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カネミツ 7208

鋼板製プーリの専業で、現金は厚いが主力は電動化で縮む。ロボット部品などの新しい柱が穴を埋められるかが 10 年の分かれ目

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,138 円58 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,189 円61 億円差 −4.3%
10 年後から見ると 適正 価値 1,138 円58 億円 · 差 −4.3% · 期待の年率 +6.9%
期待の年率リターン(10 年)+6.9%資本コスト比 −1.6 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

カネミツは、車のエンジン周りで使う鋼板製のプーリ(ベルトを掛ける車輪)の専業メーカーだ。1 枚の鋼板から一体成形する技術を持つ。筆者の結論は、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る、というものだ。現金は時価総額の半分を占めるが、主力は電動化で縮む。

いちばん気になるのは、売上の約 75% が内燃機関向けという点だ。電気自動車にはベルトで回す補機が少なく、プーリの需要は減る。会社も有報で、電動化による需要減の懸念を認めている。

救いは財務の厚さだ。自己資本比率は 77% で、純現金は約 33 億円ある。しかも最大の取引先アイシンの比率は 2 割弱にとどまる。ただ、現金を株主に戻す姿勢は強くない。

中立では、10 年後の営業利益は今と同じ 9 億円台にとどまる。主力が 4 割縮み、電動車部品とロボット部品が半分ほど埋めるためだ。

新しい柱は、まだ売上の 4 分の 1 にすぎない。会社の計画も、10 年で 35% に高める程度で、主力の穴を一気に埋める規模ではない。時間は味方につくが、余裕があるわけでもない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、現金の厚さと本業の将来を分けて見る。現金は本物だが、本業は先細りする側にある。

主力のプーリは電動化で需要が減る。10 年後も今と同じ規模を保てるとは言い切れない。中計が掲げる電動車部品とロボット部品が、どこまで穴を埋めるかが評価の中心になる。

株主のものになる利益は小さい。営業利益は 9 億円だが、新ラインの投資と更新で設備投資が続き、減価償却との差は小さい。現金は積み上がるが、事業に再投資しても資本コストを上回る稼ぎが出ていない。

経営は慎重で、財務は健全だ。それでも、余った現金を株主に戻す動きは弱い。現金の価値は戻り方を割り引いて見る。

安全域は、現金と上場株にある。悲観でも、これらが床を作る。払う値段の半分が現金で裏づけられている点は、小さな会社としては評価できる。

何で稼ぐ会社か

カネミツは 1961 年に独自の回転成形法を開発し、1 枚の鋼板から一体でプーリを成形する技術を確立した。主力は自動車、農業機械、一般機械向けの鋼板製プーリだ。

プーリで培った塑性加工(金属を押して形を作る技術)を、変速機部品、電動車部品、電動パワーステアリング部品、モーターコアに広げている。ロボット部品は次の柱だ。

2026 年 3 月期の連結売上は 110 億円、営業利益は 8.8 億円。地域別では、日本が約 81 億円、東南アジアが約 21 億円、中国が約 8 億円。海外比率は 26%。最大の取引先はアイシンで、売上の 19.2% を占める。

子会社は、タイ、中国、インドネシアに生産拠点があり、国内に機械加工の松本精工と金属プレスの津村製作所がある。モーターコア関連のキーネクストが持分法の関連会社だ。従業員は連結で 569 人。

利益率は 8% 前後で、自動車部品としては悪くない。研究開発費は年 2.2 億円、売上の 2% ほど。2026 年 3 月期の設備投資は 4.9 億円で、今後は加西工場のロボット用部品の新ラインに 5.8 億円を見込む。

優良さと弱いところ

一言でいえば、独自の成形技術を持つ小さな専業メーカーだが、主力の需要が先細りする会社だ。

強みは、回転成形による一体成形だ。継ぎ目のない一体物で作る点が特徴だ。1961 年から続く量産の経験が、品質の信頼を支える。

弱みは 3 つある。1 つ目は内燃機関への依存で、売上の 75% を占める。2 つ目はアイシンなど、価格を決める側の顧客が強いこと。3 つ目は規模の小ささで、新製品の開発に使える資金に限りがある。

資本効率は低い。過去 10 年の ROE の中央値は 5.7% で、資本コストを下回る。自己資本比率が 77% と高く、現金が積み上がっていることが、ROE を押し下げる主因だ。

経営は慎重で、過去 10 年の赤字は 2021 年 3 月期だけ。前中計では営業利益と ROE の目標を達成した。ただ、売り上げの目標には届かなかった。堀の評価は普通にとどめる。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

