株譜
AI 銘柄分析 · 輸送用機器 · 試作

小田原機器 7314

バスの運賃箱で国内2番手。更新の波で売上は大きく揺れ、利益率は薄い。10年の価値は今の時価総額の半分前後

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)726 円23 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,340 円43 億円差 −45.8%
10 年後から見ると 割高 価値 726 円23 億円 · 差 −45.8% · 期待の年率 +0.6%
期待の年率リターン(10 年)+0.6%資本コスト比 −7.6 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

小田原機器は、路線バスの運賃箱とICカードの読み取り機を作る会社だ。国内ではレシップに次ぐ2番手で、関東と名古屋に強い。筆者の結論は割高である。一番の理由は、売上が更新の波で大きく揺れる一方、波の頂上でも営業利益率が数%しか残らないことにある。

2024年は新紙幣、2025年は名古屋の大型案件で売上が膨らんだ。だが2025年は低い値段で取った案件が利益を削り、2026年の上期は売上が半分になって赤字に戻った。波の頂上で稼げない商売は、波の谷で守りに回るしかない。

10年先を見ると、路線バスの台数は運転手不足で1割半ほど減る。1台に積む機器はタッチ決済やQRコードで高度になるが、決済の仕組みの主役はカード会社やIT企業に移りつつある。運賃箱の作り手が値段を決める力は強まらないと筆者は見る。

財務は堅く、配当の方針も手厚い。それでも、自己資本で稼ぐ利回りが資本コストに届かない以上、利益に掛けられる倍率は低い。中立の価値は今の値段を大きく下回る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、悪くはないが、高い値段を払う事業でもない。運賃箱は地味だが、なくなりにくい製品だ。高齢の客は現金を使い続け、地方では現金とカードの両方を扱う装置が長く要る。この点では、事業が10年後も残ることを信じてよい。

弱いのは値段を決める力だ。客のバス会社は苦しく、入札で買う。波の頂上の年ですら利益率が数%しか残らない商売は、物価が上がっても株主の取り分が増えにくい。

経営は配当を厚くし、株主を意識した方向に変わった。それでも、稼ぐ力が資本コストに届かないまま自己資本を厚く持つ形は変わっていない。安全域、つまり払う値段と価値の差のゆとりは、今の値段では見当たらない。首都圏の更新で利益率が上がるかどうかを確かめてからでも遅くはない。

配当の方針が手厚いことは、株主にとって数少ない安心材料だ。利益をため込まず返すので、資本の無駄づかいは起きにくい。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの柱は、路線バスの運賃箱だ。乗客が入れた硬貨と紙幣をその場で数える即時計数式の運賃箱を、1986年にいち早く作った。これに交通系ICカードの読み取り機、クレジットカードやQRコードに対応するマルチ決済端末、保守の仕事が加わる。売上の9割強がこの運賃収受機器の事業だ。

客は全国のバス会社と、ワンマン運転の鉄道だ。注文は数年に一度の機器の入れ替えに集中する。新紙幣や新しいICカード、運賃の仕組みの変更があるたびに大きな更新が起き、その間は保守と部品が中心になる。2025/12期は名古屋市交通局と名古屋ガイドウェイバスの2社で売上の2割強を占めた。

もう一つの柱はシステム開発で、子会社のソタシステムが交通系やETC関連のソフトを受託で作る。グループ内の仕事も多く、外部への売上は全体の1割弱だ。

新しい中期経営計画「ONG2030」では、受注ごとに作る生産から、需要を見込んで標準品を作る生産へ切り替える。首都圏で控える運賃箱の大型更新でシェアを広げ、デジタルバス停やダイヤ作成の支援など新しい売り物も育てる計画だ。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねできない強みは中くらいだ。運賃箱は硬貨と紙幣を正確に数え、揺れる車内で長く壊れずに動く必要がある。バス会社は一度入れた機種を保守とともに使い続けるので、乗り換えの手間は小さくない。国内でまともに作れるのはレシップと当社くらいだ。

ただ、値段を決める力は弱い。客のバス会社は運転手不足と燃料高で懐が苦しく、公営の交通局は入札で買う。2025年の「戦略的な低採算案件」は、数を取るために利益を削った跡だ。

利益の質も安定しない。2017〜2018年には大きな赤字を出し、過去10年のROEの中央値は3%に届かない。

財務は堅い。借入は運転資金の分だけで、ならせば純現金に近い。経営は創業家が約半分の株を持ち、配当を厚くする方向に方針を変えた。

当社の強みは関東と名古屋の客との長い付き合いと、保守の網だ。壊れた時にすぐ直しに来てくれる会社を、バス会社は簡単には替えない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

