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田中精密工業 7218

ホンダのエンジン部品で成り立つ小さな部品会社。電動化と値下げ要請の挟み撃ちで、帳簿の割安さは割り引いて見る

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,181 円103 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,100 円96 億円差 +7.3%
10 年後から見ると 適正 価値 1,181 円103 億円 · 差 +7.3% · 期待の年率 +8.2%
期待の年率リターン(10 年)+8.2%資本コスト比 −0.3 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

田中精密工業は、富山でホンダのエンジン部品を作り続けてきた部品会社だ。売上は 438 億円、営業利益は 24 億円。売上の 6 割がホンダのグループ向けで、主力のロッカーアーム(エンジンの弁を動かす部品)だけで売上の約半分を占める。

筆者の結論は、今の値段はやや割高ということだ。時価総額は純資産の 4 割に満たないので、一見すると割安に映る。だが ROE が 5% 前後で資本コストに届かない会社の純資産は、帳簿どおりの価値にならない。

電動化でエンジン部品は減る。ホンダがハイブリッドを増やす間は踏みとどまるが、10 年では内燃機関系が縮む。そこへ完成車メーカーの値下げ要請が毎年かかる。電動系の部品とソリューション事業が穴を埋めきれるかが分かれ目だ。

2026 年 7 月にホンダが保有分の一部を会社に売り、持株比率は 13% 台に下がった。独立の動きとして意味はあるが、取引先としての力関係は変わらない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は買わない。純資産に対して株価が安いのは事実だが、安い理由がある。ROE が資本コストに届かない会社は、ためた利益が額面どおりの価値を持たない。

事業は買い手のホンダが価格を決める下請けの性格が強い。売上の半分が、電動化で減る一つの部品に集中している。経営者が北米の電気自動車計画を止めた判断は現実的だが、その分だけ設備を捨てた。

評価できる点もある。ホンダ依存を下げ、トヨタ系の仕事を取り、ダイカストで電動系に広げる。公開買付けで株主に資本を返したのは前向きな動きだ。安全域は、売れる資産と運転資本にある。だが悲観の筋書きでは、今の時価総額の半分に届かない。中立の価値は今の値段とほぼ同じで、悪い筋書きの重みを考えると今の値段は少し高い。つまり、ここで払う値段に安全域はない。もう一段安くなってはじめて、売れる資産の裏づけが効いてくる。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は部品製造事業で、売上は 329 億円。ホンダの四輪エンジン向けのロッカーアーム、バルブリフター、ピストンピンと、変速機の部品が柱だ。二輪や汎用の部品もある。電動化に向けて、インバーターのケース、モーターカバー、ダイカスト(金属を型に流し込む成形)部品、鋳造金型、航空宇宙部品にも広げている。

製造は富山のほか、米国オハイオ、タイ、ベトナムに拠点がある。米国とタイの子会社は出資が 6 割台で、少数株主の取り分が利益を削る。

ソリューション事業は売上 14 億円と小さいが、利益率は 25% 台と高い。無人搬送車、組立・検査装置、モーター用の接着積層コアの製造装置、IoT と AI のソフトを売る。

モビリティ事業は売上 94 億円。富山でホンダの四輪・二輪・パワープロダクツの販売、レンタル、整備、中古車を扱う。利益率は 3% 台で薄いが、整備が下支えする。

全社の営業利益は 24 億円で、部品製造が 17 億円、ソリューションが 4 億円、モビリティが 3 億円。従業員は連結で約 1,400 人、設備投資は 72 億円と営業利益の 3 倍にのぼる。

優良さと弱いところ

優良さは限られる。ロッカーアームは精度が要る部品で、ホンダと 60 年以上の取引がある。この関係が堀といえば堀だが、値段を決めるのは買い手のホンダだ。営業利益率は過去 12 年で 8.6% を超えず、赤字の年も 6 回ある。

依存の高さは弱みでもある。ホンダ向けは売上の 60.5% で、本田技研工業とその現地法人がほとんどを占める。値下げ要請が通れば利益はすぐ削られる。

資本の使い方は、最近になって変わってきた。2026 年に自己株式の公開買付けを行い、ホンダが応募して持株比率は 24% から 13% 台に下がった。株主に資本を返し、ホンダの支配を弱める一手だ。配当性向は 3 割を目標にしている。ただ、同じ年に北米向けの電気自動車計画を中止して約 8 億円の設備を除却した。投資の見立てが外れた例になる。

研究開発費は年 5 億円で、売上の 1% ほどだ。電動系の受注を広げるには、それを上げる必要が出てくる。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

自動車部品の業界は二つの力に挟まれている。一つは電動化だ。電気自動車はエンジンを積まないので、ロッカーアームのような部品は要らなくなる。世界の電気自動車は新車の約 25% まで増えたが、日本は 3% に満たず、ホンダを含む国内メーカーはハイブリッドを軸にしている。この間は田中精密のような部品にも仕事がある。

