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SUBARU 7270

米国依存7割と関税が利益を直撃するが、厚い純現金と回復力を踏まえれば10年ではやや割安

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)3,332 円2.30 兆円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)2,646 円1.82 兆円差 +25.9%
10 年後から見ると やや割安 価値 3,332 円2.30 兆円 · 差 +25.9% · 期待の年率 +9.9%
期待の年率リターン(10 年)+9.9%資本コスト比 +1.7 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

SUBARUは、米国を軸にした自動車事業と、ボーイング787の中央翼や防衛省向けヘリ(UH-2)を手がける航空宇宙事業の2本で成り立つ。筆者の結論は、10年で約14%のやや割安。関税とEV遅れの懸念が、強い純現金に支えられた価値をやや押し下げているとみる。

自動車の世界販売は2026年3月期に89.6万台で、SUVのフォレスター、アウトバック、クロストレックが主力だ。販売の約7割を北米に頼る一本足の構造で、航空宇宙は売上の約3%にとどまる。

2026年3月期は、米国の追加関税が営業利益を2,166億円押し下げ、営業利益率は0.8%まで落ちた。トヨタが20.4%を出資する持分法適用会社で、EV(ソルテラ)やマルチパスウェイ技術を共同で開発し、単独では重い開発負担を分けている。

財務は、定期預金(4,480億円)を含めると1兆689億円のネットキャッシュ(現金同等物だけでは6,208億円)で、時価総額の58%にあたる。月商の1.5か月分(約6,000億円)を事業に残し、超える約4,700億円から、その後に実行済みの自社株買い約680億円を引いた約4,020億円を余剰として、帳簿の値で足した。

筆者の中立は、関税が米国での現地生産(2026〜2028年)と価格転嫁で徐々に和らぐ姿である。2030年の目標(世界販売120万台、BEV比率50%)の達成には時間がかかるとみて、10年後も米国依存は高い水準で残る。米国依存の重さと、純現金による下値の支えが、おおむね打ち消し合う。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、SUBARUの価値はAWD・ボクサーエンジンという明確な技術の個性と、それに裏打ちされた米国での高いリセールバリュー・ブランドロイヤルティにある。無理に車種を広げず、トヨタとの提携で電動化・自動運転の開発負担を分散する資本配分は、単独では重すぎる投資を避ける規律として評価できる。純有利子負債がネットキャッシュで、自己資本比率も50%台という財務の安全性は、関税のような外部要因で利益が急変する年にも経営が揺らがない備えになっている。

ただし安全域には留保が必要だ。販売の7割を米国一市場に依存する構造は、分散投資という意味での「オーナー利益」の安定性を損ねており、関税政策という自社の努力だけでは解決できない外部要因への感応度が高い。EVの投入がトヨタ依存で後発にとどまる点も、10年という時間軸で「今の優良さがそのまま続く」と決めつけにくい材料になる。2017〜2018年の検査・データ不正も、現場の実行力への信頼を部分的に損ねた。

今の値段(PER20.2倍・PBR0.66倍、いずれも関税で凹んだ今期の利益が基準)は、本質価値の計算と比べてほぼ妥当な水準に収まり、純現金の厚みが下値の備えになっている一方、派手な上振れを前提にできる値段でもない。

何で稼ぐ会社か

収益の大部分を担う自動車事業は、フォレスター・アウトバック・クロストレック・インプレッサなどのSUV・乗用車を展開し、シンメトリカルAWD(四輪駆動)とボクサーエンジンの組み合わせを全車種の軸とする。2026年3月期の世界販売は89.6万台で、このうち米国が約7割(約66万台)を占め、トヨタ・ホンダなど他の日本メーカーより米国依存度が際立って高い。生産は群馬(矢島・大泉)とインディアナ州ラファイエット工場の2拠点が中心で、米国販売の約半分をインディアナ工場でまかなう。

トヨタとは2005年から資本提携関係にあり、2019年にトヨタが出資比率を20%に引き上げて持分法適用会社となった(現在20.42%、SUBARUもトヨタ株0.3%を保有する相互出資)。電気自動車のSolterra(トヨタのbZ4Xと基本設計を共有)やマルチパスウェイに関する技術を共同開発し、単独では重い電動化・自動運転の開発負担を分散している。

もう一つの事業が航空宇宙事業(売上の約3%、2026年3月期で1,417億円・営業利益35億円)で、半田工場(愛知県)でボーイング787の中央翼を一手に生産する(2023年に累計3,000機)ほか、777X向け部材、防衛省向けの固定翼機(P-1・C-2)、陸上自衛隊の多用途ヘリコプターUH-2、防災・消防ヘリの製造・整備を担う。規模は小さいが、自動車事業の業績が落ち込む年にも一定の利益を下支えする役割を持つ。

優良さと弱いところ

最大の強みはシンメトリカルAWDとボクサーエンジンという技術の個性で、雪道・悪路に強い実用SUVという明確なポジションを長年守り、米国では高いリセールバリューと熱心な顧客基盤(ブランドロイヤルティ)を築いてきた。先進運転支援システムEyeSightの安全性能への評価も、北米で「安全なブランド」という価格決定力の土台になっている。

