株譜
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森ヒルズリート投資法人 3234

六本木・虎ノ門の一等地を持つ、森ビル系の REIT。稼働と立地は一級だが、借入が重く、金利 3% の世界では大きく割高

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)57,994 円1,090 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)116,400 円2,188 億円差 −50.2%
10 年後から見ると 割高 価値 57,994 円1,090 億円 · 差 −50.2% · 期待の年率 −0.8%
期待の年率リターン(10 年)−0.8%資本コスト比 −9.1 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

森ヒルズリートは、六本木ヒルズ、虎ノ門ヒルズ、アークヒルズなど、森ビルが開発した都心のビルを持つ REIT だ。物件の 9 割が東京都心 5 区にあり、稼働は 99.0%。ただ筆者の結論は割高である。今の値段は、鑑定の利回りが 2% 台後半という、金利が極端に低い世界の評価をそのまま 10 年先へ延ばした値段だからだ。

この REIT には他にない特徴がある。オフィス賃料の約 7 割が、スポンサーの森ビルが借り手になる固定賃料のマスターリースだ。空室の心配は森ビルが背負い、賃料は契約の更新まで動かない。収益は安定するが、金利が上がる世界で賃料を上げて追いかける力は、更新の時期に縛られる。

借入は約 1,900 億円。LTV は帳簿で 46%、残りの期間は 3.4 年と短い。10 年金利が 3% に落ち着けば、年の利払いは今の 3.5 倍になり、利益の 3 分の 1 が消える。ビルの利回りも 2% 台後半から 4% 台前半へ上がる。

増資を一切せず、NAV の 7 割の値段で自己投資口を買う姿勢は評価できる。それでも金利の壁は動かない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、物件の質と経営者の姿勢はどちらも合格点だ。一級のビルを持ち、増資をせず、NAV 割れの投資口を自ら買って消している。オーナーとして付き合いたい運営である。

ただ、投資主が受け取るのは、賃料から利払いを引いた残りだけだ。借入は 1,900 億円で、平均 0.91% の金利が 3% 台前半へ変わる。年の利払いは 18 億円から 64 億円へ増え、賃料の増額では埋めきれない。10 年の分配と 10 年後のビルの価値を合わせても、今の値段の 4 割ほどの価値にしかならない。

固定賃料のマスターリースは、安定という点では心強い。だが安定は、安く買える理由にはならない。値段が NAV に対して今よりさらに下がり、ビルの利回りが 4% を超える水準まで来れば、一級の物件群は魅力的な持ち物になる。今はまだそこにない。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は単純だ。東京都心の大型ビルを企業に貸し、賃料から経費と利払いを引いた残りを投資主に配る。2026 年 7 月期(半年)の賃貸事業収入は約 99 億円、そこから経費を引いた NOI、つまり物件の正味の賃料は約 73 億円だった。

物件は取得価格で 4,149 億円。六本木ヒルズ森タワー、アーク森ビル、愛宕グリーンヒルズ、虎ノ門ヒルズ森タワーなど、森ビルが開発した大型の複合ビルの一部を持つ。ほかに住宅 2 棟と、ラフォーレ原宿の底地、つまり土地だけの権利がある。東京都心 5 区が 91% を占め、J-REIT で最も都心に偏る。

オフィスの賃料は 2 つの型に分かれる。約 7 割は固定型のマスターリースで、森ビルが一括して借り、固定の賃料を払う。契約が満了する 2027 年から 2031 年に、その時の市場賃料へ見直される。残りはテナントから直接受け取るパススルー型で、改定のたびに賃料が上がっている。

借入は 1,906 億円。平均の金利は 0.91%、残りの期間は 3.4 年。固定は約 7 割で、格付けは JCR の AA。手元の現金は 170 億円ほどある。

優良さと弱いところ

物件の質は国内で最上位の一角だ。六本木ヒルズと虎ノ門ヒルズの森タワーは、多くの優良企業が本社を置くビルで、代わりが無い。稼働は 99.0% と高く、パススルーの契約も増額で更新できている。ただし賃料を自分で決める力は無い。オフィスの賃料は市況で決まり、固定型の賃料は更新まで動かない。

資本の使い方は誠実だ。増資はせず、NAV を大きく割る投資口を買って消却している。2025 年 12 月には、スポンサーから虎ノ門ヒルズ森タワーの持分を鑑定より 17% 安く取得した。譲渡益は全て分配に回している。

