株譜
AI 銘柄分析 · 陸運業 · 試作

岡山県貨物運送 9063

中国地方の路線便「オカケン」。帳簿の資産は厚いが、稼ぐ力は資本コストに遠く届かず、PBR0.3倍でも割安とは言えない

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)4,870 円99 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)3,995 円81 億円差 +21.9%
10 年後から見ると やや割安 価値 4,870 円99 億円 · 差 +21.9% · 期待の年率 +9.2%
期待の年率リターン(10 年)+9.2%資本コスト比 +1.7 pt
推定の資本コスト7.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

岡山県貨物運送は、中国地方を地盤に企業間の小口荷物を運ぶ路線便の会社だ。通称は「オカケン」。筆者の結論はやや割高である。PBRは0.3倍と見かけは安いが、本業の稼ぎは自己資本に比べて細く、ためた資産が株主の価値に変わっていない。

2024年問題、つまりトラック運転手の残業規制で、運賃は上がりやすくなった。会社も値上げ交渉と共同配送で利益を立て直し、営業利益は前期比4割増えた。この追い風は本物だ。

ただ営業利益率は3%台で、山の年でも4.5%にとどまる。自己資本は約270億円あるのに、純利益は正常な年で11億円前後しかない。ROEは4%台で、資本コストの半分だ。土地や拠点の売却で一時的な利益は出るが、配当は利益の1〜2割にすぎず、株主にはほとんど戻らない。帳簿の厚さは、少数株主にとって安全域にならない。

10年の中立では、運賃の値上げで営業利益は20億円近くまで増えるとみる。それでも自己資本は400億円近くに膨らみ、ROEは4%前後のままだ。配当を厚くするか、大手との再編が起きない限り、この差は縮まらない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、帳簿の資産より、その資産が生む利益を見る。オカケンの資産は厚いが、生む利益は細い。

約270億円の自己資本は、毎年4%台しか稼がない。資本コストを8%台とすれば、ためた利益は、株主にとって帳簿の額ほどの価値を持たない。PBRが0.3倍なのは、市場がその事実を織り込んでいるからだ。低いPBRは安さの証拠ではなく、資本が眠っている証拠である。

それでも、この事業が10年後に消えることはない。中国地方の荷物を毎日運ぶ網は、地域の物流に欠かせない。運賃の値上げが定着すれば、利益は今より厚くなる。経営も堅実で、借金で無理をしない。

問題は資本の使い方だ。土地を売っても、現金は株主に戻らない。配当を増やすか、自社株を買うか、あるいは大手に買われるか。そのどれかが起きない限り、少数株主の取り分は細いままだ。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は路線便だ。中国地方の荷主から小口の荷物を集め、自社のターミナルで仕分け、幹線のトラックで運び、着いた先でまた配る。1台のトラックに多くの荷主の荷物を積み合わせるので、荷物が集まるほど1個あたりの費用が下がる。

会社の始まりは、戦時中に岡山のトラック業者79社が統合したことにある。今も岡山・広島・山口など中国地方に拠点が密で、地元の製造業や卸売業の出荷を支える。営業収益の95%が貨物運送で、残りは燃料の販売、自動車用品とフォークリフトの販売、人材派遣だ。

全国の網では西濃運輸や福山通運に及ばない。そこで遠い地域は同業と組む。北陸方面の配送は同業に任せ、山陰方面は逆に同業から受ける。互いの得意な地域で荷物を融通し、トラックの空きを減らす。福山通運は株主でもある。

資産は厚い。土地は簿価で約180億円、現金は約105億円、投資有価証券は約47億円ある。一方で借入は約135億円あり、純負債は約30億円だ。

利益の大半は貨物運送が稼ぐ。2026年3月期の貨物の営業利益は約11億円、営業利益率は3%弱だった。運賃の改定と共同配送で前期より4割強増えたが、まだ過去の山には届かない。

優良さと弱いところ

優良さは、中国地方での網の密度に尽きる。地元の荷主にとって、毎日決まった時間に集荷に来るオカケンは手放しにくい。新しく路線網を作るには、土地とターミナルと運転手が要り、簡単には参入できない。

ただし堀、つまり他社がまねできない強みとしては浅い。西濃運輸や福山通運も同じ地域を走り、運賃は荷主との交渉で決まる。2024年問題で運賃の交渉力は上がったが、それは業界全体の追い風で、オカケンだけの強みではない。

資本効率は低い。ROEは過去10年の中央値で7.5%、それも拠点の売却益を含めての値だ。本業だけなら4〜5%にとどまる。自己資本は毎年積み上がるのに、配当は利益の1〜2割で、自社株買いもほとんどない。

