株譜
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テイ・エス テック株式会社 7313

ホンダ向け自動車シートの専業。厚い現金が下値を支えるが、利益率の回復は北米次第で、顧客の偏りが重い

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,667 円1,948 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,767.5 円2,065 億円差 −5.7%
10 年後から見ると 適正 価値 1,667 円1,948 億円 · 差 −5.7% · 期待の年率 +6.2%
期待の年率リターン(10 年)+6.2%資本コスト比 −2.3 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

テイ・エス テックはホンダ系の自動車シートメーカーだ。四輪シートが売上の大半を占め、ホンダ向けが約9割とされる。筆者の結論は「やや割高、下値は現金が支える」。割安と言い切れる材料は乏しい。

稼ぐ力が落ちているのが最大の問題だ。2026年3月期の営業利益率は2%台で、かつての9%台から大きく後退した。米州は売上の6割近くを占めるのに、利益はほとんど残らない。人件費と材料費が上がり、値上げで吸収できなかった。

一方、財務は厚い。純現金は時価総額の4割を超える。配当と自社株買いも、利益を上回る額を戻している。ここは評価できる。

10年で見ると、北米の採算がどこまで戻るかが全てだ。中立では営業利益率が5%台に戻る程度で、資本コストを上回る稼ぎにはならない。倍率は低くなり、余った現金を足しても、価値は今の値段をやや下回る。

筆者がいちばん気にしているのは、顧客がほぼ1社である点だ。ホンダの四輪が不振になれば、値決めの力が弱い部品会社は逃げ場が少ない。インドでスズキ向けを伸ばす動きはあるが、まだ規模が小さい。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、持ち続けたいと思える事業ではない。理由は単純で、稼ぐ力が資本コストに届いていないからだ。

事業の質を見ると、堀は薄く、値決めは顧客に握られている。10年後もシートは作られているだろうが、利益の大半を取るのは車を売る側だ。部品会社に残る利益は薄いままだと見る。

良い点は安全域だ。純現金が時価総額の4割強あり、赤字の期もほとんどない。最悪の場合でも、現金と売れる資産が下値を支える。これは大きい。

経営の資本の使い方は前向きに評価できる。配当と自社株買いを積極的に実施している。ただし、本業の利益がそれを賄えていないのは気になる。

余った現金は、戻す実績があるので価値に足してよい。足したうえで見ると、10年後の価値は今の値段をやや下回る。筆者は「やや割高」と見る。割安と言い切るには、北米の利益率が戻る証拠が足りない。

見極めるべきは1点。北米の営業利益率が5%に戻るかどうかだ。戻れば見方は一段階上がる。戻らなければ、現金だけの会社になる。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は、車1台ごとに入るシートの代金だ。シートはフレーム、クッション、表皮を組み合わせた完成品で、車の中でも単価が高い部品である。ホンダの四輪シートのうち、約2/3を供給する(2026年3月期、会社資料の要約による)。

事業の中身を3つに分けて見る。1つ目はホンダ向けの四輪シート。売上の8割以上を占める本体だ。2つ目はホンダ以外の四輪。インドのスズキ向けや中国の現地メーカーなどで、小さいが伸ばしたい部分である。3つ目は二輪シートと内装などのその他。規模は小さいが、利益率は四輪より安定している。

地域では米州が売上の6割近くを占める。北米のホンダ工場の近くで作り、ジャストインタイムで納める。日本は売上の2割だが、利益の大半はここで出る。中国は売上の1割強で、利益率は高い。ただし日系の販売減で縮んでいる。

新事業として、車内空間をまとめて設計するキャビンコーディネート機能を掲げる。シートだけでなく内装全体で受注を取り、1台あたりの金額を増やす狙いだ。まだ収益への寄与は小さい。電動化で内装の部品が減る流れの中で、シート単体から守りを固める意味もある。

優良さと弱いところ

堀は広くない。シートはホンダの新型車ごとに共同開発で入り込むため、切り替えにくさはある。しかし値段は完成車メーカーが握る。毎年の原価低減要請を受け、材料費や人件費の上昇は価格に乗せにくい。

世界のシート大手には、米国のアディエントとリア、トヨタ紡織、フランスのフォルヴィアなどがいる。規模では上位に入るが、利益率は自慢できる水準ではない。過去10年の営業利益率は、最高でも9%台、直近は2%台だ。

