株譜
AI 銘柄分析 · 陸運業 · 試作

山陽電気鉄道 9052

姫路駅前の不動産が利益を支えるが、運賃は上限に達し、借り換えの利払いで ROE は資本コストを大きく下回る。今の値段は割高に出る

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,240 円276 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,944 円432 億円差 −36.2%
10 年後から見ると 割高 価値 1,240 円276 億円 · 差 −36.2% · 期待の年率 +1.6%
期待の年率リターン(10 年)+1.6%資本コスト比 −5.7 pt
推定の資本コスト7.2%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.2% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

山陽電気鉄道は、神戸と姫路を結ぶ63キロの鉄道を軸に、姫路駅の百貨店とビル、不動産、バスを束ねた兵庫県南部の地方民鉄だ。阪神電気鉄道と直通運転をしており、阪神は筆頭株主でもある。

筆者の結論は、足元の稼ぎは安定しているが、今の値段は10年先の価値を上回る、というものだ。理由は資本の効率にある。純利益は自己資本の4〜6%しか稼がず、資本コストの7.75%に届かない。ためた利益は額面を下回る価値しかなく、倍率を高く置けない。

利益の中身も変わりつつある。2026年3月期の営業利益は45億円で、半分以上を不動産が稼ぐ。鉄道は2025年1月に運賃を上限まで引き上げた。次の値上げは新たな認可が要り、人件費と電力の上昇に遅れる。中期計画が2028年度の運輸の利益を足元の半分とみているのは、そのためだ。

成長の頼みは姫路駅周辺の再整備と収益不動産の積み上げである。ただ、投資は営業の稼ぎを上回り、借入が増える。借り換えの金利が上がるぶん、利益の伸びは利払いにほぼ消える。筆者は、大きく外れにくい代わりに、株主に残る果実も小さい会社と見る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、山陽電気鉄道は「悪くないが、買う理由に欠ける」会社だ。

事業は10年後も存在する。姫路の駅と神戸〜姫路間の鉄道は替えがきかない。ただ、堀は広がらない。人口が減り、運賃は上限にとらわれ、費用は物価で上がる。守りの堀であって、攻めの堀ではない。

オーナーの目で最も気になるのは、利益を再投資に回す効率だ。純利益のうち4割は配当と自社株買いで戻るが、残り6割は自己資本に積み上がる。その6割は、ROE が4〜5%の事業に回る。資本コストが7.25%なら、利益を1億円残すたびに価値が目減りする計算になる。株主にとって、これは良い再投資ではない。

安全域は薄い。利益は安定しているが、倍率を支えるほどの成長も資本効率もない。土地という資産はあるものの、含み益の額は確かめられず、悲観の床にだけ慎重に使う。結論は、わかりやすい事業を持つ会社だが、今の値段に安全域はない、というものだ。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は四つある。運輸、不動産、流通、レジャー・サービスだ。

運輸は鉄道・バス・タクシーで、売上は213億円と最大だが営業利益は16億円にとどまる。鉄道は年6,200万人を運び、定期が6割を占める。山陽姫路から阪神梅田まで直通特急が走り、通勤と行楽の両方を拾う。

利益の主役は不動産だ。売上58億円に対し営業利益が23億円ある。姫路駅や沿線の駅ビル、賃貸オフィス、マンション分譲が中身で、鉄道の駅という立地がそのまま賃料になる。中期計画は、この部門を成長の牽引役に据える。

流通は山陽百貨店が中心で、売上は94億円と大きいが利益は2億円しかない。姫路駅に直結する唯一の百貨店という立地は強いが、人口減と郊外店に押され、薄利が続く。レジャー・サービスは小さく、ホテルや飲食を営む。

収益の半分は運輸、利益の半分以上は不動産という形が、この会社の特徴だ。

連結の従業員は約1,900人で、提出会社は750人ほど。鉄道の運行と保守、百貨店の売場、駅ビルの管理を、小さな人数で回している。設備投資の大半は運輸の安全投資で、変電所の更新、車両の入れ替え、駅のバリアフリー化に年数十億円が出ていく。稼いだ現金の多くが、鉄道の維持に消える構造だ。

優良さと弱いところ

堀は、姫路という街の玄関口を握っていることにある。駅は動かせない。駅ビルの賃貸と百貨店は、その立地に乗って稼ぐ。神戸〜姫路の鉄道は、JR西日本の新快速と競い合うが、阪神との直通で大阪へ一本で行けるのは山陽だけの強みだ。

弱みは三つある。第一に、運賃が上限認可で、2025年に上限まで引き上げ済みのため、値決めの自由度がほとんどない。第二に、規模が小さく、人口減のなかで沿線は伸びにくい。第三に、資本の効率が低い。ROE は過去10年の中央値が5.8%で、資本コストを一度も超えていない。

財務は堅実だ。自己資本比率は47.8%と高く、純有利子負債は自己資本の6割弱にとどまる。それでも有利子負債は営業利益とEBITDAの両方で見て重く、借り換えで金利が上がると利益への食い込みは大きい。

経営は保守的で、無理な買収をしてこなかった。一方、会社は株主資本コストを5%程度とみている。筆者の7.75%より低い置き方で、投資の採算の判断が甘くなる恐れが残る。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

地方・準都市の民鉄は、定期の乗客が人口減とともに少しずつ減る構図にある。コロナ後は定期外の行楽客が戻り、山陽も輸送人員は3%台で伸びたが、これは回復であり、長い成長ではない。

運賃は上限認可の枠のなかでしか動かせない。費用が上がれば申請できるが、認可に時間がかかり、物価に遅れる。関西の大手私鉄は2023年前後に改定を終え、山陽も2025年1月に上限まで引き上げた。次の局面では、すでに天井に当たっている会社が最も苦しむ。