経営は手堅く、無理な買収はしない。共同配送や拠点の集約で効率を上げる手も打っている。だが株主に資本を返す意識は弱い。土地を売って得た現金も、借入の返済と次の拠点に回る。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

トラック運送の数量は、国内では細る方向だ。製造業の国内生産は横ばいから微減で、中国地方の人口も減っている。企業間の小口荷物は、10年で1割前後減るのが自然な見方だ。

価格の側は追い風が吹く。2024年4月から運転手の残業は年960時間に制限され、運転手は全国で約20万人足りないとされる。国は「標準的な運賃」を引き上げ、荷待ちの時間にも料金を取れるようにした。荷主はもう、運べる会社を選べない。運賃は物価より速く上がる局面にある。

費用も上がる。運転手の賃金は上がり続け、軽油やトラックの値段も高い。運賃の値上げと費用の上昇の差が、各社の利益率を決める。規模の大きい西濃運輸や福山通運は、幹線の大型化やデジタル化で費用を抑える。オカケンの規模では同じ投資は重い。

そのため業界は共同配送と再編に向かう。中小の運送会社は事業承継が難しく、大手の傘下に入る例が増えている。オカケンは受け手にも、買われる側にもなりうる。

中国地方に固有の事情もある。瀬戸内の化学・鉄鋼・自動車部品の工場は残るが、増産の投資は海外に向かいやすい。地場の荷主の出荷は、大きく伸びる見込みが薄い。

資本政策と M&A

還元は配当だけで、2026年3月期の配当総額は約1.6億円、配当性向は6%だった。拠点の売却益を除いた利益に対しても1〜2割にとどまる。方針は「安定配当と内部留保の充実」で、留保は拠点整備と省力化に使うとしている。自社株買いの実績はほとんどない。

土地の売却は数年おきに出る。2024年3月期は広島の旧施設、2026年3月期は旧京都営業所を売り、どちらも20億円を超える売却益が出た。売った現金は借入の返済と新しい拠点に回った。

株主は損保ジャパン、従業員持株会、地元の印刷会社、福山通運、中国銀行、両備ホールディングスなど安定株主が並ぶ。親会社はない。福山通運が持つ約5%は、将来の再編の芽になりうる。ただ公開買付けの話は見当たらない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

オカケンは、物流の構造変化の勝ち組になりうる。2024年問題で運転手は足りず、荷主は運べる会社に頭を下げる時代になった。中国地方で毎日集荷に来る網を持つ会社は、運賃を上げても荷物を失わない。営業利益が1年で4割増えたのは、その始まりにすぎない。

共同配送も効いている。北陸は同業に任せ、山陰は同業から受ける。得意な地域に荷物を集めれば、トラックの積載率は上がり、利益率は過去の山の4.5%を超えうる。3PLや倉庫を広げれば、運賃より安定した稼ぎも加わる。

資産も厚い。土地は簿価で約180億円あり、古い拠点の土地は時価がもっと高いはずだ。数年おきに拠点を売り、20億円を超える売却益を出してきた。時価総額は約80億円で、土地の簿価の半分にも満たない。

再編の目もある。福山通運が約5%を持ち、業界は中小の統合が進む。大手が網を欲しがれば、公開買付けで資産の価値が表に出る。

AIを使った配送ルートの最適化や事務の自動化も、会社は最優先の課題に掲げた。人手の制約が厳しい業界ほど、こうした効率化の効き目は大きい。

慎重な見方

PBRの低さに意味はない。問題は、資産が稼がないことだ。本業の利益は自己資本の4%台で、資本コストの半分にとどまる。10年たっても、この差が埋まる根拠は乏しい。

運賃の値上げは、費用の上昇とほぼ相殺される。運転手の賃金、軽油、トラックの値段、外注の傭車料が、どれも物価より速く上がる。大手は幹線の大型化とデジタル化で費用を抑えるが、オカケンの規模では同じ投資は重い。会社自身も次期の営業利益を減益と見ている。

数量も細る。中国地方の製造業は国内生産を増やさず、人口も減る。荷物の量は10年で1割前後減る。

土地の売却益は一度きりだ。売った現金は借入の返済と新しい拠点に消え、株主には戻らない。配当性向は1〜2割で、自社株買いもない。資産が厚くても、少数株主が手にするのは毎年の細い配当だけだ。公開買付けを当てにするのは、投資ではなく期待である。