もう一つは完成車メーカーの値下げ要請だ。毎年のコスト削減の求めを受けて、部品の価格は物価ほど上がらない。原材料の高騰を転嫁できても、遅れた分は利益を削る。

競合は、エンジン・駆動の部品を作る国内の中堅メーカー(エクセディ、武蔵精密工業など)と、海外のメーカーだ。電動系の部品では、ダイカストをもつ会社や、モーター部品に強い電機系の会社が相手になる。

10 年で見ると、電動化で内燃機関系は減るが、新しい部品の仕事も生まれる。どちらが勝つかは、取引先を広げられるかで決まる。会社はトヨタ系とも新規の取引を始めた。熱の管理(熱マネジメント)の領域にも経営資源を寄せる方針だ。日本の自動車部品の出荷額は年 41 兆円規模で、この裾野の広い市場で中堅の座を守れるかが問われる。

資本政策と M&A

資本政策で最大の動きは、2026 年 5 月の自己株式の公開買付けだ。約 1,089 千株、金額で約 10 億円を買い付け、7 月 3 日に決済した。応募したのはホンダで、持株比率は 24.3% から 13.4% に下がり、「その他の関係会社」から外れた。ホンダは引き続き筆頭株主だが、親会社に近い支配は薄れる。これは買収ではなく、上場は続く。

配当性向の目標は 3 割。長期経営計画「Next35」では、2030 年に営業利益 25 億円・ROE 7%、2035 年に営業利益 43 億円・ROE 10% を掲げる。株主資本コストは 7〜9% と自ら認識している。

2024 年末に鋳造金型の米谷製作所を買収した。政策保有株は 14.7 億円で純資産の 4% ほど。配当は利益に入るため、価値を二重に数えない。買付け後は純現金がほぼ 0 になり、余った現金は分けなかった。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

今の株価は純資産の 4 割に満たない。ホンダが電気自動車の計画を後退させ、ハイブリッドを主力にしたことで、ロッカーアームは当面なくならない。ハイブリッド向けの新規受注がすでに取れており、2026 年 4〜6 月期の純利益は前年の 3 倍になった。

電動系の部品も伸びている。インバーターのケースやダイカスト部品は、トヨタ系も含めて受注が広がる。米谷製作所の買収で金型の自前の技術も得た。ソリューション事業は利益率が 25% と高く、育てば全社の利益率を押し上げる。

ホンダの持株比率が下がり、自己株式の公開買付けで株主還元も始まった。ROE の目標は 2035 年に 10%。会社が資本コストを意識し始めたことは大きい。純資産の割に利益が少ないのは、北米の立ち上げ費用が一時的に重いためで、峠を越えれば営業利益は 40 億円台に戻る。ホンダの値下げ要請も、取引先が広がれば受け流せる。会社が掲げる 2030 年の ROE 7% は、そのときの通過点にすぎない。

慎重な見方

ロッカーアームは売上の約半分を占める。この部品は電気自動車には要らない。ハイブリッドが当面保つとしても、10 年で内燃機関を積む車は確実に減る。ホンダ向けは売上の 6 割で、価格の決定権はホンダにある。毎年の値下げ要請で、価格は物価ほど上がらない。

営業利益率は過去 12 年で 8.6% が最高で、赤字の年も 6 回ある。2026 年 3 月期の純利益は北米の計画中止で 33% 減った。投資の見立てが外れる経営は、これからも繰り返し得る。

ROE は 10 年の中央値で 5% 台と、資本コストに届かない。純資産が厚くても、使い道がなければ価値にならない。2026 年の公開買付けで株主に返したのは約 10 億円で、純資産 260 億円からみれば小さい。電動系の部品も、競合がダイカストや電機系に多く、取れる保証はない。ホンダ向けの比率は下がったものの、まだ 6 割を超える。主力のロッカーアームの比率も、5 割台から 49% に下がっただけだ。

どちらに重みを置いたか

強気の見方は短期の受注とハイブリッドの追い風を根拠にするが、10 年では電動化の縮みが勝つ。慎重な見方の指摘(ホンダ依存、主力製品の集中、ROE の低さ)は実績で裏づけられる。確率は中立を 4 割に置き、悲観側をやや厚くした。純資産の割安さは、稼ぐ力が資本コストに届かないことで説明がつく。強気の条件(ハイブリッドの長期の継続と電動系の急拡大)は、ホンダの方針に左右される。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 1,910 円166 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 505 円44 億円)。 今の値に割り戻すと 1,181 円103 億円、今との差 +7.3%、 期待の年率 +8.2%(資本コスト 8.5%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 3,179 円276 億円 805 円70 億円 +262.1% +13.7% 319 円28 億円
やや楽観 17% 2,569 円223 億円 667 円58 億円 +194.2% +11.4% 550 円48 億円
中立 40% 2,306 円201 億円 598 円52 億円 +164.0% +10.2% 1,162 円101 億円
やや悲観 22% 1,022 円89 億円 345 円30 億円 +24.3% +2.2% 301 円26 億円
悲観 13% 552 円48 億円 92 円8 億円 −41.5% −5.2% 84 円7 億円
加重平均100% 1,910 円166 億円505 円44 億円 +119.6% +8.2% 2,415 円210 億円

