株譜
AI 銘柄分析 · 生活必需品 · 試作

マコーミック MKC

調味料で世界首位の安定事業。米国の数量は弱いが、k 8.25% の利益ベースの正当化 PER(その 8.5 割)で測った値は今の時価総額を上回り、ユニリーバ統合を除いた単体ではやや割安

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)52.02 ドル140 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)48.7 ドル131 億ドル差 +6.8%
10 年後から見ると 適正 価値 52.02 ドル140 億ドル · 差 +6.8% · 期待の年率 +7.2%
期待の年率リターン(10 年)+7.2%資本コスト比 −1.0 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

マコーミックは、スパイス・ハーブ・調味料の世界最大手で、消費者向け(マコーミック、ローリーズ、フランクス レッドホット、チョルーラ、オールドベイ、シュワルツなど。2025 年 11 月期の売上 39.5 億ドル)と、外食チェーン・食品メーカー向けの配合調味料(フレーバー・ソリューション、同 28.9 億ドル)の 2 本で稼ぐ。2026 年 1 月にメキシコの合弁会社の持ち分を 50% から 75% に引き上げて連結に入れ(売上は年約 8 億ドル増える)、2026 年 11 月期は売上 13〜17% 増、調整後営業利益 16〜20% 増の見通し。ただし増収の大半は買収で、有機の伸びは 1〜3%、消費者向けアメリカは数量が 2.5% 減っている。

2026 年 3 月に発表されたユニリーバ・フーズ(ヘルマンズ、クノール)との統合は、完了が 2027 年半ばで未成立のため、この分析は今の会社だけで書く。統合は売上約 200 億ドルの会社に既存株主の持ち分 35% で入るもので、株価は 2026 年 4 月に 7 年ぶりの安値をつけ、その後も低迷し、今の時価総額は約 125 億ドル。

バリュー投資の観点では、資本コスト 8.25%(基本 8.0% + quality +0.25%)、長期の g 約 3.7%(数量の伸び 約 0.2〜1.5% + 価格 約 3%)、自己資本 ROE 約 18% の利益ベースの正当化 PER は来年の利益に約 16 倍。その 8.5 割を使い、10 年後の利益に約 14 倍。中立の 10 年後は売上 114.8 億ドル、調整後営業利益 20.3 億ドル、純利益 12.8 億ドル、時価総額 約 179 億ドル(今の約 1.4 倍)。数量の弱さと PB・値上げの限界を悲観側の確率に入れても、総合は今の時価総額を約 12% 上回る、やや割安と出る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、マコーミックは「10 年後も存在し、今と同じか今より強い」公算が大きい数少ない食品事業である。スパイスは調理の必需品で、ブランドを変える動機が小さく、1 つ数ドルの商品に値上げが通る。堀は広がらなくても、狭まりにくい。ただし最近の消費者向けアメリカの数量減(2026 年 6〜8 月期 2.5% 減)と、レシピ ミックスの不調が示すように、堀は一枚岩ではなく、ミックスや調理ソースの領域では PB と大手に押されている。

オーナー利益は、2026 年 11 月期の調整後純利益 約 8.3 億ドル(調整後 EPS 見通しの中央 × 株数)から、株式報酬(約 0.5 億ドル)を引き、設備投資と償却がほぼ釣り合うので約 8 億ドル弱。今の時価総額 約 125 億ドルはその約 15 倍で、配当利回りは約 4.1%。資本配分は 2017 年のフレンチズ・フランクス、2020 年のチョルーラのように大型買収を繰り返し、のれん・無形資産が重い点は評価が分かれる。ユニリーバ・フーズは 448 億ドルの大型案件で、成立すれば会社の性格が変わる(既存株主の持ち分は 35% に下がり、純負債/EBITDA は約 4 倍)ため、そもそも「わかる事業」の外に出る危険があり、確信度を下げる材料になる。

安全域は、悲観の筋書きでも純利益 ÷ k の稼ぐ力(倍率 10〜12 倍)が残り、配当を賄える点にある。式の値(ROE 約 18%・g 約 3.7%・k 8.25%)は来年の利益に約 16 倍で、今の 15 倍との差は小さく、割安の度合いは薄い。確信度は中程度。

何で稼ぐ会社か

2 つの事業で稼ぐ。消費者向け(2025 年 11 月期 売上 39.5 億ドル、営業利益 約 7.4 億ドル、率 約 18.6%)は、小売の棚で売るスパイス・ハーブ・シーズニング、レシピ ミックス(ローリーズなど)、ホットソース(フランクス レッドホット、チョルーラ)、アジア・欧州の地域ブランド。地域はアメリカ・EMEA(シュワルツ、ドゥクロスなど)・アジア太平洋に分かれる。フレーバー・ソリューション(同 28.9 億ドル、営業利益 3.6 億ドル、率 12.4%)は、外食チェーン(QSR)の味付け、食品メーカーのスナック・加工食品向けのシーズニングや香料(FONA)で、顧客の商品に溶け込む部品なので切り替えに費用がかかり、顧客の開発に合わせて 5〜10 年の付き合いになりやすい。

収益の仕組みは数量 × 価格。数量は家庭の調理の回数と外食の来店数、価格は原料(コショウ・バニラ・唐辛子など農産物)と関税・物流の転嫁で決まる。原料は農産物で価格が荒れるが、マコーミックは年間契約と価格改定で粗利益率を 37〜40% に保つ(2026 年は 39% 台)。

2026 年 1 月の取得で、マコーミック・デ・メヒコ(マヨネーズ『マコーミック』、ハーブ・スパイス)が連結に入った。売上 年約 8 億ドルで、営業利益率は消費者向け平均より高い(推定 約 23%)。持ち分は 75%、残り 25% は合弁相手のグルポ・エルデスで、その分の利益は帰属利益から引く。この分析ではセグメントを消費者向け・フレーバー・ソリューション・メキシコの 3 つに置き、数量(推定)× 単価で積む。本社費は各セグメントの営業利益に配賦済み(会社の開示どおり)。