規模の差も重い。大手は全国の幹線で荷物を集め、トラックを大型化し、1個あたりの費用を下げる。地域の会社が同じ値段で戦えば、利益率で負け続ける。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方がやや強い。運賃の追い風は本物だが、費用の上昇と規模の不利でほとんど相殺される。資産の厚さは、還元の方針が変わらない限り株主の価値にならない。確率は中立を中心に、楽観側にも再編と値上げ定着の分を残した。結論はやや割高で、低いPBRに引きずられていない。強気の側の確率を上げるには、配当や自社株買いで資本を返す方針の変化が要る。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 8,747 円177 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 899 円18 億円)。 今の値に割り戻すと 4,870 円99 億円、今との差 +21.9%、 期待の年率 +9.2%(資本コスト 7.5%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 13,352 円271 億円 1,234 円25 億円 +265.1% +13.8% 1,459 円30 億円
やや楽観 22% 11,737 円238 億円 1,036 円21 億円 +219.7% +12.3% 2,810 円57 億円
中立 36% 10,672 円216 億円 938 円19 億円 +190.6% +11.3% 4,179 円85 億円
やや悲観 21% 3,799 円77 億円 740 円15 億円 +13.6% +1.3% 953 円19 億円
悲観 11% 1,727 円35 億円 493 円10 億円 −44.4% −5.7% 244 円5 億円
加重平均100% 8,747 円177 億円899 円18 億円 +141.4% +9.2% 9,646 円195 億円

今の株価時価総額 3,995 円81 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。

楽観 10% 値上げが定着し、共同配送で利益率が山を超える 利益 20 億円 · PER 13.3 倍 · 株価時価総額 13,352 円271 億円

運転手の不足は10年続き、運賃は物価より速く上がる。オカケンは中国地方の網を武器に、荷主に値上げを通し続ける。共同配送の相手が増え、北陸や九州の荷物も同業と融通して、トラックの積載率が上がる。3PLと倉庫も育ち、運賃より安定した稼ぎが加わる。

荷物の量は地域の生産に支えられて横ばい近くを保つ。貨物の営業利益率は4.5%まで上がり、過去の山を超える。拠点の集約で浮いた土地も売り、借入を減らす。

利益が増えて配当も増えるが、配当性向は2割前後のままだ。福山通運などとの資本の結びつきが深まり、再編の期待も株価を支える。

  • 貨物運送関連(路線便・貸切・倉庫):数量 205(取扱重量(万トン・推定))× 価格 2.65(1トンあたり収入(万円・名目))→ 売上 543 億円・営業利益 24 億円。重量は今の約1.03倍、運賃は名目1.44倍
  • 石油製品販売:数量 5.0(外部向け燃料の販売量(万kL・推定))× 価格 2.01(1万kLあたり売上(億円・名目))→ 売上 10 億円・営業利益 0 億円。販売量は細る
  • その他(自動車用品・フォークリフト販売・人材派遣):数量 10.9(実質の取扱規模(億円・今の値段))× 価格 1.34(価格の指数(今=1.0))→ 売上 15 億円・営業利益 2 億円。物価並みに伸びる

倍率:事業の純利益 20 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.1% が k 7.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 13.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.3 倍。全体の PER 13.33 倍、時価総額 271 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:運賃の値上げが10年続き、共同配送と3PLで利益率が過去の山を超える筋書き。業界の追い風は本物だが、規模の不利を考えると1割にとどまる。

やや楽観 22% 運賃改定が続き、利益率が山に近づく 利益 18 億円 · PER 13.3 倍 · 株価時価総額 11,737 円238 億円

運賃の値上げは毎年少しずつ通り、10年で名目1.4倍強になる。荷物の量は中国地方の生産の細りでわずかに減るが、共同配送で遠い地域の荷物を融通し、積載率を保つ。

運転手の賃金と燃料の値上がりは続くが、値上げと拠点の集約で吸収する。貨物の営業利益率は4%まで上がり、過去の山に近づく。トラックは5〜7年で入れ替わるので、償却は新しい車両の値段で増えるが、運賃の伸びがそれを上回る。

借入の金利は3.5%へ上がり、利払いが少し増える。配当は増えるが、性向は1〜2割のままだ。自己資本は積み上がり、ROEは5%前後にとどまる。

  • 貨物運送関連(路線便・貸切・倉庫):数量 197(取扱重量(万トン・推定))× 価格 2.62(1トンあたり収入(万円・名目))→ 売上 516 億円・営業利益 21 億円。重量は約0.99倍、運賃は名目1.42倍
  • 石油製品販売:数量 5.0(外部向け燃料の販売量(万kL・推定))× 価格 2.01(1万kLあたり売上(億円・名目))→ 売上 10 億円・営業利益 0 億円。販売量は細る
  • その他(自動車用品・フォークリフト販売・人材派遣):数量 10.3(実質の取扱規模(億円・今の値段))× 価格 1.34(価格の指数(今=1.0))→ 売上 14 億円・営業利益 2 億円。物価並み

