株譜
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ヒガシホールディングス 9029

大手EC向け物流で稼ぎが倍増したが、1社への依存と過去最高の利益率が10年続く保証はない

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,464 円323 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,936 円254 億円差 +27.2%
10 年後から見ると やや割安 価値 2,464 円323 億円 · 差 +27.2% · 期待の年率 +9.7%
期待の年率リターン(10 年)+9.7%資本コスト比 +2.0 pt
推定の資本コスト7.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ヒガシホールディングスは、大阪と東京を拠点に、荷物の輸送と倉庫の運営を請け負う物流会社だ。いちばんの得意先は、大手EC(アマゾンジャパンとみられる)向けの大型センターで、ここで稼ぎが急に伸びた。オフィス移転やビル館内の配送も手がける。

筆者の結論は、やや割高だ。10年後の中立では、時価総額は今の1.5倍ほどになる。それでも、資本コストで割り引き、深い悲観の筋書きまで重みをつけると、本質価値は今の値段を1〜2割下回る。

直近の営業利益は40億円と前の年より48%増え、営業利益率7.0%は過去最高だ。会社の中計も上方修正され、売上610億円、経常利益44億円を目指す。

弱点は、大手EC1社への依存だ。売上割合は開示されていないが、5つの大型センターがこの顧客向けとみられる。倉庫の多くは借りたもので、顧客が離れても家賃は残る。

筆者は、過去最高の7.0%をそのまま続くとは見ず、中立は6%台に戻ると置いた。そのうえで、物価並みの値上がりと、拠点の追加による緩やかな成長を見込む。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点で、ヒガシは「良い時期にある普通の会社」だ。

良い点は、実績と財務だ。10期連続で増益を重ね、中計を前倒しで達成し、無借金に近い。経営は慎重で、配当性向30%を守っている。

気になる点は2つある。1つは、大手EC1社への依存。売上の割合が開示されていないので、悪い想定を置くしかない。もう1つは、利益率が過去最高に近いこと。ここから上は伸びにくく、下がる余地のほうが大きい。

物流は、人の確保が競争力を決める業界だ。人件費の上昇が続けば、値上げで転嫁できなければ利益が削られる。

筆者は、強い堀とまでは言えない会社の利益を、式の下限に近い倍率で見る。それでも、無借金に近い財務と株主構成の安定が、悪い想定を和らげる。値段はやや高く、安全域は取れない。10年のうちに、拠点の追加と値上げがどこまで続くかは、四半期ごとの決算で確かめていくしかない。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの柱は運送と倉庫の2つで、売上の8割を占める。運送は295億円。大手EC向けの輸送が伸び、オフィス移転、ビル館内の配送、精密機器の輸送も含む。倉庫は172億円で、利益は66%増えた。大手EC向けの大型センターが本格稼働したためだ。

3つ目は商品販売で、売上は67億円。インフラ会社向けの資材販売や、小中学校のICT機器の取り扱いが中心だ。利益率は5%と薄いが、運送や倉庫の顧客を深く知る入口になる。

大手EC向けの3PL(荷主に代わって倉庫と配送を丸ごと運営する仕組み)は、神戸西、川西、流山、鳴尾浜、北大阪の5センターで動いている。2025年2月には、一般荷主向けの小牧センターも開設した。

2025年4月に持株会社体制に移行し、旧ヒガシトゥエンティワンは子会社になった。2024年6月には、IT関連のネオコンピタンスを子会社にした。

従業員は連結で約1,700人、臨時職員が約1,300人。倉庫の運営も、運転も、人手が主役だ。顧客は大手EC、日本生命などの大手企業で、継続した取引が多い。

利益は、人を集めて回す力と、契約で運賃を決める力の組み合わせで決まる。

優良さと弱いところ

堀は、物流計画の力にある。顧客の荷物の流れを設計し、倉庫と運送を一体で回す提案は、単なるトラック会社にはできない。大手ECが拠点を増やすたびに選ばれてきた実績が、その証拠だ。

ただし、誰にでも見える堀ではない。EC各社は、自前の物流網を持つこともできる。大型センターは顧客の仕様に合わせて建てるため、顧客が離れると転用しにくい。

値決め力は限られる。運賃は荷主との契約で決まり、下請けの運賃や人件費の上昇を転嫁できるかが、利益を左右する。2024年問題以降、荷主が運賃の上昇を認める流れは強まったが、大手ECは取引量が大きく、交渉力も強い。

計画の実績は良い。中計2026は1年前倒しで達成し、中計2028は初年度で目標を上回り上方修正した。過去10年の営業利益率は3.5%から7.0%へ上がり、10期連続の増益だ。

