株譜
AI 銘柄分析 · 生活必需品 · 試作

ダーリン・イングレディエンツ DAR

回収網とコラーゲンに堀があるが、燃料政策と負債で利益は大きく揺れる。10年の本質価値にはまだ安全域が足りず、やや割高と見る。

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)48.36 ドル77 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)55.7 ドル89 億ドル差 −13.2%
10 年後から見ると やや割高 価値 48.36 ドル77 億ドル · 差 −13.2% · 期待の年率 +7.7%
期待の年率リターン(10 年)+7.7%資本コスト比 −1.8 pt
推定の資本コスト9.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 9.5% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

ダーリン・イングレディエンツは、食肉や食品の副産物を集め、飼料原料、コラーゲン、再生可能燃料に変える世界的大手だ。筆者の結論は「やや割高」である。廃棄物を価値に変える回収網は簡単に真似できないが、燃料の利益が政策と原料価格に大きく振られるためだ。2025年は売上61.4億ドルに対し、純利益は0.6億ドルに沈んだ。これは事業が消えたのではなく、燃料合弁会社の採算が崩れた結果である。

2026年は反転した。4〜6月期の純利益は3.87億ドルとなり、合弁のダイヤモンド・グリーン・ディーゼル(DGD)から2.8億ドルの資金分配を受けた。10月22日には、DGDの7〜9月期出荷量3.15億ガロンと、2026年の全社合算調整後EBITDA見通し22〜23億ドルを公表した。ただし合算EBITDAはGAAP純利益ではなく、DGDの持分利益と現金分配も同じではない。今の回復が十年間続くと考えるのは危険だ。

中立では、回収する副産物の数量は緩やかに増え、コラーゲンは高機能品への移行で伸びる。一方、DGDは2026年の高採算から平準化する。2035年の純利益は11.65億ドル、時価総額は約132億ドルとみるが、途中の正味還元を含めて今に割り戻した確率加重の本質価値は約77億ドルである。基準時価総額約90億ドルとの差は約14%の割高だ。食の副産物を扱う事業の寿命は長い。それでも、長く保有する株主が払う価格には、政策変更と負債に備える余白が欲しい。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず「十年後も引き取らなければならない原料か」を問う。食肉の副産物は安全に処理しなければならず、加工品は飼料や医薬・食品の材料になる。この役割は技術革新で消えにくい。地域の回収契約と工場を積み上げた仕組みは、価格が市場で決まる事業でありながら、一定の防御力を持つ。

次に、会計上の利益が株主の現金になるかを見る。2025年のフリーキャッシュフローは6.8億ドルと純利益を大きく上回ったが、運転資金の動きやDGDからの資金の戻りを永続的な利益と呼んではいけない。投資家説明会の中位市況の資金余力は魅力的でも、借入の返済、設備の更新、合弁の追加投資に先に使われる。株主に使える額は、その残りだ。

買収は顧客網や製造能力を得た一方、のれんと借金を残した。世界で約30%のコラーゲン事業なら増分の投下資本利益率は資本コストを上回りうるが、再生可能燃料の新工場では補助制度が変われば逆になる。筆者なら、事業が必要とされ続けるという確信と、収益の価格決定力への確信を分けて考える。前者は高いが、後者はまだ十分ではない。2035年の高い利益だけでなく、途中の正味還元と悲観時の負債を差し引いてこそ、安全域が見える。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの原点は、食肉加工場や飲食店から副産物を安定して回収することにある。飼料原料部門は脂肪、肉骨粉、家禽由来たんぱく質、使用済み食用油を加工する。2025年には原料1,268万トンを処理し、売上は39.9億ドルだった。競争相手はカーギル、タイソン・フーズ、JBSに加え、各地域のレンダリング会社である。原料を運ぶ距離、契約、衛生規制を守る設備が採算を左右する。

食品原料部門はルスロとゲルネックスを軸に、ゼラチン、コラーゲンペプチド、天然ケーシングを売る。2025年の原料処理は132万トン、売上15.45億ドルである。コラーゲンの用途は菓子から医薬品、健康食品へ広がり、Nextidaは狙った働きを持つペプチドで単価を上げようとしている。これは動物の副産物を高付加価値品に変える、会社で最も質のよい部分だ。

燃料原料部門は欧州でバイオガスなどを作り、2025年の売上は6.01億ドルだった。さらに、バレロ・エナジーと折半出資するDGDが再生可能ディーゼルと持続可能な航空燃料を生産する。DGDの2025年の出荷は約10億ガロンだが、合弁の売上はダーリンの連結売上に入らない。持分純損益だけが燃料部門の営業利益に載る。この会計上の違いにより、燃料の営業利益率は売上に対して異常に高くも低くもなる。2026年の回復は、単なる燃料原料販売の増加ではなく、DGDの持分利益の回復として読む必要がある。

優良さと弱いところ

堀、つまり競争相手が容易に奪えない強みは、回収網と許認可を伴う地域密着の設備だ。同社は世界の動物副産物の約15%を処理し、北米だけで使用済み食用油の回収先を約16万顧客抱える。加工場、トラック、回収契約を同時に築くには長い時間と資本が要る。この規模は副産物を安全に引き取る仕組みとして価値があり、食肉の生産が続く限り需要は消えにくい。

しかし、規模の大きさをそのまま値上げの力と取り違えてはならない。動物油脂や飼料用たんぱく質は穀物油、菜種油などの代替原料と価格競争する。仕入れ価格と販売価格の差は市況で動き、原料の奪い合いでは仕入先へ利益が移る。コラーゲンには世界約30%のシェアと研究・品質認証の強みがあるが、会社全体を守るほどの価格決定力はない。

2025年のROEは1.3%で、長期中央値の8.3%を大きく下回った。2022〜2023年の利益の山だけを平常と見てはいけない。2022年のバレー・プロテインズ、FASA、2023年のゲルネックス買収で能力は増えたが、借入も膨らんだ。投資した資本を十分に稼がせるには、回収網の稼働率を上げ、コラーゲンの製品構成を変え、負債を減らす必要がある。AIエージェント代替で人月や席課金が消える事業類型には当たらない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

この会社を農産物加工・穀物商社に分類しても、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドやブンゲとは原料が異なる。両社は大豆や穀物の集荷・圧搾が中心だが、ダーリンは屠畜後に残る副産物や使用済み油を回収する。会社資料の世界シェア15%と処理量1,500万トン超から、対象となる動物副産物の世界量は約1億トンと逆算できる。地域による偏りが大きく、カーギル、JBS、タイソンや欧州のサリアなどと競う。2030年の畜産生産量について会社は米国で約7%、ブラジルで約6%の増加を示すが、欧州は縮小する見込みだ。

