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AI 銘柄分析 · ガラス・土石製品 · 試作

ノリタケ 5331

MLCC 材料が稼ぎを引っ張る一方、砥石と食器が重く、資本効率は低い。今の値段はほぼ妥当

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)3,512 円1,967 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)3,220 円1,804 億円差 +9.1%
10 年後から見ると 適正 価値 3,512 円1,967 億円 · 差 +9.1% · 期待の年率 +7.7%
期待の年率リターン(10 年)+7.7%資本コストと同じ
推定の資本コスト7.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ノリタケは、電子部品の材料と砥石をつくる、名古屋の素材メーカーだ。食器の「ノリタケ」で知られるが、食器は売上の 5% に満たない。今の稼ぎ頭は、積層セラミックコンデンサ(MLCC)に使う電子ペーストと部品材料だ。

筆者の結論は「ほぼ妥当」だ。事業の中身は良い方向に動いている。ただ、営業利益の 4 分の 3 を稼ぐのは 1 つの事業部門で、砥石は薄利のままだ。10 年後の中立で見ても、割り引いた価値は今の値段を少し下回る。

強みは、顧客の工程に入り込む材料づくりの技術だ。AI サーバーとクルマの電装化で MLCC の使用数は増え、会社は材料の増産に 100 億円を超える投資を決めた。自己資本比率は 72% と厚く、借金の心配は小さい。

弱みは資本の効率だ。自己資本利益率は 8% 台で、資本コストをわずかに上回る程度にとどまる。厚い自己資本の一部は持ち合い株が占める。物言う株主の提案は否決されたが、政策保有株の縮減と食器の再編は、会社自身の宿題になった。

利益の半分を配当と自社株買いで返す方針は、株主には追い風だ。それでも中立の筋書きで、10 年後の時価総額は今の 1.4 倍にとどまる。

バリュー投資の観点から

オーナー利益、つまり株主が自由に使える利益から見よう。ノリタケの純利益 142 億円のうち、約 30 億円は政策保有株の売却益などの一回限りだ。繰り返せる利益は 115 億円前後で、筆者はこちらを見る。

堀は、事業によって濃さが違う。MLCC の材料は顧客の工程に入り込み、替えにくい。砥石の汎用品は替えやすく、値段で争う。筆者は、会社全体を「堀のある事業と、ない事業の寄せ集め」と見る。

資本の使い方は、改善の途上だ。自己資本の 3 割が有価証券で、稼ぐ力は薄まっている。売って返すか、本業に投じるかが問われる。経営は縮減の目標を示したが、まだ実績の積み上げ段階にある。

安全域、つまり払う値段と価値の差はどうか。中立の筋書きで、10 年後の価値は今の値段をわずかに下回る。強気の筋書きでは大きく上回るが、確率は 1 割にとどまる。優れた事業を、妥当な値段で買える会社だ。ただ、余裕をもって買えるほど安くはない。

何で稼ぐ会社か

ノリタケの売上は 4 つの事業からなる。2026 年 3 月期で、工業機材が 564 億円、セラミック・マテリアルが 500 億円、エンジニアリングが 298 億円、食器が 67 億円だ。

稼ぎの順は売上の順と違う。営業利益 111 億円のうち、セラミック・マテリアルが 83 億円を稼ぐ。工業機材は 16 億円、エンジニアリングは 18 億円で、食器は 6 億円の赤字だ。会社の利益は、実質 1 つの事業部門が決めている。

工業機材は、砥石と研磨布紙だ。金属や部品を削り、磨く道具で、顧客は自動車、軸受(ベアリング)、鉄鋼が中心になる。注文に合わせてつくるオーダーメイド品が 330 億円、規格品の汎用品が 234 億円。売上は前期と同じで、営業利益率は 3% に届かない。半導体のウエハーを磨く工具に芽はあるが、全体を動かす大きさではない。

セラミック・マテリアルは、電子ペースト 122 億円、電子部品材料 212 億円、セラミック原料 57 億円、セラミックス 110 億円だ。電子ペーストは、金属の粉を溶剤に混ぜた、印刷できる材料で、MLCC の内部で電気をためる層をつくる。ADAS と呼ばれる運転支援のクルマと、AI サーバーで使う数が増えている。

エンジニアリングは、焼成炉・乾燥炉が中心で 230 億円。電子部品や電池の材料を焼く炉で、保守の売上も厚い。食器は関税と一部商品の終売で減り、2026 年 4 月にセラミック・マテリアルへ編入された。

会社は今期の売上を、当初の 1,500 億円から 1,575 億円へ引き上げた。営業利益は 130 億円の見込みだ。中期計画の最終年度の目標を、1 年前倒しで超える。

優良さと弱いところ

優良さの核は、顧客の製造工程に入り込む材料の技術だ。ペーストは、粒の大きさと混ざり方が少し違うだけで、電子部品の性能が変わる。顧客は材料を替えるたびに工程を作り直す。この切り替えの面倒さが堀、つまり他社がまねしにくい強みの正体だ。

堀の幅は事業ごとに違う。MLCC 向けは厚い。砥石の汎用品は薄く、競合が国内外に多い。工業機材の営業利益率が 3% に届かないのが、その証拠だ。会社は価格の見直しと原価の削減を進めているが、成果は小さい。

財務は強い。自己資本比率は 72% で、有利子負債を引いた現預金は、ほぼ釣り合っている。営業赤字は、リーマン後の 2009 年 3 月期と 2010 年 3 月期の 2 回だけだ。

