株譜
AI 銘柄分析 · 輸送用機器 · 試作

エイケン工業株式会社 7265

自動車の補修用フィルターに特化した堅実な会社。純現金も厚いが、電動化で需要が細り、卸大手への依存も高く、値段はやや割高

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,882 円30 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)3,105 円32 億円差 −7.2%
10 年後から見ると 適正 価値 2,882 円30 億円 · 差 −7.2% · 期待の年率 +6.6%
期待の年率リターン(10 年)+6.6%資本コスト比 −1.7 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

エイケン工業は、自動車の補修用フィルターに特化した静岡県御前崎市の会社だ。VIC ブランドで、整備工場やカー用品店に卸す。売上の約 96% がフィルターで、約 4% がガスバーナーなどの燃焼機器である。筆者の結論は、10 年の価値は今の時価総額をやや下回るというものだ。いちばんの理由は、電動化でフィルターの需要が長く細ること。

財務は堅い。自己資本比率は 78%、純現金は 7 億円ある。営業利益率は過去 12 年のうち 8 期で 5% を超え、赤字の期もない。ただ、売上の 45% が卸大手のユニオンモーター 1 社で、価格交渉では不利だ。

電動化の影響は、10 年ではまだ限られる。ガソリン車とハイブリッド車にはフィルターが要り、日本の保有車は高齢化している。ただ、その先は読めない。2026 年 10 月期は上期の売上が前年を下回り、会社予想の経常利益も 5% 減だ。筆者は、堅実さは評価するが、長く細る事業の会社に高い値段は払えないと考える。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は「地味だが堅実な、減っていく事業の会社」と見る。補修用フィルターは、景気に強い。しかし、電動化が進むほど、市場は小さくなる。株主にとっては、利益が出る間に現金を戻してもらう会社だ。

純現金があり、赤字もない。安全域は厚い。ただ、利益は 3 億円台と小さく、時価総額は自己資本の 55% ほど。資本効率の低さは、今後も続く。

経営は堅実で、投資は控えめだ。電動化に備える新規事業や M&A は、まだ具体的な成果が見えない。わからない部分が大きいぶん、確信度は低く置く。筆者は、安全域は財務にあり、事業の将来にはないと見る。配当は続いているが、自社株買いなど資本を積極的に使う動きは見えない。オーナーとして持つなら、利益が出る間に株主へ戻してもらうことを期待する会社だ。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は、補修用の自動車フィルターだ。エンジンオイル、燃料、エアの 3 種類が主力。車は使うほどに劣化するので、オイルフィルターは車検や点検のたびに交換する。補修用は、新車の純正品と違い、景気の波が小さい。

販路は卸が中心だ。最大の取引先はユニオンモーターで、売上の 45.1%(前期 36.9%)。次が日発販売の 11.3%。2 社で売上の 5 割を超える。自社の価格決定は、この 2 社との交渉に左右される。

燃焼機器は、ガスバーナーや業務用厨房の熱源で、売上の約 4%。規模は小さいが、フィルターの景気とは別の需要で動く。従業員は約 250 人で、生産は御前崎の工場で行う。2025 年 10 月期は設備投資に約 3 億円を使い、翌期には濾紙を折る機械の更新も予定している。研究開発費は年 0.3 億円ほどで、製品の新規開発には控えめだ。売上は 2025 年 10 月期に 81 億円で、前期比 11% 増えた。値上げの浸透と、ユニオンモーター向けの増加が主な理由だ。2026 年 10 月期の上期は 37.2 億円と、前年同期の 39.1 億円から減った。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねできない強みは、VIC ブランドの品揃えと、整備工場・カー用品店への長い取引だ。補修用は車種が多く、揃える手間が参入障壁になる。ただ、フィルターそのものは技術の差が出にくい。海外の安価な製品との競争が強まっている。

収益は安定している。営業利益率は 12 年で 2〜9% の間を動き、赤字の期はない。直近 3 期は 2〜5% と低く、原材料と賃金の上昇を価格に移すのが遅れた。

財務は強い。自己資本比率 78%、純現金 7 億円。堅実だが、投資は控えめで、資本の使い方は保守的だ。設備投資は濾紙折り機など、更新が中心である。経営は新製品の開発や M&A に慎重で、利益が出ても事業の入れ替えには動いていない。電動化への備えは、情報収集と新規事業の開拓にとどまる。経営は堅実だが、変化への備えが遅い点は弱みだ。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

