株譜
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遠州トラック 9057

東名の真ん中に拠点を構える堅実な物流会社だが、利益の伸びが資本コストに届かず、今の値段はやや高い

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)4,003 円299 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)3,120 円233 億円差 +28.3%
10 年後から見ると やや割安 価値 4,003 円299 億円 · 差 +28.3% · 期待の年率 +9.3%
期待の年率リターン(10 年)+9.3%資本コスト比 +2.0 pt
推定の資本コスト7.2%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.2% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

遠州トラックは、静岡県袋井市に本社を置く中堅の物流会社だ。東京と大阪の中間という立地を生かし、EC向けの輸送と倉庫を手がける。筆者の結論は「やや割高」である。事業は堅実だが、利益が資本コストを超えて伸びる姿は描きにくい。

最大の特徴は、売上の約4分の1をアマゾンジャパンが占めることだ。2026年3月期は118億円で、前期より1割ほど減った。この顧客が自前の物流網を広げれば、会社の収益は大きく揺らぐ。逆に、食品・日用品・家電の荷主を増やせれば、依存は薄まる。会社もそれを狙い、浜松に低温の倉庫を新設した。

収益の質は悪くない。営業利益率は6%台で安定し、自己資本比率は62%、純有利子負債は時価総額の1割ほどだ。ただし人件費と外注費の上昇を運賃に転嫁しきれず、前期は増収でも営業減益になった。物流の2024年問題の追い風は、この会社ではまだ利益に出ていない。

親会社の住友倉庫が議決権の6割を持つ。少数株主にとっては、買い付けで報われる可能性と、経営が親の都合で動く懸念が同居する。10年の中立では、営業利益は名目で5割ほど伸びるが、物価の分を除けば実質で1割ほどの増加にとどまる。確率で重みを付けた本質価値は、今の時価総額を2割弱下回る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、遠州トラックは「手堅いが、化ける余地は小さい会社」である。まず守りを見る。自己資本比率は62%、純有利子負債は時価総額の1割で、財務の不安は小さい。親会社が6割を持つので、乗っ取られる心配もない。

次に、株主に残る利益を見る。トラックと倉庫は、毎年の更新投資が欠かせない。新車や新築の価格は物価で上がるのに、減価償却は取得時の値段のままなので、会計の利益は実力より見栄えがよい。実際に自由に使える現金は、純利益より薄いと考えるべきだ。

顧客の集中は気になる。大きな荷主に頼る物流会社は、荷主の方針ひとつで数量が動く。売上の4分の1が一社に依存し、その比率は下がってきたとはいえ、決定権はこの顧客にある。堀は立地にあるが、価格を決める力は弱い。

そのうえで値段を見ると、ROEが資本コストをわずかに上回る程度の会社に、帳簿より大きな値は付けにくい。今の値段は帳簿に近い。筆者は、安全域は薄いと見る。

何で稼ぐ会社か

売上500億円の7割強は輸送部門だ。トラックで企業の荷物を運ぶ仕事で、アマゾン向けのEC輸送が柱になる。東京・大阪の中間にある立地を生かした中継輸送、複数の荷主の荷物をまとめる共同配送、協力会社のネットワークも手がける。新東名の浜松サービスエリアに隣接する拠点も持つ。

アマゾン向けは輸送と倉庫にまたがり、売上の約24%を占める。残りの3割弱は倉庫部門で、保管、荷役、流通加工を担う。2026年1月には浜松市に新しいチルドセンター(低温の倉庫)が完成した。食品や日用品の荷主の需要を取り込む狙いで、今期の売上に寄与し始めている。不動産と太陽光発電による売電は、売上の0.3%にすぎない。

物流事業のセグメント利益は41億円で、そこから本社の管理費が約11億円引かれて、連結の営業利益は31億円になる。連結の従業員は約1,400人で、臨時雇用の約500人が加わる。

子会社は小笠運送、藤友物流サービス、遠州トラック関西の3社で、いずれも100%保有である。2020年に小笠運送を取得したのが最近の買収だ。倉庫や車両は借りて使う分も多く、年に約10億円の賃借料が固定費として発生する。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねできない強みは、立地と荷主との長い取引にある。東京と大阪を結ぶ東名沿いの拠点網は、中継輸送でドライバーの労働時間を守りながら長距離をつなぐのに向く。2024年問題でドライバーの労働時間が制限されたあとは、この立地の価値が上がるはずだ。

だが、その価値はまだ利益に表れていない。営業利益率は2021年3月期の7.9%から、2026年3月期の6.2%へ下がった。人件費と外注費の上昇を運賃へ移すのに、荷主との交渉に時間がかかっている。最大顧客のアマゾンは交渉力が強く、単価を押し返しにくい。

