株譜
AI 銘柄分析 · 陸運業 · 試作

南総通運 9034

千葉の倉庫と運送の会社。倉庫が利益の半分強を稼ぐが、ROE が資本コストに届かず、10 年の価値はやや割高に出る。

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,683 円159 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,636 円155 億円差 +2.8%
10 年後から見ると 適正 価値 1,683 円159 億円 · 差 +2.8% · 期待の年率 +6.0%
期待の年率リターン(10 年)+6.0%資本コスト比 −0.7 pt
推定の資本コスト6.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 6.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

南総通運は、千葉県の臨海部で倉庫と運送を営む物流会社だ。稼ぎの柱は倉庫で、営業利益の半分強を生む。筆者の結論は、今の値段はやや割高というものだ。

一番の理由は資本の稼ぐ力にある。自己資本は 229 億円と厚い。ただその 7 割が簿価の土地と建物で、ROE は 6% 前後にとどまる。資本コストの 7.5% に届かない会社は、帳簿の厚みをそのまま価値とは認めにくい。

倉庫は稼働率が上がり、利益率は 3 割を超えた。物流用地への投資も続いていて、10 年で利益は名目では伸びる。ただ物価が年 3% 上がる世界では、本社費も人件費も同じだけ上がる。利益の伸びは物価に追いつく程度で、実質では横ばいだ。

倉庫の稼働が崩れない限り、大きく傷む会社ではない。一方で、帳簿の土地に含みがあるのか、開示から確かめられていない。確かめられない分は、価値に入れていない。

筆者がもう一つ重く見るのは、設備投資の重さだ。毎年の投資が償却費を上回るため、利益が出ても株主に渡るお金は限られる。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、持ち続けたい会社かを問う。答えは、倉庫は良いが、全体としては並だ。

倉庫は立地と荷主との関係で、10 年先も稼ぐ力が残る。ただ、その稼ぎは物価に追いつく程度の成長で、新しい投資に回すお金が多い。投資が多ければ、株主に渡るお金は少ない。

自己資本 229 億円のうち、土地が 167 億円ある。時価が簿価を上回る可能性はあるが、開示の範囲では確かめられない。確かめられないものに値段は付けない。

払う値段に安全域があるかを考えると、楽観の筋書きでも今の時価総額を大きく超えない。悲観の筋書きでは、売れる資産の額が下支えするが、それも今の値段の 4 割にとどまる。割安とは言いにくく、値段を安全域が支える会社でもない。

経営者が資本をどう配分するかも見る。配当を厚くし、借入で用地を買い足す姿勢は、守りの堅実さとして評価できる。ただ自己資本が厚い割に ROE が低く、資本を使い切れていない。

何で稼ぐ会社か

南総通運は、千葉県を地盤とする総合物流会社だ。売上は 165 億円、営業利益は 20 億円(2026/03 期)。事業は 5 つに分かれる。

稼ぎの中心は倉庫事業だ。売上 46 億円で、営業利益は 15 億円と利益率は 34%。荷主の求めに応じて倉庫や配送センターを建て、保管と荷役を請け負う。自社で建てる設備を荷主の専用に近い形で使ってもらうため、一度入った荷主は動きにくい。

貨物自動車運送は売上 71 億円で最も大きいが、利益は 5.8 億円。運賃収入が中心で、ドライバーの確保と燃料費が利益を左右する。附帯事業は売上 37 億円。荷役や流通加工などの作業を請け負うが、人手が多く利益率は 5% ほどだ。

不動産事業は店舗・事務所・駐車場の賃貸で、売上は 7 億円、利益は 4.8 億円。建設は 1.7 億円の小さな事業。全社では本社費が約 8 億円かかり、5 つの事業の利益の合計から引かれる。

倉庫と運送を組み合わせ、一つの荷主に保管から配送までを提供できるのが、地場の会社としての強みだ。附帯事業と建設は、その周りで仕事を取るための補助的な位置づけにある。

優良さと弱いところ

堀は、倉庫の立地と荷主との関係にある。千葉の臨海部で物流用地を自社で持ち、荷主のための倉庫を建てる。荷主は一度入れば、設備と人を動かすコストが重く、簡単には移れない。

直近の利益率は過去最高圏にある。営業利益率は 12% 台で、過去 12 年の中央値 11% より高い。倉庫の稼働率の上昇が効いた。筆者は、この水準が 10 年続くとは置かない。景気の谷では荷主が減り、固定費の重い倉庫は利益率が落ちやすい。

資本効率は弱い。自己資本比率は 66.5% と高いが、自己資本の 7 割が土地と建物で、ROE は 5〜7% にとどまる。設備投資は償却費を上回り続け(2026/03 期は 18 億円対 13 億円)、現金が増えない。

経営は堅実だ。配当性向は約 5 割で、自社株買いはほぼ無い。派手な買収もしない。物流用地を買い、倉庫を建てることで少しずつ稼ぐ力を増やす。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