資本効率は低い。自己資本利益率は直近で2%台、過去10年の中央値でも5%である。厚い現金と自己資本が収益を薄めている。

良い点は財務の堅さと、赤字の期がほとんどないことだ。リーマン期でも黒字を保った。経営は還元に積極的で、配当は自己資本に対する比率(DOE)3.5%以上を掲げる。

弱い点は2つある。顧客がホンダに偏っていること、そして北米の利益率が戻らないことだ。会社自身、中期計画の目標が届かないと認めている。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

自動車シートの需要は、世界の新車生産台数にほぼ比例する。2025年の世界新車販売は約9,980万台で、伸びは緩やかだ。日本国内は人口減で細り、成長は新興国に偏る。

車の電動化は、シートにとって大きな害にはならない。EVでも座席は要るからだ。むしろ軽量化と内装の質感が競争の軸になり、1台あたりの金額は上がる余地がある。ただし、顧客が新型EVの計画を見直せば、受注の量が先に崩れる。ホンダは電動化の計画を見直しており、この影響が直撃している。

価格は完成車メーカーが決める。部品点数が減れば単価も下がる。人件費と鋼材・樹脂の上昇は部品側が先にかぶる。

競争の形は2つに割れている。トヨタ系はトヨタ紡織が握り、ホンダ系は当社が握る。系列の外にいる米国勢は、日産や欧米の各社に深く入っている。中国では地場のシート会社が育ち、日系の販売減と合わせて当社の中国事業を圧迫している。

再編の動きもある。系列の部品会社を統合する流れが続いており、ホンダ系で再編が起きれば当社も無関係ではない。ただし具体的な計画は確認できていない。

資本政策と M&A

資本政策は株主向きだ。中期計画(2024〜26年3月期)で、3年間の総還元500億円規模を掲げた。うち自社株買いは200億円で、2025年3月期に約150億円を実行した。1株配当も毎期増やしてきた。

ただし、利益を超える還元は長くは続かない。2026年3月期の配当性向は約150%で、純現金の取り崩しで賄う形だ。

筆頭株主はホンダで、保有は約2割とされる(大量保有報告書ベースの二次情報)。親会社とまでは言えないが、顧客と大株主が同じである。

M&Aの実績は目立たない。インドでスズキ向けのサプライヤーと合弁を作ったのが最近の動きだ。TOBの可能性は、データ上は10年で2割強とされる。ホンダ系の再編が起きれば、あり得る話ではある。

政策保有株を減らす明確な方針は確認できなかった。

還元は累進配当の積み上げが中心で、中立は純利益の合計を約170億円上回る。超える分は余った現金から配るので、中立の余った現金は500億円から330億円に減らした。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

北米はこれ以上悪くならない。自動化設備の導入と生産ロスの改善で、2025年3月期の米州は2期連続の増益だった。2026年3月期の落ち込みは、主要顧客の減産と一時的な経費増による部分が大きい。生産が戻れば利益は反発する。

ホンダはハイブリッドを軸に北米で販売を伸ばしている。ホンダの四輪の約2/3を供給する当社は、この伸びを直接受ける。EVの投資計画の見直しも、むしろシートには追い風だ。

インドが育つ。スズキ向けの主要サプライヤーとの合弁で工場を増やしており、ホンダ以外の売上は数倍になりうる。顧客の偏りは時間とともに薄まる。中国でも現地メーカーの商権を取りに動いており、日系の落ち込みを補える。

財務は鉄壁だ。純現金は時価総額の4割強あり、還元も厚い。利益が戻るまでの時間を買える。利益率が2%台から過去の中間値の6〜7%に戻れば、利益は倍以上になる。今の値段は、その回復をまったく織り込んでいない。厚い現金を持ちながら、市場は事業に値段をつけていない状態だ。

慎重な見方

利益が戻る根拠は、願望に近い。過去3年、会社は北米の「V字回復」を掲げ続けたが、米州の営業利益率は1%以下だ。材料費と人件費は物価で上がり、顧客は値上げを認めない。構造の問題である。

顧客はほぼ1社だ。ホンダの四輪が世界で伸び悩めば、当社は代わりの売り先を持たない。中国では日系の販売が崩れ、当社の中国事業も縮んでいる。インドは魅力的だが、規模はまだ小さい。

