株譜
AI 銘柄分析 · 輸送用機器 · 試作

アスカ 7227

車体のプレス部品が主力で、ロボットが利益の伸び役。借金が重く、10年の中立でも今の値段をやや下回る

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,923 円110 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,813 円104 億円差 +6.1%
10 年後から見ると 適正 価値 1,923 円110 億円 · 差 +6.1% · 期待の年率 +8.2%
期待の年率リターン(10 年)+8.2%資本コスト比 −0.3 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

アスカは、愛知県刈谷市の自動車部品メーカーだ。主力は薄い金属板を成形・溶接する車体部品で、売上の約8割を占める。もう一つの柱が、工場の自動化設備を作るロボットシステムだ。筆者の結論は、今の値段は10年の見通しに対してやや高いというものだ。

注目はロボットにある。売上は1割ほどだが、利益の4分の1を稼ぎ、利益率は約11%と高い。工場の人手不足が続く限り、この部門が全体の利益率を押し上げる。自動車部品の利益率は3%台で、顧客に値段を決められる立場は変わらない。

弱点は借金だ。純有利子負債は時価総額と同じ規模にあり、借り換えのたびに利払いが重くなる。10年で年3億円ほど利益を削る計算だ。純利益に対する時価総額は7倍ほどと低く見えるが、その分は借金の重さを映している。

10年の中立の姿は、売上620億円、営業利益28億円。ROEは6〜7%で資本コストに届かない。利益は今の1割強増えるが、値段を押し上げるほどではない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は、安く見えても借金で見かけの安さを買っている部類に入る。

純利益に対する時価総額は7倍で、自己資本の0.7倍だ。ただし純有利子負債が時価総額と同じ規模にある。企業全体の値段は、時価総額と借金を合わせた約210億円で、営業利益の10倍になる。

この会社の本当の宝はロボット事業だ。利益率は10%を超え、需要は人手不足という長い追い風にある。10年後に全体の利益の3割を稼いでいても不思議ではない。だが、部品が足を引く。設備投資は営業利益と同じ規模で毎年かかり、償却は取得時の値段のままだが更新費用は物価で膨らむ。利益は増えても、株主の手元に残る現金は細りやすい。

中立の姿でもROEは資本コストを下回る。ためた利益は額面を下回る価値しかなく、安全域は帳簿の厚みでなく稼ぐ力で測る必要がある。その目で見ると、今の値段は10年の見通しに対してやや高い。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの柱は2つある。1つは自動車部品で、売上の約8割を占める。薄い金属板をプレスし、溶接して、車体の骨格部品に仕上げる。取引先は三菱自動車とトヨタ系の車体メーカーなどだ。金型も自社グループで作る。インドネシアにも工場をもつ。

もう1つが、ロボットシステムだ。自動車工場の溶接・組立ラインの設備を、顧客ごとに設計して納める。近年は協働ロボット、つまり人と並んで働くロボットや、自動搬送ロボットにも手を広げた。2025年10月には本社にショールームを開き、人型ロボットも展示している。

ほかに、制御システム、岡山国際サーキットの運営とレース事業、倉庫・工場の賃貸と太陽光発電がある。サーキットは設備の負担が重い一方、賃貸と太陽光は売上の1%強ながら利益率が高い。

2025年11月期の売上は463億円、営業利益は21億円で、純利益は15億円と過去最高だった。今期は売上470億円、営業利益22億円を見込む。利益が自動車部品に偏らなくなってきたのが近年の変化だ。

金型は子会社が設計・製作し、プレス部品の品質と納期を内側で支える。海外ではインドネシアとアメリカに拠点がある。

優良さと弱いところ

一言でいえば、部品は薄利、ロボットは高利。堀は部品にはほぼなく、ロボットに少しある。

車体のプレス部品は、図面どおりに作る世界だ。顧客は毎年の原価低減を求め、値上げは原材料高の転嫁にとどまる。利益率は3%台で、過去10年の最高でも4%台後半だ。顧客の自動車メーカーの生産計画にも左右される。

ロボットは別の顔をもつ。自動車工場の設備は仕様が顧客ごとに違い、一度入れた設備の保守や改造は同じ会社に頼みやすい。利益率は10%を超える。ただし受注は設備投資の波に乗り、需要の読みを外すと稼働が空く。

資本効率は改善してきた。過去10年のROEの中央値は10%で、2018年以降は資本コストに近い。ただしこれは自己資本が薄いまま借金で回したためで、事業の力が高いとは言いにくい。自己資本比率は36%にとどまる。

筆頭株主のCISが3割近くの株を持つ。経営の安定には役立つが、少数株主の利益と重なるかは配当の厚みで測る。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

自動車部品は、日本の完成車の生産台数で数量が決まる。国内の生産は横ばいから緩やかな減少で、筆者は10年で5%減とみる。電動化で車体の構造は変わるが、プレス部品がなくなるわけではない。むしろ電池を守る骨格部品が増える。ただし、巨大な一体鋳造(ギガキャスト)が広がれば、プレスの部品点数は減る。

