株譜
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東京ラヂエーター製造 7235

トラック・建機のラジエーター専業。手元の現金が時価総額の4割に迫り、利益の質に比べて値段が低い会社だ

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,257 円217 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,507 円145 億円差 +49.8%
10 年後から見ると 割安 価値 2,257 円217 億円 · 差 +49.8% · 期待の年率 +11.7%
期待の年率リターン(10 年)+11.7%資本コスト比 +3.2 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

東京ラヂエーター製造は、トラックと建設機械のラジエーターを作る熱交換器の専業メーカーだ。筆者の結論は、本質価値が今の時価総額を上回る、つまり割安寄りというものだ。いちばんの理由は、事業の稼ぐ力に比べて、手元の現金が厚いことにある。

売上の約56%はいすゞ自動車向けだ。トラックは台数が減りにくく、ディーゼル向けの冷却部品の需要は10年たっても残る。会社は前の中期計画を1年早く達成し、2030年度に売上500億円、営業利益率9%を掲げた。500億円のうち400億円台前半は受注済みだ。

筆者はこの目標をそのまま信じない。中立の筋書きでは、2036年3月期の売上は約500億円、営業利益率は7%にとどまる。物価が10年で3割強上がるので、売上の伸びの半分近くは値段の分だ。利益率は過去12年の最高と同じ水準を超えないよう抑えた。

弱みは3つある。顧客が偏っていること、電動化が内燃機関向けの需要を削ること、中国が縮んでいることだ。それでも自己資本比率は72%あり、借金はない。配当性向を40%に上げる方針も出た。

株主にとって、この会社の価値は、現金と事業の利益を合わせて見るのが筋だ。筆者の見立てでは、10年後の価値は今の時価総額を2割ほど上回る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は「地味だが、やめにくい事業を持ち、現金を抱える会社」と映る。ディーゼル車の冷却部品は派手さがないが、顧客の車両に合わせて作る分、簡単には乗り換えられない。

オーナーに残る利益は、会計上の利益より小さい。設備の更新に年20億円ほど要り、物価で建築費が上がるからだ。営業利益が伸びても、手元に残る現金は同じペースでは増えない。

経営は変わり始めた。前の中期計画では資本政策の説明が不足していたが、新計画はROE9%以上とPBR1倍水準を明記した。目標を数字で縛ったことを、筆者は前向きに評価する。ただし、約束を守る実績は、これから積む段階だ。

安全域は、現金にある。悲観の筋書きでも、現金と売れる資産で今の時価総額の6割あまりは残る。一方、10年で化ける会社ではない。期待できる成長は、物価分と数量の小さな伸びだ。

見るべき点は2つに絞られる。いすゞ向けの商用車の電動化がどこまで進むか、そして浮いたキャッシュを株主に返し続けるかだ。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は、トラックと建設機械のエンジンを冷やす部品だ。アルミ製のラジエーター、インタークーラー、ATFクーラーを、車両に合わせたひとまとまりのモジュールにして納める。排ガスを冷やすステンレス製のEGRクーラーも主力で、燃料タンクやオイルパンなどの車体製品も手がける。

顧客は国内の商用車メーカーが中心だ。2026年3月期は、いすゞ自動車向けが売上の56%を占めた。ほかに建機・農機メーカーのクボタ、中国の潍柴動力、インドネシアの現地メーカーなどがある。

地域別の売上は、日本が82%、中国が10%、アジアが8%だ。日本が収益の柱で、藤沢の本社工場に約490人が働く。中国には無錫(EGRクーラー)と重慶(ラジエーター)の2拠点がある。インドネシアとタイは、日系メーカーの現地生産に付いていく拠点だ。

製品の種類が多く、1品番あたりの数量が少ない。これが利益率の足かせになってきた。会社はこれを逆手に取り、品番の整理と工場の自動化を進めて、少量でも利益が出る工場を目指している。

新しい領域として、乗用車向けと、カーボンニュートラル関連(燃料電池車のラジエーターなど)を挙げる。2030年度に60億円を目指すが、全体から見れば1割あまりだ。

優良さと弱いところ

この会社の強みは、顧客の車両に合わせて設計し直す力だ。トラックや建機は種類が多く、1台ごとにエンジンの配置が違う。冷却部品はその都度作り込む必要があり、量産の乗用車ほど値段で叩かれにくい。ただ、他社がまねできないほど深い堀、つまり強い競争優位とまでは言えない。

値決めの力は普通だ。顧客は大手メーカーで、いすゞへの依存が大きい。原材料のアルミ価格の上げ下げは、顧客との取り決めで一部を転嫁できる。2022年3月期に赤字になったのは、材料高と台数減が重なったときだった。

資本の使い方は、これから変わる段階にある。自己資本比率が72%で、ROEは8.5%だ。資本コストを安定して上回る水準にはまだ届かない。会社自身も、前の計画で資本政策の説明が足りなかったと認めている。

筆者が評価するのは、ここで姿勢が変わったことだ。キャッシュの使い道を150億円の枠で示し、株主還元に50億円を割り当て、配当性向を40%とした。評価の分かれ目は、この約束を景気の悪い年にも守れるかどうかだ。

