株譜
AI 銘柄分析 · 陸運業 · 試作

名古屋鉄道 9048

名駅の再開発が止まり、運送は赤字、借金は重い。利益は名目で戻っても、金利が資本コストへの到達を阻む。今の値段は 4 割ほど割高に出る

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)922 円1,808 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,859 円3,648 億円差 −50.4%
10 年後から見ると 割高 価値 922 円1,808 億円 · 差 −50.4% · 期待の年率 −0.5%
期待の年率リターン(10 年)−0.5%資本コスト比 −8.7 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

名古屋鉄道は愛知・岐阜を走る私鉄で、鉄道・バスを軸に、不動産・運送・ホテル・百貨店・航空関連までを持つ中京圏の沿線複合企業である。筆者の結論は、今の値段は割高というものだ。いちばんの理由は借金の重さで、金利が上がる 10 年で利益の伸びの大半を利息が食う。

2026年3月期は営業利益が 362 億円で、前の期より 14% 減った。トラック事業の赤字と分譲マンションの引き渡し減が重なった。交通は 218 億円と増益で、事業の土台は崩れていない。

注目の名古屋駅再開発は、2025年12月に施工会社の入札辞退で見直しに入り、着工は未定だ。投資規模を絞る方向で、2026年度中に方向性が示される。投資の回収時期は大きく後ろへずれる。

今期は営業利益 450 億円を見込む。運送の立て直しと不動産の回復が前提だ。筆者は、そこまでの回復は織り込めると見る。ただ、純有利子負債は 6,193 億円と時価総額の 1.7 倍あり、10 年の中立でも ROE は 5% 弱にとどまる。資本コストは 8.25% で、上回れない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、中京圏の鉄道という地盤は良い。ただ、買う値段が問題になる会社だ。

オーナーの目で見ると、稼ぐ利益の多くが利息と更新投資に消える。純有利子負債が営業利益の 17 倍もあると、事業が少し崩れただけで株主の取り分が大きく動く。わかりやすい事業と堅い地盤はあるが、財務の余裕がない。

再開発の見直しは評価できる。入札が成り立たない局面で、投資規模を絞る判断は、資本を壊さないという意味で正しい。一方、建て替えのために営業を終えた百貨店本店とホテルの収益が、数年にわたって抜ける。

経営の資本配分では、中計の目標が実力と離れている点が気になる。ROE 8% を掲げて、足元は 4.7% だ。目標を実現できる道筋は、運送の黒字化と不動産の回復に頼る。

安全域は、今の値段では確保されていない。10 年の中立でも、利益は借入の利息で伸びを削られる。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの柱は 4 つある。交通、運送、不動産、そしてホテル・観光・百貨店・航空関連などの事業だ。

交通は鉄軌道、バス、タクシーで、2026年3月期の売上は 1,783 億円、営業利益は 218 億円。名古屋を中心に岐阜・豊橋・知多・犬山へ延びる路線網は、中京圏の通勤・通学を押さえる。中部国際空港へのアクセスや、バス事業の宮城交通の連結も加わった。

運送は名鉄 NX 運輸のトラック事業と海運で、売上 1,708 億円。営業損益は 77 億円の赤字だ。取扱量が減り、人件費が上がった。NX グループとの統合で拠点と経営資源をまとめている最中である。

不動産は賃貸、分譲、管理で、売上 1,148 億円・営業利益 136 億円。賃貸は 96 億円で増益、分譲は引き渡しが減って 32 億円に落ちた。物流施設や駅ビルの開発も進めている。

残りは、ホテル・観光施設・旅行(営業利益 34 億円)、百貨店などの流通(19 億円の赤字)、ヘリコプターや空港支援の航空関連サービス(26 億円)、設備保守や情報システムなどのその他(53 億円)だ。名鉄百貨店本店は 2026年2月28日に営業を終えた。2027年3月期からは、報告の区分が交通・運送・不動産・レジャー生活サービス・航空情報技術サービスの 5 つに変わる。

優良さと弱いところ

強みは中京圏という地盤そのものだ。愛知にはトヨタ自動車をはじめ製造業が集まり、通勤・通学の需要が厚い。名古屋駅と主要駅を押さえる路線網は、鉄道事業で他社がまねできない。

弱みは、利益を生みにくい形になっていることだ。純有利子負債は営業利益の約 17 倍で、同じ領域の阪急阪神や東急より重い。過去 10 年の ROE の中央値は 6.4% で、資本コストを下回る年が続いてきた。

運送が足を引っ張る点も見逃せない。トラック事業は 2 年続けて赤字で、2026年3月期は 89 億円の赤字だった。ドライバー不足は業界全体の問題で、統合の効果が出るかが分かれ目になる。

経営の資本配分には、筆者は慎重な目を向ける。2026年3月期は営業 CF 614 億円に対し、設備投資などで投資 CF が 1,509 億円出た。差は借金で埋めた。名駅の再開発の見直しは、この投資の重さを経営が自覚した証拠でもある。堀は普通と置く。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

民鉄は、人口減で定期の客が減り、訪日客や観光の定期外が補う構図が続く。名鉄の沿線は、東京や大阪ほど人口が集まらない。名古屋圏の人口は緩やかに減り、郊外では減り方が速い。

運賃は認可制で、費用が積み上がってから改定する。物価が上がる局面では、運賃が遅れて追いつく形になる。人件費とバリアフリー投資の回収を理由に、各社が改定に動いている。

競合は、名古屋―岐阜・豊橋などで並走する JR東海と、名古屋駅を共有する近鉄だ。路線の重なる区間では速さと本数で勝負になる。不動産は、駅前の再開発をめぐって他の鉄道会社やデベロッパーと競う。