物流業界は、2024 年から人手不足が運賃を押し上げる局面にある。トラックの時間外労働に上限が付き、2025 年度のドライバー不足は 20 万人を超える見込みだ。標準的な運賃は 2024 年に約 8% 上がり、荷待ちや荷役が長いと割増も付く。運送会社にとって、運賃を荷主に認めてもらいやすい環境になった。

ただ、ドライバーの確保には人件費がかかる。運賃の上昇が人件費の上昇を上回るかは、会社ごとに差が出る。南総通運の運送は利益率が 8% 台で、地場の運送会社として悪くない水準だ。

倉庫は、物流用地が足りず、稼働率が高い。千葉の臨海部は首都圏の物流の拠点で、大手の物流会社や地場の会社が競う。荷主の求めに合わせて建てる専用の倉庫は、市況の影響を受けにくい。ただ、荷主の大型の撤退があれば、稼働率が一気に落ちる。

人口が減る日本では、数量の伸びは見込みにくい。倉庫の面積を増やして稼ぐ会社が勝つ業界だ。

競争は大手の物流会社だけでなく、同じ地域の地場の会社とも起きる。用地は取得できる場所が限られ、新しい倉庫を建てられるかが差になる。建築費は 10 年で 3 割ほど上がる前提で、新設の採算は厳しくなる。

資本政策と M&A

資本政策は、安定配当が中心だ。配当性向は約 5 割で、来期はさらに増やす計画。自社株買いはほぼ行っていない。

純有利子負債は 43 億円と時価総額の 3 割弱。借入は 79 億円で、自己資本比率は高い。物流用地の取得と倉庫の建設で、建設仮勘定が 12 億円ある。投資を借入で賄うため、借り換えで金利が 3.5% に上がると利払いが少しずつ増える。

買収・再編は目立たない。時価総額が小さく、土地と倉庫の資産を持つため、買われる側として動く余地はある。ただ筆者は、ここに期待は置かない。

借入の返済と新しい投資のバランスが、今後の還元の余地を決める。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

倉庫が今の水準を保ち、さらに増える。千葉の臨海部は首都圏の物流の拠点で、物流用地が足りない。南総通運は用地を買い、倉庫を建てている。建設仮勘定が 12 億円あり、完成すれば面積が増える。荷主の専用に近い倉庫は、動きにくい。倉庫の利益率が 3 割を保てば、倉庫だけで 20 億円の営業利益になる。

運送は 2024 年問題で運賃が上がる局面にある。標準的な運賃の改定で、荷主が値上げを受け入れやすくなった。ドライバーの確保が難しい中で、地場の運送会社は価格を決める力を増している。運賃の上昇が人件費の上昇を上回れば、運送の利益率は 9% に届く余地がある。保管料も、荷主の専用に近い倉庫ほど値上げが通りやすく、物価並みの改定が続く。

土地は簿価 167 億円で、取得時期の古いものは時価が簿価を大きく上回る可能性がある。含み益が開示されれば、純資産の見方が変わる。配当性向 5 割の安定した還元もあり、10 年持てば配当だけで資金の一部が戻る。

物流の人手不足は荷主にとって切実で、倉庫から配送まで任せられる会社に仕事が集まりやすい。

慎重な見方

今の利益率は過去最高圏にあり、それが続くとは限らない。倉庫の稼働率は荷主次第で、大口が一つ抜ければ下がる。固定費が重い分、落ちる時は速い。

ROE は 6% 前後で、資本コストの 7.5% に届かない。自己資本の 7 割が土地・建物で、利益を生まない資産が厚い。設備投資は償却を上回り、現金が増えない。借入は 79 億円あり、金利が 3.5% に上がれば利払いが増える。

物価が 3% 上がる世界では、本社費・人件費・修繕費も 3% ずつ上がる。倉庫の保管料も上がるが、荷主との交渉に時間がかかる。減価償却は取得原価のままなので、会計の利益は膨らむが、倉庫を建て替える時の費用は建築費の上昇で膨らみ、現金は出ていく。会計の利益と現金の乖離が大きい。

土地の含みは開示から確かめられない。確かめられないものを根拠に値段は付けられない。

また、倉庫を増やすほど稼働率の維持は難しくなる。荷主が決まる前に建てれば、空きが出た分だけ償却が先に利益を削る。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方がやや強い。倉庫は良いが、ROE が k に届かず、投資が多く、倍率に上限がある。強気の見方の土地の含みは、確かめられないので価値に入れていない。確率は、中立に 38% を置き、強気側の 3 割と慎重側の 3 割で挟んだ。倉庫の稼働が高い今の利益率を、10 年の標準とは置かない。そのため中立の利益率は倉庫 31%・運送 7.8% に下げ、悲観の確率は 1 割にとどめた。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 2,158 円204 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 775 円73 億円)。 今の値に割り戻すと 1,683 円159 億円、今との差 +2.8%、 期待の年率 +6.0%(資本コスト 6.8%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 3,808 円361 億円 1,014 円96 億円 +194.7% +11.4% 386 円37 億円
やや楽観 22% 3,081 円292 億円 908 円86 億円 +143.9% +9.3% 878 円83 億円
中立 38% 2,549 円241 億円 834 円79 億円 +106.8% +7.5% 1,286 円122 億円
やや悲観 22% 673 円64 億円 644 円61 億円 −19.5% −2.1% 290 円27 億円
悲観 10% 592 円56 億円 359 円34 億円 −41.8% −5.3% 95 円9 億円
加重平均100% 2,158 円204 億円775 円73 億円 +79.3% +6.0% 2,934 円278 億円

