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株式会社東海理化電機製作所 6995

スイッチ・シートベルトのトヨタ系部品会社。純現金は厚いが、車内の操作が画面に移れば主力が細る。稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)3,423 円2,917 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)2,997 円2,553 億円差 +14.2%
10 年後から見ると やや割安 価値 3,423 円2,917 億円 · 差 +14.2% · 期待の年率 +8.4%
期待の年率リターン(10 年)+8.4%資本コスト比 +0.2 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

東海理化は、トヨタが3分の1を持つ車載部品会社だ。ハンドルまわりのスイッチ、スマートキー、シートベルト、シフターを作る。筆者の結論は「ほぼ適正、やや割高寄り」である。いちばんの理由は、稼ぐ力が資本コストに届いていないことだ。

2026年3月期は売上6,447億円、営業利益356億円で過去最高水準だった。ただ、円安と原材料の値上げ回収に助けられた面が大きい。会社自身が、今期の営業利益を300億円へ下げると見ている。

強みは、ドライバーの手元に触れる部品を、品質で長く任されてきたことだ。ボタンを減らして内装に溶け込ませる「ヒドゥンスイッチ」など、受注も積み上がっている。財務は堅く、純現金は時価総額の3割(3か月超の定期預金・有価証券を足すと4割)に当たる。

弱みは二つある。一つは、車内の操作が大画面や音声に移ると、主力のスイッチ類が細ることだ。もう一つは、固定費が重く、売上が落ちると利益が大きく削れることだ。会社は2030年度に営業利益率7%を掲げるが、筆者は6%近辺が現実的な中心と見ている。

10年後の価値は、今の時価総額を1割ほど下回る。ただし割安・割高の差は小さい。現金の厚さが下値を支えるため、悲観の筋書きでも価値がゼロに近づくことはない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、東海理化は「安全に持てるが、儲かる会社ではない」と見る。

事業は10年後も残る。ただ、残るだけで、より強くなるかは別だ。稼いだお金を新しい工場や開発に回しても、資本コストを大きく超える利益を生み続けるとは言いにくい。株主が受け取れるお金は、利益の半分ほどになる。

財務は強い。実質の資金は時価総額の3割を超える。借金がなく、金利が上がっても利益はむしろ増える。この点は払う値段の安全域になる。ただし、親会社が3分の1を持つ上場会社では、余った現金が株主に全額戻るとは限らない。

経営者が資本をどう使うかに注目している。会社は自己資本の圧縮とROE10%超を掲げた。実際に自己株取得や増配が続くなら、評価は上がる。逆に、新事業への小口出資が積み上がるなら、評価は下がる。

総合すると、安くも高くもない。ROEが資本コストに届かない会社に、高い倍率は払えない。筆者は、確かな安全域が見えるまでは、積極的に持ちたい会社とは考えない。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は、運転席まわりの部品である。ハンドル脇のレバー、窓やミラーのスイッチ、スマートキー、ステアリングロック、シフター、そしてシートベルトを作っている。

2026年3月期の売上6,447億円のうち、操作系(HMI)の製品が約2,470億円、シートベルトが約860億円、シフターが約720億円。残りの約2,400億円は、キーやロック、ミラーなどだ。

顧客はトヨタグループが中心で、トヨタ自動車は発行済株式の約33%を持つ筆頭株主だ。ほかにスズキ、マツダ、いすゞなど国内の完成車メーカーにも納める。国内の売上がまだ大きく、北米・ASEAN・インドを伸ばす計画だ。

シートベルトは、豊田合成とのエアバッグ一体開発など「安全」の柱である。世界では米国のオートリブ、独ZF、中国資本のジョイソンが大手で、東海理化の世界シェアは3%前後と小さい。規模では勝てないので、トヨタ向けの信頼と国内の収益改善が当面の勝負になる。

シフターは、レバーを電気信号に置き換える方式(シフト・バイ・ワイヤ)の拡販を続けている。会社は、この分野で世界首位だと説明する。

新しい芽として、蓄電池、半導体、カーボンナノチューブなどの新事業を育てている。ただ、事業化の目標は年数十億円規模で、本業の穴を埋める大きさにはまだ遠い。

優良さと弱いところ

この会社の質を一言で言えば、「堅実だが、値段を決める力は弱い」である。

堀、つまり他社がまねしにくい強みは、部品の品質とトヨタとの長い取引にある。スイッチやキーのように、人の手に直接触れる部品は、不具合が出ると車全体の印象を傷つける。完成車メーカーは、実績のある供給元を簡単には替えない。この「替えにくさ」が、長い取引を支えている。

一方で、値段を決めるのは顧客側だ。毎年の原価低減の要請があり、材料高や人件費の上昇を転嫁するにも時間がかかる。営業利益率は過去10年で2〜7%台を動き、2022年3月期には2%を割った。固定費が重く、売上が減ると利益が急に減る。会社の資料も、損益分岐点が上がったことを課題に挙げている。

資本効率は低い。自己資本利益率(ROE)は過去10年の中央値で7%台、会社が自己評価する資本コスト8.6%に届かない年が多い。筆者は、ここが最大の弱点と見る。

経営の姿勢は変わりつつある。2023年に政策保有株を原則持たない方針を決め、デンソー株などを売っている。自己株の消却と、配当を基準にした還元方針も掲げた。ただ、筆頭株主が3分の1を持つ上場子会社に近い立場なので、思い切った資本の使い方は期待しにくい。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

