株譜
AI 銘柄分析 · 輸送用機器 · 試作

ダイハツインフィニアース 6023

船の発電エンジンと保守で稼ぐ堅い会社。ただ今の利益は受注の山にあり、10年で見ると値段は少し先取りしすぎ

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)3,505 円893 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)2,764 円704 億円差 +26.8%
10 年後から見ると やや割安 価値 3,505 円893 億円 · 差 +26.8% · 期待の年率 +9.4%
期待の年率リターン(10 年)+9.4%資本コスト比 +1.9 pt
推定の資本コスト7.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ダイハツインフィニアースは、船の中で電気を起こすディーゼルエンジンを造る会社だ。旧社名はダイハツディーゼルで、2025年に名前を改めた。大型の外航船に積む発電用エンジンでは、国内で約5割、世界で約4分の1のシェアを持つ。

筆者の結論は「やや割高」だ。会社が悪いのではない。いまの利益が、造船ブームの受注を刈り取っている途中の高い水準にあるからだ。10年先の中立の利益は、会社の中期目標を少し下回ると見る。

この会社のいちばん太い柱は、エンジンを売ったあとに続く保守だ。搭載船は約9,000隻あり、部品と修理の売上は連結の約半分を占める。景気の波を和らげ、利益の底を支えている。

追い風も大きい。受注残は約1,135億円と1年前より5割増え、2026年に動き出した姫路の新工場がそれを刈り取る。新しい燃料に対応するエンジンの商用化も近い。ただ、エンジン本体は新造船の発注に遅れて動く。造船の好況が去れば、数量は減る。

資本の動きは前向きだ。2025年にダイハツ工業が株を手放し、会社が自社株を買い取った。そのぶん純現金は薄くなったが、配当は利益の3割を目安に増える。それでも、10年後の価値は、いまの値段を1割半ほど下回ると見る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は「悪くない事業を、少し高い値段で買う」形になる。

良い点は、保守の売上が積み上がることだ。エンジンを一度船に載せれば、20年以上、部品と修理が続く。株主が自由に使える利益、つまりオーナー利益は、この保守のおかげで、造船の山谷よりずっと安定する。

悪い点は、利益の質が一様でないことだ。エンジン本体は受注の波が大きく、新燃料の開発費と姫路の減価償却がかさむ。配当を利益の3割とするなら、残りの7割は設備と開発に回る。そのお金が資本コストを超えて稼ぐかどうかが、価値を分ける。

資本配分の評価は分かれる。ダイハツ工業の持株を市場より安い値段で買い取った判断は、残った株主に得になった。ただ、純現金はほぼ消え、これからの設備投資は借入が頼りになる。

安全域は、いまの値段にはほとんどない。バリュー投資家は、利益が山にある時に高い倍率を払うことを避ける。値段は山の利益ではなく、10年の平均的な利益で見るべきだ。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は3つある。エンジン本体、保守と部品、陸上用のエンジンだ。

エンジン本体の中心は、船の電気をまかなう補機関である。船を動かす主機関ではなく、荷役、冷暖房、制御などに使う電気を作る。舶用エンジンの売上の95%がこの補機関で、主機関は5%にとどまる。買い手は造船所で、取引先は約70社ある。船主が機種を指定することも多い。

保守と部品は、エンジンが船に載ったあと、何十年も続く売上だ。相手は約100社を超える船主である。搭載船の稼働が上がるほど、部品と修理が売れる。連結売上の約46%がここから来て、15年前の2倍近くに育った。

陸上用は、離島の発電、ビルや病院の非常用電源、ポンプの駆動に使われる。データセンターの非常用電源にも納めている。売上の1割強で小さいが、数量は読みやすい。

生産は、滋賀県の守山工場と、2026年2月に動き出した兵庫県の姫路工場で行う。姫路は海に面し、大型機関を完成品のまま船で運べる。守山は中小型機関に回す。群馬では、燃料噴射装置の新工場も建てている。

数量は、造船所が船を造るペースで決まる。値段は、機種の大きさと、使う燃料の種類で決まる。重油だけで動くエンジンより、複数の燃料に対応するデュアルフューエル機関のほうが、単価は高い。

優良さと弱いところ

優良さは「堅実だが、堀は中くらい」と評価する。堀とは、他社がまねできない強みのことだ。

強みはまず、市場での位置だ。大型の外航船の補機関で、国内シェアは約5割ある。船主約100社と造船所約70社に顧客が広がり、特定の客に頼らない。

次に、搭載船約9,000隻という基盤が効く。部品と修理は、エンジンを造った会社が最も速く、確実に出せる。他社の部品に替えると、保証や性能の面で手間がかかる。これが堀の中身だ。

一方で、新しいエンジンを売る市場では、堀は浅い。世界シェアは約4分の1で、韓国のHD現代重工のHiMSENやヤンマーと競る。造船所は価格と納期で選ぶ面が強い。

利益率の数字には注意が要る。営業利益率は過去10年で2〜9%の間を動き、直近の8.6%は高いほうだ。ROEも12%と、過去10年の中央値の2倍ある。

経営は資本の動かし方に前向きだ。ダイハツ工業の持株を買い取り、持ち合いを解き、ROEの目標を公表した。姫路への投資も、能力と効率の両方を狙っている。この点で優良さは一段上がったと見る。ただし、売上の半分は新造船の波を受ける。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