資本効率は悪くないが、伸びる要素は少ない。自己資本比率は前期に58%から62%へ上がり、利益の積み上げで財務は厚みを増した。ROEは過去10年の中央値で約10%、2026年3月期は9.1%だった。中期計画は8%以上を目標にしており、現状の維持を想定しているにすぎない。

政策保有株式は上場で82銘柄あるが、金額は小さく、縮減の方針も出ている。親会社が6割を握る構造から、独自に大胆な資本政策を取りにくい点が、この会社の弱みである。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

物流は、荷主の生産と消費に連動する数量と、人件費をどこまで運賃に移せるかで決まる。数量は人口減で実質ほぼ横ばいになりやすく、利益を左右するのは価格の転嫁力だ。

ドライバー不足は深刻だ。2025年度の不足は約20万人、有効求人倍率は2.5倍に近い。2024年3月に標準的な運賃が改定され、運賃水準は約8%上がった。荷待ち時間が2時間を超えると5割増の請求が可能になった。人手不足が運賃を押し上げる構図は、中堅の物流会社に追い風のはずだ。

ただし、追い風を受けられるのは、荷主に対して交渉力を持つ会社に限られる。EC物流は荷主の大手が支配的で、運賃の改定は進みにくい。遠州トラックの前期は、人件費と外注費の増加が営業原価を14億円押し上げ、増収でも減益だった。

競合は、全国網を持つ大手の特積み会社、EC専門の物流会社、同じ東名沿いの地場の運送会社だ。アマゾンは自社の配送網も拡大している。10年の中立では、数量は実質で微増、価格は人件費並みに上がるとみる。ただし利益率は大きくは変わらない。

EC物流の需要は、通販市場が伸びる限り数量を支える。ただし通販の荷物は小口で多頻度、積載効率が悪く、荷主は単価を抑えたがる。中堅の会社は大手のように全国で荷物をまとめにくく、単価の交渉で不利になりやすい。

資本政策と M&A

還元は配当性向30%以上を目安とする。2026年3月期の配当性向は31.8%だった。自社株買いの記載はなく、DOE(株主資本配当率)の目標もない。中期計画(2026〜2030年度)は営業収益610億円、営業利益40億円、ROE8%以上を掲げる。

投資は5年で330億円と、前期の設備投資29億円の2倍以上にあたる。物流拠点の新設、DX、車両の電動化などに使う。筆者は実績ベースで年45億円前後と見る。買収は、小笠運送のような小さな案件にとどまる見通しだ。

親会社は住友倉庫で、議決権の約61%を持つ。東証が親子上場の解消を求める流れの中で、完全子会社化の可能性は残る。ただし開示はなく、確率に反映するにとどめた。少数株主から見れば、買い付けの価格が本質価値を超えるかが焦点になる。

株主優待は3月末で、1,000株でクオカード(額面4千円)などを選べる。対象の株主は限られ、費用は年1億円に届かない。評価への影響は小さい。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

2024年問題で、運転士を確保できない会社は淘汰される。運転士の労働時間が制限され、荷物を運べる会社の数そのものが減っていく。東名沿いに拠点を持つ遠州トラックは、中継輸送で労働時間の制約を乗り越えられる数少ない会社だ。荷主から見れば、運んでくれる相手を失うほうが怖い。運賃は人件費の上昇を超えて上がり、利益率は6%台後半に戻る。

EC物流の拡大も続く。食品・日用品・家電の取扱いは堅調で、浜松のチルドセンターが新しい荷主を連れてくる。アマゾン向けが減っても、他の荷主が埋める。倉庫の売上は10年で倍に近づき、利益率の高い倉庫の比率が上がれば、会社全体の利益率も上がる。

さらに、会社は営業利益40億円、ROE8%以上、配当性向30%以上を掲げた。住友倉庫が親子上場を解消する際には、プレミアム付きの買い付けも期待できる。強気の筋書きでは、営業利益は70億円近くまで届く。

中継輸送は、東京と大阪の間で運転士が交代し、日帰りで往復できる仕組みだ。拘束時間が短くなるため、採用にも有利に働く。人手不足の局面では、運転士を確保できる会社が荷主から選ばれる。

慎重な見方

アマゾンがいちばんの危うさだ。売上の4分の1を一社に頼り、その額は2年で1割以上減った。この顧客が自社の配送網を広げれば、遠州トラックの仕事は静かに減る。代わりの荷主を見つけるには時間がかかり、その間も車両と人員の固定費は残る。

運賃の転嫁も進んでいない。前期は人件費と外注費が14億円増えたのに、営業利益は4%減った。物流の2024年問題の追い風は、荷主の大手には届かない。EC物流は価格の叩き合いになりやすく、単価は人件費の上昇に追いつかない。

資本効率にも制約がある。親会社が6割を握り、独自に大胆な資本政策を取りにくい。投資は5年で330億円と大きく、荷主が増えなければ減価償却が重くなる。ROEは9%から5%台へ下がり、資本コストを割り込む。この会社に、今の帳簿の水準を超える値を付ける根拠は乏しい。