競合のティラドは、建機向けで日系メーカーの過半を押さえると会社が見積もる。東京ラヂエーターは建機で首位ではない。国内首位を目標に掲げるのは、まだ手の届かない相手がいるからだ。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

国内の商用車と建機は、台数が横ばいから微減の成熟市場だ。人口が減り、物流の効率化も進む。会社の計画資料も、建機の全体需要は横ばいとみている。電動化は日本では緩やかに進み、内燃機関向けの冷却部品は、2030年に向けて一定の規模で残る。

電動化は中国で最も速い。トラックの電動化が急で、内燃機関向けの需要が縮み、会社の目標も未達だった。会社は中国で、天然ガス車や燃料電池車向けなど、強みを活かせる分野に絞る。

アジアは、インドネシアとタイを中心に商用車の需要が緩やかに伸びる。日系メーカーの現地生産に付いていく形で、売上は2030年度に60億円を目指す。

電動車にも冷却部品は要る。モーターやインバーター、電池を冷やすためだ。ただし単価は内燃機関より下がりやすい。燃料電池車は発熱が大きく、ラジエーターは大型になる。会社はここに商機を見ている。

競合では、ティラドが建機で強く、マレリ、デンソーも熱交換器を手がける。会社は計画資料で、競合環境の変化を背景にシェアを広げる機会があると述べるが、中身は書いていない。10年の勝負は、顧客のいすゞの電動化と、国内シェアを伸ばせるかの2点にかかる。

資本政策と M&A

還元は強まる方向だ。2026年3月期の配当性向は30%だった。2027年3月期は増配を予想し、性向は約41%に上がる。中期計画(2026〜2030年度)では、営業キャッシュフロー150億円のうち、50億円を株主還元に回す。

残りは成長投資に50億円(M&A 20億円を含む)、設備更新などの基盤強化に50億円を使う。買収に使う20億円は、規模からして大型の買収ではない。失敗しても傷は小さいが、成功しても利益への寄与は小さい。

現金は厚い。純現金は57億円で、時価総額の約4割にあたる。ただし、月商が約30億円の会社で、設備投資も年に20億円ほど要るため、全部が余りではない。筆者は半分強の30億円を、事業に要らない現金とみる。

株主構成は動いている。筆頭株主のマレリは持株を12%まで下げ、いすゞが約7%を持つ。マレリの売却が続けば、株の需給が重くなる一方、事業の売却や持分の再編が起きる可能性もある。

設備の償却費は、今ある設備の取得価格のまま増えない。物価で膨らむのは、これから建てる設備の分だ。設備更新の投資額は建築費の上昇で膨らむので、償却より多い分の現金が出ていく。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

国内の商用車と建機で、シェアが上がる余地は大きい。会社は国内首位を掲げ、売上500億円のうち400億円台前半を受注済みと開示した。前の計画は、売上も利益率も1年前倒しで達成している。受注が積み上がっているので、拡販の話は夢物語ではない。

電動化は、トラックでは思ったより遅い。充電設備と価格の壁があり、日本では内燃機関向けの冷却部品が2030年を過ぎても残る。しかも、品番を整理して自動化を進めれば、少量生産でも利益率は上がる。会社が掲げる9%は、2006年3月期の10.5%と比べて届かない水準ではない。

燃料電池車や天然ガス車は、ラジエーターが大きく単価が高い。EGRクーラーのステンレス技術は、電動車の電子部品の冷却にも応用できる。

資本の面でも、変化の途中にある。純現金は時価総額の4割に迫り、配当性向は40%へ上がる。PBR1倍を目標に掲げたので、株主への還元は厚くなる。利益が7割伸びる筋書きなら、株の価値は今の2倍を超えうる。

慎重な見方

いすゞへの依存は、強みの裏返しだ。売上の過半を1社に握られ、値上げ交渉は常に不利になる。いすゞが電動化や燃料電池車への切り替えを急ぎ、冷却部品の設計を変えれば、東京ラヂエーターは仕様ごと失いかねない。

日本の商用車と建機の台数は、人口減で細る。拡販でシェアを取っても、市場そのものが縮めば、伸びは物価分に近づく。中国は電動化で内燃機関向けが縮み、前の計画でも未達だった。

利益率の壁も厚い。多品種少量生産は、品番を整理しても、顧客が個別仕様を求める限り続く。過去12年の営業利益率の最高は6.7%だ。9%に届いたのは2011年3月期が最後で、10%を超えたのは2006年3月期だけだ。

現金も、見かけほど株主のものにならない。設備の更新は建築費の上昇で膨らみ、買収に20億円を使う計画もある。マレリの売却が続けば株価の重しにもなる。悲観の筋書きは、営業利益が出なくなり、残る価値は現金と土地になる。