需要の出どころは、世界の海上輸送と新造船の発注だ。海上の荷動きは増え続け、世界の船腹量は2015年以降、年3%ほどのペースで増えた。船が増えれば、エンジンも保守も増える。

短い波もある。エンジン本体は、造船所が船を造るタイミングで売れる。発注が減れば、1〜2年遅れて数量が落ちる。2025年の新造船の発注は前年より約2割減ったが、造船所の手持ち工事は厚く、会社のエンジン受注残は過去最高の水準にある。

環境規制が、需要の中身を変えている。国際海事機関の脱炭素規制が強まり、重油だけで動くエンジンから、液化天然ガス、メタノール、アンモニアに対応するエンジンへ移る。会社のデュアルフューエル機関は、受注残の比率が1年で9%から25%に上がった。単価が高く、利益も取りやすい。

競争では、HD現代重工のHiMSENが同じ分野を狙う。エタノール運転にも成功し、技術の差は小さい。国内にはヤンマーなどがいる。中国は、ライセンスで作る台数が多い。会社の世界シェア約25%には、この中国ライセンス機関が入る点に注意が要る。

国内造船は、今治造船を軸に再編が進む。今治造船は低速エンジンの日立造船マリンエンジンに続き、2025年に会社にも出資した。造船所と機関メーカーの結びつきが強まる流れだ。

資本政策と M&A

資本政策は、2025年に大きく変わった。筆頭株主だったダイハツ工業が、持株の約35%を全部手放した。今治造船が約15%を取得し、会社自身が約20%を自己株の公開買付けで買い取った。

買い取りの値段は、市場の株価より約1割安い。支出は約110億円で、純現金は2024年3月期の約170億円から、約16億円まで減った。買い取った自己株のうち450万株は、2026年5月に消却した。

配当は、連結配当性向30%を目安とし、「減配回避・増配基調」を掲げる。2027年3月期の配当は、増益を受けて期初の計画から引き上げた。自社株買いの予定は示されていないが、資本配分には、新燃料対応、買収、還元を機動的に行う枠がある。

買収では、規律ある M&A で船内の電力システムなどに領域を広げる方針だ。具体的な案件はまだない。今治造船が筆頭株主となったので、造船所と組む提携や再編の話が出る可能性はあるが、確かめられる材料はない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

受注残は約1,135億円あり、エンジン本体の売上は少なくとも2年先まで見えている。姫路工場が動き、そこでの販売台数は今期の約2倍に広がる見込みだ。ここに新燃料のデュアルフューエルが乗れば、1台あたりの単価と利益が上がる。

保守は景気に強い。搭載船は約9,000隻、売上の約46%を占め、15年前の2倍近くに育った。船の稼働が高い間は、部品と修理は伸びる。しかも部品は、円安で価格競争力が上がる。

今治造船が株主に加わった意味も大きい。国内造船の最大手が、新燃料エンジンの開発で組む。採用を造船所が決める市場で、強い後ろ盾になる。メタノールは2027年、アンモニアは2028年の商用化を目指し、世界シェアの拡大を狙う。

財務に不安は小さい。買い取りで現金は減ったが、営業利益は支払利息の約50倍ある。会社は2031年3月期に、売上1,200億円と営業利益120億円を掲げる。これを達成し、その先も保守が伸びれば、10年後の利益は今の2倍を超える。陸上用も、データセンターの非常用電源が追い風になる。

慎重な見方

いまの利益は、造船ブームの山に近い。エンジン本体の台数は2026年3月期まで横ばいで、増収は姫路の大型機関という一点に頼る。2025年の新造船の発注は前年より約2割減った。受注残が厚い今は見えにくいが、2〜3年後に数量が落ちる。

新工場は固定費を重くする。姫路の減価償却と研究費が先に出て、台数が増えなければ利益を圧迫する。会社自身も、成長投資が利益を抑える局面だと書いている。

競争は厳しくなる。HD現代重工のHiMSENは、エタノール運転にも成功した。中国のライセンス生産も増え、会社の世界シェア約25%の中身は強くない。新燃料エンジンの商用化は2027〜2028年で、遅れれば造船所が離れる。

保守は強いが、無限には伸びない。いまの水準は、船の稼働が高く、円安が効いた分を含む。会社の期初の計画でも、来期のメンテナンス収益は減る前提だった。資本の面でも、現金が薄くなり、これからの投資は借入が頼りだ。

どちらに重みを置いたか

強気の言い分は、2〜3年の確かさに強い。受注残と姫路の稼働が、足元の利益を支える。慎重な言い分は、10年の波に強い。エンジン本体は造船の発注に遅れて動き、いまは山に近い。

保守が売上の半分近くを占めるので、構造的に負ける確率は1割にとどめた。やや悲観は2割台に置いた。楽観は新燃料が当たり保守も伸びる姿で1割、やや楽観は2割強とした。全体はほぼ拮抗するが、山の利益に高い倍率を払わない点で、わずかに慎重側へ寄せた。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 5,684 円1,447 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,073 円273 億円)。 今の値に割り戻すと 3,505 円893 億円、今との差 +26.8%、 期待の年率 +9.4%(資本コスト 7.5%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 9,840 円2,506 億円 1,681 円428 億円 +316.8% +15.3% 1,152 円293 億円
やや楽観 22% 8,149 円2,075 億円 1,367 円348 億円 +244.3% +13.2% 2,094 円533 億円
中立 34% 6,657 円1,695 億円 1,135 円289 億円 +181.9% +10.9% 2,649 円675 億円
やや悲観 24% 2,276 円580 億円 750 円191 億円 +9.5% +0.9% 726 円185 億円
悲観 10% 970 円247 億円 385 円98 億円 −51.0% −6.9% 135 円35 億円
加重平均100% 5,684 円1,447 億円1,073 円273 億円 +144.5% +9.4% 6,757 円1,721 億円