弱いのは、スポンサーとの距離の近さだ。取得は全て森ビルから、賃料の約 7 割も森ビルとのマスターリース。取引の条件を決める側が、投資主と同じ側に立っているとは限らない。ただ森ビルは 22% を持つ筆頭投資主で、利害は一致している。

借入の重さは気になる。純負債は NOI から報酬を引いた額の約 14 倍で、同じ用途の中でも重い。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

東京都心のオフィス市場は、空室率が 2% 台まで下がり、賃料は上昇基調にある。大企業の本社機能の需要は強く、森ヒルズリートのパススルー物件は、改定で 7%、入れ替えで 2〜11% の増額を取っている。固定型のマスターリースは、鑑定の賃料が今の契約賃料を 4% 前後上回り、更新時に増額が見込まれる。

筆者は、これを 10 年続く上昇とは見ない。大型ビルの新築は 2027 年以降も続き、働く場所は分散する。中立の賃料は物価の 3 分の 2、名目で年 2% 前後と置く。経費は物価で増えるので、NOI の伸びは賃料より遅い。

いちばん大きいのは金利だ。この REIT の鑑定の利回りは 2.4〜3.2%、10 年国債が 3% の世界でこの差は保てない。不動産に求める利回りを 6%、NOI の長い伸びを 1.75% とすれば、都心の大型ビルは 4.25% 前後に落ち着く。鑑定の利回りが特に低い分、ビルの値段の下落幅は同じ用途でも大きい。

オフィスは、金利の上昇と利回りの上昇が同時に効きやすい用途である。

資本政策と M&A

利益のほぼ全部を配るのが REIT の決まりだ。成長の道は、増資で物件を買うか、物件を入れ替えるかのどちらかになる。この投資法人は、増資をやめて入れ替えと自己投資口の買い入れに絞ってきた。

入れ替えの中心は、ラフォーレ原宿の底地の分割売却だ。5% ずつ売り、含み益 100 億円ほどを分配に回している。2030 年までの分配はこれで支えられている。筆者は、この売却益を通常の分配には数えず、一度きりの上乗せとして別に扱った。

自己投資口は 2026 年に 8.9 億円を買って消却した。NAV の 7 割の値段で買うのは、投資主にとって確実な使い道だ。

取得は森ビルのパイプラインから、競争入札なしで鑑定を下回る値段で行える。ただ LTV は帳簿で 46% と、借り増しの余地は限られる。会社は一時的に 50% へ上げて 300 億円の取得余力を作る考えだが、金利の上昇期にそれは重い。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

一等地のビルは増えない。六本木ヒルズと虎ノ門ヒルズは、森ビルが街ごと育てており、周辺の開発が進むほど価値が上がる。固定型マスターリースの賃料は、鑑定の賃料より 4% 前後低く、2027 年からの更新で増額が続く。パススルー物件は改定のたびに賃料が上がっており、賃料が物価並みに上がれば、NOI は 10 年で 3 割近く伸びる。

資本政策も強い。増資をせず、NAV の 7 割の値段で自己投資口を買って消却している。含み益は 1,100 億円あり、値段が NAV に近づくだけで大きく報われる。スポンサーの森ビルは 22% を持ち、物件を鑑定より安く渡してくれる。

金利が 3% まで上がるとも限らない。固定の比率は約 7 割あり、格付けは AA。ラフォーレ原宿の売却益で、分配金も当面は維持される。

オフィスの賃料は、本社機能の移転先が限られる都心で、最も強く上がる。

実際、パススルー物件の賃料は、改定でも入れ替えでも増額が続いており、レントギャップ、つまり契約賃料と市場賃料の差は 9% に広がった。この差が埋まるだけで賃料は伸びる。

慎重な見方

低金利が作った値段だ。鑑定の利回りは 2.4〜3.2%、10 年国債が 3% の世界ではほとんど差が無い。利回りが 4% 台前半へ上がれば、ビルの価値は 3 割以上下がる。借入が重いので、投資主の取り分はその倍以上の速さで減る。LTV は帳簿で 46% だが、時価では 36%、鑑定の利回りが上がるとこの余裕は消える。

