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大和証券オフィス投資法人 8976

投資主の側に立つ資本政策が光る中堅オフィス REIT。それでも金利 3% の世界では今の値段は先取りしすぎで、割高

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)181,922 円1,701 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)291,200 円2,722 億円差 −37.5%
10 年後から見ると 割高 価値 181,922 円1,701 億円 · 差 −37.5% · 期待の年率 +2.2%
期待の年率リターン(10 年)+2.2%資本コスト比 −6.6 pt
推定の資本コスト8.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

大和証券オフィス投資法人は、東京都心の中堅ビルを 58 棟持つオフィス REIT だ。後ろ盾は大和証券グループで、稼働は 99.1%。筆者の結論は割高だが、その幅は同じ用途の大型 REIT より小さい。理由は、スポンサー側の癖が薄いからだ。

直近 5 年、この投資法人は一度も増資をしていない。むしろ NAV、つまり含み益まで入れた 1 口の純資産を大きく下回る値段で、自己投資口を買って消却してきた。大和証券グループの出資は 14% と厚く、投資主と同じ船に乗っている。

それでも金利の壁は動かない。借入の半分は変動で、平均金利は 1.02%。10 年金利が 3% に落ち着けば、年の利払いは今の 3 倍になり、利益の 4 分の 1 が消える。ビルの利回りも、今の鑑定の 3% 台から 4% 台後半へ上がる。

契約賃料は市場より 2 割低く、増額の余地は大きい。ただ、築 26 年の中堅ビルが中心で、修繕の費用は重い。良い運営と、払ってよい値段は別の話だ。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、経営者が投資主のお金をどう扱うかが第一だ。この投資法人は、増資で規模を追わず、NAV を割る投資口を自ら買って消し、含み益を分配に回してきた。オーナーとして付き合いたい運営である。

ただ、良い運営が値段の高さを消してくれるわけではない。借入の半分は変動で、10 年金利が 3% に落ち着けば、年の利払いは今の 26 億円から 78 億円へ増える。賃料が物価の 3 分の 2 で上がっても、埋めきれない。10 年の分配と 10 年後のビルの価値を合わせても、今の値段の 6 割ほどの価値にしかならない。

逆に言えば、値段が NAV に対して今よりさらに下がり、ビルの利回りが 4% を超える水準まで来れば、安全域のある持ち物になる。今はまだそこにない。

筆者は、投資口が NAV を割る間の自己投資口の買い入れを高く評価する。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は単純だ。東京都心の中堅オフィスビルを企業に貸し、賃料から経費と利払いを引いた残りを投資主に配る。2026 年 5 月期(半年)の賃貸事業収益は約 149 億円、そこから経費を引いた NOI、つまり物件の正味の賃料は約 111 億円だった。

物件は取得価格で 4,877 億円、58 棟。東京主要 5 区が 81% を占め、テナントは中小企業が中心だ。規模は延床 2,000 ㎡以上の中堅ビルで、A クラスのビルは 3 割に満たない。平均の築年は 25.7 年と、入れ替えで 5 年ほど若返ったが、なお古い。

賃料の改定は契約ごとに進み、入れ替え時に 23%、更新時に 12% の増額を取っている。契約賃料と市場賃料の差は約 2 割ある。

借入は約 2,390 億円。平均の金利は 1.02%、残りの期間は 4.0 年で、固定は 50% しかない。格付けは JCR が AA、R&I が AA-。手元の現金は 300 億円ほどあり、物件の取得や自己投資口の買い入れの原資になる。

売却した物件は築 40 年を超える古いビルが多く、入れ替えのたびに平均の築年が下がる。

優良さと弱いところ

運営の腕は確かだ。稼働は 99.1% まで上がり、増額改定の幅は過去最高の水準にある。築古の物件を売って含み益を分配に回し、浜松町や千駄ヶ谷の新しいビルに入れ替えた。ただ、堀、つまり他社がまねできない強みは薄い。中堅ビルの賃料は市況で決まり、値決めの力は無い。

資本の使い方は、この用途の REIT で屈指に誠実だ。5 年間に増資は無い。投資口の値段が NAV を割る間は、新しい物件を買うより自己投資口を買う方が投資主のためになる、という判断を実行してきた。消却した口数は延べ 3 万を超える。

報酬の形は、投資主に有利とは言いにくい。賃貸収益の 5.5% と資産の 0.05% を毎期受け取る仕組みで、規模が大きいほど報酬が増える。配当可能額に連動する部分は 3.5% と小さい。報酬は NOI の 1 割台半ばにあたる。