運送は、トラック業界全体の 2024 年問題(残業規制)を抱える。運転手が足りず、運賃は上がるが、人件費も上がる。名鉄 NX 運輸は NX グループとの統合で、拠点の重複をなくして収益の改善を狙う。

今後の分かれ目は、名駅再開発の再設計、運送の黒字化、金利上昇の 3 つだ。建設の人手不足が続けば、再開発の費用は上がり続ける。

名古屋圏は製造業の集積が厚く、景気の波は他の大都市圏より大きい。自動車の生産が落ちれば、貨物と定期外の客が同時に減る。その分、運送と観光の利益は振れやすい。

資本政策と M&A

株主還元は中期経営計画で、連結配当性向 30% 以上と、年間配当の下限を設ける。2027年3月期から適用する。自己株式の取得は必要に応じて機動的に行う、というだけで、額の約束はない。

ただ、2026年3月期の純利益 230 億円に対し、下限の配当を払うと配当性向は 5 割を超える。下限配当は、利益が落ちた年には借入で払う形になりやすい。

資本配分の優先は安全投資、次に不動産などの成長投資で、株主還元はその結果とされる。ROE は 2026 年度に 8% 程度という目標だが、足元は 4.7% と開きが大きい。

M&A では、宮城交通を連結し、NX グループとの運送統合を進める。名駅の再開発は近鉄、日本生命などと進める事業だ。TOB や再編の当事者になる材料は、今のところ見当たらない。

減価償却は物価で増やさない。今ある設備の償却は取得した時の値段のままで、増えるのは更新と新規の分だけだ。償却は今の465億円が10年後に約 660億円。更新投資は建築費の上昇で膨らみ、足りない分は借入になって利払い(3.5%)が増える。会計の利益と現金の動きは同じ向きに動かない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

名鉄は、いちばん悪い年を底に回復に入っている。2026年3月期の営業利益 362 億円は、トラック事業の赤字 89 億円と分譲の谷が重なった数字だ。この 2 つが平常に戻るだけで、営業利益は 450 億円に届く。会社は今期をその姿で見ている。

交通は増収増益で、鉄軌道の人員も戻った。バスは宮城交通の連結で利益が伸び、タクシーも黒字が定着した。ホテルと観光施設は訪日客を取り込み、利益が 3 割伸びた。事業の土台はむしろ強くなっている。

再開発の見直しは前向きに見るべきだ。投資額が 8,880 億円という巨額から、人手不足の中で実行できる大きさに縮む。借金の膨張に歯止めがかかり、実行の確度が上がる。名鉄百貨店本店の閉鎖で流通の赤字も止まる。

配当に下限が付き、1 株利益が回復すれば還元は安定する。愛知はトヨタを中心とする製造業の集積があり、沿線の購買力は全国でも高い。運賃改定が続く間は、物価の上昇を価格に転嫁できる。10 年で営業利益が 700 億円に届く道は、現実的に見える。

慎重な見方

借金が重すぎる。純有利子負債は 6,193 億円で、営業利益の 17 倍に達する。金利が 3.5% に上がれば、借り換えだけで年 155 億円の利息が増える。これは今の営業利益の 4 割にあたる。

運送は 2 期連続の赤字で、拡大している。ドライバー不足で取扱量が落ち、人件費が上がる。NX グループとの統合の効果は、まだ数字に出ていない。統合のために別の費用がかかる恐れもある。

名駅再開発は、2025年12月に入札辞退で止まった。着工時期は未定で、解体を終えた敷地は収益を生まない。百貨店とホテルの営業は終わっており、駅前の稼ぎが数年抜ける。建設の人手不足が続く限り、規模を絞っても再設計は難航しやすい。

中計の ROE 8% は、足元の 4.7% からかけ離れている。過去 10 年、ROE は資本コストをほぼ下回り続けた。下限配当は、利益が落ちる年には借入で払うことになる。人口減の中、鉄道事業の数量は伸びない。

どちらに重みを置いたか

地盤の強さと回復の余地は強気の見方の通りだが、借金の重さと運送の赤字は慎重な見方のほうが強い。確率は中立を 32% に置き、楽観・やや楽観を 28%、やや悲観・悲観を 40% に寄せた。中立でも ROE は 5% 弱で資本コスト 8.25% に届かず、PER は上限の 8 割台に置いた。借金を足した EV ÷ 営業利益は中立で 15 倍。総合は大きな割高になった。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 1,217 円2,389 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 551 円1,081 億円)。 今の値に割り戻すと 922 円1,808 億円、今との差 −50.4%、 期待の年率 −0.5%(資本コスト 8.3%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 2,680 円5,258 億円 997 円1,956 億円 +97.8% +7.1% 294 円577 億円
やや楽観 20% 1,840 円3,610 億円 728 円1,429 億円 +38.1% +3.3% 514 円1,008 億円
中立 32% 1,259 円2,471 億円 604 円1,186 億円 +0.2% +0.0% 596 円1,170 億円
やや悲観 26% 580 円1,139 億円 398 円781 億円 −47.4% −6.2% 254 円499 億円
悲観 14% 580 円1,139 億円 204 円400 億円 −57.8% −8.3% 110 円215 億円
加重平均100% 1,217 円2,389 億円551 円1,081 億円 −4.9% −0.5% 1,768 円3,470 億円

今の株価時価総額 1,859 円3,648 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.3% を下回るほど割高。

楽観 8% 再開発が小さく固まり、運送も黒字に戻る 利益 419 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 2,680 円5,258 億円

