株譜
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日本新薬 4516

ウプトラビの特許切れで稼ぐ力が落ちる。現金は厚いが、10 年の価値は割高

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,524 円1,702 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)3,425 円2,309 億円差 −26.3%
10 年後から見ると やや割高 価値 2,524 円1,702 億円 · 差 −26.3% · 期待の年率 +3.3%
期待の年率リターン(10 年)+3.3%資本コスト比 −4.2 pt
推定の資本コスト7.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

日本新薬は、京都の中堅製薬会社だ。肺高血圧症薬ウプトラビの海外ロイヤルティで、利益の大半を稼いでいる。

筆者は、この会社を「特許切れの崖を前にした現金持ち」と見る。ロイヤルティは年 490 億円ほどと推定され、営業利益の 355 億円を上回る。これを除くと、本業は研究開発費を賄えていない。

崖は 2027 年前後に来る。ただし米国の後発品の参入日は、2026 年 4 月の和解で見えなくなった。持ちこたえる年数は読み切れない。会社自身も、利益を一時的に減らして先行投資するフェーズと位置づけている。

穴を埋める候補は、筋ジストロフィーの核酸薬群、血液がん薬、国内の導入品だ。どれも期待は大きいが、過去の中計では上市の遅れと開発中止が重なった。ビルテプソの確認試験も外している。

10 年後の中立は、営業利益 90 億円ほど(研究開発・本社費を売上の伸びに合わせて 446 億円に置いた)。ロイヤルティが消えた後の本業は、利益率が 4% 台にとどまる。事業の ROE は資本コストに届かない。厚い現金を足しても、今の時価総額に対して本質価値はやや割高と見る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、見るべきは「ウプトラビがなくなった後の稼ぐ力」だ。ロイヤルティは費用のほとんどない収入で、営業利益より大きい。これを除いた本業は赤字に近い。

製薬の本質は、研究開発に投じたお金が、新薬で何倍かになって戻るかどうかだ。この会社は 10 年で 1 本の大当たりを出した。その次を出せるかは、まだ誰にもわからない。わからない事業の確信度は下げる。

良い点は、現金が厚く、借金がないこと。悪い点は、その現金が事業に使われるだけで、株主に戻らないことだ。ためた利益が帳簿の額以上の価値を持つには、事業の ROE が資本コストを上回る必要がある。ロイヤルティを除くと、そこに届かない。

安全域は、現金と国内の製品群が支える床にある。ただし、床が高いことと、買って得をすることは別である。筆者は、今の時価総額に十分な安全域は見えないと考える。待つなら、ロイヤルティの崖の時期が見えてからでも遅くない。

何で稼ぐ会社か

日本新薬は、医薬品事業が売上の 87%、機能食品事業が 13% を占める。医薬品は国内の医療用薬と、ウプトラビの海外ロイヤルティ、米国の核酸薬ビルテプソの 3 つの収入源でできている。

ウプトラビは自社で見つけた肺高血圧症の飲み薬だ。海外は J&J 傘下のアクテリオンが売り、日本新薬は売上に応じた率を受け取る。この収入は工業所有権等収益と呼ばれ、2024 年 3 月期は 403 億円。費用がほとんどかからないので、利益に直結する。

国内は血液(ビダーザ、ガザイバなど)、肺高血圧(ウプトラビ)、小児神経(フィンテプラ)を主力に、医師に直接売る。自社創薬の核酸医薬に強みがあり、DMD 向けにビルテプソを米国で自社販売している。

機能食品は、食品の保存剤やスポーツ用のプロテインを扱う。売上は 220 億円ほどで、営業利益は 15 億円前後と小さい。

中計(2024〜2028 年度)は、2028 年度に売上 2,300 億円・営業利益 300 億円を掲げる。2030 年度には売上 3,000 億円・営業利益 500 億円を目指すが、導入品や買収を含む計画だ。

優良さと弱いところ

この会社の強みは 2 つある。1 つは自社創薬の力、もう 1 つは血液・肺高血圧・小児神経という専門領域で医師との関係を築いていることだ。

ウプトラビは自社創薬の成功例で、ロイヤルティだけで 10 年以上、利益を支えてきた。核酸医薬でも、国産の先頭を走る。希少疾患は価格が守られやすく、ここは堀といえる。

だが堀は製品ごとで、会社全体のものではない。ウプトラビの次を作れていないことが最大の弱みだ。第六次中計では 6 品目を上市したが、3 品目が中止、4 品目が遅れた。

ビルテプソは、承認条件の確認試験で主要評価項目に届かなかった。海外の自社販売は立ち上がりも遅い。資本効率は、ロイヤルティを除くと資本コストに届かない。

経営は慎重で、無借金、自己資本比率 84% の堅い財務を持つ。一方で自社株買いはほとんどせず、現金を積み上げてきた。この資本の使い方が、筆者がいちばん気にする点だ。国内では血液・肺高血圧・小児神経で、専門医に深く入り込んでいる。この足場は、導入品を載せる土台として価値がある。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