弱い点は 2 つある。1 つは資本の効率で、自己資本利益率は 8% 台にとどまる。投資有価証券が 533 億円と、自己資本の 3 割ほどを占め、稼ぐ力を薄めている。もう 1 つは食器だ。赤字が続き、祖業の看板を守るために利益を削っている面がある。

経営は変わり始めた。株主提案への回答で、政策保有株の縮減目標を示し、事業ごとの資本効率の目標も打ち出した。筆者は、この変化が本物かどうかを、次の 3 年の実行で測りたい。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

追い風は、MLCC の使用数の増加だ。1 台のスマートフォンやサーバー、クルマが積む MLCC は年々増える。AI サーバーは 1 台の積載数が多く、電気自動車は 1 台で 1 万個を超える。調査会社は、世界の MLCC 市場を 150 億ドル規模とみる。ノリタケは、その材料側で伸びる。

ただ、MLCC の需要は循環する。2023 年から 2024 年は、スマートフォンの在庫調整で材料の注文が細った。今は回復の途中で、AI サーバー向けが上乗せされている。会社が材料の生産能力を 2017 年比で 3〜4 倍にする計画は、この回復が続く前提だ。需要が緩めば、設備が重くなる。

砥石の世界市場は、調査会社の推計で 2024 年に約 69 億ドル、2031 年に約 90 億ドルだ。年率 4% 前後の伸びで、物価の伸びと同程度になる。上位 5 社のシェアは 2 割強で、3M、サンゴバン、ティロリット、クレトイシなどが並ぶ分散した市場だ。筆者は、ノリタケの世界シェアを 5% 台と推定する。開示がなく、売上規模から逆算した置き方だ。

半導体向けは、会社の事業計画に「研削研磨工具の伸長」と書かれる。GaN ウエハー用の研磨パッドは、研磨速度を従来品の 30 倍にした。ただ、半導体向けの売上は別に開示されず、全体への効き方は限られる。工具は装置と一体で売る会社が強い領域でもある。

循環のどこにいるか。MLCC 材料は上り坂、砥石は自動車と鉄鋼の減産で底、炉は電池向けの投資待ちだ。3 つの事業の山谷がずれているのは、会社にとって安定に働く。

資本政策と M&A

資本政策は、攻めと守りの両方に動き始めた。第 13 次中期計画では、配当性向を 35% 以上にし、総還元性向を 50% 以上にする。2026 年 3 月期は配当性向 36% の配当を払い、2025 年 8 月に 41 億円の自社株買いを行って、全株を消却した。

政策保有株の縮減も進む。2025 年度は 76 億円を売り、62 億円の売却益を出した。2029 年 3 月末までに、残高を連結純資産の 10% 未満にする目標だ。

2026 年 6 月の株主総会では、ストラテジックキャピタルの提案 6 件が全て否決された。配当の決定権を総会に移す提案や、政策保有株の売却を求める提案が含まれていた。同社は株価の上昇後に持ち株を売り、保有比率を 4% 台まで下げた。会社は食器の再編と縮減の約束で、提案の中身の一部を先に取り込んだ形だ。

M&A は、中期計画に「事業横断の戦略的企業連携」と書かれた。成長投資は 350〜500 億円で、営業キャッシュフローと負債、政策株の売却益でまかなう。買収で価値を壊す心配は、規模の小ささから大きくない。買われる側になる可能性は、一般の統計で 10 年に 2 割ほどだ。

点検済み:中立の営業利益率10.7%が会社予想(28年3月期8.9%)と過去最高(7.8%)を超え、事業別の利益率も今(材料16.6%・工業機材2.8%)より上げていたため、材料13.5%・工業機材5%・炉6%に置き直した(全社約9%)。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

AI サーバーの増加で、MLCC の使用数は今後も増える。サーバー 1 台の積載数はスマートフォンの数倍で、クルマも電動化で 1 台あたりの数が増える。ノリタケは、この波の材料側にいる。電子ペーストと部品材料の売上は、2026 年 3 月期に 17% 伸びた。

会社は材料の生産能力を、2017 年比で 3〜4 倍にする。港工場の増産は 2026 年 4 月に完了し、第二期も続く。需要が計画を超えれば、新棟の稼働率が上がり、固定費が薄まって利益率が上がる。セラミック・マテリアルの営業利益率は、すでに 16% を超えた。

工業機材は、底を打った。2027 年度の目標は、営業利益 31 億円で、今の約 2 倍だ。国内の自動車と軸受が持ち直し、半導体向けの研削工具が上乗せされる。事業の再編で、利益率は 5% に向かう。

資本の面でも、会社は変わった。配当性向を 35% 以上にし、自社株買いも行った。政策保有株の縮減を進め、売却で得た資金を成長投資と還元に回す。自己資本利益率が 9% を超えれば、本来の資本コストを上回り、倍率も上がる。10 年かけて MLCC 材料が育つなら、利益は今の 3 倍に届く。

慎重な見方

MLCC の需要は循環する。2023 年から 2024 年は、在庫調整で材料の注文が落ちた。今の好調は AI サーバーの設備投資に乗った面が大きく、投資が一巡すれば、新棟は重い設備になる。会社は 100 億円を超える増産投資を決めたばかりで、需要が外れた時の傷は深い。