自動車部品業界の最大の変化は、電動化だ。世界の電気自動車は 2025 年に新車の約 25% に達した。エンジンを持たない車が増えるほど、エンジン補機の部品は需要が減る。

ただし、縮み方は地域で違う。日本ではハイブリッド車が中心で、電気自動車の比率は 3% に届かない。東南アジアでは、タイのピックアップトラックなど内燃機関車が長く残る。カネミツは国内の完成車メーカーとその仕入れ先が主な顧客なので、世界平均よりは縮み方が緩やかだ。

一方で、変速機部品は電動化の影響が大きい。電気自動車は多段変速機が要らないからだ。

成長分野は、電動車向けのモーターコアと駆動部品、ロボットの減速機などの部品だ。ロボットは労働力不足で需要が伸びるが、競合も多い。

自動車メーカーは部品の値下げを毎年求める。物価が年 3% の世界では、小さな部品メーカーほど原価の上昇を転嫁しにくい。

世界の部品業界では、電動化で部品点数が減り、サプライヤーの再編も進む。取引先の統合や内製化の動きは、規模の小さい専業メーカーにとって、受注が一度に動くリスクになる。

資本政策と M&A

還元は安定を重んじる。配当性向は 25% ほどで、2026 年 3 月期は記念配当を含めた。新しい中計は、自己資本に対する配当(DOE)2.5% を目標に掲げる。年 3 億円台で、純利益の 4 割強にあたる。

純現金は 33 億円。3 年前は 13 億円だったので、積み上がりが速い。成長投資は中計で 3 年 34 億円を見込むが、内訳のうち 5 億円が M&A とアライアンスだ。津村製作所や松本精工を買収した実績がある。

上場株を三菱電機、極東開発工業、クボタなどで約 12 億円持つ(有報の表記に不整合があり目安)。配当収入は利益に入っているため、別に価値を足さない。

株主には創業家、従業員持株会、大阪中小企業投資育成が並び、親会社はない。TOB の発表は確認できなかった。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

電動化の見方は悲観に偏りすぎている。世界の自動車の大半はまだ内燃機関車で、国内ではハイブリッド車が主流だ。タイを中心とした東南アジアでは、内燃機関車が今後も長く残る。

同社は技術のある小さな専業メーカーだ。鋼板を一体成形する技術は、モーターコアやロボット用部品にも使える。中計は ICE 以外の比率を 35% 以上に高める。売り上げ 150 億円、営業利益 18 億円を 2035 年に掲げており、実現すれば価値は今の 2 倍になる。

財務の裏づけも厚い。自己資本比率は 77% で、純現金は時価総額の半分にあたる。その現金が成長投資に回り、同社の稼ぐ力を高めれば、再評価の余地は大きい。

前の中計では、営業利益と ROE の目標を達成した。計画を実行する力は確かだ。小さな会社が一つの技術を横に広げる、典型的な成長の形でもある。

自動車以外へ売り先を広げれば、電動化の影響を受けにくい収益の柱が育ち、利益の質も上がる。

慎重な見方

主力製品の運命は、構造で決まる。電気自動車にはエンジン補機が少なく、プーリの需要は不可逆的に減る。売上の 75% を占める事業が、今後 10 年で 4 割から 5 割縮むのは自然な見方だ。

新しい柱は未知数だ。ロボット用部品は競合が多く、カネミツの規模では価格を決められない。電動車向けのモーターコアも、大手が内製する恐れがある。前の中計では売り上げ目標に届かなかった。

最大の取引先アイシンは変速機の電動化で、調達を見直す可能性がある。1 社の動きで売り上げが数億円動く。

現金は厚いが、株主に戻る保証はない。成長投資 34 億円の内訳は半分が不明で、使い方次第で価値が落ちる。ROE は過去 10 年で 5.7% と、資本コストを下回り続けている。投資が増えれば、償却の負担も重くなる。

国内は少子化で工場の人手も確保しにくく、人件費の上昇が利益率をさらに削る。物価が上がる世界で、価格を上げにくい部品メーカーは不利になる。

どちらに重みを置いたか

強い論点は慎重な側にある。主力の縮みは構造で、新しい柱の規模はまだ小さい。ただ、現金が厚く、悲観でも床がある点が楽観を支える。

確率は、中立を 34% と最も重く置き、やや悲観と悲観を合わせて 44% にした。楽観側は合わせて 22%。現金の厚さは悲観の深さを抑えるが、本業の稼ぐ力が資本コストに届かない点を打ち消すほどではないと判断した。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 1,830 円94 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 494 円25 億円)。 今の値に割り戻すと 1,138 円58 億円、今との差 −4.3%、 期待の年率 +6.9%(資本コスト 8.5%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 6% 3,356 円172 億円 939 円48 億円 +261.2% +13.7% 258 円13 億円
やや楽観 16% 2,801 円143 億円 743 円38 億円 +198.1% +11.5% 567 円29 億円
中立 34% 2,247 円115 億円 587 円30 億円 +138.3% +9.1% 963 円49 億円
やや悲観 28% 1,120 円57 億円 391 円20 億円 +27.1% +2.4% 423 円22 億円
悲観 16% 645 円33 億円 59 円3 億円 −40.8% −5.1% 113 円6 億円
加重平均100% 1,830 円94 億円494 円25 億円 +95.5% +6.9% 2,324 円119 億円

