株譜
AI 銘柄分析 · 不動産投資信託 · 試作

日本プライムリアルティ投資法人 8955

東京のオフィスが 8 割の J-REIT。稼働 99% と賃料の増額で分配は伸びるが、鑑定の利回りが 3.2% と低く、金利が 3% の世界では値段が重い

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)54,461 円2,205 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)90,000 円3,644 億円差 −39.5%
10 年後から見ると 割高 価値 54,461 円2,205 億円 · 差 −39.5% · 期待の年率 +1.8%
期待の年率リターン(10 年)+1.8%資本コスト比 −6.8 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

日本プライムリアルティ投資法人は、東京建物が運用する J-REIT だ。取得価格の 80% が東京中心のオフィス、17% が商業施設、2% がホテル。65 物件で資産は 5,521 億円、鑑定評価額は 6,709 億円。筆者の結論は、今の値段は割高ということだ。10 年の価値は、今の時価総額を 4 割余り下回る。

強みは、立地の良さと稼働の高さだ。東京が 84%、稼働率は 99.2% で、オフィスの賃料は 30 か月連続で上がっている。借入は有利子負債を鑑定評価額で割った LTV が 36%、格付けは JCR の AA と R&I の AA-。含み益は 1,454 億円ある。

弱みは、鑑定評価額に対する稼ぎが低いことだ。賃貸の稼ぎ(NOI)から改修費を引くと 3.2% しかなく、10 年国債が 3% の世界では物件の価値を保ちにくい。借入の平均金利は 1.00% と低く、借り換えで利払いが 3 倍以上に増える。

今の値段は NAV の 0.86 倍で安く見えるが、NAV は低い金利の上の鑑定で、割安の根拠にしない。スポンサーの点数は 2.3 で、悲観の確率は基本のままにした。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の目で見ると、この投資法人は、東京のオフィスに絞って持ち、築年を若返らせる、堅実な運用者だ。堀と呼べるほどの強みはないが、立地と稼働の高さ、低い借入、増資を NAV の近くで行う姿勢には筋が通っている。

問題は、今の低い金利を前提にした利益だ。借入の平均金利は 1.00% で、3.4% 前後に借り換わると、年の利払いは 23 億円から 83 億円に増える。純利益は 154 億円から 117 億円へ、2 割余り削られる。

鑑定評価額に対する稼ぎは、資本的支出を引くと 3.2% だ。キャップが 4.43% まで上がれば、物件の価値は鑑定を 3 割弱下回る。含み益 1,454 億円は、その分だけ消える。

今の値段は NAV の 0.86 倍で安く見える。だが NAV は低い金利の上の鑑定で、筆者は割安の根拠にしない。10 年の分配と、10 年後の物件の価値を今に引き直すと、今の値段を 4 割余り下回る。

オフィスが 8 割の一点集中で、景気が悪くなれば全体が一度に落ちる。金利の上昇に最も弱い型だ。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は、東京中心のオフィスビルの賃料だ。投資法人は建物と土地を持ち、テナントに貸して賃料を受け取る。直近 1 年の賃貸事業収入は 374 億円で、そこから償却を除く費用を引いた NOI(賃貸の稼ぎ)は 242 億円だった。

物件は 65 ある。取得価格の内訳は、オフィスが 80%、商業施設が 17%、ホテルが 2%。エリアは東京都心が 46%、東京周辺部が 38%、地方が 16%。上位は中野セントラルパークイースト、新宿センタービル、大手町タワー(底地)、オリナスタワー、東京スクエアガーデンだ。

契約は、オフィスの面積の 79% が普通借家、残りが定期借家。契約期間は平均 2.8 年と短く、2 年未満の契約が 23%、3 年未満までで 54%。賃料は更新のたびに市場へ寄せやすい。賃料の形は固定が 86%、歩合を足す形が 13%。

物件の取得は、スポンサーの東京建物の開発物件を使う。2020 年以降は 1,198 億円と 561 億円を取得し、築 28 年の古い物件を売って築 13 年の物件を買い、築年を若返らせている。直近 1 年の売却益は 36 億円で、一部を圧縮積立金として貯め、分配に回す。

運用報酬は年 16 億円で、NOI の 7% にとどまる。

優良さと弱いところ

物件の質は、東京のオフィスという一点に強みがあり、同じ一点が弱みにもなる。東京都心は空室率が 1.95% まで下がり、平均賃料は 30 か月連続で上がった。稼働は 99% を超え、テナントの賃料は更新で増える。

強みは三つある。ひとつめは、立地と築年だ。取得物件の築年は平均 13 年で、売却物件は 28 年。ふたつめは、含み益が 1,454 億円あり、鑑定評価額が簿価の 1.28 倍あること。みっつめは、借入が軽いこと。LTV は鑑定で 36%、格付けは AA で、公募増資に頼らず取得できる余力が約 670 億円ある。

