株譜
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株式会社村上開明堂 7292

国内首位級の自動車ミラー専業。純現金は時価総額の半分に迫るが、稼ぐ力は10年かけても大きくは伸びず、今の値段はやや割高と見る

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)7,287 円844 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)6,730 円780 億円差 +8.3%
10 年後から見ると 適正 価値 7,287 円844 億円 · 差 +8.3% · 期待の年率 +7.3%
期待の年率リターン(10 年)+7.3%資本コスト比 −0.2 pt
推定の資本コスト7.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

村上開明堂は、ドアミラーやルームミラーをつくる静岡の専業メーカーだ。国内シェアは約4割、世界では約7%を持つ。筆者の結論は「やや割高」。事業が弱いからではない。10年たっても稼ぐ力があまり増えないことが理由だ。

強みは二つある。ミラーという地味な部品で、完成車メーカーから長く選ばれてきたこと。そして財務の厚みだ。自己資本比率は約78%、純現金は432億円で、時価総額の半分を超える。借金で揺らぐ心配はほぼない。

弱みは値段の主導権がないことだ。トヨタ向けが売上の2割強を占め、毎年のコストダウン要請を受ける。営業利益率は8%前後で頭打ちになっている。これが10年先も大きくは変わらない、というのが筆者の見立てだ。

伸びしろはアジアと北米にある。アジアは利益率が14%台と高く、いまの稼ぎ頭だ。北米は関税が重しだが、現地生産で売上を伸ばしてきた。もう一つの鍵は、積み上がった現金の行方だ。上位2株主で約3割を持ち、ダルトン系のファンドも8%を握る。現金が株主に戻るか、投資に消えるか。ここで価値が大きく動く。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は「悪くないが、安くもない」。堅い事業、強い財務、安定した配当。ここまでは合格だ。だが、オーナーとして10年持ちたいかと問われると、判断が割れる。

理由は、利益の伸びが物価をほとんど超えないからだ。売上は台数と値段の積で、台数は横ばい、値段は完成車メーカーが決める。営業利益率が8%前後で止まる会社の利益は、10年で物価並みにしか育たない。複利で増える会社ではない。

財務の厚みは安全域になる。純現金が時価総額の半分を超えるので、事業が傾いても下値は深くならない。ただ、安全域は「現金が株主に戻る」ことが前提だ。10年の間、現金が積み上がり続けた実績を見ると、筆者は戻り方を半分とみる。

経営者への評価は保留だ。配当を増やし始めたことは評価する。だが、現金を何に使うのか、買収で価値を壊さないか、まだ答えは出ていない。物言う株主との対話の行方が、この会社の資本配分を占う試金石になる。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は単純だ。クルマ1台ごとに付くミラーを、完成車メーカーの工場へ納める。ドアミラー、ルームミラー、電動で畳む駆動ユニットが中心で、売上の9割以上は自動車向けだ。ほかに、ヘッドアップディスプレイ(フロントガラスに情報を映す装置)用の凹面鏡や、光学薄膜、ランプ関連も手がける。2022年にはミツバから大嶋電機製作所を譲り受けた。

顧客はトヨタが最大で、売上の22%を占める。残りもホンダ、スズキなど日本車が中心だ。完成車メーカーの工場の近くで生産するのが基本で、拠点は国内に加え、米国・メキシコ、中国、タイ、インドネシアにある。従業員は連結で約3,700人。国内とアジアがほぼ同数で、北米にも約900人がいる。世界に分散した体制だ。

稼ぎ方は地域で大きく違う。2026年3月期の売上は、日本が513億円、アジアが331億円、北米が312億円。営業利益は日本が17億円、アジアが48億円、北米が19億円だった。アジアは売上の3割弱で、利益の半分以上を稼ぐ。日本は規模があっても利益が薄い。この差が、会社の姿を読む出発点になる。

中期経営計画に数字の目標はない。掲げるのは、現地生産の強化、供給網の分散、選択と集中、デジタル化だ。研究開発費は約11億円で、売上の1%に満たない。大きく賭けるより、堅実に積む会社だ。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねしにくい強みは、あるが浅い。ミラーは安全に関わる部品で、形・駆動・防眩・ヒーターを車ごとに作り込む。トヨタとは1958年からの付き合いで、国内シェアは約4割。この「長く選ばれてきた実績」は本物だ。だが、完成車メーカーは複数社から見積もりを取る。値段を決めるのは買い手だ。

世界のサイドミラー市場は、上位5社で8割ほどを占めるとされる。マグナ、フィコサ、サムバルダナ・モザーソン系のSMR、村上開明堂、ジェンテックスだ。生産額では、マグナが約3割、フィコサが約2割と、村上開明堂より大きい。規模で勝てる立場ではない。

資本効率は平凡だ。ROEは6%台で、過去10年の中央値は7%ほど。自己資本の4割以上を現金が占めるので、事業そのものの収益性はもう少し高い。それでも、資本コストを大きく上回る水準ではない。

経営の資本配分は、変わりつつある。配当性向は2023年3月期の約2割から、2026年3月期の約4.5割へ上がった。ただ、10年の長い間、現金は積み上がり続けてきた。上位2株主で約3割という株主構成もあり、少数株主の側から見れば、経営の姿勢はまだ試されている段階だ。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