優良さと弱いところ

堀は 3 つある。第 1 にブランドの定番性:スパイスはキッチンの棚に常備され、1 つの瓶の単価が小さいため、消費者は値段で乗り換えにくい。米国の小売での占有率は首位(古い開示で主要市場 40〜60%、他社の大半は 3% 未満。推定)で、世界の香辛料・ハーブ市場(約 190 億ドル)の約 2 割を占める。第 2 に調達:約 150 の国と地域で売る規模と、世界各地の産地から原料を集める調達・品質管理は、小さな競合に真似できない。第 3 にフレーバー・ソリューションの切り替えの費用:顧客の商品の味そのものを作るので、変えると味が変わる。

弱い所も明確。第 1 に利益率の伸び悩み:営業利益率は 2019〜2020 年の 18% 台から 2022 年に 14% 台へ下がり、2025 年は 16.0%。原料・物流・関税のたびに価格転嫁が遅れる。第 2 に消費者向けアメリカの数量の弱さ:2026 年 6〜8 月期は数量 2.5% 減。レシピ ミックスが競合の販促・棚の配置変更・値ごろ感の高い商品への移行で苦戦し、需要がメキシコ系の通路に移った。第 3 に資本配分:2017 年のフレンチズ・フランクス レッドホット(レキット ベンキーザーの食品部門、約 42 億ドル)、2020 年の FONA・チョルーラなどの大型買収で、のれん・無形資産が総資産の約 7 割に達し、自己資本 ROE は 2018 年の約 29% から 2025 年 13.8% へ下がった。経営は数量より価格で利益を出す傾向があり、その持続性が論点。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

加工食品の中でも調味料は、数量が安定して名目 4〜5% で伸びる珍しい領域。理由は、調理が外食から家庭へ移るほど使う量が増える(浮いた費用でスパイスを買う)、1 食あたりの原料費が小さく価格改定が通りやすい、新興国の食の洋風化で市場が広がる、の 3 点。大手の加工食品(クラフト・ハインツ、ゼネラル・ミルズ、JM スマッカー)は数量が毎年 1〜3% 縮んでいるのと対照的だが、マコーミックの消費者向けアメリカも直近は数量が縮み、調味料も PB・価格の天井から無縁ではない。

競争:小売ではウォルマートのグレートバリューなど PB と、バディアなど専門の中堅が、価格で攻める(いずれも推定)。レシピ ミックスはゼネラル・ミルズのオールドエルパソなどメキシコ系と棚を争う。フレーバー・ソリューションは外食チェーンの来店数(QSR 客数)の影響を受け、キーリー、ジボダン、IFF、グリフィス・フーズなどと競う(推定)。

循環のどこにいるか:2025〜2026 年は原料・関税・物流で原価インフレが 6〜7%(会社の見通し)と高く、粗利益率は関税還付(IEEPA、約 0.35 ポイント)も含めて 100〜120bp 上がる見通しだが、第 4 四半期は包装材の供給制約で数量が最大 1 ポイント減る。構造の変化:消費者の値ごろ感志向(家庭で食材を買って調味料で味を付ける需要は追い風)、米国の中低所得層の PB への移行、GLP-1 薬の普及による食べる量の減少(調味料への影響は小さいとみるが、会社は決算で触れていない)。

資本政策と M&A

還元は配当が中心:配当は長年の増配が続いており、年間の配当総額は約 5.2 億ドル(純利益の約 6 割)。自社株買いは株式報酬による増加分を打ち消す程度(2026 年は 9 か月で 0.1 億ドル)。2026 年 6〜8 月期末の純負債/EBITDA は約 2.9 倍で、メキシコ取得(7.5 億ドル)で上がり、借金の返済が優先。

M&A は、2017 年のフレンチズ・フランクス レッドホット(レキット ベンキーザーの食品部門、約 42 億ドル)、2020 年の FONA(香料)とチョルーラ、2026 年のメキシコと、数年に 1 度は大きな買収を行い、ボルトオンも続ける。最大の案件は 2026 年 3 月発表のユニリーバ・フーズ(現金 157 億ドル + 株式 約 291 億ドル、評価額 約 448 億ドル)で、完了後は純負債/EBITDA 約 4 倍、2 年で 3 倍が目標、コスト相乗は約 6 億ドル。ユニリーバ株主が統合後の 65% を持つ。成立前なので単体で評価し、成立した時の損得は文章と確率で触れる。

借金は借り換えで約 5.75% に上がる(10 年国債 5% + 上乗せ 0.75%。格付けの高い会社)。支払利息は 2026 年 11 月期で約 2.0 億ドル(調整後の推定)、10 年後に約 2.6 億ドル(中立)。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

マコーミックは調味料という加工食品で最も強い領域にいて、数量が減る大手ブランドとは別の筋書きを持つ。2026 年 6〜8 月期は、EMEA の消費者向けが有機 5.0%(数量 2.0%・価格 3.0%、11 四半期連続の数量増)、アジア太平洋が同 4.4%、フレーバー・ソリューションのアジアが同 8.3%(数量 10%)と、アメリカ以外は数量で伸びている。メキシコの取得は、年約 8 億ドルの売上と推定 23% 前後の営業利益率を足し、数量主導の成長(マヨネーズとハーブ)を会社に持ち込む。会社の長期目標(売上 4〜6%、営業利益 7〜9%、EPS 8〜11%)の下限でも、利益の伸びは売上を上回る。

アメリカの消費者向けの数量減は、レシピ ミックスという棚の一部の不調で、中核のスパイス・ハーブではない。パッケージ素材の短期的な不足、牛肉・魚介の高値、外食チェーンの来店減(サイクロスポラの発生)は一時的で、物価 3.5% の世界では家庭で食材を買い調味料で味を付ける需要が続く。原価インフレ(6〜7%)は 2026 年にピークで、粗利益率は 2025 年の 37.5% から 39% 台へ上がった。コスト削減(CCI)、関税の還付、ミックス改善で営業利益率は消費者向け 19〜21.5%、フレーバー・ソリューション 14.5〜16.5% まで届く。