倍率:事業の純利益 18 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.6% が k 7.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 13.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.3 倍。全体の PER 13.33 倍、時価総額 235 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:運賃の値上げが物価より少し速く続き、費用の上昇を上回る筋書き。今の値上げ交渉と共同配送の実績からみて、届く範囲にある。

中立 36% 値上げと費用が相殺し、資本は眠ったまま 利益 16 億円 · PER 13.3 倍 · 株価時価総額 10,672 円216 億円

10年後もオカケンは中国地方の荷物を運び続ける。荷物の量は地域の生産と人口の細りで約5%減るが、運賃は2024年問題の余韻で物価より少し速く上がり、名目で1.4倍になる。

費用も上がる。運転手の賃金、軽油、傭車料が物価より速く上がり、値上げの多くを食う。トラックの入れ替えは新しい値段で償却を押し上げ、古い拠点の建て替えも重い。貨物の営業利益率は3.6%と、今より少し厚くなる程度にとどまる。

借入の金利上昇で利払いが増え、純利益は15億円台だ。配当は性向1割強で、利益の大半は自己資本に積み上がる。ROEは4%前後のままで、資本は眠り続ける。

  • 貨物運送関連(路線便・貸切・倉庫):数量 190(取扱重量(万トン・推定))× 価格 2.58(1トンあたり収入(万円・名目))→ 売上 491 億円・営業利益 18 億円。重量は約0.95倍、運賃は名目1.40倍
  • 石油製品販売:数量 5.0(外部向け燃料の販売量(万kL・推定))× 価格 2.01(1万kLあたり売上(億円・名目))→ 売上 10 億円・営業利益 0 億円。販売量は細る
  • その他(自動車用品・フォークリフト販売・人材派遣):数量 9.9(実質の取扱規模(億円・今の値段))× 価格 1.34(価格の指数(今=1.0))→ 売上 13 億円・営業利益 2 億円。物価並み

倍率:事業の純利益 16 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.2% が k 7.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 13.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.3 倍。全体の PER 13.33 倍、時価総額 207 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:運賃の値上げは通るが、賃金と燃料の上昇で多くが相殺される中心の筋書き。会社の次期予想が減益であることとも合う。

やや悲観 21% 荷物が減り、値上げが費用に追いつかない 利益 10 億円 · PER 5.6 倍 · 株価時価総額 3,799 円77 億円

中国地方の製造業が海外へ生産を移し、荷物の量は10年で1割強減る。運賃は上がるが、大手が幹線の効率で値段を抑え、オカケンは物価並みの値上げしか通せない。

運転手の賃金と傭車料は物価より速く上がる。荷物が減っても網の固定費は減らず、貨物の営業利益率は2.5%に下がる。トラックと拠点の更新は新しい値段で重くのしかかり、借入の利払いも増える。

純利益は10億円前後にとどまる。配当は今の水準を守るのが精一杯だ。土地を売って一時の利益を出しても、現金は借入の返済に回る。

大手が中小の運送会社を傘下に入れる再編が進む中で、オカケンは受け手にも買われる側にもなれず、地域の網を細りながら守る形になる。

  • 貨物運送関連(路線便・貸切・倉庫):数量 175(取扱重量(万トン・推定))× 価格 2.50(1トンあたり収入(万円・名目))→ 売上 438 億円・営業利益 11 億円。重量は約0.88倍、運賃は名目1.36倍
  • 石油製品販売:数量 4.5(外部向け燃料の販売量(万kL・推定))× 価格 2.00(1万kLあたり売上(億円・名目))→ 売上 9 億円・営業利益 0 億円。販売量は細る
  • その他(自動車用品・フォークリフト販売・人材派遣):数量 8.9(実質の取扱規模(億円・今の値段))× 価格 1.30(価格の指数(今=1.0))→ 売上 12 億円・営業利益 2 億円。縮む

倍率:ROE 2.9%(純利益10.3億円÷自己資本360億円)。RONIC=8.5%+1/2×(2.9−8.5)=5.7%、g 4.0%から正当化PER=(1−4.0÷5.7)÷4.5%=6.6倍。荷物が減り費用に押される筋書きなので、その8.5割の5.6倍に置いた。PBRは0.16倍で中立より低い。売れる資産の床(戻り方0.5で約35億円)はこの時価総額を下回るので、稼ぐ力で置いた。