弱いのは、築年の古さと借入の変動比率の高さだ。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

東京都心のオフィス市場は、空室率が 2% 前後まで下がった。人材確保のためにオフィスを改善したい企業の移転が続き、賃料は上昇基調にある。この REIT の中堅ビルでも、入れ替えのたびに賃料を 2 割以上上げられている。

筆者は、これを 10 年続く上昇とは見ない。大型ビルの新築は 2027 年以降も続き、働く場所は分散する。中堅ビルには、新築の大型ビルから借り手が戻ってくる面もあるが、築古のビルほど選別される。中立の賃料は物価の 3 分の 2、名目で年 2% と置く。

いちばん大きいのは金利だ。この REIT の鑑定の利回りは 3% 台前半。10 年金利が 3% の世界でこの差は保てない。都心の大型ビルの中立は 4.25%、中小・築古は 4.75% で、この投資法人は中堅ビルが中心なので 4.6% と置く。ビルの価値は 3 割ほど下がる計算だ。

オフィスは、金利の上昇と利回りの上昇が同時に効きやすい用途である。

中小企業が借り手の中心で、大企業の本社ビルより景気の影響を受けやすい面もある。

資本政策と M&A

利益のほぼ全部を配るのが REIT の決まりだ。成長の道は、増資で物件を買うか、物件を入れ替えるかのどちらかになる。この投資法人は、増資をやめて入れ替えと自己投資口の買い入れに絞ってきた。

入れ替えは、築古や成長の鈍い物件を売って含み益を分配に回し、新しいビルを買う形だ。含み益は 1,554 億円、鑑定の 25% に及ぶ。売却益は一度きりなので、筆者は通常の分配には数えていない。

自己投資口は 2022 年以降に何度も買い、全部を消却した。直近も 15 億円の枠を決めた。NAV の 7 割の値段で自分の投資口を買うのは、投資主にとって最も確実な使い道だ。投資口は 2026 年 12 月に 1 口を 4 口に分ける予定で、これは価値を変えない。

LTV は帳簿で 47%、時価で 36%。借り増しの余地は約 300 億円あるが、金利の上昇期に使う手ではないと筆者は見る。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

この REIT は、他とは別物だ。契約賃料が市場賃料より 2 割低く、入れ替えで 23%、更新で 12% の増額を取っている。賃料が物価並みに上がれば、NOI は 10 年で 4 割近く伸び、利払いの増加を吸収できる。中堅ビルの借り手は中小企業が中心で、大型ビルの供給の波を受けにくい。

資本政策も強い。増資はせず、NAV の 7 割の値段で自己投資口を買って消却している。含み益は 1,550 億円あり、値段が NAV に近づくだけでも大きく報われる。大和証券グループは 14% を持つ筆頭の投資主で、利害は同じ方向にある。

金利が 3% まで上がるとも限らない。上がっても、AA の格付けで借り換えの上乗せは小さい。基準金利が 0.1% 上がっても分配金への影響は 分配金の 1% 未満と軽い。

築年は入れ替えで 30 年から 26 年へ若返った。運営の腕を信じて、持ち続けてよい。

運営会社は入れ替え交渉の力が強く、交換取引で含み益を出さずに優良物件を買う実績もある。

慎重な見方

低金利が作った値段だ。借入の半分は変動で、平均金利は 1.02%。10 年金利が 3% になれば、年の利払いは 3 倍になる。ビルの利回りも 3% 台前半から 4% 台後半へ上がり、借入があるので投資主の取り分はその分だけ大きく減る。

物件は築 26 年の中堅ビルが中心で、A クラスは 3 割に満たない。新築の大型ビルへテナントが移れば、先に空くのはこうしたビルだ。修繕の費用も、建築費とともに膨らむ。今の資本的支出が低すぎる懸念もある。

報酬は規模と賃料に連動し、投資主の利益だけに連動しているわけではない。売却益の分配も一度きりで、売った物件の賃料は消える。

NAV 割れは割安の根拠ではない。清算されない限り、投資主は含み益を受け取れない。

借入の半分が変動で、短期に上がる金利は直接利益を削る。

賃料の増額も、ギャップが埋まれば止まる。10 年続く成長の源泉ではなく、一度きりの押し上げにすぎない。

どちらに重みを置いたか

運営の質では強気に分があるが、勝負を決めるのは金利だ。10 年金利 3% を前提にする以上、利払いとビルの利回りの上昇は避けられない。スポンサーの癖が薄い分、悲観の確率は厚くしすぎなかったが、中立を 35% に置き、悲観側を合わせて 37% とした。楽観は賃料の増額余地が大きい筋書きで 8%。筆者は、この REIT が同じ用途の中で最も投資主を向いた運営の一つだと認める。ただ結論は変わらず、割高である。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/05 期)