さらに、顧客が電動化の部品を内製や別の取引先へ移す可能性もある。冷却部品は車の中で占める割合が小さく、仕様変更のたびに調達先の見直しが入りやすい。

どちらに重みを置いたか

受注の積み上げと現金の厚さが確かで、電動化の影響は、国内ではまだ緩やかだ。慎重な見方の中心は、いすゞ依存と利益率の壁だが、これは確率の重みで反映できる。確率は中立に36%、やや悲観に26%、悲観に12%を置き、悲観の側を薄くはしなかった。楽観は、利益率9%を達成する筋書きなので、20%と6%にとどめた。結果として、10年の価値は今の時価総額を2割ほど上回る。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 3,524 円339 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,050 円101 億円)。 今の値に割り戻すと 2,257 円217 億円、今との差 +49.8%、 期待の年率 +11.7%(資本コスト 8.5%)→ 割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 6% 6,376 円613 億円 1,612 円155 億円 +430.1% +18.2% 479 円46 億円
やや楽観 20% 5,160 円496 億円 1,300 円125 億円 +328.7% +15.7% 1,292 円124 億円
中立 36% 4,307 円414 億円 1,165 円112 億円 +263.1% +13.8% 1,970 円189 億円
やや悲観 26% 1,700 円163 億円 884 円85 億円 +71.5% +5.5% 672 円65 億円
悲観 12% 978 円94 億円 364 円35 億円 −11.0% −1.2% 161 円15 億円
加重平均100% 3,524 円339 億円1,050 円101 億円 +203.5% +11.7% 4,574 円440 億円

今の株価時価総額 1,507 円145 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 6% 楽観:国内首位を取り、利益率9%に近づく 利益 43 億円 · PER 13.5 倍 · 株価時価総額 6,376 円613 億円

会社の中期計画がほぼ実現する。国内の商用車・建機でシェアを取り、乗用車向けと燃料電池車向けも立ち上がる。品番の整理と自動化が進み、少量でも利益の出る工場になる。

日本の営業利益率は9%台半ばまで上がる。アジアは日系メーカーの現地生産に付いて数量が2倍になる。中国は燃料電池車と天然ガス車向けで踏みとどまる。

営業利益は約52億円で、今の2倍強だ。ROEは10%台に乗り、配当性向は40%を超えて自社株買いも加わる。

筆者は、この筋書きが実現するには、国内首位の座に加えて、乗用車向けの量産という新しい経験が要ると見る。簡単な道ではない。

国内首位を取るには、競合が手放した顧客を拾う必要もある。ここは受注の動きで確かめるしかない。

  • 国内(トラック・建機向け熱交換器と車体製品):数量 70.0(出荷の数(万台相当))× 価格 6.70(1台相当あたりの単価(万円))→ 売上 469 億円・営業利益 45 億円。国内シェア首位。乗用車・CN関連も加わる
  • 中国(無錫・重慶):数量 15.0(出荷の数(万台相当))× 価格 3.25(1台相当あたりの単価(万円))→ 売上 49 億円・営業利益 2 億円。燃料電池車などで数量を維持
  • アジア(インドネシア・タイ):数量 28.0(出荷の数(万台相当))× 価格 2.68(1台相当あたりの単価(万円))→ 売上 75 億円・営業利益 5 億円。現地生産で数量が2倍

倍率:事業の純利益 43 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 11.9% が k 8.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.2%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)30 億円。全体の PER 13.51 倍、時価総額 605 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:利益率9%の達成には、シェア拡大と工場の自動化の両方が要る。前の計画は1年前倒しで達成したが、中国は未達だった。重なる確率は低く6%とした。

やや楽観 20% やや楽観:シェアが緩やかに上がり、利益率が8%に乗る 利益 34 億円 · PER 12.9 倍 · 株価時価総額 5,160 円496 億円

国内の数量は1割ほど増え、売上は500億円台前半になる。品番の整理は進むが、顧客が個別仕様を求める限り、少量生産の重さは残る。

日本の営業利益率は8.6%、全体で約8%まで上がる。会社の目標9%には届かないが、過去の最高を上回る水準だ。アジアは数量が1.2倍に伸び、中国は横ばいで踏みとどまる。

営業利益は約41億円。ROEは9%近くに戻り、配当性向40%も守られる。

今の延長線に近く、新しい事業に賭けない分、実現の可能性は高い。中立との違いは、国内の数量と品番整理の効果の出方だけだ。

売上は10年で約5割増え、うち物価の分が約3割を占める。数量の伸びは小さく、利益の伸びの主役は利益率の改善である。

  • 国内(トラック・建機向け熱交換器と車体製品):数量 65.0(出荷の数(万台相当))× 価格 6.70(1台相当あたりの単価(万円))→ 売上 436 億円・営業利益 38 億円。シェアが緩やかに上がる
  • 中国(無錫・重慶):数量 13.6(出荷の数(万台相当))× 価格 3.10(1台相当あたりの単価(万円))→ 売上 42 億円・営業利益 1 億円。数量はほぼ維持
  • アジア(インドネシア・タイ):数量 17.0(出荷の数(万台相当))× 価格 2.68(1台相当あたりの単価(万円))→ 売上 46 億円・営業利益 3 億円。数量が1.2倍

倍率:事業の純利益 34 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.5% が k 8.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.5%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 12.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.9 倍 + 余った現金(戻り方込み)30 億円。全体の PER 12.86 倍、時価総額 462 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:受注の積み上がりと原価改善が効き、目標の7割程度に届く姿を、強めの確率で見た。電動化の遅れが国内で続くことも根拠にした。

