株譜
AI 銘柄分析 · 生活必需品 · 試作

ダラー・ツリー DLTR

裁量品が約半分の均一価格店が、多価格化と客層の広がりで利益率 9% 前後に乗せた局面。利益ベースの正当化 PER で測るとやや割高で、関税還付の一過性と客数の弱さから確率も慎重側に厚く置いた

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)107.41 ドル205 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)131.0 ドル250 億ドル差 −18.0%
10 年後から見ると やや割高 価値 107.41 ドル205 億ドル · 差 −18.0% · 期待の年率 +4.5%
期待の年率リターン(10 年)+4.5%資本コスト比 −3.5 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ダラー・ツリーは米国とカナダに 9,436 店(2026 年 8 月)を持つ均一価格のディスカウント店で、2026 年 1 月期の売上は 194 億ドル(前期比 +10.4%、既存店 +5.3%)、営業利益率は 8.3%、純利益は約 13 億ドル。2025 年にファミリー・ダラーを約 10 億ドルで売却して単一の事業に戻り、売上の約 5 割が食品・日用品の消耗品、残りが季節品・雑貨・パーティー用品などの裁量品(推定)。

2015 年にファミリー・ダラーを約 85 億ドルで買って以来の 10 年は、買収の減損と売却損で 2018・2023・2024 年が赤字になり、価値を壊した。低所得層向けの重い荷物を下ろしたいま、1.25 ドルの単一価格から 1.5〜7 ドルまでの多価格へ進み(多価格の店は約 6,600、売上の 17%)、客層は年収 10 万ドル以上が新規客の約 6 割に広がった。2026 年 5〜7 月期は既存店 +3.7%(客単価 +3.3%・客数 +0.4%)、関税還付(営業利益率で 6.5 ポイント分の一度きり)を除く利益率は約 7.6% と前年から 2.4 ポイント上がった。

バリュー投資の観点では、10 年後も店はあり、品ぞろえと価格帯の広い小型店は複製しにくい。ただ堀は「安さ」でありブランドや会員制ではなく、ウォルマートやアルディ(Aldi)、アマゾンと価格で比べられる。資本コスト 8.0%・ROE 約 29%・g 3.5% の利益ベースの正当化 PER は来年の利益に約 18 倍で、低所得層の財布と関税に利益が左右されるのでその 8 割を使い、10 年目の利益に約 15 倍。中立の 10 年後の時価総額は約 302 億ドルで今の約 1.3 倍、配当込みの年率は約 6%と資本コストに届かず、確率で重ねた本質価値は今の時価総額を約 10% 下回り「やや割高」。価値は、利益率が 9% 前後を保てるか・客数が増えるかに懸かる。

バリュー投資の観点から

バリュー投資家なら、まず 10 年後も事業があるかを問う。ある。1.5 ドル前後の品を中心にした小型店は不況で客が来やすく、9,400 店の網は新規参入者が複製しにくい。ただ堀は「安さ」であって、ブランドや会員制や独自の価格決定力ではなく、ウォルマートの当日配送、アルディ・リドルの生鮮、アマゾン・テムの雑貨と比べられる。堀は保たれているが、広がるとは言えない。

次にオーナー利益を見る。純利益は 2026 年度に関税還付を除いて約 14 億ドル、2025 年度のフリーキャッシュフローは約 14 億ドル。時価総額 237 億ドルに対する PER は 18.5 倍、オーナー利益の利回りは約 5〜6%。これは利益率 9% 近くを前提にした値で、利益率が 8% なら PER は 21 倍になる。

経営は、買収の失敗(ファミリー・ダラー)から手を引き、盛り損と運営を立て直した。資本配分は、借金も使った大きな自社株買いが目立ち、成果は株価次第。安全域は、悲観(不況と構造的負け)でも時価総額と還元の合計が今の約 0.8 倍にとどまる点と、食品の来店頻度が床になる点にある。わからない部分は、関税の水準、客数、多価格の転換が終わった後の伸び。

何で稼ぐ会社か

2026 年 1 月期の売上 194 億ドルは、食品・日用品・ペット用品・健康と美容などの消耗品が約 5 割、季節品(ハロウィン・クリスマス・夏の庭)、雑貨、パーティー、文具、キッチン用品、おもちゃなどの裁量品が約 5 割(開示の粗さから推定。事業別の利益は非開示)。ここでは消耗品と裁量品の 2 つに分け、消耗品は市場を約 1.8 兆ドル × シェア約 0.52%、裁量品は市場を約 1 兆ドル × シェア約 1.0% として数量 × 価格で見た。裁量品は粗利益率が高く、消耗品は来店頻度を作るが粗利益率が低い(営業利益率は推定で消耗品 6%、裁量品 10%)。

店は小さく、雑貨・季節品は輸入品の比重が大きいので、関税の影響を直接受ける。かつて「全商品 1 ドル」だった店は、2021 年に 1.25 ドルの価格帯、その後 1.5 ドルから 7 ドルまでの商品を足す多価格化に進み、2026 年 8 月に多価格の店が約 6,600(全体の 7 割)、売上の 17%(前年から +4 ポイント)になった。2026 年度は新店 約 400・閉店 約 75、売り場面積は +3.4%、売上 205〜207 億ドル、既存店 +3〜4% を見込む。