資本効率は上向いた。ROEは過去の中央値9.8%から、直近は16%まで上がった。ただ、この上昇は大手EC向けの利益が乗った結果で、他の事業の力では説明しきれない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

物流業界は、需要が堅く、供給が細る業界だ。ネット通販の荷物は増え続け、荷主が外部に任せたい仕事も増えている。一方、ドライバーの高齢化と時間外労働の上限(2024年問題)で、運べる量には限りがある。

結果として、運賃は上がり、荷主が値上げを認めやすい局面にある。これが、ヒガシの直近の増益を支えている。

競合は日本通運、ヤマトの法人部門、センコー、トランコム、SBSなどの総合物流や、3PLを専業とする会社だ。大手ECは複数の物流会社と取引し、一社に任せきりにしない。

ECの荷物は、人口が減る国内でも、実質で増える。ただし伸びは鈍り、10年スパンでは緩やかになる。自動化の進んだ倉庫は人手を減らし、3PL会社の付加価値を薄くする側面もある。

倉庫は賃借が中心で、新しい拠点ほど賃料が高い。新リース会計基準が2028年3月期から適用されると、賃借の約束が貸借対照表に載る。

この領域の業界ノートは無いので、市場の見通しは本稿で置いた。運送の人員は10年で1.1倍、倉庫の面積は1.2倍、価格は物価並みの1.34倍を中立とした。

資本政策と M&A

配当は連結性向30%以上が目安で、2026年3月期は前期から2割増え、2027年3月期はさらに微増の予想。総還元性向は30%で、自社株買いは確認できなかった。優待はない。

財務は堅い。純有利子負債は6億円で、自己資本比率は44%。借入は約98億円で、返済は2年以内に約11億円、3年以内に約13億円。設備投資は7億円と、倉庫を借りるモデルのため軽い。

ただし、倉庫の多くが賃借で、家賃は借金と同じ固定の約束だ。新リース会計基準が2028年3月期から適用されると、純負債は増え、自己資本比率は下がる。10年後の数字は、家賃を営業費用に入れた今と同じ形にそろえた。

減価償却は軽く、既存の車両や設備は取得時の値段のまま。新しい拠点は賃借なので、償却より家賃の上昇が利益に響く。

大株主は関西電力(13.8%)、日本生命(8.0%)、星光ビル管理、毎日新聞社などの事業会社で、長期の安定株主だ。M&Aは、ネオコンピタンスを子会社にした程度で小さい。TOBの確率は参考値で10年23%(kabufu 推定)。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

物流は、荷物が増え、運ぶ人が減る業界だ。この需給で、運賃は上がり続ける。ヒガシは大手ECの物流を3PLで丸ごと請け負い、関西と首都圏に5つの大型センターを動かしている。倉庫の利益は前年から66%増えた。

会社の実績は強い。10期連続で増益を続け、中計2026は1年前倒しで、中計2028は初年度で目標を超えた。目標が上方修正されるのは、見立てが慎重で、実績が上回り続けているからだ。

一般荷主向けの小牧センターも開設した。大手EC以外の収益源が育てば、依存の弱点は薄まる。ネオコンピタンスを子会社にしたように、ITと物流を組み合わせる動きも進む。

無借金に近い財務で、拠点を増やしても借入に頼らない。配当性向30%以上の方針も守られ、プライム市場への昇格は株主の評価を引き上げる。

10年後の営業利益が80億円を超え、ROEが12%を保てば、今の値段は割安になる。物流の需要は景気の波が小さく、荷主との長期契約が収益を安定させる。会社が上方修正を続ける限り、市場の見立てが追いつくのに時間がかかるだけだ。

慎重な見方

利益の裏づけが危うい。営業利益率7.0%は過去最高で、10年前は3.9%だった。ここから伸びる余地は小さく、人件費が物価以上に上がれば、すぐに削られる。

大手EC1社への依存が最大の弱点だ。売上割合は開示されず、5つの大型センターが集中している。大手ECは、自前の物流網を持てるうえ、取引量が大きいので、運賃の交渉力で圧倒的に強い。契約が更新されなければ、センターごと利益が消える。

倉庫の多くは借りたもので、家賃は固定費だ。顧客が離れても、家賃は払い続ける。新リース会計基準でこの約束が表に出ると、見かけの財務は弱くなる。

ドライバーの確保は年々難しくなる。時間外労働の上限で、運べる量には限りがある。賃金の上昇が運賃に転嫁されなければ、利益が減る。

株主構成は事業会社が中心で、市場の人気が離れても影響は少ないが、それは成長への圧力も弱いことを意味する。10年は長い。新しい拠点を借りるたびに、家賃の固定費は積み上がる。業界の景気が良い間に拠点を増やした会社は、需要が引いたとき、最も傷つく。売上の増加が利益の増加を保証しない、典型的な業種でもある。