2024年問題の恩恵は、荷主から見ればコスト増でもある。大手の荷主は複数の物流会社を競わせ、いちばん安い会社に仕事を回す。立地の優位は、価格競争の前では長く守れない。

どちらに重みを置いたか

強気の見方は、2024年問題と立地の優位を根拠にしているが、前期の減益がまだ転嫁の遅れを示している。慎重な見方のほうに具体的な証拠が多い。このため確率は中立に4割弱を置き、上は3割、下は3割強とやや下に寄せた。悲観は、アマゾンが自前の物流網に切り替える筋書きを1割とした。

下に寄せた最大の理由は、アマゾンの比率が下がっても、後継の荷主がまだ具体的に見えないことだ。営業利益40億円という目標も、過去5年の最高である32億円から大きく離れている。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 6,426 円480 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,152 円86 億円)。 今の値に割り戻すと 4,003 円299 億円、今との差 +28.3%、 期待の年率 +9.3%(資本コスト 7.2%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 11,699 円875 億円 1,819 円136 億円 +333.3% +15.8% 1,081 円81 億円
やや楽観 22% 9,268 円693 億円 1,454 円109 億円 +243.7% +13.1% 2,359 円176 億円
中立 38% 7,410 円554 億円 1,172 円88 億円 +175.1% +10.6% 3,261 円244 億円
やや悲観 22% 2,465 円184 億円 884 円66 億円 +7.3% +0.7% 737 円55 億円
悲観 10% 926 円69 億円 473 円35 億円 −55.2% −7.7% 140 円10 億円
加重平均100% 6,426 円480 億円1,152 円86 億円 +142.9% +9.3% 7,578 円567 億円

今の株価時価総額 3,120 円233 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.2% を下回るほど割高。

楽観 8% 楽観:立地の価値が運賃に出て、EC荷主が広がる 利益 51 億円 · PER 17.0 倍 · 株価時価総額 11,699 円875 億円

2024年問題で運転士を確保できない会社が退き、中継輸送を持つ遠州トラックに荷主が集まる。運賃は人件費の上昇を超えて上がり、輸送の営業利益率は8%台まで戻る。アマゾン向けが減っても、食品・日用品・家電の荷主が埋める。

倉庫部門は浜松のチルドセンターに続く拠点が増え、売上が10年で倍に近づく。利益率の高い倉庫の比率が上がるので、会社全体の営業利益率は過去12年の山(7.9%)に届く。

営業利益は70億円近くで、会社の中期計画の40億円(2030年度)を物価の分を含めて超える。ROEは10%に乗り、配当性向は38%まで上がる。

住友倉庫が親子上場を解消する際の買い付けも、この筋書きの延長にある。

  • 輸送(EC・食品・日用品などの幹線・配送):数量 690(稼働車両(台換算・推定))× 価格 8,575(1 台あたり売上(万円・名目))→ 売上 592 億円・営業利益 50 億円。台数1.15倍、単価1.40倍、利益率8.5%
  • 倉庫・不動産等:数量 377(倉庫の取扱い面積(千㎡・推定))× 価格 71(1 千㎡あたり売上(百万円・名目))→ 売上 268 億円・営業利益 34 億円。取扱い1.45倍×単価1.40倍、利益率12.5%

倍率:事業の純利益 51 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 11.3% が k 7.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.3%、10 年より先の名目の伸び g 3.7% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 17.0 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 17.0 倍。全体の PER 17.03 倍、時価総額 862 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:運賃の転嫁が進み、アマゾン以外の荷主も増える筋書きは、前期の減益を見る限り条件が重なる。親子上場の解消による買い付けの余地も、ここに含める。

やや楽観 22% やや楽観:中計どおり利益が積み上がる 利益 41 億円 · PER 16.2 倍 · 株価時価総額 9,268 円693 億円

中期計画に沿って、拠点の新設とEC荷主の増加が進む。運賃は人件費にほぼ追いつき、輸送の営業利益率は8%に乗る。アマゾン向けは横ばいから微減で、他の荷主が穴を埋める。

倉庫部門は10年で1.7倍に近づき、会社全体の営業利益は55億円台になる。ROEは9%に上がるが、自己資本が積み上がるため資本コストを超える幅は小さい。

配当性向は35%まで上がり、自社株買いも小さく入る。

中継輸送のネットワークが関西までつながり、東京と大阪を結ぶ長距離便が増える。取引先が増える分、一社への依存は薄まる。浜松のチルドセンターに続く拠点も、荷主の確保に合わせて増える。