利益の伸びは、新店(面積 +3% 台)、既存店(客単価の上昇と客数の微増)、多価格の粗利益、盛り損の改善・賃料の効率化、の順に効く。2025 年 10 月の説明会は売上成長 年 5〜7%、1 株利益の長期の成長 年 8〜10%(自社株買いを含む)を掲げた。

優良さと弱いところ

堀は 3 つ。第 1 は価格の安さを保つ仕入れの規模(9,400 店分の直接仕入れ)。第 2 は小型店の密度と低い家賃・人件費で、年収の高い層を含む広い客層が「宝探し」に来る(高所得の新規客は約 6 割。2019 年以降の出店の半分は裕福な郵便番号)。第 3 は多価格で、1 ドル台の商品に 3〜7 ドルの商品を足して単価と粗利益率を上げられる。価格を決める力は中位で、客は同じ商品を他店と値段で比べる。

資本効率は ROE 34%(2025 年度。自社株買いで自己資本が 38 億ドルに縮んだ見かけの高さ)、営業利益率は 2014 年 12%、2019〜2022 年 7〜9%、2025 年 8.3%(kabufu)と、買収と関税と運営で大きく振れた。経営はクリーデン氏ら現経営陣のもとで、ファミリー・ダラーの切り離し、盛り損の削減、多価格化を進めた。2025 年度は約 16 億ドルの自社株買いを行い、2026 年 8 月は借金 約 29 億ドル、現金 約 11 億ドル。

弱点は、第 1 に輸入依存で関税の振れが利益に直撃すること(2026 年 5〜7 月期は一度きりの還付が営業利益率で 6.5 ポイント)。第 2 に客数が +0.4% と弱く、伸びが客単価(値上げ)に寄っていること。第 3 に過去の買収の失敗(2015 年のファミリー・ダラー)で資本配分への信頼が傷ついたこと。事業の質は中位で、利益の予測しやすさは食品スーパーより低い。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

米国の小売で、ダラー・ツリーは「消耗品 + 季節・雑貨」の混合の均一価格店という位置にいる。業界の見通し(消耗品の小売市場は名目 年 +4%、数量 +0.5%・価格 +3.5%、大手が毎年 0.2〜0.4 ポイントの占有率を取る)の中で、消耗品の市場は約 1.8 兆ドルと大きいが、裁量品の市場は実質で横ばい〜微増にとどまる。ダラー・ゼネラル(売上 427 億ドル、営業利益率 5.3%)は農村の低所得層に絞り、ダラー・ツリーはより広い所得層と季節・雑貨で稼ぐ。ファミリー・ダラーは売却されて別の会社になった。

競争は、ウォルマート(食品と日用品の低価格、当日配送)、アルディ・リドル(生鮮の低価格)、アマゾン・テム・シーイン(雑貨・季節品の通販)、ファイブ・ビロウ(10 代向けの雑貨。直近の四半期に既存店 +14%)、TJX(衣料・ホーム)、ダラー・ゼネラル。裁量品は通販と中国系の格安通販に押される面があり、関税が高いと店頭の価格優位が薄まる。

循環では、不況で消耗品は落ちにくく、安さを求めて高所得の客が来る面がある一方、購買力が落ちると裁量品の売上が崩れる。分かれ目は、客数が増え続けるか(現在は +0.4% で、伸びは客単価)、多価格の転換が残り約 2,800 店で終わった後に粗利益が上がり続けるか、関税の水準、盛り損と賃料の効率化が利益に残るか。

資本政策と M&A

還元は配当をせず、自社株買いが中心。2025 年度に約 16 億ドル、2026 年は上期だけで約 12 億ドル(残りの枠 25 億ドル)。希薄化後の株数は前年の 2.08 億株から 1.91 億株へ約 8% 減った。借金は 2026 年に 5 億ドルを起債して長期借入 約 29 億ドル、現金 約 11 億ドル、リースを含めた純有利子負債は約 63 億ドル。株式報酬は年 約 1 億ドルと小さく、正味の還元は自社株買い − 株式報酬の分とした。

M&A は 2015 年のファミリー・ダラー(約 85 億ドル)が大きな失敗で、2025 年に約 10 億ドルで売却した。これで低所得層向けの重い事業を手放し、買う側にも買われる側にもなりにくい。今は新店と多価格の転換への投資を優先し、残りを自社株買いに回す。

鍵は、多価格の粗利益と新店の回収率が資本コスト 8.0% を上回り続けることと、自社株買いを割高な時期に過度に行わないこと。株数は 2021 年から 2025 年に約 13% 減った。株価が割高なときに借金で買うと、資本配分は価値を壊す。

2026 年に決算期末後すでに実行した自社株買い 12.1 億ドル(10-Q・2026 年 2〜7 月)は、今の株数(時価総額)に反映済みなので、10 年の還元には数えず、自己資本の起点(25.4 億ドル)からも外した。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

ダラー・ツリーの利益率は、まだ底上げの途中にある。2025 年度の営業利益率 8.3% から、2026 年 5〜7 月期の還付を除く利益率は約 7.6%(前年同期は約 5.1%)と 2.4 ポイント上がり、通期でも約 9% に乗る見込み。粗利益率は還付を除いても約 170bp 改善した(関税率の低下・盛り損・賃料の効率化)。多価格の店は 6,600 まで来たが、残りは約 2,800 店で、3〜7 ドルの商品の粗利益率は 1.25 ドルの商品より高い。

