株譜
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京阪ホールディングス 9045

京都と大阪を結ぶ沿線と不動産の含み益は本物だが、利益は万博と用地分譲で膨らんだピーク。利払いが増え、ROE は資本コストに届かず、やや割高

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)3,415 円3,446 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)3,259 円3,288 億円差 +4.8%
10 年後から見ると 適正 価値 3,415 円3,446 億円 · 差 +4.8% · 期待の年率 +7.6%
期待の年率リターン(10 年)+7.6%資本コスト比 −0.7 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

京阪ホールディングスは、大阪から京都・滋賀へ延びる京阪電車を軸に、不動産、ホテル、流通を営む関西の私鉄グループだ。筆者の結論は「今の値段はやや割高」である。2026年3月期の利益が一時的に膨らんでいる一方、先の借金の利払いが重くなるからだ。

2026年3月期の営業利益は492億円で過去最高だった。ただ、この中には滋賀・京都の用地分譲益と、大阪・関西万博の特需が入っている。会社自身が今期は424億円に減ると見ており、ならした稼ぐ力は400億円台半ばだ。

強みは二つある。京都の観光地を押さえた沿線と、賃貸等不動産の1,360億円の含み益(2025年3月末)だ。どちらも他社にはまねしにくい。

弱みは借金である。純有利子負債は3,700億円近く、利払い前の稼ぎ(EBITDA)の約5倍ある。借り換えのたびに金利が上がり、10年で利払いは年90億円ほど増える。利益の伸びの多くを食いつぶす計算だ。

中立の10年後は、営業利益が名目で570億円ほどだ。物価で膨らんだ分を除けば、今の水準とほぼ変わらない。純利益は320億円前後、ROE は6%台で、資本コスト8.25%に届かない。ここが割高の根っこになる。

一方で、村上世彰氏の長女の野村絢氏が7位株主に入ったと報じられている。資本効率を求める圧力が強まれば、含み益の売却や自社株買いが増え、上振れもありうる。この余地は確率に織り込んだ。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、京阪は「資産の質はよいが、資本の使い方はまだ途上」の会社だ。

筆者がまず見るのは、10年後もこの事業があるかどうかだ。京都と大阪を結ぶ鉄道と駅前の土地は、なくならない。堀は広くないが、狭まりにくい。

次に見るのは、株主が自由に使えるオーナー利益である。鉄道は車両、線路、ホーム柵に毎年多額を投じ、減価償却が年30億円ほど増える。帳簿の利益が出ても、手元に残るお金はそれより少ない。

資本配分は、やっと改善に向かった。ROE 10%を目標に掲げ、自社株買いと資産売却を始めた。ただし、借金を増やして賃貸物件を買う計画でもある。金利が3%台の世界では、購入利回りが借入金利を十分に上回る案件だけが価値を生む。

安全域は含み益にある。賃貸等不動産の含み益は、税引き後で950億円ほどあり、時価総額の3割にあたる。ただし、売って初めて株主のものになる。含み益を考えても、今の値段に厚い安全域があるとは言えない。

何で稼ぐ会社か

京阪グループの稼ぎは、運輸、不動産、流通、レジャー・サービスの4本だ。2026年3月期の営業利益は、不動産が261億円で最大、運輸が140億円、レジャー・サービスが68億円、流通が28億円だった。

運輸の中心は京阪電気鉄道だ。京阪本線、中之島線、大津線を持ち、年に約2億7,000万人を運ぶ。2025年10月、約30年ぶりに運賃を上げた。上げ幅は1割強である。京阪バスなどのバス事業もここに入る。

不動産は賃貸と販売の二本立てだ。賃貸は「淀屋橋ステーションワン」などのビルと商業施設で、年に約125億円(推定)を稼ぐ安定部門である。販売はマンション「ファインレジデンス」と土地の分譲で、年ごとの波が大きい。前期は、けいはんな学研都市の用地分譲が利益を押し上げた。

レジャー・サービスは、京都を中心にホテルを20店ほど、約5,000室運営する。「THE THOUSAND KYOTO」や「京都センチュリーホテル」などだ。遊園地のひらかたパークと大阪水上バスもここに入る。

流通は、京阪百貨店、スーパーの「フレスト」、ショッピングモールの「くずはモール」などだ。売上は大きいが、利益率は5%ほどと薄い。

利益の出方には癖がある。不動産の賃貸と運輸は、景気に左右されにくい積み上げ型だ。不動産の販売とホテルは、年ごとに振れる。2026年3月期は、この振れる部分が上に出た年だった。

京阪の型は、駅前の再開発で人を集め、鉄道・店・ホテルで稼ぎ、その利益で次の開発に投じる循環にある。不動産と運輸が両輪で、流通とホテルが沿線の顔になる。

優良さと弱いところ

京阪の堀は、鉄道そのものより「京都と大阪を結ぶ立地」にある。

京阪電車は、祇園、清水、伏見稲荷、宇治、比叡山といった観光地の最寄りを走る。京都市の年間観光者は約5,600万人(2024年)で、その動線を阪急やJR、近鉄と分け合う。観光客が定期外の収入を支える構図は他の私鉄にもあるが、京阪は京都の比重が高い。

ただ、堀は広くないと筆者は見る。運賃は国の認可で、約30年動かせなかった。旅客運輸収入は1996年度の648億円から2023年度の469億円へ、3割ほど減っている。値決めの力は強くない。ホテルは競合が多く、不動産の販売は景気で振れる。

資本の使い方は、ここ数年で変わった。配当は連結配当性向30%程度とし、自社株買いも続けている。2026年3月期には自己株式を約640万株消却した。2026年3月期の ROE は10.4%だった。ただ、これは用地分譲と万博で押し上げられた水準だ。

弱みは資産の重さである。総資産9,100億円のうち、不動産が6割、運輸が3割を占める。総資産に対する営業利益(ROA)は、不動産4.9%、運輸5.2%だ。資本コストの8%には遠い。会社も事業別の ROA を管理する方針で、問題意識は持っている。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

関西の私鉄の勝負は、沿線の人口より、都心と観光にどれだけ近いかで決まる。

国内の鉄道需要は、人口とともに緩やかに細る。通学・通勤の定期は減り、観光客などの定期外が補う。京阪の旅客運輸収入もピークから3割ほど減った。それでも今は、駅の周りにホテルと商業施設を重ねる沿線複合経営が、各社の稼ぎ頭になっている。

関西では、阪急阪神が梅田を、近鉄が大阪・奈良・名古屋を、南海が難波と関西空港を押さえる。京阪の持ち場は、大阪の東西軸(京橋・中之島)と、京都の東山だ。大阪・関西万博は2025年に終わり、その反動が2027年3月期に出る。