今の株価時価総額 1,636 円155 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 6.8% を下回るほど割高。

楽観 8% 倉庫の増設が当たり、稼働が高止まりする 利益 23 億円 · PER 15.4 倍 · 株価時価総額 3,808 円361 億円

千葉の物流用地に建てた倉庫が計画どおり埋まり、倉庫の面積が 10 年で 2 割増える。保管料は物価より少し速く上がり、利益率は 35% に乗る。運送はドライバー不足による運賃上昇が定着し、利益率は 9% に届く。不動産は賃料が物価並みに上がる。

本社費は 10 年で 1.34 倍に増えるが、増収の効果で吸収できる。営業利益は 35 億円に近づく。利益が増える分、投資と還元の両方に回せる。

自己資本は 300 億円台に乗り、ROE は資本コストに近づく。ただ、そこまで伸びても倍率は 11〜12 倍が上限で、成長株のような値は付かない。物流倉庫は強いが、稼げる額には上限がある。

  • 貨物自動車運送:数量 104(取扱量の指数(2026/03 =100))× 価格 0.97(指数 1 あたりの運賃(億円、名目))→ 売上 101 億円・営業利益 9 億円。数量 1.04 倍・価格 1.37 倍(名目)・営業利益率 9.0%
  • 倉庫:数量 120(倉庫の稼働面積の指数(2026/03 =100))× 価格 0.64(指数 1 あたりの保管・荷役料(億円、名目))→ 売上 77 億円・営業利益 27 億円。数量 1.20 倍・価格 1.40 倍(名目)・営業利益率 35.0%
  • 附帯事業:数量 103(作業量の指数(2026/03 =100))× 価格 0.49(指数 1 あたりの請負料(億円、名目))→ 売上 51 億円・営業利益 3 億円。数量 1.03 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 5.5%
  • 不動産:数量 100(賃貸面積の指数(2026/03 =100))× 価格 0.10(指数 1 あたりの賃料(億円、名目))→ 売上 10 億円・営業利益 7 億円。数量 1.00 倍・価格 1.36 倍(名目)・営業利益率 66.0%
  • 建設・その他:数量 100(事業量の指数(2026/03 =100))× 価格 0.06(指数 1 あたりの単価(億円、名目))→ 売上 6 億円・営業利益 0 億円。数量 1.00 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 3.0%

倍率:事業の純利益 23 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.4% が k 6.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 7.1%、10 年より先の名目の伸び g 3.2% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.4 倍。全体の PER 15.41 倍、時価総額 361 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:新しい倉庫が埋まり、運賃の上昇も定着し、さらに本社費が抑えられる必要がある。3 つが重なる筋書きで、8% にとどめた。

やや楽観 22% 倉庫は堅調、運送は運賃が物価並みに上がる 利益 20 億円 · PER 14.8 倍 · 株価時価総額 3,081 円292 億円

倉庫の面積は 12% 増え、保管料は物価並みに上がる。利益率は今の 34% から 33% へわずかに下がるだけで、倉庫の利益は 21 億円に届く。運送は 2024 年問題で荷主が運賃を受け入れ、利益率は 8% 台を保つ。

附帯事業は人手の請負で、人件費の上昇を料金に移せる範囲にとどまる。利益率は 5% 前後だ。不動産は賃貸の入れ替えが進まず、賃料は 1.33 倍にとどまる。

営業利益は 30 億円、純利益は 20 億円弱になる。配当性向は 5 割を守り、ROE は 6% 台で資本コストに届かない。

  • 貨物自動車運送:数量 102(取扱量の指数(2026/03 =100))× 価格 0.95(指数 1 あたりの運賃(億円、名目))→ 売上 97 億円・営業利益 8 億円。数量 1.02 倍・価格 1.35 倍(名目)・営業利益率 8.3%
  • 倉庫:数量 112(倉庫の稼働面積の指数(2026/03 =100))× 価格 0.63(指数 1 あたりの保管・荷役料(億円、名目))→ 売上 70 億円・営業利益 23 億円。数量 1.12 倍・価格 1.37 倍(名目)・営業利益率 33.0%
  • 附帯事業:数量 100(作業量の指数(2026/03 =100))× 価格 0.49(指数 1 あたりの請負料(億円、名目))→ 売上 49 億円・営業利益 2 億円。数量 1.00 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 5.0%
  • 不動産:数量 100(賃貸面積の指数(2026/03 =100))× 価格 0.10(指数 1 あたりの賃料(億円、名目))→ 売上 10 億円・営業利益 6 億円。数量 1.00 倍・価格 1.33 倍(名目)・営業利益率 65.0%
  • 建設・その他:数量 100(事業量の指数(2026/03 =100))× 価格 0.06(指数 1 あたりの単価(億円、名目))→ 売上 6 億円・営業利益 0 億円。数量 1.00 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 2.0%