資本効率が低すぎる。自己資本利益率は2%台で、資本コストの半分にも届かない。厚い現金は価値ではなく、ためこんだ利益だ。ためた利益は、額面どおりの価値を持たない。

還元も長続きしない。配当性向は150%で、現金の取り崩しだ。このまま続ければ、安全域は削られる。

シートは単価が高いため、電動化で部品点数が減り、他社にまとめて持っていかれる危険もある。10年後に今より強い会社になっているとは考えにくい。値上げの力を持たない部品会社に、厚い現金だけを評価するのは危うい。

どちらに重みを置いたか

強気の言い分も弱気の言い分も、半分ずつ当たっていると見る。北米の回復は、自動化の成果から見て起こり得る。ただし利益率が過去の9%台に戻るほどの構造の変化は、確認できない。

中立は、営業利益率が5%台に戻る筋書きとした。顧客の偏りと、値決めの弱さは重い。この点でやや慎重な見方を採用し、悲観寄りの確率に15%を置いた。ホンダ以外の売上が伸びる上振れは、小さい確率にとどめた。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 2,130 円2,489 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,090 円1,274 億円)。 今の値に割り戻すと 1,667 円1,948 億円、今との差 −5.7%、 期待の年率 +6.2%(資本コスト 8.5%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 5% 5,161 円6,030 億円 1,883 円2,200 億円 +298.5% +14.8% 352 円411 億円
やや楽観 18% 3,580 円4,183 億円 1,541 円1,800 億円 +189.7% +11.2% 922 円1,077 億円
中立 35% 2,199 円2,569 億円 1,284 円1,500 億円 +97.0% +7.0% 1,219 円1,424 億円
やや悲観 27% 1,107 円1,293 億円 856 円1,000 億円 +11.1% +1.1% 530 円619 億円
悲観 15% 1,061 円1,240 億円 257 円300 億円 −25.4% −2.9% 198 円231 億円
加重平均100% 2,130 円2,489 億円1,090 円1,274 億円 +82.2% +6.2% 3,220 円3,763 億円

今の株価時価総額 1,768 円2,065 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 5% ホンダ回復とインドで北米が立ち直る 利益 391 億円 · PER 14.4 倍 · 株価時価総額 5,161 円6,030 億円

ホンダがハイブリッドを軸に北米で台数を伸ばし、当社の供給も増える。北米工場の自動化が定着し、人件費の上昇を吸収して、米州の営業利益率は5%を超える。

インドではスズキ向けに加え、複数の新規顧客を得る。ホンダ以外の四輪売上は今の数倍に伸び、顧客の偏りは大きく薄まる。

全社の営業利益率は10%に近づき、過去の高い時期に並ぶ。株主還元は利益の範囲で安定して続き、余った現金も還元に回る。それでも、シートの値段を握るのは顧客で、堀が広がるとまでは言えない。ホンダとの関係はむしろ深まり、系列の中での地位は固まる。

  • 四輪シート(ホンダ向け):数量 237(ホンダ向けシート供給台数(万台))× 価格 24(1台あたりシート売上(万円/台))→ 売上 5,775 億円・営業利益 462 億円。ホンダ向け 営業利益率 8.0%
  • 四輪シート(ホンダ以外):数量 88.0(ホンダ以外向けシート供給台数(万台、推定))× 価格 14(1台あたりシート売上(万円/台))→ 売上 1,232 億円・営業利益 111 億円。ホンダ以外 営業利益率 9.0%
  • 二輪・その他:数量 600(二輪シート等の供給数(万個、推定))× 価格 0.64(1個あたり売上(万円))→ 売上 382 億円・営業利益 38 億円。二輪・その他 営業利益率 10.0%

倍率:事業の純利益 384 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 14.2% が k 8.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 11.4%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.4 倍 + 余った現金(戻り方込み)500 億円。全体の PER 14.4 倍、時価総額 6,030 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:悲観より楽観を薄くした。顧客の偏りと値決めの弱さが重く、北米の利益率が過去の高さまで戻る確率は低いとみた。ただし自動化の成果とインドの伸びで、5%は置く。