電子ペーストは、顧客の要求で値段が決まる。MLCC メーカーの数は限られ、交渉力は顧客側にある。中国の材料メーカーが品質を上げれば、値下げ圧力は強まる。

工業機材は、利益が出ない構造だ。売上は 564 億円と大きいが、営業利益は 16 億円しかない。中期計画の目標でも、利益率は 5% 止まりだ。自動車と鉄鋼の需要は中長期で縮み、汎用砥石は中国勢と値段で争う。

何より、資本の効率が低い。自己資本利益率は 8% 台で、資本コストをわずかに上回るだけだ。自己資本の 3 割ほどを有価証券が占め、稼ぐ力を薄めている。会社は縮減を約束したが、実績はこれからだ。

今の値段は、すでに MLCC の好調を織り込み始めている。利益が伸びても、倍率が上がる余地は小さい。

どちらに重みを置いたか

事業の勢いは強気の見方が優勢だ。ただ、資本の効率が低く、利益の質が薄いという指摘も的を射ている。確率は、中立を 4 割弱に置き、やや悲観を厚めにした。MLCC は循環で振れ、砥石は薄利のままという慎重な見方が、構造としては強いと考えるからだ。

楽観の確率は 1 割にとどめた。材料の増産が大きく当たる筋書きはありえるが、計画の前倒しはすでに織り込み済みの部分が大きい。悲観は 1 割強とした。会社は潰れず、ためた資産が下値を支えるからだ。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 5,337 円2,990 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,426 円799 億円)。 今の値に割り戻すと 3,512 円1,967 億円、今との差 +9.1%、 期待の年率 +7.7%(資本コスト 7.8%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 13,084 円7,329 億円 2,535 円1,420 億円 +385.1% +17.1% 1,562 円875 億円
やや楽観 22% 8,650 円4,845 億円 1,928 円1,080 億円 +228.5% +12.6% 2,327 円1,304 億円
中立 36% 4,528 円2,536 億円 1,296 円726 億円 +80.9% +6.1% 2,097 円1,174 億円
やや悲観 20% 1,890 円1,059 億円 982 円550 億円 −10.8% −1.1% 574 円322 億円
悲観 12% 982 円550 億円 714 円400 億円 −47.3% −6.2% 204 円114 億円
加重平均100% 5,337 円2,990 億円1,426 円799 億円 +110.1% +7.7% 6,764 円3,789 億円

今の株価時価総額 3,220 円1,804 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.8% を下回るほど割高。

楽観 10% MLCC 材料が大きく育ち、全社の稼ぎが 3.5 倍になる 利益 415 億円 · PER 17.5 倍 · 株価時価総額 13,084 円7,329 億円

AI サーバーの設備投資が 10 年続き、MLCC の使用数が増え続ける。材料の市場は今の 2.2 倍になり、ノリタケのシェアは 8% に上がる。港工場と三好事業所の新棟が計画どおり動き、固定費が薄まって、材料の営業利益率は 20% に達する。

工業機材は、半導体ウエハー向けの研削・研磨工具が育ち、数量が 1.25 倍になる。炉は電池と電子部品の投資で 1.6 倍になる。食器は小さくなるが、赤字は消える。

会社は政策保有株をほぼ売り終え、売却資金を成長投資と還元に回す。総還元性向は 55% に上がり、自己資本利益率は 14% 台に乗る。10 年先のノリタケは、日本を代表する電子材料の会社として、今の約 3.5 倍の利益を稼ぐ。

  • セラミック・マテリアル(電子ペースト・MLCC 材料・セラミックス):数量 8.8(対象市場(実質・億ドル)× 自社シェア = 自社の実質の売上規模(億ドル))× 価格 201(1 ドルの売上あたりの円(為替 150 円 × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 1,769 億円・営業利益 354 億円。市場 110 億ドル(実質)× シェア 8.0%、営業利益率 20.0%
  • 工業機材(研削砥石・研磨布紙):数量 4.7(対象市場(実質・億ドル)× 自社シェア = 自社の実質の売上規模(億ドル))× 価格 201(1 ドルの売上あたりの円(為替 150 円 × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 945 億円・営業利益 85 億円。市場 88 億ドル相当(実質)× シェア 5.4%、営業利益率 9.0%
  • エンジニアリング(焼成炉・乾燥炉・混合濾過装置):数量 3.2(受注規模(実質・億ドル))× 価格 201(1 ドルの売上あたりの円(為替 150 円 × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 639 億円・営業利益 58 億円。受注規模 3.18 億ドル(実質)、営業利益率 9.0%
  • 食器:数量 297(出荷数量(万点・推定))× 価格 0.27(1 点あたりの平均売上(万円・名目))→ 売上 81 億円・営業利益 2 億円。297 万点 × 1 点 0.272 万円、営業利益率 3.0%

倍率:事業の純利益 413 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 15.5% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 11.6%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 17.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 17.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)117 億円。全体の PER 17.47 倍、時価総額 7,329 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:MLCC 材料の市場が 10 年で 2.2 倍になり、シェアも 8% に上がる形。AI の需要が長く続けば起こるが、顧客の内製や中国勢の追い上げも読み、1 割にとどめた。

やや楽観 22% 材料が着実に伸び、砥石も持ち直す 利益 299 億円 · PER 15.9 倍 · 株価時価総額 8,650 円4,845 億円

材料の市場は今の 1.8 倍に育ち、シェアは 7% に上がる。AI サーバーと運転支援のクルマが需要を支え、MLCC の循環の谷は浅くとどまる。材料の営業利益率は 18% 台で、今の水準を少し上回る。