倍率:事業の純利益 20 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.4% が k 6.75% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 14.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.8 倍。全体の PER 14.81 倍、時価総額 292 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:倉庫の稼働が保たれ、運送が運賃を転嫁できる。直近 3 年の実績に近い姿で、強気の見方の中では最も起こりやすい。

中立 38% 倉庫は伸びるが、物価に追いつく程度の成長 利益 16 億円 · PER 14.8 倍 · 株価時価総額 2,549 円241 億円

倉庫は新しい物流用地の分だけ面積が 6% 増える。保管料は物価並みに上がり、利益率は 31% に下がる。今が過去最高の稼働率なので、10 年のならしで見れば妥当と考える。運送は取扱量が横ばいで、運賃は物価並み。人件費の上昇を転嫁し切れず、利益率は 7.8% に細る。

本社費は 1.34 倍になり、営業利益は 25 億円。今の 20 億円から名目で 1 割強増えるが、物価の 1.34 倍には届かない。実質では利益が 1 割ほど縮む。

減価償却は今ある設備の分を物価で増やさず、新しい倉庫の分だけが足される。10 年後の償却費は 17 億円前後になる。設備投資は償却を上回り続け、現金は細る。

  • 貨物自動車運送:数量 100(取扱量の指数(2026/03 =100))× 価格 0.95(指数 1 あたりの運賃(億円、名目))→ 売上 95 億円・営業利益 7 億円。数量 1.00 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 7.8%
  • 倉庫:数量 106(倉庫の稼働面積の指数(2026/03 =100))× 価格 0.61(指数 1 あたりの保管・荷役料(億円、名目))→ 売上 65 億円・営業利益 20 億円。数量 1.06 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 31.0%
  • 附帯事業:数量 97.0(作業量の指数(2026/03 =100))× 価格 0.49(指数 1 あたりの請負料(億円、名目))→ 売上 48 億円・営業利益 2 億円。数量 0.97 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 4.5%
  • 不動産:数量 100(賃貸面積の指数(2026/03 =100))× 価格 0.09(指数 1 あたりの賃料(億円、名目))→ 売上 9 億円・営業利益 6 億円。数量 1.00 倍・価格 1.30 倍(名目)・営業利益率 64.0%
  • 建設・その他:数量 100(事業量の指数(2026/03 =100))× 価格 0.06(指数 1 あたりの単価(億円、名目))→ 売上 6 億円・営業利益 0 億円。数量 1.00 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 1.0%

倍率:事業の純利益 16 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.5% が k 6.75% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 14.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.8 倍。全体の PER 14.81 倍、時価総額 241 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:直近の利益率は過去最高圏にある。それが保たれるが、実質では横ばいという落としどころ。確率が最も大きいのでここに置いた。

やや悲観 22% 倉庫の稼働が落ち、運送が人件費に押される 利益 9 億円 · PER 7.0 倍 · 株価時価総額 673 円64 億円

景気の後退で荷主の生産が落ち、倉庫の稼働が 1 割ほど下がる。保管料の値上げは物価に届かず、利益率は 26% に落ちる。運送は取扱量が 5% 減り、運賃は 1.30 倍にとどまる。人件費は 1.34 倍に上がり、利益率は 4.5% に細る。

固定費の重い倉庫と車両は、売上が減っても費用が減らない。営業利益は 15 億円、純利益は 9 億円になる。借入の借り換えで金利が 3.5% に上がり、利益をさらに削る。

配当は利益に連動して縮み、10 年の還元は 60 億円台にとどまる。ROE は 3% 台に下がる。

  • 貨物自動車運送:数量 95.0(取扱量の指数(2026/03 =100))× 価格 0.92(指数 1 あたりの運賃(億円、名目))→ 売上 87 億円・営業利益 4 億円。数量 0.95 倍・価格 1.30 倍(名目)・営業利益率 4.5%
  • 倉庫:数量 100(倉庫の稼働面積の指数(2026/03 =100))× 価格 0.59(指数 1 あたりの保管・荷役料(億円、名目))→ 売上 59 億円・営業利益 15 億円。数量 1.00 倍・価格 1.28 倍(名目)・営業利益率 26.0%
  • 附帯事業:数量 92.0(作業量の指数(2026/03 =100))× 価格 0.48(指数 1 あたりの請負料(億円、名目))→ 売上 44 億円・営業利益 1 億円。数量 0.92 倍・価格 1.30 倍(名目)・営業利益率 3.0%
  • 不動産:数量 97.0(賃貸面積の指数(2026/03 =100))× 価格 0.09(指数 1 あたりの賃料(億円、名目))→ 売上 9 億円・営業利益 5 億円。数量 0.97 倍・価格 1.22 倍(名目)・営業利益率 60.0%
  • 建設・その他:数量 100(事業量の指数(2026/03 =100))× 価格 0.06(指数 1 あたりの単価(億円、名目))→ 売上 6 億円・営業利益 0 億円。数量 1.00 倍・価格 1.30 倍(名目)・営業利益率 0.0%

