株譜
AI 銘柄分析 · 陸運業 · 試作

ハマキョウレックス 9037

3PL の堅実な増益は本物だが、ROE が 9% 前後へ薄まる成長に安全域はない。名目で測ると今の値段はやや割高から適正の境目

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,183 円1,618 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,904 円1,412 億円差 +14.6%
10 年後から見ると やや割安 価値 2,183 円1,618 億円 · 差 +14.6% · 期待の年率 +8.0%
期待の年率リターン(10 年)+8.0%資本コスト比 +0.8 pt
推定の資本コスト7.2%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.2% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ハマキョウレックスは、荷主の物流センターを丸ごと運営する 3PL(物流の一括受託)の専業大手だ。売上の 6 割強をセンター運営が占め、営業利益では 9 割近くを稼ぐ。残りは特積み(路線便)の近物レックスを中心とする運送で、利益は薄い。筆者の結論は、事業の質は高いが値段に安全域はなく、10 年で測るとやや割高から適正の境目、というものだ。

強みは、20 年赤字がない安定感と、毎期 15 社前後の新規受託を積む営業力だ。パートの人員を物量に合わせて増減させ、毎日の収支を現場で締める。この運営が、センター事業の 13% 近い利益率を支えている。中計の営業利益目標は 1 年前倒しで達成した。

ただ、利益の伸びは 10 年で年 4〜5% と見る。センターの数は増えるが、契約は人件費の転嫁が中心で、利益率を大きく押し上げる余地は小さい。賃借センターの家賃は固定の約束で、不況では重しになる。自己資本は利益をためて厚くなり、ROE は 11% から 9% 前後へ下がる。事業は良くても、株主の取り分は薄まる。

バリュー投資の観点から

バリュー投資家が見るのは、10 年後も同じ顔で稼いでいるかどうかだ。ハマキョウの 3PL は、荷主の現場に入り込み、毎日の物量を請け負う仕事だ。一度根づけば契約は続きやすい。景気の波も小さい。この点は評価する。

ただ、持ち続けたい会社かというと、条件が付く。ROE は 11% 前後で、資本コストを 3 ポイントほど上回る。良い水準だが、突出した堀の裏づけとまでは言えない。稼ぎの約 6 割を社内に残す方針なので、自己資本が積み上がり、ROE は 9% 前後へ薄まる。残した利益が資本コストを超えて稼ぎ続けて初めて、その利益に価値がある。

安全域でいえば、純有利子負債ゼロと 20 年無赤字は強い。一方、家賃の固定費と人件費の上昇は、需要が崩れた時に利益率を一気に削る。悲観の時の床は、自社センターの資産と稼ぐ力で、今の時価総額の 4 割ほどだ。

払う値段としては、中立の価値が今の値段にほぼ並ぶ。悪い会社ではないが、安全域を厚く取りたい人には物足りない。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は物流センター事業だ。2026 年 3 月期の売上は約 1,009 億円、営業利益は約 131 億円で、利益率は 13% に届く。荷主が持つ商品の入荷・保管・仕分け・出荷を、センターごと請け負う。荷主はアパレル・食品・日用品・医薬・EC など幅広い。センターは全国に 194 か所あり、賃借の方が自社所有より多い。顧客は関東から近畿に集まる。

契約は荷主ごとの運営受託だ。人件費や賃料の上昇を料金に転嫁しやすい形と筆者は見るが、細目は開示されていない。収益を守る仕組みは現場にある。日々の物量に合わせて人員を増減し、拠点ごとに日計で収支を締める。直近の新規受託 16 社のうち 15 社が稼働し、残る 1 社は 2026 年度中の稼働を準備している。

運送は貨物自動車運送事業で、売上は約 546 億円、営業利益は約 17 億円(利益率 3%)だ。中心は特積み(複数荷主の荷物を混載して路線で運ぶ)の近物レックスで、2004 年に近鉄物流を TOB で取得した会社になる。赤字の会社を黒字に直すのに 5〜6 年かかった。今はセンターの荷物を自社便で運ぶ内部取引を増やし、積載率を上げようとしている。

優良さと弱いところ

堅実さは 20 年の実績が示す。赤字の期は一度もなく、営業利益率は 2000 年代の 3〜6% から直近の 9.5% まで段階的に上がってきた。純有利子負債はほぼゼロで、営業利益は支払利息の 50 倍を超える。

堀、つまり他社がまねしにくい強みは、広くない。荷主の物流を読んで提案する力と全国の拠点網は武器だが、3PL にはロジスティード、センコー、SBS、ニッコンなどが同じ荷主を狙う。契約を切り替える時、荷主は価格で選びやすい。筆者は堀を普通と見る。