一方で弱みは規模と分散の乏しさにある。世界販売は90万台規模にとどまり、トヨタ・ホンダの10分の1以下。車種ラインアップもSUV中心に絞られ、販売の7割が米国という単一市場に依存する構造は、関税や米国景気の変動に対してトヨタ・ホンダより脆い。EVの投入はトヨタとの共同開発に頼る面が大きく、独自技術での電動化は後発にとどまる。

資本効率はROEが好不況で大きく振れる(2026年3月期3.3%、2024年3月期15.0%)。自己資本比率50.6%・純有利子負債はネットキャッシュで、財務の安全性は高い。過去には2017〜2018年に無資格者による完成検査、燃費・排ガスデータの書き換え、ブレーキ検査不正が相次いで発覚し、約53万台規模のリコールに至った経緯があり、品質管理の実行力には留保が必要。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

世界新車販売(OICA集計)は2025年に約9,980万台、世界のEV比率は約25%まで伸びたが、SUBARUの主戦場である米国ではEV普及が他地域より遅く、HEV・ガソリンSUVの需要が当面は中心になる。2026年3月期は米国の通商政策(関税)が業界全体を直撃する「向かい風の年」で、SUBARUは輸入車比率が高い分、トヨタ・ホンダより相対的な打撃が大きかった(関税純負担増2,166億円、売上の約4.5%に相当)。

競合はトヨタ・ホンダ・日産・マツダという国内メーカーに加え、米国市場ではヒョンデ・起亜、SUV・クロスオーバーのセグメントでBYDなど中国EV勢の輸出攻勢も将来の脅威になる。SUBARUは中国事業をほぼ持たず、中国EV勢との直接競合は今のところ限定的だが、東南アジア・オセアニアなど非米市場では中国メーカーの価格競争力に押される場面がすでに出ている。

10年の軸では、2030年に世界販売120万台・BEV比率50%という自社目標の達成速度と、米国依存からどこまで脱せるかが最大の分かれ目になる。米国内でのEV現地生産(2026〜2028年)が軌道に乗れば、IRAの税額控除を取り込みつつ関税の影響も和らぐが、投資回収には時間がかかる。

資本政策と M&A

株主還元は配当をDOE(親会社所有者帰属持分配当率)3.5%を基準とし、総還元性向40%以上を目標に、不足分は自社株買いで補う方針。2025年に500億円、2027年3月期に向けては発行済み株式(自己株除く)の11.2%にあたる最大8,000万株・1,500億円の自社株買いを決議しており、日米関税交渉に一定の目途が立ったことを機に積極化している。政策保有株式はごく小さく(3銘柄・約50億円)、持ち合い解消のような大きな論点にはならない。

M&Aは買収による拡大ではなく、トヨタとの資本・技術提携(2019年に出資比率20%・持分法適用会社化、SUBARUもトヨタ株0.3%を保有)を軸にEV・CASE技術を共同開発する「緩やかな連合」路線。航空宇宙事業はボーイング・防衛省という既存の長期契約関係を深掘りする形で、独立した大型M&Aは想定しにくい。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

シンメトリカルAWD・ボクサーエンジンという技術の個性は、SUVブームが続く限り米国で強い需要を集め続ける。EyeSightの安全性能への評価、高いリセールバリューに支えられたブランドロイヤルティは、値引き競争に頼らない価格決定力の土台であり、トヨタ・ホンダのような規模はなくても「選ばれる理由」を持っている。2026年3月期の関税による急落は一時的な外部要因であり、インディアナ工場に加えて2026〜2028年に米国内でEVの現地生産を立ち上げれば、IRAの税額控除を取り込みながら関税の影響そのものを構造的に縮められる。

定期預金を含むネットキャッシュ1兆689億円という財務の厚みは、関税のような逆風が長引いても経営が揺らがない安全弁になっており、2027年3月期に向けた1,500億円の自社株買いはその余力の証拠だ。トヨタとの資本・技術提携により、電動化・自動運転という重い投資を単独で負わずに済んでいる点も効率的な資本配分として評価できる。2030年に世界販売120万台・BEV比率50%という目標が軌道に乗れば、米国一本足という構造的な弱みそのものが和らぎ、ROEは再び二桁台に回復する余地が大きい。

慎重な見方

販売の7割を米国という単一市場に依存する構造は、トヨタ・ホンダに比べて分散が乏しく、関税・米国景気・通商政策という自社の努力だけでは解決できない要因に業績が振り回されやすい。2026年3月期の営業利益率0.8%への急落は、その脆さを如実に示した実例であり、関税が今後も断続的に見直される限り、同じ打撃が繰り返されるリスクが残る。

世界販売は90万台規模にとどまり、EVの投入もトヨタ依存で後発にとどまっている。2030年目標の世界販売120万台・BEV比率50%は野心的で、米国内でのEV現地生産が計画どおりに進まなければ、IRA税額控除を取り込めずコスト競争力でさらに劣後する。中国EV勢は今のところSUBARUの主戦場(米国・日本)では目立った競合になっていないが、東南アジア・オセアニアなど非米市場でのシェアはじわりと侵食されつつあり、将来的に米国市場にも攻勢を広げる可能性は否定できない。

過去には無資格者による完成検査、燃費・排ガスデータの書き換え、ブレーキ検査不正が相次いで発覚し、約53万台規模のリコールに至った。規模が小さい分、品質問題や米国以外への展開の失敗一つが全社の業績に与える影響も相対的に大きく、ROEの振れの大きさ(3.3%〜15.0%)はこの構造的な脆さを映している。

