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ジャパン・ホテル・リート投資法人 8985

ホテル 52 物件、賃料の半分強が変動。今の値段は金利 2% 前後と訪日客の好調が続く前提で、筆者は 3 割以上の割高と見る

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)53,624 円3,166 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)83,000 円4,900 億円差 −35.4%
10 年後から見ると 割高 価値 53,624 円3,166 億円 · 差 −35.4% · 期待の年率 +2.3%
期待の年率リターン(10 年)+2.3%資本コスト比 −6.8 pt
推定の資本コスト9.1%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.1% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ジャパン・ホテル・リート投資法人は、全国 52 のホテルを取得価格で 6,481 億円持つホテル特化の J-REIT だ。2026 年 3 月に東京のハイアット リージェンシー 東京を 1,260 億円で買い、規模を広げた。筆者の結論は、今の値段は割高ということである。価値の計算は今の時価総額を 36% 下回る。

強みは、ホテルの稼ぐ力と財務の格上げだ。変動賃料を入れた 29 ホテルの 1 室当たり宿泊売上は 2026 年上期に前年比 4.9% 伸びた。含み益は 2,556 億円と簿価の 39% あり、格付けは JCR が AA−、R&I が A+ に上がった。

弱みは三つある。賃料の半分強が変動で、訪日客と物価の動きがそのまま収入に出る。借入は 3,343 億円で、平均の利率は 1.9%。借り換えが進むと利払いが今の 2 倍に膨らむ。スポンサーの出資は 1% に届かず、増資は 3 回とも NAV を下回る値段で行われた。

鑑定の NCF 利回りは 3.8% と低い。10 年国債が 3% の世界でホテルの期待キャップは 5.0% に上がり、物件の価値は鑑定を 2 割ほど下回る。ホテルは景気と訪日客の振れが大きく、悲観側を厚く置いた。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の目で見ると、ホテルは稼ぐ力が景気と訪日客に左右される事業だ。安全域は、値段が収入の波を十分に織り込んでいるかで決まる。今の値段は、波が来ない前提に近い。

継続して出せる分配は年に 283 億円ほどで、今の時価総額に対し 5.8% の利回りになる。これは、平均の利率が 1.9% の借入で支えられている。借入が 10 年かけて 3.6% 前後へ借り換わると、年の利払いは 63 億円から 134 億円に増える。ホテルの賃料が年 2% で伸びても、純利益は今の 4 割増えず、むしろ 5% ほど減る。

NAV は物件の鑑定が高い今の姿で、清算されない限り投資主の手には入らない。今の値段は NAV の 8 割台だが、筆者は割安の根拠にしない。

10 年の分配と、10 年後の物件の価値を今に引き直すと、今の値段を 3 割以上下回る。ホテルの稼ぎが波打つ事業では、値段が 4 割ほど下がって初めて、買う理由が生まれる。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は、ホテルの賃料だ。投資法人はホテルの建物を持ち、運営する賃借人や運営会社から賃料を受け取る。2026 年 12 月期の通期予想は、売却益を除く営業収益が 510 億円、NOI は 456 億円になる。簿価 6,520 億円に対する NOI の利回りは 7.0% だ。

物件は 52 あり、東京・大阪・福岡・札幌・沖縄などの都市型ホテルとリゾートに広がる。ヒルトンやハイアット、オリエンタルホテルなどのブランドが多く、ホテルの 7 割強を占める。2026 年は、都心の大型ホテルのハイアット リージェンシー 東京を取得し、沖縄のザ・ビーチタワーを売って、大阪のカンデオホテルズを加えた。

賃料の仕組みが大事だ。固定の賃料に、ホテルの営業利益(GOP)に連動する変動賃料を足す形が中心で、変動賃料を含む 2026 年の収入は営業収益の 54% に当たる。残る固定賃料は 46% にとどまる。ホテルが儲かれば賃料が増え、客が減れば賃料も減る。

1 室当たり宿泊売上(RevPAR)は 2026 年上期に前年比 4.9% 伸びた。ただし大阪は、中国政府の渡航自粛と万博の反動で前年を割った。年の資本的支出は 130 億円の予定で、ヒルトン東京ベイの大規模改装が 2027 年末まで続く。

優良さと弱いところ

物件の質は、都市型とリゾートが混ざる。ハイアット リージェンシー 東京、ヒルトン東京ベイ、ヒルトン福岡シーホークなど、立地の強い大型ホテルが柱だ。一方、築 20 年を超える物件や、沖縄・地方のリゾートも多く、改装の費用がかさむ。