資本の使い方は悪くない。M&A は近鉄物流のほか JAL ロジスティクス、JTB 物流サービスなど、事業を足す買い方が中心だ。のれんが膨らんで経営を揺らす規模ではない。ただ、自己資本比率は 57% と厚く、配当性向は連結で 3 割弱にとどまる。ためた利益を高い稼ぎで回し続けられるかが、これからの問いになる。

弱いのは人への依存だ。現場はパートが多く、最低賃金の上昇は毎年効く。荷主が値上げを受け入れなければ、利益率はすぐに削られる。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

国内の物流は、荷物の量が増えず、運び手が足りない市場だ。宅配便は 10 年連続で過去最多だが、伸びは年 1% に満たない。人口が減る中で、数量は 10 年でほぼ横ばいか、小さな増加と見る。

値段は別だ。2024 年問題(ドライバーの残業規制)で運び手が足りなくなり、標準的な運賃は約 8% 上がった。荷待ちが長い場合の割増も定まり、荷主は運賃を上げる側に回った。ドライバー不足は 2025 年度に約 21 万人とされる。人件費が物価を上回る局面では、転嫁できる会社が勝つ。

3PL は競争が分散している。ヤマト・佐川・日本郵便が握る宅配の寡占と違い、センター運営は大手から中堅、地場まで多数が戦う。荷主は複数社に見積もりを取るのが普通だ。再編も進む。SBS はブリヂストンの物流子会社を取り込み、AZ-COM 丸和は C&F ロジに同意なき TOB を仕掛けた(SG の対抗で不成立)。

自動化は追い風にも向かい風にもなる。搬送ロボを入れられる会社は人手を減らして利益率を保てる。一方で、荷主が自社で自動化して内製に戻す動きも出うる。10 年の需要は底堅いが、競争は強まると見る。

資本政策と M&A

資本政策は慎重で、成長を優先する。配当は 19 期連続で増やし、2027 年 3 月期の予想はさらに 1 割ほど増える。連結の配当性向は 3 割弱だ。自社株買いの実績は確認できなかった。利益の使い道は、新センターの建設、拠点の買い取り、自動化に向く。

中計(2024〜2026 年度)は 3 年で 360 億円を投じ、約 7 割を成長投資にあてる。営業利益の目標 147 億円は 1 年早く超えた。次の中計で、投資の規模と還元の厚みがどう決まるかが注目点だ。

筆頭株主はエムエフカンパニーで約 12%。大須賀正孝会長と大須賀秀徳社長の持ち分は各 2〜3% だ。筆頭株主と両氏を合わせて 2 割弱を持つ。10 年以内に TOB を受ける確率は、kabufu の試算で約 2 割と出る。

リースも見ておく。賃借センターの家賃は毎年払う固定の約束だ。有利子負債がほぼゼロでも、見かけほど身軽ではない。新リース会計(2028 年 3 月期から)が始まれば、家賃に当たる負債が BS に載る。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

センター事業の利益率は 13% と同業でも高く、運営の仕組みが効いている。物量に合わせた人員の増減と日計収支で、荷主の物量が変わっても利益が守られる。毎期 15 社前後の新規受託を積む営業力があり、中計では営業利益の目標を 1 年早く達成した。

2024 年問題は追い風だ。運び手が足りない中で、荷主は自前で物流を回せなくなり、3PL に任せる流れが続く。ハマキョウは全国 194 か所の拠点網を持ち、空きが出れば近隣の拠点から荷主を移せる。新センターと搬送ロボへの投資で、人手を減らしながら受託を増やせる。

運送では近物レックスの採算が上がる。グループ内の荷物を自社便に載せれば積載率が上がり、利益率は 3% から 6% 台まで伸びうる。

財務は純有利子負債ゼロで、M&A に使う余力がある。配当は 19 期連続で増え、還元が厚くなれば ROE も上がる。10 年で売上が 2 倍、利益が 2 倍強になる筋書きは、十分に現実的だ。

慎重な見方

成長は 3PL の新規受託に頼るが、この市場は参入が多く、荷主は複数社に見積もりを取る。ロジスティード、センコー、SBS などの大手が自動化と M&A で攻めれば、新規案件の利益率は下がる。センターの利益率 13% は同業でも高い方で、10 年先に守れる保証はない。

人件費の上昇は毎年効く。最低賃金とパートの時給が物価を上回れば、荷主への転嫁が遅れた分だけ利益が削られる。契約の更改で荷主が値下げを求める場面も増える。

近物レックスは利益率が 3% と薄い。運賃の値上げが一巡すれば 2024 年問題の追い風は消え、固定費の重い特積みは景気で振れる。中計の貨物の利益目標は未達だった。

