株譜
AI 銘柄分析 · 輸送用機器 · 試作

武蔵精密工業株式会社 7220

ホンダ系の駆動部品会社。AI 向けキャパシタの当たり外れで 10 年後の姿が大きく分かれ、今の値段はその当たりを先取りしている

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)3,382 円2,217 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)2,456 円1,610 億円差 +37.7%
10 年後から見ると 割安 価値 3,382 円2,217 億円 · 差 +37.7% · 期待の年率 +10.4%
期待の年率リターン(10 年)+10.4%資本コスト比 +2.9 pt
推定の資本コスト7.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

武蔵精密工業は、ホンダ系の駆動部品会社だ。四輪のデファレンシャル(左右の車輪に回転を配る歯車)やカムシャフト、二輪の変速機を作る。筆者の結論は、今の値段は割高寄りというものだ。AI データセンター向けの新型蓄電部品(HSC)の成功を、すでに織り込んでいるように見えるからだ。

本業の自動車部品は薄利だ。2026 年 3 月期の営業利益は 205 億円だが、ドイツの 3 工場を閉める特別損失で純利益は 13 億円に落ちた。欧州の赤字が止まれば利益は戻る。ただ、ホンダの四輪が今より伸びる絵は描きにくい。エンジン部品はいずれ縮む。二輪の変速機は世界シェア約 3 割で、インドと東南アジアの需要に支えられる。

株価を動かしているのは HSC だ。大電流を一瞬で出し入れでき、AI の計算で起きる急な電力の波をならせる。NVIDIA が方式の有効性を公に語り、期待が一気に膨らんだ。10 年後に売上 650 億円規模へ育てば、会社の姿は変わる。ただ、量産の遅れと、似た技術で追う他社の存在が同時にある。

中立の見立てでも、10 年後の価値は今の時価総額に届かない。HSC が大当たりする筋書きの価値は大きい。だが、その確率は高くない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の目で見て問うのは、10 年後もまねされにくい稼ぎ口を持つかどうかだ。

四輪の駆動部品は、10 年後も残る。だが利益率は薄く、顧客から毎年値下げを求められる。株主に残る利益(オーナー利益)の大半は、設備投資で消える。ここだけでは、高い値段は払えない。

二輪の変速機は、本物の稼ぎ口だ。ただし売上は全体の 2 割弱で、市場も大きくは伸びない。

HSC は、当たれば会社を変える。だが、当たると確かな数字で語れる段階にない。売上も利益も開示が無く、競合の追い上げも読めない。わからない事業に大きな確信は置けない。安全域を重んじるなら、期待が値段に入った株は避ける側に立つ。

経営は、欧州の整理で決断力を見せた。反面、HSC の量産は遅れが続く。約束した時期を守れるかが、資本配分への信頼を決める。

結論として、中立の稼ぐ力に対して、今の時価総額は高い。HSC の大当たりを取りにいく株であり、本質価値で測る株ではないと筆者は見る。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの柱は 3 つある。

一つ目は四輪の駆動系部品だ。デファレンシャルが主力で、エンジン車にも電気自動車にも載る。カムシャフトや変速ギアはエンジン車とハイブリッド車の部品だ。電気自動車では減速ギア、シャフト、リンケージ式サスペンション(車輪を支える腕のしくみ)が増える。売上の 8 割ほどが四輪と筆者は推定する。開示は地域別で、製品別の数字は無い。顧客はホンダ系が中心だ。中国では BYD にサスペンション部品を納めた実績もある。

二つ目は二輪の変速機だ。世界シェアは約 3 割と同社は説明する。需要の中心はインドと東南アジアで、四輪より利益率が高い。インドでは二輪電気自動車向けに e アクスル(モーターと減速機を一体にした駆動部)の採用が決まった。電動化への備えは進んでいる。

三つ目が新規のエネルギーソリューション事業だ。HSC は電池とキャパシタの中間の性格を持ち、短時間の大電流に強い。山梨県北杜市の工場で年産能力を 20 万セルから 150 万セルへ広げた。南アルプス市に新工場を建て、合計 650 万セルを目指す。ただし新工場の稼働は 2026 年秋から 2027 年初頭へずれ込んだ。

地域別では米州の売上が 1,000 億円を超えた。メキシコでハイブリッド向けの増強が続く。欧州は構造改革のさなかで、中国も赤字だ。

優良さと弱いところ

優良さは、事業ごとに分けて見る必要がある。

四輪は普通の部品会社だ。歯車の精度や軽量化で選ばれる。だが値段は完成車メーカーに押される。営業利益率が 5〜6% にとどまるのがその証拠だ。最悪の年は 2〜3% まで落ちた。堀、つまり他社がまねできない強みは広くない。

二輪の変速機は、堀に近いものを持つ。世界で約 3 割を握り、量産の技術と品質が参入の壁になる。ただ独占ではなく、先進国の市場は伸びない。

HSC には、まだ堀と呼べるものが無い。他の電池やキャパシタと競う製品だ。証券会社には、技術面の独自性が薄まったとして評価を下げた所もある。量産が安定し、顧客と長い取引を結ぶまで、堀とは言えない。