国内の路線バスは約6万台の成熟した市場だ。人口の減少と運転手の不足で、路線の廃止や減便が続く。10年先の台数は、今より1割半ほど少ないと見るのが自然だ。

一方で、1台に積む機器は高度になる。現金の運賃は減り、クレジットカードのタッチ決済やQRコードの読み取り、バスの位置を知らせる仕組みが広がる。運賃箱そのものの数は減っても、1台あたりの機器とソフトの売上は増える方向だ。

問題は、決済の仕組みの主役が誰になるかだ。タッチ決済の端末や読み取りの仕組みは、カード会社や決済のIT企業が標準を握りつつある。運賃箱の作り手が、汎用の端末を組み付ける下請けになれば、値段はさらに厳しくなる。

更新の波は今後も来る。首都圏ではICカードの機器や運賃箱の大型の入れ替えが控えており、当社は関東に強い。ただ波の間の年は売上が半分近くまで落ちる。2026年の上期がまさにその谷で、波の頂上と谷をならして見る必要がある。

競合は国内ではレシップがほぼ唯一で、2社で市場を分け合う形だ。数が少ない分、値下げ合戦に陥れば両社とも傷む。2025年の当社の低採算受注は、その危うさを示している。

資本政策と M&A

配当の方針は2025年8月に手厚くなった。配当性向40%か、自己資本に対する配当の割合3%の大きい方を払い、業績にかかわらず安定配当の部分も設けた。2026年には自己株の取得も決めた。

株主は創業家と資産管理会社で約5割、社員持株会が5%ほどだ。創業家の意向で経営が決まる会社で、外からの買収は起きにくい。M&Aでは、保守のオーバルテックや電子機器のアズマなど、小さな会社を取り込んできた。

利益が薄いので、自己資本の3%を配る方針は、悪い年には利益を上回る配当になる。方針を守るほど自己資本は増えず、悪い年が続けば方針そのものを見直すことになる。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

首都圏の大型更新が、10年の流れを変える。関東は当社の地盤で、運賃箱とICカードの機器の入れ替えを数多く取れれば、売上の土台が一段上がる。名古屋でも大きな案件を取った実績がある。

1台に積む機器は確実に高度になる。タッチ決済、QRコード、乗降の人数を数える仕組み、デジタルバス停と、バス会社の人手不足を補う機器はどれも当社の売り物の延長にある。運賃箱の数が減っても、1台あたりの売上は物価以上に伸びうる。

生産の改革も効いてくる。受注ごとの生産から標準品の見込み生産に変えれば、部品の無駄と在庫が減り、利益率は過去の6%台に戻る。財務は堅く、配当の方針は手厚い。悪い年でも株主は配当を受け取れる。

2000年代の前半には営業利益率が20%を超えた年もある。ICカードの導入期のように、新しい決済の波を先に取れれば、利益率は今の想像より高く出る。運賃箱は高齢の客と地方の路線で長く要り、保守の売上は台数が減っても簡単には消えない。堅い財務は、谷の年を耐える力でもある。

慎重な見方

波の頂上で稼げない会社は、谷で苦しむ。2025年は売上が過去最高だったのに、営業利益率は2%しか残らなかった。2026年の上期は売上が半分になり赤字だ。数を取るために値段を下げた案件は、次の更新でも値段の基準として残る。

決済の主役は運賃箱の作り手から離れつつある。タッチ決済の端末はカード会社や決済のIT企業が標準を握り、運賃箱はその端末を載せる箱になりかねない。そうなれば1台あたりの売上は伸びても、利益は端末の側に流れる。

バスの台数は運転手不足で減り続ける。客のバス会社は苦しく、公営の交通局は入札で買う。名古屋の2社で売上の2割強という偏りも、案件が終われば反動になる。

受託のソフト開発は、AIが人の手間を置き換える流れで細る。ICカードの導入期のような高い利益率は、競合が少なく機器が新しかった時代の話で、今は当てにならない。

配当の方針も、悪い年には利益を上回る支払いを求める。谷が長引けば、方針の見直しと自己資本の目減りが同時に来る。株主が受け取るのは、その間の配当だけになりかねない。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方のほうがやや強い。首都圏の更新は本物の機会だが、名古屋の案件でも利益率は上がらなかった。数を取れても、値段を決める力が弱いままでは利益は残らない。確率は中立に厚く、やや悲観と悲観を合わせた重みを、上振れの二つとほぼ同じにした。首都圏の案件の利益率が、判断を変える一番の材料になる。名古屋の反動が出た2026年の数字を見る限り、今の時点で上振れに重みを寄せる理由は乏しい。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 1,048 円33 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 374 円12 億円)。 今の値に割り戻すと 726 円23 億円、今との差 −45.8%、 期待の年率 +0.6%(資本コスト 8.3%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 2,740 円87 億円 534 円17 億円 +144.3% +9.3% 262 円8 億円
やや楽観 20% 1,748 円56 億円 471 円15 億円 +65.6% +5.2% 444 円14 億円
中立 38% 1,053 円34 億円 414 円13 億円 +9.5% +0.9% 557 円18 億円
やや悲観 22% 259 円8 億円 282 円9 億円 −59.6% −8.7% 119 円4 億円
悲観 12% 189 円6 億円 151 円5 億円 −74.6% −12.8% 41 円1 億円
加重平均100% 1,048 円33 億円374 円12 億円 +6.2% +0.6% 1,423 円45 億円