車載部品は、完成車の生産台数に利益が連動する。世界の新車生産は年1億台弱で、人口の伸びが止まる国が増え、今後10年はほぼ横ばいが中心だ。台数が増えにくい以上、部品会社は「1台に積む部品の価値」を上げるか、シェアを取るしかない。

東海理化にとって最大の変化は、車内の操作のしかただ。大画面、音声操作、タッチ式が広がると、物理スイッチの数は減る。会社は、これを「内装変化による主力事業の成長懸念」と自ら認めている。対抗策がヒドゥンスイッチ、つまり加飾の下に隠れて触れた時だけ現れるスイッチだ。受注は積み上がっているが、1個あたりの値段と利益が従来のスイッチを上回るかはまだ見えない。

キーは、物理キーからスマートフォンで開けるデジタルキーへ移っている。ここでも超広帯域無線(UWB)などの通信部品が要り、鍵から電子部品への転換になる。

スイッチ・キーの競争相手は、国内外の同業と、力をつけてきた中国のサプライヤーだ。シートベルトは世界大手3社の寡占で、東海理化は規模の小さい4番手に近い。中国勢はコストで強く、トヨタが中国で現地調達を増やせば、日本の部品会社の取り分は削られる。

トヨタグループは持ち合い解消と再編の最中にある。デンソー、アイシン、豊田自動織機の動きを見ても、グループ内の事業の置き場所は今後も変わりうる。東海理化がその対象になるかは、今のところ開示がない。

資本政策と M&A

還元は、配当を自己資本に対する比率(DOE)で3%を基本にする方針である。2026年3月期は配当を増やし、今期もさらに増配する見通しだ。追加の自己株取得も検討するとしている。

手元資金は厚い。実質の資金残高は2025年3月期末で約1,000億円。会社は成長投資と還元のため、2028年3月期末に約600億円まで減らす目安を示している。2025〜27年度で、車載の投資750億円、新規事業150億円、株主還元550億円を見込む。

政策保有株は大きな資産ではない。上場株は25年3月期末で12銘柄・約94億円で、デンソー株も全量売却の予定だ。含み益で株主価値を押し上げる会社ではない。

M&Aは過去に目立った大型案件がなく、本業の拡販と新事業への小口出資が中心だ。筆頭株主のトヨタが約33%を持つ。親会社が自社の持ち合いを減らす流れの中で、完全子会社化や出資比率の変更が起きる可能性はゼロではないが、公表された計画はない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

車の中の操作は、画面だけでは済まない。運転中に目をそらさず触れる物理スイッチの価値は、安全規制と利用者の不満が支える。欧州の安全評価(ユーロNCAP)は2026年から、ウインカーなど基本操作に物理スイッチがあるかを採点に入れた。東海理化は、この「触れる部品」を加飾の下に隠すヒドゥンスイッチで作り替えた。見た目は画面車と同じで、操作は手で確かめられる。受注は積み上がり、1個あたりの値段も従来品より高い。

シートベルトは、日本の収益改善が中計の課題で、いま直す途上にある。インドやASEANの拡販が重なれば、規模が小さいことの不利は薄れる。シフトバイワイヤは世界首位を自称し、電動車の増加が追い風になる。

財務の余裕も効く。実質の資金が時価総額の3割あり、会社は還元を増やし、自己資本を圧縮してROE10%超を目指すと言い切った。ROEが8%台に乗るだけで、倍率の見方は変わる。今は値段が自己資本の8割に届かない。損益分岐点の高さは、新製品の立ち上げ費が一巡すれば下がる。2030年度に営業利益490億円の目標は、為替が今のままなら十分に射程に入る。

慎重な見方

利益の質が悪い。営業利益率は10年で2〜7%台を行き来し、2022年3月期には2%を割った。今期の会社予想も、営業利益を300億円へ16%下げる内容だ。固定費の重い会社は、売上が少し減るだけで利益が大きく削れる。2026年3月期の好業績は、円安と値上げ回収に助けられた面がある。

主力のスイッチは、車内の画面化で細る。ヒドゥンスイッチは新しい製品だが、顧客が欲しいのは安さだ。画面と音声に置き換わる速さを、会社は読み切れていない。会社自身が「主力事業の成長懸念」を課題に書いている。

顧客はトヨタ中心で、値段は向こうが決める。トヨタが中国で現地の部品を増やしたり、グループ内で部品の置き場所を変えたりすれば、取り分は一方的に減る。シートベルトは世界大手3社の寡占で、東海理化は小さい。

資本効率も弱い。ROEが資本コストに届かない会社に、余った現金は価値を足さない。筆頭株主が3分の1を持つ以上、現金が株主に全額戻る保証もない。新事業の蓄電池や半導体への出資は、当たれば小さく、外れれば大きい。

どちらに重みを置いたか

強気の言い分には、物理スイッチが残る理由と、現金の厚さがある。慎重な見方には、利益率の低さと、顧客に値段を握られた構造がある。筆者は、利益率の低さと資本効率の弱さのほうが重いと判断した。