倍率:ROE は 3.2%。RONIC は約 5.4%、正当化 PER は約 7.2 倍。上限の 7 割へ引き上げず、7.0 倍に置いた。

確率:倉庫の借り手が減る景気後退か、運送の人件費の転嫁失敗のどちらかが起きる。物流は 10 年に 1 度は荷動きが大きく落ちる。

悲観 10% 千葉の荷動きが構造的に縮み、倉庫も運送も傷む 利益 2 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 592 円56 億円

千葉臨海部の荷主が撤退・縮小し、倉庫の稼働が 1 割落ちる。保管料は 1.20 倍と物価に大きく届かない。運送は取扱量が 12% 減り、運賃は 1.26 倍にとどまる。人件費は 1.34 倍に上がり、運送は営業赤字寸前になる。

固定費が残り、営業利益は 4 億円。倉庫と不動産の稼ぎだけが残る。利息の負担も重く、純利益は 2 億円にとどまる。倉庫・土地の一部を減損し、自己資本は 214 億円まで下がる。

利益で測れば会社の値打ちは小さい。値段は売れる資産から負債を引いた額が下支えする。土地と建物は簿価の半分から 4 分の 1 でしか売れないと見る。

  • 貨物自動車運送:数量 88.0(取扱量の指数(2026/03 =100))× 価格 0.89(指数 1 あたりの運賃(億円、名目))→ 売上 78 億円・営業利益 1 億円。数量 0.88 倍・価格 1.26 倍(名目)・営業利益率 1.0%
  • 倉庫:数量 92.0(倉庫の稼働面積の指数(2026/03 =100))× 価格 0.55(指数 1 あたりの保管・荷役料(億円、名目))→ 売上 51 億円・営業利益 9 億円。数量 0.92 倍・価格 1.20 倍(名目)・営業利益率 18.0%
  • 附帯事業:数量 85.0(作業量の指数(2026/03 =100))× 価格 0.46(指数 1 あたりの請負料(億円、名目))→ 売上 40 億円・営業利益 0 億円。数量 0.85 倍・価格 1.26 倍(名目)・営業利益率 1.0%
  • 不動産:数量 92.0(賃貸面積の指数(2026/03 =100))× 価格 0.08(指数 1 あたりの賃料(億円、名目))→ 売上 7 億円・営業利益 4 億円。数量 0.92 倍・価格 1.10 倍(名目)・営業利益率 52.0%
  • 建設・その他:数量 90.0(事業量の指数(2026/03 =100))× 価格 0.06(指数 1 あたりの単価(億円、名目))→ 売上 5 億円・営業利益 0 億円。数量 0.90 倍・価格 1.26 倍(名目)・営業利益率 -2.0%

倍率:赤字寸前で稼ぐ力は小さい。値の下支えは、売れる資産から負債を引いた約 56 億円。この額を、筋書きの自己資本 214 億円に対する 0.262 倍として置いた。純有利子負債 43 億円を足した EV÷営業利益は約 22 倍だが、悲観は売れる資産の床で値が決まるので、EV の倍率では置かない。

確率:大口荷主の撤退や臨海部の産業の縮小と景気後退が重なる、リーマン級の筋書き。地場の会社には荷主の集中があり、10 年に 1 度はありうるので 10% を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

貨物自動車運送

荷主の貨物を千葉県を中心にトラックで運ぶ。運賃収入が売上になる。

数量取扱量の指数(2026/03 =100)価格指数 1 あたりの運賃(億円、名目)売上営業利益
今 2026/03 100 0.71 71 6
10 年後 中立 100 0.95 95 7

取り方:セグメント売上 70.6 億・営業利益 5.75 億(irbank のセグメント表)。取扱量は開示が無いので指数 100 と推定で表す。

倉庫

荷主向けに倉庫・配送センターを建て、保管・荷役を請け負う。稼働率で利益が決まる。

数量倉庫の稼働面積の指数(2026/03 =100)価格指数 1 あたりの保管・荷役料(億円、名目)売上営業利益
今 2026/03 100 0.46 46 15
10 年後 中立 106 0.61 65 20

取り方:セグメント売上 45.8 億・営業利益 15.4 億。面積の開示が無いので稼働面積を指数 100 と推定。

附帯事業

運送や保管に付随する荷役・作業などの請負。人手で稼ぐ部分が多い。

数量作業量の指数(2026/03 =100)価格指数 1 あたりの請負料(億円、名目)売上営業利益
今 2026/03 100 0.37 37 2
10 年後 中立 97.0 0.49 48 2