強みは三つある。一つめは、含み益が 2,556 億円と厚く、時価の借入比率が 34.5% と低いこと。二つめは、改装やリブランドで賃料を引き上げる実績があり、取得した 6 物件の 2026 年の NOI 利回りは取得時の 4〜5% から 6〜13% に上がったこと。三つめは、格付けが 2026 年 5 月に 1 段階ずつ上がったことだ。

弱みも三つある。ひとつは、賃料の半分強が変動で、訪日客が減れば収入がすぐ減ること。ふたつめは、借入の 21% が 2027 年までに満期を迎え、平均の利率は 1.9% から 2% 台へ上がる途中にあること。みっつめは、資本的支出が減価償却の 1.6 倍で、現金が出ていくことだ。

2026 年上期は、中国からの訪日客が大きく減るなかで大阪の稼ぎが落ちた。1 つの国に頼る怖さの実例だ。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

ホテルは、訪日客と国内の宿泊の両方で稼ぐ。2026 年上期の訪日客は前年比 2.0% 減、国内の延べ宿泊者は 4.4% 減だった。それでも客室単価が上がり、投資法人の保有ホテルは増収を保った。宿泊は値段を毎日つけ替えられるので、物価の上昇には強い。

一方で、需要の振れは大きい。賃料の半分強が変動で、ホテルの売上が 3 割落ちると、固定費が重いので GOP は 6〜7 割落ち、変動賃料はほぼ消える。業種の表では、ホテルの NOI は名目年 2.25% で伸び、期待キャップは 5.0%、下限は 4.0%。悲観では 1 室当たり売上が 3 割落ちる前提を置く。

今の鑑定の NCF 利回りは 3.8% と低く、10 年国債が 3% の世界の 5.0% まで上がると、物件の価値が大きく動く。中立は表どおり 5.0% を置く。

新しい客室の供給と、人手不足による運営コストの上昇も、中期の重しになる。

都心の大型フルサービスと、都市型のリミテッドサービスでは稼ぎ方が違う。前者は料飲やイベントを含めた単価で稼ぎ、後者は稼働と省人化で稼ぐ。投資法人は両方を持ち、景気の局面で効き方が分かれる。

資本政策と M&A

資本政策は、公募増資と借入で物件を買い増す成長路線だ。直近 5 年の増資は 2023 年 9 月、2024 年 7 月、2026 年 3 月の 3 回で、発行価格は順に前回より 5%、4.7% 高く、いずれも NAV を下回る水準だった。2026 年 3 月の公募は 618 億円で、直前の NAV の 9 割に届かない値段だった。

借入は 3,343 億円で、時価の借入比率は 34.5%、総資産では 48.5%。固定金利の比率は 78.5%、平均の残りは 3.4 年だ。2026 年のハイアット取得で 650 億円を新たに借りた。2027 年に 542 億円、2028 年に 551 億円の満期が来る。

報酬は、資産運用会社が運用報酬と取得報酬を受け取る。2025 年の運用報酬は 25 億円で、取得時の報酬 4.8 億円は物件の取得価額に足された。2026 年上期の運用報酬は NOI の 6.9%。

分配は、売却益や負ののれんも使う。2026 年の予想分配には売却益が入り、継続して出せる水準は 2 割ほど低い。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

訪日客の需要は構造的に伸びる。国内のホテル価格は海外の大都市より安く、客室単価はまだ上がる。2026 年上期の 1 室当たり売上は前年比 4.9%、GOP は 5.6% 伸びた。

含み益は 2,556 億円と簿価の 39%、時価の借入比率は 34.5% と低い。格付けは 2026 年 5 月に 1 段階ずつ上がり、借り換えの金利を抑えられる。ハイアット リージェンシー 東京は、取得価格より鑑定が 3 割高い。

改装やリブランドで賃料を上げる力もある。取得した 6 物件の NOI 利回りは取得時の 4〜5% から 6〜13% に上がった。ホテルの客室単価は日々つけ替えられ、物価が上がっても賃料が追いつける。

今の値段は NAV の 8 割台と、強みの割に安い。

借入は 4〜6 年の長めの期間に分散され、ホテルの稼ぎが戻れば借り換えの利払いも吸収しやすい。

分配の水準は、売却益や負ののれんを除いても今の時価総額に対し 5.8% と高い。ホテルの稼ぎが戻れば、増配の余地がある。

慎重な見方

賃料の半分強が変動で、需要が落ちると収入が早く減る。2026 年上期は、中国の渡航自粛で大阪の 1 室当たり売上が前年を割った。訪日客は全体で 2% 減だった。

借入は 3,343 億円で、平均の利率は 1.9% と低い。10 年国債が 3% の世界では 3.6% 前後へ借り換わり、利払いは今の 2 倍になる。2027 年と 2028 年に 1,000 億円近くが満期を迎える。