次の材料は三つある。2030年に開業予定の大阪IR(統合型リゾート)、2031年に開業予定のなにわ筋線、そして中之島線を九条へ延ばす構想だ。IRの需要が中之島線にどこまで届くかは、まだ読めない。

京都では、ホテルの供給増とオーバーツーリズムへの反発が逆風になる。宿泊単価は上がったが、この先も上がり続けるとは限らない。

京阪の位置づけも整理しておく。阪急阪神は梅田の不動産で稼ぎ、近鉄は路線が広く沿線が分散している。京阪は路線が短く、京都・大阪の都心に集中する。分散が小さい分、都心の再開発が当たれば利益は大きく、外れれば響く。

運賃は、2025年10月に1割強の値上げが通った。国が認めるのは費用が積み上がった後なので、物価が上がり続ける間、運賃は物価に1〜2年遅れる。この遅れが利益率の重しになる。

金利も効く。鉄道と不動産は借金で投資する業種だ。10年国債が3%の世界では、借り換えのたびに利払いが増える。同業の中でも、借金が軽い会社が有利になる。

資本政策と M&A

資本政策は、2026年3月期から攻めに変わった。

配当は連結配当性向30%程度とし、増配を目指す。2026年3月期は、配当を前期の2.5倍に増やした。2027年3月期は、配当性向30%を保つ見通しで、金額は減る予定だ。これに自社株買いが加わる。2026年3月期は約640万株を消却した。

新しい中期経営計画(2026〜2028年度)は、2030年度までの5年で3,600億円を投じる。うち成長投資が2,500億円で、賃貸物件の新規取得に1,000億円を充てる。還元は700億円以上だ。

資金は、営業キャッシュフロー3,800億円、固定資産の売却950億円、借入1,000億円でまかなう。賃貸資産の売却450億円以上と政策保有株の縮減も入る。買い、育て、売る回転を回しながら、有利子負債を5,000億円以下に抑える狙いだ。

M&Aは、これまで大きな買収はない。中期計画には、不動産販売業と建設業での取り込みが入っている。株主には、村上世彰氏の長女の野村絢氏が1.23%(2026年3月末)で入った。TOBの具体的な動きは確認できていない。

減価償却は物価で増やさない。今ある設備の償却は取得した時の値段のままで、増えるのは更新と新規の分だけだ。償却は今の241億円が10年後に約 292億円。更新投資は建築費の上昇で膨らみ、足りない分は借入になって利払い(3.5%)が増える。会計の利益と現金の動きは同じ向きに動かない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

京阪はいま、沿線の価値が一段上がる入り口にいる。

大阪では、大阪IRが2030年に開業する。中之島線を九条へ延ばす構想が実現すれば、夢洲へ向かう人の流れを京阪が取り込める。京橋の再開発も2030年ごろの着手を目指す。大阪の東西軸は、梅田、難波に続く第三の軸になりうる。

京都では、京都タワーのリニューアルと三条駅周辺の開発が控える。ホテルは20店・約5,000室から26店に増え、京都の宿泊単価の上昇を取り込む。会社は営業利益を2031年3月期に580億円以上と掲げた。前の目標より3割高い。

運輸も思うほど弱くない。2025年10月の運賃改定は通年で効き始める。ホーム柵や新型車両への投資が一巡すれば、減価償却は落ち着き、運輸の営業利益は2031年3月期に160億円まで戻ると会社は見る。

不動産は、賃貸物件の取得に5年で1,000億円を投じ、売却益を特別利益として回収する。回転型の運営は、含み益を毎年少しずつ現金に変える。

資本効率の改善も、これから効いてくる。自己資本を4,000億円水準に抑え、ROE 10%を目指すと明言した。含み益1,360億円を生かして賃貸資産を回転させれば、利益は計画以上に伸びる。

村上世彰氏の長女が株主に入ったことも追い風だ。資本効率を求める圧力が高まれば、売却益と自社株買いは増える。純利益は10年で名目400億円台に乗る。

慎重な見方

今の利益は、ピークを見ているにすぎない。

2026年3月期の営業利益492億円には、けいはんなの用地分譲と万博特需が入っている。会社自身が、今期は424億円へ減ると見ている。万博は終わり、用地は売り切ればなくなる。

運輸は、運賃を上げても利益が増えにくい。新型車両への投資で、減価償却が年30億円ほど増えるからだ。乗客は沿線の人口とともに細る。旅客運輸収入は、ピークから3割ほど減った。

借金も重い。純有利子負債は3,700億円近く、EBITDAの約5倍ある。10年国債が3%の世界では、借り換えのたびに利払いが増え、10年で年90億円ほど利益を削る。中計は、この上に賃貸物件の購入を重ねる。購入利回りと借入金利の差が詰まれば、投資は価値を生まない。

含み益も過信できない。1,360億円は2025年3月末の鑑定ベースの数字で、金利が上がればオフィスや商業ビルの評価は下がる。売れば税も払う。税引き後は950億円ほどで、3,700億円の借金の前では大きくない。

還元も利益次第だ。配当性向30%は、利益が減れば配当も減る約束にすぎない。

京都のホテルは供給が増え、オーバーツーリズムへの反発も強い。インバウンドの伸びが止まれば、高い稼働率と単価は崩れる。ROEは10%を目標に掲げても、資本コスト8.25%を超える道筋は見えない。含み益は、売って初めて価値になる。

どちらに重みを置いたか

沿線の資産は強気の言い分どおり本物だ。ただ、利益のピークと金利の重さという慎重な言い分のほうが強い。

強気の言い分で最も強いのは、含み益と京都の立地だ。慎重な言い分で最も強いのは、今期の利益の落ち込みと利払いの増加である。どちらも数字で裏づけがあり、後者が勝つと筆者は見る。

確率は中立を3割強に置き、楽観とやや楽観を3割強、やや悲観と悲観を3割台半ばに分けた。悲観は構造的に負ける筋書きだが、含み益が下を支える。中立の ROE は6%台で資本コスト8.25%に届かず、10年後の価値は今の値段をやや下回る。総合は約 −22% のやや割高だ。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 5,154 円5,201 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,609 円1,623 億円)。 今の値に割り戻すと 3,415 円3,446 億円、今との差 +4.8%、 期待の年率 +7.6%(資本コスト 8.3%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 7,306 円7,372 億円 2,158 円2,177 億円 +190.4% +11.2% 946 円955 億円
やや楽観 22% 6,414 円6,472 億円 1,947 円1,965 億円 +156.6% +9.9% 1,840 円1,856 億円
中立 33% 5,898 円5,952 億円 1,739 円1,755 億円 +134.4% +8.9% 2,520 円2,543 億円
やや悲観 23% 3,929 円3,965 億円 1,296 円1,308 億円 +60.3% +4.8% 1,202 円1,213 億円
悲観 12% 1,352 円1,365 億円 771 円778 億円 −34.8% −4.2% 255 円257 億円
加重平均100% 5,154 円5,201 億円1,609 円1,623 億円 +107.5% +7.6% 6,763 円6,824 億円