取り方:セグメント売上 36.9 億・営業利益 1.84 億。作業量は開示が無いので指数 100 と推定。

不動産

千葉県内の店舗・事務所・駐車場などの賃貸。

数量賃貸面積の指数(2026/03 =100)価格指数 1 あたりの賃料(億円、名目)売上営業利益
今 2026/03 100 0.07 7 5
10 年後 中立 100 0.09 9 6

取り方:セグメント売上 7.25 億・営業利益 4.84 億(利益率 67%)。面積の開示が無いので指数 100 と推定。

建設・その他

建物の建築・修繕とその他の小さな事業。

数量事業量の指数(2026/03 =100)価格指数 1 あたりの単価(億円、名目)売上営業利益
今 2026/03 100 0.05 5 0
10 年後 中立 100 0.06 6 0

取り方:建設 1.66 億+その他 2.88 億。営業利益は 9 百万円と −6 百万円の合計 0.04 億。推定で指数 100。

リスクと懸念

倉庫の稼働率

倉庫は各事業の利益の合計の 55% を稼ぐ。大口荷主の撤退や景気後退で稼働が落ちると、固定費が重く、利益が大きく減る。

荷主と地域の集中

千葉県の臨海部に事業が集中する。地域の産業が縮むか、特定の荷主に頼る比重が高ければ、10 年に 1 度は稼ぎが大きく落ちる。

ドライバー確保と人件費

運送は人手が足りず、人件費が毎年上がる。運賃の転嫁が遅れると、売上 71 億円で利益 5.8 億円の運送は、利益率が数ポイント落ちる。

設備投資と借入

設備投資は償却を上回り続け、純有利子負債は 43 億円ある。借り換えで金利が 3.5% に上がり、建築費の上昇で更新の投資が膨らむと、現金が細る。

資本効率の低さ

自己資本の 7 割が簿価の土地・建物で、ROE は 6% 前後。資本コストに届かないままだと、利益を生む資本が薄く、倍率が上がりにくい。

土地の含みが確かめられない

土地は簿価 167 億円。時価が簿価を上回るかは開示から確かめられず、価値に入れていない。含みが大きいなら、この分析は割高に寄りすぎる。

今後の分かれ目

倉庫の稼働率が下がり、倉庫の利益が 2 年続けて減る
固定費の重さが表に出る。やや悲観の確率を上げる。
新しい物流用地の倉庫が稼働し、倉庫の面積が増える
強気の筋書きの確率を上げる。倉庫の利益が 20 億円を超えれば、中立が上に寄る。
賃貸等不動産の時価が開示され、簿価を大きく上回る
含み益を価値に足せる。悲観の下支えが厚くなる。
運賃の上昇が人件費の上昇を下回り、運送が赤字に近づく
運送の利益率の前提を引き下げる。
配当性向を 5 割超へ上げ、自社株買いを始める
還元が厚くなり、資本効率が改善する。倍率の見方を上げる。

見ておくもの

  • 倉庫の稼働率と倉庫事業の営業利益
  • 物流用地の取得と建設仮勘定
  • 運送の営業利益率(8% 台の維持)
  • 配当性向と自社株買い
  • 賃貸等不動産の時価の開示
  • 純有利子負債と借入金利

倍率と資本コストの決め方

倍率は、ROE が資本コストに届かない会社の式(RONIC を k と ROE の中間に置く)で決めた。今の株価や PER は見ていない。今の PBR が 1 倍を割っていても、ROE が k 未満なので割安の根拠にしていない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 11.5→15.41 倍・やや楽観 PER 10.5→14.81 倍・中立 PER 9.5→14.81 倍)。