ミラーの需要は、世界の新車生産に張り付いている。2025年の世界生産は約9,980万台。人口が増えない先進国では横ばい、インドや東南アジアで伸びる、というのが筆者の見方だ。台数が大きく伸びる業界ではない。

技術の変化は二方向に働く。プラス側は、電動化と運転支援だ。電動で畳む駆動ユニット、カメラ付きのミラー、カメラ映像を映す電子ルームミラー、ヘッドアップディスプレイ用の部品が付けば、1台あたりの納入額が増える。2016年にはカメラモニター型の電子ルームミラーを開発している。マイナス側は、ミラー自体がカメラに置き換わる可能性だ。日欧で電子ミラーが解禁されたが、法規と費用の壁で、普及は限られている。

競争は世界規模だ。サイドミラーはマグナ、フィコサ、SMRが上位を占める。中国では、地場の部品メーカーが低価格で攻める。村上開明堂は、トヨタ系の取引と現地生産の近さで守る形だ。

米国の関税も効く。北米は売上の約27%で、米国・メキシコの拠点は関税の影響を受けやすい。値上げで転嫁できるかは、顧客との交渉次第だ。最も大きな変化は、トヨタを中心とした日本車の海外生産が、現地調達へ寄っていくことだと筆者は見る。

資本政策と M&A

還元は増えているが、現金の山はまだ重い。2026年3月期の年間配当は、前の年から増えて10期連続の増配になった。2027年3月期も同水準を予定する。自社株買いは2024年3月期に約22億円あったきり、止まっている。

株主構成が資本政策を左右する。上位は豊英社が約16%、村上太郎氏が約13%、ダルトン系のニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドが約8%、三菱UFJ銀行が約5%だ。2024年からファンドは経営への提案を続け、2026年6月の総会では、社外取締役の過半数化や自社株買いなど4議案を株主提案した。会社は全議案に反対している。

M&Aは小粒だ。2022年にミツバから大嶋電機製作所を譲り受け、2025年には中国の持分法会社の持分をイタリアのOLSAに売却した。政策保有株はトヨタ株など十数銘柄で、上場株の合計は数十億円規模。売却の方針は示されているが、実際に減った銘柄は、直近の1年にはなかった。

買収される側の可能性もある。時価総額が小さく、現金が厚く、物言う株主がいる。テーマとしては十分だが、創業家系の持株が大きく、実現は株主の合意次第だ。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

ミラーは1台に必ず付く部品で、トヨタとの半世紀以上の取引は簡単には崩れない。国内シェアは約4割。電動で畳む駆動ユニットやカメラ付きミラー、ヘッドアップディスプレイ用の部品が付けば、1台あたりの納入額は上がる。

アジアは営業利益率が14%台と高く、東南アジアとインドでは日本車の生産が伸びる。北米も現地生産が根づき、売上は2桁で伸びている。利益率がアジア並みに近づけば、全社の営業利益は今の2倍に届く。

しかも、財務は鉄壁だ。純現金は時価総額の半分を超え、物言う株主の圧力で、現金は株主に戻り始めている。配当性向は2割から4.5割へ上がった。自社株買いが加われば、時価総額は現金の分だけ素直に評価されやすい。今の値段は、事業の価値と現金の価値の両方を過小に見ている、という見方だ。

この会社は、売上が過去4期続けて増えた。中期の目標は開示していないが、実績は着実に積んでいる。派手さはなくても、地道に利益を出し続ける会社は、時間とともに評価される。

慎重な見方

営業利益率は、2018年3月期の10.7%を境に、8%前後まで下がった。2027年3月期の会社予想も営業減益で、第1四半期の経常利益は前年を1割下回る。コストが上がる一方、顧客は値上げを認めない。利益が伸びる構造にはなっていない。

日本は営業利益率が3%台と薄く、これが全体の足を引く。北米は関税の負担が重く、アジアの高い利益率も、中国の地場メーカーの攻勢で長くは続かない。トヨタ向けが売上の2割強という依存も、ミラー自体がカメラに置き換わる局面では、取引量の減りに直結する。

現金も、そのまま株主のものとは限らない。10年にわたり積み上がってきた現金は、成長投資や未上場株の取得にも回っている。ファンドの株主提案に会社が全面反対している以上、還元が劇的に増えるとは考えにくい。時価総額の半分が現金でも、それを自由に使えるのは経営陣だ。

さらに、売上のうち日本は国内生産の減少で細る。台数が伸びない市場で、物価並みの値上げすら通らなければ、利益は実質で減っていく。10年という長さでは、この差が積み重なる。

