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ジャパンエンジンコーポレーション 6016

舶用エンジンの堅い収益源を持つが、いまの利益は新造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)6,867 円576 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)10,280 円862 億円差 −33.2%
10 年後から見ると 割高 価値 6,867 円576 億円 · 差 −33.2% · 期待の年率 +3.2%
期待の年率リターン(10 年)+3.2%資本コスト比 −4.8 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ジャパンエンジンコーポレーションは、大型船の推進に使う低速ディーゼルエンジン「UE」を、設計から製造、保守まで一貫して手がける国内唯一の会社だ。三菱重工業のエンジン事業を受け継いで2017年に発足した。自社で造るだけでなく、中国や韓国の造船会社にも製造権を貸し、使用料を得る。

筆者の結論は「割高」だ。いちばんの理由は、いまの利益が新造船の好況の頂点にあることにある。営業利益率は18%台まで上がったが、5年前は2%前後だった。受注の山は、数年遅れてエンジンの売上と部品の売上に流れ込む。その山が引けば、利益は大きく戻る。

強みもある。売上の半分は、使用料と部品、修理という繰り返し入る収入だ。エンジンは一度船に載れば、20年以上、保守の部品が要る。ここは景気の波が小さい。中国のライセンシーが台数を伸ばしたことで、世界の低速エンジンに占める取り分は10%を超えた。

弱みは、この会社が小さいことだ。世界の低速エンジンはEverllence(旧MAN)とWinGDの2社が大半を握り、UEは3番手にとどまる。しかもWinGDは中国の国有造船グループの傘下にあり、中国の造船所がどのエンジンを選ぶかで、使用料の流れが変わりうる。

10年後の中立の利益は、いまの水準を少し上回る程度だ。数量と船価は物価並みに伸びるが、利益率は好況の頂点から平均へ戻る。この値段で買うのは、好況の利益が続くことに賭けることになる。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社の事業は「繰り返し入る収入の厚みで評価できる」が、「いまの利益は信じられない」と言うのが筆者の見方だ。

オーナー利益、つまり株主が自由に使える利益は、帳簿の利益より少ない。新しいエンジンの開発と工場に、お金が出ていくからだ。この投資がうまくいけば、次の10年の収入源になる。だが、うまくいくかは、燃料の選択が決まるまでわからない。

堀は、あるが狭い。世界に積んだエンジンの部品と保守は、他社に取られにくい。一方で、新しいエンジンの売り込みは、巨大な2社との戦いになる。中国の造船所は、技術を手に入れると、自国のエンジンへ寄る動機を持つ。10年後も今の使用料が続くと断言できる事業ではない。

経営は堅実だ。借金はなく、無理な買収もない。ただ、利益が3年で5倍に増えたのに、配当は1割台にとどまる。資本を貯めるだけでは、価値は増えない。

安全域は、まったくない。好況の頂点の利益に高い倍率を掛けた値段を、バリュー投資家は払わない。利益が半分になっても元が取れる値段でなければ、持ち続ける理由が弱い。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は2つある。1つは、舶用ディーゼルエンジンを造って造船所に納める事業だ。もう1つは、使用料、部品、修理、保守の事業で、売上の半分を占める。

エンジン事業の中心は、明石の本社工場で造るUEエンジンだ。大型船の主機関で、1基は数億円から十数億円する。年間の自社製造は20台前後とみる。注文は造船所から受け、納めるのは船の完成の1〜2年前だ。工場の稼働が一定の量に埋まると、利益が大きく伸びる。2026年3月期は、操業の負荷を調整する必要があり、エンジンの売上は前の期より減った。

もう1つの事業は、収益の質が高い。UEの製造権を持つ造船所やエンジンメーカーから、台数に応じた使用料が入る。国内の赤阪鉄工所、中国船舶重工集団の柴油機会社、韓国の現代重工業など6社がいる。これに、すでに船に載ったエンジンへの部品と修理が重なる。部品と修理は、船が動く限り続く。

数量は、世界の新造船の発注量と、UEが取れるシェアで決まる。価格は、エンジンは入札で、部品と使用料は契約で決まる。次の大きな柱は、アンモニアと水素を燃料にする新しいエンジンだ。水素エンジンはすでに完成し、2027年に商船三井の船へ載せる予定だ。ただ、まだ受注として収益に出てはいない。

優良さと弱いところ

優良さは「普通に良い。堀は一定あるが、小さい」と評価する。繰り返し入る収入があるぶん、造船所単体より強い。だが、世界を相手に守れるほど深い堀ではない。

強みは、使用料と部品の収入だ。UEは1955年に三菱重工が造り始めて70年になる。世界中に積んだエンジンの数が、そのまま部品と修理の需要になる。エンジンを買う船主は、同じ型の部品を長く使うため、他社へ移りにくい。さらに、開発から設計、製造、保守までを日本で一貫して担うのはこの会社だけだ。経済安全保障の面でも、国が守りたい産業に入っている。