客層は明らかに広がった。新規客の約 6 割が年収 10 万ドル以上で、客数は 2025 年度に +1.0%、2026 年 5〜7 月期に +0.4% と、プラスを保った。高所得客が 1 年にもう 1 回来れば売上は約 10 億ドル増える。新店は売り場面積 +3.4% を毎年続け、売上成長 年 5〜7% は会社の説明会の目標。

会社の 1 株利益の長期成長 8〜10% は、自社株買いが年 4〜5% を担うので、純利益は年 4〜6% の伸びで足りる。式の倍率は ROE が高いので 18 倍ほどと高めに出て、利益率が保たれれば 10 年後の利益に 15 倍前後が付く。利益率が 9% を保てば、時価総額は今の 2〜3 倍に届く。

慎重な見方

2026 年の利益は関税の還付という一度きりに助けられている。還付を除く 5〜7 月期の営業利益率は約 7.6% で、通期の 1 株利益の見通しにも約 0.60 の還付が含まれ、3 四半期目は還付の再投資で 1 株利益 0.50 の押し下げが入る。関税が元の高さに戻れば、輸入品の多い店は粗利益率で 2〜3 ポイント失う。

客数は +0.4% と伸びず、伸びの大半は客単価(値上げと多価格)だ。多価格の転換が終われば、価格を上げる余地は物価並みに近づく。競合は強く、ウォルマートは配送で低価格、アルディ・リドルは生鮮、アマゾン・テム・シーインは雑貨を通販で攻め、ファイブ・ビロウは同じ客層を奪う。裁量品は市場が実質で伸びない。

借金は 5 億ドルを足して 29 億ドル(リース除く)、自社株買いは年 20 億ドル台で純利益を上回る年がある。自己資本は 38 億ドルしかなく、ROE 34% は縮んだ自己資本の見かけの高さ。2015 年のファミリー・ダラーの買収のように、資本配分で価値を壊した前科がある。2023〜24 年の赤字は買収の後始末で、経営への信頼は戻りきっていない。

どちらに重みを置いたか

多価格化の進展と客層の広がりは数字に出ており、利益率が 9% 前後を保つ点は強気の見方が強い。一方、2026 年は関税の一度きりの還付が利益を押し上げ、客数は +0.4% と弱く、競合は多い。利益率が 10% を超えて維持できるかは関税と通販・ウォルマートとの競争に左右されるため、慎重な見方が強い。中立を最大にし、悲観側を厚くした(10 年の悲観・やや悲観の合計は 37%)。10 年の中立に式の 8 割(15 倍)を置くと、還元込みの年率は約 6%で資本コストに届かず、結論は「やや割高」。その上積みも「利益率が 9% 前後で保たれる」ことへの依存が大きい。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 141.05 ドル269 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 61.82 ドル118 億ドル)。 今の値に割り戻すと 107.41 ドル205 億ドル、今との差 −18.0%、 期待の年率 +4.5%(資本コスト 8.0%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 7% 223.82 ドル427 億ドル 75.50 ドル144 億ドル +128.4% +8.6% 20.95 ドル40 億ドル
やや楽観 20% 185.62 ドル354 億ドル 70.25 ドル134 億ドル +95.3% +6.9% 51.18 ドル98 億ドル
中立 36% 158.34 ドル302 億ドル 67.10 ドル128 億ドル +72.0% +5.6% 81.16 ドル155 億ドル
やや悲観 24% 103.67 ドル198 億ドル 54.51 ドル104 億ドル +20.7% +1.9% 37.96 ドル72 億ドル
悲観 13% 49.06 ドル94 億ドル 40.35 ドル77 億ドル −31.8% −3.8% 11.62 ドル22 億ドル
加重平均100% 141.05 ドル269 億ドル61.82 ドル118 億ドル +54.8% +4.5% 202.87 ドル387 億ドル

今の株価時価総額 131.04 ドル250 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 7% 楽観:多価格と客層の広がりが 10 年続き、営業利益率 10.3% 利益 25 億ドル · PER 17.3 倍 · 株価時価総額 223.82 ドル427 億ドル

10 年後(2035 年度=2036 年 1 月期)、ダラー・ツリーは「安さと宝探し」で幅広い所得層の週 1 回の店になる。多価格で単価が上がり、裁量品のシェアは 1.01% から 1.20%、消耗品は 0.517% から 0.60% へ。売上は 340 億ドル(年 +5.8%)、営業利益率は消耗品 7.4%・裁量品 12.9% で全社 10.3%、純利益 24.7 億ドル、ROE(ROIC 補正)は 29%。価格は物価並みに上げられ(指数 1.41)、ウォルマート・アルディ・アマゾン・ファイブ・ビロウの攻勢を、価格帯の広さと店の密度で防ぐ。新店は年 2% 台に鈍るが、既存店の客数が増える。

  • 消耗品(食品・日用品・ペット・健康と美容):数量 19,440(米国の食品(家庭内)・日用品・ペット・健康と美容の小売市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、推定))× 価格 0.8%(ダラー・ツリーのシェア × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 165 億ドル・営業利益 12 億ドル。消耗品:シェア 0.600%・物価指数 1.41
  • 裁量品(季節品・雑貨・パーティー・文具・おもちゃ):数量 10,400(米国の季節品・雑貨・パーティー・文具・おもちゃの小売市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、推定))× 価格 1.7%(ダラー・ツリーのシェア × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 176 億ドル・営業利益 23 億ドル。裁量品:シェア 1.200%・物価指数 1.41