今の株価時価総額 2,764 円704 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。

楽観 10% 新燃料が当たり、保守も伸びる 利益 144 億円 · PER 17.3 倍 · 株価時価総額 9,840 円2,506 億円

新燃料が当たる。メタノールとアンモニアに対応するエンジンが主力になり、大型の外航船で採用が広がる。姫路工場はフル稼働に近づき、エンジン本体の販売は年950台まで伸びる。大型機関の比率が上がり、1台あたりの単価は10年で約1.6倍になる。

保守は搭載船の増加とともに伸びる。基盤は約1万1,500隻に増え、部品と修理の売上は今の1.7倍になる。陸上用は、データセンターの非常用電源が追い風になる。

営業利益率は11%台に上がる。会社の中期目標を、時間をかけて超える姿だ。それでも、新造船の波は消えない。配当は利益の4割まで増え、自社株買いも加わる。船内の電力を一括して提案する事業にも、一部で芽が出る。

  • 船舶用エンジン本体:数量 950(年間の販売台数(台))× 価格 0.71(1台あたりの売上(億円・名目))→ 売上 679 億円・営業利益 61 億円。950 台 × 単価 0.7146(今の1.61倍)、営業利益率 9.0%
  • 保守・部品(メンテナンス関連):数量 11,500(搭載船の隻数(隻))× 価格 0.06(1隻あたりの年間売上(億円・名目))→ 売上 694 億円・営業利益 166 億円。11500 隻 × 単価 0.0603(今の1.34倍)、営業利益率 24.0%
  • 陸用エンジン本体:数量 100(年間の販売台数(台))× 価格 1.77(1台あたりの売上(億円・名目))→ 売上 177 億円・営業利益 18 億円。100 台 × 単価 1.7735(今の1.34倍)、営業利益率 10.0%
  • その他(産業機器・不動産賃貸・売電・精密部品):数量 1.0(事業の規模(今の規模を1とした実質))× 価格 62(今の規模1あたりの売上(億円・名目))→ 売上 62 億円・営業利益 4 億円。1 規模 × 単価 59.8(今の1.30倍)、営業利益率 6.0%

倍率:事業の純利益 144 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 12.8% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.2%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 17.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 17.3 倍。全体の PER 17.33 倍、時価総額 2,494 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:新燃料の採用、姫路のフル稼働、保守の伸びが重なる必要があり、1割とした。保守の基盤があるので、5%未満にはしない。

やや楽観 22% 新燃料の受注が順調に伸びる 利益 120 億円 · PER 16.7 倍 · 株価時価総額 8,149 円2,075 億円

新燃料エンジンの受注が順調に増え、姫路工場の稼働も高く保たれる。エンジン本体の販売は年870台まで伸び、大型機関の比率が上がって、単価は物価の伸びを上回る。

保守は搭載船の増加に沿って伸びる。基盤は約1万900隻に増え、売上は今の1.6倍になる。陸上用は、データセンターと離島の更新で緩やかに増える。

営業利益率は約11%に届く。会社が掲げる2031年3月期の10%を、その後も保つ姿だ。景気の谷は浅く、赤字の年は出ない。

配当は利益の37%まで上がる。ただ、造船の波と中国の攻勢は残る。強い年が続くわけではなく、平均で見て堅調な10年になる。

  • 船舶用エンジン本体:数量 870(年間の販売台数(台))× 価格 0.68(1台あたりの売上(億円・名目))→ 売上 588 億円・営業利益 47 億円。870 台 × 単価 0.6755(今の1.52倍)、営業利益率 8.0%
  • 保守・部品(メンテナンス関連):数量 10,900(搭載船の隻数(隻))× 価格 0.06(1隻あたりの年間売上(億円・名目))→ 売上 657 億円・営業利益 151 億円。10900 隻 × 単価 0.0594(今の1.32倍)、営業利益率 23.0%
  • 陸用エンジン本体:数量 88.0(年間の販売台数(台))× 価格 1.77(1台あたりの売上(億円・名目))→ 売上 156 億円・営業利益 14 億円。88 台 × 単価 1.7735(今の1.34倍)、営業利益率 9.0%
  • その他(産業機器・不動産賃貸・売電・精密部品):数量 1.0(事業の規模(今の規模を1とした実質))× 価格 62(今の規模1あたりの売上(億円・名目))→ 売上 62 億円・営業利益 3 億円。1 規模 × 単価 58.42(今の1.27倍)、営業利益率 5.5%

倍率:事業の純利益 120 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 11.8% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.6%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.7 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.7 倍。全体の PER 16.72 倍、時価総額 2,005 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:姫路の稼働と新燃料の受注残が予定どおり進めば届く姿。条件は多いが、保守の土台があるので2割強を置いた。

中立 34% 受注の山が過ぎ、利益は平均に戻る 利益 99 億円 · PER 15.9 倍 · 株価時価総額 6,657 円1,695 億円

エンジン本体の販売は年780台と、いまよりわずかに増える。姫路の稼働で大型機関の比率は上がるが、新造船の発注は波を打ち、2027年のピークから一度下がる。単価は物価に大型化の分が乗り、10年で1.45倍になる。