足元では、定期外の回復に運賃の上限引き上げが重なり、運輸の営業利益が前期比で3割近く伸びた。ただ、この増益は一度きりの効果が大きい。鉄道業界全体でも、2025〜26年に運賃改定が相次ぎ、利用者の負担感が高まれば、次の認可が政治的に通りにくくなる恐れがある。

競合は、鉄道ではJR西日本の山陽本線(新快速)、高速バス、自家用車だ。JRは姫路〜英賀保間に新駅を開き、姫路の利便性を高めている。不動産では地元のデベロッパーと独立系、百貨店は郊外の商業施設や通販が相手になる。

鉄道会社が不動産とリテールで稼ぐ複合経営は、東急や阪急阪神が先行する。山陽は規模が小さく、姫路の駅前に絞って同じことを狙う立場にある。

資本政策と M&A

還元の方針は、連結配当性向35%以上と、機動的な自社株買いの組み合わせだ。2026〜28年度の中期計画で打ち出した。実績の自社株買いの額は開示から確認できていない。配当は2025年度に大きく増え、今後も大幅な減配は想定しにくい。

投資は3年で360億円を計画し、営業キャッシュフロー310億円では足りない。差は借入と政策保有株の売却で埋める。ROE は6%台を目標とするが、足元の純利益の計画からはやや高く見える。

株主構成は、阪神電気鉄道が17.4%で筆頭、関電不動産開発が5.0%、三井住友銀行が2.8%と、安定株主が厚い。TOBのような再編は起きにくいが、阪神との関係が深いだけに、阪急阪神グループによる取り込みが10年のどこかで起きる可能性は排除できない。kabufu の参考値は10年で24%だ。ただし、筋書きの確率には織り込まず、価値は事業の稼ぎで測った。

減価償却は物価で増やさない。今ある設備の償却は取得した時の値段のままで、増えるのは更新と新規の分だけだ。償却は今の37億円が10年後に約 44億円。更新投資は建築費の上昇で膨らみ、足りない分は借入になって利払い(3.5%)が増える。会計の利益と現金の動きは同じ向きに動かない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

姫路の駅前が、これから会社の価値を変える。山陽姫路駅と山陽百貨店を一体で作り替える構想が2026年度から基本計画に入り、駅ビルの賃料と百貨店の集客が同時に上がる余地がある。姫路は播磨地方の中心で、駅前に百貨店は山陽の1店しかない。再整備が成功すれば、駅ビル全体の賃料の水準が一段上がる。

不動産の営業利益は2028年度に30億円を計画し、足元の23億円から3割増える。収益不動産の取得、回転型のビジネス、分譲マンションの開発が並行し、鉄道依存の収益構造がはっきり変わる。前の中期計画は営業利益の目標30億円に対し実績が45億円と、計画を大きく上回った。

阪神との直通特急は、大阪へ乗り換えなしで行ける強みで、通勤と行楽の乗客を保つ。会社は株主還元の方針を整え、自己株取得にも前向きになった。株主構成は安定し、財務は堅実で、リスクは小さい。

中期経営計画は、不動産の営業利益を2028年度に30億円としている。足元の23億円から3割増え、鉄道が足踏みしても全体の利益を押し上げる。楽観すれば、10年後には姫路の駅前が会社の価値の中心になる。

慎重な見方

稼ぎの質が低いことが最大の問題だ。ROE は10年の中央値で5.8%と、資本コストを一度も超えていない。2026年3月期の6.5%も、会社の予想では2027年3月期に4.8%へ戻る。一過性を除くと、資本効率の低さは変わらない。

運賃は2025年に上限まで引き上げており、次の値上げは新たな認可が要る。人件費と電力、車両や変電所の更新費は物価で上がり、運輸の営業利益は中期計画で足元の半分に下がる。鉄道が重荷に変わる局面がすでに見えている。

流通は売上が大きいが利益は2億円しかなく、人口減と郊外店にさらされる。投資は3年で360億円と大きく、借入が増える。借り換えの金利は3.5%前後に上がるため、利払いが増えて利益を削る。

不動産だけが稼ぎ頭だが、収益物件の取得は利回りと金利の綱引きになる。姫路の再整備は構想の段階で、実現までに10年以上かかる可能性もある。成長の絵は描けているが、数字になるのは遠い。

どちらに重みを置いたか

姫路の不動産という上振れの材料は本物だが、運賃が上限に当たり、利払いが増え、資本効率が資本コストを下回るという下振れの材料のほうが重い。確率は中立に35%を置き、やや楽観以上は28%、やや悲観以下は37%と、慎重な側にやや寄せた。筆者は、運賃の天井と利払いの増加が確実に来る一方、再整備の成否は遠い先の話だとみる。重いほうを信じるのが、バリュー投資の流儀だ。総合は大きな割高に出る。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 1,732 円385 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 539 円120 億円)。 今の値に割り戻すと 1,240 円276 億円、今との差 −36.2%、 期待の年率 +1.6%(資本コスト 7.2%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 2,979 円662 億円 788 円175 億円 +93.8% +6.8% 301 円67 億円
やや楽観 20% 2,607 円579 億円 698 円155 億円 +70.0% +5.4% 661 円147 億円
中立 35% 2,048 円455 億円 585 円130 億円 +35.5% +3.1% 922 円205 億円
やや悲観 24% 725 円161 億円 414 円92 億円 −41.4% −5.2% 273 円61 億円
悲観 13% 630 円140 億円 248 円55 億円 −54.9% −7.6% 114 円25 億円
加重平均100% 1,732 円385 億円539 円120 億円 +16.8% +1.6% 2,271 円505 億円

今の株価時価総額 1,944 円432 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.2% を下回るほど割高。