  • 輸送(EC・食品・日用品などの幹線・配送):数量 648(稼働車両(台換算・推定))× 価格 8,391(1 台あたり売上(万円・名目))→ 売上 544 億円・営業利益 44 億円。台数1.08倍、単価1.37倍、利益率8.0%
  • 倉庫・不動産等:数量 338(倉庫の取扱い面積(千㎡・推定))× 価格 70(1 千㎡あたり売上(百万円・名目))→ 売上 235 億円・営業利益 28 億円。取扱い1.30倍×単価1.37倍、利益率11.8%

倍率:事業の純利益 41 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.1% が k 7.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.7%、10 年より先の名目の伸び g 3.7% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.2 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.2 倍。全体の PER 16.23 倍、時価総額 667 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中期計画の営業利益40億円は、前期の31億円からの増加が3割で、物流の数量と運賃の改定が続けば手が届く範囲にある。強気の手前までは現実に届くとして2割強を置いた。

中立 38% 中立:数量は微増、運賃は物価並みで利益率は6%台 利益 34 億円 · PER 15.4 倍 · 株価時価総額 7,410 円554 億円

数量は実質でわずかに伸びる。EC向けと新拠点が人口減を補うが、アマゾン向けは横ばいから微減と見る。運賃は物価並みの1.34倍まで上がり、輸送の営業利益率は7.5%に落ち着く。

倉庫部門は浜松のチルドセンターが寄与し、取扱いが2割増える。会社全体の営業利益は47億円ほどで、売上営業利益率は6.5%と、中期計画(2030年度に6.6%)にほぼ並ぶ。

減価償却は、今ある車両と倉庫は取得時の値段のまま続き、更新分だけ新しい高い値段で足される。10年後の償却は30億円ほどに増える。更新の投資は償却を上回り、年45億円前後の設備投資を借入に頼らず自前で賄える範囲に収まる。

還元は配当性向32%で、ROEは7.8%と資本コスト(8%)にわずかに届かない。

  • 輸送(EC・食品・日用品などの幹線・配送):数量 618(稼働車両(台換算・推定))× 価格 8,208(1 台あたり売上(万円・名目))→ 売上 507 億円・営業利益 38 億円。台数1.03倍、単価1.34倍(物価並み)、利益率7.5%
  • 倉庫・不動産等:数量 312(倉庫の取扱い面積(千㎡・推定))× 価格 68(1 千㎡あたり売上(百万円・名目))→ 売上 212 億円・営業利益 23 億円。取扱い1.20倍×単価1.34倍、利益率11.0%

倍率:事業の純利益 34 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.0% が k 7.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.1%、10 年より先の名目の伸び g 3.7% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.3 倍。全体の PER 15.35 倍、時価総額 519 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:数量は人口減で実質ほぼ横ばい、運賃は人件費の転嫁で物価並みに上がる。会社の今期予想(営業利益32億円)と中期計画の中間に収まる、最も現実に近い筋書きとして4割弱を置いた。

やや悲観 22% やや悲観:アマゾン向けが減り続け、転嫁も進まない 利益 20 億円 · PER 7.5 倍 · 株価時価総額 2,465 円184 億円

アマゾン向けが年々減り、代わりの荷主を見つけるのに時間がかかる。輸送の数量は5%減り、運賃は物価の上昇に届かない1.30倍にとどまる。輸送の営業利益率は6%まで下がる。

倉庫部門は拠点が増えても稼働が上がらず、利益率は9.5%に下がる。会社全体の営業利益は30億円弱で、今とほぼ同じ水準になる。物価で見れば実質で3割減だ。

ROEは5%まで下がり、資本コストを大きく下回る。投資が計画より増えれば、借入が増えて利払いが重くなる。配当性向32%は守るが、金額は小さい。

人手不足から協力会社への外注費も上がり、外注に頼る輸送の利益が削られる。年に約10億円の賃借料は、減る荷物に関係なく払い続ける。

  • 輸送(EC・食品・日用品などの幹線・配送):数量 570(稼働車両(台換算・推定))× 価格 7,963(1 台あたり売上(万円・名目))→ 売上 454 億円・営業利益 27 億円。台数0.95倍、単価1.30倍、利益率6.0%
  • 倉庫・不動産等:数量 273(倉庫の取扱い面積(千㎡・推定))× 価格 66(1 千㎡あたり売上(百万円・名目))→ 売上 180 億円・営業利益 17 億円。取扱い1.05倍×単価1.30倍、利益率9.5%

倍率:事業の ROE 5.2%(純利益÷自己資本)、k 7.25%。残る割合 1/2 で RONIC=k+1/2×(ROE−k)=6.6%、g 4% の正当化 PER は 9.9 倍。ROE が k を大きく下回るので、ためた利益に帳簿より低い値打ちしか認めず、上限の 7.6 割の 7.5 倍に置いた。

確率:アマゾン向けは2年で1割以上減り、人件費の転嫁も前期は進まなかった。この流れが続く筋書きは中立に次ぐ現実味があるとして2割強を置いた。

悲観 10% 悲観:アマゾンが自前の網に切り替え、固定費が残る 利益 3 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 926 円69 億円