保守は着実に伸びる。搭載船は約1万400隻に増える。1隻あたりの売上は、物価並みの伸びから、いまの高い稼働と円安の分の調整を引いて、1.28倍にとどまる。

営業利益率は10%に届かない。会社の目標の10%台前半には近いが、研究費と姫路の償却が利益を抑え続ける。

配当は利益の35%。自己資本は10年で倍になり、ROEは9%台に落ち着く。堅実だが、驚きのない10年になる。

  • 船舶用エンジン本体:数量 780(年間の販売台数(台))× 価格 0.64(1台あたりの売上(億円・名目))→ 売上 503 億円・営業利益 33 億円。780 台 × 単価 0.6444(今の1.45倍)、営業利益率 6.5%
  • 保守・部品(メンテナンス関連):数量 10,400(搭載船の隻数(隻))× 価格 0.06(1隻あたりの年間売上(億円・名目))→ 売上 627 億円・営業利益 138 億円。10400 隻 × 単価 0.0576(今の1.28倍)、営業利益率 22.0%
  • 陸用エンジン本体:数量 78.0(年間の販売台数(台))× 価格 1.77(1台あたりの売上(億円・名目))→ 売上 138 億円・営業利益 11 億円。78 台 × 単価 1.7735(今の1.34倍)、営業利益率 8.0%
  • その他(産業機器・不動産賃貸・売電・精密部品):数量 1.0(事業の規模(今の規模を1とした実質))× 価格 62(今の規模1あたりの売上(億円・名目))→ 売上 62 億円・営業利益 3 億円。1 規模 × 単価 57.5(今の1.25倍)、営業利益率 5.0%

倍率:事業の純利益 99 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.6% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.1%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.9 倍。全体の PER 15.94 倍、時価総額 1,578 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:10年の波と、保守・新燃料の両方を織り込んだ中心の姿。確率の最大を置いた。

やや悲観 24% 発注の低迷と競争で利益が細る 利益 52 億円 · PER 8.5 倍 · 株価時価総額 2,276 円580 億円

造船の発注が長く低迷し、姫路の大型機関の受注が伸びない。エンジン本体の販売は年640台に減る。新燃料のエンジンは、HD現代重工などとの競争で単価が上がらず、10年で物価の伸びにとどまる。

保守は踏みとどまる。ただ、船の稼働が平常に戻り、為替の追い風も消えて、1隻あたりの売上は伸びにくい。搭載船は約9,700隻にとどまる。

営業利益率は6%台に下がる。姫路の減価償却と研究費は固定で残るので、台数が減ると利益が急に細る。配当は利益の3割で、純利益は今より2割近く減る。

会社の中期目標には遠く届かない。ROEは5%台で資本コストを大きく下回り、投じた設備のお金が稼ぎきれない10年になる。

  • 船舶用エンジン本体:数量 640(年間の販売台数(台))× 価格 0.59(1台あたりの売上(億円・名目))→ 売上 380 億円・営業利益 11 億円。640 台 × 単価 0.5942(今の1.34倍)、営業利益率 3.0%
  • 保守・部品(メンテナンス関連):数量 9,700(搭載船の隻数(隻))× 価格 0.06(1隻あたりの年間売上(億円・名目))→ 売上 545 億円・営業利益 104 億円。9700 隻 × 単価 0.054(今の1.20倍)、営業利益率 19.0%
  • 陸用エンジン本体:数量 62.0(年間の販売台数(台))× 価格 1.77(1台あたりの売上(億円・名目))→ 売上 110 億円・営業利益 6 億円。62 台 × 単価 1.7695(今の1.34倍)、営業利益率 5.0%
  • その他(産業機器・不動産賃貸・売電・精密部品):数量 1.0(事業の規模(今の規模を1とした実質))× 価格 55(今の規模1あたりの売上(億円・名目))→ 売上 55 億円・営業利益 2 億円。1 規模 × 単価 50.002(今の1.09倍)、営業利益率 4.0%

倍率:ROE 5.5%がk 7.5%を下回るので、PERの上限は1÷k=12.5倍。RONIC=6.8%、g 4%から正当化PERは10倍前後。稼ぐ力から出す局面で、構造的に弱くなった利益には質の割引をして、上限の7割弱の8.5倍に置いた。

確率:造船の発注の低迷に、新燃料の競争が重なる姿。保守の土台で下は支えられるが、波は大きいので2割台を置いた。

悲観 10% 新燃料で後れを取り、構造的に縮む 利益 12 億円 · PBR 0.5 倍 · 株価時価総額 970 円247 億円

新燃料エンジンの競争で後れを取り、中国と韓国の造船所が、自国のエンジンに切り替えていく。会社のエンジン本体は年480台まで減り、姫路の大型機関の工場は半分も埋まらない。