今の株価時価総額 1,340 円43 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.3% を下回るほど割高。

楽観 8% 首都圏の更新を広く取り、利益率が過去の高さへ 利益 6 億円 · PER 13.0 倍 · 株価時価総額 2,740 円87 億円

首都圏の大型更新で運賃箱とICカードの機器を広く取り、関東での地盤がさらに固まる。タッチ決済やQRコード、デジタルバス停を組み合わせた仕組みとして売れるので、1台あたりの売上は物価を上回って伸びる。見込み生産への切り替えで原価と在庫が下がり、営業利益率は2000年代の高い年に近づく。バスの台数は運転手不足で減るが、自動運転の実験など新しい需要も生まれる。配当は方針どおり利益とともに増える。運賃箱の作り手から、バスの決済と運行をまとめて支える会社へと見方が変わる10年になる。利益の厚みが増し、配当も方針どおり増えていく。

  • 運賃収受機器(運賃箱・IC カード機器・決済端末・保守):数量 55.0(国内の路線バスの台数(千台))× 価格 17(バス 1 台あたりの当社の年間売上(万円))→ 売上 94 億円・営業利益 8 億円。台数 0.95 倍・1 台の売上 1.40 倍(シェア拡大と機器の高度化)
  • システム開発(交通系・ETC 関連の受託):数量 27.0(受託開発の技術者(人))× 価格 3,000(技術者 1 人あたりの年間の外部売上(万円))→ 売上 8 億円・営業利益 1 億円。AI を道具に人数の減りを抑える

倍率:事業の純利益 6 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.6% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.4%、10 年より先の名目の伸び g 3.0% g_long の理由で から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.0 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.0 倍。全体の PER 12.98 倍、時価総額 84 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:首都圏の更新を広く取り、値段も守る必要がある。名古屋の大型案件でも利益率が上がらなかった実績から、重みは小さく置いた。

やや楽観 20% 更新の波を取り、生産の改革が実る 利益 4 億円 · PER 12.2 倍 · 株価時価総額 1,748 円56 億円

首都圏と地方の更新の波をそれなりに取り、1台あたりの売上は機器の高度化で物価をやや上回って伸びる。バスの台数は1割減るが、マルチ決済端末と保守が売上を支える。見込み生産への切り替えが進み、営業利益率は過去の良い年の7%に戻る。受託のソフトはAIの影響で人数が減るが、交通系の知見で単価は保つ。配当は自己資本の3%を軸に続く。ROEは資本コストに少し届かないが、堅い財務の地味な機器メーカーとして稼ぎ続ける筋書きだ。首都圏の受注で関東の地盤がさらに固まり、保守の売上も積み上がる。財務は堅いままで、谷の年も配当を払い続けられる。

  • 運賃収受機器(運賃箱・IC カード機器・決済端末・保守):数量 52.0(国内の路線バスの台数(千台))× 価格 16(バス 1 台あたりの当社の年間売上(万円))→ 売上 81 億円・営業利益 6 億円。台数 0.9 倍・1 台の売上 1.28 倍
  • システム開発(交通系・ETC 関連の受託):数量 24.0(受託開発の技術者(人))× 価格 2,890(技術者 1 人あたりの年間の外部売上(万円))→ 売上 7 億円・営業利益 0 億円。人数 0.8 倍

倍率:事業の純利益 4 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.3% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.3%、10 年より先の名目の伸び g 3.0% g_long の理由で から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.15 倍、時価総額 52 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:首都圏の更新は計画にあり、生産の改革も中計で示された。ただ値段を決める力の弱さは変わらず、中立より低く置いた。

中立 38% 中立:更新の波をならして薄い利益率 利益 3 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 1,053 円34 億円

バスの台数は運転手不足で1割半減る。1台あたりの売上は、波をならした今の水準から物価並みに上がり、タッチ決済などの高度化で少し上乗せされる。更新の波は数年ごとに来るが、取った案件の値段は厳しく、営業利益率は5%前後にとどまる。受託のソフトはAIエージェントの普及で人数が3分の2に減る。配当は自己資本の3%を払い続け、利益の多くが株主に戻るので、自己資本はあまり増えない。財務は堅いままだが、稼ぐ力が資本コストに届かない地味な10年になる。首都圏の更新は取れても、値段の厳しさで利益は大きく増えない。