自動車フィルターの補修用市場は、保有台数と車の使用年数で決まる。日本の保有車は約 8,000 万台で、人口減とともに微減する。一方で、平均使用年数が延びて、修理・交換の需要は底堅い。

電動化の影響は、保有車の入れ替わりが遅いため、ゆっくり出る。純電気自動車は、オイルフィルターもエアフィルターも不要だ。会社も有価証券報告書で、次世代車の普及による需要減少をリスクに挙げている。ハイブリッド車には要るので、10 年後でも大半の保有車はフィルターを使う。

競合は、大手自動車部品メーカーの補修用部門と、海外の安価な製品だ。卸の再編で、大手への依存はむしろ高まっている。

輸出は拡大が課題で、会社の戦略に挙げられている。国内でも、国産車の補修部品の需要は、新車の販売より遅れて動く。車を長く使う人が増えることは、補修用の追い風になる。

一方、整備工場の数は減る傾向にあるとされる。卸と整備工場の統廃合は、補修用フィルターの販路を少しずつ狭める。部品の輸入が増えるなかで、国内メーカーの存在感は、品質と納期の確かさで保たれている。

資本政策と M&A

還元は安定的で、配当を年 1 回出す。総額は約 1.1 億円で、純利益の 3 割強。自社株買いの記載はない。配当は 2021 年 10 月期から減額され、その後は据え置きだ。

筆頭株主は育実企画で、約 14.6%。創業家に近い個人の株主も並ぶ。親会社はない。上場株式 92 銘柄(約 2.5 億円)と非上場株式(約 1.2 億円)を持つ。

余った現金は、純現金 7 億円のうち運転に要る分を除いた 4 億円とみる。戻り方は 0.75 と見る。配当はあるが、自社株買いの実績がなく、保有株も抱えるためだ。M&A は新規事業の探索で触れている。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

補修用フィルターは、景気の波が小さく、赤字の期がない。日本の保有車は高齢化して、使用年数が延びており、修理・交換の需要は底堅い。ハイブリッド車にも、オイルとエアのフィルターは要る。純電気自動車が保有車の大半を占めるのは、10 年以上先のことだ。

財務は強い。自己資本比率は 78%、純現金は 7 億円。時価総額は自己資本の 55% ほどで、純現金と保有株だけで時価総額の 3 割強を占める。利益の戻りがあれば、割安に見える。

輸出の拡大と、新製品・M&A による多角化が進めば、利益率は 6〜8% に戻る。会社は電動化への対応として、新規事業の開拓を掲げている。補修用の堅実な利益を土台に、時間をかけて事業を足していける。配当を出し続ける体力もある。営業利益率は 2023 年 10 月期の 1.7% を底に、2025 年 10 月期は 5.1% まで戻った。値上げが通り始めた証拠で、売上と利益率の回復が続けば、利益は今の 1.5 倍になりうる。

慎重な見方

売上の 45% が卸大手 1 社で、値決めの力は弱い。前期は 36.9% だったので、依存はむしろ高まっている。原材料と賃金が上がっても、価格に移すのが遅れ、直近 3 期の営業利益率は 2〜5% に落ちた。

電動化で、フィルターの需要は長く細る。会社自身が、次世代車では自動車用フィルターが不要になる可能性をリスクに書いている。他の事業は売上の 4% しかない。

海外の安価な製品も競合だ。巨大地震が起きれば、御前崎の工場の被害は大きい。財務が強くても、利益が小さいまま続けば、自己資本は有効に使われない。配当を出すだけでは、時価総額は自己資本に近づかない。2026 年 10 月期は、上期の売上が前年を下回り、会社予想も経常利益 5% 減だ。回復は一時的だった可能性が高い。保有株は上場 92 銘柄と多く、資本の使い方として効率が悪い。電動化は 10 年で終わらず、その先に需要の縮みが続く。会社の研究開発費は年 0.3 億円ほどと小さく、電動化に向けた新製品を生む力は乏しい。

どちらに重みを置いたか

補修用の底堅さと財務の強さは認めるが、電動化で長く需要が細り、売上の 45% が卸大手 1 社に偏るため、確率は中立を最も重く、やや悲観を厚めに置いた。楽観とやや楽観を合わせて 25%、やや悲観と悲観を合わせて 37% を置いた。純現金と保有株はあるが、戻り方は 0.75 とみて、そのまま時価総額には足していない。慎重な見方がやや強い。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/10 期)

