株譜
AI 銘柄分析 · 輸送用機器 · 試作

株式会社ティラド 7236

熱を逃がす部品の専業。利益率は歴史的な高さにあり、定着するかが分かれ目。今の値段はほぼ妥当

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,658 円939 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,365 円773 億円差 +21.5%
10 年後から見ると やや割安 価値 1,658 円939 億円 · 差 +21.5% · 期待の年率 +9.5%
期待の年率リターン(10 年)+9.5%資本コスト比 +0.8 pt
推定の資本コスト8.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ティラドは、ラジエーターなど「熱を逃がす部品」の専業メーカーだ。売り先は四輪車・二輪車・建設機械で、二輪と建機に強い。筆者の結論は、今の値段はほぼ妥当、というものだ。時価総額は約 810 億円で、割安と呼ぶには稼ぎが高すぎる。

2026 年 3 月期は営業利益が 5 割増えた。売価の引き上げ、米国の黒字化、特別損失の消滅が重なった。2% から 4% が当たり前だった営業利益率が 7% に届いた。この水準が続くかどうかで、価値の大半が決まる。

追い風は具体的だ。大手自動車メーカーから多機能ラジエーターの大型受注を取った。競合が熱交換器への力の入れ方を弱め、引き合いが増えていると会社は話す。還元も DOE 5% 以上へ厚くなった。

向かい風も重い。アルミ高と関税で、今期 4〜6 月の営業利益は前年を下回った。値決めの主導権は大手の顧客にあり、景気で振れる建機も抱える。筆頭株主が約 4 割を握る点も、少数株主には気になる。

10 年の中立では、営業利益率は 7% 前後に残り、純利益は今より 3 割強増える。配当と自社株買いが厚く、確率で重みをつけた価値は今の時価総額とほぼ並ぶ。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点で見るなら、この会社はまず「わかりやすい」。冷却部品は、動力が変わっても要る。二輪と建機の領域には、他社が入りにくい専門性がある。財務に無理もない。

問題は、稼ぐ力の水準だ。営業利益率は過去 10 年の中央値の倍以上に上がった。売価交渉の成果は本物だが、資源高と顧客の値下げ要求で戻される力も同じくらい強い。筆者は、いまの利益を永続するものとは見ない。7% 前後に残れば合格、と考える。

経営の資本配分は良くなった。自社株買いと配当を厚くしたこと、秦野の新工場など顧客の近くへ小さく投資することは、オーナーの目で見て好ましい。インド合弁も、少ない元手で稼ぐ見事な使い方だ。

気になるのは、筆頭株主が約 4 割を持つことだ。少数株主は、資本政策を自分で決められない。逆に、支配株主が買い増しを続けていることは、内部の人間が価値を高く見ているしるしでもある。

総じて、悪い会社ではない。だが、今の値段に安全域は薄い。利益率が定着して初めて、はっきり割安になる。筆者は、その確認を待つほうが賢いと考える。

何で稼ぐ会社か

ティラドは、熱交換器を作るメーカーだ。1936 年に東洋ラヂヱーター製作所として生まれた。エンジンや油圧機器が出す熱を、空気や液体に逃がして冷やす部品を作る。ラジエーター、オイルクーラー、インタークーラーなどだ。

売上の 8 割が自動車用で、うち四輪車と二輪車が中心になる。建設機械・産業機械用が 17% で、空調などが残りを占める。主な顧客はトヨタ、ホンダ、コマツ、クボタだ。日系メーカー向けの世界シェアは、二輪が 94%、建機が 55%、四輪が 19% と会社は見積もる。二輪と建機で圧倒的に強く、四輪はこれから伸ばす領域だ。

稼ぎ方は、車種ごとに専用品を設計して納める形だ。量産が始まれば数年単位で納め続けるので、一度採用されれば続く。一方で、顧客から毎年のコストダウンを求められる。材料のアルミと銅は市況で動くが、多くの取引にはスライド条項があり、値上がりを一部転嫁できる。

開示される区分は地域別だ。日本、米国、欧州、アジア、中国の 5 つで、海外が売上の半分を超える。米国は長く赤字だったが、前期に黒字化した。インドは、タタ・グループとの合弁(出資 49%)が持分法で利益を運ぶ。連結の売上には入らないが、会社は将来 500 億円超の規模を描く。

新しい芽は、多機能ラジエーターだ。ハイブリッド車、電気自動車、エンジン車のどれにも載せられる共通の冷却部品で、顧客の開発の手間を減らす。さらにデータセンター、ヒューマノイド、宇宙も視野に入れるが、まだ収益には入っていない。

優良さと弱いところ

優良さは「ニッチで強いが、値決めは顧客に握られる」と言える。堀、つまり他社がまねできない強みは、二輪と建機の限られた領域にある。大排気量の二輪や重い建機の冷却は、設計の蓄積と専用の製造ノウハウが要る。そこで高いシェアを持つ。

ただし四輪では、相手がトヨタ級の大手だ。値決めの主導権は向こうにあり、毎年の原価低減を求められる。2026 年 3 月期の営業利益率 6.9% は過去最高だ。過去 10 年の中央値は 3% 前後で、2 度の赤字(2021・2023 年度)もある。筆者は、高い水準がそのまま続くとは見ない。

