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アンベブ ABEV

ブラジルの圧倒的なビール流通網と純現金は魅力だが、税制改革と数量停滞を織り込むと、10月23日基準の本質価値は市場価格を約16%下回り、やや割高。

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2.76 ドル433 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)2.7 ドル417 億ドル差 +3.8%
10 年後から見ると 適正 価値 2.76 ドル433 億ドル · 差 +3.8% · 期待の年率 +8.5%
期待の年率リターン(10 年)+8.5%資本コスト比 +0.5 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

アンベブはブラジルを中心とする中南米とカナダの大手ビール・飲料メーカーである。筆者の結論は、2026年10月23日の台帳価格を基準にすれば「やや割高」だ。圧倒的な販売網と収益力は本物だが、数量が伸び悩む市場で税負担と少数株主の立場を考えると、十分な安全域はない。

2025年の全社売上は約158億ドル、純利益は約28億ドル。ブラジルのビール販売数量は前年比4.5%減ったが、1ヘクトリットル当たり売上は4.8%増えた。値上げと高級化で数量の穴を埋める力がある。2026年4~6月にはブラジルのビール数量が5.0%増に転じた。ただし2026年10月29日公表予定の第3四半期は、評価時点ではまだ確認できない。

10年後の中立は、ビール市場の緩やかな縮小をシェア維持と非アルコール飲料で補い、全社営業利益を約52億ドル、純利益を約41億ドルとみる。強いブランドでも再投資の高収益が永久に続くとは限らない。現金を二重に数えず、配当と買い戻しを含めて資本コスト8.0%で割り引くと、5つの筋書きの加重価値は約433億ドルとなり、台帳時価総額518億ドルに届かない。

なお、10月26日の市場時価総額は約435億ドルまで下がった。基準日以降の急落で、同じ事業価値に対する評価は「適正」に近づく。10月23日基準の判定と、直近の市場価格に対する判断を混同しないことが大切だ。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、10年後も店の棚に残る飲料を持っているかを最初に考える。ブラーマやグアラナは現地の生活に深く根づき、ビールを造る工場だけ買っても、返却瓶と販売網まで一朝一夕には再現できない。ブラジルの小売が細かく分かれていることは、アンベブにはむしろ追い風だ。この点では所有し続ける意味のある事業である。

ただし、よい企業と、いくらで買ってもよい企業は違う。2025年の純利益は約28億ドル、フリーキャッシュフローは約36億ドルだった。生産設備を維持し、物流を更新した後にも大きな現金が残るが、その全額が自由に使えるわけではない。利益の増加に見合う瓶、冷蔵設備、配送能力と運転資金への再投資は必要である。近年の株主還元はこの負担と両立しているため、経営の姿勢は評価できる。

再投資の質を見ると、国内で既に大きなシェアを持つことは両刃の剣になる。競合からさらに棚を奪う余地は限られ、価格を上げれば所得に敏感な顧客が離れる。海外の高インフレ市場では表面の単価も当てにならない。株主に残る利益は、売上高よりも価格転嫁後の営業利益率と、現金還元が継続するかで決まる。

筆者は、強い堀ゆえに成長をすべて否定はしないが、控えめな数量と税負担をまず見る。親会社が議決権を握り、税の争いにも不確実性がある以上、安全域は普通の消費財より厚く欲しい。10月23日の価格では十分でないが、同月26日の下落後には価値との差が大きく縮んだ。相場の急落を企業の実力の低下と取り違える必要もない。

何で稼ぐ会社か

売上の中心はブラジルのビールで、ブラーマ、スコール、アンタークチカに加え、コロナ、ステラ・アルトワ、スパーテンなどを扱う。自社醸造に加え、回収して繰り返し使う瓶、卸売店への配送、店頭の冷蔵設備を一体で動かす。ブラジルには約100万の小売拠点があり、2025年末は直営配送拠点89か所と専属卸207事業を使った。ビールを1ヘクトリットル売るたびに純売上が入り、そこから原料、容器、配送、広告、設備費を引いた額が残る。

非アルコール飲料はグアラナ・アンタークチカ、ペプシ、ペプシ・ブラック、ゲータレードなどである。ペプシコからの製造・販売許諾やレッドブルの販売契約も活用する。2025年の数量は約3361万ヘクトリットルで、ビールとは異なる成長要因を持つ。糖分への懸念を受けて無糖商品を増やしており、2026年4~6月は数量が減っても単価上昇で売上を増やした。

中央米州・カリブではドミニカ共和国のプレジデンテやパナマのバルボアなどが柱である。南米南部ではアルゼンチンのキルメス、ブラーマなどが強く、物価と通貨の不安定さがドル換算の稼ぎを揺らす。カナダではラバットを通じてバドワイザー、ミケロブ・ウルトラ、ブッシュなどを販売する。現地ブランドと世界ブランドの両方を扱うことが競争上の利点だ。

飲料そのものに加え、卸向け発注基盤のBEESと配達のゼ・デリバリーが販売の入口を握る。2025年のゼ・デリバリーは約6700万件を届けた。ただしプラットフォームの流通総額を飲料売上と二重に足してはいけない。2026年1月にはキューバ事業を連結から外し、50%持分を持分法で扱う形へ移した。BEESは自社飲料の受注導線であって席課金のソフトではなく、AIエージェント代替で売上が消える指定業種には当たらない。

優良さと弱いところ

堀、つまり競争相手が簡単にまねできない強みは、ブランドだけでなく配送網の密度にある。卸が多数の小さな店を巡る市場では、先に冷蔵設備と返却瓶の回収経路を持つ会社ほど、一箱当たりの費用が下がる。2025年のブラジルのビール市場では、公開調査がアンベブ系の数量シェアを約64%、ハイネケン系を約22%とした。競合にも規模はあるが、首位の棚と物流の強さはなお大きい。

価格決定力には実績がある。2025年のブラジルビールは単価が4.8%上がり、2026年4~6月も自社商品ベースで4.4%上昇した。高級ブランドと無糖ビールの伸びは、利益率を維持する材料だ。2025年のブラジルビールの正常化営業利益率は25.6%、中米・カリブは35.1%だった。汎用品の安売り競争だけで稼ぐ会社ではない。

一方、全社の利益率はかつての水準から大きく下がった。添付の財務では2014年の営業利益率37%に対し、2025年は約23%である。値上げだけで原材料、広告、配送費、成長投資の負担を消せない。帳簿上のROEは約17%で資本コストを超えるが、今後の新規投資が同じ利回りを出すとは限らない。

最大の留保は支配構造にある。親会社アンハイザー・ブッシュ・インベブと関係財団が議決権の約73%を握り、少数株主は大型投資や還元方針を左右しにくい。世界ブランドのライセンスは利点である反面、独立した価格・販路戦略の裁量を弱める。堀は強いが、その利益を外部株主が自由に処分できるわけではない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