やや楽観 18% 北米が緩やかに戻り、ホンダ以外が育つ 利益 297 億円 · PER 12.7 倍 · 株価時価総額 3,580 円4,183 億円

北米の生産が安定し、自動化の効果で米州の営業利益率は4%台まで戻る。ホンダの四輪台数は小幅に増える。

インドと中国の現地メーカー向けが伸び、ホンダ以外の売上は2倍近くになる。ただし規模はまだ全体の1割強で、顧客の偏りは残る。ホンダとの関係は安定し、新型車の受注も続く。中国は現地メーカーとの取引を増やし、日系の落ち込みを一部補う。

全社の営業利益率は6%台に回復する。過去の高水準には届かないが、資本コストに近い稼ぎになる。還元は利益の範囲内に収まり、現金は緩やかに減る。北米の自動化投資の効果が出そろうまでに数年かかり、回復は階段状に進む。

  • 四輪シート(ホンダ向け):数量 226(ホンダ向けシート供給台数(万台))× 価格 24(1台あたりシート売上(万円/台))→ 売上 5,356 億円・営業利益 348 億円。ホンダ向け 営業利益率 6.5%
  • 四輪シート(ホンダ以外):数量 76.0(ホンダ以外向けシート供給台数(万台、推定))× 価格 14(1台あたりシート売上(万円/台))→ 売上 1,034 億円・営業利益 78 億円。ホンダ以外 営業利益率 7.5%
  • 二輪・その他:数量 600(二輪シート等の供給数(万個、推定))× 価格 0.62(1個あたり売上(万円))→ 売上 371 億円・営業利益 33 億円。二輪・その他 営業利益率 9.0%

倍率:事業の純利益 290 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.2% が k 8.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.3%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 12.7 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.7 倍 + 余った現金(戻り方込み)500 億円。全体の PER 12.7 倍、時価総額 4,183 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:楽観より厚くした。自動化と生産ロス改善の成果は2期連続の増益で確認できており、緩やかな回復は十分にありうる。

中立 35% 北米は5%手前まで戻り、資本コストには届かない 利益 195 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 2,199 円2,569 億円

ホンダの四輪台数は横ばいから小幅増で、物価分の値上げはほぼ価格に反映される。北米は自動化で採算が少し戻るが、材料費と人件費の上昇で、米州の営業利益率は4%台にとどまる。

インドのホンダ以外は育ち、台数は1.6倍に伸びる。中国は現地メーカーとの競争で横ばいにとどまる。

全社の営業利益率は5%台に戻る。過去の高さには届かず、自己資本利益率は資本コストを下回ったままである。厚い現金は戻す方針が続き、株主には配当を中心に還元される。ホンダとの関係は安定し、大きな再編も起きない。10年たっても、会社の姿は今とあまり変わらない。

中立では10年の還元が純利益の合計を約170億円上回るので、その分は余った現金から配るものとし、余った現金を500億円から330億円に減らして置く。

  • 四輪シート(ホンダ向け):数量 219(ホンダ向けシート供給台数(万台))× 価格 23(1台あたりシート売上(万円/台))→ 売上 5,126 億円・営業利益 231 億円。ホンダ向け 営業利益率 4.5%
  • 四輪シート(ホンダ以外):数量 64.0(ホンダ以外向けシート供給台数(万台、推定))× 価格 13(1台あたりシート売上(万円/台))→ 売上 858 億円・営業利益 52 億円。ホンダ以外 営業利益率 6.0%
  • 二輪・その他:数量 600(二輪シート等の供給数(万個、推定))× 価格 0.61(1個あたり売上(万円))→ 売上 366 億円・営業利益 29 億円。二輪・その他 営業利益率 8.0%

倍率:事業の純利益 190 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.0% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)330 億円。全体の PER 11.76 倍、時価総額 2,569 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:確率は3つの筋書きの中心に置いた。回復の兆しはあるが、顧客の値決めの強さと偏りが重いため、強気より慎重に寄せた。

やや悲観 27% ホンダの減産が続き、北米は薄利のまま 利益 123 億円 · PER 7.8 倍 · 株価時価総額 1,107 円1,293 億円

ホンダの四輪が北米と日本で伸びず、台数は1割ほど減る。材料費と人件費は上がる一方、値上げは通らず、価格は物価を下回る。

米州は黒字を保つが、営業利益率は2%台にとどまる。中国は日系の販売減が続いて縮む。インドは伸びるが、全体を支えるほど大きくならない。

全社の営業利益は今の水準をやや上回る程度にとどまる。自己資本利益率は4%台で、還元は配当を中心に減らさざるを得ない。純現金は取り崩しが進み、安全域は薄まる。中国の利益も、日系の販売減で目減りする。ホンダ系の再編が議論に上がるが、具体的な動きには至らない。