今の株価時価総額 1,189 円61 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 6% 会社の計画どおり電動車とロボット向けが育つ 利益 14 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 3,356 円172 億円

電動化は緩やかに進み、内燃機関車の台数は世界で今の 8 割残る。国内とタイでは、小型車と商用車の需要が底堅い。主力のプーリの個数は 2 割減にとどまる。

その間に、電動車向けの部品、モーターコア、ロボット用の減速機部品が量産に入る。ICE 以外の販売は今の 2.6 倍になり、売上全体の半分を超える。会社の中計が掲げる「ICE 以外 35% 以上」を大きく超える姿だ。

利益率は 9% に乗る。固定費は売上の伸びで薄まり、新ラインの立ち上げ費用も一巡する。ただ、営業利益 16 億円は会社が 2035 年に掲げる 18 億円に届かない水準で、会社計画より控えめだ。

  • ICE 関連(鋼板製プーリ・変速機などのエンジン周り部品):数量 32.0(年間の販売数(百万個相当))× 価格 0.28(1 個あたり売上(千円))→ 売上 89 億円・営業利益 8 億円。ICE 関連 営業利益率 9.5%
  • ICE 以外(xEV 部品・モーターコア・ロボット部品など):数量 20.8(年間の販売数(百万個相当))× 価格 0.45(1 個あたり売上(千円))→ 売上 93 億円・営業利益 8 億円。ICE 以外 営業利益率 8.5%

倍率:事業の純利益 13 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.6% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)16 億円。全体の PER 11.76 倍、時価総額 172 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:5 本柱がそろって量産に乗り、同時に内燃機関車の縮みが緩やかな条件が要る。前の計画で売り上げは未達だったので 6% にとどめた。

やや楽観 16% ICE 以外が 2 倍に育ち、主力の縮みを埋める 利益 10 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 2,801 円143 億円

内燃機関車向けの個数は 3 割強減る。ただ、タイ・インドネシアの工場は新興国の需要で稼働を保つ。単価は物価の 9 割ほどしか転嫁できず、10 年で 1.30 倍にとどまる。

電動車部品、モーターコア、ロボット用部品が 2.2 倍に伸び、ICE 以外の売上は 77 億円に育つ。ロボット用部品は、加西工場の新ラインが立ち上がる計画だ。

営業利益率は 8.2% と今並みで、売上規模は 150 億円に達する。会社の目標(2035 年に 150 億円)に届くが、利益は計画の 18 億円に届かず 12 億円にとどまる。

  • ICE 関連(鋼板製プーリ・変速機などのエンジン周り部品):数量 27.2(年間の販売数(百万個相当))× 価格 0.27(1 個あたり売上(千円))→ 売上 73 億円・営業利益 7 億円。ICE 関連 営業利益率 9.0%
  • ICE 以外(xEV 部品・モーターコア・ロボット部品など):数量 17.6(年間の販売数(百万個相当))× 価格 0.44(1 個あたり売上(千円))→ 売上 77 億円・営業利益 6 億円。ICE 以外 営業利益率 7.5%

倍率:事業の純利益 10 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.8% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)16 億円。全体の PER 11.76 倍、時価総額 135 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中計の方向に近い筋書きで、前中計で営業利益の目標を達成した実績が下支えになる。

中立 34% 主力は 4 割縮み、新しい柱が半分を埋める 利益 7 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 2,247 円115 億円

中立では、内燃機関車の生産が世界で 4 割ほど減り、プーリの個数も同じ割合で減る。国内の大手完成車メーカーは、ハイブリッド車を軸にした複数路線を続けるため、急には減らない。最大の取引先アイシンの調達方針が分かれ目になる。

ICE 以外は 1.8 倍に伸びる。会社が掲げる比率 35% 以上は達成するが、規模は計画を下回る。主要顧客から値下げを求められ、単価は物価ほど上がらず 10 年で 1.25〜1.28 倍にとどまる。

営業利益は 9 億円台。売上規模は今より 14% 大きいが、利益率は 7.5% と今の 8.0% を少し下回る。新ラインの償却と人件費の上昇が重い。会社の計画(FY29 に 11 億円)は達成されない前提だ。