ブラジルのビールは成熟市場であり、数量の急成長を当てにしない。2025年の市場調査ではアンベブ系が約64%、ハイネケン系が約22%を占め、残りをペトロポリスなどが争う。農業省の集計による2025年の国内生産は約156百万ヘクトリットル。ただし生産と小売で測った市場シェアは分母が違い、アンベブの出荷89百万ヘクトリットルを単純に割って厳密な小売シェアとはしない。気温、所得、飲酒習慣で数量は大きく振れる。

年齢構成が相対的に若い中南米は、米国の酒類市場より需要の持続力があると考える。一方で、人口だけでビール数量が増えるわけではない。ノンアルコール、低糖、即飲型飲料へ嗜好が移れば、従来のピルスナービールは縮む。ハイネケンが高級品を増やし、値上げの幅を狭めれば、首位のアンベブも広告費と販促費を増やさざるをえない。

中央米州・カリブではドミニカ共和国のビール市場が約510万ヘクトリットルで、現地子会社の数量シェアは公開調査で約95%と高い。南米南部の中核アルゼンチンでは、キルメス系が小売数量で約60%、競合のCCUが約29%とされる。カナダではラバット系が約33%、モルソン系が約35%で拮抗する。地域によって堀の強さは違う。

税制も無視できない。ブラジルでは2027年から酒類や糖入り飲料に関わる選択税が導入される予定だが、最終的な税率はなお不透明である。税の転嫁が遅れれば利益率に響く。アルゼンチンの高インフレや通貨安も、現地で上がった単価がドル建て利益の増加を意味しないことを示す。競合より利益率が高いことと、その利益が10年後にドルで増えることは別の問いである。

資本政策と M&A

経営は大型買収より、配当と自社株買いに比重を移している。添付の財務では2016~2025年の純利益累計が約276億ドル、配当累計が約229億ドルで、自社株買いと株式報酬の相殺を考えても稼ぎの約8割を還元した。2025年は特に厚い配当を行い、株式報酬を差し引く正味還元は約39億ドルだった。配当の大きさを毎年恒常的と見るのは危険だが、余剰金を寝かせ続ける会社でもない。

2025年10月には最大2億800万株の自社株買い枠を設定し、2026年7月までに約1億9850万株を取得した。2026年7月公表時点の年初来株主還元は約59億レアルで、同年10月と年末に支払う資本利子配当も決定した。ブラジルビールの2026年の現金売上原価単価については前年比4.5~7.5%増の見通しを維持する一方、長期の売上成長率や還元総額には数字の約束がない。

過去の買収には、ドミニカ共和国のCNDの取り込みなど販路を広げた成功がある。カナダのラバットも重要な基盤だ。ただし親会社とのブランド許諾や組織再編は少数株主が主導できない。キューバ事業の連結除外のような地域の入れ替えを含め、今後も大型の価値創造を前提にはしない。資本コストを超える再投資先が乏しければ、過度な買収より現金還元を優先するべきだ。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

首位の販売網は、商品の広告よりも長く残る優位性である。ブラジルの小売は約100万拠点に分散し、専属卸と直営配送を持つアンベブは、新商品を素早く流せる。2025年のブラジルのビール数量は落ちたが、プレミアム商品の伸びは強かった。2026年4~6月にはビール数量が前年同期比5.0%増となり、営業の立て直しも見える。翌年までに棚を取り戻せば、かつての数量減は一時的な天候と消費不振で説明できる。

価格面でも実績がある。2025年の国内ビール単価は4.8%上がった。コロナ、スパーテン、ミケロブ・ウルトラなど高価格帯と無糖の選択肢は広がり、ハイネケンとの競争でも主流品と高級品を両方そろえている。中米・カリブの現地ブランドはさらに強く、ドミニカ共和国では現地子会社が市場の大半を握る。成熟したカナダでもラバットの販路を使って低糖・即飲型へ移れる。

BEESとゼ・デリバリーは独立した巨大IT会社として値を付けるものではない。しかし卸の受発注を効率化し、離反を減らす実用的な手段にはなる。買収より還元に資金を振り向ければ、流通網を守る設備投資を続けても株主に現金が戻る。純現金があり、競合の安売りが続いても財務が揺らぎにくい。ブラジルの税制改正が穏当で、数量回復が続けば、今の市場が評価している以上の利益を長期間残せる。

慎重な見方

高い市場シェアは成長余地の小ささでもある。アンベブが首位のブラジルでは、ハイネケンがプレミアム商品の生産能力を増やし、若い顧客との接点を強めている。ビールの数量は2025年に4.5%減り、2026年4~6月の回復にはサッカー大会による一時需要も含まれた。これを10年続く需要回復の証拠とするには早い。温暖化による気温変動、所得格差、健康志向が重なれば、主流ブランドから静かに顧客が離れていく。

利益を削る最大の問題は税である。ブラジルでは2027年から酒類などの選択税が始まり、税率や転嫁の帰結が不透明だ。さらに20-Fには大きな税務係争が載っている。2026年上期にも不利な行政判断が続き、一部は引当金がない。すべてを払うと決まったわけではないが、将来の特別損失が純現金と還元余力を削る可能性は残る。

南米南部のアルゼンチンは、高い名目成長がドル換算で消える市場だ。カナダではラバットとモルソンがほぼ互角で、低カロリーや即飲型飲料への移行も既存の瓶ビールと同じ利益率とは限らない。親会社の影響が強いため、事業再編の条件やブランド使用料に少数株主の拒否権は乏しい。量販店と小売店が価格を優先し、販売数量が長く減れば、今の高い利益率は守れない。

どちらに重みを置いたか

地域で支配的な販路と純現金は明らかな強みであり、単純な衰退ビール会社ではない。しかし2025年の数量の弱さ、2027年以降の税負担、親会社主導の資本政策を考えると、強みをそのまま高成長に読み替えるべきではない。2026年のブラジルビールの回復は中立の支えとし、楽観を広げすぎない。

楽観・やや楽観は合計29%、やや悲観・悲観は35%、中立は36%と、慎重側に少し寄せた。10月23日の台帳基準で本質価値は約16%低く「やや割高」である。10月26日の急落後の相場ではほぼ適正となるため、判定の基準日を必ず区別する。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 3.51 ドル551 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 1.67 ドル261 億ドル)。 今の値に割り戻すと 2.76 ドル433 億ドル、今との差 +3.8%、 期待の年率 +8.5%(資本コスト 8.0%)→ 適正

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 9% 6.69 ドル1,049 億ドル 2.07 ドル325 億ドル +229.3% +15.1% 0.79 ドル124 億ドル
やや楽観 20% 5.10 ドル800 億ドル 2.01 ドル315 億ドル +167.3% +12.6% 1.42 ドル223 億ドル
中立 36% 3.80 ドル596 億ドル 1.82 ドル285 億ドル +111.3% +9.6% 2.02 ドル317 億ドル
やや悲観 24% 1.83 ドル287 億ドル 1.37 ドル215 億ドル +20.3% +2.4% 0.77 ドル120 億ドル
悲観 11% 0.74 ドル115 億ドル 0.86 ドル135 億ドル −40.0% −6.6% 0.18 ドル28 億ドル
加重平均100% 3.51 ドル551 億ドル1.67 ドル261 億ドル +94.6% +8.5% 5.18 ドル812 億ドル