  • 四輪シート(ホンダ向け):数量 194(ホンダ向けシート供給台数(万台))× 価格 23(1台あたりシート売上(万円/台))→ 売上 4,388 億円・営業利益 154 億円。ホンダ向け 営業利益率 3.5%
  • 四輪シート(ホンダ以外):数量 52.0(ホンダ以外向けシート供給台数(万台、推定))× 価格 13(1台あたりシート売上(万円/台))→ 売上 676 億円・営業利益 27 億円。ホンダ以外 営業利益率 4.0%
  • 二輪・その他:数量 600(二輪シート等の供給数(万個、推定))× 価格 0.59(1個あたり売上(万円))→ 売上 355 億円・営業利益 21 億円。二輪・その他 営業利益率 6.0%

倍率:事業の ROE 4.6% は k 8.5% 以下で正当化 PER の上限は 1÷k = 11.1 倍。利益が薄く値は顧客が決めるので、上限の 7 割の 7.8 倍に置いた。余った現金は0.75倍の 375 億円で足した。

確率:慎重な見方が強いとみて、中立に近い厚さを置いた。顧客の偏りと値決めの弱さで、悪い方に振れる確率は高い。

悲観 15% ホンダ向けが構造的に縮み、赤字に沈む 利益 −90 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 1,061 円1,240 億円

ホンダが調達先を絞り、四輪の世界生産も縮む。当社の供給台数は3割減り、値下げ要請で価格は物価に追いつかない。北米工場は稼働が落ち、固定費が重くのしかかる。

中国は日系の撤退で事業が大きく縮み、インドの伸びでは穴を埋められない。北米の工場に減損が出て、全社は赤字に転じる。

配当は大きく減らされる。それでも、純現金と売れる資産が下値を支える。工場の統廃合を進め、事業の規模を縮めながら生き残る筋書きだ。ホンダが筆頭株主として残っても、シートの発注は他社に分散し、当社は系列の中で存在感を失う。還元は減配と自社株買いの停止で絞られ、配当は純現金の取り崩しと遊休資産の売却で払い、現金は工場の整理費用に消える。

  • 四輪シート(ホンダ向け):数量 151(ホンダ向けシート供給台数(万台))× 価格 20(1台あたりシート売上(万円/台))→ 売上 3,019 億円・営業利益 −30 億円。ホンダ向け 営業利益率 -1.0%
  • 四輪シート(ホンダ以外):数量 40.0(ホンダ以外向けシート供給台数(万台、推定))× 価格 12(1台あたりシート売上(万円/台))→ 売上 460 億円・営業利益 0 億円。ホンダ以外 営業利益率 0.0%
  • 二輪・その他:数量 540(二輪シート等の供給数(万個、推定))× 価格 0.52(1個あたり売上(万円))→ 売上 282 億円・営業利益 9 億円。二輪・その他 営業利益率 3.0%

倍率:赤字の筋書きなので稼ぐ力でなく売れる資産で測る。売れる資産の税引き後 約1,300億円を床とし、今の自己資本 約3,100億円の0.4倍に置いた。

確率:顧客がほぼ1社で、値決めも弱い構造から、15%と厚めに置いた。資本コストの理由とは別に、この筋書きの確率で顧客の偏りを表した。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

四輪シート(ホンダ向け)

ホンダ向けの自動車シート。ホンダの四輪の約2/3を供給する主力。

数量ホンダ向けシート供給台数(万台)価格1台あたりシート売上(万円/台)売上営業利益
今 2026/03 215 17 3,750 55
10 年後 中立 219 23 5,126 231

取り方:ホンダ向け供給は215万台(2026年3月期、会社資料の要約)。売上は連結4,423億円から二輪・その他273億円とホンダ以外の四輪約400億円を引いた3,750億円と推定し、台数で割って1台あたり17.4万円を逆算した。営業利益は米州が15億円まで落ちたことを踏まえ、全社103億円を55億円・25億円・23億円に割り振った推定。価格は物価並み(10年1.34倍)が基本。