アマゾンが物流を自社の網へ切り替え、輸送の数量が25%減る。運賃は人件費に追いつかず1.20倍にとどまる。車両と倉庫の賃借料は残るため、輸送の営業利益率は2.5%まで下がる。

倉庫部門も荷主の入れ替えで稼働が落ち、利益率は7%に下がる。本社の費用も物価で増えるため、会社全体の営業利益は4億円ほどに細る。

このとき価値を支えるのは稼ぐ力ではなく、持っている倉庫・土地・車両の処分価値だ。自己資本の3割程度にまで下がる。配当も大きく減らす。

車両を売って縮小しようにも、中古の値は低く、借りている倉庫の解約にも時間がかかる。立て直しには数年を要し、その間は赤字に近い状態が続く。

  • 輸送(EC・食品・日用品などの幹線・配送):数量 450(稼働車両(台換算・推定))× 価格 7,350(1 台あたり売上(万円・名目))→ 売上 331 億円・営業利益 8 億円。台数0.75倍、単価1.20倍、利益率2.5%
  • 倉庫・不動産等:数量 247(倉庫の取扱い面積(千㎡・推定))× 価格 61(1 千㎡あたり売上(百万円・名目))→ 売上 151 億円・営業利益 11 億円。取扱い0.95倍×単価1.20倍、利益率7.0%

倍率:今の自己資本247億円にPBR0.28倍を掛けた。稼ぐ力(純利益2.6億円÷k7.25%=約33億円)より、売れる資産の税後(floor_assets_oku)のほうが大きいので、後者を床にした。ためた利益は床に掛けない。EV÷営業利益は約22倍と高く見えるが、この筋書きは利益でなく処分価値で値を付けており、利益の倍率では測らない(営業利益4億円は谷の年)。

確率:アマゾンは自社の配送網を広げており、売上の4分の1を失う筋書きは起こりうる。その場合は車両と賃借料が残り、利益が一気に細る。ただし荷主は他にもいるので、確率は1割にとどめた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

輸送(EC・食品・日用品などの幹線・配送)

トラックによる企業間の輸送。アマゾン向けのEC輸送、中継輸送、共同配送を含む。

数量稼働車両(台換算・推定)価格1 台あたり売上(万円・名目)売上営業利益
今 2026/03 600 6,125 368 28
10 年後 中立 618 8,208 507 38

取り方:輸送部門の売上 367.5 億円(外注の協力会社分を含む)。車両数は資料により 520 台以上・650 台と食い違うため、600 台換算と置いた推定。1 台あたり約 6,100 万円は、外注を含めた売上を台数で割った値。営業利益は物流事業 41.1 億円の内訳が開示されないため、輸送を 7.5% の 27.5 億円と推定。

倉庫・不動産等

倉庫での保管・荷役・流通加工、不動産賃貸、太陽光。浜松のチルドセンターなど。

数量倉庫の取扱い面積(千㎡・推定)価格1 千㎡あたり売上(百万円・名目)売上営業利益
今 2026/03 260 51 132 14
10 年後 中立 312 68 212 23

取り方:倉庫部門の売上 130.3 億円とその他 1.7 億円の合計 132.0 億円。面積は開示がなく、26 万㎡と置いた推定(保管・荷役・流通加工を含めた 1 千㎡あたり約 5,000 万円)。営業利益は物流事業の残り(約 13.6 億円)にその他の 0.8 億円を足した 14.4 億円と推定(利益率 11%)。

リスクと懸念

アマゾン向けの依存と内製化

アマゾンジャパン向けは2026年3月期に118億円で、売上の23.7%を占める。前期の133億円から1割ほど減り、有報は「伸び悩んだ」と説明する。この顧客が自社の配送網を広げれば、取扱いは静かに減る。代わりの荷主を見つけるまで、車両と人員の固定費が残る。

人件費・外注費の転嫁の遅れ

前期は営業原価が14億円増え、増収でも営業利益が4%減った。ドライバー不足で賃金と外注費は物価を超えて上がるが、運賃への転嫁は荷主との交渉に左右される。EC物流は荷主の力が強く、改定が進みにくい。

親会社との関係

住友倉庫が議決権の約61%を持つ。親会社の方針で資本政策や投資先が決まり、少数株主の利益が後回しになる恐れがある。逆に、親子上場の解消で買い付けが出る可能性もあるが、開示はなく、価格が本質価値を超えるかは別の問題だ。

投資計画の負担

中期計画は5年で330億円の事業投資を掲げる。前期の設備投資29億円の2倍以上で、物流拠点の新設とDXが中心になる。荷主が増えなければ減価償却が重くなり、借入が増えれば利払いが利益を削る。