ヒドゥンスイッチが当たる筋書きは捨てず、楽観側にも一定の確率を置いた。それでも中心は、利益率6%近辺で足踏みする姿とした。確率は、慎重側の「内装の変化」「顧客の値下げ要請」に重めに寄せた。悲観は現金の厚さが下値を支えるので、周辺の同業より浅い。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 4,967 円4,232 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,747 円1,489 億円)。 今の値に割り戻すと 3,423 円2,917 億円、今との差 +14.2%、 期待の年率 +8.4%(資本コスト 8.3%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 5% 11,522 円9,816 億円 2,817 円2,400 億円 +378.5% +16.9% 717 円611 億円
やや楽観 17% 8,333 円7,099 億円 2,230 円1,900 億円 +252.4% +13.4% 1,796 円1,530 億円
中立 35% 5,959 円5,077 億円 1,937 円1,650 億円 +163.5% +10.2% 2,764 円2,354 億円
やや悲観 28% 2,563 円2,184 億円 1,585 円1,350 億円 +38.4% +3.3% 1,161 円989 億円
悲観 15% 1,139 円970 億円 704 円600 億円 −38.5% −4.7% 276 円236 億円
加重平均100% 4,967 円4,232 億円1,747 円1,489 億円 +124.0% +8.4% 6,714 円5,720 億円

今の株価時価総額 2,997 円2,553 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.3% を下回るほど割高。

楽観 5% ヒドゥンスイッチが当たり、利益率が8%台へ 利益 640 億円 · PER 14.8 倍 · 株価時価総額 11,522 円9,816 億円

隠れスイッチが車種の標準になる。見た目は画面車と同じで、手で確かめられる操作は安全評価でも点を稼げるため、完成車メーカーが採用を広げる。1個あたりの値段は物価以上に上がり、利益率も上がる。

シートベルトはインド・ASEANの拡販が進み、日本の収益改善も終わる。小さい規模でも、トヨタ向けの量で採算が取れる。シフトバイワイヤは電動車の増加で台数が1.3倍になる。

新事業は小さいままだが、赤字は止まる。営業利益率は8%台、会社の2030年度目標(7%)を超える。還元も厚くなり、ROEは12%に近づく。トヨタとの関係は変わらず、グループ再編の影響も出ない。国内の工場の稼働も高く保たれ、固定費の重さが逆に利益を押し上げる10年になる。

  • スイッチ類(HMI):数量 3,080(当社が納める車の台数(万台、世界生産の約3割))× 価格 1.24(1台あたり単価(万円/台))→ 売上 3,822 億円・営業利益 382 億円。営業利益率10.0%
  • キー・ロック・ミラー等:数量 3,000(当社が納める車の台数(万台))× 価格 1.10(1台あたり単価(万円/台))→ 売上 3,302 億円・営業利益 215 億円。営業利益率6.5%
  • シートベルト:数量 1,430(当社が納める車の台数(万台))× 価格 1.08(1台あたり単価(万円/台))→ 売上 1,548 億円・営業利益 108 億円。営業利益率7.0%
  • シフター:数量 1,820(当社が納める車の台数(万台))× 価格 0.71(1台あたり単価(万円/台))→ 売上 1,288 億円・営業利益 129 億円。営業利益率10.0%

倍率:事業の純利益 633 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 13.2% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.7%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.7 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.7 倍 + 余った現金(戻り方込み)478 億円。全体の PER 14.75 倍、時価総額 9,816 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:ヒドゥンスイッチの採用拡大、シートベルトの黒字化、為替・原材料の追い風が重なる必要がある。連続して当たる確度は高くない。

やや楽観 17% 中計の方向で進み、利益率が7%台に乗る 利益 492 億円 · PER 13.6 倍 · 株価時価総額 8,333 円7,099 億円

中計の方向でおおむね進む。ヒドゥンスイッチの受注が現行スイッチの減少を上回り、HMIの売上は台数で6%増える。シートベルトとシフターは拡販が効き、台数が2割近く増える。

固定費は、新製品の立ち上げ費が一巡して伸びが鈍る。営業利益率は7%台に乗る。ただ、会社が目標にするROE10%には届かず、9〜10%にとどまる。

キーは物理キーからデジタルキーへ移り、台数は2%減る。新事業は赤字をほぼ止め、小さな黒字に近づく。トヨタ依存は変わらず、還元はDOE3%を上回る水準になる。会社が示した資金の目安600億円のあたりまで現金を使い、自己株取得も一部で行われる10年になる。

  • スイッチ類(HMI):数量 2,915(当社が納める車の台数(万台、世界生産の約3割))× 価格 1.22(1台あたり単価(万円/台))→ 売上 3,565 億円・営業利益 321 億円。営業利益率9.0%
  • キー・ロック・ミラー等:数量 2,940(当社が納める車の台数(万台))× 価格 1.08(1台あたり単価(万円/台))→ 売上 3,190 億円・営業利益 175 億円。営業利益率5.5%
  • シートベルト:数量 1,298(当社が納める車の台数(万台))× 価格 1.07(1台あたり単価(万円/台))→ 売上 1,385 億円・営業利益 76 億円。営業利益率5.5%
  • シフター:数量 1,680(当社が納める車の台数(万台))× 価格 0.70(1台あたり単価(万円/台))→ 売上 1,172 億円・営業利益 111 億円。営業利益率9.5%

倍率:事業の純利益 485 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.8% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.5%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.6 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.6 倍 + 余った現金(戻り方込み)478 億円。全体の PER 13.64 倍、時価総額 7,099 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:会社の中計がおおむね計画どおりに進み、利益率が7%台に届く。これまでの実績(2024・2026年3月期の5%台半ば)からは一段上で、実現にはコスト改革が要る。

中立 35% 画面化と値上げのせめぎ合いで、利益率6%近辺 利益 368 億円 · PER 13.4 倍 · 株価時価総額 5,959 円5,077 億円

台数は世界生産と同じく、ほぼ横ばいで進む。物理スイッチは減るが、ヒドゥンスイッチと電動車向けの部品が穴を埋める。キーはデジタル化で台数が5%減り、シートベルトとシフターは1割近く増える。