どちらに重みを置いたか

米国でのブランドの忠誠心という強気の主張と、米国一本足の脆さという慎重な主張は、どちらもSUBARUの実像を捉えている。関税の和らぎ方で業績の振れが大きく、10年では米国依存からどこまで離れられるかが分かれ目になる。

確率は中立に最も重みを置き、米国依存・関税・EV遅れという構造的な懸念から、やや悲観側にも相応の重みを残した。純現金のうち事業に要らない約4,020億円(実行済みの自社株買い約680億円を引いた後)は別に足している。結論は、10年で約14%のやや割安である。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 5,703 円3.93 兆円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,117 円7,698 億円)。 今の値に割り戻すと 3,332 円2.30 兆円、今との差 +25.9%、 期待の年率 +9.9%(資本コスト 8.3%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 12,753 円8.79 兆円 2,379 円1.64 兆円 +471.9% +19.1% 1,513 円1.04 兆円
やや楽観 20% 8,929 円6.16 兆円 1,704 円1.18 兆円 +301.9% +14.9% 2,127 円1.47 兆円
中立 30% 5,801 円4.00 兆円 1,218 円8,400 億円 +165.3% +10.2% 2,106 円1.45 兆円
やや悲観 28% 2,493 円1.72 兆円 566 円3,900 億円 +15.6% +1.5% 856 円5,904 億円
悲観 12% 1,694 円1.17 兆円 116 円800 億円 −31.6% −3.7% 217 円1,497 億円
加重平均100% 5,703 円3.93 兆円1,117 円7,698 億円 +157.7% +9.9% 6,819 円4.70 兆円

今の株価時価総額 2,646 円1.82 兆円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.3% を下回るほど割高。

楽観 10% 米国EV生産が軌道に乗り2030年目標を上回る 利益 5,826 億円 · PER 14.5 倍 · 株価時価総額 12,753 円8.79 兆円

米国内でのEV現地生産が早期に軌道に乗り、IRA税額控除とブランドロイヤルティの強さで世界販売は128万台まで伸び、2030年目標を上回る。SUV・EVともに平均販売単価も上がり、米国以外(オセアニア・欧州)への展開も進んで一本足の構造が和らぐ。トヨタとの共同開発車に加え独自のEVラインアップも育ち、中国EV勢との競争下でもAWD・ボクサーエンジンの技術的個性で一定のシェアを守る。航空宇宙事業も777X量産化と防衛予算拡大で成長し、品質問題の再発もなく、ROEは関税前を上回る14%近くまで高まる10年になる。

  • 自動車事業:数量 128(世界販売台数(万台))× 価格 725(平均販売単価(ASP、万円/台))→ 売上 92,861 億円・営業利益 7,893 億円。米国EV現地生産が軌道に乗り営業利益率8.5%
  • 航空宇宙事業:数量 100(大型機中央翼・防衛機体等の年間生産相当数(機、推定))× 価格 35(機体等価1機あたりの売上(億円、民間機・防衛・ヘリの合算の単価))→ 売上 3,542 億円・営業利益 319 億円。777X量産化・防衛拡大で営業利益率9.0%

倍率:事業の純利益 5,770 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 12.7% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.5%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)4,020 億円。全体の PER 14.54 倍、時価総額 87,918 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:関税の構造的な解消、米国内EV生産の早期定着、2030年目標(120万台・BEV50%)を上回る成長という複数の好材料が重なる必要があり、実現すれば強いが連続成功の確度は高くない。

やや楽観 20% 2030年目標をやや遅れて達成していく 利益 4,347 億円 · PER 13.4 倍 · 株価時価総額 8,929 円6.16 兆円

米国関税の負担は構造的に残るものの、現地生産比率の引き上げと価格転嫁で緩和が進む。世界販売は118万台まで伸び、ほぼ2030年目標の水準に達する。EVはトヨタとの共同開発車に加え独自モデルも投入され、SUV・EVのミックス改善で平均販売単価も上がる。中国EV勢は非米市場で攻勢を強めるが、北米・日本の主力市場ではAWD・ボクサーエンジンの技術的個性とブランドロイヤルティでシェアを守る。航空宇宙事業も787・777X・防衛需要の拡大で安定して成長し、米国依存はなお高いものの一本足のリスクは徐々に和らぎ、ROEは9%台まで回復する10年になる。

  • 自動車事業:数量 118(世界販売台数(万台))× 価格 710(平均販売単価(ASP、万円/台))→ 売上 83,772 億円・営業利益 5,864 億円。営業利益率7.0%
  • 航空宇宙事業:数量 90.0(大型機中央翼・防衛機体等の年間生産相当数(機、推定))× 価格 35(機体等価1機あたりの売上(億円、民間機・防衛・ヘリの合算の単価))→ 売上 3,119 億円・営業利益 234 億円。営業利益率7.5%

倍率:事業の純利益 4,291 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.4% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.3%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.4 倍 + 余った現金(戻り方込み)4,020 億円。全体の PER 13.41 倍、時価総額 61,557 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:2030年目標(120万台・BEV50%)を数年遅れで達成していく、多くの業界見通しの上位レンジに近い想定。