値段は完成車メーカーが決める。毎年の原価低減が条件になるため、物価が3%上がる世界でも、納入価格は物価に届かない。人件費と原材料は上がる。差を吸収できる会社だけが利益率を保てる。

ロボットの市場は別の動きをする。日本は人手不足が深刻で、工場の自動化投資が続く。協働ロボットや自動搬送は、中小の工場にまで広がる。競合は、ファナックや安川電機などの大手のロボットメーカーと、それを組み合わせて納めるシステムインテグレーターだ。アスカは自動車工場の溶接・組立の設備に強みを持つ。

電池工場など新しい分野の設備投資は、自動車の需要の変動を受けやすい。この波に受注が乗る点は、頭に入れておく必要がある。

筆者は、自動車部品の数量が減る分を、ロボットの伸びでどこまで埋められるかを軸に見ている。

資本政策と M&A

資本政策は、借金で成長を買ってきた段階から、配当を厚くする段階へ移りつつある。

自己資本比率は36%、純有利子負債は110億円。設備投資は毎年20億円台で、営業キャッシュフローの40億円で賄える範囲にある。ただし今期の前半は、運転資金と設備の支払いで借入が増えた。

配当は、2025年11月期の年約2.4億円から、今期は約3.1億円へ引き上げる計画だ。配当性向は20%台にとどまり、増える余地は残る。自社株買いの実績は見当たらない。

株主は、筆頭株主のCISが25〜29%、ニチアスが約14%を持つ。上位2社で4割に近く、市場に出回る株は少ない。株数も570万株と小さい。買収や非公開化の動きが起きても不思議ではない。ただし、そう言える材料は今のところ出ていない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

ロボットが全体の顔を変える。人手不足は日本でも世界でも構造的で、工場の自動化は10年続く。協働ロボットは中小の工場まで売れ、自動搬送ロボットは倉庫にも広がる。アスカは自動車工場の溶接・組立に実績があり、顧客の信頼で受注を取れる。ロボットの数量が10年で2倍になれば、この部門だけで営業利益は15〜20億円に届く。

自動車部品も落ち込まない。電動化で電池を守る骨格部品が増え、プレス部品の1台あたりの金額は上がる。2025年の最高益は一時のものでなく、経営の質の変化だ。

さらに、株数が570万株と小さく、CISとニチアスで4割近くを持つ。買収や非公開化の可能性は、小さくない。純利益に対して7倍の時価総額は、事業の成長に比べて安い。借金は営業キャッシュフローで年数億円ずつ減らせる。

足元の業績も追い風だ。今期の3四半期累計は、営業利益が前年同期を上回っている。ロボットの受注が積み上がれば、年後半に利益が上振れする余地もある。

慎重な見方

ロボットは好調でも、全体を変えるほどの規模ではない。売上の1割で、受注は設備投資の波に左右される。電池工場向けなどの設備需要は自動車の需要に左右され、大型案件が止まれば稼働は空く。競合には大手のロボットメーカーとインテグレーターが並び、価格を下げて取りに来る。

自動車部品は、顧客が値段を決める事業だ。電動化と一体鋳造が広がれば、プレス部品の点数が減る。取引先が特定のメーカーに偏ることも、交渉力を弱める。

借金は重い。純有利子負債は時価総額と同じ規模で、借り換えのたびに金利が上がる。利払いが年3億円ほど増え、純利益の2割を食う。今期前半は借入が増えている。設備投資と運転資金が営業キャッシュフローを上回れば、配当を増やす余地はない。

筆頭株主のCISが3割近くを持ち、少数株主の意見が反映されにくい。持株比率も2026年に大きく動き、需給の不安定さが残る。

配当を増やす計画も、借入が増える局面では続けにくい。

どちらに重みを置いたか

ロボットの成長は実在するが、全体の利益に占める割合はまだ小さい。借金と部品の薄利は、10年を通して重しになる。重いほうが勝つと筆者は見た。中立は37%に置き、上下の配分は慎重な側に寄せた。強気の筋書きでも、ROEは資本コストを少し超える程度だ。そのため強気2つの合計は23%にとどめた。

慎重な側が正しい場合、悲観の筋書きでは回収できる資産が負債に届かず、株主に残る価値は事業を売って得られる額に限られる。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/11 期)

確率で加重した株価時価総額 3,308 円189 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 692 円40 億円)。 今の値に割り戻すと 1,923 円110 億円、今との差 +6.1%、 期待の年率 +8.2%(資本コスト 8.5%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 6% 6,179 円353 億円 1,401 円80 億円 +318.1% +15.4% 455 円26 億円
やや楽観 17% 5,095 円291 億円 981 円56 億円 +235.1% +12.9% 1,033 円59 億円
中立 37% 4,149 円237 億円 736 円42 億円 +169.4% +10.4% 1,807 円103 億円
やや悲観 27% 1,812 円103 億円 525 円30 億円 +28.9% +2.6% 631 円36 億円
悲観 13% 356 円20 億円 210 円12 億円 −68.8% −11.0% 74 円4 億円
加重平均100% 3,308 円189 億円692 円40 億円 +120.6% +8.2% 4,000 円228 億円