名駅の再開発は規模を絞って着工し、名鉄百貨店の跡地を含む駅前の収益が 2030 年代に立ち上がる。不動産の営業利益は 330 億円規模に育つ。

運送は名鉄 NX 運輸と NX グループの事業統合が実を結ぶ。拠点の重複が消え、荷主との運賃交渉も進み、赤字が止まって営業利益率は 4% 台に戻る。交通は愛知・岐阜の人口が踏みとどまり、中部国際空港と観光の定期外が増えて、輸送人員が横ばいを保つ。

ホテルや観光施設も訪日客を取り込み、その他事業の利益は 170 億円台になる。会社全体の営業利益は 900 億円台に乗る。それでも借入の利息が重く、ROE は 7% 台で資本コストに届かない。

(名目の前提)運賃は認可制で物価に 1〜2 年遅れて追いつき、賃料・運送料は物価並みに上がる。人や貨物の数は実質で置いた。借り換えで利払いが 10 年後に年 155 億円ほど増える分と、成長投資の借入の利息を純利益から引いた。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の465億円が10年後に約 660億円(物価で一律に増やすと約 683億円)。営業利益は −23億円。建築費の上昇で膨らむ投資を借入で賄うため、新しい借入の利払い年 95億円(3.5%)を純利益から引いた。

  • 交通(鉄軌道・バス・タクシー):数量 714(年間輸送人員(百万人、鉄軌道・バス・タクシーの合計。推定))× 価格 3.41(1 人あたり収入(百円))→ 売上 2,437 億円・営業利益 318 億円。人員+2%(空港・観光)・運賃 1.34 倍・償却は物価で増やさず按分(10年後 660億円)
  • 運送(トラック・海運):数量 33.0(貨物取扱量(百万トン、推定))× 価格 79(1 トンあたり収入(百円))→ 売上 2,591 億円・営業利益 117 億円。取扱量 1.10 倍・統合効果で利益率 4.5%
  • 不動産(賃貸・分譲・管理):数量 165(賃貸・分譲の稼働床面積(万㎡、分譲は引き渡し床を換算。推定))× 価格 13(1 ㎡あたり年間収入(万円))→ 売上 2,178 億円・営業利益 327 億円。床 1.38 倍(再開発・物流施設)・賃料 1.38 倍
  • ホテル・観光・流通・航空関連ほか:数量 100(取引・利用の件数(百万件、宿泊・旅行・店舗・サービスの合計。推定))× 価格 3.84(1 件あたり収入(千円))→ 売上 3,845 億円・営業利益 173 億円。件数横ばい・単価 1.38 倍

倍率:事業の純利益 419 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.3% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 5,078 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:再開発の再設計、運送の黒字化、金利負担の吸収が 10 年で揃う必要がある。揃えば強いが、3 つとも当たる確率は高くない。

やや楽観 20% 中計どおりに運送が黒字化し、不動産が伸びる 利益 283 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 1,840 円3,610 億円

運送は統合の効率化が進み、トラック事業の赤字が止まる。海運は安定し、運送全体で小さな黒字に戻る。

不動産は物流施設と駅ビルの新規開発に加え、縮小した名駅再開発の第 1 期が 2030 年代前半に動き出す。賃貸が分譲の波を支え、営業利益は 260 億円台になる。交通は人口減を訪日客と空港需要で相殺し、人員は 1% 減にとどまる。

百貨店本店の閉鎖で流通の赤字は止まり、ホテルと観光施設が利益を押し上げる。営業利益は 760 億円ほどになる。借入の利払いは増えるが、利益の伸びが上回り、ROE は 6% 弱まで戻る。

(名目の前提)運賃は認可制で物価に 1〜2 年遅れて追いつき、賃料・運送料は物価並みに上がる。人や貨物の数は実質で置いた。借り換えで利払いが 10 年後に年 155 億円ほど増える分と、成長投資の借入の利息を純利益から引いた。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の465億円が10年後に約 660億円(物価で一律に増やすと約 692億円)。営業利益は −32億円。建築費の上昇で膨らむ投資を借入で賄うため、新しい借入の利払い年 109億円(3.5%)を純利益から引いた。

  • 交通(鉄軌道・バス・タクシー):数量 693(年間輸送人員(百万人、鉄軌道・バス・タクシーの合計。推定))× 価格 3.36(1 人あたり収入(百円))→ 売上 2,330 億円・営業利益 271 億円。人員−1%・運賃 1.32 倍・償却は物価で増やさず按分(10年後 660億円)
  • 運送(トラック・海運):数量 30.9(貨物取扱量(百万トン、推定))× 価格 77(1 トンあたり収入(百円))→ 売上 2,391 億円・営業利益 60 億円。取扱量 1.03 倍・利益率 2.5%
  • 不動産(賃貸・分譲・管理):数量 150(賃貸・分譲の稼働床面積(万㎡、分譲は引き渡し床を換算。推定))× 価格 13(1 ㎡あたり年間収入(万円))→ 売上 1,952 億円・営業利益 264 億円。床 1.25 倍・賃料 1.36 倍
  • ホテル・観光・流通・航空関連ほか:数量 98.0(取引・利用の件数(百万件、宿泊・旅行・店舗・サービスの合計。推定))× 価格 3.79(1 件あたり収入(千円))→ 売上 3,713 億円・営業利益 149 億円。件数 0.98 倍(百貨店縮小)・単価 1.36 倍

倍率:事業の純利益 283 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.5% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 3,430 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中計の目標(営業利益 700 億円、2030 年度)に近い道だが、運送の立て直しと再開発の再設計が両方うまく行く必要がある。

中立 32% 中立:人口減と重い金利を、不動産と運送の立て直しで埋める 利益 189 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 1,259 円2,471 億円