資本の使い方は評価が割れる。欧州の 3 工場を閉じる決断は遅かったが、やり切った。配当は平常の利益の 3 割台に収まる形で、無理はしていない。借金は自己資本の約 0.5 倍で、重くはない。ただ設備投資が年 350 億円と大きく、余裕は薄い。

ホンダが約 25% を持つ筆頭株主で、顧客でもある。強い後ろ盾になる一方、ホンダの四輪が不調なら、この会社の数量も同じ向きに揺れる。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

四輪部品の需要は、世界の車の生産台数に連動する。2025 年の世界新車販売は約 9,980 万台で、前年より 4.7% 増えた。筆者は今後 10 年を、横ばいから緩やかな増加と見る。物価の分は部品の値段に乗る。

問題は中身の入れ替わりだ。電気自動車は世界で年 2,000 万台を超え、新車の約 4 分の 1 を占める。一方、日本勢はハイブリッドを軸に続ける方針で、国内の電気自動車比率は 3% に届かない。社長は、エンジン車が消えれば売上の 7 割ほどが影響を受けうると語っている。エンジン専用部品は縮み、減速機やサスペンション、電子部品は増える。

競合は大きい。駆動部品ではアイシンや欧州のボッシュ、ZF などの大手が並ぶ。e アクスルでは、売上 1 兆円級の巨大部品会社が競合になると、同社自身が認めている。

二輪の最大市場はインドで、東南アジアとアフリカが続く。電動二輪は多段の変速機を使わない。普及が進むほど変速機の需要は減る。同社が e アクスルを持つのは、その備えだ。

AI データセンターでは、計算ラックの電力が一瞬で大きく上下する。この揺れをならす蓄電が要る。リチウムイオン電池と電気二重層キャパシタ(短時間の出し入れが得意な部品)が競合とされる。需要は伸びるが、参入者も増える。

資本政策と M&A

還元は配当が中心で、自社株買いは目立たない。配当は 2026 年 3 月期も据え置いた。利益が落ちた年でも減らさない姿勢は評価できる。

筆頭株主はホンダで、持ち株は約 25%、持分法適用関連会社だ。社長の大塚浩史氏と資産管理会社を合わせた持ち株は 6% 台である。ホンダが株を売る・買い増すという確かな材料は、今のところ無い。

投資は重い。2027 年 3 月期の設備投資は 350 億円で、前期より 71 億円多い。メキシコのハイブリッド向け、インドの二輪電動、HSC 工場が中心だ。営業利益の 1.7 倍にあたる。純負債は 600 億円台で、金利が上がれば利払いが増える。

買収で大きくなる会社ではなく、欧州の自社拠点を畳む側に回っている。資金は HSC と e アクスルの自前の育成に向かう。TOB の可能性は、HSC 期待で株価が上がった今は買い手の負担が重く、低いと筆者は見る。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

HSC は、AI の電力問題に刺さる製品だ。データセンターの計算ラックは、数秒単位で電力が大きく揺れる。この揺れを受け止める蓄電が足りず、電力会社も運営会社も困っている。HSC は出力が高く、容量の 8 割をおよそ 20 秒で充電できると同社は言う。寿命が長いことも売りだ。

すでに EMS 大手の Flex を含む複数の引き合いがある。需要は当初の想定を上回り、会社は事業規模 1,000 億円の目標を 2〜3 年前倒しすると語った。北杜工場は年 20 万セルから 150 万セルへ、新工場を足して 650 万セルまで広がる。能力が埋まれば、売上は 1,000 億円に迫る。利益率が 2 割台なら、営業利益で本業の四輪を上回る。

本業も底を打った。欧州の 3 工場を閉じ、赤字の源が減る。米州はハイブリッド需要で伸び、二輪は世界シェア 3 割でインドが追い風だ。HSC の利益が乗れば、営業利益が 800 億円を超える道が開ける。ROE は 16% 台へ上がり、倍率も高く付く。

慎重な見方

HSC は、まだ売上も利益も見えない。量産の確認は遅れ、新工場の稼働は 2027 年初頭までずれた。供給が逼迫していると言いながら、数字で示せていない。証券会社には、技術面の独自性が薄まったとして評価を下げた所もある。

競合は多い。リチウムイオン電池は安く、電気二重層キャパシタも改良が進む。中国の会社が価格で攻めれば、1 セルあたりの値段は急に下がる。AI の設備投資は、景気に強いとは限らない。顧客は一握りの巨大企業で、値下げ交渉も強い。

本業は変わらず薄利だ。2027 年 3 月期の会社予想は、営業利益が 185 億円と前期より減る。市場の期待を大きく下回る数字だ。電気自動車が進めば、カムシャフトなどのエンジン部品は縮む。社長自身が、売上の 7 割に影響が及びうると語っている。ホンダの四輪が弱ければ、数量も細る。