中立 36% 中立:数量はほぼ横ばい、値段は物価並み、利益率は7% 利益 29 億円 · PER 12.2 倍 · 株価時価総額 4,307 円414 億円

国内の数量は10年で5%増にとどまり、売上の伸びの大半は物価の分だ。値段は10年で3割強上がる。売上は約500億円で、会社の2030年度の目標を6年ほど遅れて実現するイメージだ。

営業利益率は約7%で、2026年3月期の6.7%から少し上がる。品番整理と自動化の効果が、更新投資の増加と相殺される。中国は現地メーカーとの競争で値段が物価ほど上がらず(10年で約1.24倍)、赤字すれすれが続く。アジアは数量が1.4倍になる。

営業利益は約35億円、純利益は約29億円。ROEは7%台後半で、資本コストに届かない。配当性向は40%台で、10年の還元は約110億円になる。

拡販で積み上がった受注は売上に変わるが、更新投資も増える。会計上の利益ほど現金は残らない。

減価償却費は取得価格のままで物価では増えない。この点だけは、利益率にとって追い風になる。

  • 国内(トラック・建機向け熱交換器と車体製品):数量 61.0(出荷の数(万台相当))× 価格 6.70(1台相当あたりの単価(万円))→ 売上 409 億円・営業利益 32 億円。数量は1.05倍。値段は物価並み
  • 中国(無錫・重慶):数量 13.0(出荷の数(万台相当))× 価格 3.10(1台相当あたりの単価(万円))→ 売上 40 億円・営業利益 1 億円。数量7%減。値段は1.24倍(現地競争で物価未満)
  • アジア(インドネシア・タイ):数量 20.0(出荷の数(万台相当))× 価格 2.68(1台相当あたりの単価(万円))→ 売上 54 億円・営業利益 3 億円。数量が1.4倍

倍率:事業の純利益 29 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.2% が k 8.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.8%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 12.2 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.2 倍 + 余った現金(戻り方込み)30 億円。全体の PER 12.16 倍、時価総額 378 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:受注の積み上がりと国内の電動化の遅れは確かだが、いすゞ依存と中国の縮みは重い。両方を踏まえ、最も確率の高い姿に36%を置いた。

やや悲観 26% やや悲観:いすゞ向けが減り、利益率が5%を割る 利益 15 億円 · PER 6.5 倍 · 株価時価総額 1,700 円163 億円

いすゞなど主要顧客の車種の電動化・燃料電池化が進み、冷却部品の仕様が変わる。国内の数量は1割減る。顧客の値下げ要求が強まり、値段は物価の分も取れない。

日本の営業利益率は5%台まで下がる。中国は数量が3割減り赤字になる。アジアだけが伸びるが、全体を支えるほどではない。

営業利益は約19億円。ROEは4%台に沈み、配当性向40%は守っても、1株の配当は増えない。余った現金は使い道を失い、買収に回る。

悪い状況でも、赤字には沈まない。自己資本比率の高さが、事業の傷を浅くする。

マレリなどの大株主が、この局面で持株を手放す動きに出る可能性も、需給の面では見ておく必要がある。

  • 国内(トラック・建機向け熱交換器と車体製品):数量 52.0(出荷の数(万台相当))× 価格 6.40(1台相当あたりの単価(万円))→ 売上 333 億円・営業利益 18 億円。いすゞ向けが減り数量10%減
  • 中国(無錫・重慶):数量 10.0(出荷の数(万台相当))× 価格 2.90(1台相当あたりの単価(万円))→ 売上 29 億円・営業利益 0 億円。数量3割減、赤字
  • アジア(インドネシア・タイ):数量 17.0(出荷の数(万台相当))× 価格 2.50(1台相当あたりの単価(万円))→ 売上 43 億円・営業利益 1 億円。数量1.2倍。競争で値段は物価未満

倍率:ROEは約4.6%でkを大きく下回る。長く続くROEは6.5%、g4%の正当化PERは約8.7倍で、その約75%の6.5倍に置いた(7割への引き上げはしていない)。

確率:顧客が1社に偏り、電動化は商用車でも進む。国内の数量が1割減る筋書きは十分ありうる。中立に次ぐ26%を置いた。

悲観 12% 悲観:電動化で国内の数量が3割減り、固定費が重くのしかかる 利益 1 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 978 円94 億円