確率で加重した株価時価総額 4,842 円50 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,026 円11 億円)。 今の値に割り戻すと 2,882 円30 億円、今との差 −7.2%、 期待の年率 +6.6%(資本コスト 8.3%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 7% 9,891 円102 億円 2,429 円25 億円 +296.8% +14.8% 862 円9 億円
やや楽観 18% 7,275 円75 億円 1,652 円17 億円 +187.5% +11.1% 1,607 円17 億円
中立 38% 5,382 円55 億円 1,215 円13 億円 +112.5% +7.8% 2,507 円26 億円
やや悲観 25% 2,332 円24 億円 389 円4 億円 −12.4% −1.3% 680 円7 億円
悲観 12% 1,768 円18 億円 0 円0 億円 −43.0% −5.5% 212 円2 億円
加重平均100% 4,842 円50 億円1,026 円11 億円 +89.0% +6.6% 5,868 円60 億円

今の株価時価総額 3,105 円32 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.3% を下回るほど割高。

楽観 7% 楽観:輸出が伸び、電動車向けにも使える製品を足して利益率は 8% 利益 8 億円 · PER 12.6 倍 · 株価時価総額 9,891 円102 億円

輸出拡大が軌道に乗り、フィルターの出荷は今の 1.15 倍になる。国内の補修用は車の平均使用年数が延びて底堅く、ハイブリッド車の整備需要も残る。単価はブランドと品質で物価をやや上回る。会社が戦略に挙げる輸出と国内の拡販が、そろって実を結ぶ姿だ。ただ、国内の保有台数の減少は避けられず、輸出の比率を 1 割以上に高めることが条件になる。

新規事業と M&A で、電動車にも使える製品が加わる。生産の効率化で、利益率は 8% に戻る。

営業利益は 10 億円ほど。純利益は 8 億円前後になる。純現金も積み上がるが、還元は純利益の 3 割強にとどまる。

  • フィルター(自動車用):数量 1,495(出荷本数(万本))× 価格 0.08(1 本あたり売上(万円))→ 売上 124 億円・営業利益 10 億円。出荷 1.15 倍、価格 1.38 倍
  • 燃焼機器:数量 2.4(出荷台数(万台相当))× 価格 2.80(1 台あたり売上(万円))→ 売上 7 億円・営業利益 0 億円。出荷 1.5 倍

倍率:事業の純利益 8 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.0% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.6%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 12.6 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.6 倍 + 余った現金(戻り方込み)3 億円。全体の PER 12.59 倍、時価総額 102 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:輸出拡大と新製品が実り、利益率が過去の山(8% 台)に戻る筋書き。電動化の影響を、補修用の底堅さと新規事業で埋める。確率は低く置く。

やや楽観 18% やや楽観:補修用が底堅く、輸出が小さく伸びて利益率は 6% 台 利益 6 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 7,275 円75 億円

フィルターの出荷は今の 1.03 倍。日本の保有車は高齢化して、補修用の需要は長く続く。ハイブリッド車でもオイルとエアのフィルターは要る。単価は物価に近い 1.34 倍で、原材料の上昇も転嫁できる。

燃焼機器は小さく伸びて、わずかな黒字になる。輸出の売上も増えるが、卸大手への依存は変わらない。

営業利益は 7 億円ほどで、利益率は 6% 台。純利益は 6 億円弱になる。還元は純利益の 3 割強で、配当を少しずつ増やす姿だ。電動化の影響は、10 年のうちには本格的に出ない。卸大手との取引条件は今のままで、依存の高さも残る。

  • フィルター(自動車用):数量 1,339(出荷本数(万本))× 価格 0.08(1 本あたり売上(万円))→ 売上 108 億円・営業利益 7 億円。出荷 1.03 倍、価格 1.34 倍
  • 燃焼機器:数量 1.9(出荷台数(万台相当))× 価格 2.70(1 台あたり売上(万円))→ 売上 5 億円・営業利益 0 億円。出荷 1.2 倍

倍率:事業の純利益 6 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.1% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍 + 余った現金(戻り方込み)3 億円。全体の PER 12.12 倍、時価総額 71 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:国内の補修用が保有台数の高齢化で底堅く、輸出が小さく伸びる筋書き。電動化の影響は 10 年ではまだ小さい。

中立 38% 中立:国内の補修用は緩やかに減り、輸出が支える。利益率は 5% 前後 利益 4 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 5,382 円55 億円

フィルターの出荷は 10 年で 5% 減る。純電気自動車が保有車に占める割合は、10 年後でも 1 割に届かず、ガソリン車とハイブリッド車にはまだフィルターが要る。ただ、人口減で保有台数が減る。輸出はそれを一部補う。単価は 10 年 1.30 倍。卸大手の値下げ要請で、物価には届かない。

