結論
クラフト・ハインツは、ハインツ(ケチャップ・ソース)、クラフト(マカロニ&チーズ・ドレッシング・スライスチーズ)、フィラデルフィア、オスカーマイヤー、ランチャブルズ、カプリサン、マックスウェルハウスなどを持つ米国最大級の加工食品会社。2025 年 12 月期の売上は 249.4 億ドル(北米 75%)、調整後営業利益は 47.5 億ドル(率 19.0%)。ただし有機の売上は −3.4%(価格 +0.7、数量/ミックス −4.1)と数量が縮み、GAAP は 93 億ドルの減損で 58 億ドルの純損失、2026 年上期もさらに 73.7 億ドルの減損を出した。
2025 年 9 月に発表した 2 社分割は、2026 年 2 月に新 CEO のカヒランが作業を止めた(8 月の資料でも停止のまま)。未成立なので、今の 1 社として書く。代わりに 2026 年は約 7 億ドルを広告・営業・研究・価格に追加で投じ、調整後営業利益は −16〜−18%(約 40 億ドル)と底をつくり、2027 年の成長復帰を狙う。上期の占有率の流出は −30bp(前年は −90bp)と縮んだが、北米の数量は第 2 四半期でも −3.8 点。
バリュー投資の観点では、資本コスト 9.0%(基本 8.0% + quality +1.0%)、減損後の自己資本 ROE 約 7%(k に届かない)、長期の g 約 2%(市場 −0.5% × 占有率 −1.0% × 価格 +3.0%)では、利益ベースの正当化 PER は下限の 1 ÷ k で来年の利益に約 11 倍。上限の 9 割に置き、10 年目の利益に 10.2 倍。中立の 10 年後は売上 293 億ドル、調整後営業利益 45.5 億ドル、純利益 28.4 億ドル、時価総額 約 289 億ドル(今とほぼ同じ)。確率は悲観側に厚く置いた(数量が毎年縮み、減損が続き、バークシャーの売り出しが残る)。今の時価総額は調整後の利益の約 11 倍で、弱い堀の下限 1 ÷ k(約 11 倍)とほぼ同じなので割安とは言えず、総合では今の時価総額を約 14% 下回る「やや割高」と出る。
バリュー投資の観点から
バリュー投資の観点では、クラフト・ハインツは「10 年後も存在する」公算は大きいが、「今より強い」とは言いにくい事業である。ハインツのケチャップとマカロニ&チーズ、フィラデルフィアは 10 年後も棚にあるが、広い堀とは言えない。堀が広いなら、値上げと数量が両立する(同じ業界のハーシーは二桁の値上げで数量 −10 点でも利益を戻した)。ここは 2025 年に価格 +0.7、数量 −4.1 と、値上げが数量に勝てなかった。
オーナー利益は、調整後の純利益 約 25〜31 億ドルから、設備投資と減価償却の差と株式報酬を引いた 約 25 億ドル前後(2026 年の調整後純利益は約 24.7 億ドル)。今の時価総額 281 億ドルはその約 11 倍で、配当利回りは約 6.8%(19 億ドル)。資本配分は、2015 年の合併で割高に買い、自己資本の大半が減損で消えた過去があり、評価できない。借金の返済に転じた現在は堅実だが、7 億ドルの投資が数量に効くかはまだ証拠がない。
式の値は ROE が k(9.0%)に届かないので下限の 1 ÷ k で、来年の利益に約 11 倍。今の利益の 11 倍はその水準にほぼ等しく、安さは割安の根拠にならない。安全域は、配当と借金返済で数量の縮みを待てる点にとどまる。悲観の筋書き(時価総額 110 億ドル)は自己資本の約 0.35 倍まで下がるので、価格の安全域は薄い。確信度は低〜中程度(予測しにくい事業)なので、確率を悲観側に寄せた。
何で稼ぐ会社か
3 つの地域セグメントで稼ぐ。最大は北米(2025 年売上 185.9 億ドル、調整後営業利益 43.9 億ドル、率 23.6%)で、米国・カナダの小売と外食(Global Away From Home)。ハインツのケチャップ・ソース・調味料、クラフトのマカロニ&チーズ・ドレッシング・スライスチーズ、フィラデルフィア(クリームチーズ)、オスカーマイヤー(ハム・ベーコン)、ランチャブルズ、カプリサン・クールエイド、マックスウェルハウス、ジェロ(デザート)など。プラットフォーム別の売上構成(10-K を引いた二次資料)は、テイスト・エレベーション(調味料・ソース)45%、イージー・レディ・ミール(マカロニ等)17%、肉・チーズ 15%、飲料とコーヒー 11%、スナック(ランチャブルズ)とデザート 11%。
次に国際先進国市場(35.4 億ドル、率 15.3%)と新興国市場(28.2 億ドル、率 12.1%)。新興国はブラジル・メキシコ・インドネシア・インド・中国・中東で、2026 年上期は有機で +6.1%(価格 +4.4・数量 +1.7)と唯一の成長セグメント。ハインツは世界で上期 +3%、新興国で第 2 四半期 +12%。
収益の仕組みは数量 × 価格。数量は米国の人口・食べる回数・小売の棚の面積と販促で決まり、価格は値上げ・ミックス(大袋か単品か)・販促。原料は小麦・乳製品・豚肉・コーヒー豆・トマト・砂糖・包装材で、関税と製造・物流費の上昇を値上げで転嫁しきれていない。販売はウォルマートが売上の約 21%(10-K)、コストコ・クローガー・アマゾンが続く。設備投資は売上の約 3%(2025 年 8.0 億ドル)で軽く、FCF は純利益を上回る(2025 年 36.6 億ドル、転換 119%)。
