株譜
AI 銘柄分析 · 陸運業 · 試作

カンダホールディングス 9059

トラックと国際物流で稼ぐ堅実な会社。純現金は時価総額の4分の1、大株主が議決権の3分の1を押さえる。10年で測ると今の値段はやや割安

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,459 円312 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)918 円197 億円差 +58.9%
10 年後から見ると 割安 価値 1,459 円312 億円 · 差 +58.9% · 期待の年率 +11.1%
期待の年率リターン(10 年)+11.1%資本コスト比 +4.4 pt
推定の資本コスト6.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 6.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

カンダホールディングスは、トラック輸送と国際物流を柱にする東京の物流持株会社だ。売上は524億円、営業利益は36億円。筆者の結論は「やや割安」で、いちばんの理由は、稼ぐ力と手元の現金に比べて、時価総額198億円が低いことにある。

2026年3月期の営業利益率は7.0%と、過去の最高に並んだ。トラック事業は、燃料や人件費の上昇に見合う運賃を確保して利益が7%増えた。国際物流は荷動きが鈍くても、費用の管理で利益を12%伸ばした。会社は2028年3月期に経常利益40億円、自己資本利益率8.5%を目標にする。

財務は強い。自己資本比率は58%で、現預金は借入を47億円上回る。これだけで時価総額の4分の1にあたる。ただし、この現金は戻ってくるとは限らない。原島不動産が議決権の37%を握り、配当は純利益の2割ほどで据えられてきた。筆者は現金の評価を半分に割り引いた。

10年後の中立は、営業利益が43億円前後だ。数量は横ばいで、値段は物価に連れて上がる。ドライバー不足で人件費は物価をやや上回り、利益率は今より下がるとみる。それでも自己資本利益率は事業で9%に届き、資本コスト6.75%を上回る。

上振れの芽は、買収と還元にある。会社は3年で1〜2件の買収を目標にした。大株主は安定株主の姿勢で、還元が急に増える気配はない。これを織り込んでも、10年の価値は今の時価総額を上回る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社を「堅実で、持ち主を大事にしない可能性がある会社」と見る。

オーナーとして持ちたいかと問えば、事業は悪くない。運賃は転嫁でき、利益率は7%で、自己資本利益率は9%に達した。これは資本コストを上回る。ここは評価する。ただ、稼いだ現金の行き先が決まっていない。配当は2割、残りは積み上がる。

値段を決めるのは、株主に残る利益と、その現金が戻る確率だ。10年の中立で、株主に帰属する利益は年31億円前後。倍率は資本コストの逆数を下限に置き、現金は半分にしか数えなかった。それでも10年の価値は、今の時価総額を上回る。

安全域は、純現金と事業の稼ぐ力から測る。時価総額198億円に対し、純現金は47億円、事業の純利益は25億円。純利益の6倍台で買える計算になる。悲観の筋書きでも、現金と上場株、賃貸不動産の稼ぐ力が床になる。

確信度は中くらいだ。運送の利益率が好況の高い水準にあり、国際物流の運賃は読みにくい。原島不動産の意向も見えない。わからない部分があるので、確率は慎重な側へ寄せた。

何で稼ぐ会社か

カンダホールディングスは、トラック輸送を中心に、国際物流、不動産賃貸を営む持株会社だ。子会社は24社。2026年3月期の売上は524億円で、4分の3がトラック輸送、2割が国際物流である。

トラック輸送は、荷主の貨物を運ぶだけでなく、物流センターでの保管、仕分け、流通加工までを請け負う。群馬、堺、名取、久喜、加須などに拠点を持つ。売上394億円、セグメント利益29億円で、利益の6割を稼ぐ。グループ内では、カンダコーポレーションが2026年4月に子会社2社を吸収合併して、営業力を束ねた。

国際物流は、ペガサスグローバルエクスプレスなどが担う。海外宛ての宅配や、海上・航空の貨物を取り扱う。2011年に国際宅配部門を買い取り、本格参入した。タイやインドネシアにも拠点がある。売上110億円、利益12億円で、利益率は1割と高い。荷動きの波には弱いが、費用の管理で利益を守ってきた。

不動産賃貸は小さいが、利益率が6割に達する。蓮田の物流センターなどを貸し、売上9億円で利益5億円を稼ぐ。ほかにソフトウェアの開発、車両のリース、保険の代理、清掃を営む。

人手に頼る事業だ。連結の従業員は2,828人だが、うち2,233人は臨時雇用者の年間平均である。ドライバーの確保と、運賃への転嫁が、損益を決める。売上の1割を超える荷主はなく、特定の大口には偏らない。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねできない強みは、荷主との長い取引と、物流センターの運営力にある。保管から配送までを束ねる契約は、荷主が運送会社を替えにくい。トラック事業の営業利益率は7%台で、大手に劣らない。ここは筆者が評価する点だ。

ただ、堀は広くない。運賃は荷主との交渉で決まり、燃料や人件費の上昇を転嫁できるかは、年ごとに試される。売上は10年で5割増えたが、利益率は3%台から7%に上がったばかりで、好況の恩恵が混じる。

資本の使い方には二つの顔がある。良い面は、借入を抑えて現預金を厚くしたことだ。純現金は2022年の17億円の負債超過から、47億円の現金超過へ変わった。悪い面は、積んだ現金を使う先が決まっていないことだ。配当は純利益の2割にとどまり、上場株式141銘柄を持つ。保有額は18億円と小口で、事業との結びつきは薄い。