財務は堅い。自己資本比率は 53%、純有利子負債は 39 億円で、利払いの 45 倍の営業利益を稼ぐ。借金が理由の危うさはない。

経営の資本の使い方は改善している。2025 年度に自社株買いを 42 億円行い、配当も DOE 5% 以上の累進配当へ切り替えた。工場投資も秦野の新工場など、顧客の近くへ小さく進める形だ。

弱点は 2 つある。まず、利益の質だ。前期の営業利益は売価改善で伸びたが、材料高で足元は削られている。次に、支配構造だ。筆頭株主の陣屋コネクトが約 4 割を持ち、社長は陣屋グループと関わりがあるとされる。資本政策が支配株主の都合に傾く余地は残る。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

熱交換器は、動力が何であっても要る部品だ。ここが事業の安心材料になる。電気自動車でも、電池・モーター・インバーターを冷やす。会社は 1 台あたりの搭載数を、エンジン車 2〜6 個、ハイブリッド 4〜9 個、電気自動車 3〜7 個と説明する。電動化が進んでも、冷却部品は減りにくい。

市場の大きさは、定義でぶれる。自動車用ラジエーターだけでも、世界で 1 兆円台とする調査と、その 10 分の 1 とする調査がある。筆者は、ティラドが世界の自動車用で 1 割前後の位置にいる、くらいの粗い見方にとどめる。

競合は、デンソー、ヴァレオ、マーレ、モーディーン、マレリ、ハノンといった大手だ。ティラドは、冷却部品だけに絞る独立系で、特定の自動車メーカーの系列に入っていない。会社は、競合が熱交換器の優先順位を下げ、自社への引き合いが増えていると説明する。社名は挙がっていないので、真偽は受注の中身で確かめるしかない。

需要は景気で振れる。四輪は世界の生産台数、建機は設備投資と資源価格に連動し、二輪は新興国の需要に左右される。日系メーカーの中国での不振も、中国のティラドの売上を削っている。

原材料はアルミと銅だ。中東情勢で高値圏にあり、スライド条項で追いつくまでに時間差が出る。EV 化の速度は、冷却部品の数よりも、顧客の値決めの強さに効く。部品点数が増える一方で、単価は競争で抑えられやすい。

資本政策と M&A

還元の方針は、前期から変わった。2026 年度以降、DOE 5% 以上、配当性向 50% 以上の累進配当を掲げる。前期は自社株買いも 42 億円を行った。会社は、営業キャッシュフローに借入を加えた 200〜250 億円を、成長投資・戦略投資・還元に配ると話す。

2030 年度の目標は、売上 2,000 億円、営業利益 200 億円、ROE 20% だ。今期の予想営業利益は 123 億円なので、年 13% 前後の増益が要る。筆者は、これを中立の前提には置かない。

M&A は、これまで目立たない。インドのタタ・グループとの合弁(出資 49%)への投資は約 10 億円で、すでに約 50 億円を回収したと会社は述べる。買収で規模を買う会社ではない。

筆頭株主は陣屋コネクトで、約 38.7% を持つ。2022 年 9 月の約 15% から買い増してきた。この比率なら、少数株主の同意がなくても重要議案を通せる範囲に近い。TOB(株式公開買付け)やMBO(経営陣による買収)の発表はなく、掲示板の推測にとどまる。ただ、支配株主がいる会社の価値は、非公開化の値段にも左右される。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

多機能ラジエーターは、大手自動車メーカーから大型の受注を得た。2035 年に日米アジア欧州で 610 万台の市場があるとされ、量産は米国から 2028 年度に始まる。1 台あたりの価値が高い製品なので、数が増えるだけでなく単価も上がる。競合が熱交換器への力の入れ方を弱めている今は、シェアを取りに行く好機だ。

利益の構造も変わった。米国は黒字になり、アジアへの生産移管で原価も下がった。数期にわたる売価交渉で、材料高を転嫁する力が付いている。営業利益率は 2030 年度に 10% という目標を、会社は掲げた。

さらに、新しい用途が控える。データセンターの液冷、ヒューマノイド、宇宙では、熱の制御が成長の壁になる。ティラドの技術がここで通用すれば、自動車の景気に左右されない柱になる。インド合弁も、売上の 15% 成長、利益の 20% 成長を会社は見込む。

還元は DOE 5% 以上で、前期は自社株買いも行った。自己資本の厚さを活かして、10 年で今の 2 倍の利益に近づくことは、想像の範囲にある。今の時価総額は、こうした成長をまだ半分も織り込んでいない。

慎重な見方

営業利益率 6.9% は、過去最高だ。20 年さかのぼっても、5% を超えた年は数えるほどしかなく、赤字の年も 3 回ある。売価交渉の成果は、材料が下がり、顧客の力が戻れば削られる。今期 4〜6 月の営業利益は、前年より減っている。

顧客は、トヨタやホンダのように値決めを握る大手だ。多機能ラジエーターの受注は喜ばしいが、量産が始まった後は、毎年の原価低減で単価が削られる。競合が引いたと会社は言うが、社名は示されていない。デンソーやマーレのような大手が戻れば、状況は変わる。