食品原料では、ルスロのゼラチン・コラーゲンの世界シェアは約30%と会社が説明する。残りはゲリータ、PBライナー、ニッタゼラチンなどが分ける。高齢化や健康志向は数量を押し上げるが、安価な通常品では競争が残る。2035年の中立は原料処理量が今より約2割増え、高機能ペプチドの比重上昇で平均単価も物価以上に上がる姿である。

燃料は政策が市場の形を決める。米環境保護庁の2026〜2027年の再生可能燃料義務と45Z税額控除が、2026年のDGDの採算を押し上げた。DGDの年産能力約12億ガロンは、2026年半ばの米国の再生可能ディーゼル等の全能力約50億ガロンの約4分の1に当たる。ただし能力シェアであり、販売量シェアではない。競合のシェブロン、フィリップス66、マラソン、ネステも原料を争う。2035年には能力過剰、輸入原料規制、電動化が利幅を削る可能性があり、2026年の高いガロン当たり利益をそのまま残すことはできない。

資本政策と M&A

資本配分は成長投資から負債圧縮と還元へ移る途中にある。2022年のバレー・プロテインズとFASA、2023年のゲルネックス、2024年のミロパシュで回収・コラーゲンの網は広がった。しかし買収後の2023年には純負債が約45億ドルに増え、2025年末も約41億ドル残った。2026年にはブラジルのレンダリング3工場を約1.22億ドルで買い、非中核のグリーストラップ事業の過半を約0.9億ドルで売った。

2026年6月末の純負債は約38億ドルまで減り、会社は年末30億ドル以下を目指した。8月には10億ドルの自社株買い枠を設定したが、実行は市況と資金に左右され、配当は1989年以降ない。5月の投資家説明会では中位の市況で年8.75億ドルの投資・利払いなど控除後キャッシュを示した。ただしこれは条件付きの試算であり、2030年までの還元額の約束ではない。

テッセンダーロとのコラーゲン事業統合は、ダーリン85%の持分を予定する未完了の取引だ。相手の利益を先取りせず、既存事業だけを評価した。DGDはバレロとの折半合弁で、会計上の利益がすべて直ちに親会社へ戻るわけではない。少数株主にとっては、この現金の戻り方と買収後の投資収益率こそ、経営者を測る材料になる。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

世界の食肉生産が緩やかに増える限り、ダーリンの回収網には実物の需要がある。2025年に1,500万トン超を処理した規模は小さな競合が短期間で再現できない。北米の使用済み食用油回収では広域の配送網と約16万の顧客を持ち、次のバイオ燃料向け原料が必要になれば最初に選ばれる。2026年4〜6月期には飼料部門の営業利益が前年同期から大幅に改善した。従来の契約をインフレに合わせて改定する余地もある。

高い成長余地はコラーゲンにある。ルスロは世界約30%のシェアを持ち、医薬向けゼラチンの安定性と研究開発の知見を生かせる。Nextidaの高機能ペプチドが健康食品メーカーに採用されれば、原料の使用量が少ししか増えなくても単価と利益率は上がる。テッセンダーロとの統合が成立すれば販路と製品を補完し合えるが、予想には相手の売上を足していない。

燃料でもDGDは一過性の小規模設備ではない。バレロと築いた年12億ガロン級の能力は、多様な廃油・獣脂を使い、SAFにも転換できる。2026年のRVO決定で実需が戻り、7〜9月期も3億ガロンを超える出荷を維持した。制度が続き、既存設備の能力増強で少額の投資から収益を得られれば、借金は減り、株主への正味還元が増える。継続事業の収益力は2025年の低いGAAP利益よりずっと強い。

慎重な見方

回収網が大きいことと、仕入先に対して値上げできることは違う。食肉処理会社は原料油脂に市場価格があることを知っており、ダーリンが高い利幅を求めれば、タイソンやJBSが自社処理を進めたり、サリアなど他社と契約したりできる。世界シェア15%でも、個々の地域では数量が少し減るだけで工場の固定費を吸収できなくなる。2025年のROE1.3%は、設備の規模が自動的に株主利益につながらない証拠だ。

燃料の利益は政策への依存が重い。2026年の連結利益回復にはDGDの持分利益と45Z税額控除が大きく効いている。2025年にはDGDの通年出荷が10億ガロンあっても、同社の持分損失が出た。競争相手のシェブロン、ネステ、フィリップス66も油脂を買うため、原料価格だけが先に上がればガロン当たり利益は消える。電動化や輸入規制の変更で燃料義務が細れば、大型設備の評価損も避けられない。

2022〜2024年の買収は工場網を広げたが、借金も大きくした。2025年末の純負債約41億ドルは当時の時価総額の約45%に当たり、税引前利息が年2億ドル規模を占める。コラーゲンではゲリータが研究と販路で競い、Nextidaの新機能の商業価値はまだ検証途上だ。合弁は利益を計上しても現金をいつ分配するかを親会社が単独で決められない。工場、のれん、合弁投資を簿価で売れると考えると、悲観時の残余価値を過大評価する。

どちらに重みを置いたか

事業そのものの存続には強い根拠があり、コラーゲンと回収網の競争力も穀物商社より高い。2026年のDGD回復と負債圧縮が実際に進んだため、楽観・やや楽観を合計37%とし、中立34%、やや悲観・悲観29%とした。ただし、燃料政策で利益が一年の間に反転する性質は変わらない。評価の中心は2026年の利益の山でなく、2035年に維持できる持分利益と正味還元である。確率加重価値は約77億ドルで、時価総額約90億ドルには十分な安全域がない。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 83.23 ドル133 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 23.27 ドル37 億ドル)。 今の値に割り戻すと 48.36 ドル77 億ドル、今との差 −13.2%、 期待の年率 +7.7%(資本コスト 9.5%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 11% 177.80 ドル285 億ドル 43.71 ドル70 億ドル +297.5% +17.3% 24.37 ドル39 億ドル
やや楽観 26% 115.42 ドル185 億ドル 33.09 ドル53 億ドル +166.5% +12.1% 38.61 ドル62 億ドル
中立 34% 82.20 ドル132 億ドル 24.35 ドル39 億ドル +91.2% +7.8% 36.23 ドル58 億ドル
やや悲観 19% 26.97 ドル43 億ドル 7.80 ドル13 億ドル −37.6% −5.1% 6.61 ドル11 億ドル
悲観 10% 5.84 ドル9 億ドル 0.94 ドル2 億ドル −87.8% −19.8% 0.68 ドル1 億ドル
加重平均100% 83.23 ドル133 億ドル23.27 ドル37 億ドル +91.1% +7.7% 106.49 ドル171 億ドル

今の株価時価総額 55.73 ドル89 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 11% 楽観:回収網の拡大、高機能コラーゲン、DGDの高採算が持続 利益 23 億ドル · PER 12.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 177.80 ドル285 億ドル

食肉生産が米国・ブラジル・アジアで伸び、回収契約の更新でも同社の立場が強くなる。北米の使用済み油回収網は競争相手に対して規模の効果を保ち、飼料原料の処理量は1,680万トンに増える。平均単価は物価と脂肪製品の構成改善で2025年の1.50倍になり、同部門の営業利益は9.12億ドルとなる。