鑑定の NCF 利回りは 3.8% と低く、期待キャップ 5.0% まで上がると、物件の価値は鑑定を 2 割ほど下回る。資本的支出は減価償却の 1.6 倍で、改装の費用が重い。

スポンサーの出資は 1% に届かず、増資は 3 回とも NAV を下回る値段だった。

運営コストの上昇も重い。人手不足でホテルの人件費が上がると、GOP が先に削られ、変動賃料から先に減っていく。

2026 年の予想分配には売却益が入り、継続して出せる水準は 2 割ほど低い。見かけの分配に釣られると、買ったあとの減配で値段が下がる恐れがある。

どちらに重みを置いたか

訪日客と改装の力は本物で、強気の言い分には根拠がある。ただ、変動賃料の振れの大きさ、借り換えによる利払いの倍増、低すぎる鑑定の利回りが重い。中立は今の値段を 3 割以上下回った。スポンサーの点数は 3.0 で、悲観の確率を 5 ポイント上げた。ホテルは景気の波が大きいので、悲観側を厚く置いた。筆者は、強みは値段に入っているが、金利と需要の波は入っていないと見る。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/12 期)

確率で加重した株価時価総額 61,653 円3,640 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 43,000 円2,539 億円)。 今の値に割り戻すと 53,624 円3,166 億円、今との差 −35.4%、 期待の年率 +2.3%(資本コスト 9.1%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 145,562 円8,594 億円 53,896 円3,182 億円 +140.3% +9.2% 19,946 円1,178 億円
やや楽観 22% 88,635 円5,233 億円 50,237 円2,966 億円 +67.3% +5.3% 30,552 円1,804 億円
中立 33% 67,717 円3,998 億円 46,680 円2,756 億円 +37.8% +3.3% 37,751 円2,229 億円
やや悲観 20% 23,459 円1,385 億円 35,671 円2,106 億円 −28.8% −3.3% 11,826 円698 億円
悲観 15% 3,726 円220 億円 26,795 円1,582 億円 −63.2% −9.5% 4,578 円270 億円
加重平均100% 61,653 円3,640 億円43,000 円2,539 億円 +26.1% +2.3% 104,653 円6,179 億円

今の株価時価総額 83,000 円4,900 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.1% を下回るほど割高。

楽観 10% 訪日客が伸び、賃料が年 3% で増える 利益 353 億円 · PBR 2.5 倍 · 株価時価総額 145,562 円8,594 億円

訪日客は 2030 年に向けて伸び、国内の旅行単価も上がる。客室単価の上昇が続き、変動賃料を含む賃料は年 3% で伸びる。大規模改装の効果で、ヒルトン東京ベイなどの稼ぎが上がる。

借り換えは 3.3% で済み、利払いは年 124 億円と今の 2 倍になる。それでも NOI は 456 億円から 612 億円へ 34% 増え、純利益は 353 億円に伸びる。

不動産の買い手は今の利回りで買い続け、物件の利回り(キャップ)は今の鑑定の 3.79% のまま変わらない。時価総額は 8,594 億円と今の 1.8 倍になる。借入が 3 割台と低く、価値の上昇は投資主の取り分に効く。

増資は NAV を上回る値段で行われ、希薄化は小さい。

  • ホテルの賃貸:数量 6,520(稼働している物件の規模(帳簿価額 × 稼働の係数、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 10.5%(規模に対する賃料収入の比(今 7.8%)。客室単価の伸びと変動賃料の増減を合わせた値)→ 売上 686 億円・営業利益 515 億円。稼働 100%・賃料 年 +3.0%・経費 年 3.0%

倍率:PBR は物件の価値から負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 612 − 資本的支出 146) ÷ キャップ 3.79% − 純負債 3709 = 8594 億円。キャップは今の鑑定の NCF 利回り((NOI − 資本的支出) ÷ 鑑定評価額)の 3.79% で、今の値付けが 10 年続く所(ホテルの下限 4% より低い。楽観だけはここまで下げてよい)。

確率:訪日客と客室単価の上昇が続き、変動賃料が年 3% 伸びる筋書き。ホテルは景気の振れが大きいので 10% とした。

やや楽観 22% 賃料は年 2.5% で伸び、借り換えは 3.45% 利益 310 億円 · PBR 1.5 倍 · 株価時価総額 88,635 円5,233 億円

訪日客はアジアを中心に伸び、中国の渡航自粛も解ける。賃料は年 2.5% で伸び、稼働の係数は 0.99 になる。借り換えは 3.45% で済み、年の利払いは 129 億円になる。

