株譜
AI 銘柄分析 · 陸運業 · 試作

東日本旅客鉄道 9020

新幹線と首都圏の独占は強いが、4.9 兆円の借金の利払い増と資本コスト 7.5% を引くと、本質価値は今の値段を 4 割近く下回る

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,823 円3.19 兆円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)3,668 円4.14 兆円差 −23.0%
10 年後から見ると やや割高 価値 2,823 円3.19 兆円 · 差 −23.0% · 期待の年率 +4.0%
期待の年率リターン(10 年)+4.0%資本コスト比 −3.5 pt
推定の資本コスト7.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

東日本旅客鉄道は東北・上越・北陸新幹線と首都圏の在来線網を事実上独占する鉄道会社で、2026年3月期は売上高3兆847億円・営業利益4,143億円と過去最高を更新した。鉄道運輸収入はコロナ前の97%まで回復し、訪日客の新幹線利用や中央線快速グリーン車などの定期外需要がけん引役になっている。会社は新ビジョン「勇翔2034」で2031年度にROE10%以上・営業利益7,500億円を掲げ、Suicaを「移動のデバイス」から「生活のデバイス」に広げる非鉄道事業の拡大(鉄道:非鉄道の収益比を7:3から6:4へ)に成長の軸を移そうとしている。

セグメントを数量(輸送人キロ・駅の乗車人員・床面積・Suica の枚数)と価格(平均運賃・1 人あたり売上・賃料・1 枚あたり収入)に分け、すべて名目(物価 3%)で置いた。乗客の数は首都圏が横ばい・地方が減り、訪日客が一部を埋めて 10 年で 0.97 倍。運賃は 2026 年 3 月に初めて平均 7% 強上げ、国の認可で物価に 1〜2 年遅れながら 10 年で 1.30 倍まで追いつくと置いた。不動産は高輪ゲートウェイシティなど新しい床の分だけ数量が増え、Suica は枚数でなく 1 枚あたり収入で伸びる(前の版の 10 年 3.2 倍は根拠が薄いので 1.9 倍に下げた)。

純有利子負債 4.9 兆円の借り換えで利払いは 10 年で年 1,200 億円ほど増え、純利益を削る。中立の 10 年後は営業利益 6,400 億円・ROE 6.6%。資本コストは 7.5% で、ROE がそれに届かないため、ためた利益の価値は 1 を下回り、PER の上限は 13.3 倍(1÷k)になる。筆者は人口減と借金の重さを見て、その 8 割強の 10.9 倍を置いた。純有利子負債を足した EV ÷ 営業利益は中立で 13 倍。含み益は悲観の床にだけ使い、中立〜楽観には賃料・売却益が純利益に入っているので足していない。結果は総合で約 −37% の割高だ。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、東北・上越・北陸新幹線と首都圏在来線という地域独占の堀は非常に強く評価されるはずだが、稼いだ利益の多くが車両・線路・駅・変電設備という巨額の維持更新投資に再投資され続ける構造上、株主が自由に使える利益(オーナー利益)は見た目の純利益より慎重に見積もるべきだと考えるだろう。純有利子負債が時価総額の1.25倍、自己資本比率28%という財務の重さは、巨大インフラ企業として避けられない面はあるものの、安全域を狭める要因として注意を払うはずだ。

事業の予測可能性については、首都圏の定期需要という安定した土台がある一方、人口減少が長期的に定期需要を侵食し、インバウンド・非鉄道事業の伸びでどこまで打ち消せるかという点で「10年後の収益を自信を持って予測できるか」という一次審査にはやや慎重になるだろう。資本配分については、大型M&Aで価値を壊した経験がなく、地方不採算路線の整理という合理的な選択を続けている点を評価するはずだが、非鉄道事業への拡大(Suica経済圏)がまだ実績の薄い新しい挑戦である点は、安全域の判断で割り引いて見るはずである。今の値段は、資本コスト 7.5% を ROE が下回る中立的な将来像に対して高く、安全域は取れないという判断になりやすい。

何で稼ぐ会社か

収益の約3分の2を運輸事業(鉄道)が占め、東北・上越・北陸新幹線と首都圏の山手線・中央線・京浜東北線などの在来線、合計約7,400kmの路線網を運行する。首都圏の通勤・通学輸送という圧倒的に安定した定期収入に加え、新幹線の定期外(出張・観光・インバウンド)が収益の押し上げ役になっている。地方では36路線71区間がすべて営業赤字(2024年度合計790億円)で、再構築協議会を通じて津軽線(蟹田〜三厩)はバス・タクシーへの転換、久留里線は2026年中にも廃止が決まる見通しなど、不採算路線の整理が進んでいる。

流通・サービス事業はエキナカ店舗(NewDaysなど)やSuica決済関連のキャッシュレス収益、不動産・ホテル事業はオフィス賃貸・ショッピングセンター・ホテル・マンション分譲を担い、いずれも新幹線や在来線の駅・沿線という鉄道事業が作った立地を土台にした複合収益になっている。2026年3月期は不動産・ホテル事業の営業利益が1,282億円(前期比+6.6%)と運輸事業(1,944億円)に次ぐ規模に育ち、会社の収益構造を支える第2の柱になっている。

さらに「勇翔2034」とその前段の成長戦略「Beyond the Border」では、Suicaを単なる乗車券・電子マネーから「生活のデバイス」に広げ、データ活用・金融・マーケティングを含むIT・Suica事業を成長エンジンに据え、2028年度には会員IDを統合した新しいSuicaアプリの投入も計画している。鉄道と非鉄道(流通・不動産・IT)の収益比を現状の7:3から6:4へ移していく構想が、同社の中長期の事業構造を変えていく中心線になる。

優良さと弱いところ

東北・上越・北陸新幹線と首都圏在来線網という堀は、国の認可(鉄道事業法の上限運賃規制)と裏腹に、並行する新幹線競合がほぼ存在しない地域独占である点で非常に強い。価格を自由に決める力は弱いが、2025〜2026年には人件費・バリアフリー投資の回収を理由に運賃改定(値上げ)が認められ、黒字企業でも値上げに動く局面に入った。資本効率(ROE8.1%)は陸運業の中では平均的だが、純有利子負債が時価総額の1.25倍、自己資本比率28%という重い財務は、鉄道事業が巨額の固定資産(車両・線路・駅・変電設備)を自己資金と借入で維持し続ける構造によるもので、同業の民鉄・物流会社より資本の重さが目立つ弱点になっている。