投資の負担も重い。3 年で 360 億円の投資は、新センターの稼働が遅れれば減価償却だけが先に出る。賃借センターの家賃は固定の約束で、荷主が撤退すれば空きが固定費として残る。自己資本は積み上がる一方で ROE は下がり、利益が伸びても価値は増えにくい。

どちらに重みを置いたか

中立がいちばん強いと見て、確率は 37% に置いた。センターの利益率と新規受託の勢いは、実績が裏づける。ただ、成長は物価と受託の増加の範囲にとどまり、ROE は自己資本の積み上がりで 9% 前後に下がる。やや悲観と悲観を合わせて 3 割ほど残し、楽観側は 3 割強とした。事業の安定は、資本コストの差ですでに織り込んである。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 3,490 円2,587 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 638 円473 億円)。 今の値に割り戻すと 2,183 円1,618 億円、今との差 +14.6%、 期待の年率 +8.0%(資本コスト 7.2%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 9% 5,983 円4,436 億円 902 円669 億円 +261.6% +13.7% 620 円459 億円
やや楽観 23% 4,827 円3,579 億円 771 円572 億円 +194.0% +11.4% 1,288 円955 億円
中立 37% 3,851 円2,856 億円 662 円491 億円 +137.1% +9.0% 1,670 円1,238 億円
やや悲観 21% 1,635 円1,212 億円 495 円367 億円 +11.9% +1.1% 447 円332 億円
悲観 10% 727 円539 億円 303 円225 億円 −45.9% −6.0% 103 円76 億円
加重平均100% 3,490 円2,587 億円638 円473 億円 +116.8% +8.0% 4,128 円3,060 億円

今の株価時価総額 1,904 円1,412 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.2% を下回るほど割高。

楽観 9% 3PL の受託が加速し、センターと運送の利益率がともに上がる 利益 245 億円 · PER 17.8 倍 · 株価時価総額 5,983 円4,436 億円

10 年後、ハマキョウのセンターは 300 か所に近づいている。毎期 15 社前後の新規受託を取り続け、荷主が物流を丸ごと任せる流れが 2024 年問題の後も続いた。搬送ロボと画像認証の導入で人手を減らし、センターの利益率は 14% まで上がる。

運送では、センターの荷物を自社便に載せる内部取引が広がり、積載率が上がる。運賃は物価より速く上がり、近物レックスの利益率は 6% 台に乗る。

事業の稼ぎは 10 年で 2 倍強になり、ためた自己資本の上でも ROE は 12% 近くを保つ。大型の M&A に頼らず、自力の成長で優良さが磨かれた姿だ。

  • 物流センター事業(3PL):数量 301(運営する物流センターの数(か所))× 価格 7.28(1 センターあたり年間収入(億円))→ 売上 2,190 億円・営業利益 307 億円。センター数 1.55 倍(受託の加速)・料金 1.40 倍・利益率 14%
  • 貨物自動車運送事業(近物レックス等):数量 263(取扱量(万トン、推定))× 価格 3.27(1 トンあたり収入(万円))→ 売上 859 億円・営業利益 56 億円。取扱 1.05 倍・運賃 1.50 倍・利益率 6.5%

倍率:事業の純利益 245 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 12.6% が k 7.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.9%、10 年より先の名目の伸び g 3.7% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 17.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 17.8 倍。全体の PER 17.8 倍、時価総額 4,361 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:毎期 15 社の新規受託と自動化投資がうまく回り、運送の採算も 6% 台に乗る筋書き。実績の勢いはあるが、競争の強さを考えて 1 割未満に置いた。

やや楽観 23% 受託が続き、利益率が小幅に上がる 利益 202 億円 · PER 17.2 倍 · 株価時価総額 4,827 円3,579 億円

10 年後も、新規受託が毎年積み上がる。センターは 275 か所ほどになり、荷主の物流の外注化が追い風になった。賃金上昇は運賃と料金にほぼ転嫁でき、センターの利益率は 13% 台に小幅に上がる。

運送は積載率の改善で利益率が 5% 台に乗る。中計で示した目標を、次の中計も着実に超えていく流れだ。

利益は 10 年で 2 倍弱になる。ROE は自己資本の積み上がりで 10% 前後まで下がるが、資本コストを 3 ポイントほど上回る水準を保つ。

新センターの稼働が遅れる年はあっても、赤字の年は出ない。近物レックスの黒字化を経験した経営が、買収に走らず自社拠点への投資を続けることで、20 年の実績が延びた姿になる。

  • 物流センター事業(3PL):数量 276(運営する物流センターの数(か所))× 価格 7.13(1 センターあたり年間収入(億円))→ 売上 1,963 億円・営業利益 261 億円。センター数 1.42 倍・料金 1.37 倍・利益率 13.3%
  • 貨物自動車運送事業(近物レックス等):数量 250(取扱量(万トン、推定))× 価格 3.12(1 トンあたり収入(万円))→ 売上 780 億円・営業利益 43 億円。取扱 1.00 倍・運賃 1.43 倍・利益率 5.5%

