株譜
AI 銘柄分析 · 輸送用機器 · 試作

レシップホールディングス 7213

バスの運賃箱と行先表示の老舗。新紙幣の特需は終わったが、米国の運賃収受が育ち、中立で今の値段とほぼ同じ

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)806 円123 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)635 円97 億円差 +26.9%
10 年後から見ると やや割安 価値 806 円123 億円 · 差 +26.9% · 期待の年率 +9.7%
期待の年率リターン(10 年)+9.7%資本コスト比 +1.7 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

レシップは、路線バスの運賃箱や行先表示器、IC カードの読み取り機を作る会社だ。筆者の結論は、国内の地盤は固く、米国にも足場ができたが、特需の後の稼ぐ力に見合う値段がすでについている、というものだ。

2024 年と 2025 年の 3 月期は、新紙幣に対応する運賃箱の改修で利益が跳ねた。この特需は一巡し、2026 年 3 月期の営業利益は 13 億円に戻った。筆者はこの特需を 10 年の起点にしない。

伸びしろは米国だ。オレゴン州ポートランドやカリフォルニア州の交通局から運賃箱の大口を受け、年 1,200 台の安定受注を目指す。国内でも、現金の運賃が減るぶん、タッチ決済やバスの位置情報のシステムで 1 台あたりの稼ぎを増やす。

一方で、国内の路線バスは運転手の不足で減っていく。10 年の中立では営業利益は 17 億円前後で、確率で重みづけした価値は今の時価総額とほぼ並ぶ。

手元は純現金で、配当も厚くなった。下値は守られているが、上に大きく伸ばすには米国の利益率の証明が要る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、レシップは「狭いが本物の堀を持つ、小さな会社」だ。路線バスの運賃箱は、替えにくく、改修で長く稼げる。この性質は 10 年後も残ると筆者は見る。

問題は、堀の中の市場が縮むことだ。バスの台数は減り、現金の運賃も減る。堀が守る利益の総量は、放っておけば細る。会社はタッチ決済やシステムで 1 台あたりの稼ぎを増やし、米国で数を補う道を選んだ。方向は正しいが、米国では入札で値段を削られる。

筆者が評価するのは、資本の使い方が変わったことだ。配当を 3 倍に増やし、自己株も買い始めた。特需で得た現金を、無理な買収に回していない。

それでも、今の値段に安全域は乏しい。特需の後の利益で見れば、価値はほぼ値段と並ぶ。

筆者がこの会社に見るのは、狭い堀を守りながら、外へ少しずつ出ていく姿だ。米国で利益を伴う受注を 2〜3 年続けられれば、評価は一段上がる。それまでは、値段と価値が並んだまま待つことになる。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの 8 割強は輸送機器だ。路線バスの運賃箱、車内の運賃表示器、車外の LED の行先表示器、IC カードの読み取り機を、バス会社と鉄道会社に直接売る。トラックの灯具や、米国の鉄道車両向けの LED 照明もここに入る。2026 年 3 月期の売上は 200 億円、利益は 12 億円だった。

運賃箱は 1 台ごとに装置を納め、その後の改修と保守で長く稼ぐ。紙幣や硬貨が変わるたびに、全国のバスで改修が要る。2024 年 7 月の新紙幣がそれで、2 期にわたって利益を押し上げた。

海外は売上の約 15% だ。米国子会社が北米の交通局に運賃箱を納め、累計は 6 事業者に約 2,600 台になった。2025 年には、オレンジ郡交通局など 2 局から約 1,300 万ドルの受注を得た。

残る産業機器は、フォークリフトの充電器や LED の電源、車載の基板の受託生産だ。売上は 38 億円で、利益は 1 億円余りと薄い。充電器と電源の一部は生産を終え、基板の受託へ軸足を移している。

新しい芽もある。ごみ収集車の作業を効率にする「G-SUPPORT」は名古屋市の実証に採用され、富士山の入山管理アプリも続けて使われている。どれも、バスで培った車載の機器と通信の技術を、別の客に広げる試みだ。

優良さと弱いところ

国内の運賃箱には、確かな堀がある。運賃箱はバス会社の料金の仕組みや IC カードの精算とつながり、一度入れると替えにくい。会社の説明では、バスの運賃箱のシェアは 6 割強で国内首位、ローカル線の鉄道の運賃箱は 9 割を超える。残りの多くは小田原機器が握る。新紙幣のような変化のたびに、改修の注文が既存の納入先から戻ってくる。

ただ、この堀の上にいる客は細っている。地方のバス会社は赤字が多く、設備の更新を先送りしがちだ。値上げは物価に追いつく程度で、それ以上は取りにくい。

利益の安定も弱い。新紙幣の前の 10 年は、営業利益率がマイナスから 7% の間を行き来した。特需の 2 期を除けば、資本コストを安定して上回った年は少ない。

経営は、配当を 3 倍に増やし、自己株も買い始めた。資本の使い方は、ここ 2 年で目に見えて良くなった。

弱みは規模だ。売上は 250 億円前後で、研究開発に回せるのは年 7 億円ほど。決済の仕組みが速く変わる時代に、大手の IT 企業と同じ速さで投資を続けられるかは心もとない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