経営の質を示す事実もある。2025年から3年計画で自己資本利益率8.5%を掲げ、グループの組織再編を進めた。直近の自己資本利益率は8.7%と、資本コストを上回る。これは物流の中小ではまれだ。不祥事の類は検索の範囲で見当たらなかった。

弱みは、臨時雇用者への依存と、国際物流の波だ。ドライバー不足が続けば、人件費は物価を上回る。国際物流は、荷動きが細ると利益が落ちる。それでも、財務に倒産の心配はない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

物流業界は、2024年問題を境に、売り手が強くなっている。トラックドライバーの残業が年960時間に制限され、2025年度は20万人超の人手不足が見込まれる。標準的な運賃は2024年3月に約8%上がり、荷待ちや荷役が長引けば上乗せを請求できる。荷主が運送会社を選ぶ立場から、選ばれる立場に変わりつつある。

数量は、日本の人口減と産業の動きに連れて、横ばいがやっとだ。消費は細っても、通販や物流の外注化が下支えする。トラックは供給も絞られるので、数量が伸びなくても価格は上がる。物価の3%に加え、人手不足の分だけ、運賃は名目で上がりやすい。

費用も同じ速さで上がる。ドライバーの賃金は物価を上回り、車両の価格も建築費並みに膨らむ。この環境で勝つのは、転嫁を通せる荷主を持ち、車両と人を計画的に確保する会社だ。小さな会社は協力会社への外注費がかさみ、利益が薄くなる。

競争相手は、大手のセンコーGHDやSBSHDのような3PL(荷主の物流を丸ごと受ける会社)と、地域の運送会社だ。カンダHDは中堅で、北関東などの物流センター業務に強い。再編は活発で、大手が中堅を買う動きが続く。買われる側にも、買う側にもなりうる位置にある。

国際物流は、荷動きと運賃の波が大きい。コロナ後の運賃の高騰で、利益は一時ふくらんだ。いまは落ち着いたが、中東情勢など地政学の影響を受ける。空海をつなぐ複合輸送の確立を会社は掲げており、サービスの幅で稼ぐ方向を目指す。10年では、数量の安定と、運賃を転嫁する力が勝敗を分ける。

資本政策と M&A

資本政策は、守りが厚く、還元は控えめだ。年間の配当総額は約5億円で、純利益の2割ほどを払う。安定した配当を続ける方針で、利益に連れて少しずつ増やしてきた。継続して自社株を買い戻す方針は見当たらない。

現預金108億円に対し、借入は62億円。差し引き47億円の現金が余る。設備投資は年14億円と、償却の17億円を下回り、営業キャッシュフロー43億円との差が現金として積み上がる。この現金は、買収の準備にも、還元にも使える。会社は3年間で1〜2件の買収を目標とする。過去にも、2017年、2021年、2022年に中小の運送会社などを買ってきた。

政策保有株は上場141銘柄、18億円。最大でもワークマンの4.5億円で、小口の持ち合いが多い。配当は営業外収益に入り、利益に数えている。売る方針は開示されておらず、価値を別には足さない。

いちばん大事なのは、株主構成だ。原島不動産が36.8%を持ち、安定株主として保有する。上位には法人と個人の株主が続くが、持ち分は小さい。浮動株は少なく、買収の対象にはなりにくい。逆に、少数株主が還元を要求しても、通りにくい。

減価償却は物価では増やさない。いま使っている車両や建物の償却は、取得した時の値段のまま。更新と新規の投資だけが新しい値段で足される。車両は5〜8年で入れ替わるので、10年後の償却は約21億円。物価で一律に増やした場合(約22億円)と大差ない。ただ更新の投資は車両価格の上昇で膨らみ、現金の出は増える。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

この会社は、人手不足の時代に追い風を受けている。トラックの運賃は2024年問題で構造的に上がり、燃料や人件費の上昇を転嫁できている。2026年3月期は、数量が低調でも利益が7%増えた。値決めの力が備わった証拠だ。

利益率は上がる余地がある。トラックのセグメント利益率は7.4%で、組織再編で営業力と効率が高まれば、8%台に届く。国際物流は、空海複合輸送を確立すれば、利益率1割台を守りながら数量を伸ばせる。

現金も武器になる。純現金47億円と年間約30億円のフリーキャッシュフローで、会社は3年に1〜2件の買収を狙う。中小の運送会社を買うと、ドライバーと荷主を同時に得られる。買収が成功すれば、利益は想定を超えて伸びる。

還元の余地も大きい。配当性向は2割と低く、現金は積み上がる一方だ。自己資本の4分の1ほどが、現金と持ち合い株で寝ている。市場が還元を求め、原島不動産も理解を示せば、配当と自社株買いが増え、評価が上がる。事業の自己資本利益率が9%なら、倍率は12倍台に乗る。

慎重な見方

運送の利益率は、好況のピークにある。過去の最悪は3%台で、今の7%は10年に一度の高さだ。ドライバー不足で人件費が物価を上回って上がれば、運賃を転嫁しきれず、利益率は5%台へ戻る。

数量は増えない。2026年3月期の貨物輸送量は低調で、増収は既存取引の拡大に頼った。人口減と荷主の自社物流の見直しで、取扱量が細れば、固定費の重いセンターの稼働率が落ちる。