今の株価時価総額 3,259 円3,288 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.3% を下回るほど割高。

楽観 10% 大阪IRと京都の拠点開発が実り、資本効率も上がる 利益 455 億円 · PER 12.5 倍 · 株価時価総額 7,306 円7,372 億円

大阪IRが2030年に開業し、中之島線の九条への延伸が動き出す。京橋と中之島の再開発も進み、大阪の東西軸が京阪の稼ぎの柱に育つ。京都では三条駅周辺と京都タワーの開発が実り、ホテルは26店に増える。インバウンドの高い宿泊単価が保たれ、レジャー・サービスの営業利益は120億円近くになる。

不動産は、賃貸物件の取得1,000億円が回り、売却益を次の取得に回す循環が定着する。賃貸の営業利益は220億円まで伸びる。運輸は、観光列車と運賃改定で、減価償却の増加を吸収する。

資本政策も動く。会社は ROE 10%を掲げ、株主からの圧力もあって、自社株買いを積極的に続ける。営業利益は700億円台、純利益は400億円台に乗る。

(名目の前提)運賃は国の認可で物価に 1〜2 年遅れ、賃料・宿泊単価・分譲価格は物価並みかそれ以上に上がる。人数・室数・戸数は実質。借り換えによる利払いの増加は純利益から引いてある。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の241億円が10年後に約 292億円(物価で一律に増やすと約 251億円)。営業利益は +41億円。投資は内部の資金で賄え、借入は増えない。

  • 運輸(鉄道・バス):数量 269(京阪電鉄の年間輸送人員(百万人。バスは鉄道の 1 人あたり収入に含めた))× 価格 4.88(1 人あたり運輸業収入(百円))→ 売上 1,313 億円・営業利益 231 億円。数量 0.99 倍・価格 1.36 倍(名目)・営業利益率17.6%・償却は物価で増やさず按分(10年後 292億円)
  • 不動産・賃貸:数量 182(賃貸の稼働床面積(万㎡。開示が見つからず推定))× 価格 3.06(1 ㎡あたり年間賃料収入(万円))→ 売上 556 億円・営業利益 222 億円。数量 1.30 倍・価格 1.38 倍(名目)・営業利益率 40.0%
  • 不動産・販売ほか:数量 32.3(引渡し戸数換算(百戸。土地分譲は戸数に換算した推定))× 価格 47(1 戸あたり売上(百万円))→ 売上 1,533 億円・営業利益 146 億円。数量 0.95 倍・価格 1.40 倍(名目)・営業利益率 9.5%
  • 流通:数量 74.8(取引件数(百万件。推定))× 価格 12(1 件あたり売上(百円))→ 売上 907 億円・営業利益 59 億円。数量 1.15 倍・価格 1.36 倍(名目)・営業利益率 6.5%
  • レジャー・サービス:数量 275(ホテル稼働室数と来場者の合計(万単位。推定))× 価格 2.83(1 単位あたり収入(万円。宿泊・飲食・入場料を含む))→ 売上 779 億円・営業利益 117 億円。数量 1.25 倍・価格 1.40 倍(名目)・営業利益率 15.0%
  • その他(ビオスタイルなど):数量 7.0(利用件数(百万件。推定))× 価格 15(1 件あたり売上(百円))→ 売上 103 億円・営業利益 5 億円。数量 1.40 倍・価格 1.36 倍(名目)・営業利益率 5.0%

倍率:事業の純利益 455 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.8% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.5%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍。全体の PER 12.5 倍、時価総額 5,688 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:大阪IR・中之島線延伸・京都の三条とタワーの開発が重なって実る必要があり、金利の重さも吸収しなければならない。成功が連なる確度は高くないが、物言う株主の圧力という上振れ要因があるので 1 割とした。

やや楽観 22% 中期計画どおり、利益が着実に積み上がる 利益 392 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 6,414 円6,472 億円

中期経営計画の流れが、ほぼ予定どおりに進む。賃貸物件の取得と売却の回転が回り、不動産賃貸の営業利益は200億円ほどになる。マンション販売は新しい街区の分譲が続くが、前期のような大きな用地分譲は出ない。

京都のホテルは26店に近づく。単価は物価並みに上がり、稼働率は高いままだ。ただ、万博のような特需はなく、レジャー・サービスの営業利益は100億円ほどにとどまる。運輸は運賃改定の効果が出るが、新型車両の償却が重い。

借金は資産売却で5,000億円以下に抑えられるが、利払いは増える。自社株買いは続き、営業利益は640億円、純利益は370億円ほどになる。

(名目の前提)運賃は国の認可で物価に 1〜2 年遅れ、賃料・宿泊単価・分譲価格は物価並みかそれ以上に上がる。人数・室数・戸数は実質。借り換えによる利払いの増加は純利益から引いてある。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の241億円が10年後に約 292億円(物価で一律に増やすと約 257億円)。営業利益は +35億円。投資は内部の資金で賄え、借入は増えない。

  • 運輸(鉄道・バス):数量 261(京阪電鉄の年間輸送人員(百万人。バスは鉄道の 1 人あたり収入に含めた))× 価格 4.84(1 人あたり運輸業収入(百円))→ 売上 1,264 億円・営業利益 206 億円。数量 0.96 倍・価格 1.35 倍(名目)・営業利益率16.3%・償却は物価で増やさず按分(10年後 292億円)
  • 不動産・賃貸:数量 175(賃貸の稼働床面積(万㎡。開示が見つからず推定))× 価格 3.01(1 ㎡あたり年間賃料収入(万円))→ 売上 527 億円・営業利益 208 億円。数量 1.25 倍・価格 1.36 倍(名目)・営業利益率 39.5%
  • 不動産・販売ほか:数量 29.9(引渡し戸数換算(百戸。土地分譲は戸数に換算した推定))× 価格 46(1 戸あたり売上(百万円))→ 売上 1,379 億円・営業利益 117 億円。数量 0.88 倍・価格 1.36 倍(名目)・営業利益率 8.5%
  • 流通:数量 71.5(取引件数(百万件。推定))× 価格 12(1 件あたり売上(百円))→ 売上 861 億円・営業利益 52 億円。数量 1.10 倍・価格 1.35 倍(名目)・営業利益率 6.0%
  • レジャー・サービス:数量 260(ホテル稼働室数と来場者の合計(万単位。推定))× 価格 2.77(1 単位あたり収入(万円。宿泊・飲食・入場料を含む))→ 売上 719 億円・営業利益 101 億円。数量 1.18 倍・価格 1.37 倍(名目)・営業利益率 14.0%
  • その他(ビオスタイルなど):数量 6.5(利用件数(百万件。推定))× 価格 15(1 件あたり売上(百円))→ 売上 95 億円・営業利益 4 億円。数量 1.30 倍・価格 1.35 倍(名目)・営業利益率 4.5%