賃借料という固定の約束

倉庫建物と輸送用車両の賃借料は年に約10億円ある。需要が落ちても払い続ける固定費だ。新リース会計基準が2028年3月期から適用されると、リース負債が貸借対照表に載り、自己資本比率は見かけ上下がる。

ドライバーの確保

ドライバー不足は全国で約20万人にのぼる。協力会社の確保が難しくなれば、外注費の上昇か、断る仕事の増加につながる。2024年問題で労働時間が制限され、1人当たりの稼働は減った。

今後の分かれ目

営業利益率が6.5%を超えて定着したら
運賃の転嫁が進んだ証拠とみて、中立の利益率前提を上げ、やや楽観以上に重みを移す。
アマゾン向けの売上が100億円を割り込んだら
やや悲観・悲観の筋書きに重みを移す。代わりの荷主の取扱いが同時に増えているかを確かめる。
住友倉庫が完全子会社化の買い付けを発表したら
筋書きの外の上振れ。価格が本質価値を超えるかを別に確かめ、超える場合はその価格を上限にみる。
設備投資が年60億円を超え、借入が増え始めたら
投資計画の負担が重くなったとみて、中立の利益に利払いの増加を織り込み、やや悲観に重みを移す。
配当性向が35%を超え、自社株買いが始まったら
資本政策の変化とみて、楽観寄りに確率を上げてよい。
浜松のチルドセンターの稼働が計画を上回ったら
倉庫部門の取扱いと利益率の前提を上げる。食品・日用品の荷主が増えているかを確かめる。

見ておくもの

  • アマゾン向け売上の金額と構成比
  • 営業利益率と、人件費・外注費の増加率
  • 倉庫部門の取扱いと新拠点の稼働状況
  • 設備投資の額と借入金の残高
  • 配当性向の推移と自社株買いの有無
  • 住友倉庫の親子上場に関する開示

倍率と資本コストの決め方

今の株価や PER(10倍前後)は倍率の根拠にしていない。輸送と倉庫に分けて数量×価格で10年を積み、中立の ROE(7.8%)と資本コスト7.25%から、利益ベースの正当化 PER を出して、その上限の約8割に置いた。悲観の床は処分価値の税後で置き、過去の PBR の底からは置いていない。数量は実質、価格は名目(物価10年1.34倍)で、本社費は物価で増やし、減価償却は取得時の値段のまま続けて更新分だけ足した。賃借料(年約10億円)は固定費として悲観にも残した。10年後の数字は、今と同じ形(賃借料を営業費用に入れた形)でそろえている。新リース会計基準で営業利益は増え、純有利子負債は増える形に変わる。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 11.5→17.03 倍・やや楽観 PER 10.5→16.23 倍・中立 PER 10.5→15.35 倍)。