工業機材は、自動車と軸受が持ち直し、半導体向けの工具が上乗せされて数量が 1.12 倍になる。事業の再編で、営業利益率は 7% 台に上がる。炉は電池と電子材料の投資で 1.4 倍になる。

政策保有株の縮減は予定どおり進み、配当性向は 35% を超える。会社は中期計画の方向に歩み、利益は今の 3 倍弱に育つ。堀のある材料と、立て直した砥石が、全体の資本効率を引き上げる。

  • セラミック・マテリアル(電子ペースト・MLCC 材料・セラミックス):数量 6.3(対象市場(実質・億ドル)× 自社シェア = 自社の実質の売上規模(億ドル))× 価格 201(1 ドルの売上あたりの円(為替 150 円 × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 1,266 億円・営業利益 234 億円。市場 90 億ドル(実質)× シェア 7.0%、営業利益率 18.5%
  • 工業機材(研削砥石・研磨布紙):数量 4.2(対象市場(実質・億ドル)× 自社シェア = 自社の実質の売上規模(億ドル))× 価格 201(1 ドルの売上あたりの円(為替 150 円 × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 846 億円・営業利益 63 億円。市場 78 億ドル相当(実質)× シェア 5.4%、営業利益率 7.5%
  • エンジニアリング(焼成炉・乾燥炉・混合濾過装置):数量 2.8(受注規模(実質・億ドル))× 価格 201(1 ドルの売上あたりの円(為替 150 円 × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 559 億円・営業利益 45 億円。受注規模 2.78 億ドル(実質)、営業利益率 8.0%
  • 食器:数量 297(出荷数量(万点・推定))× 価格 0.27(1 点あたりの平均売上(万円・名目))→ 売上 81 億円・営業利益 2 億円。297 万点 × 1 点 0.272 万円、営業利益率 2.0%

倍率:事業の純利益 297 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 12.1% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.9%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.9 倍 + 余った現金(戻り方込み)117 億円。全体の PER 15.93 倍、時価総額 4,845 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:材料の市場が 1.8 倍に育ち、砥石と炉も持ち直す形。会社の中期計画が示す方向に近く、2 割強に置いた。

中立 36% 材料は伸び、砥石は薄利のまま 利益 185 億円 · PER 13.2 倍 · 株価時価総額 4,528 円2,536 億円

材料の市場は今の 1.5 倍に育つが、ノリタケのシェアは 6.7% で今とほぼ変わらない。MLCC の循環は 2 回ほど挟まり、新棟の稼働は波を打つ。材料の営業利益率は 13〜14% で、会社予想(28年3月期の全社8.9%)の水準に収まる。

工業機材は、数量が横ばいで、営業利益率は 5% に上がる程度だ。炉は電池と電子部品向けに 1.2 倍になる。食器は小さくなりながら、赤字は止まる。

政策保有株の縮減は進み、配当と自社株買いで利益の半分を返す。それでも自己資本の厚みが残り、自己資本利益率は 8% 前後にとどまる。10 年先の利益は、今の約 1.9 倍だ。

  • セラミック・マテリアル(電子ペースト・MLCC 材料・セラミックス):数量 5.0(対象市場(実質・億ドル)× 自社シェア = 自社の実質の売上規模(億ドル))× 価格 201(1 ドルの売上あたりの円(為替 150 円 × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 1,010 億円・営業利益 136 億円。市場 75 億ドル(実質)× シェア 6.7%、営業利益率 13.5%
  • 工業機材(研削砥石・研磨布紙):数量 3.8(対象市場(実質・億ドル)× 自社シェア = 自社の実質の売上規模(億ドル))× 価格 201(1 ドルの売上あたりの円(為替 150 円 × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 756 億円・営業利益 38 億円。市場 70 億ドル相当(実質)× シェア 5.4%、営業利益率 5.0%
  • エンジニアリング(焼成炉・乾燥炉・混合濾過装置):数量 2.4(受注規模(実質・億ドル))× 価格 201(1 ドルの売上あたりの円(為替 150 円 × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 479 億円・営業利益 29 億円。受注規模 2.38 億ドル(実質)、営業利益率 6.0%
  • 食器:数量 264(出荷数量(万点・推定))× 価格 0.27(1 点あたりの平均売上(万円・名目))→ 売上 72 億円・営業利益 1 億円。264 万点 × 1 点 0.272 万円、営業利益率 1.0%

倍率:事業の純利益 183 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.1% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 7.9%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.2 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.2 倍 + 余った現金(戻り方込み)117 億円。全体の PER 13.24 倍、時価総額 2,536 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:材料の市場が 1.5 倍に育ち、シェアは今並み、砥石は薄利のまま。最も起こりやすい筋書きとして、4 割弱に置いた。

やや悲観 20% 循環と値下げ圧力に削られ、普通の素材会社になる 利益 123 億円 · PER 8.0 倍 · 株価時価総額 1,890 円1,059 億円

MLCC は在庫調整の谷を何度も経験し、材料の注文は大きく振れる。顧客は調達先を増やし、値下げの要求も強まる。ノリタケの材料のシェアは 5.8% に下がり、営業利益率は 12% まで落ちる。増産投資の償却が重い。

工業機材は、自動車と鉄鋼の需要が縮み、中国勢との値段の争いで数量が 1 割減る。営業利益率は 3% に下がり、再編の効果は出ない。炉は横ばい、食器は 3 分の 2 に縮む。