財務は強い。純負債/EBITDA は 2026 年 8 月で約 2.9 倍、FCF は純利益とほぼ同額で、配当を払っても毎年 3〜4 億ドルの借金を返せ、2028 年には 2.5 倍を割る。今の時価総額(約 125 億ドル)は 2026 年 11 月期の調整後利益の約 15 倍で、k 8.25% の式の値(来年の利益に約 16 倍)とほぼ同じ水準にある。

慎重な見方

売上の大きな部分を占める米国の消費者向けは、この先も数量が伸びないと読むべき。2026 年 6〜8 月期の消費者向けアメリカは有機で 0.3% 減、数量は 2.5% 減で、価格を上げても取り戻せていない。会社自身がレシピ ミックスの回復を「予想より遅い」とし、競合の販促と棚の配置変更、値ごろ感の高い商品への移行が理由だと述べる。中低所得層はウォルマートの PB など安い商品へ移り、スパイスのような単価の小さい商品は PB との価格差が小さく乗り換えやすい。

利益の質にも疑いがある。2026 年 11 月期の調整後営業利益は +16〜20% だが、メキシコの寄与(推定 約 2 億ドル)を除くと、ほぼ横ばい(推定 0〜+2%)で、粗利益率の改善は関税還付(約 0.35 ポイント)という一回限りの要素を含む。原価インフレが 6〜7% に上がる中、2027 年の見通しは未公表。調整後の数字は特別費(買収費用・減損)を戻しているので、GAAP の利益は 2026 年 6〜8 月期で 56.7% 減。

最大の不確実性はユニリーバ・フーズ。成立すれば、売上約 200 億ドルの会社に既存株主の持ち分は 35% で入り、純負債/EBITDA は約 4 倍に上がり、2 年で 3 倍に下げる計画。成立前の今も、統合準備の費用・人材・経営の関心が本業の消費者向けアメリカの立て直しを遅らせ、規制(上院議員から審査強化の要請)で長引く。単体で書いても、のれん・無形資産が総資産の 7 割という資産の重さは、減損のリスクを残す。

どちらに重みを置いたか

楽観の見方は、アメリカ以外の数量成長・メキシコの上積み・調味料の価格を決める力が強く、慎重な見方は、アメリカの数量減が構造的で、利益の改善が一回限りの要素に頼る点が強い。双方を取り入れ、中立は消費者向けの数量を 2026 年 −0.8%・2027 年 −0.3%・2028 年 +0.3%(その後 +0.8%)、価格を 2026 年 +2.0%・2027 年 +2.5%・2028 年以降 +3.0% と物価(3.5%)の下に置き、営業利益率は 10 年で消費者向け 17.8% → 19.0%、フレーバー・ソリューション 12.7% → 14.2% までしか戻さない。確率は中立を最も厚く(10 年 38%)、悲観側(やや悲観と悲観の合計 35%)を楽観側(同 27%)より厚くした。倍率は式の 8.5〜9 割に置き、総合の差は約 +12% で「やや割安」と出る。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 62.07 ドル167 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 35.56 ドル96 億ドル)。 今の値に割り戻すと 52.02 ドル140 億ドル、今との差 +6.8%、 期待の年率 +7.2%(資本コスト 8.3%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 7% 108.20 ドル292 億ドル 49.74 ドル134 億ドル +224.3% +12.5% 11.06 ドル30 億ドル
やや楽観 20% 85.89 ドル231 億ドル 42.69 ドル115 億ドル +164.0% +10.2% 25.72 ドル69 億ドル
中立 38% 66.37 ドル179 億ドル 37.86 ドル102 億ドル +114.0% +7.9% 39.61 ドル107 億ドル
やや悲観 24% 41.72 ドル112 億ドル 28.95 ドル78 億ドル +45.1% +3.8% 16.96 ドル46 億ドル
悲観 11% 18.97 ドル51 億ドル 20.04 ドル54 億ドル −19.9% −2.2% 4.29 ドル12 億ドル
加重平均100% 62.07 ドル167 億ドル35.56 ドル96 億ドル +100.4% +7.2% 97.63 ドル263 億ドル

今の株価時価総額 48.71 ドル131 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.3% を下回るほど割高。

楽観 7% 楽観:アメリカの数量が戻り、調味料の価格を決める力が続く 利益 17 億ドル · PER 17.4 倍 · 株価時価総額 108.20 ドル292 億ドル

2035 年 11 月期、消費者向けの数量は年 +1.8%(アメリカの数量が戻り、EMEA・アジアが +3%)、価格は年 +3.5% と物価並み。売上は消費者向け 63.0 億ドル、フレーバー・ソリューション 51.1 億ドル(数量 +2.8%・価格 +3.5%)、メキシコ 16.9 億ドル。営業利益率は消費者向け 21.5%、フレーバー・ソリューション 16.5%、メキシコ 25%。売上 131.0 億ドル、調整後営業利益 26.2 億ドル(率 20.0%)、純利益 16.8 億ドル。純負債/EBITDA は 2.0 倍を保ち、借金を返した後は自社株買いも足し、10 年の正味還元は約 134 億ドル。

  • 消費者向け:数量 82.8(販売トン数(万トン、推定))× 価格 7.61(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 63 億ドル・営業利益 14 億ドル。数量 2026 -0.8%・2027 +0.8%・2028 +1.8%、その後 +1.8%/年;価格 2026 +2.0%・2027 +3.0%・2028 +3.5%、その後 +3.5%/年
  • フレーバー・ソリューション:数量 115(販売トン数(万トン、推定))× 価格 4.44(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 51 億ドル・営業利益 8 億ドル。数量 2026 +0.3%・2027 +2.0%・2028 +2.8%、その後 +2.8%/年;価格 2026 +2.0%・2027 +3.2%・2028 +3.5%、その後 +3.5%/年
  • マコーミック・デ・メヒコ:数量 46.3(販売トン数(万トン、推定))× 価格 3.65(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 17 億ドル・営業利益 4 億ドル。数量 2026 +2.5%・2027 +3.5%・2028 +4.0%、その後 +4.0%/年;価格 2026 +3.0%・2027 +3.5%・2028 +3.5%、その後 +3.5%/年