どちらに重みを置いたか

どちらも一理あるが、数字に出ている事実は強気の側にある。実績が確かで、財務が堅い。ただ、大手EC1社への依存と過去最高の利益率は、慎重な見方が突く弱点として残る。

確率は中立に4割弱、楽観側を3割近く、悲観側を3割台前半に置いた。悲観の側は深さで反映し、依存が崩れる筋書きの確率は1割強とした。実績が確かで財務が堅い点を重く見て、楽観側の合計と悲観側の合計はほぼ釣り合わせた。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 4,228 円555 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 667 円88 億円)。 今の値に割り戻すと 2,464 円323 億円、今との差 +27.2%、 期待の年率 +9.7%(資本コスト 7.8%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 8,175 円1,073 億円 1,097 円144 億円 +378.9% +17.0% 742 円97 億円
やや楽観 20% 6,417 円843 億円 884 円116 億円 +277.1% +14.2% 1,460 円192 億円
中立 38% 4,880 円641 億円 739 円97 億円 +190.2% +11.2% 2,135 円280 億円
やや悲観 22% 1,693 円222 億円 495 円65 億円 +13.0% +1.2% 481 円63 億円
悲観 12% 533 円70 億円 107 円14 億円 −67.0% −10.5% 77 円10 億円
加重平均100% 4,228 円555 億円667 円88 億円 +152.8% +9.7% 4,895 円643 億円

今の株価時価総額 1,936 円254 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.8% を下回るほど割高。

楽観 8% 大手EC向けの拠点を増やし続ける 利益 56 億円 · PER 18.1 倍 · 株価時価総額 8,175 円1,073 億円

大手ECの物流が外部委託へ進み、ヒガシは関西と首都圏で3PLセンターを増やし続ける。運送の人員は今の1.35倍、倉庫の面積は1.6倍になる。運賃は物価並みに加え、人手不足を背景に上乗せされる。

一般荷主向けの拠点(小牧など)も広がり、売上は大手ECだけに偏らない。オフィス移転とビル館内配送の安定した収益が、景気の波を和らげる。

営業利益率は運送で12%、倉庫で11%を保つ。M&Aも進み、ネオコンピタンスのようなIT・物流周辺の会社を取り込む。

配当は利益の35%を守り、プライム市場への昇格も実現する。

  • 運送事業:数量 2,498(稼働人員(人、推定))× 価格 0.22(1人あたり売上(億円、名目))→ 売上 558 億円・営業利益 67 億円。2498.0人×0.22345億円(今の1.40倍)、営業利益率12.0%
  • 倉庫事業:数量 56.0(運営面積(万㎡、推定))× 価格 6.90(1万㎡あたりの売上(億円、庫内作業を含む名目))→ 売上 386 億円・営業利益 43 億円。56.0万㎡×6.89878億円(今の1.40倍)、営業利益率11.0%
  • 商品販売事業:数量 44.0(年間の取引件数(千件、推定))× 価格 2.35(1件あたりの売上(億円、名目))→ 売上 103 億円・営業利益 5 億円。44.0千件×2.34892億円(今の1.40倍)、営業利益率5.0%

倍率:事業の純利益 56 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 17.3% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 12.5%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 18.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 18.1 倍。全体の PER 18.14 倍、時価総額 1,018 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:大手ECの拠点が次々に増え、運賃の値上げも通り、利益率7%台を保つ必要がある。中計の上方修正(売上610億円)を超える伸びが、10年続く条件になる。

やや楽観 20% 大手EC向けが定着し、利益率を保つ 利益 45 億円 · PER 17.5 倍 · 株価時価総額 6,417 円843 億円

中計2028の目標(売上610億円、経常利益44億円)は期限内に達成され、その後も緩やかに伸びる。運送の人員は1.22倍、倉庫の面積は1.4倍。

運賃は物価並みに少し上乗せされ、荷主の値上げ受け入れが続く。大手ECとの契約は更新され、拠点の追加も続く。一般荷主向けのセンターも小牧に続いて増え、依存の弱点が少しずつ薄まる。

営業利益率は運送で11.5%、倉庫で10.5%。直近の過去最高圏から少し下がる。

人手不足は賃金上昇で解く。配当は利益の3割強。倉庫の自動化も進め、人員の伸びを抑えながら取扱量を増やす。商品販売は学校向けICTの一巡で横ばいにとどまるが、全体の利益を押し下げるほどではない。