弱みは3つある。第1に、規模が小さい。低速エンジンの世界では、EverllenceとWinGDが大半を握り、UEの台数のシェアは1割ほどだ。第2に、中国への依存だ。台数の伸びの多くは中国のライセンシーによる。中国の国有グループがWinGDを持つので、自国のエンジンに切り替える圧力は強まる。第3に、単一の製品だ。2ストロークの低速エンジンという同じ土台に、収益が集まっている。

財務は軽い。純現金はほぼゼロに近い。ただ、借金で膨らんだ会社ではなく、自己資本比率は6割近い。資本の使い方は慎重で、配当は純利益の1割台と薄い。成長のための投資を優先する姿勢は分かる。それでも、利益が急に伸びた局面で、株主への戻しが小さいのは気になる。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

世界の新造船は、環境規制による船の入れ替え需要に支えられて好況が続いてきた。建造量は2025年で約7,700万総トンだ。中国が6割超、韓国が3割弱、日本が1割強を占める。ただし2025年の発注は前年より24%減り、受注の山は過ぎた。

低速エンジンは、造船所の建造数に引きずられる。船が引き渡される数年前に、エンジンの注文が入る。造船所の受注残が厚い今は、エンジンの売上が下がりにくい。だが、新規発注が細れば、数年後には製造量が落ちる。ここが循環の怖さだ。

競争は、実質2社と1社の構図だ。Everllence(旧MAN)とWinGDが世界の大半を握り、UEは国産の唯一のブランドだ。WinGDは中国の国有造船グループが持つ。中国の造船所が増えるほど、エンジンも中国向けに寄っていく。UEが伸びたのも、その中国のライセンシーの増産に乗った面が大きい。

環境規制は追い風と逆風の両方になる。国際海事機関は、2050年ごろまでに温室効果ガスを減らす目標を掲げる。アンモニアや水素を使うエンジンへの切り替えが進めば、新しい需要が生まれる。ただ、LNGやメタノールなど、燃料の選択肢が割れている。どの燃料が主流になるかは見えない。UEのアンモニアと水素のエンジンは先行しているが、規模を取れるかはこれからだ。

国内では、造船の再編が進む。エンジンの買い手である造船所が集まれば、価格の交渉力は買い手に傾く。

資本政策と M&A

資本政策は、成長投資と内部留保を優先する。2026年3月期の配当は純利益の1割台で、前の期より増やした。2027年3月期も、さらに増やす計画だ。自社株買いは確かめられなかった。

中期計画(2025〜2027年度)では、株主資本コストを約9%と見て、それを上回るROEを目指すと掲げる。いまのROEは25%を超えるが、好況の頂点の数字だ。

大きな買収の実績はない。技術の出自は三菱重工で、いまも約15%を持つ株主とされる。この関係が、ライセンスの条件や技術の提供で効いている。TOBや再編の可能性は、確かめられる材料がない。ただ、経済安全保障の面で国が守りたい産業であり、国内の造船・エンジンの再編の中で、当事者になる余地は排除できない。

今後の投資は、明石の本社工場だ。アンモニア燃料エンジンの専用工場が建ち、新しい工場の稼働も会社資料に出ている。金額は確かめられなかった。工場の増強は、受注が付いてくる時に収益を生み、付かなければ固定費になる。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

新造船の入れ替え需要は、10年続く。国際海事機関の規制が強まるほど、古い船は早く更新され、新しい燃料のエンジンが要る。UEのアンモニアと水素のエンジンは、世界でもいち早く試験運転を終えた。2027年には実船に載る。この技術が認められれば、エンジンの売上と使用料の両方が一段上がる。

収益の質も高い。売上の半分は、使用料と部品と修理だ。船に載ったエンジンの数は、毎年増える。世界の低速エンジンに占める台数のシェアは、中国のライセンシーのおかげで1割を超えた。このまま中国の造船所が増産を続ければ、使用料は着実に積み上がる。

さらに、経済安全保障の面で、国がこの産業を守る。日本の船が、日本のエンジンを載せる動機は残る。会社は借金がなく、自己資本比率は6割近い。利益率は18%まで上がり、開発の資金も自前で賄える。受注の山が引いても、部品と使用料が土台になる。10年後に、いまより大きな会社になっているという筋書きは、十分ありうる。

慎重な見方

いまの利益は、新造船の好況の頂点だ。営業利益率は18%台だが、5年前は2%前後、その前は赤字の年もあった。船の発注は2025年に前年より24%減った。数年後のエンジンの注文は、確実に細る。固定費の重い工場は、数量が落ちるだけで利益が大きく減る。

使用料の中心は中国だ。中国の国有グループは、WinGDを持つ。中国の造船所が技術を吸収し終われば、自国のエンジンに乗り換える動機が働く。契約の更新や追加の台数は、相手の都合で決まる。世界の低速エンジンはEverllenceとWinGDが大半を握り、UEは3番手だ。

新しい燃料のエンジンも、収益になるまで遠い。水素エンジンの搭載は2027年、実船の試験は2028年からだ。LNGやメタノールが主流になれば、投資は報われない。エンジンを造る新工場は、受注が埋まらなければ固定費だけが残る。