今の株価時価総額 2.66 ドル417 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 9% 楽観:プレミアム化と全地域の回復 利益 56 億ドル · PER 18.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 6.69 ドル1,049 億ドル

ブラジルのビール市場は10年で数量がほぼ横ばいに戻る。ハイネケンへの流出を抑え、コロナやスパーテンが高級品の棚を広げるため、アンベブの国内ビール数量は9900万ヘクトリットルに増える。現在の小売シェア約64%から70%台前半まで上がる強い想定だ。単価は物価を少し上回って上昇し、国内ビールの営業利益率は28.5%へ改善する。

非アルコールは無糖のグアラナとペプシがコカ・コーラから販路を取り、4400万ヘクトリットルに育つ。ドミニカ共和国のプレジデンテが競争力を保ち、中央米州・カリブも増産する。アルゼンチンでは通貨不安が収まり、キルメスの数量と利益率が回復する。カナダのラバットはモルソンと市場を二分したまま、即飲型と低糖商品の比率を上げる。

ブラジルの選択税が大幅な負担増とならず、過去の税務係争も大損失にはならない。2026年のビール数量回復が一時的な大会需要に終わらず、物流の規模とデジタル発注が利益率を押し上げる。大型買収をせず、期間中に約325億ドルを正味還元しても、設備更新と高収益商品の投資を続けられる。

  • ブラジル・ビール:数量 99.0(百万ヘクトリットル(ビールと周辺酒類の実出荷数量))× 価格 116(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 115 億ドル・営業利益 33 億ドル。ブラジル市場数量はほぼ横ばい、実質シェア年+1%程度で約64%から70%台前半へ
  • ブラジル・非アルコール飲料:数量 44.0(百万ヘクトリットル(非アルコール飲料の実出荷))× 価格 72(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 32 億ドル・営業利益 9 億ドル。無糖品でコカ・コーラからシェアを奪い、数量年+2.7%
  • 中央米州・カリブ:数量 15.0(百万ヘクトリットル(地域の実出荷数量))× 価格 245(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 37 億ドル・営業利益 14 億ドル。ドミニカ共和国の独占的な販売網を維持し、他国でも増量
  • 南米南部:数量 37.0(百万ヘクトリットル(地域の実出荷数量))× 価格 161(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 60 億ドル・営業利益 15 億ドル。キルメス系がCCUとの競争に勝ち、通貨の大幅悪化がない
  • カナダ:数量 8.5(百万ヘクトリットル(地域の実出荷数量))× 価格 323(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 27 億ドル・営業利益 7 億ドル。低糖と即飲型でモルソンに対抗し数量をほぼ維持

倍率:k8.0%、強い堀による超過収益残存2/3、伸びに要る帳簿の自己資本ROE24.0%(事業純利益55.23÷事業用自己資本230.10)からRONIC18.7%。市場数量の長期ほぼ横ばい、シェア微増、名目単価+3.5~4.0%からg4.0%。来期利益の正当化PERに10年目適用の(1+g)を掛けると上限20.43倍。利益の質、ブラジル課税・南米通貨の変動、少数株主の制限を考え、その91.0%の18.59倍とした。純現金の税後利息を控除した事業純利益55.23×PER+余剰現金22=時価総額1048.76億ドル。株価・過去倍率は使っていない。

確率:ブラジルの市場成熟を覆すほどのシェア拡大と南米安定が必要であり、全条件がそろう可能性は高くない。

やや楽観 20% やや楽観:販路優位を維持し値上げ定着 利益 48 億ドル · PER 16.4 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 5.10 ドル800 億ドル

ブラジルのビール市場は成熟しても、ハイネケンとの寡占は崩れない。飲酒量の伸びは乏しいが、上位ブランドへの乗り換えと店頭シェアの微増により、国内ビール数量は9400万ヘクトリットルになる。単価は10年間で約1.4倍に上がり、広告費増加を吸収して営業利益率は27%を保つ。2026年4~6月の販売回復がその出発点となる。

ブラジルの非アルコール飲料は4000万ヘクトリットルへ拡大する。コカ・コーラの強さは変わらないが、グアラナと無糖品が棚を守る。中央米州・カリブではドミニカ共和国の市場支配力を維持し、南米南部ではアルゼンチンのインフレ調整後にもゆっくり増益する。カナダではモルソンとの競争により大きな数量増はなく、より単価の高い商品に移る。

選択税や原料高の影響を価格転嫁し、税務係争は限定的な費用で収まる。BEESは販路を守る道具として役立つが、独立した新規事業利益を上乗せしない。期間の純利益の大半を配当と自社株買いに使い、株式報酬を引いた正味還元は約315億ドルとなる。

  • ブラジル・ビール:数量 94.0(百万ヘクトリットル(ビールと周辺酒類の実出荷数量))× 価格 114(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 107 億ドル・営業利益 29 億ドル。市場年-0.3%程度、シェア年+0.8%程度で数量年+0.5%
  • ブラジル・非アルコール飲料:数量 40.0(百万ヘクトリットル(非アルコール飲料の実出荷))× 価格 69(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 28 億ドル・営業利益 8 億ドル。無糖飲料で相対シェアが上がり数量年+1.8%
  • 中央米州・カリブ:数量 14.0(百万ヘクトリットル(地域の実出荷数量))× 価格 235(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 33 億ドル・営業利益 12 億ドル。ドミニカの高いシェアを保ち、地域人口とともに増量
  • 南米南部:数量 35.0(百万ヘクトリットル(地域の実出荷数量))× 価格 152(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 53 億ドル・営業利益 13 億ドル。アルゼンチンの実質数量が微増し価格転嫁が続く
  • カナダ:数量 8.3(百万ヘクトリットル(地域の実出荷数量))× 価格 312(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 26 億ドル・営業利益 6 億ドル。モルソンとの寡占維持、数量は年-0.4%程度

倍率:k8.0%、強い堀による超過収益残存2/3、伸びに要る帳簿の自己資本ROE23.1%(事業純利益47.60÷事業用自己資本205.65)からRONIC18.1%。市場数量の微減をシェアと無糖需要が補い、単価+3.4%程度でg3.4%。来期利益の正当化PERに10年目適用の(1+g)を掛けると上限18.26倍。利益の質、ブラジル課税・南米通貨の変動、少数株主の制限を考え、その90.0%の16.43倍とした。純現金の税後利息を控除した事業純利益47.60×PER+余剰現金18=時価総額800.04億ドル。株価・過去倍率は使っていない。

確率:中米と無糖飲料の成長、ブラジルの値上げが続く道はあるが、同時に税負担を抑えなければならない。

中立 36% 中立:国内数量横ばいと緩やかな増益 利益 41 億ドル · PER 14.3 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 3.80 ドル596 億ドル