どちらに重みを置いたか

現金の厚さと堅い事業は強気の言い分を支える。ただ、利益が物価並みにしか伸びない構造と、現金の戻り方への疑いは、慎重な見方のほうが強い。確率は中立に3割台半ばを置き、悲観側へ少し寄せた。アジアの利益率が崩れる筋書きと、北米の関税負担が長引く筋書きを、やや悲観に厚く入れている。一方、最悪でも現金が床になるので、悲観を深くはしなかった。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 10,320 円1,196 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 3,272 円379 億円)。 今の値に割り戻すと 7,287 円844 億円、今との差 +8.3%、 期待の年率 +7.3%(資本コスト 7.5%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 7% 18,514 円2,145 億円 6,042 円700 億円 +264.9% +13.8% 1,719 円199 億円
やや楽観 20% 14,832 円1,718 億円 4,661 円540 億円 +189.6% +11.2% 3,899 円452 億円
中立 36% 12,297 円1,425 億円 3,453 円400 億円 +134.0% +8.9% 5,670 円657 億円
やや悲観 25% 4,953 円574 億円 2,158 円250 億円 +5.7% +0.6% 1,778 円206 億円
悲観 12% 3,273 円379 億円 1,122 円130 億円 −34.7% −4.2% 527 円61 億円
加重平均100% 10,320 円1,196 億円3,272 円379 億円 +102.0% +7.3% 13,593 円1,575 億円

今の株価時価総額 6,730 円780 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。

楽観 7% アジアと北米で利益率が上がり、現金も株主に戻る 利益 125 億円 · PER 16.5 倍 · 株価時価総額 18,514 円2,145 億円

アジアと北米で、日本車の生産が堅調に伸び、当社の納入台数も増える。電動で畳む駆動ユニット、カメラ付きミラー、ヘッドアップディスプレイ用の部品の比率が上がり、1台あたりの納入額が物価を超えて増える。アジアの営業利益率は14%台を保ち、北米も関税を値上げで転嫁して9%まで上がる。日本は利益率が6%台に改善する。

経営は、物言う株主との対話を経て、現金を株主へ戻す。10年で純利益の7割を超える額を配当と自社株買いで返し、現金の山は小さくなる。時価総額は、積み上がった現金の分だけではなく、事業の稼ぐ力そのものが評価される。全社の営業利益は今の2倍に届き、営業利益率は10%を超える。

  • 日本:数量 323(当社が納入する完成車の台数(万台・推定))× 価格 2.15(1台あたりの納入額(万円/台))→ 売上 694 億円・営業利益 45 億円。日本 営業利益率6.5%
  • アジア:数量 432(当社が納入する完成車の台数(万台・推定))× 価格 1.41(1台あたりの納入額(万円/台))→ 売上 608 億円・営業利益 88 億円。アジア 営業利益率14.5%
  • 北米:数量 234(当社が納入する完成車の台数(万台・推定))× 価格 2.51(1台あたりの納入額(万円/台))→ 売上 588 億円・営業利益 53 億円。北米 営業利益率9.0%

倍率:事業の純利益 124 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 11.5% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.5%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)100 億円。全体の PER 16.53 倍、時価総額 2,145 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:利益率がアジアで15%近く、北米も9%へ上がり、さらに現金が株主に戻る、という条件が重なる必要があり、確率は低い。

やや楽観 20% アジア・北米が伸び、還元も厚くなる 利益 102 億円 · PER 15.3 倍 · 株価時価総額 14,832 円1,718 億円

アジア・北米の台数が、日本車の現地生産とともに伸びる。納入額は物価並みに上がり、ヘッドアップディスプレイ用の部品などで少し上積みされる。アジアは14%近い利益率を保ち、北米は7%台まで改善する。日本は、国内生産の減少を値上げでほぼ相殺する。

経営は、配当性向を5割台へ引き上げ、自社株買いも時々行う。現金は10年で100億円ほど減る。営業利益は今の1.7倍に届き、営業利益率は9%に乗る。完成車メーカーとの力関係は変わらないが、世界の市場で規模をつけた分だけ、収益は伸びる10年になる。ミラーの単価も、電動化や運転支援の部品が乗ることで、物価を少し上回って推移する。

  • 日本:数量 314(当社が納入する完成車の台数(万台・推定))× 価格 2.08(1台あたりの納入額(万円/台))→ 売上 653 億円・営業利益 36 億円。日本 営業利益率5.5%
  • アジア:数量 400(当社が納入する完成車の台数(万台・推定))× 価格 1.37(1台あたりの納入額(万円/台))→ 売上 546 億円・営業利益 74 億円。アジア 営業利益率13.5%
  • 北米:数量 212(当社が納入する完成車の台数(万台・推定))× 価格 2.46(1台あたりの納入額(万円/台))→ 売上 523 億円・営業利益 39 億円。北米 営業利益率7.5%

倍率:事業の純利益 99 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.7% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.6%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.3 倍 + 余った現金(戻り方込み)200 億円。全体の PER 15.29 倍、時価総額 1,718 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:アジア・北米の台数が伸び、物価並みに値上げでき、還元が増える流れ。会社のこれまでの実績に近く、ある程度の確度がある。

中立 36% 中立:売上は物価並みに伸びるが、利益率は今のまま 利益 84 億円 · PER 14.0 倍 · 株価時価総額 12,297 円1,425 億円

台数は、日本は人口とともに緩やかに減り、アジアと北米は緩やかに伸びる。値段は、完成車メーカーの値下げ要請があるので、物価の上昇ほどは上がらない。売上は10年で4割ほど増えるが、営業利益率は今の8%前後のまま動かない。