国際物流は波が大きい。運賃や数量が落ちれば、利益が半分に減る。会社は一部地域の需要が不透明だと認めている。地政学の影響も読みにくい。

現金は戻ってこない。原島不動産が3分の1超を握り、配当は純利益の2割。買収に使う話は、成功の保証がない。過去の買収は小さく、利益への寄与が見えない。現金を半分に評価しても、使われないなら価値は帳簿に眠る。

政策保有株141銘柄は、事業との結びつきが薄く、資本の効率を落とす。ROEが資本コストを上回るとはいえ、上がり幅は小さい。好況の利益は続かないと見るのが、慎重な見方である。

どちらに重みを置いたか

運送の利益率が山にあるという慎重な見方は重い。そこで中立の利益率を今より下げ、現金の評価を半分に割り引いた。それでも自己資本利益率が資本コストを上回り、純現金が時価総額の4分の1あるので、強気の見方が数字の裏づけで勝つ。確率は中立に厚く置き、悲観は構造的な負けの1割に絞った。筆者は、利益率が山にあることを織り込んだうえで、なおやや割安と見る。現金の評価を半分に割り引いても、結論は動かない。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 2,224 円476 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 418 円90 億円)。 今の値に割り戻すと 1,459 円312 億円、今との差 +58.9%、 期待の年率 +11.1%(資本コスト 6.8%)→ 割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 3,718 円797 億円 653 円140 億円 +376.2% +16.9% 350 円75 億円
やや楽観 22% 3,206 円687 億円 513 円110 億円 +305.2% +15.0% 818 円175 億円
中立 38% 2,716 円582 億円 420 円90 億円 +241.7% +13.1% 1,192 円255 億円
やや悲観 22% 698 円150 億円 327 円70 億円 +11.6% +1.1% 225 円48 億円
悲観 10% 350 円75 億円 210 円45 億円 −39.0% −4.8% 56 円12 億円
加重平均100% 2,224 円476 億円418 円90 億円 +187.7% +11.1% 2,641 円566 億円

今の株価時価総額 918 円197 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 6.8% を下回るほど割高。

楽観 8% 運賃の転嫁が定着し、買収と還元が上振れる 利益 41 億円 · PER 18.1 倍 · 株価時価総額 3,718 円797 億円

トラック事業は、2024年問題の運賃の底上げが定着し、利益率が8%台に上がる。数量は10年で3%増え、値段は物価をやや上回る。組織再編で営業力と効率が上がり、費用の伸びを抑える。

国際物流は、空海複合輸送を確立して数量が25%増える。運賃の波はあるが、利益率は1割台を保つ。

会社は3年に1〜2件の買収を成功させ、ドライバーと荷主を同時に得る。買収の効果で、営業利益は59億円まで伸びる。

還元は強まり、10年で140億円を払う。原島不動産が理解を示し、配当と自社株買いが増える。自己資本利益率は事業で10%を超える。

減価償却は物価で増やさず、今ある車両・建物は取得時の値段のまま。更新と新規の投資だけ新しい値段で按分した。償却は今の17億円が10年後に約22億円(物価で一律に増やすと約22億円)。営業利益は +1億円。ただ車両の更新は価格の上昇で膨らみ、年18億円規模の投資と償却の差は現金から出る。

  • 貨物自動車運送:数量 103(運送取扱量の指数(2026/03 を100))× 価格 5.38(指数1あたり収入(億円、名目))→ 売上 554 億円・営業利益 45 億円。数量 1.03 倍・価格 1.365 倍(名目)・営業利益率 8.2%・償却は物価で増やさず按分
  • 国際物流:数量 125(取扱量の指数(2026/03 を100))× 価格 1.47(指数1あたり収入(億円、名目))→ 売上 184 億円・営業利益 19 億円。数量 1.25 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 10.5%
  • 不動産賃貸:数量 100(賃貸面積の指数(2026/03 を100))× 価格 0.12(指数1あたり賃料(億円、名目))→ 売上 12 億円・営業利益 7 億円。賃貸面積 1.00 倍・賃料 1.34 倍(名目)・利益率 60%
  • その他(ソフト開発・車両リース・保険代理・清掃ほか):数量 120(事業量の指数(2026/03 を100))× 価格 0.15(指数1あたり収入(億円、名目))→ 売上 18 億円・営業利益 2 億円。事業量 1.20 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 9.0%

倍率:事業の純利益 39 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 11.0% が k 6.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.9%、10 年より先の名目の伸び g 3.2% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 18.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 18.1 倍 + 余った現金(戻り方込み)82 億円。全体の PER 18.1 倍、時価総額 797 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:運賃の転嫁が定着し、買収と還元が重なる筋書き。大株主が安定株主の姿勢で、還元が急に増える気配は薄い。重なる必要があるので8%を置いた。

やや楽観 22% 好況の利益率が残り、数量は横ばいを保つ 利益 36 億円 · PER 17.3 倍 · 株価時価総額 3,206 円687 億円

トラック事業の利益率は7%台半ばを保ち、数量は10年で1%増える。運賃は物価並みに上がり、人件費の上昇を転嫁できる。国際物流は数量が15%増え、利益率は1割。

買収は小さいものが1件ほど加わる。物流センター業務が荷主の外注化を取り込み、数量を支える。

営業利益は51億円。配当は利益に連れて増え、10年の還元は110億円。現金は戻る確率が上がり、評価が上がる。

自己資本利益率は事業で9%台。会社の目標8.5%を上回る。

減価償却は物価で増やさず、今ある車両・建物は取得時の値段のまま。更新と新規の投資だけ新しい値段で按分した。償却は今の17億円が10年後に約21億円(物価で一律に増やすと約22億円)。営業利益は +1億円。ただ車両の更新は価格の上昇で膨らみ、年18億円規模の投資と償却の差は現金から出る。