  • 運賃収受機器(運賃箱・IC カード機器・決済端末・保守):数量 49.3(国内の路線バスの台数(千台))× 価格 14(バス 1 台あたりの当社の年間売上(万円))→ 売上 69 億円・営業利益 3 億円。台数 0.85 倍・1 台の売上 1.16 倍(波をならした今の 9.5 万円 × 物価 1.34 × 機器の高度化 1.1)
  • システム開発(交通系・ETC 関連の受託):数量 20.0(受託開発の技術者(人))× 価格 2,890(技術者 1 人あたりの年間の外部売上(万円))→ 売上 6 億円・営業利益 0 億円。人数 0.65 倍(AI エージェント代替)・単価は物価並み

倍率:事業の純利益 3 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.8% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 31 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:過去10年の利益率の中央値4%前後と、生産の改革の効果を合わせた中心の筋書き。更新の波をならした形を最も厚く置いた。

やや悲観 22% 決済の主役を奪われ、値段が下がる 利益 1 億円 · PER 8.5 倍 · 株価時価総額 259 円8 億円

タッチ決済の汎用端末が広がり、バス会社は運賃箱と別に決済の端末を入れ始める。運賃箱は硬貨と紙幣を数える箱に戻り、1台あたりの売上は物価に追いつかない。更新の案件では入札の値段がさらに下がり、営業利益率は2%台に落ちる。受託のソフトも人数が減る。配当はDOE3%を守れず、安定配当の部分に近づく。赤字にはならないが、自己資本に対する利回りは2%台にとどまり、株主の価値は細っていく。名古屋の反動も重なり、売上の山谷はかえって大きくなる。財務の堅さで谷は耐えるが、株主に戻る額は年ごとに細る。地方のバス会社の路線の縮みも、更新の先送りに拍車をかける。

  • 運賃収受機器(運賃箱・IC カード機器・決済端末・保守):数量 46.0(国内の路線バスの台数(千台))× 価格 13(バス 1 台あたりの当社の年間売上(万円))→ 売上 58 億円・営業利益 1 億円。台数 0.8 倍・1 台の売上 1.03 倍
  • システム開発(交通系・ETC 関連の受託):数量 18.0(受託開発の技術者(人))× 価格 2,750(技術者 1 人あたりの年間の外部売上(万円))→ 売上 5 億円・営業利益 0 億円。人数 0.6 倍

倍率:ROE 2.3%(0.97 ÷ 41.6)と資本コストを大きく下回る。稼ぐ力は 0.97 ÷ 8.5% = 11 億円で、その内の PER 8.5 倍とした。今の自己資本 41.6 億円に対する PBR は 0.20 倍で中立より低い。今の売れる資産から負債を引くと約 21 億円あるが、創業家が経営を続け清算されないので、少数株主に戻るのはその一部(悲観の床 6 億円)で、やや悲観は稼ぐ力の側で測った。

確率:決済の主役が離れる流れは既に始まっており、2025年の低採算受注も実際に起きた。上振れの二つの合計に近い重みを置いた。

悲観 12% 構造的に負け、汎用端末の下請けに 利益 −1 億円 · PBR 0.1 倍 · 株価時価総額 189 円6 億円

決済の仕組みはカード会社とIT企業の標準の端末にまとまり、運賃箱は汎用の端末を載せる部品になる。現金を使う客が減り、運賃箱の更新そのものが先送りされる。バスの台数は3割減り、レシップとの価格競争で当社は赤字の案件を抱える。営業利益はほぼゼロから赤字に落ち、受託のソフトも細る。配当は安定配当の部分だけになる。創業家が経営を続けるので清算はされず、手元の現金と運転資金は赤字の穴埋めに少しずつ使われていく。レシップとの再編の話が出ても、値段は弱い側として決まる。株主に残るのは配当と、赤字で目減りした後の資産の一部だけだ。

  • 運賃収受機器(運賃箱・IC カード機器・決済端末・保守):数量 40.0(国内の路線バスの台数(千台))× 価格 11(バス 1 台あたりの当社の年間売上(万円))→ 売上 44 億円・営業利益 0 億円。台数 0.69 倍・1 台の売上 0.91 倍
  • システム開発(交通系・ETC 関連の受託):数量 15.0(受託開発の技術者(人))× 価格 2,650(技術者 1 人あたりの年間の外部売上(万円))→ 売上 4 億円・営業利益 0 億円。人数 0.5 倍

倍率:赤字の筋書きなので PBR で測る。稼ぐ力は無く、床は売れる資産から負債を引いた残りに戻り方を掛けた額(floor_assets_oku 6 億円)。今の自己資本 41.6 億円に対する PBR 0.145 倍。市場の倍率は使っていない。