NOI は 573 億円と 26% 増え、純利益は 310 億円と今を 1 割上回る。資本的支出は年 148 億円と今の 1.3 倍に増える。

物件の利回りは 4.75% に上がる。物件の価値は鑑定をやや下回る水準にとどまる。

改装の費用は借入で賄い、純負債は 3,719 億円に増える。

ただし、賃料の伸びは物価の 3% に届かず、実質の収益は緩やかに目減りする。

  • ホテルの賃貸:数量 6,455(稼働している物件の規模(帳簿価額 × 稼働の係数、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 10.0%(規模に対する賃料収入の比(今 7.8%)。客室単価の伸びと変動賃料の増減を合わせた値)→ 売上 647 億円・営業利益 476 億円。稼働 99%・賃料 年 +2.5%・経費 年 3.0%

倍率:PBR は物件の価値から負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 573 − 資本的支出 148) ÷ キャップ 4.75% − 純負債 3719 = 5233 億円。キャップは中立 5.0% より 0.25% 低い 4.75% (賃料の伸びが強い筋書き)。

確率:中立より訪日客の伸びが良く、キャップの上昇が小さい筋書き。22% とした。

中立 33% 賃料は物価に負け、利払いが 2 倍になる 利益 268 億円 · PBR 1.2 倍 · 株価時価総額 67,717 円3,998 億円

10 年金利は 3% に落ち着き、借入は 4 年ほどで 3.6% へ借り換わる。年の利払いは今の 63 億円から 134 億円へ増える。賃料は年 2.0% で伸び、稼働の係数は 0.98 に落ちる。

経費は物価並みの年 3% で増え、NOI は 456 億円から 536 億円へ 18% 増える。それでも利払いの増加を吸収しきれず、純利益は今の 280 億円から 268 億円へ 4% 減る。

物件の利回りは 5.0% に上がり、物件の価値は鑑定を 2 割ほど下回る。資本的支出は年 150 億円と減価償却の 1.5 倍で、足りない分は借入で賄う。

増資は、投資口が NAV に近づくまで控える見通しだ。

  • ホテルの賃貸:数量 6,390(稼働している物件の規模(帳簿価額 × 稼働の係数、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 9.5%(規模に対する賃料収入の比(今 7.8%)。客室単価の伸びと変動賃料の増減を合わせた値)→ 売上 610 億円・営業利益 438 億円。稼働 98%・賃料 年 +2.0%・経費 年 3.0%

倍率:PBR は物件の価値から負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 536 − 資本的支出 150) ÷ キャップ 5.00% − 純負債 3724 = 3998 億円。キャップはホテルの表 5.0% (要求利回り 7.25% − NOI の伸び 2.25%)。今の鑑定の NCF 利回り 3.8% より高い。

確率:前提どおり 10 年金利が 3% に落ち着き、賃料は年 2.0% で伸びる筋書き。最もありうるので 33%(スポンサーの点数 3.0 で悲観に 5 ポイント回した)。

やや悲観 20% 訪日客が頭打ちになり、金利が高めに落ち着く 利益 138 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 23,459 円1,385 億円

金利は高めに落ち着き、借り換えは 3.9% になる。訪日客の伸びは止まり、客室の新規供給も重なり、賃料は 10 年で今と同じ水準にとどまる。稼働の係数は 0.95 に落ちる。

変動賃料は縮み、NOI は 411 億円と今の 1 割減。年の利払いは 144 億円で、純利益は 138 億円と今の半分になる。資本的支出は年 140 億円に抑える。

物件の利回りは 5.35% に上がる。物件の価値から借入を引くと、投資主の取り分は今の自己資本の 4 割に縮む。

スポンサーの出資は 1% に届かず、増資で希薄化が進む恐れがある。

  • ホテルの賃貸:数量 6,194(稼働している物件の規模(帳簿価額 × 稼働の係数、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 7.8%(規模に対する賃料収入の比(今 7.8%)。客室単価の伸びと変動賃料の増減を合わせた値)→ 売上 485 億円・営業利益 315 億円。稼働 95%・賃料 年 +0.0%・経費 年 3.0%

倍率:PBR は物件の価値から負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 411 − 資本的支出 140) ÷ キャップ 5.35% − 純負債 3684 = 1385 億円。キャップは中立 +0.35%。変動賃料の縮みと利払いの増加で、物件の価値から借入を引いた額が大きく縮む。

確率:訪日客の伸びが止まり、新規供給が重なり、金利が高めに落ち着く筋書き。20% とした。

悲観 15% 訪日客の落ち込みと金利の上振れ 利益 33 億円 · PBR 0.1 倍 · 株価時価総額 3,726 円220 億円

不況や地政学のリスクで訪日客が落ち込み、1 室当たり売上が 10 年後に今より 2 割ほど低い水準になる。固定費が重く、GOP は大きく減り、変動賃料はほぼ消える。賃料は年 2% ずつ縮み、稼働の係数も 0.93 に落ちる。

