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デイトナ 7228

バイク乗りの「あと付け」を企画して卸すファブレスの用品会社。国内の担い手は老いるが、品ぞろえと販売網の厚さで稼ぐ力は残り、中立で今の値段を上回る

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)6,022 円146 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)3,965 円96 億円差 +51.9%
10 年後から見ると 割安 価値 6,022 円146 億円 · 差 +51.9% · 期待の年率 +11.7%
期待の年率リターン(10 年)+11.7%資本コスト比 +3.9 pt
推定の資本コスト7.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

デイトナは、バイクに後から付ける部品や用品を企画し、工場を持たずに作らせて、全国のバイク用品店や販売店に卸す会社だ。筆者の結論は、国内の市場は細るが、品ぞろえと販売網の厚さで利益は守られ、10 年の中立の価値は今の時価総額を上回る、というものだ。

強みは、数多い自社の商品と、国内約 4,000 店に届く販売網だ。スマホのホルダー、ヘルメットのインカム、ガレージ用品まで、乗り手が欲しがる物を早く出し、店の棚を押さえる。作るのは国内外の 200 社強の委託先で、工場の固定費は抱えない。

弱みは、市場そのものの老いだ。国内でバイクに乗る人の中心は 50〜60 代で、若い担い手は増えない。原付の一種は排ガスの規制で姿を消しつつある。コロナの期間に乗り手が戻った特需も、すでに一巡した。

成長の芽はアジアにある。インドネシアとフィリピンで、現地の用品店に直接卸す網を広げている。売上はまだ全体の 1 割強だが、利益率は国内より高い。

財務は堅い。自己資本比率は 8 割で、借入より手元の現金が多い。発行した株の 3 分の 1 を自己株として持ち、配当は利益の 3 割を払う。

10 年の中立では、営業利益は 22 億円前後に伸び、純利益は 15 億円ほどになる。筆者は、国内の縮みをアジアと値上げで埋められるかどうかが、この会社の値打ちを決めると見ている。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の目で見ると、デイトナは「小さな池の、よく手入れされた問屋」だ。乗り手の財布の中で用品が占める額は小さく、値上げに気づかれにくい。工場を持たないので、稼いだ利益の多くが現金で残る。過去 10 年の ROE は、ほとんどの年で資本コストを上回った。

気になるのは池の大きさだ。国内の乗り手は老い、10 年後に今と同じ数のバイクが走っている保証は無い。市場が細る中で、シェアを取り続けられるか。答えは、品ぞろえと通販の強さにかかる。

もう 1 つは、現金の使い方だ。工場の要らない会社で、利益の 7 割を手元に残し続ければ、現金は積み上がり、ROE は下がる。アジアの網づくりに回すのは筋が良い。だが、それでも余る現金を株主に戻さなければ、事業の良さは株主の手元に届かない。

今の値段は、国内の縮みを強く織り込んでいる。中立でも利益は物価並みに伸び、アジアが育てば上に開ける。安全域は、事業の稼ぐ力と厚い財務の両方にある。筆者は、今の値段には国内の縮みを越える安全域があると考える。

何で稼ぐ会社か

事業の柱は国内の卸で、売上の 7 割強、営業利益の 6 割強を占める。自社の名前の「デイトナ」をはじめ、ヘルメットの MaxFritz、オフロードの DIRT FREAK など複数の商標で、用品と部品を企画する。商品の数は多く、スマホの充電器やホルダー、インカム、盗難防止の錠、タイヤの空気入れ、ガレージの工具までそろえる。

作るのは自社ではない。国内とアジアの 200 社強の協力工場に作らせ、静岡県森町の物流の拠点から、全国のバイク用品店や二輪の販売店、約 4,000 店に届ける。工場を持たないぶん、売れ筋が変われば作る物を素早く替えられる。在庫と企画が、この会社の資産だ。

もう 1 つの柱は、アジアの卸だ。インドネシアとフィリピンで、現地の二輪の用品店に直接卸す。日本で企画した商品と、現地向けに作った手ごろな商品を並べ、店の数を年々増やす。会社は 2028 年に、インドネシアで 5,600 店、フィリピンで 2,500 店を目標に掲げる。

小売は、大型のバイク用品店「ライコランド」の柏店と埼玉店を、看板の持ち主のコシダテックの加盟店として営む。ほかにオフロードの用品店が 3 店ある。売上は 20 億円ほどだが、利益は薄い。来店客は緩やかに減っており、2026 年は売上が減る見込みだ。

ほかに、太陽光の発電と、リユースの小さな事業がある。

稼ぎの順番ははっきりしている。乗り手が増える年は新車とともに用品が売れ、乗り手が減る年でも、手持ちのバイクを長く乗るための消耗品と修理の部品が売れる。会社はこの「長く乗る」需要を、通販と店の両方で取りにいく。

優良さと弱いところ

堀は中くらいだと見る。用品の 1 つ 1 つは、真似の難しい技術ではない。中国の安い品も、通販で手軽に買える。それでもデイトナが利益を守れるのは、品ぞろえの厚さと店の棚を押さえる力だ。

全国の約 4,000 店にとって、デイトナは「頼めば何でもそろう」問屋だ。売れ筋を早く出し、在庫を切らさずに届ける。店はこの便利さを手放しにくい。乗り手の側でも、デイトナの名前は「外れの少ない用品」の目印になっている。

