株譜
AI 銘柄分析 · 陸運業 · 試作

東部ネットワーク 9036

横浜の飲料・セメント・産業ガスの運送会社。資産は厚いが、運送の稼ぎは細く、ROE 2% では帳簿の価値を株主に届けられない

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)678 円37 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,121 円61 億円差 −39.6%
10 年後から見ると 割高 価値 678 円37 億円 · 差 −39.6% · 期待の年率 +2.0%
期待の年率リターン(10 年)+2.0%資本コスト比 −6.5 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

東部ネットワークは、横浜を拠点に清涼飲料、セメント、産業ガスなどを大型のトレーラーで運ぶ運送会社だ。横浜駅の近くに賃貸のビルも持つ。筆者の結論は「割高」で、理由は ROE が 2% 前後しかないことに尽きる。

帳簿の上では資産は厚い。自己資本は 209 億円で、時価総額の 3 倍を超える。現金と預金は 43 億円、持ち合いの株は 30 億円、賃貸のビルの時価は 98 億円ある。だが、その資産が生む利益は小さく、株主に返る道筋も細い。

本業の運送は、飲料の荷主の物流の合理化で量が減り続けている。不採算の路線を見直して利益は戻りつつあるが、全社の営業利益は 3 億円前後にすぎない。本社の費用を引くと、ビルの賃料がなければ赤字に近い。

10 年後の営業利益は 4 億円前後とみる。自社株買いを続ける姿勢は評価できるが、資産を売って株主に返す計画はない。少数株主にとって、帳簿の価値は手の届かない価値だ。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、東部ネットワークは「資産は厚いが、オーナーとして持ちたくなる事業ではない」。

運送の事業に堀は乏しい。飲料の荷主は強く、量は減り続ける。特殊な貨物には強みがあるが、全体を変えるほど大きくない。10 年後も会社は残るが、今より強くなっているとは考えにくい。

資産の価値は本物だ。現金、持ち合いの株、横浜のビルを合わせれば、時価総額を大きく上回る。だが、経営がそれを売って株主に返さない限り、少数株主には届かない。ROE が 2% の会社に資本を寝かせ続ければ、株主の価値は物価に負けて目減りする。

筆者は、自社株買いを続ける姿勢を評価しつつも、今の還元の規模では資産の重さは解消しないと見る。資産を売る計画が数字で出るまでは、帳簿どおりの値段は払えない。オーナー利益も、車両の更新を引けば純利益より小さい。

何で稼ぐ会社か

事業は 3 つに分かれる。いちばん大きいのは貨物自動車の運送で、売上 92 億円、売上の 9 割を占める。清涼飲料とびんの容器、石油、セメント、化成品、パレットを大型のトレーラーで運ぶ。荷役と保管、荷主の倉庫を預かる 3PL も手がける。

運送の中でも、セメントやケミカル、産業ガスのような特殊な貨物は、専用の車両と資格を持つ運転手が要る。新しい会社がすぐには入れない分野で、利益率も比較的高い。会社は九州と北海道で、半導体の工場向けの産業ガスの保管と輸送の体制を作っている。

2 つ目は不動産の賃貸で、売上 6.6 億円、利益 4.1 億円。横浜の東部ヨコハマビルなどを貸し、満床が続いている。売上は全体の 1 割に満たないが、利益は全社でいちばん大きい。賃貸のビルの時価は 98 億円で、帳簿の 69 億円を約 30 億円上回る。

3 つ目は自動車の整備で、売上 2.5 億円。整備士が足りず、仕事を受けきれていない。2026 年 12 月には整備の福興商会を買う。

セグメントの利益の合計は 8.4 億円あるが、本社の費用が約 5.7 億円かかり、全社の営業利益は 2.7 億円にとどまる。

優良さと弱いところ

優良さは低い。飲料の輸送は荷主が強く、運賃の交渉では押されがちだ。荷主の物流の合理化で仕事が減っても、こちらから値段を決める力はない。売上は 10 年で約 2 割減った。

強みがあるとすれば、特殊な貨物の輸送だ。セメントや化成品、産業ガスは、専用の車両と資格がないと運べない。不採算の路線を整理した 2026 年 3 月期、運送の利益は倍に増えた。経営に立て直す力はある。

もう一つの強みは横浜のビルだ。満床で安定した賃料を生み、本社の費用をまかなっている。

資本効率は極めて低い。ROE は過去 10 年の中央値で 2% 台で、資本コストの 4 分の 1 にも届かない。自己資本が厚すぎ、その多くが現金と持ち合いの株とビルとして眠っている。経営は自社株買いで少しずつ返し始めたが、資本の重さに比べれば規模はまだ小さい。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