弱みも三つある。ひとつは、オフィスが 80% を占め、景気と在宅勤務の浸透で空室が増えれば、全体が同時に落ちること。ふたつめは、鑑定評価額に対する稼ぎの低さ。NOI から改修費を引くと 3.2% で、物件の価値は金利に敏感だ。みっつめは、地方と商業が 3 割あり、ここは賃料が伸びにくいことだ。

物件別の鑑定では、直接還元利回りが 2.8% から 4.0% に並ぶ。低い金利の上の値段で、金利が上がればこの利回りが先に動く。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

オフィスは、東京都心の空室率が 3% 前後に締まり、賃料が上がる局面にある。ただし大型の新築供給が 2027 年以降も続き、在宅の定着で床の需要は実質で横ばいと見る。賃料は契約の更新で遅れて上がり、物価の 3 分の 2 ほどしか転嫁しない。

業種の表では、都心の大型オフィスの期待キャップが 4.25%、地方・築古が 4.75%、商業とホテルが 5.0%。この投資法人は、東京オフィスが取得価格の約 67%、郊外と地方のオフィスが約 14%、商業が 17%、ホテルが 2% なので、中立のキャップは 4.43% になる。郊外・地方のオフィスは 4.5% に置いた。

今の鑑定の利回りは、NOI から改修費を引いて鑑定評価額で割ると 3.2% で、表より 1.2 ポイントほど低い。これは 10 年金利が 2% 前後の世界の値段で、3% に上がれば表に近づく。

賃料の伸びは、オフィスが年 2.0%、商業が年 1.5%、ホテルが年 2.25% で、加重した中立は年 2.0%。経費は物価で年 3% 伸びるので、NOI の伸びは賃料より遅い。

資本政策と M&A

借入は 2,430 億円。有利子負債を鑑定評価額で割った LTV は 36.2%、簿価では 43.2%、時価では 34.3%。固定金利の比率は 84.2%、平均金利は 1.00%、平均の残りは 4.4 年。

2028 年 6 月期までの 2 年に、約 500 億円(約 2 割)の満期が来る。2026 年 6 月期の新規の借入金利は 1.49% で、返済分の 0.73% より 0.76 ポイント高い。会社は 3〜6 年の固定金利と長期変動金利を使い分け、返済期日を分散する。

増資は、直近 5 年で 2 回。2022 年 1 月と、2025 年 12 月の 10 万口の公募(発行価格は NAV の約 1.0 倍)だ。どちらも新しい物件の取得に使い、NAV 割れの増資ではなく、分配と NAV はそのあと増えた。自己投資口の取得と消却も、2025 年上半期に行った。

運用報酬は年 16 億円で、NOI の 7%。算定式は取得価格総額の 0.045%、総収入の 1.2%、分配金の 3.8% に連動する部分、売却益の 12.5% に分かれる。東京建物と関連会社の持分は投資口の 3.6% だ。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

立地が良く、稼働が高い。東京が 84%、稼働率は 99.2% で、東京都心の空室率は 1.95% まで下がり、賃料は 30 か月連続で上がっている。賃料の増額は更新ごとに続き、会社は分配金を年 4% 以上伸ばす目標を掲げた。

含み益は 1,454 億円で、含み益率は 28%。鑑定評価額は半数の物件で上がった。築 28 年の物件を売って築 13 年の物件を買い、築年を若返らせて改修費を抑える。

借入が軽い。LTV は鑑定で 36%、格付けは AA。時価 LTV を 40% までと置いた場合の取得余力は約 670 億円あり、増資に頼らず物件を買える。

スポンサーの東京建物から取得できる開発物件の候補は、資産の 8 割弱にのぼる。増資は NAV の近くで行い、分配も NAV も増えた。運用報酬は NOI の 7% と軽い。

楽観の筋書きでは、賃料が年 3% で伸び、キャップが 3.95% に下がり、時価総額は 4,928 億円と今の 1.35 倍になる。

慎重な見方

鑑定評価額に対する稼ぎが低い。NOI から改修費を引くと 3.2% で、10 年国債が 3% の世界では、キャップが 4.43% まで上がる。物件の価値は鑑定を 3 割弱下回り、含み益 1,454 億円は消える。

借入 2,430 億円の平均金利は 1.00%。3.4% 前後に借り換わると、年の利払いは 23 億円から 83 億円へ 3.5 倍になる。約 500 億円が 2 年で満期を迎える。純利益は 154 億円から 117 億円へ減る。