確率で加重した株価時価総額 249,406 円2,331 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 113,759 円1,063 億円)。 今の値に割り戻すと 181,922 円1,701 億円、今との差 −37.5%、 期待の年率 +2.2%(資本コスト 8.8%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 707,674 円6,615 億円 152,019 円1,421 億円 +195.2% +11.4% 68,775 円643 億円
やや楽観 20% 362,770 円3,391 億円 136,186 円1,273 億円 +71.3% +5.5% 99,791 円933 億円
中立 35% 241,133 円2,254 億円 120,032 円1,122 億円 +24.0% +2.2% 126,408 円1,182 億円
やや悲観 23% 122,492 円1,145 億円 96,175 円899 億円 −24.9% −2.8% 50,293 円470 億円
悲観 14% 54,774 円512 億円 73,067 円683 億円 −56.1% −7.9% 17,898 円167 億円
加重平均100% 249,406 円2,331 億円113,759 円1,063 億円 +24.7% +2.2% 363,165 円3,395 億円

今の株価時価総額 291,200 円2,722 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.8% を下回るほど割高。

楽観 8% 契約賃料の差が埋まり、中堅ビルの賃料が物価を上回る 利益 156 億円 · PBR 2.8 倍 · 株価時価総額 707,674 円6,615 億円

契約賃料と市場賃料の差約 2 割が、入れ替えと更新で 10 年かけて埋まる。賃料は年 3.5% で上がり、稼働は 99% を保つ。中堅ビルの借り手である中小企業の需要は底堅く、NOI は 10 年で 4 割強伸びる。

借り換えの金利は AA の格付けで 3.3% にとどまる。不動産の買い手は今の利回りで買い続け、物件の利回り(キャップ)は今の鑑定の 3.08% のまま変わらない。時価総額は 6,615 億円と今の 2.4 倍になる。自己投資口の買い入れも続き、1 口の価値は NAV に近づく。

筆者はこの筋書きを、前提の金利から外れる分だけ低く見る。

含み益は 1,550 億円あり、売却益の分配も続けられる。中堅ビルの借り手は中小企業が中心で、景気の波に左右されにくい。

  • オフィスビルの賃貸:数量 4,679(稼働している物件の規模(帳簿価額=取得原価 × 稼働率、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 9.0%(稼働した規模に対する賃料などの収入の比(今 6.4%)。物価の転嫁で伸びる)→ 売上 421 億円・営業利益 273 億円。稼働 99%・賃料 年 +3.5%・経費 年 3.0%

倍率:PBR は物件の価値から負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 316 − 資本的支出 41) ÷ キャップ 3.08% − 純負債 2330 = 6615 億円。キャップは今の鑑定の NCF 利回り((NOI − 資本的支出) ÷ 鑑定評価額)の 3.08% で、今の値付けが 10 年続く所(オフィスの下限 3.5% より低い。楽観だけはここまで下げてよい)。

確率:契約賃料が市場より 2 割低く、金利が上がり切らない筋書き。前提の金利から外れるので 8% にとどめた。

やや楽観 20% 賃料は物価に近く伸び、利回りの上昇は小さい 利益 126 億円 · PBR 1.4 倍 · 株価時価総額 362,770 円3,391 億円

都心の空室は低いまま推移し、賃料は年 2.75% で上がる。稼働は 98.5% を保つ。経費は物価並みに増えるが、収入の伸びが上回り、NOI は 10 年で 3 割弱伸びる。

借入は 3.35% 前後へ借り換わり、利払いは今の 3 倍になる。純利益は今と同じ水準にとどまる。ビルの利回りは 4.25% に上がり、ビルの価値は今の鑑定を下回る。

契約賃料の差が埋まる分は一度きりの押し上げで、その先の伸びは物価に追いつかない。

含み益の売却による分配の上乗せもあるが、通常の利益には数えない。

自己投資口の買い入れは続くが、金利が上がるほど資金の余力は細る。

  • オフィスビルの賃貸:数量 4,655(稼働している物件の規模(帳簿価額=取得原価 × 稼働率、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 8.4%(稼働した規模に対する賃料などの収入の比(今 6.4%)。物価の転嫁で伸びる)→ 売上 389 億円・営業利益 241 億円。稼働 98%・賃料 年 +2.8%・経費 年 3.0%