利益率は、コロナの前の 6〜8% から、特需の 2021 年に 14.6% まで上がり、いまは 11% 台にある。特需が去っても、2019 年以前の水準には戻っていない。値上げが通り、通販の比率が上がった効果だと見る。

資本の効率は高い。工場を持たないので、売上に比べて要る資本が少ない。過去 10 年の ROE の中央値は 13.8% で、資本コストを大きく上回る。弱みは、手元の現金と自己資本が厚くなりすぎ、ROE が 12% 台まで下がってきたことだ。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

国内の二輪の市場は、大きくは伸びない。新車の販売は年 40 万台前後で、10 年前とほぼ同じだ。中身は変わった。原付の一種は排ガスの規制で作られなくなり、代わりに 125cc 以下の原付二種と、大きな排気量の趣味のバイクが残る。小型二輪の新車は 2025 年に 8 万台強が売れた。

用品の需要を決めるのは、新車の台数より、走っているバイクの数と乗り手の熱量だ。国内の二輪の保有台数は 1,000 万台前後で、ゆっくり減る。乗り手の中心は 50〜60 代で、大きなバイクを長く乗り、手入れと装備にお金を使う。この層が 10 年後に降りていけば、用品の量は細る。

通販は、この業界の地図を変えた。アマゾンや楽天で、中国の安い用品が直接買える。問屋と店を通す流れは、その分だけ細る。デイトナは自社の通販とモールの店で、この流れの中にも身を置く。

競合は、キジマ、エンデュランス、ポッシュなどの用品の企画会社と、タナックス、SHOEI などの専業だ。国内の二輪用品の卸の市場を、筆者は 800 億円弱と見る。会社は業界のシェア 20% を目標に掲げ、いまは 13% 台と推定できる。

アジアは別の世界だ。インドネシアの二輪の販売は年 600 万台を超え、フィリピンも年 150 万台を超える。乗り手は若く、通勤の足としてバイクを使う。用品の単価は日本より低いが、量と伸びがある。筆者は、10 年後の利益の伸びの半分以上がアジアから来ると見る。

資本政策と M&A

還元は配当が中心だ。配当性向は 30% 前後で、3 期続けて増配した。2026 年の配当の総額は約 3.6 億円の見込みだ。自己株は発行した株の 3 分の 1 に当たる 118 万株を持つ。2011 年に行った自己株の公開買付けの名残だ。その後の大きな買い戻しは無い。

手元の現金は借入より 13 億円多い。12 月決算で、春の繁忙期に向けて在庫を積むので、そのための運転資金を残し、残りの 8 億円ほどを事業に要らない現金と見る。

株主優待はポイント制で、100 株で年 1,000 ポイントほどだ。会社の費用は年 0.1 億円前後と小さいと推定し、10 年で 1 億円を還元に足した。

大株主は、創業家の資産会社とみられるエービーイーが約 2 割を持つ。ライコランドの看板の持ち主のコシダテックも約 6% を持つ。親会社は無い。

小売の店は借りて営むものが多い。家賃は利益が落ちても残る固定費で、純現金の厚さを見かけほど強いとは書かない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

国内の市場が細るという見方は、乗り手の財布の厚さを見落としている。いま大型のバイクを買う 50〜60 代は、手入れと装備にお金を惜しまない。手持ちのバイクを長く乗るほど、消耗品と修理の部品が売れる。2021 年の特需が去った後も、利益率は 11% 台を保った。特需の前の 6〜8% には戻っていない。

デイトナは、国内約 4,000 店の棚と自社の通販の両方を押さえる。小さな会社が手を引けば、残った品ぞろえの厚い会社にシェアが集まる。会社が掲げるシェア 20% は、今の 13% 台から見て遠くない。

アジアは本物の成長だ。インドネシアは年 600 万台を超える二輪の大国で、乗り手は若い。現地の店に直接卸す網は、2028 年に 8,000 店を目指す。利益率は国内より高い。アジアの利益が国内に並べば、営業利益は 30 億円を超える。

財務は堅く、配当は 3 期続けて増えた。今の値段は、利益の 8 倍強に過ぎない。

円安で仕入れの値段は上がったが、会社は 2026 年の夏にも一部の商品の値上げを決めた。値上げを通せる問屋は、物価の上がる時代に強い。

慎重な見方

バイクの乗り手は、10 年でさらに老いる。今の 60 代は、10 年後には 70 代だ。大型のバイクを降りる人が増え、若い人は車にもバイクにも乗らない。原付の一種は消え、用品の数量は 2 割減ってもおかしくない。

通販の波も逆風だ。アマゾンや楽天では、中国の用品が半値で並ぶ。問屋を通して店に並べる流れは、細る一方だ。デイトナの名前は通販の検索の中では埋もれやすい。値上げを通し続けられるとは限らない。

アジアにも落とし穴がある。インドネシアの店の数は増えても、1 店の売上は小さく、通貨の下落で円の利益は目減りする。現地の安い用品との競争は、日本より厳しい。2026 年の計画では、アジアの利益率は前の年より下がる。