燃焼機器は横ばいで、小さな黒字を保つ。

営業利益は 5 億円ほど、利益率は 5% 前後。過去 12 年の中央値(6.7%)より低く、直近 3 期の平均(約 3.5%)より高い。純利益は 4 億円弱、還元は純利益の 3 割強だ。

  • フィルター(自動車用):数量 1,235(出荷本数(万本))× 価格 0.08(1 本あたり売上(万円))→ 売上 96 億円・営業利益 5 億円。出荷 0.95 倍、価格 1.30 倍
  • 燃焼機器:数量 1.6(出荷台数(万台相当))× 価格 2.68(1 台あたり売上(万円))→ 売上 4 億円・営業利益 0 億円。横ばい

倍率:事業の純利益 4 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.3% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍 + 余った現金(戻り方込み)3 億円。全体の PER 12.12 倍、時価総額 50 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:電動車は増えるが、10 年後の日本の保有車は大半がガソリン車とハイブリッド車のまま。補修用の需要は 5% ほど減り、輸出が補う。最も重く置く。

やや悲観 25% やや悲観:電動車が増えて需要が 2 割減り、卸大手の値下げも続く 利益 2 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 2,332 円24 億円

フィルターの出荷は今の 8 割に減る。電動車が増えて、オイルフィルターの需要が細る。エアフィルターもハイブリッド以外は減る。単価は卸大手の値下げ要請で、物価の 6 割ほどしか上がらない。

工場の稼働が落ち、固定費が重くなって、営業利益率は 2% 台に下がる。燃焼機器は赤字が続く。卸大手がさらに値下げを求め、利益を削る。保有株の評価額も下がり、純現金の積み上がりも鈍る。新規事業は成果が出ず、投資の余力が減る。

営業利益は 2 億円弱で、純利益は 2 億円ほど。事業の稼ぐ力は小さく、価値は売れる資産の側が決める。

  • フィルター(自動車用):数量 1,040(出荷本数(万本))× 価格 0.07(1 本あたり売上(万円))→ 売上 75 億円・営業利益 2 億円。出荷 0.8 倍、価格 1.20 倍
  • 燃焼機器:数量 1.4(出荷台数(万台相当))× 価格 2.40(1 台あたり売上(万円))→ 売上 4 億円・営業利益 0 億円。出荷 0.9 倍、赤字

倍率:稼ぐ力(純利益÷k)は 24 億円弱で、売れる資産の税後と並ぶ。今の自己資本に 0.40 倍を掛けた(内訳は floor_assets_why)。

確率:電動車の普及が速く、中古車の輸出も進んで、国内の保有車が減る筋書き。売上の 45% を占めるユニオンモーターが値下げを求め、利益率が 2% 台に下がる。

悲観 12% 悲観:電動化と輸入品に挟まれ、構造的に赤字になる 利益 −1 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 1,768 円18 億円

フィルターの出荷は今の 55% に減る。電動車が急に増えて、補修用の需要が半減に近づく。輸入の安価な製品が卸で選ばれ、単価も物価に届かない。

固定費の重い御前崎の工場は稼働が落ちる。巨大地震のリスクもある。営業利益は赤字になる。設備の更新を先送りして、さらに競争力を失う。新規事業は成果が出ず、保有株の売却で当座をしのぐ。会社の規模では、再建の選択肢は限られる。営業損失と減損が重なり、純現金は大きく減る。

営業損失は 1 億円強。純損失は 1 億円ほどで、受取利息の分だけ小さい。配当は止まり、株主の取り分は売れる資産の一部にとどまる。

  • フィルター(自動車用):数量 715(出荷本数(万本))× 価格 0.07(1 本あたり売上(万円))→ 売上 47 億円・営業利益 −1 億円。出荷 0.55 倍、赤字
  • 燃焼機器:数量 1.3(出荷台数(万台相当))× 価格 2.20(1 台あたり売上(万円))→ 売上 3 億円・営業利益 0 億円。出荷 0.8 倍

倍率:赤字で PER は使えない。稼ぐ力はなく、売れる資産の税後(約 18 億円)まで。今の自己資本に 0.3 倍を掛けた。

確率:電動化が急に進み、海外の安いフィルターが補修用に入り込む筋書き。卸大手も仕入先を替え、固定費を落としきれない。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

フィルター(自動車用)