経営陣は2024年4月に深澤祐二氏から喜勢陽一氏(国鉄分割民営化後入社者として初の社長)へトップを交代し、新ビジョン「勇翔2034」で非鉄道事業の拡大に軸足を移そうとしている。地方の不採算路線(36路線71区間で790億円の赤字)を再構築協議会で整理する動きは、優良さを守るための合理的な選択だが、沿線自治体との調整には時間がかかり、路線によっては廃止までに長期の協議を要する。インバウンド収入が鉄道運輸収入の2.6%とJR上場4社で最も低く、他社より好況の上振れを取り切れていない面はあるが、逆に下振れ(インバウンド急減)への耐性もやや高い。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

鉄道の利用は2024年度の輸送人員が約234億人(JR・民鉄合計)に達し、定期(通学・通勤)は人口減少で緩やかに頭打ちだが、定期外(観光・インバウンド)がコロナ前を上回る水準まで回復し、鉄道事業全体を支えている。東日本旅客鉄道の2026年3月期の鉄道運輸収入はコロナ前(2019年3月期)比97%まで戻り、訪日客の新幹線利用や中央線快速グリーン車の普及が押し上げ役になった。ただしインバウンド収入が鉄道運輸収入に占める比率は2.6%とJR上場4社で最も低く、東海道新幹線1本足のJR東海ほどインバウンド効果を取り切れていない。

競合は新幹線区間ではほぼ存在しない地域独占だが、中距離では航空(LCC含む)・高速バスとの代替競争があり、首都圏の通勤定期では沿線の民鉄との競争も一部で起きる。北陸新幹線は敦賀〜新大阪への延伸が小浜・京都ルートで決まり、建設費3.4〜3.9兆円・工期25〜28年という長期計画だが、整備新幹線制度の下で建設主体は鉄道・運輸機構、JR各社は開業後に運行を受託して貸付料を払う仕組みのため、東日本旅客鉄道自身の資本負担は限定的で、JR東海のリニア(自己負担)とは構造が異なる。

人口減少という構造的な逆風は、地方路線(36路線71区間で年790億円の赤字)という形で最も先に表れており、再構築協議会を通じた路線の整理(津軽線の代替交通転換、久留里線の廃止見通しなど)が今後も続く見通しである。一方で首都圏は人口集中が続き、定期需要の底堅さと新駅・再開発の余地も残る、地方と都市で明暗が分かれる構図になっている。

資本政策と M&A

配当は従来の配当性向からDOE(株主資本配当率)3.5%程度を基準とする方針に変更し、2026年3月期は前期から2割強の増配となった。自己株式取得は27.3期は見送るが、新ビジョン「勇翔2034」の計画期間を通じて1,000億円の取得を柔軟に実施する方針を示している。段階的に配当性向40%を目指す中期目標も掲げており、業績の回復に合わせて株主還元を強める局面にある。

2002年の完全民営化以降、政府保有はなく、買収者が現れる構造の会社ではない。大型M&Aで事業領域を広げる動きは乏しく、資本配分は自社の鉄道インフラ・駅周辺不動産・Suica関連ITへの再投資が中心である。純有利子負債が時価総額の1.25倍、自己資本比率28%という重い財務構造は、増配・自社株買いと新幹線・インフラの維持更新投資・地震対策投資のバランスを慎重に取る必要があることを示している。

減価償却は物価で増やさない。今ある設備の償却は取得した時の値段のままで、増えるのは更新と新規の分だけだ。償却は今の4,287億円が10年後に約 5,322億円。更新投資は建築費の上昇で膨らみ、足りない分は借入になって利払い(3.5%)が増える。会計の利益と現金の動きは同じ向きに動かない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

Suicaを「移動のデバイス」から「生活のデバイス」へ広げる「勇翔2034」の構想は、発行枚数1億枚超というSuicaの巨大な顧客基盤をまだ使い切っていない状態からの成長余地を意味する。2028年度には会員IDを統合した新しいSuicaアプリを投入し、決済・データ・マーケティングを組み合わせた生活ソリューション領域の営業利益を2023年度の1,703億円から2033年度に倍増させる計画で、不動産・ホテル事業は2026年3月期にすでに営業利益1,282億円まで育ち、運輸事業に次ぐ収益の柱になっている。鉄道:非鉄道の収益比を7:3から6:4へ移す構想が実現すれば、人口減少という構造的な逆風を非鉄道の成長で大きく打ち消せる。

鉄道運輸収入はコロナ前比97%まで回復し、訪日客の新幹線利用や中央線快速グリーン車の普及という定期外の押し上げ要因はまだ続いている。インバウンド収入比率が2.6%とJR上場4社で最も低いことは裏を返せば伸びしろが大きいことを意味し、今後インバウンドの取り込みが進めば収益の上振れ余地は大きい。2025〜2026年の運賃改定(値上げ)は、人件費・バリアフリー投資の回収を理由に認可され、黒字企業でも値上げに動ける価格決定力の証左である。地方不採算路線の整理(津軽線・久留里線など)が進むことで、低収益事業の重荷が軽くなり、全社のROEは会社目標どおり2031年度に10%を超える軌道に乗る可能性が十分にある。

慎重な見方

純有利子負債は時価総額の1.25倍、自己資本比率は28%という重い財務構造は、新幹線・在来線という巨額の固定資産を維持更新し続ける限り大きく改善しにくい。人口減少は首都圏でもやがて効いてくる構造的な逆風で、地方では36路線71区間すべてが営業赤字(年790億円)という形でその影響がすでに現実になっており、再構築協議会での路線整理は交渉に時間がかかるうえ、廃止・転換した路線の収益は失われたまま取り戻せない。非鉄道事業の拡大(Suica経済圏、生活ソリューション領域の倍増計画)は野心的だが、これまでの実績(2023年度営業利益1,703億円)はまだ全社営業利益の2割程度に過ぎず、2033年度の倍増目標が計画どおり進むかどうかは不確実性が大きい。

鉄道事業は過去に二度、大きな外部ショックで利益が崩れた経験がある。東日本大震災では2011年3月期決算が前年から利益54%減、コロナ禍では2021・2022年3月期が連続最終赤字(それぞれ純利益マイナス5,779億円・マイナス950億円)になり、株価もPBR0.65倍まで沈んだ。インバウンド収入比率が低いことは、上振れが小さいだけでなく、今後の成長戦略の柱をインバウンド以外(人口減少が進む国内の定期外・非鉄道)に頼らざるを得ないことの裏返しでもある。財務が重い状態で次の不況や大規模災害が来れば、増配・自社株買いの方針を後退させざるを得ない可能性が高く、今の株価はすでに回復と非鉄道事業の成長をかなり織り込んでいる。

