株譜
AI 銘柄分析 · 不動産投資信託 · 試作

阪急阪神リート投資法人 8977

関西圏の地域密着型商業施設(スーパー等の敷地)が中心の J-REIT。借入が軽く手堅いが、商業のキャップを表どおり 4.9% に置くと値段が先に払いすぎで、筆者は割高と見る

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)78,387 円545 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)124,400 円865 億円差 −37.0%
10 年後から見ると 割高 価値 78,387 円545 億円 · 差 −37.0% · 期待の年率 +1.8%
期待の年率リターン(10 年)+1.8%資本コスト比 −6.5 pt
推定の資本コスト8.4%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.4% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

阪急阪神リート投資法人は、関西圏の商業施設を中心にした J-REIT だ。38 物件、資産規模 1,829 億円。賃貸事業収入の 51% は地域密着型商業施設(スーパーなどの敷地や建物)、23% は都市型商業施設、14% は複合施設、オフィスは 11%。関西圏が 83%、商業用途の区画が 84% を占める。スポンサーは阪急阪神不動産で、14.9% を保有する。

筆者の結論は、今の値段は割高というものだ。10 年後の物件の売値を、商業の表に合わせた 4.92% の利回りで見ると、10 年後の価値と配当を今に引き直した額は 545 億円。今の時価総額 868 億円を 37% 下回る。

追い風はある。借入は鑑定評価額の 39.6% と軽く、平均金利は 0.98%、固定比率は 84%、2 年内の満期は 17% にとどまる。稼働率は 98.9%。地域密着型商業は契約が長く、分配の土台が固い。投資口は 1 口 NAV の 0.66 倍まで売られている。

ただ、商業は賃料の伸びが年 1.5% 程度と遅い。経費が年 3% で伸びるため、NOI は 10 年で 6% しか増えない。鑑定の NCF 利回り 3.3% と、表のキャップ 4.9% の差が大きく、物件の値段が下がる余地が大きい。

市場が付けている利回りは NOI ベースで 5.0%。筆者の置く中立のキャップは、NCF ベースで 4.92%。この食い違いが、割安に見えて割安でない理由だ。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の目で見ると、この法人は「安定した借り手と軽い借入で、手堅く分配を出す」型だ。地域密着型商業は契約が長く、借入は軽い。この安定は評価できる。ただし、安全域がどこにあるかを見極める必要がある。

NAV の 0.66 倍は割安に見える。しかし、NAV は鑑定の NCF 利回り 3.3% を前提にしている。借り換えで金利が 3% 台に上がる世界で、商業のキャップが 4.9% まで上がれば、物件の価値は 3 割以上減る。

賃料の伸びは年 1.5% と遅く、経費は年 3% で伸びる。NOI は 10 年で 6% しか増えない。借り換えで利払いが年 9 億円から 30 億円に増え、純利益は 46 億円から 29 億円へ 4 割近く減る。

10 年の分配と 10 年後の売値を今に引き直すと、今の値段は 4 割近く高い。筆者は、安定は認めるが、成長が遅い資産に今の値段は払いすぎと見る。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は賃料だ。直近 1 年(2025 年 11 月期+2026 年 5 月期)の不動産賃貸事業収益は 127 億円。そこから運営費を引いた NOI(純収益)は 88 億円になる。物件の売却益は 2025 年 11 月期にあったが、繰り返せる収益ではないので除いて見る。

資産は 38 物件。賃貸事業収入の内訳は、地域密着型商業施設が 51%、都市型商業施設が 23%、複合施設が 14%、オフィスが 11%、その他が 1%。地域密着型の多くはスーパーやホームセンターの敷地で、長期の賃貸借が基本。都市型は梅田の HEP ナビオやなんばの物件などで、売上連動の歩合賃料が混ざる。

関西圏が 83%(取得価格ベース)、商業用途の区画が 84%。稼働率は 98.9%。ただしオフィスは 96.6% と、前期より 2.6 ポイント下がった。

第 42 期(2025 年 12 月〜2026 年 5 月)の分配は予想を上回り、第 43 期の予想はさらに増える。ホテルの歩合は想定を下回ったが、都市型商業の歩合が補った。

資本的支出は第 42 期が 7.8 億円。前期の数字が取れないため、2 倍して年 15.6 億円と置いた。減価償却は年 21 億円。

優良さと弱いところ

この法人の優良さは、スポンサーの沿線と、長期契約の商業にある。阪急阪神ホールディングスのグループの開発・取得情報を使い、関西圏の梅田・なんば・京都に物件を持つ。地域密着型商業は契約残存が長く、期中の改定や見直しで着実に賃料を上げてきた。