会社は還元を続けるが、自己資本が厚いまま、自己資本利益率は 5% 台に下がる。優良な部材メーカーの面影は薄れ、稼ぐ力は物価の分すら伸びない 10 年になる。

  • セラミック・マテリアル(電子ペースト・MLCC 材料・セラミックス):数量 3.6(対象市場(実質・億ドル)× 自社シェア = 自社の実質の売上規模(億ドル))× 価格 201(1 ドルの売上あたりの円(為替 150 円 × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 729 億円・営業利益 87 億円。市場 62 億ドル(実質)× シェア 5.8%、営業利益率 12.0%
  • 工業機材(研削砥石・研磨布紙):数量 3.4(対象市場(実質・億ドル)× 自社シェア = 自社の実質の売上規模(億ドル))× 価格 201(1 ドルの売上あたりの円(為替 150 円 × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 680 億円・営業利益 20 億円。市場 63 億ドル相当(実質)× シェア 5.4%、営業利益率 3.0%
  • エンジニアリング(焼成炉・乾燥炉・混合濾過装置):数量 2.0(受注規模(実質・億ドル))× 価格 201(1 ドルの売上あたりの円(為替 150 円 × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 399 億円・営業利益 20 億円。受注規模 1.99 億ドル(実質)、営業利益率 5.0%
  • 食器:数量 214(出荷数量(万点・推定))× 価格 0.27(1 点あたりの平均売上(万円・名目))→ 売上 58 億円・営業利益 −1 億円。214 万点 × 1 点 0.272 万円、営業利益率 -1.0%

倍率:事業の ROE 5.4%、k 7.75%、残る割合 1/2 から RONIC 6.8%。正当化 PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)、g 4.0% で上限 9.7 倍。ROE が k を下回る筋書き。ためた利益は額面未満の価値しか持たないため、上限の 1÷k より低く置いた。(上限の約 82% の 8.0 倍)

確率:MLCC の循環と値下げ圧力で材料の利益率が 12% まで下がり、砥石の利益はほぼ消える形。堀が事業ごとに薄い会社なので、2 割に置いた。

悲観 12% 材料も砥石も競争に負け、本業の稼ぎが細る 利益 63 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 982 円550 億円

MLCC の材料で、中国の材料メーカーと顧客の内製が広がる。ノリタケのシェアは 4.5% に落ち、営業利益率は 8% まで下がる。増産した新棟は遊休になり、減損が出る。

工業機材は、自動車の電動化と鉄鋼の海外移転で、数量が 2 割減る。汎用砥石は値段の争いに負け、営業利益率は 1% 台になる。炉と食器も縮み、全社の営業利益率は 3% 台まで落ちる。

会社は潰れない。自己資本は厚く、有価証券も残る。ただ、もう優良な素材メーカーではなく、10 年先の株価は稼ぐ力と持っている資産が支えるだけになる。

配当は累進の下限をなんとか守るが、自社株買いは止まる。経営は食器と砥石の整理を迫られ、株主の関心は成長から資産の使い道に移る。MLCC の材料だけが細々と利益を出し、会社は「堅いが伸びない」素材メーカーとして、静かに 10 年を終える。

  • セラミック・マテリアル(電子ペースト・MLCC 材料・セラミックス):数量 2.5(対象市場(実質・億ドル)× 自社シェア = 自社の実質の売上規模(億ドル))× 価格 201(1 ドルの売上あたりの円(為替 150 円 × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 497 億円・営業利益 40 億円。市場 55 億ドル(実質)× シェア 4.5%、営業利益率 8.0%
  • 工業機材(研削砥石・研磨布紙):数量 3.0(対象市場(実質・億ドル)× 自社シェア = 自社の実質の売上規模(億ドル))× 価格 201(1 ドルの売上あたりの円(為替 150 円 × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 605 億円・営業利益 6 億円。市場 56 億ドル相当(実質)× シェア 5.4%、営業利益率 1.0%
  • エンジニアリング(焼成炉・乾燥炉・混合濾過装置):数量 1.7(受注規模(実質・億ドル))× 価格 201(1 ドルの売上あたりの円(為替 150 円 × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 339 億円・営業利益 10 億円。受注規模 1.69 億ドル(実質)、営業利益率 3.0%
  • 食器:数量 165(出荷数量(万点・推定))× 価格 0.27(1 点あたりの平均売上(万円・名目))→ 売上 45 億円・営業利益 −1 億円。165 万点 × 1 点 0.272 万円、営業利益率 -2.0%

倍率:構造的に負けて稼ぐ力が細る筋書きなので PBR。事業の純利益 63 億円 ÷ k 7.75% は約 760 億円だが、ROE 約3% は ROE 5.4% のやや悲観(PER 8.0 倍)よりずっと低いので、稼ぐ力の満額は付けない。純現金と売れる資産の税後は約 460 億円。今の自己資本 1,667 億円の 0.33 倍にあたる約 550 億円に置いた。

確率:構造的に負ける筋書き。材料のシェアを中国勢と顧客に奪われ、砥石も縮み、本業の営業利益率が 3% 台まで落ちる。会社の財務と資産の厚みで潰れはしないが、1 割強を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

セラミック・マテリアル(電子ペースト・MLCC 材料・セラミックス)

MLCC 用の電子ペーストと部品材料、セラミック原料、セラミックス部材。会社の営業利益の 4 分の 3 を稼ぐ。

数量対象市場(実質・億ドル)× 自社シェア = 自社の実質の売上規模(億ドル)価格1 ドルの売上あたりの円(為替 150 円 × 物価の倍率。10 年 1.34 倍)売上営業利益
今 2026/03 3.3 150 500 83
10 年後 中立 5.0 201 1,010 136