営業利益は 600 億円台に戻るが、金利の負担が利益の伸びの大半を食う。

運送は統合で赤字を止めるものの、ドライバー不足で運賃を上げる一方、人件費も上がる。利益率は 1% 程度にとどまる。不動産は物流施設や駅周辺の中規模開発が積み上がり、名駅再開発は規模を絞って遅れて進む。

交通は沿線の人口が緩やかに減り、運賃の引き上げが人員減を補う。ホテル・観光施設は堅いが、百貨店と旅行は薄利のままだ。営業利益は 617 億円、純利益は 300 億円になる。ROE は 5% 弱で、資本コストには届かない。

(名目の前提)運賃は認可制で物価に 1〜2 年遅れて追いつき、賃料・運送料は物価並みに上がる。人や貨物の数は実質で置いた。借り換えで利払いが 10 年後に年 155 億円ほど増える分と、成長投資の借入の利息を純利益から引いた。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の465億円が10年後に約 660億円(物価で一律に増やすと約 701億円)。営業利益は −41億円。建築費の上昇で膨らむ投資を借入で賄うため、新しい借入の利払い年 119億円(3.5%)を純利益から引いた。

  • 交通(鉄軌道・バス・タクシー):数量 679(年間輸送人員(百万人、鉄軌道・バス・タクシーの合計。推定))× 価格 3.31(1 人あたり収入(百円))→ 売上 2,248 億円・営業利益 229 億円。人員−3%(沿線の人口減)・運賃 1.30 倍(物価に約 2 年遅れ)・償却は物価で増やさず按分(10年後 660億円)
  • 運送(トラック・海運):数量 30.0(貨物取扱量(百万トン、推定))× 価格 76(1 トンあたり収入(百円))→ 売上 2,287 億円・営業利益 23 億円。取扱量横ばい・利益率 1.0%
  • 不動産(賃貸・分譲・管理):数量 138(賃貸・分譲の稼働床面積(万㎡、分譲は引き渡し床を換算。推定))× 価格 13(1 ㎡あたり年間収入(万円))→ 売上 1,769 億円・営業利益 212 億円。床 1.15 倍・賃料 1.34 倍・利益率 12%
  • ホテル・観光・流通・航空関連ほか:数量 95.0(取引・利用の件数(百万件、宿泊・旅行・店舗・サービスの合計。推定))× 価格 3.73(1 件あたり収入(千円))→ 売上 3,547 億円・営業利益 124 億円。件数 0.95 倍・単価 1.34 倍

倍率:事業の純利益 189 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 3.2% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 2,291 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:足元は運送の赤字と分譲の谷が重なった年で、回復の余地と金利負担の両方が見える。中立は会社計画の下で、回復が部分的にとどまる姿に置いた。

やや悲観 26% 再開発の凍結が長引き、運送の赤字が居座る 利益 24 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 580 円1,139 億円

名駅の再開発は、建設業の人手不足で入札が成り立たないまま足踏みを続ける。解体した跡地の収益化が 2030 年代後半まで遅れ、不動産の利益率は 10% 台前半に下がる。

運送は荷動きの減少と人件費の上昇で赤字が残り、リストラ費用がかさむ。交通は郊外の人口減が速く、運賃の引き上げが追いつかない。バスやタクシーの運転手不足も、減便の形で効いてくる。

利払いは 10 年後に年 150 億円以上増え、営業利益 446 億円からほとんど残らない。配当の下限は守るが、自社株買いはしない。純利益は 160 億円にとどまる。

(名目の前提)運賃は認可制で物価に 1〜2 年遅れて追いつき、賃料・運送料は物価並みに上がる。人や貨物の数は実質で置いた。借り換えで利払いが 10 年後に年 155 億円ほど増える分と、成長投資の借入の利息を純利益から引いた。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の465億円が10年後に約 660億円(物価で一律に増やすと約 720億円)。営業利益は −60億円。建築費の上昇で膨らむ投資を借入で賄うため、新しい借入の利払い年 137億円(3.5%)を純利益から引いた。

  • 交通(鉄軌道・バス・タクシー):数量 651(年間輸送人員(百万人、鉄軌道・バス・タクシーの合計。推定))× 価格 3.21(1 人あたり収入(百円))→ 売上 2,089 億円・営業利益 149 億円。人員−7%・運賃 1.26 倍(認可が遅れる)・償却は物価で増やさず按分(10年後 660億円)
  • 運送(トラック・海運):数量 27.9(貨物取扱量(百万トン、推定))× 価格 74(1 トンあたり収入(百円))→ 売上 2,064 億円・営業利益 −10 億円。取扱量 0.93 倍・小幅の赤字
  • 不動産(賃貸・分譲・管理):数量 125(賃貸・分譲の稼働床面積(万㎡、分譲は引き渡し床を換算。推定))× 価格 12(1 ㎡あたり年間収入(万円))→ 売上 1,552 億円・営業利益 163 億円。床 1.04 倍・賃料 1.30 倍
  • ホテル・観光・流通・航空関連ほか:数量 88.0(取引・利用の件数(百万件、宿泊・旅行・店舗・サービスの合計。推定))× 価格 3.62(1 件あたり収入(千円))→ 売上 3,187 億円・営業利益 96 億円。件数 0.88 倍・単価 1.30 倍

倍率:稼ぐ力(事業の純利益 24 ÷ k 8.25% = 291 億円)より資産の床のほうが大きいので、売れる資産の税後 1,340 億円(floor_assets_oku)を時価総額にそのまま置いた。今の自己資本 4,851 億円に対する PBR は 0.235 倍。償却を計算どおりに置き直して利益が細り、悲観と同じ床で値が付く。