  • 運送事業:数量 2,257(稼働人員(人、推定))× 価格 0.22(1人あたり売上(億円、名目))→ 売上 494 億円・営業利益 57 億円。2257.0人×0.21867億円(今の1.37倍)、営業利益率11.5%
  • 倉庫事業:数量 49.0(運営面積(万㎡、推定))× 価格 6.75(1万㎡あたりの売上(億円、庫内作業を含む名目))→ 売上 331 億円・営業利益 35 億円。49.0万㎡×6.75095億円(今の1.37倍)、営業利益率10.5%
  • 商品販売事業:数量 40.0(年間の取引件数(千件、推定))× 価格 2.30(1件あたりの売上(億円、名目))→ 売上 92 億円・営業利益 4 億円。40.0千件×2.29859億円(今の1.37倍)、営業利益率4.8%

倍率:事業の純利益 45 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 15.5% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 11.6%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 17.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 17.5 倍。全体の PER 17.51 倍、時価総額 781 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中計の上方修正に沿って成長が続く筋書き。直近の増益の勢いを考えると置きやすいが、利益率が過去最高圏で続く必要がある。

中立 38% 中立:成長は落ち着き、利益率は平常化 利益 35 億円 · PER 16.7 倍 · 株価時価総額 4,880 円641 億円

10年後の中立は「落ち着いた優良な物流会社」だ。大手ECの拠点は維持され、運送の人員は今の1.1倍、倉庫の面積は1.2倍に増える。増えるのは、EC向けの拠点が少しずつ追加されるためだ。

価格は物価並みで、運送も倉庫も1.34倍。営業利益率は運送11%、倉庫10%と、今より少し下がる。人手不足で賃金が物価以上に上がり、下請けの運賃も上がるためだ。

本社費やセグメント外の費用は物価で増える。倉庫の多くは借りたもので、家賃は固定の約束として残る。

売上は860億円ほどで、営業利益は53億円。純利益は35億円、ROEは9%台で、資本コストをわずかに上回る。

  • 運送事業:数量 2,035(稼働人員(人、推定))× 価格 0.21(1人あたり売上(億円、名目))→ 売上 435 億円・営業利益 48 億円。2035.0人×0.21388億円(今の1.34倍)、営業利益率11.0%
  • 倉庫事業:数量 42.0(運営面積(万㎡、推定))× 価格 6.60(1万㎡あたりの売上(億円、庫内作業を含む名目))→ 売上 277 億円・営業利益 28 億円。42.0万㎡×6.60312億円(今の1.34倍)、営業利益率10.0%
  • 商品販売事業:数量 38.0(年間の取引件数(千件、推定))× 価格 2.25(1件あたりの売上(億円、名目))→ 売上 85 億円・営業利益 4 億円。38.0千件×2.24825億円(今の1.34倍)、営業利益率4.5%

倍率:事業の純利益 34 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 13.6% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.7%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.7 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.7 倍。全体の PER 16.69 倍、時価総額 576 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:成長は落ち着き、利益率は過去最高から平常化する。会社の予想(27年3月期の営業利益41億円)が横ばいを見込む点も、この見立てに合う。

やや悲観 22% 運賃競争と人件費で利益率が縮む 利益 18 億円 · PER 9.7 倍 · 株価時価総額 1,693 円222 億円

荷主の値上げ受け入れが止まり、運送の人員は今の0.95倍に減る。大手ECの拠点は維持されるが、新設は止まる。価格は人件費の上昇ほど上がらず、物価に届かない1.30倍にとどまる。

営業利益率は運送で9%、倉庫で8%まで落ち、2023年3月期ごろの水準に近づく。人手不足でドライバーの確保に費用がかさむ。

倉庫の稼働率は保たれるが、増設のペースは落ちる。配当は利益の3割を維持する。商品販売は学校向けの需要が一巡して縮み、運送の利益率も人件費で押される。新しい拠点は借りて開くため、家賃の負担も年々重くなる。

ROEは6%台で、資本コストに届かない。本社費と賃金の上昇が利益を食い、中計の経常利益44億円には届かない。

  • 運送事業:数量 1,758(稼働人員(人、推定))× 価格 0.21(1人あたり売上(億円、名目))→ 売上 365 億円・営業利益 33 億円。1758.0人×0.20749億円(今の1.30倍)、営業利益率9.0%
  • 倉庫事業:数量 35.0(運営面積(万㎡、推定))× 価格 6.41(1万㎡あたりの売上(億円、庫内作業を含む名目))→ 売上 224 億円・営業利益 18 億円。35.0万㎡×6.40601億円(今の1.30倍)、営業利益率8.0%
  • 商品販売事業:数量 34.0(年間の取引件数(千件、推定))× 価格 2.18(1件あたりの売上(億円、名目))→ 売上 74 億円・営業利益 3 億円。34.0千件×2.18114億円(今の1.30倍)、営業利益率3.5%