確率:中国地方の荷物の減りが速く、費用の上昇が運賃を上回る筋書き。規模の不利が表に出る形で、2割強を置いた。

悲観 11% 網の価値が崩れ、資産を切り売りする 利益 2 億円 · PBR 0.1 倍 · 株価時価総額 1,727 円35 億円

不況の谷で製造業の出荷が2割落ち、荷物の量は戻らない。大手は幹線の効率を武器に値下げで荷主を取り、オカケンの運賃は物価に追いつかない。網の固定費は減らせず、貨物の営業利益はほぼゼロになる。

会社は拠点を集約して土地を売り、借入を返す。運転手の確保もままならず、一部の路線は同業に任せる。配当は減り、株主には細い配当しか残らない。

事業は続くが、稼ぐ力はほぼ失われる。価値は、売れる土地と保有株から借入と退職給付を引いた残りまで下がる。その現金も株主に戻るとは限らない。

運転手の不足が極まり、運べない荷物を大手に回す場面も増える。網の密度という唯一の強みが薄れ、荷主にとって代わりのきく会社になる。

  • 貨物運送関連(路線便・貸切・倉庫):数量 150(取扱重量(万トン・推定))× 価格 2.30(1トンあたり収入(万円・名目))→ 売上 345 億円・営業利益 2 億円。重量は0.75倍、運賃は名目1.25倍
  • 石油製品販売:数量 4.0(外部向け燃料の販売量(万kL・推定))× 価格 1.90(1万kLあたり売上(億円・名目))→ 売上 8 億円・営業利益 0 億円。細る
  • その他(自動車用品・フォークリフト販売・人材派遣):数量 7.5(実質の取扱規模(億円・今の値段))× 価格 1.25(価格の指数(今=1.0))→ 売上 9 億円・営業利益 1 億円。縮む

倍率:稼ぐ力(純利益2.0億円÷k 7.5%=約24億円)より売れる資産の床(35億円)が大きいので、床を時価総額に置いた。今の自己資本268.5億円に対するPBRは0.13倍。EV(時価総額35億円+純有利子負債約30億円)÷営業利益2.7億円は約24倍だが、谷の利益で測った値で、価値は資産の床で決めた。

確率:リーマン級の荷物の落ち込みと、大手の値下げ攻勢が重なる筋書き。過去にも営業利益率がほぼゼロの年があり、1割強を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

貨物運送関連(路線便・貸切・倉庫)

中国地方を地盤に、企業間の小口荷物を集めて仕分け、幹線で運んで配る路線便が中心。貸切輸送・倉庫・3PLを含む。

数量取扱重量(万トン・推定)価格1トンあたり収入(万円・名目)売上営業利益
今 2026/03 200 1.85 369 11
10 年後 中立 190 2.58 491 18

取り方:取扱重量の開示が見つからないため、特積みの1トンあたり収入を同業の推定と同水準の約1.85万円とし、セグメントの営業収益368.96億円から約200万トンと推定した。運賃は2024年問題で物価より速く上がる局面にあり、数量は中国地方の生産と人口で細る。

石油製品販売

給油所と燃料の販売。外部への売上は小さく、グループ内の車両への供給が中心。

数量外部向け燃料の販売量(万kL・推定)価格1万kLあたり売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 6.7 1.50 10 0
10 年後 中立 5.0 2.01 10 0

取り方:外部向け営業収益10.11億円を、1リットル約150円で割って約6.7万kLと推定した。販売量は前期比で減っており、電動化と人口減で細る。

その他(自動車用品・フォークリフト販売・人材派遣)

自動車用品とフォークリフトの販売、一般労働者派遣など。物量の開示がない小口の事業。

数量実質の取扱規模(億円・今の値段)価格価格の指数(今=1.0)売上営業利益
今 2026/03 9.9 1.00 10 1
10 年後 中立 9.9 1.34 13 2

取り方:物量の開示が無いため、外部向け営業収益9.91億円を今の値段の取扱規模とし、物価の分は価格の指数に入れた。全社の3%弱と小さい。

リスクと懸念

費用の上昇が運賃を上回る

運転手の賃金、軽油、トラックの値段、傭車料がそろって上がっている。運賃の値上げが続いても、費用の上昇に追いつかなければ利益率は下がる。会社自身が次期を減益と見ているのは、その兆しだ。

中国地方の荷物の細り

地盤の中国地方は人口が減り、製造業の国内生産も増えない。企業間の小口荷物は10年で1割前後減るとみる。網の固定費は荷物が減っても下がらず、1個あたりの費用が上がる。

運転手の確保

残業の上限規制で、1人の運転手が運べる量は減った。運転手が集まらなければ、運賃を上げても荷物を運べない。路線の一部を同業に任せれば、稼ぎも同業に渡る。

資本が株主に戻らない

自己資本は約270億円あるが、配当性向は1〜2割で自社株買いもほとんどない。土地を売った現金も借入の返済と次の拠点に回る。ROEが資本コストを下回るまま利益を積み上げれば、株主の価値は増えない。