強みの一つ目は、財務の保守性だ。鑑定評価額で割った借入は 39.6%、平均金利は 0.98%、固定比率は 84%、2 年内の満期は 17%。格付けは JCR が AA−。二つ目は、運用報酬の軽さ。総資産の 0.15% と、分配金に連動する部分が中心で、取得報酬も 0.5% と半分。

弱みは三つある。一つ目は、賃料の伸びが遅いこと。商業は固定賃料が基本で、物価に追随しにくい。二つ目は、取得の約 7 割がスポンサーグループ経由で、値付けを比べる相手が少ないこと。三つ目は、築 40 年超の北野阪急ビルなど、更新費がかさむ物件が混ざることだ。

筆者は、事業の質を「並」と見る。安定は本物だが、成長が遅く、値段が先に織り込んでいる。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

関西圏の商業は、人口の減少と EC の拡大を受けるが、日用品を扱うスーパーやドラッグストアは需要が底堅い。この法人の地域密着型商業は、こうした業態を借り手にした長期契約の敷地や建物が中心。都市型商業は訪日客の売上に連動する歩合賃料があり、景気の振れを受ける。

オフィスは梅田や東京の中規模ビルで、稼働率は 96.6%。賃料ギャップを使った増額余地は残るが、構成は 11% と小さい。

業種の表では、キャップレート(NCF ÷ 物件価値の利回り)は商業 5.0%、オフィス 4.25%。この法人は賃貸事業収入ベースで商業系が約 88%、オフィスが約 11% なので、加重すると 4.92% になる。敷地(底地)が多く、一般にキャップは建物より低い点は、表では織り込んでいない。

今の鑑定の利回りは、NOI から資本的支出を引いて鑑定評価額で割ると 3.29%。J-REIT 全体では、上場の値段から逆算したキャップレートの中央は 4.2% 前後。この法人は NAV の 0.66 倍で、逆算の利回りは NCF ベースで 4.2% 前後と、中央に近い。市場は、鑑定をおおむね割り引いて見ている。

資本政策と M&A

借入は 868 億円(借入金 792 億円、投資法人債 76 億円)。総資産に対する比率(LTV)は 47.5%、鑑定評価額で割ると 39.6% だ。平均金利は 0.98%、固定比率は 83.6%、平均残存は 4.2 年。格付けは JCR が AA−、R&I が A+。

満期は分散している。1 年内に 46.5 億円(5%)、2 年内に累計 148.5 億円(17%)。今の金利は 1% 前後で、10 年のうちに全額が市場の 3% 台へ借り換わる。第 44 期の予想では、半期の支払利息は 5.8 億円に増える。

投資口は 695,200 口で、直近の公募増資の価格は未確認。投資口価格は NAV の 0.66 倍で、今は増資しにくい。物件の取得は、借入と敷金の活用、低利回り物件の売却でまかなう計画。

運用報酬は、総資産の 0.15% と、分配可能額 × NOI × 0.0011% の二本立て。直近は半期で 4.5 億円。取得報酬は取得価格の 0.5%。スポンサーの阪急阪神不動産は 14.9% を保有する。分配は圧縮積立金の取り崩しを少し含み、配当性向は 100.4%。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

投資口は NAV の 0.66 倍まで売られた。分配の利回りは 5.3% と高い。鑑定評価額は簿価を 473 億円上回り、鑑定が少し下がっても NAV は今の 0.9 倍前後を保つ。

借入は軽い。鑑定評価額で割ると 39.6%、平均金利は 0.98%、2 年内の満期は 17%。AA− の格付けが借り換えの金利を抑える。

地域密着型商業は契約が長く、期中改定や見直しで賃料を上げてきた。小野原・豊中豊南・五条西小路などで増額を実現し、稼働率は 98.9%。運用報酬は軽く、スポンサーは 14.9% を保有して利益の向きが揃う。

スポンサーの梅田の開発も進む。物件の取得機会は、スポンサーグループから優先的に回る。2026 年 7 月から 12 月にかけての約 100 億円の取得は、分配金の成長要因になる。

楽観の筋書きでは、賃料が年 2.5% 伸び、キャップは今の鑑定の NCF 利回り 3.29% で止まる。時価総額は 1,977 億円と今の 2.3 倍になる。

慎重な見方

商業は賃料が固定で、物価に追随しにくい。賃料の伸びは年 1.5% 程度。経費は物価で年 3% 伸びるため、NOI は 10 年で 6% しか増えない。建築費の上昇で、資本的支出は今の 1.4 倍に膨らむ。

借り換えで利払いが増える。今の金利は 0.98% と低く、10 年のうちに市場の 3.4% 前後へ上がる。年の利払いは 9 億円から 30 億円に増え、純利益は 46 億円から 29 億円へ 4 割近く減る。