今の株価時価総額 1,100 円96 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 8% 楽観:ハイブリッドが内燃機関の部品を守り、電動系も伸びる 利益 24 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 3,179 円276 億円

ホンダが電気自動車を絞り、ハイブリッドを主力にし続ける。ハイブリッドも内燃機関を積むので、ロッカーアームなどの部品は台数を保つ。内燃機関系の台数は今とほぼ同じで、価格は値下げ要請を受けながらも 1.30 倍まで通る。

電動系はインバーターのケースやダイカスト部品で受注が広がり、トヨタ系の取引も増えて、10 年で売上は 3 倍強になる。ソリューションは電池・モーター向けの装置で伸びる。

営業利益は 47 億円ほど。会社が掲げる 2035 年の目標(43 億円)を少し上回る。ROE は 7% 近くまで上がる。

  • 内燃機関系の部品:数量 400(搭載先の車の生産台数(万台、推定))× 価格 0.89(1 台あたり搭載額(万円))→ 売上 358 億円・営業利益 25 億円。台数横ばい。HEV で内燃機関の部品が残る
  • 電動・熱・鋳造の部品:数量 360(搭載先の車の生産台数(万台、推定))× 価格 0.55(1 台あたり搭載額(万円))→ 売上 198 億円・営業利益 12 億円。電動向けが 3 倍
  • ソリューション:数量 110(受注の件数(件、推定))× 価格 0.27(1 件あたり売上(億円))→ 売上 29 億円・営業利益 6 億円。装置が伸びる
  • モビリティ:数量 6.0(販売・整備の取り扱い(千台相当、推定))× 価格 20(1 台あたり売上(億円/千台))→ 売上 120 億円・営業利益 4 億円。整備が支える

倍率:事業の純利益 24 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.7% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍。全体の PER 11.76 倍、時価総額 276 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:ホンダの電動化計画の後退でハイブリッドの比重が高まった今の流れが続く上振れ。ホンダ依存が高く、1 社の方針次第で外れるので薄く置いた。

やや楽観 17% やや楽観:ハイブリッドで内燃機関の落ち込みは緩やか 利益 19 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 2,569 円223 億円

内燃機関系の台数は 1 割弱減る。ハイブリッド向けの新規受注が穴を埋めるが、完成車メーカーの値下げ要請で価格は 1.28 倍止まり。利益率は 6% 台前半を保つ。電動系は台数が 2.5 倍になり、売上は 160 億円台に乗る。

ソリューションは装置の受注が 3 割ほど増える。モビリティはホンダの販売網の再編で台数が 1 割減る。

営業利益は 38 億円ほど、利益率は 6% 台。純利益は 19 億円で、ROE は 5% 台に上がる。減価償却は新しい設備の分だけが増え、北米の設備の償却は 10 年のうちに軽くなる。

  • 内燃機関系の部品:数量 370(搭載先の車の生産台数(万台、推定))× 価格 0.86(1 台あたり搭載額(万円))→ 売上 318 億円・営業利益 21 億円。台数 9 割強
  • 電動・熱・鋳造の部品:数量 300(搭載先の車の生産台数(万台、推定))× 価格 0.55(1 台あたり搭載額(万円))→ 売上 165 億円・営業利益 9 億円。2.5 倍
  • ソリューション:数量 95.0(受注の件数(件、推定))× 価格 0.27(1 件あたり売上(億円))→ 売上 25 億円・営業利益 5 億円。1.3 倍
  • モビリティ:数量 5.6(販売・整備の取り扱い(千台相当、推定))× 価格 20(1 台あたり売上(億円/千台))→ 売上 113 億円・営業利益 4 億円。9 割

倍率:事業の純利益 19 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.6% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍。全体の PER 11.76 倍、時価総額 223 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:ホンダのハイブリッド重視は当面続くが、10 年では電動化が進む。会社の目標を下回る程度の伸びに置いた。

中立 40% 中立:内燃機関系は 15% 縮み、電動系が穴を半分埋める 利益 16 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 2,306 円201 億円

内燃機関系の台数は 10 年で 15% 減る。ハイブリッドは内燃機関を積むため、完全な電気自動車に比べて部品の置き換えは緩やかだ。ただ完成車メーカーの値下げ要請が毎年かかり、物価の上昇分の 3 分の 2 ほどしか価格に転嫁できない。

電動系はインバーターのケースやダイカスト部品で台数が 2 倍になる。売上は 130 億円台になるが、内燃機関系の減り分を全部は埋めない。

営業利益は 32 億円、利益率は 5.8%。減価償却は、新しい設備の分だけが物価上昇込みで増える。北米で立ち上げた設備の償却負担は重く、利益率の上振れを抑える。純利益は 16 億円、ROE は 4% 台。還元は配当性向 3 割を守る。