倍率:利益ベースの正当化 PER:事業の ROE 34.3%、k 8.00%(基本 8.0% + quality +0.0%)、残る割合 0.50(普通の堀)で RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 21.2%、g 3.5%(市場の数量(実質で年 +0.5% ほど)× シェア(ほぼ横ばい)× 価格(1.25 ドルを軸にした値頃の維持で物価より低め)から出した値。ROE から出していない)、正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 18.5 倍(来年の利益に対して)。関税と低所得層の財布に左右される利益なので、上限の 9 割(16.7 倍)に置き、10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) で 17.3 倍。時価総額 = 純利益 25 × 17.3 倍 = 427 億ドル。

確率:多価格・広い客層・小型店の密度が 10 年有効で、粗利益率が上がり続ける形。確率は 1 割弱。

やや楽観 20% やや楽観:営業利益率 9.5% を維持 利益 22 億ドル · PER 16.1 倍 · 株価時価総額 185.62 ドル354 億ドル

10 年後、会社の長期成長(売上 5〜7%、1 株利益 8〜10%)を大筋で達成し、利益率 9.5% を維持する。消耗品のシェア 0.59%、裁量品 1.16%。売上は 329 億ドル(年 +5.4%)、営業利益率は消耗品 6.9%・裁量品 12.0% で全社 9.5%、純利益 22.0 億ドル、ROE(ROIC 補正)27%。価格は物価並み。競合は一部の商圏で客を奪うが、全体の客数はほぼ守る。新店は年 +3% から 2% 台へ鈍り、成長は既存店(客単価と客数の微増)が中心になる。設備投資は減価償却の 1.2 倍前後に落ち着き、純利益の約 8 割を自社株買いに回せる。

  • 消耗品(食品・日用品・ペット・健康と美容):数量 19,260(米国の食品(家庭内)・日用品・ペット・健康と美容の小売市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、推定))× 価格 0.8%(ダラー・ツリーのシェア × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 160 億ドル・営業利益 11 億ドル。消耗品:シェア 0.590%・物価指数 1.41
  • 裁量品(季節品・雑貨・パーティー・文具・おもちゃ):数量 10,300(米国の季節品・雑貨・パーティー・文具・おもちゃの小売市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、推定))× 価格 1.6%(ダラー・ツリーのシェア × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 169 億ドル・営業利益 20 億ドル。裁量品:シェア 1.160%・物価指数 1.41

倍率:利益ベースの正当化 PER:事業の ROE 31.4%、k 8.00%(基本 8.0% + quality +0.0%)、残る割合 0.50(普通の堀)で RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 19.7%、g 3.5%(市場の数量(実質で年 +0.5% ほど)× シェア(ほぼ横ばい)× 価格(1.25 ドルを軸にした値頃の維持で物価より低め)から出した値。ROE から出していない)、正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 18.3 倍(来年の利益に対して)。関税と低所得層の財布に左右される利益なので、上限の 8.5 割(15.5 倍)に置き、10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) で 16.1 倍。時価総額 = 純利益 22 × 16.1 倍 = 354 億ドル。

確率:多価格と広い客層が保たれ、会社の長期成長を大筋で達成する形。

中立 36% 中立:シェアは飽和し、営業利益率 9.0% 利益 20 億ドル · PER 14.9 倍 · 株価時価総額 158.34 ドル302 億ドル

10 年後、消耗品の市場は名目 年 +4.0%(数量 +0.7%・価格 +3.3% の業界の中立)のところ、ダラー・ツリーは新店と多価格の効果が飽和へ向かい、消耗品のシェアは 0.58%(今より 12% 増)、裁量品は 1.14% にとどまる。売上は 322 億ドル(年 +5.2%)。営業利益率は 9.0%(消耗品 6.4%・裁量品 11.5%)で、2025 年度の 8.3% と 2026 年度の約 9.1% の間。賃金・関税・盗難が利益率を決め、物価で価格を上げられる分だけ利益が伸びる。純利益 20.2 億ドル、ROE(ROIC 補正)25%。自社株買いは純利益の 約 8 割で、10 年間の正味の還元は約 128 億ドル。

  • 消耗品(食品・日用品・ペット・健康と美容):数量 19,260(米国の食品(家庭内)・日用品・ペット・健康と美容の小売市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、推定))× 価格 0.8%(ダラー・ツリーのシェア × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 158 億ドル・営業利益 10 億ドル。消耗品:シェア 0.580%・物価指数 1.41
  • 裁量品(季節品・雑貨・パーティー・文具・おもちゃ):数量 10,200(米国の季節品・雑貨・パーティー・文具・おもちゃの小売市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、推定))× 価格 1.6%(ダラー・ツリーのシェア × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 164 億ドル・営業利益 19 億ドル。裁量品:シェア 1.140%・物価指数 1.41

倍率:利益ベースの正当化 PER:事業の ROE 29.3%、k 8.00%(基本 8.0% + quality +0.0%)、残る割合 0.50(普通の堀)で RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 18.6%、g 3.5%(市場の数量(実質で年 +0.5% ほど)× シェア(ほぼ横ばい)× 価格(1.25 ドルを軸にした値頃の維持で物価より低め)から出した値。ROE から出していない)、正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 18.0 倍(来年の利益に対して)。関税と低所得層の財布に左右される利益なので、上限の 8 割(14.4 倍)に置き、10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) で 14.9 倍。時価総額 = 純利益 20 × 14.9 倍 = 302 億ドル。