ルスロの高機能ペプチドが医薬・健康食品向けで広く採用される。食品原料は処理量208万トン、単価1.70倍で営業利益7.45億ドルに伸びる。ゲリータやPBライナーとの競争は続くが、研究と品質の優位を保持する。DGDでは既存設備に加え航空燃料の生産余地が広がり、年14億ガロン程度の出荷を実現する。DAR持分の調整後EBITDAがガロン当たり名目2ドル強に達する時期が続き、持分法利益が燃料部門を押し上げる。

全社営業利益は約29億ドル、GAAP純利益は22.6億ドルとなる。今後10年の純利益累計158億ドルから、株式報酬を差し引いた正味還元70億ドルを払っても自己資本は135.4億ドル残る。大型買収を重ねず負債を減らし、資本の増分利回りが資本コストを超える場合だ。

  • 飼料原料・副産物回収(Feed Ingredients):数量 16.8(年間処理原料量(百万トン))× 価格 472(年間処理原料1トン当たりの売上(ドル、複合単価))→ 売上 79 億ドル・営業利益 9 億ドル。市場の畜産副産物数量と回収シェアを処理量に反映。価格は物価と獣脂の製品構成。
  • 食品・医薬原料(Food Ingredients):数量 2.1(年間処理原料量(百万トン))× 価格 1,990(年間処理原料1トン当たりの売上(ドル、製品構成込み))→ 売上 41 億ドル・営業利益 7 億ドル。市場のゼラチン・コラーゲン需要とシェアを処理量に反映。価格に高機能化を含む。
  • 燃料・バイオガスとDGD持分(Fuel Ingredients):数量 2.0(連結対象の年間処理原料量(百万トン、DGDの燃料出荷を含まない))× 価格 634(連結対象の年間処理原料1トン当たり売上(ドル))→ 売上 13 億ドル・営業利益 15 億ドル。連結原料の数量×単価で売上を算定。営業利益には非連結DGDの50%持分利益を含む。

倍率:資本コストk=9.5%、10年末ROE=16.7%(GAAP純利益22.6億÷自己資本135.4億)。通常の堀で超過利益の残存率1/2とし、RONIC=k+1/2×(ROE−k)=13.1%。g=3.9%は畜産市場の処理数量・回収シェア・コラーゲン需要の実質伸びと、年3.5%の物価および製品構成による単価上昇から求めた。正当化PER=(1−g/RONIC)/(k−g)×(1+g)の上限は13.03倍で、事業利益の質から12.6倍(上限の96.7%)を採る。株式報酬はGAAP純利益から戻さず、DGDの50%持分利益はFuelの営業利益に一度だけ計上する。

確率:世界の畜産副産物市場が年1%程度伸び、回収シェアも微増する一方、コラーゲンの数量・高機能化が成長を押し上げる。燃料では追加能力が満たされ、高い利幅を保つ。2026年の投資と原料調達の強みが長く残る例だ。

やや楽観 26% やや楽観:DGDの利幅が高めに安定し、ペプチドが普及 利益 16 億ドル · PER 11.7 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 115.42 ドル185 億ドル

米国の燃料義務と国内原料の優遇が大きく後退せず、DGDは2026年の高水準から少し落ち着きながらも、従来より高い採算を維持する。年12億ガロン前後の販売が続き、会社の米国燃料能力に対する地位は保たれる。シェブロンなどとの原料競争はあるが、回収を自社で行える利点が残る。燃料部門にはDGDの持分利益が安定して入り、営業利益は10億ドルとなる。

Feedは処理量が1,560万トンへ増え、原料トン当たり売上も2025年の1.46倍に上がる。工場の効率改善で営業利益は7.53億ドルとなる。Foodは高機能ペプチドが通常のコラーゲンより早く伸び、処理量184万トン、営業利益5.67億ドルを稼ぐ。買収の追加効果は既存の買収事業が軌道に乗る範囲に限り、未成立のPBライナー統合は数に含めない。

全社の純利益は15.8億ドルに達するが、2030年代には燃料の超過利益が徐々に薄れる。利益累計126億ドルと正味還元53億ドルの結果、自己資本は120.4億ドルとなる。負債削減が先行し、その後に自社株買いが増える筋書きである。

  • 飼料原料・副産物回収(Feed Ingredients):数量 15.6(年間処理原料量(百万トン))× 価格 459(年間処理原料1トン当たりの売上(ドル、複合単価))→ 売上 72 億ドル・営業利益 8 億ドル。市場の畜産副産物数量と回収シェアを処理量に反映。価格は物価と獣脂の製品構成。
  • 食品・医薬原料(Food Ingredients):数量 1.8(年間処理原料量(百万トン))× 価格 1,814(年間処理原料1トン当たりの売上(ドル、製品構成込み))→ 売上 33 億ドル・営業利益 6 億ドル。市場のゼラチン・コラーゲン需要とシェアを処理量に反映。価格に高機能化を含む。
  • 燃料・バイオガスとDGD持分(Fuel Ingredients):数量 1.8(連結対象の年間処理原料量(百万トン、DGDの燃料出荷を含まない))× 価格 605(連結対象の年間処理原料1トン当たり売上(ドル))→ 売上 11 億ドル・営業利益 10 億ドル。連結原料の数量×単価で売上を算定。営業利益には非連結DGDの50%持分利益を含む。

倍率:資本コストk=9.5%、10年末ROE=13.1%(GAAP純利益15.8億÷自己資本120.4億)。通常の堀で超過利益の残存率1/2とし、RONIC=k+1/2×(ROE−k)=11.3%。g=3.8%は畜産市場の処理数量・回収シェア・コラーゲン需要の実質伸びと、年3.5%の物価および製品構成による単価上昇から求めた。正当化PER=(1−g/RONIC)/(k−g)×(1+g)の上限は12.09倍で、事業利益の質から11.7倍(上限の96.8%)を採る。株式報酬はGAAP純利益から戻さず、DGDの50%持分利益はFuelの営業利益に一度だけ計上する。

確率:欧米・南米の副産物市場が緩やかに拡大し、回収シェアを維持する。Foodの平均価格はペプチド構成の改善で物価を上回り、DGDの利幅は2026年の山を少し下回る。

中立 34% 中立:回収は緩やかに増加、コラーゲン成長、燃料は平常へ 利益 12 億ドル · PER 11.3 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 82.20 ドル132 億ドル

世界の畜産副産物処理は緩やかに増え、ダーリンは回収網の規模を守るが、原料の買い取り価格で利益をすべて独占できない。Feedの処理量は1,450万トンと2025年から約14%増え、平均単価は物価並みの約1.41倍になる。営業利益率は9.2%で、契約更新と工場の稼働率改善が2025年の低採算を修復する。価格競争のあるカーギルやサリアにも原料を渡すため、楽観ほどの利幅は残らない。