建機は景気で大きく振れる。中国では日系メーカーのシェアが落ち、欧州も商用車が弱い。米国は関税で利益が削られている。海外が売上の半分超なので、円高が進めば換算で目減りもする。

最後に、支配構造がある。筆頭株主が約 4 割を持ち、少数株主の手の届かない所で資本政策が決まる。2030 年度の ROE 20% という目標は、売価と量の両方がうまくいく前提だ。そこまで置くのは強気に過ぎる。

どちらに重みを置いたか

強気の材料は具体的だ。受注、競合の後退、還元の厚みは、実際に起きている。だが、営業利益率が過去の 2 倍に上がった直後で、定着の証拠はまだ半期ほどしかない。顧客が値決めを握る構造も変わっていない。

そのため、中立は営業利益率 7% 前後に置いた。目標の 10% は楽観の筋書きにだけ入れた。確率は、慎重な見方を少し強く見て、悲観側へ寄せた。ただ、財務が堅く悲観でも赤字が続きにくいので、悲観の確率を厚くはしていない。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 2,553 円1,445 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 844 円478 億円)。 今の値に割り戻すと 1,658 円939 億円、今との差 +21.5%、 期待の年率 +9.5%(資本コスト 8.8%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 6% 6,279 円3,555 億円 1,487 円842 億円 +469.0% +19.0% 466 円264 億円
やや楽観 17% 4,401 円2,492 億円 1,213 円687 億円 +311.3% +15.2% 955 円540 億円
中立 35% 3,154 円1,786 億円 1,012 円573 億円 +205.2% +11.8% 1,458 円826 億円
やや悲観 27% 1,017 円576 億円 620 円351 億円 +20.0% +1.8% 442 円250 億円
悲観 15% 328 円186 億円 177 円100 億円 −63.1% −9.5% 76 円43 億円
加重平均100% 2,553 円1,445 億円844 円478 億円 +148.8% +9.5% 3,396 円1,923 億円

今の株価時価総額 1,365 円773 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.8% を下回るほど割高。

楽観 6% 多機能ラジエーターと新分野が当たり、営業利益率 10% に届く 利益 226 億円 · PER 15.3 倍 · 株価時価総額 6,279 円3,555 億円

多機能ラジエーターが日米欧アジアで広がり、四輪向けの数が 3 割以上増える。1 台あたりの冷却部品の価値が上がり、単価も物価を大きく上回る。競合が熱交換器から距離を置いたことが、シェアの上積みにつながる。

米国の量産は 2028 年度に始まり、関税と材料高は売価交渉で吸収する。営業利益率は 10% 近くまで上がり、会社の 2030 年度目標に届く水準で定着する。

データセンターなど自動車以外の受注も入り、建機の景気の振れは和らぐ。インドの合弁も育つ。還元は厚く、自己資本が積み上がる前に株主へ戻る 10 年になる。四輪の顧客は、冷却部品を自社で作るより外から買うほうが得だと見直す。ティラドは、その受け皿として規模を広げる。

  • 自動車用(四輪・二輪):数量 3,510(当社が納める熱交換器の数(万個、推定))× 価格 0.78(1 個あたり単価(万円/個))→ 売上 2,727 億円・営業利益 259 億円
  • 建機・産業機械・空調ほか:数量 88.0(当社が納める熱交換器の数(万個、推定))× 価格 5.67(1 個あたり単価(万円/個))→ 売上 499 億円・営業利益 60 億円

倍率:事業の純利益 226 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 20.5% が k 8.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 14.6%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.3 倍。全体の PER 15.3 倍、時価総額 3,456 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:受注の拡大・競合の後退・新分野の立ち上がりが同時に当たる必要がある。会社の 2030 年度目標に近いが、連続成功の確度は高くない。

やや楽観 17% 受注が計画どおり量産に乗り、営業利益率は 8% 台で定着 利益 162 億円 · PER 14.6 倍 · 株価時価総額 4,401 円2,492 億円

多機能ラジエーターの量産が計画どおり立ち上がり、四輪向けの数は 2 割強増える。単価は混合の改善で物価を少し上回る。建機は景気の波を挟みながら緩やかに伸びる。

売価交渉の成果は定着するが、顧客の値下げ要求との綱引きで、営業利益率は 8% 台に落ち着く。材料高は時間差で転嫁される。

還元は DOE 5% 以上を守り、自社株買いも続く。支配株主との関係は安定し、資本政策に大きな変化はない 10 年になる。データセンターなど新しい用途は、まだ小さな売上にとどまる。インドの合弁の利益は、少しずつ増えて下支えになる。工場は顧客の近くへ小さく足され、投資の負担は利益の範囲に収まる。

  • 自動車用(四輪・二輪):数量 3,172(当社が納める熱交換器の数(万個、推定))× 価格 0.73(1 個あたり単価(万円/個))→ 売上 2,305 億円・営業利益 184 億円
  • 建機・産業機械・空調ほか:数量 84.0(当社が納める熱交換器の数(万個、推定))× 価格 5.47(1 個あたり単価(万円/個))→ 売上 459 億円・営業利益 48 億円