値段は物価並みに上がるが、顧客の原価低減要請があり、利益率はそれほど上がらない。営業利益率は6%近辺で、会社の目標7%には届かない。新事業の出資で、その他の費用が30億円ほどかさむ。

現金は会社の計画どおり600億円ほどまで減り、還元は配当が中心になる。ROEは7〜8%で、資本コストをわずかに下回る。トヨタが約3分の1を持つ構図は変わらず、大きな再編はない。新しい内装に合う製品の開発費が続き、利益の改善は緩やかな10年になる。

  • スイッチ類(HMI):数量 2,750(当社が納める車の台数(万台、世界生産の約3割))× 価格 1.21(1台あたり単価(万円/台))→ 売上 3,314 億円・営業利益 265 億円。営業利益率8.0%
  • キー・ロック・ミラー等:数量 2,850(当社が納める車の台数(万台))× 価格 1.07(1台あたり単価(万円/台))→ 売上 3,046 億円・営業利益 137 億円。営業利益率4.5%
  • シートベルト:数量 1,188(当社が納める車の台数(万台))× 価格 1.05(1台あたり単価(万円/台))→ 売上 1,249 億円・営業利益 50 億円。営業利益率4.0%
  • シフター:数量 1,540(当社が納める車の台数(万台))× 価格 0.69(1台あたり単価(万円/台))→ 売上 1,058 億円・営業利益 90 億円。営業利益率8.5%

倍率:事業の純利益 361 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.6% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.4%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 12.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.3 倍 + 余った現金(戻り方込み)478 億円。全体の PER 13.42 倍、時価総額 4,934 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:台数は横ばい、物理スイッチは減るが隠れスイッチと電動化部品が補い、値上げが材料と人件費の上昇をおおむね吸収する姿。業種ノート(部品は転換できた会社が増収、遅れた会社が縮小)の中心に置いた。

やや悲観 28% 画面化が進み、スイッチの数と値段が削られる 利益 199 億円 · PER 8.0 倍 · 株価時価総額 2,563 円2,184 億円

車内の画面化が想定より速い。スイッチ類の台数は1割強減り、1個あたりの値段も、顧客の値下げ要請で物価の伸びを下回る。キー、ロック、ミラーも置き換わり、台数が15%減る。

固定費は重く残る。売上は物価ぶん伸びても、台数減で操業度が下がり、営業利益率は3〜4%に落ちる。2022年3月期のような谷が、10年のうち何年も続く。

シートベルトは日本の収益が改善せず、赤字に近いまま推移する。新事業への出資も回収が遅れ、追加の費用が出る。現金は計画どおり減り、還元は配当だけに絞られる。ROEは4%台で、資本コストの半分ほどにとどまる。会社の目標7%は遠く、利益率の低い状態が長く続く10年になる。

  • スイッチ類(HMI):数量 2,420(当社が納める車の台数(万台、世界生産の約3割))× 価格 1.17(1台あたり単価(万円/台))→ 売上 2,829 億円・営業利益 170 億円。営業利益率6.0%
  • キー・ロック・ミラー等:数量 2,550(当社が納める車の台数(万台))× 価格 1.04(1台あたり単価(万円/台))→ 売上 2,644 億円・営業利益 79 億円。営業利益率3.0%
  • シートベルト:数量 1,045(当社が納める車の台数(万台))× 価格 1.02(1台あたり単価(万円/台))→ 売上 1,066 億円・営業利益 21 億円。営業利益率2.0%
  • シフター:数量 1,400(当社が納める車の台数(万台))× 価格 0.67(1台あたり単価(万円/台))→ 売上 934 億円・営業利益 56 億円。営業利益率6.0%

倍率:事業のROE 4.8%は k 8.25% を大きく下回る。ためた利益は額面より低い価値しか持たないので、正当化PERの上限は1÷k=11.4倍。利益が谷に近く質も落ちるため、上限の7割の8.0倍に置いた。

確率:車内の画面化と、トヨタの原価低減要請、中国勢のコスト攻勢が重なる姿。固定費の重さが利益を削る。慎重な見方が強いので確率を厚く置いた。

悲観 15% 主力が置き換わり、固定費だけが残る 利益 −105 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 1,139 円970 億円

主力のスイッチが画面と音声に置き換わり、トヨタが中国や新興国で現地の部品を増やす。隠れスイッチの採用も限られ、スイッチ類の台数は4割近く減る。価格も顧客の値下げ要請で物価ぶんを上げられない。

キーとロックもスマートフォン連携に取られ、シートベルトは大手3社との競争で採算を割る。営業損益は赤字になり、固定費だけが残る。国内工場の統廃合と減損で、特別損失が続く。

新事業は大半が失敗し、出資は損失になる。還元は配当を絞り込む。トヨタは救済せず、グループ内の部品の置き場所を見直す。配当は現金と資産の売却でまかなう。それでも純現金と、売れる土地や株式があるため、価値が帳簿の資産をいくらか下回る程度でとどまる10年になる。