配当は純利益の1割台で、自己資本は膨らむ一方だ。ROEは、好況が引けば資本コストを下回りやすい。いまの値段は、好況の利益が続くことを前提にしている。

どちらに重みを置いたか

事業が潰れる確率は低い。だが、いまの値段に見合うほど稼ぎ続ける確率は、もっと低い。強気の言い分は、部品と使用料という堅い土台と、新しい燃料のエンジンという次の柱に強い。慎重な言い分は、好況の頂点の利益と、中国への依存に強い。

10年の確率は、中立とやや楽観に厚く置いた。部品と使用料があるぶん、悲観は1割にとどめた。それでも、10年後の中立の利益は、いまの水準を少し上回る程度にとどまる。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 12,352 円1,036 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,683 円141 億円)。 今の値に割り戻すと 6,867 円576 億円、今との差 −33.2%、 期待の年率 +3.2%(資本コスト 8.0%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 12% 23,887 円2,003 億円 2,743 円230 億円 +159.1% +10.0% 3,196 円268 億円
やや楽観 24% 17,743 円1,488 億円 2,111 円177 億円 +93.1% +6.8% 4,765 円399 億円
中立 34% 12,755 円1,069 億円 1,551 円130 億円 +39.2% +3.4% 4,864 円408 億円
やや悲観 20% 3,978 円333 億円 1,312 円110 億円 −48.5% −6.4% 1,058 円89 億円
悲観 10% 954 円80 億円 573 円48 億円 −85.1% −17.4% 153 円13 億円
加重平均100% 12,352 円1,036 億円1,683 円141 億円 +36.5% +3.2% 14,035 円1,177 億円

今の株価時価総額 10,280 円862 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 12% 新しい燃料のエンジンが当たり、台数も伸びる 利益 105 億円 · PER 17.6 倍 · 株価時価総額 23,887 円2,003 億円

アンモニアと水素のエンジンが、実船で信頼を得る。水素エンジンの搭載は予定どおり進み、国内外の船主から注文が付く。明石の新しい工場が埋まり、自社製造は年34台まで増える。

中国のライセンシーは増産を続け、UE陣営の台数は年175台、世界の取り分は15%に近づく。部品と保守の基数は着実に増え、使用料と部品の売上は、いまの倍を超える。エンジン本体の値段は、新しい燃料の装置のぶん、物価を上回って上がる。

利益率は、本体が15%、使用料と部品が28%に保たれる。配当は利益の3割まで増える。それでも、新造船の景気の波は残り、利益は年ごとに大きく振れる。堀が広がるわけではなく、強い2社との戦いは続く。

  • 舶用エンジンの製造・販売:数量 34.0(自社製造の台数(台・推定))× 価格 9.14(1台あたりの売上(億円・名目))→ 売上 311 億円・営業利益 47 億円。自社製造34台 × 1台9.14億円(今の1.42倍)、営業利益率15.0%
  • 使用料・部品・修理:数量 175(UE陣営の年間生産台数(台・推定))× 価格 1.80(陣営の1台あたりの使用料・部品・保守の売上(億円・名目))→ 売上 315 億円・営業利益 88 億円。UE陣営175台 × 台あたり1.802億円(今の1.45倍)、営業利益率28.0%

倍率:事業の純利益 105 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 24.5% が k 8.00% を上回る。残る割合 0.33(moat=weak)で RONIC 13.5%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 17.6 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 17.6 倍。全体の PER 17.59 倍、時価総額 1,847 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:アンモニアと水素のエンジンが主流の座を取り、中国の増産が続く必要がある。条件が重なるので1割強とした。

やや楽観 24% 部品と使用料が堅く伸び、本体の利益率も保つ 利益 78 億円 · PER 17.1 倍 · 株価時価総額 17,743 円1,488 億円

新造船の発注は穏やかに減るが、すでに積んだエンジンの数が部品と保守を支える。使用料も、中国のライセンシーの台数に連れて伸びる。UE陣営の台数は年150台まで増える。

自社製造は年29台で、新しい燃料のエンジンの注文が少しずつ付く。船価は10年で1.38倍まで上がり、鋼材と人件費の上昇を転嫁できる。

利益率は、本体が13%、使用料と部品が26%だ。好況の頂点よりは下がるが、繰り返し入る収入の厚みが利益を守る。配当は利益の3割近くまで増える。それでも、数量の伸びは小さく、実質の成長は大きくない。新しい燃料のエンジンは主流にはならないが、一部の船主が選び、開発の投資は回収できる。中国の造船所は、ライセンスを使い続け、台数の伸びを支える。世界の低速エンジンに占める取り分は1割強で、2社の寡占は崩れない。UEは、堅実な3番手の地位を保つ。