国内の路線バスは、約 6 万台が走る成熟した市場だ。人口の減少と運転手の不足で、路線の廃止や減便が続く。10 年先の台数は、今より 1〜2 割少ないと見るのが自然だ。

一方で、1 台に積む機器は高度になる。現金の運賃は減り、クレジットカードのタッチ決済や QR コードの読み取り、バスの位置を知らせる仕組みが広がる。運賃箱そのものの数は減っても、1 台あたりの機器とソフトの売上は増える方向だ。当社は統合の仕組み「MoveLe」で、2030 年度に売上 35 億円を目指す。

米国は様子が違う。公共交通への連邦の補助が続き、古い運賃箱の入れ替えが各地で進む。現地の大手と入札で競うので、値段は厳しい。2026 年 3 月期には、戦略的な案件で受注損失の引当金を積んだ。数を取るために利益を削った跡だ。

競合は、国内では小田原機器、海外では米国の大手の運賃収受メーカーだ。決済の仕組みが IT 企業の側へ移ると、装置の作り手は下請けになりかねない。

筆者は、国内の運賃箱という商売が 10 年で消えるとは見ない。高齢の客は現金を使い続け、地方では現金とカードの両方を扱う装置が長く要る。ただ、運賃箱 1 台の値段が、決済の仕組み全体の中で軽くなっていく流れは止まらない。

資本政策と M&A

還元は、ここ 2 年で大きく変わった。中期計画「RT2026」で、純資産に対する配当の目安を 2% 以上から 3% 以上に上げ、2027 年 3 月期の配当総額は約 4 億円の予定だ。2026 年度の 1Q には自己株も取得した。

手元は純現金で、借入を上回る現金を持つ。米国の大型案件では、部品の先買いと納入までの運転資金が膨らむので、全部が余っているわけではない。

親会社は無く、大株主は名古屋中小企業投資育成と地元の銀行だ。規模が小さく、決済や交通の IT 企業から見れば買いやすい大きさにある。

中期計画の 2 年で約 59 億円の現金を生むとし、その配り先を広げた。次の中期計画で総還元の目安が出るかが、次の見どころだ。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

国内の地盤は見た目より強い。運賃箱は料金の仕組みとつながり、一度入れれば 10 年以上替わらない。紙幣や決済の仕組みが変わるたびに、改修の注文が必ず戻る。タッチ決済の広がりは、まさにその次の波だ。

米国はこれからだ。北米の交通局は古い運賃箱を入れ替える時期にあり、当社は 6 事業者に約 2,600 台を納めた実績を持つ。年 1,200 台の受注が定着すれば、海外の売上は今の倍になる。2027 年 3 月期に売上が過去最高になる見通しも、その流れの中にある。

資本の使い方も良くなった。配当は 3 倍になり、自己株も買い始めた。純現金で借金の心配はない。特需の後でも営業利益 19 億円を見込む会社に、今の値段は高くない。

国内の運賃箱は、現金とカードの両方を扱う装置として、地方では長く残る。高齢の客が多い路線ほど、現金はなくならない。新しい決済の装置を載せる時も、運賃箱とつなぐ必要があり、既存の納入先の更新は当社に戻ってくる。ごみ収集車向けの G-SUPPORT など、車載の機器を別の客に広げる芽もある。

慎重な見方

特需の利益を基準にしてはいけない。新紙幣の前の 10 年、営業利益率はマイナスから 7% の間を行き来した。紙幣の変更は 20 年に 1 度で、次の山は 10 年の中に来ない。

国内の客は細る。地方のバス会社は赤字が多く、運転手の不足で路線を減らしている。現金の運賃が減れば、運賃箱は簡単な読み取り機で足りるようになる。決済の主役が IT 企業やカード会社に移れば、装置の作り手は値段を決められない下請けになる。

米国は入札の世界だ。2026 年 3 月期には、戦略的な案件で受注損失を積んだ。数を取りに行けば利益が削られる。海外の比率が上がるほど、利益率は薄まる。

規模の小ささも弱点だ。研究開発は年 7 億円ほどで、決済の仕組みを作る大手とは桁が違う。装置の値段は年ごとに軽くなり、利益の多くは保守と改修に頼るようになる。バスの台数が減れば、その保守の数も減る。特需の後の今の値段は、米国の成功を先に織り込みすぎている。

資本の使い方が良くなったのは認めるが、それは特需の現金があったからだ。

どちらに重みを置いたか

両者の言い分は拮抗するが、特需を除いた実績の弱さを重く見て、確率はやや慎重な側に寄せた。国内の堀は本物で、米国の受注も実績がある。それでも、米国の利益率はまだ証明されていない。中立は特需を除いた姿に置き、強気の側の米国の伸びは、やや楽観に入れた。新紙幣の前の弱い 10 年は、まだ過去の話ではない。米国で利益を伴う受注が続けば、確率を楽観の側へ移す。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 1,296 円198 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 302 円46 億円)。 今の値に割り戻すと 806 円123 億円、今との差 +26.9%、 期待の年率 +9.7%(資本コスト 8.0%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 12% 2,427 円370 億円 459 円70 億円 +354.6% +16.3% 346 円53 億円
やや楽観 23% 1,733 円264 億円 361 円55 億円 +229.8% +12.7% 482 円73 億円
中立 38% 1,328 円203 億円 295 円45 億円 +155.7% +9.8% 617 円94 億円
やや悲観 19% 473 円72 億円 230 円35 億円 +10.6% +1.0% 133 円20 億円
悲観 8% 144 円22 億円 98 円15 億円 −61.8% −9.2% 19 円3 億円
加重平均100% 1,296 円198 億円302 円46 億円 +151.6% +9.7% 1,598 円244 億円