  • 貨物自動車運送:数量 101(運送取扱量の指数(2026/03 を100))× 価格 5.30(指数1あたり収入(億円、名目))→ 売上 536 億円・営業利益 41 億円。数量 1.01 倍・価格 1.345 倍(名目)・営業利益率 7.6%・償却は物価で増やさず按分
  • 国際物流:数量 115(取扱量の指数(2026/03 を100))× 価格 1.47(指数1あたり収入(億円、名目))→ 売上 169 億円・営業利益 17 億円。数量 1.15 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 10.0%
  • 不動産賃貸:数量 100(賃貸面積の指数(2026/03 を100))× 価格 0.12(指数1あたり賃料(億円、名目))→ 売上 12 億円・営業利益 7 億円。賃貸面積 1.00 倍・賃料 1.32 倍(名目)・利益率 59%
  • その他(ソフト開発・車両リース・保険代理・清掃ほか):数量 110(事業量の指数(2026/03 を100))× 価格 0.15(指数1あたり収入(億円、名目))→ 売上 16 億円・営業利益 1 億円。事業量 1.10 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 8.5%

倍率:事業の純利益 34 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.8% が k 6.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.3%、10 年より先の名目の伸び g 3.2% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 17.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 17.3 倍 + 余った現金(戻り方込み)94 億円。全体の PER 17.32 倍、時価総額 687 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:転嫁が続き、利益率が好況の水準に近く残る形。買収が少し加わる筋書きとして2割強を置いた。

中立 38% 数量は横ばい、利益率は好況から少し戻る 利益 31 億円 · PER 16.5 倍 · 株価時価総額 2,716 円582 億円

トラックの数量は横ばいで、運賃は物価並みの1.34倍に上がる。ドライバー不足で人件費は物価をやや上回り、費用は1.355倍。この差で利益率は今の7.4%から6.7%へ下がる。

国際物流は数量が1割増え、利益率は9%に落ち着く。運賃の波はならして考える。不動産賃貸は賃料の改定で小さく伸び、その他事業は横ばい。

本社費用も物価で増え、営業利益は43億円。会社の来期予想38億円の延長線上で、過去最高の利益率には届かない。

還元は利益の2割台で、10年で90億円。現金は積み上がり、買収は小さいものにとどまる。自己資本は470億円前後に増える。

減価償却は物価で増やさず、今ある車両・建物は取得時の値段のまま。更新と新規の投資だけ新しい値段で按分した。償却は今の17億円が10年後に約21億円(物価で一律に増やすと約22億円)。営業利益は +1億円。ただ車両の更新は価格の上昇で膨らみ、年18億円規模の投資と償却の差は現金から出る。

  • 貨物自動車運送:数量 100(運送取扱量の指数(2026/03 を100))× 価格 5.28(指数1あたり収入(億円、名目))→ 売上 528 億円・営業利益 35 億円。数量 1.00 倍・価格 1.340 倍(名目)・営業利益率 6.7%・償却は物価で増やさず按分
  • 国際物流:数量 110(取扱量の指数(2026/03 を100))× 価格 1.47(指数1あたり収入(億円、名目))→ 売上 162 億円・営業利益 15 億円。数量 1.10 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 9.0%
  • 不動産賃貸:数量 100(賃貸面積の指数(2026/03 を100))× 価格 0.12(指数1あたり賃料(億円、名目))→ 売上 12 億円・営業利益 7 億円。賃貸面積 1.00 倍・賃料 1.30 倍(名目)・利益率 57%
  • その他(ソフト開発・車両リース・保険代理・清掃ほか):数量 100(事業量の指数(2026/03 を100))× 価格 0.15(指数1あたり収入(億円、名目))→ 売上 15 億円・営業利益 1 億円。事業量 1.00 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 8.0%

倍率:事業の純利益 29 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.7% が k 6.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 7.7%、10 年より先の名目の伸び g 3.2% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)105 億円。全体の PER 16.54 倍、時価総額 582 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:数量は横ばい、運賃は物価並み、人件費はやや上回る。好況の利益率が少し戻る筋書きが最も自然と考え、最大の確率を置いた。

やや悲観 22% 賃金の上昇が転嫁を上回り、利益が細る 利益 9 億円 · PER 9.0 倍 · 株価時価総額 698 円150 億円

トラックの数量は人口減と荷主の自社物流の見直しで5%減り、運賃は物価に追いつかず1.30倍。ドライバーの賃金が物価を上回って上がり、利益率は2%に落ちる。

国際物流は数量が横ばいで、運賃が下がり利益率は6.5%。会社の利益は半分に減る。

営業利益は10億円。配当は据え置きがやっとで、10年の還元は70億円。買収は進まず、現金は使われないまま残る。

自己資本利益率は2%台まで落ち、現金は戻らないものとして低く評価される。

減価償却は物価で増やさず、今ある車両・建物は取得時の値段のまま。更新と新規の投資だけ新しい値段で按分した。償却は今の17億円が10年後に約21億円(物価で一律に増やすと約22億円)。営業利益は +1億円。ただ車両の更新は価格の上昇で膨らみ、年18億円規模の投資と償却の差は現金から出る。