小売のライコランドは、利益がほとんど出ない。店を閉じれば損失が出る。手元の現金も、還元に回らなければ ROE を下げるだけだ。

会社の中計の目標、シェア 20% は前の計画にも書かれていた数字で、まだ届いていない。目標が先へ送られ続けるなら、市場の縮みに勝てていない証拠だ。乗り手が減る国で、問屋の取り分を守り続けられるとは思えない。

どちらに重みを置いたか

両者の言い分は、国内の縮みの速さで分かれる。乗り手の高齢化は確かだが、残る乗り手の財布の厚さと、特需の後も保った利益率は事実だ。確率は中立を厚くし、利益率の実績を重く見て、やや楽観をやや悲観と同じくらいに置いた。国内の卸の売上が 2 年続けて減れば慎重な側へ寄せ、アジアの直販先が計画どおり増えれば楽観の側へ移す。値上げの後に国内の数量が保てるかも、注意して見る。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 10,321 円251 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,640 円40 億円)。 今の値に割り戻すと 6,022 円146 億円、今との差 +51.9%、 期待の年率 +11.7%(資本コスト 7.8%)→ 割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 19,943 円485 億円 2,450 円60 億円 +464.8% +18.9% 2,239 円54 億円
やや楽観 22% 14,680 円357 億円 2,011 円49 億円 +320.9% +15.5% 3,672 円89 億円
中立 37% 11,143 円271 億円 1,694 円41 億円 +223.8% +12.5% 4,750 円116 億円
やや悲観 21% 3,909 円95 億円 1,176 円29 億円 +28.2% +2.5% 1,068 円26 億円
悲観 10% 1,534 円37 億円 794 円19 億円 −41.3% −5.2% 233 円6 億円
加重平均100% 10,321 円251 億円1,640 円40 億円 +201.7% +11.7% 11,961 円291 億円

今の株価時価総額 3,965 円96 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.8% を下回るほど割高。

楽観 10% 楽観:国内でシェア 2 割、アジアが第 2 の柱に 利益 28 億円 · PER 16.9 倍 · 株価時価総額 19,943 円485 億円

国内の乗り手は老いるが、残る乗り手は手入れと装備にお金を惜しまない。市場は 10 年で横ばいを保つ。小さな用品会社が後継ぎの不足で手を引き、デイトナのシェアは 20% に届く。値段は物価をやや上回る 1.40 倍だ。

アジアでは、インドネシアとフィリピンの直販先が 1 万店に広がる。乗り手の所得が上がり、1 店の売上も実質で 3 割伸びる。アジアの営業利益は 12 億円に達し、国内に次ぐ柱になる。

営業利益は 39 億円、純利益は 27 億円を超える。配当は利益の 3 割で増え続け、ROE は 12% 前後を保つ。今の値段から見れば、利益は 2 倍強になる。

  • 国内の卸(二輪用品の企画・卸、通販):数量 1,160(国内の二輪用品の卸の市場(実質・億円)に、今のシェアからの伸びを掛けた量)× 価格 1.40(値段の指数(今=1.0))→ 売上 218 億円・営業利益 25 億円。市場 1.0 倍・シェア 13.5%→20%、値段 1.40 倍
  • アジアの卸(インドネシア・フィリピン):数量 10,000(現地の二輪用品店への直販先(店))× 価格 71(直販先 1 店あたりの年の売上(万円))→ 売上 71 億円・営業利益 12 億円。直販先 1 万店、1 店の実質 1.3 倍、値段 1.40 倍
  • 小売(ライコランドほか):数量 5.0(二輪用品の大型店(店))× 価格 6.00(1 店あたりの年の売上(億円))→ 売上 30 億円・営業利益 2 億円。5 店、値段 1.40 倍

倍率:事業の純利益 27 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 14.0% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.9%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.9 倍 + 余った現金(戻り方込み)6 億円。全体の PER 16.88 倍、時価総額 470 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:国内の小さな用品会社が手を引き、品ぞろえと通販の強さでシェア 20% の目標に届き、アジアの直販先が 1 万店まで広がる筋書き。会社の目標の延長だが、市場が細る中で両方がそろうのは容易でなく 1 割に置いた。

やや楽観 22% やや楽観:シェア 17% とアジアの伸びで、利益は物価を上回る 利益 20 億円 · PER 16.2 倍 · 株価時価総額 14,680 円357 億円

国内の市場は 10 年で 3% 縮む。それでも、品ぞろえと通販でシェアは 17% に上がる。値段は物価をやや上回る 1.37 倍になる。利益率は 10.8% と、今に近い水準を保つ。

アジアの直販先は 8,000 店になる。会社の 2028 年の目標から少し遅れるが、1 店の売上は実質で 2 割伸びる。アジアの営業利益は 8 億円を超える。

小売は 5 店のまま、薄い利益を保つ。営業利益は 29 億円、純利益は 20 億円になる。配当は利益の 3 割で増え、ROE は 10% 前後だ。

2026 年の上期には、アジアの売上が 3 割、利益が 4 割伸びた。この勢いが鈍りながらも続く姿だ。国内では値上げを毎年少しずつ通し、通販の売上も年 5% ずつ積み上げる。