Foodでは既存のルスロ・ゲルネックスの販路を伸ばし、処理量162万トン、平均単価は高付加価値化で1.50倍となる。営業利益は4.55億ドルとなる。DGDは年12億ガロン程度を出荷するが、2026年の高い利益は続かず、持分調整後EBITDAは1ガロン当たり名目約1.3ドルに落ち着く。持分法の減価償却・金利などを引いた利益と燃料の連結事業を合わせ、Fuelの営業利益は6.8億ドルとなる。

本社費用などを引いた全社営業利益は15.57億ドル、純利益は11.65億ドルとなる。10年のGAAP利益累計94億ドルから正味還元39億ドルを引き、自己資本は102.4億ドルとなる。配当の復活を前提にせず、回収とコラーゲンへの維持投資、負債返済、自社株買いの順に資金を使う。

  • 飼料原料・副産物回収(Feed Ingredients):数量 14.5(年間処理原料量(百万トン))× 価格 444(年間処理原料1トン当たりの売上(ドル、複合単価))→ 売上 64 億ドル・営業利益 6 億ドル。市場の畜産副産物数量と回収シェアを処理量に反映。価格は物価と獣脂の製品構成。
  • 食品・医薬原料(Food Ingredients):数量 1.6(年間処理原料量(百万トン))× 価格 1,756(年間処理原料1トン当たりの売上(ドル、製品構成込み))→ 売上 28 億ドル・営業利益 5 億ドル。市場のゼラチン・コラーゲン需要とシェアを処理量に反映。価格に高機能化を含む。
  • 燃料・バイオガスとDGD持分(Fuel Ingredients):数量 1.7(連結対象の年間処理原料量(百万トン、DGDの燃料出荷を含まない))× 価格 584(連結対象の年間処理原料1トン当たり売上(ドル))→ 売上 10 億ドル・営業利益 7 億ドル。連結原料の数量×単価で売上を算定。営業利益には非連結DGDの50%持分利益を含む。

倍率:資本コストk=9.5%、10年末ROE=11.4%(GAAP純利益11.65億÷自己資本102.4億)。通常の堀で超過利益の残存率1/2とし、RONIC=k+1/2×(ROE−k)=10.4%。g=3.7%は畜産市場の処理数量・回収シェア・コラーゲン需要の実質伸びと、年3.5%の物価および製品構成による単価上昇から求めた。正当化PER=(1−g/RONIC)/(k−g)×(1+g)の上限は11.54倍で、事業利益の質から11.3倍(上限の97.9%)を採る。株式報酬はGAAP純利益から戻さず、DGDの50%持分利益はFuelの営業利益に一度だけ計上する。

確率:会社の世界副産物シェア約15%が概ね保たれ、畜産市場の数量拡大とブラジルの回収能力が処理量を押し上げる。Foodの数量は年2%前後、DGDの生産規模は能力の範囲内にとどまり、単価は主に年3.5%の物価で上がる。

やや悲観 19% やや悲観:原料の奪い合いと燃料の利幅縮小 利益 5 億ドル · PER 9.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 26.97 ドル43 億ドル

食肉会社の内製化とサリアなど地域競合の値上げ競争で、Feedの処理量は1,310万トンとほぼ横ばいになる。獣脂価格は名目では上がるものの、買い取り条件の悪化で営業利益率は6.5%へ落ちる。Foodはペプチドの成長が見込みに届かず、ゲリータなどとの価格競争で営業利益は2.75億ドルにとどまる。

再生可能燃料の供給能力が増え、DGDのガロン当たり利幅は2025年の谷ほどではないものの低い。年産能力を使い切れず、持分純利益と欧州の連結燃料事業を合わせた営業利益は1.8億ドルに縮む。原料を自社で持つ強みも、競合への原料販売価格が上がるため燃料側の採算を十分には守らない。合弁の資金分配は大幅に減り、自社株買いも縮小する。

全社営業利益は6.46億ドル、純利益は4.8億ドルとなる。2026年の回復益を含む10年の利益累計は53億ドルだが、正味還元は12.5億ドルにとどまる。自己資本は87.9億ドルまで増えてもROEは資本コストに届かず、持ち続ける株主が得る経済価値は小さい。

  • 飼料原料・副産物回収(Feed Ingredients):数量 13.1(年間処理原料量(百万トン))× 価格 412(年間処理原料1トン当たりの売上(ドル、複合単価))→ 売上 54 億ドル・営業利益 4 億ドル。市場の畜産副産物数量と回収シェアを処理量に反映。価格は物価と獣脂の製品構成。
  • 食品・医薬原料(Food Ingredients):数量 1.4(年間処理原料量(百万トン))× 価格 1,568(年間処理原料1トン当たりの売上(ドル、製品構成込み))→ 売上 22 億ドル・営業利益 3 億ドル。市場のゼラチン・コラーゲン需要とシェアを処理量に反映。価格に高機能化を含む。
  • 燃料・バイオガスとDGD持分(Fuel Ingredients):数量 1.5(連結対象の年間処理原料量(百万トン、DGDの燃料出荷を含まない))× 価格 510(連結対象の年間処理原料1トン当たり売上(ドル))→ 売上 7 億ドル・営業利益 2 億ドル。連結原料の数量×単価で売上を算定。営業利益には非連結DGDの50%持分利益を含む。

倍率:資本コストk=9.5%、10年末ROE=5.5%はkを下回る。通常の堀でも新しい投資の超過利益は期待できず、RONIC=7.5%、g=3.0%は競合へのシェア移転と物価を下回る名目価格の伸びから求めた。正当化PER=(1−g/RONIC)/(k−g)×(1+g)は9.49倍、また1÷kは10.53倍である。構造的な負けによる資本効率の低下を反映し9.0倍とし、市場の谷の倍率は採用しない。既存の借入を加えたEV/営業利益は割高に見えるので、回収網を簿価で売れるとは仮定しない。

確率:副産物市場の増加を競合の内製化と地域シェア低下が相殺し、原料量がほぼ伸びない。健康食品向けの高機能化も弱まり、DGDでは供給過剰と燃料政策の縮小で利幅が低くなる。

悲観 10% 悲観:燃料政策が崩れ、回収網もシェアを失う 利益 1 億ドル · PER 8.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 5.84 ドル9 億ドル

再生可能燃料の義務量と優遇税制が縮小し、DGDは稼働しても付加価値が残らなくなる。追加投資の回収は難しく、能力の一部が停止する。競合のシェブロンやネステは調達先を広げ、ダーリンの廃油回収網から一部の顧客が離れる。Feedも食肉会社の内製化や南米の競争で処理量が1,030万トンへ減り、営業利益率は3%まで低下する。