倍率:事業の純利益 202 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 11.5% が k 7.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.4%、10 年より先の名目の伸び g 3.7% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 17.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 17.1 倍。全体の PER 17.15 倍、時価総額 3,464 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中計の達成実績が続き、物価の転嫁もできる筋書き。実績に最も近い上振れで、中立の次に厚く置いた。

中立 37% 堅実に増収増益、ただし ROE は 9% 前後に薄まる 利益 166 億円 · PER 16.3 倍 · 株価時価総額 3,851 円2,856 億円

10 年後、センターは 250 か所ほどに増え、運営の仕組みは変わらず効いている。ただ、新規受託の利益率は既存より低く、全体の利益率は 12〜13% にとどまる。人件費は料金にほぼ転嫁でき、利益は売上と同じ速さで伸びる。

運送は、運賃の値上げが一巡し、利益率が 4% 台に乗る程度。近物レックスは相変わらず薄利だが、赤字になる年はない。

利益は 10 年で 5 割ほど増える。ためた利益の約 6 割を社内に残すため、自己資本は 1,850 億円ほどに積み上がり、ROE は 9% 前後に下がる。20 年無赤字の優良企業が、そのまま成熟していく姿だ。

  • 物流センター事業(3PL):数量 252(運営する物流センターの数(か所))× 価格 6.97(1 センターあたり年間収入(億円))→ 売上 1,758 億円・営業利益 220 億円。センター数 1.30 倍・料金 1.34 倍(物価並み)・利益率 12.5%
  • 貨物自動車運送事業(近物レックス等):数量 245(取扱量(万トン、推定))× 価格 3.06(1 トンあたり収入(万円))→ 売上 749 億円・営業利益 34 億円。取扱 0.98 倍(人口減)・運賃 1.40 倍(人手不足で物価より速い)・利益率 4.5%

倍率:事業の純利益 166 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.3% が k 7.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.8%、10 年より先の名目の伸び g 3.7% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.3 倍。全体の PER 16.34 倍、時価総額 2,712 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:数量と価格の中心値(センター数は年 2.7% 増、価格は物価並み)に、利益率はほぼ現状を保つ。2 人の議論の落としどころ。

やや悲観 21% 競争と人件費で利益が足踏みする 利益 109 億円 · PER 9.5 倍 · 株価時価総額 1,635 円1,212 億円

10 年後、新規受託の取り合いが厳しくなっている。ロジスティードやセンコー、SBS が自動化と M&A で攻め、荷主は複数社に見積もりを取るのが当たり前になった。ハマキョウはセンターの数は増やすが、取れる案件の利益率は下がり、全体では 10% 台前半まで落ちる。

人件費の上昇に料金の改定が追いつかず、価格の伸びは物価を下回る。運送でも運賃の値上げが一巡して、利益率は 3% で足踏みする。

利益は今とほぼ同じ水準で横ばいになる。実質では減益だ。自己資本は積み上がり、ROE は 6〜7% に下がる。

  • 物流センター事業(3PL):数量 217(運営する物流センターの数(か所))× 価格 6.76(1 センターあたり年間収入(億円))→ 売上 1,469 億円・営業利益 154 億円。センター数 1.12 倍・料金 1.30 倍(転嫁の遅れ)・利益率 10.5%
  • 貨物自動車運送事業(近物レックス等):数量 225(取扱量(万トン、推定))× 価格 2.84(1 トンあたり収入(万円))→ 売上 638 億円・営業利益 19 億円。取扱 0.90 倍・運賃 1.30 倍・利益率 3.0%

倍率:ROE 6.5% は k 7.25% 以下。ためた利益の価値は 1 を下回り、PER の上限は 1÷k = 12.9 倍。利益が横ばいで競争が強いので、上限の 7.4 割の 9.5 倍に置いた。

確率:新規案件の利益率が下がり、人件費の転嫁が遅れる筋書き。3PL の競争の強さと近物レックスの薄い採算を考え、やや厚めに置いた。

悲観 10% 荷主の内製化と価格競争で、優良さを失う 利益 43 億円 · PBR 0.6 倍 · 株価時価総額 727 円539 億円

10 年後、優良さを失っている。大口の荷主が自社で自動化して内製に戻し、残った荷主にも大手が低い価格で攻める。ハマキョウはセンターを減らし、数量は今の 9 割台に縮む。センター利益率は 6% まで下がる。