倍率:ROE 5.6%はkを下回り、上限は1÷k=11.4倍。上限の約8.5割の9.7倍に置いた。

確率:人件費と下請けの運賃が上がり、荷主が値上げを認めない形で利益率が縮む。過去の営業利益率は3.5〜5.7%で、この谷は珍しくない。

悲観 12% 大手ECが自前化し、借りた倉庫が重荷になる 利益 −7 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 533 円70 億円

大手ECが物流を自社網に取り込むか、他社に切り替え、ヒガシの運送と倉庫の量が3〜4割減る。5つの大型センターの稼働率が落ち、価格は競争で1.22倍にとどまる。

借りた倉庫の家賃は、売上が減っても落ちない固定費として残る。運送の人員も一度に減らせず、営業利益は赤字に沈む。

会社は拠点の統廃合と減損を迫られ、配当は性向15%まで減る。財務は無借金に近く倒れはしないが、成長の源泉を失う。

残るのはオフィス移転、ビル配送などの小さな安定収益だけだ。顧客の離脱は一度に起きるのではなく、数年かけて量が減る形で進み、固定費の調整は後手に回る。

  • 運送事業:数量 1,295(稼働人員(人、推定))× 価格 0.19(1人あたり売上(億円、名目))→ 売上 252 億円・営業利益 13 億円。1295.0人×0.19472億円(今の1.22倍)、営業利益率5.0%
  • 倉庫事業:数量 22.8(運営面積(万㎡、推定))× 価格 6.01(1万㎡あたりの売上(億円、庫内作業を含む名目))→ 売上 137 億円・営業利益 6 億円。22.8万㎡×6.01179億円(今の1.22倍)、営業利益率4.0%
  • 商品販売事業:数量 30.0(年間の取引件数(千件、推定))× 価格 2.05(1件あたりの売上(億円、名目))→ 売上 61 億円・営業利益 2 億円。30.0千件×2.04692億円(今の1.22倍)、営業利益率2.5%

倍率:赤字で稼ぐ力では測れない。売れる資産の税後から有利子負債を引いた70億円を、今の自己資本161億円に掛けて置いた(PBR 0.43倍)。

確率:売上の大きな部分を占める大手ECが、物流を自前化するか他社に切り替える構造的な負け。賃借した倉庫の家賃は固定費で残る。顧客名が開示されていないぶん、1割強に置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

運送事業

大手EC向けの輸送、オフィス移転、ビル館内配送、精密機器輸送。

数量稼働人員(人、推定)価格1人あたり売上(億円、名目)売上営業利益
今 2026/03 1,850 0.16 295 37
10 年後 中立 2,035 0.21 435 48

取り方:人員は開示がなく、運送の売上295億円を、1人あたり売上約0.16億円(ドライバー・作業員・管理を合わせた平均)で割り戻した1,850人の推定。中立は大手ECの拠点追加と人手不足の両方を見て1.1倍、価格は物価並みの1.34倍。

倉庫事業

大手EC向け大型3PLセンター(関西・首都圏)と、一般荷主向けセンターの運営。

数量運営面積(万㎡、推定)価格1万㎡あたりの売上(億円、庫内作業を含む名目)売上営業利益
今 2026/03 35.0 4.93 172 20
10 年後 中立 42.0 6.60 277 28

取り方:面積は開示がなく、倉庫の売上172億円を、庫内作業を含む1万㎡あたり売上約4.9億円で割り戻した35万㎡の推定。中立は拠点の追加で1.2倍、価格は物価並みの1.34倍。

商品販売事業

インフラ会社向けの資材販売、学校向けICT機器の販売。

数量年間の取引件数(千件、推定)価格1件あたりの売上(億円、名目)売上営業利益
今 2026/03 40.0 1.68 67 3
10 年後 中立 38.0 2.25 85 4

取り方:件数は開示がなく、売上67億円を1件あたり約1.7億円(千件単位の平均)で割り戻した40千件の推定。中立は学校ICTの一巡で0.95倍、価格は物価並みの1.34倍。