楽観 8% 姫路駅の一体再整備と収益不動産の積み上げが当たる 利益 48 億円 · PER 13.8 倍 · 株価時価総額 2,979 円662 億円

山陽姫路駅と山陽百貨店を一体で作り替える構想が2030年前後に形になり、駅ビルの賃料と百貨店の売上が一段上がる。不動産は収益物件の取得を重ね、分譲も回り、利益の中心が運輸から不動産へはっきり移る。運輸は阪神との直通特急と観光客に支えられて人員を保ち、運賃も費用の上昇に沿って見直しが通る。レジャーは新業態が育つ。

借入は増えるが、不動産の稼ぎが利払いの増加を上回り、ROE は5%台まで戻る。それでも資本コストには届かず、倍率は上限の9割強にとどまる。10年がかりで姫路の駅前を自社の資産に変えた会社の姿である。

(名目の前提)運賃は認可で物価に遅れて追いつく。賃料と売価は物価並みに上がる。人数と件数は実質で置いた。借り換えで利払いが年10億円ほど増える分を純利益から引いた。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の37億円が10年後に約 44億円(物価で一律に増やすと約 38億円)。営業利益は +6億円。建築費の上昇で膨らむ投資を借入で賄うため、新しい借入の利払い年 0億円(3.5%)を純利益から引いた。

  • 運輸(鉄道・バス・タクシー):数量 62.1(鉄道の年間輸送人員(百万人。バス・タクシー収入は鉄道人員の1人あたり単価に含めて見る))× 価格 47(1人あたり運輸収入(百円。鉄道・バス・タクシーの合計収入を鉄道人員で割った実効単価))→ 売上 290 億円・営業利益 28 億円。数量 1.00 倍・価格 1.36 倍(名目)・営業利益率9.6%・償却は物価で増やさず按分(10年後 44億円)
  • 不動産(賃貸・分譲・駅ビル):数量 45.0(賃貸・分譲の稼働床面積(万平方メートル。分譲は引き渡し床に換算。推定))× 価格 2.68(1万平方メートルあたり年間収入(億円。賃料と分譲を混ぜた実効単価))→ 売上 120 億円・営業利益 43 億円。数量 1.50 倍・価格 1.38 倍(名目)・営業利益率 36.0%
  • 流通(百貨店・コンビニなど):数量 1.4(年間の購買件数(百万件。推定))× 価格 8.36(1件あたり売上(千円))→ 売上 119 億円・営業利益 4 億円。数量 0.95 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 3.5%
  • レジャー・サービスなど:数量 1.9(年間の利用件数(百万件。推定))× 価格 3.37(1件あたり収入(千円))→ 売上 63 億円・営業利益 5 億円。数量 1.25 倍・価格 1.38 倍(名目)・営業利益率 8.0%

倍率:事業の純利益 48 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.7% が k 7.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 13.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.8 倍。全体の PER 13.79 倍、時価総額 662 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:姫路駅エリアの再整備、回転型の不動産、分譲、新領域の提携がそろって当たる上振れの10年。同時に運賃の見直しも通る必要があり、連続して当たる確度は高くない。

やや楽観 20% 中期計画どおりに不動産が育つ 利益 42 億円 · PER 13.8 倍 · 株価時価総額 2,607 円579 億円

不動産の営業利益は2028年度の30億円を足がかりに伸び、収益不動産の取得と分譲が回る。姫路駅周辺の再整備は着手するものの、収益化は10年の後半になる。運輸は人口減で人員が少し細るが、運賃の見直しで売上は保つ。流通は大規模改装で下げ止まる程度で、レジャーは小さく伸びる。

借入による成長投資が続くので、利払いの増加が利益を削る。純利益は今の水準より少し増えるだけで、ROE は5%に届かない。株主還元は配当性向35%以上の方針を守る範囲にとどまる。着実だが、資本コストを超える稼ぎには遠い10年である。

(名目の前提)運賃は認可で物価に遅れて追いつく。賃料と売価は物価並みに上がる。人数と件数は実質で置いた。借り換えで利払いが年10億円ほど増える分を純利益から引いた。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の37億円が10年後に約 44億円(物価で一律に増やすと約 38億円)。営業利益は +6億円。建築費の上昇で膨らむ投資を借入で賄うため、新しい借入の利払い年 0億円(3.5%)を純利益から引いた。

  • 運輸(鉄道・バス・タクシー):数量 60.5(鉄道の年間輸送人員(百万人。バス・タクシー収入は鉄道人員の1人あたり単価に含めて見る))× 価格 46(1人あたり運輸収入(百円。鉄道・バス・タクシーの合計収入を鉄道人員で割った実効単価))→ 売上 278 億円・営業利益 26 億円。数量 0.97 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率9.2%・償却は物価で増やさず按分(10年後 44億円)
  • 不動産(賃貸・分譲・駅ビル):数量 42.6(賃貸・分譲の稼働床面積(万平方メートル。分譲は引き渡し床に換算。推定))× 価格 2.64(1万平方メートルあたり年間収入(億円。賃料と分譲を混ぜた実効単価))→ 売上 112 億円・営業利益 40 億円。数量 1.42 倍・価格 1.36 倍(名目)・営業利益率 35.5%
  • 流通(百貨店・コンビニなど):数量 1.4(年間の購買件数(百万件。推定))× 価格 8.24(1件あたり売上(千円))→ 売上 111 億円・営業利益 3 億円。数量 0.90 倍・価格 1.32 倍(名目)・営業利益率 2.8%
  • レジャー・サービスなど:数量 1.7(年間の利用件数(百万件。推定))× 価格 3.32(1件あたり収入(千円))→ 売上 57 億円・営業利益 4 億円。数量 1.15 倍・価格 1.36 倍(名目)・営業利益率 7.2%

倍率:事業の純利益 42 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.1% が k 7.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 13.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.8 倍。全体の PER 13.79 倍、時価総額 579 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中期経営計画の不動産の伸びと運賃の見直しがおおむね計画どおりに進む上振れ。現実的な上側として置いた。

