株譜
AI 銘柄分析 · 陸運業 · 試作

神奈川中央交通 9081

運賃は上がるが、運転士の賃金と借り換えの利払いが先に増え、ROE は資本コスト 9.0% に届かない。今の値段は割高に出る

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,249 円276 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)3,800 円466 億円差 −40.8%
10 年後から見ると 割高 価値 2,249 円276 億円 · 差 −40.8% · 期待の年率 +2.3%
期待の年率リターン(10 年)+2.3%資本コスト比 −6.7 pt
推定の資本コスト9.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

神奈川中央交通は、神奈川県全域で路線バス「神奈中バス」を走らせる会社だ。鉄道は持たない。筆頭株主は小田急電鉄で、約 45% を握る。2026 年 3 月期の売上高は 1,268 億円、営業利益は 68 億円。バスが売上の半分近くを占め、自動車販売、不動産、流通・ホテルが続く。

筆者の結論は「今の値段は割高」だ。最大の理由は、稼ぐ力が資本コストに届かないことにある。ROE は 6% 前後で、資本コスト 9.0% を下回る。この水準ではため込んだ利益の価値は、帳簿より低くなる。

追い風はある。2026 年 4 月にバスの実施運賃が約 9% 上がった。自動運転バスや連節バスで、運転士 1 人あたりの輸送力も高まる。不動産の賃貸も新しい用地で増える。

それでも賃金と新車の費用の伸びは、運賃の改定より速い。バス事業の営業利益は前の期に 2 割減った。乗客は郊外から細り、相模原の山間部では 13 路線のうち 11 路線を廃止する方針だ。

純有利子負債は 670 億円で、時価総額の 1.4 倍に当たる。借り換えのたびに金利が上がり、10 年後には利払いが年 17 億円ほど増える。資本コストは基本の 7.5% に 1.5% を足した。人手不足と借金の重さで、同じ領域の鉄道会社より危うい。

小田急による完全子会社化の芽は残る。ただ、買収価格は当てにせず、事業の稼ぎだけで価値を測った。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、神奈川中央交通は「良い事業の顔をした、手のかかる事業」だ。路線の免許は強いが、利益の大半は運転士と車両に食われる。

まず、オーナー利益、つまり株主が自由に使える利益は薄い。稼ぐ利益の多くは、バスの新車と営業所の建て替えに回る。投資をしても利益は増えず、現状を保つだけだ。これは資本を食う事業の特徴で、筆者がもっとも嫌う形に近い。

次に、堀は路線の独占と土地にあるが、運賃は認可なので、費用の上昇を自由に転嫁できない。人手不足が続くかぎり、賃金は物価より速く上がる。

一方、安全域がまったくないわけではない。バス以外の 3 事業は、合わせるとバスより多く稼ぐ。不動産の利益率は 23% あり、自動車販売の営業利益は 2 割増えた。

それでも、ROE が資本コストに届かない会社に高い値段は払えない。筆者は、事業が続くことは疑わないが、10 年後に今の値段を上回るとは見ない。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は 4 つある。

いちばん大きいのは旅客自動車、つまりバスだ。横浜、川崎、相模原、湘南、県央まで路線を張り、乗合バスだけで年 2 億 490 万人を運ぶ。2026 年 3 月期の売上は 579 億円、営業利益は 22 億円で、利益率は 4% ほどにとどまる。車両の更新で減価償却が膨らみ、運転士の待遇も改善したため、利益は前の期より 2 割減った。

次に大きいのは自動車販売で、売上は 449 億円、営業利益は 17 億円。神奈川三菱ふそう自動車販売と中央自動車がトラック・バスを、神奈中相模ヤナセが輸入車を扱う。トラックの更新が追い風で、利益は 2 割増えた。

不動産は売上 68 億円、営業利益は 16 億円と小粒だが、利益率が 23% と高い。藤沢橋の用地が 2024 年 7 月に、小田原栄町の用地が 2026 年 2 月に賃貸を始めた。戸建の分譲も手がける。

残りは流通・飲食・ホテルなどで、売上 301 億円、営業利益 16 億円。神奈中商事がバスの運賃箱などの部品を売る。

バスが集客と土地を持ち、他の 3 つがその周りで稼ぐ。ただ、利益の過半はバス以外が出している。事業の「顔」と「稼ぎ」が一致しない会社だ。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねできない強みは、路線の免許と営業所の網にある。同じ道に別のバス会社が入ってくることはまずない。ただ、運賃は国の認可で、会社が自由に決められない。堀はあっても、値決めの力は弱い。

資本効率は低い。ROE は 2025 年 3 月期の 9% から、2026 年 3 月期は 6% 近くまで下がった。会社の目標も 2030 年度に 7% 水準で、資本コスト 9.0% には届かない。

財務は重い。有利子負債は EBITDA(利払い・税・償却の前の稼ぎ)の 5.5 倍で、計画では 6 倍台に上がる。自己資本比率は 34%、営業利益は支払利息の 8 倍。赤字になった 2021 年 3 月期の傷は、まだ癒えていない。

経営の腕は悪くない。営業利益は 2 年続けて中期計画を上回った。車両を約 550 両入れ替え、連節バスや自動運転にも手を打つ。

弱みは、投資の多くがバスの維持に消えることだ。新車を買っても、乗客が増えるわけではない。小田急が約 45% を持つ親子上場で、少数株主の取り分は小田急の意向に左右される。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