倍率:事業の純利益 392 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.8% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 4,751 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:会社が掲げる 2030 年度の営業利益 580 億円以上に近い成長が、10 年かけて実現する筋書き。計画はこれまで前倒しで達成されてきたが、金利の重さを考えると 2 割強が妥当。

中立 33% 中立:人口減を京都の立地と不動産で相殺する 利益 340 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 5,898 円5,952 億円

万博と用地分譲の特需は一巡し、利益は2027年3月期に424億円へ下がる。その後は、運賃改定と賃貸の積み上げで、ゆっくり戻る。実質では、今の稼ぐ力とほぼ変わらない。

運輸は、乗客が沿線の人口減で6%ほど減る。運賃は物価に遅れて追いつくが、減価償却の増加で利益率は12%台に下がる。不動産賃貸は、取得と再開発で床面積が2割ほど増え、営業利益は190億円ほどになる。販売は通常の水準に戻る。

ホテルは新規出店で1割ほど室数が増えるが、特需がないので利益率は万博前後の中間になる。流通は店を増やしても利益は45億円ほどだ。利払いは10年で年90億円ほど増え、純利益は320億円前後、営業利益は570億円ほどになる。

(名目の前提)運賃は国の認可で物価に 1〜2 年遅れ、賃料・宿泊単価・分譲価格は物価並みかそれ以上に上がる。人数・室数・戸数は実質。借り換えによる利払いの増加は純利益から引いてある。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の241億円が10年後に約 292億円(物価で一律に増やすと約 261億円)。営業利益は +31億円。投資は内部の資金で賄え、借入は増えない。

  • 運輸(鉄道・バス):数量 256(京阪電鉄の年間輸送人員(百万人。バスは鉄道の 1 人あたり収入に含めた))× 価格 4.80(1 人あたり運輸業収入(百円))→ 売上 1,228 億円・営業利益 185 億円。数量 0.94 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率15.1%・償却は物価で増やさず按分(10年後 292億円)
  • 不動産・賃貸:数量 168(賃貸の稼働床面積(万㎡。開示が見つからず推定))× 価格 2.97(1 ㎡あたり年間賃料収入(万円))→ 売上 498 億円・営業利益 189 億円。数量 1.20 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 38.0%
  • 不動産・販売ほか:数量 27.9(引渡し戸数換算(百戸。土地分譲は戸数に換算した推定))× 価格 45(1 戸あたり売上(百万円))→ 売上 1,266 億円・営業利益 101 億円。数量 0.82 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 8.0%
  • 流通:数量 68.3(取引件数(百万件。推定))× 価格 12(1 件あたり売上(百円))→ 売上 816 億円・営業利益 45 億円。数量 1.05 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 5.5%
  • レジャー・サービス:数量 246(ホテル稼働室数と来場者の合計(万単位。推定))× 価格 2.71(1 単位あたり収入(万円。宿泊・飲食・入場料を含む))→ 売上 668 億円・営業利益 90 億円。数量 1.12 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 13.5%
  • その他(ビオスタイルなど):数量 6.0(利用件数(百万件。推定))× 価格 14(1 件あたり売上(百円))→ 売上 87 億円・営業利益 3 億円。数量 1.20 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 4.0%

倍率:事業の純利益 340 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.9% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 4,121 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:利益のピークからの反動と、含み益や賃貸の安定が拮抗する中心の筋書き。利払い増は確実で、成長投資の回収は半分程度という見方を中心に置いた。

やや悲観 23% 京都の観光が一服し、金利が利益を削る 利益 186 億円 · PER 8.5 倍 · 株価時価総額 3,929 円3,965 億円

京都のホテルは供給が増え、宿泊単価が物価に追いつかなくなる。万博の反動で稼働率も下がり、レジャー・サービスの営業利益は50億円ほどに縮む。大阪IRの人流も中之島線までは届かない。

運輸は、乗客が1割以上減り、運賃改定も物価に追いつかない。減価償却の重さで営業利益は100億円ほどになる。不動産は、建築費の高騰でマンションの利益率が落ち、販売の営業利益は60億円ほどに下がる。賃貸は取得物件の利回りが借入金利に近づき、伸びが鈍る。

借金は資産売却が進まず、利払いは10年で年110億円ほど増える。営業利益は400億円ほど、純利益は180億円ほどになる。自社株買いは細り、配当を中心に還元する。

(名目の前提)運賃は国の認可で物価に 1〜2 年遅れ、賃料・宿泊単価・分譲価格は物価並みかそれ以上に上がる。人数・室数・戸数は実質。借り換えによる利払いの増加は純利益から引いてある。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の241億円が10年後に約 292億円(物価で一律に増やすと約 273億円)。営業利益は +19億円。建築費の上昇で膨らむ投資を借入で賄うため、新しい借入の利払い年 15億円(3.5%)を純利益から引いた。

  • 運輸(鉄道・バス):数量 242(京阪電鉄の年間輸送人員(百万人。バスは鉄道の 1 人あたり収入に含めた))× 価格 4.66(1 人あたり運輸業収入(百円))→ 売上 1,128 億円・営業利益 126 億円。数量 0.89 倍・価格 1.30 倍(名目)・営業利益率11.2%・償却は物価で増やさず按分(10年後 292億円)
  • 不動産・賃貸:数量 157(賃貸の稼働床面積(万㎡。開示が見つからず推定))× 価格 2.88(1 ㎡あたり年間賃料収入(万円))→ 売上 451 億円・営業利益 158 億円。数量 1.12 倍・価格 1.30 倍(名目)・営業利益率 35.0%
  • 不動産・販売ほか:数量 23.8(引渡し戸数換算(百戸。土地分譲は戸数に換算した推定))× 価格 43(1 戸あたり売上(百万円))→ 売上 1,033 億円・営業利益 62 億円。数量 0.70 倍・価格 1.28 倍(名目)・営業利益率 6.0%
  • 流通:数量 63.7(取引件数(百万件。推定))× 価格 12(1 件あたり売上(百円))→ 売上 739 億円・営業利益 30 億円。数量 0.98 倍・価格 1.30 倍(名目)・営業利益率 4.0%
  • レジャー・サービス:数量 209(ホテル稼働室数と来場者の合計(万単位。推定))× 価格 2.59(1 単位あたり収入(万円。宿泊・飲食・入場料を含む))→ 売上 541 億円・営業利益 49 億円。数量 0.95 倍・価格 1.28 倍(名目)・営業利益率 9.0%
  • その他(ビオスタイルなど):数量 5.0(利用件数(百万件。推定))× 価格 14(1 件あたり売上(百円))→ 売上 69 億円・営業利益 1 億円。数量 1.00 倍・価格 1.28 倍(名目)・営業利益率 2.0%