  • 貨物自動車運送:数量 95.0(運送取扱量の指数(2026/03 を100))× 価格 5.13(指数1あたり収入(億円、名目))→ 売上 487 億円・営業利益 9 億円。数量 0.95 倍・価格 1.300 倍(名目)・営業利益率 1.8%・償却は物価で増やさず按分
  • 国際物流:数量 100(取扱量の指数(2026/03 を100))× 価格 1.47(指数1あたり収入(億円、名目))→ 売上 147 億円・営業利益 10 億円。数量 1.00 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 6.5%
  • 不動産賃貸:数量 97.0(賃貸面積の指数(2026/03 を100))× 価格 0.11(指数1あたり賃料(億円、名目))→ 売上 11 億円・営業利益 6 億円。賃貸面積 0.97 倍・賃料 1.25 倍(名目)・利益率 52%
  • その他(ソフト開発・車両リース・保険代理・清掃ほか):数量 95.0(事業量の指数(2026/03 を100))× 価格 0.15(指数1あたり収入(億円、名目))→ 売上 14 億円・営業利益 1 億円。事業量 0.95 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 6.0%

倍率:事業のROEは3%台でkに届かない。上限は1÷kの13.3倍。利益が薄く、年ごとに振れる。利益の質が低いので、上限の7割弱の9.0倍に置いた。

確率:ドライバーの賃金上昇が転嫁を上回り、国際物流の運賃も落ちる形。小さな物流会社では十分起こるので、中立に近い確率を置いた。

悲観 10% 荷主の離反と国際物流の落ち込みで赤字に沈む 利益 −3 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 350 円75 億円

荷主の自社物流化と、人口減による取扱量の減で、トラックの数量は1割減る。センターの稼働率が下がり、固定費が重くなる。運賃は物価に追いつかず1.28倍。

国際物流は地政学のリスクと運賃の下落で、数量が1割減り、利益率は3.5%まで落ちる。

営業利益は赤字に沈む。会社は拠点の統廃合と減損を進め、配当は据え置きがやっと。買収は失敗に終わる。

10年の還元は45億円。株主に残る価値は、稼ぐ力でなく、現金と上場株、賃貸不動産の稼ぐ力が床になる。

減価償却は物価で増やさず、今ある車両・建物は取得時の値段のまま。更新と新規の投資だけ新しい値段で按分した。償却は今の17億円が10年後に約20億円(物価で一律に増やすと約22億円)。営業利益は +2億円。ただ車両の更新は価格の上昇で膨らみ、年18億円規模の投資と償却の差は現金から出る。

  • 貨物自動車運送:数量 90.0(運送取扱量の指数(2026/03 を100))× 価格 5.05(指数1あたり収入(億円、名目))→ 売上 454 億円・営業利益 0 億円。数量 0.90 倍・価格 1.280 倍(名目)・営業利益率 -0.1%・償却は物価で増やさず按分
  • 国際物流:数量 90.0(取扱量の指数(2026/03 を100))× 価格 1.47(指数1あたり収入(億円、名目))→ 売上 132 億円・営業利益 5 億円。数量 0.90 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 3.5%
  • 不動産賃貸:数量 90.0(賃貸面積の指数(2026/03 を100))× 価格 0.11(指数1あたり賃料(億円、名目))→ 売上 10 億円・営業利益 4 億円。賃貸面積 0.90 倍・賃料 1.20 倍(名目)・利益率 45%
  • その他(ソフト開発・車両リース・保険代理・清掃ほか):数量 85.0(事業量の指数(2026/03 を100))× 価格 0.15(指数1あたり収入(億円、名目))→ 売上 12 億円・営業利益 1 億円。事業量 0.85 倍・価格 1.34 倍(名目)・営業利益率 4.0%

倍率:赤字で、稼ぐ力は床を下回る。床は純現金の半分、上場株の税引き後、賃貸不動産の稼ぐ力。今の自己資本281億円に0.267倍を掛け、この床に合わせた。

確率:荷主の離反、国際物流の落ち込み、買収の失敗が重なる複合の悪化。頻度は低いが、10年ではゼロにできず1割を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

貨物自動車運送

荷主の貨物をトラックで運び、物流センターでの保管・仕分け・流通加工までを請け負う。

数量運送取扱量の指数(2026/03 を100)価格指数1あたり収入(億円、名目)売上営業利益
今 2026/03 100 3.94 394 29
10 年後 中立 100 5.28 528 35

取り方:有価証券報告書のセグメント値(収入394.34億円、利益29.00億円)。取扱量の開示がないため、指数100と単価で表した。

国際物流

海外宛ての宅配、海上・航空貨物の取り扱い。タイ・インドネシアにも拠点。

数量取扱量の指数(2026/03 を100)価格指数1あたり収入(億円、名目)売上営業利益
今 2026/03 100 1.10 110 12
10 年後 中立 110 1.47 162 15

取り方:セグメント収入109.86億円、利益12.16億円。取扱量の開示はなく指数で表した。運賃の波は収入にそのまま出る。

不動産賃貸

蓮田の物流センターなどの賃貸と太陽光発電。

数量賃貸面積の指数(2026/03 を100)価格指数1あたり賃料(億円、名目)売上営業利益
今 2026/03 100 0.09 9 5
10 年後 中立 100 0.12 12 7