中立 30% 中立:米国依存は残るが普通の優良メーカーに収まる 利益 3,023 億円 · PER 13.2 倍 · 株価時価総額 5,801 円4.00 兆円

米国内EV生産は立ち上がるが投資回収は緩やかで、世界販売は106万台にとどまり2030年目標(120万台)には届かない。米国依存度は65%程度まで小幅に下がる程度で、一本足の構造は本質的には残る。単価は物価並み(10年で1.34倍)で上がる。SUV市場の競争と中国EV勢の価格圧力は、営業利益率の低さで表した。自動車事業の営業利益率は5%台で落ち着く。航空宇宙事業は防衛予算拡大の恩恵を受けて安定成長する。品質問題の大きな再発もなく、特別な飛躍もない、トヨタとの提携に支えられた「普通に手堅い」メーカーとして評価が落ち着く10年になる。

  • 自動車事業:数量 106(世界販売台数(万台))× 価格 694(平均販売単価(ASP、万円/台))→ 売上 73,605 億円・営業利益 4,048 億円。営業利益率5.5%
  • 航空宇宙事業:数量 78.0(大型機中央翼・防衛機体等の年間生産相当数(機、推定))× 価格 34(機体等価1機あたりの売上(億円、民間機・防衛・ヘリの合算の単価))→ 売上 2,644 億円・営業利益 159 億円。営業利益率6.0%

倍率:事業の純利益 2,967 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.9% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍 + 余った現金(戻り方込み)4,020 億円。全体の PER 13.23 倍、時価総額 39,994 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:2030年目標には届かないが構造的な破綻もない、業種ノートの中心的な見通しに沿う最も重みを置く筋書き。

やや悲観 28% 米国依存のまま成長が止まる 利益 1,600 億円 · PER 9.1 倍 · 株価時価総額 2,493 円1.72 兆円

米国内EV生産が計画より遅れ、IRA税額控除を十分に取り込めない。非米市場(オセアニア・東南アジア)では中国EV勢の価格競争力に押されてシェアを失い、世界販売は90万台前後で10年前と大きく変わらない水準にとどまる。平均販売単価も価格競争で物価上昇分を打ち消され、自動車事業の営業利益率は3%台に沈む。トヨタとの共同開発車への依存も強まり、独自の技術的個性(AWD・ボクサーエンジン)が薄れていく懸念も出る。航空宇宙事業の成長も防衛予算の執行ペース次第で鈍る。米国依存は75%近くまで高まり、一本足の構造がむしろ強まる、成長が止まった苦しい10年になる。

  • 自動車事業:数量 90.0(世界販売台数(万台))× 価格 663(平均販売単価(ASP、万円/台))→ 売上 59,697 億円・営業利益 2,089 億円。営業利益率3.5%
  • 航空宇宙事業:数量 65.0(大型機中央翼・防衛機体等の年間生産相当数(機、推定))× 価格 32(機体等価1機あたりの売上(億円、民間機・防衛・ヘリの合算の単価))→ 売上 2,105 億円・営業利益 84 億円。営業利益率4.0%

倍率:事業の ROE 4.5% は k 8.2% 以下なので、伸びても価値は増えず、正当化 PER の上限は 1÷k = 12.1 倍。米国一本足で関税と為替に振れ、水平対向とアイサイトの個性は強いが規模が小さいので、上限の 7.5 割の 9.1 倍に置いた。

確率:米国一本足の構造が変わらず、EVシフトの遅れと非米市場での中国EV勢の侵食が重なる想定で、業種ノートの下位レンジに相当する。

悲観 12% 構造的に優良さを失う 利益 −102 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 1,694 円1.17 兆円

米国の関税が構造的な負担として定着し、EVの投入もトヨタ依存のまま十分な独自競争力を持てず、中国EV勢が米国以外の市場でSUBARUのSUVポジションを奪っていく。世界販売は68万台まで落ち込み、値引き合戦で平均販売単価も下がり、群馬・インディアナ工場の稼働率低下で自動車事業はほぼ損益ゼロに近づく。品質問題の再発や経営体制の混乱が重なるリスクも残り、トヨタとの関係にも見直しの圧力がかかる。航空宇宙事業の安定した利益と厚いネットキャッシュで倒産のような事態には至らないが、配当はこれまで積んだ現金と、政策保有株・遊休地の売却を取り崩しながら最小限を維持するにとどまり、優良企業としての評価は市場から外れ、株主還元も大きく絞られる10年になる。

  • 自動車事業:数量 68.0(世界販売台数(万台))× 価格 540(平均販売単価(ASP、万円/台))→ 売上 36,720 億円・営業利益 −184 億円。値引き合戦と稼働率低下で営業損失(利益率-0.5%)
  • 航空宇宙事業:数量 52.0(大型機中央翼・防衛機体等の年間生産相当数(機、推定))× 価格 25(機体等価1機あたりの売上(億円、民間機・防衛・ヘリの合算の単価))→ 売上 1,300 億円・営業利益 26 億円。防衛需要は底堅く営業利益率2.0%

倍率:純利益は赤字で稼ぐ力は測れないので売れる資産で測る。純現金 6,208 億円に、抜けていた定期預金の半分(約 2,240 億円)、航空宇宙事業の売却と政策保有株・遊休地を税引き後に足した 1 兆 1,740 億円を床とし、今の自己資本の 0.42 倍に置いた。

確率:米国関税の構造化・EV投入の失敗・中国EV勢の攻勢が同時に重なる複合シナリオで、低頻度だが10年という時間軸では無視できない確率を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