  • 国内の卸(二輪用品の企画・卸、通販):数量 956(国内の二輪用品の卸の市場(実質・億円)に、今のシェアからの伸びを掛けた量)× 価格 1.37(値段の指数(今=1.0))→ 売上 176 億円・営業利益 19 億円。市場 0.97 倍・シェア 17%、値段 1.37 倍
  • アジアの卸(インドネシア・フィリピン):数量 8,000(現地の二輪用品店への直販先(店))× 価格 64(直販先 1 店あたりの年の売上(万円))→ 売上 51 億円・営業利益 8 億円。直販先 8,000 店、1 店の実質 1.2 倍
  • 小売(ライコランドほか):数量 5.0(二輪用品の大型店(店))× 価格 5.87(1 店あたりの年の売上(億円))→ 売上 29 億円・営業利益 1 億円。5 店

倍率:事業の純利益 20 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 12.7% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.2%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.2 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.2 倍 + 余った現金(戻り方込み)6 億円。全体の PER 16.23 倍、時価総額 335 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:特需の後も利益率 11% 台を保った実績と、アジアの直販先を年々増やしてきた実績の延長。国内の市場は少し細るが、シェアの伸びとアジアで埋める。実績に根拠があり、2 割強に置いた。

中立 37% 中立:国内は 1 割細り、シェアとアジアで利益は物価並みに伸びる 利益 15 億円 · PER 15.6 倍 · 株価時価総額 11,143 円271 億円

国内の二輪用品の市場は、10 年で 8% 縮む。原付の一種が消え、大型のバイクを降りる人が増える。それでも、小さな会社が手を引く分を取り、シェアは 15% に上がる。値段は物価並みに 1.34 倍だ。利益率は 10% で、今より少し下がる。

アジアの直販先は 7,000 店になる。会社の目標から数年遅れるが、店の網は着実に広がる。利益率は 15% に下がり、現地の安い用品との競争が効く。

小売は 1 店を閉じて 4 店にする。営業利益は 22 億円、純利益は 15 億円になる。配当は利益の 3 割で、手元の現金は積み上がる。ROE は 8% 台に下がる。

大きく崩れも、跳ねもしない 10 年だ。

  • 国内の卸(二輪用品の企画・卸、通販):数量 800(国内の二輪用品の卸の市場(実質・億円)に、今のシェアからの伸びを掛けた量)× 価格 1.34(値段の指数(今=1.0))→ 売上 144 億円・営業利益 14 億円。市場 0.92 倍・シェア 15%、値段 1.34 倍
  • アジアの卸(インドネシア・フィリピン):数量 7,000(現地の二輪用品店への直販先(店))× 価格 57(直販先 1 店あたりの年の売上(万円))→ 売上 40 億円・営業利益 6 億円。直販先 7,000 店、1 店の実質 1.1 倍
  • 小売(ライコランドほか):数量 4.0(二輪用品の大型店(店))× 価格 5.74(1 店あたりの年の売上(億円))→ 売上 23 億円・営業利益 1 億円。4 店

倍率:事業の純利益 15 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 11.5% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.6%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.6 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.6 倍 + 余った現金(戻り方込み)6 億円。全体の PER 15.58 倍、時価総額 243 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:国内の乗り手の高齢化で市場は 1 割近く細り、シェアの伸びとアジアの拡大でそれを埋める姿。会社の中計の目標には届かないが、過去 10 年の伸びの実績からは控えめな置き方で、いちばん厚くした。

やや悲観 21% やや悲観:乗り手が 2 割減り、通販の安値に押される 利益 7 億円 · PER 9.0 倍 · 株価時価総額 3,909 円95 億円

国内の二輪用品の市場は、10 年で 2 割縮む。大型のバイクを降りる人が増え、若い乗り手は増えない。通販の安い用品に押され、シェアは今のままだ。値段は物価に届かず 1.25 倍にとどまる。利益率は 7% に下がり、コロナの前の水準に戻る。

アジアの直販先は 5,000 店で伸びが止まる。現地の安い用品との競争で、利益率は 10% に下がる。小売は 4 店に縮み、ほとんど利益を出さない。

営業利益は 10 億円、純利益は 7 億円に減る。配当は利益の 3 割で減る。ROE は 4% 台に落ち、ためた現金は額面ほどの値打ちを持たない。

円安で仕入れの値段が上がっても、値上げで追いつけない年が続く。

  • 国内の卸(二輪用品の企画・卸、通販):数量 624(国内の二輪用品の卸の市場(実質・億円)に、今のシェアからの伸びを掛けた量)× 価格 1.25(値段の指数(今=1.0))→ 売上 105 億円・営業利益 7 億円。市場 0.80 倍・シェア横ばい、値段 1.25 倍
  • アジアの卸(インドネシア・フィリピン):数量 5,000(現地の二輪用品店への直販先(店))× 価格 49(直販先 1 店あたりの年の売上(万円))→ 売上 24 億円・営業利益 2 億円。直販先 5,000 店
  • 小売(ライコランドほか):数量 4.0(二輪用品の大型店(店))× 価格 5.35(1 店あたりの年の売上(億円))→ 売上 21 億円・営業利益 0 億円。4 店

倍率:PER 9.0 倍。ROE 4.5% で k(8.25%)を大きく下回り、上限 12.1 倍の約 74%。稼ぐ力(純利益÷k、約 86 億円)を超えないように置いた。余った現金は 8 億円×0.75×0.75 を足す。