今の株価時価総額 635 円97 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 12% 楽観:決済の切り替えで 1 台あたりが増え、米国は年 1,500 台 利益 21 億円 · PER 16.0 倍 · 株価時価総額 2,427 円370 億円

国内では、現金の運賃が減る代わりに、タッチ決済とバスの位置情報の仕組みが全国に広がる。当社は運賃箱からソフトまで一式で納め、1 台あたりの年間の売上は物価を上回って 1.5 倍になる。路線の減少は 5% にとどまる。

米国では、交通局の更新が各地で続き、年 1,500 台を納める。保守の契約が積み上がり、利益率は 9% に上がる。

営業利益は 30 億円を超え、ROE は 1 割に届く。配当は DOE 3% を上回り、自己株の取得も続く。規模が大きくなれば、決済の会社と組む話も出てくる。

G-SUPPORT のような新しい車載の機器も、自治体に広がる。

  • 国内の輸送機器(運賃箱・表示器・IC 機器・灯具):数量 55.1(国内の路線バスの台数(千台))× 価格 42(バス 1 台あたりの当社の年間売上(万円))→ 売上 234 億円・営業利益 22 億円。台数 0.95 倍、1 台あたり 1.50 倍
  • 海外の運賃収受(北米が中心):数量 1,500(年間の運賃箱の納入(台))× 価格 504(1 台あたりの売上(保守込み・万円))→ 売上 76 億円・営業利益 7 億円。年 1,500 台、単価 1.40 倍
  • 産業機器(電源・充電器・基板の受託):数量 91.2(電源・充電器・基板の出荷(万台))× 価格 0.67(1 台あたりの平均の売上(万円))→ 売上 61 億円・営業利益 3 億円。基板の受託が伸びる

倍率:事業の純利益 21 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 14.3% が k 8.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 11.1%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.0 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.0 倍 + 余った現金(戻り方込み)15 億円。全体の PER 16.02 倍、時価総額 347 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:国内でタッチ決済とシステムが広く入り、米国で年 1,200 台の目標を超える筋書き。米国は北米の 6 事業者・約 2,600 台の実績があるが、1,500 台を利益率 9% で続けた実績はまだ無い。1 割強に置いた。

やや楽観 23% やや楽観:米国の年 1,200 台が定着し、国内は 1 台あたりで補う 利益 15 億円 · PER 14.8 倍 · 株価時価総額 1,733 円264 億円

国内のバスは 1 割減るが、タッチ決済や位置情報の仕組みで 1 台あたりの売上が 1.45 倍になる。運賃箱の改修と保守の契約は続き、国内の利益率は 8% を保つ。

米国は年 1,200 台の受注が定着する。入札の値段は厳しいが、保守の売上が積み上がり、利益率は 7.5% まで戻る。産業機器は基板の受託が伸び、利益率 4% に上がる。

営業利益は 23 億円前後。配当は DOE 3% で増え、自己株もときどき買う。ROE は 8% 前後で、資本コストとほぼ並ぶ。

新紙幣の前の弱い時期より、稼ぐ力は一段上がる。外から見ても、特需が去った後の会社とは思えない姿になる。

  • 国内の輸送機器(運賃箱・表示器・IC 機器・灯具):数量 52.2(国内の路線バスの台数(千台))× 価格 41(バス 1 台あたりの当社の年間売上(万円))→ 売上 214 億円・営業利益 17 億円。台数 0.90 倍、1 台あたり 1.45 倍
  • 海外の運賃収受(北米が中心):数量 1,200(年間の運賃箱の納入(台))× 価格 493(1 台あたりの売上(保守込み・万円))→ 売上 59 億円・営業利益 4 億円。年 1,200 台、単価 1.37 倍
  • 産業機器(電源・充電器・基板の受託):数量 83.6(電源・充電器・基板の出荷(万台))× 価格 0.65(1 台あたりの平均の売上(万円))→ 売上 54 億円・営業利益 2 億円。数量 1.1 倍、単価 1.30 倍

倍率:事業の純利益 15 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 11.6% が k 8.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.8%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)15 億円。全体の PER 14.79 倍、時価総額 239 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:会社が掲げる米国の年 1,200 台と、国内の MoveLe の売上 35 億円が届く筋書き。米国の受注と国内のシステムの導入は実績があり、届く道筋が見えるので 2 割強に置いた。

中立 38% 中立:特需の後の地力。国内は台数減を単価で埋め、営業利益 17 億円 利益 12 億円 · PER 13.7 倍 · 株価時価総額 1,328 円203 億円