国内の医療用医薬品市場は、薬価ベースで 11.4 兆円ある。高齢化で量は伸びるが、既存薬の薬価は毎年のように下がる。日本新薬の領域でも、この構図は同じだ。

肺高血圧症は、最も変化が大きい。ウプトラビは、2 種類の飲み薬の次に使う中心薬だった。そこへ注射の新薬ウィンレバイア(メルク)が登場し、病気の進行そのものを抑える流れに変わりつつある。ウプトラビの先は、市場でも楽観できない。

DMD の治療薬は、サレプタの核酸薬と遺伝子治療が先行する。次世代では、抗体と核酸を結合させた薬が控える。日本新薬の核酸薬は、後から追う立場だ。米国での臨床の優位性が問われる。

血液がん領域は、ガザイバやピルトブルチニブ(イーライリリー)などの導入品が中心で、日本では専門医を押さえた会社が強い。ただ、導入品の薬は他社でも買える。堀として強いとはいえない。

この業種は、特許切れの崖を新薬で埋め続ける競争だ。中堅は、1〜2 本の主力に頼りがちである。国内は、後発品への置き換えを国が後押しし、長く売れる薬ほど値段が下がる。日本新薬のように海外ロイヤルティで稼ぐ会社は、この国内の逆風を避けてきたが、その恩恵も特許とともに終わる。

資本政策と M&A

配当は、DOE(株主資本配当率)を勘案した安定配当で、3 期続けて据え置かれている。配当性向は 3 割弱。自社株買いはほとんど行っておらず、中計でも「検討」にとどまる。

その結果、純現金は 10 年で 219 億円から 766 億円まで増えた。時価総額の 33% にあたる。成長投資が要るとはいえ、使い道が研究開発と導入品に偏る点は気になる。

中計では、導入品を毎年 1 品以上獲得し、欧州を含めて M&A で販売地域を広げる方針だ。研究開発費は 5 年で 1,900 億円。2026 年 8 月には、開発の優先順位を絞り、導出入を増やす方針を打ち出した。

大株主は信託銀行のほか、明治安田生命(9.6%)と京都銀行(4.6%)。政策保有株は縮減の方針で、買収の脅威は小さい。kabufu の推計では、10 年以内の TOB・買収の確率は 28% だが、筆者はこの確率を価値に織り込まない。買われるとしても、ロイヤルティが細る前の高い値段では来ないとみる。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

ウプトラビの崖は、すでに皆が知っている。特許の和解で、米国の後発品は思ったほど早く来ない。2027 年 3 月期の会社予想が増益なのは、その表れだ。ロイヤルティはあと数年は高水準で入り、その間に 1,500 億円を超える利益が積み上がる。

穴埋めの手段も揃っている。核酸の DMD 薬は複数あり、1 本が通れば米国の自社販売網が回り始める。CAP-1002 は細胞治療で、審査の延長は当局が真剣に見ている証拠だ。国内は血液がんで導入品が続き、ガザイバは腎疾患に広がる。

財務は無借金で、純現金が時価総額の 3 割ある。研究開発費は必要ならいつでも絞れる。絞れば営業利益は大きく戻るので、下値は固い。10 年あれば、これくらいの会社は新薬を 1 つや 2 つは出す。ウプトラビも、もとは社内の小さな研究から生まれた。研究の目利きは、まだこの会社にある。株価がロイヤルティの崖を織り込みすぎているなら、そこに投資の妙味がある。

慎重な見方

ロイヤルティを除くと、本業は営業赤字だ。営業利益の 355 億円は、490 億円ほどの収入がなければ成り立たない。その収入は、特許切れで確実に細る。和解の条件は非公開で、遅れる保証はどこにもない。

穴埋めの実績は乏しい。第六次中計では 6 品目を上市したが、3 品目が開発中止、4 品目が遅延した。ビルテプソは確認試験に失敗し、米国承認は取り消しの可能性もある。CAP-1002 は米当局の諮問委員会が 9 対 3 で否定的に判断した。

導入品は他社も買える薬で、堀にならない。核酸薬の DMD は、サレプタが先行し、抗体結合型の次世代も控える。後発の中堅が勝てる市場ではない。第六次中計でも、核酸の DMD 薬の上市は予定より遅れた。