  • ICE 関連(鋼板製プーリ・変速機などのエンジン周り部品):数量 24.0(年間の販売数(百万個相当))× 価格 0.27(1 個あたり売上(千円))→ 売上 64 億円・営業利益 5 億円。ICE 関連 営業利益率 8.5%
  • ICE 以外(xEV 部品・モーターコア・ロボット部品など):数量 14.4(年間の販売数(百万個相当))× 価格 0.43(1 個あたり売上(千円))→ 売上 62 億円・営業利益 4 億円。ICE 以外 営業利益率 6.5%

倍率:事業の純利益 7 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.7% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)16 億円。全体の PER 11.76 倍、時価総額 100 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:電動化の予測と、前中計で売り上げが目標に届かなかった実績の両方を踏まえた落としどころ。いちばん重く置く。

やや悲観 28% 内燃機関向けが急速に縮み、新しい柱が間に合わない 利益 4 億円 · PER 7.0 倍 · 株価時価総額 1,120 円57 億円

電動化が前倒しで進み、主力のプーリの個数は半分に近い 0.48 倍まで減る。アイシンの変速機が電動ユニットに置き換わり、変速機部品が先に落ちる。

ICE 以外は伸びるが、ロボット用部品の量産が遅れて 1.3 倍にとどまる。ここまでの伸びでは、主力の穴を埋めきれない。売上は 92 億円と今より 17% 縮む。

固定費の重い国内工場を持て余し、利益率は 5% に落ちる。営業利益は 5 億円で、再編費用が 0.5 億円かかる。ただ、自己資本比率は 8 割近く、配当は守られる。取引先からの値下げ要請は、この局面でいっそう強まる。

  • ICE 関連(鋼板製プーリ・変速機などのエンジン周り部品):数量 19.2(年間の販売数(百万個相当))× 価格 0.25(1 個あたり売上(千円))→ 売上 49 億円・営業利益 3 億円。ICE 関連 営業利益率 6.5%
  • ICE 以外(xEV 部品・モーターコア・ロボット部品など):数量 10.4(年間の販売数(百万個相当))× 価格 0.42(1 個あたり売上(千円))→ 売上 43 億円・営業利益 2 億円。ICE 以外 営業利益率 5.0%

倍率:事業の ROE 2.6% は資本コスト 8.5% の 3 分の 1 以下。稼ぐ力の床(純利益÷k)は 47 億円で、その範囲内の 7.0 倍に置いた。余った現金は今の額の 0.75 倍に戻り方 0.75 を掛けて足した。

確率:主力の需要が 10 年で半分に近づき、新製品が遅れるのは十分ありうる。過去 20 年で赤字の年が 2 回あり、最大の取引先が 2 割弱を占めることも踏まえて厚く置いた。

悲観 16% 主力が崩れ、赤字の中で現金の価値だけが残る 利益 −2 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 645 円33 億円

電動化が速まり、プーリの個数は 3 割まで落ちる。アイシンなどの主要顧客が内製化や他社部品への切り替えを進め、値下げ要請も強まる。ICE 関連は赤字になる。

ロボット用部品は立ち上がるが 0.9 倍にとどまり、全体を支えるには小さい。営業は 1 億円の赤字になり、配当は大きく削られる。

この局面では稼ぐ力ではなく、手元の資産が株主の取り分になる。現金と上場株が床だ。ただ、経営が現金を株主に戻す保証はないので、戻り方 0.75 を掛け、工場の売却益は数えない。自社の工場は売却に時間がかかり、撤退の費用も先に出るからだ。

  • ICE 関連(鋼板製プーリ・変速機などのエンジン周り部品):数量 12.0(年間の販売数(百万個相当))× 価格 0.24(1 個あたり売上(千円))→ 売上 29 億円・営業利益 −1 億円。ICE 関連 営業利益率 -2.0%
  • ICE 以外(xEV 部品・モーターコア・ロボット部品など):数量 7.2(年間の販売数(百万個相当))× 価格 0.41(1 個あたり売上(千円))→ 売上 30 億円・営業利益 1 億円。ICE 以外 営業利益率 2.0%

倍率:赤字なので稼ぐ力では測れず、売れる資産の税後(33 億円)を床に置いた。今の自己資本 125 億円に対する PBR は 0.26 倍。

確率:電動化が前倒しされ、最大の取引先の発注が大きく減る筋書き。小さな単一製品メーカーには十分ありうる。自己資本比率が高く、一気に崩れる確率は 16% にとどめた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

ICE 関連(鋼板製プーリ・変速機などのエンジン周り部品)