どちらに重みを置いたか

地域独占の堀と運賃改定という価格の力は楽観側の言い分が強いが、重い借金の利払い増と人口減は慎重な見方の通りで、非鉄道の倍増目標は道半ばにある。確率は中立を軸に、運賃改定が通ったことを踏まえ楽観側をやや厚く置いた。不動産の含み益が悲観の床を支え、下値は含み益の税後 1.46 兆円が支え、悲観でも時価総額は今の 4 割弱にとどまる。利益で測る中立の PER は 10.9 倍、借金を足した EV ÷ 営業利益は 13 倍で、計算は総合で約 −37% の割高、今の値段は中立の筋書きより先を織り込んでいる。上振れは Suica と高輪の収益化が計画どおり進むかにかかる。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 4,480 円5.06 兆円(+ 配当配当と自社株買いの合計 933 円1.05 兆円)。 今の値に割り戻すと 2,823 円3.19 兆円、今との差 −23.0%、 期待の年率 +4.0%(資本コスト 7.5%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 14% 8,092 円9.14 兆円 1,381 円1.56 兆円 +158.3% +10.0% 1,326 円1.50 兆円
やや楽観 24% 6,125 円6.92 兆円 1,186 円1.34 兆円 +99.3% +7.1% 1,755 円1.98 兆円
中立 30% 4,614 円5.21 兆円 1,007 円1.14 兆円 +53.3% +4.4% 1,686 円1.90 兆円
やや悲観 22% 1,651 円1.86 兆円 636 円7,183 億円 −37.6% −4.6% 503 円5,681 億円
悲観 10% 1,295 円1.46 兆円 126 円1,425 億円 −61.2% −9.0% 142 円1,605 億円
加重平均100% 4,480 円5.06 兆円933 円1.05 兆円 +47.6% +4.0% 5,413 円6.11 兆円

今の株価時価総額 3,668 円4.14 兆円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。

楽観 14% 非鉄道が成長の主役として定着 利益 5,173 億円 · PER 15.8 倍 · 株価時価総額 8,092 円9.14 兆円

10年間、首都圏の人口は底堅く推移し、訪日客需要も構造的に拡大を続ける。鉄道事業は運賃改定の定着と中央線快速グリーン車のような高付加価値サービスの拡大で収益性を高め、不動産・ホテル事業は再開発・沿線価値向上で会社の収益の柱として運輸事業に迫る規模に成長する。Suicaアプリの刷新とデータ活用・金融事業の拡大が成功し、IT・Suica事業の営業利益は現状の数倍規模に育ち、生活ソリューション領域全体で2033年度の倍増目標を上回る成果を出す。鉄道:非鉄道の収益比は6:4を超えて非鉄道側に一段と傾き、人口減少という構造的な逆風をほぼ打ち消す。地方路線の整理も進み、赤字の重荷は大きく軽くなる。会社のKGI(2031年度ROE10%以上)に近いROE9%台を、名目で膨らむ自己資本の上で10年間維持する、同社にとって最も理想的な10年になる。

(名目の前提)運賃は物価に 1 年ほどの遅れで追いつき、乗客の数は首都圏横ばい・地方減と訪日客の差し引きで置いた。借金の借り換えで利払いが 10 年後に年 1,200 億円ほど増える分を純利益から引いた。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の4,287億円が10年後に約 5,322億円(物価で一律に増やすと約 4,571億円)。営業利益は +751億円。建築費の上昇で膨らむ投資を借入で賄うため、新しい借入の利払い年 301億円(3.5%)を純利益から引いた。

  • 運輸事業(鉄道):数量 1,344(輸送人キロ(億人キロ、新幹線+在来線。推定))× 価格 21(1 人キロあたり運輸収入(円、売上 ÷ 人キロで逆算した平均運賃。バス等を含む))→ 売上 28,788 億円・営業利益 4,781 億円。人キロ+5%(訪日客)・運賃1.34倍・利益率16.6%・償却は物価で増やさず按分(10年後 5,322億円)
  • 流通・サービス事業:数量 1,696(駅の1日あたり乗車人員(万人、推定))× 価格 3.99(乗車人員1人あたり年間の駅ナカ・駅ビル売上(万円))→ 売上 6,767 億円・営業利益 1,150 億円。数量 1.06 倍・価格 1.50 倍(名目)・営業利益率 17.0%
  • 不動産・ホテル事業:数量 435(賃貸・ホテルの稼働床面積(万㎡、推定))× 価格 24(1 ㎡あたり年間収入(万円、賃料・客室収入・分譲を含む実効単価))→ 売上 10,566 億円・営業利益 2,853 億円。数量 1.45 倍・価格 1.42 倍(名目)・営業利益率 27.0%
  • IT・Suica等:数量 11,270(Suica の発行枚数(万枚、モバイルを含む。推定))× 価格 0.27(1 枚あたり年間収入(万円、決済手数料・IT・カード・銀行等))→ 売上 2,993 億円・営業利益 838 億円。数量 1.15 倍・価格 2.60 倍(名目)・営業利益率 28.0%

倍率:事業の純利益 5,173 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.4% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.9%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.8 倍。全体の PER 15.78 倍、時価総額 81,630 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:10年間ノンストップでSuica経済圏・インバウンド・不動産事業が計画を上回って拡大する必要があり、実現すれば非常に強いが連続成功の確度は高くない。

やや楽観 24% 会社のKGIに沿って拡大 利益 4,071 億円 · PER 14.5 倍 · 株価時価総額 6,125 円6.92 兆円

人口減少は続くが、首都圏の底堅さとインバウンドの構造的な拡大、Suica経済圏の着実な成長が組み合わさり、会社の中期目標(2031年度ROE10%以上)に沿ったペースで事業が拡大する。不動産・ホテル事業は再開発プロジェクトの竣工が重なり会社計画どおりに収益の柱として成長し、流通・サービス事業もキャッシュレス決済関連で緩やかに伸びる。Suicaアプリの刷新は計画より数年遅れるが、最終的には会員基盤の拡大に寄与する。地方路線の整理は進むが、一部の区間では沿線自治体との協議が長期化する。運賃改定は数年おきに続き、コスト上昇と収益改善のバランスが保たれる、会社のビジョンがほぼ計画どおりに実現する10年になる。

(名目の前提)運賃は物価に 1〜2 年遅れで追いつき、乗客の数は首都圏横ばい・地方減と訪日客の差し引きで置いた。借金の借り換えで利払いが 10 年後に年 1,200 億円ほど増える分を純利益から引いた。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の4,287億円が10年後に約 5,322億円(物価で一律に増やすと約 4,774億円)。営業利益は +548億円。建築費の上昇で膨らむ投資を借入で賄うため、新しい借入の利払い年 395億円(3.5%)を純利益から引いた。