現金は厚いが、使い道は研究開発と買収で、株主に戻る保証はない。事業の ROE が資本コストに届かないまま、現金を積んで持つことは、株主にとって価値の目減りだ。

株価は、崖の手前でまだ高いロイヤルティを前提に置いている。崖の先の利益を見れば、事業としての値打ちは、今の時価総額から現金を差し引くと、ほとんど残らない。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方が少し勝つ。強気の見方の根拠は、特許の和解と現金の厚さだが、どちらも「待つ時間」を買うだけで、穴を埋める力そのものではない。実績は、ここ 10 年の中計の遅れ・中止と、ビルテプソ・CAP-1002 の躓きが語る。確率は、楽観 10%・やや楽観 22%・中立 33%・やや悲観 22%・悲観 13% とし、悲観側に 3 ポイント寄せた。割安に見える現金も、戻り方が 0.5 にとどまることを織り込んでいる。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 3,649 円2,460 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,082 円730 億円)。 今の値に割り戻すと 2,524 円1,702 億円、今との差 −26.3%、 期待の年率 +3.3%(資本コスト 7.5%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 8,747 円5,898 億円 1,827 円1,232 億円 +208.7% +11.9% 1,057 円713 億円
やや楽観 22% 4,456 円3,004 億円 1,063 円717 億円 +61.1% +4.9% 1,214 円819 億円
中立 33% 3,219 円2,171 億円 767 円517 億円 +16.4% +1.5% 1,315 円887 億円
やや悲観 22% 2,448 円1,650 億円 1,261 円850 億円 +8.3% +0.8% 816 円550 億円
悲観 13% 1,483 円1,000 億円 1,038 円700 億円 −26.4% −3.0% 328 円221 億円
加重平均100% 3,649 円2,460 億円1,082 円730 億円 +38.1% +3.3% 4,731 円3,190 億円

今の株価時価総額 3,425 円2,309 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。

楽観 10% ウプトラビの後も稼げる会社になる 利益 304 億円 · PER 15.9 倍 · 株価時価総額 8,747 円5,898 億円

ウプトラビの先発品は特許の和解で後発品の参入が遅れ、ロイヤルティは緩やかに細って 10 年後に小さく残る。穴は DMD の核酸薬群と血液がん薬が埋める。

NS-089 など次世代の核酸薬が米国で承認され、細胞治療 CAP-1002 も適応を絞って通る。米国の自社販売網が複数の薬で回り、固定費が薄まる。国内はガザイバの腎疾患やピルトブルチニブで後発品の穴を埋め、シェアを伸ばす。

余った現金は自社株買いと導入品の獲得に使われ、資本の使い方が改まる。売上は 2,800 億円規模、研究開発費は絞らず、売上比のまま増える。研究開発を含むセグメント外の費用は売上の伸びに合わせて 516 億円(今は 385 億円)に増え、営業利益は 360 億円規模にとどまり、ウプトラビ頼みの会社から、複数の柱で稼ぐ会社へ変わる。売上は中計の 2030 年度の目標(3,000 億円)に近いが、営業利益 500 億円には届かない姿だ。

  • ウプトラビの海外ロイヤルティ:数量 1.9(ウプトラビの海外売上(億ドル、2026 年の価格で実質))× 価格 0.21(実効ロイヤルティ率 × 物価の指数(名目))→ 売上 61 億円・営業利益 55 億円。海外ロイヤルティ(先発品の実質売上×率)
  • 国内医薬品:数量 126,500(国内の医療用医薬品市場(億円、薬価ベース、2026 年の薬価で実質))× 価格 1.0%(日本新薬のシェア × 薬価の指数(2026 年=1、名目))→ 売上 1,290 億円・営業利益 439 億円。市場×シェア×薬価の指数
  • 海外自社販売(DMD 薬ほか):数量 9,000(米・欧・中の DMD 治療薬の市場(億円、実質))× 価格 11.7%(日本新薬のシェア × 価格の指数(名目))→ 売上 1,053 億円・営業利益 337 億円。市場×シェア×価格の指数
  • 機能食品:数量 16,000(国内の機能性食品・サプリ素材の市場(億円、実質))× 価格 2.5%(日本新薬のシェア × 価格の指数(名目))→ 売上 407 億円・営業利益 41 億円。市場×シェア×価格の指数

倍率:事業の純利益 275 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.5% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.0%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.9 倍 + 余った現金(戻り方込み)1,538 億円。全体の PER 15.85 倍、時価総額 5,898 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:核酸の DMD 薬が複数当たり、導入品も外さず、特許切れの和解も遅い側に落ちる必要がある。条件が重なるため 1 割にとどめた。

やや楽観 22% 穴は半分埋まり、利益は 3 割減で落ち着く 利益 149 億円 · PER 13.3 倍 · 株価時価総額 4,456 円3,004 億円

ロイヤルティは 2030 年前後から細り、10 年後は小さな残り火になる。後発品の参入時期は和解で遅れるが、止まりはしない。

DMD では次世代の核酸薬が 1〜2 本米国で承認される。ただしビルテプソのような確認試験の失敗が重なり、売上は計画を下回る。血液がん薬と国内の導入品は順調で、国内の売上は薬価の下げを量が上回る。米国の自社販売は黒字化するが、利益率は国内に及ばない。