確率:再開発の再設計が長引く現状と、運送の赤字が拡大した直近の実績の延長線上にある。借入の多さが重なると、この道に入りやすい。

悲観 14% 構造的に負け、減損で資産を売って凌ぐ 利益 −258 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 580 円1,139 億円

名駅の再開発は投資が見合わず、計画の大半を取りやめる。解体済みの敷地の価値は下がり、減損が出る。

運送は赤字が止まらず、拠点の売却と人員の削減で縮む。交通は愛知・岐阜の郊外で人口が大きく減り、廃線や減便の議論が出る。運賃の改定も、利用者負担への反発で遅れる。

利払いは年 150 億円以上増え、営業利益 204 億円では賄えず、純損益は赤字になる。配当の下限は守れず、保有株や不動産を売って借入を返す。自己資本は減損で細る。

(名目の前提)運賃は認可制で物価に 1〜2 年遅れて追いつき、賃料・運送料は物価並みに上がる。人や貨物の数は実質で置いた。借り換えで利払いが 10 年後に年 155 億円ほど増える分と、成長投資の借入の利息を純利益から引いた。還元は資産の売却で最低限を保つ。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の465億円が10年後に約 660億円(物価で一律に増やすと約 768億円)。営業利益は −108億円。建築費の上昇で膨らむ投資を借入で賄うため、新しい借入の利払い年 209億円(3.5%)を純利益から引いた。

  • 交通(鉄軌道・バス・タクシー):数量 616(年間輸送人員(百万人、鉄軌道・バス・タクシーの合計。推定))× 価格 3.01(1 人あたり収入(百円))→ 売上 1,851 億円・営業利益 22 億円。人員−12%・運賃 1.18 倍・償却は物価で増やさず按分(10年後 660億円)
  • 運送(トラック・海運):数量 24.9(貨物取扱量(百万トン、推定))× 価格 68(1 トンあたり収入(百円))→ 売上 1,700 億円・営業利益 −51 億円。取扱量 0.83 倍・赤字が続く
  • 不動産(賃貸・分譲・管理):数量 110(賃貸・分譲の稼働床面積(万㎡、分譲は引き渡し床を換算。推定))× 価格 11(1 ㎡あたり年間収入(万円))→ 売上 1,215 億円・営業利益 97 億円。床 0.92 倍・賃料 1.15 倍
  • ホテル・観光・流通・航空関連ほか:数量 80.0(取引・利用の件数(百万件、宿泊・旅行・店舗・サービスの合計。推定))× 価格 3.34(1 件あたり収入(千円))→ 売上 2,675 億円・営業利益 40 億円。件数 0.80 倍・単価 1.20 倍

倍率:稼ぐ力は赤字でゼロ。売れる資産の税後 1,340 億円(floor_assets_oku)の 8.5 割(売り急ぎの値引きと課税の取りこぼし)の 1,139 億円に置いた。今の自己資本 4,851 億円に対する PBR は 0.24 倍。構造的に稼ぐ力を失う筋書き。純有利子負債 6,193 億円を足した EV ÷ 営業利益は 76.4 倍と 20 倍を超えるが、利益が極端に低い年で測るので参考にとどめ、価値は資産の床で見る。(2026-10-22 の式の直しで機械で置き直し、今は PBR 0.235 倍・時価総額 1,139 億円。上の倍率は置き直す前の値)

確率:再開発の頓挫、運送の累積赤字、人口減の加速が同時に来る。1 つずつなら耐えられるが、借入が多く重なると傷が深い。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

交通(鉄軌道・バス・タクシー)

名鉄の鉄軌道(名古屋本線・犬山線・常滑線など)、名鉄バス・宮城交通などの乗合バス、タクシー。

数量年間輸送人員(百万人、鉄軌道・バス・タクシーの合計。推定)価格1 人あたり収入(百円)売上営業利益
今 2026/03 700 2.55 1,783 218
10 年後 中立 679 3.31 2,248 229

取り方:交通の売上 1,783 億円(鉄軌道 1,015・バス 555・タクシー 235)を、鉄軌道・バス・タクシーの年間輸送人員の合計約 7 億人(推定)で割った 1 人あたり収入。運賃は認可制で、費用の上昇が積み上がってから改定するため物価に 1〜2 年遅れる。人口は緩やかに減る。

運送(トラック・海運)

名鉄 NX 運輸のトラック事業と、海運事業。NX グループと事業統合中。

数量貨物取扱量(百万トン、推定)価格1 トンあたり収入(百円)売上営業利益
今 2026/03 30.0 57 1,708 −77
10 年後 中立 30.0 76 2,287 23

取り方:運送の売上 1,708 億円(連結の内部取引を除いた形)を、年間の貨物取扱量約 3,000 万トン(推定)で割った 1 トンあたり収入。営業損益は 77 億円の赤字。運賃は 2024 年問題で上がる一方、人件費も上がる。

不動産(賃貸・分譲・管理)

駅ビル・物流施設などの賃貸、マンション分譲、不動産管理。名駅再開発を含む。

数量賃貸・分譲の稼働床面積(万㎡、分譲は引き渡し床を換算。推定)価格1 ㎡あたり年間収入(万円)売上営業利益
今 2026/03 120 9.57 1,148 136
10 年後 中立 138 13 1,769 212

取り方:不動産の売上 1,148 億円(賃貸 642・分譲 448・管理 160 から内部取引を除く)を、賃貸と分譲の床面積換算約 120 万㎡(推定)で割った実効単価。物流施設や駅周辺の新しい床の分だけ数量が増え、賃料は物価で上がる。分譲は引き渡し戸数で毎年振れる。