確率:国内の乗り手の高齢化が速く、通販の安い用品に押されてシェアも伸びない筋書き。コロナの前の利益率 6〜8% に戻った実績があり、実績に根拠があるので 2 割強に置いた。

悲観 10% 悲観:国内の用品の市場が 3 分の 2 に縮み、利益が消える 利益 1 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 1,534 円37 億円

国内の二輪用品の市場は、10 年で 35% 縮む。乗り手の多くがバイクを降り、残る人は通販で中国の安い用品を買う。デイトナのシェアは 11% に下がり、値段も物価に追いつかない。

アジアでは、現地の安い用品と通貨の下落に押され、直販先は 3,000 店に減る。小売は 2 店まで縮み、赤字が残る。営業利益はほぼゼロになる。

工場を持たないので、在庫を絞れば現金は残る。借金は無く、会社が行き詰まることはない。だが、配当は減り、株主の取り分は細る。事業の売却や他社との再編が話題になる。

国内の 4,000 店の多くは、後継ぎのいない小さな店だ。店主が引退すれば、デイトナの棚もそのまま消える。問屋の網は、細るときには一気に細る。

  • 国内の卸(二輪用品の企画・卸、通販):数量 415(国内の二輪用品の卸の市場(実質・億円)に、今のシェアからの伸びを掛けた量)× 価格 1.15(値段の指数(今=1.0))→ 売上 64 億円・営業利益 1 億円。市場 0.65 倍・シェア 11%、値段 1.15 倍
  • アジアの卸(インドネシア・フィリピン):数量 3,000(現地の二輪用品店への直販先(店))× 価格 40(直販先 1 店あたりの年の売上(万円))→ 売上 12 億円・営業利益 0 億円。直販先 3,000 店
  • 小売(ライコランドほか):数量 2.0(二輪用品の大型店(店))× 価格 4.92(1 店あたりの年の売上(億円))→ 売上 10 億円・営業利益 0 億円。2 店に縮小

倍率:PBR 0.40 倍を今の自己資本 93.3 億円に掛けた。稼ぐ力はほぼ消え、価値は売れる資産の床 37 億円で測る。積み上げた自己資本には掛けていない。

確率:乗り手の高齢化と通販の安値が重なって国内の市場が 3 分の 2 に縮み、シェアも失う筋書き。2001 年に赤字の実績があるが、無借金で純現金があり、工場の固定費も無いので深い赤字は考えにくく 1 割に置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

国内の卸(二輪用品の企画・卸、通販)

自社の商標で二輪の用品と部品を企画し、国内外の協力工場に作らせ、全国約 4,000 店のバイク用品店・二輪販売店と自社の通販で売る。

数量国内の二輪用品の卸の市場(実質・億円)に、今のシェアからの伸びを掛けた量価格値段の指数(今=1.0)売上営業利益
今 2025/12 780 1.00 105 11
10 年後 中立 800 1.34 144 14

取り方:売上 104.9 億円・営業利益 10.52 億円は 2025 年 12 月期の国内拠点の卸(FISCO の資料)。市場は会社のシェア 20% の目標と「今から 6.5 ポイント増」の説明から今のシェアを 13.45% と置き、卸の市場を 780 億円と推定した。シェアの増減は数量の側に掛ける。

アジアの卸(インドネシア・フィリピン)

インドネシアとフィリピンで、現地の二輪の用品店に直接卸す。日本で企画した商品と現地向けの手ごろな商品を扱う。

数量現地の二輪用品店への直販先(店)価格直販先 1 店あたりの年の売上(万円)売上営業利益
今 2025/12 4,000 39 16 3
10 年後 中立 7,000 57 40 6

取り方:売上 15.54 億円・営業利益 3.39 億円は 2025 年 12 月期のアジア拠点の卸。直販先の店の数は開示が無く、2028 年の目標(両国で 8,100 店)から今を約 4,000 店と推定し、1 店あたりの売上を割り出した。

小売(ライコランドほか)

大型のバイク用品店「ライコランド」の柏店と埼玉店(コシダテックの加盟店)と、オフロードの用品店 3 店を営む。

数量二輪用品の大型店(店)価格1 店あたりの年の売上(億円)売上営業利益
今 2025/12 5.0 4.28 21 1
10 年後 中立 4.0 5.74 23 1

取り方:売上 21.41 億円・営業利益 1.33 億円は 2025 年 12 月期の小売。店の数は 2024 年 12 月期の投資家説明資料のライコランド 2 店とオフロードの用品店 3 店の計 5 店で、1 店あたりの売上を割り出した。