ブラジルでは飲酒人口の伸び悩みでビール市場数量が年0.5%程度縮む。アンベブは高級ビールと既存の返却瓶網で相対シェアを年0.6%程度上げ、国内ビール数量は約9000万ヘクトリットルとほぼ横ばいに戻る。価格は物価並みの年3.3%程度で上がるが、ハイネケンの販促により営業利益率は25.5%にとどまる。

非アルコール飲料は無糖品の増加で3700万ヘクトリットルに達するが、コカ・コーラの牙城は崩せない。中央米州・カリブは人口増加で1320万ヘクトリットルへ伸びる。南米南部ではキルメスが約60%のシェアを守る一方、アルゼンチンの通貨と費用の変動で大幅な実質成長はない。カナダのラバットはモルソンとの争いが続き、数量が緩やかに減る。

税制改革の選択税と容器・物流費の上昇が値上げ効果を一部消す。2026年の数量回復をそのまま10年間の高成長とは見ず、大きな買収もしない。純利益は約41億ドルとなり、10年間に約285億ドルを正味還元する一方、約58億ドルを増える運転資金や更新投資に残す。

  • ブラジル・ビール:数量 90.0(百万ヘクトリットル(ビールと周辺酒類の実出荷数量))× 価格 112(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 101 億ドル・営業利益 26 億ドル。市場数量年-0.5%、相対シェア年+0.6%でほぼ横ばい
  • ブラジル・非アルコール飲料:数量 37.0(百万ヘクトリットル(非アルコール飲料の実出荷))× 価格 67(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 25 億ドル・営業利益 6 億ドル。非酒類市場が微増し、コカ・コーラへの競争力を維持
  • 中央米州・カリブ:数量 13.2(百万ヘクトリットル(地域の実出荷数量))× 価格 230(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 30 億ドル・営業利益 10 億ドル。域内市場の数量増を取り込むが利益率は保守的
  • 南米南部:数量 33.0(百万ヘクトリットル(地域の実出荷数量))× 価格 140(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 46 億ドル・営業利益 10 億ドル。アルゼンチンに過大な超インフレ名目値上げを認めない
  • カナダ:数量 8.0(百万ヘクトリットル(地域の実出荷数量))× 価格 301(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 24 億ドル・営業利益 5 億ドル。カナダ全体のビール数量は減少、シェアは横ばい近辺

倍率:k8.0%、強い堀による超過収益残存2/3、伸びに要る帳簿の自己資本ROE20.0%(事業純利益40.57÷事業用自己資本203.30)からRONIC16.0%。ビール市場数量-0.5%、相対シェア+0.2%前後、価格+3.0%を中心にg2.7%。来期利益の正当化PERに10年目適用の(1+g)を掛けると上限16.10倍。利益の質、ブラジル課税・南米通貨の変動、少数株主の制限を考え、その89.0%の14.33倍とした。純現金の税後利息を控除した事業純利益40.57×PER+余剰現金15=時価総額596.37億ドル。株価・過去倍率は使っていない。

確率:2026年のブラジルビールの回復を認めつつ、市場成熟と税制改革が数量・単価の伸びを制約する最も自然な道である。

やや悲観 24% やや悲観:税負担とシェア流出 利益 25 億ドル · PER 11.3 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 1.83 ドル287 億ドル

ブラジルの飲酒離れと所得停滞が続き、ビール市場は年1%程度縮む。ハイネケンが高級ブランドの棚を奪い、アンベブ自身も少しずつシェアを失うため、国内ビール数量は約7800万ヘクトリットルへ落ちる。価格は10年で約29%しか上げられず、容器と配送の費用上昇が先行する。国内ビール営業利益率は21.5%へ下がる。

非アルコール飲料はコカ・コーラの販促と地方の低価格商品に押され、数量は3200万ヘクトリットルへ減る。中央米州・カリブは市場支配力をある程度維持するが税負担で利益率が鈍る。アルゼンチンではキルメスがCCUと価格競争を繰り返し、南米南部の営業利益率は17%に低下する。カナダのラバットもモルソンに数量を奪われる。

ブラジルの酒類選択税が価格転嫁を難しくし、税務係争の対応費用も継続する。ただし国内の物流網はまだ価値があり、倒産寸前ではない。純利益は約25億ドルに減り、株主還元は10年で約215億ドルに細る。残る現金と売却可能資産はあるが、かつての優良性を高く評価する筋書きではない。

  • ブラジル・ビール:数量 78.0(百万ヘクトリットル(ビールと周辺酒類の実出荷数量))× 価格 104(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 81 億ドル・営業利益 17 億ドル。市場年-1.0%、シェア年-0.35%で10年数量約-13%
  • ブラジル・非アルコール飲料:数量 32.0(百万ヘクトリットル(非アルコール飲料の実出荷))× 価格 61(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 20 億ドル・営業利益 4 億ドル。コカ・コーラと地場低価格品に押され数量減
  • 中央米州・カリブ:数量 11.3(百万ヘクトリットル(地域の実出荷数量))× 価格 212(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 24 億ドル・営業利益 7 億ドル。税負担と競合で数量と高い利益率が縮む
  • 南米南部:数量 28.5(百万ヘクトリットル(地域の実出荷数量))× 価格 125(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 36 億ドル・営業利益 6 億ドル。キルメスがCCUと価格競争、ドル利益率が低下
  • カナダ:数量 7.2(百万ヘクトリットル(地域の実出荷数量))× 価格 285(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 21 億ドル・営業利益 4 億ドル。モルソンに数量を奪われ、販売単価も物価未満

倍率:k8.0%、強い堀でもシェア喪失時の超過収益残存2/3、事業自己資本ROE12.4%、RONIC10.9%。市場数量-1%超、相対シェア微減、単価+2.5%前後からg1.0%。式の10年目適用の正当化PER上限は13.11倍だが、構造的な劣化と税の争いのため11.30倍に下げた。事業純利益24.59×11.30+残存現金9=286.91億ドル。悲観側の稼ぐ力の上限は純利益24.59÷k+現金9=316.42億ドルで、時価総額はこれ以下。過去の谷のPBRは使わない。

確率:2025年の数量減、ハイネケンの攻勢、南米の所得・通貨の弱さが続けば十分起こりうる。

悲観 11% 悲観:主要市場で競争に負ける 利益 12 億ドル · PER 9.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 0.74 ドル115 億ドル

10年で構造的に負けた姿である。ブラジルのビール市場が年2%近く縮む中、ハイネケンと低価格のペトロポリスに棚を奪われ、アンベブの国内数量は6500万ヘクトリットルまで落ちる。小売シェアは現在の64%から50%台前半へ低下し、価格は10年で13%しか上がらない。主流ブランドの値上げが通らず、国内ビールの営業利益率は17%まで落ち込む。

非アルコールはコカ・コーラや地場の格安飲料に押され、2700万ヘクトリットルへ減る。ドミニカ共和国の独占的な地位にも規制と販促競争が入り、中央米州・カリブの利益率は26%まで縮む。南米南部ではアルゼンチンの購買力低下と通貨不安が再燃し、キルメスを持つ優位性をドル利益に変えられない。カナダのラバットもモルソンに市場を取られる。