金利は 3% を超えて上がり、借り換えは 4.4% になる。年の利払いは 161 億円で、NOI は 314 億円と今の 3 割減。純利益は 33 億円まで細り、分配は大きく下がる。資本的支出は 100 億円に絞る。

物件の利回りは 5.75% に上がり、物件の価値は鑑定の 4 割ほどに縮む。投資主の取り分は今の自己資本の 6% ほどしか残らない。

清算されない限り、物件を売って NAV を受け取ることはできない。

  • ホテルの賃貸:数量 6,064(稼働している物件の規模(帳簿価額 × 稼働の係数、億円。今の値段の実質の規模))× 価格 6.4%(規模に対する賃料収入の比(今 7.8%)。客室単価の伸びと変動賃料の増減を合わせた値)→ 売上 388 億円・営業利益 222 億円。稼働 93%・賃料 年 -2.0%・経費 年 3.0%

倍率:PBR は物件の価値から負債を引いた額を自己資本で割った値。(NOI 314 − 資本的支出 100) ÷ キャップ 5.75% − 純負債 3504 = 220 億円。キャップは中立 +0.75%。NAV は床にしない(清算されない限り投資主は受け取れない)。

確率:スポンサーの点数が 3.0 なので、悲観の確率を基本の 10% から 5 ポイント上げて 15%。ホテルは景気と訪日客の振れが最も大きい。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

ホテルの賃貸

全国 52 のホテルを、固定賃料と変動賃料(ホテルの GOP に連動)の組み合わせで、賃借人や運営会社に貸す。

数量稼働している物件の規模(帳簿価額 × 稼働の係数、億円。今の値段の実質の規模)価格規模に対する賃料収入の比(今 7.8%)。客室単価の伸びと変動賃料の増減を合わせた値売上営業利益
今 2026/12 6,520 7.8% 511 377
10 年後 中立 6,390 9.5% 610 438

取り方:2026 年 12 月期の通期予想(売却益を除く)の営業収益 510.5 億円を数量・価格に分けた。簿価 6,520 億円 × 係数 1.00 が数量、収入 ÷ 数量が価格。NOI は収入から償却を除く不動産費用を引いて年 455.6 億円、セグメントの利益は減価償却 78.6 億円を引いた額。中立の価格は 10 年で 1.22 倍にとどまり、物価の 1.34 倍に届かないのは、固定賃料が 46% あり、変動賃料も新規供給と稼働の正常化で伸びが鈍るため(業種ノート)。今の半期 × 2 ではハイアットの取得が 3 月で半年分入らないため、通期予想を使った。

リスクと懸念

変動賃料の振れ

賃料の 54% が変動。訪日客が減ると 1 室当たり売上が落ち、固定費の重さで GOP は倍の率で落ち、変動賃料がほぼ消える。2026 年上期は大阪が前年を割った。

借り換えによる利払いの増加

平均の利率は 1.9%。3.6% 前後へ上がると年の利払いは 63 億円から 134 億円まで増える。2027 年に 542 億円、2028 年に 551 億円の満期が来る。日銀が 1 年に 1% 上げると分配は大きく削られる。

鑑定の利回りの低さと金利

今の鑑定の NCF 利回りは 3.8%。10 年国債が 3% の世界では 5.0% まで上がり、物件の価値が鑑定を 2 割ほど下回る。含み益 2,556 億円が消える恐れがある。

資本的支出の重さ

2026 年の資本的支出は 130 億円で、減価償却の 1.6 倍。ヒルトン東京ベイは 2027 年末まで大規模改装で、改装中は変動賃料が減る。借入で賄うと利払いが増える。

増資による希薄化

5 年で 3 回の増資、すべて NAV の 9 割前後の値段。スポンサーの出資は 1% に届かず、同じ船の度合いが小さい。

大型物件と地域への集中

ハイアット リージェンシー 東京 1 件で取得価格の 2 割を占める。大阪・沖縄・福岡など、訪日客の動きに左右される地域が多い。

今後の分かれ目

訪日客と客室単価が伸び、1 室当たり売上が年 4% 前後で続く
賃料の伸びが上に振れ、中立と楽観の確率を上げる。今の値段は割高から適正に近づく。
10 年金利が 2% 前後で止まり、借り換えが 2% 台で済む
利払いの増加もキャップの上昇も小さく、価値は上に振れる。今の値段はやや割高に近づく。
中国の渡航自粛が長引き、大阪・関西の売上が落ち込む
変動賃料が減り、悲観側の確率を上げる。
NAV 割れで公募増資を行う
1 口の価値が薄まる。スポンサーの点数を上げ、悲観の確率を上げる。
スポンサーが投資口の買い増しや自己投資口の取得を行う
同じ船の度合いが上がり、スポンサーの点数が下がる。