設備の更新と金利

トラックは5〜7年で入れ替わり、拠点も古くなる。新しい車両と建物の値段は上がり、償却と借入が増える。借入は約135億円あり、金利が3.5%へ上がれば利払いが増える。

今後の分かれ目

配当性向を3割以上に上げる、または自社株買いを始めたら
資本が株主に戻り始めたとみて、中立からやや楽観に確率を移す。
福山通運など大手との資本提携や公開買付けが出たら
資産の価値が表に出る形として、前提を見直す。
貨物の営業利益率が2期続けて4%を超えたら
運賃の値上げが費用を上回る構造になったとみて、やや楽観に寄せる。
取扱量が2期続けて3%以上減ったら
中国地方の荷物の細りが速いとみて、やや悲観に寄せる。
拠点の売却益が出ても配当が増えなかったら
資本の使い方が変わらないとみて、慎重な見方を保つ。

見ておくもの

  • 貨物運送関連の営業利益率と運賃改定の進み
  • 取扱量と共同配送の広がり
  • 配当性向と自社株買いの有無
  • 拠点の売却と借入の推移
  • 福山通運など同業との資本関係

倍率と資本コストの決め方

セグメントを取扱重量(実質・推定)×1トンあたり運賃(名目)で積み、自己資本は今の値+純利益の合計−配当で流した。倍率はROEがkを下回るので正当化PERの式(RONICはkより低い)だけで決め、今・過去・同業のPBRやPERは使っていない。PBR0.3倍の低さは割安の根拠にしていない。悲観は稼ぐ力より大きい売れる資産の床(戻り方0.5)で置いた。拠点はほぼ自社保有で、新リース会計基準の影響は小さい。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 8.5→13.33 倍・やや楽観 PER 7.8→13.33 倍・中立 PER 7.3→13.33 倍)。

資本コスト 7.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%+quality 1.0%で8.5%。同じ領域の福山通運(8.2%)・セイノー(7.8%)より規模が小さく地域に偏る分だけ上に置いた。財務が堅いことでkを下げない。赤字続きではないので上乗せは置かない。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.50% → 7.50%。