路線バスは、全国で運転士が足りない。神奈中も運転士の高齢化と不足を課題に挙げ、シニアの再雇用、教官制度、特定技能の外国人採用で埋めようとしている。減便や路線の廃止も出ている。相模原市緑区の旧津久井・相模湖・藤野の地域では、13 路線のうち 11 路線を 2027 年 3 月までに廃止する方針と報じられた。

乗客は戻りきっていない。神奈中の乗合は 1991 年に 3 億人を超えたが、いま 2 億人ほどだ。リモートワークで定期の利用が減り、コロナ後も戻らなかった。

運賃は上がる方向だ。国は費用をもとに上限を認可し、各社が人件費の上昇を理由に改定している。神奈中も 2026 年 4 月に、横浜市内の均一区間と対キロ区間の初乗りを、どちらも 9% ほど引き上げた。国に認めてもらった上限の平均改定率は 16.2% で、実際の引き上げ幅はその半分強にとどめた。

自動運転は将来の切り札だ。神奈中は平塚駅南口の路線で実証を進め、2027 年度のレベル 4(運転士なし)の認可をめざす。ただ、実用化の時期は読みにくい。

自動車販売はトラックの更新需要が続く。不動産は建築費の高騰で、開発計画の見直しが出ている。

資本政策と M&A

還元は連結配当性向 30%、純資産配当率 2% を目安とする。年間の配当は 2024 年度から据え置いている。実績の配当性向は 30% 前後で、方針どおりだ。自己株は約 33 万株ある。

投資は 2024〜2026 年度の 3 年で、成長 160 億円、環境 30 億円、維持・更新 270 億円。EBITDA の 400 億円を原資にするが、設備投資は利益の伸びより速い。有利子負債は 2026 年度の予想で約 840 億円に膨らむ。

M&A は不動産の取得が柱に掲げられているが、建築費の高騰で計画を見直している。大きな買収で価値を壊す心配は小さい。

筆頭株主の小田急電鉄が約 45% を持つ。横浜銀行が約 5%、横浜ゴムが約 2% で続く。小田急が完全子会社にする可能性は、10 年では無視できない。ただ、その価格は読めない。

株主優待として乗車券を出している(100 株で年 10 枚)。費用は年 1 億円に届かないと見られ、還元には足していない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

運転士不足は、今がいちばん苦しい時期だ。待遇の改善で採用が戻れば、減便の悪循環は止まる。平塚駅南口の自動運転バスは 2027 年度のレベル 4 認可をめざしており、軌道に乗れば 1 人の運転士が見る路線の範囲が広がる。連節バスも同じ効果がある。

運賃は物価と賃金に追いつく改定を続けられる。2026 年 4 月の改定は上限の平均 16.2% のうち約 9% しか使っておらず、次の改定の余地が残っている。人件費が上がるたびに値上げが認められる以上、利益率は 5% 台に戻る。

横浜や湘南の沿線は、人口が地方ほど減らない。コロナ後の観光や通勤は、戻り続けている。

バス以外にも伸びしろがある。不動産は藤沢橋と小田原栄町で賃貸が始まったばかりで、賃料も物価で上がる。トラックの更新需要で、自動車販売は利益を伸ばしている。

さらに小田急が少数株主を買い取れば、現在の値段に上乗せの買収価格が付く。親会社が 45% を持つ会社の再編は、10 年のうちに十分ありうる。

慎重な見方

バス事業は、賃金と新車の費用が運賃を追い越し続ける。運転士の賃上げは物価より速く、2026 年 3 月期にバスの営業利益が 2 割減ったのはその表れだ。運賃を上げても利益は戻りきっていない。

乗客は構造的に細る。1991 年に 3 億人だった乗合は 2 億人まで減り、相模原の山間部では 13 路線のうち 11 路線の廃止が決まった。減便は乗客離れを呼び、さらに赤字が出る。自動運転は実証の段階で、実用化の時期は読めない。

借金も重い。純有利子負債は 670 億円、有利子負債は EBITDA の 5.5 倍で、計画では 6 倍台に上がる。借り換えのたびに金利が上がり、10 年後には利払いが年 17 億円ほど増える。

不動産と自動車販売は小粒で、バスの傾きを支えきれない。自動車販売の輸入車は台数が落ち、2026 年 4〜6 月期は減収減益だった。

ROE は 6% 前後で、資本コスト 9.0% に届かない。この会社は、株主に価値を足せていない。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方のほうが強い。バスの運賃は上がるが、運転士の賃金と車両の費用が先に増える構造は変わらない。強気の根拠である自動運転と小田急による買収は、どちらも時期と価格を決められない。確率は楽観を 8%、やや楽観を 20% に抑え、やや悲観 25%、悲観 15% と悲観側に厚く置いた。バス以外の 3 事業がバスの傾きを支えるため、悲観でも事業は残る。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 3,799 円466 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 992 円122 億円)。 今の値に割り戻すと 2,249 円276 億円、今との差 −40.8%、 期待の年率 +2.3%(資本コスト 9.0%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 7,687 円943 億円 1,442 円177 億円 +140.2% +9.2% 730 円90 億円
やや楽観 20% 6,013 円738 億円 1,206 円148 億円 +90.0% +6.6% 1,444 円177 億円
中立 32% 4,683 円575 億円 1,043 円128 億円 +50.7% +4.2% 1,832 円225 億円
やや悲観 25% 1,553 円191 億円 815 円100 億円 −37.7% −4.6% 592 円73 億円
悲観 15% 631 円77 億円 652 円80 億円 −66.2% −10.3% 192 円24 億円
加重平均100% 3,799 円466 億円992 円122 億円 +26.1% +2.3% 4,791 円588 億円