ここでは 3 地域を、数量(万トン、推定)× 1 キロあたり平均単価で置いた。数量は開示されないので、売上を推定単価で割って逆算した。本社費(2025 年 5.3 億ドル、2026 年は約 6.6 億ドル)は調整欄に置いた。
優良さと弱いところ
堀は 3 つある。第 1 にブランドの規模:ハインツのケチャップは米国で圧倒的な首位(推定)、クラフトのマカロニ&チーズ、フィラデルフィア、カプリサンは各カテゴリーの定番で、2026 年に入っても米国の調味料は +3%、ハインツは世界で +3%。第 2 に流通:米国のほぼ全ての小売の棚とレジ前、外食の調味料の小袋まで届く。第 3 に購買と製造の規模:ユニリーバのヘルマンズ、キャンベル、コナグラ、ゼネラル・ミルズなど同業と並ぶが、PB(小売の自社ブランド)に対しては価格差が詰めにくい。
堀は広がっていない。北米の数量は 2025 年 −5.0 点、2026 年第 2 四半期 −3.8 点で、CEO 自身が過去 10 年に占有率を平均で年 30bp 失ってきたと認めた。営業利益率は 2016〜17 年の 26.8% から 2025 年は 18.9%、2026 年は約 16% まで下がる。ROE は 2015〜2025 年に 1〜17% と低く(2017 年の 16.6% は税制の一時益)、のれんと商標が自己資本の大半を占めるため、ブランドの価値が下がるたびに減損で自己資本が削られる。
弱み:(1) 肉(オスカーマイヤーのデリ・フレッシュ)とスプーナブルの数量減が最大の弱点。(2) PB と価格の弾力性(価格を上げても数量が戻らない)。(3) 2015 年の 3G 資本による統合以降、コスト削減が先で広告・研究への投資が不足したと見直され、2026 年は逆に約 7 億ドルを投じる。(4) 大株主のバークシャーが売り出しを登録している。
業界はいまどこにいて、どこへ向かうか
米国の加工食品は成熟し、名目の売上は物価に連動して伸びても、数量はほぼ横ばいから微減。業界ノートでは 2026 年の数量は GLP-1 薬(成人の 13.1%)で −1.4〜3.4%、大手食品の有機売上は 2025 年 +0.3%、2026 年 +1.5%(TD Cowen)。基礎食品の PB は 2025 年に 1,890 億ドル(2020 年比 +32%)。業界ノートの置き方(大手ブランド:数量 年 −1.5%・単価 年 +3.0%、10 年で 1.15 倍、クラフト・ハインツの営業利益率 18%)に沿うが、クラフト・ハインツの価格の実績(2025 年 +0.7 点、2026 年上期 +1.0 点)が +3.0% に届かないため、価格は年 +2.5% に割り引いた(理由は小売との価格差と販促)。
競合は事業ごとに違う。調味料・ソースはユニリーバのヘルマンズ・ベストフーズ、キャンベル、マコーミック、小売の PB。ケチャップはハインツが首位で、ここが最も強い。チーズは PB とラクタリスなど。肉はタイソン(ヒルシャーファーム)、ホーメル、ボアズヘッド、スミスフィールド(デリ・フレッシュの競合)で、オスカーマイヤーは棚を失っている。飲料はカプリサンが果汁飲料やクールエイドの代替と競合し、コーヒーはスマッカーのフォルジャーズ、ネスレのネスカフェ。ゼネラル・ミルズ(営業利益率 15.1%)やスマッカー(17.6%)は同じ「大手ブランドで数量が縮む」群。
循環のどこにいるか:数量は 2025 年に最悪(−4.1 点)、2026 年は −2.6 点(第 2 四半期)、7 月の消費は約 −1% と、数量の谷から上向きかけているが、2026 年の利益は 7 億ドルの投資で意図的に落とした谷。構造の変化は、GLP-1・SNAP(食料支援)の縮小(約 1 点の逆風)・PB への移行・食品添加物の規制・関税と、2027 年に 4〜5% 上がる見込みの製造コスト。再編は活発で、クラフト・ハインツも分割は停止したが、ポートフォリオの見直しは検討している。
資本政策と M&A
還元は配当が主役:2025 年は配当 19.0 億ドル(FCF 36.6 億ドルの 52%)、自社株買い 4.4 億ドル。2026 年は配当 19 億ドル(年)を維持し、自社株買いはほぼ止めて借金の返済を優先(第 2 四半期に 19 億ドル、四半期後に 2027 年満期を 10 億ドル追加返済)。純負債は 2025 年末 175.4 億ドル(純レバレッジ 3.0 倍)から 2026 年半ばに約 163 億ドル。
M&A:2015 年の合併(ハインツとクラフト)は、2018 年の大きな減損など、のれんの重さが残り、2025〜2026 年にも減損が続く(2025 年 93 億ドル、2026 年上期 73.7 億ドル)。2021 年に自然チーズ事業をラクタリスへ、プランターズをホーメルへ売却済み。2025 年 9 月発表の 2 社分割(グローバル・テイスト・エレベーション社と北米グロッサリー社)は 2026 年 2 月に停止。分割で最大 3 億ドルの追加費用(ディスシナジー)が見込まれていた。未成立なので筋書きの数字には入れず、確率と文章で触れる。
バークシャー・ハサウェイは 27.5% を持ち、2026 年 1 月に全株の再売出しを登録した(売却は未確認)。売り出されれば株価は一時的に重くなるが、会社の価値は変わらない。借金は借り換えで 5.75% 前後に上がり、利払いは借り換えが進む分だけ増える(純負債が減る分と相殺)。