確率:業界の中立(数量 +0.7%・価格 +3.3%)で、ダラー・ツリーのシェア増は小型店の飽和で小幅にとどまる形。議論の落としどころ。

やや悲観 24% やや悲観:シェアが下がり、営業利益率 7.6% 利益 15 億ドル · PER 13.3 倍 · 株価時価総額 103.67 ドル198 億ドル

10 年後、アマゾン・テム・シーインの雑貨の通販と、ウォルマートの配送、アルディ・リドルの出店で、ダラー・ツリーのシェアは消耗品 0.54%(今とほぼ同じ)、裁量品 1.04% に落ち着く。値頃を守るために価格は物価以下に抑え、関税の転嫁も遅れ、営業利益率は消耗品 5.3%・裁量品 9.8% で全社 7.6%(2019〜2022 年の水準)。売上は 290 億ドル(年 +4.1%)、純利益 14.9 億ドル(今の約 1.2 倍と、物価の上昇に届かない)、ROE(ROIC 補正)20%。新店は飽和で年 1% 台、既存店の客数は微減、自社株買いは純利益の 8 割にとどまる。

  • 消耗品(食品・日用品・ペット・健康と美容):数量 18,900(米国の食品(家庭内)・日用品・ペット・健康と美容の小売市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、推定))× 価格 0.8%(ダラー・ツリーのシェア × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 144 億ドル・営業利益 8 億ドル。消耗品:シェア 0.540%・物価指数 1.41
  • 裁量品(季節品・雑貨・パーティー・文具・おもちゃ):数量 10,000(米国の季節品・雑貨・パーティー・文具・おもちゃの小売市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、推定))× 価格 1.5%(ダラー・ツリーのシェア × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 147 億ドル・営業利益 14 億ドル。裁量品:シェア 1.040%・物価指数 1.41

倍率:利益ベースの正当化 PER:事業の ROE 22.2%、k 8.00%(基本 8.0% + quality +0.0%)、残る割合 0.50(普通の堀)で RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 15.1%、g 3.5%(市場の数量(実質で年 +0.5% ほど)× シェア(ほぼ横ばい)× 価格(1.25 ドルを軸にした値頃の維持で物価より低め)から出した値。ROE から出していない)、正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 17.1 倍(来年の利益に対して)。競合に押されて優良でなくなる分、上限の 7.5 割(12.8 倍)に置き、10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) で 13.3 倍。時価総額 = 純利益 15 × 13.3 倍 = 198 億ドル。

確率:通販・ウォルマート・アルディの攻勢でシェアが下がり、関税と賃金で利益率が 2025 年度を下回る形。

悲観 13% 悲観:構造的に負け、営業利益率 5.8% 利益 9 億ドル · PER 10.5 倍 · 株価時価総額 49.06 ドル94 億ドル

10 年後、構造的に負ける。高い関税が続き、輸入品の多い店は粗利益率が下がり、通販とウォルマート・アルディが同じ客層を奪う。消耗品のシェアは 0.47%、裁量品は 0.88%(市場は実質 −3%)。価格は物価を下回り(値下げ競争)、営業利益率は消耗品 4.2%・裁量品 7.4% で全社 5.8%。売上は 242 億ドル(年 +2.2%、物価の上昇に届かない)、純利益 8.9 億ドル(今の約 7 割)、ROE(ROIC 補正)15%、g 2.5%。多価格の店の閉鎖や在庫の評価損も出る。借金で自社株買いをしてきた分だけ自己資本は薄く、床は食品の来店頻度と店の網にしかない。

  • 消耗品(食品・日用品・ペット・健康と美容):数量 18,360(米国の食品(家庭内)・日用品・ペット・健康と美容の小売市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、推定))× 価格 0.7%(ダラー・ツリーのシェア × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 122 億ドル・営業利益 5 億ドル。消耗品:シェア 0.470%・物価指数 1.41
  • 裁量品(季節品・雑貨・パーティー・文具・おもちゃ):数量 9,700(米国の季節品・雑貨・パーティー・文具・おもちゃの小売市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、推定))× 価格 1.2%(ダラー・ツリーのシェア × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 120 億ドル・営業利益 9 億ドル。裁量品:シェア 0.880%・物価指数 1.41

倍率:利益ベースの正当化 PER:事業の ROE 14.1%、k 8.00%(基本 8.0% + quality +0.0%)、残る割合 0.50(普通の堀)で RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 11.1%、g 3.0%(市場の数量(実質で年 +0.5% ほど)× シェア(ほぼ横ばい)× 価格(1.25 ドルを軸にした値頃の維持で物価より低め)から出した値。ROE から出していない)、正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 14.6 倍(来年の利益に対して)。競合に押されて優良でなくなる分、上限の 7 割(10.2 倍)に置き、10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) で 10.5 倍。時価総額 = 純利益 9 × 10.5 倍 = 94 億ドル。

確率:リーマン級の不況に加え、通販と競合に構造的に負けて優良でなくなる形。2018・2023・2024 年の赤字という前例があり 1 割強。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

消耗品(食品・日用品・ペット・健康と美容)

