量と価格から出したgで正当化PERの内側に置いた。下側は過去の谷の倍率ではなく、現金、持分法投資、設備の税後回収価値を今の自己資本52.1億ドルに対するPBRとして表した。用船・ターミナルのリースはASC 842で既に計上され、悲観でも固定費として残した。

資本コスト 9.5% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k=基本8.0%+quality1.5%=9.5%。創業家支配、訴訟、個別設備の故障はkへ重ねず、筋書きと確率で表した。

同じ業種(生活必需品)の AI 分析

割安 スプラウツ・ファーマーズ・マーケットSFM 健康志向の専門スーパーで独自商品と小型店の出店余地がある。既存店の失速と賃料負担を織り込んでも、十年の利益と正味還元から見た価値には大きな安全域がある。 本質価値との差 +154.8% · 10 年 割安(年 +21.1%) 割安 アルバートソンズACI 地域密着の食品スーパー大手。再建による利益回復の余地はあるが、顧客流出と重い負債が難点。10年価値はやや割安でも安全域は薄い。 本質価値との差 +46.4% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 イングレディオンINGR 高付加価値のでんぷんと食品原料に強い加工メーカー。汎用品の数量減と大型買収リスクはあるが、長期の稼ぐ力と還元を合わせた価値には安全域があり、割安と判断する。 本質価値との差 +41.7% · 10 年 割安(年 +12.7%) やや割安 スミスフィールド・フーズSFD 加工肉の強さが上流の市況変動を支える。支配株主と大型投資を割り引いても、10年価値は現値を約1割上回り、やや割安 本質価値との差 +21.1% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 クロロックスCLX 漂白剤・猫砂・ごみ袋・ピュレルの必需品ブランド。ERP 移行の傷・CEO 交代・借入増が重なり利益が谷にあるが、k 8.75% の利益ベースの正当化 PER で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +15.1% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 ピルグリムズ・プライドPPC 鶏肉需要は長寿命で規模も強いが、利益は市況と親会社に振れる。独立前提の価値はやや割安、少数株主の出口が最大の論点 本質価値との差 +11.0% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) 適正 マコーミックMKC 調味料で世界首位の安定事業。米国の数量は弱いが、k 8.25% の利益ベースの正当化 PER(その 8.5 割)で測った値は今の時価総額を上回り、ユニリーバ統合を除いた単体ではやや割安 本質価値との差 +10.0% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 アンベブABEV ブラジルの圧倒的なビール流通網と純現金は魅力だが、税制改革と数量停滞を織り込むと、10月23日基準の本質価値は市場価格を約16%下回り、やや割高。 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 コナグラ・ブランズCAG 冷凍食品と肉スナックには残る顧客がいるが、値決め力の弱さと重い買収負債が利益を削る。配当半減後も安全域は薄く、10年の確率加重価値はほぼ適正圏 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 ペプシコPEP 飲料とスナックの二本柱だが、値下げと原料高で北米の利益が痩せている。利益ベースの正当化 PER(その 8.5 割)で測ると、本質価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −2.0% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ポストホールディングスPOST 食品の寄せ集めを買収と自社株買いで磨く会社だが、数量減と重い負債が相殺する。10年価値は今の時価総額とほぼ同じで、適正と見る 本質価値との差 −2.6% · 10 年 適正(年 +9.1%) 適正 ターゲットTGT 縮んだ総合量販が立て直しに投資する局面。成功すれば倍率以上に利益が戻り、競合に負ければ構造的に縮む。利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段は適正 本質価値との差 −3.2% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 クローガーKR 米国最大の伝統的な食品スーパー。占有率を毎年失う薄利の成熟事業だが、食料品は落ちにくく、利益ベースの正当化 PER(その 8 割)で見ると今の値段は適正 本質価値との差 −4.1% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ゼネラル・ミルズGIS 数量が縮み利益が 2 期続けて落ちた大手ブランド。価格投資は一巡したが、借金の重さを k に入れて確率を慎重側に厚くすると、本質価値は今の時価総額とほぼ同じで適正 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 BJsホールセール・クラブ・ホールディングスBJ 会員の継続と新規出店で利益は伸びるが、投資負担と競争も重い。今の値段はおおむね適正で、長期保有の安全域は薄い。 