利払いも重い。平均 0.91% の借入が 3% 台前半に変われば、年の利払いは 3.5 倍になる。残りの期間は 3.4 年と短く、借り換えが早く来る。

固定賃料のマスターリースは、更新まで賃料が動かない。物価が 3% で上がっても、賃料は止まったままだ。しかも借り手は森ビルで、スポンサーとの交渉で賃料が決まる。

分配金の維持は、ラフォーレ原宿の売却益に頼っている。売却益を除く分配は 2 割ほど少なく、この差は一度きりの上乗せにすぎない。

さらに、築の古いアーク森ビルなどは、修繕の費用が重くなる。買い替えで得る新しい物件の利回りは低く、売って買うほど稼ぐ力は薄まる。

どちらに重みを置いたか

物件の質では強気に分があるが、勝負を決めるのは金利だ。10 年金利 3% を前提にする以上、利払いとビルの利回りの上昇は避けられない。中立を 37% に置き、悲観側を合わせて 35% とした。楽観は金利が今のまま止まる筋書きで 8%。スポンサーの癖は薄いので、悲観の確率は厚くしすぎなかった。筆者は、この REIT が同じ用途の中で最も都心に偏った、質の高い持ち物だと認める。ただ結論は変わらず、割高である。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/07 期)

確率で加重した株価時価総額 64,576 円1,214 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 43,058 円809 億円)。 今の値に割り戻すと 57,994 円1,090 億円、今との差 −50.2%、 期待の年率 −0.8%(資本コスト 8.3%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 255,569 円4,804 億円 53,040 円997 億円 +165.1% +10.2% 24,689 円464 億円
やや楽観 20% 92,088 円1,731 億円 49,316 円927 億円 +21.5% +2.0% 28,281 円532 億円
中立 37% 57,615 円1,083 億円 45,485 円855 億円 −11.4% −1.2% 38,147 円717 億円
やや悲観 22% 18,407 円346 億円 37,718 円709 億円 −51.8% −7.0% 12,348 円232 億円
悲観 13% 2,660 円50 億円 29,419 円553 億円 −72.4% −12.1% 4,170 円78 億円
加重平均100% 64,576 円1,214 億円43,058 円809 億円 −7.5% −0.8% 107,634 円2,023 億円

今の株価時価総額 116,400 円2,188 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.3% を下回るほど割高。

楽観 8% 金利が止まり、都心の賃料が物価並みに上がる 利益 89 億円 · PBR 2.5 倍 · 株価時価総額 255,569 円4,804 億円

都心の本社需要が強く、固定型マスターリースは 2027 年からの更新で市場賃料まで引き上げられる。パススルー物件も含め、賃料は物価並みの年 3% で上がり、稼働は 99% を保つ。NOI は 10 年で 3 割強伸びる。

借り換えの金利は AA の格付けで 3.3% にとどまる。不動産の買い手は今の利回りで買い続け、物件の利回り(キャップ)は今の鑑定の 2.33% のまま変わらない。時価総額は 4,804 億円と今の 2.1 倍になる。ラフォーレ原宿の売却益の分配も続き、投資主の取り分は今の値段を上回る。

筆者はこの筋書きを、前提の金利から外れる分だけ低く見る。

  • オフィスビルの賃貸:数量 3,926(稼働している物件の規模(帳簿価額=取得原価 × 稼働率、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 6.8%(稼働した規模に対する賃料などの収入の比(今 5.0%)。物価の転嫁で伸びる)→ 売上 266 億円・営業利益 171 億円。稼働 99%・賃料 年 +3.0%・経費 年 3.0%

倍率:PBR は物件の価値から負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 197 − 資本的支出 40) ÷ キャップ 2.33% − 純負債 1930 = 4804 億円。キャップは今の鑑定の NCF 利回り((NOI − 資本的支出) ÷ 鑑定評価額)の 2.33% で、今の値付けが 10 年続く所(オフィスの下限 3.5% より低い。楽観だけはここまで下げてよい)。

確率:10 年金利が今の 3% 前後で止まり、固定型の更新で賃料が大きく増額される筋書き。前提の金利から外れるので 8% にとどめた。

やや楽観 20% 賃料は物価に近く伸び、利回りの上昇は小さい 利益 76 億円 · PBR 0.9 倍 · 株価時価総額 92,088 円1,731 億円

都心の空室は低いまま推移し、賃料は年 2.5% で上がる。稼働は 98.5% を保つ。経費は物価並みに増えるが、収入の伸びが上回り、NOI は 10 年で 2 割台半ば伸びる。

借入は 3.35% 前後へ借り換わり、利払いは今の 3.5 倍になる。純利益は今より細る。ビルの利回りは 3.9% に上がり、ビルの価値は今の鑑定を大きく下回る。