  • 運輸事業(鉄道):数量 1,306(輸送人キロ(億人キロ、新幹線+在来線。推定))× 価格 21(1 人キロあたり運輸収入(円、売上 ÷ 人キロで逆算した平均運賃。バス等を含む))→ 売上 27,548 億円・営業利益 3,992 億円。人キロ+2%・運賃1.32倍・償却は物価で増やさず按分(10年後 5,322億円)
  • 流通・サービス事業:数量 1,648(駅の1日あたり乗車人員(万人、推定))× 価格 3.78(乗車人員1人あたり年間の駅ナカ・駅ビル売上(万円))→ 売上 6,225 億円・営業利益 1,027 億円。数量 1.03 倍・価格 1.42 倍(名目)・営業利益率 16.5%
  • 不動産・ホテル事業:数量 414(賃貸・ホテルの稼働床面積(万㎡、推定))× 価格 24(1 ㎡あたり年間収入(万円、賃料・客室収入・分譲を含む実効単価))→ 売上 9,775 億円・営業利益 2,541 億円。数量 1.38 倍・価格 1.38 倍(名目)・営業利益率 26.0%
  • IT・Suica等:数量 10,780(Suica の発行枚数(万枚、モバイルを含む。推定))× 価格 0.21(1 枚あたり年間収入(万円、決済手数料・IT・カード・銀行等))→ 売上 2,312 億円・営業利益 578 億円。数量 1.10 倍・価格 2.10 倍(名目)・営業利益率 25.0%

倍率:事業の純利益 4,071 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.7% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.1%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.5 倍。全体の PER 14.46 倍、時価総額 58,867 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:会社のKGI(2031年度ROE10%以上)にほぼ沿った想定で、中期目標の達成がそのまま10年間続けば射程に入る。

中立 30% 中立:鉄道フラット・非鉄道が緩やかに補う 利益 3,066 億円 · PER 13.3 倍 · 株価時価総額 4,614 円5.21 兆円

人口減少による定期収入の縮小と、インバウンド・非鉄道事業の伸びがおおむね相殺し合い、鉄道事業の収益は実質的にほぼフラットな水準で推移する。不動産・ホテル事業とIT・Suica事業は緩やかに拡大し、生活ソリューション領域の営業利益は2033年度の倍増目標には届かないものの、着実に全社収益への貢献度を高める。地方路線の整理は長期にわたって続き、赤字路線の重荷は徐々に軽くなる。利払いの増加と自己資本の積み上がりで、会社のKGI(2031年度ROE10%以上)には届かずROE6%台で10年間を終える、「普通に優良な」鉄道・複合企業としての評価に収まる10年になる。

(名目の前提)運賃は国の上限認可のため物価に 1〜2 年遅れ(10 年で 1.30 倍)、乗客の数は首都圏横ばい・地方減と訪日客の差し引きで置いた。借金の借り換えで利払いが 10 年後に年 1,200 億円ほど増える分を純利益から引いた。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の4,287億円が10年後に約 5,322億円(物価で一律に増やすと約 4,937億円)。営業利益は +385億円。建築費の上昇で膨らむ投資を借入で賄うため、新しい借入の利払い年 482億円(3.5%)を純利益から引いた。

  • 運輸事業(鉄道):数量 1,242(輸送人キロ(億人キロ、新幹線+在来線。推定))× 価格 21(1 人キロあたり運輸収入(円、売上 ÷ 人キロで逆算した平均運賃。バス等を含む))→ 売上 25,800 億円・営業利益 3,223 億円。人キロ−3%(人口減)・運賃1.30倍(2026年の改定の後、もう一度の改定で物価に約1年遅れ)・利益率12.5%・償却は物価で増やさず按分(10年後 5,322億円)
  • 流通・サービス事業:数量 1,568(駅の1日あたり乗車人員(万人、推定))× 価格 3.62(乗車人員1人あたり年間の駅ナカ・駅ビル売上(万円))→ 売上 5,672 億円・営業利益 908 億円。数量 0.98 倍・価格 1.36 倍(名目)・営業利益率 16.0%
  • 不動産・ホテル事業:数量 390(賃貸・ホテルの稼働床面積(万㎡、推定))× 価格 23(1 ㎡あたり年間収入(万円、賃料・客室収入・分譲を含む実効単価))→ 売上 8,939 億円・営業利益 2,235 億円。数量 1.30 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 25.0%
  • IT・Suica等:数量 10,388(Suica の発行枚数(万枚、モバイルを含む。推定))× 価格 0.18(1 枚あたり年間収入(万円、決済手数料・IT・カード・銀行等))→ 売上 1,910 億円・営業利益 420 億円。数量 1.06 倍・価格 1.80 倍(名目)・営業利益率 22.0%

倍率:事業の純利益 3,066 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.0% が k 7.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 13.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.3 倍。全体の PER 13.33 倍、時価総額 40,870 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:会社の長期ビジョンの中心値と人口減少の構造的な逆風を組み合わせた中心シナリオ。

やや悲観 22% 人口減少が非鉄道の成長に追いつかない 利益 1,495 億円 · PBR 0.5 倍 · 株価時価総額 1,651 円1.86 兆円

人口減少が想定より急で、首都圏でも定期需要の縮小が目立つようになる。インバウンド需要は一定の水準で定着するが、他のJR各社ほどの伸びは取り切れず、非鉄道事業(Suica経済圏)の成長も会社目標より遅れる。保線・人件費などの固定費上昇が運賃改定の効果を上回り続け、運輸事業の収益性は改善しない。地方路線の整理は進むものの、沿線自治体との調整に時間がかかる区間が多く残る。財務の重さが改善しないまま10年が経過し、ROEは4%前後で停滞する、人口減少の逆風が非鉄道の成長で十分に打ち消せなかった10年になる。

(名目の前提)運賃の次の改定が利用者の反発で遅れ、乗客の数は首都圏横ばい・地方減と訪日客の差し引きで置いた。借金の借り換えで利払いが 10 年後に年 1,200 億円ほど増える分を純利益から引いた。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の4,287億円が10年後に約 5,322億円(物価で一律に増やすと約 5,213億円)。営業利益は +109億円。建築費の上昇で膨らむ投資を借入で賄うため、新しい借入の利払い年 581億円(3.5%)を純利益から引いた。