  • 舶用エンジンの製造・販売:数量 29.0(自社製造の台数(台・推定))× 価格 8.89(1台あたりの売上(億円・名目))→ 売上 258 億円・営業利益 34 億円。自社製造29台 × 1台8.89億円(今の1.38倍)、営業利益率13.0%
  • 使用料・部品・修理:数量 150(UE陣営の年間生産台数(台・推定))× 価格 1.72(陣営の1台あたりの使用料・部品・保守の売上(億円・名目))→ 売上 257 億円・営業利益 67 億円。UE陣営150台 × 台あたり1.715億円(今の1.38倍)、営業利益率26.0%

倍率:事業の純利益 78 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 21.9% が k 8.00% を上回る。残る割合 0.33(moat=weak)で RONIC 12.6%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 17.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 17.1 倍。全体の PER 17.09 倍、時価総額 1,333 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:新造船の山を過ぎても、積まれたエンジンの数が部品と使用料を支える。実現しやすい筋書きで、2割台半ばとした。

中立 34% 数量は物価並みに伸び、利益率は平均へ戻る 利益 56 億円 · PER 16.3 倍 · 株価時価総額 12,755 円1,069 億円

新造船の発注は、2025年の山から平均へ戻る。自社製造は年24台とやや増え、UE陣営の台数は年135台になる。世界の取り分は、ほぼ1割強を保つ。

船価は10年で1.34倍と、物価並みに上がる。部品と使用料は、積まれたエンジンの数に連れて伸びるが、実質の伸びは小さい。

好況の頂点の利益率は、10年を通した平均には戻る。本体は9%、使用料と部品は24%で、営業利益は10年後に70億円台になる。新しい燃料のエンジンは一部の船主に採用されるが、主流にはならない。中国の造船所は、ライセンスを使い続ける。配当は利益の2割台半ばまで増える。ROEは資本コストを少し上回る程度に落ち着く。

  • 舶用エンジンの製造・販売:数量 24.0(自社製造の台数(台・推定))× 価格 8.63(1台あたりの売上(億円・名目))→ 売上 207 億円・営業利益 19 億円。自社製造24台 × 1台8.63億円(今の1.34倍)、営業利益率9.0%
  • 使用料・部品・修理:数量 135(UE陣営の年間生産台数(台・推定))× 価格 1.67(陣営の1台あたりの使用料・部品・保守の売上(億円・名目))→ 売上 225 億円・営業利益 54 億円。UE陣営135台 × 台あたり1.666億円(今の1.34倍)、営業利益率24.0%

倍率:事業の純利益 56 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 18.7% が k 8.00% を上回る。残る割合 0.33(moat=weak)で RONIC 11.6%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.3 倍。全体の PER 16.34 倍、時価総額 915 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:新造船の波と、積まれたエンジンの堅さの両方を織り込んだ中心の筋書き。確率の最大を置いた。

やや悲観 20% 中国向けの伸びが止まり、新造船も細る 利益 25 億円 · PER 8.5 倍 · 株価時価総額 3,978 円333 億円

新造船の発注が減り、数年後のエンジンの注文が細る。中国の造船所が、自国のエンジンへの切り替えを進め、UE陣営の台数は年100台に減る。自社製造も年17台にとどまる。

船価は10年で1.25倍に届かず、人件費の上昇に追いつかない。新しい燃料のエンジンは、LNGやメタノールとの競争で、思うように売れない。新しい工場の固定費が重い。

利益率は、本体が3%、使用料と部品が18%に下がる。それでも、すでに積んだエンジンの部品は続くため、赤字にはならない。配当は利益の3割に抑えるが、利益が減るので額は増えない。ROEは資本コストを大きく下回る。

  • 舶用エンジンの製造・販売:数量 17.0(自社製造の台数(台・推定))× 価格 8.05(1台あたりの売上(億円・名目))→ 売上 137 億円・営業利益 4 億円。自社製造17台 × 1台8.05億円(今の1.25倍)、営業利益率3.0%
  • 使用料・部品・修理:数量 100(UE陣営の年間生産台数(台・推定))× 価格 1.62(陣営の1台あたりの使用料・部品・保守の売上(億円・名目))→ 売上 162 億円・営業利益 29 億円。UE陣営100台 × 台あたり1.616億円(今の1.30倍)、営業利益率18.0%

倍率:ROE 5.7%がk 8%を下回るので、PERの上限は1÷k=11.8倍。RONIC=k+残る割合1/3×(ROE−k)=7.6%、g 4%から正当化PER=10.5倍。稼ぐ力から出す局面で、構造的に弱くなった利益には質の割引をして8.5倍に置いた。

確率:新造船の発注減と中国の自国化が重なる筋書き。造船の波を考え、2割を置いた。

悲観 10% 中国が自国のエンジンに移り、新しい燃料でも出遅れる 利益 3 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 954 円80 億円

中国のライセンシーが、WinGDなど自国のエンジンへ移る。UE陣営の台数は年55台まで縮み、使用料は細る。自社製造も年10台にとどまり、新しい工場は半分も埋まらない。