資本コスト 6.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

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割安 SEMITEC6626 温度センサーのニッチ首位級で、時価総額の4割弱は現金。利益の質を割り引いても、今の値段は低い 本質価値との差 +101.7% · 10 年 割安(年 +13.9%) 割安 カンダホールディングス9059 トラックと国際物流で稼ぐ堅実な会社。純現金は時価総額の4分の1、大株主が議決権の3分の1を押さえる。10年で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +58.9% · 10 年 割安(年 +11.1%) 割安 ビーイングホールディングス9145 北陸発の生活物資専門 3PL。自己資本利益率は高いが顧客が偏る。それでも今の値段は割安とみる 本質価値との差 +56.5% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 株式会社ゼロ9028 新車を運ぶキャリアカーの最大手級。日産依存と新車需要の細りを織り込んでも、純現金込みの今の値段には安全域がある 本質価値との差 +52.5% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 ロジネットジャパン9027 札幌通運を核に鉄道とトラックを組み合わせる中堅の物流会社。運び手不足で値上げは通るが、人件費に食われて利益率は伸びにくい 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 九州旅客鉄道9142 九州の人口減は重いが、運賃改定と駅の不動産が利益を押し上げる。利払い増(年約100億円)と資本コスト 8.0% を引くと、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +28.4% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 遠州トラック9057 東名の真ん中に拠点を構える堅実な物流会社だが、利益の伸びが資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 +28.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 ヒガシホールディングス9029 大手EC向け物流で稼ぎが倍増したが、1社への依存と過去最高の利益率が10年続く保証はない 本質価値との差 +27.2% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 山九9065 製鉄所の構内で根を張る機工事業は堅いが、薄利の物流が ROE を押さえる。期待リターンは資本コストを少し上回る程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 岡山県貨物運送9063 中国地方の路線便「オカケン」。帳簿の資産は厚いが、稼ぐ力は資本コストに遠く届かず、PBR0.3倍でも割安とは言えない 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 東急9005 渋谷という再現できない土地と、まだ人口が増える沿線を持つ民鉄。ただ重い借金の利払い増と資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割近く下回る 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 京福電気鉄道9049 嵐電のイメージで売るが、稼ぎは京都と関西の賃貸が柱。親会社が 43% を握り、配当は薄い 本質価値との差 +15.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 ハマキョウレックス9037 3PL の堅実な増益は本物だが、ROE が 9% 前後へ薄まる成長に安全域はない。名目で測ると今の値段はやや割高から適正の境目 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 セイノーホールディングス9076 路線トラックの値上げは定着し利益も伸びるが、ROE が資本コストをわずかに超える程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.2% · 10 年 やや割安(年 +7.2%) やや割安 SGホールディングス9143 2024年問題で宅配の運賃が物価より速く上がり、ROE 10% が続く。ただし資本コスト 7.75% を超える幅は小さく、今の値段はやや割高 本質価値との差 +13.1% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 鴻池運輸9025 請負の安定と堅い財務が強みだが、10 年後の ROE は資本コストにほぼ並ぶ。今の値段はおおむね妥当と筆者は見る 本質価値との差 +13.0% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アサガミ9311 大阪の倉庫・港湾物流と不動産賃貸。親会社が 5 割超を握り、還元は薄い。資産は厚いが、株主に届きにくい 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 AZ-COM丸和ホールディングス9090 アマゾン向けが売上の3分の1を占める薄利の成長株。成長は本物だが、顧客の偏りと薄い利益率を割り引くと今の値段は割安とは言えない 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) 適正 神姫バス9083 地方バスの黒字は万博が押し上げた山で、資本効率が資本コストに届かない以上、今の値段は少し高い 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 日本ロジテム9060 首都圏の倉庫とトラックとアマゾンのセンターで稼ぐ中堅の物流会社。薄い利益と重い借金を、持っている土地が支える。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +7.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 丸全昭和運輸9068 化学品・危険物の倉庫と 3PL で同業の倍の利益率を稼ぐ物流会社。厚い自己資本が ROE を押さえ、10 年の価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 西日本鉄道9031 福岡の再開発と国際物流で利益は名目で伸びるが、借金は増え金利も上がる。ROE は資本コスト 8.0% に届かず、値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +7.1% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 東海旅客鉄道9022 東海道新幹線の独占は強い堀だが、リニアの負担と利払いの増加、資本コスト 7.0% を引くと、今の値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +5.2% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 京阪ホールディングス9045 京都と大阪を結ぶ沿線と不動産の含み益は本物だが、利益は万博と用地分譲で膨らんだピーク。利払いが増え、ROE は資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 北海道中央バス9085 時価総額の9割近い純現金を抱えるが、現金は株主に戻りにくく稼ぐ力も低いので、今の値段は高い 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 阪急阪神ホールディングス9042 梅田の再開発と運賃改定で利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いで ROE は資本コスト 7.5% に届かない。今の値段は 3 割弱のやや割高に出る 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 SBSホールディングス2384 不動産の売却益が営業利益の 4 割を占め、本業の物流は薄利のまま。利益の質を割り引くと、買収で伸びても今の値段は割高 本質価値との差 −9.4% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 日本石油輸送9074 現金と保有株は厚いが、リースと一社依存が重い。石油の細りと人件費が稼ぎを削る 本質価値との差 −12.4% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ヤマトホールディングス9064 宅急便の値上げは効くが稼ぐ力はまだ薄い。再建が中立どおり進んでも、資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、安全域はない 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 サカイ引越センター9039 引越は件数が頭打ちで、人の確保が利益を削る。