中立 35% 人口減と費用高を不動産で相殺する 利益 33 億円 · PER 13.8 倍 · 株価時価総額 2,048 円455 億円

運輸は沿線の人口減で人員が5%ほど減り、運賃は新しい上限の認可を経て費用に遅れて上がる。人件費・電力・車両更新の負担で、利益率は今より下がる。不動産は取得と分譲で床が3割増え、賃料も物価並みに上がるため、利益の柱としていっそう太くなる。流通は人口減と競争で件数が細り、薄利のまま。レジャーはわずかに伸びる。

営業利益は今の45億円から56億円ほどまで増えるが、物価の上昇には及ばず、借り換えの利払い増が純利益の伸びをほぼ打ち消す。ROE は4%を切り、資本コストを大きく下回る。

堅実に回る地方の民鉄に落ち着く10年である。利益は名目でほぼ横ばいで、実質では細る。

(名目の前提)運賃は認可で物価に遅れて追いつく。賃料と売価は物価並みに上がる。人数と件数は実質で置いた。借り換えで利払いが年11億円ほど増える分を純利益から引いた。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の37億円が10年後に約 44億円(物価で一律に増やすと約 39億円)。営業利益は +5億円。建築費の上昇で膨らむ投資を借入で賄うため、新しい借入の利払い年 1億円(3.5%)を純利益から引いた。

  • 運輸(鉄道・バス・タクシー):数量 59.0(鉄道の年間輸送人員(百万人。バス・タクシー収入は鉄道人員の1人あたり単価に含めて見る))× 価格 45(1人あたり運輸収入(百円。鉄道・バス・タクシーの合計収入を鉄道人員で割った実効単価))→ 売上 267 億円・営業利益 21 億円。数量 0.95 倍・価格 1.32 倍(名目)・営業利益率7.9%・償却は物価で増やさず按分(10年後 44億円)
  • 不動産(賃貸・分譲・駅ビル):数量 39.0(賃貸・分譲の稼働床面積(万平方メートル。分譲は引き渡し床に換算。推定))× 価格 2.60(1万平方メートルあたり年間収入(億円。賃料と分譲を混ぜた実効単価))→ 売上 101 億円・営業利益 35 億円。数量 1.30 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 34.0%
  • 流通(百貨店・コンビニなど):数量 1.3(年間の購買件数(百万件。推定))× 価格 8.11(1件あたり売上(千円))→ 売上 103 億円・営業利益 2 億円。数量 0.85 倍・価格 1.30 倍(名目)・営業利益率 2.0%
  • レジャー・サービスなど:数量 1.6(年間の利用件数(百万件。推定))× 価格 3.28(1件あたり収入(千円))→ 売上 52 億円・営業利益 3 億円。数量 1.05 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 6.5%

倍率:事業の純利益 33 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.1% が k 7.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 13.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.8 倍。全体の PER 13.79 倍、時価総額 455 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:運賃が上限に到達済みで費用が先行する運輸の苦しさを、不動産の積み上げが埋める中心の筋書き。

やや悲観 24% 運賃が追いつかず、鉄道の利益が消える 利益 16 億円 · PER 9.5 倍 · 株価時価総額 725 円161 億円

上限運賃の引き上げが政治的に遅れ、人件費と電力、車両・変電所の更新費が先に利益を食う。運輸の営業利益は今の16億円から7億円ほどに縮む。JR西日本の新快速や新駅の整備で神戸〜姫路間の競争が強まり、人員も10%近く減る。流通は件数が細り、ほぼ利益が出ない。

不動産は取得物件の利回りが伸びず、増加ペースも落ちる。借入が増えた分の利払いは重く、純利益は今の半分に落ちる。自己資本は積み上がるが、稼ぎが付いてこず、価値は帳簿を大きく下回る。還元は方針を守る最低限になる。

(名目の前提)運賃は認可で遅れ、物価の上昇に追いつかない。賃料と売価は物価より低く伸びる。人数と件数は実質で置いた。借り換えで利払いが年12億円ほど増える分を純利益から引いた。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の37億円が10年後に約 44億円(物価で一律に増やすと約 41億円)。営業利益は +3億円。建築費の上昇で膨らむ投資を借入で賄うため、新しい借入の利払い年 2億円(3.5%)を純利益から引いた。

  • 運輸(鉄道・バス・タクシー):数量 56.5(鉄道の年間輸送人員(百万人。バス・タクシー収入は鉄道人員の1人あたり単価に含めて見る))× 価格 43(1人あたり運輸収入(百円。鉄道・バス・タクシーの合計収入を鉄道人員で割った実効単価))→ 売上 244 億円・営業利益 10 億円。数量 0.91 倍・価格 1.26 倍(名目)・営業利益率4.2%・償却は物価で増やさず按分(10年後 44億円)
  • 不動産(賃貸・分譲・駅ビル):数量 34.5(賃貸・分譲の稼働床面積(万平方メートル。分譲は引き渡し床に換算。推定))× 価格 2.48(1万平方メートルあたり年間収入(億円。賃料と分譲を混ぜた実効単価))→ 売上 86 億円・営業利益 27 億円。数量 1.15 倍・価格 1.28 倍(名目)・営業利益率 31.0%
  • 流通(百貨店・コンビニなど):数量 1.2(年間の購買件数(百万件。推定))× 価格 7.92(1件あたり売上(千円))→ 売上 93 億円・営業利益 1 億円。数量 0.78 倍・価格 1.27 倍(名目)・営業利益率 0.5%
  • レジャー・サービスなど:数量 1.5(年間の利用件数(百万件。推定))× 価格 3.13(1件あたり収入(千円))→ 売上 46 億円・営業利益 2 億円。数量 0.97 倍・価格 1.28 倍(名目)・営業利益率 4.5%