強気の見方と慎重な見方
強気の見方
2026 年はクラフト・ハインツにとって意図的な底で、約 7 億ドルを広告・営業・研究・価格に追加で投じたため調整後営業利益は −16〜−18% に下がるが、2027 年には費用が一巡する(経営陣は投資を 2027 年に持ち越さないと言う)。上期の占有率の流出は −30bp と前年の −90bp から縮み、直近は −20bp。消費は第 2 四半期の約 −2.5% から 7 月は約 −1% に改善し、第 3・第 4 四半期にさらに改善する見通し。ハインツは世界で +3%(新興国 +12%)、米国の調味料も +3%、マックのパワーマックは 35,000 店に入り、カプリサンにも芽が出た。外食(Global Away From Home)は成長に戻った。
数量が下げ止まれば、北米の営業利益率は 23.6%(2025 年)に近い水準に戻る余地があり、純利益は調整後で 2025 年の約 31 億ドルを回復する。第 2 四半期に 19 億ドルの借金を返し、純レバレッジが 2.5 倍を割れば自社株買いが再開できる。今の時価総額 281 億ドルは調整後の純利益の約 11 倍と、ゼネラル・ミルズやスマッカーの同じ筋書きと比べても低く、配当利回りは約 6.8% で待つ間に利益が出る。利益が 2025 年の調整後の水準を超えて戻れば、時価総額は 475 億ドル(今の約 1.7 倍)になりうる。ただし堀が弱く倍率は 1 ÷ k の 11 倍前後で、増えるのは利益の分だけ。
慎重な見方
数量の縮みが 3 年続いている:北米の数量は 2025 年 −5.0 点、2026 年第 2 四半期 −3.8 点で、CEO は過去 10 年に占有率を平均で年 30bp 失ってきたと認めた。2026 年上期の改善(占有率 −30bp)は、第 2 四半期の復活祭の時期ずれ(約 1 点)と在庫の前倒し(約 0.8 点)で数字が動いた面があり、実力の改善は小さい。2027 年の費用は 4〜5% 上がる見込みで、生産性で吸収できなければ利益率は戻らない。小売は PB の価格投資を広げ、価格差が広がる可能性を会社も認めている。ウォルマートが売上の約 21%。
2025 年に 93 億ドル、2026 年上期にさらに 73.7 億ドルの減損を出した。のれんと商標が残る限り、次の下方修正で減損が続く可能性があり、自己資本は 2025 年の 417 億ドルから約 360 億ドルまで減った。純負債は約 163 億ドルで時価総額の 6 割、借り換えで金利が 5.75% に上がり、配当 19 億ドルは調整後純利益の約 8 割になる。減配の可能性は低くない。バークシャーの 27.5% の売り出しは、買い手が現れるまで株価を重くする。
式の値は ROE が k に届かず下限の 1 ÷ k(約 11 倍)で、k が 1% 上がれば倍率は 1 割下がる。2026 年の「基準の年」が来年も続けば、7 億ドルの投資は利益率の恒久的な低下になる。
どちらに重みを置いたか
強気の見方は、2026 年の利益が意図的な底で、占有率の流出が縮み、配当利回り(約 6.8%)と借金返済で待てる点が強い。慎重な見方は、数量が 3 年続けて縮み、減損が続き、2026 年上期の改善に一時要因が混じる点が強い。双方を取り入れ、中立では北米の数量を 2027 年 −2.0%・2028 年 −1.5%(その後 −1.5%/年)と 2026 年の −3.0% から緩やかに縮み続ける形に置き、北米の営業利益率は 2028 年 20.8%・2035 年 20.5% と 2025 年の 23.6% に戻さない。確率は中立を最も厚く(38%)、悲観側(やや悲観 26%・悲観 14%)を楽観側(やや楽観 16%・楽観 6%)より厚くした。倍率は純利益 ÷ k の下限(k 9.0%)に揃え、総合の差は約 −14% で「やや割高」と出る。
10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)
確率で加重した株価時価総額 22.27 ドル264 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 16.71 ドル198 億ドル)。 今の値に割り戻すと 20.27 ドル241 億ドル、今との差 −19.2%、 期待の年率 +4.5%(資本コスト 9.0%)→ やや割高
| 筋書き | 確率 | 10 年後の株価時価総額 | 配当の合計還元の合計配当+自社株買い | トータルリターン10 年・配当込み | 年率 | 確率 × (株価+配当時価総額+還元) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 6% | 39.99 ドル475 億ドル | 23.17 ドル275 億ドル | +151.7% | +9.7% | 3.79 ドル45 億ドル |
| やや楽観 | 16% | 32.10 ドル381 億ドル | 19.97 ドル237 億ドル | +107.5% | +7.6% | 8.33 ドル99 億ドル |
| 中立 | 38% | 24.38 ドル289 億ドル | 17.69 ドル210 億ドル | +67.7% | +5.3% | 15.99 ドル190 億ドル |