NAV の 0.66 倍という数字は、割安の証拠ではない。鑑定の NCF 利回りは 3.3% で、商業の表の 5.0%、加重した 4.92% より大きく低い。キャップが 4.92% に上がれば、物件の価値は鑑定の 2,193 億円から 1,450 億円ほどに下がる。

取得の約 7 割がスポンサーグループ経由で、値付けを比べにくい。今も、7 月から 12 月にかけて約 100 億円の取得を予定し、70 億円の借入を前提にしている。

悲観の筋書きでは、稼働が 96.5% に下がり、借り換えが 4.3% になる。純利益は消え、時価総額は 54 億円まで縮む。

どちらに重みを置いたか

どちらも事実を言っている。借入の軽さと商業の安定は本物だが、成長が遅く、キャップが上がると値段が一気に下がる。筆者は、商業の表のキャップを物差しに置いたため、割高の幅は大きく出る。敷地(底地)が多く、一般にキャップが低めになる点は織り込めていない。スポンサーの点数は 2.6 で、悲観の確率は 10% のまま置いた。筆者は、割高と見る。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/05 期)

確率で加重した株価時価総額 97,109 円675 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 52,192 円363 億円)。 今の値に割り戻すと 78,387 円545 億円、今との差 −37.0%、 期待の年率 +1.8%(資本コスト 8.4%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 284,379 円1,977 億円 68,757 円478 億円 +183.9% +11.0% 28,251 円196 億円
やや楽観 20% 173,475 円1,206 億円 61,277 円426 億円 +88.7% +6.6% 46,951 円326 億円
中立 40% 84,005 円584 億円 54,229 円377 億円 +11.1% +1.1% 55,293 円384 億円
やや悲観 22% 24,022 円167 億円 42,434 円295 億円 −46.6% −6.1% 14,620 円102 億円
悲観 10% 7,768 円54 億円 34,091 円237 億円 −66.4% −10.3% 4,186 円29 億円
加重平均100% 97,109 円675 億円52,192 円363 億円 +20.0% +1.8% 149,301 円1,038 億円

今の株価時価総額 124,400 円865 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.4% を下回るほど割高。

楽観 8% 商業の増額が進み、キャップは今の鑑定の利回りが続く 利益 49 億円 · PBR 2.3 倍 · 株価時価総額 284,379 円1,977 億円

地域密着型商業の期中改定が続き、都市型商業の歩合賃料も伸びる。オフィスの賃料ギャップも埋まり、賃料は年 2.5% の伸びになる。稼働は 99% に近づく。

借り換えは AA− 格のおかげで 3.0% で収まり、年の利払いは 27 億円。NOI は 88 億円から 110 億円へ 25% 増え、純利益は 49 億円と今を上回る。

不動産の売買市場は低金利の値付けを続け、キャップは 3.29% のままだ。物件の価値が 2,800 億円に達し、時価総額は 1,977 億円と今の 2.3 倍になる。

低利回りの物件を売って、借入を軽く保つ。ただし、その効果は計算に入れていない。

  • 関西圏の商業施設・オフィスの賃貸:数量 1,702(稼働している物件の規模(帳簿価額 × 稼働の係数、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 9.6%(規模に対する賃貸事業収益の比(今 7.5%)。賃料の改定と、歩合賃料の増減を合わせた値)→ 売上 163 億円・営業利益 89 億円。稼働 99%・賃料 年 +2.5%・経費 年 3.0%

倍率:PBR は物件の価値から純負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 110 − 資本的支出 17) ÷ キャップ 3.29% − 純負債 850 = 1977 億円。キャップは今の鑑定の NCF 利回り(NOI から資本的支出を引き、鑑定評価額で割った 3.29%)。今の値付けが 10 年続く筋書きで、楽観はここまで下げてよい。

確率:地域密着型商業の期中改定と都市型の歩合が伸び、キャップが今の鑑定の NCF 利回り 3.29% のまま 10 年続く筋書き。基本どおり 8% とした。

やや楽観 20% 賃料は年 2%、キャップは商業の下限 4.0% まで下がる 利益 39 億円 · PBR 1.4 倍 · 株価時価総額 173,475 円1,206 億円

地域密着型商業の改定が続き、賃料は年 2% の伸びで、稼働率は 98.5% を保つ。

借り換えは 3.2%。年の利払いは 29 億円に増えるが、NOI は 101 億円と 15% 増え、純利益は 39 億円で今を下回る。

売買市場は、商業の下限 4.0% で値付けする。物件の価値は 2,060 億円ほどで、純負債 855 億円を引くと、時価総額は 1,206 億円。

ただし、郊外型や築古の商業は鑑定の値上がりが小さい。売買市場が商業の下限で値付けしても、全体のキャップは 4% を割れない。借入が軽いので、分配は守られるが、成長は遅いままだ。