オフィスが 80% を占め、景気が悪くなれば、空室と賃料の下落が同時に来る。大型の新築供給が 2027 年以降も続き、在宅勤務の定着で床の需要は伸びない。契約期間は平均 2.8 年と短く、下落も早く物件に響く。

やや悲観の筋書きでは、賃料の伸びが年 1% にとどまり、稼働が 96% に落ち、時価総額は 1,722 億円と今の 5 割弱になる。悲観では、物件の価値が借入と預り敷金を下回り、投資主の取り分はほとんど残らない。

どちらに重みを置いたか

立地、稼働、低い借入、NAV の近くで行う増資には、はっきりした根拠がある。ただ、鑑定評価額に対する稼ぎは 3.2% と低く、オフィスへの一点集中が景気と金利の両方に弱い。借り換えで利払いは 3 倍以上に増え、キャップも上がる。中立の価値は今の時価総額を 4 割余り下回った。筆者は、NAV に対する安さは値段に入っているが、金利の正常化は入っていないと見る。スポンサーの点数は 2.3 で、悲観の確率は基本のままにした。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/06 期)

確率で加重した株価時価総額 75,206 円3,045 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 31,935 円1,293 億円)。 今の値に割り戻すと 54,461 円2,205 億円、今との差 −39.5%、 期待の年率 +1.8%(資本コスト 8.5%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 163,829 円6,633 億円 39,519 円1,600 億円 +125.9% +8.5% 20,335 円823 億円
やや楽観 22% 97,463 円3,946 億円 36,357 円1,472 億円 +48.7% +4.0% 29,440 円1,192 億円
中立 38% 75,011 円3,037 億円 33,418 円1,353 億円 +20.5% +1.9% 41,203 円1,668 億円
やや悲観 20% 42,532 円1,722 億円 26,947 円1,091 億円 −22.8% −2.6% 13,896 円563 億円
悲観 10% 3,705 円150 億円 18,969 円768 億円 −74.8% −12.9% 2,267 円92 億円
加重平均100% 75,206 円3,045 億円31,935 円1,293 億円 +19.0% +1.8% 107,141 円4,338 億円

今の株価時価総額 90,000 円3,644 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 10% 賃料が年 3% で伸び、キャップが今の 3.19% のまま 利益 166 億円 · PBR 2.3 倍 · 株価時価総額 163,829 円6,633 億円

東京都心の空室が締まり、更新ごとの賃料の増額が続く。賃料は年 3% で伸び、稼働は 99% を保つ。

借り換えは 3.3% で済む。年の利払いは 80 億円と今の 3.4 倍になる。それでも NOI は 242 億円から 324 億円へ 34% 増え、純利益は 166 億円と今より 1 割ほど増える。

不動産の買い手は今の利回りで買い続け、物件の利回り(キャップ)は今の鑑定の 3.19% のまま変わらない。時価総額は 6,633 億円と今の 1.8 倍になる。

築年の若返りで資本的支出を抑え、増資を使わずに取得余力の約 670 億円で物件を買い増す。

商業とホテルでも、訪日客と物販の回復で歩合賃料が上乗せされ、全体の賃料の伸びを下支えする。

  • 東京中心のオフィス賃貸:数量 5,202(稼働している物件の規模(帳簿価額 × 稼働の係数、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 9.6%(規模に対する賃貸事業収入の比(今 7.2%)。賃料の増額と、附加使用料の増減を合わせた値)→ 売上 502 億円・営業利益 273 億円。稼働 99%・賃料 年 +3.0%・経費 年 3.0%

倍率:PBR は物件の価値から負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 324 − 資本的支出 42) ÷ キャップ 3.19% − 純負債 2220 = 6633 億円。キャップは今の鑑定の NCF 利回り((NOI − 資本的支出) ÷ 鑑定評価額)の 3.19% で、今の値付けが 10 年続く所(複合の下限 3.25% より低い。楽観だけはここまで下げてよい)。

確率:東京のオフィス賃料の増額が続き、金利が落ち着く筋書き。オフィスへの偏りで上振れの幅が大きいので 10% とした。

やや楽観 22% 賃料は年 2.5% で伸び、借り換えは 3.35% 利益 141 億円 · PBR 1.4 倍 · 株価時価総額 97,463 円3,946 億円

賃料の増額が数年続き、その後は物価並みに落ち着く。賃料は年 2.5% で伸び、稼働の係数は 0.985 になる。借り換えは 3.35% で、年の利払いは 82 億円になる。