倍率:ROE 4.1%。RONIC = k 8.25% + 1/2 ×(4.1 − 8.0)= 6.1%、g 4.0% から正当化 PER = (1 − 4.0÷6.1)÷(8.0 − 4.0)= 8.5 倍。稼ぐ力が細り、利払い増も吸収しきれない筋書きなので、式の値をそのまま 8.5 倍にした(上限 12.5 倍の 6.8 割)。純有利子負債 3,681 億円を今の値で足した EV ÷ 営業利益は 12.6 倍。 余り資産は立てていない(賃貸の含み益は賃料・売却益が純利益に入って倍率で数え済みなので足さない。悲観の床にだけ使う)。

確率:京都のホテル供給増と宿泊単価の頭打ち、運賃改定が物価に追いつかない状態が重なる想定。同業の悲観側の確率と同じ水準。

悲観 12% 沿線の価値が構造的に落ち、稼ぐ力を失う 利益 −30 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 1,352 円1,365 億円

沿線の人口減が加速し、乗客は2割近く減る。運賃は認可で据え置きに近く、新型車両への投資だけが重く残る。京都では、観光客への規制や反動でホテルの稼働と単価が落ち、大阪IRの効果も中之島線に届かない。

不動産は、オフィスや商業の賃料が伸びず、賃貸の稼ぎは名目で横ばいにとどまる。マンション販売は在庫が滞り、利益はほぼ消える。流通は薄い利益がさらに薄くなる。

金利の上昇で利払いは年150億円近く重くなり、営業利益は190億円ほどに落ちる。純利益はほぼゼロになる。会社は賃貸物件と販売用不動産を売って借金を返し、還元を絞る。売れる資産の価値が、株主にとっての床になる。

(名目の前提)運賃は国の認可で物価に 1〜2 年遅れ、賃料・宿泊単価・分譲価格は物価並みかそれ以上に上がる。人数・室数・戸数は実質。借り換えによる利払いの増加は純利益から引いてある。還元は手元資金と資産の売却で最低限を保つ。減価償却は物価で増やさず、今ある設備は取得原価のまま、更新と新規の投資だけ新しい値段で35年に按分した。償却は今の241億円が10年後に約 292億円(物価で一律に増やすと約 304億円)。営業利益は −12億円。建築費の上昇で膨らむ投資を借入で賄うため、新しい借入の利払い年 57億円(3.5%)を純利益から引いた。

  • 運輸(鉄道・バス):数量 223(京阪電鉄の年間輸送人員(百万人。バスは鉄道の 1 人あたり収入に含めた))× 価格 4.30(1 人あたり運輸業収入(百円))→ 売上 960 億円・営業利益 36 億円。数量 0.82 倍・価格 1.20 倍(名目)・営業利益率3.8%・償却は物価で増やさず按分(10年後 292億円)
  • 不動産・賃貸:数量 140(賃貸の稼働床面積(万㎡。開示が見つからず推定))× 価格 2.55(1 ㎡あたり年間賃料収入(万円))→ 売上 356 億円・営業利益 100 億円。数量 1.00 倍・価格 1.15 倍(名目)・営業利益率 28.0%
  • 不動産・販売ほか:数量 18.7(引渡し戸数換算(百戸。土地分譲は戸数に換算した推定))× 価格 39(1 戸あたり売上(百万円))→ 売上 729 億円・営業利益 22 億円。数量 0.55 倍・価格 1.15 倍(名目)・営業利益率 3.0%
  • 流通:数量 58.5(取引件数(百万件。推定))× 価格 10(1 件あたり売上(百円))→ 売上 600 億円・営業利益 12 億円。数量 0.90 倍・価格 1.15 倍(名目)・営業利益率 2.0%
  • レジャー・サービス:数量 187(ホテル稼働室数と来場者の合計(万単位。推定))× 価格 2.27(1 単位あたり収入(万円。宿泊・飲食・入場料を含む))→ 売上 424 億円・営業利益 13 億円。数量 0.85 倍・価格 1.12 倍(名目)・営業利益率 3.0%
  • その他(ビオスタイルなど):数量 4.0(利用件数(百万件。推定))× 価格 12(1 件あたり売上(百円))→ 売上 50 億円・営業利益 0 億円。数量 0.80 倍・価格 1.15 倍(名目)・営業利益率 0.0%

倍率:稼ぐ力(事業の純利益 -30 ÷ k 8.25% = -375 億円)より、売れる資産の税後から純有利子負債を引いた床(floor_assets_oku 1,357 億円)のほうが大きいので、床をそのまま時価総額に置いた。今の自己資本 3,411 億円に対する PBR は 0.40 倍。構造的に稼ぐ力を失い、借金の利払いで利益がほぼ消える筋書き。純有利子負債 3,681 億円を今の値で足した EV ÷ 営業利益は 29.0 倍と 20 倍を超えるが、利益が低い年で測るため参考にとどめ、価値は資産で見ている。

確率:沿線人口の減少が速まり、京都観光の過熱が規制や反動で冷え、ホテル・賃貸の供給過剰が重なる構造的な負け。一度崩れると 10 年では戻りにくいので 1 割強を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

運輸(鉄道・バス)

京阪電気鉄道の京阪線・大津線の鉄道と、京阪バスなどのバス事業。

数量京阪電鉄の年間輸送人員(百万人。バスは鉄道の 1 人あたり収入に含めた)価格1 人あたり運輸業収入(百円)売上営業利益
今 2026/03 272 3.59 975 140
10 年後 中立 256 4.80 1,228 185

取り方:運輸業の営業収益 975 億円を、京阪電鉄の年間輸送人員 約 2.72 億人(定期 1.39 億・定期外 1.33 億。有価証券報告書の要約)で割った。2025 年 10 月の運賃改定(約 1 割強)は半年分しか入っておらず、今期は通年で効く。運賃は国の認可で、費用が積み上がってから上がるため物価に 1〜2 年遅れる。