| やや悲観 | 26% | 16.03 ドル190 億ドル | 16.01 ドル190 億ドル | +27.7% | +2.5% | 8.33 ドル99 億ドル |
| 悲観 | 14% | 9.29 ドル110 億ドル | 8.85 ドル105 億ドル | −27.7% | −3.2% | 2.54 ドル30 億ドル |
| 加重平均 | 100% | 22.27 ドル264 億ドル | 16.71 ドル198 億ドル | +55.3% | +4.5% | 38.98 ドル463 億ドル |
今の株価時価総額 25.09 ドル298 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.0% を下回るほど割高。
楽観 6% 楽観:占有率の流出が止まり、ハインツと新興国が利益を押し上げる 利益 45 億ドル · PER 10.6 倍 · 株価時価総額 39.99 ドル475 億ドル
2035 年 12 月期、北米の数量は市場(−0.3%/年)に占有率の維持(+0.3%/年)を足して横ばいに戻り、価格は年 +3.3% でほぼ物価並みに回復する。オスカーマイヤーのデリ・フレッシュは新しい包装で下げ止まり、ハインツ・フィラデルフィア・マックは棚を広げ、北米の営業利益率は 24% と 2025 年(23.6%)を超える。新興国は数量 +3.5〜4%・価格 +4% で売上が 59 億ドル(今の 約 2 倍)に増える。売上は 347 億ドル(年 +3.4%)、調整後営業利益は 66.3 億ドル(率 19.1%)、純利益 44.7 億ドル。10 年の正味還元は 約 275 億ドル(配当は 2029 年から年 4% 増やし、純負債が減った後は自社株買いを足す)。競合のヘルマンズ(ユニリーバ)やコナグラに利益率で並ぶ。
- 北米:数量 357(販売トン数(万トン、推定))× 価格 6.70(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 239 億ドル・営業利益 57 億ドル。数量 2027 −0.6%・2028 0.0%、その後 0.0%/年=市場 −0.3%/年 × シェア +0.3%/年;価格 2027 +2.5%・2028 +3.0%、その後 +3.3%/年
- 国際先進国市場:数量 80.3(販売トン数(万トン、推定))× 価格 6.10(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 49 億ドル・営業利益 8 億ドル。2027 数量 +0.0%・価格 +3.0%、2028 数量 +0.3%・価格 +3.3%、その後 数量 +0.3%/年・価格 +3.5%/年
- 新興国市場:数量 132(販売トン数(万トン、推定))× 価格 4.51(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 59 億ドル・営業利益 9 億ドル。2027 数量 +4.0%・価格 +4.5%、2028 数量 +4.0%・価格 +4.5%、その後 数量 +3.5%/年・価格 +4.0%/年
倍率:ROE 10.5%、k 9.00%(基本 8.0% + quality +1.0%)、残る割合 弱い堀 1/3、RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 9.5%、g 3.2%(事業の数量 × シェア × 価格から出した値。ROE から出していない)で、正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 11.4 倍(来年の利益に対して)。占有率の流出が止まる筋書きで、ROE は k を少し上回るだけなので堀が弱く再投資の超過利益の 1/3 しか残らない。上限の 9.0 割に置いた。10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) で 10.6 倍。時価総額 = 純利益 45 億ドル × 10.6 倍 = 475 億ドル。
確率:10 年間占有率の流出を止め、数量が横ばいに戻るには、北米の中核ブランドの再生と新興国の拡大が両方当たる必要がある。6% と薄く置く。
やや楽観 16% やや楽観:流出は緩やかになり、営業利益率が 22% 台を保つ 利益 37 億ドル · PER 10.3 倍 · 株価時価総額 32.10 ドル381 億ドル
2035 年 12 月期、北米の数量は年 −0.7%(市場 −0.4% × 占有率 −0.3%)と縮みが緩やかになり、価格は年 +3.0%。ハインツは世界で伸び、スライスチーズ・マックは棚を守るが、肉は PB とタイソン・ホーメルの競合で数量が縮む。北米の営業利益率は 22.5% を保つ。新興国は売上 58 億ドル。売上は 323 億ドル(年 +2.6%)、調整後営業利益は 56.3 億ドル(率 17.4%)、純利益 37.1 億ドル。純負債は 約 102 億ドルまで減り、10 年の正味還元は 約 237 億ドル。
- 北米:数量 335(販売トン数(万トン、推定))× 価格 6.50(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 218 億ドル・営業利益 49 億ドル。数量 2027 −1.2%・2028 −0.7%、その後 −0.7%/年=市場 −0.4%/年 × シェア −0.3%/年;価格 2027 +2.0%・2028 +2.5%、その後 +3.0%/年