商用車の電動化が前倒しになり、国内の内燃機関向けの冷却部品が3割減る。いすゞが調達先を絞り、東京ラヂエーターの仕様が外れる車種が出る。

工場の固定費は減らせず、国内の営業利益率は1%まで落ちる。中国は縮小、アジアも利益が出ない。減損も出て、自己資本は200億円に減る。

稼ぐ力は失われ、価値は現金と、売れる土地・設備に頼る。配当は出せても小さく、10年の還元は35億円にとどまる。

自己資本比率の高さは残るが、会社としては小さくなり、買収の標的になる可能性もある。

純現金と土地が下値を支えるので、株主の損失は限られる。ただし、そこから先の価値の回復は、経営の打ち手に左右される。

  • 国内(トラック・建機向け熱交換器と車体製品):数量 38.0(出荷の数(万台相当))× 価格 6.00(1台相当あたりの単価(万円))→ 売上 228 億円・営業利益 2 億円。電動化で数量3割減、固定費が残る
  • 中国(無錫・重慶):数量 5.6(出荷の数(万台相当))× 価格 2.60(1台相当あたりの単価(万円))→ 売上 15 億円・営業利益 −1 億円。事業縮小、赤字
  • アジア(インドネシア・タイ):数量 14.0(出荷の数(万台相当))× 価格 2.40(1台相当あたりの単価(万円))→ 売上 34 億円・営業利益 0 億円。横ばい、利益は出ない

倍率:赤字に近く、稼ぐ力では測れない。純現金の7割と、土地・設備の売却の税後を合わせた約95億円を、今の自己資本241億円に対して0.39倍とした。市場の水準からは置いていない。

確率:構造的に稼げなくなる筋書き。電動化・燃料電池化の加速と、いすゞの調達見直しが重なる必要があり、12%とした。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

国内(トラック・建機向け熱交換器と車体製品)

いすゞなど国内の商用車・建機メーカー向けのラジエーター、EGRクーラー、燃料タンクなど。収益の柱。

数量出荷の数(万台相当)価格1台相当あたりの単価(万円)売上営業利益
今 2026/03 58.0 5.00 290 22
10 年後 中立 61.0 6.70 409 32

取り方:開示は地域別の売上割合(日本82%)のみ。売上約290億円を、平均単価5万円で割った58万台相当と推定した。営業利益率は会社全体6.7%の中で、日本が柱であることから7.6%と置いた。

中国(無錫・重慶)

EGRクーラーとアルミ熱交換器を中国で製造・販売。電動化の急進で苦戦している。

数量出荷の数(万台相当)価格1台相当あたりの単価(万円)売上営業利益
今 2026/03 14.0 2.50 35 1
10 年後 中立 13.0 3.10 40 1

取り方:中国の売上割合10%(約35億円)を、単価2.5万円で14万台相当と推定。前の計画で目標未達だったので、営業利益率は2%と低く置いた。

アジア(インドネシア・タイ)

日系メーカーの現地生産に付いていくアルミ熱交換器とEGRクーラー。成長の分野。

数量出荷の数(万台相当)価格1台相当あたりの単価(万円)売上営業利益
今 2026/03 14.0 2.00 28 1
10 年後 中立 20.0 2.68 54 3

取り方:アジアの売上割合8%(約28億円)を、単価2万円で14万台相当と推定。営業利益率は4%程度(約1億円)と置いた。

リスクと懸念

いすゞへの依存

売上の約56%を1社に頼る。いすゞが車種を整理したり、調達先を絞ったりすれば、売上と稼働率に直接響く。値上げ交渉でも、立場は強くない。

商用車の電動化・燃料電池化

内燃機関向けのラジエーターとEGRクーラーが中心だ。国内の電動化は緩やかだが、車種ごとに仕様が変わると、作り込んだ製品が外れる。EGRクーラーは電動車に要らない。

中国事業の縮み

中国の電動化は急で、前の計画の目標は未達だった。無錫のEGRクーラー工場と重慶の拠点は、稼働率が下がると赤字が出やすい。減損の可能性もある。

多品種少量生産の重さ

品番が多く、1品番あたりの数量が少ない。品番整理と自動化が計画どおり進まなければ、営業利益率9%は遠く、6〜7%の水準で止まる。

資本政策の約束を守れるか

配当性向40%とPBR1倍水準は約束したが、実績は浅い。景気が悪化した年に、この方針を守れるか。守れなければ、現金は事業の安全弁にとどまり、株主には戻らない。

株主構成の動き

筆頭株主のマレリは持株を12%に下げた。売却が続けば株の需給が重くなる。取引関係の見直しにつながる可能性もある。時価総額が小さく、売買も薄い。

今後の分かれ目

いすゞが次期の主力車種で、内燃機関向けの冷却部品の発注を減らしたら
国内の数量が減る筋書き(やや悲観・悲観)に確率を移す。売上の約56%が動くので影響は大きい。
2028年度までに営業利益率が8%を超え、受注済みの400億円台が売上に変わったら
中立からやや楽観へ確率を移す。品番整理と自動化の効果が出たと判断できる。
配当性向40%が守られ、自社株買いも実行されたら
現金が株主に戻る前提を強められる。余った現金の戻り方の評価が上がる。
中国の工場で減損や人員削減が発表されたら
中国の事業を縮小する筋書きに寄せる。全社の営業利益への影響は限られるが、経営の判断力の目安になる。
マレリが持株を一括で売却したら
短期的には需給が崩れる。売却先が事業会社なら、提携や再編の可能性として確率を見直す。
乗用車向けやカーボンニュートラル関連の売上が、2030年度に60億円に届いたら
商用車に偏った収益の構造が変わる。楽観の筋書きの確率を上げる根拠になる。