今の株価時価総額 3,800 円466 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.0% を下回るほど割高。

楽観 8% 楽観:自動運転と買収で上振れ 利益 80 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 7,687 円943 億円

運転士の採用が軌道に乗り、平塚駅南口の自動運転バスが 2027 年度にレベル 4 の認可を得る。連節バスと合わせ、運転士 1 人あたりの輸送力が上がる。乗客は横浜と湘南の需要に支えられ、10 年でほぼ横ばいを保つ。運賃は物価に追いつく改定を重ね、バスの利益率は 6.5% に戻る。

不動産は藤沢橋と小田原栄町に続く用地の活用で、賃貸面積が 3 割増える。自動車販売はトラックの更新需要が続き、営業利益は 25 億円まで伸びる。

金利の上昇で利払いは増えるが、利益が厚いので借金も減らせる。小田急が少数株主を買い取る可能性もあるが、その上乗せ分は筋書きに入れていない。数量は実質、価格は名目で置いた。

  • 旅客自動車(乗合バス・貸切):数量 2.0(乗合バスの年間輸送人員(億人))× 価格 413(1 人あたり旅客収入(円、貸切などを含む))→ 売上 845 億円・営業利益 55 億円。数量 1.00 倍・価格 1.46 倍(名目)・営業利益率 6.5%
  • 不動産(賃貸・分譲):数量 234(賃貸・分譲の収益床面積換算(千㎡、推定))× 価格 5.32(1 ㎡あたり年間収入(万円、賃料と分譲を含む実効単価))→ 売上 124 億円・営業利益 32 億円。数量 1.30 倍・価格 1.40 倍(名目)・営業利益率 26.0%
  • 自動車販売(商用車・輸入車):数量 4,490(新車・中古車の販売と整備を台数に換算した取扱台数(台、推定))× 価格 14(1 台あたり収入(百万円、整備・部品を含む))→ 売上 629 億円・営業利益 25 億円。数量 1.00 倍・価格 1.40 倍(名目)・営業利益率 4.0%
  • その他(流通・飲食・ホテルなど):数量 1,580(販売・利用の件数(万件、推定))× 価格 2,760(1 件あたり収入(円))→ 売上 436 億円・営業利益 26 億円。数量 1.05 倍・価格 1.38 倍(名目)・営業利益率 6.0%

倍率:事業の純利益 80 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.2% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 889 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:運転士が確保でき、自動運転が実用になり、小田急の買収まで重なる場合。条件が多いので 8% に抑えた。

やや楽観 20% やや楽観:運賃が賃金に追いつく 利益 62 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 6,013 円738 億円

運転士不足は続くが、待遇改善で最悪期は脱する。連節バスの効果で減便は緩み、乗客は 3% ほど減るにとどまる。運賃は 2026 年の改定のあとも、10 年のうちに 2 回の改定が通り、1 人あたり収入は物価を上回って伸びる。バスの利益率は 5.2% に回復する。

不動産は賃貸が順調に育ち、貸付面積が 2 割増える。賃料は物価並みに上がる。自動車販売は輸入車が持ち直し、トラックの更新需要も続いて、利益率は 3.8% を保つ。流通は運賃箱などの部品販売が伸びる。

借り換えで利払いは増えるが、利益の伸びのほうが速い。純利益は 62 億円まで増え、ROE は 6% 台に上がる。それでも資本コストには届かない。数量は実質、価格は名目で置いた。

  • 旅客自動車(乗合バス・貸切):数量 2.0(乗合バスの年間輸送人員(億人))× 価格 401(1 人あたり旅客収入(円、貸切などを含む))→ 売上 798 億円・営業利益 42 億円。数量 0.97 倍・価格 1.42 倍(名目)・営業利益率 5.2%
  • 不動産(賃貸・分譲):数量 216(賃貸・分譲の収益床面積換算(千㎡、推定))× 価格 5.21(1 ㎡あたり年間収入(万円、賃料と分譲を含む実効単価))→ 売上 112 億円・営業利益 27 億円。数量 1.20 倍・価格 1.37 倍(名目)・営業利益率 24.0%
  • 自動車販売(商用車・輸入車):数量 4,490(新車・中古車の販売と整備を台数に換算した取扱台数(台、推定))× 価格 14(1 台あたり収入(百万円、整備・部品を含む))→ 売上 615 億円・営業利益 23 億円。数量 1.00 倍・価格 1.37 倍(名目)・営業利益率 3.8%
  • その他(流通・飲食・ホテルなど):数量 1,535(販売・利用の件数(万件、推定))× 価格 2,720(1 件あたり収入(円))→ 売上 418 億円・営業利益 23 億円。数量 1.02 倍・価格 1.36 倍(名目)・営業利益率 5.6%