電動二輪が広がれば、変速機の強みも薄まる。設備投資は営業利益の 1.7 倍に及び、利払いも増える。HSC が外れた時に、重い設備だけが残る。

どちらに重みを置いたか

強いのは慎重な見方だ。HSC の需要そのものは本物だが、売上と利益の開示が無く、量産は遅れ、競合の追い上げも始まっている。本業の薄利は動かない。

そのため、確率は中立とやや悲観に厚く置いた。HSC が大当たりする筋書きは 8%、HSC が期待外れに終わる筋書きは合わせて 4 割ほどにした。HSC がそこそこ育ち、本業が持ちこたえる中立が最も重い。

期待が値段に入っている分、上の筋書きを取りこぼすと痛い。割高の度合いは、中立の稼ぐ力で決まる。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 5,758 円3,774 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 845 円554 億円)。 今の値に割り戻すと 3,382 円2,217 億円、今との差 +37.7%、 期待の年率 +10.4%(資本コスト 7.5%)→ 割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 15,710 円1.03 兆円 1,678 円1,100 億円 +608.0% +21.6% 1,391 円912 億円
やや楽観 20% 9,708 円6,364 億円 1,190 円780 億円 +343.7% +16.1% 2,180 円1,429 億円
中立 32% 6,321 円4,143 億円 946 円620 億円 +195.9% +11.5% 2,325 円1,524 億円
やや悲観 27% 1,706 円1,118 億円 519 円340 億円 −9.4% −1.0% 601 円394 億円
悲観 13% 586 円384 億円 229 円150 億円 −66.8% −10.4% 106 円69 億円
加重平均100% 5,758 円3,774 億円845 円554 億円 +168.8% +10.4% 6,603 円4,328 億円

今の株価時価総額 2,456 円1,610 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。

楽観 8% HSC が大当たりし、本業も持ち直す 利益 478 億円 · PER 20.5 倍 · 株価時価総額 15,710 円1.03 兆円

AI データセンターの電力問題が深まり、HSC が標準の部品の一つになる。能力を 1,000 万セルまで広げ、売上は 1,600 億円に届く。値段は競争で緩やかに下がるが、量産の習熟で利益率は 25% を保つ。

本業は欧州の赤字が消え、米州のハイブリッドと中国の電気自動車向けで四輪の利益率が上がる。二輪はインドの伸びで数量が増え、e アクスルが電動化の穴を埋める。

ホンダとの関係は良好で、設備の更新が続く。営業利益は 800 億円台に乗り、純利益は 480 億円ほどになる。稼いだ現金は設備投資と配当に回り、ROE は 16% 台に上がる。

  • 四輪(駆動系部品):数量 1,150(同社部品が載る四輪車の年間台数(万台))× 価格 3.24(1 台あたり部品金額(万円))→ 売上 3,729 億円・営業利益 280 億円。四輪 営業利益率 7.5%
  • 二輪(変速機):数量 2,100(同社の変速機が載る二輪車の年間台数(万台))× 価格 0.49(1 台あたり部品金額(万円))→ 売上 1,029 億円・営業利益 154 億円。二輪 営業利益率 15.0%
  • エネルギーソリューション(HSC):数量 1,000(年間出荷セル数(万セル))× 価格 1.60(1 セルあたり売上(万円))→ 売上 1,600 億円・営業利益 400 億円。HSC 営業利益率 25.0%。1 セルの売上は 10 年で名目 1.07 倍(競争と量産の習熟で、物価の 1.34 倍に届かない前提)

倍率:事業の純利益 478 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 21.0% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 14.2%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 20.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 20.5 倍。全体の PER 20.54 倍、時価総額 9,818 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:HSC の需要は本物で、能力の拡張も進む。ただ、売上・利益の開示が無く、量産が遅れ、競合も増えている。大当たりに 1 割近い確率を置くのが限度と見る。

やや楽観 20% HSC は能力いっぱいまで育つ 利益 319 億円 · PER 18.8 倍 · 株価時価総額 9,708 円6,364 億円

HSC は年産 650 万セルの計画をほぼ埋め、売上は 1,000 億円に迫る。競合は出てくるが、実績と顧客との関係で一定のシェアを守る。利益率は 2 割ほどだ。

四輪は欧州の整理が効き、利益率は 6% 台半ばまで戻る。数量はホンダの生産が落ちない範囲で横ばいだ。二輪はインドの需要に乗って伸びる。

営業利益は 580 億円ほど、純利益は 320 億円ほどになる。ただし HSC の値段は下がり続け、高い利益率が永遠に続くとは限らない。二輪の電動化は、e アクスルの採用でなんとか吸収する。ホンダ向けの数量も大きくは崩れない。ROE は 13% 台で、資本コストを上回る。

  • 四輪(駆動系部品):数量 1,120(同社部品が載る四輪車の年間台数(万台))× 価格 3.19(1 台あたり部品金額(万円))→ 売上 3,577 億円・営業利益 233 億円。四輪 営業利益率 6.5%
  • 二輪(変速機):数量 2,040(同社の変速機が載る二輪車の年間台数(万台))× 価格 0.48(1 台あたり部品金額(万円))→ 売上 979 億円・営業利益 137 億円。二輪 営業利益率 14.0%
  • エネルギーソリューション(HSC):数量 667(年間出荷セル数(万セル))× 価格 1.50(1 セルあたり売上(万円))→ 売上 1,001 億円・営業利益 220 億円。HSC 営業利益率 22.0%。1 セルの売上は 10 年で名目 1.00 倍(競争と量産の習熟で、物価の 1.34 倍に届かない前提)