不動産・賃貸

淀屋橋ステーションワン、京阪モールなどのビル・商業施設の賃貸。

数量賃貸の稼働床面積(万㎡。開示が見つからず推定)価格1 ㎡あたり年間賃料収入(万円)売上営業利益
今 2026/03 140 2.21 310 125
10 年後 中立 168 2.97 498 189

取り方:不動産の営業利益 261 億円を、2025 年 9 月中間の賃貸業 62 億円(半期)を倍にした約 125 億円(賃貸)と残り(販売ほか)に分けた推定。賃貸の営業収益は同じく中間の 152 億円を倍にして約 310 億円とし、床面積 140 万㎡を仮に置いて 1 ㎡あたりの賃料を出した(面積は推定。数量の動きは取得・売却の計画から)。

不動産・販売ほか

マンション(ファインレジデンス)、土地・建物の分譲、ホテルコンドミニアム、建材卸・測量設計。

数量引渡し戸数換算(百戸。土地分譲は戸数に換算した推定)価格1 戸あたり売上(百万円)売上営業利益
今 2026/03 34.0 34 1,152 136
10 年後 中立 27.9 45 1,266 101

取り方:不動産の営業収益 1,462 億円から賃貸分 310 億円を引いた 1,152 億円を、引渡し 約 3,400 戸換算(推定)で割った。営業利益は 261 億円から賃貸の約 125 億円を引いた約 136 億円。前期はけいはんな学研都市の用地分譲という一過性の益が入り、会社の今期計画(不動産全体 201 億円)から逆算すると通常の販売ほかは約 70 億円とみられる。

流通

京阪百貨店、スーパー(フレスト)、ショッピングモール(くずはモールなど)、駅ナカ店舗。

数量取引件数(百万件。推定)価格1 件あたり売上(百円)売上営業利益
今 2026/03 65.0 8.92 580 28
10 年後 中立 68.3 12 816 45

取り方:流通業の営業収益 580 億円を、百貨店・スーパー・モール・駅ナカの取引 約 6,500 万件(推定)で割った。利益率は 5% 弱。会社はスーパーを 20 店から 36 店、駅ナカの「もより市」を 6 店から 9 店に増やす計画。

レジャー・サービス

京都を中心とするホテル(約 5,000 室)、ひらかたパーク、大阪水上バスなど。

数量ホテル稼働室数と来場者の合計(万単位。推定)価格1 単位あたり収入(万円。宿泊・飲食・入場料を含む)売上営業利益
今 2026/03 220 2.02 445 68
10 年後 中立 246 2.71 668 90

取り方:レジャー・サービスの営業収益 445 億円を、約 5,000 室の稼働室数(稼働率 85% 前後で年 約 155 万室夜)とパーク・船の来場者の換算 約 65 万を足した約 220 万単位(推定)で割った。前期は万博効果で利益率が 15% に上がった。

その他(ビオスタイルなど)

「GOOD NATURE STATION」の運営、オーガニック食品・化粧品の企画販売。

数量利用件数(百万件。推定)価格1 件あたり売上(百円)売上営業利益
今 2026/03 5.0 11 54 2
10 年後 中立 6.0 14 87 3

取り方:その他の営業収益 54 億円を、店舗・通販の利用 約 500 万件(推定)で割った。営業利益は 2 億円弱。

リスクと懸念

利益のピーク後の反動

2026年3月期の営業利益492億円には、けいはんな学研都市の用地分譲と大阪・関西万博の特需が入っている。会社は今期を424億円と見る。反動が会社の想定より深ければ、増配方針と自社株買いの原資が細り、株価の見立ても下がる。会社の予想どおりなら織り込み済みだが、深ければ想定が崩れる。

金利と借金の重さ

純有利子負債は3,700億円近く、EBITDAの約5倍ある。10年国債が3%になる世界では、借り換えのたびに利払いが増え、10年で年90億円ほど利益を削る。成長投資で借金を増やせば、この重さはさらに増す。借金が軽い同業との差が、利益の質の差として表れやすい。

京都観光の変調

ホテルと商業は京都の観光に偏る。ホテルの新規供給、オーバーツーリズムへの規制や住民の反発、為替の変化でインバウンドが細れば、宿泊単価と稼働率が同時に落ちる。万博の反動もすでに出始めている。ホテルの利益率は、今は万博で上振れている。

運賃の認可と減価償却

運賃は国の認可で、費用が積み上がってから上がる。新型車両と可動式ホーム柵への投資で減価償却は年30億円ほど増える。物価が先に上がると、運輸の利益率は運賃改定で戻るまで下がる。運賃の遅れは、物価高の局面ほど痛い。

不動産販売の波と建築費

マンションと土地の分譲は、年ごとの利益の波が大きい。建築費と人件費の高騰で、利益率が下がる恐れがある。前期の用地分譲のような大型案件は、毎年は出ない。販売の利益が薄れる年は、全社の利益も振れる。

物言う株主と資本政策のぶれ

村上世彰氏の長女の野村絢氏が7位株主(1.23%)に入ったと報じられた。意図は不明だ。資本効率を求める圧力が強まれば、売却や還元は増えるが、長期の沿線開発に使う余力が削られる面もある。人についての事実は報道に基づき、出典は notes にある。

大阪IRと中之島線延伸の不確実性

大阪IR(2030年開業予定)や中之島線の九条延伸は、まだ検討段階だ。延伸の事業費は大きく、採算は未確認である。需要が期待に届かなければ、投資だけが先に重くなる。会社の長期計画は、この延伸を前提には置いていない。

今後の分かれ目

2027年3月期の営業利益が会社予想の424億円を下回ったら
特需の反動が深いと見て、中立から やや悲観 へ確率を寄せる。
中之島線の九条延伸が正式に決まり、事業費の負担割合が明らかになったら
需要と費用を比べ、採算が取れるなら楽観・やや楽観の確率を上げる。
賃貸資産の売却が年100億円規模で続き、有利子負債が減り始めたら
金利の重さが和らいでいると見て、悲観側の確率を下げる。
京都のホテルの稼働率や単価が前年を下回る状態が続いたら
レジャー・サービスの利益率の前提を下げ、やや悲観側に寄せる。
野村氏らの持株が増え、資本効率の要求が株主提案になったら
資本政策が動く可能性を重くみて、楽観側の確率を上げる。
運賃改定のあと、乗客数の減少が想定の年0.6%を超えて進んだら
運輸の前提を下げ、やや悲観側に寄せる。