倍率:事業の純利益 62 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.8% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 692 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:運賃が賃金に追いつき、不動産と自動車販売が伸びる。実現の可能性は十分あるが、運転士不足の逆風が強く 2 割。

中立 32% 中立:物価並みの運賃で現状維持 利益 48 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 4,683 円575 億円

運賃は国の認可のもと、物価に少し遅れながら 10 年で 1.38 倍まで上がる。乗客は郊外の人口減と路線の廃止で 7% 減る。バスの利益率は 4.2% で、現在の水準をわずかに下回る。賃金の上昇が運賃を食うためだ。

不動産は新しい用地の賃貸で面積が 12% 増え、賃料は物価並みに上がる。自動車販売は台数が 3% 減り、価格は物価並みに上がる。流通・飲食・ホテルは台数が横ばいで、価格が物価で上がる。

営業利益は 91 億円まで伸びる。ただ、借り換えで利払いが 17 億円ほど増え、純利益は 48 億円にとどまる。ROE は 5% 台で、資本コストには届かない。

  • 旅客自動車(乗合バス・貸切):数量 1.9(乗合バスの年間輸送人員(億人))× 価格 390(1 人あたり旅客収入(円、貸切などを含む))→ 売上 743 億円・営業利益 31 億円。数量 0.93 倍・価格 1.38 倍(名目)・営業利益率 4.2%
  • 不動産(賃貸・分譲):数量 202(賃貸・分譲の収益床面積換算(千㎡、推定))× 価格 5.09(1 ㎡あたり年間収入(万円、賃料と分譲を含む実効単価))→ 売上 103 億円・営業利益 23 億円。数量 1.12 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 22.0%
  • 自動車販売(商用車・輸入車):数量 4,355(新車・中古車の販売と整備を台数に換算した取扱台数(台、推定))× 価格 13(1 台あたり収入(百万円、整備・部品を含む))→ 売上 584 億円・営業利益 20 億円。数量 0.97 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 3.5%
  • その他(流通・飲食・ホテルなど):数量 1,505(販売・利用の件数(万件、推定))× 価格 2,680(1 件あたり収入(円))→ 売上 403 億円・営業利益 21 億円。数量 1.00 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 5.3%

倍率:事業の純利益 48 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.4% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 529 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:運賃は物価並みに上がるが、乗客は緩やかに減り、利益率は現在並み。もっとも起こりやすい筋書きで 32%。

やや悲観 25% やや悲観:賃金と利払いに削られる 利益 24 億円 · PER 6.5 倍 · 株価時価総額 1,553 円191 億円

賃金が運賃より速く上がり、運賃の改定が遅れる。10 年で運賃は 1.30 倍にとどまり、乗客は 12% 減る。バスの利益率は 2.0% まで落ち込む。

不動産は賃貸が伸びず、建築費の高騰で新しい用地の開発が遅れる。自動車販売は輸入車が落ち込み、トラックの更新も一巡して、台数が 8% 減る。流通・飲食・ホテルも台数が 5% 減る。

純有利子負債は車両投資と減益で膨らみ、借り換えの金利で利払いは年 20 億円ほど増える。営業利益は 58 億円、純利益は 24 億円まで落ちる。配当は保てるが、10 年の累計では縮む。バスだけでなく全体が資本コストを下回る、冴えない会社になる。数量は実質、価格は名目で置いた。

  • 旅客自動車(乗合バス・貸切):数量 1.8(乗合バスの年間輸送人員(億人))× 価格 367(1 人あたり旅客収入(円、貸切などを含む))→ 売上 662 億円・営業利益 13 億円。数量 0.88 倍・価格 1.30 倍(名目)・営業利益率 2.0%
  • 不動産(賃貸・分譲):数量 189(賃貸・分譲の収益床面積換算(千㎡、推定))× 価格 4.75(1 ㎡あたり年間収入(万円、賃料と分譲を含む実効単価))→ 売上 90 億円・営業利益 17 億円。数量 1.05 倍・価格 1.25 倍(名目)・営業利益率 19.0%
  • 自動車販売(商用車・輸入車):数量 4,131(新車・中古車の販売と整備を台数に換算した取扱台数(台、推定))× 価格 13(1 台あたり収入(百万円、整備・部品を含む))→ 売上 529 億円・営業利益 16 億円。数量 0.92 倍・価格 1.28 倍(名目)・営業利益率 3.0%
  • その他(流通・飲食・ホテルなど):数量 1,430(販売・利用の件数(万件、推定))× 価格 2,560(1 件あたり収入(円))→ 売上 366 億円・営業利益 17 億円。数量 0.95 倍・価格 1.28 倍(名目)・営業利益率 4.5%

倍率:ROE 2.9% で、稼ぐ力が資本コストを大きく割り込む。バスの利益が薄れ、利払いが増える構造的な負けとして、上限 11.1 倍の 6 割弱の 6.5 倍に置いた。PBR は 0.19 倍まで下がるが、稼ぐ力で測った価値で、売れる資産の開示は確かめられていないため床には使っていない。EV ÷ 営業利益は 12 倍。