- 国際先進国市場:数量 78.1(販売トン数(万トン、推定))× 価格 5.97(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 47 億ドル・営業利益 8 億ドル。2027 数量 -0.3%・価格 +2.5%、2028 数量 +0.0%・価格 +3.0%、その後 数量 +0.0%/年・価格 +3.3%/年
- 新興国市場:数量 131(販売トン数(万トン、推定))× 価格 4.46(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 58 億ドル・営業利益 9 億ドル。2027 数量 +3.5%・価格 +4.0%、2028 数量 +3.5%・価格 +4.0%、その後 数量 +3.5%/年・価格 +4.0%/年
倍率:ROE が k 以下(または自己資本が薄い)で、k 9.00%(基本 8.0% + quality +1.0%)、g 2.7%(事業の数量 × シェア × 価格から出した値。ROE から出していない)。正当化 PER = 1 ÷ k = 11.1 倍(来年の利益に対して)。ROE が k 以下なので稼ぐ力の 1 ÷ k が下限。上限の 9.0 割に置いた。10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) で 10.3 倍。時価総額 = 純利益 37 億ドル × 10.3 倍 = 381 億ドル。
確率:占有率の流出が年 0.3% 程度に縮み、投資が実を結ぶ筋書き。強気の見方の中心だが、過去 10 年の実績と逆。
中立 38% 中立:占有率は年 1% ずつ失い、価格は物価を下回る 利益 28 億ドル · PER 10.2 倍 · 株価時価総額 24.38 ドル289 億ドル
2035 年 12 月期、北米の数量は年 −1.5%(市場 −0.5% × 占有率 −1.0%、過去 10 年の占有率の流出 年 30bp に近い)、価格は年 +2.5% と物価(3.5%)を 1 ポイント下回る(PB との価格差・販促・低単価の大袋へのミックス)。北米の営業利益率は 20.5%(2025 年 23.6% を下回る)で、10 年で売上は 293 億ドルと今より約 18% 増えるだけ。新興国が数量 +3%・価格 +4% で売上 56 億ドルになり、利益の増加の大半を担う。調整後営業利益は 45.5 億ドル(率 15.5%)、純利益 28.4 億ドル(2025 年の調整後約 31 億ドルを下回る)。純負債は 約 119 億ドルへ下がり、配当は 2029 年から年 2% 増、純レバレッジが 2.5 倍を下回った後に自社株買いを足して 10 年の正味還元は 約 210 億ドル。
- 北米:数量 312(販売トン数(万トン、推定))× 価格 6.22(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 194 億ドル・営業利益 40 億ドル。数量 2027 −2.0%・2028 −1.5%、その後 −1.5%/年=市場 −0.5%/年 × シェア −1.0%/年;価格 2027 +1.5%・2028 +2.0%、その後 +2.5%/年
- 国際先進国市場:数量 74.9(販売トン数(万トン、推定))× 価格 5.79(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 43 億ドル・営業利益 7 億ドル。2027 数量 -0.5%・価格 +2.0%、2028 数量 -0.5%・価格 +2.5%、その後 数量 -0.5%/年・価格 +3.0%/年
- 新興国市場:数量 125(販売トン数(万トン、推定))× 価格 4.46(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 56 億ドル・営業利益 8 億ドル。2027 数量 +3.0%・価格 +4.0%、2028 数量 +3.0%・価格 +4.0%、その後 数量 +3.0%/年・価格 +4.0%/年
倍率:ROE が k 以下(または自己資本が薄い)で、k 9.00%(基本 8.0% + quality +1.0%)、g 1.9%(事業の数量 × シェア × 価格から出した値。ROE から出していない)。正当化 PER = 1 ÷ k = 11.1 倍(来年の利益に対して)。ROE が k 以下なので稼ぐ力の 1 ÷ k が下限。数量の縮みは g と利益率に入れた。上限の 9.0 割に置いた。10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) で 10.2 倍。時価総額 = 純利益 28 億ドル × 10.2 倍 = 289 億ドル。
確率:占有率を年 1.0% の相対で失い、価格は物価を下回る。過去 10 年の傾向の延長に近い落としどころ。
やや悲観 26% やや悲観:数量が毎年縮み、営業利益率が 18% 台へ下がる 利益 19 億ドル · PER 10.1 倍 · 株価時価総額 16.03 ドル190 億ドル