取り方:会社の 2026 年 3 月期のセグメントで、食器を除くセラミック・マテリアルの売上 500 億円、営業利益 83 億円。対象市場を実質 50 億ドル、シェアを 6.7% と推定すると規模は 3.33 億ドルで、150 円を掛けて 500 億円になる。市場の大きさは、MLCC の市場 150 億ドルの材料部分と、ペースト・セラミック原料・セラミックス部材を合わせた粗い推定で、第三者の数字は見つからなかった。 先の数量は対象市場を実質(物価を除く)で置いたものを伸ばしており、名目の市場の伸びではない。

工業機材(研削砥石・研磨布紙)

自動車・軸受・鉄鋼向けの研削砥石と研磨布紙。半導体ウエハー向けの研削・研磨工具も含む。

数量対象市場(実質・億ドル)× 自社シェア = 自社の実質の売上規模(億ドル)価格1 ドルの売上あたりの円(為替 150 円 × 物価の倍率。10 年 1.34 倍)売上営業利益
今 2026/03 3.8 150 564 16
10 年後 中立 3.8 201 756 38

取り方:工業機材の売上 564 億円(オーダーメイド品 330 億円・汎用品 234 億円)、営業利益 16 億円。研削砥石の世界市場を、調査会社の推計約 69 億ドルを基に、研磨布紙を含めて実質 70 億ドルとし、シェアを 5.4% と置くと規模は 3.76 億ドルで、150 円を掛けて 564 億円になる。シェアは売上規模からの逆算で、開示は無い。

エンジニアリング(焼成炉・乾燥炉・混合濾過装置)

電子部品・電池材料向けの焼成炉・乾燥炉、混合・濾過装置と保守。

数量受注規模(実質・億ドル)価格1 ドルの売上あたりの円(為替 150 円 × 物価の倍率。10 年 1.34 倍)売上営業利益
今 2026/03 2.0 150 298 18
10 年後 中立 2.4 201 479 29

取り方:エンジニアリングの売上 298 億円(焼成炉・乾燥炉 230 億円、混合濾過装置 38 億円ほか)、営業利益 18 億円。装置の市場規模は開示が乏しく、実質 40 億ドル × シェア 5% の粗い推定で規模は 1.99 億ドルとし、150 円を掛けて 298 億円とした。

食器

「ノリタケ」ブランドの洋食器。2026 年 4 月にセラミック・マテリアル事業へ編入された。

数量出荷数量(万点・推定)価格1 点あたりの平均売上(万円・名目)売上営業利益
今 2026/03 330 0.20 67 −6
10 年後 中立 264 0.27 72 1

取り方:食器の売上 67 億円(国内 29・米州 15・アジア 23)、営業赤字 6 億円。1 点あたりの平均売上 0.203 万円で割り、約 330 万点と推定した。点数は推定で、開示は無い。数量は実質の点数、物価と高価格化は 1 点あたりの売上に入れた。

リスクと懸念

MLCC の需要の循環

売上の 2 割台半ばを占める電子材料は、MLCC の在庫調整で何度も振れてきた。2023〜2024 年も注文が細った。今は AI サーバーの投資で回復しているが、投資が一巡すれば、増産した新棟の稼働率が下がり、償却だけが利益を削る。

増産投資の回収が遅れる

MLCC 材料の増産に、港工場だけで約 110 億円(二期合計)を投じる。2025 年度の営業キャッシュフローは 100 億円で、成長投資は 150 億円と上回った。需要が計画を下回ると、借入が増えて財務の余裕が薄れる。

工業機材が稼げないまま続く

売上 564 億円に対し、営業利益は 16 億円。主要顧客の自動車・鉄鋼・軸受は国内で縮み、海外も北米・中国・東南アジアで減った。再編と価格の見直しで利益率が 5% に届かなければ、会社全体の資本効率を押し下げ続ける。

資本の効率が上がらない

自己資本利益率は 8% 台で、資本コストをわずかに上回る程度だ。自己資本の 3 割ほどが投資有価証券で、縮減が遅れれば株主の取り分は増えにくい。株主提案を受けた経営が、約束を実行できるかが問われる。

顧客と競合の価格圧力

電子ペーストの顧客は、世界の MLCC メーカーに限られる。顧客の調達先の見直しや、中国の材料メーカーの追い上げで、値下げの要求が強まる可能性がある。砥石の汎用品も、同じ圧力にさらされている。

食器の赤字と再編

食器は売上 67 億円で、2026 年 3 月期は 6 億円の営業赤字だった。関税と一部商品の終売で、米州とアジアが減った。セラミック・マテリアルへの編入で体制を軽くするが、祖業の看板を守る声も強く、整理は簡単でない。

今後の分かれ目

MLCC 材料の売上が、会社の今期計画(セラミック・マテリアル 605 億円)を上回って伸び続ける
楽観・やや楽観の確率を引き上げる。ただし、増産投資の償却と稼働率を同時に確かめる。
MLCC の在庫調整が再び起き、電子材料の売上が前年を下回る
やや悲観・悲観の確率を引き上げる。増産した新棟の稼働率と、減損の兆候を確かめる。
政策保有株の縮減が前倒しで進み、売却資金が自社株買いや配当に回る
資本効率の改善を認め、中立の倍率を上げる余地を見る。
工業機材の営業利益が、中期計画の 31 億円を超えて伸びる
砥石の再編が効いたと見て、中立の利益率を引き上げる。
物言う株主が再び提案を出し、会社が事業ポートフォリオの見直しを具体的に示す
食器の整理や資本政策の改善を、中立の筋書きに織り込む。
TOB や資本提携の話が出る
提示の値段が本質価値を上回るかを確かめる。上回るなら、持ち続けるより応じる価値が出る。