今の株価時価総額 1,813 円104 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 6% ロボットが2倍以上に育ち、全体の利益率を押し上げる 利益 27 億円 · PER 12.6 倍 · 株価時価総額 6,179 円353 億円

人手不足が続き、ロボットシステムの数量が10年で2.4倍になる。協働ロボットと自動搬送が中小の工場や倉庫に広がり、利益率は11%に乗る。全体の利益の4割がロボットになる。

自動車部品は、電池を守る骨格部品が増えて数量が横ばいを保つ。利益率は3.8%まで改善する。営業キャッシュフローで借金を減らし、利払いの増加も抑える。

売上は720億円、営業利益は40億円、純利益は27億円。配当は利益の3割に増える。ROEは9.7%で、資本コストをわずかに超える。

長年の車体部品の顧客基盤の上に、ロボットが第二の柱として立ち上がる姿だ。

  • 自動車部品(車体プレス・溶接):数量 100(国内完成車の生産に連動する数量指数(2025/11期=100、推定))× 価格 4.80(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 480 億円・営業利益 18 億円。自動車部 営業利益率3.8%
  • 制御システム:数量 105(制御システムの数量指数(2025/11期=100、推定))× 価格 0.47(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 49 億円・営業利益 2 億円。制御シス 営業利益率4.5%
  • ロボットシステム:数量 240(ロボットシステムの数量指数(2025/11期=100、推定))× 価格 0.70(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 167 億円・営業利益 18 億円。ロボット 営業利益率11.0%
  • サーキット・賃貸・太陽光:数量 100(サーキット・賃貸・太陽光の数量指数(2025/11期=100、推定))× 価格 0.24(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 24 億円・営業利益 2 億円。サーキッ 営業利益率8.0%

倍率:事業の純利益 27 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.8% が k 8.50% を上回る。残る割合 0.33(moat=weak)で RONIC 9.3%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 12.6 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.6 倍。全体の PER 12.62 倍、時価総額 336 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:ロボットの需要、部品の採算、借金の削減がそろう筋書き。部品の薄利が長く続いた実績を踏まえ、6%にとどめた。

やや楽観 17% ロボットは2倍、部品は耐える 利益 22 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 5,095 円291 億円

ロボットシステムの数量が2倍になり、利益率は10%台前半を保つ。制御システムも横ばいで推移し、全体の利益率が上がる。

自動車部品は国内生産の微減をプレスの高付加価値化で相殺し、利益率は3.6%となる。賃貸と太陽光は安定した収益を出す。

売上は670億円、営業利益は34億円(5.1%)。純利益は22億円で、ROEは8%。配当は利益の2割台後半まで厚くなるが、設備更新の負担で自社株買いまでは届かない。

長年の取引先からの受注は安定し、ロボットが追加の収益をもたらす。

借入は営業キャッシュフローで少しずつ減り、利払いの増加は小さく収まる。

  • 自動車部品(車体プレス・溶接):数量 98.0(国内完成車の生産に連動する数量指数(2025/11期=100、推定))× 価格 4.73(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 463 億円・営業利益 17 億円。自動車部 営業利益率3.6%
  • 制御システム:数量 100(制御システムの数量指数(2025/11期=100、推定))× 価格 0.47(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 47 億円・営業利益 2 億円。制御シス 営業利益率4.0%
  • ロボットシステム:数量 200(ロボットシステムの数量指数(2025/11期=100、推定))× 価格 0.69(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 137 億円・営業利益 14 億円。ロボット 営業利益率10.5%
  • サーキット・賃貸・太陽光:数量 100(サーキット・賃貸・太陽光の数量指数(2025/11期=100、推定))× 価格 0.23(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 23 億円・営業利益 2 億円。サーキッ 営業利益率7.5%

倍率:事業の純利益 22 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.4% が k 8.50% を上回る。残る割合 0.33(moat=weak)で RONIC 8.8%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.11 倍、時価総額 263 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:ロボットの成長が会社の計画どおり進み、部品が踏ん張る筋書き。足元の最高益が続いているので17%に置いた。

中立 37% 中立:ロボットが伸び、部品は物価に届かない 利益 17 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 4,149 円237 億円

ロボットシステムの数量が10年で1.6倍になり、売上は100億円を超える。利益率は10%を保つ。部品は国内生産の減少で数量が5%減り、価格は物価に届かず1.30倍にとどまる。

営業利益率は部品3.3%、ロボット10%で、全体は4.6%となる。過去の山を少し上回る水準で、ロボットの構成比が上がる効果によるものだ。

売上620億円、営業利益28億円。借り換えで利払いが年5億円近くになり、純利益は17億円。ROEは6.5%で資本コストを下回る。配当は利益の25%ほどを続け、借金の削減を優先する。