家賃は固定の約束で、荷主が減っても払い続ける。空きの出たセンターが固定費として重くのしかかる。運送でも近物レックスの利益はほぼゼロになる。

稼ぐ力は今の 4 割に落ち、ROE は 3% を割る。含み益のある自社センターを売って対応するが、売れる資産の価値が時価総額の下支えになる程度だ。

配当は削らざるをえず、還元は今の水準の半分ほどに落ちる。利益が積み上がらないので、自己資本の増え方も鈍る。優良企業という評価は、普通の物流会社の水準まで後退する。

  • 物流センター事業(3PL):数量 184(運営する物流センターの数(か所))× 価格 6.24(1 センターあたり年間収入(億円))→ 売上 1,150 億円・営業利益 69 億円。センター数 0.95 倍(荷主の内製化)・料金 1.20 倍(価格競争)・利益率 6%(家賃が固定費で残る)
  • 貨物自動車運送事業(近物レックス等):数量 200(取扱量(万トン、推定))× 価格 2.51(1 トンあたり収入(万円))→ 売上 502 億円・営業利益 3 億円。取扱 0.80 倍・運賃 1.15 倍・利益率 0.5%

倍率:稼ぐ力(純利益約 43 億円÷k で約 555 億円)と、売れる資産の税後(floor_assets_oku)の大きい方を下限の目安にした。ROE が 3% を割る筋書きで、今の自己資本 980 億円に 0.55 倍を掛けた。

確率:荷主の離脱と価格競争で優良さが構造的に崩れる筋書き。20 年赤字がなかった実績と純有利子負債ゼロから、1 割に置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

物流センター事業(3PL)

荷主の物流センターを運営し、入荷・保管・仕分け・出荷を請け負う事業。

数量運営する物流センターの数(か所)価格1 センターあたり年間収入(億円)売上営業利益
今 2026/03 194 5.20 1,009 131
10 年後 中立 252 6.97 1,758 220

取り方:物流センター事業の売上 1,009 億円を、運営する物流センター 194 か所(2026 年 3 月)で割った 1 か所あたり年間収入 5.2 億円。数量は新規受託でセンター数が増える(直近の新規受託 16 社)。センターの大きさの差は価格に混ざる。料金は人件費や賃料に連れて改定され、物価並みに上がると置く。

貨物自動車運送事業(近物レックス等)

特積み(混載の路線便)と貸切便。近物レックスが中心。

数量取扱量(万トン、推定)価格1 トンあたり収入(万円)売上営業利益
今 2026/03 250 2.18 546 17
10 年後 中立 245 3.06 749 34

取り方:貨物自動車運送事業の売上 546 億円を、特積みと貸切便の取扱量およそ 250 万トン(推定)で割った 1 トンあたり収入。開示が無いので推定で、近物レックスの特積みが中心。数量は人口減で横ばいから微減、運賃は 2024 年問題で物価より速く上がる局面にある。

リスクと懸念

人件費の転嫁が遅れる

現場はパートが多く、最低賃金の上昇が毎年効く。荷主が料金の改定を渋れば、利益率は先に削られる。センターの利益率 13% は、人件費が物価並みに転嫁できる前提で成り立っている。

大口荷主の撤退や内製化

3PL の売上は荷主ごとのセンターに紐づく。大口の荷主が契約を切り替えたり、自社で自動化して内製に戻したりすれば、センターごと売上が消える。賃借なら家賃だけが残る。

近物レックスの採算

特積みは固定費が重く、利益率は 3% と薄い。中計の貨物の利益目標 22 億円は未達だった。運賃の値上げが一巡すると、景気で利益が大きく振れる。

新センターの稼働遅れと投資負担

3 年で 360 億円の投資は、新センターの稼働が遅れると減価償却だけが先に出る。賃借センターの家賃は固定の約束で、物量が戻らなければ利益率を押し下げる。

3PL の競争の激化

ロジスティード、センコー、SBS、ニッコンなどが自動化と M&A で攻める。荷主は複数社に見積もりを取るので、新規案件の利益率は下がりやすい。

M&A の失敗

近鉄物流の買収では、黒字化に 5〜6 年かかり、自己資本比率が一時 18% まで下がった。今は純有利子負債がゼロだが、大型の買収で同じ失敗を繰り返せば、利益と評価が一気に傷む。

新リース会計と固定費の見え方

2028 年 3 月期から、賃借センターの家賃に当たる負債が BS に載る。営業利益は少し増えるが、純有利子負債と自己資本比率は悪く見える。固定の約束の重さが数字に出る。