リスクと懸念

大手EC1社への依存

売上割合は開示されていないが、5つの大型センターが大手EC向けとみられる。契約が更新されなければ、センターごと利益が消える。

過去最高の利益率

営業利益率7.0%は過去最高で、10年前は3.9%だった。人件費や下請け運賃が物価以上に上がれば、ここから下がる余地のほうが大きい。

賃借倉庫の固定費

倉庫の多くは借りたもので、家賃は売上が減っても落ちない。新リース会計基準が2028年3月期から適用されると、負債が表に載り、見かけの財務が弱くなる。

ドライバー・作業員の確保

時間外労働の上限(2024年問題)と高齢化で、運べる量に限りがある。賃金の上昇を運賃に転嫁できなければ、利益が削られる。

自動化投資の遅れ

倉庫の自動化は、人手を減らす一方、設備投資が重い。投資を怠れば競合に劣り、進めれば償却が増える。

M&Aの実行

持株会社への移行で、買収で成長する選択肢が増えた。買収の履歴は小さく、実行力はまだ検証されていない。

今後の分かれ目

大手ECとの契約更新で、運賃が据え置かれる
利益率の上昇が止まり、中立から慎重寄りの筋書きに動く。
一般荷主向けセンターの売上が全体の2割を超える
依存の弱点が薄まり、強気の確率を上げる。
大手ECが自前の物流網を拡大し、委託量を減らす
悲観の確率が大きく上がる。
営業利益率が6%を下回る期が出る
今の高収益が平常化したとみて、見通しを下げる。
プライム市場へ昇格する
投資家層が広がり、評価の見直しが進む可能性があるが、価値そのものは変わらない。

見ておくもの

  • 運送・倉庫のセグメント利益率
  • 新規センターの開設と稼働率
  • 大手EC向け売上の比率開示
  • 人件費と下請け運賃の上昇率
  • 新リース会計基準の適用による負債の増加

倍率と資本コストの決め方

倍率は資本コスト7.75%(基本7.5%+quality1.25%)とROEから決めた。中立のROEは9%台でkをわずかに上回るため、PERは1÷k=11.4倍を下回らせず、11.5倍に置いた。今のPER10倍弱や、同業の倍率には寄せていない。利益率は過去最高の7.0%を中立に使わず、全社で6%台に戻した。数量は実質、価格は名目で、物価は二重に掛けていない。本社費は物価で増やした。倉庫は賃借中心で、家賃は固定の約束として悲観の利益率に入れた。新リース会計基準の適用後も、家賃を営業費用に入れた今と同じ形にそろえた。悲観の床は、売れる資産の税後から有利子負債と解約費用を引いて置いた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 12.4→18.14 倍・やや楽観 PER 11.7→17.51 倍・中立 PER 11.5→16.69 倍)。