アジアの利益率は、中国勢の影響を受けつつ12%台で粘る。北米は関税の負担を値上げで半分ほど転嫁し、利益率は6%台。日本は4%台で、薄いままだ。経営は、配当性向を5割台で続け、自社株買いは少しだけ。純現金はほぼ横ばいで、物言う株主との対話は小幅な還元の増加にとどまる。ミラーは、10年後も1台ごとに必要な部品として売れ続ける。

  • 日本:数量 304(当社が納入する完成車の台数(万台・推定))× 価格 2.02(1台あたりの納入額(万円/台))→ 売上 614 億円・営業利益 28 億円。日本 営業利益率4.5%
  • アジア:数量 368(当社が納入する完成車の台数(万台・推定))× 価格 1.32(1台あたりの納入額(万円/台))→ 売上 487 億円・営業利益 61 億円。アジア 営業利益率12.5%
  • 北米:数量 198(当社が納入する完成車の台数(万台・推定))× 価格 2.39(1台あたりの納入額(万円/台))→ 売上 474 億円・営業利益 31 億円。北米 営業利益率6.5%

倍率:事業の純利益 80 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.2% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 7.9%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.0 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.0 倍 + 余った現金(戻り方込み)300 億円。全体の PER 14.04 倍、時価総額 1,425 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:台数は横ばい、値段は物価並みを下回り、利益率は今の8%前後で変わらない。業種ノートの中心的な見通しに沿う筋書きで、最も重みを置く。ただし完成車メーカーが値段を決める構造と、現金の戻りの鈍さがあるので、4割には届かない。

やや悲観 25% アジアの利益率が崩れ、関税も重い 利益 42 億円 · PER 9.0 倍 · 株価時価総額 4,953 円574 億円

アジアで、中国の地場メーカーが低価格で攻め、利益率が14%台から8%へ崩れる。北米では関税の負担が長引き、利益率は3%台に沈む。トヨタを含む完成車メーカーの値下げ要請は、物価の上昇を大きく下回る水準まで続く。日本は、国内生産の減少に固定費が重くのしかかり、利益率は2%台になる。

売上は今よりやや増えるが、営業利益は4割ほど下がる。経営は、配当を維持するのがやっとで、自社株買いは行わない。現金は、赤字の海外拠点の整理や工場の再編に使われ、少し減る。ミラーの需要自体は残るが、稼ぐ力は構造的に落ちていく10年になる。

  • 日本:数量 281(当社が納入する完成車の台数(万台・推定))× 価格 1.87(1台あたりの納入額(万円/台))→ 売上 523 億円・営業利益 13 億円。日本 営業利益率2.5%
  • アジア:数量 304(当社が納入する完成車の台数(万台・推定))× 価格 1.14(1台あたりの納入額(万円/台))→ 売上 346 億円・営業利益 28 億円。アジア 営業利益率8.0%
  • 北米:数量 171(当社が納入する完成車の台数(万台・推定))× 価格 2.17(1台あたりの納入額(万円/台))→ 売上 371 億円・営業利益 13 億円。北米 営業利益率3.5%

倍率:事業の ROE 3.9% は k 7.5% 以下で、稼ぐ力は落ちている。正当化 PER の上限 11.8 倍に対し、構造的に収益が下がる筋書きなので 7.7 割の 9.0 倍に置いた。

確率:中国勢との価格競争とトヨタ向けの値下げ、北米の関税負担が重なる流れ。2027年3月期の会社予想が営業減益で、第1四半期も経常利益が前年を1割下回ることから、慎重な見方をやや厚くした。

悲観 12% ミラーの需要が縮み、赤字が続く 利益 2 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 3,273 円379 億円

ミラーのカメラ置き換えが進み、トヨタを含む主要顧客が調達を中国系や欧米系にも広げる。台数は国内・アジア・北米のすべてで減り、値段は値下げ要請で下がり続ける。営業損益は赤字に沈み、工場の統廃合と海外拠点の撤退に費用がかさむ。

配当は減らされるが、無配にはならない。赤字の年は、現金の取り崩しと上場株の売却で配当を払う。現金は赤字と整理費用で約9割へ減る。時価総額は、稼ぐ力ではなく、残った現金と売れる資産で測られるようになる。中国の持分法会社を手放したような整理が、国内外で続く10年になる。ミラーは残るが、もう優良な部品メーカーとは呼べなくなる。

  • 日本:数量 231(当社が納入する完成車の台数(万台・推定))× 価格 1.63(1台あたりの納入額(万円/台))→ 売上 377 億円・営業利益 −4 億円。日本 営業利益率-1.0%
  • アジア:数量 240(当社が納入する完成車の台数(万台・推定))× 価格 0.98(1台あたりの納入額(万円/台))→ 売上 236 億円・営業利益 5 億円。アジア 営業利益率2.0%
  • 北米:数量 144(当社が納入する完成車の台数(万台・推定))× 価格 1.82(1台あたりの納入額(万円/台))→ 売上 262 億円・営業利益 −3 億円。北米 営業利益率-1.0%