  • 関西圏の商業施設・オフィスの賃貸:数量 1,694(稼働している物件の規模(帳簿価額 × 稼働の係数、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 9.1%(規模に対する賃貸事業収益の比(今 7.5%)。賃料の改定と、歩合賃料の増減を合わせた値)→ 売上 154 億円・営業利益 80 億円。稼働 98%・賃料 年 +2.0%・経費 年 3.0%

倍率:PBR は物件の価値から純負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 101 − 資本的支出 19) ÷ キャップ 4.00% − 純負債 855 = 1206 億円。キャップは商業の下限 4.0% で、今の鑑定の NCF 利回り(3.29%)より高い。

確率:賃料が物価の 6 割ほど追随し、キャップが商業の下限 4.0% まで下がる筋書き。ありうる上振れとして 20% とした。

中立 40% 賃料は年 1.5% で伸び、キャップが 4.92% に上がる 利益 29 億円 · PBR 0.7 倍 · 株価時価総額 84,005 円584 億円

借入は今の 1% 前後から、市場の 3.4% へ順に借り換わる。年の利払いは 9 億円から 30 億円に増える。稼働率は 98% に下がる。

賃料は年 1.5% で伸びる。商業の固定賃料は物価に追随しにくい。経費は物価で年 3%。NOI は 88 億円から 93 億円へ、10 年で 6% しか伸びない。そこから資本的支出 22 億円が出る。

減価償却は 21.5 億円、運用報酬などは 12.5 億円。純利益は 46 億円から 29 億円へ、4 割近く減る。分配は、圧縮積立金の取り崩しがなくなり、今より 4 割ほど下がる。

物件の売値は、キャップ 4.92% で 1,450 億円ほど。そこから純負債 865 億円を引くと、時価総額は 584 億円になる。

  • 関西圏の商業施設・オフィスの賃貸:数量 1,685(稼働している物件の規模(帳簿価額 × 稼働の係数、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 8.7%(規模に対する賃貸事業収益の比(今 7.5%)。賃料の改定と、歩合賃料の増減を合わせた値)→ 売上 146 億円・営業利益 72 億円。稼働 98%・賃料 年 +1.5%・経費 年 3.0%

倍率:PBR は物件の価値から純負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 93 − 資本的支出 22) ÷ キャップ 4.92% − 純負債 865 = 584 億円。キャップは業種の表を収入の比で加重した 4.92%(商業系 5.0%、オフィス 4.25%)。今の NCF 利回り(3.29%)より高い。

確率:10 年金利が 3% 前後に落ち着き、賃料は年 1.5% で伸びる筋書き。最も起こりやすい。スポンサーの点数は 2.6 で 3 未満のため、悲観の確率は基本の 10% のまま、中立は 40% とした。

やや悲観 22% 商業の賃料が頭打ちになり、キャップが 5.17% に上がる 利益 13 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 24,022 円167 億円

商業の期中改定が止まり、一部のテナントが減額を求める。賃料の伸びは年 0.5% にとどまる。稼働率も 97% に下がる。

借り換えは 3.6%。年の利払いは 32 億円。NOI は 78 億円と今より 11% 減り、純利益は 13 億円に縮む。

分配は借入の返済を優先して絞り、圧縮積立金も使い切る。含み益は縮み、投資口価格は純資産を下回ったまま戻らない。スポンサー経由の取得も止まり、外部成長の型が働かなくなる。借入は軽いので、すぐに行き詰まりはしないが、分配の増額は望めない。

キャップは 5.17% に上がる。物件の価値は 1,050 億円ほどで、純負債 880 億円を引くと、時価総額は 167 億円だ。

  • 関西圏の商業施設・オフィスの賃貸:数量 1,668(稼働している物件の規模(帳簿価額 × 稼働の係数、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 7.9%(規模に対する賃貸事業収益の比(今 7.5%)。賃料の改定と、歩合賃料の増減を合わせた値)→ 売上 131 億円・営業利益 57 億円。稼働 97%・賃料 年 +0.5%・経費 年 3.0%

倍率:PBR は物件の価値から純負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 78 − 資本的支出 24) ÷ キャップ 5.17% − 純負債 880 = 167 億円。キャップは中立 4.92% に 0.25 ポイント上乗せして 5.17% (金利の上振れと、商業の売り)。