倍率:事業の純利益 162 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 17.2% が k 8.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 13.0%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.6 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.6 倍。全体の PER 14.56 倍、時価総額 2,363 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:大手からの大型受注という事実があり、量産が計画どおり進む確率は低くない。営業利益率が 8% 台に残る点が条件になる。

中立 35% 冷却部品の専業として堅調。利益率は 7% 前後に残る 利益 119 億円 · PER 13.8 倍 · 株価時価総額 3,154 円1,786 億円

四輪向けは、多機能ラジエーターの寄与で数が 1 割ほど増える。電動化でも搭載数は減らず、単価は物価と製品の混合の改善で年 3% 台半ばで上がる。建機は景気の波をならせば横ばいで、価格だけが物価で上がる。

営業利益率は今の水準から少し下がり、7% 前後に残る。売価改善は定着するが、材料高と顧客の値下げ要求が上乗せ分を一部戻す。米国の黒字は続くが、大きくは伸びない。

還元は DOE 5% 以上を守る。M&A は目立たず、インドの合弁が利益を少しずつ増やす。筆頭株主の持ち分はほぼ今のまま、非公開化も起きない 10 年になる。景気の谷は 1 度か 2 度来るが、赤字に落ちるほど深くはならない。

  • 自動車用(四輪・二輪):数量 2,860(当社が納める熱交換器の数(万個、推定))× 価格 0.69(1 個あたり単価(万円/個))→ 売上 1,978 億円・営業利益 135 億円
  • 建機・産業機械・空調ほか:数量 80.0(当社が納める熱交換器の数(万個、推定))× 価格 5.35(1 個あたり単価(万円/個))→ 売上 428 億円・営業利益 39 億円

倍率:事業の純利益 119 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 14.3% が k 8.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 11.5%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.7 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.7 倍。全体の PER 13.75 倍、時価総額 1,636 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:売価改善の成果と受注はあるが、顧客の値決めと材料高で一部は戻される。最も重みを置く、落としどころの筋書き。

やや悲観 27% 受注は取るが、値下げと材料高で利益率が 4% 台へ戻る 利益 58 億円 · PER 7.5 倍 · 株価時価総額 1,017 円576 億円

多機能ラジエーターは量産されるが、顧客の値下げ要求と競合の復帰で単価が伸びない。四輪向けの数は横ばいで、中国と欧州の不振が重しになる。

建機は景気の波で数が減り、アルミ高の転嫁が遅れる。営業利益率は 4% 台まで戻り、過去 10 年の上のほうの水準にとどまる。米国は関税で黒字を保てない年が出る。

自社株買いは縮み、配当は DOE の下限付近になる。支配株主の持ち分は大きく変わらない。インドの合弁は伸びるが、日本・中国・欧州の弱さを埋めるには足りない。景気の谷では営業利益が 1 桁の億円まで落ちる年も出る。優良とは言えない、ならされた 10 年になる。

  • 自動車用(四輪・二輪):数量 2,522(当社が納める熱交換器の数(万個、推定))× 価格 0.65(1 個あたり単価(万円/個))→ 売上 1,643 億円・営業利益 74 億円
  • 建機・産業機械・空調ほか:数量 72.0(当社が納める熱交換器の数(万個、推定))× 価格 5.19(1 個あたり単価(万円/個))→ 売上 374 億円・営業利益 22 億円

倍率:事業の ROE 6.6% は k 8.75% 以下なので、伸びても価値は増えず、正当化 PER の上限は 1÷k = 11.1 倍。利益が谷に近い構造的な筋書きなので、上限の 6.8 割の 7.5 倍に置いた。

確率:過去の中央値が 3% 前後であり、顧客の値決めが強い構造を踏まえると、利益率が半分近くに戻る筋書きの確率は高い。

悲観 15% 四輪で受注を失い、建機も縮み、赤字が続く 利益 9 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 328 円186 億円

日系メーカーの海外シェアが落ち、競合の大手が熱交換器に戻って、多機能ラジエーターの追加受注を失う。四輪向けの数は 2 割減り、単価も物価に追いつかない。

建機は景気の悪化と顧客の内製・乗り換えで数が減る。固定費の重い工場の統廃合を迫られ、減損が出る。営業利益は 0 に近く、年によって赤字になる。

配当は掲げた下限の方針を守れず、自社株買いは止まる。支配株主の都合で資本政策が決まり、少数株主の取り分は薄れる 10 年になる。インドの合弁は育つが、連結の赤字を埋めるほどの大きさにはならない。電動化で冷却部品の数が減らなくても、取れる受注が減れば意味がない。ティラドは、専業ゆえに逃げ場がない会社になる。

  • 自動車用(四輪・二輪):数量 2,080(当社が納める熱交換器の数(万個、推定))× 価格 0.55(1 個あたり単価(万円/個))→ 売上 1,147 億円・営業利益 17 億円
  • 建機・産業機械・空調ほか:数量 60.0(当社が納める熱交換器の数(万個、推定))× 価格 4.59(1 個あたり単価(万円/個))→ 売上 275 億円・営業利益 8 億円