大株主の構成は大きく変わらず、買収や非公開化は起きない前提で置く。

  • 自動車部品(車体プレス・溶接):数量 95.0(国内完成車の生産に連動する数量指数(2025/11期=100、推定))× 価格 4.65(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 442 億円・営業利益 15 億円。自動車部 営業利益率3.3%
  • 制御システム:数量 100(制御システムの数量指数(2025/11期=100、推定))× 価格 0.47(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 47 億円・営業利益 2 億円。制御シス 営業利益率3.7%
  • ロボットシステム:数量 160(ロボットシステムの数量指数(2025/11期=100、推定))× 価格 0.68(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 108 億円・営業利益 11 億円。ロボット 営業利益率10.0%
  • サーキット・賃貸・太陽光:数量 98.0(サーキット・賃貸・太陽光の数量指数(2025/11期=100、推定))× 価格 0.23(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 22 億円・営業利益 2 億円。サーキッ 営業利益率7.0%

倍率:事業の純利益 17 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.0% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍。全体の PER 11.76 倍、時価総額 202 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:最も重みを置く筋書き。ただし借金の重さと部品の薄利を踏まえ、上下の配分は悲観側を厚くした。

やや悲観 27% 部品の値決めが崩れ、ロボットも伸び悩む 利益 10 億円 · PER 7.5 倍 · 株価時価総額 1,812 円103 億円

完成車メーカーの原価低減が強まり、部品の価格は物価に届かない。数量も国内生産の減少で1割以上減る。ロボットは設備投資の波が引いて伸びが鈍る。

営業利益率は部品2.4%、ロボット8%で、全体では3.3%にとどまる。売上は540億円、営業利益は18億円。

借り換えで利払いが年5億円を超え、純利益は10億円まで落ちる。配当は据え置きで、自己資本比率は改善しない。成長投資の余地は限られる。

大株主の構成は変わらず、非公開化などの動きは起きない。

借入が減らないまま利払いが増え、自己資本比率の改善は止まる。

  • 自動車部品(車体プレス・溶接):数量 88.0(国内完成車の生産に連動する数量指数(2025/11期=100、推定))× 価格 4.51(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 397 億円・営業利益 10 億円。自動車部 営業利益率2.4%
  • 制御システム:数量 95.0(制御システムの数量指数(2025/11期=100、推定))× 価格 0.46(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 43 億円・営業利益 1 億円。制御シス 営業利益率3.0%
  • ロボットシステム:数量 125(ロボットシステムの数量指数(2025/11期=100、推定))× 価格 0.65(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 81 億円・営業利益 7 億円。ロボット 営業利益率8.0%
  • サーキット・賃貸・太陽光:数量 95.0(サーキット・賃貸・太陽光の数量指数(2025/11期=100、推定))× 価格 0.22(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 21 億円・営業利益 1 億円。サーキッ 営業利益率5.0%

倍率:事業のROE 4.1%は k 8.5%を大きく下回る(上限 1÷k = 11.1 倍)。構造的に利益率が低く借金も重いので、上限の 7 割に満たない 7.5 倍に置いた。

確率:顧客の原価低減と借金の負担が重なり、ロボットの伸びが鈍る筋書き。過去の低い利益率に近い姿なので27%に置いた。

悲観 13% 主要顧客の調達見直しと借入の重さで追い込まれる 利益 −2 億円 · PBR 0.1 倍 · 株価時価総額 356 円20 億円

主要顧客の生産が落ち、調達の見直しでアスカへの発注が減る。ロボットも電池工場向けの設備需要が落ち込み、稼働が空く。

営業利益はほぼ消え、利払いが年5億円を超えて最終赤字になる。工場の減損と、固定費を落とす再編が避けられない。

売上は410億円、営業利益は2億円。自己資本は減損で110億円まで減り、配当は大きく減る。借入先の銀行への返済が優先され、事業の一部を売って現金を作る展開になる。

長年の取引先を失うことが、立て直しをいっそう難しくする。

株主が安定している間は、非公開化などの動きで救済される余地も残る。

  • 自動車部品(車体プレス・溶接):数量 75.0(国内完成車の生産に連動する数量指数(2025/11期=100、推定))× 価格 4.12(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 309 億円・営業利益 2 億円。自動車部 営業利益率0.5%
  • 制御システム:数量 85.0(制御システムの数量指数(2025/11期=100、推定))× 価格 0.42(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 36 億円・営業利益 0 億円。制御シス 営業利益率0.0%
  • ロボットシステム:数量 80.0(ロボットシステムの数量指数(2025/11期=100、推定))× 価格 0.57(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 46 億円・営業利益 1 億円。ロボット 営業利益率3.0%
  • サーキット・賃貸・太陽光:数量 90.0(サーキット・賃貸・太陽光の数量指数(2025/11期=100、推定))× 価格 0.19(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 17 億円・営業利益 0 億円。サーキッ 営業利益率-2.0%