自動車事業

フォレスター・アウトバック・クロストレックなどSUV中心の乗用車の開発・生産・販売。シンメトリカルAWD・ボクサーエンジンが全車種の軸で、販売の約7割を米国に依存する。

数量世界販売台数(万台)価格平均販売単価(ASP、万円/台)売上営業利益
今 2026/03 89.6 518 46,433 366
10 年後 中立 106 694 73,605 4,048

取り方:2026年3月期の世界販売89.6万台(会社発表、前期比4.1万台減)と、全社売上47,850億円から航空宇宙事業の売上1,417億円を引いた自動車事業売上46,433億円から、売上÷台数で平均販売単価(ASP)518.2万円を逆算した(米国ASP目安の1台3.0〜3.5万ドル×150円に近い水準で整合的)。全社営業利益401億円から航空宇宙の営業利益35億円を引いた366億円を自動車事業に割り当てた(米国関税の純負担増2,166億円を吸収した後の値)。単価は物価並みに上がる(3年1.09倍・10年1.34倍)を基本に、台数は実質(世界販売台数)で置いた。

航空宇宙事業

ボーイング787・777X向け中央翼などの機体部品、防衛省向け固定翼機(P-1・C-2)・多用途ヘリ(UH-2)・防災ヘリの製造・整備。

数量大型機中央翼・防衛機体等の年間生産相当数(機、推定)価格機体等価1機あたりの売上(億円、民間機・防衛・ヘリの合算の単価)売上営業利益
今 2026/03 56.0 25 1,417 35
10 年後 中立 78.0 34 2,644 159

取り方:航空宇宙事業の売上1,417億円・営業利益35億円(会社発表)。ボーイング787中央翼は2023年に累計3,000機に達し、現在は年50〜60機規模の出荷ペースとみて56機と置いた。防衛(P-1・C-2・UH-2)・777X向け部材・ヘリ整備を含む売上全体をこの機数相当で割った「機体等価単価」として25.3億円を逆算した(開示は事業単位のみで機種別の内訳は非開示のため、ボーイングの納入ペースを手がかりにした推定)。

リスクと懸念

米国一本足の依存

世界販売の約7割を米国に依存し、トヨタ・ホンダより分散が乏しい。米国の関税・景気・金利の動きが業績を直接左右し、2026年3月期は関税だけで営業利益を2,166億円押し下げられた。自社の努力だけでは解決できない外部要因への感応度が高い構造的な弱みになっている。

EV投入の遅れ

2030年に世界販売120万台・BEV比率50%を掲げるが、EVの多くはトヨタとの共同開発に依存し、独自の電動化競争力は後発にとどまる。米国内でのEV現地生産(2026〜2028年予定)が遅れれば、IRAの税額控除を取り込めず、関税負担の緩和も遠のく。

中国EV勢の非米市場での攻勢

米国・日本ではまだ目立った競合になっていないが、東南アジア・オセアニアなど非米市場では中国EVメーカーの価格競争力に押される場面が出ている。将来、同様の攻勢が米国市場に広がれば、SUBARUの得意とするSUVポジションそのものが脅かされる。

規模の小ささ

世界販売は90万台規模にとどまり、トヨタ・ホンダの10分の1以下。車種ラインアップもフォレスター・アウトバック・クロストレックなどSUV中心に絞られているため、品質問題や特定車種の不振、特定市場の需要悪化が全社業績に与える影響が相対的に大きく、研究開発費の負担も規模の割に重くなりやすい。

過去の検査・データ不正

2017〜2018年に無資格者による完成検査、燃費・排ガスデータの書き換え、ブレーキ検査不正が相次いで発覚し、約53万台規模のリコールに至った。品質管理の現場実行力への信頼は部分的に損なわれており、再発すれば米国でのブランド評価に影響しうる。

為替・金利の感応度

輸出比率・米国生産比率がともに高く、ドル円の変動が営業利益に大きく効く。短期金利が2%まで上がっていく前提の中、純現金が厚い分受取利息は増えるが、米国での金利上昇が新車ローン需要を抑制する副作用もある。

トヨタ依存のガバナンス

トヨタが20.4%を出資する持分法適用会社として、EV・CASE技術の開発をトヨタに依存する度合いが強まっている。効率的な資本配分ではあるが、独自の技術的個性(AWD・ボクサーエンジン)がトヨタの電動化戦略にどこまで組み込まれ続けるかは、長期的な経営の自律性に関わる論点になる。

今後の分かれ目

米国の対日関税がさらに引き下げられたら
楽観・やや楽観側の筋書きに重みを移す。価格転嫁の進み方と現地生産比率の引き上げ速度を合わせて確認する。
米国の対日関税が再び引き上げられたら
やや悲観・悲観側の筋書きに重みを移す。米国一本足の構造が変わらない限り打撃が大きい。
インディアナ工場でのEV現地生産が計画(2026〜2028年)どおりに始まったら
10年の筋書きを楽観側に寄せる。IRA税額控除の取り込み具合と採算ラインを見る。
2030年目標(世界販売120万台・BEV比率50%)の達成が明確に遅れたら
10年の筋書きをやや悲観側に寄せる。米国依存がどこまで残るかを合わせて見る。
中国EV勢が米国市場にも攻勢を広げたら
10年の筋書きを悲観側に寄せる。SUBARUの得意とするSUVセグメントでの価格競争の激しさを見る。
品質・検査に関する不正が再発したら
ブランドへの信頼低下を重く見て、米国でのリコール・販売への影響を確認する。
航空宇宙事業(777X量産化・防衛予算拡大)が想定より大きく伸びたら
楽観側の確率をやや上げてよい。自動車事業の下支えとしての厚みを見る。