リスクと懸念

国内の乗り手の高齢化

国内でバイクに乗る人の中心は 50〜60 代だ。この層が 10 年で降りていけば、用品の量は細る。原付の一種は排ガスの規制で作られなくなった。

通販の安い用品

アマゾンや楽天で、中国の安い用品が直接買える。問屋と店を通す流れは細り、値上げを通しにくくなる。

アジアの通貨と競争

インドネシアとフィリピンの売上は現地の通貨で入る。通貨が下がれば円の利益は目減りする。現地の安い用品との競争も厳しい。

小売の店

ライコランドは利益が薄く、店は借りて営む。家賃は利益が落ちても残り、店を閉じれば損失が出る。

在庫

多くの商品を持つ問屋で、売れ筋を外せば在庫が残る。特需の後には在庫の調整で利益が落ちた。

現金の使い方

利益の 7 割を手元に残し続ければ、現金が積み上がり ROE は下がる。自己株の取得は長く大きくない。

今後の分かれ目

国内の卸の売上が 2 年続けて前の年を下回る
市場の縮みが速いとみて、中立の国内の市場を 0.92 倍から 0.85 倍に下げる。
アジアの直販先が 2028 年に 8,000 店を超える
やや楽観の確率を厚くし、中立の直販先を 7,000 店から 8,500 店に上げる。
国内の卸の営業利益率が 2 年続けて 9% を割る
通販の安値に押されているとみて、中立の利益率を 10% から 8.5% に下げる。
自己株の取得や総還元性向の目標が数字で示される
余った現金の戻り方を 1.0 に上げる。
ライコランドの店を大きく閉じる
小売を中立から外し、閉店の損失を一度だけ引く。
国内の二輪の新車の販売が 2 年続けて 1 割以上減る
やや悲観の確率を厚くする。

見ておくもの

  • 国内の卸の売上と営業利益率(2025 年 12 月期 104.9 億円・10.0%)
  • アジアの直販先の店の数(2028 年の目標 8,100 店)
  • 国内の二輪の新車の販売と保有の台数
  • 配当性向と自己株の取得
  • ライコランドの店の数と損益

倍率と資本コストの決め方

倍率は事業の ROE と k(8.25%)から決め、溜まる現金を除いた事業の自己資本で見た ROE から正当化 PER を出し、楽観から中立を上限の約 85〜90% に置いた。今の PER(8 倍強)や同業の倍率は見ていない。現金は運転資金の振れを残した 8 億円だけを余った現金として足した。小売の店の家賃は固定費として悲観に残した。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 13.8→16.88 倍・やや楽観 PER 13→16.23 倍・中立 PER 12.2→15.58 倍)。

資本コスト 7.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% + quality 0.75% = 8.25%。同じ領域の済み会社は無い。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.25% → 7.75%。