エンジンの補機を回す鋼板製プーリが柱。変速機部品などの内燃機関車向けも含む。会社の中計では売上の約 75%。

数量年間の販売数(百万個相当)価格1 個あたり売上(千円)売上営業利益
今 2026/03 40.0 0.21 83 7
10 年後 中立 24.0 0.27 64 5

取り方:売上 82.8 億円は、中期経営計画の「内燃機関関連が売上の約 75%」(110.4 億円×0.75)から。個数と単価は開示がなく、1 個あたり約 0.2 千円(小さな板金部品)で年 4,000 万個とした推定。セグメント利益は地域別開示しかないため、全社 8.8 億円を製品別に配った推定(7.4 億円・利益率 9%)。

ICE 以外(xEV 部品・モーターコア・ロボット部品など)

電動車向け部品、EPS 部品、モーターコア、ロボット用部品。中計で次の柱に位置づける。売上の約 25%。

数量年間の販売数(百万個相当)価格1 個あたり売上(千円)売上営業利益
今 2026/03 8.0 0.35 28 1
10 年後 中立 14.4 0.43 62 4

取り方:売上 27.6 億円は「内燃機関以外が約 25%」から。個数は 800 万個、単価は 1 個あたり約 0.35 千円とした推定。セグメント利益は 1.4 億円(5%)と推定。新しい量産ラインの立ち上げ費用で、利益率は主力より低い。

リスクと懸念

内燃機関向けの依存

売上の約 75% が内燃機関関連。電動化が進むほどプーリの需要が減る。有報も電動化による需要減の懸念を明記している。中計は 10 年で 50% に下げる目標だが、その時点でも半分は内燃機関向けだ。

最大の取引先アイシン

アイシンが売上の 19.2% を占める。変速機の電動化や調達方針の変更で、発注が一度に動く恐れがある。1 社の動きが利益を左右する。

新しい柱の立ち上げが遅れる

ロボット用部品、モーターコア、電動車部品は量産前の段階。前中計は売り上げ目標に届かなかった。立ち上げの遅れと設備投資の負担が、利益率を押し下げる。

値下げ要請と原価高

自動車部品は毎年の値下げが前提になる。物価が年 3% の世界では、人件費と鋼材の上昇を転嫁しきれず、利益率が下がる。

海外拠点と米国の関税

タイ、中国、インドネシアに拠点があり、海外売上は 26%。関税政策や為替の変動、現地の景気の影響を受ける。

余った現金が使われない

純現金は時価総額の半分に近い。投資に使うか配るかは経営次第で、成長投資 34 億円の計画も内訳の半分が不明。使い方が悪ければ価値が落ちる。

今後の分かれ目

アイシン向けの発注が、変速機の電動化で 3 割以上減ったら
主力の縮みが前倒しになり、やや悲観の筋書きに確率を移す。
ロボット用部品の量産ラインが計画どおり立ち上がり、売上が 10 億円を超えたら
ICE 以外の伸びを上方に直し、やや楽観の筋書きに確率を移す。
配当を DOE 2.5% 以上に引き上げ、自社株買いを加えたら
余った現金の戻り方を 1.0 に直し、現金の評価が上がる。
内燃機関車の延命が続き、ハイブリッド車が主流のまま 2030 年代に入ったら
主力の縮みが緩やかになり、楽観寄りに確率を移す。
現金を使った M&A が発表されたら
買収の中身と価格を見て、余った現金の戻り方を 0.5 に下げるか判断する。

見ておくもの

  • アイシン向けの売上比率と発注の動き
  • ICE 以外の売上比率(中計は 35% 以上)
  • ロボット用部品とモーターコアの量産開始
  • DOE の実績と自社株買い
  • 純現金の使い道(M&A の有無)

倍率と資本コストの決め方

倍率は事業の ROE と資本コスト 8.5% から置いた。ROE が k に届かないので PER は 1÷k の 11.1 倍を上限に、中立は 8.0 倍。今の株価・過去の PER や PBR・同業の倍率は使っていない。現金は事業に要る分を除いて 22 億円を余った現金として分け、戻り方 0.75 を掛けて別に足した。悲観の床は、現金と上場株の税後(33 億円)で置き、帳簿の自己資本は床にしていない。新リース会計基準で BS の形は変わるが、数字は今と同じ形でそろえた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 10→11.76 倍・やや楽観 PER 9→11.76 倍・中立 PER 8→11.76 倍)。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality +1.5% を足して 9.0%。同じ領域の会社(エフ・シー・シー +1.0%、愛三工業 +1.5%)の間に置いた。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 9.00% → 8.50%。