運送業界は、運ぶ人が減り、運賃が上がる局面にある。2024 年 4 月から運転手の残業に上限ができ、国は「標準的な運賃」を引き上げた。特殊な貨物を運べる会社の交渉力は強まった。

ただ、飲料の輸送は別の流れの中にある。清涼飲料の大手は、物流の子会社をまとめ、配送の拠点を減らしている。びんの容器の回収もペットボトルへの切り替えで細る。飲料の荷主に頼る運送会社は、運賃が上がっても量が減る。

セメントは公共工事と建設に連動し、国内の需要は長く減ってきた。一方で、産業ガスは半導体の工場の新設で伸びる。九州の熊本や北海道の千歳では、大型の工場が動き始めた。こうした特殊な輸送は、新しい会社が入りにくく、値上げも通りやすい。

業界は再編が続く。大手の物流会社は中小の運送会社を買い、運転手と車両を確保しようとしている。東部ネットワークも、テーエス運輸や魚津運輸を買い、2026 年に福興商会を買う。小さな買収を重ねて量を保つ形だ。

筆者は、10 年で運送の量は 1 割減り、運賃は物価並みに上がると見る。特殊な輸送の伸びが、飲料の縮みをどこまで埋めるかが分かれ目になる。

資本政策と M&A

配当は安定配当で、2026 年 3 月期は増配し、性向は 4 割弱だった。自社株買いも 2025 年に続き 2026 年も実施している。還元の姿勢は前向きだ。

ただし、資産の使い方は変わっていない。現金 43 億円、持ち合いの株 30 億円、賃貸のビルは手元に残したままだ。2026 年 3 月期に株の一部を売ったが、規模は小さい。

大株主の筆頭は個人で 25%、2 位以下に丸全昭和運輸やアサガミなど取引のある物流会社が並ぶ。持ち合いの色が濃く、TOB で買われる筋書きは、筆頭株主が応じない限り考えにくい。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

時価総額は自己資本の 3 分の 1 にすぎない。現金と持ち合いの株だけで時価総額に迫り、横浜のビルの時価はそれとは別に 98 億円ある。資産の裏づけはこれ以上ないほど厚い。

事業も底を打った。不採算の路線を見直し、2026 年 3 月期の運送の利益は倍になった。特殊な貨物の輸送は専門の運転手と車両が要り、値上げが通る。九州と北海道では、半導体の工場向けの産業ガスの輸送が始まった。

還元にも動き出した。2025 年と 2026 年に自社株買いを行い、配当も増やした。2026 年 3 月期には持ち合いの株も一部売った。資本の効率を上げる流れが続けば、資産の価値は少しずつ株主に戻る。

運転手の不足で運賃は上がり、小さな運送会社には買収の話も来る。資産の厚い会社は、買う側からも魅力に映る。

横浜のビルは満床で、賃料は物価とともに上がる。建物の償却は建てた時の値段のままなので、賃料が上がるほど利益は厚くなる。底堅い稼ぎが、運送の波を下から支える。

慎重な見方

飲料の輸送は、荷主の合理化で量が減り続けている。2026 年 3 月期も主要な荷主の仕事が想定以上に減った。売上は 10 年で 2 割縮み、会社が掲げた中計の目標も 2026 年 5 月に修正した。

本業の稼ぎは薄い。全社の営業利益 2.7 億円のうち、ビルの賃料が 4.1 億円を稼ぎ、運送と本社の費用を支えている。賃料がなければ、運送会社としてはほぼ赤字だ。

資産は厚いが、売る計画はない。持ち合いの株は取引先の株で、売れば取引に響く。ビルは本社の機能と一体で、手放す理由がない。現金も、買収と設備の更新に回る。

ROE が 2% の会社が資本を抱え続ければ、株主の価値は年 3% の物価に負けて目減りする。帳簿の価値は、少数株主には手の届かない価値だ。

運転手の高齢化も重い。社員の平均年齢は 54 歳に近く、1 年で 41 人が減った。人が集まらなければ、伸びる仕事も受けられない。賃金を上げれば利益が消える。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方に分がある。資産が厚いのは事実だが、経営がそれを株主に返す計画を示していない以上、少数株主の価値にはならない。運送の立て直しは本物でも、規模は小さい。