国内の路線バスは運転手の不足で 15% 減る。それでも、タッチ決済や位置情報の仕組みで 1 台あたりの売上は 1.40 倍になる。値上げは物価並みで、ソフトの分だけ上に乗る。利益率は 7% で、特需の前の水準より少し上だ。

米国は年 1,000 台前後の受注が続く。入札で値段は削られ、利益率は 6% にとどまる。産業機器は電源から基板の受託へ移り、利益率は 3.5% と薄い。

営業利益は 17 億円前後で、特需の年の半分にとどまる。配当は DOE 3% で払い、純現金は少しずつ積み上がる。ROE は 6% 台で、資本コストをやや下回る。

大きく崩れも、伸びもしない 10 年だ。

  • 国内の輸送機器(運賃箱・表示器・IC 機器・灯具):数量 49.3(国内の路線バスの台数(千台))× 価格 40(バス 1 台あたりの当社の年間売上(万円))→ 売上 195 億円・営業利益 14 億円。台数 0.85 倍、1 台あたり 1.40 倍
  • 海外の運賃収受(北米が中心):数量 1,000(年間の運賃箱の納入(台))× 価格 482(1 台あたりの売上(保守込み・万円))→ 売上 48 億円・営業利益 3 億円。年 1,000 台、単価 1.34 倍
  • 産業機器(電源・充電器・基板の受託):数量 76.0(電源・充電器・基板の出荷(万台))× 価格 0.63(1 台あたりの平均の売上(万円))→ 売上 48 億円・営業利益 2 億円。数量横ばい、単価 1.25 倍

倍率:事業の純利益 12 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.7% が k 8.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.9%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.7 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.7 倍 + 余った現金(戻り方込み)15 億円。全体の PER 13.71 倍、時価総額 173 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:特需の 2 期を除いた利益の実力に、国内の決済の切り替えと米国の受注の実績を足した姿。バスの減少と 1 台あたりの増加が打ち消し合う。どちらにも決め手が無く、一番厚くした。

やや悲観 19% やや悲観:路線の縮小が速く、米国は採算割れの入札が続く 利益 5 億円 · PER 9.0 倍 · 株価時価総額 473 円72 億円

地方のバス会社の路線の廃止が速まり、国内のバスは 4 分の 1 減る。決済の仕組みはカード会社や IT 企業が主導し、当社は装置を納めるだけになる。1 台あたりの売上は物価に届かず、利益率は 4% に下がる。

米国は、数を守るために値段を下げた入札が続き、利益率は 2% に沈む。産業機器も、受託の値段が厳しく利益はほぼ出ない。

営業利益は 7 億円前後で、新紙幣の前の水準に戻る。配当は DOE の目安を守るが、自己株は止まる。ROE は 3% 前後で、ためた現金は額面ほどの価値を持たない。

新紙幣の特需は、振り返れば一度きりの山だった。

  • 国内の輸送機器(運賃箱・表示器・IC 機器・灯具):数量 43.5(国内の路線バスの台数(千台))× 価格 37(バス 1 台あたりの当社の年間売上(万円))→ 売上 160 億円・営業利益 6 億円。台数 0.75 倍、1 台あたり 1.30 倍
  • 海外の運賃収受(北米が中心):数量 600(年間の運賃箱の納入(台))× 価格 450(1 台あたりの売上(保守込み・万円))→ 売上 27 億円・営業利益 1 億円。年 600 台、単価 1.25 倍
  • 産業機器(電源・充電器・基板の受託):数量 68.4(電源・充電器・基板の出荷(万台))× 価格 0.60(1 台あたりの平均の売上(万円))→ 売上 41 億円・営業利益 1 億円。数量 0.9 倍、単価 1.2 倍

倍率:PER 9.0 倍。ROE 3% 弱で k を大きく下回り、上限 12.5 倍の約 7 割。稼ぐ力(純利益÷k)を超えないように置いた。余った現金は 20 億円×0.75(谷で食う分)×0.75 を足す。

確率:新紙幣の前の 10 年に営業利益率が 0〜5% だった実績に戻る筋書き。地方の路線の廃止が速まり、米国で利益の薄い案件が続く。過去の実績に根拠があるので 2 割弱に置いた。

悲観 8% 悲観:運賃箱が汎用の読み取り機に置き換わり、赤字に沈む 利益 −5 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 144 円22 億円

国の後押しでバスの完全なキャッシュレスが進み、運賃箱は汎用のカード読み取り機に置き換わる。読み取り機は海外製の安い品や決済の会社の端末が担い、当社の出番は表示器と保守に縮む。国内のバスも 4 割減る。