ブラジルの選択税が重く、税務係争の一部が敗訴となる。期間中に一時的な減損・訴訟費用を約30億ドル計上し、10年の純利益累計は約167億ドルにとどまる。配当と自社株買いの正味還元は約135億ドルに減る。資産の売却価値は残るが、かつての市場支配力に高い倍率は払えない。

  • ブラジル・ビール:数量 65.0(百万ヘクトリットル(ビールと周辺酒類の実出荷数量))× 価格 91(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 59 億ドル・営業利益 10 億ドル。市場数量年-1.8%、シェア年-1.4%程度で10年数量-27%、50%台へ
  • ブラジル・非アルコール飲料:数量 27.0(百万ヘクトリットル(非アルコール飲料の実出荷))× 価格 52(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 14 億ドル・営業利益 3 億ドル。コカ・コーラ・地場飲料に負け数量-20%
  • 中央米州・カリブ:数量 9.3(百万ヘクトリットル(地域の実出荷数量))× 価格 190(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 18 億ドル・営業利益 5 億ドル。ドミニカ優位にも規制や低価格競争が入る
  • 南米南部:数量 22.0(百万ヘクトリットル(地域の実出荷数量))× 価格 102(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 22 億ドル・営業利益 2 億ドル。アルゼンチンの通貨とインフレで収益力が著減
  • カナダ:数量 6.5(百万ヘクトリットル(地域の実出荷数量))× 価格 255(1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル))→ 売上 17 億ドル・営業利益 2 億ドル。モルソンとRTDに販売数量を奪われる

倍率:k8.0%、強い堀でもシェア喪失時の超過収益残存2/3、事業自己資本ROE6.2%、RONIC6.8%。市場数量-2%程度、シェア低下、単価+1~2%で名目g-1.0%。式の10年目適用の正当化PER上限は12.62倍だが、構造的な劣化と税の争いのため9.50倍に下げた。事業純利益11.51×9.50+残存現金6=115.31億ドル。悲観側の稼ぐ力の上限は純利益11.51÷k+現金6=149.82億ドルで、時価総額はこれ以下。過去の谷のPBRは使わない。

確率:飲酒需要の長期縮小と税務敗訴、価格決定力の喪失が重なる極端な筋書き。純現金があるので破綻より構造的な劣化としてみる。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

ブラジル・ビール

ブラーマ、スコール、アンタークチカ、コロナなど。小売と飲食店へビールと周辺酒類を販売する。

数量百万ヘクトリットル(ビールと周辺酒類の実出荷数量)価格1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル)売上営業利益
今 2025/12 89.4 81 72 18
10 年後 中立 90.0 112 101 26

取り方:2025年通期6-Kの国内ビール実出荷8939万ヘクトリットル、売上402.306億レアルを使用。添付の全社売上157.9億ドルへの換算比率5.589レアル/ドルで72.0億ドル、単価80.54ドル/hl。地域公表の正常化営業利益は103.139億レアル≒18.46億ドル。Euromonitorの2025年小売数量シェア64%から、比較可能性に留保付きで市場を約1億4000万hlと逆算。競合ハイネケンは約22%、残りはペトロポリス等。政府の国内生産約1億5600万hlは小売と分母が異なる。

ブラジル・非アルコール飲料

グアラナ・アンタークチカ、ペプシ、ゲータレード、無糖炭酸などを製造・販売する。

数量百万ヘクトリットル(非アルコール飲料の実出荷)価格1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル)売上営業利益
今 2025/12 33.6 47 16 4
10 年後 中立 37.0 67 25 6

取り方:2025年通期6-Kの非アルコール実出荷3361万hl、売上88.001億レアルからドル売上15.75億・単価46.86ドル/hl、正常化営業利益21.710億レアル≒3.88億ドル。会社20-Fでは同事業の94%が炭酸飲料の数量で、コーラ味は市場58%、グアラナ味は19%。主敵はコカ・コーラと地方の低価格銘柄。ABIRの飲料全体年320億リットルは水などを含み、これをそのままシェア分母にしない。相互に重なる炭酸市場を含む対象数量は推定1億3500万hlで初期シェア約25%とするが未開示の推定値。

中央米州・カリブ

ドミニカ共和国のプレジデンテ、パナマのバルボアなど。酒類と清涼飲料を販売する。

数量百万ヘクトリットル(地域の実出荷数量)価格1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル)売上営業利益
今 2025/12 12.0 163 20 7
10 年後 中立 13.2 230 30 10

取り方:2025年6-Kの地域数量1204万hl、売上109.639億レアルを全社factsのドル額に換算し売上19.62億ドル、単価163.01ドル/hl。地域正常化営業利益38.493億レアル≒6.89億ドル。20-Fのドミニカ共和国ビール市場510万hl、Euromonitorの現地子会社小売数量シェア約95%が堀の裏付け。CACにはグアテマラとパナマ、現地非酒類も含むため現地市場だけを数量分母には使わない。キューバ事業は2026年1月に持分法へ移行。

南米南部

アルゼンチンのキルメスを中心に、ボリビア、チリ、パラグアイ、ウルグアイで飲料を売る。

数量百万ヘクトリットル(地域の実出荷数量)価格1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル)売上営業利益
今 2025/12 32.2 100 32 7
10 年後 中立 33.0 140 46 10

取り方:2025年6-Kの地域数量3216万hl、売上179.883億レアルから32.20億ドル、単価100.12ドル/hl、正常化営業利益40.461億レアル≒7.24億ドル。アルゼンチンビール市場は20-Fで約1540万hl、Euromonitorではキルメス系小売数量約60%、CCU約29%。ここにボリビア・チリなどの数量を加えた地域全体である。アルゼンチンのIAS29超インフレ会計と通貨換算で、表面上の単価伸長をそのまま10年延長しない。

カナダ

ラバットを通じてバドワイザー、ブッシュ、ミケロブ・ウルトラ、即飲型を販売する。

数量百万ヘクトリットル(地域の実出荷数量)価格1ヘクトリットル当たり純売上(米ドル)売上営業利益
今 2025/12 8.6 213 18 4
10 年後 中立 8.0 301 24 5

取り方:2025年6-Kの地域数量862万hl、売上102.595億レアルから18.33億ドル、単価212.59ドル/hl、正常化営業利益22.941億レアル≒4.10億ドル。Euromonitorの2025年カナダ市場のビール数量シェアはラバット約33%、モルソン約35%。ラバット862万hlにはビール以外や流通契約も含むので市場総量は逆算に使わず、シェアは酒類市場の競争構造の目安に留める。

リスクと懸念

ブラジルの選択税と税務係争

ブラジルでは2027年に酒類などへの選択税が始まり、最終税率は未確定である。2026年3月末時点で会社が可能損失と分類する税務係争は約1048億レアルに達し、一部で不利な行政判断も出た。これは確定債務や全額の支払見込みではないが、純現金を超える費用に育てば利益・資産・配当に同時に響く。