  • 内燃機関系の部品:数量 340(搭載先の車の生産台数(万台、推定))× 価格 0.86(1 台あたり搭載額(万円))→ 売上 292 億円・営業利益 18 億円。台数 85%。値下げ要請で価格は 1.25 倍止まり(物価 1.34 倍に届かない)
  • 電動・熱・鋳造の部品:数量 240(搭載先の車の生産台数(万台、推定))× 価格 0.55(1 台あたり搭載額(万円))→ 売上 132 億円・営業利益 7 億円。台数 2 倍
  • ソリューション:数量 90.0(受注の件数(件、推定))× 価格 0.27(1 件あたり売上(億円))→ 売上 24 億円・営業利益 5 億円。1.26 倍
  • モビリティ:数量 5.3(販売・整備の取り扱い(千台相当、推定))× 価格 20(1 台あたり売上(億円/千台))→ 売上 107 億円・営業利益 4 億円。台数 85%

倍率:事業の純利益 16 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.0% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍。全体の PER 11.76 倍、時価総額 188 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:業界の中心的な見通し(EV 比率が 4 割台)に沿う。ホンダがハイブリッドを維持しつつ電動化を進める前提で、内燃機関系の縮みを電動系が半分埋める。同領域の標準(中立 3〜4 割)より少し厚く置いた。

やや悲観 22% やや悲観:電動化が速く、内燃機関系が 3 割減る 利益 8 億円 · PER 7.5 倍 · 株価時価総額 1,022 円89 億円

ホンダが電気自動車へ戻り、内燃機関を積む車の台数が 10 年で 3 割減る。完成車メーカーは減った台数の部品ほど値下げを強く求め、価格は物価の半分ほどしか上がらない。

電動系は台数が 1.5 倍に増えるが、新規の立ち上げ費用で利益率は 3% 台にとどまる。北米の設備は稼働が上がらず、償却が重い。

営業利益は 15 億円ほどと今を下回る。減損も出て、自己資本の伸びは鈍る。物価で費用は 3 割ふくらむので、実質では大きく縮む。配当は性向を保てず、自社株買いも止まる。ホンダは持株をさらに減らし、取引の見直しを進める。

  • 内燃機関系の部品:数量 280(搭載先の車の生産台数(万台、推定))× 価格 0.79(1 台あたり搭載額(万円))→ 売上 221 億円・営業利益 8 億円。台数 7 割。価格は値下げ要請で 1.15 倍
  • 電動・熱・鋳造の部品:数量 180(搭載先の車の生産台数(万台、推定))× 価格 0.50(1 台あたり搭載額(万円))→ 売上 90 億円・営業利益 3 億円。1.5 倍
  • ソリューション:数量 75.0(受注の件数(件、推定))× 価格 0.24(1 件あたり売上(億円))→ 売上 18 億円・営業利益 3 億円。微増
  • モビリティ:数量 5.0(販売・整備の取り扱い(千台相当、推定))× 価格 19(1 台あたり売上(億円/千台))→ 売上 95 億円・営業利益 3 億円。8 割

倍率:ROE は 2.4% で k に遠く届かない。稼ぐ力に見合う PER の上限 1÷k = 10.8 倍の 7 割として 7.5 倍に置いた。

確率:世界の EV 化が業種ノートの中心より速く進む。ホンダが電動化を再び加速すれば、内燃機関の部品は急に減る。値下げ要請が重なる。

悲観 13% 悲観:内燃機関系が半減し、電動系も取れず、構造的に稼げなくなる 利益 −3 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 552 円48 億円

電気自動車が主役になり、ロッカーアームなどエンジンの部品はほぼ要らなくなる。内燃機関系の台数は半分に減り、残った分も値下げで価格が据え置かれる。工場の固定費が重く、内燃機関系は赤字に落ちる。

電動系は取引先の開拓が進まず、新しい受注が取れない。北米の設備は稼働が上がらず、減損が続く。人員の削減と工場の再編が必要になる。ホンダ向けの値下げ要請は強まり、取引の条件は一段と厳しくなる。

営業利益は赤字に近づき、配当は止まる。残るのは運転資本、土地、設備の売却で得られる額で、今の時価総額の半分に届かない。ホンダの持株比率は下がっており、再編の際に支えは期待できない。

  • 内燃機関系の部品:数量 200(搭載先の車の生産台数(万台、推定))× 価格 0.69(1 台あたり搭載額(万円))→ 売上 138 億円・営業利益 −1 億円。台数半減、価格は据え置き、赤字
  • 電動・熱・鋳造の部品:数量 120(搭載先の車の生産台数(万台、推定))× 価格 0.45(1 台あたり搭載額(万円))→ 売上 54 億円・営業利益 1 億円。伸びず
  • ソリューション:数量 60.0(受注の件数(件、推定))× 価格 0.22(1 件あたり売上(億円))→ 売上 13 億円・営業利益 1 億円。縮小
  • モビリティ:数量 4.0(販売・整備の取り扱い(千台相当、推定))× 価格 15(1 台あたり売上(億円/千台))→ 売上 60 億円・営業利益 1 億円。6 割

倍率:赤字の筋書きなので、稼ぐ力でなく売れる資産で測る。今の自己資本(買付け後で約 249 億円)の 0.2 倍に置いた。減損で自己資本を 240 億円まで減らしている。

確率:構造的な負け筋。ホンダ依存と主力製品の集中が裏目に出る。ホンダの株を手放した後で資本関係の支えも薄い。純現金は買付けで使ったため床は薄い。同領域の標準(15%)よりやや薄くした。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