倍率:赤字に近い筋書きなので稼ぐ力でなく売れる資産で測る。現金は有利子負債とほぼ相殺されるため、運転資本と遊休の工場・土地の税引き後の約 190 億円を床とし、今の自己資本 530 億円の 0.35 倍に置いた。

確率:日系メーカーの不振、競合の復帰、顧客の値下げ要求が重なる複合の筋書き。財務が堅く、赤字が続いても存続の危機にはなりにくいため、過度には厚くしなかった。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

自動車用(四輪・二輪)

ラジエーター・オイルクーラー・インタークーラー・EGR クーラーなど。四輪車と二輪車向け。

数量当社が納める熱交換器の数(万個、推定)価格1 個あたり単価(万円/個)売上営業利益
今 2026/03 2,600 0.50 1,303 85
10 年後 中立 2,860 0.69 1,978 135

取り方:用途別売上の自動車用 1,303 億円(短信の用途別)を使用。数の開示はないため、日系メーカー向けの四輪シェア 19% と二輪の高いシェア、1 台あたりの搭載数(エンジン車 2〜6 個)から納入数を約 2,600 万個と推定し、売上÷数で単価 0.50 万円を逆算した。営業利益は地域別の開示しかないので、建機より低い 6.5% と推定。単価は物価並みの 1.34 倍が基本で、多機能ラジエーターの混合の改善で少し上回る。

建機・産業機械・空調ほか

建設機械・農機・産業機械用の大型ラジエーターやオイルクーラー、空調機器用ほか。

数量当社が納める熱交換器の数(万個、推定)価格1 個あたり単価(万円/個)売上営業利益
今 2026/03 80.0 3.99 319 30
10 年後 中立 80.0 5.35 428 39

取り方:建設産業機械用 275 億円、空調 1.5%・その他 1.2%(計約 44 億円)の合計 319 億円を使用。日系メーカーの建機向けシェア 55% と 1 機あたりの搭載数から納入数を約 80 万個と推定し、売上÷数で単価 3.99 万円を逆算した。大型で単価が高い。営業利益は開示がなく、9.5% と推定(自動車用 84.7 億円と合わせて全社 112.5 億円に調整額 −2.5 億円を足す)。

リスクと懸念

利益率の定着

営業利益率 6.9% は過去最高で、過去 10 年の中央値の倍以上にある。売価交渉の成果は、材料が下がり、顧客の力が戻れば削られる。今期 4〜6 月の営業利益はすでに前年を下回った。定着しなければ、価値の前提が崩れる。

顧客の値決めと大手の復帰

四輪の主要顧客は、トヨタ・ホンダ級の大手だ。多機能ラジエーターの量産後は、毎年の原価低減で単価が削られうる。競合が熱交換器への力を弱めたと会社は言うが、デンソー、マーレなどが戻れば、受注と値決めの前提が変わる。

原材料と関税

アルミと銅は高値圏にある。スライド条項で転嫁できるが、時間差で利益が削られる。米国は関税で利益が減り、2027 年度には一部製品の生産終了で売上が一時的に落ちる。会社は予想に関税の影響を明示的に織り込んでいない。

建機・中国・欧州の景気

建機向けは売上の 17% で、設備投資と資源価格に連動して大きく振れる。中国では日系メーカーの不振で減収が続き、欧州は商用車が弱い。海外が売上の半分超なので、円高も換算で売上を目減りさせる。

支配株主と資本政策

筆頭株主の陣屋コネクトが約 38.7% を持つ。少数株主の意思では、配当・自社株買い・非公開化の判断を左右しにくい。TOB の発表はないが、支配株主のいる会社では、価値が非公開化の条件に左右される余地がある。

電動化と新分野の実行

多機能ラジエーターの米国量産は 2028 年度の計画で、実現は先だ。データセンターやヒューマノイドは、まだ収益に入っていない。工場投資が先行して、立ち上がりが遅れれば、減価償却だけが先に重くなる。

今後の分かれ目

営業利益率が 2 期続けて 7% を超えて推移したら
売価交渉の成果が定着したとみて、中立から楽観側へ確率を移す。10 年の営業利益率の置き方を見直す。
多機能ラジエーターの量産が計画どおり 2028 年度に始まり、受注が広がったら
四輪向けの数量と単価の前提を上げ、やや楽観の確率を厚くする。
アルミ価格が高止まりし、スライド条項の転嫁が遅れ続けたら
営業利益率を下げ、やや悲観側へ確率を寄せる。
陣屋コネクトが保有比率をさらに上げたり、公開買付けを発表したりしたら
価値は買い付けの条件に左右される。少数株主の取り分を、事業の価値と買付価格の両面から見直す。
データセンター向けなど自動車以外の熱交換器で、継続的な受注が出たら
建機・産業用の数量を上げ、景気の振れを和らげる柱として楽観側に織り込む。
中国・欧州の減収が拡大し、日系メーカーのシェア低下が続いたら
四輪向けの数量を引き下げ、悲観の確率を厚くする。