倍率:PBR は物件の価値から負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 285 − 資本的支出 41) ÷ キャップ 4.25% − 純負債 2350 = 3391 億円。キャップは中立 4.6% から 0.35% 下げた。

確率:契約賃料の増額余地が長く効き、ビルの利回りの上昇が小さい筋書き。20%。

中立 35% 金利の正常化で利払いと利回りが上がる 利益 96 億円 · PBR 1.0 倍 · 株価時価総額 241,133 円2,254 億円

10 年金利は 3% に落ち着き、借入は 4 年ほどで 3.4% へ借り換わる。変動の半分は先に上がる。年の利払いは今の 26 億円から 78 億円へ増える。賃料は年 2% で上がるが、新築の供給で稼働は 97.5% へ少し下がる。経費は物価並みの 3% で増え、NOI は 10 年で 1 割台半ばしか伸びない。

減価償却は昔の取得原価のままなので、会計の利益は利払いの増加ほどは減らない。それでも純利益は今の 4 分の 3 に細る。修繕の費用は築年とともに 1.5 倍に膨らむ。

ビルの利回りは 4.6% に上がり、ビルの価値は今の鑑定より 3 割低い。負債は減らないので、投資主の取り分は今の自己資本とほぼ同じ水準になる。NAV 割れでも増資はせず、規模は据え置きだ。

  • オフィスビルの賃貸:数量 4,608(稼働している物件の規模(帳簿価額=取得原価 × 稼働率、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 7.8%(稼働した規模に対する賃料などの収入の比(今 6.4%)。物価の転嫁で伸びる)→ 売上 358 億円・営業利益 210 億円。稼働 98%・賃料 年 +2.0%・経費 年 3.0%

倍率:PBR は物件の価値から負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 254 − 資本的支出 41) ÷ キャップ 4.60% − 純負債 2372 = 2254 億円。キャップは都心の大型 4.25% と中小・築古 4.75% を物件の比(約 1 対 3)で加重した 4.6%。今の鑑定の利回り 3.4% より高い。

確率:前提どおり 10 年金利が 3% に落ち着き、賃料は物価の 3 分の 2 で上がる筋書き。最もありうるので 35%。

やや悲観 23% 供給過多で中堅ビルの賃料が伸びず、利回りが上がる 利益 51 億円 · PBR 0.5 倍 · 株価時価総額 122,492 円1,145 億円

大型の新築ビルが続き、テナントは新しいビルへ移る。築 26 年の中堅ビルは賃料を下げて埋めることになり、平均の賃料は年 1% しか上がらない。稼働は 95% へ落ちる。経費は物価で増え、NOI は今より 4% 減る。

借入は 3.7% へ借り換わり、純利益は今の 4 割まで細る。分配は大きく減る。ビルの利回りは 4.85% へ上がり、ビルの価値は今の鑑定の 6 割台に下がる。LTV は 5 割を超える。

自己投資口を買う余力も薄れ、含み益を売却で実現する道が主な手になる。

売却先の買い手も金利の上昇で減り、含み益の実現も思うように進まない。

  • オフィスビルの賃貸:数量 4,490(稼働している物件の規模(帳簿価額=取得原価 × 稼働率、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 7.0%(稼働した規模に対する賃料などの収入の比(今 6.4%)。物価の転嫁で伸びる)→ 売上 316 億円・営業利益 169 億円。稼働 95%・賃料 年 +1.0%・経費 年 3.0%

倍率:PBR は物件の価値から負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 212 − 資本的支出 40) ÷ キャップ 4.85% − 純負債 2400 = 1145 億円。キャップは中立 +0.25%。

確率:2027 年以降の大型供給と在宅の定着で、築古の中堅ビルが選別される筋書き。23%。

悲観 14% 金利の上振れと不況が重なり、物件の価値が負債に迫る 利益 8 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 54,774 円512 億円

金利は 3% を超えて上がり、不動産の売りが重なる。借り換えの金利は 4.5% に上がり、利払いは今の 4 倍になる。不況で企業は床を減らし、稼働は 92%、賃料は 10 年たっても今と同じ名目にとどまる。経費を年 2% に抑えても、NOI は 2 割弱減る。