固定型の更新による増額は一度きりの押し上げで、その先の伸びは物価に追いつかない。自己投資口の買い入れは続くが、金利が上がるほど余力は細る。

含み益の売却による分配の上乗せもあるが、通常の利益には数えない。

  • オフィスビルの賃貸:数量 3,907(稼働している物件の規模(帳簿価額=取得原価 × 稼働率、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 6.5%(稼働した規模に対する賃料などの収入の比(今 5.0%)。物価の転嫁で伸びる)→ 売上 252 億円・営業利益 157 億円。稼働 98%・賃料 年 +2.5%・経費 年 3.0%

倍率:PBR は物件の価値から負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 183 − 資本的支出 40) ÷ キャップ 3.90% − 純負債 1935 = 1731 億円。キャップは中立 4.25% から 0.35% 下げた。

確率:固定型の更新で増額が進み、ビルの利回りの上昇が小さい筋書き。20%。

中立 37% 金利の正常化で利払いと利回りが上がる 利益 61 億円 · PBR 0.6 倍 · 株価時価総額 57,615 円1,083 億円

10 年金利は 3% に落ち着き、借入は 3〜4 年で 3.4% へ借り換わる。年の利払いは今の 18 億円から 64 億円へ増える。賃料は年 2% で上がるが、新築の供給で稼働は 97.5% へ少し下がる。経費は物価並みの 3% で増え、NOI は 10 年で 1 割台半ばしか伸びない。

減価償却は昔の取得原価のままなので、会計の利益は利払いの増加ほどは減らない。それでも純利益は今の 3 分の 2 に細る。修繕の費用は築年とともに 1.4 倍に膨らみ、償却を上回る。

ビルの利回りは 4.25% に上がり、ビルの価値は今の鑑定より 4 割近く低い。負債は減らないので、投資主の取り分は今の自己資本の 6 割ほどになる。NAV 割れで増資はせず、規模は据え置きだ。

  • オフィスビルの賃貸:数量 3,867(稼働している物件の規模(帳簿価額=取得原価 × 稼働率、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 6.1%(稼働した規模に対する賃料などの収入の比(今 5.0%)。物価の転嫁で伸びる)→ 売上 238 億円・営業利益 143 億円。稼働 98%・賃料 年 +2.0%・経費 年 3.0%

倍率:PBR は物件の価値から負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 168 − 資本的支出 40) ÷ キャップ 4.25% − 純負債 1940 = 1083 億円。キャップは都心の大型の中立 4.25%(要求利回り 6.0% − NOI の伸び 1.75%)。今の鑑定の利回り 2.8% より大幅に高い。

確率:前提どおり 10 年金利が 3% に落ち着き、賃料は物価の 3 分の 2 で上がる筋書き。最もありうるので 37%。

やや悲観 22% 供給過多で賃料が伸びず、利回りが上がる 利益 32 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 18,407 円346 億円

大型の新築ビルが続き、テナントは新しいビルへ移る。固定型マスターリースの更新では、森ビルが市況を理由に賃料を据え置く。平均の賃料は年 1% しか上がらず、稼働は 95.5% へ落ちる。経費は物価で増え、NOI は今より 3% 減る。

借入は 3.7% へ借り換わり、純利益は今の 3 分の 1 まで細る。分配は大きく減る。ビルの利回りは 4.5% へ上がり、ビルの価値は今の鑑定の 5 割台に下がる。LTV は 6 割に近づき、格付けの引き下げで借り換えの上乗せが増える。

スポンサーが物件を引き取る支えはありうるが、その値段が投資主に有利とは限らない。

  • オフィスビルの賃貸:数量 3,788(稼働している物件の規模(帳簿価額=取得原価 × 稼働率、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 5.6%(稼働した規模に対する賃料などの収入の比(今 5.0%)。物価の転嫁で伸びる)→ 売上 211 億円・営業利益 117 億円。稼働 96%・賃料 年 +1.0%・経費 年 3.0%

倍率:PBR は物件の価値から負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 142 − 資本的支出 38) ÷ キャップ 4.50% − 純負債 1960 = 346 億円。キャップは中立 +0.25%。

確率:2027 年以降の大型供給と在宅の定着で、固定型の更新で増額が取れない筋書き。22%。

悲観 13% 金利の上振れと不況が重なり、物件の価値が負債に迫る 利益 1 億円 · PBR 0.0 倍 · 株価時価総額 2,660 円50 億円

金利は 3% を超えて上がり、不動産の売りが重なる。借り換えの金利は 4.5% に上がり、利払いは今の 4.5 倍になる。不況で企業は床を減らし、稼働は 93%、賃料は 10 年たっても今と同じ名目にとどまる。経費を年 2% に抑えても、NOI は 15% 減る。