見ておくもの

  • 四半期ごとのセラミック・マテリアルの売上と営業利益(今期計画 605 億円・81 億円)
  • MLCC メーカーの在庫と設備投資の動き
  • 工業機材の営業利益率(今期計画 3%、2027 年度目標 5%)
  • 政策保有株の残高(2029 年 3 月末に連結純資産の 10% 未満)
  • 配当性向と自社株買い(総還元性向 50% 以上の累計)

倍率と資本コストの決め方

今の株価や実績の PER を見て倍率を決めていない。4 つの事業を、市場規模 × シェアの数量と、為替 150 円 × 物価の価格で積み、事業ごとの営業利益率を置いて、純利益を出した。倍率は k 7.75%(基本の 7.5% に quality +0.75%)、g 4%、事業の ROE から出した正当化 PER の上限に、利益の質を見て 7〜10 割を掛けた。中立の ROE は k をわずかに上回る程度で、1÷k の下限が効く。結果は今の値段をやや下回るが、数字を合わせにいったものではない。リースは工場を自前で持つため影響は小さく、新リース会計基準での形の変化は 10 年後の数字には入れていない。繰り返せない純利益の売却益は、起点から除いた。 持ち合い株の含み益(評価差額金の税後)は余った現金に 0.5 で足した。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 13.8→17.47 倍・やや楽観 PER 12.6→15.93 倍・中立 PER 11.5→13.24 倍)。