倍率:事業の純利益 319 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 16.0% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 11.7%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 18.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 18.8 倍。全体の PER 18.84 倍、時価総額 6,010 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:HSC が計画の能力をほぼ埋める筋書き。会社は目標を前倒しすると言い、顧客の引き合いも複数ある。それでも量産の遅れと競合が重く、2 割にとどめる。

中立 32% HSC は半分ほど育ち、本業は薄利のまま 利益 226 億円 · PER 17.1 倍 · 株価時価総額 6,321 円4,143 億円

HSC は育つが、思ったほどではない。能力の半分ほどが埋まり、売上は 650 億円規模になる。競合の電池やキャパシタが追いつき、1 セルの値段は名目でも 1 割ほど下がる。物価の 1.34 倍には届かない。利益率は 18% だ。

四輪は薄利のままだ。欧州の赤字は消えるが、エンジン部品の縮みと値下げ要求が利益率を抑える。数量はホンダの生産とともに緩やかに減る。二輪は数量が小さく伸び、利益率は 13% を保つ。

営業利益は 430 億円台、純利益は 230 億円ほどになる。純利益の取り分は、税と少数株主の分で営業利益の約半分だ。配当は利益の 3〜4 割を続け、ROE は 10% 台に落ち着く。

  • 四輪(駆動系部品):数量 1,100(同社部品が載る四輪車の年間台数(万台))× 価格 3.15(1 台あたり部品金額(万円))→ 売上 3,461 億円・営業利益 208 億円。四輪 営業利益率 6.0%
  • 二輪(変速機):数量 1,980(同社の変速機が載る二輪車の年間台数(万台))× 価格 0.47(1 台あたり部品金額(万円))→ 売上 929 億円・営業利益 121 億円。二輪 営業利益率 13.0%
  • エネルギーソリューション(HSC):数量 500(年間出荷セル数(万セル))× 価格 1.30(1 セルあたり売上(万円))→ 売上 650 億円・営業利益 117 億円。HSC 営業利益率 18.0%。1 セルの売上は 10 年で名目 0.87 倍(競争と量産の習熟で、物価の 1.34 倍に届かない前提)

倍率:事業の純利益 226 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 12.5% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.0%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 17.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 17.1 倍。全体の PER 17.13 倍、時価総額 3,871 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:HSC は育つが本業は薄利のまま、という最も起きやすい姿。会社の予想を下回る業績が続いており、中立に最も重みを置く。

やや悲観 27% HSC は競合に押され、四輪が細る 利益 110 億円 · PER 8.0 倍 · 株価時価総額 1,706 円1,118 億円

HSC は量産が軌道に乗るが、技術の独自性が薄れる。競合が同じ用途で受注を取り、値段が下がる。売上は 300 億円止まりで、利益率も 9% に低下する。設備の償却が重い。

四輪はホンダの数量が細り、エンジン部品の縮みが進む。営業利益率は 4% 台に下がる。欧州の整理は終わるが、中国の赤字が残る。二輪は電動化の影響が出始め、数量の伸びが鈍る。

営業利益は 240 億円ほど、純利益は 110 億円ほどになる。配当は維持するが、設備投資が重く、自己資本は増えにくい。ROE は 6% ほどで、資本コストに届かない。

  • 四輪(駆動系部品):数量 1,030(同社部品が載る四輪車の年間台数(万台))× 価格 3.00(1 台あたり部品金額(万円))→ 売上 3,091 億円・営業利益 139 億円。四輪 営業利益率 4.5%
  • 二輪(変速機):数量 1,850(同社の変速機が載る二輪車の年間台数(万台))× 価格 0.43(1 台あたり部品金額(万円))→ 売上 796 億円・営業利益 88 億円。二輪 営業利益率 11.0%
  • エネルギーソリューション(HSC):数量 200(年間出荷セル数(万セル))× 価格 1.50(1 セルあたり売上(万円))→ 売上 300 億円・営業利益 27 億円。HSC 営業利益率 9.0%。1 セルの売上は 10 年で名目 1.00 倍(競争と量産の習熟で、物価の 1.34 倍に届かない前提)

倍率:ROE は 6% ほどで資本コストに届かない。ためた利益が額面を下回る価値になるため、稼ぐ力の 8 倍にとどめ、上限の 1÷k より低く置いた。

確率:HSC の独自性が薄れて価格が下がり、四輪も細る筋書き。証券会社の格下げや量産の遅れがこの方向を指すため、やや厚く置く。

悲観 13% HSC が外れ、四輪も二輪も縮む 利益 48 億円 · PER 8.0 倍 · 株価時価総額 586 円384 億円

HSC の主要顧客が競合へ移り、売上は 80 億円で止まる。値段は下がり、赤字になる。新工場の設備は償却に追われ、本業の利益を食う。

四輪はホンダの電動化の遅れとエンジン部品の縮みが重なり、数量が 2 割ほど減る。値段も下がり、利益率は 3% を切る。二輪は電動化が速く進み、変速機の数量が減る。