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割安 トヨタ自動車7203 世界首位と関税逆風を同時に抱えるが、金融事業の厚みとマルチパスウェイが本質価値を支え、今の値段は割安 本質価値との差 +79.3% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 マツダ7261 単独で戦う中堅の車メーカー。関税で稼ぐ力は細るが、自己資本の4割弱という値段は低すぎ、割安とみる 本質価値との差 +71.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 三菱自動車工業7211 底にある利益が戻れば今の値段は安いが、利益率の低さと中国勢の追い上げで、戻る確度は高くない 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 スズキ7269 インド事業がシェア4割で稼ぎの柱、二輪も伸びるが中国EV勢の台頭と認証不正の再発が評価を重くし、今の値段はやや割安 本質価値との差 +62.4% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 河西工業7256 日産に半分を頼る内装部品の大手。直近の利益回復は鮮やかだが、借金が自己資本の3倍近く。株主の取り分は、再建が崩れるかどうかで大きく割れる 本質価値との差 +61.5% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 モリタホールディングス6455 消防車の国内6割を握り、純現金も厚い堅実な会社。10年で見た本質価値は、今の時価総額を3割半ほど上回る 本質価値との差 +61.3% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 いすゞ自動車7202 国内トラック首位級とタイのピックアップ王者を併せ持つが、UD統合の実行とタイ・中国EV攻勢が綱引きする局面で、本質価値は今の値段より割安 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 本田技研工業7267 二輪と金融が稼ぎ四輪を支える構造。EV の戦略転換で初の最終赤字だが、二輪・金融の稼ぐ力から見れば今の値段はやや割安 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 日本プラスト7291 日産とホンダの2社頼みでハンドルとエアバッグを作る。自己資本の 4 分の 1 の値段だが、利益率の薄さと借入が割引の理由 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 東京ラヂエーター製造7235 トラック・建機のラジエーター専業。手元の現金が時価総額の4割に迫り、利益の質に比べて値段が低い会社だ 本質価値との差 +49.8% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 株式会社ファルテック7215 日産向けに偏る自動車の外装部品会社。利益は薄く先は読みにくいが、時価総額が自己資本の 2 割と低く、10 年の価値はやや上回る 本質価値との差 +47.9% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 日産自動車7201 自動車事業は本業で赤字、稼ぎ頭は販売金融。Re:Nissanの再建が進めば今の値段はやや割安だが、失敗すれば床も浅い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 エフテック7212 ホンダ向けの足回り部品が北米に偏る低採算の会社。借金は時価総額の3倍超で、中立でも利益の薄さは変わりにくい 本質価値との差 +39.3% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 武蔵精密工業株式会社7220 ホンダ系の駆動部品会社。AI 向けキャパシタの当たり外れで 10 年後の姿が大きく分かれ、今の値段はその当たりを先取りしている 本質価値との差 +37.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 豊田合成株式会社7282 トヨタ系の安全部品大手。エアバッグの伸びは確かだが利益率は最高圏にあり、今の値段は織り込み済みでほぼ適正 本質価値との差 +36.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 ユニプレス株式会社5949 日産向けが約4分の3を占める車体プレスの大手。拠点の整理で身軽になったが、価値は日産の台数しだいで、安全域は厚くない 本質価値との差 +35.6% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 株式会社アイシン7259 AT(変速機)世界首位級のトヨタ系部品大手。トヨタ株の含み資産が下支えする一方、eAxleへの転換とAT収益化の成否が本質価値を左右する 本質価値との差 +34.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 安永7271 内燃機関の部品で稼ぐ中堅。足元の利益は上振れたが、EV 化と重い借入が先の価値を削る 本質価値との差 +31.7% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 ウェッズ7551 車のカスタムホイールの老舗卸。時価総額の7割が純現金だが、現金はトヨタ系の親会社の下にあり、価値は妥当圏に落ち着く 本質価値との差 +31.4% · 10 年 割安(年 +10.0%) やや割安 株式会社タチエス7239 日産・三菱・ホンダ向けのシート専業。利益率は回復途上で、顧客の偏りと買収の消化が10年の分かれ目になる 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 フタバ産業株式会社7241 トヨタ向けボデー・マフラーの部品メーカー。薄利でも今の値段に余裕はなく、EV化で排気系が縮む10年を見て、筆者は割高寄りと見る 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 トヨタ紡織株式会社3116 トヨタ系の座席・内装の大手。規模は大きいが利益率が薄く、値決め力の弱さと北米の赤字が10年の評価を決める 本質価値との差 +28.2% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 極東開発工業7226 架装で国内首位級だが、利益率の回復は物価を超えられず、独禁法の傷も残る。本質価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 新明和工業7224 防衛と自治体の底堅い需要で稼ぐ力は上がるが、資本コストを大きく超えず、今の値段はほぼ妥当な水準だ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 レシップホールディングス7213 バスの運賃箱と行先表示の老舗。新紙幣の特需は終わったが、米国の運賃収受が育ち、中立で今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ダイハツインフィニアース6023 船の発電エンジンと保守で稼ぐ堅い会社。ただ今の利益は受注の山にあり、10年で見ると値段は少し先取りしすぎ 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 株式会社デンソー6902 トヨタ系最大手の車載部品会社。電動化・ADAS半導体で成長を描くが、トヨタ株の巨額保有が下支えする一方、変革の実行速度が今の値段に見合うかが分かれ目 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 SUBARU7270 米国依存7割と関税が利益を直撃するが、厚い純現金と回復力を踏まえれば10年ではやや割安 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 GMB7214 補修用の駆動・冷却部品を世界に売る専業。電動ポンプへの切り替えが焦点だが、借入が重く、株主の取り分は薄い 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 日本車輌製造7102 JR東海の子会社として新幹線を造る堅い受注残があるが、利益は一時要因で膨らんでおり、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社ティラド7236 熱を逃がす部品の専業。利益率は歴史的な高さにあり、定着するかが分かれ目。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 内海造船7018 防衛とフェリーの造船所。今は好況の頂点で、積み上がる現金の使い道が焦点 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 株式会社東海理化電機製作所6995 スイッチ・シートベルトのトヨタ系部品会社。純現金は厚いが、車内の操作が画面に移れば主力が細る。稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ユニバンス7254 駆動系ユニットの専業。日産・フォード・ホンダの3社に頼り、利益は円安で嵩上げされている。厚い現金が下支えするが、10年の中立は今の値段並み 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ナンシン7399 キャスターと台車の老舗。時価総額とほぼ同じ現金を持つが、本業の利益率は2%台に沈み、現金も株主に戻らない。値段はおおむね見合っている 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ニッキ6042 芝刈り機のエンジン部品とガスの燃料装置の会社。本業は電動化で細り、工場用地の賃料が支え。やや割高 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 株式会社エッチ・ケー・エス7219 車好きに愛されるチューニングパーツの老舗。ブランドと手元資金は本物だが、電動化で市場が縮み、利益が薄く、値段はやや割高寄り 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 愛三工業株式会社7283 車の燃料ポンプで世界首位級の部品会社。エンジン車の縮小と、トヨタ頼みの値決めの弱さが10年の重しになる 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 トピー工業株式会社7231 トラック用ホイールと建機の足回りで国内首位。