確率は中立を 4 割弱とし、飲料の荷主が離れるやや悲観を 23% と厚めにした。現金と持ち合い株の売れる値段を悲観側の床に置いた。資産を売る計画が出れば、見方は大きく変わる。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 1,057 円58 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 316 円17 億円)。 今の値に割り戻すと 678 円37 億円、今との差 −39.6%、 期待の年率 +2.0%(資本コスト 8.5%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 7% 1,903 円104 億円 549 円30 億円 +118.8% +8.1% 172 円9 億円
やや楽観 20% 1,451 円79 億円 439 円24 億円 +68.7% +5.4% 378 円21 億円
中立 38% 1,107 円61 億円 348 円19 億円 +29.8% +2.6% 553 円30 億円
やや悲観 23% 697 円38 億円 220 円12 億円 −18.2% −2.0% 211 円12 億円
悲観 12% 439 円24 億円 55 円3 億円 −55.9% −7.9% 59 円3 億円
加重平均100% 1,057 円58 億円316 円17 億円 +22.5% +2.0% 1,373 円75 億円

今の株価時価総額 1,121 円61 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 7% 産業ガスと M&A で中計の 2034 年目標に届く 利益 8 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 1,903 円104 億円

半導体の工場向けの産業ガスの保管と輸送が、九州と北海道で育つ。ケミカルやセメントのような特殊な貨物は、専門の運転手と車両が要るため、値上げが通る。飲料の輸送の落ち込みは、この特殊な貨物の伸びで埋まる。

グループに入れたテーエス運輸や魚津運輸、2026 年に買う福興商会がうまく噛み合い、輸送の量は 1.1 倍になる。運賃は運転手の不足を背景に物価を上回って上がる。

横浜のビルの賃料も物価以上に上がる。全社の営業利益は 9 億円台に届き、会社の 2034 年の目標を達成する。それでも ROE は 4% に届かず、資本の重さは残る。

  • 貨物自動車運送:数量 440(稼働する車両(台、推定))× 価格 0.32(1 台あたりの年の売上(億円、名目))→ 売上 141 億円・営業利益 9 億円。数量 440.0 × 価格 0.3206、営業利益率 6.0%
  • 不動産賃貸:数量 63.0(貸している面積(千平方メートル、推定))× 価格 0.15(千平方メートルあたりの年の賃料(億円、名目))→ 売上 10 億円・営業利益 7 億円。数量 63.0 × 価格 0.1511、営業利益率 70.0%
  • その他(自動車整備):数量 6,500(整備の台数(台、推定))× 価格 0.00(1 台あたりの整備売上(億円、名目))→ 売上 4 億円・営業利益 1 億円。数量 6500.0 × 価格 0.0007、営業利益率 30.0%

倍率:事業の純利益 7 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 3.6% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)19 億円。全体の PER 11.76 倍、時価総額 104 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:会社の 2034 年 3 月期の目標(営業利益 9 億円)に届く筋書き。直近の営業利益は 2.7 億円で、過去 10 年で営業利益が 7 億円を超えた年は無いため 7% にとどめた。

やや楽観 20% 特殊な輸送と賃料で、利益が倍になる 利益 6 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 1,451 円79 億円

不採算の路線と荷主を見直した効果が続き、輸送の利益率は 5% に上がる。飲料の輸送は減るが、産業ガスやケミカルの輸送が伸び、全体の量は今と同じを保つ。

運賃は人件費の上昇を転嫁して 1.37 倍になる。横浜のビルは満床が続き、賃料は物価並みに上がる。建物の償却は建てた時の値段のままなので、賃貸の利益率は少し上がる。

全社の営業利益は 6 億円台になり、今の倍を超える。還元は配当と自社株買いで利益の 6 割を続ける。整備の事業も福興商会を加えて広がり、グループの車両の整備を内製できるようになる。資本の重さは残るが、利益は着実に積み上がる。

  • 貨物自動車運送:数量 400(稼働する車両(台、推定))× 価格 0.31(1 台あたりの年の売上(億円、名目))→ 売上 126 億円・営業利益 6 億円。数量 400.0 × 価格 0.3137、営業利益率 5.0%
  • 不動産賃貸:数量 60.0(貸している面積(千平方メートル、推定))× 価格 0.15(千平方メートルあたりの年の賃料(億円、名目))→ 売上 9 億円・営業利益 6 億円。数量 60.0 × 価格 0.1489、営業利益率 68.0%
  • その他(自動車整備):数量 6,000(整備の台数(台、推定))× 価格 0.00(1 台あたりの整備売上(億円、名目))→ 売上 4 億円・営業利益 1 億円。数量 6000.0 × 価格 0.0007、営業利益率 29.0%