資本コスト 7.2% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(陸運業)の AI 分析

割安 SEMITEC6626 温度センサーのニッチ首位級で、時価総額の4割弱は現金。利益の質を割り引いても、今の値段は低い 本質価値との差 +101.7% · 10 年 割安(年 +13.9%) 割安 カンダホールディングス9059 トラックと国際物流で稼ぐ堅実な会社。純現金は時価総額の4分の1、大株主が議決権の3分の1を押さえる。10年で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +58.9% · 10 年 割安(年 +11.1%) 割安 ビーイングホールディングス9145 北陸発の生活物資専門 3PL。自己資本利益率は高いが顧客が偏る。それでも今の値段は割安とみる 本質価値との差 +56.5% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 株式会社ゼロ9028 新車を運ぶキャリアカーの最大手級。日産依存と新車需要の細りを織り込んでも、純現金込みの今の値段には安全域がある 本質価値との差 +52.5% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 ロジネットジャパン9027 札幌通運を核に鉄道とトラックを組み合わせる中堅の物流会社。運び手不足で値上げは通るが、人件費に食われて利益率は伸びにくい 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 九州旅客鉄道9142 九州の人口減は重いが、運賃改定と駅の不動産が利益を押し上げる。利払い増(年約100億円)と資本コスト 8.0% を引くと、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +28.4% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 ヒガシホールディングス9029 大手EC向け物流で稼ぎが倍増したが、1社への依存と過去最高の利益率が10年続く保証はない 本質価値との差 +27.2% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 山九9065 製鉄所の構内で根を張る機工事業は堅いが、薄利の物流が ROE を押さえる。期待リターンは資本コストを少し上回る程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 岡山県貨物運送9063 中国地方の路線便「オカケン」。帳簿の資産は厚いが、稼ぐ力は資本コストに遠く届かず、PBR0.3倍でも割安とは言えない 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 東急9005 渋谷という再現できない土地と、まだ人口が増える沿線を持つ民鉄。ただ重い借金の利払い増と資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割近く下回る 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 京福電気鉄道9049 嵐電のイメージで売るが、稼ぎは京都と関西の賃貸が柱。親会社が 43% を握り、配当は薄い 本質価値との差 +15.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 ハマキョウレックス9037 3PL の堅実な増益は本物だが、ROE が 9% 前後へ薄まる成長に安全域はない。名目で測ると今の値段はやや割高から適正の境目 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 セイノーホールディングス9076 路線トラックの値上げは定着し利益も伸びるが、ROE が資本コストをわずかに超える程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.2% · 10 年 やや割安(年 +7.2%) やや割安 SGホールディングス9143 2024年問題で宅配の運賃が物価より速く上がり、ROE 10% が続く。ただし資本コスト 7.75% を超える幅は小さく、今の値段はやや割高 本質価値との差 +13.1% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 鴻池運輸9025 請負の安定と堅い財務が強みだが、10 年後の ROE は資本コストにほぼ並ぶ。今の値段はおおむね妥当と筆者は見る 本質価値との差 +13.0% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アサガミ9311 大阪の倉庫・港湾物流と不動産賃貸。親会社が 5 割超を握り、還元は薄い。資産は厚いが、株主に届きにくい 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 AZ-COM丸和ホールディングス9090 アマゾン向けが売上の3分の1を占める薄利の成長株。成長は本物だが、顧客の偏りと薄い利益率を割り引くと今の値段は割安とは言えない 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) 適正 神姫バス9083 地方バスの黒字は万博が押し上げた山で、資本効率が資本コストに届かない以上、今の値段は少し高い 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 日本ロジテム9060 首都圏の倉庫とトラックとアマゾンのセンターで稼ぐ中堅の物流会社。薄い利益と重い借金を、持っている土地が支える。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +7.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 丸全昭和運輸9068 化学品・危険物の倉庫と 3PL で同業の倍の利益率を稼ぐ物流会社。厚い自己資本が ROE を押さえ、10 年の価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 西日本鉄道9031 福岡の再開発と国際物流で利益は名目で伸びるが、借金は増え金利も上がる。ROE は資本コスト 8.0% に届かず、値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +7.1% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 東海旅客鉄道9022 東海道新幹線の独占は強い堀だが、リニアの負担と利払いの増加、資本コスト 7.0% を引くと、今の値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +5.2% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 京阪ホールディングス9045 京都と大阪を結ぶ沿線と不動産の含み益は本物だが、利益は万博と用地分譲で膨らんだピーク。利払いが増え、ROE は資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 南総通運9034 千葉の倉庫と運送の会社。倉庫が利益の半分強を稼ぐが、ROE が資本コストに届かず、10 年の価値はやや割高に出る。 本質価値との差 +2.8% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 北海道中央バス9085 時価総額の9割近い純現金を抱えるが、現金は株主に戻りにくく稼ぐ力も低いので、今の値段は高い 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 阪急阪神ホールディングス9042 梅田の再開発と運賃改定で利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いで ROE は資本コスト 7.5% に届かない。今の値段は 3 割弱のやや割高に出る 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 SBSホールディングス2384 不動産の売却益が営業利益の 4 割を占め、本業の物流は薄利のまま。利益の質を割り引くと、買収で伸びても今の値段は割高 本質価値との差 −9.4% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 日本石油輸送9074 現金と保有株は厚いが、リースと一社依存が重い。石油の細りと人件費が稼ぎを削る 本質価値との差 −12.4% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ヤマトホールディングス9064 宅急便の値上げは効くが稼ぐ力はまだ薄い。再建が中立どおり進んでも、資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、安全域はない 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 サカイ引越センター9039 引越は件数が頭打ちで、人の確保が利益を削る。