アンモニアと水素のエンジンは、LNGとメタノールに市場を取られ、開発の費用が回収できない。船価は10年で1.10倍にとどまる。

利益率は、本体が赤字、使用料と部品が8%に落ちる。新しい工場と開発の費用が、固定費としてのしかかる。会社は潰れないが、稼ぐ力はほとんど残らない。株主の価値は、手元の現金と売れる資産で支えられる程度になる。UEは、世界の低速エンジンの小さなブランドとして残る。配当は、利益の減少に合わせて切り下げる。

  • 舶用エンジンの製造・販売:数量 10.0(自社製造の台数(台・推定))× 価格 7.08(1台あたりの売上(億円・名目))→ 売上 71 億円・営業利益 −2 億円。自社製造10台 × 1台7.08億円(今の1.10倍)、営業利益率-3.0%
  • 使用料・部品・修理:数量 55.0(UE陣営の年間生産台数(台・推定))× 価格 1.43(陣営の1台あたりの使用料・部品・保守の売上(億円・名目))→ 売上 79 億円・営業利益 6 億円。UE陣営55台 × 台あたり1.429億円(今の1.15倍)、営業利益率8.0%

倍率:ROE がほぼゼロで、稼ぐ力(純利益÷k)は小さい。価値は純現金と売れる資産の税後に支えられる床で置いた。今の自己資本184億円に0.43倍を掛けた。

確率:中国の自国化と燃料の選択の失敗が同時に来る筋書き。部品と使用料の土台があるので、悲観は1割にとどめた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

舶用エンジンの製造・販売

明石の本社工場で、大型船の主機関となるUEエンジンを造って造船所に納める事業。

数量自社製造の台数(台・推定)価格1台あたりの売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 22.0 6.44 142 16
10 年後 中立 24.0 8.63 207 19

取り方:自社製造の台数は開示がない。世界の低速エンジンの年産を約1,150台とみて、UE陣営が約1割の115台前後、そのうち自社製造を20台前後と推定し、売上141.7億円を22台で割って1台6.44億円と置いた。物価と船の大きさの差は価格に入れた。利益率は開示がなく、全社の営業利益率18.4%と部品側との配分から約11%と推定した。

使用料・部品・修理

UEの製造権を持つ造船所などからの使用料と、船に載ったエンジンへの部品・修理・保守の事業。

数量UE陣営の年間生産台数(台・推定)価格陣営の1台あたりの使用料・部品・保守の売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 125 1.24 155 39
10 年後 中立 135 1.67 225 54

取り方:使用料は台数に、部品と保守は船に載った基数に連動する。基数は開示がないので、UE陣営の年間生産台数125台(2023年度の115台から中国の増産を加味した推定)に比例するとみて、売上155.4億円を割り、1台あたり1.243億円と置いた。利益率は繰り返し入る収入として約25%と推定した。

リスクと懸念

新造船の景気の波

いまの利益は新造船の好況の頂点にある。営業利益率は5年前に2%前後で、赤字の年もあった。発注は2025年に前年より24%減り、数年後のエンジンの注文に響く。固定費が重く、数量が落ちるだけで利益が大きく減る。

中国のライセンシーへの依存

台数の伸びの多くは、中国のライセンシーによる。中国の国有グループはWinGDも持ち、技術を吸収した後に自国のエンジンへ切り替える動機がある。使用料の流れは、相手の都合で変わる。

強い2社との競争

低速エンジンの世界は、Everllence(旧MAN)とWinGDが大半を握る。UEは3番手で、規模の差は大きい。開発費も営業の力も劣るため、新しいエンジンの売り込みでは苦戦しやすい。

燃料の選択の読み違い

アンモニアと水素のエンジンに投資しているが、船の燃料はLNGやメタノールなど割れている。主流が別の燃料になれば、開発費と専用工場の投資を回収できない。水素エンジンの実船の試験は2028年からで、収益化は先だ。

新しい工場の固定費

明石の本社工場で、アンモニアエンジンの専用工場と新工場が動く。受注が埋まらなければ、減価償却と人件費だけが残る。金額は確かめられなかったが、利益率を押し下げる要因になる。

株主還元の薄さ

配当は純利益の1割台で、自社株買いは確かめられなかった。自己資本が膨らんでROEは下がりやすい。利益が大きく振れる会社なので、株主に戻る分が小さいことは、値段にとって不利になる。

今後の分かれ目

新造船の発注が前年を大きく割り込み、造船所の受注残が減り始めたら
やや悲観・悲観の確率を上げる。エンジンの注文が数年遅れて落ちるので、利益の山を過ぎたサインになる。
アンモニアや水素のエンジンに、まとまった数の正式な受注が付いたら
楽観・やや楽観の確率を上げてよい。ただし、利益率が景気の平均に戻る前提は崩さない。
中国のライセンシーが、UE以外の自国のエンジンの比率を急に高めたら
使用料と台数の前提を下げる。やや悲観・悲観に寄せる。
新しい工場が稼働しても、操業の負荷調整が続いたら
固定費が重くなる合図で、利益率の前提を下げる。
国内の造船・エンジンの再編に、この会社が加わる発表があったら
規模の面では前向きだが、条件次第で株主の価値が薄まる。条件を先に確かめる。
配当性向を引き上げ、自社株買いも始めたら
自己資本の膨らみが抑えられ、ROEが上がる。倍率の見方を見直す材料になる。