研究開発費は先行投資のまま高止まりし、セグメント外の費用は 516 億円まで増え、営業利益率は 7% 前後にとどまる。現金は積み上がり、還元は配当が中心になる。ウプトラビの穴は埋まるが、会社の資本効率は昔の水準には戻らない。成長の代わりに、利益の質が少し落ちる筋書きだ。

  • ウプトラビの海外ロイヤルティ:数量 1.3(ウプトラビの海外売上(億ドル、2026 年の価格で実質))× 価格 0.21(実効ロイヤルティ率 × 物価の指数(名目))→ 売上 42 億円・営業利益 38 億円。海外ロイヤルティ(先発品の実質売上×率)
  • 国内医薬品:数量 126,000(国内の医療用医薬品市場(億円、薬価ベース、2026 年の薬価で実質))× 価格 0.9%(日本新薬のシェア × 薬価の指数(2026 年=1、名目))→ 売上 1,157 億円・営業利益 370 億円。市場×シェア×薬価の指数
  • 海外自社販売(DMD 薬ほか):数量 8,200(米・欧・中の DMD 治療薬の市場(億円、実質))× 価格 9.4%(日本新薬のシェア × 価格の指数(名目))→ 売上 769 億円・営業利益 231 億円。市場×シェア×価格の指数
  • 機能食品:数量 15,500(国内の機能性食品・サプリ素材の市場(億円、実質))× 価格 2.3%(日本新薬のシェア × 価格の指数(名目))→ 売上 363 億円・営業利益 33 億円。市場×シェア×価格の指数

倍率:事業の純利益 124 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.7% が k 7.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 13.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.3 倍 + 余った現金(戻り方込み)1,350 億円。全体の PER 13.33 倍、時価総額 3,004 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中計の筋書き(2030 年に売上 3,000 億円)を割り引いた標準的な上振れ。DMD の一部と血液領域が当たれば届く。

中立 33% ロイヤルティは消え、残るのは国内と海外の小さな柱 利益 93 億円 · PER 13.3 倍 · 株価時価総額 3,219 円2,171 億円

ウプトラビのロイヤルティは和解で数年は持ちこたえるが、2031 年ごろから米国の後発品で崩れ、10 年後はほぼ消える。

穴を埋めるのは国内の血液・肺高血圧・小児神経の製品群と、米国の DMD 薬の小さな柱だ。国内は後発品で失う分と新製品で足す分がほぼ釣り合い、シェアは緩やかに上がる。米国は次世代の核酸薬が 1 本通る程度で、売上は 500 億円台にとどまる。血液がん薬は導入品中心なので、利益の伸びは限られる。

研究開発・本社費のセグメント外の費用は、売上の伸びに合わせて今の 385 億円から 446 億円に増える(会社の中計は研究開発費だけで年 380 億円前後)。営業利益は 90 億円規模、営業利益率は 4% 台。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、積み上がった現金が価値の大きな部分を占める。

  • ウプトラビの海外ロイヤルティ:数量 0.8(ウプトラビの海外売上(億ドル、2026 年の価格で実質))× 価格 0.21(実効ロイヤルティ率 × 物価の指数(名目))→ 売上 25 億円・営業利益 22 億円。海外ロイヤルティ(先発品の実質売上×率)
  • 国内医薬品:数量 125,400(国内の医療用医薬品市場(億円、薬価ベース、2026 年の薬価で実質))× 価格 0.9%(日本新薬のシェア × 薬価の指数(2026 年=1、名目))→ 売上 1,098 億円・営業利益 340 億円。市場×シェア×薬価の指数
  • 海外自社販売(DMD 薬ほか):数量 7,500(米・欧・中の DMD 治療薬の市場(億円、実質))× 価格 7.0%(日本新薬のシェア × 価格の指数(名目))→ 売上 522 億円・営業利益 146 億円。市場×シェア×価格の指数
  • 機能食品:数量 15,000(国内の機能性食品・サプリ素材の市場(億円、実質))× 価格 2.2%(日本新薬のシェア × 価格の指数(名目))→ 売上 332 億円・営業利益 27 億円。市場×シェア×価格の指数

倍率:事業の純利益 70 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 2.5% が k 7.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 13.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.3 倍 + 余った現金(戻り方込み)1,238 億円。全体の PER 13.33 倍、時価総額 2,171 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:ウプトラビの穴は新薬で全部は埋まらない、というのが最も起こりそうな姿。過去の中計でも上市の遅れ・開発中止が目立ち、計画どおりには置かない。