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割安 トヨタ自動車7203 世界首位と関税逆風を同時に抱えるが、金融事業の厚みとマルチパスウェイが本質価値を支え、今の値段は割安 本質価値との差 +79.3% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 マツダ7261 単独で戦う中堅の車メーカー。関税で稼ぐ力は細るが、自己資本の4割弱という値段は低すぎ、割安とみる 本質価値との差 +71.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 三菱自動車工業7211 底にある利益が戻れば今の値段は安いが、利益率の低さと中国勢の追い上げで、戻る確度は高くない 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 スズキ7269 インド事業がシェア4割で稼ぎの柱、二輪も伸びるが中国EV勢の台頭と認証不正の再発が評価を重くし、今の値段はやや割安 本質価値との差 +62.4% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 河西工業7256 日産に半分を頼る内装部品の大手。直近の利益回復は鮮やかだが、借金が自己資本の3倍近く。株主の取り分は、再建が崩れるかどうかで大きく割れる 本質価値との差 +61.5% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 モリタホールディングス6455 消防車の国内6割を握り、純現金も厚い堅実な会社。10年で見た本質価値は、今の時価総額を3割半ほど上回る 本質価値との差 +61.3% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 いすゞ自動車7202 国内トラック首位級とタイのピックアップ王者を併せ持つが、UD統合の実行とタイ・中国EV攻勢が綱引きする局面で、本質価値は今の値段より割安 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 本田技研工業7267 二輪と金融が稼ぎ四輪を支える構造。EV の戦略転換で初の最終赤字だが、二輪・金融の稼ぐ力から見れば今の値段はやや割安 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 日本プラスト7291 日産とホンダの2社頼みでハンドルとエアバッグを作る。自己資本の 4 分の 1 の値段だが、利益率の薄さと借入が割引の理由 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 デイトナ7228 バイク乗りの「あと付け」を企画して卸すファブレスの用品会社。国内の担い手は老いるが、品ぞろえと販売網の厚さで稼ぐ力は残り、中立で今の値段を上回る 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 東京ラヂエーター製造7235 トラック・建機のラジエーター専業。手元の現金が時価総額の4割に迫り、利益の質に比べて値段が低い会社だ 本質価値との差 +49.8% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 株式会社ファルテック7215 日産向けに偏る自動車の外装部品会社。利益は薄く先は読みにくいが、時価総額が自己資本の 2 割と低く、10 年の価値はやや上回る 本質価値との差 +47.9% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 日産自動車7201 自動車事業は本業で赤字、稼ぎ頭は販売金融。Re:Nissanの再建が進めば今の値段はやや割安だが、失敗すれば床も浅い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 エフテック7212 ホンダ向けの足回り部品が北米に偏る低採算の会社。借金は時価総額の3倍超で、中立でも利益の薄さは変わりにくい 本質価値との差 +39.3% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 武蔵精密工業株式会社7220 ホンダ系の駆動部品会社。AI 向けキャパシタの当たり外れで 10 年後の姿が大きく分かれ、今の値段はその当たりを先取りしている 本質価値との差 +37.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 豊田合成株式会社7282 トヨタ系の安全部品大手。エアバッグの伸びは確かだが利益率は最高圏にあり、今の値段は織り込み済みでほぼ適正 本質価値との差 +36.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 ユニプレス株式会社5949 日産向けが約4分の3を占める車体プレスの大手。拠点の整理で身軽になったが、価値は日産の台数しだいで、安全域は厚くない 本質価値との差 +35.6% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 株式会社アイシン7259 AT(変速機)世界首位級のトヨタ系部品大手。トヨタ株の含み資産が下支えする一方、eAxleへの転換とAT収益化の成否が本質価値を左右する 本質価値との差 +34.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 安永7271 内燃機関の部品で稼ぐ中堅。足元の利益は上振れたが、EV 化と重い借入が先の価値を削る 本質価値との差 +31.7% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 ウェッズ7551 車のカスタムホイールの老舗卸。時価総額の7割が純現金だが、現金はトヨタ系の親会社の下にあり、価値は妥当圏に落ち着く 本質価値との差 +31.4% · 10 年 割安(年 +10.0%) やや割安 株式会社タチエス7239 日産・三菱・ホンダ向けのシート専業。利益率は回復途上で、顧客の偏りと買収の消化が10年の分かれ目になる 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 フタバ産業株式会社7241 トヨタ向けボデー・マフラーの部品メーカー。薄利でも今の値段に余裕はなく、EV化で排気系が縮む10年を見て、筆者は割高寄りと見る 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 トヨタ紡織株式会社3116 トヨタ系の座席・内装の大手。規模は大きいが利益率が薄く、値決め力の弱さと北米の赤字が10年の評価を決める 本質価値との差 +28.2% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 極東開発工業7226 架装で国内首位級だが、利益率の回復は物価を超えられず、独禁法の傷も残る。本質価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 新明和工業7224 防衛と自治体の底堅い需要で稼ぐ力は上がるが、資本コストを大きく超えず、今の値段はほぼ妥当な水準だ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 レシップホールディングス7213 バスの運賃箱と行先表示の老舗。