今後の分かれ目

2027 年 3 月期の営業利益が会社予想の 163 億円を超えたら
中立とやや楽観に重みを移してよい。新規受託の利益率が既存並みを保っている証拠になる。
毎期 15 社の新規受託が続かなくなったら
中立からやや悲観へ重みを移す。センター数の伸びが鈍り、数量の前提を下げる。
近物レックスの営業利益率が 5% を超えたら
運送の利益率の前提を上げる。積載率の改善と運賃の定着が確認できたことになる。
最低賃金が物価を上回る伸びを続け、料金の改定が遅れたら
センター利益率の前提を下げ、やや悲観の確率を上げる。
大型の M&A を発表したら
買収の価格と、買った事業の利益率を確かめる。のれんが自己資本の 2 割を超えるなら悲観側に重みを移す。
次の中計で配当性向が 4 割を超えたら
自己資本の積み上がりが緩み、ROE は 10% 近くに保たれる。中立の ROE の前提を上げる。

見ておくもの

  • 四半期ごとのセンター事業の営業利益率と新規受託の稼働状況
  • 近物レックスの営業利益率と積載率
  • 最低賃金の改定とパート時給の動き
  • 次期中計の投資額と還元の方針
  • 賃借センターの未経過リース料(有報)

倍率と資本コストの決め方

売上は数量(センター数・取扱量)と名目の価格に分け、倍率は正当化 PER((1−g÷RONIC)÷(k−g)、g 4.0%、残る割合 1/2)の上限に対し、利益の質で 8.5 割を中立に置いた。市場の PER・PBR は倍率の根拠にしていない。k は基本 7.5% に quality +0.25% で、確率は quality を理由に動かしていない。自己資本は今の 980 億円に純利益の合計から還元を引いて流した。悲観は稼ぐ力と売れる資産の税後を床にした。純有利子負債はゼロで EV÷営業利益は軽い。今の株価に寄せる調整はしていない。賃借センターの家賃は営業費用に入った今と同じ形で置き、新リース会計で形が変わる点は 10 年後の数字には入れていない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 14.2→17.8 倍・やや楽観 PER 13.1→17.15 倍・中立 PER 11.8→16.34 倍)。

資本コスト 7.2% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k = 基本 7.5% + quality 0.25% = 7.75%。20 年赤字がなく生活用品の物流が中心で循環は −0.25、荷主への転嫁が遅れる分と入札で選ばれやすい点を値決め力 0、借金は純負債ゼロでも賃借センターの家賃が固定の約束なので +0.25、パート依存と荷主の内製化で寿命 +0.25。個別のリスクは k に足さず筋書きと確率で表した。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 7.75% → 7.25%。