見ておくもの

  • 営業利益率の四半期の推移(材料高と売価改善のせめぎ合い)
  • 多機能ラジエーターの量産時期と受注台数
  • アルミ・銅の価格とスライド条項での転嫁のタイミング
  • 米国の関税の影響と 2027 年度の生産終了の影響
  • 陣屋コネクトの保有比率と、公開買付けなどの動き
  • DOE・配当性向・自社株買いの実績

倍率と資本コストの決め方

倍率は事業の ROE と k 8.75% から、正当化 PER の式と 1÷k の下限で決めた。中立は上限の約 9 割に置き、過去や同業の PER・PBR は根拠にしていない。悲観は事業の稼ぐ力と、今の自己資本に掛けた PBR で置いた。今の株価に寄せて数字を動かしてはいない。結果は 10 年で小さな割高に出た。リースの新会計基準は、10 年後の数字を今と同じ家賃を費用に含む形にそろえた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 12.2→15.3 倍・やや楽観 PER 11.6→14.56 倍・中立 PER 11.3→13.75 倍)。

資本コスト 8.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality +1.5% を足した 9.0%。支配株主・関税・材料高などの個別の懸念は k に足さず、筋書きと確率で表した。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 9.00% → 8.75%。

同じ業種(輸送用機器)の AI 分析

割安 トヨタ自動車7203 世界首位と関税逆風を同時に抱えるが、金融事業の厚みとマルチパスウェイが本質価値を支え、今の値段は割安 本質価値との差 +79.3% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 マツダ7261 単独で戦う中堅の車メーカー。関税で稼ぐ力は細るが、自己資本の4割弱という値段は低すぎ、割安とみる 本質価値との差 +71.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 三菱自動車工業7211 底にある利益が戻れば今の値段は安いが、利益率の低さと中国勢の追い上げで、戻る確度は高くない 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 スズキ7269 インド事業がシェア4割で稼ぎの柱、二輪も伸びるが中国EV勢の台頭と認証不正の再発が評価を重くし、今の値段はやや割安 本質価値との差 +62.4% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 河西工業7256 日産に半分を頼る内装部品の大手。直近の利益回復は鮮やかだが、借金が自己資本の3倍近く。株主の取り分は、再建が崩れるかどうかで大きく割れる 本質価値との差 +61.5% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 モリタホールディングス6455 消防車の国内6割を握り、純現金も厚い堅実な会社。10年で見た本質価値は、今の時価総額を3割半ほど上回る 本質価値との差 +61.3% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 いすゞ自動車7202 国内トラック首位級とタイのピックアップ王者を併せ持つが、UD統合の実行とタイ・中国EV攻勢が綱引きする局面で、本質価値は今の値段より割安 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 本田技研工業7267 二輪と金融が稼ぎ四輪を支える構造。EV の戦略転換で初の最終赤字だが、二輪・金融の稼ぐ力から見れば今の値段はやや割安 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 日本プラスト7291 日産とホンダの2社頼みでハンドルとエアバッグを作る。自己資本の 4 分の 1 の値段だが、利益率の薄さと借入が割引の理由 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 デイトナ7228 バイク乗りの「あと付け」を企画して卸すファブレスの用品会社。国内の担い手は老いるが、品ぞろえと販売網の厚さで稼ぐ力は残り、中立で今の値段を上回る 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 東京ラヂエーター製造7235 トラック・建機のラジエーター専業。手元の現金が時価総額の4割に迫り、利益の質に比べて値段が低い会社だ 本質価値との差 +49.8% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 株式会社ファルテック7215 日産向けに偏る自動車の外装部品会社。利益は薄く先は読みにくいが、時価総額が自己資本の 2 割と低く、10 年の価値はやや上回る 本質価値との差 +47.9% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 日産自動車7201 自動車事業は本業で赤字、稼ぎ頭は販売金融。Re:Nissanの再建が進めば今の値段はやや割安だが、失敗すれば床も浅い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 エフテック7212 ホンダ向けの足回り部品が北米に偏る低採算の会社。借金は時価総額の3倍超で、中立でも利益の薄さは変わりにくい 本質価値との差 +39.3% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 武蔵精密工業株式会社7220 ホンダ系の駆動部品会社。AI 向けキャパシタの当たり外れで 10 年後の姿が大きく分かれ、今の値段はその当たりを先取りしている 本質価値との差 +37.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 豊田合成株式会社7282 トヨタ系の安全部品大手。エアバッグの伸びは確かだが利益率は最高圏にあり、今の値段は織り込み済みでほぼ適正 本質価値との差 +36.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 ユニプレス株式会社5949 日産向けが約4分の3を占める車体プレスの大手。拠点の整理で身軽になったが、価値は日産の台数しだいで、安全域は厚くない 本質価値との差 +35.6% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 株式会社アイシン7259 AT(変速機)世界首位級のトヨタ系部品大手。トヨタ株の含み資産が下支えする一方、eAxleへの転換とAT収益化の成否が本質価値を左右する 本質価値との差 +34.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 安永7271 内燃機関の部品で稼ぐ中堅。足元の利益は上振れたが、EV 化と重い借入が先の価値を削る 本質価値との差 +31.7% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 ウェッズ7551 車のカスタムホイールの老舗卸。時価総額の7割が純現金だが、現金はトヨタ系の親会社の下にあり、価値は妥当圏に落ち着く 本質価値との差 +31.4% · 10 年 割安(年 +10.0%) やや割安 株式会社タチエス7239 日産・三菱・ホンダ向けのシート専業。利益率は回復途上で、顧客の偏りと買収の消化が10年の分かれ目になる 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 フタバ産業株式会社7241 トヨタ向けボデー・マフラーの部品メーカー。