見ておくもの

  • いすゞ向け売上の割合と、主要車種の冷却部品の受注
  • 国内の営業利益率(2028年度に8%超えるか)
  • 品番数の整理と自動化の進み具合
  • 中国の稼働率・損益と減損
  • 配当性向40%の維持と、自社株買い
  • マレリ・いすゞの持株の動き
  • 乗用車・CN関連の売上(2030年度60億円)

倍率と資本コストの決め方

倍率は利益ベースで置き、今の株価・過去や同業のPERは使っていない。中立はROEがkの8.5%に届かないため、RONIC方式の正当化PER(約11.2倍)の8割の9.0倍。楽観は約85%、やや楽観は約80%、やや悲観は約75%。悲観は純現金の7割と土地・設備の売却の税後を、今の自己資本に掛けた。中立の営業利益率7.0%は過去12年の最高6.7%をわずかに上回るが、前計画を1年前倒しで達成した実績と、品番整理・自動化の途中経過がその裏づけ。会社目標の9%は中立に採っていない。減価償却は取得価格のままで、新設備の分だけ増えるとみて、利益率を一定に置いた。新リース会計基準は工場が自社保有のため影響は小さく、10年後の数字は今と同じ形でそろえた。結果は2割ほどの割安だが、株価に寄せて調整してはいない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 11→13.51 倍・やや楽観 PER 9.6→12.86 倍・中立 PER 9→12.16 倍)。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%に品質+1.0%を足して8.5%。顧客の偏りと電動化は、確率と筋書きでも表している。