本質価値との差 −8.1% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 キンバリークラークKMB ハギーズ・クリネックスの北米首位と、IFP 売却後の身軽な形。北米の価格投資と中国の失速はあるが、k 8.5% の利益ベースの正当化 PER(来年の利益に約 15 倍)は今の PER 17 倍と近く、値段は適正 本質価値との差 −8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) やや割高 タイソン・フーズTSN 牛肉の赤字を鶏肉と加工食品が支える食肉大手。k 9.75% の正当化 PER(弱い堀で下限の 1 ÷ k に近い)で測ると、中立の価値は今を上回るが、期待の年率は k を下回り、適正 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +8.3%) やや割高 モルソン・クアーズ・ビバレッジTAP 米国ビールの縮小とシェア低下で利益が減る最中。それでも伸びのない会社の式(PER = 1 ÷ k = 10.5 倍)で測ると中立の 10 年後は今とほぼ同じで、確率を重ねるとやや割高 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 ユニリーバUL 世界的な日用品ブランドと新興国での数量成長は魅力だが、食品事業の再編と値上げ力の限界を考えると安全域は薄い。10年の本質価値ではやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 HLNHLN 治療用歯磨き剤のブランドと現金創出力は強いが、サプリメントの競争と借入負担を含めると安全域が約26%不足し、やや割高である。 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 ダーリン・イングレディエンツDAR 回収網とコラーゲンに堀があるが、燃料政策と負債で利益は大きく揺れる。10年の本質価値にはまだ安全域が足りず、やや割高と見る。 本質価値との差 −13.2% · 10 年 やや割高(年 +7.7%) やや割高 ホーメル・フーズHRL 豚肉の原価高と撤退で利益が落ちた、配当 127 年の加工肉・外食の会社。借金は軽いが、利益ベースの正当化 PER(その 8 割)で測ると今の時価総額をやや下回り、適正 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 ブンゲ・グローバルBG 世界最大級の油糧種子の圧搾・穀物商社。2026 年は圧搾利幅が山で、ならした利益に弱い堀の正当化 PER(下限の 1 ÷ k = 10.0 倍)を当てると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +8.1%) やや割高 BTIBTI 紙巻きの強い値上げ力とVeloの成長を持つ世界大手。ただし数量減少と規制、買収の後遺症を考えると、10年価値に対して今はやや割高 本質価値との差 −15.1% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 ダラー・ゼネラルDG 農村の小型店の密度で食品の来店頻度を握る会社が、盛り損の削減と改装で利益率を戻す局面。今の値段はやや割高で、利益率の戻りが続くかが価値を分ける 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 レイノルズ・コンシューマー・プロダクツREYN 箔とごみ袋の首位ブランドは長く残るが、顧客集中と支配株主が安全域を削る。10年価値は今の時価総額を約17%下回り、やや割高 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 コンステレーション・ブランズSTZ モデロ・コロナの輸入ビール一本足。数量が縮む産業で純負債も重いが、伸びのない会社の正当化 PER(1 ÷ k)で測ると、中立の 10 年後は今の 0.94 倍で、還元を足しても資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 −16.5% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 クラフト・ハインツKHC ブランドは強いが数量が毎年縮む会社。k 9.0% の稼ぐ力(純利益 ÷ k)で測ると中立の価値は今の時価総額とほぼ同じで、確率を悲観側に置いた総合ではやや割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 ダラー・ツリーDLTR 裁量品が約半分の均一価格店が、多価格化と客層の広がりで利益率 9% 前後に乗せた局面。利益ベースの正当化 PER で測るとやや割高で、関税還付の一過性と客数の弱さから確率も慎重側に厚く置いた 本質価値との差 −17.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 ハーシーHSY チョコレート首位のブランドが、カカオ高の谷を価格改定で抜けた直後。k 7.5% の利益ベースの正当化 PER で測ると、値段はやや割高 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ザ・キャンベルズ・カンパニーCPB スープとラオズには長く残る堀があるが、スナックの数量減と重い借金が株主利益を削る。配当減額後も安全域は不足し、10年価値ではやや割高 本質価値との差 −20.3% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アルトリア・グループMO 数量が毎年 5% 減る紙巻きを値上げで支える高配当の縮む事業。