見ておくもの

  • 2027年3月期の営業利益と、会社予想424億円との差
  • 賃貸資産の売却額と、純有利子負債(5,000億円以下の目標)
  • 京都のホテルの稼働率と宿泊単価
  • 中之島線の九条延伸と大阪IR(2030年開業予定)の進み方
  • 自社株買いの実施と、大株主の動き(野村氏ら)

倍率と資本コストの決め方

倍率は式で置き、今の PER や PBR には寄せていない。k は基本 7.5% に quality 0.5%(循環 0・値決め力 −0.25・借金 +0.75・寿命 0)で 8.0%。確率は quality を理由に動かしていない。中立は ROE 6% 台で k に届かないので、PER の上限 12.5 倍の 8.4 割の 10.5 倍。含み益は悲観の床にだけ使い、中立〜楽観には賃料・売却益が純利益に入っているので足していない。リースは小さい(リース債務 約 100 億円)が、新リース会計基準(2028 年 3 月期から)で営業利益と純有利子負債の形が変わる。10 年後の数字は今と同じ形(家賃・リース料を営業費用に入れた形)で置いた。同業の阪急阪神・東急と同じ物差しで並べた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:やや楽観 PER 11→12.12 倍・中立 PER 10.5→12.12 倍)。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k = 基本 7.5% + quality 0.5%(循環 0・値決め力 −0.25・借金 +0.75・寿命 0)= 8.0%。借入が EBITDA の約 5 倍と重い分を上げ、認可運賃と京都の立地による下げを小さく打ち消した。野村氏の株式取得や用地分譲の波は k に足さず、筋書きと確率で表した。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.00% → 8.25%。