見ておくもの

  • 四半期ごとの世界販売台数と米国販売比率
  • 米国の対日関税の品目・税率の変更
  • トヨタとの共同開発EV(Solterra後継等)の投入スケジュールと米国内EV生産の開始時期
  • 2030年目標(世界販売120万台・BEV比率50%)の進捗
  • 非米市場(オセアニア・東南アジア)での中国EV勢のシェア
  • 自社株買い(2027年3月期向け最大1,500億円)の進捗
  • 航空宇宙事業の受注・納入状況(787・777X・防衛)

倍率と資本コストの決め方

自動車事業は世界販売台数×平均販売単価、航空宇宙事業は機体等価の生産数×単価で売上と利益を積み上げた。資本コストは基本7.5%に quality +0.75%(循環+0.5・寿命+0.25)を足した8.25%。倍率は利益ベースの正当化PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)(g 4.0%、RONICはkを超える分の半分が残る値)を上限に、楽観・やや楽観は8.6割、中立は8.4割に置いた。やや悲観は ROE が k 以下なので上限 1÷k の7.5割。悲観は純現金(抜けていた定期預金は半分だけ数える)に航空宇宙・保有株・遊休地の売却を足した税後 1 兆 1,740 億円を床にし、過去の PBR は使っていない。今の値段は最後に比べただけで、逆算していない。総合は10年で約 +14% のやや割安。点検(2026-10-19):株数は自社株買い後の数なのに、余った現金は買う前の 2026/03 の額だったので、実行済み約 680 億円(26,142,100 株)を引いた。 2026-10-22 の見直し(R1〜R4)で倍率・時価総額を機械で置き直した(前後は notes/audit/fix_stage2_20261022.csv)。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality +0.75% を足した 8.25%。米国一本足・関税・EV の遅れは k に足さず、やや悲観・悲観の筋書きと確率で表した。