確率:過去にも2017〜2018年に大きな赤字を出した。決済の主役の交代は現実の流れで、12%と同業のレシップより厚めに置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

運賃収受機器(運賃箱・IC カード機器・決済端末・保守)

路線バスとワンマン鉄道向けの運賃箱、交通系 IC カードの読み取り機、マルチ決済端末と保守。

数量国内の路線バスの台数(千台)価格バス 1 台あたりの当社の年間売上(万円)売上営業利益
今 2025/12 58.0 12 70 1
10 年後 中立 49.3 14 69 3

取り方:運賃収受機器の売上 70.26 億円を、乗合バスの台数の目安 5.8 万台(同業レシップの in と同じ)で割った 1 台あたりの売上。鉄道向けも 1 台あたりに含めた推定。2025 年は名古屋の大型案件で山の年で、波をならした年の売上は 50〜55 億円前後。10 年の 1 台あたりの売上は、波をならした今の 9.5 万円から物価 1.34 倍と機器の高度化 1.1 倍で 14.0 万円(2025 年の山の年の 12.1 万円からは 1.16 倍)。

システム開発(交通系・ETC 関連の受託)

子会社ソタシステムによる交通系インフラ・ETC 関連のソフトの受託開発と機器の輸出入。

数量受託開発の技術者(人)価格技術者 1 人あたりの年間の外部売上(万円)売上営業利益
今 2025/12 30.0 2,157 6 0
10 年後 中立 20.0 2,890 6 0

取り方:外部売上 6.47 億円(セグメント売上 7.69 億円からグループ内を除く)を、ソタシステム本社の従業員 30 人(有報の設備の状況)で割った推定。人月で売る受託なので AI エージェント代替の型(中立の人数 10 年 0.55〜0.75 倍)で見る。

リスクと懸念

更新の波の谷

注文は新紙幣やICカードの更新などの波に集中する。波の間の年は売上が半分近くに落ち、2026年の上期は赤字だった。固定費をまかなえない年が続けば、自己資本と配当の方針が揺らぐ。

決済の主役の交代

タッチ決済やQRコードの端末は、カード会社や決済のIT企業が標準を握りつつある。運賃箱がその端末を載せる箱になれば、機器が高度になっても利益は端末の側に流れる。

低い値段での受注

2025年は数を取るために低い値段の案件を取り、売上は最高でも利益は減った。首都圏の大型更新でも同じことが起きれば、シェアは増えても株主の取り分は増えない。

客の偏りと客の苦しさ

名古屋の2社で売上の2割強を占めた。案件が終われば反動が出る。客のバス会社は運転手不足と燃料高で苦しく、機器の更新を先送りしがちだ。

AIエージェント代替

子会社の受託ソフト開発は、人の手間で売る商売だ。AIが設計やプログラムを置き換える流れで、人数と単価の両方に下げ圧力がかかる。売上の1割弱と小さいが、利益の支えは細る。

今後の分かれ目

首都圏の運賃箱の大型更新で、当社が過半を取ったら
数量の土台が上がる。利益率が5%を超える受注なら、やや楽観の重みを上げる。
大型案件で再び受注損失の引当が出たら
数を取るために値段を下げる癖が続いている証拠になる。やや悲観に重みを移す。
バス会社がタッチ決済の汎用端末を運賃箱と別に入れ始めたら
決済の主役が離れる悲観の筋書きに近づく。1台あたりの売上の見通しを下げる。
見込み生産への切り替えで在庫と原価が下がったら
波の谷でも黒字を保てる。中立の利益率を上げてよい。
創業家の持分に動きがあったら
資本の使い方や再編の可能性が変わる。現金の戻り方の見方を改める。

見ておくもの

  • 首都圏の運賃箱・ICカード機器の更新の受注
  • 運賃収受機器の営業利益率と受注損失引当金
  • 名古屋の2社以外の売上の伸び
  • 在庫と売掛金の水準

倍率と資本コストの決め方

路線バスの台数(実質)×1台あたりの売上(物価込み)で運賃収受を積み、2025年の山の年でなく波をならした売上を起点にした。受託ソフトは技術者の人数×単価で、AIエージェント代替で人数を減らした。ROEがkを下回る筋書きは1÷k=11.8倍を上限にし、中立はその8割。悲観は売れる資産から負債を引いた床に、創業家が約半分を持つ戻り方0.5を掛けて置いた。今のPBR1倍やPERは使っていない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 12→12.98 倍・やや楽観 PER 10.6→12.15 倍・中立 PER 9.4→12.12 倍)。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% + quality 1.0% = 8.5%。同じ市場のレシップ(8.0%)より、規模が小さく 2 番手で、売上の山谷と赤字の年が大きい分(循環 +0.25・値決め +0.25)だけ高い。名古屋の 2 社への偏りは k に足さず筋書きで表した。