倍率:ROE 2.1% は k 7.25% を大きく下回る。PER の上限は 1÷k = 12.9 倍だが、稼ぎが細り利払いが重い筋書きなので、上限の7.4割の 9.5 倍に置いた。EV÷営業利益は 14 倍台。余り資産は立てていない。

確率:運賃の見直しが費用に追いつかず、人口減と競合の強化が重なる下振れ。地方の民鉄で起こりやすい形で、確率は中立に次ぐ高さに置いた。

悲観 13% 鉄道が構造的に赤字化し、駅ビルの稼ぎで耐える 利益 1 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 630 円140 億円

沿線人口の減少と在宅勤務の定着で人員が15%減り、運賃は政治的な制約で物価の半分ほどしか上がらない。運輸は営業利益がほぼゼロになり、車両と変電所の更新費がキャッシュを食う。山陽百貨店は件数が3割減り、店舗の縮小や撤退を迫られる。レジャーも小さく残るだけになる。

不動産だけが稼ぐが、賃料の伸びは物価に遅れ、取得も止まる。借入の利払いが利益を消し、純利益はごくわずかになる。この筋書きでは、稼ぐ力よりも土地や建物を売って借入を返したあとに何が残るかが価値を決める。減損で自己資本も傷む。還元は配当を維持するのが精いっぱいで、自社株買いは行わない。

(名目の前提)運賃は認可と政治で物価に遅れる。賃料と売価は物価を下回る。人数と件数は実質で置いた。借り換えで利払いが年12億円ほど増える分を純利益から引いた。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の37億円が10年後に約 44億円(物価で一律に増やすと約 43億円)。営業利益は +1億円。建築費の上昇で膨らむ投資を借入で賄うため、新しい借入の利払い年 7億円(3.5%)を純利益から引いた。

  • 運輸(鉄道・バス・タクシー):数量 52.8(鉄道の年間輸送人員(百万人。バス・タクシー収入は鉄道人員の1人あたり単価に含めて見る))× 価格 40(1人あたり運輸収入(百円。鉄道・バス・タクシーの合計収入を鉄道人員で割った実効単価))→ 売上 214 億円・営業利益 1 億円。数量 0.85 倍・価格 1.18 倍(名目)・営業利益率0.5%・償却は物価で増やさず按分(10年後 44億円)
  • 不動産(賃貸・分譲・駅ビル):数量 30.0(賃貸・分譲の稼働床面積(万平方メートル。分譲は引き渡し床に換算。推定))× 価格 2.33(1万平方メートルあたり年間収入(億円。賃料と分譲を混ぜた実効単価))→ 売上 70 億円・営業利益 20 億円。数量 1.00 倍・価格 1.20 倍(名目)・営業利益率 28.0%
  • 流通(百貨店・コンビニなど):数量 1.1(年間の購買件数(百万件。推定))× 価格 7.80(1件あたり売上(千円))→ 売上 82 億円・営業利益 0 億円。数量 0.70 倍・価格 1.25 倍(名目)・営業利益率 0.0%
  • レジャー・サービスなど:数量 1.4(年間の利用件数(百万件。推定))× 価格 2.93(1件あたり収入(千円))→ 売上 40 億円・営業利益 1 億円。数量 0.90 倍・価格 1.20 倍(名目)・営業利益率 2.0%

倍率:稼ぐ力(純利益 約5億円 ÷ k 7.25% = 約60億円)より売れる資産の床のほうが大きいので、床の約140億円(floor_assets_oku)をそのまま時価総額に置いた。今の自己資本622億円に対する PBR は 0.225 倍。運輸が構造的に採算を失う筋書きで、帳簿の自己資本は価値の床にならない。EV ÷ 営業利益は 22.8 倍と 20 倍を超えるが、利益が低い年で測るため参考にとどめ、価値は売れる資産で見る。

確率:運輸が構造的に採算を失い、流通も縮む最悪側の筋書き。10年で運賃を取れず、人口減と物価の上昇だけが進む。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

運輸(鉄道・バス・タクシー)

山陽電気鉄道の鉄道(本線・網干線・飾磨線・広畑線の63.2キロ)と、山陽バス・山陽タクシー。阪神電気鉄道と直通運転を行う。

数量鉄道の年間輸送人員(百万人。バス・タクシー収入は鉄道人員の1人あたり単価に含めて見る)価格1人あたり運輸収入(百円。鉄道・バス・タクシーの合計収入を鉄道人員で割った実効単価)売上営業利益
今 2026/03 62.1 34 213 17
10 年後 中立 59.0 45 267 21

取り方:運輸の売上213億円を、鉄道の輸送人員6,208万人で割った実効単価。バスとタクシーの収入も分子に入るので、鉄道の運賃そのものより高く出る。運賃は国の上限認可で、2025年1月に上限まで引き上げ済み。次の値上げは新しい上限の申請が要り、費用の上昇より遅れる。

不動産(賃貸・分譲・駅ビル)

姫路駅や沿線の駅ビル・オフィス・商業施設の賃貸、マンション分譲、収益不動産の取得と売却。

数量賃貸・分譲の稼働床面積(万平方メートル。分譲は引き渡し床に換算。推定)価格1万平方メートルあたり年間収入(億円。賃料と分譲を混ぜた実効単価)売上営業利益
今 2026/03 30.0 1.94 58 23
10 年後 中立 39.0 2.60 101 35

取り方:不動産の売上58億円を、賃貸と分譲の稼働床面積を約30万平方メートルと推定して割った実効単価。床面積は開示がなく、会社の事業規模からの推定。新しい床は収益不動産の取得と分譲で増え、賃料は物価で上がる。

流通(百貨店・コンビニなど)