純利益はほぼゼロになり、分配は止まる。配らずに残した現金で借入を少しずつ返す。ビルの利回りは 5.25% へ上がり、物件の価値は負債にほぼ並ぶ。投資主に残るのは、市況が戻れば取り戻せる見込みの分だけだ。清算されない限り、ビルを売って NAV を受け取ることはできない。

  • オフィスビルの賃貸:数量 4,348(稼働している物件の規模(帳簿価額=取得原価 × 稼働率、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 6.4%(稼働した規模に対する賃料などの収入の比(今 6.4%)。物価の転嫁で伸びる)→ 売上 277 億円・営業利益 141 億円。稼働 92%・賃料 年 +0.0%・経費 年 2.0%

倍率:PBR は物件の価値から負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 183 − 資本的支出 35) ÷ キャップ 5.25% − 純負債 2300 = 512 億円。キャップは中立 +0.65%。NAV は床にしない(清算されない限り投資主は受け取れない)。

確率:リーマン級の不況と金利の上振れが重なる筋書き。変動金利が半分ある借入の重さを考え 14% と置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

オフィスビルの賃貸

東京都心を中心とする中堅オフィスビル 58 棟を企業に貸す。

数量稼働している物件の規模(帳簿価額=取得原価 × 稼働率、億円。今の値段の実質の規模)価格稼働した規模に対する賃料などの収入の比(今 6.4%)。物価の転嫁で伸びる売上営業利益
今 2026/05 4,684 6.4% 299 183
10 年後 中立 4,608 7.8% 358 210

取り方:2026 年 5 月期の半期の賃貸事業収益 149 億円を 2 倍して年額 298 億円。帳簿価額 4,726 億円 × 期末の稼働 99.1% で数量、収入 ÷ 数量で価格。セグメントの利益は NOI 221 億円から減価償却 38 億円を引いた額。中立の価格が 1.22 倍で物価の 1.34 倍に届かないのは、オフィスの賃料が契約の更新ごとに遅れて上がり、物価の 3 分の 2 しか転嫁しないと見るため(業種ノート)。

リスクと懸念

借り換えと変動金利

借入の半分が変動で、平均 1.02% の金利が 3% 台前半に変わると、年の利払いは 50 億円ほど増える。今の年の利益の 4 割近い。残りの期間は 4.0 年と短めで、全部が新しい金利になるのは早い。

ビルの利回りの上昇

鑑定の利回りは 3% 台前半で、10 年国債 3% の世界では保てない。利回りが 1 ポイント上がるとビルの価値は 2 割台半ば下がり、LTV が 5 割を超える。

築古の中堅ビル

平均の築年は 25.7 年で、A クラスのビルは 3 割に満たない。新築の大型ビルが増えると、先に選別されるのはこうした物件だ。修繕の費用も建築費とともに膨らむ。

報酬の形

報酬は賃貸収益の 5.5% と資産の 0.05% に連動し、取得・売却にも手数料がかかる。規模を追うほど運用会社が潤う仕組みで、投資主の利益だけと連動していない。

売却益の一度きりの性格

築古の物件を売って含み益を分配する手は、物件が尽きれば終わる。売った物件の賃料は消え、買い替えの利回りは 3% 台前半と低い。

自己投資口の買い入れの限界

NAV 割れの間は買い入れが投資主に有利だが、資金は物件の売却か借入に頼る。金利が上がれば、買い入れの余力は細る。

今後の分かれ目

10 年金利が 2% 前後で止まる
ビルの利回りの上昇は小さく、借り換えの金利も 2.5% 前後にとどまる。中立よりやや楽観に近づき、割高の度合いは縮む。
契約賃料の差が埋まり、賃料が年 3% 以上で上がる
NOI の伸びが利払いの増加を上回り、楽観の筋書きに近づく。
NAV 割れのまま公募増資を行う
1 口の価値が薄まる。これまでの運営方針の転換で、スポンサーの点数を大きく上げる。
自己投資口の買い入れを増やす
NAV との差が縮まり、資本の使い方の評価を上げる。ただし借入で賄うなら金利の重さが増す。
格付けが AA- を下回る
借り換えの上乗せが増え、やや悲観に近づく。

見ておくもの

  • 平均調達金利と固定金利の比率
  • 都心 5 区の中小規模ビルの空室率と新規の賃料
  • 継続鑑定の利回り(キャップレート)
  • 自己投資口の買い入れと NAV との差
  • 資本的支出の額と築年