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割安 トヨタ自動車7203 世界首位と関税逆風を同時に抱えるが、金融事業の厚みとマルチパスウェイが本質価値を支え、今の値段は割安 本質価値との差 +79.3% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 マツダ7261 単独で戦う中堅の車メーカー。関税で稼ぐ力は細るが、自己資本の4割弱という値段は低すぎ、割安とみる 本質価値との差 +71.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 三菱自動車工業7211 底にある利益が戻れば今の値段は安いが、利益率の低さと中国勢の追い上げで、戻る確度は高くない 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 スズキ7269 インド事業がシェア4割で稼ぎの柱、二輪も伸びるが中国EV勢の台頭と認証不正の再発が評価を重くし、今の値段はやや割安 本質価値との差 +62.4% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 河西工業7256 日産に半分を頼る内装部品の大手。直近の利益回復は鮮やかだが、借金が自己資本の3倍近く。株主の取り分は、再建が崩れるかどうかで大きく割れる 本質価値との差 +61.5% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 モリタホールディングス6455 消防車の国内6割を握り、純現金も厚い堅実な会社。10年で見た本質価値は、今の時価総額を3割半ほど上回る 本質価値との差 +61.3% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 いすゞ自動車7202 国内トラック首位級とタイのピックアップ王者を併せ持つが、UD統合の実行とタイ・中国EV攻勢が綱引きする局面で、本質価値は今の値段より割安 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 本田技研工業7267 二輪と金融が稼ぎ四輪を支える構造。EV の戦略転換で初の最終赤字だが、二輪・金融の稼ぐ力から見れば今の値段はやや割安 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 日本プラスト7291 日産とホンダの2社頼みでハンドルとエアバッグを作る。自己資本の 4 分の 1 の値段だが、利益率の薄さと借入が割引の理由 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 デイトナ7228 バイク乗りの「あと付け」を企画して卸すファブレスの用品会社。国内の担い手は老いるが、品ぞろえと販売網の厚さで稼ぐ力は残り、中立で今の値段を上回る 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 株式会社ファルテック7215 日産向けに偏る自動車の外装部品会社。利益は薄く先は読みにくいが、時価総額が自己資本の 2 割と低く、10 年の価値はやや上回る 本質価値との差 +47.9% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 日産自動車7201 自動車事業は本業で赤字、稼ぎ頭は販売金融。Re:Nissanの再建が進めば今の値段はやや割安だが、失敗すれば床も浅い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 エフテック7212 ホンダ向けの足回り部品が北米に偏る低採算の会社。借金は時価総額の3倍超で、中立でも利益の薄さは変わりにくい 本質価値との差 +39.3% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 武蔵精密工業株式会社7220 ホンダ系の駆動部品会社。AI 向けキャパシタの当たり外れで 10 年後の姿が大きく分かれ、今の値段はその当たりを先取りしている 本質価値との差 +37.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 豊田合成株式会社7282 トヨタ系の安全部品大手。エアバッグの伸びは確かだが利益率は最高圏にあり、今の値段は織り込み済みでほぼ適正 本質価値との差 +36.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 ユニプレス株式会社5949 日産向けが約4分の3を占める車体プレスの大手。拠点の整理で身軽になったが、価値は日産の台数しだいで、安全域は厚くない 本質価値との差 +35.6% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 株式会社アイシン7259 AT(変速機)世界首位級のトヨタ系部品大手。トヨタ株の含み資産が下支えする一方、eAxleへの転換とAT収益化の成否が本質価値を左右する 本質価値との差 +34.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 安永7271 内燃機関の部品で稼ぐ中堅。足元の利益は上振れたが、EV 化と重い借入が先の価値を削る 本質価値との差 +31.7% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 ウェッズ7551 車のカスタムホイールの老舗卸。時価総額の7割が純現金だが、現金はトヨタ系の親会社の下にあり、価値は妥当圏に落ち着く 本質価値との差 +31.4% · 10 年 割安(年 +10.0%) やや割安 株式会社タチエス7239 日産・三菱・ホンダ向けのシート専業。利益率は回復途上で、顧客の偏りと買収の消化が10年の分かれ目になる 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 フタバ産業株式会社7241 トヨタ向けボデー・マフラーの部品メーカー。薄利でも今の値段に余裕はなく、EV化で排気系が縮む10年を見て、筆者は割高寄りと見る 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 トヨタ紡織株式会社3116 トヨタ系の座席・内装の大手。規模は大きいが利益率が薄く、値決め力の弱さと北米の赤字が10年の評価を決める 本質価値との差 +28.2% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 極東開発工業7226 架装で国内首位級だが、利益率の回復は物価を超えられず、独禁法の傷も残る。本質価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 新明和工業7224 防衛と自治体の底堅い需要で稼ぐ力は上がるが、資本コストを大きく超えず、今の値段はほぼ妥当な水準だ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 レシップホールディングス7213 バスの運賃箱と行先表示の老舗。新紙幣の特需は終わったが、米国の運賃収受が育ち、中立で今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ダイハツインフィニアース6023 船の発電エンジンと保守で稼ぐ堅い会社。ただ今の利益は受注の山にあり、10年で見ると値段は少し先取りしすぎ 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 株式会社デンソー6902 トヨタ系最大手の車載部品会社。電動化・ADAS半導体で成長を描くが、トヨタ株の巨額保有が下支えする一方、変革の実行速度が今の値段に見合うかが分かれ目 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 SUBARU7270 米国依存7割と関税が利益を直撃するが、厚い純現金と回復力を踏まえれば10年ではやや割安 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 GMB7214 補修用の駆動・冷却部品を世界に売る専業。電動ポンプへの切り替えが焦点だが、借入が重く、株主の取り分は薄い 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 日本車輌製造7102 JR東海の子会社として新幹線を造る堅い受注残があるが、利益は一時要因で膨らんでおり、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社ティラド7236 熱を逃がす部品の専業。利益率は歴史的な高さにあり、定着するかが分かれ目。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 内海造船7018 防衛とフェリーの造船所。今は好況の頂点で、積み上がる現金の使い道が焦点 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 株式会社東海理化電機製作所6995 スイッチ・シートベルトのトヨタ系部品会社。純現金は厚いが、車内の操作が画面に移れば主力が細る。稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ユニバンス7254 駆動系ユニットの専業。日産・フォード・ホンダの3社に頼り、利益は円安で嵩上げされている。厚い現金が下支えするが、10年の中立は今の値段並み 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ナンシン7399 キャスターと台車の老舗。時価総額とほぼ同じ現金を持つが、本業の利益率は2%台に沈み、現金も株主に戻らない。値段はおおむね見合っている 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ニッキ6042 芝刈り機のエンジン部品とガスの燃料装置の会社。本業は電動化で細り、工場用地の賃料が支え。やや割高 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 株式会社エッチ・ケー・エス7219 車好きに愛されるチューニングパーツの老舗。ブランドと手元資金は本物だが、電動化で市場が縮み、利益が薄く、値段はやや割高寄り 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 愛三工業株式会社7283 車の燃料ポンプで世界首位級の部品会社。エンジン車の縮小と、トヨタ頼みの値決めの弱さが10年の重しになる 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 トピー工業株式会社7231 トラック用ホイールと建機の足回りで国内首位。