2035 年 12 月期、北米の数量は年 −2.5%(市場 −0.8% × 占有率 −1.7%)で 10 年累計 約 −25%、価格は年 +2.0%。小売の PB と GLP-1・SNAP の縮小で必需品の数量が減り続け、投資を続けても占有率は戻らない。北米の営業利益率は 18.5% まで下がる(販促・値下げ)。減損が追加で約 30 億ドル出る。売上は 258 億ドル(今より 約 3% 多いだけ)、調整後営業利益は 34.2 億ドル(率 13.3%)、純利益 18.8 億ドル。純負債は 約 149 億ドルから減らず、配当は据え置きでも純利益の 約 101% を使う。10 年の正味還元は 約 190 億ドル。新興国は売上 49 億ドルで、北米の縮みを一部補う。
- 北米:数量 284(販売トン数(万トン、推定))× 価格 5.95(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 169 億ドル・営業利益 31 億ドル。数量 2027 −3.0%・2028 −2.5%、その後 −2.5%/年=市場 −0.8%/年 × シェア −1.7%/年;価格 2027 +1.0%・2028 +1.5%、その後 +2.0%/年
- 国際先進国市場:数量 71.3(販売トン数(万トン、推定))× 価格 5.54(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 40 億ドル・営業利益 5 億ドル。2027 数量 -1.2%・価格 +1.5%、2028 数量 -1.2%・価格 +2.0%、その後 数量 -1.0%/年・価格 +2.5%/年
- 新興国市場:数量 115(販売トン数(万トン、推定))× 価格 4.27(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 49 億ドル・営業利益 6 億ドル。2027 数量 +2.0%・価格 +3.5%、2028 数量 +2.0%・価格 +3.5%、その後 数量 +2.0%/年・価格 +3.5%/年
倍率:ROE が k 以下(または自己資本が薄い)で、k 9.00%(基本 8.0% + quality +1.0%)、g 1.2%(事業の数量 × シェア × 価格から出した値。ROE から出していない)。正当化 PER = 1 ÷ k = 11.1 倍(来年の利益に対して)。ROE が k 以下なので稼ぐ力の 1 ÷ k が下限。悲観側の値も純利益 ÷ k から出し、市場の倍率は使わない。上限の 9.0 割に置いた。10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) で 10.1 倍。時価総額 = 純利益 19 億ドル × 10.1 倍 = 190 億ドル。
確率:数量が年 2.5% 縮み、価格も物価に届かない。実際に直近 2 年の数量は −5.0 点・−2.7 点で、この筋書きに近い期間が続いている。
悲観 14% 悲観:構造的に負け、減損と減配で利益が半分に近づく 利益 11 億ドル · PER 10.0 倍 · 株価時価総額 9.29 ドル110 億ドル
2035 年 12 月期、10 年で構造的に負ける。北米の数量は年 −3.5%(市場 −1.0% × 占有率 −2.5%)、価格は年 +1.5% で売上は北米だけで 約 148 億ドルへ縮み(今の 約 8 割)、北米の営業利益率は 15% まで下がる(固定費の割に売上が縮む)。オスカーマイヤー・ランチャブルズは PB とボアズヘッドなどに奪われ、ブランドの価格を決める力が失われる。減損が追加で約 100 億ドル出て、自己資本は 311 億ドル。売上は 225 億ドル、調整後営業利益は 21.6 億ドル(率 9.6%)、純利益 11.0 億ドル。配当は 2027 年に半分へ切り、純負債は 約 111 億ドル。10 年の正味還元は 約 105 億ドル。ここまで負けた会社は、のれんと商標の評価も大きく下がる(式の ROE は 約 3.5%)。
- 北米:数量 259(販売トン数(万トン、推定))× 価格 5.70(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 148 億ドル・営業利益 22 億ドル。数量 2027 −4.0%・2028 −3.5%、その後 −3.5%/年=市場 −1.0%/年 × シェア −2.5%/年;価格 2027 +0.5%・2028 +1.0%、その後 +1.5%/年
- 国際先進国市場:数量 65.3(販売トン数(万トン、推定))× 価格 5.30(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 35 億ドル・営業利益 4 億ドル。2027 数量 -2.0%・価格 +1.0%、2028 数量 -2.0%・価格 +1.5%、その後 数量 -2.0%/年・価格 +2.0%/年
- 新興国市場:数量 105(販売トン数(万トン、推定))× 価格 4.09(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 43 億ドル・営業利益 4 億ドル。2027 数量 +1.0%・価格 +3.0%、2028 数量 +1.0%・価格 +3.0%、その後 数量 +1.0%/年・価格 +3.0%/年