米国は採算が合わず、新しい入札から手を引く。産業機器は利益が出ない。

赤字が続き、工場と人員を減らす。手元の現金は赤字と構造改革の費用で減り、配当も減らす。10 年の終わりに残るのは、小さくなった表示器の事業と、減った現金だ。

表示器の事業も、LED の値段の下落で利益は細い。会社の規模は今の半分ほどになり、上場を続ける意味も問われる。

  • 国内の輸送機器(運賃箱・表示器・IC 機器・灯具):数量 34.8(国内の路線バスの台数(千台))× 価格 34(バス 1 台あたりの当社の年間売上(万円))→ 売上 118 億円・営業利益 −2 億円。台数 0.60 倍、1 台あたり 1.20 倍
  • 海外の運賃収受(北米が中心):数量 200(年間の運賃箱の納入(台))× 価格 432(1 台あたりの売上(保守込み・万円))→ 売上 9 億円・営業利益 −1 億円。撤退に近い縮小
  • 産業機器(電源・充電器・基板の受託):数量 60.8(電源・充電器・基板の出荷(万台))× 価格 0.60(1 台あたりの平均の売上(万円))→ 売上 37 億円・営業利益 0 億円。数量 0.8 倍

倍率:PBR 0.2 倍を今の自己資本 110 億円に掛けた。稼ぐ力は赤字で、価値は売れる資産の床で測る。積み上げた自己資本には掛けていない。

確率:現金の運賃がほぼ消え、運賃箱が要らなくなる筋書き。決済の装置は汎用品になり、当社の堀が崩れる。国内の運賃箱には改修と保守の長い稼ぎがあり、10 年で崩れ切るのは考えにくいので 1 割弱に置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

国内の輸送機器(運賃箱・表示器・IC 機器・灯具)

路線バスと鉄道向けの運賃箱、運賃表示器、行先表示器、IC カードの読み取り機、改修と保守。トラックの灯具も含む。

数量国内の路線バスの台数(千台)価格バス 1 台あたりの当社の年間売上(万円)売上営業利益
今 2026/03 58.0 28 164 11
10 年後 中立 49.3 40 195 14

取り方:輸送機器の売上 200.4 億円から海外(全社売上の約 15% のうち輸送機器分として 36 億円)を引いて 164 億円と推定。台数は乗合バスの登録台数の目安 5.8 万台で、鉄道とトラック向けも 1 台あたりに含めた。利益 11.0 億円は輸送機器の利益 11.9 億円を国内と海外に分けた推定(海外は受注損失の引当で薄い)。

海外の運賃収受(北米が中心)

米国子会社が北米の交通局に運賃箱と保守を納める。スウェーデン・タイにも拠点。

数量年間の運賃箱の納入(台)価格1 台あたりの売上(保守込み・万円)売上営業利益
今 2026/03 1,000 360 36 1
10 年後 中立 1,000 482 48 3

取り方:海外売上は全社の約 15%(決算説明会)で 36 億円。OCTA・CAT の 592 台で約 1,300 万ドル(保守込み)から、1 台あたり約 2.2 万ドル(150 円で 330 万円)に保守と付帯を足して 360 万円と置き、台数を 1,000 台と推定。

産業機器(電源・充電器・基板の受託)

フォークリフトの充電器、LED の電源、車載の基板の受託生産。

数量電源・充電器・基板の出荷(万台)価格1 台あたりの平均の売上(万円)売上営業利益
今 2026/03 76.0 0.50 38 1
10 年後 中立 76.0 0.63 48 2

取り方:売上 38.3 億円・利益 1.4 億円は有報ベースの開示。台数の開示は無く、1 台あたり平均 0.5 万円の電源・基板として 76 万台と推定した。

リスクと懸念

特需の反動

2024 年と 2025 年の 3 月期は、新紙幣の改修で営業利益率が 14% に跳ねた。紙幣の変更は 20 年に 1 度で、次は 10 年の中に来ない。特需の後の利益を地力と取り違えると、価値を高く見誤る。

路線バスの減少

地方のバス会社は赤字が多く、運転手の不足で路線の廃止と減便が続く。運賃箱の数はバスの台数に比例し、台数の減りがそのまま売上の下押しになる。

キャッシュレスで運賃箱が要らなくなる

現金の運賃が消えれば、運賃箱は汎用の読み取り機で足りる。決済の主導権がカード会社や IT 企業に移ると、当社は装置を納めるだけの下請けになりかねない。

米国の入札の採算

北米の交通局は入札で選び、値段は厳しい。2026 年 3 月期には戦略的な案件で受注損失の引当金を積んだ。数を取りに行くほど、利益率が薄まるおそれがある。

受注の山谷

大口の案件は年によって偏り、売上と利益が大きく振れる。部品の先買いや納入の遅れで、運転資金が膨らむ年もある。

部品の調達

半導体や電子部品の不足が起きれば、生産が止まり納期が遅れる。2021〜2023 年の 3 月期は、部品不足と需要の落ち込みが重なって利益がほぼ出なかった。

今後の分かれ目

米国で年 1,200 台以上の受注が 2 期続き、海外の利益率が 7% を超える
米国の中立を年 1,200 台・利益率 7.5% に上げ、やや楽観を中心に見直す。
国内でタッチ決済の装置の大口の更新が始まる
国内の 1 台あたりの売上を 1.45 倍に上げる。
米国で再び受注損失の引当金を積む
米国の中立の利益率を 6% から 3% に下げ、やや悲観の確率を上げる。
国内の路線バスの台数が年 2% 以上減り続ける
中立の台数を 0.85 倍から 0.78 倍に下げる。
決済や交通の IT 企業との資本提携や買収の話が出る
1 台あたりの稼ぎが上がる道とみて、条件を見て楽観側を厚くする。
総還元性向の目標や自己株の取得の枠が数字で示される
余った現金の戻り方を 1.0 に上げる。