姫路駅直結の山陽百貨店と駅ナカ・駅周辺の店舗。姫路で唯一の百貨店を持つ。

数量年間の購買件数(百万件。推定)価格1件あたり売上(千円)売上営業利益
今 2026/03 1.5 6.24 94 2
10 年後 中立 1.3 8.11 103 2

取り方:流通の売上94億円を、年間の購買件数を150万件と推定して割った単価。件数は開示がなく、百貨店の客数規模からの推定。人口減と郊外店・通販との競争で件数は細りやすく、売価は物価の一部しか転嫁できない。

レジャー・サービスなど

ホテル・飲食・旅行などのレジャー・サービスと、ビル管理などその他の事業。

数量年間の利用件数(百万件。推定)価格1件あたり収入(千円)売上営業利益
今 2026/03 1.5 2.44 37 3
10 年後 中立 1.6 3.28 52 3

取り方:レジャー・サービスとその他の売上を合わせた37億円を、利用件数150万件と推定して割った単価。件数は推定。新規出店と新業態を中期計画が掲げるので、中立では件数が少し増える。

リスクと懸念

運賃が上限に当たり、費用に追いつかない

2025年1月に上限運賃まで引き上げ済みで、次の値上げは新しい上限の認可が要る。人件費、電力、車両・変電所の更新費が物価で上がる間、運輸の利益は圧迫される。中期計画は運輸の営業利益を足元の半分とみる。

借り換えによる利払いの増加

有利子負債は425億円あり、投資が営業の稼ぎを上回るので増えやすい。借り換えのたびに金利が3.5%前後に上がり、10年で利払いが年10億円ほど増える。営業利益の伸びが利払いに消え、純利益はほぼ横ばいになりうる。

人口減と沿線の競合

神戸〜姫路間は人口が減り、定期の乗客が長期に細る。JR西日本の新快速や新駅の整備、自家用車との競争もある。阪神との直通特急が大阪への強みだが、通勤客の流出が進めば鉄道の採算は一気に悪化する。

姫路再整備の実現と採算

山陽姫路駅と百貨店を一体で整備する構想は、2026年度から基本計画づくりに入る段階だ。工期、建築費、テナントの確保で計画が遅れ、投資の採算が悪化する恐れがある。財源は借入が中心で、失敗の傷は深い。

流通の薄利と構造的な縮小

山陽百貨店は姫路で唯一の百貨店だが、営業利益は2億円しかない。人口減、通販、郊外店の競争で売上が細れば、赤字化や店舗の縮小を迫られる。改装投資が回収できない可能性もある。

収益不動産の取得での失敗

中期計画は収益不動産の取得と回転で不動産の利益を伸ばす。金利の上昇で利回りが取りにくくなり、高値づかみになれば、取得した資産が足を引っ張る。経験の浅い領域での拡大は、規律が問われる。

資本効率の低さと資本政策

ROE が長く資本コストを下回る。会社は株主資本コストを5%程度とみて、投資や還元の判断をしているが、筆者の見立てでは7.75%が妥当だ。稼ぎの低い投資を続ければ、株主にとっての価値が削られる。

今後の分かれ目

運賃の新しい上限認可が費用の上昇と同じ速さで通ったら
運輸の利益率の前提を上げ、やや楽観側の確率を増やす。
山陽姫路駅の再整備が事業計画として確定し、テナントと財源が決まったら
不動産の利益の前提を上方修正し、楽観寄りに確率を移す。
長期金利が3%を大きく超えて上がり、借り換えの利率が4%台に達したら
利払いの増加を厚く見て、やや悲観側に重みを移す。
山陽百貨店が赤字化し、店舗の縮小や撤退を発表したら
流通の利益を下方修正する。構造改善が進めば、利益の下振れ幅は小さくなる。
阪神電気鉄道や阪急阪神グループが追加で株式を取得し、再編を示唆したら
買収の可能性が高まったと見て、価値の見方を見直す。ただし筋書きの確率は事業の稼ぎで置く。
自社株買いが実際に年数十億円規模で実施されたら
還元の前提を上げる。ただし ROE の低さが変わらなければ、価値の増え方は小さい。

見ておくもの

  • 運賃の新しい上限認可の申請と時期
  • 山陽姫路駅エリア再整備の基本計画と事業費
  • 運輸・流通・不動産それぞれの営業利益の推移
  • 有利子負債/EBITDA倍率と金利
  • 自社株買いの実施額と配当性向

倍率と資本コストの決め方

数量と名目の単価から利益を積み、倍率は式で置いた。今の市場の評価(PBR 0.69倍)には寄せていない。ROE が k 7.25% を下回る中立は、PER の上限 1÷k = 12.9 倍の8.1割(10.5倍)、やや楽観は8.8割、楽観は9.3割に置いた。やや悲観は稼ぎが細るので7.4割、悲観は稼ぐ力ではなく売れる資産(約140億円)を床にした。k は基本 7.5% に quality 0.25%(循環0・値決め力−0.25・借金+0.5・寿命0)で、確率は quality を理由に動かしていない。含み益は土地の帳簿価額317億円しか確認できず、中立〜楽観には数えていない。同じ領域の東急・京王・名鉄と同じ物差しで置き、結果は大手より割高度が深い。形が変わる新リース会計基準(2028年3月期から)は、家賃を営業費用に入れた今の形のまま置いた。リース債務は現在ほぼゼロで影響は小さい。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 12→13.79 倍・やや楽観 PER 11.3→13.79 倍・中立 PER 10.5→13.79 倍)。

資本コスト 7.2% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k = 基本 7.5% + quality 0.25% = 7.75%。個別のリスク(阪神との関係、再整備の実現)は k に足さず、筋書きと確率で表した。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 7.75% → 7.25%。