名目の利益は横ばいで、伸びのない会社の正当化 PER(1 ÷ k)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −20.9% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 モンデリーズ・インターナショナルMDLZ 世界首位のビスケットと世界 2 位のチョコを持ち、カカオ高で利益が削られた谷にある。k 8.0% の利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段は中立の価値とほぼ同じで、確率を悲観側に置いた総合ではやや割高 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 コルゲート・パルモリブCL 歯磨きで世界首位とペット用療法食を持つ超安定企業。北米の数量減は重く、k 7.5% の利益ベースの正当化 PER(来年の利益に約 20 倍)で見ると今の PER 25 倍はやや高く、利益の質は高いがやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 KOFKOF 中南米の独占的な瓶詰め・配送網は長寿だが、設備投資と原液供給者への依存が重い。還元込みでも今の評価には安全域が薄く、やや割高 本質価値との差 −22.6% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 オリーズ・バーゲン・アウトレット・ホールディングスOLLI 店舗倍増の余地と仕入れの腕は魅力だが、既存店の弱さと固定家賃を考えると今の値段には安全域が乏しく、やや割高 本質価値との差 −23.2% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 シスコSYY 米国最大の外食向け食品卸。薄利の物流業で価格を決める力は弱いが、規模の経済と AI 効率化で利益は着実に伸びる。利益ベースの正当化 PER で見ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 プロクター・アンド・ギャンブルPG 世界最強の日用品ブランド群だが、PER 24 倍は k 7.5% の利益ベースの正当化 PER(来年の利益に約 19 倍)を上回る。数量の弱さを長期の成長に入れると、値段はやや割高 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 フレッシュペットFRPT 冷蔵棚と自社工場の堀で生鮮ペットフードを主流化する先駆者だが、大手参入後も高成長が続く前提が残り、利益ベースでは約2割のやや割高 本質価値との差 −24.5% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 コカ・コーラKO 世界最強のブランド原液事業。強い堀の利益ベースの正当化 PER で測っても、k 7.5% では中立の 10 年後が今の約 1.1 倍にとどまり、今の値段はやや割高 本質価値との差 −24.6% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 セルシウス・ホールディングスCELH 3ブランドとペプシコの販路は強みだが、主力の減速と優先株の取り分が重い。10年の期待価値ではやや割高とみる 本質価値との差 −25.3% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 プリモ・ブランズ・コーポレーションPRMB 全米最大級の水ブランドと宅配網は有力だが、大型統合の借金と値上げ力の弱さを考えると、10年価値は現状を下回りやや割高。 本質価値との差 −26.7% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 FMXFMX OXXOの店舗網とコカ・コーラの製造・配送網は強いが、少数株主持分と小売の資本負担が重い。10年価値は現在より約28%低く、やや割高 本質価値との差 −27.0% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 BUDBUD 世界首位のビール企業は中南米・アフリカの寡占で成長できるが、米国の飲酒減と借金が重い。10年の加重価値では割高。 本質価値との差 −27.2% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 キューリグ・ドクターペッパーKDP JDE ピーツの買収で純負債が時価総額の 6 割になった飲料・コーヒー複合。強い飲料と縮むポッドの綱引きで、借金の重さを k に入れると 10 年の中立は今の約 0.93 倍にとどまり、今の値段はやや割高 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 DEODEO ジョニーウォーカーとギネスの堀は強いが、米国のシェア喪失と高負債が重い。10年の還元込み本質価値は現状を下回り、割高。 本質価値との差 −28.2% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 JM スマッカーSJM コーヒーの値付けと借金返済で利益の底が見えたが、ブランドの堀は広がらず、k 8.75% の利益ベースの正当化 PER で測ると中立の価値は今とほぼ同じで、確率を悲観側に置いた総合ではやや割高 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) 割高 ケンビューKVUE タイレノール・リステリン・ニュートロジーナを持つが、数量は縮み、訴訟が再燃。買収条件に連動する株価に安全域は見えず、単体の本質価値はやや下 本質価値との差 −30.0% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 ラム・ウェストン・ホールディングスLW 北米の冷凍ポテトでは圧倒的な規模を持つが、海外の過剰設備と値下げ競争が収益を削る。