売上の約 5 割(93 億ドル、推定)。食品・飲料・日用品・ペット用品・健康と美容。来店頻度を作る事業で、粗利益率は低い。

数量米国の食品(家庭内)・日用品・ペット・健康と美容の小売市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、推定)価格ダラー・ツリーのシェア × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41)売上営業利益
今 2025/12 18,000 0.5% 93 6
10 年後 中立 19,260 0.8% 158 10

取り方:米国の食品(家庭内)約 1 兆ドル(業界ノート)に、日用品・ペット・健康と美容などの約 8,000 億ドルを足し 1.8 兆ドルと置く(推定)。ダラー・ツリーの売上 194 億ドル(2026 年 1 月期)のうち消耗品を約 48%(93 億ドル。会社の品目別の開示が粗く推定)としてシェア 0.517%。営業利益は全社 16.1 億ドルを推定配分(消耗品 6.0%、裁量品 10.4%)。売上 = 市場(実質)× シェア × 物価指数。食料品ではウォルマートが約 2 割、コストコ・クローガー・アマゾンが各 1 割前後。

裁量品(季節品・雑貨・パーティー・文具・おもちゃ)

売上の約 5 割(101 億ドル、推定)。季節品、雑貨、キッチン用品、パーティー、文具、おもちゃ。粗利益率が高く、多価格化で単価が上がる。

数量米国の季節品・雑貨・パーティー・文具・おもちゃの小売市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、推定)価格ダラー・ツリーのシェア × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41)売上営業利益
今 2025/12 10,000 1.0% 101 11
10 年後 中立 10,200 1.6% 164 19

取り方:米国の季節品(装飾・庭・パーティー)、雑貨・キッチン、文具、おもちゃの店・通販の合計を約 1 兆ドルと推定(ダラー・ゼネラルの裁量品の置き方と同じ)。ダラー・ツリーの裁量品を約 52%(101 億ドル、推定)としてシェア 1.01%。営業利益は推定配分で 10.5 億ドル(率 10.4%)。売上 = 市場(実質)× シェア × 物価指数。アマゾン・ウォルマート・ターゲット・ファイブ・ビロウ・TJX・テム・シーインが競合。

リスクと懸念

関税の水準と、2026 年の還付の一過性

雑貨・季節品は輸入品が多く、関税が変わると粗利益率が動く。2026 年 5〜7 月期の還付は営業利益率で約 6.5 ポイント分の一度きりで、通期の 1 株利益見通しにも約 0.60 が含まれる。還付を除く利益率は約 7.6%(5〜7 月期)で、関税が戻れば粗利益率を 2〜3 ポイント失う恐れがある。

客数が増えず、客単価(値上げ)頼りの成長

既存店の客数は +0.4% にとどまり、売上の伸びは客単価(+3.3%)が主。多価格の転換が残り約 2,800 店で終われば、価格を上げる余地は物価並みに近づく。客数が割れ始めると、値上げの限界が先に来る。

競合:ウォルマート・アルディ・アマゾン・ファイブ・ビロウ

食品・日用品はウォルマートとアルディ・リドル、雑貨・季節品はアマゾン・テム・シーイン、同じ客層ではファイブ・ビロウとダラー・ゼネラルが攻める。ダラー・ツリーの優位は安さと小型店の密度だけで、堀は広くない。

自社株買いと借金による資本配分

2026 年は上期だけで約 12 億ドルを自社株買いし、5 億ドルを起債した。自己資本は 38 億ドルと小さく、ROE 34% は見かけ。株価が割高なときに借金で買うと価値を壊す。2015 年のファミリー・ダラー買収の失敗という前科もある。

低所得層・裁量消費の弱さ

売上の約 5 割を占める裁量品(季節品・雑貨・パーティー)は、景気と購買力の悪化で最初に削られる。不況では客が来ても裁量品の利益率が落ち、在庫の評価損と値引きで営業利益が 3〜4 割減る恐れがある(2023 年に利益率が崩れた前例)。

賃金・賃料・盛り損の上昇

賃金は物価で上がり、最低賃金の引き上げは店の人件費を直接押し上げる。9,400 店の小型店は固定費の比重が高く、客数が 1% 動くだけで営業利益率が 0.3〜0.5 ポイント動く(推定)。盛り損の改善が止まると利益率の戻りも止まる。

今後の分かれ目

関税の還付を除く営業利益率が、通期で 9% を超えて維持されたら
利益率の戻りが本物と判断し、楽観・やや楽観の確率を上げる。会社の長期成長 8〜10% が現実味を帯びる。
関税が元の高さに戻り、粗利益率が 2 ポイント以上悪化したら
利益率は 7% 台に落ち、やや悲観に寄せる。仕入れ先の分散と価格転嫁の進み方を見て、悲観の確率を上げる。
既存店の客数が 2 四半期連続で前年を割り、客単価だけで伸びを保つ形になったら
客の流出が始まったと見て、やや悲観・悲観の確率を上げ、シェアの伸びを 0 にして見る。
不況で失業が増え、裁量品が 10% 以上落ちたら
在庫評価損と値引きで営業利益が 3〜4 割減る。10 年の悲観の確率を上げ、稼ぐ力(純利益 ÷ k)で床を見る。
ウォルマート・アルディ・アマゾン・ファイブ・ビロウが同じ客層で出店・配送を広げ、客数が戻らなければ
堀(安さ・小型店の密度)が狭まっているとみて、10 年のシェアの伸びを 0 にし、悲観の確率を上げる。
自社株買いを借金でさらに増やし、純有利子負債が時価総額の 4 割を超えたら
借金の重さで quality の debt が上がり、資本コストが上がる。式の倍率が下がる(k が 0.5 ポイント上がると PER は 2〜3 倍下がる)。