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割安 SEMITEC6626 温度センサーのニッチ首位級で、時価総額の4割弱は現金。利益の質を割り引いても、今の値段は低い 本質価値との差 +101.7% · 10 年 割安(年 +13.9%) 割安 カンダホールディングス9059 トラックと国際物流で稼ぐ堅実な会社。純現金は時価総額の4分の1、大株主が議決権の3分の1を押さえる。10年で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +58.9% · 10 年 割安(年 +11.1%) 割安 ビーイングホールディングス9145 北陸発の生活物資専門 3PL。自己資本利益率は高いが顧客が偏る。それでも今の値段は割安とみる 本質価値との差 +56.5% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 株式会社ゼロ9028 新車を運ぶキャリアカーの最大手級。日産依存と新車需要の細りを織り込んでも、純現金込みの今の値段には安全域がある 本質価値との差 +52.5% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 ロジネットジャパン9027 札幌通運を核に鉄道とトラックを組み合わせる中堅の物流会社。運び手不足で値上げは通るが、人件費に食われて利益率は伸びにくい 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 九州旅客鉄道9142 九州の人口減は重いが、運賃改定と駅の不動産が利益を押し上げる。利払い増(年約100億円)と資本コスト 8.0% を引くと、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +28.4% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 遠州トラック9057 東名の真ん中に拠点を構える堅実な物流会社だが、利益の伸びが資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 +28.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 ヒガシホールディングス9029 大手EC向け物流で稼ぎが倍増したが、1社への依存と過去最高の利益率が10年続く保証はない 本質価値との差 +27.2% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 山九9065 製鉄所の構内で根を張る機工事業は堅いが、薄利の物流が ROE を押さえる。期待リターンは資本コストを少し上回る程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 岡山県貨物運送9063 中国地方の路線便「オカケン」。帳簿の資産は厚いが、稼ぐ力は資本コストに遠く届かず、PBR0.3倍でも割安とは言えない 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 東急9005 渋谷という再現できない土地と、まだ人口が増える沿線を持つ民鉄。ただ重い借金の利払い増と資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割近く下回る 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 京福電気鉄道9049 嵐電のイメージで売るが、稼ぎは京都と関西の賃貸が柱。親会社が 43% を握り、配当は薄い 本質価値との差 +15.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 セイノーホールディングス9076 路線トラックの値上げは定着し利益も伸びるが、ROE が資本コストをわずかに超える程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.2% · 10 年 やや割安(年 +7.2%) やや割安 SGホールディングス9143 2024年問題で宅配の運賃が物価より速く上がり、ROE 10% が続く。ただし資本コスト 7.75% を超える幅は小さく、今の値段はやや割高 本質価値との差 +13.1% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 鴻池運輸9025 請負の安定と堅い財務が強みだが、10 年後の ROE は資本コストにほぼ並ぶ。今の値段はおおむね妥当と筆者は見る 本質価値との差 +13.0% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アサガミ9311 大阪の倉庫・港湾物流と不動産賃貸。親会社が 5 割超を握り、還元は薄い。資産は厚いが、株主に届きにくい 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 AZ-COM丸和ホールディングス9090 アマゾン向けが売上の3分の1を占める薄利の成長株。成長は本物だが、顧客の偏りと薄い利益率を割り引くと今の値段は割安とは言えない 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) 適正 神姫バス9083 地方バスの黒字は万博が押し上げた山で、資本効率が資本コストに届かない以上、今の値段は少し高い 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 日本ロジテム9060 首都圏の倉庫とトラックとアマゾンのセンターで稼ぐ中堅の物流会社。薄い利益と重い借金を、持っている土地が支える。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +7.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 丸全昭和運輸9068 化学品・危険物の倉庫と 3PL で同業の倍の利益率を稼ぐ物流会社。厚い自己資本が ROE を押さえ、10 年の価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 西日本鉄道9031 福岡の再開発と国際物流で利益は名目で伸びるが、借金は増え金利も上がる。ROE は資本コスト 8.0% に届かず、値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +7.1% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 東海旅客鉄道9022 東海道新幹線の独占は強い堀だが、リニアの負担と利払いの増加、資本コスト 7.0% を引くと、今の値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +5.2% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 京阪ホールディングス9045 京都と大阪を結ぶ沿線と不動産の含み益は本物だが、利益は万博と用地分譲で膨らんだピーク。利払いが増え、ROE は資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 南総通運9034 千葉の倉庫と運送の会社。倉庫が利益の半分強を稼ぐが、ROE が資本コストに届かず、10 年の価値はやや割高に出る。 本質価値との差 +2.8% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 北海道中央バス9085 時価総額の9割近い純現金を抱えるが、現金は株主に戻りにくく稼ぐ力も低いので、今の値段は高い 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 阪急阪神ホールディングス9042 梅田の再開発と運賃改定で利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いで ROE は資本コスト 7.5% に届かない。今の値段は 3 割弱のやや割高に出る 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 SBSホールディングス2384 不動産の売却益が営業利益の 4 割を占め、本業の物流は薄利のまま。利益の質を割り引くと、買収で伸びても今の値段は割高 本質価値との差 −9.4% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 日本石油輸送9074 現金と保有株は厚いが、リースと一社依存が重い。石油の細りと人件費が稼ぎを削る 本質価値との差 −12.4% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ヤマトホールディングス9064 宅急便の値上げは効くが稼ぐ力はまだ薄い。再建が中立どおり進んでも、資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、安全域はない 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 サカイ引越センター9039 引越は件数が頭打ちで、人の確保が利益を削る。