倍率:赤字の筋書きなので、稼ぐ力ではなく売れる資産で測る。純現金と売れる政策保有株の税引き後 375 億円を床とし、今の自己資本 948 億円の 0.4 倍に置いた。

確率:電子化でミラーが縮み、トヨタ向けの量も減る構造的な負け。現金の厚さと取引の継続性が下支えするので、悲観の確率は1割強にとどめた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

日本

国内の完成車メーカー向けのミラー・駆動ユニット・ランプ関連。トヨタ向けが中心。

数量当社が納入する完成車の台数(万台・推定)価格1台あたりの納入額(万円/台)売上営業利益
今 2026/03 330 1.56 513 17
10 年後 中立 304 2.02 614 28

取り方:国内の自動車生産は年約820万台。国内シェア約4割(Monex)から、納入先の車は約330万台と推定。売上513億円(2026年3月期・外部売上)を台数で割り、1台あたり約1.56万円を逆算した。国内は台数が人口とともに細るため、10年の台数は横ばいから微減が中立。値段は物価並みに上がるのが基本だが、完成車メーカーの毎年の値下げ要請があり、10年1.30倍と置いた。

アジア

中国・タイ・インドネシア・インドの完成車メーカー向けのミラー。会社の稼ぎ頭。

数量当社が納入する完成車の台数(万台・推定)価格1台あたりの納入額(万円/台)売上営業利益
今 2026/03 320 1.03 331 48
10 年後 中立 368 1.32 487 61

取り方:売上331億円(2026年3月期・外部売上)、営業利益48億円。アジア拠点の納入先を、タイ・インドネシアの日本車を中心に約320万台と推定し、1台あたり約1.03万円を逆算した。インド・東南アジアの台数は伸びるが、中国の地場メーカーとの価格競争があり、値段は10年1.28倍と物価をやや下回る。

北米

米国ケンタッキー州とメキシコの拠点から、北米の日本車メーカーへ納めるミラー。

数量当社が納入する完成車の台数(万台・推定)価格1台あたりの納入額(万円/台)売上営業利益
今 2026/03 180 1.73 312 19
10 年後 中立 198 2.39 474 31

取り方:売上312億円(2026年3月期・外部売上、前期比+13.8%)、営業利益19億円。北米の自動車生産は約1,500万台で、当社の納入先を約180万台(1割強)と推定し、1台あたり約1.73万円を逆算した。関税の転嫁と現地化で値段は物価並み以上の10年1.38倍を置く。台数は日本車の北米生産とともに緩やかに伸びる。

リスクと懸念

完成車メーカーの値決め力

トヨタ向けが売上の22%を占め、残りも日本車が中心。毎年の値下げ要請と、物価上昇の転嫁の遅れが、利益率を押さえ続ける。営業利益率は2018年3月期の10.7%から8%前後へ下がっている。

ミラーのカメラへの置き換え

日欧で電子ミラーが解禁され、カメラが鏡を置き換える可能性がある。置き換わる車種では、当社が納める部品の単価と数量の両方が減りうる。普及は法規と費用で遅れているが、10年の時間軸では無視できない。

中国・インドの地場メーカーとの競争

アジアは営業利益率が14%台と高く、全社の稼ぎ頭だ。中国の地場メーカーが低価格で攻める。この高い利益率が崩れると、全体の利益が一気に減る。

米国の関税と為替

北米は売上の約27%。米国・メキシコの拠点は、関税の影響を受けやすい。値上げで転嫁できないと利益率が下がる。分析はドル円150円で固定しており、実際の為替は別に見る必要がある。

現金の使い道と創業家系の持株

純現金は時価総額の半分を超える。上位2株主で約3割を持ち、ダルトン系ファンドが8%を持つ。還元が進まない、または現金が成長に見合わない投資や買収に使われると、現金の価値が目減りする。

国内拠点の集中と国内生産の減少

本社と主要工場は静岡県中部に集中し、自然災害に弱い。国内生産は人口とともに細り、日本は営業利益率が3%台と薄い。固定費の重い国内工場の再編が遅れると、全体の足を引く。

今後の分かれ目

アジアの営業利益率が12%を割り込んだら
中国勢との競争が利益を削り始めた合図。中立から、やや悲観の筋書きに重みを移す。
北米で関税の負担を値上げで転嫁できず、営業利益率が4%を割ったら
北米の利益前提をやや悲観側に下げる。メキシコ拠点の位置づけを見直す。
ダルトン系ファンドの要求に応じ、大規模な自社株買い・増配が決まったら
現金の戻り方の前提を引き上げる。やや楽観〜楽観の筋書きに重みを移す。
トヨタ向けの売上比率が2割を割り、他社向けが広がったら
顧客の分散が進む合図。中立の利益率の前提を少し上げる。
電子ミラー(カメラ式)の搭載が主要顧客の量販車に広がったら
ミラー部品の数量と単価の前提を、悲観寄りに下げる。
大型の買収や未上場株の取得で現金が大きく減ったら
現金を分けた額を見直し、悲観の床を引き下げる。