  • 運輸事業(鉄道):数量 1,190(輸送人キロ(億人キロ、新幹線+在来線。推定))× 価格 20(1 人キロあたり運輸収入(円、売上 ÷ 人キロで逆算した平均運賃。バス等を含む))→ 売上 23,784 億円・営業利益 2,131 億円。人キロ−7%・運賃1.25倍・償却は物価で増やさず按分(10年後 5,322億円)
  • 流通・サービス事業:数量 1,488(駅の1日あたり乗車人員(万人、推定))× 価格 3.46(乗車人員1人あたり年間の駅ナカ・駅ビル売上(万円))→ 売上 5,146 億円・営業利益 669 億円。数量 0.93 倍・価格 1.30 倍(名目)・営業利益率 13.0%
  • 不動産・ホテル事業:数量 360(賃貸・ホテルの稼働床面積(万㎡、推定))× 価格 22(1 ㎡あたり年間収入(万円、賃料・客室収入・分譲を含む実効単価))→ 売上 7,884 億円・営業利益 1,656 億円。数量 1.20 倍・価格 1.28 倍(名目)・営業利益率 21.0%
  • IT・Suica等:数量 9,996(Suica の発行枚数(万枚、モバイルを含む。推定))× 価格 0.14(1 枚あたり年間収入(万円、決済手数料・IT・カード・銀行等))→ 売上 1,429 億円・営業利益 229 億円。数量 1.02 倍・価格 1.40 倍(名目)・営業利益率 16.0%

倍率:稼ぐ力(事業の純利益 1,495 ÷ k 7.5% = 19,933 億円)より資産の床のほうが大きいので、売れる資産の税後 14,600 億円(floor_assets_oku)を時価総額にそのまま置いた。今の自己資本 30,471 億円に対する PBR は 0.48 倍。償却を計算どおりに置き直して利益が細り、悲観と同じ床で値が付く。

確率:人口減少のペースが過去の予測より速かった実例は多く、非鉄道事業の成長が構造的な逆風に追いつかない確率は相応に高い。

悲観 10% 構造的に優良さを失う 利益 −1,421 億円 · PBR 0.5 倍 · 株価時価総額 1,295 円1.46 兆円

人口減少が加速し、首都圏でも定期需要が構造的に縮小する。インバウンド需要も地政学リスクや円高への転換で後退し、鉄道事業の収益は長期的に縮小する。非鉄道事業(Suica経済圏・不動産・ホテル)の拡大は計画どおりに進まず、生活ソリューション領域の倍増目標は実現しない。首都直下地震や大規模災害、あるいは大規模なシステム障害がこの10年のどこかで発生し、復旧費用と運休による収益損失が財務を直撃する。純有利子負債の重さが改善しないまま金利が上昇し、金融費用が利益を圧迫し続ける。地方路線は大幅に整理されるが、その分の収益は失われたままで取り戻せない。かつての「地域独占の優良企業」という評価は後退し、資本の重い成熟企業として評価される10年になる。

(名目の前提)運賃の次の改定は需要の落ち込みで先送りされ、配当は手元資金と資産の売却で最低限を保ち、乗客の数は首都圏横ばい・地方減と訪日客の差し引きで置いた。借金の借り換えで利払いが 10 年後に年 1,200 億円ほど増える分を純利益から引いた。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の4,287億円が10年後に約 5,322億円(物価で一律に増やすと約 5,606億円)。営業利益は −284億円。建築費の上昇で膨らむ投資を借入で賄うため、新しい借入の利払い年 828億円(3.5%)を純利益から引いた。

  • 運輸事業(鉄道):数量 1,088(輸送人キロ(億人キロ、新幹線+在来線。推定))× 価格 19(1 人キロあたり運輸収入(円、売上 ÷ 人キロで逆算した平均運賃。バス等を含む))→ 売上 20,520 億円・営業利益 −284 億円。人キロ−15%・運賃1.18倍・利益ゼロ・償却は物価で増やさず按分(10年後 5,322億円)
  • 流通・サービス事業:数量 1,360(駅の1日あたり乗車人員(万人、推定))× 価格 3.19(乗車人員1人あたり年間の駅ナカ・駅ビル売上(万円))→ 売上 4,341 億円・営業利益 260 億円。数量 0.85 倍・価格 1.20 倍(名目)・営業利益率 6.0%
  • 不動産・ホテル事業:数量 330(賃貸・ホテルの稼働床面積(万㎡、推定))× 価格 20(1 ㎡あたり年間収入(万円、賃料・客室収入・分譲を含む実効単価))→ 売上 6,491 億円・営業利益 909 億円。数量 1.10 倍・価格 1.15 倍(名目)・営業利益率 14.0%
  • IT・Suica等:数量 9,604(Suica の発行枚数(万枚、モバイルを含む。推定))× 価格 0.11(1 枚あたり年間収入(万円、決済手数料・IT・カード・銀行等))→ 売上 1,079 億円・営業利益 86 億円。数量 0.98 倍・価格 1.10 倍(名目)・営業利益率 8.0%

倍率:稼ぐ力では測れない年なので、売れる資産の税後 14,600 億円(floor_assets_oku)を時価総額にそのまま置いた。今の自己資本 30,471 億円に対する PBR は 0.48 倍。大地震や感染症で需要が戻らず、重い借金の利払いだけが残って赤字になる筋書き。純有利子負債 49,002 億円を今の値で足した EV ÷ 営業利益は 65.5 倍と 20 倍を超えるが、利益が低い年で測るため参考にとどめ、価値は稼ぐ力と資産で見ている。

確率:大規模災害・地政学リスクの後退・非鉄道事業の失速が重なる複合シナリオで、頻度は低いが10年という期間では無視できない確率を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

運輸事業(鉄道)

東北・上越・北陸新幹線と首都圏在来線を中心とする旅客運輸。定期(通学・通勤)と定期外(出張・観光・インバウンド)からなる。

数量輸送人キロ(億人キロ、新幹線+在来線。推定)価格1 人キロあたり運輸収入(円、売上 ÷ 人キロで逆算した平均運賃。バス等を含む)売上営業利益
今 2026/03 1,280 16 20,458 1,944
10 年後 中立 1,242 21 25,800 3,223

取り方:2026年3月期の運輸事業売上2兆458億円を、輸送人キロ約1,280億(コロナ前の95%前後と推定)で割って平均運賃を逆算した。2026年3月に会社発足以来初めて運賃を平均7%強引き上げた(効果は2027年3月期から本格化)。運賃は国の上限認可で、費用の上昇が積み上がってから申請するため物価に 1〜2 年遅れて追いつく。

流通・サービス事業

エキナカ店舗(NewDaysなど)やSuica決済関連のキャッシュレス収益。

数量駅の1日あたり乗車人員(万人、推定)価格乗車人員1人あたり年間の駅ナカ・駅ビル売上(万円)売上営業利益
今 2026/03 1,600 2.66 4,256 681
10 年後 中立 1,568 3.62 5,672 908