内燃機関系の部品

四輪エンジン(VTEC ロッカーアーム、バルブリフター、ピストンピン)と変速機、二輪の部品。ホンダ向けが中心で、ハイブリッド(HEV)にも使われる。

数量搭載先の車の生産台数(万台、推定)価格1 台あたり搭載額(万円)売上営業利益
今 2026/03 400 0.69 275 15
10 年後 中立 340 0.86 292 18

取り方:部品製造事業 329 億円のうち、ロッカーアームが売上の約 49%(約 215 億円)。そこに変速機・二輪を足した約 275 億円を内燃機関系とした。台数 400 万台は搭載先の生産台数の推定、営業利益は部品製造 17.4 億円を電動系と分けた推定。

電動・熱・鋳造の部品

インバーターのケース、モーターカバー、ダイカスト部品、鋳造金型(米谷製作所)、航空宇宙部品。電動化で増える側。

数量搭載先の車の生産台数(万台、推定)価格1 台あたり搭載額(万円)売上営業利益
今 2026/03 120 0.45 54 2
10 年後 中立 240 0.55 132 7

取り方:部品製造事業のうち、内燃機関系を除いた約 54 億円。米谷製作所の子会社化で増えた。搭載台数 120 万台は推定。営業利益 2.4 億円は部品製造 17.4 億円からの残りで推定。

ソリューション

無人搬送車(AGV)、組立・検査装置、モーター用の接着積層コアの製造装置、IoT・AI のソフト。利益率が高い。

数量受注の件数(件、推定)価格1 件あたり売上(億円)売上営業利益
今 2026/03 71.5 0.20 14 4
10 年後 中立 90.0 0.27 24 5

取り方:売上 14.3 億円・セグメント利益 3.7 億円は開示。1 件 2,000 万円の案件が約 70 件という推定で件数と単価に分けた。

モビリティ

富山でのホンダの四輪・二輪・パワープロダクツの販売、レンタル、整備、中古車。EV 化で車は売れ方が変わるが、整備は続く。

数量販売・整備の取り扱い(千台相当、推定)価格1 台あたり売上(億円/千台)売上営業利益
今 2026/03 6.3 15 94 3
10 年後 中立 5.3 20 107 4

取り方:売上 94.2 億円・セグメント利益 3.0 億円は開示。1 台あたり 150 万円相当で換算した推定。

リスクと懸念

EV 化でロッカーアームが要らなくなる

ロッカーアームは売上の約 49% を占め、電気自動車には使われない。ハイブリッドが当面保つ間は仕事があるが、ホンダが電動化を速めれば、内燃機関系の台数は 10 年で半分に減る。電動系の部品がそれを埋める保証はない。

ホンダの値下げ要請

ホンダ向けは売上の 60.5% で、価格はホンダが決める。毎年のコスト削減の要請で、物価が 3% 上がっても部品の価格は 2% ほどしか上がらない。原材料の転嫁が遅れる年は、利益が一気に薄くなる。

取引先が 1 社に偏る

ホンダが部品の調達を見直せば、一度に大きな売上が動く。持株比率が下がったことで、系列としての支えも弱まった。トヨタ系の取引は始まったばかりで、まだ売上は小さい。

海外拠点と少数株主

米国とタイの子会社は出資比率が 6 割台で、少数株主の取り分が連結の利益を削る。為替(ドル・バーツ)の変動も業績に響く。北米では EV 計画の中止で約 8 億円を除却しており、米国の事業の立ち上げは重い。

新事業の育成が遅れる

ソリューションと電動系の部品は伸びる分野だが、売上がまだ小さい。研究開発費は売上の 1% ほどで、競合の大手に比べ薄い。育たなければ、内燃機関系の縮みを受け止められない。

AI エージェントの影響

主な事業は金属部品の製造とホンダ製品の販売・整備で、人月や画面操作を売る仕事ではない。AI エージェントによる直接の置き換えは小さい。ソリューション事業のソフト部分には、むしろ追い風になる面がある。

今後の分かれ目

ホンダが電気自動車の販売目標を引き上げる
内燃機関系の台数が 10 年で 3 割減る道筋に近づき、やや悲観の筋書きへ確率を移す。ロッカーアームの代替が見つからなければ悲観に近づく。
電動系の部品の売上が 3 年で 2 倍になる
内燃機関系の縮みを半分以上埋められる見通しが立ち、楽観側へ確率を寄せる。営業利益 40 億円台が現実味を帯びる。
ホンダが残りの持株をさらに売却する
支配の薄れは自由度を高めるが、取引上の力関係は変わらない。株主構成の変化で値付けが動く可能性はある。
北米の工場の稼働が上がり、立ち上げ費用が消える
営業利益率が 6% に戻り、純利益は 20 億円に近づく。ROE の 7% 目標(2030 年)が見えてくる。
完成車メーカーが部品価格の引き下げ幅を広げる
価格が物価の半分しか上がらなくなり、中立の利益率は 4% 台まで下がる。やや悲観の筋書きに近づく。