  • スイッチ類(HMI):数量 1,705(当社が納める車の台数(万台、世界生産の約3割))× 価格 1.03(1台あたり単価(万円/台))→ 売上 1,763 億円・営業利益 18 億円。営業利益率1.0%
  • キー・ロック・ミラー等:数量 1,800(当社が納める車の台数(万台))× 価格 0.92(1台あたり単価(万円/台))→ 売上 1,651 億円・営業利益 −33 億円。営業利益率-2.0%
  • シートベルト:数量 880(当社が納める車の台数(万台))× 価格 0.90(1台あたり単価(万円/台))→ 売上 794 億円・営業利益 −16 億円。営業利益率-2.0%
  • シフター:数量 1,120(当社が納める車の台数(万台))× 価格 0.59(1台あたり単価(万円/台))→ 売上 661 億円・営業利益 20 億円。営業利益率3.0%

倍率:赤字の筋書きなので、稼ぐ力でなく純現金と売れる資産で測る。床の約970億円を、今の自己資本3,478億円の0.279倍に置いた(稼ぐ力は赤字でゼロ)。

確率:主力スイッチが画面と音声に置き換わり、トヨタの現地調達とグループ内の再配置で受注も減る構造的な負け。業種ノートの悲観(転換に失敗した専業の部品会社)に当たる。現金の厚さで谷の深さは周辺の同業より浅いので、15%に置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

スイッチ類(HMI)

インパネ・ハンドルまわりの操作スイッチ。画面化で既存品が減る一方、加飾に隠れるヒドゥンスイッチへ置き換わる。

数量当社が納める車の台数(万台、世界生産の約3割)価格1台あたり単価(万円/台)売上営業利益
今 2026/03 2,750 0.90 2,473 205
10 年後 中立 2,750 1.21 3,314 265

取り方:2026/03期の製品別売上(有報由来の集計)HMI製品2,473億円を使用。世界生産9,980万台のうち当社製品が付く車を約2,750万台と推定し、売上÷台数で単価0.90万円/台を逆算した。利益率は全社356億円を製品別に配った推定(開示なし)。単価は物価並みに上がるのが基本で10年1.34倍。

キー・ロック・ミラー等

スマートキー、ステアリングロック、ミラー、ECUなどその他の車載部品。デジタルキーへの転換が進む。

数量当社が納める車の台数(万台)価格1台あたり単価(万円/台)売上営業利益
今 2026/03 3,000 0.80 2,393 85
10 年後 中立 2,850 1.07 3,046 137

取り方:全社売上6,447億円から、HMI・シートベルト・シフターを引いた2,393億円。納入台数を3,000万台と推定し、単価0.80万円/台を逆算した。利益率は推定。単価は物価並みに10年1.34倍が基本。

シートベルト

シートベルトとその周辺の安全部品。世界シェアは3%前後。

数量当社が納める車の台数(万台)価格1台あたり単価(万円/台)売上営業利益
今 2026/03 1,100 0.78 863 16
10 年後 中立 1,188 1.05 1,249 50

取り方:2026/03期のシートベルト売上863億円(有報由来の集計。会社は24年度840億円と公表)。納入台数を1,100万台と推定し単価0.78万円/台を逆算した。国内の収益改善が中計の課題で、利益率は低く推定した。単価は10年1.34倍が基本。

シフター

シフトレバーとシフトバイワイヤ。電動車の増加で採用が増える。

数量当社が納める車の台数(万台)価格1台あたり単価(万円/台)売上営業利益
今 2026/03 1,400 0.51 718 50
10 年後 中立 1,540 0.69 1,058 90

取り方:2026/03期のシフトレバー売上718億円(有報由来の集計)。納入台数を1,400万台と推定し単価0.51万円/台を逆算した。単価は10年1.34倍が基本。利益率は推定。

リスクと懸念

車内の画面化で物理スイッチが細る

大画面・音声操作・タッチ式が広がると、主力のスイッチ類の台数が減る。会社も「内装変化に伴う主力事業の成長懸念」を課題に挙げている。ヒドゥンスイッチで穴を埋める計画だが、置き換わる速さ次第で利益の下振れ幅が大きく変わる。

固定費の重さと損益分岐点の上昇

中計の振り返りで、固定費がインフレと将来投資で上振れ、損益分岐点売上が上がったと自ら認めている。売上が少し減っただけで利益が大きく削れる体質で、今期の営業利益は300億円へ16%下がる見通しだ。2022年3月期には利益率が2%を割った。

トヨタ依存と値段の決定権

トヨタ自動車が約33%を持つ筆頭株主で、売上の中心もグループだ。原価低減の要請は毎年あり、材料高や人件費の転嫁には時間がかかる。トヨタが中国で現地調達を増やせば、受注は一方的に減る。

シートベルトの規模の小ささ

世界シェアは3%前後で、米オートリブ・独ZF・中国資本のジョイソンが大手。国内の収益改善が中計の課題で、拡販と採算の両立が難しい。品質問題が起きれば、費用と信用の両方に響く。

新事業への出資の回収

蓄電池・半導体・カーボンナノチューブなどに、2025〜27年度で150億円を見込む。事業化の目標は年数十億円規模で、本業の穴を埋めるには小さい。外れれば損失として積み上がり、余った現金が株主に戻る額も減る。

親会社と持ち合い解消の動き

トヨタグループは政策保有株の縮減と再編を進めている。東海理化の株をトヨタがどう扱うかは公表されていない。出資比率の変更や再編が起きれば、価値が上にも下にも動く。

円・原材料の変動

2026年3月期の好業績は円安に助けられた面が大きく、中計は今より円高の前提で組んでいる。本分析は150円固定だが、貴金属や樹脂の値上がりは今期だけで約60億円の減益要因と報じられた。