倍率:ROE 29.5%、k 8.25%(基本 8.0% + quality +0.2%)、残る割合 普通 1/2、RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 18.9%、g 4.0%(事業の数量 × シェア × 価格から出した値。ROE から出していない)で、正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 18.5 倍(来年の利益に対して)。数量が戻り価格も通る筋書きだが、g は上限の 4% に置いた(前は 4.5%)。上限の 9.0 割に置いた。10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) で 17.4 倍。時価総額 = 純利益 17 億ドル × 17.4 倍 = 292 億ドル。

確率:ブランドと調達の堀が続き、メキシコとアジアが伸びる。楽観は成立条件が多く、また今の売上が大きく上振れる必要があるので 7%。

やや楽観 20% やや楽観:数量は年 +1% 前後、利益率は 18.8% まで上がる 利益 15 億ドル · PER 16.0 倍 · 株価時価総額 85.89 ドル231 億ドル

2035 年 11 月期、消費者向けの数量は年 +1.2%、価格は年 +3.3%。フレーバー・ソリューションは数量 +2.0%・価格 +3.3%、メキシコは数量 +3.5%・価格 +3.5%。営業利益率は消費者向け 20.2%、フレーバー・ソリューション 15.2%、メキシコ 24%。売上 121.9 億ドル、調整後営業利益 22.9 億ドル(率 18.8%)、純利益 14.5 億ドル。アメリカのレシピ ミックスは PB・メキシコ系との差を縮めて数量減が止まり、原価インフレは価格改定とコスト削減(CCI)で吸収する。純負債/EBITDA は 2.0 倍、10 年の正味還元は約 115 億ドル。

  • 消費者向け:数量 78.6(販売トン数(万トン、推定))× 価格 7.48(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 59 億ドル・営業利益 12 億ドル。数量 2026 -0.8%・2027 +0.3%・2028 +1.2%、その後 +1.2%/年;価格 2026 +2.0%・2027 +2.8%・2028 +3.3%、その後 +3.3%/年
  • フレーバー・ソリューション:数量 108(販売トン数(万トン、推定))× 価格 4.36(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 47 億ドル・営業利益 7 億ドル。数量 2026 +0.3%・2027 +1.5%・2028 +2.0%、その後 +2.0%/年;価格 2026 +2.0%・2027 +3.0%・2028 +3.3%、その後 +3.3%/年
  • マコーミック・デ・メヒコ:数量 44.3(販売トン数(万トン、推定))× 価格 3.65(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 16 億ドル・営業利益 4 億ドル。数量 2026 +2.5%・2027 +3.0%・2028 +3.5%、その後 +3.5%/年;価格 2026 +3.0%・2027 +3.5%・2028 +3.5%、その後 +3.5%/年

倍率:ROE 22.7%、k 8.25%(基本 8.0% + quality +0.2%)、残る割合 普通 1/2、RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 15.5%、g 4.0%(事業の数量 × シェア × 価格から出した値。ROE から出していない)で、正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 17.4 倍(来年の利益に対して)。g は上限の 4% に置いた(前は 4.3%)。上限の 8.8 割に置いた。10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) で 16.0 倍。時価総額 = 純利益 14 億ドル × 16.0 倍 = 231 億ドル。

確率:アメリカの数量が横ばいへ戻り、EMEA・アジアの成長が続く。利益率は小幅に改善。20% に置いた。

中立 38% 中立:占有率は守り、価格は物価を下回り、利益は 4〜5% ずつ増える 利益 13 億ドル · PER 14.0 倍 · 株価時価総額 66.37 ドル179 億ドル

2035 年 11 月期、消費者向けの数量は年 +0.8%(市場の伸び +0.5%・占有率 +0.3%)、価格は年 +3.0%(物価 3.5% を 0.5 ポイント下回る。PB との価格差のため)。売上は消費者向け 54.9 億ドル、フレーバー・ソリューション 44.5 億ドル(数量 +1.5%・価格 +3.2%)、メキシコ 15.5 億ドル(数量 +3.0%・価格 +3.5%)。営業利益率は消費者向け 19.0%、フレーバー・ソリューション 14.2%、メキシコ 23% で、2019〜2020 年の高水準(18%)を全社で上回らない。売上 114.8 億ドル、調整後営業利益 20.3 億ドル(率 17.7%)、純利益 12.8 億ドル。純負債/EBITDA は 2.0 倍を保ち、10 年の正味還元は約 102 億ドル。

  • 消費者向け:数量 75.3(販売トン数(万トン、推定))× 価格 7.28(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 55 億ドル・営業利益 10 億ドル。数量 2026 -0.8%・2027 -0.3%・2028 +0.3%、その後 +0.8%/年;価格 2026 +2.0%・2027 +2.5%・2028 +3.0%、その後 +3.0%/年
  • フレーバー・ソリューション:数量 103(販売トン数(万トン、推定))× 価格 4.32(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 45 億ドル・営業利益 6 億ドル。数量 2026 +0.3%・2027 +1.0%・2028 +1.5%、その後 +1.5%/年;価格 2026 +2.0%・2027 +2.8%・2028 +3.2%、その後 +3.2%/年
  • マコーミック・デ・メヒコ:数量 42.5(販売トン数(万トン、推定))× 価格 3.65(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 16 億ドル・営業利益 4 億ドル。数量 2026 +2.5%・2027 +2.5%・2028 +3.0%、その後 +3.0%/年;価格 2026 +3.0%・2027 +3.5%・2028 +3.5%、その後 +3.5%/年

倍率:ROE 18.3%、k 8.25%(基本 8.0% + quality +0.2%)、残る割合 普通 1/2、RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 13.3%、g 3.7%(事業の数量 × シェア × 価格から出した値。ROE から出していない)で、正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 15.8 倍(来年の利益に対して)。米国の数量の弱さとユニリーバ統合の不確かさで上限の 8.5 割。上限の 8.5 割に置いた。10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) で 14.0 倍。時価総額 = 純利益 13 億ドル × 14.0 倍 = 179 億ドル。

確率:アメリカの数量は 2030 年代に横ばい〜小幅プラス、価格は物価を 0.5 ポイント下回る。調味料の領域の平均的な落としどころ。

やや悲観 24% やや悲観:数量が縮み、利益率が 15.9% に下がる 利益 10 億ドル · PER 11.6 倍 · 株価時価総額 41.72 ドル112 億ドル