倍率:赤字の筋書きなので、稼ぐ力でなく売れる資産で測る。回収できる資産が負債に届かないため、ロボット事業の売却額などを床とした約 20 億円を、今の自己資本 145 億円の 0.14 倍(約 20 億円)に置いた。EV÷営業利益は営業利益が消えるので意味を失う。EV(時価総額+純有利子負債)÷ 営業利益 は約 57 倍となり、営業利益が消えるこの筋書きでは意味を失うので、売れる資産の床を優先した。

確率:顧客の調達見直しと設備需要の落ち込みが重なる筋書き。株主が安定しており、借入先の銀行も付き合いが長いので、13%にとどめた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

自動車部品(車体プレス・溶接)

車体のプレス・溶接部品。三菱自動車・トヨタ系の車体メーカーなどに納める。

数量国内完成車の生産に連動する数量指数(2025/11期=100、推定)価格指数1あたりの売上(億円、名目)売上営業利益
今 2025/11 100 3.58 358 13
10 年後 中立 95.0 4.65 442 15

取り方:自動車部品の売上は内部取引込みで約363億円。連結売上に合わせ、外部向けを約358億円と推定し、数量指数100を起点に置いた。国内の完成車の生産が緩やかに減るため中立は0.95倍。価格は原材料の転嫁を含めても完成車メーカーの原価低減で物価に届かず1.30倍。セグメント利益は12.6億円(開示)。

制御システム

自動車工場などの制御システム。制御盤やソフトの設計・製作。

数量制御システムの数量指数(2025/11期=100、推定)価格指数1あたりの売上(億円、名目)売上営業利益
今 2025/11 100 0.35 35 1
10 年後 中立 100 0.47 47 2

取り方:制御システムの売上は約35億円、利益は1.3億円(開示)。受注は自動車工場の設備投資に連動するため、数量は横ばいの1.0倍。価格は人件費の転嫁で物価並みの1.34倍。

ロボットシステム

自動車工場の溶接・組立設備、協働ロボット、自動搬送ロボット。

数量ロボットシステムの数量指数(2025/11期=100、推定)価格指数1あたりの売上(億円、名目)売上営業利益
今 2025/11 100 0.52 52 6
10 年後 中立 160 0.68 108 11

取り方:ロボットシステムの売上は約52億円、利益は5.7億円で利益率10.8%(開示)。人手不足による工場の自動化投資は長く続くとみて、中立は1.6倍。価格は競合との競争で物価に届かず1.30倍。

サーキット・賃貸・太陽光

岡山国際サーキットとレース事業、倉庫・工場の賃貸、太陽光発電。

数量サーキット・賃貸・太陽光の数量指数(2025/11期=100、推定)価格指数1あたりの売上(億円、名目)売上営業利益
今 2025/11 100 0.19 19 2
10 年後 中立 98.0 0.23 22 2

取り方:モータースポーツ約14億円(利益0.8億円)と賃貸・太陽光約5億円(利益0.9億円)の合計約19億円で、利益は1.7億円(開示)。太陽光の売電価格は固定で、サーキットは入場者数が頭打ちのため、数量は0.98倍、価格は物価に届かず1.20倍。

リスクと懸念

借金と利払いの増加

純有利子負債は時価総額と同じ規模にある。借り換えのたびに金利が上がり、10年で年3億円ほど利益を削る。今期前半は運転資金と設備で借入も増えた。

部品の薄利と顧客の値決め

売上の8割を占める車体部品は、利益率が3%台だ。毎年の原価低減の要請が続けば、物価が上がっても利益率は上がらない。

ロボット受注の波

ロボットは設備投資の波に乗る。電池工場向けなどの大型案件が止まれば稼働が空き、利益が大きく振れる。

車体構造の変化

一体鋳造(ギガキャスト)などが広がれば、プレス部品の点数が減る。車体の骨格部品が主力の同社には、数量に直接響く。

設備更新の負担

設備投資は営業利益とほぼ同じ規模で毎年かかる。インフレで更新費用が膨らむ一方、償却は取得時の値段のままで、会計上の利益より現金が細る。

大株主の動き

筆頭株主CISの持株比率は、2026年に33%台から25%台へ、さらに28%台へと動いた。株数が小さく流動性も低いため、売買の影響が出やすい。

今後の分かれ目

ロボットシステムの営業利益が10億円を超えたら
ロボットの数量と利益率の前提を上げ、強気側へ確率を移す。
自動車部品の営業利益率が4%を超えて定着したら
中立の部品の利益率を上げる。
純有利子負債が営業利益の4倍を超え、借入が増え続けたら
借金の重さが利益を削るとして、悲観側の確率を上げる。
筆頭株主のCISが持株を大きく動かす、または非公開化の話が出たら
買収・再編の筋書きを見直す。
主要顧客の生産計画が大きく下がったら
部品の数量を下げ、やや悲観側へ確率を移す。

見ておくもの

  • ロボットシステムの売上・受注残とセグメント利益率
  • 自動車部品の営業利益率
  • 純有利子負債と営業キャッシュフロー、設備投資の差
  • 配当方針と配当性向の変化
  • 大株主の持株比率と大量保有報告書の動き