見ておくもの

  • アジアの営業利益率と、北米の関税の転嫁の進み方
  • ダルトン系ファンドとの対話の結果と、配当・自社株買いの規模
  • トヨタ向けの売上比率と、他の完成車メーカーへの納入の広がり
  • 電子ミラー・カメラ式ミラーの搭載車種の広がり
  • 純現金の増減と、未上場株などへの投資の額

倍率と資本コストの決め方

倍率は式と事業の経済性から置いた。中立は ROE÷k(0.97)×0.9 の上限 1÷k の 8.7 割、やや悲観は同じ上限の 7.7 割、悲観は売れる資産で測った床。同業の PER や過去の PBR は使っていない。k は基本 7.5% に quality +1.0% を足した 8.5%。純現金のうち約300億円を事業に要らない現金として分け、戻り方は 0.5 とした。分析は今の株価に合わせて数字を直していない。新リース会計基準で営業利益や純負債の形が変わるが、10 年後の数字は今と同じ形(家賃を営業費用に入れた形)でそろえた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 11.3→16.53 倍・やや楽観 PER 10.8→15.29 倍・中立 PER 10.26→14.04 倍)。

資本コスト 7.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality +1.0% を足した 8.5%。顧客の値下げ要請、車の生産の波、ミラーという単一の製品の寿命を quality に入れた。創業家の持株・物言う株主・北米の関税は k に足さず、筋書きと確率で表した。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.50% → 7.50%。