純現金は厚いが、ROEが資本コストを上回れず、やや割高と見る 本質価値との差 −12.9% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 東武鉄道9001 スカイツリーとホテルが運輸の減益を補うが、借り換えの利払いと資本コスト 8.0% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −13.0% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 京王電鉄9008 新宿を軸に営業利益は物価並みに伸びるが、借り換えの利払いが純利益を押さえる。k 7.5% で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 相鉄ホールディングス9003 ホテルの万博特需と新横浜線の直通で利益は過去最高だが、借金が営業利益の 10 倍と重い。利払い増で ROE は資本コストに届かず、今の値段は 4 割弱ほど割高に出る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 株式会社NANKAI9044 空港線とインバウンドは強いが、重い借金と大型投資で資本コストに届かない。値段は 3 割ほど割高に出る 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 西日本旅客鉄道9021 山陽新幹線と近畿の独占に運賃改定とうめきたの床が乗るが、借入を増やす計画の利払いと資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 東日本旅客鉄道9020 新幹線と首都圏の独占は強いが、4.9 兆円の借金の利払い増と資本コスト 7.5% を引くと、本質価値は今の値段を 4 割近く下回る 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 京成電鉄9009 京成電鉄は成田空港の増強とオリエンタルランド持分が核だが、借金が膨らむ局面と資本コスト 7.75% を踏まえると、今の値付けは割高と見る 本質価値との差 −29.6% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 東京地下鉄(東京メトロ)9023 鉄道だけで稼ぐ日本最大級の地下鉄。国・都の保有株売却と新線建設が焦点で、資本コスト 7.25% を ROE が下回り、今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 センコン物流9051 宮城の倉庫が稼ぎ頭、売上の半分は埼玉のホンダ販売店。借入が時価総額に迫り、ROE は資本コストに届かないので、今の値段は高い 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 近鉄グループホールディングス9041 営業利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いが利益を削り、株主の取り分は増えない。資本コスト 8.5% を踏まえると、今の値段は割高 本質価値との差 −35.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 大宝運輸9040 地場の堅い運送会社だが、薄い稼ぎに対して積み上がった資本が重く、今の値段は安全域に乏しい 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 山陽電気鉄道9052 姫路駅前の不動産が利益を支えるが、運賃は上限に達し、借り換えの利払いで ROE は資本コストを大きく下回る。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 第一交通産業9035 タクシーは赤字、稼ぎ頭は不動産。借金が重く、金利が上がるほど株主の取り分が細る 本質価値との差 −38.9% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 東部ネットワーク9036 横浜の飲料・セメント・産業ガスの運送会社。資産は厚いが、運送の稼ぎは細く、ROE 2% では帳簿の価値を株主に届けられない 本質価値との差 −39.6% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 神奈川中央交通9081 運賃は上がるが、運転士の賃金と借り換えの利払いが先に増え、ROE は資本コスト 9.0% に届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −40.8% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 新潟交通9017 新潟のバスと万代シテイを営む地域の顔。不動産が稼ぐが、重い借金の利払いが金利の上昇で利益を削る 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 センコーグループホールディングス9069 3PL と M&A で稼ぐ総合物流の大手。借金が重く利益率も薄いため、利益で測ると今の値段は割高に出る 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ニッコンホールディングス9072 ホンダ系の完成車輸送と倉庫・梱包で堅実に稼ぐが、利益に対して値段が先走り、10年で測っても大幅な割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 小田急電鉄9007 新宿西口の大型開発は実るが、借金の利息が利益を削る。資本コスト 8.25% を ROE が下回り、今の値段は 3 割半ば割高に出る 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 富士急行9010 富士山麓の鉄道とハイランドで過去最高益を稼ぐが、10 年後の利益に見合う値段は今の半分以下に出る 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 タカセ9087 アニメ商品の通販物流に活路を得た老舗の倉庫会社。利幅は細く、資本コストに届かないので値段は割高 本質価値との差 −45.3% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 秩父鉄道9012 石灰石の貨物と長瀞の観光で黒字に戻したが、更新投資と借金の利払いが利益を食い、株主に残る価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 福山通運9075 特積みの老舗。利益は戻り始めたが、資本効率が低く、10 年の積み上げでは今の値段は大きく割高 本質価値との差 −46.0% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 広島電鉄9033 電車とバスは補助金を足してやっと収支が合い、利益を支えるのは広島の不動産。借り換えで利払いが3倍に増え、ROE は資本コストに届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 名古屋鉄道9048 名駅の再開発が止まり、運送は赤字、借金は重い。利益は名目で戻っても、金利が資本コストへの到達を阻む。今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 京浜急行電鉄9006 品川・高輪の再開発で名目の利益は伸びるが、重い借金と投資負担で ROE は資本コスト 8.25% に届かない。値段は織り込み過ぎと見る 本質価値との差 −51.1% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 NIPPON EXPRESSホールディングス9147 国内の運賃上げは追い風だが、海外フォワーディングの薄い利益率では ROE は資本コスト 8.5% を下回る。名目で測り直しても今の値段は割高 本質価値との差 −54.7% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 西武ホールディングス9024 運営だけの稼ぐ力は資本コスト 8.5% に届かず、資産を売る経営に移っても、今の値段は 7 割近い割高に出る 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 京極運輸商事9073 ENEOS が 35% を持つタンクローリーとドラム缶の会社。石油の量は細り、利益率は 2% に届かない 本質価値との差 −65.0% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 神戸電鉄9046 借金が EBITDA の 11 倍と重く、借り換えで利払いが倍に膨らむ。運賃改定で営業利益が増えても株主に残る利益は細り、計算では大きな割高になる 本質価値との差 −65.8% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 大和自動車交通9082 都内の土地と銀座の再開発は魅力だが、タクシーの稼ぎは薄く借金も重い。今の値段は資産の期待を先取りしている 本質価値との差 −69.9% · 10 年 割高(年 −3.7%)

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読んだ資料

  1. 遠州トラック 有価証券報告書 FY2026(要約)
  2. 遠州トラック 中期経営計画(2026〜2030年度)
  3. 遠州トラック 主要販売先の推移

分析日 2026-10-16