倍率と資本コストの決め方

倍率は式の上限(ROEが k を下回るので 1÷k = 11.1 倍。強気は RONIC 方式で 11.3 倍)の 6.7〜8.5 割に置いた。市場の PER・PBR は使っていない。純利益に対する時価総額が低くても、借金が重く稼ぐ力が資本コストに届かないので、割安の根拠にしていない。悲観は回収できる資産から負債を引くと残らないため、事業の売却額などを床にした。新リース会計基準で BS の形が変わるが、数字は今と同じ形(家賃を営業費用に含める形)でそろえた。結果は今の時価総額より低く出たが、計算を株価に寄せる調整はしていない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 9.6→12.62 倍・やや楽観 PER 9.1→12.11 倍・中立 PER 8.9→11.76 倍)。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality +1.5% を足した 9.0%。大株主の持株比率の動きや顧客の偏りは k に足さず、筋書きと確率で表した。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 9.00% → 8.50%。

同じ業種(輸送用機器)の AI 分析

割安 トヨタ自動車7203 世界首位と関税逆風を同時に抱えるが、金融事業の厚みとマルチパスウェイが本質価値を支え、今の値段は割安 本質価値との差 +79.3% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 マツダ7261 単独で戦う中堅の車メーカー。関税で稼ぐ力は細るが、自己資本の4割弱という値段は低すぎ、割安とみる 本質価値との差 +71.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 三菱自動車工業7211 底にある利益が戻れば今の値段は安いが、利益率の低さと中国勢の追い上げで、戻る確度は高くない 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 スズキ7269 インド事業がシェア4割で稼ぎの柱、二輪も伸びるが中国EV勢の台頭と認証不正の再発が評価を重くし、今の値段はやや割安 本質価値との差 +62.4% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 河西工業7256 日産に半分を頼る内装部品の大手。直近の利益回復は鮮やかだが、借金が自己資本の3倍近く。株主の取り分は、再建が崩れるかどうかで大きく割れる 本質価値との差 +61.5% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 モリタホールディングス6455 消防車の国内6割を握り、純現金も厚い堅実な会社。10年で見た本質価値は、今の時価総額を3割半ほど上回る 本質価値との差 +61.3% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 いすゞ自動車7202 国内トラック首位級とタイのピックアップ王者を併せ持つが、UD統合の実行とタイ・中国EV攻勢が綱引きする局面で、本質価値は今の値段より割安 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 本田技研工業7267 二輪と金融が稼ぎ四輪を支える構造。EV の戦略転換で初の最終赤字だが、二輪・金融の稼ぐ力から見れば今の値段はやや割安 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 日本プラスト7291 日産とホンダの2社頼みでハンドルとエアバッグを作る。自己資本の 4 分の 1 の値段だが、利益率の薄さと借入が割引の理由 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 デイトナ7228 バイク乗りの「あと付け」を企画して卸すファブレスの用品会社。国内の担い手は老いるが、品ぞろえと販売網の厚さで稼ぐ力は残り、中立で今の値段を上回る 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 東京ラヂエーター製造7235 トラック・建機のラジエーター専業。手元の現金が時価総額の4割に迫り、利益の質に比べて値段が低い会社だ 本質価値との差 +49.8% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 株式会社ファルテック7215 日産向けに偏る自動車の外装部品会社。利益は薄く先は読みにくいが、時価総額が自己資本の 2 割と低く、10 年の価値はやや上回る 本質価値との差 +47.9% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 日産自動車7201 自動車事業は本業で赤字、稼ぎ頭は販売金融。Re:Nissanの再建が進めば今の値段はやや割安だが、失敗すれば床も浅い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 エフテック7212 ホンダ向けの足回り部品が北米に偏る低採算の会社。借金は時価総額の3倍超で、中立でも利益の薄さは変わりにくい 本質価値との差 +39.3% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 武蔵精密工業株式会社7220 ホンダ系の駆動部品会社。AI 向けキャパシタの当たり外れで 10 年後の姿が大きく分かれ、今の値段はその当たりを先取りしている 本質価値との差 +37.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 豊田合成株式会社7282 トヨタ系の安全部品大手。エアバッグの伸びは確かだが利益率は最高圏にあり、今の値段は織り込み済みでほぼ適正 本質価値との差 +36.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 ユニプレス株式会社5949 日産向けが約4分の3を占める車体プレスの大手。拠点の整理で身軽になったが、価値は日産の台数しだいで、安全域は厚くない 本質価値との差 +35.6% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 株式会社アイシン7259 AT(変速機)世界首位級のトヨタ系部品大手。トヨタ株の含み資産が下支えする一方、eAxleへの転換とAT収益化の成否が本質価値を左右する 本質価値との差 +34.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 安永7271 内燃機関の部品で稼ぐ中堅。足元の利益は上振れたが、EV 化と重い借入が先の価値を削る 本質価値との差 +31.7% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 ウェッズ7551 車のカスタムホイールの老舗卸。時価総額の7割が純現金だが、現金はトヨタ系の親会社の下にあり、価値は妥当圏に落ち着く 本質価値との差 +31.4% · 10 年 割安(年 +10.0%) やや割安 株式会社タチエス7239 日産・三菱・ホンダ向けのシート専業。利益率は回復途上で、顧客の偏りと買収の消化が10年の分かれ目になる 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 フタバ産業株式会社7241 トヨタ向けボデー・マフラーの部品メーカー。