純現金は厚いが、ROEが資本コストを上回れず、やや割高と見る 本質価値との差 −12.9% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 東武鉄道9001 スカイツリーとホテルが運輸の減益を補うが、借り換えの利払いと資本コスト 8.0% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −13.0% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 京王電鉄9008 新宿を軸に営業利益は物価並みに伸びるが、借り換えの利払いが純利益を押さえる。k 7.5% で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 相鉄ホールディングス9003 ホテルの万博特需と新横浜線の直通で利益は過去最高だが、借金が営業利益の 10 倍と重い。利払い増で ROE は資本コストに届かず、今の値段は 4 割弱ほど割高に出る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 株式会社NANKAI9044 空港線とインバウンドは強いが、重い借金と大型投資で資本コストに届かない。値段は 3 割ほど割高に出る 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 西日本旅客鉄道9021 山陽新幹線と近畿の独占に運賃改定とうめきたの床が乗るが、借入を増やす計画の利払いと資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 東日本旅客鉄道9020 新幹線と首都圏の独占は強いが、4.9 兆円の借金の利払い増と資本コスト 7.5% を引くと、本質価値は今の値段を 4 割近く下回る 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 京成電鉄9009 京成電鉄は成田空港の増強とオリエンタルランド持分が核だが、借金が膨らむ局面と資本コスト 7.75% を踏まえると、今の値付けは割高と見る 本質価値との差 −29.6% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 東京地下鉄(東京メトロ)9023 鉄道だけで稼ぐ日本最大級の地下鉄。国・都の保有株売却と新線建設が焦点で、資本コスト 7.25% を ROE が下回り、今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 センコン物流9051 宮城の倉庫が稼ぎ頭、売上の半分は埼玉のホンダ販売店。借入が時価総額に迫り、ROE は資本コストに届かないので、今の値段は高い 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 近鉄グループホールディングス9041 営業利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いが利益を削り、株主の取り分は増えない。資本コスト 8.5% を踏まえると、今の値段は割高 本質価値との差 −35.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 大宝運輸9040 地場の堅い運送会社だが、薄い稼ぎに対して積み上がった資本が重く、今の値段は安全域に乏しい 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 山陽電気鉄道9052 姫路駅前の不動産が利益を支えるが、運賃は上限に達し、借り換えの利払いで ROE は資本コストを大きく下回る。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 第一交通産業9035 タクシーは赤字、稼ぎ頭は不動産。借金が重く、金利が上がるほど株主の取り分が細る 本質価値との差 −38.9% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 東部ネットワーク9036 横浜の飲料・セメント・産業ガスの運送会社。資産は厚いが、運送の稼ぎは細く、ROE 2% では帳簿の価値を株主に届けられない 本質価値との差 −39.6% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 神奈川中央交通9081 運賃は上がるが、運転士の賃金と借り換えの利払いが先に増え、ROE は資本コスト 9.0% に届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −40.8% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 新潟交通9017 新潟のバスと万代シテイを営む地域の顔。不動産が稼ぐが、重い借金の利払いが金利の上昇で利益を削る 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 センコーグループホールディングス9069 3PL と M&A で稼ぐ総合物流の大手。借金が重く利益率も薄いため、利益で測ると今の値段は割高に出る 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ニッコンホールディングス9072 ホンダ系の完成車輸送と倉庫・梱包で堅実に稼ぐが、利益に対して値段が先走り、10年で測っても大幅な割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 小田急電鉄9007 新宿西口の大型開発は実るが、借金の利息が利益を削る。資本コスト 8.25% を ROE が下回り、今の値段は 3 割半ば割高に出る 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 富士急行9010 富士山麓の鉄道とハイランドで過去最高益を稼ぐが、10 年後の利益に見合う値段は今の半分以下に出る 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 タカセ9087 アニメ商品の通販物流に活路を得た老舗の倉庫会社。利幅は細く、資本コストに届かないので値段は割高 本質価値との差 −45.3% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 秩父鉄道9012 石灰石の貨物と長瀞の観光で黒字に戻したが、更新投資と借金の利払いが利益を食い、株主に残る価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 福山通運9075 特積みの老舗。利益は戻り始めたが、資本効率が低く、10 年の積み上げでは今の値段は大きく割高 本質価値との差 −46.0% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 広島電鉄9033 電車とバスは補助金を足してやっと収支が合い、利益を支えるのは広島の不動産。借り換えで利払いが3倍に増え、ROE は資本コストに届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 名古屋鉄道9048 名駅の再開発が止まり、運送は赤字、借金は重い。利益は名目で戻っても、金利が資本コストへの到達を阻む。今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 京浜急行電鉄9006 品川・高輪の再開発で名目の利益は伸びるが、重い借金と投資負担で ROE は資本コスト 8.25% に届かない。値段は織り込み過ぎと見る 本質価値との差 −51.1% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 NIPPON EXPRESSホールディングス9147 国内の運賃上げは追い風だが、海外フォワーディングの薄い利益率では ROE は資本コスト 8.5% を下回る。名目で測り直しても今の値段は割高 本質価値との差 −54.7% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 西武ホールディングス9024 運営だけの稼ぐ力は資本コスト 8.5% に届かず、資産を売る経営に移っても、今の値段は 7 割近い割高に出る 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 京極運輸商事9073 ENEOS が 35% を持つタンクローリーとドラム缶の会社。石油の量は細り、利益率は 2% に届かない 本質価値との差 −65.0% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 神戸電鉄9046 借金が EBITDA の 11 倍と重く、借り換えで利払いが倍に膨らむ。運賃改定で営業利益が増えても株主に残る利益は細り、計算では大きな割高になる 本質価値との差 −65.8% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 大和自動車交通9082 都内の土地と銀座の再開発は魅力だが、タクシーの稼ぎは薄く借金も重い。今の値段は資産の期待を先取りしている 本質価値との差 −69.9% · 10 年 割高(年 −3.7%)

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分析日 2026-10-20