見ておくもの

  • 1 室当たり宿泊売上と稼働率(月次・半期)
  • 変動賃料の割合と、改装中のホテルの売止め
  • 借り換えの金利と満期の分散
  • 鑑定の利回りの推移
  • スポンサーの出資比率と増資の値段

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の値段や過去の値段から置いていない。10 年後の時価総額は、NOI から資本的支出を引いた額をキャップレートで割り、負債を引いて出した。キャップはホテルの業種ノートの表(5.0%)で、今の鑑定の NCF 利回り 3.8% より高い。NAV 割れを割安の根拠にしていない。今の値段が倍でも半分でも、価値の数字は動かない。

資本コスト 9.1% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k は基本 7.5% に quality +1.60% を足した 9.10%。ホテルの景気の振れは cycle に入れたので extra は置かない。

同じ業種(不動産投資信託)の AI 分析

やや割安 サムティ・レジデンシャル投資法人3459 地方都市の賃貸住宅 189 物件。NAV の 6 割台で取引され、借入は重いが賃料は伸びており、今の値段はやや割安 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 スターツプロシード投資法人8979 首都圏の賃貸住宅 111 物件。NAV の 7 割で取引され、借入は重いが賃料は伸びており、今の値段はやや割安 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) 適正 日本ホテル&レジデンシャル投資法人3472 温泉旅館とアパホテル、住宅を持つアパ系の REIT。物件は高い利回りで値付けされ、今の値段は NAV の 6 割。主テナントの温泉の振れは大きいが、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 大和ハウスリート投資法人8984 物流と住宅を軸に 232 物件を持つ総合型 J-REIT。借入が軽く含み益も厚いが、10 年の金利正常化を織り込むと今の値段はほぼ適正と筆者は見る 本質価値との差 +6.0% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 マリモ地方創生リート投資法人3470 地方の住宅と生活密着型の店を中心に 61 物件を持つ小型の総合型 REIT。物件は NAV の 3 分の 2 の値段で買えるが、借入が全部変動金利で利払いの増加が重く、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +5.0% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 CREロジスティクスファンド投資法人3487 物流専業 CRE が開発した 21 物件の小型 REIT。NAV を 3 割下回るが、借入の半分近くが 2 年内に借り換わるため、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 MIRARTH不動産投資法人3492 住宅を軸にオフィス・商業・ホテルを持つ総合型 J-REIT。借入が重く、増資を NAV 割れで繰り返すが、投資口は NAV の 0.7 倍まで売られ、筆者はほぼ適正と見る 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 SOSiLA物流リート投資法人2979 住友商事系の物流 REIT。稼働 100% と 10 年超の長い契約が強みだが、運用会社への行政処分と借入の早い借り換えが重く、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 三菱地所物流リート投資法人3481 三菱地所系の物流 REIT。賃料の増額は 17 期続き借入も軽いが、金利が 3% で落ち着く前提では、今の値段は適正の範囲の中ほど 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 アドバンス・レジデンス投資法人3269 東京 23 区が 7 割の住宅 REIT 最大手。賃料の入替増額は過去最高で借入の上昇も吸収できるが、今の値段はその強さを織り込み済みで適正の範囲 本質価値との差 −0.4% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 大和証券リビング投資法人8986 賃貸住宅 76% とヘルスケア 24% の複合型。売却益で支えた分配は先細りで、借入が重く、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −2.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 東海道リート投資法人2989 静岡を軸に東海道の住宅と工場・物流を持つ地域密着の REIT。物件の値付けは高利回りで無理がないが、借入の 9 割超が変動金利で、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 三井不動産アコモデーションファンド投資法人3226 東京 23 区が 9 割の住宅 REIT。調達金利が低いうちの値段で、10 年金利 3% の世界では適正の範囲にとどまる 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 いちごホテルリート投資法人3463 全国のビジネスホテル 29 物件を持つ J-REIT。賃料の 5 割弱が変動で、今の値段は NAV の 6 割弱だが、筆者は割安とは見ず、ほぼ適正と置く 本質価値との差 −5.4% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 トーセイ・リート投資法人3451 首都圏の築古の住宅とオフィスを再生して持つ複合 REIT。鑑定の利回りが高く値付けに無理はないが、借り換えで利益が 2 割細り、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人3471 三井不動産と伊藤忠の二つの後ろ盾を持つ新しい物流 REIT。賃料の改定は強いが、10 年金利 3% の世界では、今の値段は適正の範囲の高い側 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 スターアジア不動産投資法人3468 ホテルが NOI の 45% を占める総合型 J-REIT。投資口は NAV の 0.67 倍と安く見えるが、ホテルの変動賃料とスポンサー系テナントに偏る。筆者はほぼ適正と見る 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 日本プロロジスリート投資法人3283 新しい大型の物流施設をそろえた REIT。