Foodはゲリータなどとの競争でペプチドの開発費を回収できず、原料処理量は115万トンに減る。平均単価も10年で1.20倍しか上がらない。燃料部門はDGDの持分利益がほぼ消え、欧州のバイオガスと残った設備だけで0.75億ドルの営業利益となる。全社営業利益は1.65億ドル、純利益は1.1億ドルで、資本コストに遠く及ばない。

途中には高採算だった2026年も含まれるが、その後の設備・のれんの減損約10億ドルと赤字年が相殺する。10年のGAAP利益累計は12億ドル、正味還元は1.5億ドル、自己資本は57.9億ドルとなる。帳簿にある買収ののれんは売却可能な床に数えない。負債を控除した資産の処分価値も乏しく、稼ぐ力だけが株式価値の主な支えとなる。

  • 飼料原料・副産物回収(Feed Ingredients):数量 10.3(年間処理原料量(百万トン))× 価格 378(年間処理原料1トン当たりの売上(ドル、複合単価))→ 売上 39 億ドル・営業利益 1 億ドル。市場の畜産副産物数量と回収シェアを処理量に反映。価格は物価と獣脂の製品構成。
  • 食品・医薬原料(Food Ingredients):数量 1.2(年間処理原料量(百万トン))× 価格 1,405(年間処理原料1トン当たりの売上(ドル、製品構成込み))→ 売上 16 億ドル・営業利益 1 億ドル。市場のゼラチン・コラーゲン需要とシェアを処理量に反映。価格に高機能化を含む。
  • 燃料・バイオガスとDGD持分(Fuel Ingredients):数量 1.2(連結対象の年間処理原料量(百万トン、DGDの燃料出荷を含まない))× 価格 456(連結対象の年間処理原料1トン当たり売上(ドル))→ 売上 5 億ドル・営業利益 1 億ドル。連結原料の数量×単価で売上を算定。営業利益には非連結DGDの50%持分利益を含む。

倍率:資本コストk=9.5%、10年末ROE=1.9%はkを下回る。通常の堀でも新しい投資の超過利益は期待できず、RONIC=5.7%、g=1.5%は競合へのシェア移転と物価を下回る名目価格の伸びから求めた。正当化PER=(1−g/RONIC)/(k−g)×(1+g)は9.35倍、また1÷kは10.53倍である。構造的な負けによる資本効率の低下を反映し8.5倍とし、市場の谷の倍率は採用しない。DGD持分と工場を処分する際の税後手取りを保守的に集計した資産価値4.0億ドルより、営業事業の1.1億ドル÷k=11.58億ドルが上限になる。時価総額9.35億ドルは双方の大きい方を超えない。負債を含むEV/営業利益が20倍を超えること自体、普通の収益倍率で評価できない危機の深さを示す。

確率:畜産由来の副産物需要自体は残るが、集荷シェアを失って処理量が落ちる。燃料の混合義務・税優遇が弱まり、競争の激しい通常原料では物価に追いつけず、設備に減損が出る。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

飼料原料・副産物回収(Feed Ingredients)

畜産副産物、使用済み油、パン製品残さを回収・加工し、動物飼料、肥料、再生可能燃料向け脂肪などを販売する。

数量年間処理原料量(百万トン)価格年間処理原料1トン当たりの売上(ドル、複合単価)売上営業利益
今 2025/12 12.7 315 40 2
10 年後 中立 14.5 444 64 6

取り方:2025年10-KでFeed原料処理量12.68百万トン、セグメント売上39.9009億ドル、営業利益2.152億ドルを確認。平均314.68ドル/原料トンは売上÷処理量で算出し、製品ごとの実際の取引価格ではない。内訳は獣脂15.96億、たんぱく質14.09億、UCO4.46億など。世界の動物副産物約1億トンに対し会社全体の処理が約15%という開示を、市場数量とシェアの起点とする。加工以外の製品構成変化は単価に含む。

食品・医薬原料(Food Ingredients)

ルスロとゲルネックスを通じ、ゼラチン・コラーゲンペプチドや天然ケーシングを食品・医薬・健康食品の顧客に販売する。

数量年間処理原料量(百万トン)価格年間処理原料1トン当たりの売上(ドル、製品構成込み)売上営業利益
今 2025/12 1.3 1,170 15 2
10 年後 中立 1.6 1,756 28 5

取り方:2025年10-KのFood原料処理1.32百万トン、売上15.4503億ドル、営業利益1.5179億ドルから1原料トン約1170.48ドルを計算。完成品コラーゲンの出荷トン数や製品単価は別に開示されておらず、原料トン当たりの複合回収額を代理単価とした。会社が示すゼラチン・コラーゲン世界シェア約30%と混同しない。市場の実質数量増加と既存シェアを原料量に、ペプチド高付加価値化を価格に反映する。

燃料・バイオガスとDGD持分(Fuel Ingredients)

欧州のバイオガス・処理燃料の連結売上と、バレロと折半で保有するDGDの再生可能ディーゼル・SAF持分純損益を含む。

数量連結対象の年間処理原料量(百万トン、DGDの燃料出荷を含まない)価格連結対象の年間処理原料1トン当たり売上(ドル)売上営業利益
今 2025/12 1.5 414 6 0
10 年後 中立 1.7 584 10 7

取り方:2025年10-KでFuel原料処理1.45百万トン(DGDを除く)、売上6.0076億ドル、報告営業利益0.0336億ドル。約414.32ドル/トンは連結事業の代理単価。DGD出荷10.03億ガロンはバレロとの50対50の非連結JVなので、この売上に加えない。DGDの2025年持分損失約−0.488億ドルとFuel連結単体営業利益約0.52億ドルを合算して報告営業利益となる。予想営業利益率には同様にJV持分利益を含めるため、売上比100%超も起こりうる。

リスクと懸念

再生可能燃料の義務量・税控除

DGDの採算は米国再生可能燃料基準の混合義務、RIN価格、45Z税額控除、州の低炭素燃料規制に左右される。2026年は政策確定で大幅に回復したが、2030年代の制度は確約されていない。義務量の引き下げや控除の縮小が、出荷数量が減らないままガロン当たり利益を消す危険がある。

獣脂・使用済み食用油の原料競争

低炭素燃料の需要が増えても、原料を高値で買わされれば製造者の利幅は増えない。シェブロン、ネステ、フィリップス66なども廃油を確保しようとする。食肉処理会社の内製化やUCO回収競争で契約を失えば、地域工場の数量が減り、固定費が重く残る。盗難や品質不正も回収網の負担を増やす。

DGDの高収益と現金分配のずれ

DGDは50対50の持分法合弁であり、ダーリン単独の判断では配当や追加投資を決められない。2026年の損益回復と多額の現金分配は確認できるが、大規模な触媒交換、SAF設備投資、税額控除の売却時期で、会計上の利益が株主の現金に変わる速度は揺れる。合算調整後EBITDAをそのまま純利益や還元原資に足すと過大評価になる。