純利益はほぼゼロになり、分配は止まる。配らずに残した現金で借入を少しずつ返す。ビルの利回りは 4.75% へ上がり、物件の価値は負債とほぼ並ぶ。投資主に残るのは、市況が戻れば取り戻せる見込みの分だけだ。清算されない限り、ビルを売って NAV を受け取ることはできない。

  • オフィスビルの賃貸:数量 3,688(稼働している物件の規模(帳簿価額=取得原価 × 稼働率、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 5.0%(稼働した規模に対する賃料などの収入の比(今 5.0%)。物価の転嫁で伸びる)→ 売上 186 億円・営業利益 99 億円。稼働 93%・賃料 年 +0.0%・経費 年 2.0%

倍率:PBR は物件の価値から負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 123 − 資本的支出 33) ÷ キャップ 4.75% − 純負債 1850 = 50 億円。キャップは中立 +0.5%。NAV は床にしない(清算されない限り投資主は受け取れない)。

確率:リーマン級の不況と金利の上振れが重なる筋書き。借入の重さと残りの期間の短さを考え 13% と置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

オフィスビルの賃貸

東京都心の大型複合ビルの一部を企業と森ビルに貸す。ほかに住宅 2 棟と土地の権利を持つ。

数量稼働している物件の規模(帳簿価額=取得原価 × 稼働率、億円。今の値段の実質の規模)価格稼働した規模に対する賃料などの収入の比(今 5.0%)。物価の転嫁で伸びる売上営業利益
今 2026/07 3,914 5.0% 197 123
10 年後 中立 3,867 6.1% 238 143

取り方:2026 年 7 月期の半期の賃貸事業収入 99 億円(譲渡益を除く)を 2 倍して年額 197 億円。帳簿価額 3,966 億円 × 期末の稼働 98.7%(オフィス 99.0%・住宅 93.7%)で数量、収入 ÷ 数量で価格。セグメントの利益は NOI 146 億円から減価償却 23 億円を引いた額。中立の価格が 1.22 倍で物価の 1.34 倍に届かないのは、オフィスの賃料が契約の更新ごとに遅れて上がり、物価の 3 分の 2 しか転嫁しないと見るため(業種ノート)。固定型マスターリースは更新まで賃料が動かないが、10 年の間に全て更新を迎える。

リスクと懸念

借り換えの金利

平均 0.91% の借入が 3% 台前半へ借り換わると、年の利払いは 45 億円ほど増える。今の年の利益の半分近い。残りの期間は 3.4 年と短く、借り換えが早く来る。

ビルの利回りの上昇

鑑定の利回りは 2.4〜3.2% と極端に低く、10 年国債 3% の世界では保てない。利回りが 1 ポイント上がるとビルの価値は 3 割近く下がり、LTV は帳簿で 5 割を超える。

スポンサーへの依存

取得は全て森ビルから、オフィス賃料の約 7 割も森ビルとのマスターリース。条件が森ビルの事情に左右される。固定型の更新は 2027 年から 2031 年に集中する。

固定賃料の硬直

固定型マスターリースは更新まで賃料が動かない。物価が 3% で上がる世界では、更新までの間に実質の賃料が目減りする。

売却益の一度きりの性格

分配金はラフォーレ原宿の売却益で支えられている。売却益を除く分配は 2 割ほど少なく、売った土地の賃料は消える。

修繕の費用

建築費は物価より速く上がる。アーク森ビルなど築の古いビルの修繕と更新は 10 年で 1.4 倍以上になり、償却を上回る。足りなければ借入が増える。

今後の分かれ目

10 年金利が 2% 前後で止まる
ビルの利回りの上昇は小さく、借り換えの金利も 2.5% 前後にとどまる。中立よりやや楽観に近づき、割高の度合いは縮む。
固定型マスターリースの更新で、鑑定並みの賃料まで増額される
NOI の伸びが利払いの増加を上回り、楽観の筋書きに近づく。
NAV 割れのまま公募増資を行う
1 口の価値が薄まる。これまでの方針の転換で、スポンサーの点数を大きく上げる。
自己投資口の買い入れを増やす
NAV との差が縮まり、資本の使い方の評価を上げる。ただし借入で賄うなら金利の重さが増す。
格付けが AA を下回る
借り換えの上乗せが増え、やや悲観に近づく。

見ておくもの

  • 平均調達金利と固定金利の比率
  • 固定型マスターリースの更新条件
  • 継続鑑定の利回り(キャップレート)
  • 自己投資口の買い入れと NAV との差
  • 簿価 LTV