借入が軽く、金利 3% の世界でも傷は浅いが、それでもやや割高 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 霞ヶ関ホテルリート投資法人401A デベロッパー系の新規上場ホテル REIT。築浅 15 ホテルの賃料はすべてスポンサー系の運営会社が払う。決算は 2 期のみで、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −9.9% · 10 年 適正(年 +6.5%) やや割高 日本リート投資法人3296 東京経済圏の中規模オフィスと住宅が中心の総合型 J-REIT。NAV の 0.64 倍まで売られ、借入が重い割に値段は安く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −10.3% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 セントラル・リート投資法人3488 東京の中小オフィスと生活密着型の店、地方のホテルを持つ名鉄・ザイマックス系の小型 REIT。借入は軽いが賃料の伸びが利払いの増加に負け、今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.3% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 日本ロジスティクスファンド投資法人8967 日本初の物流 REIT。含み益が厚く借入も軽いが、築が古く、金利 3% の世界では今の値段はやや高い 本質価値との差 −12.4% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 コンフォリア・レジデンシャル投資法人3282 東京 23 区が 9 割の若い住宅 REIT。LTV が高く増資を重ねた分だけ価値の余裕が薄く、今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.2% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 インヴィンシブル投資法人8963 ホテル 112 と住居 41 を持つ国内最大のホテル系 REIT。稼ぎは最高水準だが、金利の上昇と訪日客の波は値段に入りきっていないと筆者は見る 本質価値との差 −16.6% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 野村不動産マスターファンド投資法人3462 オフィス・物流・住宅・商業を持つ 285 物件の総合型 J-REIT。賃料増額と AA の財務は強いが、金利の上昇と鑑定の高さが重く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 平和不動産リート投資法人8966 オフィスと賃貸住宅が半々の中堅 J-REIT。賃料の伸びと物件入替の腕は確かだが、毎年の増資と売却益頼みの分配が重く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ヘルスケア&メディカル投資法人3455 有料老人ホーム中心の、国内唯一のヘルスケア専業 J-REIT。賃料は全額が長期固定で、今の値段は NAV の 7 割弱でも、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −18.3% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 イオンリート投資法人3292 イオンモールを長期の固定賃料で貸す商業 REIT。賃料の伸びが弱く、費用と利払いが先に増えるため、今の値段はやや割高 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ラサールロジポート投資法人3466 物件を売って自己投資口を NAV の 9 割で買い戻す物流 REIT。資本の使い方は上手いが、金利 3% の世界では今の値段はやや高い 本質価値との差 −20.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 エスコンジャパンリート投資法人2971 郊外の生活密着型の商業施設と底地を持つ中部電力系の REIT。賃料がほぼ固定のうえ借入の 8 割が変動金利で、利払いの増加が分配を細らせ、今の値段はやや割高 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 積水ハウス・リート投資法人3309 賃貸住宅が 85%、うち米国が 24% の J-REIT。賃料の増額は強いが、簿価 LTV が 48% と高く、借り換えと鑑定の利回りの低さで今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 KDX不動産投資法人8972 オフィス・住宅・商業を中心に 342 物件を持つ総合型 J-REIT。自己投資口の取得と AA の格付は強みだが、借入の満期が近く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −23.9% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 三井不動産商業ファンド投資法人8964 三井不動産系の商業施設 44 物件。賃料の 99% が固定で伸びにくく、物価に負けるため、今の値段は割高 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +3.3%) やや割高 ユナイテッド・アーバン投資法人8960 商業・オフィス・ホテルに分散した 143 物件の総合型 J-REIT。資産の入れ替えと増資で分配は過去最高だが、築古と金利が重く、筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 オリックス不動産投資法人8954 オフィスとホテルを軸に 121 物件を持つ総合型 J-REIT。賃料増額と含み益は厚いが、鑑定の利回りが低く、金利正常化で筆者はやや割高と見る 本質価値との差 −27.2% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 GLP投資法人3281 物流施設 88 棟を持つ国内最大級の物流 REIT。賃料の増額は力強く稼働も 99% だが、借入が重く、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 投資法人みらい3476 オフィスと地方のホテルを混ぜた三井物産系の複合 REIT。借入が鑑定の 46% と重く、借り換えで利益が細るため、今の値段はやや割高 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 森トラストリート投資法人8961 東京のオフィス 5 割とホテル 3 割の 20 物件。