エンジンオイル・燃料・エアのフィルター。主力は整備工場やカー用品店向けの補修用で、VIC ブランド。建設・農業機械用の特殊フィルターも作る。売上の約 96%。

数量出荷本数(万本)価格1 本あたり売上(万円)売上営業利益
今 2025/10 1,300 0.06 78 4
10 年後 中立 1,235 0.08 96 5

取り方:有報でフィルター部門は売上の約 96%(約 78 億円)。出荷本数は非開示のため、補修用の卸値を 1 本 0.06 万円前後と見て約 1,300 万本とした(推定)。営業利益 4.1 億円はほぼフィルターの稼ぎで、約 4.2 億円(利益率 5.4%)と推定。価格は物価並みが基本だが、卸大手のユニオンモーターが売上の 45% を占め、値下げ要請に近い立場なので中立は 1.30 倍にとどめる。

燃焼機器

ガスバーナーや業務用厨房機器の熱源など。売上の約 4% で、規模は小さい。

数量出荷台数(万台相当)価格1 台あたり売上(万円)売上営業利益
今 2025/10 1.6 2.00 3 0
10 年後 中立 1.6 2.68 4 0

取り方:有報で燃焼機器部門は売上の約 4%(約 3.2 億円)。台数は非開示のため、1 台 2 万円と見て 1.6 万台相当とした(推定)。利益はほぼゼロから小幅の赤字と推定。

リスクと懸念

電動化で需要が細る

純電気自動車にはオイル・エアフィルターが要らない。保有車の 2 割が電動車になれば、出荷は今の 8 割まで減りうる。会社も、次世代車での需要減少をリスクに挙げている。

卸大手への依存

ユニオンモーター 1 社で売上の 45.1%(前期 36.9%)。日発販売と合わせて 5 割を超える。取引条件が変われば、利益率が一気に動く。

海外の安価な製品

フィルターは技術の差が出にくく、海外の安価な製品が補修用に入り込んでいる。価格競争で、物価の転嫁が進まない危険がある。

原材料と賃金の上昇

濾紙や鋼材の価格、賃金の上昇を価格に移すのが遅れ、直近 3 期の営業利益率は 2〜5% に低下した。この遅れが再び起きうる。

巨大地震

生産拠点は静岡県御前崎市で、南海トラフ巨大地震の影響を受けやすい。工場が止まれば、卸大手への供給が途絶える。

新規事業の遅れ

電動化に備える新規事業や M&A は、具体的な成果が見えない。研究開発費は年 0.3 億円ほどと小さい。

今後の分かれ目

ユニオンモーターの売上比率が 50% を超える、または取引条件が悪化する
値決めの力がさらに弱まったと見て、やや悲観側へ確率を移す。
輸出の売上が全体の 1 割を超えて伸びる
国内の減少を補う筋書きの重みを増やし、中立からやや楽観側へ寄せる。
営業利益率が 2 年続けて 6% を超える
価格転嫁が定着したと見て、楽観・やや楽観側へ重みを移す。
自社株買いや増配など、還元を厚くする発表がある
余った現金の戻り方を 0.75 から 1.0 へ引き上げる材料になる。
新規事業や M&A で、電動車にも使える製品の売上が立つ
寿命の評価を見直し、悲観側の確率を下げる。

見ておくもの

  • ユニオンモーター・日発販売の売上比率と取引条件
  • 補修用の出荷本数と、輸出の売上
  • 営業利益率(今は 5% 前後)と、原材料価格の転嫁
  • 純現金と、配当・自社株買いの方針
  • 新規事業・M&A の発表

倍率と資本コストの決め方

倍率は利益ベースで置き、今の株価や過去・同業の PER は使っていない。中立は ROE 4.6% が k 8.25% に届かず、PER の上限は 1÷k の 12.5 倍。補修用の底堅さはあるが、需要が長く細り、卸大手への依存が高いので、上限の約 7.6 割に置いた。やや悲観・悲観は稼ぐ力でなく、純現金と売れる資産の税後を今の自己資本に掛けた。余った現金は戻り方 0.75 で別に足し、PER に混ぜていない。今の時価総額(自己資本の約 55%)は、結果として比べただけだ。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 12→12.59 倍・やや楽観 PER 10.8→12.12 倍・中立 PER 9.5→12.12 倍)。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