10年後の利益回復を織り込んでも、今の株価には十分な安全域がなく割高 本質価値との差 −31.4% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 ブラウン・フォーマンBF-B ジャックダニエルを軸にした酒類の老舗。米国の飲酒減・関税・カナダの棚外しが重いが、財務は軽く、利益ベースの正当化 PER(下限の 1 ÷ k)で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −32.5% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドADM 価格を決める力のない農産物加工の循環株。バイオ燃料の追い風で 2026 年は利益の山。ならした利益に k 9.5% の稼ぐ力(弱い堀の下限 1 ÷ k = 10.5 倍)を当てると、値段は割高 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 フィリップ モリス インターナショナルPM 紙巻きの減りを煙の出ない製品で埋める成長株。強い堀の利益ベースの正当化 PER でも、資本コスト 7.5% に対して今の値段は割高 本質価値との差 −36.0% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 ウォルマートWMT 食品の規模・通販・広告で堀は広がる。だが今の PER 43 倍は、強い堀の利益ベースの正当化 PER(約 22 倍)の 2 倍近くで、割高 本質価値との差 −38.2% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 USフーズ・ホールディングUSFD 外食店の仕入れを支える配送網は残り、独立系レストラン向けのシェアも伸びる。ただし薄利と借金を考えると、現在の時価総額には安全域が乏しく割高である。 本質価値との差 −41.2% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 e.l.f.ビューティーELF 化粧品の市場シェア獲得力は卓越するが、買収と流行への依存を慎重に見る。10年後の利益成長を織り込んでも本質価値は現在より約44%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 チャーチ・アンド・ドワイトCHD 猫砂・洗濯・オーラルケアの強いブランドを買い足して伸びる必需品の中堅。ウォルマート依存と買収の失敗が影で、k 7.75% の利益ベースの正当化 PER で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −43.1% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 モンスタービバレッジMNST エナジー専業の高採算ブランド。利益ベースの正当化 PER で測っても、中立の 10 年後は今の時価総額の約 0.87 倍にとどまり、今の値段は割高 本質価値との差 −46.2% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 コカ・コーラ・コンソリデーティッドCOKE 14州に広がるコカ・コーラの独占販売網は強いが、原液とブランドは他社のもの。借入を伴う巨額自社株買い後の価格には安全域が乏しく、10年価値では割高。 本質価値との差 −48.1% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 コストコ・ホールセールCOST 会費が利益の半分を生む堀は本物だが、PER 47.6 倍は成熟後の約 2 倍。10 年の年率は資本コスト 7.5% に届かず割高 本質価値との差 −49.9% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 パフォーマンス・フード・グループPFGC 外食とコンビニを支える大型食品卸。配送網は10年後も必要だが、薄利と買収負債が株主利益を削る。独立店での成長を認めても、現値には安全域が乏しく割高と見る 本質価値との差 −51.4% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 エスティ ローダーEL 高級美容の名門が再建の途中。利益率は戻るが、利益ベースの正当化 PER(k 9.25%・ROE 25% 台で来年の利益に約 14 倍)では今の約 380 億ドルは回復を先取りしており、割高 本質価値との差 −52.0% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 ケーシーズ・ゼネラル・ストアーズCASY 米国 3 位のコンビニ。小さな町の寡占と調理品で伸びる良質な事業だが、燃料粗利が高止まりの今、GAAP の約 36 倍は利益ベースの正当化 PER(約 15 倍)の倍以上で割高 本質価値との差 −58.8% · 10 年 割高(年 −2.5%)

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読んだ資料

  1. Seaboard Corporation 2025 Form 10-K(事業能力、セグメント、資本支出、支配株主)
  2. Seaboard Corporation 2026年第2四半期 Form 10-Q(直近業績、燃料・海運・発電・ターキー)
  3. 米国環境保護庁 2026年・2027年再生可能燃料基準の最終規則(Set 2)

分析日 2026-10-23