ホテル・観光・流通・航空関連ほか

ホテル、観光施設、旅行、百貨店などの流通、ヘリコプターや空港支援の航空関連サービス、設備保守・情報システムなど。

数量取引・利用の件数(百万件、宿泊・旅行・店舗・サービスの合計。推定)価格1 件あたり収入(千円)売上営業利益
今 2026/03 100 2.79 2,786 94
10 年後 中立 95.0 3.73 3,547 124

取り方:レジャー・サービス 1,068 億円、流通 696 億円、航空関連 326 億円、その他 696 億円の合計 2,786 億円を、取引・利用の件数約 1 億件(推定)で割った 1 件あたり収入。利益率は 3% 台と薄い。名鉄百貨店本店の閉店で流通の数量は縮む。

リスクと懸念

名駅再開発の再設計と投資の重さ

施工会社の入札辞退で着工時期は未定になった。投資規模を絞る方向だが、建設業の人手不足は続く。解体した百貨店・ホテルの敷地が収益を生むまで数年かかり、その間は費用だけが残る。再設計が長引けば、収益化はさらに後ろへずれる。

金利上昇による利払いの増加

純有利子負債は 6,193 億円で、営業利益の 17 倍に及ぶ。借り換えのたびに金利が上がり、10 年で年 155 億円ほど利息が増える見込みだ。利益の伸びを借入の利息が吸収し、株主に残る取り分が増えにくい。

運送事業の赤字の長期化

トラック事業は 2 期連続の赤字で、2026年3月期は 89 億円の赤字だった。ドライバー不足と人件費の上昇が続く。NX グループとの統合の費用が先に出て、効果が遅れる恐れがある。赤字が続けば減損や追加の資金支援が要る。

沿線人口の減少と定期客の縮小

愛知・岐阜の郊外では人口の減り方が速く、通勤・通学の定期が細る。訪日客と空港の需要が補うが、東京圏や関西圏ほどの厚みはない。運賃改定が人員減を補えなければ、交通の利益が目減りする。

分譲マンションの業績の振れ

分譲は引き渡し戸数で利益が大きく動く。2026年3月期は分譲の営業利益が 93 億円から 32 億円へ落ちた。賃貸は増益だが、分譲の谷が深い年は不動産全体の利益が 3 割近く減る。

目標の ROE と実績の開き

中期経営計画は 2026 年度に ROE 8% 程度を掲げるが、足元は 4.7%。再開発の遅れと運送の赤字で、目標の達成は難しい。下限配当は、利益が落ちる年には借入で払う形になる。

今後の分かれ目

名駅再開発の新しい計画が発表され、投資規模と着工時期が決まったら
投資額が小さく工期が見えるなら、不動産の前提を上向きにし、楽観側の確率を上げてよい。額が大きいままなら、借入の増加を織り込む。
運送の営業損益が黒字に戻ったら
統合の効果が出たとみて、運送の利益率を引き上げ、やや楽観側へ確率を寄せる。
運送の赤字が拡大して、減損や追加の資金支援が出たら
運送の前提を下げ、やや悲観側の確率を上げる。
純有利子負債が 7,000 億円を超えて増えたら
利払いの前提を重く見て、中立の純利益を引き下げる。
自社株買いが年数百億円の規模で定着したら
還元の前提を上げ、同じ利益でも自己資本の積み上がりを抑える方向で見直す。
運賃改定が物価に追いつかない形で認可されたら
交通の価格の前提を下げ、やや悲観側に寄せる。

見ておくもの

  • 名駅再開発の再設計の発表(投資額・着工時期)
  • 運送事業の営業損益と名鉄 NX 運輸の統合の進み方
  • 純有利子負債と、営業利益に対する倍率の推移
  • 不動産の賃貸利益と、分譲の引き渡し戸数
  • 鉄軌道・バスの輸送人員と運賃改定の認可

倍率と資本コストの決め方

数量と名目の単価から利益を積み、倍率は式で置いた。今の株価には寄せていない。ROE が k 8.25% に届かない中立は、PER の上限 1÷k = 12.1 倍の 8.3 割に置いた。k は基本 7.5% に quality 0.75%(循環 +0.25・値決め力 −0.25・借金 +0.75・寿命 0)。借入の重さは近鉄・西武に近く、k も同じ領域の中で近鉄 8.5%・阪急阪神 7.5% の間に置いた。含み益は悲観の床にだけ使い、中立〜楽観には賃料・売却益が純利益に入っているので足していない。新リース会計基準(2028/03 期から)で BS の形が変わるが、10 年後の数字は今と同じ形で置いた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 11→12.12 倍・やや楽観 PER 10.8→12.12 倍・中立 PER 10→12.12 倍)。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k = 基本 7.5% + quality 0.75%(循環 +0.25・値決め力 −0.25・借金 +0.75・寿命 0)= 8.25%。運送の市況と重い借金の分を上げ、認可運賃の分を下げた。再開発の遅れと運送の赤字は k に足さず、筋書きと確率で表した。