見ておくもの

  • 世界の新造船の発注量と受注残(クラークソン)
  • UE陣営の年間生産台数と中国のライセンシーの動き
  • 水素・アンモニアエンジンの正式な受注と実船の試験の進み
  • 明石の新しい工場の稼働と操業の負荷
  • 配当性向と自社株買いの方針

倍率と資本コストの決め方

倍率は資本コスト8%(基本7.5%に品質+1.0%)と、事業のROEから出した。10年の中立はROEがkをわずかに上回る程度で、残る割合は1/3、上限の9.5割に置いた。今の株価や過去の倍率は使っていない。今の営業利益率18%台は好況の頂点なので、中立は16%台に戻し、直近の利益を引き伸ばしていない。リース会計の変更は、自前の工場で造る会社なので影響は小さく、10年後の数字は今と同じ形で置いた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 12.4→17.59 倍・やや楽観 PER 11.1→17.09 倍・中立 PER 11.6→16.34 倍)。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(輸送用機器)の AI 分析

割安 トヨタ自動車7203 世界首位と関税逆風を同時に抱えるが、金融事業の厚みとマルチパスウェイが本質価値を支え、今の値段は割安 本質価値との差 +79.3% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 マツダ7261 単独で戦う中堅の車メーカー。関税で稼ぐ力は細るが、自己資本の4割弱という値段は低すぎ、割安とみる 本質価値との差 +71.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 三菱自動車工業7211 底にある利益が戻れば今の値段は安いが、利益率の低さと中国勢の追い上げで、戻る確度は高くない 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 スズキ7269 インド事業がシェア4割で稼ぎの柱、二輪も伸びるが中国EV勢の台頭と認証不正の再発が評価を重くし、今の値段はやや割安 本質価値との差 +62.4% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 河西工業7256 日産に半分を頼る内装部品の大手。直近の利益回復は鮮やかだが、借金が自己資本の3倍近く。株主の取り分は、再建が崩れるかどうかで大きく割れる 本質価値との差 +61.5% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 モリタホールディングス6455 消防車の国内6割を握り、純現金も厚い堅実な会社。10年で見た本質価値は、今の時価総額を3割半ほど上回る 本質価値との差 +61.3% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 いすゞ自動車7202 国内トラック首位級とタイのピックアップ王者を併せ持つが、UD統合の実行とタイ・中国EV攻勢が綱引きする局面で、本質価値は今の値段より割安 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 本田技研工業7267 二輪と金融が稼ぎ四輪を支える構造。EV の戦略転換で初の最終赤字だが、二輪・金融の稼ぐ力から見れば今の値段はやや割安 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 日本プラスト7291 日産とホンダの2社頼みでハンドルとエアバッグを作る。自己資本の 4 分の 1 の値段だが、利益率の薄さと借入が割引の理由 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 デイトナ7228 バイク乗りの「あと付け」を企画して卸すファブレスの用品会社。国内の担い手は老いるが、品ぞろえと販売網の厚さで稼ぐ力は残り、中立で今の値段を上回る 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 東京ラヂエーター製造7235 トラック・建機のラジエーター専業。手元の現金が時価総額の4割に迫り、利益の質に比べて値段が低い会社だ 本質価値との差 +49.8% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 株式会社ファルテック7215 日産向けに偏る自動車の外装部品会社。利益は薄く先は読みにくいが、時価総額が自己資本の 2 割と低く、10 年の価値はやや上回る 本質価値との差 +47.9% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 日産自動車7201 自動車事業は本業で赤字、稼ぎ頭は販売金融。Re:Nissanの再建が進めば今の値段はやや割安だが、失敗すれば床も浅い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 エフテック7212 ホンダ向けの足回り部品が北米に偏る低採算の会社。借金は時価総額の3倍超で、中立でも利益の薄さは変わりにくい 本質価値との差 +39.3% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 武蔵精密工業株式会社7220 ホンダ系の駆動部品会社。AI 向けキャパシタの当たり外れで 10 年後の姿が大きく分かれ、今の値段はその当たりを先取りしている 本質価値との差 +37.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 豊田合成株式会社7282 トヨタ系の安全部品大手。エアバッグの伸びは確かだが利益率は最高圏にあり、今の値段は織り込み済みでほぼ適正 本質価値との差 +36.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 ユニプレス株式会社5949 日産向けが約4分の3を占める車体プレスの大手。拠点の整理で身軽になったが、価値は日産の台数しだいで、安全域は厚くない 本質価値との差 +35.6% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 株式会社アイシン7259 AT(変速機)世界首位級のトヨタ系部品大手。トヨタ株の含み資産が下支えする一方、eAxleへの転換とAT収益化の成否が本質価値を左右する 本質価値との差 +34.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 安永7271 内燃機関の部品で稼ぐ中堅。足元の利益は上振れたが、EV 化と重い借入が先の価値を削る 本質価値との差 +31.7% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 ウェッズ7551 車のカスタムホイールの老舗卸。時価総額の7割が純現金だが、現金はトヨタ系の親会社の下にあり、価値は妥当圏に落ち着く 本質価値との差 +31.4% · 10 年 割安(年 +10.0%) やや割安 株式会社タチエス7239 日産・三菱・ホンダ向けのシート専業。利益率は回復途上で、顧客の偏りと買収の消化が10年の分かれ目になる 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 フタバ産業株式会社7241 トヨタ向けボデー・マフラーの部品メーカー。薄利でも今の値段に余裕はなく、EV化で排気系が縮む10年を見て、筆者は割高寄りと見る 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 トヨタ紡織株式会社3116 トヨタ系の座席・内装の大手。