純現金は厚いが、ROEが資本コストを上回れず、やや割高と見る 本質価値との差 −12.9% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 東武鉄道9001 スカイツリーとホテルが運輸の減益を補うが、借り換えの利払いと資本コスト 8.0% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −13.0% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 京王電鉄9008 新宿を軸に営業利益は物価並みに伸びるが、借り換えの利払いが純利益を押さえる。k 7.5% で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 相鉄ホールディングス9003 ホテルの万博特需と新横浜線の直通で利益は過去最高だが、借金が営業利益の 10 倍と重い。利払い増で ROE は資本コストに届かず、今の値段は 4 割弱ほど割高に出る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 株式会社NANKAI9044 空港線とインバウンドは強いが、重い借金と大型投資で資本コストに届かない。値段は 3 割ほど割高に出る 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 西日本旅客鉄道9021 山陽新幹線と近畿の独占に運賃改定とうめきたの床が乗るが、借入を増やす計画の利払いと資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 東日本旅客鉄道9020 新幹線と首都圏の独占は強いが、4.9 兆円の借金の利払い増と資本コスト 7.5% を引くと、本質価値は今の値段を 4 割近く下回る 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 京成電鉄9009 京成電鉄は成田空港の増強とオリエンタルランド持分が核だが、借金が膨らむ局面と資本コスト 7.75% を踏まえると、今の値付けは割高と見る 本質価値との差 −29.6% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 東京地下鉄(東京メトロ)9023 鉄道だけで稼ぐ日本最大級の地下鉄。国・都の保有株売却と新線建設が焦点で、資本コスト 7.25% を ROE が下回り、今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 センコン物流9051 宮城の倉庫が稼ぎ頭、売上の半分は埼玉のホンダ販売店。借入が時価総額に迫り、ROE は資本コストに届かないので、今の値段は高い 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 近鉄グループホールディングス9041 営業利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いが利益を削り、株主の取り分は増えない。資本コスト 8.5% を踏まえると、今の値段は割高 本質価値との差 −35.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 大宝運輸9040 地場の堅い運送会社だが、薄い稼ぎに対して積み上がった資本が重く、今の値段は安全域に乏しい 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 山陽電気鉄道9052 姫路駅前の不動産が利益を支えるが、運賃は上限に達し、借り換えの利払いで ROE は資本コストを大きく下回る。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 第一交通産業9035 タクシーは赤字、稼ぎ頭は不動産。借金が重く、金利が上がるほど株主の取り分が細る 本質価値との差 −38.9% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 東部ネットワーク9036 横浜の飲料・セメント・産業ガスの運送会社。資産は厚いが、運送の稼ぎは細く、ROE 2% では帳簿の価値を株主に届けられない 本質価値との差 −39.6% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 神奈川中央交通9081 運賃は上がるが、運転士の賃金と借り換えの利払いが先に増え、ROE は資本コスト 9.0% に届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −40.8% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 新潟交通9017 新潟のバスと万代シテイを営む地域の顔。不動産が稼ぐが、重い借金の利払いが金利の上昇で利益を削る 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 センコーグループホールディングス9069 3PL と M&A で稼ぐ総合物流の大手。借金が重く利益率も薄いため、利益で測ると今の値段は割高に出る 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ニッコンホールディングス9072 ホンダ系の完成車輸送と倉庫・梱包で堅実に稼ぐが、利益に対して値段が先走り、10年で測っても大幅な割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 小田急電鉄9007 新宿西口の大型開発は実るが、借金の利息が利益を削る。資本コスト 8.25% を ROE が下回り、今の値段は 3 割半ば割高に出る 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 富士急行9010 富士山麓の鉄道とハイランドで過去最高益を稼ぐが、10 年後の利益に見合う値段は今の半分以下に出る 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 タカセ9087 アニメ商品の通販物流に活路を得た老舗の倉庫会社。利幅は細く、資本コストに届かないので値段は割高 本質価値との差 −45.3% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 秩父鉄道9012 石灰石の貨物と長瀞の観光で黒字に戻したが、更新投資と借金の利払いが利益を食い、株主に残る価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 福山通運9075 特積みの老舗。利益は戻り始めたが、資本効率が低く、10 年の積み上げでは今の値段は大きく割高 本質価値との差 −46.0% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 広島電鉄9033 電車とバスは補助金を足してやっと収支が合い、利益を支えるのは広島の不動産。借り換えで利払いが3倍に増え、ROE は資本コストに届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 名古屋鉄道9048 名駅の再開発が止まり、運送は赤字、借金は重い。利益は名目で戻っても、金利が資本コストへの到達を阻む。今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 京浜急行電鉄9006 品川・高輪の再開発で名目の利益は伸びるが、重い借金と投資負担で ROE は資本コスト 8.25% に届かない。値段は織り込み過ぎと見る 本質価値との差 −51.1% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 NIPPON EXPRESSホールディングス9147 国内の運賃上げは追い風だが、海外フォワーディングの薄い利益率では ROE は資本コスト 8.5% を下回る。名目で測り直しても今の値段は割高 本質価値との差 −54.7% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 西武ホールディングス9024 運営だけの稼ぐ力は資本コスト 8.5% に届かず、資産を売る経営に移っても、今の値段は 7 割近い割高に出る 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 京極運輸商事9073 ENEOS が 35% を持つタンクローリーとドラム缶の会社。石油の量は細り、利益率は 2% に届かない 本質価値との差 −65.0% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 神戸電鉄9046 借金が EBITDA の 11 倍と重く、借り換えで利払いが倍に膨らむ。運賃改定で営業利益が増えても株主に残る利益は細り、計算では大きな割高になる 本質価値との差 −65.8% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 大和自動車交通9082 都内の土地と銀座の再開発は魅力だが、タクシーの稼ぎは薄く借金も重い。今の値段は資産の期待を先取りしている 本質価値との差 −69.9% · 10 年 割高(年 −3.7%)

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読んだ資料

  1. ハマキョウレックス 決算(LNEWS 2026/05)
  2. ハマキョウ新中計(LOGISTICS TODAY)
  3. ハマキョウレックス 中期経営計画(IR)

分析日 2026-10-16