倍率:ROE が k 以下(または自己資本が薄い)で、k 9.00%(基本 8.0% + quality +1.0%)、g 0.3%(事業の数量 × シェア × 価格から出した値。ROE から出していない)。正当化 PER = 1 ÷ k = 11.1 倍(来年の利益に対して)。ROE が k 以下なので稼ぐ力の 1 ÷ k が下限。悲観側の値も純利益 ÷ k から出し、市場の倍率は使わない。上限の 9.0 割に置いた。10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) で 10.0 倍。時価総額 = 純利益 11 億ドル × 10.0 倍 = 110 億ドル。
確率:数量が毎年 3.5% 縮み、減損が続き配当も半減する。モンデリーズの同じ筋書き(1 割)より厚い 14% に置いた(借金・自己資本・支配株主の売却が重なるため)。
セグメント:数量 × 価格
いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。
北米
米国・カナダの小売と外食(Global Away From Home)。ハインツ(ケチャップ・ソース)、クラフト(マカロニ&チーズ・ドレッシング・スライスチーズ)、フィラデルフィア、オスカーマイヤー、ランチャブルズ、カプリサン、マックスウェルハウス。売上の 75%、利益の 9 割。
| 数量販売トン数(万トン、推定) | 価格1 キロあたり平均単価(ドル) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2025/12 | 370 | 5.02 | 186 | 44 |
| 10 年後 中立 | 312 | 6.22 | 194 | 40 |
取り方:2025 年 12 月期の北米売上 185.9 億ドル(有機 −4.7%:価格 +0.3・数量/ミックス −5.0)と調整後営業利益 43.9 億ドル(率 23.6%)。数量は開示が無いので、北米の平均単価を 1 キロあたり約 5.0 ドル(調味料・ソース・飲料・冷凍・肉・チーズの混合)と置いて 約 370 万トンに逆算した推定。2026 年上期は売上 90.8 億ドル(有機 −2.0%)・利益 19.6 億ドル(21.6%)、第 2 四半期は価格 +1.1・数量 −3.8、率 21.4%。
国際先進国市場
英国・カナダ以外の先進国(英国・イタリア・オランダ・豪州・ニュージーランドなど)のハインツ中心。売上の 14%。
| 数量販売トン数(万トン、推定) | 価格1 キロあたり平均単価(ドル) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2025/12 | 79.0 | 4.48 | 35 | 5 |
| 10 年後 中立 | 74.9 | 5.79 | 43 | 7 |
取り方:2025 年 12 月期の国際先進国の売上 35.4 億ドル(有機 −1.9%)、調整後営業利益 5.4 億ドル(率 15.3%)。平均単価を 1 キロあたり約 4.5 ドルと置いて約 79 万トンに逆算した推定。2026 年上期は売上 17.1 億ドル(有機 −0.4%)・利益 2.6 億ドル。
新興国市場
ブラジル・メキシコ・インドネシア・インド・中国・中東・アフリカ。ハインツ・ABC・カプリサンなど。売上の 11%、数量も価格も伸びる。
| 数量販売トン数(万トン、推定) | 価格1 キロあたり平均単価(ドル) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2025/12 | 94.0 | 3.00 | 28 | 3 |
| 10 年後 中立 | 125 | 4.46 | 56 | 8 |
取り方:2025 年 12 月期の新興国の売上 28.2 億ドル(有機 +4.6%:価格 +4.0・数量 +0.6)、調整後営業利益 3.4 億ドル(率 12.1%)。平均単価を 1 キロあたり約 3.0 ドルと置いて約 94 万トンに逆算した推定。2026 年上期は売上 15.2 億ドル(有機 +6.1%)・利益 2.0 億ドル。
リスクと懸念
数量の縮みと占有率の流出が続く
北米の数量は 2025 年 −5.0 点、2026 年第 2 四半期 −3.8 点(上期 −2.7 点)。CEO は過去 10 年に占有率を平均で年 30bp 失ったと認める。7 億ドルの投資が数量に効くかの証拠はまだ無く、2027 年に回復しなければ利益率が戻らない。
小売の PB とウォルマートへの集中
売上の約 21% がウォルマート(10-K)。基礎食品の PB は 2025 年に 1,890 億ドル(2020 年比 +32%)。電話会議でも、小売の PB の価格投資で価格差が広がる可能性が挙げられた。棚を失えばブランドごと数量が落ちる。
肉・スプーナブルの弱さ
第 2 四半期の数量減は肉とスプーナブルが主因。オスカーマイヤーのデリ・フレッシュは「最大の弱点」とされ、新しい包装でも下げ止まりは未確認。タイソン・ホーメル・ボアズヘッドとの競争が強く、肉と冷たい軽食は売上の約 1 割強(推定)を占めるため、数量が年 4% 縮めば北米の利益は約 1 億ドル減る(限界利益を 40% と仮定)。
追加の減損と自己資本
2025 年に 93 億ドル、2026 年上期に 73.7 億ドルの減損。自己資本は 417 億ドル(2025 年末)から約 360 億ドルに減った。ブランドの業績が見通しを下回れば、のれん・商標の追加減損が続き、PBR の下限が下がる。