ハイネケンによる国内ビールのシェア奪取

国内ビール小売数量の約64%を握るが、ハイネケンも約22%を持ち、高級ブランドで攻勢をかけている。2025年のブラジルビール数量は4.5%減り、2026年の回復にはサッカー大会の需要もある。市場シェアが毎年1ポイント近く落ちれば、物流の規模があっても製造固定費を吸収しきれなくなる。

南米通貨と超インフレ会計

アルゼンチンの価格上昇は、ドルで測る単価上昇と同じではない。IAS29の超インフレ会計と換算差は地域売上の比較を難しくし、税や輸入原料費も揺らす。為替を固定した長期モデルとは異なる実際の通貨安が続けば、現地数量を守っても連結純利益は伸びない。

支配株主とブランド使用権

親会社アンハイザー・ブッシュ・インベブと関係財団が約73%の議決権を支配する。世界ブランドの製造・販売許諾は強みだが、その条件変更や地域再編、配当方針に一般株主が意見を通しにくい。自社株買いの株主価値が高くても、関連当事者間の取引を継続して監視する必要がある。

ノンアルコールへの転換と健康志向

ビールから無糖飲料やノンアルコールビールへ需要が移る。アンベブも対応しているが、炭酸飲料ではコカ・コーラと地方の低価格製品が強い。自社の新商品が既存ビールを置き換えるだけなら全社利益は増えず、低糖・即飲型の広告費や小売の値引き要求で営業利益率が下がりうる。

原料・容器・物流・気候

麦芽、アルミ缶、再利用瓶、輸送燃料と電力の値上がりは単価の上昇と同時に起こる。熱波や豪雨は来店頻度と農産物供給に影響する。2026年の国内ビールの現金売上原価単価見通しは4.5~7.5%増であり、値上げがこれに追いつかなければ高シェアでも利益率が削られる。

買収と余剰現金の誤認

現金37億ドルに対し有利子負債は約6億ドルだが、配当未払いや税・運転資金の支払は残る。純現金の全額を即時配当できると考えると価値を過大評価する。過去に成功した地域買収と同じ収益性で新しい買収を繰り返せる保証もなく、のれんや撤退費の損失を悲観で考慮する。

今後の分かれ目

ブラジルビール数量が4四半期連続で市場を上回り、会社のシェア上昇が実測で確認できたら
主流品と高級品の両方で販路の堀が厚くなった証拠として、やや楽観の数量と確率を上方修正する。
ハイネケンのシェアが25%を超え、アンベブの国内シェアが60%を割ったら
物流の規模と値上げ力が弱まるため、中立の国内ビール数量と利益率を下げ、やや悲観を厚くする。
選択税の確定税率が高く、国内ビールの価格転嫁後利益率が23%を下回ったら
中立の営業利益率を下げ、税の構造的な悪化を悲観側へ寄せて計算し直す。
非アルコール飲料の数量が3年連続で伸び、無糖品の利益率も改善したら
コカ・コーラに対する競争力が確認できるので非アルコールの数量・単価と成長持続率を上げる。
税務係争で巨額の支払義務が確定したら
現金の床と配当余力を支払額だけ差し引き、税負担に応じて自己資本と悲観確率を修正する。
正味の年間株主還元が利益を継続的に上回る一方で借金が増え始めたら
余剰現金の戻り方を維持できないとして、長期の正味還元を抑え、純現金への評価を見直す。
南米南部で数量が回復してもドル換算売上が連続減少したら
通貨と超インフレ会計の悪影響が実質の価格決定力を上回っており、南米南部の単価と利益率を切り下げる。

見ておくもの

  • ブラジルビールの四半期数量、NR/hl(自社商品のみ)、市場小売シェアとハイネケンとの差
  • ブラジル非アルコール飲料の数量、無糖商品の比率、コカ・コーラとのシェア
  • 中央米州・カリブのプレジデンテ販売数量、キューバ連結外しの影響
  • 南米南部のIAS29影響を除いた数量・現地単価・ドル換算利益
  • カナダのラバットとモルソンのビール数量シェア
  • ブラジルの選択税率と税務係争の判決、引当金と支払現金
  • BEESの受注割合、ゼ・デリバリーのリピート件数と飲料の販売利益への寄与
  • 自社株買い枠の消化額、正味配当、株式報酬控除後の純現金

倍率と資本コストの決め方

2025年の地域別販売数量と純売上を用い、単価を算出した。地域の正常化営業利益の合計約40.6億ドルと財務台帳の全社営業利益35.8億ドルの差は、比較上の調整額に分離した。地域別の売上を全社比率で機械配分していない。

長期のgは市場数量、シェア、単価の見通しから導き、ROEや株価から逆算していない。倍率はk8.0%と強い堀に応じたRONICから求め、現在と過去の市場倍率に寄せていない。

ADS1口は普通株1株で、台帳の約156.8億株は会社全体の株数を表す。10月23日の台帳時価総額約518億ドルに対し、10月26日は約435億ドルへ急落した。価格変動が主因で、自社株買いによる株数減もある。基準日が違っても本質価値の数字を動かしていない。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株の基本8.0%に4項目合計0.0%を加えた8.0%。為替ショック、親会社の支配、税務係争の個別リスクはkへの追加で二重計上せず、数量と利益率、悲観の確率で表す。比較対象のディアジオ・ブラウン・フォーマンの8.5%より低いのは純現金と南米市場での高い数量シェアのため。