取り方:セグメント収入8.92億円、利益5.39億円。面積・賃料の開示がなく指数で表した。

その他(ソフト開発・車両リース・保険代理・清掃ほか)

グループ向けを含む周辺事業の小さな集まり。

数量事業量の指数(2026/03 を100)価格指数1あたり収入(億円、名目)売上営業利益
今 2026/03 100 0.11 11 1
10 年後 中立 100 0.15 15 1

取り方:セグメント収入10.88億円、利益1.05億円。全社費用・消去(営業利益との差−11.2億円)は調整欄で別に置く。

リスクと懸念

好況の利益率が戻る

2026年3月期の営業利益率7.0%は過去最高に並んだ。過去の最悪は3%台で、ドライバーの賃金が物価を上回って上がれば、運賃を転嫁しきれず利益率は5%台へ戻る。

ドライバー不足と人件費

2025年度は20万人超のドライバー不足が見込まれる。連結従業員2,828人のうち、臨時雇用者が年平均2,233人を占め、確保できなければ外注費がかさむ。

国際物流の運賃と地政学

国際物流は売上110億円、利益12億円。運賃や荷動きの波が大きく、会社は一部地域の需要が不透明と認めている。中東など地政学の影響を受ける。

現金が戻らない

純現金は47億円で時価総額の2割強。ただ原島不動産が37%を握り、配当は純利益の2割。買収に使う話は成功の保証がなく、帳簿の現金が株主に届く確率は読みにくい。

買収の実行

会社は3年に1〜2件の買収を狙う。過去の買収は小さく、利益への寄与が見えにくい。割高な値段で買うと、資本コストを下回る投資になりうる。

荷主の自社物流化と取扱量の減

2026年3月期の貨物輸送量は低調だった。人口減と荷主の物流の見直しで、取扱量が細れば、センターの稼働率が下がり、固定費が重くなる。

燃料費と車両価格

燃料費はこの間の原油高で上がり、車両の価格も上昇する。償却を据え置いても、更新の投資は膨らみ、現金の出が増える。

今後の分かれ目

営業利益率が7%を超えて定着し、2028年3月期に経常利益40億円を達成する
転嫁の力が本物とわかる。上振れの確率を上げる。
買収を1〜2件発表し、その利益が資本コストを上回る
現金が価値を生む形になる。現金の評価を引き上げる。
原島不動産が保有割合を変える、または公開買付けを発表する
買付価格が下限の目安になる。非公開化の可能性が出る。
配当性向を3割へ上げる、または自社株買いを始める
現金が戻る確率が上がる。評価が上がる。
貨物輸送量が2期続けて減る
数量の縮みが想定より速い。慎重な筋書きの確率を上げる。
国際物流の利益が半分に減る
運賃の波が利益を傷める。国際物流の利益率の見方を下げる。

見ておくもの

  • 営業利益率(7.0%の維持)と2028年3月期の経常利益40億円
  • 貨物輸送量と運賃の改定
  • 国際物流の取扱量と利益
  • 買収の発表と投資後の利益
  • 配当性向(約2割)と自社株買い
  • 原島不動産の保有割合

倍率と資本コストの決め方

倍率は、事業のROEから置いた。現金の利息を除いた事業の自己資本利益率は9%前後で、資本コスト6.75%を上回る。正当化PERは約14.8倍で、ROEがkを上回るので下限は1÷kの13.3倍。人件費の上昇と好況の利益率が戻る前提から、上限の9割、下限1÷kの13.3倍に近い13.4倍に置いた。今の株価・過去の倍率・同業の倍率は使っていない。

現金は、事業に要らない分を25億円とし(純現金47億円から運転資金と車両更新の備えを差し引いた)、戻り方0.5で足した。原島不動産が3分の1を握り、配当が2割にとどまるため。10年後の中立は、積み上がった現金140億円のうち、買収や設備に使われる分を除いた額が残るとして置いた。

同領域の鴻池運輸(PER12.9倍)、山九(13.4倍)、丸全昭和運輸(12.2倍)と同じ水準で、現金の戻りにくさは現金の評価を半分にして別に反映した。

政策保有株の配当は営業外収益に入っているので、別には足さない。賃貸不動産の利益は営業利益に入れ、価値は別に足さない。悲観の床にだけ入れた。減価償却は物価で増やさず、10年後を約21億円(物価で一律に増やすと約22億円)と置いた。新リース会計基準の影響は、車両のリースが中心で小さい。 2026-10-22 の見直し(R1〜R4)で倍率・時価総額を機械で置き直した(前後は notes/audit/fix_stage2_20261022.csv)。