確率:賃金が運賃を上回って伸び、バスの利益が薄れ、利払いも増える。慎重な見方が強いので 25% と厚くした。

悲観 15% 悲観:減便と減損で縮む 利益 12 億円 · PER 6.5 倍 · 株価時価総額 631 円77 億円

運転士の採用が追いつかず、減便と路線の廃止が止まらない。乗客は 20% 減り、運賃は 1.20 倍にしか上がらない。自治体との路線再編は長引き、赤字路線を切りきれない。バスの利益率は 1% まで落ちる。

老朽化した車両と営業所に減損が出て、自己資本は 100 億円ほど減る。不動産は賃貸が横ばいで、自動車販売は輸入車が撤退に近づく。

借金は重く、利払いは年 16 億円に達する。営業利益は 36 億円、純利益は 12 億円。配当は半減し、小田急の支援を頼る局面もありうる。もう優良な事業ではなくなっている。

  • 旅客自動車(乗合バス・貸切):数量 1.6(乗合バスの年間輸送人員(億人))× 価格 339(1 人あたり旅客収入(円、貸切などを含む))→ 売上 556 億円・営業利益 6 億円。数量 0.80 倍・価格 1.20 倍(名目)・営業利益率 1.0%
  • 不動産(賃貸・分譲):数量 180(賃貸・分譲の収益床面積換算(千㎡、推定))× 価格 4.37(1 ㎡あたり年間収入(万円、賃料と分譲を含む実効単価))→ 売上 79 億円・営業利益 12 億円。数量 1.00 倍・価格 1.15 倍(名目)・営業利益率 15.0%
  • 自動車販売(商用車・輸入車):数量 3,817(新車・中古車の販売と整備を台数に換算した取扱台数(台、推定))× 価格 12(1 台あたり収入(百万円、整備・部品を含む))→ 売上 458 億円・営業利益 11 億円。数量 0.85 倍・価格 1.20 倍(名目)・営業利益率 2.5%
  • その他(流通・飲食・ホテルなど):数量 1,355(販売・利用の件数(万件、推定))× 価格 2,400(1 件あたり収入(円))→ 売上 325 億円・営業利益 11 億円。数量 0.90 倍・価格 1.20 倍(名目)・営業利益率 3.5%

倍率:事業の純利益 12 億円を k 9.0% で割った稼ぐ力は 130 億円ほどだが、バスの減損と配当の半減を織り込み、上限 11.1 倍の 6 割弱の 6.5 倍に置いた。売れる資産(営業所の用地・賃貸用地)の内訳は開示を確かめられず、床には使っていない。純有利子負債 670 億円を足した EV ÷ 営業利益は 21 倍と 20 倍を超えるが、利益の薄い年のためで、価値は稼ぐ力で見ている。

確率:減便と廃止が止まらず、バスが赤字に近づき、車両と土地で減損が出る。構造的な負けの筋書きで 15%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

旅客自動車(乗合バス・貸切)

神奈川県の横浜・川崎・相模原・湘南・県央を走る乗合バス(神奈中バス)が中心。貸切バスや高速バスを含む。

数量乗合バスの年間輸送人員(億人)価格1 人あたり旅客収入(円、貸切などを含む)売上営業利益
今 2026/03 2.0 283 579 22
10 年後 中立 1.9 390 743 31

取り方:旅客自動車の売上 579 億円を、乗合の年間輸送人員 2 億 490 万人(会社概要)で割った 1 人あたり収入。貸切・高速の収入も含むので乗合の運賃そのものではない。運賃は上限を国が認可し、2026 年 4 月に実施運賃が約 9% 上がった。

不動産(賃貸・分譲)

藤沢橋・小田原栄町などの用地でのビル・商業施設の賃貸と、戸建・マンションの分譲。

数量賃貸・分譲の収益床面積換算(千㎡、推定)価格1 ㎡あたり年間収入(万円、賃料と分譲を含む実効単価)売上営業利益
今 2026/03 180 3.80 68 16
10 年後 中立 202 5.09 103 23

取り方:不動産の売上 68.4 億円を、賃貸の貸付面積と分譲の引き渡しを床面積に換算した約 18 万㎡(開示が無く推定)で割った実効単価。藤沢橋用地(2024 年 7 月)と小田原栄町用地(2026 年 2 月)の賃貸開始が数量を押し上げる。

自動車販売(商用車・輸入車)

神奈川三菱ふそう自動車販売と中央自動車がトラック・バスを、神奈中相模ヤナセが輸入車を売り、整備も手がける。

数量新車・中古車の販売と整備を台数に換算した取扱台数(台、推定)価格1 台あたり収入(百万円、整備・部品を含む)売上営業利益
今 2026/03 4,490 10 449 17
10 年後 中立 4,355 13 584 20

取り方:自動車販売の売上 449 億円を、トラック・バスと輸入車の販売台数に整備の入庫を台数に換算して足した約 4,500 台(開示が無く推定)で割った 1 台あたり収入。車両価格は物価並みに上がる。

その他(流通・飲食・ホテルなど)

神奈中商事のバス部品などの販売、飲食、ホテルなど。セグメントとして独立していない事業の集まり。

数量販売・利用の件数(万件、推定)価格1 件あたり収入(円)売上営業利益
今 2026/03 1,505 2,000 301 16
10 年後 中立 1,505 2,680 403 21

取り方:その他の売上 301 億円を、部品の納入・燃料の給油・飲食・宿泊などの取引件数の合計約 1,500 万件(開示が無く推定)で割った 1 件あたり収入。バス運賃箱などの部品販売が伸びている。