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の値段や過去の値段から置いていない。10 年後の時価総額は、NOI から資本的支出を引いた額をキャップレートで割り、負債を引いて出した。キャップは 10 年金利 3% に用途の上乗せを足した業種ノートの表を、大型と中小・築古の比で加重したもので、今の鑑定の利回りより高い。NAV 割れ(今は NAV の約 7 割)を割安の根拠にしていない。今の値段が倍でも半分でも、価値の数字は動かない。

資本コスト 8.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k は基本 7.5% に quality +1.30% を足した 8.80%。事業は傾いていないので extra は置かない。

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やや割安 サムティ・レジデンシャル投資法人3459 地方都市の賃貸住宅 189 物件。NAV の 6 割台で取引され、借入は重いが賃料は伸びており、今の値段はやや割安 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 スターツプロシード投資法人8979 首都圏の賃貸住宅 111 物件。NAV の 7 割で取引され、借入は重いが賃料は伸びており、今の値段はやや割安 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) 適正 日本ホテル&レジデンシャル投資法人3472 温泉旅館とアパホテル、住宅を持つアパ系の REIT。物件は高い利回りで値付けされ、今の値段は NAV の 6 割。主テナントの温泉の振れは大きいが、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 大和ハウスリート投資法人8984 物流と住宅を軸に 232 物件を持つ総合型 J-REIT。借入が軽く含み益も厚いが、10 年の金利正常化を織り込むと今の値段はほぼ適正と筆者は見る 本質価値との差 +6.0% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 マリモ地方創生リート投資法人3470 地方の住宅と生活密着型の店を中心に 61 物件を持つ小型の総合型 REIT。物件は NAV の 3 分の 2 の値段で買えるが、借入が全部変動金利で利払いの増加が重く、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +5.0% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 CREロジスティクスファンド投資法人3487 物流専業 CRE が開発した 21 物件の小型 REIT。NAV を 3 割下回るが、借入の半分近くが 2 年内に借り換わるため、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 MIRARTH不動産投資法人3492 住宅を軸にオフィス・商業・ホテルを持つ総合型 J-REIT。借入が重く、増資を NAV 割れで繰り返すが、投資口は NAV の 0.7 倍まで売られ、筆者はほぼ適正と見る 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 SOSiLA物流リート投資法人2979 住友商事系の物流 REIT。稼働 100% と 10 年超の長い契約が強みだが、運用会社への行政処分と借入の早い借り換えが重く、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 三菱地所物流リート投資法人3481 三菱地所系の物流 REIT。賃料の増額は 17 期続き借入も軽いが、金利が 3% で落ち着く前提では、今の値段は適正の範囲の中ほど 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 アドバンス・レジデンス投資法人3269 東京 23 区が 7 割の住宅 REIT 最大手。賃料の入替増額は過去最高で借入の上昇も吸収できるが、今の値段はその強さを織り込み済みで適正の範囲 本質価値との差 −0.4% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 大和証券リビング投資法人8986 賃貸住宅 76% とヘルスケア 24% の複合型。売却益で支えた分配は先細りで、借入が重く、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −2.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 東海道リート投資法人2989 静岡を軸に東海道の住宅と工場・物流を持つ地域密着の REIT。物件の値付けは高利回りで無理がないが、借入の 9 割超が変動金利で、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 三井不動産アコモデーションファンド投資法人3226 東京 23 区が 9 割の住宅 REIT。調達金利が低いうちの値段で、10 年金利 3% の世界では適正の範囲にとどまる 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 いちごホテルリート投資法人3463 全国のビジネスホテル 29 物件を持つ J-REIT。賃料の 5 割弱が変動で、今の値段は NAV の 6 割弱だが、筆者は割安とは見ず、ほぼ適正と置く 本質価値との差 −5.4% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 トーセイ・リート投資法人3451 首都圏の築古の住宅とオフィスを再生して持つ複合 REIT。鑑定の利回りが高く値付けに無理はないが、借り換えで利益が 2 割細り、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人3471 三井不動産と伊藤忠の二つの後ろ盾を持つ新しい物流 REIT。賃料の改定は強いが、10 年金利 3% の世界では、今の値段は適正の範囲の高い側 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 スターアジア不動産投資法人3468 ホテルが NOI の 45% を占める総合型 J-REIT。投資口は NAV の 0.67 倍と安く見えるが、ホテルの変動賃料とスポンサー系テナントに偏る。筆者はほぼ適正と見る 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 日本プロロジスリート投資法人3283 新しい大型の物流施設をそろえた REIT。