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割安 トヨタ自動車7203 世界首位と関税逆風を同時に抱えるが、金融事業の厚みとマルチパスウェイが本質価値を支え、今の値段は割安 本質価値との差 +79.3% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 マツダ7261 単独で戦う中堅の車メーカー。関税で稼ぐ力は細るが、自己資本の4割弱という値段は低すぎ、割安とみる 本質価値との差 +71.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 三菱自動車工業7211 底にある利益が戻れば今の値段は安いが、利益率の低さと中国勢の追い上げで、戻る確度は高くない 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 スズキ7269 インド事業がシェア4割で稼ぎの柱、二輪も伸びるが中国EV勢の台頭と認証不正の再発が評価を重くし、今の値段はやや割安 本質価値との差 +62.4% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 河西工業7256 日産に半分を頼る内装部品の大手。直近の利益回復は鮮やかだが、借金が自己資本の3倍近く。株主の取り分は、再建が崩れるかどうかで大きく割れる 本質価値との差 +61.5% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 モリタホールディングス6455 消防車の国内6割を握り、純現金も厚い堅実な会社。10年で見た本質価値は、今の時価総額を3割半ほど上回る 本質価値との差 +61.3% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 いすゞ自動車7202 国内トラック首位級とタイのピックアップ王者を併せ持つが、UD統合の実行とタイ・中国EV攻勢が綱引きする局面で、本質価値は今の値段より割安 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 本田技研工業7267 二輪と金融が稼ぎ四輪を支える構造。EV の戦略転換で初の最終赤字だが、二輪・金融の稼ぐ力から見れば今の値段はやや割安 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 日本プラスト7291 日産とホンダの2社頼みでハンドルとエアバッグを作る。自己資本の 4 分の 1 の値段だが、利益率の薄さと借入が割引の理由 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 デイトナ7228 バイク乗りの「あと付け」を企画して卸すファブレスの用品会社。国内の担い手は老いるが、品ぞろえと販売網の厚さで稼ぐ力は残り、中立で今の値段を上回る 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 東京ラヂエーター製造7235 トラック・建機のラジエーター専業。手元の現金が時価総額の4割に迫り、利益の質に比べて値段が低い会社だ 本質価値との差 +49.8% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 株式会社ファルテック7215 日産向けに偏る自動車の外装部品会社。利益は薄く先は読みにくいが、時価総額が自己資本の 2 割と低く、10 年の価値はやや上回る 本質価値との差 +47.9% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 日産自動車7201 自動車事業は本業で赤字、稼ぎ頭は販売金融。Re:Nissanの再建が進めば今の値段はやや割安だが、失敗すれば床も浅い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 エフテック7212 ホンダ向けの足回り部品が北米に偏る低採算の会社。借金は時価総額の3倍超で、中立でも利益の薄さは変わりにくい 本質価値との差 +39.3% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 武蔵精密工業株式会社7220 ホンダ系の駆動部品会社。AI 向けキャパシタの当たり外れで 10 年後の姿が大きく分かれ、今の値段はその当たりを先取りしている 本質価値との差 +37.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 豊田合成株式会社7282 トヨタ系の安全部品大手。エアバッグの伸びは確かだが利益率は最高圏にあり、今の値段は織り込み済みでほぼ適正 本質価値との差 +36.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 ユニプレス株式会社5949 日産向けが約4分の3を占める車体プレスの大手。拠点の整理で身軽になったが、価値は日産の台数しだいで、安全域は厚くない 本質価値との差 +35.6% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 株式会社アイシン7259 AT(変速機)世界首位級のトヨタ系部品大手。トヨタ株の含み資産が下支えする一方、eAxleへの転換とAT収益化の成否が本質価値を左右する 本質価値との差 +34.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 安永7271 内燃機関の部品で稼ぐ中堅。足元の利益は上振れたが、EV 化と重い借入が先の価値を削る 本質価値との差 +31.7% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 ウェッズ7551 車のカスタムホイールの老舗卸。時価総額の7割が純現金だが、現金はトヨタ系の親会社の下にあり、価値は妥当圏に落ち着く 本質価値との差 +31.4% · 10 年 割安(年 +10.0%) やや割安 株式会社タチエス7239 日産・三菱・ホンダ向けのシート専業。利益率は回復途上で、顧客の偏りと買収の消化が10年の分かれ目になる 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 フタバ産業株式会社7241 トヨタ向けボデー・マフラーの部品メーカー。薄利でも今の値段に余裕はなく、EV化で排気系が縮む10年を見て、筆者は割高寄りと見る 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 トヨタ紡織株式会社3116 トヨタ系の座席・内装の大手。規模は大きいが利益率が薄く、値決め力の弱さと北米の赤字が10年の評価を決める 本質価値との差 +28.2% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 極東開発工業7226 架装で国内首位級だが、利益率の回復は物価を超えられず、独禁法の傷も残る。本質価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 新明和工業7224 防衛と自治体の底堅い需要で稼ぐ力は上がるが、資本コストを大きく超えず、今の値段はほぼ妥当な水準だ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 レシップホールディングス7213 バスの運賃箱と行先表示の老舗。