見ておくもの

  • ホンダの電気自動車とハイブリッドの販売計画(内燃機関を積む車の台数)
  • ロッカーアームなど内燃機関系の売上比率(49% の推移)
  • 電動系・トヨタ系の売上と受注
  • 北米の工場の立ち上げ費用と稼働
  • ホンダの持株比率の変化と株主還元の継続

倍率と資本コストの決め方

倍率は利益ベースで置き、今の株価・過去や同業の PER・PBR は使っていない。中立は ROE 4.7% が k 8.5% に届かないため PER の上限は 1÷k = 10.8 倍で、その 8 割弱の 8.5 倍。楽観・やや楽観はその 8.3〜8.8 割。悲観は売れる資産を今の自己資本に掛けた。k は基本 7.5% に quality +1.75%(寿命 +1.0 が主)。結果は 1 割強の割高だが、PBR 0.4 倍という帳簿の割安さに寄せて引き上げてはいない。公開買付けで純現金がほぼ 0 になり、余った現金は分けていない。新リース会計基準は工場が自社保有中心で影響は小さく、10 年後の数字は今と同じ形でそろえた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 9.5→11.76 倍・やや楽観 PER 9→11.76 倍・中立 PER 8.5→11.76 倍)。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality +1.75% を足した 9.25%。電動化の縮みは k の寿命で一度だけ見て、悲観の確率はさらに上げていない。ホンダの持株比率低下は筋書きで表し、k には足さない。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 9.25% → 9.00%。