薄利でも今の値段に余裕はなく、EV化で排気系が縮む10年を見て、筆者は割高寄りと見る 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 トヨタ紡織株式会社3116 トヨタ系の座席・内装の大手。規模は大きいが利益率が薄く、値決め力の弱さと北米の赤字が10年の評価を決める 本質価値との差 +28.2% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 極東開発工業7226 架装で国内首位級だが、利益率の回復は物価を超えられず、独禁法の傷も残る。本質価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 新明和工業7224 防衛と自治体の底堅い需要で稼ぐ力は上がるが、資本コストを大きく超えず、今の値段はほぼ妥当な水準だ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 レシップホールディングス7213 バスの運賃箱と行先表示の老舗。新紙幣の特需は終わったが、米国の運賃収受が育ち、中立で今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ダイハツインフィニアース6023 船の発電エンジンと保守で稼ぐ堅い会社。ただ今の利益は受注の山にあり、10年で見ると値段は少し先取りしすぎ 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 株式会社デンソー6902 トヨタ系最大手の車載部品会社。電動化・ADAS半導体で成長を描くが、トヨタ株の巨額保有が下支えする一方、変革の実行速度が今の値段に見合うかが分かれ目 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 SUBARU7270 米国依存7割と関税が利益を直撃するが、厚い純現金と回復力を踏まえれば10年ではやや割安 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 GMB7214 補修用の駆動・冷却部品を世界に売る専業。電動ポンプへの切り替えが焦点だが、借入が重く、株主の取り分は薄い 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 日本車輌製造7102 JR東海の子会社として新幹線を造る堅い受注残があるが、利益は一時要因で膨らんでおり、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 内海造船7018 防衛とフェリーの造船所。今は好況の頂点で、積み上がる現金の使い道が焦点 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 株式会社東海理化電機製作所6995 スイッチ・シートベルトのトヨタ系部品会社。純現金は厚いが、車内の操作が画面に移れば主力が細る。稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ユニバンス7254 駆動系ユニットの専業。日産・フォード・ホンダの3社に頼り、利益は円安で嵩上げされている。厚い現金が下支えするが、10年の中立は今の値段並み 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ナンシン7399 キャスターと台車の老舗。時価総額とほぼ同じ現金を持つが、本業の利益率は2%台に沈み、現金も株主に戻らない。値段はおおむね見合っている 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ニッキ6042 芝刈り機のエンジン部品とガスの燃料装置の会社。本業は電動化で細り、工場用地の賃料が支え。やや割高 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 株式会社エッチ・ケー・エス7219 車好きに愛されるチューニングパーツの老舗。ブランドと手元資金は本物だが、電動化で市場が縮み、利益が薄く、値段はやや割高寄り 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 愛三工業株式会社7283 車の燃料ポンプで世界首位級の部品会社。エンジン車の縮小と、トヨタ頼みの値決めの弱さが10年の重しになる 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 トピー工業株式会社7231 トラック用ホイールと建機の足回りで国内首位。ただ利益率は薄く、構造改革が効いても稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段はその実力にほぼ見合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) 適正 日本精機株式会社7287 車のメーターとHUDの専業。二輪が稼ぎ、四輪は薄利。10月の東洋電装の買収で借金を背負い、払う値段に安全域は薄い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ヨロズ7294 日産依存の足回り部品メーカー。減損で身軽にはなったが、稼ぐ力は資本コストに遠く、10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 株式会社村上開明堂7292 国内首位級の自動車ミラー専業。純現金は時価総額の半分に迫るが、稼ぐ力は10年かけても大きくは伸びず、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 田中精密工業7218 ホンダのエンジン部品で成り立つ小さな部品会社。電動化と値下げ要請の挟み撃ちで、帳簿の割安さは割り引いて見る 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 アスカ7227 車体のプレス部品が主力で、ロボットが利益の伸び役。借金が重く、10年の中立でも今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社ハイレックスコーポレーション7279 ケーブルの老舗からドア周りの総合部品会社へ。利益は長く薄いままだが、厚い純現金と保有株が値段を支える。構造改革の成否が分かれ目 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 株式会社今仙電機製作所7266 ホンダ・マツダ向けのシート機構部品。利益は薄いが時価総額の6割が純現金で、10年の評価は利益率が3%台から動くかで決まる 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヤマハ発動機7272 二輪世界2位・船外機シェア4割を主軸に半導体装置が育つ複合企業。2025年はアウトドア車両の損失で急減益、今の値段は中期計画の実現を先取りしたやや割高な水準 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ムロコーポレーション7264 栃木の精密プレス専業。自己資本の 4 割弱という値段は資産の厚みを映すが、主力の内燃・変速機部品が細る分を電動化部品が補えるかが焦点で、稼ぐ力から見れば値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 プレス工業株式会社7246 トラックのフレームと車軸の専業。電動化でも残る部品で堅実だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 株式会社エフ・シー・シー7296 二輪クラッチ世界首位の安定した稼ぎ頭を持つが、四輪クラッチは電動化で縮む。