新紙幣の特需は終わったが、米国の運賃収受が育ち、中立で今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ダイハツインフィニアース6023 船の発電エンジンと保守で稼ぐ堅い会社。ただ今の利益は受注の山にあり、10年で見ると値段は少し先取りしすぎ 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 株式会社デンソー6902 トヨタ系最大手の車載部品会社。電動化・ADAS半導体で成長を描くが、トヨタ株の巨額保有が下支えする一方、変革の実行速度が今の値段に見合うかが分かれ目 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 SUBARU7270 米国依存7割と関税が利益を直撃するが、厚い純現金と回復力を踏まえれば10年ではやや割安 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 GMB7214 補修用の駆動・冷却部品を世界に売る専業。電動ポンプへの切り替えが焦点だが、借入が重く、株主の取り分は薄い 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 日本車輌製造7102 JR東海の子会社として新幹線を造る堅い受注残があるが、利益は一時要因で膨らんでおり、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社ティラド7236 熱を逃がす部品の専業。利益率は歴史的な高さにあり、定着するかが分かれ目。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 内海造船7018 防衛とフェリーの造船所。今は好況の頂点で、積み上がる現金の使い道が焦点 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 株式会社東海理化電機製作所6995 スイッチ・シートベルトのトヨタ系部品会社。純現金は厚いが、車内の操作が画面に移れば主力が細る。稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ユニバンス7254 駆動系ユニットの専業。日産・フォード・ホンダの3社に頼り、利益は円安で嵩上げされている。厚い現金が下支えするが、10年の中立は今の値段並み 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ナンシン7399 キャスターと台車の老舗。時価総額とほぼ同じ現金を持つが、本業の利益率は2%台に沈み、現金も株主に戻らない。値段はおおむね見合っている 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ニッキ6042 芝刈り機のエンジン部品とガスの燃料装置の会社。本業は電動化で細り、工場用地の賃料が支え。やや割高 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 株式会社エッチ・ケー・エス7219 車好きに愛されるチューニングパーツの老舗。ブランドと手元資金は本物だが、電動化で市場が縮み、利益が薄く、値段はやや割高寄り 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 愛三工業株式会社7283 車の燃料ポンプで世界首位級の部品会社。エンジン車の縮小と、トヨタ頼みの値決めの弱さが10年の重しになる 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 トピー工業株式会社7231 トラック用ホイールと建機の足回りで国内首位。ただ利益率は薄く、構造改革が効いても稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段はその実力にほぼ見合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) 適正 日本精機株式会社7287 車のメーターとHUDの専業。二輪が稼ぎ、四輪は薄利。10月の東洋電装の買収で借金を背負い、払う値段に安全域は薄い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ヨロズ7294 日産依存の足回り部品メーカー。減損で身軽にはなったが、稼ぐ力は資本コストに遠く、10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 株式会社村上開明堂7292 国内首位級の自動車ミラー専業。純現金は時価総額の半分に迫るが、稼ぐ力は10年かけても大きくは伸びず、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 田中精密工業7218 ホンダのエンジン部品で成り立つ小さな部品会社。電動化と値下げ要請の挟み撃ちで、帳簿の割安さは割り引いて見る 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 アスカ7227 車体のプレス部品が主力で、ロボットが利益の伸び役。借金が重く、10年の中立でも今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社ハイレックスコーポレーション7279 ケーブルの老舗からドア周りの総合部品会社へ。利益は長く薄いままだが、厚い純現金と保有株が値段を支える。構造改革の成否が分かれ目 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 株式会社今仙電機製作所7266 ホンダ・マツダ向けのシート機構部品。利益は薄いが時価総額の6割が純現金で、10年の評価は利益率が3%台から動くかで決まる 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヤマハ発動機7272 二輪世界2位・船外機シェア4割を主軸に半導体装置が育つ複合企業。2025年はアウトドア車両の損失で急減益、今の値段は中期計画の実現を先取りしたやや割高な水準 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ムロコーポレーション7264 栃木の精密プレス専業。自己資本の 4 割弱という値段は資産の厚みを映すが、主力の内燃・変速機部品が細る分を電動化部品が補えるかが焦点で、稼ぐ力から見れば値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 プレス工業株式会社7246 トラックのフレームと車軸の専業。電動化でも残る部品で堅実だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 株式会社エフ・シー・シー7296 二輪クラッチ世界首位の安定した稼ぎ頭を持つが、四輪クラッチは電動化で縮む。現金は厚いが、稼ぐ力に見合う値段は今よりやや低いと見る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 テイン7217 車高調の専業メーカー。