新紙幣の特需は終わったが、米国の運賃収受が育ち、中立で今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ダイハツインフィニアース6023 船の発電エンジンと保守で稼ぐ堅い会社。ただ今の利益は受注の山にあり、10年で見ると値段は少し先取りしすぎ 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 株式会社デンソー6902 トヨタ系最大手の車載部品会社。電動化・ADAS半導体で成長を描くが、トヨタ株の巨額保有が下支えする一方、変革の実行速度が今の値段に見合うかが分かれ目 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 SUBARU7270 米国依存7割と関税が利益を直撃するが、厚い純現金と回復力を踏まえれば10年ではやや割安 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 GMB7214 補修用の駆動・冷却部品を世界に売る専業。電動ポンプへの切り替えが焦点だが、借入が重く、株主の取り分は薄い 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 日本車輌製造7102 JR東海の子会社として新幹線を造る堅い受注残があるが、利益は一時要因で膨らんでおり、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社ティラド7236 熱を逃がす部品の専業。利益率は歴史的な高さにあり、定着するかが分かれ目。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 内海造船7018 防衛とフェリーの造船所。今は好況の頂点で、積み上がる現金の使い道が焦点 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 株式会社東海理化電機製作所6995 スイッチ・シートベルトのトヨタ系部品会社。純現金は厚いが、車内の操作が画面に移れば主力が細る。稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ユニバンス7254 駆動系ユニットの専業。日産・フォード・ホンダの3社に頼り、利益は円安で嵩上げされている。厚い現金が下支えするが、10年の中立は今の値段並み 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ナンシン7399 キャスターと台車の老舗。時価総額とほぼ同じ現金を持つが、本業の利益率は2%台に沈み、現金も株主に戻らない。値段はおおむね見合っている 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ニッキ6042 芝刈り機のエンジン部品とガスの燃料装置の会社。本業は電動化で細り、工場用地の賃料が支え。やや割高 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 株式会社エッチ・ケー・エス7219 車好きに愛されるチューニングパーツの老舗。ブランドと手元資金は本物だが、電動化で市場が縮み、利益が薄く、値段はやや割高寄り 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 愛三工業株式会社7283 車の燃料ポンプで世界首位級の部品会社。エンジン車の縮小と、トヨタ頼みの値決めの弱さが10年の重しになる 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 トピー工業株式会社7231 トラック用ホイールと建機の足回りで国内首位。ただ利益率は薄く、構造改革が効いても稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段はその実力にほぼ見合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) 適正 日本精機株式会社7287 車のメーターとHUDの専業。二輪が稼ぎ、四輪は薄利。10月の東洋電装の買収で借金を背負い、払う値段に安全域は薄い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ヨロズ7294 日産依存の足回り部品メーカー。減損で身軽にはなったが、稼ぐ力は資本コストに遠く、10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 株式会社村上開明堂7292 国内首位級の自動車ミラー専業。純現金は時価総額の半分に迫るが、稼ぐ力は10年かけても大きくは伸びず、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 田中精密工業7218 ホンダのエンジン部品で成り立つ小さな部品会社。電動化と値下げ要請の挟み撃ちで、帳簿の割安さは割り引いて見る 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 アスカ7227 車体のプレス部品が主力で、ロボットが利益の伸び役。借金が重く、10年の中立でも今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社ハイレックスコーポレーション7279 ケーブルの老舗からドア周りの総合部品会社へ。利益は長く薄いままだが、厚い純現金と保有株が値段を支える。構造改革の成否が分かれ目 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 株式会社今仙電機製作所7266 ホンダ・マツダ向けのシート機構部品。利益は薄いが時価総額の6割が純現金で、10年の評価は利益率が3%台から動くかで決まる 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヤマハ発動機7272 二輪世界2位・船外機シェア4割を主軸に半導体装置が育つ複合企業。2025年はアウトドア車両の損失で急減益、今の値段は中期計画の実現を先取りしたやや割高な水準 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ムロコーポレーション7264 栃木の精密プレス専業。自己資本の 4 割弱という値段は資産の厚みを映すが、主力の内燃・変速機部品が細る分を電動化部品が補えるかが焦点で、稼ぐ力から見れば値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 プレス工業株式会社7246 トラックのフレームと車軸の専業。電動化でも残る部品で堅実だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 株式会社エフ・シー・シー7296 二輪クラッチ世界首位の安定した稼ぎ頭を持つが、四輪クラッチは電動化で縮む。現金は厚いが、稼ぐ力に見合う値段は今よりやや低いと見る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 テイン7217 車高調の専業メーカー。