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割安 トヨタ自動車7203 世界首位と関税逆風を同時に抱えるが、金融事業の厚みとマルチパスウェイが本質価値を支え、今の値段は割安 本質価値との差 +79.3% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 マツダ7261 単独で戦う中堅の車メーカー。関税で稼ぐ力は細るが、自己資本の4割弱という値段は低すぎ、割安とみる 本質価値との差 +71.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 三菱自動車工業7211 底にある利益が戻れば今の値段は安いが、利益率の低さと中国勢の追い上げで、戻る確度は高くない 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 スズキ7269 インド事業がシェア4割で稼ぎの柱、二輪も伸びるが中国EV勢の台頭と認証不正の再発が評価を重くし、今の値段はやや割安 本質価値との差 +62.4% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 河西工業7256 日産に半分を頼る内装部品の大手。直近の利益回復は鮮やかだが、借金が自己資本の3倍近く。株主の取り分は、再建が崩れるかどうかで大きく割れる 本質価値との差 +61.5% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 モリタホールディングス6455 消防車の国内6割を握り、純現金も厚い堅実な会社。10年で見た本質価値は、今の時価総額を3割半ほど上回る 本質価値との差 +61.3% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 いすゞ自動車7202 国内トラック首位級とタイのピックアップ王者を併せ持つが、UD統合の実行とタイ・中国EV攻勢が綱引きする局面で、本質価値は今の値段より割安 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 本田技研工業7267 二輪と金融が稼ぎ四輪を支える構造。EV の戦略転換で初の最終赤字だが、二輪・金融の稼ぐ力から見れば今の値段はやや割安 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 日本プラスト7291 日産とホンダの2社頼みでハンドルとエアバッグを作る。自己資本の 4 分の 1 の値段だが、利益率の薄さと借入が割引の理由 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 デイトナ7228 バイク乗りの「あと付け」を企画して卸すファブレスの用品会社。国内の担い手は老いるが、品ぞろえと販売網の厚さで稼ぐ力は残り、中立で今の値段を上回る 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 東京ラヂエーター製造7235 トラック・建機のラジエーター専業。手元の現金が時価総額の4割に迫り、利益の質に比べて値段が低い会社だ 本質価値との差 +49.8% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 株式会社ファルテック7215 日産向けに偏る自動車の外装部品会社。利益は薄く先は読みにくいが、時価総額が自己資本の 2 割と低く、10 年の価値はやや上回る 本質価値との差 +47.9% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 日産自動車7201 自動車事業は本業で赤字、稼ぎ頭は販売金融。Re:Nissanの再建が進めば今の値段はやや割安だが、失敗すれば床も浅い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 エフテック7212 ホンダ向けの足回り部品が北米に偏る低採算の会社。借金は時価総額の3倍超で、中立でも利益の薄さは変わりにくい 本質価値との差 +39.3% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 武蔵精密工業株式会社7220 ホンダ系の駆動部品会社。AI 向けキャパシタの当たり外れで 10 年後の姿が大きく分かれ、今の値段はその当たりを先取りしている 本質価値との差 +37.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 豊田合成株式会社7282 トヨタ系の安全部品大手。エアバッグの伸びは確かだが利益率は最高圏にあり、今の値段は織り込み済みでほぼ適正 本質価値との差 +36.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 ユニプレス株式会社5949 日産向けが約4分の3を占める車体プレスの大手。拠点の整理で身軽になったが、価値は日産の台数しだいで、安全域は厚くない 本質価値との差 +35.6% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 株式会社アイシン7259 AT(変速機)世界首位級のトヨタ系部品大手。トヨタ株の含み資産が下支えする一方、eAxleへの転換とAT収益化の成否が本質価値を左右する 本質価値との差 +34.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 安永7271 内燃機関の部品で稼ぐ中堅。足元の利益は上振れたが、EV 化と重い借入が先の価値を削る 本質価値との差 +31.7% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 ウェッズ7551 車のカスタムホイールの老舗卸。時価総額の7割が純現金だが、現金はトヨタ系の親会社の下にあり、価値は妥当圏に落ち着く 本質価値との差 +31.4% · 10 年 割安(年 +10.0%) やや割安 株式会社タチエス7239 日産・三菱・ホンダ向けのシート専業。利益率は回復途上で、顧客の偏りと買収の消化が10年の分かれ目になる 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 フタバ産業株式会社7241 トヨタ向けボデー・マフラーの部品メーカー。薄利でも今の値段に余裕はなく、EV化で排気系が縮む10年を見て、筆者は割高寄りと見る 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 トヨタ紡織株式会社3116 トヨタ系の座席・内装の大手。規模は大きいが利益率が薄く、値決め力の弱さと北米の赤字が10年の評価を決める 本質価値との差 +28.2% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 極東開発工業7226 架装で国内首位級だが、利益率の回復は物価を超えられず、独禁法の傷も残る。本質価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 新明和工業7224 防衛と自治体の底堅い需要で稼ぐ力は上がるが、資本コストを大きく超えず、今の値段はほぼ妥当な水準だ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 レシップホールディングス7213 バスの運賃箱と行先表示の老舗。