倍率:事業の純利益 5 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 2.6% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)19 億円。全体の PER 11.76 倍、時価総額 79 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:不採算の路線を見直した効果で、2026 年 3 月期の輸送の利益は倍増した。この立て直しが続く筋書きとして 2 割を置いた。

中立 38% 飲料は細り、賃料が支える 利益 4 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 1,107 円61 億円

10 年後の東部ネットワークは、横浜の小さな運送会社と、賃貸ビルの家主を兼ねた会社のまま残る。飲料の輸送は、荷主の物流の合理化と、びんの容器の減少で 1 割縮む。産業ガスやケミカルの輸送が伸びても、全体の量は 0.9 倍にとどまる。

運賃は人件費に合わせて上がり、10 年で 1.34 倍。輸送の利益率は 4% 台前半で、今より少し良い程度だ。賃貸は満床が続き、賃料は物価並みに上がる。トラックとビルの償却は取得した時の値段のままで、更新した分だけ新しい値段になる。

本社の費用も物価で増え、全社の営業利益は 4 億円前後にとどまる。純利益は、政策保有株の配当と現金の利息に支えられる。

  • 貨物自動車運送:数量 360(稼働する車両(台、推定))× 価格 0.31(1 台あたりの年の売上(億円、名目))→ 売上 111 億円・営業利益 5 億円。数量 360.0 × 価格 0.3069、営業利益率 4.2%
  • 不動産賃貸:数量 60.0(貸している面積(千平方メートル、推定))× 価格 0.15(千平方メートルあたりの年の賃料(億円、名目))→ 売上 9 億円・営業利益 6 億円。数量 60.0 × 価格 0.1467、営業利益率 66.0%
  • その他(自動車整備):数量 5,500(整備の台数(台、推定))× 価格 0.00(1 台あたりの整備売上(億円、名目))→ 売上 4 億円・営業利益 1 億円。数量 5500.0 × 価格 0.0007、営業利益率 28.0%

倍率:事業の純利益 4 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 1.8% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)19 億円。全体の PER 11.76 倍、時価総額 60 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:飲料の輸送の縮みと、特殊な輸送と賃料の安定が釣り合う真ん中の筋書き。2026 年 5 月に中計の目標を引き下げた事実も踏まえ、会社の 2034 年の目標の半分程度に置いた。

やや悲観 23% 飲料の荷主が離れ、輸送が赤字に近づく 利益 1 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 697 円38 億円

飲料の荷主が物流を合理化し、自社の物流子会社や大手の物流会社に仕事を寄せる。輸送の量は 2 割減り、運賃も物価に届かない。輸送の利益率は 2.5% に落ちる。

横浜のビルの一部でテナントが抜け、賃料は物価を下回る。本社の費用は物価で増え、全社の営業利益は 0 に近づく。純利益は政策保有株の配当と現金の利息だけで支えられる。

経営は自社株買いを続けるが、事業の稼ぐ力は細り、株主に残る価値は手元の現金と持ち合い株に近づく。ビルの賃料は残るが、本社の費用と運送の不振を埋めるのに消える。配当も細り、還元は自社株買いの惰性だけになる。

  • 貨物自動車運送:数量 320(稼働する車両(台、推定))× 価格 0.29(1 台あたりの年の売上(億円、名目))→ 売上 94 億円・営業利益 2 億円。数量 320.0 × 価格 0.2931、営業利益率 2.5%
  • 不動産賃貸:数量 57.0(貸している面積(千平方メートル、推定))× 価格 0.14(千平方メートルあたりの年の賃料(億円、名目))→ 売上 8 億円・営業利益 5 億円。数量 57.0 × 価格 0.1369、営業利益率 60.0%
  • その他(自動車整備):数量 5,000(整備の台数(台、推定))× 価格 0.00(1 台あたりの整備売上(億円、名目))→ 売上 3 億円・営業利益 1 億円。数量 5000.0 × 価格 0.0007、営業利益率 22.0%

倍率:稼ぐ力では値が付かないため、純現金と政策保有株の売れる値段を床とし、今の自己資本 209 億円に掛けて PBR 0.18 倍とした。

確率:2026 年 3 月期の飲料の輸送は、主要な荷主の物流の合理化で想定以上に減った。この流れが続く形は十分ありうるので、23% と厚めに置いた。

悲観 12% 輸送の柱が崩れ、持ち合いと現金だけが残る 利益 −2 億円 · PBR 0.1 倍 · 株価時価総額 439 円24 億円

飲料の輸送は大口の荷主を失い、セメントの輸送も公共工事の減少で細る。運転手は集まらず、輸送の量は 3 割減り、輸送は赤字になる。全社の営業利益も赤字に沈む。

横浜のビルの賃料は残るが、本社の費用と輸送の赤字を埋めきれない。現金は赤字と設備の更新で半分に減る。

会社は清算されないので、株主の手元に残るのは、目減りした現金と、売りにくい持ち合い株の価値の一部だけだ。創業家が 4 分の 1 を持ち、資産を売って株主に返す道筋は見えない。値段は帳簿の 1 割程度まで沈む。整備の事業も人手不足で縮み、グループは賃貸のビルの家主に近い姿になる。