見ておくもの

  • 既存店の客数と客単価、多価格の店数・売上比率(現在 17%)
  • 関税の還付を除く粗利益率・営業利益率、関税の水準
  • 高所得層の新規客の比率と来店頻度、低所得層の指標
  • ウォルマート・アルディ・アマゾン・ファイブ・ビロウ・ダラー・ゼネラルの動き
  • 自社株買いの額と借金の残高
  • 新店(約 400)の売上と、閉店数(約 75)

倍率と資本コストの決め方

今の PER 18.5 倍を見る前に、消耗品と裁量品の 2 つを、市場(実質)× シェア × 物価指数で積み、営業利益率で利益を置いた。倍率は今の株価や過去の PER を見ず、ROE・g 3.5%(価格 +3.5%・市場数量 +0.2%・シェア 0 から出した値で、ROE からは出していない)・k 8.0%(基本 8.0%。循環 −0.5% と借金 +0.5% で相殺)の式から出した。式の ROE は、自己資本が縮み帳簿の ROE が 40% 超になる見込みなので、ROIC +(ROIC − 借入金利の税引き後)× 純負債 ÷ 自己資本(1 倍まで)で出した。低所得層の財布と関税に利益が左右されるので上限の 70〜90% に置いた。結果は 10 年の中立で還元込みの年率が約 6%と資本コストに届かず、やや割高に出た。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。