薄利でも今の値段に余裕はなく、EV化で排気系が縮む10年を見て、筆者は割高寄りと見る 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 トヨタ紡織株式会社3116 トヨタ系の座席・内装の大手。規模は大きいが利益率が薄く、値決め力の弱さと北米の赤字が10年の評価を決める 本質価値との差 +28.2% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 極東開発工業7226 架装で国内首位級だが、利益率の回復は物価を超えられず、独禁法の傷も残る。本質価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 新明和工業7224 防衛と自治体の底堅い需要で稼ぐ力は上がるが、資本コストを大きく超えず、今の値段はほぼ妥当な水準だ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 レシップホールディングス7213 バスの運賃箱と行先表示の老舗。新紙幣の特需は終わったが、米国の運賃収受が育ち、中立で今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ダイハツインフィニアース6023 船の発電エンジンと保守で稼ぐ堅い会社。ただ今の利益は受注の山にあり、10年で見ると値段は少し先取りしすぎ 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 株式会社デンソー6902 トヨタ系最大手の車載部品会社。電動化・ADAS半導体で成長を描くが、トヨタ株の巨額保有が下支えする一方、変革の実行速度が今の値段に見合うかが分かれ目 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 SUBARU7270 米国依存7割と関税が利益を直撃するが、厚い純現金と回復力を踏まえれば10年ではやや割安 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 GMB7214 補修用の駆動・冷却部品を世界に売る専業。電動ポンプへの切り替えが焦点だが、借入が重く、株主の取り分は薄い 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 日本車輌製造7102 JR東海の子会社として新幹線を造る堅い受注残があるが、利益は一時要因で膨らんでおり、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社ティラド7236 熱を逃がす部品の専業。利益率は歴史的な高さにあり、定着するかが分かれ目。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 内海造船7018 防衛とフェリーの造船所。今は好況の頂点で、積み上がる現金の使い道が焦点 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 株式会社東海理化電機製作所6995 スイッチ・シートベルトのトヨタ系部品会社。純現金は厚いが、車内の操作が画面に移れば主力が細る。稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ユニバンス7254 駆動系ユニットの専業。日産・フォード・ホンダの3社に頼り、利益は円安で嵩上げされている。厚い現金が下支えするが、10年の中立は今の値段並み 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ナンシン7399 キャスターと台車の老舗。時価総額とほぼ同じ現金を持つが、本業の利益率は2%台に沈み、現金も株主に戻らない。値段はおおむね見合っている 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ニッキ6042 芝刈り機のエンジン部品とガスの燃料装置の会社。本業は電動化で細り、工場用地の賃料が支え。やや割高 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 株式会社エッチ・ケー・エス7219 車好きに愛されるチューニングパーツの老舗。ブランドと手元資金は本物だが、電動化で市場が縮み、利益が薄く、値段はやや割高寄り 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 愛三工業株式会社7283 車の燃料ポンプで世界首位級の部品会社。エンジン車の縮小と、トヨタ頼みの値決めの弱さが10年の重しになる 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 トピー工業株式会社7231 トラック用ホイールと建機の足回りで国内首位。ただ利益率は薄く、構造改革が効いても稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段はその実力にほぼ見合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) 適正 日本精機株式会社7287 車のメーターとHUDの専業。二輪が稼ぎ、四輪は薄利。10月の東洋電装の買収で借金を背負い、払う値段に安全域は薄い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ヨロズ7294 日産依存の足回り部品メーカー。減損で身軽にはなったが、稼ぐ力は資本コストに遠く、10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 株式会社村上開明堂7292 国内首位級の自動車ミラー専業。純現金は時価総額の半分に迫るが、稼ぐ力は10年かけても大きくは伸びず、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 田中精密工業7218 ホンダのエンジン部品で成り立つ小さな部品会社。電動化と値下げ要請の挟み撃ちで、帳簿の割安さは割り引いて見る 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社ハイレックスコーポレーション7279 ケーブルの老舗からドア周りの総合部品会社へ。利益は長く薄いままだが、厚い純現金と保有株が値段を支える。構造改革の成否が分かれ目 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 株式会社今仙電機製作所7266 ホンダ・マツダ向けのシート機構部品。利益は薄いが時価総額の6割が純現金で、10年の評価は利益率が3%台から動くかで決まる 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヤマハ発動機7272 二輪世界2位・船外機シェア4割を主軸に半導体装置が育つ複合企業。2025年はアウトドア車両の損失で急減益、今の値段は中期計画の実現を先取りしたやや割高な水準 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ムロコーポレーション7264 栃木の精密プレス専業。自己資本の 4 割弱という値段は資産の厚みを映すが、主力の内燃・変速機部品が細る分を電動化部品が補えるかが焦点で、稼ぐ力から見れば値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 プレス工業株式会社7246 トラックのフレームと車軸の専業。電動化でも残る部品で堅実だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 株式会社エフ・シー・シー7296 二輪クラッチ世界首位の安定した稼ぎ頭を持つが、四輪クラッチは電動化で縮む。