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割安 トヨタ自動車7203 世界首位と関税逆風を同時に抱えるが、金融事業の厚みとマルチパスウェイが本質価値を支え、今の値段は割安 本質価値との差 +79.3% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 マツダ7261 単独で戦う中堅の車メーカー。関税で稼ぐ力は細るが、自己資本の4割弱という値段は低すぎ、割安とみる 本質価値との差 +71.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 三菱自動車工業7211 底にある利益が戻れば今の値段は安いが、利益率の低さと中国勢の追い上げで、戻る確度は高くない 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 スズキ7269 インド事業がシェア4割で稼ぎの柱、二輪も伸びるが中国EV勢の台頭と認証不正の再発が評価を重くし、今の値段はやや割安 本質価値との差 +62.4% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 河西工業7256 日産に半分を頼る内装部品の大手。直近の利益回復は鮮やかだが、借金が自己資本の3倍近く。株主の取り分は、再建が崩れるかどうかで大きく割れる 本質価値との差 +61.5% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 モリタホールディングス6455 消防車の国内6割を握り、純現金も厚い堅実な会社。10年で見た本質価値は、今の時価総額を3割半ほど上回る 本質価値との差 +61.3% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 いすゞ自動車7202 国内トラック首位級とタイのピックアップ王者を併せ持つが、UD統合の実行とタイ・中国EV攻勢が綱引きする局面で、本質価値は今の値段より割安 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 本田技研工業7267 二輪と金融が稼ぎ四輪を支える構造。EV の戦略転換で初の最終赤字だが、二輪・金融の稼ぐ力から見れば今の値段はやや割安 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 日本プラスト7291 日産とホンダの2社頼みでハンドルとエアバッグを作る。自己資本の 4 分の 1 の値段だが、利益率の薄さと借入が割引の理由 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 デイトナ7228 バイク乗りの「あと付け」を企画して卸すファブレスの用品会社。国内の担い手は老いるが、品ぞろえと販売網の厚さで稼ぐ力は残り、中立で今の値段を上回る 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 東京ラヂエーター製造7235 トラック・建機のラジエーター専業。手元の現金が時価総額の4割に迫り、利益の質に比べて値段が低い会社だ 本質価値との差 +49.8% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 株式会社ファルテック7215 日産向けに偏る自動車の外装部品会社。利益は薄く先は読みにくいが、時価総額が自己資本の 2 割と低く、10 年の価値はやや上回る 本質価値との差 +47.9% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 日産自動車7201 自動車事業は本業で赤字、稼ぎ頭は販売金融。Re:Nissanの再建が進めば今の値段はやや割安だが、失敗すれば床も浅い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 エフテック7212 ホンダ向けの足回り部品が北米に偏る低採算の会社。借金は時価総額の3倍超で、中立でも利益の薄さは変わりにくい 本質価値との差 +39.3% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 武蔵精密工業株式会社7220 ホンダ系の駆動部品会社。AI 向けキャパシタの当たり外れで 10 年後の姿が大きく分かれ、今の値段はその当たりを先取りしている 本質価値との差 +37.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 豊田合成株式会社7282 トヨタ系の安全部品大手。エアバッグの伸びは確かだが利益率は最高圏にあり、今の値段は織り込み済みでほぼ適正 本質価値との差 +36.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 ユニプレス株式会社5949 日産向けが約4分の3を占める車体プレスの大手。拠点の整理で身軽になったが、価値は日産の台数しだいで、安全域は厚くない 本質価値との差 +35.6% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 株式会社アイシン7259 AT(変速機)世界首位級のトヨタ系部品大手。トヨタ株の含み資産が下支えする一方、eAxleへの転換とAT収益化の成否が本質価値を左右する 本質価値との差 +34.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 安永7271 内燃機関の部品で稼ぐ中堅。足元の利益は上振れたが、EV 化と重い借入が先の価値を削る 本質価値との差 +31.7% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 ウェッズ7551 車のカスタムホイールの老舗卸。時価総額の7割が純現金だが、現金はトヨタ系の親会社の下にあり、価値は妥当圏に落ち着く 本質価値との差 +31.4% · 10 年 割安(年 +10.0%) やや割安 株式会社タチエス7239 日産・三菱・ホンダ向けのシート専業。利益率は回復途上で、顧客の偏りと買収の消化が10年の分かれ目になる 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 フタバ産業株式会社7241 トヨタ向けボデー・マフラーの部品メーカー。薄利でも今の値段に余裕はなく、EV化で排気系が縮む10年を見て、筆者は割高寄りと見る 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 トヨタ紡織株式会社3116 トヨタ系の座席・内装の大手。規模は大きいが利益率が薄く、値決め力の弱さと北米の赤字が10年の評価を決める 本質価値との差 +28.2% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 極東開発工業7226 架装で国内首位級だが、利益率の回復は物価を超えられず、独禁法の傷も残る。本質価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 新明和工業7224 防衛と自治体の底堅い需要で稼ぐ力は上がるが、資本コストを大きく超えず、今の値段はほぼ妥当な水準だ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 レシップホールディングス7213 バスの運賃箱と行先表示の老舗。新紙幣の特需は終わったが、米国の運賃収受が育ち、中立で今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ダイハツインフィニアース6023 船の発電エンジンと保守で稼ぐ堅い会社。ただ今の利益は受注の山にあり、10年で見ると値段は少し先取りしすぎ 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 株式会社デンソー6902 トヨタ系最大手の車載部品会社。電動化・ADAS半導体で成長を描くが、トヨタ株の巨額保有が下支えする一方、変革の実行速度が今の値段に見合うかが分かれ目 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 SUBARU7270 米国依存7割と関税が利益を直撃するが、厚い純現金と回復力を踏まえれば10年ではやや割安 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 GMB7214 補修用の駆動・冷却部品を世界に売る専業。電動ポンプへの切り替えが焦点だが、借入が重く、株主の取り分は薄い 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 日本車輌製造7102 JR東海の子会社として新幹線を造る堅い受注残があるが、利益は一時要因で膨らんでおり、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社ティラド7236 熱を逃がす部品の専業。利益率は歴史的な高さにあり、定着するかが分かれ目。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 内海造船7018 防衛とフェリーの造船所。今は好況の頂点で、積み上がる現金の使い道が焦点 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 株式会社東海理化電機製作所6995 スイッチ・シートベルトのトヨタ系部品会社。純現金は厚いが、車内の操作が画面に移れば主力が細る。稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ユニバンス7254 駆動系ユニットの専業。日産・フォード・ホンダの3社に頼り、利益は円安で嵩上げされている。厚い現金が下支えするが、10年の中立は今の値段並み 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ナンシン7399 キャスターと台車の老舗。時価総額とほぼ同じ現金を持つが、本業の利益率は2%台に沈み、現金も株主に戻らない。値段はおおむね見合っている 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ニッキ6042 芝刈り機のエンジン部品とガスの燃料装置の会社。本業は電動化で細り、工場用地の賃料が支え。やや割高 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 株式会社エッチ・ケー・エス7219 車好きに愛されるチューニングパーツの老舗。ブランドと手元資金は本物だが、電動化で市場が縮み、利益が薄く、値段はやや割高寄り 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 愛三工業株式会社7283 車の燃料ポンプで世界首位級の部品会社。