同じ業種(陸運業)の AI 分析

割安 SEMITEC6626 温度センサーのニッチ首位級で、時価総額の4割弱は現金。利益の質を割り引いても、今の値段は低い 本質価値との差 +101.7% · 10 年 割安(年 +13.9%) 割安 カンダホールディングス9059 トラックと国際物流で稼ぐ堅実な会社。純現金は時価総額の4分の1、大株主が議決権の3分の1を押さえる。10年で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +58.9% · 10 年 割安(年 +11.1%) 割安 ビーイングホールディングス9145 北陸発の生活物資専門 3PL。自己資本利益率は高いが顧客が偏る。それでも今の値段は割安とみる 本質価値との差 +56.5% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 株式会社ゼロ9028 新車を運ぶキャリアカーの最大手級。日産依存と新車需要の細りを織り込んでも、純現金込みの今の値段には安全域がある 本質価値との差 +52.5% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 ロジネットジャパン9027 札幌通運を核に鉄道とトラックを組み合わせる中堅の物流会社。運び手不足で値上げは通るが、人件費に食われて利益率は伸びにくい 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 九州旅客鉄道9142 九州の人口減は重いが、運賃改定と駅の不動産が利益を押し上げる。利払い増(年約100億円)と資本コスト 8.0% を引くと、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +28.4% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 遠州トラック9057 東名の真ん中に拠点を構える堅実な物流会社だが、利益の伸びが資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 +28.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 ヒガシホールディングス9029 大手EC向け物流で稼ぎが倍増したが、1社への依存と過去最高の利益率が10年続く保証はない 本質価値との差 +27.2% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 山九9065 製鉄所の構内で根を張る機工事業は堅いが、薄利の物流が ROE を押さえる。期待リターンは資本コストを少し上回る程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 岡山県貨物運送9063 中国地方の路線便「オカケン」。帳簿の資産は厚いが、稼ぐ力は資本コストに遠く届かず、PBR0.3倍でも割安とは言えない 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 東急9005 渋谷という再現できない土地と、まだ人口が増える沿線を持つ民鉄。ただ重い借金の利払い増と資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割近く下回る 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 京福電気鉄道9049 嵐電のイメージで売るが、稼ぎは京都と関西の賃貸が柱。親会社が 43% を握り、配当は薄い 本質価値との差 +15.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 ハマキョウレックス9037 3PL の堅実な増益は本物だが、ROE が 9% 前後へ薄まる成長に安全域はない。名目で測ると今の値段はやや割高から適正の境目 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 セイノーホールディングス9076 路線トラックの値上げは定着し利益も伸びるが、ROE が資本コストをわずかに超える程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.2% · 10 年 やや割安(年 +7.2%) やや割安 SGホールディングス9143 2024年問題で宅配の運賃が物価より速く上がり、ROE 10% が続く。ただし資本コスト 7.75% を超える幅は小さく、今の値段はやや割高 本質価値との差 +13.1% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 鴻池運輸9025 請負の安定と堅い財務が強みだが、10 年後の ROE は資本コストにほぼ並ぶ。今の値段はおおむね妥当と筆者は見る 本質価値との差 +13.0% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アサガミ9311 大阪の倉庫・港湾物流と不動産賃貸。親会社が 5 割超を握り、還元は薄い。資産は厚いが、株主に届きにくい 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 AZ-COM丸和ホールディングス9090 アマゾン向けが売上の3分の1を占める薄利の成長株。成長は本物だが、顧客の偏りと薄い利益率を割り引くと今の値段は割安とは言えない 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) 適正 神姫バス9083 地方バスの黒字は万博が押し上げた山で、資本効率が資本コストに届かない以上、今の値段は少し高い 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 日本ロジテム9060 首都圏の倉庫とトラックとアマゾンのセンターで稼ぐ中堅の物流会社。薄い利益と重い借金を、持っている土地が支える。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +7.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 丸全昭和運輸9068 化学品・危険物の倉庫と 3PL で同業の倍の利益率を稼ぐ物流会社。厚い自己資本が ROE を押さえ、10 年の価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 西日本鉄道9031 福岡の再開発と国際物流で利益は名目で伸びるが、借金は増え金利も上がる。ROE は資本コスト 8.0% に届かず、値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +7.1% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 東海旅客鉄道9022 東海道新幹線の独占は強い堀だが、リニアの負担と利払いの増加、資本コスト 7.0% を引くと、今の値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +5.2% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 京阪ホールディングス9045 京都と大阪を結ぶ沿線と不動産の含み益は本物だが、利益は万博と用地分譲で膨らんだピーク。利払いが増え、ROE は資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 南総通運9034 千葉の倉庫と運送の会社。倉庫が利益の半分強を稼ぐが、ROE が資本コストに届かず、10 年の価値はやや割高に出る。 本質価値との差 +2.8% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 北海道中央バス9085 時価総額の9割近い純現金を抱えるが、現金は株主に戻りにくく稼ぐ力も低いので、今の値段は高い 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 阪急阪神ホールディングス9042 梅田の再開発と運賃改定で利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いで ROE は資本コスト 7.5% に届かない。今の値段は 3 割弱のやや割高に出る 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 SBSホールディングス2384 不動産の売却益が営業利益の 4 割を占め、本業の物流は薄利のまま。利益の質を割り引くと、買収で伸びても今の値段は割高 本質価値との差 −9.4% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 日本石油輸送9074 現金と保有株は厚いが、リースと一社依存が重い。石油の細りと人件費が稼ぎを削る 本質価値との差 −12.4% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ヤマトホールディングス9064 宅急便の値上げは効くが稼ぐ力はまだ薄い。再建が中立どおり進んでも、資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、安全域はない 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 サカイ引越センター9039 引越は件数が頭打ちで、人の確保が利益を削る。