今後の分かれ目

ヒドゥンスイッチの搭載車種と1個あたりの利益が計画より早く増えたら
楽観・やや楽観の確率を上げる。スイッチ類の売上と利益率を見直す。
完成車メーカーが画面中心の内装へ移り、スイッチ類の受注が減り始めたら
やや悲観・悲観の確率を上げる。固定費を回収できるかが焦点になる。
営業利益率が2期続けて7%を超えたら
中立の利益率を上げ、倍率の位置も上限寄りに見直す。
自己株取得や増配が、実質資金の600億円の目安を超えて進んだら
余った現金の戻り方を1.0へ見直す。
トヨタが東海理化の持ち分を動かす公表をしたら
再編の中身(完全子会社化・売却・出資比率の変更)で筋書きを組み直す。
新事業の出資で特別損失が続いたら
余った現金と利益率の前提を下げる。

見ておくもの

  • 営業利益率(会社の中計は2030年度7.0%)と固定費・損益分岐点売上
  • ヒドゥンスイッチ・シフトバイワイヤの受注と搭載車種
  • トヨタの世界生産とグループ内の調達方針
  • DOE・自己株取得・実質資金残高(27年度末600億円の目安)
  • シートベルトの国内収益と品質費用

倍率と資本コストの決め方

倍率は事業の純利益に、ROEが資本コスト以下の中立・やや悲観は上限1÷kの8.5割・7割、ROEが上回る楽観系は正当化PERの上限の8.5〜9割を当てた。資本コストは基本7.5%に quality +1.25%(循環+0.5・値決め+0.5・寿命+0.25)。余った現金478億円(定期預金・有価証券を足した現金約1,078億円から、会社が示す実質資金の目安600億円を引いた額)は戻り方0.5で足した。悲観の床は純現金と売れる資産の税後約970億円で、過去のPBRは使っていない。新リース会計基準でBSは変わるが、工場所有が中心で小さく、10年後の数字は家賃を営業費用に入れた今の形で置いた。計算を今の株価に合わせて書き直してはいない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 11.6→14.75 倍・やや楽観 PER 10.2→13.64 倍・中立 PER 10.31→13.42 倍)。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%に quality +1.25% を足した8.75%。トヨタ依存・内装の変化・新事業の出資は k に足さず、筋書きと確率で表した。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.75% → 8.25%。