  • 貨物自動車運送:数量 280(稼働する車両(台、推定))× 価格 0.28(1 台あたりの年の売上(億円、名目))→ 売上 78 億円・営業利益 0 億円。数量 280.0 × 価格 0.2794、営業利益率 0.0%
  • 不動産賃貸:数量 51.0(貸している面積(千平方メートル、推定))× 価格 0.13(千平方メートルあたりの年の賃料(億円、名目))→ 売上 6 億円・営業利益 3 億円。数量 51.0 × 価格 0.1259、営業利益率 50.0%
  • その他(自動車整備):数量 4,500(整備の台数(台、推定))× 価格 0.00(1 台あたりの整備売上(億円、名目))→ 売上 3 億円・営業利益 0 億円。数量 4500.0 × 価格 0.0006、営業利益率 15.0%

倍率:赤字で稼ぐ力では値が付かないため、目減りした現金と政策保有株の売れる値段を床とし、今の自己資本 209 億円に掛けて PBR 0.115 倍とした。

確率:飲料とセメントの輸送が構造的に縮み、輸送が赤字に沈む負け筋。賃料という底があるため全面的な崩れとは見ず、12% とした。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

貨物自動車運送

清涼飲料・びん容器、石油、セメント・化成品、産業ガス、パレットの輸送と、荷役・保管・3PL。

数量稼働する車両(台、推定)価格1 台あたりの年の売上(億円、名目)売上営業利益
今 2026/03 400 0.23 92 3
10 年後 中立 360 0.31 111 5

取り方:車両の台数は開示が無く、売上 91.7 億円を 1 台あたり年 2,290 万円で割った推定(運転手 約 330 人と協力会社の車両から)。利益は開示値。数量は飲料の縮みと特殊な輸送の伸びで中立 0.9 倍、運賃は物価並みの 1.34 倍。トラックの償却は取得時の値段のままなので、利益率は 3.8% から 4.2% に少し上げた。

不動産賃貸

横浜の東部ヨコハマビルなどの賃貸オフィスと物流センター。

数量貸している面積(千平方メートル、推定)価格千平方メートルあたりの年の賃料(億円、名目)売上営業利益
今 2026/03 60.0 0.11 7 4
10 年後 中立 60.0 0.15 9 6

取り方:面積は開示が無く、売上 6.57 億円を千平方メートルあたり年 0.11 億円で割った推定。利益は開示値。満床なので数量は 1.0 倍、賃料は物価並み。費用 2.4 億円のうち償却(推定 約 1.3 億円)は建てた時の値段のまま増えず、10 年後も 1.3〜1.5 億円とみて、利益率は 63% から 66% に上げた。

その他(自動車整備)

トラックなどの車両整備。2026 年 12 月に福興商会を買う。

数量整備の台数(台、推定)価格1 台あたりの整備売上(億円、名目)売上営業利益
今 2026/03 5,000 0.00 3 1
10 年後 中立 5,500 0.00 4 1

取り方:整備の台数は開示が無く、売上 2.54 億円を 1 台あたり 0.0005 億円で割った推定。利益は開示値。福興商会の買収で中立 1.1 倍。

リスクと懸念

飲料の荷主の合理化

清涼飲料の大手は物流をまとめ、配送の拠点を減らしている。2026 年 3 月期も主要な荷主の仕事が想定以上に減った。運送の売上の大きな部分が、荷主の判断ひとつで消えうる。

資産が株主に戻らない

現金 43 億円、持ち合いの株 30 億円、時価 98 億円のビルを抱えるが、売って返す計画はない。ROE は 2% 前後で、資本を寝かせるほど株主の価値は目減りする。