やや悲観 22% 穴が埋まらず、研究開発費だけが重く残る 利益 54 億円 · PBR 0.6 倍 · 株価時価総額 2,448 円1,650 億円

ロイヤルティは和解の条件が早めで、2029 年ごろから後発品で目減りし、10 年後はほとんど残らない。

DMD の次世代薬は承認が遅れるか、通っても米国で伸びない。国内は後発品の浸透と毎年の薬価下げでシェアを少し失う。研究開発費はそれでも年 200 億円前後かかり、営業利益は 60 億円ほどにまで細る。

現金は厚いが、事業は資本コストを稼げない。株主は配当と、現金の裏付けに近い価値しか期待できない。研究開発の絞り込みが遅れれば、現金は少しずつ目減りする。経営は導入品を買い足して穴を埋めようとするが、買い値が高く、利益には結びつかない。

  • ウプトラビの海外ロイヤルティ:数量 0.4(ウプトラビの海外売上(億ドル、2026 年の価格で実質))× 価格 0.21(実効ロイヤルティ率 × 物価の指数(名目))→ 売上 12 億円・営業利益 10 億円。海外ロイヤルティ(先発品の実質売上×率)
  • 国内医薬品:数量 123,000(国内の医療用医薬品市場(億円、薬価ベース、2026 年の薬価で実質))× 価格 0.8%(日本新薬のシェア × 薬価の指数(2026 年=1、名目))→ 売上 930 億円・営業利益 242 億円。市場×シェア×薬価の指数
  • 海外自社販売(DMD 薬ほか):数量 6,500(米・欧・中の DMD 治療薬の市場(億円、実質))× 価格 4.2%(日本新薬のシェア × 価格の指数(名目))→ 売上 273 億円・営業利益 14 億円。市場×シェア×価格の指数
  • 機能食品:数量 15,000(国内の機能性食品・サプリ素材の市場(億円、実質))× 価格 2.0%(日本新薬のシェア × 価格の指数(名目))→ 売上 302 億円・営業利益 21 億円。市場×シェア×価格の指数

倍率:稼ぐ力は約 60 億円の営業利益しかなく、PER で測ると現金を下回る。そこで床(現金の余り+国内製品群の売却見込み)で値を置いた。(費用・利益の見直しで再計算:純利益 54 億円、事業の ROE 1.4%、正当化 PER の上限 12.5 倍。上限に対する置き方の割合は変えず 0.566 倍)

確率:過去の中計で 3 品目が開発中止・4 品目が遅延した実績があり、DMD の確認試験も外した。次の柱が育たない筋の重みを考え、中立に近い 2 割強とした。

悲観 13% ロイヤルティが早く消え、導入品の買い物も外れる 利益 −54 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 1,483 円1,000 億円

米国の後発品が 2027 年に入り、ロイヤルティは数年で消える。DMD の核酸薬は承認に至らず、CAP-1002 も米当局に退けられ、米国の自社販売網は赤字の固定費になる。

挽回のために導入品や買収に資金を使うが、当たらずに減損を出す。研究開発費を絞っても追いつかず、営業損益は赤字に沈む。経営は計画の見直しを迫られ、研究の一部を外へ売る。

残るのは国内の製品群と機能食品、そして減った現金だ。会社は縮小均衡に入り、売却や提携の話が現実になる。経営の判断が遅れるほど、現金の目減りも大きくなる。国内の血液・肺高血圧の製品群だけが、買い手のつく資産として残る。

  • ウプトラビの海外ロイヤルティ:数量 0.0(ウプトラビの海外売上(億ドル、2026 年の価格で実質))× 価格 0.21(実効ロイヤルティ率 × 物価の指数(名目))→ 売上 0 億円・営業利益 0 億円。海外ロイヤルティ(先発品の実質売上×率)
  • 国内医薬品:数量 120,000(国内の医療用医薬品市場(億円、薬価ベース、2026 年の薬価で実質))× 価格 0.6%(日本新薬のシェア × 薬価の指数(2026 年=1、名目))→ 売上 775 億円・営業利益 155 億円。市場×シェア×薬価の指数
  • 海外自社販売(DMD 薬ほか):数量 6,000(米・欧・中の DMD 治療薬の市場(億円、実質))× 価格 1.9%(日本新薬のシェア × 価格の指数(名目))→ 売上 112 億円・営業利益 −22 億円。市場×シェア×価格の指数
  • 機能食品:数量 14,500(国内の機能性食品・サプリ素材の市場(億円、実質))× 価格 2.0%(日本新薬のシェア × 価格の指数(名目))→ 売上 290 億円・営業利益 14 億円。市場×シェア×価格の指数

倍率:赤字で PER は使えない。床は、現金の残りと国内製品群の売却見込みの税後で置く。

確率:ロイヤルティの喪失は確実だが、新薬が全部外れ、買収まで失敗する構造的な負けは起きにくい。それでも単一品目依存の会社なので 1 割強は置く。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