新紙幣の特需は終わったが、米国の運賃収受が育ち、中立で今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ダイハツインフィニアース6023 船の発電エンジンと保守で稼ぐ堅い会社。ただ今の利益は受注の山にあり、10年で見ると値段は少し先取りしすぎ 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 株式会社デンソー6902 トヨタ系最大手の車載部品会社。電動化・ADAS半導体で成長を描くが、トヨタ株の巨額保有が下支えする一方、変革の実行速度が今の値段に見合うかが分かれ目 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 SUBARU7270 米国依存7割と関税が利益を直撃するが、厚い純現金と回復力を踏まえれば10年ではやや割安 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 GMB7214 補修用の駆動・冷却部品を世界に売る専業。電動ポンプへの切り替えが焦点だが、借入が重く、株主の取り分は薄い 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 日本車輌製造7102 JR東海の子会社として新幹線を造る堅い受注残があるが、利益は一時要因で膨らんでおり、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社ティラド7236 熱を逃がす部品の専業。利益率は歴史的な高さにあり、定着するかが分かれ目。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 内海造船7018 防衛とフェリーの造船所。今は好況の頂点で、積み上がる現金の使い道が焦点 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 株式会社東海理化電機製作所6995 スイッチ・シートベルトのトヨタ系部品会社。純現金は厚いが、車内の操作が画面に移れば主力が細る。稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ユニバンス7254 駆動系ユニットの専業。日産・フォード・ホンダの3社に頼り、利益は円安で嵩上げされている。厚い現金が下支えするが、10年の中立は今の値段並み 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ナンシン7399 キャスターと台車の老舗。時価総額とほぼ同じ現金を持つが、本業の利益率は2%台に沈み、現金も株主に戻らない。値段はおおむね見合っている 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ニッキ6042 芝刈り機のエンジン部品とガスの燃料装置の会社。本業は電動化で細り、工場用地の賃料が支え。やや割高 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 株式会社エッチ・ケー・エス7219 車好きに愛されるチューニングパーツの老舗。ブランドと手元資金は本物だが、電動化で市場が縮み、利益が薄く、値段はやや割高寄り 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 愛三工業株式会社7283 車の燃料ポンプで世界首位級の部品会社。エンジン車の縮小と、トヨタ頼みの値決めの弱さが10年の重しになる 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 トピー工業株式会社7231 トラック用ホイールと建機の足回りで国内首位。ただ利益率は薄く、構造改革が効いても稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段はその実力にほぼ見合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) 適正 日本精機株式会社7287 車のメーターとHUDの専業。二輪が稼ぎ、四輪は薄利。10月の東洋電装の買収で借金を背負い、払う値段に安全域は薄い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ヨロズ7294 日産依存の足回り部品メーカー。減損で身軽にはなったが、稼ぐ力は資本コストに遠く、10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 株式会社村上開明堂7292 国内首位級の自動車ミラー専業。純現金は時価総額の半分に迫るが、稼ぐ力は10年かけても大きくは伸びず、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 田中精密工業7218 ホンダのエンジン部品で成り立つ小さな部品会社。電動化と値下げ要請の挟み撃ちで、帳簿の割安さは割り引いて見る 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 アスカ7227 車体のプレス部品が主力で、ロボットが利益の伸び役。借金が重く、10年の中立でも今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社ハイレックスコーポレーション7279 ケーブルの老舗からドア周りの総合部品会社へ。利益は長く薄いままだが、厚い純現金と保有株が値段を支える。構造改革の成否が分かれ目 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 株式会社今仙電機製作所7266 ホンダ・マツダ向けのシート機構部品。利益は薄いが時価総額の6割が純現金で、10年の評価は利益率が3%台から動くかで決まる 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヤマハ発動機7272 二輪世界2位・船外機シェア4割を主軸に半導体装置が育つ複合企業。2025年はアウトドア車両の損失で急減益、今の値段は中期計画の実現を先取りしたやや割高な水準 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ムロコーポレーション7264 栃木の精密プレス専業。自己資本の 4 割弱という値段は資産の厚みを映すが、主力の内燃・変速機部品が細る分を電動化部品が補えるかが焦点で、稼ぐ力から見れば値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 プレス工業株式会社7246 トラックのフレームと車軸の専業。電動化でも残る部品で堅実だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 株式会社エフ・シー・シー7296 二輪クラッチ世界首位の安定した稼ぎ頭を持つが、四輪クラッチは電動化で縮む。現金は厚いが、稼ぐ力に見合う値段は今よりやや低いと見る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 テイン7217 車高調の専業メーカー。