リスクと懸念

運転士不足の長期化

運転士が確保できなければ、減便と路線の廃止が進み、乗客離れから収入が細る悪循環に入る。待遇改善の費用は固定費として積み上がり、運賃の改定でも賄えない恐れがある。

賃金と車両費の上昇

賃上げは物価より速く、バスの新車や営業所の建て替えも値上がりしている。運賃は国の認可で、費用の上昇を自由に転嫁できない。2026 年 3 月期のバスの営業利益は 2 割減った。

借金と金利の上昇

有利子負債は EBITDA の 5.5 倍で、計画では 6 倍台に上がる。借り換えのたびに金利が上がり、10 年で利払いは年 17 億円ほど増える。利益が薄い年には自己資本も傷む。

乗客の構造的な減少

乗合は 1991 年の 3 億人から 2 億人まで減った。リモートワークで定期は戻りにくく、郊外や山間部の路線は廃止の対象になる。相模原市緑区では 13 路線のうち 11 路線の廃止方針が報じられた。

自動運転の遅れ

平塚駅南口のレベル 4 は 2027 年度の認可がめざされているが、実用化が遅れれば省人化の効果は先送りになる。事故や規制の変更で止まる恐れもある。

小田急との関係

小田急電鉄が約 45% を持つ親子上場で、経営の自由度や少数株主の取り分は親会社の意向に左右される。完全子会社化があっても、価格は読めない。

自動車販売と不動産の振れ

輸入車は台数が落ちており、2026 年 4〜6 月期は減収減益だった。トラックの更新需要が一巡すれば、利益の柱の 1 つが細る。不動産は建築費の高騰で開発が遅れる。

今後の分かれ目

運転士の採用が増え、減便が止まったら
バスの利益率の前提を上方修正し、楽観・やや楽観の確率を上げてよい。
平塚駅南口のレベル 4 が 2027 年度に認可されたら
運転士 1 人あたりの輸送力が上がる見通しが立ち、楽観の確率を引き上げる。
次の運賃改定で上限いっぱいの引き上げが通ったら
賃金の上昇を転嫁できる証拠として、中立の利益率を引き上げる。
有利子負債が EBITDA の 7 倍を超えたら
財務の傷みが増したと見て、悲観側に確率を寄せる。
小田急が少数株主の買い取りを発表したら
買収価格が事業の価値を上回るかを確かめ、上回る場合だけ価値に足す。
相模原以外でも路線の廃止や大幅な減便が広がったら
乗客の減少が構造的に加速していると見て、乗客の前提を下げる。

見ておくもの

  • バスの営業利益と利益率(待遇改善と運賃改定の綱引き)
  • 運転士の人数と採用・退職の動き
  • 有利子負債 ÷ EBITDA と支払利息
  • 平塚駅南口の自動運転バスの認可と実用化の時期
  • 小田急電鉄の持株比率と再編の発表

倍率と資本コストの決め方

数量と価格から利益を積み、倍率は式で置いた。今の PBR 0.74 倍や PER には寄せていない。ROE が k 9.0% を下回る会社なので、中立の PER は上限 1÷k = 11.1 倍の 7.5 割に置き、やや楽観 8.4 割、楽観 9 割強とした。やや悲観・悲観は上限の 6 割弱とし、床の PBR を使っていない。k は基本 7.5% に quality 1.5%(循環 0.25・値決め力 0・借金 0.75・寿命 0.5)を足した。確率は quality と同じ理由で上げ下げしていない。数字の形は、家賃を営業費用に入れた今と同じ形でそろえた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 10.2→11.11 倍・やや楽観 PER 9.3→11.11 倍・中立 PER 8.3→11.11 倍)。

資本コスト 9.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k = 基本 7.5% + quality 1.5% = 9.0%。同じ領域の鉄道会社(+0〜1.0%)より高いのは、鉄道のように土地と不動産で支えられておらず、人手不足と借金の重さが利益に直結するため。小田急との関係や運転士不足の深さは k に足さず、筋書きと確率で表した。