規模は大きいが利益率が薄く、値決め力の弱さと北米の赤字が10年の評価を決める 本質価値との差 +28.2% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 極東開発工業7226 架装で国内首位級だが、利益率の回復は物価を超えられず、独禁法の傷も残る。本質価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 新明和工業7224 防衛と自治体の底堅い需要で稼ぐ力は上がるが、資本コストを大きく超えず、今の値段はほぼ妥当な水準だ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 レシップホールディングス7213 バスの運賃箱と行先表示の老舗。新紙幣の特需は終わったが、米国の運賃収受が育ち、中立で今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ダイハツインフィニアース6023 船の発電エンジンと保守で稼ぐ堅い会社。ただ今の利益は受注の山にあり、10年で見ると値段は少し先取りしすぎ 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 株式会社デンソー6902 トヨタ系最大手の車載部品会社。電動化・ADAS半導体で成長を描くが、トヨタ株の巨額保有が下支えする一方、変革の実行速度が今の値段に見合うかが分かれ目 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 SUBARU7270 米国依存7割と関税が利益を直撃するが、厚い純現金と回復力を踏まえれば10年ではやや割安 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 GMB7214 補修用の駆動・冷却部品を世界に売る専業。電動ポンプへの切り替えが焦点だが、借入が重く、株主の取り分は薄い 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 日本車輌製造7102 JR東海の子会社として新幹線を造る堅い受注残があるが、利益は一時要因で膨らんでおり、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社ティラド7236 熱を逃がす部品の専業。利益率は歴史的な高さにあり、定着するかが分かれ目。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 内海造船7018 防衛とフェリーの造船所。今は好況の頂点で、積み上がる現金の使い道が焦点 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 株式会社東海理化電機製作所6995 スイッチ・シートベルトのトヨタ系部品会社。純現金は厚いが、車内の操作が画面に移れば主力が細る。稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ユニバンス7254 駆動系ユニットの専業。日産・フォード・ホンダの3社に頼り、利益は円安で嵩上げされている。厚い現金が下支えするが、10年の中立は今の値段並み 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ナンシン7399 キャスターと台車の老舗。時価総額とほぼ同じ現金を持つが、本業の利益率は2%台に沈み、現金も株主に戻らない。値段はおおむね見合っている 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ニッキ6042 芝刈り機のエンジン部品とガスの燃料装置の会社。本業は電動化で細り、工場用地の賃料が支え。やや割高 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 株式会社エッチ・ケー・エス7219 車好きに愛されるチューニングパーツの老舗。ブランドと手元資金は本物だが、電動化で市場が縮み、利益が薄く、値段はやや割高寄り 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 愛三工業株式会社7283 車の燃料ポンプで世界首位級の部品会社。エンジン車の縮小と、トヨタ頼みの値決めの弱さが10年の重しになる 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 トピー工業株式会社7231 トラック用ホイールと建機の足回りで国内首位。ただ利益率は薄く、構造改革が効いても稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段はその実力にほぼ見合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) 適正 日本精機株式会社7287 車のメーターとHUDの専業。二輪が稼ぎ、四輪は薄利。10月の東洋電装の買収で借金を背負い、払う値段に安全域は薄い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ヨロズ7294 日産依存の足回り部品メーカー。減損で身軽にはなったが、稼ぐ力は資本コストに遠く、10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 株式会社村上開明堂7292 国内首位級の自動車ミラー専業。純現金は時価総額の半分に迫るが、稼ぐ力は10年かけても大きくは伸びず、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 田中精密工業7218 ホンダのエンジン部品で成り立つ小さな部品会社。電動化と値下げ要請の挟み撃ちで、帳簿の割安さは割り引いて見る 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 アスカ7227 車体のプレス部品が主力で、ロボットが利益の伸び役。借金が重く、10年の中立でも今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社ハイレックスコーポレーション7279 ケーブルの老舗からドア周りの総合部品会社へ。利益は長く薄いままだが、厚い純現金と保有株が値段を支える。構造改革の成否が分かれ目 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 株式会社今仙電機製作所7266 ホンダ・マツダ向けのシート機構部品。利益は薄いが時価総額の6割が純現金で、10年の評価は利益率が3%台から動くかで決まる 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヤマハ発動機7272 二輪世界2位・船外機シェア4割を主軸に半導体装置が育つ複合企業。2025年はアウトドア車両の損失で急減益、今の値段は中期計画の実現を先取りしたやや割高な水準 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ムロコーポレーション7264 栃木の精密プレス専業。自己資本の 4 割弱という値段は資産の厚みを映すが、主力の内燃・変速機部品が細る分を電動化部品が補えるかが焦点で、稼ぐ力から見れば値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 プレス工業株式会社7246 トラックのフレームと車軸の専業。