ただ利益率は薄く、構造改革が効いても稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段はその実力にほぼ見合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) 適正 日本精機株式会社7287 車のメーターとHUDの専業。二輪が稼ぎ、四輪は薄利。10月の東洋電装の買収で借金を背負い、払う値段に安全域は薄い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ヨロズ7294 日産依存の足回り部品メーカー。減損で身軽にはなったが、稼ぐ力は資本コストに遠く、10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 株式会社村上開明堂7292 国内首位級の自動車ミラー専業。純現金は時価総額の半分に迫るが、稼ぐ力は10年かけても大きくは伸びず、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 田中精密工業7218 ホンダのエンジン部品で成り立つ小さな部品会社。電動化と値下げ要請の挟み撃ちで、帳簿の割安さは割り引いて見る 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 アスカ7227 車体のプレス部品が主力で、ロボットが利益の伸び役。借金が重く、10年の中立でも今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社ハイレックスコーポレーション7279 ケーブルの老舗からドア周りの総合部品会社へ。利益は長く薄いままだが、厚い純現金と保有株が値段を支える。構造改革の成否が分かれ目 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 株式会社今仙電機製作所7266 ホンダ・マツダ向けのシート機構部品。利益は薄いが時価総額の6割が純現金で、10年の評価は利益率が3%台から動くかで決まる 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヤマハ発動機7272 二輪世界2位・船外機シェア4割を主軸に半導体装置が育つ複合企業。2025年はアウトドア車両の損失で急減益、今の値段は中期計画の実現を先取りしたやや割高な水準 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ムロコーポレーション7264 栃木の精密プレス専業。自己資本の 4 割弱という値段は資産の厚みを映すが、主力の内燃・変速機部品が細る分を電動化部品が補えるかが焦点で、稼ぐ力から見れば値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 プレス工業株式会社7246 トラックのフレームと車軸の専業。電動化でも残る部品で堅実だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 株式会社エフ・シー・シー7296 二輪クラッチ世界首位の安定した稼ぎ頭を持つが、四輪クラッチは電動化で縮む。現金は厚いが、稼ぐ力に見合う値段は今よりやや低いと見る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 テイン7217 車高調の専業メーカー。純現金があり堅実だが、利益率は戻り切らず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 カネミツ7208 鋼板製プーリの専業で、現金は厚いが主力は電動化で縮む。ロボット部品などの新しい柱が穴を埋められるかが 10 年の分かれ目 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 テイ・エス テック株式会社7313 ホンダ向け自動車シートの専業。厚い現金が下値を支えるが、利益率の回復は北米次第で、顧客の偏りが重い 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 NITTAN6493 エンジンバルブで世界4位。ただ昨期の利益は山の水準で、株式化が見込まれる転換社債も重しになる 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カヤバ株式会社7242 緩衝器と建機用油圧の二本柱。規模はあるが値決め力が弱く、利益の振れも大きい。10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 エイケン工業株式会社7265 自動車の補修用フィルターに特化した堅実な会社。純現金も厚いが、電動化で需要が細り、卸大手への依存も高く、値段はやや割高 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 カーメイト7297 名の通ったカー用品のブランドと厚い現金を持つが、縮む市場と重い本社費で資本は眠ったまま 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 NOK株式会社7240 オイルシール世界首位級だが、基板が利益の足かせ。現金と持ち合い株が時価の3割近くを支え、事業そのものはやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.7%) やや割高 ミクニ7247 二輪とインドが支える燃料・吸気部品メーカー。四輪の電動化と借金が重く、中立でも今の時価総額を上回りにくい 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 盟和産業7284 トヨタ系の内装部品の2次の大手。資産は厚いが利益が薄く、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 川崎重工業7012 防衛費拡大の脇役に甘んじるが、実際に稼ぐのは二輪とロボット。名目と資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、潜水艦不正の後始末が振れ幅を左右する 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日産車体7222 日産の車を組み立てる専業の子会社。九州の大型 SUV が稼ぐが、湘南の終了と戻りにくい現金を考えると、今の値段は割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 大同メタル工業株式会社7245 エンジン軸受で世界首位。電動化で本業は細るが、データセンター電源と船が穴を埋められるか。今の値段は割高 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社エクセディ7278 クラッチとトルクコンバータで世界シェア2割強。稼ぎ頭のATが電動化で縮む中、新事業が穴を埋めきれるかが分かれ目で、今の値段は先を楽に見すぎている 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 フジオーゼックス7299 エンジンバルブで国内首位級。無借金で稼ぐ力は安定しているが、内燃機関という事業の寿命が重く、10年の中立でも今の値段に届きにくい 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シマノ7309 世界的な寡占の自転車部品メーカーだが、特需の反動とシェア防衛の値引きで利益は沈んでおり、今のPER45倍台は急な回復を見込みすぎで、今の値段は割高に見える 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 三桜工業6584 ブレーキ・燃料の配管で世界2位。だが利益は薄く借金は増えた。データセンター水冷が育たなければ今の値段は重い 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 TBK7277 トラック・バス用ブレーキの老舗。財務は堅いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の時価総額を超えにくい 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 ジャパンエンジンコーポレーション6016 舶用エンジンの堅い収益源を持つが、いまの利益は新造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 名村造船所7014 受注残は厚いが、いまの利益は造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 小田原機器7314 バスの運賃箱で国内2番手。更新の波で売上は大きく揺れ、利益率は薄い。10年の価値は今の時価総額の半分前後 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 近畿車輛7122 受注残は売上の約 3 年分あるが営業利益は赤字。見かけの純現金は前受金で、10 年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 阪神内燃機工業6018 内航船のエンジンで上位に立つ小さな会社。無借金で受注残も厚いが、稼ぐ力に対して値段が先走る 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 曙ブレーキ工業株式会社7238 ブレーキ専業。足元は改善するが、再生ファンドの出口と優先株の重しが残り、10年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −63.4% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ispace9348 月面輸送の先駆けだが、利益が出る前に増資と借入の返済が続く。今の株主に残る価値は小さく、今の値段は大きく割高と見る 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 リード6982 SUBARU頼みの小さな部品会社。受注は増えるが、借入が重く、赤字の歴史が長い。今の値段は先の回復を織り込みすぎだ 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 イクヨ7273 樹脂部品の老舗が、貴金属・暗号資産・河西工業株へと手を広げる。本業の稼ぎは薄く、今の値段は事業でなく期待が決めている 本質価値との差 −77.4% · 10 年 割高(年 −6.9%)

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