同じ業種(生活必需品)の AI 分析

割安 スプラウツ・ファーマーズ・マーケットSFM 健康志向の専門スーパーで独自商品と小型店の出店余地がある。既存店の失速と賃料負担を織り込んでも、十年の利益と正味還元から見た価値には大きな安全域がある。 本質価値との差 +154.8% · 10 年 割安(年 +21.1%) 割安 アルバートソンズACI 地域密着の食品スーパー大手。再建による利益回復の余地はあるが、顧客流出と重い負債が難点。10年価値はやや割安でも安全域は薄い。 本質価値との差 +46.4% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 イングレディオンINGR 高付加価値のでんぷんと食品原料に強い加工メーカー。汎用品の数量減と大型買収リスクはあるが、長期の稼ぐ力と還元を合わせた価値には安全域があり、割安と判断する。 本質価値との差 +41.7% · 10 年 割安(年 +12.7%) やや割安 スミスフィールド・フーズSFD 加工肉の強さが上流の市況変動を支える。支配株主と大型投資を割り引いても、10年価値は現値を約1割上回り、やや割安 本質価値との差 +21.1% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 クロロックスCLX 漂白剤・猫砂・ごみ袋・ピュレルの必需品ブランド。ERP 移行の傷・CEO 交代・借入増が重なり利益が谷にあるが、k 8.75% の利益ベースの正当化 PER で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +15.1% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 ピルグリムズ・プライドPPC 鶏肉需要は長寿命で規模も強いが、利益は市況と親会社に振れる。独立前提の価値はやや割安、少数株主の出口が最大の論点 本質価値との差 +11.0% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) 適正 マコーミックMKC 調味料で世界首位の安定事業。米国の数量は弱いが、k 8.25% の利益ベースの正当化 PER(その 8.5 割)で測った値は今の時価総額を上回り、ユニリーバ統合を除いた単体ではやや割安 本質価値との差 +10.0% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 コナグラ・ブランズCAG 冷凍食品と肉スナックには残る顧客がいるが、値決め力の弱さと重い買収負債が利益を削る。配当半減後も安全域は薄く、10年の確率加重価値はほぼ適正圏 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 シーボードSEB 簿価割れは目を引くが、低い資本効率も本物。硬い資産の床と利益の弱さが釣り合い、10年価値は適正圏 本質価値との差 −0.8% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 ペプシコPEP 飲料とスナックの二本柱だが、値下げと原料高で北米の利益が痩せている。利益ベースの正当化 PER(その 8.5 割)で測ると、本質価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −2.0% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ポストホールディングスPOST 食品の寄せ集めを買収と自社株買いで磨く会社だが、数量減と重い負債が相殺する。10年価値は今の時価総額とほぼ同じで、適正と見る 本質価値との差 −2.6% · 10 年 適正(年 +9.1%) 適正 ターゲットTGT 縮んだ総合量販が立て直しに投資する局面。成功すれば倍率以上に利益が戻り、競合に負ければ構造的に縮む。利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段は適正 本質価値との差 −3.2% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 クローガーKR 米国最大の伝統的な食品スーパー。占有率を毎年失う薄利の成熟事業だが、食料品は落ちにくく、利益ベースの正当化 PER(その 8 割)で見ると今の値段は適正 本質価値との差 −4.1% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ゼネラル・ミルズGIS 数量が縮み利益が 2 期続けて落ちた大手ブランド。価格投資は一巡したが、借金の重さを k に入れて確率を慎重側に厚くすると、本質価値は今の時価総額とほぼ同じで適正 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 BJsホールセール・クラブ・ホールディングスBJ 会員の継続と新規出店で利益は伸びるが、投資負担と競争も重い。今の値段はおおむね適正で、長期保有の安全域は薄い。 本質価値との差 −8.1% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 キンバリークラークKMB ハギーズ・クリネックスの北米首位と、IFP 売却後の身軽な形。北米の価格投資と中国の失速はあるが、k 8.5% の利益ベースの正当化 PER(来年の利益に約 15 倍)は今の PER 17 倍と近く、値段は適正 本質価値との差 −8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) やや割高 タイソン・フーズTSN 牛肉の赤字を鶏肉と加工食品が支える食肉大手。k 9.75% の正当化 PER(弱い堀で下限の 1 ÷ k に近い)で測ると、中立の価値は今を上回るが、期待の年率は k を下回り、適正 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +8.3%) やや割高 モルソン・クアーズ・ビバレッジTAP 米国ビールの縮小とシェア低下で利益が減る最中。それでも伸びのない会社の式(PER = 1 ÷ k = 10.5 倍)で測ると中立の 10 年後は今とほぼ同じで、確率を重ねるとやや割高 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 ユニリーバUL 世界的な日用品ブランドと新興国での数量成長は魅力だが、食品事業の再編と値上げ力の限界を考えると安全域は薄い。10年の本質価値ではやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 HLNHLN 治療用歯磨き剤のブランドと現金創出力は強いが、サプリメントの競争と借入負担を含めると安全域が約26%不足し、やや割高である。 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 ダーリン・イングレディエンツDAR 回収網とコラーゲンに堀があるが、燃料政策と負債で利益は大きく揺れる。10年の本質価値にはまだ安全域が足りず、やや割高と見る。 本質価値との差 −13.2% · 10 年 やや割高(年 +7.7%) やや割高 ホーメル・フーズHRL 豚肉の原価高と撤退で利益が落ちた、配当 127 年の加工肉・外食の会社。借金は軽いが、利益ベースの正当化 PER(その 8 割)で測ると今の時価総額をやや下回り、適正 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 ブンゲ・グローバルBG 世界最大級の油糧種子の圧搾・穀物商社。2026 年は圧搾利幅が山で、ならした利益に弱い堀の正当化 PER(下限の 1 ÷ k = 10.0 倍)を当てると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +8.1%) やや割高 BTIBTI 紙巻きの強い値上げ力とVeloの成長を持つ世界大手。ただし数量減少と規制、買収の後遺症を考えると、10年価値に対して今はやや割高 本質価値との差 −15.1% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 ダラー・ゼネラルDG 農村の小型店の密度で食品の来店頻度を握る会社が、盛り損の削減と改装で利益率を戻す局面。今の値段はやや割高で、利益率の戻りが続くかが価値を分ける 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 レイノルズ・コンシューマー・プロダクツREYN 箔とごみ袋の首位ブランドは長く残るが、顧客集中と支配株主が安全域を削る。10年価値は今の時価総額を約17%下回り、やや割高 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 コンステレーション・ブランズSTZ モデロ・コロナの輸入ビール一本足。数量が縮む産業で純負債も重いが、伸びのない会社の正当化 PER(1 ÷ k)で測ると、中立の 10 年後は今の 0.94 倍で、還元を足しても資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 −16.5% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 クラフト・ハインツKHC ブランドは強いが数量が毎年縮む会社。k 9.0% の稼ぐ力(純利益 ÷ k)で測ると中立の価値は今の時価総額とほぼ同じで、確率を悲観側に置いた総合ではやや割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 ダラー・ツリーDLTR 裁量品が約半分の均一価格店が、多価格化と客層の広がりで利益率 9% 前後に乗せた局面。利益ベースの正当化 PER で測るとやや割高で、関税還付の一過性と客数の弱さから確率も慎重側に厚く置いた 本質価値との差 −17.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 ハーシーHSY チョコレート首位のブランドが、カカオ高の谷を価格改定で抜けた直後。k 7.5% の利益ベースの正当化 PER で測ると、値段はやや割高 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ザ・キャンベルズ・カンパニーCPB スープとラオズには長く残る堀があるが、スナックの数量減と重い借金が株主利益を削る。配当減額後も安全域は不足し、10年価値ではやや割高 本質価値との差 −20.3% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アルトリア・グループMO 数量が毎年 5% 減る紙巻きを値上げで支える高配当の縮む事業。名目の利益は横ばいで、伸びのない会社の正当化 PER(1 ÷ k)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −20.9% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 モンデリーズ・インターナショナルMDLZ 世界首位のビスケットと世界 2 位のチョコを持ち、カカオ高で利益が削られた谷にある。