同じ業種(輸送用機器)の AI 分析

割安 トヨタ自動車7203 世界首位と関税逆風を同時に抱えるが、金融事業の厚みとマルチパスウェイが本質価値を支え、今の値段は割安 本質価値との差 +79.3% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 マツダ7261 単独で戦う中堅の車メーカー。関税で稼ぐ力は細るが、自己資本の4割弱という値段は低すぎ、割安とみる 本質価値との差 +71.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 三菱自動車工業7211 底にある利益が戻れば今の値段は安いが、利益率の低さと中国勢の追い上げで、戻る確度は高くない 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 スズキ7269 インド事業がシェア4割で稼ぎの柱、二輪も伸びるが中国EV勢の台頭と認証不正の再発が評価を重くし、今の値段はやや割安 本質価値との差 +62.4% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 河西工業7256 日産に半分を頼る内装部品の大手。直近の利益回復は鮮やかだが、借金が自己資本の3倍近く。株主の取り分は、再建が崩れるかどうかで大きく割れる 本質価値との差 +61.5% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 モリタホールディングス6455 消防車の国内6割を握り、純現金も厚い堅実な会社。10年で見た本質価値は、今の時価総額を3割半ほど上回る 本質価値との差 +61.3% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 いすゞ自動車7202 国内トラック首位級とタイのピックアップ王者を併せ持つが、UD統合の実行とタイ・中国EV攻勢が綱引きする局面で、本質価値は今の値段より割安 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 本田技研工業7267 二輪と金融が稼ぎ四輪を支える構造。EV の戦略転換で初の最終赤字だが、二輪・金融の稼ぐ力から見れば今の値段はやや割安 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 日本プラスト7291 日産とホンダの2社頼みでハンドルとエアバッグを作る。自己資本の 4 分の 1 の値段だが、利益率の薄さと借入が割引の理由 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 デイトナ7228 バイク乗りの「あと付け」を企画して卸すファブレスの用品会社。国内の担い手は老いるが、品ぞろえと販売網の厚さで稼ぐ力は残り、中立で今の値段を上回る 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 東京ラヂエーター製造7235 トラック・建機のラジエーター専業。手元の現金が時価総額の4割に迫り、利益の質に比べて値段が低い会社だ 本質価値との差 +49.8% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 株式会社ファルテック7215 日産向けに偏る自動車の外装部品会社。利益は薄く先は読みにくいが、時価総額が自己資本の 2 割と低く、10 年の価値はやや上回る 本質価値との差 +47.9% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 日産自動車7201 自動車事業は本業で赤字、稼ぎ頭は販売金融。Re:Nissanの再建が進めば今の値段はやや割安だが、失敗すれば床も浅い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 エフテック7212 ホンダ向けの足回り部品が北米に偏る低採算の会社。借金は時価総額の3倍超で、中立でも利益の薄さは変わりにくい 本質価値との差 +39.3% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 武蔵精密工業株式会社7220 ホンダ系の駆動部品会社。AI 向けキャパシタの当たり外れで 10 年後の姿が大きく分かれ、今の値段はその当たりを先取りしている 本質価値との差 +37.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 豊田合成株式会社7282 トヨタ系の安全部品大手。エアバッグの伸びは確かだが利益率は最高圏にあり、今の値段は織り込み済みでほぼ適正 本質価値との差 +36.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 ユニプレス株式会社5949 日産向けが約4分の3を占める車体プレスの大手。拠点の整理で身軽になったが、価値は日産の台数しだいで、安全域は厚くない 本質価値との差 +35.6% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 株式会社アイシン7259 AT(変速機)世界首位級のトヨタ系部品大手。トヨタ株の含み資産が下支えする一方、eAxleへの転換とAT収益化の成否が本質価値を左右する 本質価値との差 +34.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 安永7271 内燃機関の部品で稼ぐ中堅。足元の利益は上振れたが、EV 化と重い借入が先の価値を削る 本質価値との差 +31.7% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 ウェッズ7551 車のカスタムホイールの老舗卸。時価総額の7割が純現金だが、現金はトヨタ系の親会社の下にあり、価値は妥当圏に落ち着く 本質価値との差 +31.4% · 10 年 割安(年 +10.0%) やや割安 株式会社タチエス7239 日産・三菱・ホンダ向けのシート専業。利益率は回復途上で、顧客の偏りと買収の消化が10年の分かれ目になる 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 フタバ産業株式会社7241 トヨタ向けボデー・マフラーの部品メーカー。薄利でも今の値段に余裕はなく、EV化で排気系が縮む10年を見て、筆者は割高寄りと見る 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 トヨタ紡織株式会社3116 トヨタ系の座席・内装の大手。規模は大きいが利益率が薄く、値決め力の弱さと北米の赤字が10年の評価を決める 本質価値との差 +28.2% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 極東開発工業7226 架装で国内首位級だが、利益率の回復は物価を超えられず、独禁法の傷も残る。本質価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 新明和工業7224 防衛と自治体の底堅い需要で稼ぐ力は上がるが、資本コストを大きく超えず、今の値段はほぼ妥当な水準だ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 レシップホールディングス7213 バスの運賃箱と行先表示の老舗。新紙幣の特需は終わったが、米国の運賃収受が育ち、中立で今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ダイハツインフィニアース6023 船の発電エンジンと保守で稼ぐ堅い会社。ただ今の利益は受注の山にあり、10年で見ると値段は少し先取りしすぎ 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 株式会社デンソー6902 トヨタ系最大手の車載部品会社。電動化・ADAS半導体で成長を描くが、トヨタ株の巨額保有が下支えする一方、変革の実行速度が今の値段に見合うかが分かれ目 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 SUBARU7270 米国依存7割と関税が利益を直撃するが、厚い純現金と回復力を踏まえれば10年ではやや割安 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 GMB7214 補修用の駆動・冷却部品を世界に売る専業。電動ポンプへの切り替えが焦点だが、借入が重く、株主の取り分は薄い 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 日本車輌製造7102 JR東海の子会社として新幹線を造る堅い受注残があるが、利益は一時要因で膨らんでおり、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社ティラド7236 熱を逃がす部品の専業。利益率は歴史的な高さにあり、定着するかが分かれ目。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 内海造船7018 防衛とフェリーの造船所。今は好況の頂点で、積み上がる現金の使い道が焦点 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 株式会社東海理化電機製作所6995 スイッチ・シートベルトのトヨタ系部品会社。純現金は厚いが、車内の操作が画面に移れば主力が細る。稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ユニバンス7254 駆動系ユニットの専業。日産・フォード・ホンダの3社に頼り、利益は円安で嵩上げされている。厚い現金が下支えするが、10年の中立は今の値段並み 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ナンシン7399 キャスターと台車の老舗。時価総額とほぼ同じ現金を持つが、本業の利益率は2%台に沈み、現金も株主に戻らない。値段はおおむね見合っている 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ニッキ6042 芝刈り機のエンジン部品とガスの燃料装置の会社。本業は電動化で細り、工場用地の賃料が支え。やや割高 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 株式会社エッチ・ケー・エス7219 車好きに愛されるチューニングパーツの老舗。ブランドと手元資金は本物だが、電動化で市場が縮み、利益が薄く、値段はやや割高寄り 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 愛三工業株式会社7283 車の燃料ポンプで世界首位級の部品会社。