資本コスト 7.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(陸運業)の AI 分析

割安 SEMITEC6626 温度センサーのニッチ首位級で、時価総額の4割弱は現金。利益の質を割り引いても、今の値段は低い 本質価値との差 +101.7% · 10 年 割安(年 +13.9%) 割安 カンダホールディングス9059 トラックと国際物流で稼ぐ堅実な会社。純現金は時価総額の4分の1、大株主が議決権の3分の1を押さえる。10年で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +58.9% · 10 年 割安(年 +11.1%) 割安 ビーイングホールディングス9145 北陸発の生活物資専門 3PL。自己資本利益率は高いが顧客が偏る。それでも今の値段は割安とみる 本質価値との差 +56.5% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 株式会社ゼロ9028 新車を運ぶキャリアカーの最大手級。日産依存と新車需要の細りを織り込んでも、純現金込みの今の値段には安全域がある 本質価値との差 +52.5% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 ロジネットジャパン9027 札幌通運を核に鉄道とトラックを組み合わせる中堅の物流会社。運び手不足で値上げは通るが、人件費に食われて利益率は伸びにくい 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 九州旅客鉄道9142 九州の人口減は重いが、運賃改定と駅の不動産が利益を押し上げる。利払い増(年約100億円)と資本コスト 8.0% を引くと、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +28.4% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 遠州トラック9057 東名の真ん中に拠点を構える堅実な物流会社だが、利益の伸びが資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 +28.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 山九9065 製鉄所の構内で根を張る機工事業は堅いが、薄利の物流が ROE を押さえる。期待リターンは資本コストを少し上回る程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 岡山県貨物運送9063 中国地方の路線便「オカケン」。帳簿の資産は厚いが、稼ぐ力は資本コストに遠く届かず、PBR0.3倍でも割安とは言えない 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 東急9005 渋谷という再現できない土地と、まだ人口が増える沿線を持つ民鉄。ただ重い借金の利払い増と資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割近く下回る 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 京福電気鉄道9049 嵐電のイメージで売るが、稼ぎは京都と関西の賃貸が柱。親会社が 43% を握り、配当は薄い 本質価値との差 +15.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 ハマキョウレックス9037 3PL の堅実な増益は本物だが、ROE が 9% 前後へ薄まる成長に安全域はない。名目で測ると今の値段はやや割高から適正の境目 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 セイノーホールディングス9076 路線トラックの値上げは定着し利益も伸びるが、ROE が資本コストをわずかに超える程度で、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.2% · 10 年 やや割安(年 +7.2%) やや割安 SGホールディングス9143 2024年問題で宅配の運賃が物価より速く上がり、ROE 10% が続く。ただし資本コスト 7.75% を超える幅は小さく、今の値段はやや割高 本質価値との差 +13.1% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 鴻池運輸9025 請負の安定と堅い財務が強みだが、10 年後の ROE は資本コストにほぼ並ぶ。今の値段はおおむね妥当と筆者は見る 本質価値との差 +13.0% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アサガミ9311 大阪の倉庫・港湾物流と不動産賃貸。親会社が 5 割超を握り、還元は薄い。資産は厚いが、株主に届きにくい 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 AZ-COM丸和ホールディングス9090 アマゾン向けが売上の3分の1を占める薄利の成長株。成長は本物だが、顧客の偏りと薄い利益率を割り引くと今の値段は割安とは言えない 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) 適正 神姫バス9083 地方バスの黒字は万博が押し上げた山で、資本効率が資本コストに届かない以上、今の値段は少し高い 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 日本ロジテム9060 首都圏の倉庫とトラックとアマゾンのセンターで稼ぐ中堅の物流会社。薄い利益と重い借金を、持っている土地が支える。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +7.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 丸全昭和運輸9068 化学品・危険物の倉庫と 3PL で同業の倍の利益率を稼ぐ物流会社。厚い自己資本が ROE を押さえ、10 年の価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 西日本鉄道9031 福岡の再開発と国際物流で利益は名目で伸びるが、借金は増え金利も上がる。ROE は資本コスト 8.0% に届かず、値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +7.1% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 東海旅客鉄道9022 東海道新幹線の独占は強い堀だが、リニアの負担と利払いの増加、資本コスト 7.0% を引くと、今の値段はほぼ適正に出る 本質価値との差 +5.2% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 京阪ホールディングス9045 京都と大阪を結ぶ沿線と不動産の含み益は本物だが、利益は万博と用地分譲で膨らんだピーク。利払いが増え、ROE は資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 南総通運9034 千葉の倉庫と運送の会社。倉庫が利益の半分強を稼ぐが、ROE が資本コストに届かず、10 年の価値はやや割高に出る。 本質価値との差 +2.8% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 北海道中央バス9085 時価総額の9割近い純現金を抱えるが、現金は株主に戻りにくく稼ぐ力も低いので、今の値段は高い 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 阪急阪神ホールディングス9042 梅田の再開発と運賃改定で利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いで ROE は資本コスト 7.5% に届かない。今の値段は 3 割弱のやや割高に出る 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 SBSホールディングス2384 不動産の売却益が営業利益の 4 割を占め、本業の物流は薄利のまま。利益の質を割り引くと、買収で伸びても今の値段は割高 本質価値との差 −9.4% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 日本石油輸送9074 現金と保有株は厚いが、リースと一社依存が重い。石油の細りと人件費が稼ぎを削る 本質価値との差 −12.4% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ヤマトホールディングス9064 宅急便の値上げは効くが稼ぐ力はまだ薄い。再建が中立どおり進んでも、資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、安全域はない 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 サカイ引越センター9039 引越は件数が頭打ちで、人の確保が利益を削る。