同じ業種(生活必需品)の AI 分析

適正 クロロックスCLX 漂白剤・猫砂・ごみ袋・ピュレルの必需品ブランド。ERP 移行の傷・CEO 交代・借入増が重なり利益が谷にあるが、k 8.75% の利益ベースの正当化 PER で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +8.2% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 マコーミックMKC 調味料で世界首位の安定事業。米国の数量は弱いが、k 8.25% の利益ベースの正当化 PER(その 8.5 割)で測った値は今の時価総額を上回り、ユニリーバ統合を除いた単体ではやや割安 本質価値との差 +6.8% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 ペプシコPEP 飲料とスナックの二本柱だが、値下げと原料高で北米の利益が痩せている。利益ベースの正当化 PER(その 8.5 割)で測ると、本質価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 クローガーKR 米国最大の伝統的な食品スーパー。占有率を毎年失う薄利の成熟事業だが、食料品は落ちにくく、利益ベースの正当化 PER(その 8 割)で見ると今の値段は適正 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 ターゲットTGT 縮んだ総合量販が立て直しに投資する局面。成功すれば倍率以上に利益が戻り、競合に負ければ構造的に縮む。利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段は適正 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 ゼネラル・ミルズGIS 数量が縮み利益が 2 期続けて落ちた大手ブランド。価格投資は一巡したが、借金の重さを k に入れて確率を慎重側に厚くすると、本質価値は今の時価総額とほぼ同じで適正 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +5.6%) やや割高 タイソン・フーズTSN 牛肉の赤字を鶏肉と加工食品が支える食肉大手。k 9.75% の正当化 PER(弱い堀で下限の 1 ÷ k に近い)で測ると、中立の価値は今を上回るが、期待の年率は k を下回り、適正 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 キンバリークラークKMB ハギーズ・クリネックスの北米首位と、IFP 売却後の身軽な形。北米の価格投資と中国の失速はあるが、k 8.5% の利益ベースの正当化 PER(来年の利益に約 15 倍)は今の PER 17 倍と近く、値段は適正 本質価値との差 −13.2% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ホーメル・フーズHRL 豚肉の原価高と撤退で利益が落ちた、配当 127 年の加工肉・外食の会社。借金は軽いが、利益ベースの正当化 PER(その 8 割)で測ると今の時価総額をやや下回り、適正 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 モルソン・クアーズ・ビバレッジTAP 米国ビールの縮小とシェア低下で利益が減る最中。それでも伸びのない会社の式(PER = 1 ÷ k = 10.5 倍)で測ると中立の 10 年後は今とほぼ同じで、確率を重ねるとやや割高 本質価値との差 −14.6% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ブンゲ・グローバルBG 世界最大級の油糧種子の圧搾・穀物商社。2026 年は圧搾利幅が山で、ならした利益に弱い堀の正当化 PER(下限の 1 ÷ k = 10.0 倍)を当てると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アルトリア・グループMO 数量が毎年 5% 減る紙巻きを値上げで支える高配当の縮む事業。名目の利益は横ばいで、伸びのない会社の正当化 PER(1 ÷ k)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 コンステレーション・ブランズSTZ モデロ・コロナの輸入ビール一本足。数量が縮む産業で純負債も重いが、伸びのない会社の正当化 PER(1 ÷ k)で測ると、中立の 10 年後は今の 0.94 倍で、還元を足しても資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 −19.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 クラフト・ハインツKHC ブランドは強いが数量が毎年縮む会社。k 9.0% の稼ぐ力(純利益 ÷ k)で測ると中立の価値は今の時価総額とほぼ同じで、確率を悲観側に置いた総合ではやや割高 本質価値との差 −19.2% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ダラー・ゼネラルDG 農村の小型店の密度で食品の来店頻度を握る会社が、盛り損の削減と改装で利益率を戻す局面。今の値段はやや割高で、利益率の戻りが続くかが価値を分ける 本質価値との差 −20.3% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 モンデリーズ・インターナショナルMDLZ 世界首位のビスケットと世界 2 位のチョコを持ち、カカオ高で利益が削られた谷にある。k 8.0% の利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段は中立の価値とほぼ同じで、確率を悲観側に置いた総合ではやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ハーシーHSY チョコレート首位のブランドが、カカオ高の谷を価格改定で抜けた直後。k 7.5% の利益ベースの正当化 PER で測ると、値段はやや割高 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 コルゲート・パルモリブCL 歯磨きで世界首位とペット用療法食を持つ超安定企業。北米の数量減は重く、k 7.5% の利益ベースの正当化 PER(来年の利益に約 20 倍)で見ると今の PER 25 倍はやや高く、利益の質は高いがやや割高 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 コカ・コーラKO 世界最強のブランド原液事業。強い堀の利益ベースの正当化 PER で測っても、k 7.5% では中立の 10 年後が今の約 1.1 倍にとどまり、今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 プロクター・アンド・ギャンブルPG 世界最強の日用品ブランド群だが、PER 24 倍は k 7.5% の利益ベースの正当化 PER(来年の利益に約 19 倍)を上回る。数量の弱さを長期の成長に入れると、値段はやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +3.0%) やや割高 キューリグ・ドクターペッパーKDP JDE ピーツの買収で純負債が時価総額の 6 割になった飲料・コーヒー複合。強い飲料と縮むポッドの綱引きで、借金の重さを k に入れると 10 年の中立は今の約 0.93 倍にとどまり、今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) 割高 JM スマッカーSJM コーヒーの値付けと借金返済で利益の底が見えたが、ブランドの堀は広がらず、k 8.75% の利益ベースの正当化 PER で測ると中立の価値は今とほぼ同じで、確率を悲観側に置いた総合ではやや割高 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 シスコSYY 米国最大の外食向け食品卸。薄利の物流業で価格を決める力は弱いが、規模の経済と AI 効率化で利益は着実に伸びる。利益ベースの正当化 PER で見ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 ケンビューKVUE タイレノール・リステリン・ニュートロジーナを持つが、数量は縮み、訴訟が再燃。買収条件に連動する株価に安全域は見えず、単体の本質価値はやや下 本質価値との差 −32.1% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 フィリップ モリス インターナショナルPM 紙巻きの減りを煙の出ない製品で埋める成長株。強い堀の利益ベースの正当化 PER でも、資本コスト 7.5% に対して今の値段は割高 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 ブラウン・フォーマンBF-B ジャックダニエルを軸にした酒類の老舗。米国の飲酒減・関税・カナダの棚外しが重いが、財務は軽く、利益ベースの正当化 PER(下限の 1 ÷ k)で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −35.8% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドADM 価格を決める力のない農産物加工の循環株。バイオ燃料の追い風で 2026 年は利益の山。ならした利益に k 9.5% の稼ぐ力(弱い堀の下限 1 ÷ k = 10.5 倍)を当てると、値段は割高 本質価値との差 −36.0% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 ウォルマートWMT 食品の規模・通販・広告で堀は広がる。だが今の PER 43 倍は、強い堀の利益ベースの正当化 PER(約 22 倍)の 2 倍近くで、割高 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 チャーチ・アンド・ドワイトCHD 猫砂・洗濯・オーラルケアの強いブランドを買い足して伸びる必需品の中堅。ウォルマート依存と買収の失敗が影で、k 7.75% の利益ベースの正当化 PER で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −44.3% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 モンスタービバレッジMNST エナジー専業の高採算ブランド。利益ベースの正当化 PER で測っても、中立の 10 年後は今の時価総額の約 0.87 倍にとどまり、今の値段は割高 本質価値との差 −48.0% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 エスティ ローダーEL 高級美容の名門が再建の途中。利益率は戻るが、利益ベースの正当化 PER(k 9.25%・ROE 25% 台で来年の利益に約 14 倍)では今の約 380 億ドルは回復を先取りしており、割高 本質価値との差 −51.4% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 コストコ・ホールセールCOST 会費が利益の半分を生む堀は本物だが、PER 47.6 倍は成熟後の約 2 倍。10 年の年率は資本コスト 7.5% に届かず割高 本質価値との差 −52.4% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 ケーシーズ・ゼネラル・ストアーズCASY 米国 3 位のコンビニ。小さな町の寡占と調理品で伸びる良質な事業だが、燃料粗利が高止まりの今、GAAP の約 36 倍は利益ベースの正当化 PER(約 15 倍)の倍以上で割高 本質価値との差 −62.1% · 10 年 割高(年 −3.1%)

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読んだ資料

  1. Dollar Tree 2026 年 5〜7 月期(Q2 FY2026)決算 8-K
  2. Dollar Tree 2025 年度(2026 年 1 月期)決算発表
  3. Dollar Tree 2025 年 10 月 Investor Day(長期目標)
  4. Q2 FY2026 決算説明の要約(多価格・粗利益率・販管費率)
  5. Dollar Tree の客層(高所得の新規客)
  6. stockanalysis.com(時価総額の突き合わせ)

分析日 2026-10-16