取り方:流通・サービス事業の売上(営業利益681億円から利益率16%で逆算した約4,256億円)を、1日乗車人員約1,600万人(推定)で割った1人あたりの売上。数量は乗客の数に連れ、単価は物価と店づくり(エキナカの単価上げ)で動く。

不動産・ホテル事業

オフィス賃貸・ショッピングセンター・ホテル・マンション分譲。駅・沿線という鉄道事業の立地を土台にした複合収益。

数量賃貸・ホテルの稼働床面積(万㎡、推定)価格1 ㎡あたり年間収入(万円、賃料・客室収入・分譲を含む実効単価)売上営業利益
今 2026/03 300 17 5,132 1,282
10 年後 中立 390 23 8,939 2,235

取り方:不動産・ホテル事業売上5,132億円を、駅ビル・オフィス・ホテルの稼働床面積約300万㎡(推定)で割った実効単価。高輪ゲートウェイシティ(2025〜26年に順次開業)などの新しい床の分だけ数量が増え、賃料と客室単価は物価で上がる。

IT・Suica等

Suicaのキャッシュレス決済・データ活用・金融サービスなど。「勇翔2034」で成長エンジンに位置づける領域。

数量Suica の発行枚数(万枚、モバイルを含む。推定)価格1 枚あたり年間収入(万円、決済手数料・IT・カード・銀行等)売上営業利益
今 2026/03 9,800 0.10 1,001 200
10 年後 中立 10,388 0.18 1,910 420

取り方:IT・Suica等の売上(全社売上からの残差約1,001億円)を、Suica 発行枚数約9,800万枚(推定)で割った1枚あたりの収入。枚数はほぼ頭打ちで、伸びは1枚あたり収入(決済・JRE POINT・JRE BANK・新しい Suica アプリ)による。

リスクと懸念

人口減少と地方路線の赤字

首都圏以外では人口減少と少子化が定期収入を構造的に押し下げており、2024年度は36路線71区間のすべてが営業赤字で合計790億円に達した。再構築協議会での路線整理(バス転換・廃止)は合理的な選択だが、沿線自治体との調整には時間がかかり、収益構造の改善スピードは緩やかにしかならない。

重い財務構造

純有利子負債は時価総額の1.25倍、自己資本比率は28%と、陸運業の中でも資本の重さが目立つ。新幹線・在来線という巨額の固定資産の維持更新投資が続く限り、負債の圧縮と株主還元の強化を同時に進める余地は限られ、金利が上がる局面では金融費用の増加が利益を圧迫する。

大規模災害への脆弱性

東日本大震災では2011年3月期決算で利益が前期比54%減少し、一部区間は長期の運休・復旧を余儀なくされた。首都直下地震など大規模災害が起きれば、新幹線・在来線の長期運休と復旧費用の両面で業績と財務を直撃するリスクが残る。

コロナ級の需要蒸発

コロナ禍では2021・2022年3月期に連続で最終赤字(純利益マイナス5,779億円・マイナス950億円)となり、株価もPBR0.65倍まで沈んだ。固定費の大きい鉄道事業は需要が急減すると損益が一気に悪化しやすく、同様の感染症・大規模な移動制限が再び起きれば同じ構図が繰り返される。

非鉄道事業の成長計画の実行リスク

生活ソリューション領域(IT・Suica、不動産・ホテル、流通・サービス)の営業利益を2023年度の1,703億円から2033年度に倍増させる計画は、Suicaアプリの刷新やデータ活用・金融事業の拡大が前提になっている。システム投資やデータ活用のノウハウで出遅れれば、非鉄道事業の成長が計画より鈍り、人口減少を打ち消す役割を果たせなくなる。

運賃改定の政治的制約

鉄道事業は国の認可制で、公共性の高さから自由な値上げはできない。2025〜2026年には人件費・バリアフリー投資を理由に運賃改定が認められたが、今後も値上げのたびに国・利用者の理解を得る必要があり、コスト上昇のペースに運賃改定が追いつかない期間が生じる可能性がある。

航空・高速バス・民鉄との代替競争

新幹線区間は地域独占に近いが、中距離では航空(LCC含む)・高速バスとの価格競争があり、首都圏の通勤定期では沿線の民鉄との競争も一部で起きる。訪日客の移動手段の選択(鉄道か航空か)が変化すれば、インバウンド収入の取り込みペースにも影響する。

今後の分かれ目

Suicaアプリ刷新・非鉄道事業の営業利益が計画(2033年度倍増)どおり進んだら
楽観・やや楽観の筋書きの確率を上げてよい。鉄道:非鉄道の比率が6:4に近づくペースを確認する。
地方路線の再構築(廃止・バス転換)が計画より早く進み、赤字路線の損失が縮小したら
中立の筋書きの利益率前提を上方修正してよい。
大規模地震・風水害で新幹線・在来線が長期運休したら
やや悲観・悲観の筋書きに重みを移す。復旧費用と運休期間の長さを見る。
インバウンド収入比率が他のJR各社並み(5%以上)まで上昇したら
楽観側の筋書きが近づいていると見てよい。
金利上昇で金融費用が目立って増加したら
財務の重さが利益を圧迫するため、やや悲観側に確率を寄せる。
配当性向40%・DOE3.5%の還元方針が計画より早く前倒しされたら
株主還元(payout)を上方修正する。本質価値そのものは変わらないが総リターンは上がる。
北陸新幹線の敦賀〜新大阪延伸の開業時期・費用負担の枠組みが大きく変わったら
東日本旅客鉄道自身への直接の資本負担は限定的なため影響は小さいが、新幹線ネットワーク全体の需要構造(乗換・直通)の変化として注視する。

見ておくもの

  • 四半期ごとの鉄道運輸収入とインバウンド収入比率の推移
  • 地方路線(再構築協議会対象路線)の廃止・転換の進捗
  • 生活ソリューション領域(IT・Suica、不動産・ホテル、流通・サービス)の営業利益の伸び
  • DOE・配当性向・自己株式取得1,000億円の実施ペース
  • 純有利子負債・自己資本比率の推移