ただ利益率は薄く、構造改革が効いても稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段はその実力にほぼ見合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) 適正 日本精機株式会社7287 車のメーターとHUDの専業。二輪が稼ぎ、四輪は薄利。10月の東洋電装の買収で借金を背負い、払う値段に安全域は薄い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ヨロズ7294 日産依存の足回り部品メーカー。減損で身軽にはなったが、稼ぐ力は資本コストに遠く、10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 株式会社村上開明堂7292 国内首位級の自動車ミラー専業。純現金は時価総額の半分に迫るが、稼ぐ力は10年かけても大きくは伸びず、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 田中精密工業7218 ホンダのエンジン部品で成り立つ小さな部品会社。電動化と値下げ要請の挟み撃ちで、帳簿の割安さは割り引いて見る 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 アスカ7227 車体のプレス部品が主力で、ロボットが利益の伸び役。借金が重く、10年の中立でも今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社ハイレックスコーポレーション7279 ケーブルの老舗からドア周りの総合部品会社へ。利益は長く薄いままだが、厚い純現金と保有株が値段を支える。構造改革の成否が分かれ目 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 株式会社今仙電機製作所7266 ホンダ・マツダ向けのシート機構部品。利益は薄いが時価総額の6割が純現金で、10年の評価は利益率が3%台から動くかで決まる 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヤマハ発動機7272 二輪世界2位・船外機シェア4割を主軸に半導体装置が育つ複合企業。2025年はアウトドア車両の損失で急減益、今の値段は中期計画の実現を先取りしたやや割高な水準 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ムロコーポレーション7264 栃木の精密プレス専業。自己資本の 4 割弱という値段は資産の厚みを映すが、主力の内燃・変速機部品が細る分を電動化部品が補えるかが焦点で、稼ぐ力から見れば値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 プレス工業株式会社7246 トラックのフレームと車軸の専業。電動化でも残る部品で堅実だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 株式会社エフ・シー・シー7296 二輪クラッチ世界首位の安定した稼ぎ頭を持つが、四輪クラッチは電動化で縮む。現金は厚いが、稼ぐ力に見合う値段は今よりやや低いと見る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 テイン7217 車高調の専業メーカー。純現金があり堅実だが、利益率は戻り切らず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 カネミツ7208 鋼板製プーリの専業で、現金は厚いが主力は電動化で縮む。ロボット部品などの新しい柱が穴を埋められるかが 10 年の分かれ目 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 テイ・エス テック株式会社7313 ホンダ向け自動車シートの専業。厚い現金が下値を支えるが、利益率の回復は北米次第で、顧客の偏りが重い 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 NITTAN6493 エンジンバルブで世界4位。ただ昨期の利益は山の水準で、株式化が見込まれる転換社債も重しになる 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カヤバ株式会社7242 緩衝器と建機用油圧の二本柱。規模はあるが値決め力が弱く、利益の振れも大きい。10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 エイケン工業株式会社7265 自動車の補修用フィルターに特化した堅実な会社。純現金も厚いが、電動化で需要が細り、卸大手への依存も高く、値段はやや割高 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 カーメイト7297 名の通ったカー用品のブランドと厚い現金を持つが、縮む市場と重い本社費で資本は眠ったまま 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 NOK株式会社7240 オイルシール世界首位級だが、基板が利益の足かせ。現金と持ち合い株が時価の3割近くを支え、事業そのものはやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.7%) やや割高 ミクニ7247 二輪とインドが支える燃料・吸気部品メーカー。四輪の電動化と借金が重く、中立でも今の時価総額を上回りにくい 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 盟和産業7284 トヨタ系の内装部品の2次の大手。資産は厚いが利益が薄く、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 川崎重工業7012 防衛費拡大の脇役に甘んじるが、実際に稼ぐのは二輪とロボット。名目と資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、潜水艦不正の後始末が振れ幅を左右する 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日産車体7222 日産の車を組み立てる専業の子会社。九州の大型 SUV が稼ぐが、湘南の終了と戻りにくい現金を考えると、今の値段は割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 大同メタル工業株式会社7245 エンジン軸受で世界首位。電動化で本業は細るが、データセンター電源と船が穴を埋められるか。今の値段は割高 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社エクセディ7278 クラッチとトルクコンバータで世界シェア2割強。稼ぎ頭のATが電動化で縮む中、新事業が穴を埋めきれるかが分かれ目で、今の値段は先を楽に見すぎている 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 フジオーゼックス7299 エンジンバルブで国内首位級。無借金で稼ぐ力は安定しているが、内燃機関という事業の寿命が重く、10年の中立でも今の値段に届きにくい 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シマノ7309 世界的な寡占の自転車部品メーカーだが、特需の反動とシェア防衛の値引きで利益は沈んでおり、今のPER45倍台は急な回復を見込みすぎで、今の値段は割高に見える 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 三桜工業6584 ブレーキ・燃料の配管で世界2位。だが利益は薄く借金は増えた。データセンター水冷が育たなければ今の値段は重い 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 TBK7277 トラック・バス用ブレーキの老舗。財務は堅いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の時価総額を超えにくい 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 ジャパンエンジンコーポレーション6016 舶用エンジンの堅い収益源を持つが、いまの利益は新造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 名村造船所7014 受注残は厚いが、いまの利益は造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 小田原機器7314 バスの運賃箱で国内2番手。更新の波で売上は大きく揺れ、利益率は薄い。10年の価値は今の時価総額の半分前後 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 近畿車輛7122 受注残は売上の約 3 年分あるが営業利益は赤字。見かけの純現金は前受金で、10 年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 阪神内燃機工業6018 内航船のエンジンで上位に立つ小さな会社。無借金で受注残も厚いが、稼ぐ力に対して値段が先走る 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 曙ブレーキ工業株式会社7238 ブレーキ専業。足元は改善するが、再生ファンドの出口と優先株の重しが残り、10年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −63.4% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ispace9348 月面輸送の先駆けだが、利益が出る前に増資と借入の返済が続く。今の株主に残る価値は小さく、今の値段は大きく割高と見る 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 リード6982 SUBARU頼みの小さな部品会社。受注は増えるが、借入が重く、赤字の歴史が長い。今の値段は先の回復を織り込みすぎだ 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 イクヨ7273 樹脂部品の老舗が、貴金属・暗号資産・河西工業株へと手を広げる。本業の稼ぎは薄く、今の値段は事業でなく期待が決めている 本質価値との差 −77.4% · 10 年 割高(年 −6.9%)

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