本社の費用の重さ

セグメントの利益 8.4 億円に対し、本社の費用が約 5.7 億円かかる。物価とともに本社の費用が増えれば、売上が伸びない限り利益は残らない。

運転手と整備士の不足

特殊な貨物を運ぶには資格を持つ運転手が要る。人が集まらなければ、伸びる産業ガスの仕事も受けきれない。整備の事業はすでに整備士の不足で仕事を断っている。

設備の更新の費用

大型のトレーラーとビルの更新には、建築費と車両の値上がりで今より多くのお金が要る。償却より多い分は現金が出ていき、還元の余力を削る。

今後の分かれ目

持ち合いの株やビルを売る計画を数字で出す
資産の一部を余った資産として足し、評価を大きく上げる。
産業ガスの輸送の売上が 10 億円を超える
特殊な輸送が柱に育ったとみて、やや楽観に寄る。
飲料の主要な荷主の取引が大きく減る
やや悲観の筋書きに入り、評価を下げる。
同業の大手が TOB を仕掛ける
資産に値段が付き、株主には大きな上振れになる。筆頭株主の判断次第だ。
自社株買いを毎年続け、規模を広げる
現金の戻り方を 1.0 に近づけて見直す。

見ておくもの

  • 運送の売上と利益率
  • 飲料の荷主の取扱量
  • 産業ガスの輸送の立ち上がり
  • 自社株買いと政策保有株の売却の規模
  • 中計の修正後の目標の進み

倍率と資本コストの決め方

倍率は k 8.5%(基本 7.5% + quality 1.25%)と事業の ROE から置いた。ROE が k を大きく下回るので PER の上限は 1÷k の 11.4 倍で、中立は賃料の安定を踏まえて 9.1 倍とした。賃料と持ち合い株の配当は利益に残し、ビルと株の価値は別に足していない(二重を避ける)。余った現金 25 億円だけ分けた。今の PBR から倍率は置いていない。新リース会計基準の変化は小さい。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 10.5→11.76 倍・やや楽観 PER 9.8→11.76 倍・中立 PER 9.1→11.76 倍)。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% + quality 1.25%。ロジネットジャパン(+0.5%)より、荷主への値決め力の弱さと飲料の構造的な縮みの分だけ高い。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.75% → 8.50%。