コラーゲンの差別化と成分の科学的検証

高機能ペプチドは高い利幅を狙えるが、ゲリータや他の原料メーカーも研究開発を進めている。2026年に発表したNextida NxCogniは臨床試験が今後の段階であり、健康効果の広告や規制上の扱いはまだ確定していない。試験結果が弱ければ、通常のゼラチンとの価格差は小さくなり、食品原料部門の増分ROICが下がる。

買収、のれん、借り換えの負担

買収を重ねた結果、2025年末の純負債は約41億ドルと時価総額の約45%に達した。獣脂や燃料の利幅が低い年に追加買収をすれば、負債返済と株主還元が競合する。資本コストに届かない工場を抱え続けると、のれんや設備の減損が必要になる。将来の借入金利約5.75%は純利益にも重くのしかかる。

畜産数量、環境規制、地域の稼働率

副産物回収は食肉生産に結びつくため、家畜疫病、飼育制限、食習慣の転換、取引先の食肉工場閉鎖を避けられない。廃棄物の処理施設には臭気・排水・衛生の規制があり、許可が堀になる反面、停止命令や設備更新は高くつく。気候災害やエネルギー費の上昇が重なると、原料量が減っても固定費は減らない。

今後の分かれ目

DGDのガロン当たり調整後EBITDAが2026年後半以降も1.3ドル前後を維持し、会社へ現金分配が続けば
燃料の中立持分利益を見直し、正味還元の実現可能性を引き上げる。ただし将来の義務量や税控除まで恒久化したと即断はしない。
EPAの次期混合義務が縮小し、45Zの実効税額控除が減れば
DGDのガロン当たり利幅とFuel部門の利益を同時に下げる。やや悲観・悲観の確率と借入返済の遅れを再点検する。
Feedの処理原料が年1%以上増え、原料トン当たりの採算も改善すれば
回収網の稼働率と契約更新が効いた証拠となる。Feedの営業利益率と増分ROICを一段上に見直す。
Nextidaの臨床検証と量産採用が進み、Foodの営業利益率が15%超で定着すれば
単なる物価上昇でなく高機能化による単価上昇と認める。食品部門の数量・価格の見通しを上げる。
純負債が2026年末の会社目標どおり30億ドル以下になり、その後も減れば
金利負担と資金繰りの脆さが小さくなる。将来の株主還元に回せる現金を増やすが、負債の質の改善を利益の成長と混同しない。
10億ドルの買戻し枠を利益の山だけで使い切ったり、大型買収で再び借入を増やしたりすれば
資本配分の評価を下げ、投下資本利益率が資本コストを超える証拠が得られるまで悲観側の重みを増す。
テッセンダーロとの事業統合が正式に完了したら
PBライナーの実際の売上・営業利益と15%の少数株主持分を確認し、成立後の純利益だけを新たに反映する。

見ておくもの

  • DGD出荷量(ガロン)・調整後EBITDA/ガロン・持分GAAP純利益・親会社への現金分配
  • EPAの2028年以降の燃料義務量、45Z税額控除、RINと低炭素燃料クレジットの価格
  • Feedの原料処理トン数、獣脂価格、使用済み食用油の回収契約更新
  • Foodのコラーゲン売上構成、Nextida採用量と営業利益率、臨床結果
  • 2026年末の純負債30億ドル目標と借入期限・借入金利
  • 10億ドルの買戻し枠の実行額と株式報酬控除後の正味還元
  • テッセンダーロとの新会社統合の成立条件と少数株主持分
  • 米国の再生可能ディーゼル全体の生産能力・稼働率と競争企業の新設

倍率と資本コストの決め方

2025年の公式処理数量12.68・1.32・1.45百万トンとセグメント売上から原料トン当たり代理単価を作った。DGDの出荷ガロンと持分純利益は連結売上に重ねず、Fuelの利益に反映した。2035年の数量は畜産市場・回収シェア・コラーゲンの用途拡大から、価格は年3.5%の物価と付加価値の差から決めた。kは基本8.0%と事業の質で9.5%にした。PERはROEからのRONIC、数量・価格からのgを使う正当化式を基礎とし、現在や過去の市場倍率を使っていない。米国の設備賃借はASC842で負債計上済みであり、固定費は悲観に残した。基準時価総額との比較は最後に行った。なおfactsの2025年営業利益4.0億ドルと10-KのGAAP営業利益2.73億ドルには口径差があるため、財務正本はfactsとし、2025年の部門損益と2035年の予測の会計は別々に明示した。

資本コスト 9.5% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国の基準8.0%に、循環+1.0%、値決め力+0.5%、負債+0.5%、事業寿命−0.5%を加え9.5%。M&Aや燃料税制の個別の不確実性はkに重ねず、各筋書きの利益と確率で反映する。同領域のADMと同じ9.5%で、BGの10.0%より低い。負債は両社より重いが、副産物の処理は穀物商社より事業寿命が長い。