NOI は 298 億円と 23% 増え、純利益は 141 億円と今を 1 割弱下回る。資本的支出は年 42 億円と今の 1.5 倍に増える。

物件の利回りは 4.15% に上がる。時価総額は 3,946 億円で、今の 1.08 倍になる。

ただし、賃料の伸びは物価の 3% に届かず、実質の収益は緩やかに目減りする。

東京都心の空室は締まったままで、売却益の一部を貯めた圧縮積立金が分配を支えるが、利払いの増加を打ち消すほどではない。

  • 東京中心のオフィス賃貸:数量 5,176(稼働している物件の規模(帳簿価額 × 稼働の係数、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 9.2%(規模に対する賃貸事業収入の比(今 7.2%)。賃料の増額と、附加使用料の増減を合わせた値)→ 売上 476 億円・営業利益 248 億円。稼働 98%・賃料 年 +2.5%・経費 年 3.0%

倍率:PBR は物件の価値から負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 298 − 資本的支出 42) ÷ キャップ 4.15% − 純負債 2225 = 3946 億円。キャップは中立 4.43% より 0.28% 低い 4.15% (賃料の伸びが強い筋書き)。

確率:中立より賃料の伸びが良く、キャップの上昇が小さい筋書き。22% とした。

中立 38% 賃料は物価に負け、利払いが 3.5 倍になる 利益 117 億円 · PBR 1.1 倍 · 株価時価総額 75,011 円3,037 億円

10 年金利は 3% に落ち着き、借入は数年で 3.4% へ借り換わる。年の利払いは今の 23 億円から 83 億円へ増える。賃料は年 2.0% で伸び、稼働の係数は 0.98 に落ちる。

経費は物価並みの年 3% で増え、NOI は 242 億円から 273 億円へ 13% 増える。それでも利払いの増加を吸収しきれず、純利益は今の 154 億円から 117 億円へ 2 割余り減る。

物件の利回りは 4.43% に上がる。資本的支出は年 40 億円と、今の 1.4 倍に増える。

時価総額は 3,037 億円で、今を 2 割弱下回る。10 年の長さに割り引くと、今の値段を 4 割余り下回る。

  • 東京中心のオフィス賃貸:数量 5,149(稼働している物件の規模(帳簿価額 × 稼働の係数、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 8.8%(規模に対する賃貸事業収入の比(今 7.2%)。賃料の増額と、附加使用料の増減を合わせた値)→ 売上 451 億円・営業利益 225 億円。稼働 98%・賃料 年 +2.0%・経費 年 3.0%

倍率:PBR は物件の価値から負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 273 − 資本的支出 40) ÷ キャップ 4.43% − 純負債 2225 = 3037 億円。キャップは業種の表を NOI の比で加重した 4.43% (都心オフィス 4.25%、郊外・地方オフィス 4.5%、商業・ホテル 5.0%)。今の NCF 利回り(NOI から資本的支出を引いて鑑定評価額で割った 3.2%)より高い。

確率:前提どおり 10 年金利が 3% に落ち着き、賃料は年 2.0% で伸びる筋書き。最もありうるので 38%(スポンサーの点数が 2.3 で、悲観の確率は基本のまま 10%)。

やや悲観 20% 賃料の伸びが止まり、金利が高めに落ち着く 利益 64 億円 · PBR 0.6 倍 · 株価時価総額 42,532 円1,722 億円

金利は高めに落ち着き、借り換えは 3.6% になる。大型の新築供給と在宅勤務の浸透で空室が増え、賃料は 10 年で年 1.0% の伸びにとどまる。稼働の係数は 0.96 に落ちる。

経費は物価で伸び、NOI は 222 億円と今の 8% 減る。年の利払いは 87 億円で、純利益は 64 億円と今の 4 割に縮む。資本的支出は年 38 億円に抑える。

物件の利回りは 4.68% に上がる。時価総額は 1,722 億円で、今の 5 割弱になる。

契約期間が平均 2.8 年と短いため、賃料の下落は物件に早く響く。

  • 東京中心のオフィス賃貸:数量 5,044(稼働している物件の規模(帳簿価額 × 稼働の係数、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 7.9%(規模に対する賃貸事業収入の比(今 7.2%)。賃料の増額と、附加使用料の増減を合わせた値)→ 売上 400 億円・営業利益 176 億円。稼働 96%・賃料 年 +1.0%・経費 年 3.0%

倍率:PBR は物件の価値から負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 222 − 資本的支出 38) ÷ キャップ 4.68% − 純負債 2220 = 1722 億円。キャップは中立 +0.25%。賃料の頭打ちと利払いの増加で、物件の価値から借入を引いた額が大きく縮む。