同じ業種(陸運業)の AI 分析

割安 SEMITEC6626 温度センサーのニッチ首位級で、時価総額の4割弱は現金。利益の質を割り引いても、今の値段は低い 本質価値との差 +101.7% · 10 年 割安(年 +13.9%) 割安 カンダホールディングス9059 トラックと国際物流で稼ぐ堅実な会社。純現金は時価総額の4分の1、大株主が議決権の3分の1を押さえる。10年で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +58.9% · 10 年 割安(年 +11.1%) 割安 ビーイングホールディングス9145 北陸発の生活物資専門 3PL。自己資本利益率は高いが顧客が偏る。それでも今の値段は割安とみる 本質価値との差 +56.5% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 株式会社ゼロ9028 新車を運ぶキャリアカーの最大手級。日産依存と新車需要の細りを織り込んでも、純現金込みの今の値段には安全域がある 本質価値との差 +52.5% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 ロジネットジャパン9027 札幌通運を核に鉄道とトラックを組み合わせる中堅の物流会社。運び手不足で値上げは通るが、人件費に食われて利益率は伸びにくい 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 九州旅客鉄道9142 九州の人口減は重いが、運賃改定と駅の不動産が利益を押し上げる。利払い増(年約100億円)と資本コスト 8.0% を引くと、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +28.4% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 遠州トラック9057 東名の真ん中に拠点を構える堅実な物流会社だが、利益の伸びが資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 +28.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 ヒガシホールディングス9029 大手EC向け物流で稼ぎが倍増したが、1社への依存と過去最高の利益率が10年続く保証はない 本質価値との差 +27.2% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 山九9065 製鉄所の構内で根を張る機工事業は堅いが、薄利の物流が ROE を押さえる。期待リターンは資本コストを少し上回る程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 岡山県貨物運送9063 中国地方の路線便「オカケン」。帳簿の資産は厚いが、稼ぐ力は資本コストに遠く届かず、PBR0.3倍でも割安とは言えない 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 東急9005 渋谷という再現できない土地と、まだ人口が増える沿線を持つ民鉄。ただ重い借金の利払い増と資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割近く下回る 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 京福電気鉄道9049 嵐電のイメージで売るが、稼ぎは京都と関西の賃貸が柱。親会社が 43% を握り、配当は薄い 本質価値との差 +15.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 ハマキョウレックス9037 3PL の堅実な増益は本物だが、ROE が 9% 前後へ薄まる成長に安全域はない。名目で測ると今の値段はやや割高から適正の境目 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 セイノーホールディングス9076 路線トラックの値上げは定着し利益も伸びるが、ROE が資本コストをわずかに超える程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.2% · 10 年 やや割安(年 +7.2%) やや割安 SGホールディングス9143 2024年問題で宅配の運賃が物価より速く上がり、ROE 10% が続く。ただし資本コスト 7.75% を超える幅は小さく、今の値段はやや割高 本質価値との差 +13.1% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 鴻池運輸9025 請負の安定と堅い財務が強みだが、10 年後の ROE は資本コストにほぼ並ぶ。今の値段はおおむね妥当と筆者は見る 本質価値との差 +13.0% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アサガミ9311 大阪の倉庫・港湾物流と不動産賃貸。親会社が 5 割超を握り、還元は薄い。資産は厚いが、株主に届きにくい 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 AZ-COM丸和ホールディングス9090 アマゾン向けが売上の3分の1を占める薄利の成長株。成長は本物だが、顧客の偏りと薄い利益率を割り引くと今の値段は割安とは言えない 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) 適正 神姫バス9083 地方バスの黒字は万博が押し上げた山で、資本効率が資本コストに届かない以上、今の値段は少し高い 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 日本ロジテム9060 首都圏の倉庫とトラックとアマゾンのセンターで稼ぐ中堅の物流会社。薄い利益と重い借金を、持っている土地が支える。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +7.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 丸全昭和運輸9068 化学品・危険物の倉庫と 3PL で同業の倍の利益率を稼ぐ物流会社。厚い自己資本が ROE を押さえ、10 年の価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 西日本鉄道9031 福岡の再開発と国際物流で利益は名目で伸びるが、借金は増え金利も上がる。ROE は資本コスト 8.0% に届かず、値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +7.1% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 東海旅客鉄道9022 東海道新幹線の独占は強い堀だが、リニアの負担と利払いの増加、資本コスト 7.0% を引くと、今の値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +5.2% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 京阪ホールディングス9045 京都と大阪を結ぶ沿線と不動産の含み益は本物だが、利益は万博と用地分譲で膨らんだピーク。利払いが増え、ROE は資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 南総通運9034 千葉の倉庫と運送の会社。倉庫が利益の半分強を稼ぐが、ROE が資本コストに届かず、10 年の価値はやや割高に出る。 本質価値との差 +2.8% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 北海道中央バス9085 時価総額の9割近い純現金を抱えるが、現金は株主に戻りにくく稼ぐ力も低いので、今の値段は高い 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 阪急阪神ホールディングス9042 梅田の再開発と運賃改定で利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いで ROE は資本コスト 7.5% に届かない。今の値段は 3 割弱のやや割高に出る 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 SBSホールディングス2384 不動産の売却益が営業利益の 4 割を占め、本業の物流は薄利のまま。利益の質を割り引くと、買収で伸びても今の値段は割高 本質価値との差 −9.4% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 日本石油輸送9074 現金と保有株は厚いが、リースと一社依存が重い。石油の細りと人件費が稼ぎを削る 本質価値との差 −12.4% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ヤマトホールディングス9064 宅急便の値上げは効くが稼ぐ力はまだ薄い。再建が中立どおり進んでも、資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、安全域はない 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 サカイ引越センター9039 引越は件数が頭打ちで、人の確保が利益を削る。