2035 年 11 月期、消費者向けの数量は年 −0.5%(アメリカは −1.5%、EMEA・アジアは +1.5%)、価格は年 +2.5%。フレーバー・ソリューションは数量 +0.5%・価格 +2.8%、メキシコは数量 +2.0%・価格 +3.0%。営業利益率は消費者向け 17.5%、フレーバー・ソリューション 12.5%、メキシコ 20%。売上 100.1 億ドル、調整後営業利益 15.9 億ドル(率 15.9%)、純利益 9.7 億ドル。純負債/EBITDA は 2.1 倍、10 年の正味還元は約 78 億ドル。

  • 消費者向け:数量 67.5(販売トン数(万トン、推定))× 価格 6.99(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 47 億ドル・営業利益 8 億ドル。数量 2026 -0.8%・2027 -1.0%・2028 -0.8%、その後 -0.5%/年;価格 2026 +2.0%・2027 +2.3%・2028 +2.5%、その後 +2.5%/年
  • フレーバー・ソリューション:数量 94.3(販売トン数(万トン、推定))× 価格 4.17(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 39 億ドル・営業利益 5 億ドル。数量 2026 +0.3%・2027 +0.0%・2028 +0.5%、その後 +0.5%/年;価格 2026 +2.0%・2027 +2.5%・2028 +2.8%、その後 +2.8%/年
  • マコーミック・デ・メヒコ:数量 38.9(販売トン数(万トン、推定))× 価格 3.49(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 14 億ドル・営業利益 3 億ドル。数量 2026 +2.5%・2027 +1.5%・2028 +2.0%、その後 +2.0%/年;価格 2026 +3.0%・2027 +3.0%・2028 +3.0%、その後 +3.0%/年

倍率:ROE 12.6%、k 8.25%(基本 8.0% + quality +0.2%)、残る割合 普通 1/2、RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 10.4%、g 2.6%(事業の数量 × シェア × 価格から出した値。ROE から出していない)で、正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 13.3 倍(来年の利益に対して)。悲観側も純利益と ROE から式で出し、市場の倍率は使わない。上限の 8.5 割に置いた。10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) で 11.6 倍。時価総額 = 純利益 10 億ドル × 11.6 倍 = 112 億ドル。

確率:アメリカの数量が年 −0.5〜−0.8% で縮み、PB と価格の天井で利益率が下がる。慎重な見方の論点を重く見て 24%。

悲観 11% 悲観:構造的に負け、減損と利益率の低下で利益が半分に 利益 5 億ドル · PER 10.4 倍 · 株価時価総額 18.97 ドル51 億ドル

2035 年 11 月期、消費者向けの数量は年 −2.5%、価格は年 +1.8% にとどまり、売上は消費者向け 37.6 億ドルへ縮む。フレーバー・ソリューションは数量 −1.0%・価格 +2.0%、メキシコは数量 +0.5%・価格 +2.5%。営業利益率は消費者向け 14.0%、フレーバー・ソリューション 9.0%、メキシコ 15%。売上 81.4 億ドル、調整後営業利益 9.9 億ドル(率 12.2%)、GAAP の営業利益は 8.9 億ドル、純利益 4.9 億ドル。のれん・無形資産の減損が 2029 年 約 12 億ドルと 2033 年 約 8 億ドル(合計 約 20 億ドル)出て、自己資本は 53 億ドルへ減る。配当は据え置き、10 年の正味還元は約 54 億ドル。

  • 消費者向け:数量 57.0(販売トン数(万トン、推定))× 価格 6.60(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 38 億ドル・営業利益 5 億ドル。数量 2026 -0.8%・2027 -2.0%・2028 -2.5%、その後 -2.5%/年;価格 2026 +2.0%・2027 +2.0%・2028 +1.8%、その後 +1.8%/年
  • フレーバー・ソリューション:数量 82.7(販売トン数(万トン、推定))× 価格 3.91(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 32 億ドル・営業利益 3 億ドル。数量 2026 +0.3%・2027 -1.0%・2028 -1.0%、その後 -1.0%/年;価格 2026 +2.0%・2027 +2.2%・2028 +2.0%、その後 +2.0%/年
  • マコーミック・デ・メヒコ:数量 34.2(販売トン数(万トン、推定))× 価格 3.34(1 キロあたり平均単価(ドル))→ 売上 11 億ドル・営業利益 2 億ドル。数量 2026 +2.5%・2027 +0.5%・2028 +0.5%、その後 +0.5%/年;価格 2026 +3.0%・2027 +2.5%・2028 +2.5%、その後 +2.5%/年

倍率:ROE 9.2%、k 8.25%(基本 8.0% + quality +0.2%)、残る割合 普通 1/2、RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 8.7%、g 0.7%(事業の数量 × シェア × 価格から出した値。ROE から出していない)で、正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 12.2 倍(来年の利益に対して)。悲観側も純利益と ROE から式で出し、市場の倍率は使わない。上限の 8.5 割に置いた。10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) で 10.4 倍。時価総額 = 純利益 5 億ドル × 10.4 倍 = 51 億ドル。

確率:PB・値ごろ感の高い商品への移行で数量が年 −2.5% 縮み、利益率が 12% まで下がる。ユニリーバ統合を除く単体でも、のれんが重い会社の減損リスクがあり 11%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

消費者向け

小売の棚で売るスパイス・ハーブ・調味料、レシピ ミックス、ホットソース(フランクス、チョルーラ)。アメリカ・EMEA・アジア太平洋。メキシコを除く。

数量販売トン数(万トン、推定)価格1 キロあたり平均単価(ドル)売上営業利益
今 2025/12 71.8 5.50 40 7
10 年後 中立 75.3 7.28 55 10

取り方:2025 年 11 月期の消費者向けの売上 39.5 億ドル(有機は数量主導で +2%)と調整後営業利益(全体 10.94 億ドル − フレーバー・ソリューション 3.59 億ドル = 約 7.35 億ドル、率 18.6%)。数量は開示が無いので、スパイス(高単価)とミックス・ソースの混合の平均単価を 1 キロあたり約 5.5 ドルと置いて約 72 万トンに逆算した推定。2026 年 6〜8 月期は有機 +1.1%(数量 −1.1・価格 +2.2、アメリカは数量 −2.5)。