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割安 トヨタ自動車7203 世界首位と関税逆風を同時に抱えるが、金融事業の厚みとマルチパスウェイが本質価値を支え、今の値段は割安 本質価値との差 +79.3% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 マツダ7261 単独で戦う中堅の車メーカー。関税で稼ぐ力は細るが、自己資本の4割弱という値段は低すぎ、割安とみる 本質価値との差 +71.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 三菱自動車工業7211 底にある利益が戻れば今の値段は安いが、利益率の低さと中国勢の追い上げで、戻る確度は高くない 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 スズキ7269 インド事業がシェア4割で稼ぎの柱、二輪も伸びるが中国EV勢の台頭と認証不正の再発が評価を重くし、今の値段はやや割安 本質価値との差 +62.4% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 河西工業7256 日産に半分を頼る内装部品の大手。直近の利益回復は鮮やかだが、借金が自己資本の3倍近く。株主の取り分は、再建が崩れるかどうかで大きく割れる 本質価値との差 +61.5% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 モリタホールディングス6455 消防車の国内6割を握り、純現金も厚い堅実な会社。10年で見た本質価値は、今の時価総額を3割半ほど上回る 本質価値との差 +61.3% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 いすゞ自動車7202 国内トラック首位級とタイのピックアップ王者を併せ持つが、UD統合の実行とタイ・中国EV攻勢が綱引きする局面で、本質価値は今の値段より割安 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 本田技研工業7267 二輪と金融が稼ぎ四輪を支える構造。EV の戦略転換で初の最終赤字だが、二輪・金融の稼ぐ力から見れば今の値段はやや割安 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 日本プラスト7291 日産とホンダの2社頼みでハンドルとエアバッグを作る。自己資本の 4 分の 1 の値段だが、利益率の薄さと借入が割引の理由 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 デイトナ7228 バイク乗りの「あと付け」を企画して卸すファブレスの用品会社。国内の担い手は老いるが、品ぞろえと販売網の厚さで稼ぐ力は残り、中立で今の値段を上回る 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 東京ラヂエーター製造7235 トラック・建機のラジエーター専業。手元の現金が時価総額の4割に迫り、利益の質に比べて値段が低い会社だ 本質価値との差 +49.8% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 株式会社ファルテック7215 日産向けに偏る自動車の外装部品会社。利益は薄く先は読みにくいが、時価総額が自己資本の 2 割と低く、10 年の価値はやや上回る 本質価値との差 +47.9% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 日産自動車7201 自動車事業は本業で赤字、稼ぎ頭は販売金融。Re:Nissanの再建が進めば今の値段はやや割安だが、失敗すれば床も浅い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 エフテック7212 ホンダ向けの足回り部品が北米に偏る低採算の会社。借金は時価総額の3倍超で、中立でも利益の薄さは変わりにくい 本質価値との差 +39.3% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 武蔵精密工業株式会社7220 ホンダ系の駆動部品会社。AI 向けキャパシタの当たり外れで 10 年後の姿が大きく分かれ、今の値段はその当たりを先取りしている 本質価値との差 +37.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 豊田合成株式会社7282 トヨタ系の安全部品大手。エアバッグの伸びは確かだが利益率は最高圏にあり、今の値段は織り込み済みでほぼ適正 本質価値との差 +36.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 ユニプレス株式会社5949 日産向けが約4分の3を占める車体プレスの大手。拠点の整理で身軽になったが、価値は日産の台数しだいで、安全域は厚くない 本質価値との差 +35.6% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 株式会社アイシン7259 AT(変速機)世界首位級のトヨタ系部品大手。トヨタ株の含み資産が下支えする一方、eAxleへの転換とAT収益化の成否が本質価値を左右する 本質価値との差 +34.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 安永7271 内燃機関の部品で稼ぐ中堅。足元の利益は上振れたが、EV 化と重い借入が先の価値を削る 本質価値との差 +31.7% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 ウェッズ7551 車のカスタムホイールの老舗卸。時価総額の7割が純現金だが、現金はトヨタ系の親会社の下にあり、価値は妥当圏に落ち着く 本質価値との差 +31.4% · 10 年 割安(年 +10.0%) やや割安 株式会社タチエス7239 日産・三菱・ホンダ向けのシート専業。利益率は回復途上で、顧客の偏りと買収の消化が10年の分かれ目になる 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 フタバ産業株式会社7241 トヨタ向けボデー・マフラーの部品メーカー。薄利でも今の値段に余裕はなく、EV化で排気系が縮む10年を見て、筆者は割高寄りと見る 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 トヨタ紡織株式会社3116 トヨタ系の座席・内装の大手。規模は大きいが利益率が薄く、値決め力の弱さと北米の赤字が10年の評価を決める 本質価値との差 +28.2% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 極東開発工業7226 架装で国内首位級だが、利益率の回復は物価を超えられず、独禁法の傷も残る。本質価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 新明和工業7224 防衛と自治体の底堅い需要で稼ぐ力は上がるが、資本コストを大きく超えず、今の値段はほぼ妥当な水準だ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 レシップホールディングス7213 バスの運賃箱と行先表示の老舗。新紙幣の特需は終わったが、米国の運賃収受が育ち、中立で今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ダイハツインフィニアース6023 船の発電エンジンと保守で稼ぐ堅い会社。ただ今の利益は受注の山にあり、10年で見ると値段は少し先取りしすぎ 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 株式会社デンソー6902 トヨタ系最大手の車載部品会社。電動化・ADAS半導体で成長を描くが、トヨタ株の巨額保有が下支えする一方、変革の実行速度が今の値段に見合うかが分かれ目 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 GMB7214 補修用の駆動・冷却部品を世界に売る専業。電動ポンプへの切り替えが焦点だが、借入が重く、株主の取り分は薄い 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 日本車輌製造7102 JR東海の子会社として新幹線を造る堅い受注残があるが、利益は一時要因で膨らんでおり、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社ティラド7236 熱を逃がす部品の専業。利益率は歴史的な高さにあり、定着するかが分かれ目。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 内海造船7018 防衛とフェリーの造船所。今は好況の頂点で、積み上がる現金の使い道が焦点 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 株式会社東海理化電機製作所6995 スイッチ・シートベルトのトヨタ系部品会社。純現金は厚いが、車内の操作が画面に移れば主力が細る。稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ユニバンス7254 駆動系ユニットの専業。日産・フォード・ホンダの3社に頼り、利益は円安で嵩上げされている。厚い現金が下支えするが、10年の中立は今の値段並み 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ナンシン7399 キャスターと台車の老舗。時価総額とほぼ同じ現金を持つが、本業の利益率は2%台に沈み、現金も株主に戻らない。値段はおおむね見合っている 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ニッキ6042 芝刈り機のエンジン部品とガスの燃料装置の会社。本業は電動化で細り、工場用地の賃料が支え。やや割高 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 株式会社エッチ・ケー・エス7219 車好きに愛されるチューニングパーツの老舗。ブランドと手元資金は本物だが、電動化で市場が縮み、利益が薄く、値段はやや割高寄り 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 愛三工業株式会社7283 車の燃料ポンプで世界首位級の部品会社。エンジン車の縮小と、トヨタ頼みの値決めの弱さが10年の重しになる 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 トピー工業株式会社7231 トラック用ホイールと建機の足回りで国内首位。