スポンサーの森トラストが 29% を持ち報酬も軽いが、借入の残りが 2.1 年と短く、利払いの増加が重い 本質価値との差 −30.3% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 阪急阪神リート投資法人8977 関西圏の地域密着型商業施設(スーパー等の敷地)が中心の J-REIT。借入が軽く手堅いが、商業のキャップを表どおり 4.9% に置くと値段が先に払いすぎで、筆者は割高と見る 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 大和証券オフィス投資法人8976 投資主の側に立つ資本政策が光る中堅オフィス REIT。それでも金利 3% の世界では今の値段は先取りしすぎで、割高 本質価値との差 −37.5% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 ヒューリックリート投資法人3295 東京のオフィス 5 割・ホテル 2 割・商業 2 割の 62 物件。ヒューリックが 14.5% を持つが、資産の入れ替えと交換差益で分配を支え、鑑定に対する稼ぎが 3.1% と低い 本質価値との差 −38.6% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 日本プライムリアルティ投資法人8955 東京のオフィスが 8 割の J-REIT。稼働 99% と賃料の増額で分配は伸びるが、鑑定の利回りが 3.2% と低く、金利が 3% の世界では値段が重い 本質価値との差 −39.5% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 アクティビア・プロパティーズ投資法人3279 渋谷・表参道の都市型商業と東京オフィスに絞った 46 物件。含み益は厚く賃料増額も続くが、鑑定の利回りが 3.0% と低く、金利が 3% の世界では値段が重い 本質価値との差 −39.9% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 福岡リート投資法人8968 福岡・九州に特化した商業・オフィス中心の J-REIT。成長都市の追い風と低い借入金利はあるが、地方型の弱さと借り換えの重さで、筆者は割高と見る 本質価値との差 −40.0% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 NTT都市開発リート投資法人8956 東京の大型オフィスと住宅の複合型 J-REIT。NTT 都市開発という堅いスポンサーはあるが、筆者は今の値段を借入金利が低いままの前提と見て、大きく割高と判断する 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 星野リゾート・リート投資法人3287 星野リゾート運営の温泉旅館・リゾートを中心にホテル 71 物件。賃料の 4 割が変動で、今の値段は NAV の 7 割台でも、筆者は 4 割以上の割高と見る 本質価値との差 −43.1% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 Oneリート投資法人3290 中小型オフィスにホテルを足して成長を目指す、みずほ系の REIT。2026 年 3 月に NAV の 8 割強で増資してホテルを買い増し、借入は重く、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ジャパンエクセレント投資法人8987 東京の中型オフィスと地方の主要都市のビルを持つ、日鉄興和不動産系の REIT。増資をせず自己投資口を買う姿勢は誠実だが、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 産業ファンド投資法人3249 物流・工場・インフラを持つ産業特化の REIT。売却益で分配を支えているが、借入が重く、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −44.4% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 グローバル・ワン不動産投資法人8958 東京と大阪・福岡の中大型オフィス 18 棟を持つ REIT。2026 年 4 月に NAV の 8 割弱で公募増資をしたばかりで、借入も重く、金利 3% の世界では割高 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 東急リアル・エステート投資法人8957 渋谷を軸にしたオフィスと商業の J-REIT。スポンサーの質は高いが、鑑定の収益が低く売却益が分配を支えており、筆者は今の値段を大きく割高と見る 本質価値との差 −49.9% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 森ヒルズリート投資法人3234 六本木・虎ノ門の一等地を持つ、森ビル系の REIT。稼働と立地は一級だが、借入が重く、金利 3% の世界では大きく割高 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 日本都市ファンド投資法人8953 東京・大阪の商業施設を中心に 158 物件を持つ総合型 J-REIT。賃料増額は進むが、金利の低さと鑑定の高さが前提で、筆者は大きく割高と見る 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 日本ビルファンド投資法人8951 都心の一等地のビルを持つ最大の REIT。だが今の値段は低金利が続く前提で、10 年金利 3% の世界では大きく割高 本質価値との差 −52.0% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 いちごオフィスリート投資法人8975 東京の中小型オフィス 87 棟を持ち、売却益で分配を支える REIT。物件の磨き方は巧みだが、借入が重く、金利 3% の世界では大きく割高 本質価値との差 −56.4% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 ジャパンリアルエステイト投資法人8952 都心のビルを持つ老舗のオフィス REIT。稼働は 99% に迫るが、今の値段は低金利が続く前提で、10 年金利 3% の世界では大きく割高 本質価値との差 −60.5% · 10 年 割高(年 −2.8%)

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読んだ資料

  1. ジャパン・ホテル・リート投資法人 2026 年 12 月期 中間決算短信
  2. 同 中間決算補足説明資料(2026 年 8 月 26 日)

分析日 2026-10-20