営業利益は 110 億円まで落ちる。純利益は 50 億円に届かない。配当は半分ほどに削る。優良な部品会社ではなくなり、稼ぐ力に見合った値段しか付かない。ホンダは筆頭株主として残るが、救済の材料にはならない。HSC の設備の償却と、欧州・中国の赤字の処理が尾を引き、配当の余力も細る。

  • 四輪(駆動系部品):数量 900(同社部品が載る四輪車の年間台数(万台))× 価格 2.71(1 台あたり部品金額(万円))→ 売上 2,439 億円・営業利益 71 億円。四輪 営業利益率 2.9%
  • 二輪(変速機):数量 1,500(同社の変速機が載る二輪車の年間台数(万台))× 価格 0.40(1 台あたり部品金額(万円))→ 売上 600 億円・営業利益 54 億円。二輪 営業利益率 9.0%
  • エネルギーソリューション(HSC):数量 80.0(年間出荷セル数(万セル))× 価格 1.00(1 セルあたり売上(万円))→ 売上 80 億円・営業利益 −5 億円。HSC 営業利益率 -6.0%。1 セルの売上は 10 年で名目 0.67 倍(競争と量産の習熟で、物価の 1.34 倍に届かない前提)

倍率:稼ぐ力は純利益 48 億円。ROE が資本コストを下回る事業なので 8 倍とし、1÷k の約 11.4 倍より低く置いた。今の自己資本 1,220 億円の約 3 割にあたる。

確率:HSC が外れ、四輪・二輪も同時に弱る筋書き。ホンダ依存と電動化の両方が悪い方へ動く必要があり、重ならない限り起きにくいので 13%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

四輪(駆動系部品)

デファレンシャル、カムシャフト、変速ギア、電気自動車向け減速機とサスペンション部品。ホンダ系が中心。

数量同社部品が載る四輪車の年間台数(万台)価格1 台あたり部品金額(万円)売上営業利益
今 2026/03 1,150 2.42 2,783 130
10 年後 中立 1,100 3.15 3,461 208

取り方:世界の乗用車生産約 9,000 万台のうち同社部品が載る台数を約 1,150 万台と推定(ホンダ系・中国・米州)。売上 2,783 億円は全体の 8 割として推定(製品別の開示なし)。1 台 2.42 万円。営業利益 130 億円(利益率 4.7%)は全体 205 億円から二輪・HSC・調整を引いた残り。

二輪(変速機)

二輪車用の変速機。世界シェア約 3 割。インド・東南アジアが中心。e アクスルも立ち上げ中。

数量同社の変速機が載る二輪車の年間台数(万台)価格1 台あたり部品金額(万円)売上営業利益
今 2026/03 1,770 0.35 620 80
10 年後 中立 1,980 0.47 929 121

取り方:世界の二輪生産約 5,900 万台 × 変速機シェア約 3 割(社調べ)≒ 1,770 万台。1 台 0.35 万円で売上 620 億円と推定(開示なし)。利益率は四輪より高い 13% と置いた。

エネルギーソリューション(HSC)

AI データセンター向けのハイブリッドスーパーキャパシタ。山梨県北杜市と南アルプス市で生産。

数量年間出荷セル数(万セル)価格1 セルあたり売上(万円)売上営業利益
今 2026/03 45.0 1.50 68 5
10 年後 中立 500 1.30 650 117

取り方:HSC は開示が無い。年産能力 150 万セルのうち稼働初期の出荷を 45 万セルと推定。1 セル 1.5 万円(会社の 650 万セル・1,000 億円の構想から逆算)。立ち上げ費用で利益はほぼゼロとした。

リスクと懸念

HSC の量産と価格の下落

量産の確認は遅れ、新工場の稼働は 2027 年初頭までずれた。歩留まりが上がらなければ、大型の設備だけが先に償却に入る。競合の電池やキャパシタが追いつけば、1 セルの値段は下がる。売上・利益の開示が無いことも、外から見て最大の不確かさだ。

ホンダ依存と四輪の薄利

四輪はホンダ系が中心で、ホンダの生産と商品戦略に利益が左右される。値段は顧客に押され、営業利益率は 5〜6% にとどまる。為替や関税、原材料の変動でも、薄い利益はすぐ削られる。ホンダが電気自動車の計画を見直すたびに、数量の見通しも動く。

エンジン部品の縮小

カムシャフトなどエンジン専用の部品は、電気自動車の普及で構造的に縮む。社長自身が、エンジン車が消えれば売上の 7 割ほどが影響を受けうると語った。ハイブリッドが長持ちする間は支えになるが、縮む速さを読み違えると、設備の余りが利益を食う。