ただ利益率は薄く、構造改革が効いても稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段はその実力にほぼ見合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) 適正 日本精機株式会社7287 車のメーターとHUDの専業。二輪が稼ぎ、四輪は薄利。10月の東洋電装の買収で借金を背負い、払う値段に安全域は薄い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ヨロズ7294 日産依存の足回り部品メーカー。減損で身軽にはなったが、稼ぐ力は資本コストに遠く、10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 株式会社村上開明堂7292 国内首位級の自動車ミラー専業。純現金は時価総額の半分に迫るが、稼ぐ力は10年かけても大きくは伸びず、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 田中精密工業7218 ホンダのエンジン部品で成り立つ小さな部品会社。電動化と値下げ要請の挟み撃ちで、帳簿の割安さは割り引いて見る 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 アスカ7227 車体のプレス部品が主力で、ロボットが利益の伸び役。借金が重く、10年の中立でも今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社ハイレックスコーポレーション7279 ケーブルの老舗からドア周りの総合部品会社へ。利益は長く薄いままだが、厚い純現金と保有株が値段を支える。構造改革の成否が分かれ目 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 株式会社今仙電機製作所7266 ホンダ・マツダ向けのシート機構部品。利益は薄いが時価総額の6割が純現金で、10年の評価は利益率が3%台から動くかで決まる 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヤマハ発動機7272 二輪世界2位・船外機シェア4割を主軸に半導体装置が育つ複合企業。2025年はアウトドア車両の損失で急減益、今の値段は中期計画の実現を先取りしたやや割高な水準 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ムロコーポレーション7264 栃木の精密プレス専業。自己資本の 4 割弱という値段は資産の厚みを映すが、主力の内燃・変速機部品が細る分を電動化部品が補えるかが焦点で、稼ぐ力から見れば値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 プレス工業株式会社7246 トラックのフレームと車軸の専業。電動化でも残る部品で堅実だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 株式会社エフ・シー・シー7296 二輪クラッチ世界首位の安定した稼ぎ頭を持つが、四輪クラッチは電動化で縮む。現金は厚いが、稼ぐ力に見合う値段は今よりやや低いと見る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 テイン7217 車高調の専業メーカー。純現金があり堅実だが、利益率は戻り切らず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 カネミツ7208 鋼板製プーリの専業で、現金は厚いが主力は電動化で縮む。ロボット部品などの新しい柱が穴を埋められるかが 10 年の分かれ目 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 テイ・エス テック株式会社7313 ホンダ向け自動車シートの専業。厚い現金が下値を支えるが、利益率の回復は北米次第で、顧客の偏りが重い 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 NITTAN6493 エンジンバルブで世界4位。ただ昨期の利益は山の水準で、株式化が見込まれる転換社債も重しになる 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カヤバ株式会社7242 緩衝器と建機用油圧の二本柱。規模はあるが値決め力が弱く、利益の振れも大きい。10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 エイケン工業株式会社7265 自動車の補修用フィルターに特化した堅実な会社。純現金も厚いが、電動化で需要が細り、卸大手への依存も高く、値段はやや割高 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 カーメイト7297 名の通ったカー用品のブランドと厚い現金を持つが、縮む市場と重い本社費で資本は眠ったまま 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 NOK株式会社7240 オイルシール世界首位級だが、基板が利益の足かせ。現金と持ち合い株が時価の3割近くを支え、事業そのものはやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.7%) やや割高 ミクニ7247 二輪とインドが支える燃料・吸気部品メーカー。四輪の電動化と借金が重く、中立でも今の時価総額を上回りにくい 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 盟和産業7284 トヨタ系の内装部品の2次の大手。資産は厚いが利益が薄く、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 川崎重工業7012 防衛費拡大の脇役に甘んじるが、実際に稼ぐのは二輪とロボット。名目と資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、潜水艦不正の後始末が振れ幅を左右する 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日産車体7222 日産の車を組み立てる専業の子会社。九州の大型 SUV が稼ぐが、湘南の終了と戻りにくい現金を考えると、今の値段は割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 大同メタル工業株式会社7245 エンジン軸受で世界首位。電動化で本業は細るが、データセンター電源と船が穴を埋められるか。今の値段は割高 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社エクセディ7278 クラッチとトルクコンバータで世界シェア2割強。稼ぎ頭のATが電動化で縮む中、新事業が穴を埋めきれるかが分かれ目で、今の値段は先を楽に見すぎている 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 フジオーゼックス7299 エンジンバルブで国内首位級。無借金で稼ぐ力は安定しているが、内燃機関という事業の寿命が重く、10年の中立でも今の値段に届きにくい 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シマノ7309 世界的な寡占の自転車部品メーカーだが、特需の反動とシェア防衛の値引きで利益は沈んでおり、今のPER45倍台は急な回復を見込みすぎで、今の値段は割高に見える 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 三桜工業6584 ブレーキ・燃料の配管で世界2位。だが利益は薄く借金は増えた。データセンター水冷が育たなければ今の値段は重い 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 TBK7277 トラック・バス用ブレーキの老舗。財務は堅いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の時価総額を超えにくい 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 ジャパンエンジンコーポレーション6016 舶用エンジンの堅い収益源を持つが、いまの利益は新造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 名村造船所7014 受注残は厚いが、いまの利益は造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 小田原機器7314 バスの運賃箱で国内2番手。更新の波で売上は大きく揺れ、利益率は薄い。10年の価値は今の時価総額の半分前後 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 近畿車輛7122 受注残は売上の約 3 年分あるが営業利益は赤字。見かけの純現金は前受金で、10 年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 阪神内燃機工業6018 内航船のエンジンで上位に立つ小さな会社。無借金で受注残も厚いが、稼ぐ力に対して値段が先走る 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 曙ブレーキ工業株式会社7238 ブレーキ専業。足元は改善するが、再生ファンドの出口と優先株の重しが残り、10年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −63.4% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ispace9348 月面輸送の先駆けだが、利益が出る前に増資と借入の返済が続く。今の株主に残る価値は小さく、今の値段は大きく割高と見る 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 リード6982 SUBARU頼みの小さな部品会社。受注は増えるが、借入が重く、赤字の歴史が長い。今の値段は先の回復を織り込みすぎだ 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 イクヨ7273 樹脂部品の老舗が、貴金属・暗号資産・河西工業株へと手を広げる。本業の稼ぎは薄く、今の値段は事業でなく期待が決めている 本質価値との差 −77.4% · 10 年 割高(年 −6.9%)

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分析日 2026-10-16