同じ業種(生活必需品)の AI 分析

割安 スプラウツ・ファーマーズ・マーケットSFM 健康志向の専門スーパーで独自商品と小型店の出店余地がある。既存店の失速と賃料負担を織り込んでも、十年の利益と正味還元から見た価値には大きな安全域がある。 本質価値との差 +154.8% · 10 年 割安(年 +21.1%) 割安 アルバートソンズACI 地域密着の食品スーパー大手。再建による利益回復の余地はあるが、顧客流出と重い負債が難点。10年価値はやや割安でも安全域は薄い。 本質価値との差 +46.4% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 イングレディオンINGR 高付加価値のでんぷんと食品原料に強い加工メーカー。汎用品の数量減と大型買収リスクはあるが、長期の稼ぐ力と還元を合わせた価値には安全域があり、割安と判断する。 本質価値との差 +41.7% · 10 年 割安(年 +12.7%) やや割安 スミスフィールド・フーズSFD 加工肉の強さが上流の市況変動を支える。支配株主と大型投資を割り引いても、10年価値は現値を約1割上回り、やや割安 本質価値との差 +21.1% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 クロロックスCLX 漂白剤・猫砂・ごみ袋・ピュレルの必需品ブランド。ERP 移行の傷・CEO 交代・借入増が重なり利益が谷にあるが、k 8.75% の利益ベースの正当化 PER で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +15.1% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 ピルグリムズ・プライドPPC 鶏肉需要は長寿命で規模も強いが、利益は市況と親会社に振れる。独立前提の価値はやや割安、少数株主の出口が最大の論点 本質価値との差 +11.0% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) 適正 マコーミックMKC 調味料で世界首位の安定事業。米国の数量は弱いが、k 8.25% の利益ベースの正当化 PER(その 8.5 割)で測った値は今の時価総額を上回り、ユニリーバ統合を除いた単体ではやや割安 本質価値との差 +10.0% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 アンベブABEV ブラジルの圧倒的なビール流通網と純現金は魅力だが、税制改革と数量停滞を織り込むと、10月23日基準の本質価値は市場価格を約16%下回り、やや割高。 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 コナグラ・ブランズCAG 冷凍食品と肉スナックには残る顧客がいるが、値決め力の弱さと重い買収負債が利益を削る。配当半減後も安全域は薄く、10年の確率加重価値はほぼ適正圏 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 シーボードSEB 簿価割れは目を引くが、低い資本効率も本物。硬い資産の床と利益の弱さが釣り合い、10年価値は適正圏 本質価値との差 −0.8% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 ペプシコPEP 飲料とスナックの二本柱だが、値下げと原料高で北米の利益が痩せている。利益ベースの正当化 PER(その 8.5 割)で測ると、本質価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −2.0% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ポストホールディングスPOST 食品の寄せ集めを買収と自社株買いで磨く会社だが、数量減と重い負債が相殺する。10年価値は今の時価総額とほぼ同じで、適正と見る 本質価値との差 −2.6% · 10 年 適正(年 +9.1%) 適正 ターゲットTGT 縮んだ総合量販が立て直しに投資する局面。成功すれば倍率以上に利益が戻り、競合に負ければ構造的に縮む。利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段は適正 本質価値との差 −3.2% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 クローガーKR 米国最大の伝統的な食品スーパー。占有率を毎年失う薄利の成熟事業だが、食料品は落ちにくく、利益ベースの正当化 PER(その 8 割)で見ると今の値段は適正 本質価値との差 −4.1% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ゼネラル・ミルズGIS 数量が縮み利益が 2 期続けて落ちた大手ブランド。価格投資は一巡したが、借金の重さを k に入れて確率を慎重側に厚くすると、本質価値は今の時価総額とほぼ同じで適正 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 BJsホールセール・クラブ・ホールディングスBJ 会員の継続と新規出店で利益は伸びるが、投資負担と競争も重い。今の値段はおおむね適正で、長期保有の安全域は薄い。 本質価値との差 −8.1% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 キンバリークラークKMB ハギーズ・クリネックスの北米首位と、IFP 売却後の身軽な形。北米の価格投資と中国の失速はあるが、k 8.5% の利益ベースの正当化 PER(来年の利益に約 15 倍)は今の PER 17 倍と近く、値段は適正 本質価値との差 −8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) やや割高 タイソン・フーズTSN 牛肉の赤字を鶏肉と加工食品が支える食肉大手。k 9.75% の正当化 PER(弱い堀で下限の 1 ÷ k に近い)で測ると、中立の価値は今を上回るが、期待の年率は k を下回り、適正 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +8.3%) やや割高 モルソン・クアーズ・ビバレッジTAP 米国ビールの縮小とシェア低下で利益が減る最中。それでも伸びのない会社の式(PER = 1 ÷ k = 10.5 倍)で測ると中立の 10 年後は今とほぼ同じで、確率を重ねるとやや割高 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 ユニリーバUL 世界的な日用品ブランドと新興国での数量成長は魅力だが、食品事業の再編と値上げ力の限界を考えると安全域は薄い。10年の本質価値ではやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 HLNHLN 治療用歯磨き剤のブランドと現金創出力は強いが、サプリメントの競争と借入負担を含めると安全域が約26%不足し、やや割高である。 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 ホーメル・フーズHRL 豚肉の原価高と撤退で利益が落ちた、配当 127 年の加工肉・外食の会社。借金は軽いが、利益ベースの正当化 PER(その 8 割)で測ると今の時価総額をやや下回り、適正 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 ブンゲ・グローバルBG 世界最大級の油糧種子の圧搾・穀物商社。2026 年は圧搾利幅が山で、ならした利益に弱い堀の正当化 PER(下限の 1 ÷ k = 10.0 倍)を当てると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +8.1%) やや割高 BTIBTI 紙巻きの強い値上げ力とVeloの成長を持つ世界大手。ただし数量減少と規制、買収の後遺症を考えると、10年価値に対して今はやや割高 本質価値との差 −15.1% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 ダラー・ゼネラルDG 農村の小型店の密度で食品の来店頻度を握る会社が、盛り損の削減と改装で利益率を戻す局面。今の値段はやや割高で、利益率の戻りが続くかが価値を分ける 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 レイノルズ・コンシューマー・プロダクツREYN 箔とごみ袋の首位ブランドは長く残るが、顧客集中と支配株主が安全域を削る。10年価値は今の時価総額を約17%下回り、やや割高 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 コンステレーション・ブランズSTZ モデロ・コロナの輸入ビール一本足。数量が縮む産業で純負債も重いが、伸びのない会社の正当化 PER(1 ÷ k)で測ると、中立の 10 年後は今の 0.94 倍で、還元を足しても資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 −16.5% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 クラフト・ハインツKHC ブランドは強いが数量が毎年縮む会社。k 9.0% の稼ぐ力(純利益 ÷ k)で測ると中立の価値は今の時価総額とほぼ同じで、確率を悲観側に置いた総合ではやや割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 ダラー・ツリーDLTR 裁量品が約半分の均一価格店が、多価格化と客層の広がりで利益率 9% 前後に乗せた局面。利益ベースの正当化 PER で測るとやや割高で、関税還付の一過性と客数の弱さから確率も慎重側に厚く置いた 本質価値との差 −17.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 ハーシーHSY チョコレート首位のブランドが、カカオ高の谷を価格改定で抜けた直後。k 7.5% の利益ベースの正当化 PER で測ると、値段はやや割高 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ザ・キャンベルズ・カンパニーCPB スープとラオズには長く残る堀があるが、スナックの数量減と重い借金が株主利益を削る。配当減額後も安全域は不足し、10年価値ではやや割高 本質価値との差 −20.3% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アルトリア・グループMO 数量が毎年 5% 減る紙巻きを値上げで支える高配当の縮む事業。名目の利益は横ばいで、伸びのない会社の正当化 PER(1 ÷ k)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −20.9% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 モンデリーズ・インターナショナルMDLZ 世界首位のビスケットと世界 2 位のチョコを持ち、カカオ高で利益が削られた谷にある。