同じ業種(陸運業)の AI 分析

割安 SEMITEC6626 温度センサーのニッチ首位級で、時価総額の4割弱は現金。利益の質を割り引いても、今の値段は低い 本質価値との差 +101.7% · 10 年 割安(年 +13.9%) 割安 カンダホールディングス9059 トラックと国際物流で稼ぐ堅実な会社。純現金は時価総額の4分の1、大株主が議決権の3分の1を押さえる。10年で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +58.9% · 10 年 割安(年 +11.1%) 割安 ビーイングホールディングス9145 北陸発の生活物資専門 3PL。自己資本利益率は高いが顧客が偏る。それでも今の値段は割安とみる 本質価値との差 +56.5% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 株式会社ゼロ9028 新車を運ぶキャリアカーの最大手級。日産依存と新車需要の細りを織り込んでも、純現金込みの今の値段には安全域がある 本質価値との差 +52.5% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 ロジネットジャパン9027 札幌通運を核に鉄道とトラックを組み合わせる中堅の物流会社。運び手不足で値上げは通るが、人件費に食われて利益率は伸びにくい 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 九州旅客鉄道9142 九州の人口減は重いが、運賃改定と駅の不動産が利益を押し上げる。利払い増(年約100億円)と資本コスト 8.0% を引くと、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +28.4% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 遠州トラック9057 東名の真ん中に拠点を構える堅実な物流会社だが、利益の伸びが資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 +28.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 ヒガシホールディングス9029 大手EC向け物流で稼ぎが倍増したが、1社への依存と過去最高の利益率が10年続く保証はない 本質価値との差 +27.2% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 山九9065 製鉄所の構内で根を張る機工事業は堅いが、薄利の物流が ROE を押さえる。期待リターンは資本コストを少し上回る程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 岡山県貨物運送9063 中国地方の路線便「オカケン」。帳簿の資産は厚いが、稼ぐ力は資本コストに遠く届かず、PBR0.3倍でも割安とは言えない 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 東急9005 渋谷という再現できない土地と、まだ人口が増える沿線を持つ民鉄。ただ重い借金の利払い増と資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割近く下回る 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 京福電気鉄道9049 嵐電のイメージで売るが、稼ぎは京都と関西の賃貸が柱。親会社が 43% を握り、配当は薄い 本質価値との差 +15.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 ハマキョウレックス9037 3PL の堅実な増益は本物だが、ROE が 9% 前後へ薄まる成長に安全域はない。名目で測ると今の値段はやや割高から適正の境目 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 セイノーホールディングス9076 路線トラックの値上げは定着し利益も伸びるが、ROE が資本コストをわずかに超える程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.2% · 10 年 やや割安(年 +7.2%) やや割安 SGホールディングス9143 2024年問題で宅配の運賃が物価より速く上がり、ROE 10% が続く。ただし資本コスト 7.75% を超える幅は小さく、今の値段はやや割高 本質価値との差 +13.1% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 鴻池運輸9025 請負の安定と堅い財務が強みだが、10 年後の ROE は資本コストにほぼ並ぶ。今の値段はおおむね妥当と筆者は見る 本質価値との差 +13.0% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アサガミ9311 大阪の倉庫・港湾物流と不動産賃貸。親会社が 5 割超を握り、還元は薄い。資産は厚いが、株主に届きにくい 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 AZ-COM丸和ホールディングス9090 アマゾン向けが売上の3分の1を占める薄利の成長株。成長は本物だが、顧客の偏りと薄い利益率を割り引くと今の値段は割安とは言えない 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) 適正 神姫バス9083 地方バスの黒字は万博が押し上げた山で、資本効率が資本コストに届かない以上、今の値段は少し高い 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 日本ロジテム9060 首都圏の倉庫とトラックとアマゾンのセンターで稼ぐ中堅の物流会社。薄い利益と重い借金を、持っている土地が支える。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +7.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 丸全昭和運輸9068 化学品・危険物の倉庫と 3PL で同業の倍の利益率を稼ぐ物流会社。厚い自己資本が ROE を押さえ、10 年の価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 西日本鉄道9031 福岡の再開発と国際物流で利益は名目で伸びるが、借金は増え金利も上がる。ROE は資本コスト 8.0% に届かず、値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +7.1% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 東海旅客鉄道9022 東海道新幹線の独占は強い堀だが、リニアの負担と利払いの増加、資本コスト 7.0% を引くと、今の値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +5.2% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 京阪ホールディングス9045 京都と大阪を結ぶ沿線と不動産の含み益は本物だが、利益は万博と用地分譲で膨らんだピーク。利払いが増え、ROE は資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 南総通運9034 千葉の倉庫と運送の会社。倉庫が利益の半分強を稼ぐが、ROE が資本コストに届かず、10 年の価値はやや割高に出る。 本質価値との差 +2.8% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 北海道中央バス9085 時価総額の9割近い純現金を抱えるが、現金は株主に戻りにくく稼ぐ力も低いので、今の値段は高い 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 阪急阪神ホールディングス9042 梅田の再開発と運賃改定で利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いで ROE は資本コスト 7.5% に届かない。今の値段は 3 割弱のやや割高に出る 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 SBSホールディングス2384 不動産の売却益が営業利益の 4 割を占め、本業の物流は薄利のまま。利益の質を割り引くと、買収で伸びても今の値段は割高 本質価値との差 −9.4% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 日本石油輸送9074 現金と保有株は厚いが、リースと一社依存が重い。石油の細りと人件費が稼ぎを削る 本質価値との差 −12.4% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ヤマトホールディングス9064 宅急便の値上げは効くが稼ぐ力はまだ薄い。再建が中立どおり進んでも、資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、安全域はない 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 サカイ引越センター9039 引越は件数が頭打ちで、人の確保が利益を削る。