倍率と資本コストの決め方

今の PER・PBR から倍率を決めていない。中立は ROE 6.6% が k 7.5% に届かないので PER の上限は 1÷k の 13.3 倍で、人口減と借金の重さからその 8 割強の 10.9 倍に置いた。楽観・やや楽観は ROE が k を超えるため、正当化 PER(RONIC は k を超える ROE の 1/2 が残る値、g 4%)の 9 割・8.5 割に置いた。k は基本 7.5% に quality 0(循環 0・値決め力 −0.5・借金 +1.0・寿命 −0.5)で、確率は quality を理由に動かしていない。運賃は国の上限認可で超過の稼ぎが改定のたびに抑えられるので堀は普通とした。悲観は稼ぐ力でなく売れる資産(含み益の税後 約 1.46 兆円)を床にした。EV ÷ 営業利益は中立で 13 倍。結果のやや割高(約 −29%)は計算どおりで、今の株価に合わせた調整はしていない。含み益は悲観の床にだけ使い、中立〜楽観には賃料・売却益が純利益に入っているので足していない。 2026-10-22 の見直し(R1〜R4)で倍率・時価総額を機械で置き直した(前後は notes/audit/fix_stage2_20261022.csv)。

資本コスト 7.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k = 基本 7.5% + quality 0.0%(循環 0・値決め力 −0.5・借金 +1.0・寿命 −0.5)= 7.5%。首都圏と新幹線の独占による長い寿命と認可運賃の下げを、重い借金(純有利子負債 4.9 兆円)の上げがちょうど打ち消す。個別のリスク(災害・感染症・地方路線)は k に足さず、筋書きと確率で表した。