同じ業種(輸送用機器)の AI 分析

割安 トヨタ自動車7203 世界首位と関税逆風を同時に抱えるが、金融事業の厚みとマルチパスウェイが本質価値を支え、今の値段は割安 本質価値との差 +79.3% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 マツダ7261 単独で戦う中堅の車メーカー。関税で稼ぐ力は細るが、自己資本の4割弱という値段は低すぎ、割安とみる 本質価値との差 +71.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 三菱自動車工業7211 底にある利益が戻れば今の値段は安いが、利益率の低さと中国勢の追い上げで、戻る確度は高くない 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 スズキ7269 インド事業がシェア4割で稼ぎの柱、二輪も伸びるが中国EV勢の台頭と認証不正の再発が評価を重くし、今の値段はやや割安 本質価値との差 +62.4% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 河西工業7256 日産に半分を頼る内装部品の大手。直近の利益回復は鮮やかだが、借金が自己資本の3倍近く。株主の取り分は、再建が崩れるかどうかで大きく割れる 本質価値との差 +61.5% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 モリタホールディングス6455 消防車の国内6割を握り、純現金も厚い堅実な会社。10年で見た本質価値は、今の時価総額を3割半ほど上回る 本質価値との差 +61.3% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 いすゞ自動車7202 国内トラック首位級とタイのピックアップ王者を併せ持つが、UD統合の実行とタイ・中国EV攻勢が綱引きする局面で、本質価値は今の値段より割安 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 本田技研工業7267 二輪と金融が稼ぎ四輪を支える構造。EV の戦略転換で初の最終赤字だが、二輪・金融の稼ぐ力から見れば今の値段はやや割安 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 日本プラスト7291 日産とホンダの2社頼みでハンドルとエアバッグを作る。自己資本の 4 分の 1 の値段だが、利益率の薄さと借入が割引の理由 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 デイトナ7228 バイク乗りの「あと付け」を企画して卸すファブレスの用品会社。国内の担い手は老いるが、品ぞろえと販売網の厚さで稼ぐ力は残り、中立で今の値段を上回る 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 東京ラヂエーター製造7235 トラック・建機のラジエーター専業。手元の現金が時価総額の4割に迫り、利益の質に比べて値段が低い会社だ 本質価値との差 +49.8% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 株式会社ファルテック7215 日産向けに偏る自動車の外装部品会社。利益は薄く先は読みにくいが、時価総額が自己資本の 2 割と低く、10 年の価値はやや上回る 本質価値との差 +47.9% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 日産自動車7201 自動車事業は本業で赤字、稼ぎ頭は販売金融。Re:Nissanの再建が進めば今の値段はやや割安だが、失敗すれば床も浅い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 エフテック7212 ホンダ向けの足回り部品が北米に偏る低採算の会社。借金は時価総額の3倍超で、中立でも利益の薄さは変わりにくい 本質価値との差 +39.3% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 武蔵精密工業株式会社7220 ホンダ系の駆動部品会社。AI 向けキャパシタの当たり外れで 10 年後の姿が大きく分かれ、今の値段はその当たりを先取りしている 本質価値との差 +37.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 豊田合成株式会社7282 トヨタ系の安全部品大手。エアバッグの伸びは確かだが利益率は最高圏にあり、今の値段は織り込み済みでほぼ適正 本質価値との差 +36.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 ユニプレス株式会社5949 日産向けが約4分の3を占める車体プレスの大手。拠点の整理で身軽になったが、価値は日産の台数しだいで、安全域は厚くない 本質価値との差 +35.6% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 株式会社アイシン7259 AT(変速機)世界首位級のトヨタ系部品大手。トヨタ株の含み資産が下支えする一方、eAxleへの転換とAT収益化の成否が本質価値を左右する 本質価値との差 +34.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 安永7271 内燃機関の部品で稼ぐ中堅。足元の利益は上振れたが、EV 化と重い借入が先の価値を削る 本質価値との差 +31.7% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 ウェッズ7551 車のカスタムホイールの老舗卸。時価総額の7割が純現金だが、現金はトヨタ系の親会社の下にあり、価値は妥当圏に落ち着く 本質価値との差 +31.4% · 10 年 割安(年 +10.0%) やや割安 株式会社タチエス7239 日産・三菱・ホンダ向けのシート専業。利益率は回復途上で、顧客の偏りと買収の消化が10年の分かれ目になる 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 フタバ産業株式会社7241 トヨタ向けボデー・マフラーの部品メーカー。薄利でも今の値段に余裕はなく、EV化で排気系が縮む10年を見て、筆者は割高寄りと見る 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 トヨタ紡織株式会社3116 トヨタ系の座席・内装の大手。規模は大きいが利益率が薄く、値決め力の弱さと北米の赤字が10年の評価を決める 本質価値との差 +28.2% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 極東開発工業7226 架装で国内首位級だが、利益率の回復は物価を超えられず、独禁法の傷も残る。本質価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 新明和工業7224 防衛と自治体の底堅い需要で稼ぐ力は上がるが、資本コストを大きく超えず、今の値段はほぼ妥当な水準だ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 レシップホールディングス7213 バスの運賃箱と行先表示の老舗。新紙幣の特需は終わったが、米国の運賃収受が育ち、中立で今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ダイハツインフィニアース6023 船の発電エンジンと保守で稼ぐ堅い会社。ただ今の利益は受注の山にあり、10年で見ると値段は少し先取りしすぎ 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 株式会社デンソー6902 トヨタ系最大手の車載部品会社。電動化・ADAS半導体で成長を描くが、トヨタ株の巨額保有が下支えする一方、変革の実行速度が今の値段に見合うかが分かれ目 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 SUBARU7270 米国依存7割と関税が利益を直撃するが、厚い純現金と回復力を踏まえれば10年ではやや割安 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 GMB7214 補修用の駆動・冷却部品を世界に売る専業。電動ポンプへの切り替えが焦点だが、借入が重く、株主の取り分は薄い 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 日本車輌製造7102 JR東海の子会社として新幹線を造る堅い受注残があるが、利益は一時要因で膨らんでおり、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社ティラド7236 熱を逃がす部品の専業。利益率は歴史的な高さにあり、定着するかが分かれ目。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 内海造船7018 防衛とフェリーの造船所。今は好況の頂点で、積み上がる現金の使い道が焦点 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ユニバンス7254 駆動系ユニットの専業。日産・フォード・ホンダの3社に頼り、利益は円安で嵩上げされている。厚い現金が下支えするが、10年の中立は今の値段並み 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ナンシン7399 キャスターと台車の老舗。時価総額とほぼ同じ現金を持つが、本業の利益率は2%台に沈み、現金も株主に戻らない。値段はおおむね見合っている 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ニッキ6042 芝刈り機のエンジン部品とガスの燃料装置の会社。本業は電動化で細り、工場用地の賃料が支え。やや割高 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 株式会社エッチ・ケー・エス7219 車好きに愛されるチューニングパーツの老舗。ブランドと手元資金は本物だが、電動化で市場が縮み、利益が薄く、値段はやや割高寄り 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 愛三工業株式会社7283 車の燃料ポンプで世界首位級の部品会社。エンジン車の縮小と、トヨタ頼みの値決めの弱さが10年の重しになる 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 トピー工業株式会社7231 トラック用ホイールと建機の足回りで国内首位。