同じ業種(陸運業)の AI 分析

割安 SEMITEC6626 温度センサーのニッチ首位級で、時価総額の4割弱は現金。利益の質を割り引いても、今の値段は低い 本質価値との差 +101.7% · 10 年 割安(年 +13.9%) 割安 カンダホールディングス9059 トラックと国際物流で稼ぐ堅実な会社。純現金は時価総額の4分の1、大株主が議決権の3分の1を押さえる。10年で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +58.9% · 10 年 割安(年 +11.1%) 割安 ビーイングホールディングス9145 北陸発の生活物資専門 3PL。自己資本利益率は高いが顧客が偏る。それでも今の値段は割安とみる 本質価値との差 +56.5% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 株式会社ゼロ9028 新車を運ぶキャリアカーの最大手級。日産依存と新車需要の細りを織り込んでも、純現金込みの今の値段には安全域がある 本質価値との差 +52.5% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 ロジネットジャパン9027 札幌通運を核に鉄道とトラックを組み合わせる中堅の物流会社。運び手不足で値上げは通るが、人件費に食われて利益率は伸びにくい 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 九州旅客鉄道9142 九州の人口減は重いが、運賃改定と駅の不動産が利益を押し上げる。利払い増(年約100億円)と資本コスト 8.0% を引くと、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +28.4% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 遠州トラック9057 東名の真ん中に拠点を構える堅実な物流会社だが、利益の伸びが資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 +28.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 ヒガシホールディングス9029 大手EC向け物流で稼ぎが倍増したが、1社への依存と過去最高の利益率が10年続く保証はない 本質価値との差 +27.2% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 山九9065 製鉄所の構内で根を張る機工事業は堅いが、薄利の物流が ROE を押さえる。期待リターンは資本コストを少し上回る程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 岡山県貨物運送9063 中国地方の路線便「オカケン」。帳簿の資産は厚いが、稼ぐ力は資本コストに遠く届かず、PBR0.3倍でも割安とは言えない 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 東急9005 渋谷という再現できない土地と、まだ人口が増える沿線を持つ民鉄。ただ重い借金の利払い増と資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割近く下回る 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 京福電気鉄道9049 嵐電のイメージで売るが、稼ぎは京都と関西の賃貸が柱。親会社が 43% を握り、配当は薄い 本質価値との差 +15.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 ハマキョウレックス9037 3PL の堅実な増益は本物だが、ROE が 9% 前後へ薄まる成長に安全域はない。名目で測ると今の値段はやや割高から適正の境目 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 セイノーホールディングス9076 路線トラックの値上げは定着し利益も伸びるが、ROE が資本コストをわずかに超える程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.2% · 10 年 やや割安(年 +7.2%) やや割安 SGホールディングス9143 2024年問題で宅配の運賃が物価より速く上がり、ROE 10% が続く。ただし資本コスト 7.75% を超える幅は小さく、今の値段はやや割高 本質価値との差 +13.1% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 鴻池運輸9025 請負の安定と堅い財務が強みだが、10 年後の ROE は資本コストにほぼ並ぶ。今の値段はおおむね妥当と筆者は見る 本質価値との差 +13.0% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アサガミ9311 大阪の倉庫・港湾物流と不動産賃貸。親会社が 5 割超を握り、還元は薄い。資産は厚いが、株主に届きにくい 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 AZ-COM丸和ホールディングス9090 アマゾン向けが売上の3分の1を占める薄利の成長株。成長は本物だが、顧客の偏りと薄い利益率を割り引くと今の値段は割安とは言えない 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) 適正 神姫バス9083 地方バスの黒字は万博が押し上げた山で、資本効率が資本コストに届かない以上、今の値段は少し高い 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 日本ロジテム9060 首都圏の倉庫とトラックとアマゾンのセンターで稼ぐ中堅の物流会社。薄い利益と重い借金を、持っている土地が支える。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +7.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 丸全昭和運輸9068 化学品・危険物の倉庫と 3PL で同業の倍の利益率を稼ぐ物流会社。厚い自己資本が ROE を押さえ、10 年の価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 西日本鉄道9031 福岡の再開発と国際物流で利益は名目で伸びるが、借金は増え金利も上がる。ROE は資本コスト 8.0% に届かず、値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +7.1% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 東海旅客鉄道9022 東海道新幹線の独占は強い堀だが、リニアの負担と利払いの増加、資本コスト 7.0% を引くと、今の値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +5.2% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 京阪ホールディングス9045 京都と大阪を結ぶ沿線と不動産の含み益は本物だが、利益は万博と用地分譲で膨らんだピーク。利払いが増え、ROE は資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 南総通運9034 千葉の倉庫と運送の会社。倉庫が利益の半分強を稼ぐが、ROE が資本コストに届かず、10 年の価値はやや割高に出る。 本質価値との差 +2.8% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 北海道中央バス9085 時価総額の9割近い純現金を抱えるが、現金は株主に戻りにくく稼ぐ力も低いので、今の値段は高い 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 阪急阪神ホールディングス9042 梅田の再開発と運賃改定で利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いで ROE は資本コスト 7.5% に届かない。今の値段は 3 割弱のやや割高に出る 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 SBSホールディングス2384 不動産の売却益が営業利益の 4 割を占め、本業の物流は薄利のまま。利益の質を割り引くと、買収で伸びても今の値段は割高 本質価値との差 −9.4% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 日本石油輸送9074 現金と保有株は厚いが、リースと一社依存が重い。石油の細りと人件費が稼ぎを削る 本質価値との差 −12.4% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ヤマトホールディングス9064 宅急便の値上げは効くが稼ぐ力はまだ薄い。再建が中立どおり進んでも、資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、安全域はない 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 サカイ引越センター9039 引越は件数が頭打ちで、人の確保が利益を削る。