純現金があり堅実だが、利益率は戻り切らず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 カネミツ7208 鋼板製プーリの専業で、現金は厚いが主力は電動化で縮む。ロボット部品などの新しい柱が穴を埋められるかが 10 年の分かれ目 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 テイ・エス テック株式会社7313 ホンダ向け自動車シートの専業。厚い現金が下値を支えるが、利益率の回復は北米次第で、顧客の偏りが重い 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 NITTAN6493 エンジンバルブで世界4位。ただ昨期の利益は山の水準で、株式化が見込まれる転換社債も重しになる 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カヤバ株式会社7242 緩衝器と建機用油圧の二本柱。規模はあるが値決め力が弱く、利益の振れも大きい。10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カーメイト7297 名の通ったカー用品のブランドと厚い現金を持つが、縮む市場と重い本社費で資本は眠ったまま 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 NOK株式会社7240 オイルシール世界首位級だが、基板が利益の足かせ。現金と持ち合い株が時価の3割近くを支え、事業そのものはやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.7%) やや割高 ミクニ7247 二輪とインドが支える燃料・吸気部品メーカー。四輪の電動化と借金が重く、中立でも今の時価総額を上回りにくい 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 盟和産業7284 トヨタ系の内装部品の2次の大手。資産は厚いが利益が薄く、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 川崎重工業7012 防衛費拡大の脇役に甘んじるが、実際に稼ぐのは二輪とロボット。名目と資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、潜水艦不正の後始末が振れ幅を左右する 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日産車体7222 日産の車を組み立てる専業の子会社。九州の大型 SUV が稼ぐが、湘南の終了と戻りにくい現金を考えると、今の値段は割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 大同メタル工業株式会社7245 エンジン軸受で世界首位。電動化で本業は細るが、データセンター電源と船が穴を埋められるか。今の値段は割高 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社エクセディ7278 クラッチとトルクコンバータで世界シェア2割強。稼ぎ頭のATが電動化で縮む中、新事業が穴を埋めきれるかが分かれ目で、今の値段は先を楽に見すぎている 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 フジオーゼックス7299 エンジンバルブで国内首位級。無借金で稼ぐ力は安定しているが、内燃機関という事業の寿命が重く、10年の中立でも今の値段に届きにくい 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シマノ7309 世界的な寡占の自転車部品メーカーだが、特需の反動とシェア防衛の値引きで利益は沈んでおり、今のPER45倍台は急な回復を見込みすぎで、今の値段は割高に見える 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 三桜工業6584 ブレーキ・燃料の配管で世界2位。だが利益は薄く借金は増えた。データセンター水冷が育たなければ今の値段は重い 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 TBK7277 トラック・バス用ブレーキの老舗。財務は堅いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の時価総額を超えにくい 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 ジャパンエンジンコーポレーション6016 舶用エンジンの堅い収益源を持つが、いまの利益は新造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 名村造船所7014 受注残は厚いが、いまの利益は造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 小田原機器7314 バスの運賃箱で国内2番手。更新の波で売上は大きく揺れ、利益率は薄い。10年の価値は今の時価総額の半分前後 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 近畿車輛7122 受注残は売上の約 3 年分あるが営業利益は赤字。見かけの純現金は前受金で、10 年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 阪神内燃機工業6018 内航船のエンジンで上位に立つ小さな会社。無借金で受注残も厚いが、稼ぐ力に対して値段が先走る 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 曙ブレーキ工業株式会社7238 ブレーキ専業。足元は改善するが、再生ファンドの出口と優先株の重しが残り、10年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −63.4% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ispace9348 月面輸送の先駆けだが、利益が出る前に増資と借入の返済が続く。今の株主に残る価値は小さく、今の値段は大きく割高と見る 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 リード6982 SUBARU頼みの小さな部品会社。受注は増えるが、借入が重く、赤字の歴史が長い。今の値段は先の回復を織り込みすぎだ 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 イクヨ7273 樹脂部品の老舗が、貴金属・暗号資産・河西工業株へと手を広げる。本業の稼ぎは薄く、今の値段は事業でなく期待が決めている 本質価値との差 −77.4% · 10 年 割高(年 −6.9%)

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  3. エイケン工業 概要

分析日 2026-10-20