現金は厚いが、稼ぐ力に見合う値段は今よりやや低いと見る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 テイン7217 車高調の専業メーカー。純現金があり堅実だが、利益率は戻り切らず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 カネミツ7208 鋼板製プーリの専業で、現金は厚いが主力は電動化で縮む。ロボット部品などの新しい柱が穴を埋められるかが 10 年の分かれ目 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 テイ・エス テック株式会社7313 ホンダ向け自動車シートの専業。厚い現金が下値を支えるが、利益率の回復は北米次第で、顧客の偏りが重い 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 NITTAN6493 エンジンバルブで世界4位。ただ昨期の利益は山の水準で、株式化が見込まれる転換社債も重しになる 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カヤバ株式会社7242 緩衝器と建機用油圧の二本柱。規模はあるが値決め力が弱く、利益の振れも大きい。10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 エイケン工業株式会社7265 自動車の補修用フィルターに特化した堅実な会社。純現金も厚いが、電動化で需要が細り、卸大手への依存も高く、値段はやや割高 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 カーメイト7297 名の通ったカー用品のブランドと厚い現金を持つが、縮む市場と重い本社費で資本は眠ったまま 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 NOK株式会社7240 オイルシール世界首位級だが、基板が利益の足かせ。現金と持ち合い株が時価の3割近くを支え、事業そのものはやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.7%) やや割高 ミクニ7247 二輪とインドが支える燃料・吸気部品メーカー。四輪の電動化と借金が重く、中立でも今の時価総額を上回りにくい 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 盟和産業7284 トヨタ系の内装部品の2次の大手。資産は厚いが利益が薄く、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 川崎重工業7012 防衛費拡大の脇役に甘んじるが、実際に稼ぐのは二輪とロボット。名目と資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、潜水艦不正の後始末が振れ幅を左右する 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日産車体7222 日産の車を組み立てる専業の子会社。九州の大型 SUV が稼ぐが、湘南の終了と戻りにくい現金を考えると、今の値段は割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 大同メタル工業株式会社7245 エンジン軸受で世界首位。電動化で本業は細るが、データセンター電源と船が穴を埋められるか。今の値段は割高 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社エクセディ7278 クラッチとトルクコンバータで世界シェア2割強。稼ぎ頭のATが電動化で縮む中、新事業が穴を埋めきれるかが分かれ目で、今の値段は先を楽に見すぎている 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 フジオーゼックス7299 エンジンバルブで国内首位級。無借金で稼ぐ力は安定しているが、内燃機関という事業の寿命が重く、10年の中立でも今の値段に届きにくい 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シマノ7309 世界的な寡占の自転車部品メーカーだが、特需の反動とシェア防衛の値引きで利益は沈んでおり、今のPER45倍台は急な回復を見込みすぎで、今の値段は割高に見える 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 三桜工業6584 ブレーキ・燃料の配管で世界2位。だが利益は薄く借金は増えた。データセンター水冷が育たなければ今の値段は重い 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 TBK7277 トラック・バス用ブレーキの老舗。財務は堅いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の時価総額を超えにくい 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 ジャパンエンジンコーポレーション6016 舶用エンジンの堅い収益源を持つが、いまの利益は新造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 名村造船所7014 受注残は厚いが、いまの利益は造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 小田原機器7314 バスの運賃箱で国内2番手。更新の波で売上は大きく揺れ、利益率は薄い。10年の価値は今の時価総額の半分前後 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 近畿車輛7122 受注残は売上の約 3 年分あるが営業利益は赤字。見かけの純現金は前受金で、10 年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 阪神内燃機工業6018 内航船のエンジンで上位に立つ小さな会社。無借金で受注残も厚いが、稼ぐ力に対して値段が先走る 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 曙ブレーキ工業株式会社7238 ブレーキ専業。足元は改善するが、再生ファンドの出口と優先株の重しが残り、10年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −63.4% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ispace9348 月面輸送の先駆けだが、利益が出る前に増資と借入の返済が続く。今の株主に残る価値は小さく、今の値段は大きく割高と見る 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 リード6982 SUBARU頼みの小さな部品会社。受注は増えるが、借入が重く、赤字の歴史が長い。今の値段は先の回復を織り込みすぎだ 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 イクヨ7273 樹脂部品の老舗が、貴金属・暗号資産・河西工業株へと手を広げる。本業の稼ぎは薄く、今の値段は事業でなく期待が決めている 本質価値との差 −77.4% · 10 年 割高(年 −6.9%)

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読んだ資料

  1. 中期経営計画「T.RAD-2026」(ティラド、2026-04-27)
  2. ティラド 2026年3月期決算説明会(ログミーファイナンス)
  3. ティラド 2027年3月期第1四半期決算短信

分析日 2026-10-19