確率:EC の拡大とテナントの出店抑制で、商業の賃料が頭打ちになる筋書き。借り換えの上乗せも重なる。22% とした。

悲観 10% 商業の賃料が崩れ、金利上昇で物件の価値が借入に近づく 利益 1 億円 · PBR 0.1 倍 · 株価時価総額 7,768 円54 億円

商業のテナントが減額と退去を求め、歩合賃料も落ちる。全体の稼働率は 96.5% に下がり、賃料は年 0.2% 下がる。

借り換えは 4.3% になり、年の利払いは 38 億円。NOI は 71 億円と今の 8 割弱まで減り、純利益はゼロになる。

分配は止まり、増資もできず、借入の返済を優先して物件を売る。売却は買い手が細る局面で、値付けも下がる。AA− の格付けは維持できても、借り換えの条件は厳しくなり、投資口価格は NAV を大きく下回ったまま回復しない。スポンサーの支えは、物件の買い支えまでは及ばない。

キャップは 5.42% まで上がり、物件の価値は 945 億円ほど。純負債 890 億円を引くと、時価総額は 54 億円にとどまる。

  • 関西圏の商業施設・オフィスの賃貸:数量 1,659(稼働している物件の規模(帳簿価額 × 稼働の係数、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 7.3%(規模に対する賃貸事業収益の比(今 7.5%)。賃料の改定と、歩合賃料の増減を合わせた値)→ 売上 122 億円・営業利益 50 億円。稼働 96%・賃料 年 -0.2%・経費 年 2.5%

倍率:PBR は物件の価値から純負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 71 − 資本的支出 20) ÷ キャップ 5.42% − 純負債 890 = 54 億円。キャップは中立 4.92% に 0.50 ポイント上乗せして 5.42%。物件の価値が純負債に近づき、時価総額は自己資本の 1 割以下になる。

確率:スポンサーの点数 2.6 は 3 未満なので、悲観の確率は基本の 10% のまま。商業の賃料の減額と借り換え金利の上昇が同時に来る筋書き。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

関西圏の商業施設・オフィスの賃貸

国内 38 物件を持ち、地域密着型商業施設(51%)、都市型商業施設(23%)、複合施設(14%)、オフィス(11%)から賃料を受ける。

数量稼働している物件の規模(帳簿価額 × 稼働の係数、億円。今の値段の実質の規模)価格規模に対する賃貸事業収益の比(今 7.5%)。賃料の改定と、歩合賃料の増減を合わせた値売上営業利益
今 2026/05 1,701 7.5% 127 67
10 年後 中立 1,685 8.7% 146 72

取り方:直近 1 年(2025 年 11 月期+2026 年 5 月期)の不動産賃貸事業収益 127 億円を数量・価格に分けた。売却益は繰り返せないので除く。数量は期末の帳簿価額 1,720 億円に稼働率 98.9% を掛けた規模、価格は収入 ÷ 数量。NOI は運営費 39 億円を引いて 88 億円、セグメントの利益は減価償却 21 億円を引いた額。簿価が古い取得で低く、価格は高めに出る。中立の価格は 10 年で 1.16 倍にとどまり、物価の 1.34 倍に届かないのは、商業の固定賃料が物価に連動しにくいため(業種ノート)。2026 年 7〜12 月に予定される約 100 億円の取得は入れていない。

リスクと懸念

賃料の伸びの遅さ

商業は固定賃料が基本で、物価に追随しにくい。経費が年 3% で伸びると、NOI は賃料より遅く、10 年で 6% しか増えない。

借り換えによる利払いの増加

平均金利は 0.98%。10 年のうちに 3.4% 前後へ借り換わると、年の利払いは 9 億円から 30 億円になる。純利益は 4 割近く減る。

キャップレートの上昇

鑑定の NCF 利回りは 3.3%。商業の表の 5.0% に近づけば、物件の価値は 3 割以上減る。

スポンサー経由の取得

累計の取得の約 7 割がスポンサーグループ経由。値付けを比べにくく、利益相反の余地が残る。

資本的支出の増加

直近は半期 7.8 億円で、減価償却の 21 億円の年額を下回る。築 40 年超の物件の更新が続けば膨らむ。建築費は物価より速く上がる。

オフィスの稼働の低下

オフィスの稼働率は 96.6% と、前期より 2.6 ポイント下がった。構成は 11% と小さいが、賃料ギャップの増額が止まる可能性がある。

今後の分かれ目

10 年国債の利回りが 2% 台前半へ戻り、借り換えが 2.5% 前後で済む
利払いの増加が小さくなり、純利益が 40 億円近くを保つ。楽観側の確率を上げる。
地域密着型商業の期中改定が年 3% 近くまで広がる
NOI の伸びが年 2% を超える。中立の見方を上げる。
都市型商業の歩合が落ち、オフィスの稼働率が 95% を下回る
NOI の減りが想定より早まる。慎重側の確率を上げる。
NAV 割れで公募増資を行う
1 口の価値が薄まる。スポンサーの点数を上げ、悲観の確率を上げる。
低利回りの物件を売って、借入を返済する
LTV が下がり、利払いの増加が小さくなる。中立の見方を上げる。