ただ利益率は薄く、構造改革が効いても稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段はその実力にほぼ見合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) 適正 日本精機株式会社7287 車のメーターとHUDの専業。二輪が稼ぎ、四輪は薄利。10月の東洋電装の買収で借金を背負い、払う値段に安全域は薄い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ヨロズ7294 日産依存の足回り部品メーカー。減損で身軽にはなったが、稼ぐ力は資本コストに遠く、10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 株式会社村上開明堂7292 国内首位級の自動車ミラー専業。純現金は時価総額の半分に迫るが、稼ぐ力は10年かけても大きくは伸びず、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 田中精密工業7218 ホンダのエンジン部品で成り立つ小さな部品会社。電動化と値下げ要請の挟み撃ちで、帳簿の割安さは割り引いて見る 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 アスカ7227 車体のプレス部品が主力で、ロボットが利益の伸び役。借金が重く、10年の中立でも今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社ハイレックスコーポレーション7279 ケーブルの老舗からドア周りの総合部品会社へ。利益は長く薄いままだが、厚い純現金と保有株が値段を支える。構造改革の成否が分かれ目 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 株式会社今仙電機製作所7266 ホンダ・マツダ向けのシート機構部品。利益は薄いが時価総額の6割が純現金で、10年の評価は利益率が3%台から動くかで決まる 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヤマハ発動機7272 二輪世界2位・船外機シェア4割を主軸に半導体装置が育つ複合企業。2025年はアウトドア車両の損失で急減益、今の値段は中期計画の実現を先取りしたやや割高な水準 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ムロコーポレーション7264 栃木の精密プレス専業。自己資本の 4 割弱という値段は資産の厚みを映すが、主力の内燃・変速機部品が細る分を電動化部品が補えるかが焦点で、稼ぐ力から見れば値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 プレス工業株式会社7246 トラックのフレームと車軸の専業。電動化でも残る部品で堅実だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 株式会社エフ・シー・シー7296 二輪クラッチ世界首位の安定した稼ぎ頭を持つが、四輪クラッチは電動化で縮む。現金は厚いが、稼ぐ力に見合う値段は今よりやや低いと見る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 テイン7217 車高調の専業メーカー。純現金があり堅実だが、利益率は戻り切らず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 カネミツ7208 鋼板製プーリの専業で、現金は厚いが主力は電動化で縮む。ロボット部品などの新しい柱が穴を埋められるかが 10 年の分かれ目 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 テイ・エス テック株式会社7313 ホンダ向け自動車シートの専業。厚い現金が下値を支えるが、利益率の回復は北米次第で、顧客の偏りが重い 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 NITTAN6493 エンジンバルブで世界4位。ただ昨期の利益は山の水準で、株式化が見込まれる転換社債も重しになる 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カヤバ株式会社7242 緩衝器と建機用油圧の二本柱。規模はあるが値決め力が弱く、利益の振れも大きい。10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 エイケン工業株式会社7265 自動車の補修用フィルターに特化した堅実な会社。純現金も厚いが、電動化で需要が細り、卸大手への依存も高く、値段はやや割高 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 カーメイト7297 名の通ったカー用品のブランドと厚い現金を持つが、縮む市場と重い本社費で資本は眠ったまま 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 NOK株式会社7240 オイルシール世界首位級だが、基板が利益の足かせ。現金と持ち合い株が時価の3割近くを支え、事業そのものはやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.7%) やや割高 ミクニ7247 二輪とインドが支える燃料・吸気部品メーカー。四輪の電動化と借金が重く、中立でも今の時価総額を上回りにくい 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 盟和産業7284 トヨタ系の内装部品の2次の大手。資産は厚いが利益が薄く、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 川崎重工業7012 防衛費拡大の脇役に甘んじるが、実際に稼ぐのは二輪とロボット。名目と資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、潜水艦不正の後始末が振れ幅を左右する 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日産車体7222 日産の車を組み立てる専業の子会社。九州の大型 SUV が稼ぐが、湘南の終了と戻りにくい現金を考えると、今の値段は割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 大同メタル工業株式会社7245 エンジン軸受で世界首位。電動化で本業は細るが、データセンター電源と船が穴を埋められるか。今の値段は割高 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社エクセディ7278 クラッチとトルクコンバータで世界シェア2割強。稼ぎ頭のATが電動化で縮む中、新事業が穴を埋めきれるかが分かれ目で、今の値段は先を楽に見すぎている 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 フジオーゼックス7299 エンジンバルブで国内首位級。無借金で稼ぐ力は安定しているが、内燃機関という事業の寿命が重く、10年の中立でも今の値段に届きにくい 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シマノ7309 世界的な寡占の自転車部品メーカーだが、特需の反動とシェア防衛の値引きで利益は沈んでおり、今のPER45倍台は急な回復を見込みすぎで、今の値段は割高に見える 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 三桜工業6584 ブレーキ・燃料の配管で世界2位。だが利益は薄く借金は増えた。データセンター水冷が育たなければ今の値段は重い 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 TBK7277 トラック・バス用ブレーキの老舗。財務は堅いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の時価総額を超えにくい 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 ジャパンエンジンコーポレーション6016 舶用エンジンの堅い収益源を持つが、いまの利益は新造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 名村造船所7014 受注残は厚いが、いまの利益は造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 小田原機器7314 バスの運賃箱で国内2番手。更新の波で売上は大きく揺れ、利益率は薄い。10年の価値は今の時価総額の半分前後 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 近畿車輛7122 受注残は売上の約 3 年分あるが営業利益は赤字。見かけの純現金は前受金で、10 年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 阪神内燃機工業6018 内航船のエンジンで上位に立つ小さな会社。無借金で受注残も厚いが、稼ぐ力に対して値段が先走る 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 曙ブレーキ工業株式会社7238 ブレーキ専業。足元は改善するが、再生ファンドの出口と優先株の重しが残り、10年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −63.4% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ispace9348 月面輸送の先駆けだが、利益が出る前に増資と借入の返済が続く。今の株主に残る価値は小さく、今の値段は大きく割高と見る 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 リード6982 SUBARU頼みの小さな部品会社。受注は増えるが、借入が重く、赤字の歴史が長い。今の値段は先の回復を織り込みすぎだ 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 イクヨ7273 樹脂部品の老舗が、貴金属・暗号資産・河西工業株へと手を広げる。本業の稼ぎは薄く、今の値段は事業でなく期待が決めている 本質価値との差 −77.4% · 10 年 割高(年 −6.9%)

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読んだ資料

  1. 東海理化 中期経営計画 TRV 2030(2025年5月)
  2. 東海理化 有価証券報告書(2025年3月期)
  3. 日本経済新聞 東海理化の2027年3月期 純利益32%減(2026年5月)

分析日 2026-10-18