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の値段や過去の値段から置いていない。10 年後の時価総額は、NOI から資本的支出を引いた額をキャップレートで割り、負債を引いて出した。キャップは 10 年金利 3% に用途の上乗せを足した業種ノートの表で、今の鑑定の利回りより大幅に高い。NAV 割れ(今は NAV の約 7 割)を割安の根拠にしていない。今の値段が倍でも半分でも、価値の数字は動かない。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k は基本 7.5% に quality +0.80% を足した 8.30%。事業は傾いていないので extra は置かない。

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やや割安 サムティ・レジデンシャル投資法人3459 地方都市の賃貸住宅 189 物件。NAV の 6 割台で取引され、借入は重いが賃料は伸びており、今の値段はやや割安 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 スターツプロシード投資法人8979 首都圏の賃貸住宅 111 物件。NAV の 7 割で取引され、借入は重いが賃料は伸びており、今の値段はやや割安 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) 適正 日本ホテル&レジデンシャル投資法人3472 温泉旅館とアパホテル、住宅を持つアパ系の REIT。物件は高い利回りで値付けされ、今の値段は NAV の 6 割。主テナントの温泉の振れは大きいが、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 大和ハウスリート投資法人8984 物流と住宅を軸に 232 物件を持つ総合型 J-REIT。借入が軽く含み益も厚いが、10 年の金利正常化を織り込むと今の値段はほぼ適正と筆者は見る 本質価値との差 +6.0% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 マリモ地方創生リート投資法人3470 地方の住宅と生活密着型の店を中心に 61 物件を持つ小型の総合型 REIT。物件は NAV の 3 分の 2 の値段で買えるが、借入が全部変動金利で利払いの増加が重く、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +5.0% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 CREロジスティクスファンド投資法人3487 物流専業 CRE が開発した 21 物件の小型 REIT。NAV を 3 割下回るが、借入の半分近くが 2 年内に借り換わるため、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 MIRARTH不動産投資法人3492 住宅を軸にオフィス・商業・ホテルを持つ総合型 J-REIT。借入が重く、増資を NAV 割れで繰り返すが、投資口は NAV の 0.7 倍まで売られ、筆者はほぼ適正と見る 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 SOSiLA物流リート投資法人2979 住友商事系の物流 REIT。稼働 100% と 10 年超の長い契約が強みだが、運用会社への行政処分と借入の早い借り換えが重く、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 三菱地所物流リート投資法人3481 三菱地所系の物流 REIT。賃料の増額は 17 期続き借入も軽いが、金利が 3% で落ち着く前提では、今の値段は適正の範囲の中ほど 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 アドバンス・レジデンス投資法人3269 東京 23 区が 7 割の住宅 REIT 最大手。賃料の入替増額は過去最高で借入の上昇も吸収できるが、今の値段はその強さを織り込み済みで適正の範囲 本質価値との差 −0.4% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 大和証券リビング投資法人8986 賃貸住宅 76% とヘルスケア 24% の複合型。売却益で支えた分配は先細りで、借入が重く、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −2.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 東海道リート投資法人2989 静岡を軸に東海道の住宅と工場・物流を持つ地域密着の REIT。物件の値付けは高利回りで無理がないが、借入の 9 割超が変動金利で、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 三井不動産アコモデーションファンド投資法人3226 東京 23 区が 9 割の住宅 REIT。調達金利が低いうちの値段で、10 年金利 3% の世界では適正の範囲にとどまる 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 いちごホテルリート投資法人3463 全国のビジネスホテル 29 物件を持つ J-REIT。賃料の 5 割弱が変動で、今の値段は NAV の 6 割弱だが、筆者は割安とは見ず、ほぼ適正と置く 本質価値との差 −5.4% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 トーセイ・リート投資法人3451 首都圏の築古の住宅とオフィスを再生して持つ複合 REIT。鑑定の利回りが高く値付けに無理はないが、借り換えで利益が 2 割細り、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人3471 三井不動産と伊藤忠の二つの後ろ盾を持つ新しい物流 REIT。賃料の改定は強いが、10 年金利 3% の世界では、今の値段は適正の範囲の高い側 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 スターアジア不動産投資法人3468 ホテルが NOI の 45% を占める総合型 J-REIT。投資口は NAV の 0.67 倍と安く見えるが、ホテルの変動賃料とスポンサー系テナントに偏る。筆者はほぼ適正と見る 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 日本プロロジスリート投資法人3283 新しい大型の物流施設をそろえた REIT。