同じ業種(陸運業)の AI 分析

割安 SEMITEC6626 温度センサーのニッチ首位級で、時価総額の4割弱は現金。利益の質を割り引いても、今の値段は低い 本質価値との差 +101.7% · 10 年 割安(年 +13.9%) 割安 カンダホールディングス9059 トラックと国際物流で稼ぐ堅実な会社。純現金は時価総額の4分の1、大株主が議決権の3分の1を押さえる。10年で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +58.9% · 10 年 割安(年 +11.1%) 割安 ビーイングホールディングス9145 北陸発の生活物資専門 3PL。自己資本利益率は高いが顧客が偏る。それでも今の値段は割安とみる 本質価値との差 +56.5% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 株式会社ゼロ9028 新車を運ぶキャリアカーの最大手級。日産依存と新車需要の細りを織り込んでも、純現金込みの今の値段には安全域がある 本質価値との差 +52.5% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 ロジネットジャパン9027 札幌通運を核に鉄道とトラックを組み合わせる中堅の物流会社。運び手不足で値上げは通るが、人件費に食われて利益率は伸びにくい 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 九州旅客鉄道9142 九州の人口減は重いが、運賃改定と駅の不動産が利益を押し上げる。利払い増(年約100億円)と資本コスト 8.0% を引くと、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +28.4% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 遠州トラック9057 東名の真ん中に拠点を構える堅実な物流会社だが、利益の伸びが資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 +28.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 ヒガシホールディングス9029 大手EC向け物流で稼ぎが倍増したが、1社への依存と過去最高の利益率が10年続く保証はない 本質価値との差 +27.2% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 山九9065 製鉄所の構内で根を張る機工事業は堅いが、薄利の物流が ROE を押さえる。期待リターンは資本コストを少し上回る程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 岡山県貨物運送9063 中国地方の路線便「オカケン」。帳簿の資産は厚いが、稼ぐ力は資本コストに遠く届かず、PBR0.3倍でも割安とは言えない 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 東急9005 渋谷という再現できない土地と、まだ人口が増える沿線を持つ民鉄。ただ重い借金の利払い増と資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割近く下回る 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 京福電気鉄道9049 嵐電のイメージで売るが、稼ぎは京都と関西の賃貸が柱。親会社が 43% を握り、配当は薄い 本質価値との差 +15.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 ハマキョウレックス9037 3PL の堅実な増益は本物だが、ROE が 9% 前後へ薄まる成長に安全域はない。名目で測ると今の値段はやや割高から適正の境目 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 セイノーホールディングス9076 路線トラックの値上げは定着し利益も伸びるが、ROE が資本コストをわずかに超える程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.2% · 10 年 やや割安(年 +7.2%) やや割安 SGホールディングス9143 2024年問題で宅配の運賃が物価より速く上がり、ROE 10% が続く。ただし資本コスト 7.75% を超える幅は小さく、今の値段はやや割高 本質価値との差 +13.1% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 鴻池運輸9025 請負の安定と堅い財務が強みだが、10 年後の ROE は資本コストにほぼ並ぶ。今の値段はおおむね妥当と筆者は見る 本質価値との差 +13.0% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アサガミ9311 大阪の倉庫・港湾物流と不動産賃貸。親会社が 5 割超を握り、還元は薄い。資産は厚いが、株主に届きにくい 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 AZ-COM丸和ホールディングス9090 アマゾン向けが売上の3分の1を占める薄利の成長株。成長は本物だが、顧客の偏りと薄い利益率を割り引くと今の値段は割安とは言えない 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) 適正 神姫バス9083 地方バスの黒字は万博が押し上げた山で、資本効率が資本コストに届かない以上、今の値段は少し高い 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 日本ロジテム9060 首都圏の倉庫とトラックとアマゾンのセンターで稼ぐ中堅の物流会社。薄い利益と重い借金を、持っている土地が支える。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +7.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 丸全昭和運輸9068 化学品・危険物の倉庫と 3PL で同業の倍の利益率を稼ぐ物流会社。厚い自己資本が ROE を押さえ、10 年の価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 西日本鉄道9031 福岡の再開発と国際物流で利益は名目で伸びるが、借金は増え金利も上がる。ROE は資本コスト 8.0% に届かず、値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +7.1% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 東海旅客鉄道9022 東海道新幹線の独占は強い堀だが、リニアの負担と利払いの増加、資本コスト 7.0% を引くと、今の値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +5.2% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 京阪ホールディングス9045 京都と大阪を結ぶ沿線と不動産の含み益は本物だが、利益は万博と用地分譲で膨らんだピーク。利払いが増え、ROE は資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 南総通運9034 千葉の倉庫と運送の会社。倉庫が利益の半分強を稼ぐが、ROE が資本コストに届かず、10 年の価値はやや割高に出る。 本質価値との差 +2.8% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 北海道中央バス9085 時価総額の9割近い純現金を抱えるが、現金は株主に戻りにくく稼ぐ力も低いので、今の値段は高い 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 阪急阪神ホールディングス9042 梅田の再開発と運賃改定で利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いで ROE は資本コスト 7.5% に届かない。今の値段は 3 割弱のやや割高に出る 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 SBSホールディングス2384 不動産の売却益が営業利益の 4 割を占め、本業の物流は薄利のまま。利益の質を割り引くと、買収で伸びても今の値段は割高 本質価値との差 −9.4% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 日本石油輸送9074 現金と保有株は厚いが、リースと一社依存が重い。石油の細りと人件費が稼ぎを削る 本質価値との差 −12.4% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ヤマトホールディングス9064 宅急便の値上げは効くが稼ぐ力はまだ薄い。再建が中立どおり進んでも、資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、安全域はない 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 サカイ引越センター9039 引越は件数が頭打ちで、人の確保が利益を削る。純現金は厚いが、ROEが資本コストを上回れず、やや割高と見る 本質価値との差 −12.9% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 東武鉄道9001 スカイツリーとホテルが運輸の減益を補うが、借り換えの利払いと資本コスト 8.0% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −13.0% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 京王電鉄9008 新宿を軸に営業利益は物価並みに伸びるが、借り換えの利払いが純利益を押さえる。k 7.5% で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 相鉄ホールディングス9003 ホテルの万博特需と新横浜線の直通で利益は過去最高だが、借金が営業利益の 10 倍と重い。利払い増で ROE は資本コストに届かず、今の値段は 4 割弱ほど割高に出る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 株式会社NANKAI9044 空港線とインバウンドは強いが、重い借金と大型投資で資本コストに届かない。値段は 3 割ほど割高に出る 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 西日本旅客鉄道9021 山陽新幹線と近畿の独占に運賃改定とうめきたの床が乗るが、借入を増やす計画の利払いと資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 京成電鉄9009 京成電鉄は成田空港の増強とオリエンタルランド持分が核だが、借金が膨らむ局面と資本コスト 7.75% を踏まえると、今の値付けは割高と見る 本質価値との差 −29.6% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 東京地下鉄(東京メトロ)9023 鉄道だけで稼ぐ日本最大級の地下鉄。国・都の保有株売却と新線建設が焦点で、資本コスト 7.25% を ROE が下回り、今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 センコン物流9051 宮城の倉庫が稼ぎ頭、売上の半分は埼玉のホンダ販売店。借入が時価総額に迫り、ROE は資本コストに届かないので、今の値段は高い 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 近鉄グループホールディングス9041 営業利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いが利益を削り、株主の取り分は増えない。資本コスト 8.5% を踏まえると、今の値段は割高 本質価値との差 −35.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 大宝運輸9040 地場の堅い運送会社だが、薄い稼ぎに対して積み上がった資本が重く、今の値段は安全域に乏しい 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 山陽電気鉄道9052 姫路駅前の不動産が利益を支えるが、運賃は上限に達し、借り換えの利払いで ROE は資本コストを大きく下回る。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 第一交通産業9035 タクシーは赤字、稼ぎ頭は不動産。借金が重く、金利が上がるほど株主の取り分が細る 本質価値との差 −38.9% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 東部ネットワーク9036 横浜の飲料・セメント・産業ガスの運送会社。資産は厚いが、運送の稼ぎは細く、ROE 2% では帳簿の価値を株主に届けられない 本質価値との差 −39.6% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 神奈川中央交通9081 運賃は上がるが、運転士の賃金と借り換えの利払いが先に増え、ROE は資本コスト 9.0% に届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −40.8% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 新潟交通9017 新潟のバスと万代シテイを営む地域の顔。不動産が稼ぐが、重い借金の利払いが金利の上昇で利益を削る 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 センコーグループホールディングス9069 3PL と M&A で稼ぐ総合物流の大手。借金が重く利益率も薄いため、利益で測ると今の値段は割高に出る 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ニッコンホールディングス9072 ホンダ系の完成車輸送と倉庫・梱包で堅実に稼ぐが、利益に対して値段が先走り、10年で測っても大幅な割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 小田急電鉄9007 新宿西口の大型開発は実るが、借金の利息が利益を削る。資本コスト 8.25% を ROE が下回り、今の値段は 3 割半ば割高に出る 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 富士急行9010 富士山麓の鉄道とハイランドで過去最高益を稼ぐが、10 年後の利益に見合う値段は今の半分以下に出る 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 タカセ9087 アニメ商品の通販物流に活路を得た老舗の倉庫会社。利幅は細く、資本コストに届かないので値段は割高 本質価値との差 −45.3% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 秩父鉄道9012 石灰石の貨物と長瀞の観光で黒字に戻したが、更新投資と借金の利払いが利益を食い、株主に残る価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 福山通運9075 特積みの老舗。利益は戻り始めたが、資本効率が低く、10 年の積み上げでは今の値段は大きく割高 本質価値との差 −46.0% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 広島電鉄9033 電車とバスは補助金を足してやっと収支が合い、利益を支えるのは広島の不動産。借り換えで利払いが3倍に増え、ROE は資本コストに届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 名古屋鉄道9048 名駅の再開発が止まり、運送は赤字、借金は重い。利益は名目で戻っても、金利が資本コストへの到達を阻む。今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 京浜急行電鉄9006 品川・高輪の再開発で名目の利益は伸びるが、重い借金と投資負担で ROE は資本コスト 8.25% に届かない。値段は織り込み過ぎと見る 本質価値との差 −51.1% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 NIPPON EXPRESSホールディングス9147 国内の運賃上げは追い風だが、海外フォワーディングの薄い利益率では ROE は資本コスト 8.5% を下回る。名目で測り直しても今の値段は割高 本質価値との差 −54.7% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 西武ホールディングス9024 運営だけの稼ぐ力は資本コスト 8.5% に届かず、資産を売る経営に移っても、今の値段は 7 割近い割高に出る 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 京極運輸商事9073 ENEOS が 35% を持つタンクローリーとドラム缶の会社。石油の量は細り、利益率は 2% に届かない 本質価値との差 −65.0% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 神戸電鉄9046 借金が EBITDA の 11 倍と重く、借り換えで利払いが倍に膨らむ。運賃改定で営業利益が増えても株主に残る利益は細り、計算では大きな割高になる 本質価値との差 −65.8% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 大和自動車交通9082 都内の土地と銀座の再開発は魅力だが、タクシーの稼ぎは薄く借金も重い。今の値段は資産の期待を先取りしている 本質価値との差 −69.9% · 10 年 割高(年 −3.7%)

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読んだ資料

  1. JR東日本グループ経営ビジョン「勇翔2034」
  2. JR東日本グループ経営ビジョン「勇翔2034」数値目標等の更新について
  3. JR東日本、中長期ビジネス成長戦略「Beyond the Border」の策定
  4. JR東日本、6期連続の増収で営業収益は過去最高(2027年3月期1Q決算)
  5. JR東日本、インバウンドで苦戦。26年3月決算、JR東海は絶好調
  6. JR東日本のローカル線赤字33億円増の790億円 24年度、修繕費かさむ(日本経済新聞)
  7. 北陸新幹線新大阪延伸、全詳細と懸念点
  8. JR東日本の新社長に喜勢陽一氏、深澤祐二氏は会長に

分析日 2026-10-16