二輪の電動化

電動二輪は多段の変速機を使わない。インドなどで電動化が速く進めば、世界シェア約 3 割の変速機の需要が減る。同社は e アクスルの採用で備えるが、駆動部の値段は変速機より低く、競合も多い。二輪は本業で最も利益率が高く、ここが崩れる影響は大きい。

設備投資の重さと金利

2027 年 3 月期の設備投資は 350 億円で、営業利益の 1.7 倍にあたる。純負債は 600 億円台あり、借り換えで金利が上がれば利払いが増える。HSC の需要が想定に届かなければ、投資の回収が遅れ、配当の余力も細る。

欧州・中国の赤字の長期化

ドイツの 3 工場を閉じる構造改革で、2026 年 3 月期に特別損失 70 億円台を出した。それでも欧州と中国は 2027 年 3 月期の第 1 四半期も赤字だった。閉鎖費用が膨らむか、赤字の止まる時期がずれると、純利益は会社予想に届かない。

ホンダとの関係の変化

ホンダは約 25% を持つ筆頭株主で、最大の顧客でもある。調達方針を変えたり、持ち株を整理したりすれば、数量と株主構成の両方が動く。今のところ確かな材料は無いが、自動車業界の再編が進む中では、考えておく必要がある。

今後の分かれ目

南アルプス新工場が 2027 年初頭までに量産へ入り、HSC の売上が開示される
売上と利益率が確かめられ、楽観とやや楽観の筋書きに重みを移す。ただし開示された利益率が 2 割を下回るなら、中立に戻す。
HSC の量産がさらに遅れる、または主要顧客の採用が見送られる
やや悲観と悲観の筋書きに重みを移す。工場の償却が先に来るため、本業の利益も目減りする。
競合の電池・キャパシタが同じ用途で大きな受注を取る
HSC の値段と利益率を下げて見直す。排他性が無いなら、利益率は 1 桁台に落ちる前提で考える。
欧州と中国の赤字が止まり、四輪の営業利益率が 6% を超えて定着する
中立の四輪の利益率を上へ見直す。本業だけで ROE が資本コストを上回る道が見える。
ホンダが電気自動車の計画を大きく後ろへずらす、または調達先を絞る
四輪の数量の前提を下げる。デファレンシャルは電気自動車でも要るが、ホンダ向けの量が減れば効く。
インドの二輪電動化が予想より速く進み、e アクスルの採用が広がる
二輪の変速機の縮みと、e アクスルの伸びを組み直す。置き換えが進んでも、売上が保たれるなら中立に近い。

見ておくもの

  • 南アルプス新工場の稼働時期と、HSC の出荷セル数・売上・利益率の開示
  • 四輪と二輪の営業利益率、欧州・中国の黒字化の時期
  • ホンダの世界生産とハイブリッド・電気自動車の販売計画
  • 設備投資の進み方と純負債、配当の方針
  • NVIDIA など AI 基盤の電力設計に HSC が採用されるかどうか

倍率と資本コストの決め方

筋書きは、四輪・二輪・HSC の数量と値段を先に積み、その後で倍率を式から置いた。今の株価や過去の PER・PBR は倍率の根拠にしていない。HSC の売上は、会社が示した 650 万セルの生産能力と 1 セルあたりの値段の推定から出した。売上と利益が開示されていないので、利益率は高めの 18% を中立に置いた。中立の倍率は、式から出る 12.4 倍の約 9 割にした。HSC の収益が不確かで、四輪の利益率が薄いからだ。結果は今の時価総額より低く、割高に出た。今の株価が HSC の期待を含むのに対し、本業の稼ぐ力の筋書きでは届かないという結論で、数字を寄せたり離したりはしていない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 13→20.54 倍・やや楽観 PER 12→18.84 倍・中立 PER 11.1→17.13 倍)。

資本コスト 7.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality +1.25% を足した 8.75%。個別の懸念は k に足さず、筋書きと確率に入れた。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.75% → 7.50%。