確率:オフィスの需要の弱さと新築の供給で賃料が伸びず、金利が高めに落ち着く筋書き。20% とした。

悲観 10% 賃料の下落と稼働の低下、金利の上振れ 利益 −30 億円 · PBR 0.1 倍 · 株価時価総額 3,705 円150 億円

不況でオフィスの空室が増える。賃料は年 1% ずつ縮み、稼働の係数は 0.92 に落ちる。

金利は 3% を超えて上がり、借り換えは 4.25% になる。年の利払いは 108 億円で、NOI は 145 億円と今の 6 割に減る。純利益は 30 億円の赤字となり、分配は止まる。資本的支出は 32 億円に絞る。

物件の価値は、借入と預り敷金を引くとほぼ残らず、投資主の取り分は計算上マイナスになる。再建や増資で持ちこたえる余地を見て、時価総額は 150 億円を置いた。

清算されない限り、物件を売って NAV を受け取ることはできない。

スポンサーの支援や、物件の売却で借入を減らす道は残るが、この筋書きでは頼らない。

  • 東京中心のオフィス賃貸:数量 4,834(稼働している物件の規模(帳簿価額 × 稼働の係数、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 6.5%(規模に対する賃貸事業収入の比(今 7.2%)。賃料の増額と、附加使用料の増減を合わせた値)→ 売上 314 億円・営業利益 100 億円。稼働 92%・賃料 年 -1.0%・経費 年 2.5%

倍率:PBR は物件の価値から負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 145 − 資本的支出 32) ÷ キャップ 4.93% − 純負債 2349 = 150 億円。キャップは中立 +0.5%。賃料の下落と稼働の低下で NOI が 4 割減り、物件の価値から借入を引いた額がほぼ消える。NAV は床にしない(清算されない限り投資主は受け取れない)。

確率:スポンサーの点数が 2.3 なので、悲観の確率は基本の 10%。不況でオフィスの空室が増え、同時に金利が上振れする筋書き。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

東京中心のオフィス賃貸

東京都心を中心に 65 物件(オフィス 80%、商業 17%、ホテル 2%)を、普通借家と定期借家でテナントに貸す。契約は平均 2.8 年で、更新のたびに賃料を市場へ寄せる。

数量稼働している物件の規模(帳簿価額 × 稼働の係数、億円。今の値段の実質の規模)価格規模に対する賃貸事業収入の比(今 7.2%)。賃料の増額と、附加使用料の増減を合わせた値売上営業利益
今 2026/06 5,213 7.2% 374 198
10 年後 中立 5,149 8.8% 451 225

取り方:過去 1 年(2025 年 12 月期+2026 年 6 月期)の賃貸事業収入 374 億円(売却益 37 億円を除く)を数量・価格に分けた。簿価 5,254 億円 × 稼働率 99.2% が数量、収入 ÷ 数量が価格。NOI は収入から償却を除く費用 132 億円を引いて 242 億円、セグメントの利益は減価償却 44 億円を引いた額。中立の価格は 10 年で 1.22 倍にとどまり、物価の 1.34 倍に届かないのは、オフィスの賃料の転嫁が契約の更新で遅れ、物価の 3 分の 2 ほどしか通らないため(業種ノート)。

リスクと懸念

鑑定の利回りの低さと金利

鑑定評価額に対する稼ぎは、資本的支出を引くと 3.2%。10 年国債が 3% の世界でキャップが 4.43% まで上がると、物件の価値が 3 割弱縮み、含み益 1,454 億円が消える。

借り換えによる利払いの増加

平均金利は 1.00%。3.4% 前後へ上がると、年の利払いは 23 億円から 83 億円へ増える。2028 年 6 月期までに約 500 億円の満期が来る。

オフィスへの偏り

オフィスは取得価格の 80%。景気の悪化や在宅勤務の浸透で空室が増えれば、全体が同時に落ちる。契約期間は平均 2.8 年と短い。

大型の新築供給

東京の大型の新築供給は 2027 年以降も続く。空室が締まっている今の賃料の上昇は、続かないおそれがある。

圧縮積立金と売却益への依存

直近 1 年の売却益は 36 億円。分配は売却益の一部を貯めた積立金で支えており、売れる物件が減ると分配の伸びが鈍る。

スポンサー依存の取得

保有物件の 53% がスポンサーからの取得で、パイプライン物件は 79%。取得価格が鑑定評価額を上回っていないかは、取得の都度見る必要がある。

今後の分かれ目

オフィスの賃料の増額が想定を上回り、年 4% 以上伸びる
NOI が上振れし、中立と楽観の確率を上げる。今の値段は割高の度合いが縮む。
10 年金利が 2% 前後で止まり、借り換えが 2% 台で済む
利払いの増加もキャップの上昇も小さく、価値は上に振れる。
東京の空室率が 5% を超え、2 期続けて賃料の増額が止まる
オフィスの需要の頭打ちが確かめられ、悲観側の確率を上げる。
NAV 割れで再び公募増資を行う
1 口の価値が薄まる。分配と NAV が減れば、スポンサーの点数を上げ、悲観の確率を上げる。
自己投資口の取得が進み、NAV 倍率が 0.8 倍台まで下がる
同じ船の度合いが上がり、スポンサーの点数が下がる。