借金・金利・配当の維持
純負債は約 163 億ドル(時価総額の 6 割)。借り換えで金利は 5.75% 前後に上がり、2026 年の利払い約 8.9 億ドルが増える。配当 19 億ドルは調整後純利益の約 8 割。数量が戻らなければ減配が選択肢になる。
バークシャーの売り出しと資本配分
バークシャー・ハサウェイは 3.254 億株(約 27.5%)の再売出しを 2026 年 1 月に登録。売却が出れば株価は重くなる。分割は停止だが「価値を高めるポートフォリオ見直し」は検討中で、実行時の価格・費用(分割で最大 3 億ドルの費用)は読みにくい。
原料・関税・食品規制
2027 年の費用は 4〜5% 上がる見通しを生産性で吸収する計画。関税・包装・肉の原料が上がれば粗利益率は下がる。着色料・添加物・超加工食品への規制や SNAP の縮小(約 1 点の逆風)は数量を削る。
今後の分かれ目
- 2026 年第 3・第 4 四半期に北米の数量が −1% 以内まで改善し、占有率の流出が −10bp 以内になる
- 投資が効き始めた状態。やや楽観・楽観の確率を上げ、北米の数量を中立で −1.0%/年へ上げてよい。
- 2027 年の枠組みで、有機売上がプラスで調整後営業利益が 2026 年から増える
- 7 億ドルが一時の投資だった証拠。中立の北米営業利益率を 21.5% に上げ、価値は 2〜3 割上がる。
- 2027 年も北米の数量が −3% 以上で減り、投資が恒久になる(利益が戻らない)
- やや悲観・悲観の確率を上げる。北米営業利益率を 19% 台に下げ、減配と追加減損の確率が上がる。
- オスカーマイヤーなど肉・スプーナブルを売却(または分割を再開)
- 売却価格と残る利益で再計算する。成立するまで筋書きには入れない。ディスシナジー(最大 3 億ドル)と税の効果を見る。
- バークシャーが再売出しを実行する
- 株価は一時的に重くなるが会社の価値は変わらない。買い手が機関投資家か、会社が自社株買いで吸収するかを見る。
- 10 年国債が 6% を超える、または物価が 4.5% を超えて続く
- k の 9.0% は低すぎたことになり、倍率が 1 割前後下がる。全筋書きの価値が下がる。
見ておくもの
- 北米の数量/ミックス(四半期ごと。2026 年第 2 四半期 −3.8 点が 2026 年下期に −1% 以内へ戻るか)
- Circana・Nielsen の占有率(直近 −20bp が 0 に近づくか。2026 年上期は −30bp)
- 調整後営業利益率と 2027 年の枠組み(2026 年約 16% が上がるか。7 億ドルが 2027 年に反復しないか)
- オスカーマイヤー・スプーナブルの数量、デリ・フレッシュの新包装の効果
- 純負債と純レバレッジ(3.0 倍→2.5 倍を割れば自社株買いが再開できる)、配当の維持
- バークシャーの 13F・売り出しの実行、ポートフォリオの見直しの発表
- 2026 年 10 月下旬の第 3 四半期決算と減損の有無
倍率と資本コストの決め方
今の時価総額(281 億ドル、調整後純利益の約 11 倍)を見る前に、北米・国際先進国・新興国を販売トン数(推定)× 平均単価で積み、セグメントの営業利益率から営業利益を作り、本社費と利払い(借り換えで 5.75%)と税(25%)を入れて純利益を出した。倍率は k 9.0%(基本 8.0% + quality +1.0%)の式 (1 − g/RONIC) ÷ (k − g) × (1 + g) で置き、ROE が k 以下の筋書きは下限の 1 ÷ k とし、上限の 9 割に置いた。g は数量(市場 × 占有率)と価格から出し ROE から出していない。ROE は減損後の自己資本の帳簿 ROE(約 7%)。悲観側も純利益 ÷ k で測り、市場の倍率や自己資本の PBR は使っていない。
資本コスト 9.0% = 無リスク金利 5% + β 0.76 × 5%。k = 基本 8.0% + quality +1.0% = 9.0%。必需品で景気の波は小さいが、数量の縮みと借金の重さを quality で上乗せした。下限 6.0% の上で、弱い堀の食品として中位より高めに置く。
同じ業種(生活必需品)の AI 分析
読んだ資料
- クラフト・ハインツ 2026 年第 2 四半期決算(8-K 別紙・セグメント・通期見通し)
- クラフト・ハインツ 2025 年第 4 四半期・通期決算(8-K 別紙)
- クラフト・ハインツ 2026 年第 2 四半期 電話会議の書き起こし(Motley Fool)
- Kraft Heinz pauses company split, commits $600M to turnaround plan(Shelby Report、2026-02-11)
- Kraft Heinz details $600M investment plan(DairyReporter、2026-02-19)
- Berkshire may unload 27.5% Kraft Heinz stake(Seeking Alpha)
- KHC 時価総額(Google Finance、2026-10-06)
- クラフト・ハインツ 10-K(FY2025、プラットフォーム別の売上・ウォルマート 21%)