フレーバー・ソリューション

外食チェーン(QSR)と食品メーカー向けの配合調味料・香料。顧客の商品の味の部品で、切り替えに費用がかかる。メキシコを除く。

数量販売トン数(万トン、推定)価格1 キロあたり平均単価(ドル)売上営業利益
今 2025/12 90.3 3.20 29 4
10 年後 中立 103 4.32 45 6

取り方:2025 年 11 月期のフレーバー・ソリューションの売上 28.9 億ドル(有機 +1%、価格主導)と調整後営業利益 3.59 億ドル(+9%、率 12.4%)。シーズニング・香料の混合の平均単価を 1 キロあたり約 3.2 ドルと置いて約 90 万トンに逆算した推定。2026 年 6〜8 月期は有機 +3.0%(数量 +0.8・価格 +2.2)、アジアは数量 +10%。

マコーミック・デ・メヒコ

メキシコの合弁会社。マヨネーズ『マコーミック』・ハーブとスパイス。2026 年 1 月に持ち分 75% で連結(25% は合弁相手)。連結前の 2025 年は持分法で入っていたため、ここでは 100% ベースの推定で置く。

数量販売トン数(万トン、推定)価格1 キロあたり平均単価(ドル)売上営業利益
今 2025/12 31.9 2.60 8 2
10 年後 中立 42.5 3.65 16 4

取り方:2025 年 11 月期は連結前で、売上は 100% ベースの推定。2026 年の連結寄与(売上の 11〜13%=約 7.5〜9 億ドル。2〜5 月の 6 か月で 4.04 億ドル、6〜8 月期 約 2.5 億ドル)から逆算して 8.3 億ドルと置き、営業利益率は取得の倍率(EBITDA の約 12 倍)と 2026 年の見通し(調整後営業利益 +16〜20% のうち有機分は小さい)から約 23%(営業利益 1.9 億ドル)と推定。マヨネーズ・ハーブの混合の平均単価を 1 キロあたり約 2.6 ドルと置いて約 32 万トンに逆算した推定。

リスクと懸念

アメリカの消費者向けの数量減とレシピ ミックスの不調

2026 年 6〜8 月期の消費者向けアメリカは数量 2.5% 減、有機 0.3% 減。会社は回復が「予想より遅い」とし、競合の販促・小売の棚の配置変更・値ごろ感の高い商品への移行・需要のメキシコ系通路への移動を挙げた。数量が戻らなければ中立の想定(2028 年に +0.3%)が崩れ、価格を上げて利益を守る余地も PB との価格差で限られる。

ユニリーバ・フーズ統合の成否と財務

2026 年 3 月発表の約 448 億ドルの統合は 2027 年半ばの完了予定。成立すると既存株主の持ち分は 35% に下がり、純負債/EBITDA は約 4 倍に上がる。規制(上院議員が審査強化を要請)や株主の反対で破談すれば、準備費用と経営の関心の逸失が残る。この分析は単体で書いているため、成立した時の損得は別に見る必要がある。

原価インフレと関税

2026 年の原価インフレの見通しは 1 桁台半ばから 6〜7% に上がり、第 4 四半期は粗利益率が前年を下回る見込み。関税還付(IEEPA、約 0.35 ポイント)は一回限りで、2027 年は消える。物流費・包装材の供給制約(第 4 四半期の数量を最大 1 ポイント押し下げ)も含め、価格改定が遅れると営業利益率は消費者向け・フレーバー・ソリューションとも下がる。

のれん・無形資産の重さと減損

2026 年 8 月時点で、のれん 63 億ドル・無形資産 50 億ドルが総資産の約 7 割を占める。2026 年 6〜8 月期にもマレーシアのコショウ調達案件などの減損(約 0.4 億ドル)を計上した。数量が弱いブランド(レシピ ミックスなど)で減損が続けば、自己資本 ROE は下がり、配当余力にも響く。

フレーバー・ソリューションの外食・食品メーカーの需要

外食チェーン(QSR)の来店減(2026 年 6〜8 月期の EMEA は数量 1.0% 減、アメリカは数量 0.1% 減)と、食品メーカー(CPG)の数量減が、フレーバー・ソリューションを直撃する。会社は QSR・CPG の弱さが年内続くと述べた。顧客の集中度が高く、大口の顧客が配合を変えると数量が大きく動く。

メキシコ取得の持ち分とペソ

メキシコは売上の約 1 割、営業利益の約 15% で、利益の 25% は合弁相手(グルポ・エルデス)に帰属する。ペソ安や、メキシコでの競争(マヨネーズ・ハーブ)の激化、合弁相手との関係の変化が、買収の効果を削る可能性がある。為替はこの分析では動かさないが、実際には利益のぶれになる。

今後の分かれ目

2026 年第 4 四半期から 2027 年にかけて、消費者向けアメリカの数量が前年比でプラスへ戻る
レシピ ミックスの不調が一時的だった証拠。やや楽観・楽観の確率を上げ、中立の消費者向けの数量を 2027 年 +0.3% 以上へ上げてよい。
2027 年 1 月に出る 2027 年 11 月期の見通しで、調整後営業利益が有機で 5% 以上伸びる
原価インフレを価格とコスト削減が上回った証拠。中立の営業利益率を消費者向け 19.5%、フレーバー・ソリューション 14.5% 程度へ上げてよく、価値は 1〜2 割上がる。
ユニリーバ・フーズの統合が成立し、純負債/EBITDA が約 4 倍、相乗効果(約 6 億ドル)が 2 年で 3 分の 2 実現する
会社の性格が変わる。この分析(単体)の前提から外れるので、売上約 200 億ドル・営業利益率約 21% の新しい会社として、確率と倍率を置き直す。
2027 年に消費者向けの数量が前年比 −2% 以下の年が続き、PB の占有率が上がる
やや悲観・悲観の確率を上げ、中立の価格を物価より 1 ポイント以上低くする。調味料の堀が狭まった兆しで、価値は 2〜3 割下がる。
ユニリーバ統合が規制か株主の反対で破談になる
単体の筋書きがそのまま当てはまる。準備費用が出たあと、純負債/EBITDA の低下(2.5 倍以下)と自社株買いの再開を前提に、確率を単体の筋書きへ戻す。
原価インフレが 2027 年も 6% 以上で、関税還付が消え、粗利益率が 2025 年の水準(37.5%)へ戻る
中立の営業利益率の想定(消費者向け 18.6%)を下げ、やや悲観の確率を厚くする。