見ておくもの

  • 米国の運賃箱の受注台数と受注残
  • 輸送機器のセグメント利益率(特需の前は 0〜7%)
  • 国内のバス事業者のキャッシュレス決済の導入
  • MoveLe の売上(2030 年度に 35 億円目標)
  • 受注損失引当金の有無

倍率と資本コストの決め方

倍率は ROE と k(8.0%)から決め、ROE が k を下回る中立は上限 1÷k=12.5 倍の約 84%、ROE が k を超える楽観だけ正当化 PER(約 14 倍)の約 9 割に置いた。今の PER や同業の値付けは見ていない。新紙幣の特需の 2 期は中立の起点に使わず、特需の前後の実績から利益率を置いた。リースは小さく、10 年後の数字は今と同じ形でそろえた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 12.5→16.02 倍・やや楽観 PER 11.5→14.79 倍・中立 PER 10.5→13.71 倍)。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% + quality 0.5% = 8.0%。同じ領域の済み会社は無い。

同じ業種(輸送用機器)の AI 分析

割安 トヨタ自動車7203 世界首位と関税逆風を同時に抱えるが、金融事業の厚みとマルチパスウェイが本質価値を支え、今の値段は割安 本質価値との差 +79.3% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 マツダ7261 単独で戦う中堅の車メーカー。関税で稼ぐ力は細るが、自己資本の4割弱という値段は低すぎ、割安とみる 本質価値との差 +71.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 三菱自動車工業7211 底にある利益が戻れば今の値段は安いが、利益率の低さと中国勢の追い上げで、戻る確度は高くない 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 スズキ7269 インド事業がシェア4割で稼ぎの柱、二輪も伸びるが中国EV勢の台頭と認証不正の再発が評価を重くし、今の値段はやや割安 本質価値との差 +62.4% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 河西工業7256 日産に半分を頼る内装部品の大手。直近の利益回復は鮮やかだが、借金が自己資本の3倍近く。株主の取り分は、再建が崩れるかどうかで大きく割れる 本質価値との差 +61.5% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 モリタホールディングス6455 消防車の国内6割を握り、純現金も厚い堅実な会社。10年で見た本質価値は、今の時価総額を3割半ほど上回る 本質価値との差 +61.3% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 いすゞ自動車7202 国内トラック首位級とタイのピックアップ王者を併せ持つが、UD統合の実行とタイ・中国EV攻勢が綱引きする局面で、本質価値は今の値段より割安 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 本田技研工業7267 二輪と金融が稼ぎ四輪を支える構造。EV の戦略転換で初の最終赤字だが、二輪・金融の稼ぐ力から見れば今の値段はやや割安 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 日本プラスト7291 日産とホンダの2社頼みでハンドルとエアバッグを作る。自己資本の 4 分の 1 の値段だが、利益率の薄さと借入が割引の理由 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 デイトナ7228 バイク乗りの「あと付け」を企画して卸すファブレスの用品会社。国内の担い手は老いるが、品ぞろえと販売網の厚さで稼ぐ力は残り、中立で今の値段を上回る 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 東京ラヂエーター製造7235 トラック・建機のラジエーター専業。手元の現金が時価総額の4割に迫り、利益の質に比べて値段が低い会社だ 本質価値との差 +49.8% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 株式会社ファルテック7215 日産向けに偏る自動車の外装部品会社。利益は薄く先は読みにくいが、時価総額が自己資本の 2 割と低く、10 年の価値はやや上回る 本質価値との差 +47.9% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 日産自動車7201 自動車事業は本業で赤字、稼ぎ頭は販売金融。Re:Nissanの再建が進めば今の値段はやや割安だが、失敗すれば床も浅い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 エフテック7212 ホンダ向けの足回り部品が北米に偏る低採算の会社。借金は時価総額の3倍超で、中立でも利益の薄さは変わりにくい 本質価値との差 +39.3% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 武蔵精密工業株式会社7220 ホンダ系の駆動部品会社。AI 向けキャパシタの当たり外れで 10 年後の姿が大きく分かれ、今の値段はその当たりを先取りしている 本質価値との差 +37.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 豊田合成株式会社7282 トヨタ系の安全部品大手。エアバッグの伸びは確かだが利益率は最高圏にあり、今の値段は織り込み済みでほぼ適正 本質価値との差 +36.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 ユニプレス株式会社5949 日産向けが約4分の3を占める車体プレスの大手。拠点の整理で身軽になったが、価値は日産の台数しだいで、安全域は厚くない 本質価値との差 +35.6% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 株式会社アイシン7259 AT(変速機)世界首位級のトヨタ系部品大手。トヨタ株の含み資産が下支えする一方、eAxleへの転換とAT収益化の成否が本質価値を左右する 本質価値との差 +34.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 安永7271 内燃機関の部品で稼ぐ中堅。足元の利益は上振れたが、EV 化と重い借入が先の価値を削る 本質価値との差 +31.7% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 ウェッズ7551 車のカスタムホイールの老舗卸。時価総額の7割が純現金だが、現金はトヨタ系の親会社の下にあり、価値は妥当圏に落ち着く 本質価値との差 +31.4% · 10 年 割安(年 +10.0%) やや割安 株式会社タチエス7239 日産・三菱・ホンダ向けのシート専業。利益率は回復途上で、顧客の偏りと買収の消化が10年の分かれ目になる 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 フタバ産業株式会社7241 トヨタ向けボデー・マフラーの部品メーカー。薄利でも今の値段に余裕はなく、EV化で排気系が縮む10年を見て、筆者は割高寄りと見る 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 トヨタ紡織株式会社3116 トヨタ系の座席・内装の大手。