エンジン車の縮小と、トヨタ頼みの値決めの弱さが10年の重しになる 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 トピー工業株式会社7231 トラック用ホイールと建機の足回りで国内首位。ただ利益率は薄く、構造改革が効いても稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段はその実力にほぼ見合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) 適正 日本精機株式会社7287 車のメーターとHUDの専業。二輪が稼ぎ、四輪は薄利。10月の東洋電装の買収で借金を背負い、払う値段に安全域は薄い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ヨロズ7294 日産依存の足回り部品メーカー。減損で身軽にはなったが、稼ぐ力は資本コストに遠く、10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 株式会社村上開明堂7292 国内首位級の自動車ミラー専業。純現金は時価総額の半分に迫るが、稼ぐ力は10年かけても大きくは伸びず、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 アスカ7227 車体のプレス部品が主力で、ロボットが利益の伸び役。借金が重く、10年の中立でも今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社ハイレックスコーポレーション7279 ケーブルの老舗からドア周りの総合部品会社へ。利益は長く薄いままだが、厚い純現金と保有株が値段を支える。構造改革の成否が分かれ目 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 株式会社今仙電機製作所7266 ホンダ・マツダ向けのシート機構部品。利益は薄いが時価総額の6割が純現金で、10年の評価は利益率が3%台から動くかで決まる 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヤマハ発動機7272 二輪世界2位・船外機シェア4割を主軸に半導体装置が育つ複合企業。2025年はアウトドア車両の損失で急減益、今の値段は中期計画の実現を先取りしたやや割高な水準 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ムロコーポレーション7264 栃木の精密プレス専業。自己資本の 4 割弱という値段は資産の厚みを映すが、主力の内燃・変速機部品が細る分を電動化部品が補えるかが焦点で、稼ぐ力から見れば値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 プレス工業株式会社7246 トラックのフレームと車軸の専業。電動化でも残る部品で堅実だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 株式会社エフ・シー・シー7296 二輪クラッチ世界首位の安定した稼ぎ頭を持つが、四輪クラッチは電動化で縮む。現金は厚いが、稼ぐ力に見合う値段は今よりやや低いと見る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 テイン7217 車高調の専業メーカー。純現金があり堅実だが、利益率は戻り切らず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 カネミツ7208 鋼板製プーリの専業で、現金は厚いが主力は電動化で縮む。ロボット部品などの新しい柱が穴を埋められるかが 10 年の分かれ目 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 テイ・エス テック株式会社7313 ホンダ向け自動車シートの専業。厚い現金が下値を支えるが、利益率の回復は北米次第で、顧客の偏りが重い 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 NITTAN6493 エンジンバルブで世界4位。ただ昨期の利益は山の水準で、株式化が見込まれる転換社債も重しになる 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カヤバ株式会社7242 緩衝器と建機用油圧の二本柱。規模はあるが値決め力が弱く、利益の振れも大きい。10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 エイケン工業株式会社7265 自動車の補修用フィルターに特化した堅実な会社。純現金も厚いが、電動化で需要が細り、卸大手への依存も高く、値段はやや割高 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 カーメイト7297 名の通ったカー用品のブランドと厚い現金を持つが、縮む市場と重い本社費で資本は眠ったまま 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 NOK株式会社7240 オイルシール世界首位級だが、基板が利益の足かせ。現金と持ち合い株が時価の3割近くを支え、事業そのものはやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.7%) やや割高 ミクニ7247 二輪とインドが支える燃料・吸気部品メーカー。四輪の電動化と借金が重く、中立でも今の時価総額を上回りにくい 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 盟和産業7284 トヨタ系の内装部品の2次の大手。資産は厚いが利益が薄く、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 川崎重工業7012 防衛費拡大の脇役に甘んじるが、実際に稼ぐのは二輪とロボット。名目と資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、潜水艦不正の後始末が振れ幅を左右する 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日産車体7222 日産の車を組み立てる専業の子会社。九州の大型 SUV が稼ぐが、湘南の終了と戻りにくい現金を考えると、今の値段は割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 大同メタル工業株式会社7245 エンジン軸受で世界首位。電動化で本業は細るが、データセンター電源と船が穴を埋められるか。今の値段は割高 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社エクセディ7278 クラッチとトルクコンバータで世界シェア2割強。稼ぎ頭のATが電動化で縮む中、新事業が穴を埋めきれるかが分かれ目で、今の値段は先を楽に見すぎている 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 フジオーゼックス7299 エンジンバルブで国内首位級。無借金で稼ぐ力は安定しているが、内燃機関という事業の寿命が重く、10年の中立でも今の値段に届きにくい 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シマノ7309 世界的な寡占の自転車部品メーカーだが、特需の反動とシェア防衛の値引きで利益は沈んでおり、今のPER45倍台は急な回復を見込みすぎで、今の値段は割高に見える 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 三桜工業6584 ブレーキ・燃料の配管で世界2位。だが利益は薄く借金は増えた。データセンター水冷が育たなければ今の値段は重い 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 TBK7277 トラック・バス用ブレーキの老舗。財務は堅いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の時価総額を超えにくい 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 ジャパンエンジンコーポレーション6016 舶用エンジンの堅い収益源を持つが、いまの利益は新造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 名村造船所7014 受注残は厚いが、いまの利益は造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 小田原機器7314 バスの運賃箱で国内2番手。更新の波で売上は大きく揺れ、利益率は薄い。10年の価値は今の時価総額の半分前後 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 近畿車輛7122 受注残は売上の約 3 年分あるが営業利益は赤字。見かけの純現金は前受金で、10 年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 阪神内燃機工業6018 内航船のエンジンで上位に立つ小さな会社。無借金で受注残も厚いが、稼ぐ力に対して値段が先走る 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 曙ブレーキ工業株式会社7238 ブレーキ専業。足元は改善するが、再生ファンドの出口と優先株の重しが残り、10年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −63.4% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ispace9348 月面輸送の先駆けだが、利益が出る前に増資と借入の返済が続く。今の株主に残る価値は小さく、今の値段は大きく割高と見る 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 リード6982 SUBARU頼みの小さな部品会社。受注は増えるが、借入が重く、赤字の歴史が長い。今の値段は先の回復を織り込みすぎだ 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 イクヨ7273 樹脂部品の老舗が、貴金属・暗号資産・河西工業株へと手を広げる。本業の稼ぎは薄く、今の値段は事業でなく期待が決めている 本質価値との差 −77.4% · 10 年 割高(年 −6.9%)

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分析日 2026-10-20