借入が軽く、金利 3% の世界でも傷は浅いが、それでもやや割高 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 霞ヶ関ホテルリート投資法人401A デベロッパー系の新規上場ホテル REIT。築浅 15 ホテルの賃料はすべてスポンサー系の運営会社が払う。決算は 2 期のみで、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −9.9% · 10 年 適正(年 +6.5%) やや割高 日本リート投資法人3296 東京経済圏の中規模オフィスと住宅が中心の総合型 J-REIT。NAV の 0.64 倍まで売られ、借入が重い割に値段は安く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −10.3% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 セントラル・リート投資法人3488 東京の中小オフィスと生活密着型の店、地方のホテルを持つ名鉄・ザイマックス系の小型 REIT。借入は軽いが賃料の伸びが利払いの増加に負け、今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.3% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 日本ロジスティクスファンド投資法人8967 日本初の物流 REIT。含み益が厚く借入も軽いが、築が古く、金利 3% の世界では今の値段はやや高い 本質価値との差 −12.4% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 コンフォリア・レジデンシャル投資法人3282 東京 23 区が 9 割の若い住宅 REIT。LTV が高く増資を重ねた分だけ価値の余裕が薄く、今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.2% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 インヴィンシブル投資法人8963 ホテル 112 と住居 41 を持つ国内最大のホテル系 REIT。稼ぎは最高水準だが、金利の上昇と訪日客の波は値段に入りきっていないと筆者は見る 本質価値との差 −16.6% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 野村不動産マスターファンド投資法人3462 オフィス・物流・住宅・商業を持つ 285 物件の総合型 J-REIT。賃料増額と AA の財務は強いが、金利の上昇と鑑定の高さが重く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 平和不動産リート投資法人8966 オフィスと賃貸住宅が半々の中堅 J-REIT。賃料の伸びと物件入替の腕は確かだが、毎年の増資と売却益頼みの分配が重く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ヘルスケア&メディカル投資法人3455 有料老人ホーム中心の、国内唯一のヘルスケア専業 J-REIT。賃料は全額が長期固定で、今の値段は NAV の 7 割弱でも、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −18.3% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 イオンリート投資法人3292 イオンモールを長期の固定賃料で貸す商業 REIT。賃料の伸びが弱く、費用と利払いが先に増えるため、今の値段はやや割高 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ラサールロジポート投資法人3466 物件を売って自己投資口を NAV の 9 割で買い戻す物流 REIT。資本の使い方は上手いが、金利 3% の世界では今の値段はやや高い 本質価値との差 −20.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 エスコンジャパンリート投資法人2971 郊外の生活密着型の商業施設と底地を持つ中部電力系の REIT。賃料がほぼ固定のうえ借入の 8 割が変動金利で、利払いの増加が分配を細らせ、今の値段はやや割高 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 積水ハウス・リート投資法人3309 賃貸住宅が 85%、うち米国が 24% の J-REIT。賃料の増額は強いが、簿価 LTV が 48% と高く、借り換えと鑑定の利回りの低さで今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 KDX不動産投資法人8972 オフィス・住宅・商業を中心に 342 物件を持つ総合型 J-REIT。自己投資口の取得と AA の格付は強みだが、借入の満期が近く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −23.9% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 三井不動産商業ファンド投資法人8964 三井不動産系の商業施設 44 物件。賃料の 99% が固定で伸びにくく、物価に負けるため、今の値段は割高 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +3.3%) やや割高 ユナイテッド・アーバン投資法人8960 商業・オフィス・ホテルに分散した 143 物件の総合型 J-REIT。資産の入れ替えと増資で分配は過去最高だが、築古と金利が重く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 オリックス不動産投資法人8954 オフィスとホテルを軸に 121 物件を持つ総合型 J-REIT。賃料増額と含み益は厚いが、鑑定の利回りが低く、金利正常化で筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −27.2% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 GLP投資法人3281 物流施設 88 棟を持つ国内最大級の物流 REIT。賃料の増額は力強く稼働も 99% だが、借入が重く、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 投資法人みらい3476 オフィスと地方のホテルを混ぜた三井物産系の複合 REIT。借入が鑑定の 46% と重く、借り換えで利益が細るため、今の値段はやや割高 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 森トラストリート投資法人8961 東京のオフィス 5 割とホテル 3 割の 20 物件。