規模は大きいが利益率が薄く、値決め力の弱さと北米の赤字が10年の評価を決める 本質価値との差 +28.2% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 極東開発工業7226 架装で国内首位級だが、利益率の回復は物価を超えられず、独禁法の傷も残る。本質価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 新明和工業7224 防衛と自治体の底堅い需要で稼ぐ力は上がるが、資本コストを大きく超えず、今の値段はほぼ妥当な水準だ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 ダイハツインフィニアース6023 船の発電エンジンと保守で稼ぐ堅い会社。ただ今の利益は受注の山にあり、10年で見ると値段は少し先取りしすぎ 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 株式会社デンソー6902 トヨタ系最大手の車載部品会社。電動化・ADAS半導体で成長を描くが、トヨタ株の巨額保有が下支えする一方、変革の実行速度が今の値段に見合うかが分かれ目 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 SUBARU7270 米国依存7割と関税が利益を直撃するが、厚い純現金と回復力を踏まえれば10年ではやや割安 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 GMB7214 補修用の駆動・冷却部品を世界に売る専業。電動ポンプへの切り替えが焦点だが、借入が重く、株主の取り分は薄い 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 日本車輌製造7102 JR東海の子会社として新幹線を造る堅い受注残があるが、利益は一時要因で膨らんでおり、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社ティラド7236 熱を逃がす部品の専業。利益率は歴史的な高さにあり、定着するかが分かれ目。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 内海造船7018 防衛とフェリーの造船所。今は好況の頂点で、積み上がる現金の使い道が焦点 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 株式会社東海理化電機製作所6995 スイッチ・シートベルトのトヨタ系部品会社。純現金は厚いが、車内の操作が画面に移れば主力が細る。稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ユニバンス7254 駆動系ユニットの専業。日産・フォード・ホンダの3社に頼り、利益は円安で嵩上げされている。厚い現金が下支えするが、10年の中立は今の値段並み 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ナンシン7399 キャスターと台車の老舗。時価総額とほぼ同じ現金を持つが、本業の利益率は2%台に沈み、現金も株主に戻らない。値段はおおむね見合っている 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ニッキ6042 芝刈り機のエンジン部品とガスの燃料装置の会社。本業は電動化で細り、工場用地の賃料が支え。やや割高 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 株式会社エッチ・ケー・エス7219 車好きに愛されるチューニングパーツの老舗。ブランドと手元資金は本物だが、電動化で市場が縮み、利益が薄く、値段はやや割高寄り 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 愛三工業株式会社7283 車の燃料ポンプで世界首位級の部品会社。エンジン車の縮小と、トヨタ頼みの値決めの弱さが10年の重しになる 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 トピー工業株式会社7231 トラック用ホイールと建機の足回りで国内首位。ただ利益率は薄く、構造改革が効いても稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段はその実力にほぼ見合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) 適正 日本精機株式会社7287 車のメーターとHUDの専業。二輪が稼ぎ、四輪は薄利。10月の東洋電装の買収で借金を背負い、払う値段に安全域は薄い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ヨロズ7294 日産依存の足回り部品メーカー。減損で身軽にはなったが、稼ぐ力は資本コストに遠く、10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 株式会社村上開明堂7292 国内首位級の自動車ミラー専業。純現金は時価総額の半分に迫るが、稼ぐ力は10年かけても大きくは伸びず、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 田中精密工業7218 ホンダのエンジン部品で成り立つ小さな部品会社。電動化と値下げ要請の挟み撃ちで、帳簿の割安さは割り引いて見る 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 アスカ7227 車体のプレス部品が主力で、ロボットが利益の伸び役。借金が重く、10年の中立でも今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社ハイレックスコーポレーション7279 ケーブルの老舗からドア周りの総合部品会社へ。利益は長く薄いままだが、厚い純現金と保有株が値段を支える。構造改革の成否が分かれ目 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 株式会社今仙電機製作所7266 ホンダ・マツダ向けのシート機構部品。利益は薄いが時価総額の6割が純現金で、10年の評価は利益率が3%台から動くかで決まる 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヤマハ発動機7272 二輪世界2位・船外機シェア4割を主軸に半導体装置が育つ複合企業。2025年はアウトドア車両の損失で急減益、今の値段は中期計画の実現を先取りしたやや割高な水準 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ムロコーポレーション7264 栃木の精密プレス専業。自己資本の 4 割弱という値段は資産の厚みを映すが、主力の内燃・変速機部品が細る分を電動化部品が補えるかが焦点で、稼ぐ力から見れば値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 プレス工業株式会社7246 トラックのフレームと車軸の専業。電動化でも残る部品で堅実だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 株式会社エフ・シー・シー7296 二輪クラッチ世界首位の安定した稼ぎ頭を持つが、四輪クラッチは電動化で縮む。