保守は残るが、新しい船に載るエンジンが他社に変わるため、搭載船の基盤が伸びない。約8,800隻のまま、1隻あたりの売上も物価に届かない。

営業利益率は2%まで下がり、エンジン本体は赤字になる。姫路の設備は減損し、投資は回収できない。純利益はほぼなくなるが、保守が収益を支えるので、会社は続く。

株主の取り分は、保守の稼ぐ力と、工場・土地・部品在庫など売れる資産に支えられる。構造的な負けだが、ブランドと部品の基盤は残る。

  • 船舶用エンジン本体:数量 480(年間の販売台数(台))× 価格 0.51(1台あたりの売上(億円・名目))→ 売上 245 億円・営業利益 −5 億円。480 台 × 単価 0.5111(今の1.15倍)、営業利益率 -2.0%
  • 保守・部品(メンテナンス関連):数量 8,800(搭載船の隻数(隻))× 価格 0.05(1隻あたりの年間売上(億円・名目))→ 売上 436 億円・営業利益 65 億円。8800 隻 × 単価 0.0495(今の1.10倍)、営業利益率 15.0%
  • 陸用エンジン本体:数量 50.0(年間の販売台数(台))× 価格 1.32(1台あたりの売上(億円・名目))→ 売上 66 億円・営業利益 0 億円。50 台 × 単価 1.3235(今の1.00倍)、営業利益率 0.0%
  • その他(産業機器・不動産賃貸・売電・精密部品):数量 1.0(事業の規模(今の規模を1とした実質))× 価格 45(今の規模1あたりの売上(億円・名目))→ 売上 45 億円・営業利益 0 億円。1 規模 × 単価 45.08(今の0.98倍)、営業利益率 0.0%

倍率:ROEがほぼゼロで、稼ぐ力(純利益÷k)は百数十億円にとどまる。価値は純現金と売れる資産の税後に支えられる床で置いた。今の自己資本494億円に0.50倍を掛けた。

確率:新燃料で後れを取り、造船所が離れる構造的な負け。ただし保守の土台は残るので、1割にとどめた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

船舶用エンジン本体

船の電気をまかなう発電用補機関(95%)と推進用の主機関(5%)を造って、造船所と船主に売る事業。

数量年間の販売台数(台)価格1台あたりの売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 765 0.44 340 12
10 年後 中立 780 0.64 503 33

取り方:販売台数は開示(国内374台+海外391台)。売上は内燃機関部門の833.8億円からメンテナンス関連405億円と陸用エンジン本体90億円(推定)を引いた約340億円とみて、765台で割った。利益率は開示がなく、部門利益114.6億円のうち保守が稼ぐ分を差し引いて約3.5%と推定した。台数は実数、物価と大型化は価格に入れた。

保守・部品(メンテナンス関連)

納めたエンジンの部品販売と修理工事。船に載っている間ずっと売上が続く。

数量搭載船の隻数(隻)価格1隻あたりの年間売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 9,000 0.05 405 97
10 年後 中立 10,400 0.06 627 138

取り方:会社の開示で、メンテナンス関連の売上は405億円(連結の約46%)、搭載船は約9,000隻。1隻あたり約450万円。利益率は開示がなく、部門利益114.6億円の大半をここで稼ぐとみて約24%と推定した。船の稼働が上がるほど部品と修理は増える。

陸用エンジン本体

離島の発電、ビルや病院やデータセンターの非常用電源、ポンプ駆動に使うエンジン。

数量年間の販売台数(台)価格1台あたりの売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 68.0 1.32 90 6
10 年後 中立 78.0 1.77 138 11

取り方:陸用の売上115.5億円(国内113.6億円+海外1.9億円)から、保守分を約25億円と推定して引き、残り約90億円を販売68台で割った。利益率は開示がなく、部門利益の残りから約6%と推定した。

その他(産業機器・不動産賃貸・売電・精密部品)

産業機器、賃貸不動産、売電、精密部品など、主力のエンジン以外の小さな事業。

数量事業の規模(今の規模を1とした実質)価格今の規模1あたりの売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 1.0 46 46 3
10 年後 中立 1.0 62 62 3

取り方:開示は売上46億円のみで、中身の数量はない。賃貸と売電は数量が動かないので、実質の規模を1として置いた。利益は開示がなく、約6%と推定。全社の営業利益76億円との差は、研究費と本社費の調整に入れた。

リスクと懸念

造船の発注の波

エンジン本体は新造船の発注に1〜2年遅れて動く。2025年の発注は前年より約2割減った。受注残が厚い今は見えにくいが、2〜3年後に数量が落ちる恐れがある。いまの利益は、受注を刈り取っている山の水準にある。

姫路投資の回収

姫路工場は2026年2月に動き出し、そこでの販売台数を約2倍に広げる計画だ。減価償却と研究費が先に出るので、台数が伸びなければ利益を圧迫する。工場の能力に見合う受注が続くかが問われる。

新燃料エンジンの競争

メタノールは2027年、アンモニアは2028年の商用化を目指す。HD現代重工のHiMSENも、エタノール運転に成功した。商用化が遅れたり、性能で劣ったりすれば、造船所の採用を失い、単価の高い受注を取り逃がす。

保守収益の見かけ

保守は売上の約46%を占めるが、いまは船の稼働が高く、円安も効いている。稼働が平常に戻り、為替が円高に動けば、1隻あたりの売上は縮む。会社の期初の計画でも、来期の保守は減る前提だった。

薄くなった現金

ダイハツ工業の持株の買い取りで、純現金は約170億円から約16億円まで減った。今後の姫路や物流センターの投資は、借入が頼りになる。金利が上がる世界では、利払いが利益を削る。

株主構成の変化

筆頭株主は今治造船で約16%を持つ。造船所と機関メーカーが近づく利点はあるが、他の造船所が採用を控える恐れもある。再編が起きた場合、条件次第で、少数株主の取り分が薄まる可能性がある。