見ておくもの

  • 地域密着型商業の期中改定の増額率
  • 借り換えの金利と、満期の分散
  • オフィスの稼働率と賃料ギャップ
  • 資本的支出と減価償却の比
  • スポンサー経由の取得の割合

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の株価や NAV 倍率から置いていない。10 年後の時価総額は、NOI から資本的支出を引いた額をキャップレートで割り、純負債を引いて出した。中立のキャップは用途の表を収入の比で加重した 4.92% で、今の鑑定の NCF 利回り 3.29% より高い。NAV(含み益)は床に使っていない。基本の資本的支出は、前期の数字が取れず第 42 期を 2 倍した年 15.6 億円なので、今の 1.4 倍の 22 億円に置いた。

資本コスト 8.4% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k は基本 7.5% に quality +0.87% を足して 8.37%。用途の分散は cycle に入れたので extra は置かない。

同じ業種(不動産投資信託)の AI 分析

やや割安 サムティ・レジデンシャル投資法人3459 地方都市の賃貸住宅 189 物件。NAV の 6 割台で取引され、借入は重いが賃料は伸びており、今の値段はやや割安 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 スターツプロシード投資法人8979 首都圏の賃貸住宅 111 物件。NAV の 7 割で取引され、借入は重いが賃料は伸びており、今の値段はやや割安 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) 適正 日本ホテル&レジデンシャル投資法人3472 温泉旅館とアパホテル、住宅を持つアパ系の REIT。物件は高い利回りで値付けされ、今の値段は NAV の 6 割。主テナントの温泉の振れは大きいが、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 大和ハウスリート投資法人8984 物流と住宅を軸に 232 物件を持つ総合型 J-REIT。借入が軽く含み益も厚いが、10 年の金利正常化を織り込むと今の値段はほぼ適正と筆者は見る 本質価値との差 +6.0% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 マリモ地方創生リート投資法人3470 地方の住宅と生活密着型の店を中心に 61 物件を持つ小型の総合型 REIT。物件は NAV の 3 分の 2 の値段で買えるが、借入が全部変動金利で利払いの増加が重く、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +5.0% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 CREロジスティクスファンド投資法人3487 物流専業 CRE が開発した 21 物件の小型 REIT。NAV を 3 割下回るが、借入の半分近くが 2 年内に借り換わるため、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 MIRARTH不動産投資法人3492 住宅を軸にオフィス・商業・ホテルを持つ総合型 J-REIT。借入が重く、増資を NAV 割れで繰り返すが、投資口は NAV の 0.7 倍まで売られ、筆者はほぼ適正と見る 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 SOSiLA物流リート投資法人2979 住友商事系の物流 REIT。稼働 100% と 10 年超の長い契約が強みだが、運用会社への行政処分と借入の早い借り換えが重く、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 三菱地所物流リート投資法人3481 三菱地所系の物流 REIT。賃料の増額は 17 期続き借入も軽いが、金利が 3% で落ち着く前提では、今の値段は適正の範囲の中ほど 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 アドバンス・レジデンス投資法人3269 東京 23 区が 7 割の住宅 REIT 最大手。賃料の入替増額は過去最高で借入の上昇も吸収できるが、今の値段はその強さを織り込み済みで適正の範囲 本質価値との差 −0.4% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 大和証券リビング投資法人8986 賃貸住宅 76% とヘルスケア 24% の複合型。売却益で支えた分配は先細りで、借入が重く、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −2.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 東海道リート投資法人2989 静岡を軸に東海道の住宅と工場・物流を持つ地域密着の REIT。物件の値付けは高利回りで無理がないが、借入の 9 割超が変動金利で、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 三井不動産アコモデーションファンド投資法人3226 東京 23 区が 9 割の住宅 REIT。調達金利が低いうちの値段で、10 年金利 3% の世界では適正の範囲にとどまる 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 いちごホテルリート投資法人3463 全国のビジネスホテル 29 物件を持つ J-REIT。賃料の 5 割弱が変動で、今の値段は NAV の 6 割弱だが、筆者は割安とは見ず、ほぼ適正と置く 本質価値との差 −5.4% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 トーセイ・リート投資法人3451 首都圏の築古の住宅とオフィスを再生して持つ複合 REIT。鑑定の利回りが高く値付けに無理はないが、借り換えで利益が 2 割細り、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人3471 三井不動産と伊藤忠の二つの後ろ盾を持つ新しい物流 REIT。賃料の改定は強いが、10 年金利 3% の世界では、今の値段は適正の範囲の高い側 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 スターアジア不動産投資法人3468 ホテルが NOI の 45% を占める総合型 J-REIT。投資口は NAV の 0.67 倍と安く見えるが、ホテルの変動賃料とスポンサー系テナントに偏る。筆者はほぼ適正と見る 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 日本プロロジスリート投資法人3283 新しい大型の物流施設をそろえた REIT。