現金は厚いが、稼ぐ力に見合う値段は今よりやや低いと見る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 テイン7217 車高調の専業メーカー。純現金があり堅実だが、利益率は戻り切らず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 カネミツ7208 鋼板製プーリの専業で、現金は厚いが主力は電動化で縮む。ロボット部品などの新しい柱が穴を埋められるかが 10 年の分かれ目 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 テイ・エス テック株式会社7313 ホンダ向け自動車シートの専業。厚い現金が下値を支えるが、利益率の回復は北米次第で、顧客の偏りが重い 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 NITTAN6493 エンジンバルブで世界4位。ただ昨期の利益は山の水準で、株式化が見込まれる転換社債も重しになる 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カヤバ株式会社7242 緩衝器と建機用油圧の二本柱。規模はあるが値決め力が弱く、利益の振れも大きい。10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 エイケン工業株式会社7265 自動車の補修用フィルターに特化した堅実な会社。純現金も厚いが、電動化で需要が細り、卸大手への依存も高く、値段はやや割高 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 カーメイト7297 名の通ったカー用品のブランドと厚い現金を持つが、縮む市場と重い本社費で資本は眠ったまま 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 NOK株式会社7240 オイルシール世界首位級だが、基板が利益の足かせ。現金と持ち合い株が時価の3割近くを支え、事業そのものはやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.7%) やや割高 ミクニ7247 二輪とインドが支える燃料・吸気部品メーカー。四輪の電動化と借金が重く、中立でも今の時価総額を上回りにくい 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 盟和産業7284 トヨタ系の内装部品の2次の大手。資産は厚いが利益が薄く、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 川崎重工業7012 防衛費拡大の脇役に甘んじるが、実際に稼ぐのは二輪とロボット。名目と資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、潜水艦不正の後始末が振れ幅を左右する 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日産車体7222 日産の車を組み立てる専業の子会社。九州の大型 SUV が稼ぐが、湘南の終了と戻りにくい現金を考えると、今の値段は割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 大同メタル工業株式会社7245 エンジン軸受で世界首位。電動化で本業は細るが、データセンター電源と船が穴を埋められるか。今の値段は割高 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社エクセディ7278 クラッチとトルクコンバータで世界シェア2割強。稼ぎ頭のATが電動化で縮む中、新事業が穴を埋めきれるかが分かれ目で、今の値段は先を楽に見すぎている 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 フジオーゼックス7299 エンジンバルブで国内首位級。無借金で稼ぐ力は安定しているが、内燃機関という事業の寿命が重く、10年の中立でも今の値段に届きにくい 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シマノ7309 世界的な寡占の自転車部品メーカーだが、特需の反動とシェア防衛の値引きで利益は沈んでおり、今のPER45倍台は急な回復を見込みすぎで、今の値段は割高に見える 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 三桜工業6584 ブレーキ・燃料の配管で世界2位。だが利益は薄く借金は増えた。データセンター水冷が育たなければ今の値段は重い 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 TBK7277 トラック・バス用ブレーキの老舗。財務は堅いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の時価総額を超えにくい 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 ジャパンエンジンコーポレーション6016 舶用エンジンの堅い収益源を持つが、いまの利益は新造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 名村造船所7014 受注残は厚いが、いまの利益は造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 小田原機器7314 バスの運賃箱で国内2番手。更新の波で売上は大きく揺れ、利益率は薄い。10年の価値は今の時価総額の半分前後 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 近畿車輛7122 受注残は売上の約 3 年分あるが営業利益は赤字。見かけの純現金は前受金で、10 年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 阪神内燃機工業6018 内航船のエンジンで上位に立つ小さな会社。無借金で受注残も厚いが、稼ぐ力に対して値段が先走る 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 曙ブレーキ工業株式会社7238 ブレーキ専業。足元は改善するが、再生ファンドの出口と優先株の重しが残り、10年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −63.4% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ispace9348 月面輸送の先駆けだが、利益が出る前に増資と借入の返済が続く。今の株主に残る価値は小さく、今の値段は大きく割高と見る 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 リード6982 SUBARU頼みの小さな部品会社。受注は増えるが、借入が重く、赤字の歴史が長い。今の値段は先の回復を織り込みすぎだ 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 イクヨ7273 樹脂部品の老舗が、貴金属・暗号資産・河西工業株へと手を広げる。本業の稼ぎは薄く、今の値段は事業でなく期待が決めている 本質価値との差 −77.4% · 10 年 割高(年 −6.9%)

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  2. レシップホールディングス 2026年3月期 決算説明会(ログミーファイナンス)
  3. 東洋経済オンライン(レシップの運賃箱のシェア)

分析日 2026-10-19