電動化でも残る部品で堅実だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 株式会社エフ・シー・シー7296 二輪クラッチ世界首位の安定した稼ぎ頭を持つが、四輪クラッチは電動化で縮む。現金は厚いが、稼ぐ力に見合う値段は今よりやや低いと見る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 テイン7217 車高調の専業メーカー。純現金があり堅実だが、利益率は戻り切らず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 カネミツ7208 鋼板製プーリの専業で、現金は厚いが主力は電動化で縮む。ロボット部品などの新しい柱が穴を埋められるかが 10 年の分かれ目 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 テイ・エス テック株式会社7313 ホンダ向け自動車シートの専業。厚い現金が下値を支えるが、利益率の回復は北米次第で、顧客の偏りが重い 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 NITTAN6493 エンジンバルブで世界4位。ただ昨期の利益は山の水準で、株式化が見込まれる転換社債も重しになる 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カヤバ株式会社7242 緩衝器と建機用油圧の二本柱。規模はあるが値決め力が弱く、利益の振れも大きい。10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 エイケン工業株式会社7265 自動車の補修用フィルターに特化した堅実な会社。純現金も厚いが、電動化で需要が細り、卸大手への依存も高く、値段はやや割高 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 カーメイト7297 名の通ったカー用品のブランドと厚い現金を持つが、縮む市場と重い本社費で資本は眠ったまま 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 NOK株式会社7240 オイルシール世界首位級だが、基板が利益の足かせ。現金と持ち合い株が時価の3割近くを支え、事業そのものはやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.7%) やや割高 ミクニ7247 二輪とインドが支える燃料・吸気部品メーカー。四輪の電動化と借金が重く、中立でも今の時価総額を上回りにくい 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 盟和産業7284 トヨタ系の内装部品の2次の大手。資産は厚いが利益が薄く、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 川崎重工業7012 防衛費拡大の脇役に甘んじるが、実際に稼ぐのは二輪とロボット。名目と資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、潜水艦不正の後始末が振れ幅を左右する 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日産車体7222 日産の車を組み立てる専業の子会社。九州の大型 SUV が稼ぐが、湘南の終了と戻りにくい現金を考えると、今の値段は割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 大同メタル工業株式会社7245 エンジン軸受で世界首位。電動化で本業は細るが、データセンター電源と船が穴を埋められるか。今の値段は割高 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社エクセディ7278 クラッチとトルクコンバータで世界シェア2割強。稼ぎ頭のATが電動化で縮む中、新事業が穴を埋めきれるかが分かれ目で、今の値段は先を楽に見すぎている 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 フジオーゼックス7299 エンジンバルブで国内首位級。無借金で稼ぐ力は安定しているが、内燃機関という事業の寿命が重く、10年の中立でも今の値段に届きにくい 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シマノ7309 世界的な寡占の自転車部品メーカーだが、特需の反動とシェア防衛の値引きで利益は沈んでおり、今のPER45倍台は急な回復を見込みすぎで、今の値段は割高に見える 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 三桜工業6584 ブレーキ・燃料の配管で世界2位。だが利益は薄く借金は増えた。データセンター水冷が育たなければ今の値段は重い 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 TBK7277 トラック・バス用ブレーキの老舗。財務は堅いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の時価総額を超えにくい 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 名村造船所7014 受注残は厚いが、いまの利益は造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 小田原機器7314 バスの運賃箱で国内2番手。更新の波で売上は大きく揺れ、利益率は薄い。10年の価値は今の時価総額の半分前後 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 近畿車輛7122 受注残は売上の約 3 年分あるが営業利益は赤字。見かけの純現金は前受金で、10 年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 阪神内燃機工業6018 内航船のエンジンで上位に立つ小さな会社。無借金で受注残も厚いが、稼ぐ力に対して値段が先走る 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 曙ブレーキ工業株式会社7238 ブレーキ専業。足元は改善するが、再生ファンドの出口と優先株の重しが残り、10年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −63.4% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ispace9348 月面輸送の先駆けだが、利益が出る前に増資と借入の返済が続く。今の株主に残る価値は小さく、今の値段は大きく割高と見る 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 リード6982 SUBARU頼みの小さな部品会社。受注は増えるが、借入が重く、赤字の歴史が長い。今の値段は先の回復を織り込みすぎだ 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 イクヨ7273 樹脂部品の老舗が、貴金属・暗号資産・河西工業株へと手を広げる。本業の稼ぎは薄く、今の値段は事業でなく期待が決めている 本質価値との差 −77.4% · 10 年 割高(年 −6.9%)

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分析日 2026-10-16