ウプトラビの海外ロイヤルティ

肺高血圧症薬ウプトラビの海外売上に対する受取分(工業所有権等収益)。費用がほとんど要らない。

数量ウプトラビの海外売上(億ドル、2026 年の価格で実質)価格実効ロイヤルティ率 × 物価の指数(名目)売上営業利益
今 2026/03 20.4 0.16 490 480
10 年後 中立 0.8 0.21 25 22

取り方:2026/03 期の工業所有権等収益は、3Q 累計 368 億円から通期で約 490 億円と推定。海外売上を約 20 億ドル、実効率を約 16% とした推定で、率は開示がない。営業利益はほとんど残る。

国内医薬品

血液・肺高血圧・小児神経などの医療用薬。ウプトラビ国内、ビダーザ、ガザイバ、デファイテリオ、フィンテプラなど。

数量国内の医療用医薬品市場(億円、薬価ベース、2026 年の薬価で実質)価格日本新薬のシェア × 薬価の指数(2026 年=1、名目)売上営業利益
今 2026/03 114,000 0.8% 905 285
10 年後 中立 125,400 0.9% 1,098 340

取り方:国内売上を約 905 億円と推定し、市場 11.4 兆円(2024 年度)で割ってシェア 0.79% とした。営業利益は研究開発費・本社費を除く貢献利益で、全社の営業利益 355 億円と合うよう置いた推定。

海外自社販売(DMD 薬ほか)

米国子会社 NS Pharma のビルテプソ、中国の販売。DMD の次世代核酸薬と細胞治療が入る先。

数量米・欧・中の DMD 治療薬の市場(億円、実質)価格日本新薬のシェア × 価格の指数(名目)売上営業利益
今 2026/03 4,500 2.0% 90 −40
10 年後 中立 7,500 7.0% 522 146

取り方:海外自社品の売上を約 90 億円と推定し、DMD 薬の市場約 4,500 億円(米・欧・中。サレプタの核酸薬と遺伝子治療を含む推定)で割ってシェア 2% とした。米国の販売費で貢献利益は赤字。 数量(市場)は新薬の上市で患者が増える実物の広がり。名目の市場の伸びではない。価格の指数 3.48 倍はシェア 2%→7% を含む合成で、物価はそのうち 1.34 倍。

機能食品

食品の保存剤(素材)とスポーツ用プロテイン・サプリ。

数量国内の機能性食品・サプリ素材の市場(億円、実質)価格日本新薬のシェア × 価格の指数(名目)売上営業利益
今 2026/03 15,000 1.5% 223 15
10 年後 中立 15,000 2.2% 332 27

取り方:売上 223 億円(開示)を市場約 1.5 兆円(推定)で割り、シェア 1.5% とした。中計の 2028 年度目標は売上 270 億円・営業利益 18 億円。

リスクと懸念

ウプトラビの特許切れで利益が崩れる

ロイヤルティは営業利益より大きい。米国の物質特許は 2026 年 10 月(小児延長で 2027 年 4 月)に切れる。別の特許は 2030 年前後まで残るとされ、Apotex とは和解済みだが、参入日は非公開だ。早まれば利益は急減する。

DMD 薬の開発・販売の失敗

ビルテプソの確認試験は未達で、米国の承認が取り消される恐れがある。次世代の核酸薬の承認も遅れている。DMD は先行する他社が強く、自社販売網の固定費が重い。

CAP-1002(導入品)の審査

米カプリコールの細胞治療薬は、2025 年 7 月に承認見送りとなり、2026 年 7 月の諮問委員会も否定的だった。審査期限は 2026 年 11 月 22 日へ延びた。米国での柱の 1 つが消えかねない。

肺高血圧症の治療の変化

メルクのウィンレバイアなど、病気の進行を抑える新薬が広がれば、ウプトラビの使われ方が変わる。海外売上の伸びが鈍ると、ロイヤルティの崖の前から収入が細る。

研究開発と導入品への資金の使い方

中計で研究開発に 5 年 1,900 億円を投じ、導入品や M&A も進める。当たれば成長、外れれば減損と赤字だ。現金の厚さが、失敗の大きさを広げる面もある。

国内の薬価の毎年下げと後発品

国内の売上はウプトラビを含む成熟品が多い。毎年の薬価改定と後発品の使用促進が続くと、量が伸びても価格で目減りする。

現金が株主に戻らない

純現金は時価総額の 33%。配当は DOE 基準の安定配当で、自社株買いはほとんどない。ROE が資本コストに届かないまま現金が積み上がると、価値が薄まる。

今後の分かれ目

ウプトラビの米国の後発品が 2029 年より前に参入する
ロイヤルティが早く細り、やや悲観・悲観側の筋書きに近づく。
後発品の参入が和解で 2031 年以降に延びていると判明する
ロイヤルティで積める現金が増え、やや楽観側に近づく。
次世代の DMD 核酸薬(NS-089 など)が米国で承認される
米国の自社販売が複数の薬で回り、楽観側の筋書きに近づく。
ビルテプソの米国承認が取り消される
海外自社販売の赤字が続き、悲観側に近づく。
CAP-1002 が適応を絞って承認される
米国で次の柱が立つが、導入品の取り分は小さく、やや楽観に届く程度。
自社株買いなど、現金を株主に戻す方針が出る
現金の戻り方が改まり、現金部分の評価が上がる。
大型の M&A で多額の現金を使う
当たれば楽観側、外れれば減損で悲観側に近づく。