純現金は厚いが、ROEが資本コストを上回れず、やや割高と見る 本質価値との差 −12.9% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 東武鉄道9001 スカイツリーとホテルが運輸の減益を補うが、借り換えの利払いと資本コスト 8.0% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −13.0% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 京王電鉄9008 新宿を軸に営業利益は物価並みに伸びるが、借り換えの利払いが純利益を押さえる。k 7.5% で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 相鉄ホールディングス9003 ホテルの万博特需と新横浜線の直通で利益は過去最高だが、借金が営業利益の 10 倍と重い。利払い増で ROE は資本コストに届かず、今の値段は 4 割弱ほど割高に出る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 株式会社NANKAI9044 空港線とインバウンドは強いが、重い借金と大型投資で資本コストに届かない。値段は 3 割ほど割高に出る 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 西日本旅客鉄道9021 山陽新幹線と近畿の独占に運賃改定とうめきたの床が乗るが、借入を増やす計画の利払いと資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 東日本旅客鉄道9020 新幹線と首都圏の独占は強いが、4.9 兆円の借金の利払い増と資本コスト 7.5% を引くと、本質価値は今の値段を 4 割近く下回る 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 京成電鉄9009 京成電鉄は成田空港の増強とオリエンタルランド持分が核だが、借金が膨らむ局面と資本コスト 7.75% を踏まえると、今の値付けは割高と見る 本質価値との差 −29.6% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 東京地下鉄(東京メトロ)9023 鉄道だけで稼ぐ日本最大級の地下鉄。国・都の保有株売却と新線建設が焦点で、資本コスト 7.25% を ROE が下回り、今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 センコン物流9051 宮城の倉庫が稼ぎ頭、売上の半分は埼玉のホンダ販売店。借入が時価総額に迫り、ROE は資本コストに届かないので、今の値段は高い 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 近鉄グループホールディングス9041 営業利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いが利益を削り、株主の取り分は増えない。資本コスト 8.5% を踏まえると、今の値段は割高 本質価値との差 −35.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 大宝運輸9040 地場の堅い運送会社だが、薄い稼ぎに対して積み上がった資本が重く、今の値段は安全域に乏しい 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 山陽電気鉄道9052 姫路駅前の不動産が利益を支えるが、運賃は上限に達し、借り換えの利払いで ROE は資本コストを大きく下回る。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 第一交通産業9035 タクシーは赤字、稼ぎ頭は不動産。借金が重く、金利が上がるほど株主の取り分が細る 本質価値との差 −38.9% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 神奈川中央交通9081 運賃は上がるが、運転士の賃金と借り換えの利払いが先に増え、ROE は資本コスト 9.0% に届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −40.8% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 新潟交通9017 新潟のバスと万代シテイを営む地域の顔。不動産が稼ぐが、重い借金の利払いが金利の上昇で利益を削る 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 センコーグループホールディングス9069 3PL と M&A で稼ぐ総合物流の大手。借金が重く利益率も薄いため、利益で測ると今の値段は割高に出る 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ニッコンホールディングス9072 ホンダ系の完成車輸送と倉庫・梱包で堅実に稼ぐが、利益に対して値段が先走り、10年で測っても大幅な割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 小田急電鉄9007 新宿西口の大型開発は実るが、借金の利息が利益を削る。資本コスト 8.25% を ROE が下回り、今の値段は 3 割半ば割高に出る 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 富士急行9010 富士山麓の鉄道とハイランドで過去最高益を稼ぐが、10 年後の利益に見合う値段は今の半分以下に出る 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 タカセ9087 アニメ商品の通販物流に活路を得た老舗の倉庫会社。利幅は細く、資本コストに届かないので値段は割高 本質価値との差 −45.3% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 秩父鉄道9012 石灰石の貨物と長瀞の観光で黒字に戻したが、更新投資と借金の利払いが利益を食い、株主に残る価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 福山通運9075 特積みの老舗。利益は戻り始めたが、資本効率が低く、10 年の積み上げでは今の値段は大きく割高 本質価値との差 −46.0% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 広島電鉄9033 電車とバスは補助金を足してやっと収支が合い、利益を支えるのは広島の不動産。借り換えで利払いが3倍に増え、ROE は資本コストに届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 名古屋鉄道9048 名駅の再開発が止まり、運送は赤字、借金は重い。利益は名目で戻っても、金利が資本コストへの到達を阻む。今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 京浜急行電鉄9006 品川・高輪の再開発で名目の利益は伸びるが、重い借金と投資負担で ROE は資本コスト 8.25% に届かない。値段は織り込み過ぎと見る 本質価値との差 −51.1% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 NIPPON EXPRESSホールディングス9147 国内の運賃上げは追い風だが、海外フォワーディングの薄い利益率では ROE は資本コスト 8.5% を下回る。名目で測り直しても今の値段は割高 本質価値との差 −54.7% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 西武ホールディングス9024 運営だけの稼ぐ力は資本コスト 8.5% に届かず、資産を売る経営に移っても、今の値段は 7 割近い割高に出る 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 京極運輸商事9073 ENEOS が 35% を持つタンクローリーとドラム缶の会社。石油の量は細り、利益率は 2% に届かない 本質価値との差 −65.0% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 神戸電鉄9046 借金が EBITDA の 11 倍と重く、借り換えで利払いが倍に膨らむ。運賃改定で営業利益が増えても株主に残る利益は細り、計算では大きな割高になる 本質価値との差 −65.8% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 大和自動車交通9082 都内の土地と銀座の再開発は魅力だが、タクシーの稼ぎは薄く借金も重い。今の値段は資産の期待を先取りしている 本質価値との差 −69.9% · 10 年 割高(年 −3.7%)

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読んだ資料

  1. 東部ネットワーク 有価証券報告書 第 113 期(2026 年 3 月期)
  2. 東部ネットワーク 中期経営計画・長期ビジョン(edinetdb の要約)
  3. 東部ネットワーク 福興商会の株式取得(日本 M&A センターのニュース)

分析日 2026-10-19