スポンサーの森トラストが 29% を持ち報酬も軽いが、借入の残りが 2.1 年と短く、利払いの増加が重い 本質価値との差 −30.3% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ジャパン・ホテル・リート投資法人8985 ホテル 52 物件、賃料の半分強が変動。今の値段は金利 2% 前後と訪日客の好調が続く前提で、筆者は 3 割以上の割高と見る 本質価値との差 −35.4% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 阪急阪神リート投資法人8977 関西圏の地域密着型商業施設(スーパー等の敷地)が中心の J-REIT。借入が軽く手堅いが、商業のキャップを表どおり 4.9% に置くと値段が先に払いすぎで、筆者は割高と見る 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 大和証券オフィス投資法人8976 投資主の側に立つ資本政策が光る中堅オフィス REIT。それでも金利 3% の世界では今の値段は先取りしすぎで、割高 本質価値との差 −37.5% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 ヒューリックリート投資法人3295 東京のオフィス 5 割・ホテル 2 割・商業 2 割の 62 物件。ヒューリックが 14.5% を持つが、資産の入れ替えと交換差益で分配を支え、鑑定に対する稼ぎが 3.1% と低い 本質価値との差 −38.6% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 日本プライムリアルティ投資法人8955 東京のオフィスが 8 割の J-REIT。稼働 99% と賃料の増額で分配は伸びるが、鑑定の利回りが 3.2% と低く、金利が 3% の世界では値段が重い 本質価値との差 −39.5% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 アクティビア・プロパティーズ投資法人3279 渋谷・表参道の都市型商業と東京オフィスに絞った 46 物件。含み益は厚く賃料増額も続くが、鑑定の利回りが 3.0% と低く、金利が 3% の世界では値段が重い 本質価値との差 −39.9% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 福岡リート投資法人8968 福岡・九州に特化した商業・オフィス中心の J-REIT。成長都市の追い風と低い借入金利はあるが、地方型の弱さと借り換えの重さで、筆者は割高と見る 本質価値との差 −40.0% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 NTT都市開発リート投資法人8956 東京の大型オフィスと住宅の複合型 J-REIT。NTT 都市開発という堅いスポンサーはあるが、筆者は今の値段を借入金利が低いままの前提と見て、大きく割高と判断する 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 星野リゾート・リート投資法人3287 星野リゾート運営の温泉旅館・リゾートを中心にホテル 71 物件。賃料の 4 割が変動で、今の値段は NAV の 7 割台でも、筆者は 4 割以上の割高と見る 本質価値との差 −43.1% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 Oneリート投資法人3290 中小型オフィスにホテルを足して成長を目指す、みずほ系の REIT。2026 年 3 月に NAV の 8 割強で増資してホテルを買い増し、借入は重く、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ジャパンエクセレント投資法人8987 東京の中型オフィスと地方の主要都市のビルを持つ、日鉄興和不動産系の REIT。増資をせず自己投資口を買う姿勢は誠実だが、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 産業ファンド投資法人3249 物流・工場・インフラを持つ産業特化の REIT。売却益で分配を支えているが、借入が重く、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −44.4% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 グローバル・ワン不動産投資法人8958 東京と大阪・福岡の中大型オフィス 18 棟を持つ REIT。2026 年 4 月に NAV の 8 割弱で公募増資をしたばかりで、借入も重く、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 東急リアル・エステート投資法人8957 渋谷を軸にしたオフィスと商業の J-REIT。スポンサーの質は高いが、鑑定の収益が低く売却益が分配を支えており、筆者は今の値段を大きく割高と見る 本質価値との差 −49.9% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 日本都市ファンド投資法人8953 東京・大阪の商業施設を中心に 158 物件を持つ総合型 J-REIT。賃料増額は進むが、金利の低さと鑑定の高さが前提で、筆者は大きく割高と見る 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 日本ビルファンド投資法人8951 都心の一等地のビルを持つ最大の REIT。だが今の値段は低金利が続く前提で、10 年金利 3% の世界では大きく割高 本質価値との差 −52.0% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 いちごオフィスリート投資法人8975 東京の中小型オフィス 87 棟を持ち、売却益で分配を支える REIT。物件の磨き方は巧みだが、借入が重く、金利 3% の世界では大きく割高 本質価値との差 −56.4% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 ジャパンリアルエステイト投資法人8952 都心のビルを持つ老舗のオフィス REIT。稼働は 99% に迫るが、今の値段は低金利が続く前提で、10 年金利 3% の世界では大きく割高 本質価値との差 −60.5% · 10 年 割高(年 −2.8%)

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読んだ資料

  1. 森ヒルズリート投資法人 第40期(2026年7月期)決算説明資料

分析日 2026-10-19