k 8.0% の利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段は中立の価値とほぼ同じで、確率を悲観側に置いた総合ではやや割高 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 コルゲート・パルモリブCL 歯磨きで世界首位とペット用療法食を持つ超安定企業。北米の数量減は重く、k 7.5% の利益ベースの正当化 PER(来年の利益に約 20 倍)で見ると今の PER 25 倍はやや高く、利益の質は高いがやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 KOFKOF 中南米の独占的な瓶詰め・配送網は長寿だが、設備投資と原液供給者への依存が重い。還元込みでも今の評価には安全域が薄く、やや割高 本質価値との差 −22.6% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 オリーズ・バーゲン・アウトレット・ホールディングスOLLI 店舗倍増の余地と仕入れの腕は魅力だが、既存店の弱さと固定家賃を考えると今の値段には安全域が乏しく、やや割高 本質価値との差 −23.2% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 シスコSYY 米国最大の外食向け食品卸。薄利の物流業で価格を決める力は弱いが、規模の経済と AI 効率化で利益は着実に伸びる。利益ベースの正当化 PER で見ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 プロクター・アンド・ギャンブルPG 世界最強の日用品ブランド群だが、PER 24 倍は k 7.5% の利益ベースの正当化 PER(来年の利益に約 19 倍)を上回る。数量の弱さを長期の成長に入れると、値段はやや割高 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 フレッシュペットFRPT 冷蔵棚と自社工場の堀で生鮮ペットフードを主流化する先駆者だが、大手参入後も高成長が続く前提が残り、利益ベースでは約2割のやや割高 本質価値との差 −24.5% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 コカ・コーラKO 世界最強のブランド原液事業。強い堀の利益ベースの正当化 PER で測っても、k 7.5% では中立の 10 年後が今の約 1.1 倍にとどまり、今の値段はやや割高 本質価値との差 −24.6% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 セルシウス・ホールディングスCELH 3ブランドとペプシコの販路は強みだが、主力の減速と優先株の取り分が重い。10年の期待価値ではやや割高とみる 本質価値との差 −25.3% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 プリモ・ブランズ・コーポレーションPRMB 全米最大級の水ブランドと宅配網は有力だが、大型統合の借金と値上げ力の弱さを考えると、10年価値は現状を下回りやや割高。 本質価値との差 −26.7% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 FMXFMX OXXOの店舗網とコカ・コーラの製造・配送網は強いが、少数株主持分と小売の資本負担が重い。10年価値は現在より約28%低く、やや割高 本質価値との差 −27.0% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 BUDBUD 世界首位のビール企業は中南米・アフリカの寡占で成長できるが、米国の飲酒減と借金が重い。10年の加重価値では割高。 本質価値との差 −27.2% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 キューリグ・ドクターペッパーKDP JDE ピーツの買収で純負債が時価総額の 6 割になった飲料・コーヒー複合。強い飲料と縮むポッドの綱引きで、借金の重さを k に入れると 10 年の中立は今の約 0.93 倍にとどまり、今の値段はやや割高 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 DEODEO ジョニーウォーカーとギネスの堀は強いが、米国のシェア喪失と高負債が重い。10年の還元込み本質価値は現状を下回り、割高。 本質価値との差 −28.2% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 JM スマッカーSJM コーヒーの値付けと借金返済で利益の底が見えたが、ブランドの堀は広がらず、k 8.75% の利益ベースの正当化 PER で測ると中立の価値は今とほぼ同じで、確率を悲観側に置いた総合ではやや割高 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) 割高 ケンビューKVUE タイレノール・リステリン・ニュートロジーナを持つが、数量は縮み、訴訟が再燃。買収条件に連動する株価に安全域は見えず、単体の本質価値はやや下 本質価値との差 −30.0% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 ラム・ウェストン・ホールディングスLW 北米の冷凍ポテトでは圧倒的な規模を持つが、海外の過剰設備と値下げ競争が収益を削る。10年後の利益回復を織り込んでも、今の株価には十分な安全域がなく割高 本質価値との差 −31.4% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 ブラウン・フォーマンBF-B ジャックダニエルを軸にした酒類の老舗。米国の飲酒減・関税・カナダの棚外しが重いが、財務は軽く、利益ベースの正当化 PER(下限の 1 ÷ k)で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −32.5% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドADM 価格を決める力のない農産物加工の循環株。バイオ燃料の追い風で 2026 年は利益の山。ならした利益に k 9.5% の稼ぐ力(弱い堀の下限 1 ÷ k = 10.5 倍)を当てると、値段は割高 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 フィリップ モリス インターナショナルPM 紙巻きの減りを煙の出ない製品で埋める成長株。強い堀の利益ベースの正当化 PER でも、資本コスト 7.5% に対して今の値段は割高 本質価値との差 −36.0% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 ウォルマートWMT 食品の規模・通販・広告で堀は広がる。だが今の PER 43 倍は、強い堀の利益ベースの正当化 PER(約 22 倍)の 2 倍近くで、割高 本質価値との差 −38.2% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 USフーズ・ホールディングUSFD 外食店の仕入れを支える配送網は残り、独立系レストラン向けのシェアも伸びる。ただし薄利と借金を考えると、現在の時価総額には安全域が乏しく割高である。 本質価値との差 −41.2% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 e.l.f.ビューティーELF 化粧品の市場シェア獲得力は卓越するが、買収と流行への依存を慎重に見る。10年後の利益成長を織り込んでも本質価値は現在より約44%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 チャーチ・アンド・ドワイトCHD 猫砂・洗濯・オーラルケアの強いブランドを買い足して伸びる必需品の中堅。ウォルマート依存と買収の失敗が影で、k 7.75% の利益ベースの正当化 PER で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −43.1% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 モンスタービバレッジMNST エナジー専業の高採算ブランド。利益ベースの正当化 PER で測っても、中立の 10 年後は今の時価総額の約 0.87 倍にとどまり、今の値段は割高 本質価値との差 −46.2% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 コカ・コーラ・コンソリデーティッドCOKE 14州に広がるコカ・コーラの独占販売網は強いが、原液とブランドは他社のもの。借入を伴う巨額自社株買い後の価格には安全域が乏しく、10年価値では割高。 本質価値との差 −48.1% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 コストコ・ホールセールCOST 会費が利益の半分を生む堀は本物だが、PER 47.6 倍は成熟後の約 2 倍。10 年の年率は資本コスト 7.5% に届かず割高 本質価値との差 −49.9% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 パフォーマンス・フード・グループPFGC 外食とコンビニを支える大型食品卸。配送網は10年後も必要だが、薄利と買収負債が株主利益を削る。独立店での成長を認めても、現値には安全域が乏しく割高と見る 本質価値との差 −51.4% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 エスティ ローダーEL 高級美容の名門が再建の途中。利益率は戻るが、利益ベースの正当化 PER(k 9.25%・ROE 25% 台で来年の利益に約 14 倍)では今の約 380 億ドルは回復を先取りしており、割高 本質価値との差 −52.0% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 ケーシーズ・ゼネラル・ストアーズCASY 米国 3 位のコンビニ。小さな町の寡占と調理品で伸びる良質な事業だが、燃料粗利が高止まりの今、GAAP の約 36 倍は利益ベースの正当化 PER(約 15 倍)の倍以上で割高 本質価値との差 −58.8% · 10 年 割高(年 −2.5%)

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読んだ資料

  1. アンベブ 2025年Form 20-F(議決権・地域別市場・税務・リスク)
  2. アンベブ 2025年通期決算(地域別数量・単価・営業利益)
  3. アンベブ 2026年第2四半期決算・2026年通期費用見通し

分析日 2026-10-23