資本コスト 7.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(ガラス・土石製品)の AI 分析

割安 ヤマックス5285 熊本発の二次製品メーカー。利益率は3年で3倍に跳ねた。山が半分戻ってもなお、今の値段は低い 本質価値との差 +79.2% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 石塚硝子5204 ガラスびん・プラスチック容器・食器を手がける容器メーカー。稼ぐ力は資本コストに届かないが、時価総額は純資産の3分の1で、政策保有株と賃貸不動産の含みまで考えると、値段は低すぎると見る 本質価値との差 +57.0% · 10 年 割安(年 +12.3%) 割安 太平洋セメント5233 国内の縮む需要を米国と廃棄物処理で埋める会社。稼ぐ力に対し、今の値段はおおむね妥当 本質価値との差 +52.9% · 10 年 割安(年 +11.0%) 割安 クニミネ工業5388 ベントナイトの国内最大手。資源と現金の厚みは本物だが、主力の鋳物向けが縮み、値段は適正圏 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.0%) 割安 アジアパイルホールディングス5288 国内の杭で首位を争う会社。過去最高の利益が定着するかが分かれ目で、今の値段はやや割安 本質価値との差 +43.3% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 日本興業5279 四国の土木用コンクリート製品の会社。防災と維持補修の仕事は底堅く、今の値段には小さな安全域がある 本質価値との差 +37.5% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 ヤマウホールディングス5284 利益率16%の山をならして置いても、値段は妥当圏。上振れは大きいが、公共予算と値崩れの下振れも深い 本質価値との差 +36.7% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 美濃窯業5356 セメント向け耐火物で国内首位、半導体向け焼成炉が稼ぎ頭。純現金が時価総額の3割あり、還元が強まれば差が出る 本質価値との差 +31.0% · 10 年 割安(年 +9.7%) やや割安 神島化学工業4026 海水から作るマグネシウムと外装建材の2本柱。利益は伸びたが、住宅の縮小と投資の重さが重い 本質価値との差 +23.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ニチハ7943 国内の窯業系外壁材で6割を握る堅い会社だが、縮む新築市場と米国の失敗で稼ぐ力は戻りきらず、今の値段はほぼ適正から小幅な割高 本質価値との差 +23.4% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ベルテクスコーポレーション5290 下水道・浸水対策のコンクリート製品で国内首位級。稼ぐ力は堅いが、買収の効果が出るまでは割安とは言い切れない 本質価値との差 +20.2% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 エーアンドエーマテリアル5391 ビルの耐火ボードと船・プラントの断熱で稼ぐ太平洋セメント系の素材会社。借金とアスベストの重荷があり、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ノザワ5237 堅い財務と高い還元はあるが、稼ぐ力が資本コストに届かない。値段は妥当圏で、安全域は薄い 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 ニッコー5343 浄化槽とセラミック基板で立ち直った金沢の老舗。基板の伸びは本物だが、薄い自己資本と無配を考えるとまだやや割高 本質価値との差 +11.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 TOTO5332 国内トイレ首位の安定収益と中国不振を抱えつつ、半導体用セラミックスが利益の半分を稼ぐ柱に育ち、10年の価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +10.7% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 日本カーボン5302 半導体向け炭素材とSiC繊維に稼ぎの核があるが、電極事業の重しで価値は今の値段の近辺 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 品川リフラ5351 鉄鋼向け耐火物の世界大手だが、稼ぐ力は資本コストに届かず、利益の質も見かけより低い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 日本インシュレーション5368 けい酸カルシウムの保温材で 100 年続く老舗だが、国内プラントの集約で補修の母数が細る。純現金は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +10.0% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 AGC5201 建築・自動車ガラスの世界首位級の地位とEUVマスクブランクスの成長は本物だが、ライフサイエンスの再建とROEの資本コスト割れの解消が本質価値を左右する 本質価値との差 +8.7% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 フジミインコーポレーテッド5384 半導体を磨く材料で世界の過半を握る優良会社。ただ 1,300 億円の投資が実る前の値段は、おおむね妥当 本質価値との差 +8.5% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 SECカーボン5304 アルミ精錬の炉に敷く炭素の部材で世界の二強の一角。現金と保有株は時価総額並みだが、稼ぐ力は市況次第で、評価はほぼ適正 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 日本ヒューム5262 下水道管と杭で稼ぐ堅実な会社。利益の質は悪くないが、今の値段は稼ぐ力に対してやや高い 本質価値との差 +4.0% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 ジオスター5282 トンネルの部材を作る日鉄系の軽い工場会社。現金は厚いが、事業の稼ぎは細り、現金の戻り方も弱く、安さは見かけほどではない 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 MARUWA5344 AI 向けの通信基板で利益は急伸中。ただ稼ぎが一つの需要に偏り、今の値段は先の先まで織り込んでいる 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 三谷セキサン5273 杭で首位に並ぶ軽い事業と、使われない現金の山。利益率は山の上にあり、今の値段はやや割高 本質価値との差 +0.3% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 日本山村硝子5210 国内シェア首位のガラスびん会社。稼ぐ力は戻ったが、縮む市場と窯の更新費が値段の上限を決める 本質価値との差 −5.1% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 TYK5363 製鉄所の炉を守る耐火物の老舗。純現金は厚いが、国内の需要が縮み、資本の効率は資本コストに届かない 本質価値との差 −6.4% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 住友大阪セメント5232 国内セメントは稼げない側に回り、半導体部品が頼み。稼ぐ力に比べ今の値段は割高 本質価値との差 −7.9% · 10 年 適正(年 +6.0%) やや割高 日本電気硝子5214 液晶ガラスの値上げで利益は戻ったが、稼ぐ力はまだ資本コストに届かない。今の値段は先の成功をかなり織り込んでいる 本質価値との差 −11.5% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 ヨータイ5357 鉄鋼・セメント・ガラスの窯を守る耐火物の専業。無借金で稼ぎは安定するが、鉄鋼の縮小が重く、今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 日本特殊陶業(Niterra)5334 デンソー統合の白紙撤回で規模拡大の青写真は消え、今の値段がもう無い前提をまだ映していないかが問われる 本質価値との差 −12.2% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 ニチアス5393 断熱とシールで堅実に稼ぐ会社だが、半導体の追い風を先取りした今の値段は高い 本質価値との差 −13.0% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 イトーヨーギョー5287 道路用コンクリート製品と空調施工の小さな堅実企業。手元の現金は厚いが、稼ぐ力は資本コスト並みで、価値は今の値段をやや下回る。 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 ニッカトー5367 電子部品の工場で使う消耗品が稼ぎの柱。堅い財務は魅力だが、事業の利益は 10 年で現在の時価総額に届かず割高 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 日東紡績3110 AI サーバー向けガラスクロスで稼ぐ力は本物。ただし今の値段は、その好況が長く続くところまで織り込んでいる 本質価値との差 −27.2% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 日本ガイシ(NGK)5333 事業構成の転換は方向として正しいが、今の値段はその転換の成功をすでに先取りしすぎている 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) 割高 日本ルツボ5355 140年続く坩堝の老舗。焼却炉の工事が稼ぎ頭に育ったが、資本コストに届く稼ぎはまだ遠く、今の値段はやや高い 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 オハラ5218 半導体露光装置向けの素材は本物の強み。ただ光学ガラスの赤字と低い資本効率が重く、今の値段は回復を先取りしている 本質価値との差 −32.4% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 東洋炭素5310 黒鉛で世界首位級の素材会社。SiC の調整で利益は急減し、今の値段は中計どおりの回復を先取りしている 本質価値との差 −33.7% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 マイポックス5381 光ファイバーと半導体の研磨フィルムを作る小型メーカー。AI 需要で利益は戻るが、波が大きく、利益の波と借入が重く、10 年の価値は評価を下回る 本質価値との差 −34.8% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 東海カーボン5301 炭素素材の老舗。半導体とアルミ向けの追い風で稼ぎは戻ったが、倍率は先を見すぎている 本質価値との差 −42.3% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 鶴弥5386 屋根瓦の国内最大手だが、新築の減少で稼ぐ力は細る。純資産の 2 割の値段でも、本業の利益を見ると割高 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 日本コンクリート工業5269 杭で首位に離され、稼ぎは資産の半分も活かせない。持ち合い株の厚みが下値を支えるが、値段は先走り 本質価値との差 −48.9% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 トーヨーアサノ5271 建物の基礎杭を作る静岡・東京の小さな会社。売上は2年で3割縮み、借金は自己資本を超える。稼ぐ力に比べ、今の値段は割高 本質価値との差 −54.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 旭コンクリート工業株式会社5268 下水道のヒューム管などを作る小さな堅実企業。無借金で利益率は最高圏だが、成長はなく、今の値段は割高 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 ダントーホールディングス5337 外装タイルの老舗は12年連続で営業赤字。不動産の売却益で純利益が出ただけの会社に、今の値段は蓄電池への期待を先に払いすぎで大幅な割高 本質価値との差 −95.6% · 10 年 割高(年 −19.2%)

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分析日 2026-10-16