見ておくもの

  • 東京オフィスの空室率と、更新時の賃料増減
  • 借り換えの金利と 2028 年 6 月期までの満期
  • 資本的支出と、減価償却との比
  • 資産の入れ替えの実績と、売却益の還元
  • スポンサーからの取得の値段と、増資・自己投資口の判断

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の値段や過去の値段から置いていない。10 年後の時価総額は、NOI から資本的支出を引いた額をキャップレートで割り、負債を引いて出した。キャップは用途ごとの表を NOI の比で加重した 4.43% で、今の NCF 利回り 3.2% より高い。NAV 割れを割安の根拠にしていない。今の値段が倍でも半分でも、価値の数字は動かない。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k は基本 7.5% に quality +1.01% を足した 8.51%。オフィスへの偏りは cycle に反映したので extra は置かない。

同じ業種(不動産投資信託)の AI 分析

やや割安 サムティ・レジデンシャル投資法人3459 地方都市の賃貸住宅 189 物件。NAV の 6 割台で取引され、借入は重いが賃料は伸びており、今の値段はやや割安 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 スターツプロシード投資法人8979 首都圏の賃貸住宅 111 物件。NAV の 7 割で取引され、借入は重いが賃料は伸びており、今の値段はやや割安 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) 適正 日本ホテル&レジデンシャル投資法人3472 温泉旅館とアパホテル、住宅を持つアパ系の REIT。物件は高い利回りで値付けされ、今の値段は NAV の 6 割。主テナントの温泉の振れは大きいが、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 大和ハウスリート投資法人8984 物流と住宅を軸に 232 物件を持つ総合型 J-REIT。借入が軽く含み益も厚いが、10 年の金利正常化を織り込むと今の値段はほぼ適正と筆者は見る 本質価値との差 +6.0% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 マリモ地方創生リート投資法人3470 地方の住宅と生活密着型の店を中心に 61 物件を持つ小型の総合型 REIT。物件は NAV の 3 分の 2 の値段で買えるが、借入が全部変動金利で利払いの増加が重く、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +5.0% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 CREロジスティクスファンド投資法人3487 物流専業 CRE が開発した 21 物件の小型 REIT。NAV を 3 割下回るが、借入の半分近くが 2 年内に借り換わるため、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 MIRARTH不動産投資法人3492 住宅を軸にオフィス・商業・ホテルを持つ総合型 J-REIT。借入が重く、増資を NAV 割れで繰り返すが、投資口は NAV の 0.7 倍まで売られ、筆者はほぼ適正と見る 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 SOSiLA物流リート投資法人2979 住友商事系の物流 REIT。稼働 100% と 10 年超の長い契約が強みだが、運用会社への行政処分と借入の早い借り換えが重く、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 三菱地所物流リート投資法人3481 三菱地所系の物流 REIT。賃料の増額は 17 期続き借入も軽いが、金利が 3% で落ち着く前提では、今の値段は適正の範囲の中ほど 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 アドバンス・レジデンス投資法人3269 東京 23 区が 7 割の住宅 REIT 最大手。賃料の入替増額は過去最高で借入の上昇も吸収できるが、今の値段はその強さを織り込み済みで適正の範囲 本質価値との差 −0.4% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 大和証券リビング投資法人8986 賃貸住宅 76% とヘルスケア 24% の複合型。売却益で支えた分配は先細りで、借入が重く、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −2.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 東海道リート投資法人2989 静岡を軸に東海道の住宅と工場・物流を持つ地域密着の REIT。物件の値付けは高利回りで無理がないが、借入の 9 割超が変動金利で、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 三井不動産アコモデーションファンド投資法人3226 東京 23 区が 9 割の住宅 REIT。調達金利が低いうちの値段で、10 年金利 3% の世界では適正の範囲にとどまる 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 いちごホテルリート投資法人3463 全国のビジネスホテル 29 物件を持つ J-REIT。賃料の 5 割弱が変動で、今の値段は NAV の 6 割弱だが、筆者は割安とは見ず、ほぼ適正と置く 本質価値との差 −5.4% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 トーセイ・リート投資法人3451 首都圏の築古の住宅とオフィスを再生して持つ複合 REIT。鑑定の利回りが高く値付けに無理はないが、借り換えで利益が 2 割細り、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人3471 三井不動産と伊藤忠の二つの後ろ盾を持つ新しい物流 REIT。賃料の改定は強いが、10 年金利 3% の世界では、今の値段は適正の範囲の高い側 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 スターアジア不動産投資法人3468 ホテルが NOI の 45% を占める総合型 J-REIT。投資口は NAV の 0.67 倍と安く見えるが、ホテルの変動賃料とスポンサー系テナントに偏る。筆者はほぼ適正と見る 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 日本プロロジスリート投資法人3283 新しい大型の物流施設をそろえた REIT。