借入が軽く、金利 3% の世界でも傷は浅いが、それでもやや割高 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 霞ヶ関ホテルリート投資法人401A デベロッパー系の新規上場ホテル REIT。築浅 15 ホテルの賃料はすべてスポンサー系の運営会社が払う。決算は 2 期のみで、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −9.9% · 10 年 適正(年 +6.5%) やや割高 日本リート投資法人3296 東京経済圏の中規模オフィスと住宅が中心の総合型 J-REIT。NAV の 0.64 倍まで売られ、借入が重い割に値段は安く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −10.3% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 セントラル・リート投資法人3488 東京の中小オフィスと生活密着型の店、地方のホテルを持つ名鉄・ザイマックス系の小型 REIT。借入は軽いが賃料の伸びが利払いの増加に負け、今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.3% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 日本ロジスティクスファンド投資法人8967 日本初の物流 REIT。含み益が厚く借入も軽いが、築が古く、金利 3% の世界では今の値段はやや高い 本質価値との差 −12.4% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 コンフォリア・レジデンシャル投資法人3282 東京 23 区が 9 割の若い住宅 REIT。LTV が高く増資を重ねた分だけ価値の余裕が薄く、今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.2% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 インヴィンシブル投資法人8963 ホテル 112 と住居 41 を持つ国内最大のホテル系 REIT。稼ぎは最高水準だが、金利の上昇と訪日客の波は値段に入りきっていないと筆者は見る 本質価値との差 −16.6% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 野村不動産マスターファンド投資法人3462 オフィス・物流・住宅・商業を持つ 285 物件の総合型 J-REIT。賃料増額と AA の財務は強いが、金利の上昇と鑑定の高さが重く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 平和不動産リート投資法人8966 オフィスと賃貸住宅が半々の中堅 J-REIT。賃料の伸びと物件入替の腕は確かだが、毎年の増資と売却益頼みの分配が重く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ヘルスケア&メディカル投資法人3455 有料老人ホーム中心の、国内唯一のヘルスケア専業 J-REIT。賃料は全額が長期固定で、今の値段は NAV の 7 割弱でも、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −18.3% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 イオンリート投資法人3292 イオンモールを長期の固定賃料で貸す商業 REIT。賃料の伸びが弱く、費用と利払いが先に増えるため、今の値段はやや割高 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ラサールロジポート投資法人3466 物件を売って自己投資口を NAV の 9 割で買い戻す物流 REIT。資本の使い方は上手いが、金利 3% の世界では今の値段はやや高い 本質価値との差 −20.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 エスコンジャパンリート投資法人2971 郊外の生活密着型の商業施設と底地を持つ中部電力系の REIT。賃料がほぼ固定のうえ借入の 8 割が変動金利で、利払いの増加が分配を細らせ、今の値段はやや割高 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 積水ハウス・リート投資法人3309 賃貸住宅が 85%、うち米国が 24% の J-REIT。賃料の増額は強いが、簿価 LTV が 48% と高く、借り換えと鑑定の利回りの低さで今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 KDX不動産投資法人8972 オフィス・住宅・商業を中心に 342 物件を持つ総合型 J-REIT。自己投資口の取得と AA の格付は強みだが、借入の満期が近く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −23.9% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 三井不動産商業ファンド投資法人8964 三井不動産系の商業施設 44 物件。賃料の 99% が固定で伸びにくく、物価に負けるため、今の値段は割高 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +3.3%) やや割高 ユナイテッド・アーバン投資法人8960 商業・オフィス・ホテルに分散した 143 物件の総合型 J-REIT。資産の入れ替えと増資で分配は過去最高だが、築古と金利が重く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 オリックス不動産投資法人8954 オフィスとホテルを軸に 121 物件を持つ総合型 J-REIT。賃料増額と含み益は厚いが、鑑定の利回りが低く、金利正常化で筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −27.2% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 GLP投資法人3281 物流施設 88 棟を持つ国内最大級の物流 REIT。賃料の増額は力強く稼働も 99% だが、借入が重く、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 投資法人みらい3476 オフィスと地方のホテルを混ぜた三井物産系の複合 REIT。