借入が軽く、金利 3% の世界でも傷は浅いが、それでもやや割高 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 霞ヶ関ホテルリート投資法人401A デベロッパー系の新規上場ホテル REIT。築浅 15 ホテルの賃料はすべてスポンサー系の運営会社が払う。決算は 2 期のみで、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −9.9% · 10 年 適正(年 +6.5%) やや割高 日本リート投資法人3296 東京経済圏の中規模オフィスと住宅が中心の総合型 J-REIT。NAV の 0.64 倍まで売られ、借入が重い割に値段は安く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −10.3% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 セントラル・リート投資法人3488 東京の中小オフィスと生活密着型の店、地方のホテルを持つ名鉄・ザイマックス系の小型 REIT。借入は軽いが賃料の伸びが利払いの増加に負け、今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.3% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 日本ロジスティクスファンド投資法人8967 日本初の物流 REIT。含み益が厚く借入も軽いが、築が古く、金利 3% の世界では今の値段はやや高い 本質価値との差 −12.4% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 コンフォリア・レジデンシャル投資法人3282 東京 23 区が 9 割の若い住宅 REIT。LTV が高く増資を重ねた分だけ価値の余裕が薄く、今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.2% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 インヴィンシブル投資法人8963 ホテル 112 と住居 41 を持つ国内最大のホテル系 REIT。稼ぎは最高水準だが、金利の上昇と訪日客の波は値段に入りきっていないと筆者は見る 本質価値との差 −16.6% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 野村不動産マスターファンド投資法人3462 オフィス・物流・住宅・商業を持つ 285 物件の総合型 J-REIT。賃料増額と AA の財務は強いが、金利の上昇と鑑定の高さが重く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 平和不動産リート投資法人8966 オフィスと賃貸住宅が半々の中堅 J-REIT。賃料の伸びと物件入替の腕は確かだが、毎年の増資と売却益頼みの分配が重く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ヘルスケア&メディカル投資法人3455 有料老人ホーム中心の、国内唯一のヘルスケア専業 J-REIT。賃料は全額が長期固定で、今の値段は NAV の 7 割弱でも、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −18.3% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 イオンリート投資法人3292 イオンモールを長期の固定賃料で貸す商業 REIT。賃料の伸びが弱く、費用と利払いが先に増えるため、今の値段はやや割高 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ラサールロジポート投資法人3466 物件を売って自己投資口を NAV の 9 割で買い戻す物流 REIT。資本の使い方は上手いが、金利 3% の世界では今の値段はやや高い 本質価値との差 −20.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 エスコンジャパンリート投資法人2971 郊外の生活密着型の商業施設と底地を持つ中部電力系の REIT。賃料がほぼ固定のうえ借入の 8 割が変動金利で、利払いの増加が分配を細らせ、今の値段はやや割高 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 積水ハウス・リート投資法人3309 賃貸住宅が 85%、うち米国が 24% の J-REIT。賃料の増額は強いが、簿価 LTV が 48% と高く、借り換えと鑑定の利回りの低さで今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 KDX不動産投資法人8972 オフィス・住宅・商業を中心に 342 物件を持つ総合型 J-REIT。自己投資口の取得と AA の格付は強みだが、借入の満期が近く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −23.9% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 三井不動産商業ファンド投資法人8964 三井不動産系の商業施設 44 物件。賃料の 99% が固定で伸びにくく、物価に負けるため、今の値段は割高 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +3.3%) やや割高 ユナイテッド・アーバン投資法人8960 商業・オフィス・ホテルに分散した 143 物件の総合型 J-REIT。資産の入れ替えと増資で分配は過去最高だが、築古と金利が重く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 オリックス不動産投資法人8954 オフィスとホテルを軸に 121 物件を持つ総合型 J-REIT。賃料増額と含み益は厚いが、鑑定の利回りが低く、金利正常化で筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −27.2% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 GLP投資法人3281 物流施設 88 棟を持つ国内最大級の物流 REIT。賃料の増額は力強く稼働も 99% だが、借入が重く、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 投資法人みらい3476 オフィスと地方のホテルを混ぜた三井物産系の複合 REIT。借入が鑑定の 46% と重く、借り換えで利益が細るため、今の値段はやや割高 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 森トラストリート投資法人8961 東京のオフィス 5 割とホテル 3 割の 20 物件。