今後の分かれ目

新造船の発注が2年続けて前年を大きく割り込んだら
エンジン本体の数量が落ちる。やや悲観・悲観の確率を上げる。受注残が減り始める時期が、利益の山を過ぎた合図になる。
メタノールとアンモニアのエンジンが予定どおり出荷され、大型船の採用が続いたら
単価と利益が上がる。楽観・やや楽観の確率を上げてよい。ただし、保守の高い稼働の分は別に割り引く。
姫路工場が計画より早く埋まり、受注残が厚いまま推移したら
固定費の重さが和らぐ。営業利益率が10%を超える姿が現実味を帯びる。
HD現代重工などが、新燃料エンジンで先に実績を作ったら
造船所の採用が移り、単価の高い受注を失う。やや悲観に寄せる。
今治造船との提携が深まり、持株を引き上げる、または再編が起きたら
規模の面では前向きだが、少数株主への条件を先に確かめる。確率より、条件を優先して見る。
円高が進み、船の稼働も落ちて、保守の売上が前年を下回ったら
利益の底が下がる。保守の1隻あたりの売上の前提を下げ、中立の利益を見直す。

見ておくもの

  • 新造船の発注量と、会社のエンジン受注残高(特にデュアルフューエルの比率)
  • 姫路工場の稼働と、大型機関の出荷台数
  • メタノール機関(2027年)・アンモニア機関(2028年)の商用化の進み方
  • 保守関連の売上と、搭載船の隻数
  • 今治造船の持株比率と、国内造船の再編

倍率と資本コストの決め方

倍率は資本コスト7.5%(基本7.5%に品質+0.5%)と、事業のROEから出した。中立はROE 9.3%でkを上回るので、PERの下限は1÷k=12.5倍に置いた。今の株価や過去のPERは使っていない。今の営業利益76億円や来期予想の100億円は受注のピークに近いので、中立の利益は景気の平均に寄せ、会社の中期目標より少し低く置いた。為替は150円に固定し、会社が使う前提より円安側で置いている。リース会計の変更の影響は小さく、10年後の数字は今と同じ形で置いた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 13.8→17.33 倍・やや楽観 PER 12.7→16.72 倍・中立 PER 12.5→15.94 倍)。