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割安 トヨタ自動車7203 世界首位と関税逆風を同時に抱えるが、金融事業の厚みとマルチパスウェイが本質価値を支え、今の値段は割安 本質価値との差 +79.3% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 マツダ7261 単独で戦う中堅の車メーカー。関税で稼ぐ力は細るが、自己資本の4割弱という値段は低すぎ、割安とみる 本質価値との差 +71.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 三菱自動車工業7211 底にある利益が戻れば今の値段は安いが、利益率の低さと中国勢の追い上げで、戻る確度は高くない 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 スズキ7269 インド事業がシェア4割で稼ぎの柱、二輪も伸びるが中国EV勢の台頭と認証不正の再発が評価を重くし、今の値段はやや割安 本質価値との差 +62.4% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 河西工業7256 日産に半分を頼る内装部品の大手。直近の利益回復は鮮やかだが、借金が自己資本の3倍近く。株主の取り分は、再建が崩れるかどうかで大きく割れる 本質価値との差 +61.5% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 モリタホールディングス6455 消防車の国内6割を握り、純現金も厚い堅実な会社。10年で見た本質価値は、今の時価総額を3割半ほど上回る 本質価値との差 +61.3% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 いすゞ自動車7202 国内トラック首位級とタイのピックアップ王者を併せ持つが、UD統合の実行とタイ・中国EV攻勢が綱引きする局面で、本質価値は今の値段より割安 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 本田技研工業7267 二輪と金融が稼ぎ四輪を支える構造。EV の戦略転換で初の最終赤字だが、二輪・金融の稼ぐ力から見れば今の値段はやや割安 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 日本プラスト7291 日産とホンダの2社頼みでハンドルとエアバッグを作る。自己資本の 4 分の 1 の値段だが、利益率の薄さと借入が割引の理由 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 デイトナ7228 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車のカスタムホイールの老舗卸。時価総額の7割が純現金だが、現金はトヨタ系の親会社の下にあり、価値は妥当圏に落ち着く 本質価値との差 +31.4% · 10 年 割安(年 +10.0%) やや割安 株式会社タチエス7239 日産・三菱・ホンダ向けのシート専業。利益率は回復途上で、顧客の偏りと買収の消化が10年の分かれ目になる 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 フタバ産業株式会社7241 トヨタ向けボデー・マフラーの部品メーカー。薄利でも今の値段に余裕はなく、EV化で排気系が縮む10年を見て、筆者は割高寄りと見る 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 トヨタ紡織株式会社3116 トヨタ系の座席・内装の大手。規模は大きいが利益率が薄く、値決め力の弱さと北米の赤字が10年の評価を決める 本質価値との差 +28.2% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 極東開発工業7226 架装で国内首位級だが、利益率の回復は物価を超えられず、独禁法の傷も残る。本質価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 新明和工業7224 防衛と自治体の底堅い需要で稼ぐ力は上がるが、資本コストを大きく超えず、今の値段はほぼ妥当な水準だ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 レシップホールディングス7213 バスの運賃箱と行先表示の老舗。新紙幣の特需は終わったが、米国の運賃収受が育ち、中立で今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ダイハツインフィニアース6023 船の発電エンジンと保守で稼ぐ堅い会社。ただ今の利益は受注の山にあり、10年で見ると値段は少し先取りしすぎ 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 株式会社デンソー6902 トヨタ系最大手の車載部品会社。電動化・ADAS半導体で成長を描くが、トヨタ株の巨額保有が下支えする一方、変革の実行速度が今の値段に見合うかが分かれ目 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 SUBARU7270 米国依存7割と関税が利益を直撃するが、厚い純現金と回復力を踏まえれば10年ではやや割安 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 GMB7214 補修用の駆動・冷却部品を世界に売る専業。電動ポンプへの切り替えが焦点だが、借入が重く、株主の取り分は薄い 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 日本車輌製造7102 JR東海の子会社として新幹線を造る堅い受注残があるが、利益は一時要因で膨らんでおり、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社ティラド7236 熱を逃がす部品の専業。利益率は歴史的な高さにあり、定着するかが分かれ目。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 内海造船7018 防衛とフェリーの造船所。今は好況の頂点で、積み上がる現金の使い道が焦点 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 株式会社東海理化電機製作所6995 スイッチ・シートベルトのトヨタ系部品会社。純現金は厚いが、車内の操作が画面に移れば主力が細る。稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ユニバンス7254 駆動系ユニットの専業。日産・フォード・ホンダの3社に頼り、利益は円安で嵩上げされている。厚い現金が下支えするが、10年の中立は今の値段並み 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ナンシン7399 キャスターと台車の老舗。時価総額とほぼ同じ現金を持つが、本業の利益率は2%台に沈み、現金も株主に戻らない。値段はおおむね見合っている 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ニッキ6042 芝刈り機のエンジン部品とガスの燃料装置の会社。本業は電動化で細り、工場用地の賃料が支え。やや割高 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 株式会社エッチ・ケー・エス7219 車好きに愛されるチューニングパーツの老舗。ブランドと手元資金は本物だが、電動化で市場が縮み、利益が薄く、値段はやや割高寄り 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 愛三工業株式会社7283 車の燃料ポンプで世界首位級の部品会社。エンジン車の縮小と、トヨタ頼みの値決めの弱さが10年の重しになる 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 トピー工業株式会社7231 トラック用ホイールと建機の足回りで国内首位。ただ利益率は薄く、構造改革が効いても稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段はその実力にほぼ見合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) 適正 日本精機株式会社7287 車のメーターとHUDの専業。二輪が稼ぎ、四輪は薄利。10月の東洋電装の買収で借金を背負い、払う値段に安全域は薄い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ヨロズ7294 日産依存の足回り部品メーカー。