見ておくもの

  • 消費者向けアメリカの数量(四半期ごと。2026 年 6〜8 月期は数量 −2.5%、有機 −0.3%)と、Circana・ニールセンのスパイス・ミックスの占有率
  • 調整後粗利益率(2026 年 11 月期の見通し:2025 年から +100〜120bp)と原価インフレ(6〜7%)、関税還付の一回限りの効果
  • 2027 年 1 月に出る 2027 年 11 月期の見通し(有機売上・調整後営業利益・EPS)
  • ユニリーバ・フーズの統合の進み方(規制審査・株主総会・資金調達・完了予定の 2027 年半ば)と、純負債/EBITDA(2.9 倍 → 4 倍の見通し)
  • フレーバー・ソリューションの数量(外食チェーンの来店数、食品メーカーの在庫調整)
  • メキシコの連結後の売上・利益率(2026 年 11 月期の寄与 11〜13%)とペソ
  • のれん・無形資産の減損(四半期の特別費)と純負債/EBITDA(2.9 倍)

倍率と資本コストの決め方

今の時価総額(約 125 億ドル、GAAP の 2025 年 11 月期の純利益の約 15.8 倍)を見る前に、消費者向け・フレーバー・ソリューション・メキシコを販売トン数(推定)× 平均単価で積み、セグメントの営業利益率から営業利益を作り、利払い(借り換えで約 5.75%)・税(約 24%)・非支配持分を入れて純利益を出した。倍率は k 8.25%(基本 8.0% + quality +0.25%)の式 (1 − g/RONIC) ÷ (k − g) × (1 + g) で置き、上限の 8.5〜9 割に置いた。g は数量と価格から出し ROE から出していない(上限 4%)。ROE は自己資本の帳簿 ROE(のれん・無形資産を除かない)。悲観側も純利益と ROE から式で出し、過去の PER は使っていない。式の値が今の 15 倍より大きいのは今の株価に寄せて割り引かないため。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 5% + β 0.79 × 5%。k = 基本 8.0% + quality +0.25% = 8.25%。調味料は必需品で数量が落ちにくい。個別のリスク(アメリカの数量減・ユニリーバ統合・のれんの減損)は k に足さず、筋書きと確率で表した。倍率は式どおりで、k の低さを倍率の割り引きで打ち消すことはしない。