現金は厚いが、稼ぐ力に見合う値段は今よりやや低いと見る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 テイン7217 車高調の専業メーカー。純現金があり堅実だが、利益率は戻り切らず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 カネミツ7208 鋼板製プーリの専業で、現金は厚いが主力は電動化で縮む。ロボット部品などの新しい柱が穴を埋められるかが 10 年の分かれ目 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 テイ・エス テック株式会社7313 ホンダ向け自動車シートの専業。厚い現金が下値を支えるが、利益率の回復は北米次第で、顧客の偏りが重い 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 NITTAN6493 エンジンバルブで世界4位。ただ昨期の利益は山の水準で、株式化が見込まれる転換社債も重しになる 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カヤバ株式会社7242 緩衝器と建機用油圧の二本柱。規模はあるが値決め力が弱く、利益の振れも大きい。10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 エイケン工業株式会社7265 自動車の補修用フィルターに特化した堅実な会社。純現金も厚いが、電動化で需要が細り、卸大手への依存も高く、値段はやや割高 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 カーメイト7297 名の通ったカー用品のブランドと厚い現金を持つが、縮む市場と重い本社費で資本は眠ったまま 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 NOK株式会社7240 オイルシール世界首位級だが、基板が利益の足かせ。現金と持ち合い株が時価の3割近くを支え、事業そのものはやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.7%) やや割高 ミクニ7247 二輪とインドが支える燃料・吸気部品メーカー。四輪の電動化と借金が重く、中立でも今の時価総額を上回りにくい 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 盟和産業7284 トヨタ系の内装部品の2次の大手。資産は厚いが利益が薄く、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 川崎重工業7012 防衛費拡大の脇役に甘んじるが、実際に稼ぐのは二輪とロボット。名目と資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、潜水艦不正の後始末が振れ幅を左右する 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日産車体7222 日産の車を組み立てる専業の子会社。九州の大型 SUV が稼ぐが、湘南の終了と戻りにくい現金を考えると、今の値段は割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 大同メタル工業株式会社7245 エンジン軸受で世界首位。電動化で本業は細るが、データセンター電源と船が穴を埋められるか。今の値段は割高 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社エクセディ7278 クラッチとトルクコンバータで世界シェア2割強。稼ぎ頭のATが電動化で縮む中、新事業が穴を埋めきれるかが分かれ目で、今の値段は先を楽に見すぎている 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 フジオーゼックス7299 エンジンバルブで国内首位級。無借金で稼ぐ力は安定しているが、内燃機関という事業の寿命が重く、10年の中立でも今の値段に届きにくい 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シマノ7309 世界的な寡占の自転車部品メーカーだが、特需の反動とシェア防衛の値引きで利益は沈んでおり、今のPER45倍台は急な回復を見込みすぎで、今の値段は割高に見える 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 三桜工業6584 ブレーキ・燃料の配管で世界2位。だが利益は薄く借金は増えた。データセンター水冷が育たなければ今の値段は重い 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 TBK7277 トラック・バス用ブレーキの老舗。財務は堅いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の時価総額を超えにくい 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 ジャパンエンジンコーポレーション6016 舶用エンジンの堅い収益源を持つが、いまの利益は新造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 名村造船所7014 受注残は厚いが、いまの利益は造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 小田原機器7314 バスの運賃箱で国内2番手。更新の波で売上は大きく揺れ、利益率は薄い。10年の価値は今の時価総額の半分前後 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 近畿車輛7122 受注残は売上の約 3 年分あるが営業利益は赤字。見かけの純現金は前受金で、10 年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 阪神内燃機工業6018 内航船のエンジンで上位に立つ小さな会社。無借金で受注残も厚いが、稼ぐ力に対して値段が先走る 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 曙ブレーキ工業株式会社7238 ブレーキ専業。足元は改善するが、再生ファンドの出口と優先株の重しが残り、10年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −63.4% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ispace9348 月面輸送の先駆けだが、利益が出る前に増資と借入の返済が続く。今の株主に残る価値は小さく、今の値段は大きく割高と見る 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 リード6982 SUBARU頼みの小さな部品会社。受注は増えるが、借入が重く、赤字の歴史が長い。今の値段は先の回復を織り込みすぎだ 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 イクヨ7273 樹脂部品の老舗が、貴金属・暗号資産・河西工業株へと手を広げる。本業の稼ぎは薄く、今の値段は事業でなく期待が決めている 本質価値との差 −77.4% · 10 年 割高(年 −6.9%)

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分析日 2026-10-19