純現金は厚いが、ROEが資本コストを上回れず、やや割高と見る 本質価値との差 −12.9% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 東武鉄道9001 スカイツリーとホテルが運輸の減益を補うが、借り換えの利払いと資本コスト 8.0% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −13.0% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 京王電鉄9008 新宿を軸に営業利益は物価並みに伸びるが、借り換えの利払いが純利益を押さえる。k 7.5% で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 相鉄ホールディングス9003 ホテルの万博特需と新横浜線の直通で利益は過去最高だが、借金が営業利益の 10 倍と重い。利払い増で ROE は資本コストに届かず、今の値段は 4 割弱ほど割高に出る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 株式会社NANKAI9044 空港線とインバウンドは強いが、重い借金と大型投資で資本コストに届かない。値段は 3 割ほど割高に出る 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 西日本旅客鉄道9021 山陽新幹線と近畿の独占に運賃改定とうめきたの床が乗るが、借入を増やす計画の利払いと資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 東日本旅客鉄道9020 新幹線と首都圏の独占は強いが、4.9 兆円の借金の利払い増と資本コスト 7.5% を引くと、本質価値は今の値段を 4 割近く下回る 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 京成電鉄9009 京成電鉄は成田空港の増強とオリエンタルランド持分が核だが、借金が膨らむ局面と資本コスト 7.75% を踏まえると、今の値付けは割高と見る 本質価値との差 −29.6% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 東京地下鉄(東京メトロ)9023 鉄道だけで稼ぐ日本最大級の地下鉄。国・都の保有株売却と新線建設が焦点で、資本コスト 7.25% を ROE が下回り、今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 センコン物流9051 宮城の倉庫が稼ぎ頭、売上の半分は埼玉のホンダ販売店。借入が時価総額に迫り、ROE は資本コストに届かないので、今の値段は高い 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 近鉄グループホールディングス9041 営業利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いが利益を削り、株主の取り分は増えない。資本コスト 8.5% を踏まえると、今の値段は割高 本質価値との差 −35.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 大宝運輸9040 地場の堅い運送会社だが、薄い稼ぎに対して積み上がった資本が重く、今の値段は安全域に乏しい 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 山陽電気鉄道9052 姫路駅前の不動産が利益を支えるが、運賃は上限に達し、借り換えの利払いで ROE は資本コストを大きく下回る。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 第一交通産業9035 タクシーは赤字、稼ぎ頭は不動産。借金が重く、金利が上がるほど株主の取り分が細る 本質価値との差 −38.9% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 東部ネットワーク9036 横浜の飲料・セメント・産業ガスの運送会社。資産は厚いが、運送の稼ぎは細く、ROE 2% では帳簿の価値を株主に届けられない 本質価値との差 −39.6% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 新潟交通9017 新潟のバスと万代シテイを営む地域の顔。不動産が稼ぐが、重い借金の利払いが金利の上昇で利益を削る 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 センコーグループホールディングス9069 3PL と M&A で稼ぐ総合物流の大手。借金が重く利益率も薄いため、利益で測ると今の値段は割高に出る 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ニッコンホールディングス9072 ホンダ系の完成車輸送と倉庫・梱包で堅実に稼ぐが、利益に対して値段が先走り、10年で測っても大幅な割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 小田急電鉄9007 新宿西口の大型開発は実るが、借金の利息が利益を削る。資本コスト 8.25% を ROE が下回り、今の値段は 3 割半ば割高に出る 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 富士急行9010 富士山麓の鉄道とハイランドで過去最高益を稼ぐが、10 年後の利益に見合う値段は今の半分以下に出る 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 タカセ9087 アニメ商品の通販物流に活路を得た老舗の倉庫会社。利幅は細く、資本コストに届かないので値段は割高 本質価値との差 −45.3% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 秩父鉄道9012 石灰石の貨物と長瀞の観光で黒字に戻したが、更新投資と借金の利払いが利益を食い、株主に残る価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 福山通運9075 特積みの老舗。利益は戻り始めたが、資本効率が低く、10 年の積み上げでは今の値段は大きく割高 本質価値との差 −46.0% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 広島電鉄9033 電車とバスは補助金を足してやっと収支が合い、利益を支えるのは広島の不動産。借り換えで利払いが3倍に増え、ROE は資本コストに届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 名古屋鉄道9048 名駅の再開発が止まり、運送は赤字、借金は重い。利益は名目で戻っても、金利が資本コストへの到達を阻む。今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 京浜急行電鉄9006 品川・高輪の再開発で名目の利益は伸びるが、重い借金と投資負担で ROE は資本コスト 8.25% に届かない。値段は織り込み過ぎと見る 本質価値との差 −51.1% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 NIPPON EXPRESSホールディングス9147 国内の運賃上げは追い風だが、海外フォワーディングの薄い利益率では ROE は資本コスト 8.5% を下回る。名目で測り直しても今の値段は割高 本質価値との差 −54.7% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 西武ホールディングス9024 運営だけの稼ぐ力は資本コスト 8.5% に届かず、資産を売る経営に移っても、今の値段は 7 割近い割高に出る 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 京極運輸商事9073 ENEOS が 35% を持つタンクローリーとドラム缶の会社。石油の量は細り、利益率は 2% に届かない 本質価値との差 −65.0% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 神戸電鉄9046 借金が EBITDA の 11 倍と重く、借り換えで利払いが倍に膨らむ。運賃改定で営業利益が増えても株主に残る利益は細り、計算では大きな割高になる 本質価値との差 −65.8% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 大和自動車交通9082 都内の土地と銀座の再開発は魅力だが、タクシーの稼ぎは薄く借金も重い。今の値段は資産の期待を先取りしている 本質価値との差 −69.9% · 10 年 割高(年 −3.7%)

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  1. 神奈中グループ中期経営計画の進捗(2026 年 4 月)
  2. 路線バスの運賃改定の実施について(2026 年 3 月 3 日)
  3. 神奈川中央交通 株式基本情報(大株主)

分析日 2026-10-16