エンジン車の縮小と、トヨタ頼みの値決めの弱さが10年の重しになる 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 トピー工業株式会社7231 トラック用ホイールと建機の足回りで国内首位。ただ利益率は薄く、構造改革が効いても稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段はその実力にほぼ見合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) 適正 日本精機株式会社7287 車のメーターとHUDの専業。二輪が稼ぎ、四輪は薄利。10月の東洋電装の買収で借金を背負い、払う値段に安全域は薄い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ヨロズ7294 日産依存の足回り部品メーカー。減損で身軽にはなったが、稼ぐ力は資本コストに遠く、10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 田中精密工業7218 ホンダのエンジン部品で成り立つ小さな部品会社。電動化と値下げ要請の挟み撃ちで、帳簿の割安さは割り引いて見る 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 アスカ7227 車体のプレス部品が主力で、ロボットが利益の伸び役。借金が重く、10年の中立でも今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社ハイレックスコーポレーション7279 ケーブルの老舗からドア周りの総合部品会社へ。利益は長く薄いままだが、厚い純現金と保有株が値段を支える。構造改革の成否が分かれ目 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 株式会社今仙電機製作所7266 ホンダ・マツダ向けのシート機構部品。利益は薄いが時価総額の6割が純現金で、10年の評価は利益率が3%台から動くかで決まる 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヤマハ発動機7272 二輪世界2位・船外機シェア4割を主軸に半導体装置が育つ複合企業。2025年はアウトドア車両の損失で急減益、今の値段は中期計画の実現を先取りしたやや割高な水準 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ムロコーポレーション7264 栃木の精密プレス専業。自己資本の 4 割弱という値段は資産の厚みを映すが、主力の内燃・変速機部品が細る分を電動化部品が補えるかが焦点で、稼ぐ力から見れば値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 プレス工業株式会社7246 トラックのフレームと車軸の専業。電動化でも残る部品で堅実だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 株式会社エフ・シー・シー7296 二輪クラッチ世界首位の安定した稼ぎ頭を持つが、四輪クラッチは電動化で縮む。現金は厚いが、稼ぐ力に見合う値段は今よりやや低いと見る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 テイン7217 車高調の専業メーカー。純現金があり堅実だが、利益率は戻り切らず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 カネミツ7208 鋼板製プーリの専業で、現金は厚いが主力は電動化で縮む。ロボット部品などの新しい柱が穴を埋められるかが 10 年の分かれ目 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 テイ・エス テック株式会社7313 ホンダ向け自動車シートの専業。厚い現金が下値を支えるが、利益率の回復は北米次第で、顧客の偏りが重い 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 NITTAN6493 エンジンバルブで世界4位。ただ昨期の利益は山の水準で、株式化が見込まれる転換社債も重しになる 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カヤバ株式会社7242 緩衝器と建機用油圧の二本柱。規模はあるが値決め力が弱く、利益の振れも大きい。10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 エイケン工業株式会社7265 自動車の補修用フィルターに特化した堅実な会社。純現金も厚いが、電動化で需要が細り、卸大手への依存も高く、値段はやや割高 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 カーメイト7297 名の通ったカー用品のブランドと厚い現金を持つが、縮む市場と重い本社費で資本は眠ったまま 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 NOK株式会社7240 オイルシール世界首位級だが、基板が利益の足かせ。現金と持ち合い株が時価の3割近くを支え、事業そのものはやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.7%) やや割高 ミクニ7247 二輪とインドが支える燃料・吸気部品メーカー。四輪の電動化と借金が重く、中立でも今の時価総額を上回りにくい 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 盟和産業7284 トヨタ系の内装部品の2次の大手。資産は厚いが利益が薄く、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 川崎重工業7012 防衛費拡大の脇役に甘んじるが、実際に稼ぐのは二輪とロボット。名目と資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、潜水艦不正の後始末が振れ幅を左右する 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日産車体7222 日産の車を組み立てる専業の子会社。九州の大型 SUV が稼ぐが、湘南の終了と戻りにくい現金を考えると、今の値段は割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 大同メタル工業株式会社7245 エンジン軸受で世界首位。電動化で本業は細るが、データセンター電源と船が穴を埋められるか。今の値段は割高 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社エクセディ7278 クラッチとトルクコンバータで世界シェア2割強。稼ぎ頭のATが電動化で縮む中、新事業が穴を埋めきれるかが分かれ目で、今の値段は先を楽に見すぎている 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 フジオーゼックス7299 エンジンバルブで国内首位級。無借金で稼ぐ力は安定しているが、内燃機関という事業の寿命が重く、10年の中立でも今の値段に届きにくい 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シマノ7309 世界的な寡占の自転車部品メーカーだが、特需の反動とシェア防衛の値引きで利益は沈んでおり、今のPER45倍台は急な回復を見込みすぎで、今の値段は割高に見える 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 三桜工業6584 ブレーキ・燃料の配管で世界2位。だが利益は薄く借金は増えた。データセンター水冷が育たなければ今の値段は重い 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 TBK7277 トラック・バス用ブレーキの老舗。財務は堅いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の時価総額を超えにくい 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 ジャパンエンジンコーポレーション6016 舶用エンジンの堅い収益源を持つが、いまの利益は新造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 名村造船所7014 受注残は厚いが、いまの利益は造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 小田原機器7314 バスの運賃箱で国内2番手。更新の波で売上は大きく揺れ、利益率は薄い。10年の価値は今の時価総額の半分前後 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 近畿車輛7122 受注残は売上の約 3 年分あるが営業利益は赤字。見かけの純現金は前受金で、10 年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 阪神内燃機工業6018 内航船のエンジンで上位に立つ小さな会社。無借金で受注残も厚いが、稼ぐ力に対して値段が先走る 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 曙ブレーキ工業株式会社7238 ブレーキ専業。足元は改善するが、再生ファンドの出口と優先株の重しが残り、10年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −63.4% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ispace9348 月面輸送の先駆けだが、利益が出る前に増資と借入の返済が続く。今の株主に残る価値は小さく、今の値段は大きく割高と見る 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 リード6982 SUBARU頼みの小さな部品会社。受注は増えるが、借入が重く、赤字の歴史が長い。今の値段は先の回復を織り込みすぎだ 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 イクヨ7273 樹脂部品の老舗が、貴金属・暗号資産・河西工業株へと手を広げる。本業の稼ぎは薄く、今の値段は事業でなく期待が決めている 本質価値との差 −77.4% · 10 年 割高(年 −6.9%)

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読んだ資料

  1. 村上開明堂 有価証券報告書 2026年3月期(EDINET DB のテキスト)
  2. 村上開明堂 配当・自社株買い・大株主(the-shashi)
  3. 日本経済新聞 村上開明堂、ダルトン系の株主提案に反対

分析日 2026-10-19