同じ業種(生活必需品)の AI 分析

適正 クロロックスCLX 漂白剤・猫砂・ごみ袋・ピュレルの必需品ブランド。ERP 移行の傷・CEO 交代・借入増が重なり利益が谷にあるが、k 8.75% の利益ベースの正当化 PER で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +8.2% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 ペプシコPEP 飲料とスナックの二本柱だが、値下げと原料高で北米の利益が痩せている。利益ベースの正当化 PER(その 8.5 割)で測ると、本質価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 クローガーKR 米国最大の伝統的な食品スーパー。占有率を毎年失う薄利の成熟事業だが、食料品は落ちにくく、利益ベースの正当化 PER(その 8 割)で見ると今の値段は適正 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 ターゲットTGT 縮んだ総合量販が立て直しに投資する局面。成功すれば倍率以上に利益が戻り、競合に負ければ構造的に縮む。利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段は適正 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 ゼネラル・ミルズGIS 数量が縮み利益が 2 期続けて落ちた大手ブランド。価格投資は一巡したが、借金の重さを k に入れて確率を慎重側に厚くすると、本質価値は今の時価総額とほぼ同じで適正 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +5.6%) やや割高 タイソン・フーズTSN 牛肉の赤字を鶏肉と加工食品が支える食肉大手。k 9.75% の正当化 PER(弱い堀で下限の 1 ÷ k に近い)で測ると、中立の価値は今を上回るが、期待の年率は k を下回り、適正 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 キンバリークラークKMB ハギーズ・クリネックスの北米首位と、IFP 売却後の身軽な形。北米の価格投資と中国の失速はあるが、k 8.5% の利益ベースの正当化 PER(来年の利益に約 15 倍)は今の PER 17 倍と近く、値段は適正 本質価値との差 −13.2% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ホーメル・フーズHRL 豚肉の原価高と撤退で利益が落ちた、配当 127 年の加工肉・外食の会社。借金は軽いが、利益ベースの正当化 PER(その 8 割)で測ると今の時価総額をやや下回り、適正 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 モルソン・クアーズ・ビバレッジTAP 米国ビールの縮小とシェア低下で利益が減る最中。それでも伸びのない会社の式(PER = 1 ÷ k = 10.5 倍)で測ると中立の 10 年後は今とほぼ同じで、確率を重ねるとやや割高 本質価値との差 −14.6% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ダラー・ツリーDLTR 裁量品が約半分の均一価格店が、多価格化と客層の広がりで利益率 9% 前後に乗せた局面。利益ベースの正当化 PER で測るとやや割高で、関税還付の一過性と客数の弱さから確率も慎重側に厚く置いた 本質価値との差 −18.0% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ブンゲ・グローバルBG 世界最大級の油糧種子の圧搾・穀物商社。2026 年は圧搾利幅が山で、ならした利益に弱い堀の正当化 PER(下限の 1 ÷ k = 10.0 倍)を当てると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アルトリア・グループMO 数量が毎年 5% 減る紙巻きを値上げで支える高配当の縮む事業。名目の利益は横ばいで、伸びのない会社の正当化 PER(1 ÷ k)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 コンステレーション・ブランズSTZ モデロ・コロナの輸入ビール一本足。数量が縮む産業で純負債も重いが、伸びのない会社の正当化 PER(1 ÷ k)で測ると、中立の 10 年後は今の 0.94 倍で、還元を足しても資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 −19.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 クラフト・ハインツKHC ブランドは強いが数量が毎年縮む会社。k 9.0% の稼ぐ力(純利益 ÷ k)で測ると中立の価値は今の時価総額とほぼ同じで、確率を悲観側に置いた総合ではやや割高 本質価値との差 −19.2% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ダラー・ゼネラルDG 農村の小型店の密度で食品の来店頻度を握る会社が、盛り損の削減と改装で利益率を戻す局面。今の値段はやや割高で、利益率の戻りが続くかが価値を分ける 本質価値との差 −20.3% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 モンデリーズ・インターナショナルMDLZ 世界首位のビスケットと世界 2 位のチョコを持ち、カカオ高で利益が削られた谷にある。k 8.0% の利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段は中立の価値とほぼ同じで、確率を悲観側に置いた総合ではやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ハーシーHSY チョコレート首位のブランドが、カカオ高の谷を価格改定で抜けた直後。k 7.5% の利益ベースの正当化 PER で測ると、値段はやや割高 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 コルゲート・パルモリブCL 歯磨きで世界首位とペット用療法食を持つ超安定企業。北米の数量減は重く、k 7.5% の利益ベースの正当化 PER(来年の利益に約 20 倍)で見ると今の PER 25 倍はやや高く、利益の質は高いがやや割高 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 コカ・コーラKO 世界最強のブランド原液事業。強い堀の利益ベースの正当化 PER で測っても、k 7.5% では中立の 10 年後が今の約 1.1 倍にとどまり、今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 プロクター・アンド・ギャンブルPG 世界最強の日用品ブランド群だが、PER 24 倍は k 7.5% の利益ベースの正当化 PER(来年の利益に約 19 倍)を上回る。数量の弱さを長期の成長に入れると、値段はやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +3.0%) やや割高 キューリグ・ドクターペッパーKDP JDE ピーツの買収で純負債が時価総額の 6 割になった飲料・コーヒー複合。強い飲料と縮むポッドの綱引きで、借金の重さを k に入れると 10 年の中立は今の約 0.93 倍にとどまり、今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) 割高 JM スマッカーSJM コーヒーの値付けと借金返済で利益の底が見えたが、ブランドの堀は広がらず、k 8.75% の利益ベースの正当化 PER で測ると中立の価値は今とほぼ同じで、確率を悲観側に置いた総合ではやや割高 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 シスコSYY 米国最大の外食向け食品卸。薄利の物流業で価格を決める力は弱いが、規模の経済と AI 効率化で利益は着実に伸びる。利益ベースの正当化 PER で見ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 ケンビューKVUE タイレノール・リステリン・ニュートロジーナを持つが、数量は縮み、訴訟が再燃。買収条件に連動する株価に安全域は見えず、単体の本質価値はやや下 本質価値との差 −32.1% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 フィリップ モリス インターナショナルPM 紙巻きの減りを煙の出ない製品で埋める成長株。強い堀の利益ベースの正当化 PER でも、資本コスト 7.5% に対して今の値段は割高 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 ブラウン・フォーマンBF-B ジャックダニエルを軸にした酒類の老舗。米国の飲酒減・関税・カナダの棚外しが重いが、財務は軽く、利益ベースの正当化 PER(下限の 1 ÷ k)で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −35.8% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドADM 価格を決める力のない農産物加工の循環株。バイオ燃料の追い風で 2026 年は利益の山。ならした利益に k 9.5% の稼ぐ力(弱い堀の下限 1 ÷ k = 10.5 倍)を当てると、値段は割高 本質価値との差 −36.0% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 ウォルマートWMT 食品の規模・通販・広告で堀は広がる。だが今の PER 43 倍は、強い堀の利益ベースの正当化 PER(約 22 倍)の 2 倍近くで、割高 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 チャーチ・アンド・ドワイトCHD 猫砂・洗濯・オーラルケアの強いブランドを買い足して伸びる必需品の中堅。ウォルマート依存と買収の失敗が影で、k 7.75% の利益ベースの正当化 PER で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −44.3% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 モンスタービバレッジMNST エナジー専業の高採算ブランド。利益ベースの正当化 PER で測っても、中立の 10 年後は今の時価総額の約 0.87 倍にとどまり、今の値段は割高 本質価値との差 −48.0% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 エスティ ローダーEL 高級美容の名門が再建の途中。利益率は戻るが、利益ベースの正当化 PER(k 9.25%・ROE 25% 台で来年の利益に約 14 倍)では今の約 380 億ドルは回復を先取りしており、割高 本質価値との差 −51.4% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 コストコ・ホールセールCOST 会費が利益の半分を生む堀は本物だが、PER 47.6 倍は成熟後の約 2 倍。10 年の年率は資本コスト 7.5% に届かず割高 本質価値との差 −52.4% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 ケーシーズ・ゼネラル・ストアーズCASY 米国 3 位のコンビニ。小さな町の寡占と調理品で伸びる良質な事業だが、燃料粗利が高止まりの今、GAAP の約 36 倍は利益ベースの正当化 PER(約 15 倍)の倍以上で割高 本質価値との差 −62.1% · 10 年 割高(年 −3.1%)

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読んだ資料

  1. マコーミック 2026 年第 3 四半期決算(8-K 別紙、2026-10-01)
  2. マコーミック 2026 年第 3 四半期 決算説明会の書き起こし(2026-10-01)
  3. マコーミック・デ・メヒコの支配持分の取得完了(8-K、2026-01-02)
  4. ユニリーバ・フーズとマコーミックの統合の発表(ユニリーバ、2026-03-31)
  5. ユニリーバの食品事業とマコーミックの 450 億ドルの統合(Food Dive)
  6. マコーミック CAGNY 2026 の長期目標(Investing.com)
  7. ユニリーバ株の下落と統合への投資家の懸念(FoodNavigator、2026-04-15)
  8. モーニングスター:マコーミックの競争上の位置(ユーロモニターの市場規模を引用)

分析日 2026-10-16