純現金があり堅実だが、利益率は戻り切らず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 カネミツ7208 鋼板製プーリの専業で、現金は厚いが主力は電動化で縮む。ロボット部品などの新しい柱が穴を埋められるかが 10 年の分かれ目 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 テイ・エス テック株式会社7313 ホンダ向け自動車シートの専業。厚い現金が下値を支えるが、利益率の回復は北米次第で、顧客の偏りが重い 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 NITTAN6493 エンジンバルブで世界4位。ただ昨期の利益は山の水準で、株式化が見込まれる転換社債も重しになる 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カヤバ株式会社7242 緩衝器と建機用油圧の二本柱。規模はあるが値決め力が弱く、利益の振れも大きい。10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 エイケン工業株式会社7265 自動車の補修用フィルターに特化した堅実な会社。純現金も厚いが、電動化で需要が細り、卸大手への依存も高く、値段はやや割高 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 カーメイト7297 名の通ったカー用品のブランドと厚い現金を持つが、縮む市場と重い本社費で資本は眠ったまま 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 NOK株式会社7240 オイルシール世界首位級だが、基板が利益の足かせ。現金と持ち合い株が時価の3割近くを支え、事業そのものはやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.7%) やや割高 ミクニ7247 二輪とインドが支える燃料・吸気部品メーカー。四輪の電動化と借金が重く、中立でも今の時価総額を上回りにくい 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 盟和産業7284 トヨタ系の内装部品の2次の大手。資産は厚いが利益が薄く、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 川崎重工業7012 防衛費拡大の脇役に甘んじるが、実際に稼ぐのは二輪とロボット。名目と資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、潜水艦不正の後始末が振れ幅を左右する 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日産車体7222 日産の車を組み立てる専業の子会社。九州の大型 SUV が稼ぐが、湘南の終了と戻りにくい現金を考えると、今の値段は割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 大同メタル工業株式会社7245 エンジン軸受で世界首位。電動化で本業は細るが、データセンター電源と船が穴を埋められるか。今の値段は割高 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社エクセディ7278 クラッチとトルクコンバータで世界シェア2割強。稼ぎ頭のATが電動化で縮む中、新事業が穴を埋めきれるかが分かれ目で、今の値段は先を楽に見すぎている 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 フジオーゼックス7299 エンジンバルブで国内首位級。無借金で稼ぐ力は安定しているが、内燃機関という事業の寿命が重く、10年の中立でも今の値段に届きにくい 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シマノ7309 世界的な寡占の自転車部品メーカーだが、特需の反動とシェア防衛の値引きで利益は沈んでおり、今のPER45倍台は急な回復を見込みすぎで、今の値段は割高に見える 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 三桜工業6584 ブレーキ・燃料の配管で世界2位。だが利益は薄く借金は増えた。データセンター水冷が育たなければ今の値段は重い 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 TBK7277 トラック・バス用ブレーキの老舗。財務は堅いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の時価総額を超えにくい 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 ジャパンエンジンコーポレーション6016 舶用エンジンの堅い収益源を持つが、いまの利益は新造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 名村造船所7014 受注残は厚いが、いまの利益は造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 近畿車輛7122 受注残は売上の約 3 年分あるが営業利益は赤字。見かけの純現金は前受金で、10 年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 阪神内燃機工業6018 内航船のエンジンで上位に立つ小さな会社。無借金で受注残も厚いが、稼ぐ力に対して値段が先走る 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 曙ブレーキ工業株式会社7238 ブレーキ専業。足元は改善するが、再生ファンドの出口と優先株の重しが残り、10年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −63.4% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ispace9348 月面輸送の先駆けだが、利益が出る前に増資と借入の返済が続く。今の株主に残る価値は小さく、今の値段は大きく割高と見る 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 リード6982 SUBARU頼みの小さな部品会社。受注は増えるが、借入が重く、赤字の歴史が長い。今の値段は先の回復を織り込みすぎだ 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 イクヨ7273 樹脂部品の老舗が、貴金属・暗号資産・河西工業株へと手を広げる。本業の稼ぎは薄く、今の値段は事業でなく期待が決めている 本質価値との差 −77.4% · 10 年 割高(年 −6.9%)

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読んだ資料

  1. 小田原機器 2025年12月期 決算短信
  2. 小田原機器 2026年12月期 中間決算短信
  3. EDINET DB 小田原機器(主要販売先・大株主)

分析日 2026-10-19