資本コスト 6.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(陸運業)の AI 分析

割安 SEMITEC6626 温度センサーのニッチ首位級で、時価総額の4割弱は現金。利益の質を割り引いても、今の値段は低い 本質価値との差 +101.7% · 10 年 割安(年 +13.9%) 割安 ビーイングホールディングス9145 北陸発の生活物資専門 3PL。自己資本利益率は高いが顧客が偏る。それでも今の値段は割安とみる 本質価値との差 +56.5% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 株式会社ゼロ9028 新車を運ぶキャリアカーの最大手級。日産依存と新車需要の細りを織り込んでも、純現金込みの今の値段には安全域がある 本質価値との差 +52.5% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 ロジネットジャパン9027 札幌通運を核に鉄道とトラックを組み合わせる中堅の物流会社。運び手不足で値上げは通るが、人件費に食われて利益率は伸びにくい 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 九州旅客鉄道9142 九州の人口減は重いが、運賃改定と駅の不動産が利益を押し上げる。利払い増(年約100億円)と資本コスト 8.0% を引くと、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +28.4% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 遠州トラック9057 東名の真ん中に拠点を構える堅実な物流会社だが、利益の伸びが資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 +28.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 ヒガシホールディングス9029 大手EC向け物流で稼ぎが倍増したが、1社への依存と過去最高の利益率が10年続く保証はない 本質価値との差 +27.2% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 山九9065 製鉄所の構内で根を張る機工事業は堅いが、薄利の物流が ROE を押さえる。期待リターンは資本コストを少し上回る程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 岡山県貨物運送9063 中国地方の路線便「オカケン」。帳簿の資産は厚いが、稼ぐ力は資本コストに遠く届かず、PBR0.3倍でも割安とは言えない 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 東急9005 渋谷という再現できない土地と、まだ人口が増える沿線を持つ民鉄。ただ重い借金の利払い増と資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割近く下回る 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 京福電気鉄道9049 嵐電のイメージで売るが、稼ぎは京都と関西の賃貸が柱。親会社が 43% を握り、配当は薄い 本質価値との差 +15.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 ハマキョウレックス9037 3PL の堅実な増益は本物だが、ROE が 9% 前後へ薄まる成長に安全域はない。名目で測ると今の値段はやや割高から適正の境目 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 セイノーホールディングス9076 路線トラックの値上げは定着し利益も伸びるが、ROE が資本コストをわずかに超える程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.2% · 10 年 やや割安(年 +7.2%) やや割安 SGホールディングス9143 2024年問題で宅配の運賃が物価より速く上がり、ROE 10% が続く。ただし資本コスト 7.75% を超える幅は小さく、今の値段はやや割高 本質価値との差 +13.1% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 鴻池運輸9025 請負の安定と堅い財務が強みだが、10 年後の ROE は資本コストにほぼ並ぶ。今の値段はおおむね妥当と筆者は見る 本質価値との差 +13.0% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アサガミ9311 大阪の倉庫・港湾物流と不動産賃貸。親会社が 5 割超を握り、還元は薄い。資産は厚いが、株主に届きにくい 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 AZ-COM丸和ホールディングス9090 アマゾン向けが売上の3分の1を占める薄利の成長株。成長は本物だが、顧客の偏りと薄い利益率を割り引くと今の値段は割安とは言えない 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) 適正 神姫バス9083 地方バスの黒字は万博が押し上げた山で、資本効率が資本コストに届かない以上、今の値段は少し高い 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 日本ロジテム9060 首都圏の倉庫とトラックとアマゾンのセンターで稼ぐ中堅の物流会社。薄い利益と重い借金を、持っている土地が支える。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +7.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 丸全昭和運輸9068 化学品・危険物の倉庫と 3PL で同業の倍の利益率を稼ぐ物流会社。厚い自己資本が ROE を押さえ、10 年の価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 西日本鉄道9031 福岡の再開発と国際物流で利益は名目で伸びるが、借金は増え金利も上がる。ROE は資本コスト 8.0% に届かず、値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +7.1% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 東海旅客鉄道9022 東海道新幹線の独占は強い堀だが、リニアの負担と利払いの増加、資本コスト 7.0% を引くと、今の値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +5.2% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 京阪ホールディングス9045 京都と大阪を結ぶ沿線と不動産の含み益は本物だが、利益は万博と用地分譲で膨らんだピーク。利払いが増え、ROE は資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 南総通運9034 千葉の倉庫と運送の会社。倉庫が利益の半分強を稼ぐが、ROE が資本コストに届かず、10 年の価値はやや割高に出る。 本質価値との差 +2.8% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 北海道中央バス9085 時価総額の9割近い純現金を抱えるが、現金は株主に戻りにくく稼ぐ力も低いので、今の値段は高い 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 阪急阪神ホールディングス9042 梅田の再開発と運賃改定で利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いで ROE は資本コスト 7.5% に届かない。今の値段は 3 割弱のやや割高に出る 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 SBSホールディングス2384 不動産の売却益が営業利益の 4 割を占め、本業の物流は薄利のまま。利益の質を割り引くと、買収で伸びても今の値段は割高 本質価値との差 −9.4% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 日本石油輸送9074 現金と保有株は厚いが、リースと一社依存が重い。石油の細りと人件費が稼ぎを削る 本質価値との差 −12.4% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ヤマトホールディングス9064 宅急便の値上げは効くが稼ぐ力はまだ薄い。再建が中立どおり進んでも、資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、安全域はない 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 サカイ引越センター9039 引越は件数が頭打ちで、人の確保が利益を削る。