資本コスト 7.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(輸送用機器)の AI 分析

割安 トヨタ自動車7203 世界首位と関税逆風を同時に抱えるが、金融事業の厚みとマルチパスウェイが本質価値を支え、今の値段は割安 本質価値との差 +79.3% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 マツダ7261 単独で戦う中堅の車メーカー。関税で稼ぐ力は細るが、自己資本の4割弱という値段は低すぎ、割安とみる 本質価値との差 +71.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 三菱自動車工業7211 底にある利益が戻れば今の値段は安いが、利益率の低さと中国勢の追い上げで、戻る確度は高くない 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 スズキ7269 インド事業がシェア4割で稼ぎの柱、二輪も伸びるが中国EV勢の台頭と認証不正の再発が評価を重くし、今の値段はやや割安 本質価値との差 +62.4% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 河西工業7256 日産に半分を頼る内装部品の大手。直近の利益回復は鮮やかだが、借金が自己資本の3倍近く。株主の取り分は、再建が崩れるかどうかで大きく割れる 本質価値との差 +61.5% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 モリタホールディングス6455 消防車の国内6割を握り、純現金も厚い堅実な会社。10年で見た本質価値は、今の時価総額を3割半ほど上回る 本質価値との差 +61.3% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 いすゞ自動車7202 国内トラック首位級とタイのピックアップ王者を併せ持つが、UD統合の実行とタイ・中国EV攻勢が綱引きする局面で、本質価値は今の値段より割安 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 本田技研工業7267 二輪と金融が稼ぎ四輪を支える構造。EV の戦略転換で初の最終赤字だが、二輪・金融の稼ぐ力から見れば今の値段はやや割安 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 日本プラスト7291 日産とホンダの2社頼みでハンドルとエアバッグを作る。自己資本の 4 分の 1 の値段だが、利益率の薄さと借入が割引の理由 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 デイトナ7228 バイク乗りの「あと付け」を企画して卸すファブレスの用品会社。国内の担い手は老いるが、品ぞろえと販売網の厚さで稼ぐ力は残り、中立で今の値段を上回る 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 東京ラヂエーター製造7235 トラック・建機のラジエーター専業。手元の現金が時価総額の4割に迫り、利益の質に比べて値段が低い会社だ 本質価値との差 +49.8% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 株式会社ファルテック7215 日産向けに偏る自動車の外装部品会社。利益は薄く先は読みにくいが、時価総額が自己資本の 2 割と低く、10 年の価値はやや上回る 本質価値との差 +47.9% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 日産自動車7201 自動車事業は本業で赤字、稼ぎ頭は販売金融。Re:Nissanの再建が進めば今の値段はやや割安だが、失敗すれば床も浅い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 エフテック7212 ホンダ向けの足回り部品が北米に偏る低採算の会社。借金は時価総額の3倍超で、中立でも利益の薄さは変わりにくい 本質価値との差 +39.3% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 武蔵精密工業株式会社7220 ホンダ系の駆動部品会社。AI 向けキャパシタの当たり外れで 10 年後の姿が大きく分かれ、今の値段はその当たりを先取りしている 本質価値との差 +37.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 豊田合成株式会社7282 トヨタ系の安全部品大手。エアバッグの伸びは確かだが利益率は最高圏にあり、今の値段は織り込み済みでほぼ適正 本質価値との差 +36.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 ユニプレス株式会社5949 日産向けが約4分の3を占める車体プレスの大手。拠点の整理で身軽になったが、価値は日産の台数しだいで、安全域は厚くない 本質価値との差 +35.6% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 株式会社アイシン7259 AT(変速機)世界首位級のトヨタ系部品大手。トヨタ株の含み資産が下支えする一方、eAxleへの転換とAT収益化の成否が本質価値を左右する 本質価値との差 +34.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 安永7271 内燃機関の部品で稼ぐ中堅。足元の利益は上振れたが、EV 化と重い借入が先の価値を削る 本質価値との差 +31.7% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 ウェッズ7551 車のカスタムホイールの老舗卸。時価総額の7割が純現金だが、現金はトヨタ系の親会社の下にあり、価値は妥当圏に落ち着く 本質価値との差 +31.4% · 10 年 割安(年 +10.0%) やや割安 株式会社タチエス7239 日産・三菱・ホンダ向けのシート専業。利益率は回復途上で、顧客の偏りと買収の消化が10年の分かれ目になる 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 フタバ産業株式会社7241 トヨタ向けボデー・マフラーの部品メーカー。薄利でも今の値段に余裕はなく、EV化で排気系が縮む10年を見て、筆者は割高寄りと見る 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 トヨタ紡織株式会社3116 トヨタ系の座席・内装の大手。規模は大きいが利益率が薄く、値決め力の弱さと北米の赤字が10年の評価を決める 本質価値との差 +28.2% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 極東開発工業7226 架装で国内首位級だが、利益率の回復は物価を超えられず、独禁法の傷も残る。本質価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 新明和工業7224 防衛と自治体の底堅い需要で稼ぐ力は上がるが、資本コストを大きく超えず、今の値段はほぼ妥当な水準だ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 レシップホールディングス7213 バスの運賃箱と行先表示の老舗。新紙幣の特需は終わったが、米国の運賃収受が育ち、中立で今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社デンソー6902 トヨタ系最大手の車載部品会社。電動化・ADAS半導体で成長を描くが、トヨタ株の巨額保有が下支えする一方、変革の実行速度が今の値段に見合うかが分かれ目 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 SUBARU7270 米国依存7割と関税が利益を直撃するが、厚い純現金と回復力を踏まえれば10年ではやや割安 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 GMB7214 補修用の駆動・冷却部品を世界に売る専業。電動ポンプへの切り替えが焦点だが、借入が重く、株主の取り分は薄い 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 日本車輌製造7102 JR東海の子会社として新幹線を造る堅い受注残があるが、利益は一時要因で膨らんでおり、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社ティラド7236 熱を逃がす部品の専業。利益率は歴史的な高さにあり、定着するかが分かれ目。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 内海造船7018 防衛とフェリーの造船所。今は好況の頂点で、積み上がる現金の使い道が焦点 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 株式会社東海理化電機製作所6995 スイッチ・シートベルトのトヨタ系部品会社。純現金は厚いが、車内の操作が画面に移れば主力が細る。稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ユニバンス7254 駆動系ユニットの専業。日産・フォード・ホンダの3社に頼り、利益は円安で嵩上げされている。厚い現金が下支えするが、10年の中立は今の値段並み 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ナンシン7399 キャスターと台車の老舗。時価総額とほぼ同じ現金を持つが、本業の利益率は2%台に沈み、現金も株主に戻らない。値段はおおむね見合っている 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ニッキ6042 芝刈り機のエンジン部品とガスの燃料装置の会社。本業は電動化で細り、工場用地の賃料が支え。やや割高 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 株式会社エッチ・ケー・エス7219 車好きに愛されるチューニングパーツの老舗。ブランドと手元資金は本物だが、電動化で市場が縮み、利益が薄く、値段はやや割高寄り 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 愛三工業株式会社7283 車の燃料ポンプで世界首位級の部品会社。エンジン車の縮小と、トヨタ頼みの値決めの弱さが10年の重しになる 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 トピー工業株式会社7231 トラック用ホイールと建機の足回りで国内首位。