純現金があり堅実だが、利益率は戻り切らず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 テイ・エス テック株式会社7313 ホンダ向け自動車シートの専業。厚い現金が下値を支えるが、利益率の回復は北米次第で、顧客の偏りが重い 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 NITTAN6493 エンジンバルブで世界4位。ただ昨期の利益は山の水準で、株式化が見込まれる転換社債も重しになる 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カヤバ株式会社7242 緩衝器と建機用油圧の二本柱。規模はあるが値決め力が弱く、利益の振れも大きい。10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 エイケン工業株式会社7265 自動車の補修用フィルターに特化した堅実な会社。純現金も厚いが、電動化で需要が細り、卸大手への依存も高く、値段はやや割高 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 カーメイト7297 名の通ったカー用品のブランドと厚い現金を持つが、縮む市場と重い本社費で資本は眠ったまま 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 NOK株式会社7240 オイルシール世界首位級だが、基板が利益の足かせ。現金と持ち合い株が時価の3割近くを支え、事業そのものはやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.7%) やや割高 ミクニ7247 二輪とインドが支える燃料・吸気部品メーカー。四輪の電動化と借金が重く、中立でも今の時価総額を上回りにくい 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 盟和産業7284 トヨタ系の内装部品の2次の大手。資産は厚いが利益が薄く、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 川崎重工業7012 防衛費拡大の脇役に甘んじるが、実際に稼ぐのは二輪とロボット。名目と資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、潜水艦不正の後始末が振れ幅を左右する 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日産車体7222 日産の車を組み立てる専業の子会社。九州の大型 SUV が稼ぐが、湘南の終了と戻りにくい現金を考えると、今の値段は割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 大同メタル工業株式会社7245 エンジン軸受で世界首位。電動化で本業は細るが、データセンター電源と船が穴を埋められるか。今の値段は割高 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社エクセディ7278 クラッチとトルクコンバータで世界シェア2割強。稼ぎ頭のATが電動化で縮む中、新事業が穴を埋めきれるかが分かれ目で、今の値段は先を楽に見すぎている 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 フジオーゼックス7299 エンジンバルブで国内首位級。無借金で稼ぐ力は安定しているが、内燃機関という事業の寿命が重く、10年の中立でも今の値段に届きにくい 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シマノ7309 世界的な寡占の自転車部品メーカーだが、特需の反動とシェア防衛の値引きで利益は沈んでおり、今のPER45倍台は急な回復を見込みすぎで、今の値段は割高に見える 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 三桜工業6584 ブレーキ・燃料の配管で世界2位。だが利益は薄く借金は増えた。データセンター水冷が育たなければ今の値段は重い 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 TBK7277 トラック・バス用ブレーキの老舗。財務は堅いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の時価総額を超えにくい 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 ジャパンエンジンコーポレーション6016 舶用エンジンの堅い収益源を持つが、いまの利益は新造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 名村造船所7014 受注残は厚いが、いまの利益は造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 小田原機器7314 バスの運賃箱で国内2番手。更新の波で売上は大きく揺れ、利益率は薄い。10年の価値は今の時価総額の半分前後 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 近畿車輛7122 受注残は売上の約 3 年分あるが営業利益は赤字。見かけの純現金は前受金で、10 年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 阪神内燃機工業6018 内航船のエンジンで上位に立つ小さな会社。無借金で受注残も厚いが、稼ぐ力に対して値段が先走る 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 曙ブレーキ工業株式会社7238 ブレーキ専業。足元は改善するが、再生ファンドの出口と優先株の重しが残り、10年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −63.4% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ispace9348 月面輸送の先駆けだが、利益が出る前に増資と借入の返済が続く。今の株主に残る価値は小さく、今の値段は大きく割高と見る 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 リード6982 SUBARU頼みの小さな部品会社。受注は増えるが、借入が重く、赤字の歴史が長い。今の値段は先の回復を織り込みすぎだ 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 イクヨ7273 樹脂部品の老舗が、貴金属・暗号資産・河西工業株へと手を広げる。本業の稼ぎは薄く、今の値段は事業でなく期待が決めている 本質価値との差 −77.4% · 10 年 割高(年 −6.9%)

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読んだ資料

  1. カネミツ 有価証券報告書(2026/03 期・要約)
  2. カネミツ 第 10 次中期経営計画(要約)

分析日 2026-10-20