純現金は厚いが、ROEが資本コストを上回れず、やや割高と見る 本質価値との差 −12.9% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 東武鉄道9001 スカイツリーとホテルが運輸の減益を補うが、借り換えの利払いと資本コスト 8.0% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −13.0% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 京王電鉄9008 新宿を軸に営業利益は物価並みに伸びるが、借り換えの利払いが純利益を押さえる。k 7.5% で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 相鉄ホールディングス9003 ホテルの万博特需と新横浜線の直通で利益は過去最高だが、借金が営業利益の 10 倍と重い。利払い増で ROE は資本コストに届かず、今の値段は 4 割弱ほど割高に出る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 株式会社NANKAI9044 空港線とインバウンドは強いが、重い借金と大型投資で資本コストに届かない。値段は 3 割ほど割高に出る 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 西日本旅客鉄道9021 山陽新幹線と近畿の独占に運賃改定とうめきたの床が乗るが、借入を増やす計画の利払いと資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 東日本旅客鉄道9020 新幹線と首都圏の独占は強いが、4.9 兆円の借金の利払い増と資本コスト 7.5% を引くと、本質価値は今の値段を 4 割近く下回る 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 京成電鉄9009 京成電鉄は成田空港の増強とオリエンタルランド持分が核だが、借金が膨らむ局面と資本コスト 7.75% を踏まえると、今の値付けは割高と見る 本質価値との差 −29.6% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 東京地下鉄(東京メトロ)9023 鉄道だけで稼ぐ日本最大級の地下鉄。国・都の保有株売却と新線建設が焦点で、資本コスト 7.25% を ROE が下回り、今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 センコン物流9051 宮城の倉庫が稼ぎ頭、売上の半分は埼玉のホンダ販売店。借入が時価総額に迫り、ROE は資本コストに届かないので、今の値段は高い 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 近鉄グループホールディングス9041 営業利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いが利益を削り、株主の取り分は増えない。資本コスト 8.5% を踏まえると、今の値段は割高 本質価値との差 −35.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 大宝運輸9040 地場の堅い運送会社だが、薄い稼ぎに対して積み上がった資本が重く、今の値段は安全域に乏しい 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 山陽電気鉄道9052 姫路駅前の不動産が利益を支えるが、運賃は上限に達し、借り換えの利払いで ROE は資本コストを大きく下回る。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 第一交通産業9035 タクシーは赤字、稼ぎ頭は不動産。借金が重く、金利が上がるほど株主の取り分が細る 本質価値との差 −38.9% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 東部ネットワーク9036 横浜の飲料・セメント・産業ガスの運送会社。資産は厚いが、運送の稼ぎは細く、ROE 2% では帳簿の価値を株主に届けられない 本質価値との差 −39.6% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 神奈川中央交通9081 運賃は上がるが、運転士の賃金と借り換えの利払いが先に増え、ROE は資本コスト 9.0% に届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −40.8% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 新潟交通9017 新潟のバスと万代シテイを営む地域の顔。不動産が稼ぐが、重い借金の利払いが金利の上昇で利益を削る 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 センコーグループホールディングス9069 3PL と M&A で稼ぐ総合物流の大手。借金が重く利益率も薄いため、利益で測ると今の値段は割高に出る 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ニッコンホールディングス9072 ホンダ系の完成車輸送と倉庫・梱包で堅実に稼ぐが、利益に対して値段が先走り、10年で測っても大幅な割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 小田急電鉄9007 新宿西口の大型開発は実るが、借金の利息が利益を削る。資本コスト 8.25% を ROE が下回り、今の値段は 3 割半ば割高に出る 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 富士急行9010 富士山麓の鉄道とハイランドで過去最高益を稼ぐが、10 年後の利益に見合う値段は今の半分以下に出る 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 タカセ9087 アニメ商品の通販物流に活路を得た老舗の倉庫会社。利幅は細く、資本コストに届かないので値段は割高 本質価値との差 −45.3% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 秩父鉄道9012 石灰石の貨物と長瀞の観光で黒字に戻したが、更新投資と借金の利払いが利益を食い、株主に残る価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 福山通運9075 特積みの老舗。利益は戻り始めたが、資本効率が低く、10 年の積み上げでは今の値段は大きく割高 本質価値との差 −46.0% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 広島電鉄9033 電車とバスは補助金を足してやっと収支が合い、利益を支えるのは広島の不動産。借り換えで利払いが3倍に増え、ROE は資本コストに届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 名古屋鉄道9048 名駅の再開発が止まり、運送は赤字、借金は重い。利益は名目で戻っても、金利が資本コストへの到達を阻む。今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 京浜急行電鉄9006 品川・高輪の再開発で名目の利益は伸びるが、重い借金と投資負担で ROE は資本コスト 8.25% に届かない。値段は織り込み過ぎと見る 本質価値との差 −51.1% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 NIPPON EXPRESSホールディングス9147 国内の運賃上げは追い風だが、海外フォワーディングの薄い利益率では ROE は資本コスト 8.5% を下回る。名目で測り直しても今の値段は割高 本質価値との差 −54.7% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 西武ホールディングス9024 運営だけの稼ぐ力は資本コスト 8.5% に届かず、資産を売る経営に移っても、今の値段は 7 割近い割高に出る 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 京極運輸商事9073 ENEOS が 35% を持つタンクローリーとドラム缶の会社。石油の量は細り、利益率は 2% に届かない 本質価値との差 −65.0% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 神戸電鉄9046 借金が EBITDA の 11 倍と重く、借り換えで利払いが倍に膨らむ。運賃改定で営業利益が増えても株主に残る利益は細り、計算では大きな割高になる 本質価値との差 −65.8% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 大和自動車交通9082 都内の土地と銀座の再開発は魅力だが、タクシーの稼ぎは薄く借金も重い。今の値段は資産の期待を先取りしている 本質価値との差 −69.9% · 10 年 割高(年 −3.7%)

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読んだ資料

  1. カンダホールディングス 有価証券報告書テキスト(FY2026)
  2. カンダホールディングス 株主構成・M&A(edinetdb)
  3. カンダHD 決算(LNEWS)

分析日 2026-10-19