同じ業種(陸運業)の AI 分析

割安 SEMITEC6626 温度センサーのニッチ首位級で、時価総額の4割弱は現金。利益の質を割り引いても、今の値段は低い 本質価値との差 +101.7% · 10 年 割安(年 +13.9%) 割安 カンダホールディングス9059 トラックと国際物流で稼ぐ堅実な会社。純現金は時価総額の4分の1、大株主が議決権の3分の1を押さえる。10年で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +58.9% · 10 年 割安(年 +11.1%) 割安 ビーイングホールディングス9145 北陸発の生活物資専門 3PL。自己資本利益率は高いが顧客が偏る。それでも今の値段は割安とみる 本質価値との差 +56.5% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 株式会社ゼロ9028 新車を運ぶキャリアカーの最大手級。日産依存と新車需要の細りを織り込んでも、純現金込みの今の値段には安全域がある 本質価値との差 +52.5% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 ロジネットジャパン9027 札幌通運を核に鉄道とトラックを組み合わせる中堅の物流会社。運び手不足で値上げは通るが、人件費に食われて利益率は伸びにくい 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 九州旅客鉄道9142 九州の人口減は重いが、運賃改定と駅の不動産が利益を押し上げる。利払い増(年約100億円)と資本コスト 8.0% を引くと、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +28.4% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 遠州トラック9057 東名の真ん中に拠点を構える堅実な物流会社だが、利益の伸びが資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 +28.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 ヒガシホールディングス9029 大手EC向け物流で稼ぎが倍増したが、1社への依存と過去最高の利益率が10年続く保証はない 本質価値との差 +27.2% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 山九9065 製鉄所の構内で根を張る機工事業は堅いが、薄利の物流が ROE を押さえる。期待リターンは資本コストを少し上回る程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 東急9005 渋谷という再現できない土地と、まだ人口が増える沿線を持つ民鉄。ただ重い借金の利払い増と資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割近く下回る 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 京福電気鉄道9049 嵐電のイメージで売るが、稼ぎは京都と関西の賃貸が柱。親会社が 43% を握り、配当は薄い 本質価値との差 +15.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 ハマキョウレックス9037 3PL の堅実な増益は本物だが、ROE が 9% 前後へ薄まる成長に安全域はない。名目で測ると今の値段はやや割高から適正の境目 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 セイノーホールディングス9076 路線トラックの値上げは定着し利益も伸びるが、ROE が資本コストをわずかに超える程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.2% · 10 年 やや割安(年 +7.2%) やや割安 SGホールディングス9143 2024年問題で宅配の運賃が物価より速く上がり、ROE 10% が続く。ただし資本コスト 7.75% を超える幅は小さく、今の値段はやや割高 本質価値との差 +13.1% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 鴻池運輸9025 請負の安定と堅い財務が強みだが、10 年後の ROE は資本コストにほぼ並ぶ。今の値段はおおむね妥当と筆者は見る 本質価値との差 +13.0% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アサガミ9311 大阪の倉庫・港湾物流と不動産賃貸。親会社が 5 割超を握り、還元は薄い。資産は厚いが、株主に届きにくい 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 AZ-COM丸和ホールディングス9090 アマゾン向けが売上の3分の1を占める薄利の成長株。成長は本物だが、顧客の偏りと薄い利益率を割り引くと今の値段は割安とは言えない 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) 適正 神姫バス9083 地方バスの黒字は万博が押し上げた山で、資本効率が資本コストに届かない以上、今の値段は少し高い 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 日本ロジテム9060 首都圏の倉庫とトラックとアマゾンのセンターで稼ぐ中堅の物流会社。薄い利益と重い借金を、持っている土地が支える。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +7.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 丸全昭和運輸9068 化学品・危険物の倉庫と 3PL で同業の倍の利益率を稼ぐ物流会社。厚い自己資本が ROE を押さえ、10 年の価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 西日本鉄道9031 福岡の再開発と国際物流で利益は名目で伸びるが、借金は増え金利も上がる。ROE は資本コスト 8.0% に届かず、値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +7.1% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 東海旅客鉄道9022 東海道新幹線の独占は強い堀だが、リニアの負担と利払いの増加、資本コスト 7.0% を引くと、今の値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +5.2% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 京阪ホールディングス9045 京都と大阪を結ぶ沿線と不動産の含み益は本物だが、利益は万博と用地分譲で膨らんだピーク。利払いが増え、ROE は資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 南総通運9034 千葉の倉庫と運送の会社。倉庫が利益の半分強を稼ぐが、ROE が資本コストに届かず、10 年の価値はやや割高に出る。 本質価値との差 +2.8% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 北海道中央バス9085 時価総額の9割近い純現金を抱えるが、現金は株主に戻りにくく稼ぐ力も低いので、今の値段は高い 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 阪急阪神ホールディングス9042 梅田の再開発と運賃改定で利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いで ROE は資本コスト 7.5% に届かない。今の値段は 3 割弱のやや割高に出る 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 SBSホールディングス2384 不動産の売却益が営業利益の 4 割を占め、本業の物流は薄利のまま。利益の質を割り引くと、買収で伸びても今の値段は割高 本質価値との差 −9.4% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 日本石油輸送9074 現金と保有株は厚いが、リースと一社依存が重い。石油の細りと人件費が稼ぎを削る 本質価値との差 −12.4% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ヤマトホールディングス9064 宅急便の値上げは効くが稼ぐ力はまだ薄い。再建が中立どおり進んでも、資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、安全域はない 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 サカイ引越センター9039 引越は件数が頭打ちで、人の確保が利益を削る。