借入が鑑定の 46% と重く、借り換えで利益が細るため、今の値段はやや割高 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 森トラストリート投資法人8961 東京のオフィス 5 割とホテル 3 割の 20 物件。スポンサーの森トラストが 29% を持ち報酬も軽いが、借入の残りが 2.1 年と短く、利払いの増加が重い 本質価値との差 −30.3% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ジャパン・ホテル・リート投資法人8985 ホテル 52 物件、賃料の半分強が変動。今の値段は金利 2% 前後と訪日客の好調が続く前提で、筆者は 3 割以上の割高と見る 本質価値との差 −35.4% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 大和証券オフィス投資法人8976 投資主の側に立つ資本政策が光る中堅オフィス REIT。それでも金利 3% の世界では今の値段は先取りしすぎで、割高 本質価値との差 −37.5% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 ヒューリックリート投資法人3295 東京のオフィス 5 割・ホテル 2 割・商業 2 割の 62 物件。ヒューリックが 14.5% を持つが、資産の入れ替えと交換差益で分配を支え、鑑定に対する稼ぎが 3.1% と低い 本質価値との差 −38.6% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 日本プライムリアルティ投資法人8955 東京のオフィスが 8 割の J-REIT。稼働 99% と賃料の増額で分配は伸びるが、鑑定の利回りが 3.2% と低く、金利が 3% の世界では値段が重い 本質価値との差 −39.5% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 アクティビア・プロパティーズ投資法人3279 渋谷・表参道の都市型商業と東京オフィスに絞った 46 物件。含み益は厚く賃料増額も続くが、鑑定の利回りが 3.0% と低く、金利が 3% の世界では値段が重い 本質価値との差 −39.9% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 福岡リート投資法人8968 福岡・九州に特化した商業・オフィス中心の J-REIT。成長都市の追い風と低い借入金利はあるが、地方型の弱さと借り換えの重さで、筆者は割高と見る 本質価値との差 −40.0% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 NTT都市開発リート投資法人8956 東京の大型オフィスと住宅の複合型 J-REIT。NTT 都市開発という堅いスポンサーはあるが、筆者は今の値段を借入金利が低いままの前提と見て、大きく割高と判断する 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 星野リゾート・リート投資法人3287 星野リゾート運営の温泉旅館・リゾートを中心にホテル 71 物件。賃料の 4 割が変動で、今の値段は NAV の 7 割台でも、筆者は 4 割以上の割高と見る 本質価値との差 −43.1% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 Oneリート投資法人3290 中小型オフィスにホテルを足して成長を目指す、みずほ系の REIT。2026 年 3 月に NAV の 8 割強で増資してホテルを買い増し、借入は重く、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ジャパンエクセレント投資法人8987 東京の中型オフィスと地方の主要都市のビルを持つ、日鉄興和不動産系の REIT。増資をせず自己投資口を買う姿勢は誠実だが、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 産業ファンド投資法人3249 物流・工場・インフラを持つ産業特化の REIT。売却益で分配を支えているが、借入が重く、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −44.4% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 グローバル・ワン不動産投資法人8958 東京と大阪・福岡の中大型オフィス 18 棟を持つ REIT。2026 年 4 月に NAV の 8 割弱で公募増資をしたばかりで、借入も重く、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 東急リアル・エステート投資法人8957 渋谷を軸にしたオフィスと商業の J-REIT。スポンサーの質は高いが、鑑定の収益が低く売却益が分配を支えており、筆者は今の値段を大きく割高と見る 本質価値との差 −49.9% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 森ヒルズリート投資法人3234 六本木・虎ノ門の一等地を持つ、森ビル系の REIT。稼働と立地は一級だが、借入が重く、金利 3% の世界では大きく割高 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 日本都市ファンド投資法人8953 東京・大阪の商業施設を中心に 158 物件を持つ総合型 J-REIT。賃料増額は進むが、金利の低さと鑑定の高さが前提で、筆者は大きく割高と見る 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 日本ビルファンド投資法人8951 都心の一等地のビルを持つ最大の REIT。だが今の値段は低金利が続く前提で、10 年金利 3% の世界では大きく割高 本質価値との差 −52.0% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 いちごオフィスリート投資法人8975 東京の中小型オフィス 87 棟を持ち、売却益で分配を支える REIT。物件の磨き方は巧みだが、借入が重く、金利 3% の世界では大きく割高 本質価値との差 −56.4% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 ジャパンリアルエステイト投資法人8952 都心のビルを持つ老舗のオフィス REIT。稼働は 99% に迫るが、今の値段は低金利が続く前提で、10 年金利 3% の世界では大きく割高 本質価値との差 −60.5% · 10 年 割高(年 −2.8%)

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読んだ資料

  1. 阪急阪神リート投資法人 2026 年 5 月期 決算短信(2026 年 7 月 16 日)
  2. 同 2026 年 5 月期(第 42 期)決算説明会資料

分析日 2026-10-20