純現金は厚いが、ROEが資本コストを上回れず、やや割高と見る 本質価値との差 −12.9% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 東武鉄道9001 スカイツリーとホテルが運輸の減益を補うが、借り換えの利払いと資本コスト 8.0% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −13.0% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 京王電鉄9008 新宿を軸に営業利益は物価並みに伸びるが、借り換えの利払いが純利益を押さえる。k 7.5% で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 相鉄ホールディングス9003 ホテルの万博特需と新横浜線の直通で利益は過去最高だが、借金が営業利益の 10 倍と重い。利払い増で ROE は資本コストに届かず、今の値段は 4 割弱ほど割高に出る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 株式会社NANKAI9044 空港線とインバウンドは強いが、重い借金と大型投資で資本コストに届かない。値段は 3 割ほど割高に出る 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 西日本旅客鉄道9021 山陽新幹線と近畿の独占に運賃改定とうめきたの床が乗るが、借入を増やす計画の利払いと資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 東日本旅客鉄道9020 新幹線と首都圏の独占は強いが、4.9 兆円の借金の利払い増と資本コスト 7.5% を引くと、本質価値は今の値段を 4 割近く下回る 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 京成電鉄9009 京成電鉄は成田空港の増強とオリエンタルランド持分が核だが、借金が膨らむ局面と資本コスト 7.75% を踏まえると、今の値付けは割高と見る 本質価値との差 −29.6% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 東京地下鉄(東京メトロ)9023 鉄道だけで稼ぐ日本最大級の地下鉄。国・都の保有株売却と新線建設が焦点で、資本コスト 7.25% を ROE が下回り、今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 センコン物流9051 宮城の倉庫が稼ぎ頭、売上の半分は埼玉のホンダ販売店。借入が時価総額に迫り、ROE は資本コストに届かないので、今の値段は高い 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 近鉄グループホールディングス9041 営業利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いが利益を削り、株主の取り分は増えない。資本コスト 8.5% を踏まえると、今の値段は割高 本質価値との差 −35.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 大宝運輸9040 地場の堅い運送会社だが、薄い稼ぎに対して積み上がった資本が重く、今の値段は安全域に乏しい 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 山陽電気鉄道9052 姫路駅前の不動産が利益を支えるが、運賃は上限に達し、借り換えの利払いで ROE は資本コストを大きく下回る。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 第一交通産業9035 タクシーは赤字、稼ぎ頭は不動産。借金が重く、金利が上がるほど株主の取り分が細る 本質価値との差 −38.9% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 東部ネットワーク9036 横浜の飲料・セメント・産業ガスの運送会社。資産は厚いが、運送の稼ぎは細く、ROE 2% では帳簿の価値を株主に届けられない 本質価値との差 −39.6% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 神奈川中央交通9081 運賃は上がるが、運転士の賃金と借り換えの利払いが先に増え、ROE は資本コスト 9.0% に届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −40.8% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 新潟交通9017 新潟のバスと万代シテイを営む地域の顔。不動産が稼ぐが、重い借金の利払いが金利の上昇で利益を削る 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 センコーグループホールディングス9069 3PL と M&A で稼ぐ総合物流の大手。借金が重く利益率も薄いため、利益で測ると今の値段は割高に出る 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ニッコンホールディングス9072 ホンダ系の完成車輸送と倉庫・梱包で堅実に稼ぐが、利益に対して値段が先走り、10年で測っても大幅な割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 小田急電鉄9007 新宿西口の大型開発は実るが、借金の利息が利益を削る。資本コスト 8.25% を ROE が下回り、今の値段は 3 割半ば割高に出る 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 富士急行9010 富士山麓の鉄道とハイランドで過去最高益を稼ぐが、10 年後の利益に見合う値段は今の半分以下に出る 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 タカセ9087 アニメ商品の通販物流に活路を得た老舗の倉庫会社。利幅は細く、資本コストに届かないので値段は割高 本質価値との差 −45.3% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 秩父鉄道9012 石灰石の貨物と長瀞の観光で黒字に戻したが、更新投資と借金の利払いが利益を食い、株主に残る価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 福山通運9075 特積みの老舗。利益は戻り始めたが、資本効率が低く、10 年の積み上げでは今の値段は大きく割高 本質価値との差 −46.0% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 広島電鉄9033 電車とバスは補助金を足してやっと収支が合い、利益を支えるのは広島の不動産。借り換えで利払いが3倍に増え、ROE は資本コストに届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 京浜急行電鉄9006 品川・高輪の再開発で名目の利益は伸びるが、重い借金と投資負担で ROE は資本コスト 8.25% に届かない。値段は織り込み過ぎと見る 本質価値との差 −51.1% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 NIPPON EXPRESSホールディングス9147 国内の運賃上げは追い風だが、海外フォワーディングの薄い利益率では ROE は資本コスト 8.5% を下回る。名目で測り直しても今の値段は割高 本質価値との差 −54.7% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 西武ホールディングス9024 運営だけの稼ぐ力は資本コスト 8.5% に届かず、資産を売る経営に移っても、今の値段は 7 割近い割高に出る 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 京極運輸商事9073 ENEOS が 35% を持つタンクローリーとドラム缶の会社。石油の量は細り、利益率は 2% に届かない 本質価値との差 −65.0% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 神戸電鉄9046 借金が EBITDA の 11 倍と重く、借り換えで利払いが倍に膨らむ。運賃改定で営業利益が増えても株主に残る利益は細り、計算では大きな割高になる 本質価値との差 −65.8% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 大和自動車交通9082 都内の土地と銀座の再開発は魅力だが、タクシーの稼ぎは薄く借金も重い。今の値段は資産の期待を先取りしている 本質価値との差 −69.9% · 10 年 割高(年 −3.7%)

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読んだ資料

  1. 名古屋鉄道 中期経営計画(2024〜2026年度)
  2. 名古屋鉄道 2026年3月期 決算短信
  3. 名古屋鉄道社長らが報酬返上 名古屋駅の再開発暗礁で(熊本日日新聞)

分析日 2026-10-16