スポンサーの森トラストが 29% を持ち報酬も軽いが、借入の残りが 2.1 年と短く、利払いの増加が重い 本質価値との差 −30.3% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ジャパン・ホテル・リート投資法人8985 ホテル 52 物件、賃料の半分強が変動。今の値段は金利 2% 前後と訪日客の好調が続く前提で、筆者は 3 割以上の割高と見る 本質価値との差 −35.4% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 阪急阪神リート投資法人8977 関西圏の地域密着型商業施設(スーパー等の敷地)が中心の J-REIT。借入が軽く手堅いが、商業のキャップを表どおり 4.9% に置くと値段が先に払いすぎで、筆者は割高と見る 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ヒューリックリート投資法人3295 東京のオフィス 5 割・ホテル 2 割・商業 2 割の 62 物件。ヒューリックが 14.5% を持つが、資産の入れ替えと交換差益で分配を支え、鑑定に対する稼ぎが 3.1% と低い 本質価値との差 −38.6% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 日本プライムリアルティ投資法人8955 東京のオフィスが 8 割の J-REIT。稼働 99% と賃料の増額で分配は伸びるが、鑑定の利回りが 3.2% と低く、金利が 3% の世界では値段が重い 本質価値との差 −39.5% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 アクティビア・プロパティーズ投資法人3279 渋谷・表参道の都市型商業と東京オフィスに絞った 46 物件。含み益は厚く賃料増額も続くが、鑑定の利回りが 3.0% と低く、金利が 3% の世界では値段が重い 本質価値との差 −39.9% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 福岡リート投資法人8968 福岡・九州に特化した商業・オフィス中心の J-REIT。成長都市の追い風と低い借入金利はあるが、地方型の弱さと借り換えの重さで、筆者は割高と見る 本質価値との差 −40.0% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 NTT都市開発リート投資法人8956 東京の大型オフィスと住宅の複合型 J-REIT。NTT 都市開発という堅いスポンサーはあるが、筆者は今の値段を借入金利が低いままの前提と見て、大きく割高と判断する 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 星野リゾート・リート投資法人3287 星野リゾート運営の温泉旅館・リゾートを中心にホテル 71 物件。賃料の 4 割が変動で、今の値段は NAV の 7 割台でも、筆者は 4 割以上の割高と見る 本質価値との差 −43.1% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 Oneリート投資法人3290 中小型オフィスにホテルを足して成長を目指す、みずほ系の REIT。2026 年 3 月に NAV の 8 割強で増資してホテルを買い増し、借入は重く、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ジャパンエクセレント投資法人8987 東京の中型オフィスと地方の主要都市のビルを持つ、日鉄興和不動産系の REIT。増資をせず自己投資口を買う姿勢は誠実だが、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 産業ファンド投資法人3249 物流・工場・インフラを持つ産業特化の REIT。売却益で分配を支えているが、借入が重く、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −44.4% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 グローバル・ワン不動産投資法人8958 東京と大阪・福岡の中大型オフィス 18 棟を持つ REIT。2026 年 4 月に NAV の 8 割弱で公募増資をしたばかりで、借入も重く、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 東急リアル・エステート投資法人8957 渋谷を軸にしたオフィスと商業の J-REIT。スポンサーの質は高いが、鑑定の収益が低く売却益が分配を支えており、筆者は今の値段を大きく割高と見る 本質価値との差 −49.9% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 森ヒルズリート投資法人3234 六本木・虎ノ門の一等地を持つ、森ビル系の REIT。稼働と立地は一級だが、借入が重く、金利 3% の世界では大きく割高 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 日本都市ファンド投資法人8953 東京・大阪の商業施設を中心に 158 物件を持つ総合型 J-REIT。賃料増額は進むが、金利の低さと鑑定の高さが前提で、筆者は大きく割高と見る 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 日本ビルファンド投資法人8951 都心の一等地のビルを持つ最大の REIT。だが今の値段は低金利が続く前提で、10 年金利 3% の世界では大きく割高 本質価値との差 −52.0% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 いちごオフィスリート投資法人8975 東京の中小型オフィス 87 棟を持ち、売却益で分配を支える REIT。物件の磨き方は巧みだが、借入が重く、金利 3% の世界では大きく割高 本質価値との差 −56.4% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 ジャパンリアルエステイト投資法人8952 都心のビルを持つ老舗のオフィス REIT。稼働は 99% に迫るが、今の値段は低金利が続く前提で、10 年金利 3% の世界では大きく割高 本質価値との差 −60.5% · 10 年 割高(年 −2.8%)

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読んだ資料

  1. 大和証券オフィス投資法人 2026年5月期 決算説明資料
  2. 大和証券オフィス投資法人 2026年5月期 決算短信

分析日 2026-10-19