見ておくもの

  • ウプトラビの海外売上とロイヤルティ(工業所有権等収益)の四半期の推移
  • 米国の後発品の参入時期に関する開示(Apotex との和解の条件)
  • NS-089 など DMD 核酸薬の承認申請と審査の進み具合
  • ビルテプソの確認試験を巡る米当局との協議の結果
  • CAP-1002 の米国審査(2026 年 11 月 22 日期限)
  • 自社株買いの有無と、導入品・M&A への支出

倍率と資本コストの決め方

倍率は、事業の ROE(余った現金を除く)と資本コスト 7.5%、成長 4% から式で出し、今の株価・PER・PBR は見ていない。ROE が k に届かない中立〜やや楽観は上限 1÷k の 9〜10 割に置いた。悲観側は床で値を付けた。ロイヤルティの崖の時期は和解で不明のため、10 年先の姿は幅で置いた。現金は、純現金 766 億円のうち 400 億円を余りとして分け、10 年後は事業に要る 300 億円を除いて積み上がりを足し、戻り方 0.5 で測った。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 12.94→15.85 倍・やや楽観 PER 12.21→13.33 倍・中立 PER 11.5→13.33 倍・やや悲観 PBR 0.447→0.566 倍)。

資本コスト 7.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(医薬品)の AI 分析

割安 ツムラ4540 医療用漢方で国内 8 割超を握る寡占企業。10 年の価値は今の値段をやや上回り、工場投資の重さが焦点 本質価値との差 +46.3% · 10 年 割安(年 +10.2%) やや割安 室町ケミカル4885 後発品向けの原薬とイオン交換樹脂の小さな老舗。減損で細った今期の利益を除いてならすと、値段はほぼ適正でわずかに安い 本質価値との差 +20.1% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 ミズホメディー4595 コロナ特需で利益率が4割に膨らんだ検査キット専業。特需が冷めた後の平常をどこに置くかで、今の値段の重みが決まる 本質価値との差 +15.2% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 あすか製薬ホールディングス4886 女性医療と甲状腺に強い堅実な中堅薬メーカー。稼ぐ力は資本コストに届かず、10 年の価値は今をやや下回る 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) 適正 ゼリア新薬工業4559 欧州で稼ぐ消化器薬の看板が特許切れを迎える。次の柱を買えるかで 10 年の価値が決まる 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 日本ケミファ4539 アレルギー検査の「ドロップスクリーン」は光るが、本体のジェネリックが稼げず、160 億円の借入の利息が利益を食う 本質価値との差 +0.3% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 富士製薬工業4554 女性医療の成長は本物だが、利益は主力 2 品に偏る。10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −0.2% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 住友ファーマ4506 北米 2 品で崖から戻ったが、その 2 品にも 2030 年代の特許の崖がある。10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −1.1% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 東和薬品4553 国内ジェネリック大手の一角。増産で数量は伸びるが、薬価の下げと重い借金が稼ぐ力を資本コストの手前に抑える 本質価値との差 −5.1% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 ロート製薬4527 目薬とスキンケアのブランドで国内首位。海外が国内の縮小を埋め、10 年の価値は今の値段に対しやや割高 本質価値との差 −8.0% · 10 年 適正(年 +5.1%) 適正 協和キリン4151 ロカチンリマブの失敗で「次の柱」の賭けは外れ、XLH とポテリジオの寿命が本質価値をほぼ決める。10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −10.0% · 10 年 適正(年 +5.9%) やや割高 クオリプス4894 世界初のiPS心筋シートは承認と保険収載までたどり着いたが、国内の売上は年50億円規模が上限で、今の値段は海外と後続品の成功まで織り込んでいる 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 持田製薬4534 新薬で柱は入れ替わるが、利益率の低さと厚い資産の遊びが重い。10 年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −16.2% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 第一三共4568 エンハーツの崖を利益の山と谷で織り込み、倍率は式のまま。研究開発費が売上に合わせて増える前提では、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 サワイグループホールディングス4887 国内ジェネリックの最大手の一角。数量は伸びるが薬価の下げが利益を削り、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 参天製薬4536 特許切れの谷を海外で埋められるかが本質価値を決める。10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 塩野義製薬4507 HIV ロイヤルティの崖は 2027 年に迫るが、ゾコーバの米国展開と M&A で広げる新薬が埋める。10 年の価値は割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 サンバイオ4592 脳の再生医療を国内で発売したが、国内のピークは年30億円前後にとどまる。今の値段は米国での承認と脳梗塞への広がりを大きく先取りしている 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 アステラス製薬4503 前立腺がん薬イクスタンジの特許の崖を、重点 5 製品と開発品でどこまで埋めるかが価値を決める。