借入が軽く、金利 3% の世界でも傷は浅いが、それでもやや割高 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 霞ヶ関ホテルリート投資法人401A デベロッパー系の新規上場ホテル REIT。築浅 15 ホテルの賃料はすべてスポンサー系の運営会社が払う。決算は 2 期のみで、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −9.9% · 10 年 適正(年 +6.5%) やや割高 日本リート投資法人3296 東京経済圏の中規模オフィスと住宅が中心の総合型 J-REIT。NAV の 0.64 倍まで売られ、借入が重い割に値段は安く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −10.3% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 セントラル・リート投資法人3488 東京の中小オフィスと生活密着型の店、地方のホテルを持つ名鉄・ザイマックス系の小型 REIT。借入は軽いが賃料の伸びが利払いの増加に負け、今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.3% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 日本ロジスティクスファンド投資法人8967 日本初の物流 REIT。含み益が厚く借入も軽いが、築が古く、金利 3% の世界では今の値段はやや高い 本質価値との差 −12.4% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 コンフォリア・レジデンシャル投資法人3282 東京 23 区が 9 割の若い住宅 REIT。LTV が高く増資を重ねた分だけ価値の余裕が薄く、今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.2% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 インヴィンシブル投資法人8963 ホテル 112 と住居 41 を持つ国内最大のホテル系 REIT。稼ぎは最高水準だが、金利の上昇と訪日客の波は値段に入りきっていないと筆者は見る 本質価値との差 −16.6% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 野村不動産マスターファンド投資法人3462 オフィス・物流・住宅・商業を持つ 285 物件の総合型 J-REIT。賃料増額と AA の財務は強いが、金利の上昇と鑑定の高さが重く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 平和不動産リート投資法人8966 オフィスと賃貸住宅が半々の中堅 J-REIT。賃料の伸びと物件入替の腕は確かだが、毎年の増資と売却益頼みの分配が重く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ヘルスケア&メディカル投資法人3455 有料老人ホーム中心の、国内唯一のヘルスケア専業 J-REIT。賃料は全額が長期固定で、今の値段は NAV の 7 割弱でも、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −18.3% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 イオンリート投資法人3292 イオンモールを長期の固定賃料で貸す商業 REIT。賃料の伸びが弱く、費用と利払いが先に増えるため、今の値段はやや割高 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ラサールロジポート投資法人3466 物件を売って自己投資口を NAV の 9 割で買い戻す物流 REIT。資本の使い方は上手いが、金利 3% の世界では今の値段はやや高い 本質価値との差 −20.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 エスコンジャパンリート投資法人2971 郊外の生活密着型の商業施設と底地を持つ中部電力系の REIT。賃料がほぼ固定のうえ借入の 8 割が変動金利で、利払いの増加が分配を細らせ、今の値段はやや割高 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 積水ハウス・リート投資法人3309 賃貸住宅が 85%、うち米国が 24% の J-REIT。賃料の増額は強いが、簿価 LTV が 48% と高く、借り換えと鑑定の利回りの低さで今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 KDX不動産投資法人8972 オフィス・住宅・商業を中心に 342 物件を持つ総合型 J-REIT。自己投資口の取得と AA の格付は強みだが、借入の満期が近く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −23.9% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 三井不動産商業ファンド投資法人8964 三井不動産系の商業施設 44 物件。賃料の 99% が固定で伸びにくく、物価に負けるため、今の値段は割高 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +3.3%) やや割高 ユナイテッド・アーバン投資法人8960 商業・オフィス・ホテルに分散した 143 物件の総合型 J-REIT。資産の入れ替えと増資で分配は過去最高だが、築古と金利が重く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 オリックス不動産投資法人8954 オフィスとホテルを軸に 121 物件を持つ総合型 J-REIT。賃料増額と含み益は厚いが、鑑定の利回りが低く、金利正常化で筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −27.2% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 GLP投資法人3281 物流施設 88 棟を持つ国内最大級の物流 REIT。賃料の増額は力強く稼働も 99% だが、借入が重く、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 投資法人みらい3476 オフィスと地方のホテルを混ぜた三井物産系の複合 REIT。