ただ利益率は薄く、構造改革が効いても稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段はその実力にほぼ見合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) 適正 日本精機株式会社7287 車のメーターとHUDの専業。二輪が稼ぎ、四輪は薄利。10月の東洋電装の買収で借金を背負い、払う値段に安全域は薄い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ヨロズ7294 日産依存の足回り部品メーカー。減損で身軽にはなったが、稼ぐ力は資本コストに遠く、10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 株式会社村上開明堂7292 国内首位級の自動車ミラー専業。純現金は時価総額の半分に迫るが、稼ぐ力は10年かけても大きくは伸びず、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 田中精密工業7218 ホンダのエンジン部品で成り立つ小さな部品会社。電動化と値下げ要請の挟み撃ちで、帳簿の割安さは割り引いて見る 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 アスカ7227 車体のプレス部品が主力で、ロボットが利益の伸び役。借金が重く、10年の中立でも今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社ハイレックスコーポレーション7279 ケーブルの老舗からドア周りの総合部品会社へ。利益は長く薄いままだが、厚い純現金と保有株が値段を支える。構造改革の成否が分かれ目 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 株式会社今仙電機製作所7266 ホンダ・マツダ向けのシート機構部品。利益は薄いが時価総額の6割が純現金で、10年の評価は利益率が3%台から動くかで決まる 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヤマハ発動機7272 二輪世界2位・船外機シェア4割を主軸に半導体装置が育つ複合企業。2025年はアウトドア車両の損失で急減益、今の値段は中期計画の実現を先取りしたやや割高な水準 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ムロコーポレーション7264 栃木の精密プレス専業。自己資本の 4 割弱という値段は資産の厚みを映すが、主力の内燃・変速機部品が細る分を電動化部品が補えるかが焦点で、稼ぐ力から見れば値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 プレス工業株式会社7246 トラックのフレームと車軸の専業。電動化でも残る部品で堅実だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 株式会社エフ・シー・シー7296 二輪クラッチ世界首位の安定した稼ぎ頭を持つが、四輪クラッチは電動化で縮む。現金は厚いが、稼ぐ力に見合う値段は今よりやや低いと見る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 テイン7217 車高調の専業メーカー。純現金があり堅実だが、利益率は戻り切らず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 カネミツ7208 鋼板製プーリの専業で、現金は厚いが主力は電動化で縮む。ロボット部品などの新しい柱が穴を埋められるかが 10 年の分かれ目 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 テイ・エス テック株式会社7313 ホンダ向け自動車シートの専業。厚い現金が下値を支えるが、利益率の回復は北米次第で、顧客の偏りが重い 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 NITTAN6493 エンジンバルブで世界4位。ただ昨期の利益は山の水準で、株式化が見込まれる転換社債も重しになる 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カヤバ株式会社7242 緩衝器と建機用油圧の二本柱。規模はあるが値決め力が弱く、利益の振れも大きい。10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 エイケン工業株式会社7265 自動車の補修用フィルターに特化した堅実な会社。純現金も厚いが、電動化で需要が細り、卸大手への依存も高く、値段はやや割高 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 カーメイト7297 名の通ったカー用品のブランドと厚い現金を持つが、縮む市場と重い本社費で資本は眠ったまま 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 NOK株式会社7240 オイルシール世界首位級だが、基板が利益の足かせ。現金と持ち合い株が時価の3割近くを支え、事業そのものはやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.7%) やや割高 ミクニ7247 二輪とインドが支える燃料・吸気部品メーカー。四輪の電動化と借金が重く、中立でも今の時価総額を上回りにくい 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 盟和産業7284 トヨタ系の内装部品の2次の大手。資産は厚いが利益が薄く、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 川崎重工業7012 防衛費拡大の脇役に甘んじるが、実際に稼ぐのは二輪とロボット。名目と資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、潜水艦不正の後始末が振れ幅を左右する 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日産車体7222 日産の車を組み立てる専業の子会社。九州の大型 SUV が稼ぐが、湘南の終了と戻りにくい現金を考えると、今の値段は割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 大同メタル工業株式会社7245 エンジン軸受で世界首位。電動化で本業は細るが、データセンター電源と船が穴を埋められるか。今の値段は割高 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社エクセディ7278 クラッチとトルクコンバータで世界シェア2割強。稼ぎ頭のATが電動化で縮む中、新事業が穴を埋めきれるかが分かれ目で、今の値段は先を楽に見すぎている 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 フジオーゼックス7299 エンジンバルブで国内首位級。無借金で稼ぐ力は安定しているが、内燃機関という事業の寿命が重く、10年の中立でも今の値段に届きにくい 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シマノ7309 世界的な寡占の自転車部品メーカーだが、特需の反動とシェア防衛の値引きで利益は沈んでおり、今のPER45倍台は急な回復を見込みすぎで、今の値段は割高に見える 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 三桜工業6584 ブレーキ・燃料の配管で世界2位。だが利益は薄く借金は増えた。データセンター水冷が育たなければ今の値段は重い 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 TBK7277 トラック・バス用ブレーキの老舗。財務は堅いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の時価総額を超えにくい 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 ジャパンエンジンコーポレーション6016 舶用エンジンの堅い収益源を持つが、いまの利益は新造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 名村造船所7014 受注残は厚いが、いまの利益は造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 小田原機器7314 バスの運賃箱で国内2番手。更新の波で売上は大きく揺れ、利益率は薄い。10年の価値は今の時価総額の半分前後 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 近畿車輛7122 受注残は売上の約 3 年分あるが営業利益は赤字。見かけの純現金は前受金で、10 年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 阪神内燃機工業6018 内航船のエンジンで上位に立つ小さな会社。無借金で受注残も厚いが、稼ぐ力に対して値段が先走る 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 曙ブレーキ工業株式会社7238 ブレーキ専業。足元は改善するが、再生ファンドの出口と優先株の重しが残り、10年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −63.4% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ispace9348 月面輸送の先駆けだが、利益が出る前に増資と借入の返済が続く。今の株主に残る価値は小さく、今の値段は大きく割高と見る 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 リード6982 SUBARU頼みの小さな部品会社。受注は増えるが、借入が重く、赤字の歴史が長い。今の値段は先の回復を織り込みすぎだ 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 イクヨ7273 樹脂部品の老舗が、貴金属・暗号資産・河西工業株へと手を広げる。本業の稼ぎは薄く、今の値段は事業でなく期待が決めている 本質価値との差 −77.4% · 10 年 割高(年 −6.9%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. 2026年3月期 通期決算説明会資料(ダイハツインフィニアース)
  2. 親会社がダイハツD保有全株売却、今治造船が15%取得(海事プレス)
  3. 業績予想および配当予想の修正に関するお知らせ(2026年7月31日)

分析日 2026-10-16