10 年の価値は割高 本質価値との差 −23.1% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 杏林製薬4569 新薬の柱は育つが、研究開発の重さで利益が資本コストに届かない。10 年の価値は今の値段の半分ほど 本質価値との差 −23.9% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ダイト4577 原薬から製剤まで一貫で作る堅実な工場だが、資本の重さに利益が見合わず、今の値段は高い 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 扶桑薬品工業4538 透析剤で国内首位の老舗。稼ぎが細るなか、借入で大型投資に踏み出す会社に今の値段は高い 本質価値との差 −25.6% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 キッセイ薬品工業4547 稼ぎの薄い事業を、持ち株と現金が支えている。血管炎薬の問題も重く、10 年の価値は割高 本質価値との差 −26.8% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 森下仁丹4524 継ぎ目のないカプセルの技術は本物だが、利益は資本に比べて小さく、最大の顧客はたばこ。今の値段は高い 本質価値との差 −27.2% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 中外製薬4519 主力品の特許切れを品目ごとの利益で積むと、10 年の価値は今の値段を大きく下回る。余った現金は戻る会社だが、崖までは埋まらない 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) 割高 エーザイ4523 レンビマの崖をレケンビが埋めるかが価値を決める。資本コストを上げて見ると、研究開発費も物価で増えるため、10 年の価値は今の値段に対し割高 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 ペプチドリーム4587 特殊ペプチドの創薬基盤は大手に認められたが、収入は契約の当たり外れで大きく振れる。10年の確率加重では今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 JCRファーマ4552 希少疾患薬で稼ぐ会社だが、研究開発費が利益を食い、借金も重い。イズカーゴと新薬が当たらなければ今の値段は高い 本質価値との差 −31.9% · 10 年 割高(年 +4.5%) 割高 武田薬品工業4502 10 年後はエンティビオの崖の途中で、利益ベースの本質価値は今の値段に対し割高。借金の重さと償却が効く 本質価値との差 −33.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 生化学工業4548 ヒアルロン酸と LAL の会社。資産は厚いが稼ぐ力が低く、事業の価値は今の時価総額を大きく下回ると見る 本質価値との差 −46.6% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 大塚ホールディングス4578 レキサルティ・ジンアークの特許切れが相次ぐ中、ポカリスエット等の消費者事業とネクスト8 が谷を埋められるかが価値を左右する。10 年の価値は割高 本質価値との差 −47.3% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 小野薬品工業4528 オプジーボの崖のあとは、重い研究開発費が利益を削る。デサイフェラと開発品だけでは今の値段を支えきれず、割高 本質価値との差 −51.4% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 大幸薬品4574 正露丸という一本足の老舗。クレベリン特需の後始末を終えたが、利益の戻りは遅く、値段は割高 本質価値との差 −51.5% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 ネクセラファーマ4565 国内の製品事業は黒字の入口に立ったが、今の値段は神経薬と睡眠障害薬の提携がほぼ当たる未来まで先に払っている 本質価値との差 −52.8% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 栄研化学4549 便潜血の世界首位は本物だが、利益率7%の会社に今の値段は重い。10年の価値は大きく割高 本質価値との差 −55.3% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 科研製薬4521 現金は厚いが、利益より先に減っていく。新薬が当たらなければ 10 年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −58.4% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 中京医薬品4558 赤い箱の配置薬を回る商売は細る。利益率 2% の会社に 10 年後の価値はあまり積み上がらない 本質価値との差 −60.7% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 わかもと製薬4512 眼科とヘルスケアの小さな製薬会社。赤字の医薬事業を黒字化できるかが焦点で、実績は乏しい 本質価値との差 −61.0% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 オンコリスバイオファーマ4588 世界初の食道がん薬は承認までたどり着いたが、国内だけなら売上は年20億円規模で、今の値段は海外と他のがんへの広がりまで先取りしている 本質価値との差 −65.9% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 ジーエヌアイグループ2160 あゆみ製薬の買収で収益の土台はできたが、研究開発の赤字を抱え、今の値段は肝線維化薬F351の大成功まで先取りしている 本質価値との差 −77.5% · 10 年 割高(年 −7.0%)

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読んだ資料

  1. 第七次 5 ヵ年中期経営計画(2024 年 5 月・日本新薬)
  2. 【日本新薬】中井社長「パテントクリフ越える」(薬事日報)
  3. 【決算】日本新薬、6.6%増収 ウプトラビやフィンテプラが伸長(薬事日報)

分析日 2026-10-16