借入が鑑定の 46% と重く、借り換えで利益が細るため、今の値段はやや割高 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 森トラストリート投資法人8961 東京のオフィス 5 割とホテル 3 割の 20 物件。スポンサーの森トラストが 29% を持ち報酬も軽いが、借入の残りが 2.1 年と短く、利払いの増加が重い 本質価値との差 −30.3% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ジャパン・ホテル・リート投資法人8985 ホテル 52 物件、賃料の半分強が変動。今の値段は金利 2% 前後と訪日客の好調が続く前提で、筆者は 3 割以上の割高と見る 本質価値との差 −35.4% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 阪急阪神リート投資法人8977 関西圏の地域密着型商業施設(スーパー等の敷地)が中心の J-REIT。借入が軽く手堅いが、商業のキャップを表どおり 4.9% に置くと値段が先に払いすぎで、筆者は割高と見る 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 大和証券オフィス投資法人8976 投資主の側に立つ資本政策が光る中堅オフィス REIT。それでも金利 3% の世界では今の値段は先取りしすぎで、割高 本質価値との差 −37.5% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 ヒューリックリート投資法人3295 東京のオフィス 5 割・ホテル 2 割・商業 2 割の 62 物件。ヒューリックが 14.5% を持つが、資産の入れ替えと交換差益で分配を支え、鑑定に対する稼ぎが 3.1% と低い 本質価値との差 −38.6% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 アクティビア・プロパティーズ投資法人3279 渋谷・表参道の都市型商業と東京オフィスに絞った 46 物件。含み益は厚く賃料増額も続くが、鑑定の利回りが 3.0% と低く、金利が 3% の世界では値段が重い 本質価値との差 −39.9% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 福岡リート投資法人8968 福岡・九州に特化した商業・オフィス中心の J-REIT。成長都市の追い風と低い借入金利はあるが、地方型の弱さと借り換えの重さで、筆者は割高と見る 本質価値との差 −40.0% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 NTT都市開発リート投資法人8956 東京の大型オフィスと住宅の複合型 J-REIT。NTT 都市開発という堅いスポンサーはあるが、筆者は今の値段を借入金利が低いままの前提と見て、大きく割高と判断する 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 星野リゾート・リート投資法人3287 星野リゾート運営の温泉旅館・リゾートを中心にホテル 71 物件。賃料の 4 割が変動で、今の値段は NAV の 7 割台でも、筆者は 4 割以上の割高と見る 本質価値との差 −43.1% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 Oneリート投資法人3290 中小型オフィスにホテルを足して成長を目指す、みずほ系の REIT。2026 年 3 月に NAV の 8 割強で増資してホテルを買い増し、借入は重く、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ジャパンエクセレント投資法人8987 東京の中型オフィスと地方の主要都市のビルを持つ、日鉄興和不動産系の REIT。増資をせず自己投資口を買う姿勢は誠実だが、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 産業ファンド投資法人3249 物流・工場・インフラを持つ産業特化の REIT。売却益で分配を支えているが、借入が重く、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −44.4% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 グローバル・ワン不動産投資法人8958 東京と大阪・福岡の中大型オフィス 18 棟を持つ REIT。2026 年 4 月に NAV の 8 割弱で公募増資をしたばかりで、借入も重く、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 東急リアル・エステート投資法人8957 渋谷を軸にしたオフィスと商業の J-REIT。スポンサーの質は高いが、鑑定の収益が低く売却益が分配を支えており、筆者は今の値段を大きく割高と見る 本質価値との差 −49.9% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 森ヒルズリート投資法人3234 六本木・虎ノ門の一等地を持つ、森ビル系の REIT。稼働と立地は一級だが、借入が重く、金利 3% の世界では大きく割高 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 日本都市ファンド投資法人8953 東京・大阪の商業施設を中心に 158 物件を持つ総合型 J-REIT。賃料増額は進むが、金利の低さと鑑定の高さが前提で、筆者は大きく割高と見る 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 日本ビルファンド投資法人8951 都心の一等地のビルを持つ最大の REIT。だが今の値段は低金利が続く前提で、10 年金利 3% の世界では大きく割高 本質価値との差 −52.0% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 いちごオフィスリート投資法人8975 東京の中小型オフィス 87 棟を持ち、売却益で分配を支える REIT。物件の磨き方は巧みだが、借入が重く、金利 3% の世界では大きく割高 本質価値との差 −56.4% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 ジャパンリアルエステイト投資法人8952 都心のビルを持つ老舗のオフィス REIT。稼働は 99% に迫るが、今の値段は低金利が続く前提で、10 年金利 3% の世界では大きく割高 本質価値との差 −60.5% · 10 年 割高(年 −2.8%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. 日本プライムリアルティ投資法人 2026 年 6 月期 決算説明資料(2026 年 8 月)
  2. 同 2026 年 6 月期 決算短信(2026 年 8 月 17 日)

分析日 2026-10-20