純現金は厚いが、ROEが資本コストを上回れず、やや割高と見る 本質価値との差 −12.9% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 東武鉄道9001 スカイツリーとホテルが運輸の減益を補うが、借り換えの利払いと資本コスト 8.0% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −13.0% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 京王電鉄9008 新宿を軸に営業利益は物価並みに伸びるが、借り換えの利払いが純利益を押さえる。k 7.5% で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 相鉄ホールディングス9003 ホテルの万博特需と新横浜線の直通で利益は過去最高だが、借金が営業利益の 10 倍と重い。利払い増で ROE は資本コストに届かず、今の値段は 4 割弱ほど割高に出る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 株式会社NANKAI9044 空港線とインバウンドは強いが、重い借金と大型投資で資本コストに届かない。値段は 3 割ほど割高に出る 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 西日本旅客鉄道9021 山陽新幹線と近畿の独占に運賃改定とうめきたの床が乗るが、借入を増やす計画の利払いと資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 東日本旅客鉄道9020 新幹線と首都圏の独占は強いが、4.9 兆円の借金の利払い増と資本コスト 7.5% を引くと、本質価値は今の値段を 4 割近く下回る 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 京成電鉄9009 京成電鉄は成田空港の増強とオリエンタルランド持分が核だが、借金が膨らむ局面と資本コスト 7.75% を踏まえると、今の値付けは割高と見る 本質価値との差 −29.6% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 東京地下鉄(東京メトロ)9023 鉄道だけで稼ぐ日本最大級の地下鉄。国・都の保有株売却と新線建設が焦点で、資本コスト 7.25% を ROE が下回り、今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 センコン物流9051 宮城の倉庫が稼ぎ頭、売上の半分は埼玉のホンダ販売店。借入が時価総額に迫り、ROE は資本コストに届かないので、今の値段は高い 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 近鉄グループホールディングス9041 営業利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いが利益を削り、株主の取り分は増えない。資本コスト 8.5% を踏まえると、今の値段は割高 本質価値との差 −35.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 大宝運輸9040 地場の堅い運送会社だが、薄い稼ぎに対して積み上がった資本が重く、今の値段は安全域に乏しい 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 第一交通産業9035 タクシーは赤字、稼ぎ頭は不動産。借金が重く、金利が上がるほど株主の取り分が細る 本質価値との差 −38.9% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 東部ネットワーク9036 横浜の飲料・セメント・産業ガスの運送会社。資産は厚いが、運送の稼ぎは細く、ROE 2% では帳簿の価値を株主に届けられない 本質価値との差 −39.6% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 神奈川中央交通9081 運賃は上がるが、運転士の賃金と借り換えの利払いが先に増え、ROE は資本コスト 9.0% に届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −40.8% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 新潟交通9017 新潟のバスと万代シテイを営む地域の顔。不動産が稼ぐが、重い借金の利払いが金利の上昇で利益を削る 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 センコーグループホールディングス9069 3PL と M&A で稼ぐ総合物流の大手。借金が重く利益率も薄いため、利益で測ると今の値段は割高に出る 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ニッコンホールディングス9072 ホンダ系の完成車輸送と倉庫・梱包で堅実に稼ぐが、利益に対して値段が先走り、10年で測っても大幅な割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 小田急電鉄9007 新宿西口の大型開発は実るが、借金の利息が利益を削る。資本コスト 8.25% を ROE が下回り、今の値段は 3 割半ば割高に出る 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 富士急行9010 富士山麓の鉄道とハイランドで過去最高益を稼ぐが、10 年後の利益に見合う値段は今の半分以下に出る 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 タカセ9087 アニメ商品の通販物流に活路を得た老舗の倉庫会社。利幅は細く、資本コストに届かないので値段は割高 本質価値との差 −45.3% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 秩父鉄道9012 石灰石の貨物と長瀞の観光で黒字に戻したが、更新投資と借金の利払いが利益を食い、株主に残る価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 福山通運9075 特積みの老舗。利益は戻り始めたが、資本効率が低く、10 年の積み上げでは今の値段は大きく割高 本質価値との差 −46.0% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 広島電鉄9033 電車とバスは補助金を足してやっと収支が合い、利益を支えるのは広島の不動産。借り換えで利払いが3倍に増え、ROE は資本コストに届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 名古屋鉄道9048 名駅の再開発が止まり、運送は赤字、借金は重い。利益は名目で戻っても、金利が資本コストへの到達を阻む。今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 京浜急行電鉄9006 品川・高輪の再開発で名目の利益は伸びるが、重い借金と投資負担で ROE は資本コスト 8.25% に届かない。値段は織り込み過ぎと見る 本質価値との差 −51.1% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 NIPPON EXPRESSホールディングス9147 国内の運賃上げは追い風だが、海外フォワーディングの薄い利益率では ROE は資本コスト 8.5% を下回る。名目で測り直しても今の値段は割高 本質価値との差 −54.7% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 西武ホールディングス9024 運営だけの稼ぐ力は資本コスト 8.5% に届かず、資産を売る経営に移っても、今の値段は 7 割近い割高に出る 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 京極運輸商事9073 ENEOS が 35% を持つタンクローリーとドラム缶の会社。石油の量は細り、利益率は 2% に届かない 本質価値との差 −65.0% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 神戸電鉄9046 借金が EBITDA の 11 倍と重く、借り換えで利払いが倍に膨らむ。運賃改定で営業利益が増えても株主に残る利益は細り、計算では大きな割高になる 本質価値との差 −65.8% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 大和自動車交通9082 都内の土地と銀座の再開発は魅力だが、タクシーの稼ぎは薄く借金も重い。今の値段は資産の期待を先取りしている 本質価値との差 −69.9% · 10 年 割高(年 −3.7%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. 山陽電気鉄道 有価証券報告書要点(FY2026)
  2. 山陽電気鉄道 中期経営計画(2026〜2028年度)・長期ビジョン
  3. 山陽電気鉄道 大株主・関係会社

分析日 2026-10-16