純現金は厚いが、ROEが資本コストを上回れず、やや割高と見る 本質価値との差 −12.9% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 東武鉄道9001 スカイツリーとホテルが運輸の減益を補うが、借り換えの利払いと資本コスト 8.0% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −13.0% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 京王電鉄9008 新宿を軸に営業利益は物価並みに伸びるが、借り換えの利払いが純利益を押さえる。k 7.5% で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 相鉄ホールディングス9003 ホテルの万博特需と新横浜線の直通で利益は過去最高だが、借金が営業利益の 10 倍と重い。利払い増で ROE は資本コストに届かず、今の値段は 4 割弱ほど割高に出る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 株式会社NANKAI9044 空港線とインバウンドは強いが、重い借金と大型投資で資本コストに届かない。値段は 3 割ほど割高に出る 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 西日本旅客鉄道9021 山陽新幹線と近畿の独占に運賃改定とうめきたの床が乗るが、借入を増やす計画の利払いと資本コスト 7.75% を引くと、本質価値は今の値段を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 東日本旅客鉄道9020 新幹線と首都圏の独占は強いが、4.9 兆円の借金の利払い増と資本コスト 7.5% を引くと、本質価値は今の値段を 4 割近く下回る 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 京成電鉄9009 京成電鉄は成田空港の増強とオリエンタルランド持分が核だが、借金が膨らむ局面と資本コスト 7.75% を踏まえると、今の値付けは割高と見る 本質価値との差 −29.6% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 東京地下鉄(東京メトロ)9023 鉄道だけで稼ぐ日本最大級の地下鉄。国・都の保有株売却と新線建設が焦点で、資本コスト 7.25% を ROE が下回り、今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 センコン物流9051 宮城の倉庫が稼ぎ頭、売上の半分は埼玉のホンダ販売店。借入が時価総額に迫り、ROE は資本コストに届かないので、今の値段は高い 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 近鉄グループホールディングス9041 営業利益は名目で伸びるが、借り換えの利払いが利益を削り、株主の取り分は増えない。資本コスト 8.5% を踏まえると、今の値段は割高 本質価値との差 −35.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 大宝運輸9040 地場の堅い運送会社だが、薄い稼ぎに対して積み上がった資本が重く、今の値段は安全域に乏しい 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 山陽電気鉄道9052 姫路駅前の不動産が利益を支えるが、運賃は上限に達し、借り換えの利払いで ROE は資本コストを大きく下回る。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 第一交通産業9035 タクシーは赤字、稼ぎ頭は不動産。借金が重く、金利が上がるほど株主の取り分が細る 本質価値との差 −38.9% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 東部ネットワーク9036 横浜の飲料・セメント・産業ガスの運送会社。資産は厚いが、運送の稼ぎは細く、ROE 2% では帳簿の価値を株主に届けられない 本質価値との差 −39.6% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 神奈川中央交通9081 運賃は上がるが、運転士の賃金と借り換えの利払いが先に増え、ROE は資本コスト 9.0% に届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −40.8% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 新潟交通9017 新潟のバスと万代シテイを営む地域の顔。不動産が稼ぐが、重い借金の利払いが金利の上昇で利益を削る 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 センコーグループホールディングス9069 3PL と M&A で稼ぐ総合物流の大手。借金が重く利益率も薄いため、利益で測ると今の値段は割高に出る 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ニッコンホールディングス9072 ホンダ系の完成車輸送と倉庫・梱包で堅実に稼ぐが、利益に対して値段が先走り、10年で測っても大幅な割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 小田急電鉄9007 新宿西口の大型開発は実るが、借金の利息が利益を削る。資本コスト 8.25% を ROE が下回り、今の値段は 3 割半ば割高に出る 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 富士急行9010 富士山麓の鉄道とハイランドで過去最高益を稼ぐが、10 年後の利益に見合う値段は今の半分以下に出る 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 タカセ9087 アニメ商品の通販物流に活路を得た老舗の倉庫会社。利幅は細く、資本コストに届かないので値段は割高 本質価値との差 −45.3% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 秩父鉄道9012 石灰石の貨物と長瀞の観光で黒字に戻したが、更新投資と借金の利払いが利益を食い、株主に残る価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 福山通運9075 特積みの老舗。利益は戻り始めたが、資本効率が低く、10 年の積み上げでは今の値段は大きく割高 本質価値との差 −46.0% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 広島電鉄9033 電車とバスは補助金を足してやっと収支が合い、利益を支えるのは広島の不動産。借り換えで利払いが3倍に増え、ROE は資本コストに届かない。今の値段は割高に出る 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 名古屋鉄道9048 名駅の再開発が止まり、運送は赤字、借金は重い。利益は名目で戻っても、金利が資本コストへの到達を阻む。今の値段は 4 割ほど割高に出る 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 京浜急行電鉄9006 品川・高輪の再開発で名目の利益は伸びるが、重い借金と投資負担で ROE は資本コスト 8.25% に届かない。値段は織り込み過ぎと見る 本質価値との差 −51.1% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 NIPPON EXPRESSホールディングス9147 国内の運賃上げは追い風だが、海外フォワーディングの薄い利益率では ROE は資本コスト 8.5% を下回る。名目で測り直しても今の値段は割高 本質価値との差 −54.7% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 西武ホールディングス9024 運営だけの稼ぐ力は資本コスト 8.5% に届かず、資産を売る経営に移っても、今の値段は 7 割近い割高に出る 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 京極運輸商事9073 ENEOS が 35% を持つタンクローリーとドラム缶の会社。石油の量は細り、利益率は 2% に届かない 本質価値との差 −65.0% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 神戸電鉄9046 借金が EBITDA の 11 倍と重く、借り換えで利払いが倍に膨らむ。運賃改定で営業利益が増えても株主に残る利益は細り、計算では大きな割高になる 本質価値との差 −65.8% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 大和自動車交通9082 都内の土地と銀座の再開発は魅力だが、タクシーの稼ぎは薄く借金も重い。今の値段は資産の期待を先取りしている 本質価値との差 −69.9% · 10 年 割高(年 −3.7%)

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読んだ資料

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  2. ヒガシホールディングス 社長インタビュー
  3. IR Bank ヒガシHD

分析日 2026-10-16