純現金は厚いが、ROEが資本コストを上回れず、やや割高と見る 本質価値との差 −12.9% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 東武鉄道9001 スカイツリーとホテルが運輸の減益を補うが、借り換えの利払いと資本コスト 8.0% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −13.0% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 京王電鉄9008 新宿を軸に営業利益は物価並みに伸びるが、借り換えの利払いが純利益を押さえる。k 7.5% で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 相鉄ホールディングス9003 ホテルの万博特需と新横浜線の直通で利益は過去最高だが、借金が営業利益の 10 倍と重い。利払い増で ROE は資本コストに届かず、今の値段は 4 割弱ほど割高に出る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 株式会社NANKAI9044 空港線とインバウンドは強いが、重い借金と大型投資で資本コストに届かない。値段は 3 割ほど割高に出る 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 西日本旅客鉄道9021 山陽新幹線と近畿の独占に運賃改定とうめきたの床が乗るが、借入を増やす計画の利払いと資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 東日本旅客鉄道9020 新幹線と首都圏の独占は強いが、4.9 兆円の借金の利払い増と資本コスト 7.5% を引くと、本質価値は今の値段を 4 割近く下回る 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 京成電鉄9009 京成電鉄は成田空港の増強とオリエンタルランド持分が核だが、借金が膨らむ局面と資本コスト 7.75% を踏まえると、今の値付けは割高と見る 本質価値との差 −29.6% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 東京地下鉄(東京メトロ)9023 鉄道だけで稼ぐ日本最大級の地下鉄。国・都の保有株売却と新線建設が焦点で、資本コスト 7.25% を ROE が下回り、今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 センコン物流9051 宮城の倉庫が稼ぎ頭、売上の半分は埼玉のホンダ販売店。借入が時価総額に迫り、ROE は資本コストに届かないので、今の値段は高い 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 近鉄グループホールディングス9041 営業利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いが利益を削り、株主の取り分は増えない。資本コスト 8.5% を踏まえると、今の値段は割高 本質価値との差 −35.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 大宝運輸9040 地場の堅い運送会社だが、薄い稼ぎに対して積み上がった資本が重く、今の値段は安全域に乏しい 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 山陽電気鉄道9052 姫路駅前の不動産が利益を支えるが、運賃は上限に達し、借り換えの利払いで ROE は資本コストを大きく下回る。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 第一交通産業9035 タクシーは赤字、稼ぎ頭は不動産。借金が重く、金利が上がるほど株主の取り分が細る 本質価値との差 −38.9% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 東部ネットワーク9036 横浜の飲料・セメント・産業ガスの運送会社。資産は厚いが、運送の稼ぎは細く、ROE 2% では帳簿の価値を株主に届けられない 本質価値との差 −39.6% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 神奈川中央交通9081 運賃は上がるが、運転士の賃金と借り換えの利払いが先に増え、ROE は資本コスト 9.0% に届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −40.8% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 新潟交通9017 新潟のバスと万代シテイを営む地域の顔。不動産が稼ぐが、重い借金の利払いが金利の上昇で利益を削る 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 センコーグループホールディングス9069 3PL と M&A で稼ぐ総合物流の大手。借金が重く利益率も薄いため、利益で測ると今の値段は割高に出る 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ニッコンホールディングス9072 ホンダ系の完成車輸送と倉庫・梱包で堅実に稼ぐが、利益に対して値段が先走り、10年で測っても大幅な割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 小田急電鉄9007 新宿西口の大型開発は実るが、借金の利息が利益を削る。資本コスト 8.25% を ROE が下回り、今の値段は 3 割半ば割高に出る 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 富士急行9010 富士山麓の鉄道とハイランドで過去最高益を稼ぐが、10 年後の利益に見合う値段は今の半分以下に出る 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 タカセ9087 アニメ商品の通販物流に活路を得た老舗の倉庫会社。利幅は細く、資本コストに届かないので値段は割高 本質価値との差 −45.3% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 秩父鉄道9012 石灰石の貨物と長瀞の観光で黒字に戻したが、更新投資と借金の利払いが利益を食い、株主に残る価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 福山通運9075 特積みの老舗。利益は戻り始めたが、資本効率が低く、10 年の積み上げでは今の値段は大きく割高 本質価値との差 −46.0% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 広島電鉄9033 電車とバスは補助金を足してやっと収支が合い、利益を支えるのは広島の不動産。借り換えで利払いが3倍に増え、ROE は資本コストに届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 名古屋鉄道9048 名駅の再開発が止まり、運送は赤字、借金は重い。利益は名目で戻っても、金利が資本コストへの到達を阻む。今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 京浜急行電鉄9006 品川・高輪の再開発で名目の利益は伸びるが、重い借金と投資負担で ROE は資本コスト 8.25% に届かない。値段は織り込み過ぎと見る 本質価値との差 −51.1% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 NIPPON EXPRESSホールディングス9147 国内の運賃上げは追い風だが、海外フォワーディングの薄い利益率では ROE は資本コスト 8.5% を下回る。名目で測り直しても今の値段は割高 本質価値との差 −54.7% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 西武ホールディングス9024 運営だけの稼ぐ力は資本コスト 8.5% に届かず、資産を売る経営に移っても、今の値段は 7 割近い割高に出る 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 京極運輸商事9073 ENEOS が 35% を持つタンクローリーとドラム缶の会社。石油の量は細り、利益率は 2% に届かない 本質価値との差 −65.0% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 神戸電鉄9046 借金が EBITDA の 11 倍と重く、借り換えで利払いが倍に膨らむ。運賃改定で営業利益が増えても株主に残る利益は細り、計算では大きな割高になる 本質価値との差 −65.8% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 大和自動車交通9082 都内の土地と銀座の再開発は魅力だが、タクシーの稼ぎは薄く借金も重い。今の値段は資産の期待を先取りしている 本質価値との差 −69.9% · 10 年 割高(年 −3.7%)

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分析日 2026-10-20