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割安 SEMITEC6626 温度センサーのニッチ首位級で、時価総額の4割弱は現金。利益の質を割り引いても、今の値段は低い 本質価値との差 +101.7% · 10 年 割安(年 +13.9%) 割安 カンダホールディングス9059 トラックと国際物流で稼ぐ堅実な会社。純現金は時価総額の4分の1、大株主が議決権の3分の1を押さえる。10年で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +58.9% · 10 年 割安(年 +11.1%) 割安 ビーイングホールディングス9145 北陸発の生活物資専門 3PL。自己資本利益率は高いが顧客が偏る。それでも今の値段は割安とみる 本質価値との差 +56.5% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 株式会社ゼロ9028 新車を運ぶキャリアカーの最大手級。日産依存と新車需要の細りを織り込んでも、純現金込みの今の値段には安全域がある 本質価値との差 +52.5% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 ロジネットジャパン9027 札幌通運を核に鉄道とトラックを組み合わせる中堅の物流会社。運び手不足で値上げは通るが、人件費に食われて利益率は伸びにくい 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 九州旅客鉄道9142 九州の人口減は重いが、運賃改定と駅の不動産が利益を押し上げる。利払い増(年約100億円)と資本コスト 8.0% を引くと、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +28.4% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 遠州トラック9057 東名の真ん中に拠点を構える堅実な物流会社だが、利益の伸びが資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 +28.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 ヒガシホールディングス9029 大手EC向け物流で稼ぎが倍増したが、1社への依存と過去最高の利益率が10年続く保証はない 本質価値との差 +27.2% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 山九9065 製鉄所の構内で根を張る機工事業は堅いが、薄利の物流が ROE を押さえる。期待リターンは資本コストを少し上回る程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 岡山県貨物運送9063 中国地方の路線便「オカケン」。帳簿の資産は厚いが、稼ぐ力は資本コストに遠く届かず、PBR0.3倍でも割安とは言えない 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 東急9005 渋谷という再現できない土地と、まだ人口が増える沿線を持つ民鉄。ただ重い借金の利払い増と資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割近く下回る 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 京福電気鉄道9049 嵐電のイメージで売るが、稼ぎは京都と関西の賃貸が柱。親会社が 43% を握り、配当は薄い 本質価値との差 +15.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 ハマキョウレックス9037 3PL の堅実な増益は本物だが、ROE が 9% 前後へ薄まる成長に安全域はない。名目で測ると今の値段はやや割高から適正の境目 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 セイノーホールディングス9076 路線トラックの値上げは定着し利益も伸びるが、ROE が資本コストをわずかに超える程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.2% · 10 年 やや割安(年 +7.2%) やや割安 SGホールディングス9143 2024年問題で宅配の運賃が物価より速く上がり、ROE 10% が続く。ただし資本コスト 7.75% を超える幅は小さく、今の値段はやや割高 本質価値との差 +13.1% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 鴻池運輸9025 請負の安定と堅い財務が強みだが、10 年後の ROE は資本コストにほぼ並ぶ。今の値段はおおむね妥当と筆者は見る 本質価値との差 +13.0% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アサガミ9311 大阪の倉庫・港湾物流と不動産賃貸。親会社が 5 割超を握り、還元は薄い。資産は厚いが、株主に届きにくい 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 AZ-COM丸和ホールディングス9090 アマゾン向けが売上の3分の1を占める薄利の成長株。成長は本物だが、顧客の偏りと薄い利益率を割り引くと今の値段は割安とは言えない 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) 適正 神姫バス9083 地方バスの黒字は万博が押し上げた山で、資本効率が資本コストに届かない以上、今の値段は少し高い 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 日本ロジテム9060 首都圏の倉庫とトラックとアマゾンのセンターで稼ぐ中堅の物流会社。薄い利益と重い借金を、持っている土地が支える。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +7.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 丸全昭和運輸9068 化学品・危険物の倉庫と 3PL で同業の倍の利益率を稼ぐ物流会社。厚い自己資本が ROE を押さえ、10 年の価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 西日本鉄道9031 福岡の再開発と国際物流で利益は名目で伸びるが、借金は増え金利も上がる。ROE は資本コスト 8.0% に届かず、値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +7.1% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 東海旅客鉄道9022 東海道新幹線の独占は強い堀だが、リニアの負担と利払いの増加、資本コスト 7.0% を引くと、今の値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +5.2% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 南総通運9034 千葉の倉庫と運送の会社。倉庫が利益の半分強を稼ぐが、ROE が資本コストに届かず、10 年の価値はやや割高に出る。 本質価値との差 +2.8% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 北海道中央バス9085 時価総額の9割近い純現金を抱えるが、現金は株主に戻りにくく稼ぐ力も低いので、今の値段は高い 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 阪急阪神ホールディングス9042 梅田の再開発と運賃改定で利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いで ROE は資本コスト 7.5% に届かない。今の値段は 3 割弱のやや割高に出る 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 SBSホールディングス2384 不動産の売却益が営業利益の 4 割を占め、本業の物流は薄利のまま。利益の質を割り引くと、買収で伸びても今の値段は割高 本質価値との差 −9.4% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 日本石油輸送9074 現金と保有株は厚いが、リースと一社依存が重い。石油の細りと人件費が稼ぎを削る 本質価値との差 −12.4% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ヤマトホールディングス9064 宅急便の値上げは効くが稼ぐ力はまだ薄い。再建が中立どおり進んでも、資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、安全域はない 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 サカイ引越センター9039 引越は件数が頭打ちで、人の確保が利益を削る。純現金は厚いが、ROEが資本コストを上回れず、やや割高と見る 本質価値との差 −12.9% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 東武鉄道9001 スカイツリーとホテルが運輸の減益を補うが、借り換えの利払いと資本コスト 8.0% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −13.0% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 京王電鉄9008 新宿を軸に営業利益は物価並みに伸びるが、借り換えの利払いが純利益を押さえる。k 7.5% で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 相鉄ホールディングス9003 ホテルの万博特需と新横浜線の直通で利益は過去最高だが、借金が営業利益の 10 倍と重い。利払い増で ROE は資本コストに届かず、今の値段は 4 割弱ほど割高に出る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 株式会社NANKAI9044 空港線とインバウンドは強いが、重い借金と大型投資で資本コストに届かない。値段は 3 割ほど割高に出る 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 西日本旅客鉄道9021 山陽新幹線と近畿の独占に運賃改定とうめきたの床が乗るが、借入を増やす計画の利払いと資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 東日本旅客鉄道9020 新幹線と首都圏の独占は強いが、4.9 兆円の借金の利払い増と資本コスト 7.5% を引くと、本質価値は今の値段を 4 割近く下回る 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 京成電鉄9009 京成電鉄は成田空港の増強とオリエンタルランド持分が核だが、借金が膨らむ局面と資本コスト 7.75% を踏まえると、今の値付けは割高と見る 本質価値との差 −29.6% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 東京地下鉄(東京メトロ)9023 鉄道だけで稼ぐ日本最大級の地下鉄。国・都の保有株売却と新線建設が焦点で、資本コスト 7.25% を ROE が下回り、今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 センコン物流9051 宮城の倉庫が稼ぎ頭、売上の半分は埼玉のホンダ販売店。借入が時価総額に迫り、ROE は資本コストに届かないので、今の値段は高い 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 近鉄グループホールディングス9041 営業利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いが利益を削り、株主の取り分は増えない。資本コスト 8.5% を踏まえると、今の値段は割高 本質価値との差 −35.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 大宝運輸9040 地場の堅い運送会社だが、薄い稼ぎに対して積み上がった資本が重く、今の値段は安全域に乏しい 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 山陽電気鉄道9052 姫路駅前の不動産が利益を支えるが、運賃は上限に達し、借り換えの利払いで ROE は資本コストを大きく下回る。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 第一交通産業9035 タクシーは赤字、稼ぎ頭は不動産。借金が重く、金利が上がるほど株主の取り分が細る 本質価値との差 −38.9% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 東部ネットワーク9036 横浜の飲料・セメント・産業ガスの運送会社。資産は厚いが、運送の稼ぎは細く、ROE 2% では帳簿の価値を株主に届けられない 本質価値との差 −39.6% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 神奈川中央交通9081 運賃は上がるが、運転士の賃金と借り換えの利払いが先に増え、ROE は資本コスト 9.0% に届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −40.8% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 新潟交通9017 新潟のバスと万代シテイを営む地域の顔。不動産が稼ぐが、重い借金の利払いが金利の上昇で利益を削る 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 センコーグループホールディングス9069 3PL と M&A で稼ぐ総合物流の大手。借金が重く利益率も薄いため、利益で測ると今の値段は割高に出る 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ニッコンホールディングス9072 ホンダ系の完成車輸送と倉庫・梱包で堅実に稼ぐが、利益に対して値段が先走り、10年で測っても大幅な割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 小田急電鉄9007 新宿西口の大型開発は実るが、借金の利息が利益を削る。資本コスト 8.25% を ROE が下回り、今の値段は 3 割半ば割高に出る 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 富士急行9010 富士山麓の鉄道とハイランドで過去最高益を稼ぐが、10 年後の利益に見合う値段は今の半分以下に出る 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 タカセ9087 アニメ商品の通販物流に活路を得た老舗の倉庫会社。利幅は細く、資本コストに届かないので値段は割高 本質価値との差 −45.3% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 秩父鉄道9012 石灰石の貨物と長瀞の観光で黒字に戻したが、更新投資と借金の利払いが利益を食い、株主に残る価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 福山通運9075 特積みの老舗。利益は戻り始めたが、資本効率が低く、10 年の積み上げでは今の値段は大きく割高 本質価値との差 −46.0% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 広島電鉄9033 電車とバスは補助金を足してやっと収支が合い、利益を支えるのは広島の不動産。借り換えで利払いが3倍に増え、ROE は資本コストに届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 名古屋鉄道9048 名駅の再開発が止まり、運送は赤字、借金は重い。利益は名目で戻っても、金利が資本コストへの到達を阻む。今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 京浜急行電鉄9006 品川・高輪の再開発で名目の利益は伸びるが、重い借金と投資負担で ROE は資本コスト 8.25% に届かない。値段は織り込み過ぎと見る 本質価値との差 −51.1% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 NIPPON EXPRESSホールディングス9147 国内の運賃上げは追い風だが、海外フォワーディングの薄い利益率では ROE は資本コスト 8.5% を下回る。名目で測り直しても今の値段は割高 本質価値との差 −54.7% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 西武ホールディングス9024 運営だけの稼ぐ力は資本コスト 8.5% に届かず、資産を売る経営に移っても、今の値段は 7 割近い割高に出る 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 京極運輸商事9073 ENEOS が 35% を持つタンクローリーとドラム缶の会社。石油の量は細り、利益率は 2% に届かない 本質価値との差 −65.0% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 神戸電鉄9046 借金が EBITDA の 11 倍と重く、借り換えで利払いが倍に膨らむ。運賃改定で営業利益が増えても株主に残る利益は細り、計算では大きな割高になる 本質価値との差 −65.8% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 大和自動車交通9082 都内の土地と銀座の再開発は魅力だが、タクシーの稼ぎは薄く借金も重い。今の値段は資産の期待を先取りしている 本質価値との差 −69.9% · 10 年 割高(年 −3.7%)

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読んだ資料

  1. 京阪ホールディングス 長期経営戦略アップデート・中期経営計画「真価を磨く 2028」(2026年5月12日)
  2. 京阪ホールディングス 2026年3月期 決算短信
  3. 京阪電気鉄道 運賃改定のお知らせ(2025年10月1日実施)

分析日 2026-10-16