減損で身軽にはなったが、稼ぐ力は資本コストに遠く、10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 株式会社村上開明堂7292 国内首位級の自動車ミラー専業。純現金は時価総額の半分に迫るが、稼ぐ力は10年かけても大きくは伸びず、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 田中精密工業7218 ホンダのエンジン部品で成り立つ小さな部品会社。電動化と値下げ要請の挟み撃ちで、帳簿の割安さは割り引いて見る 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 アスカ7227 車体のプレス部品が主力で、ロボットが利益の伸び役。借金が重く、10年の中立でも今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社ハイレックスコーポレーション7279 ケーブルの老舗からドア周りの総合部品会社へ。利益は長く薄いままだが、厚い純現金と保有株が値段を支える。構造改革の成否が分かれ目 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 株式会社今仙電機製作所7266 ホンダ・マツダ向けのシート機構部品。利益は薄いが時価総額の6割が純現金で、10年の評価は利益率が3%台から動くかで決まる 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヤマハ発動機7272 二輪世界2位・船外機シェア4割を主軸に半導体装置が育つ複合企業。2025年はアウトドア車両の損失で急減益、今の値段は中期計画の実現を先取りしたやや割高な水準 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ムロコーポレーション7264 栃木の精密プレス専業。自己資本の 4 割弱という値段は資産の厚みを映すが、主力の内燃・変速機部品が細る分を電動化部品が補えるかが焦点で、稼ぐ力から見れば値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 プレス工業株式会社7246 トラックのフレームと車軸の専業。電動化でも残る部品で堅実だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 株式会社エフ・シー・シー7296 二輪クラッチ世界首位の安定した稼ぎ頭を持つが、四輪クラッチは電動化で縮む。現金は厚いが、稼ぐ力に見合う値段は今よりやや低いと見る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 テイン7217 車高調の専業メーカー。純現金があり堅実だが、利益率は戻り切らず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 カネミツ7208 鋼板製プーリの専業で、現金は厚いが主力は電動化で縮む。ロボット部品などの新しい柱が穴を埋められるかが 10 年の分かれ目 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 テイ・エス テック株式会社7313 ホンダ向け自動車シートの専業。厚い現金が下値を支えるが、利益率の回復は北米次第で、顧客の偏りが重い 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 NITTAN6493 エンジンバルブで世界4位。ただ昨期の利益は山の水準で、株式化が見込まれる転換社債も重しになる 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カヤバ株式会社7242 緩衝器と建機用油圧の二本柱。規模はあるが値決め力が弱く、利益の振れも大きい。10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 エイケン工業株式会社7265 自動車の補修用フィルターに特化した堅実な会社。純現金も厚いが、電動化で需要が細り、卸大手への依存も高く、値段はやや割高 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 カーメイト7297 名の通ったカー用品のブランドと厚い現金を持つが、縮む市場と重い本社費で資本は眠ったまま 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 NOK株式会社7240 オイルシール世界首位級だが、基板が利益の足かせ。現金と持ち合い株が時価の3割近くを支え、事業そのものはやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.7%) やや割高 ミクニ7247 二輪とインドが支える燃料・吸気部品メーカー。四輪の電動化と借金が重く、中立でも今の時価総額を上回りにくい 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 盟和産業7284 トヨタ系の内装部品の2次の大手。資産は厚いが利益が薄く、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 川崎重工業7012 防衛費拡大の脇役に甘んじるが、実際に稼ぐのは二輪とロボット。名目と資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、潜水艦不正の後始末が振れ幅を左右する 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日産車体7222 日産の車を組み立てる専業の子会社。九州の大型 SUV が稼ぐが、湘南の終了と戻りにくい現金を考えると、今の値段は割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 大同メタル工業株式会社7245 エンジン軸受で世界首位。電動化で本業は細るが、データセンター電源と船が穴を埋められるか。今の値段は割高 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社エクセディ7278 クラッチとトルクコンバータで世界シェア2割強。稼ぎ頭のATが電動化で縮む中、新事業が穴を埋めきれるかが分かれ目で、今の値段は先を楽に見すぎている 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 フジオーゼックス7299 エンジンバルブで国内首位級。無借金で稼ぐ力は安定しているが、内燃機関という事業の寿命が重く、10年の中立でも今の値段に届きにくい 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シマノ7309 世界的な寡占の自転車部品メーカーだが、特需の反動とシェア防衛の値引きで利益は沈んでおり、今のPER45倍台は急な回復を見込みすぎで、今の値段は割高に見える 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 三桜工業6584 ブレーキ・燃料の配管で世界2位。だが利益は薄く借金は増えた。データセンター水冷が育たなければ今の値段は重い 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 TBK7277 トラック・バス用ブレーキの老舗。財務は堅いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の時価総額を超えにくい 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 ジャパンエンジンコーポレーション6016 舶用エンジンの堅い収益源を持つが、いまの利益は新造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 名村造船所7014 受注残は厚いが、いまの利益は造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 小田原機器7314 バスの運賃箱で国内2番手。更新の波で売上は大きく揺れ、利益率は薄い。10年の価値は今の時価総額の半分前後 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 近畿車輛7122 受注残は売上の約 3 年分あるが営業利益は赤字。見かけの純現金は前受金で、10 年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 阪神内燃機工業6018 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  2. 武蔵精密工業 FY2025 決算説明会の要点(BigGo ファイナンス)
  3. 武蔵精密工業 適時開示・IR ニュース

分析日 2026-10-16