k 8.0% の利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段は中立の価値とほぼ同じで、確率を悲観側に置いた総合ではやや割高 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 コルゲート・パルモリブCL 歯磨きで世界首位とペット用療法食を持つ超安定企業。北米の数量減は重く、k 7.5% の利益ベースの正当化 PER(来年の利益に約 20 倍)で見ると今の PER 25 倍はやや高く、利益の質は高いがやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 KOFKOF 中南米の独占的な瓶詰め・配送網は長寿だが、設備投資と原液供給者への依存が重い。還元込みでも今の評価には安全域が薄く、やや割高 本質価値との差 −22.6% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 オリーズ・バーゲン・アウトレット・ホールディングスOLLI 店舗倍増の余地と仕入れの腕は魅力だが、既存店の弱さと固定家賃を考えると今の値段には安全域が乏しく、やや割高 本質価値との差 −23.2% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 シスコSYY 米国最大の外食向け食品卸。薄利の物流業で価格を決める力は弱いが、規模の経済と AI 効率化で利益は着実に伸びる。利益ベースの正当化 PER で見ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 プロクター・アンド・ギャンブルPG 世界最強の日用品ブランド群だが、PER 24 倍は k 7.5% の利益ベースの正当化 PER(来年の利益に約 19 倍)を上回る。数量の弱さを長期の成長に入れると、値段はやや割高 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 フレッシュペットFRPT 冷蔵棚と自社工場の堀で生鮮ペットフードを主流化する先駆者だが、大手参入後も高成長が続く前提が残り、利益ベースでは約2割のやや割高 本質価値との差 −24.5% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 コカ・コーラKO 世界最強のブランド原液事業。強い堀の利益ベースの正当化 PER で測っても、k 7.5% では中立の 10 年後が今の約 1.1 倍にとどまり、今の値段はやや割高 本質価値との差 −24.6% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 セルシウス・ホールディングスCELH 3ブランドとペプシコの販路は強みだが、主力の減速と優先株の取り分が重い。10年の期待価値ではやや割高とみる 本質価値との差 −25.3% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 プリモ・ブランズ・コーポレーションPRMB 全米最大級の水ブランドと宅配網は有力だが、大型統合の借金と値上げ力の弱さを考えると、10年価値は現状を下回りやや割高。 本質価値との差 −26.7% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 FMXFMX OXXOの店舗網とコカ・コーラの製造・配送網は強いが、少数株主持分と小売の資本負担が重い。10年価値は現在より約28%低く、やや割高 本質価値との差 −27.0% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 BUDBUD 世界首位のビール企業は中南米・アフリカの寡占で成長できるが、米国の飲酒減と借金が重い。10年の加重価値では割高。 本質価値との差 −27.2% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 キューリグ・ドクターペッパーKDP JDE ピーツの買収で純負債が時価総額の 6 割になった飲料・コーヒー複合。強い飲料と縮むポッドの綱引きで、借金の重さを k に入れると 10 年の中立は今の約 0.93 倍にとどまり、今の値段はやや割高 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 DEODEO ジョニーウォーカーとギネスの堀は強いが、米国のシェア喪失と高負債が重い。10年の還元込み本質価値は現状を下回り、割高。 本質価値との差 −28.2% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 JM スマッカーSJM コーヒーの値付けと借金返済で利益の底が見えたが、ブランドの堀は広がらず、k 8.75% の利益ベースの正当化 PER で測ると中立の価値は今とほぼ同じで、確率を悲観側に置いた総合ではやや割高 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) 割高 ケンビューKVUE タイレノール・リステリン・ニュートロジーナを持つが、数量は縮み、訴訟が再燃。買収条件に連動する株価に安全域は見えず、単体の本質価値はやや下 本質価値との差 −30.0% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 ラム・ウェストン・ホールディングスLW 北米の冷凍ポテトでは圧倒的な規模を持つが、海外の過剰設備と値下げ競争が収益を削る。10年後の利益回復を織り込んでも、今の株価には十分な安全域がなく割高 本質価値との差 −31.4% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 ブラウン・フォーマンBF-B ジャックダニエルを軸にした酒類の老舗。米国の飲酒減・関税・カナダの棚外しが重いが、財務は軽く、利益ベースの正当化 PER(下限の 1 ÷ k)で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −32.5% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドADM 価格を決める力のない農産物加工の循環株。バイオ燃料の追い風で 2026 年は利益の山。ならした利益に k 9.5% の稼ぐ力(弱い堀の下限 1 ÷ k = 10.5 倍)を当てると、値段は割高 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 フィリップ モリス インターナショナルPM 紙巻きの減りを煙の出ない製品で埋める成長株。強い堀の利益ベースの正当化 PER でも、資本コスト 7.5% に対して今の値段は割高 本質価値との差 −36.0% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 ウォルマートWMT 食品の規模・通販・広告で堀は広がる。だが今の PER 43 倍は、強い堀の利益ベースの正当化 PER(約 22 倍)の 2 倍近くで、割高 本質価値との差 −38.2% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 USフーズ・ホールディングUSFD 外食店の仕入れを支える配送網は残り、独立系レストラン向けのシェアも伸びる。ただし薄利と借金を考えると、現在の時価総額には安全域が乏しく割高である。 本質価値との差 −41.2% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 e.l.f.ビューティーELF 化粧品の市場シェア獲得力は卓越するが、買収と流行への依存を慎重に見る。10年後の利益成長を織り込んでも本質価値は現在より約44%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 チャーチ・アンド・ドワイトCHD 猫砂・洗濯・オーラルケアの強いブランドを買い足して伸びる必需品の中堅。ウォルマート依存と買収の失敗が影で、k 7.75% の利益ベースの正当化 PER で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −43.1% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 モンスタービバレッジMNST エナジー専業の高採算ブランド。利益ベースの正当化 PER で測っても、中立の 10 年後は今の時価総額の約 0.87 倍にとどまり、今の値段は割高 本質価値との差 −46.2% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 コカ・コーラ・コンソリデーティッドCOKE 14州に広がるコカ・コーラの独占販売網は強いが、原液とブランドは他社のもの。借入を伴う巨額自社株買い後の価格には安全域が乏しく、10年価値では割高。 本質価値との差 −48.1% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 コストコ・ホールセールCOST 会費が利益の半分を生む堀は本物だが、PER 47.6 倍は成熟後の約 2 倍。10 年の年率は資本コスト 7.5% に届かず割高 本質価値との差 −49.9% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 パフォーマンス・フード・グループPFGC 外食とコンビニを支える大型食品卸。配送網は10年後も必要だが、薄利と買収負債が株主利益を削る。独立店での成長を認めても、現値には安全域が乏しく割高と見る 本質価値との差 −51.4% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 エスティ ローダーEL 高級美容の名門が再建の途中。利益率は戻るが、利益ベースの正当化 PER(k 9.25%・ROE 25% 台で来年の利益に約 14 倍)では今の約 380 億ドルは回復を先取りしており、割高 本質価値との差 −52.0% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 ケーシーズ・ゼネラル・ストアーズCASY 米国 3 位のコンビニ。小さな町の寡占と調理品で伸びる良質な事業だが、燃料粗利が高止まりの今、GAAP の約 36 倍は利益ベースの正当化 PER(約 15 倍)の倍以上で割高 本質価値との差 −58.8% · 10 年 割高(年 −2.5%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. Darling Ingredients 2026 Investor Day、世界シェア・能力・キャッシュ配分の長期説明(2026年5月)
  2. Darling Ingredients 2026年第2四半期決算発表、部門別実績・買収・負債(2026年7月30日)
  3. Darling Ingredients DGD第3四半期速報と通期EBITDA見通し(2026年10月22日)

分析日 2026-10-28