四輪シート(ホンダ以外)

インドのスズキ向け、中国の現地メーカー向けなど、ホンダ以外の四輪シート。

数量ホンダ以外向けシート供給台数(万台、推定)価格1台あたりシート売上(万円/台)売上営業利益
今 2026/03 40.0 10 400 25
10 年後 中立 64.0 13 858 52

取り方:ホンダ依存が最終販売ベースで約9割という資料から、非ホンダの四輪を売上の1割弱の約400億円と推定。インドは小型車中心で単価が低いので1台10万円と置き、台数40万台を逆算した。営業利益率は6%台とみた推定。価格は物価並みが基本。 数量は実物(供給台数)。インドのホンダ以外の受注が育ち 1.6 倍。価格は物価並み。

二輪・その他

二輪車のシートと、内装・樹脂部品などその他。

数量二輪シート等の供給数(万個、推定)価格1個あたり売上(万円)売上営業利益
今 2026/03 600 0.46 273 23
10 年後 中立 600 0.61 366 29

取り方:四輪以外の売上を273億円と推定。二輪シートは1個あたり数千円が相場なので0.455万円と置き、600万個を逆算した。利益率は8%台とみた推定。開示が乏しいため根拠は粗い。価格は物価並みが基本。

リスクと懸念

ホンダ依存

売上のほぼ9割がホンダ向けとされる。ホンダの四輪が世界で不振になったり、シートの発注先を変えたりすれば、当社には代わりの売り先が少ない。顧客の戦略変更がそのまま業績に響く。

北米の採算が戻らない

米州は売上の6割近くを占めるのに、営業利益は2026年3月期に15億円まで落ちた。人件費と材料費の上昇を価格に乗せられない状態が続くと、全社の利益は戻らない。

中国事業の縮小

中国は日系メーカーの販売減で売上が縮み、利益率は高いが金額は減っている。現地EVメーカーの台頭が続けば、日系向けの供給は一段と細る。現地メーカーの商権獲得も途上である。

電動化と新機種の見直し

ホンダはEVを含む新機種の計画を見直している。シートは新型車ごとに開発するので、計画の変更はそのまま受注と生産台数の減少につながる。開発費だけ先に出る危険もある。

還元の持続性

配当性向は約150%で、利益を超えて純現金から払っている。利益が戻らなければ、還元の水準を下げるか、現金を減らし続けるかの二択になる。市場の評価にも響く。

品質問題とリコール

シートは安全に直結する部品で、リコールの費用は大きい。2026年3月期にも関連の費用が出た。品質問題は費用だけでなく、顧客の信頼にも傷がつく。

ホンダ系の再編

系列の部品会社を統合する動きが業界で続く。ホンダが調達を絞り込んだり、他の部品会社と組ませたりすれば、当社の立場は変わりうる。確認できる具体策は今のところ無い。

今後の分かれ目

北米の営業利益率が3年以内に4%を超える
全社の利益が倍以上に戻る道が開け、見方は一段上がる。顧客の偏りを差し引いても、強気の筋書きの確率を高めてよい。
ホンダが北米・日本で四輪の減産を続ける
固定費の重いシート工場の稼働が落ち、営業利益は数十億円に縮む。やや悲観の筋書きが中心になる。
インドでスズキ以外の顧客を数社獲得する
ホンダ以外の売上が育ち、顧客の偏りが薄まる。寿命の評価が改善し、資本コストの見方も変わる。
配当を利益並みに下げ、現金を自社株買いと投資に回す
還元の持続性の不安は消えるが、市場の期待は一時的に下がる。余った現金の戻り方の評価には影響しない。
ホンダ系の部品再編で当社が統合される、または買収される
売却価格はTOBで上乗せされる可能性がある。ただし条件次第で、少数株主に不利な形もありうる。

見ておくもの

  • 米州の営業利益率(四半期ごと)
  • ホンダ四輪の世界生産台数と新機種の計画
  • インド合弁の工場の稼働と新規顧客の獲得
  • 配当と自社株買いの額、現金残高
  • 中国の売上と現地メーカー向けの商権の進捗

倍率と資本コストの決め方

倍率は式で決めた。10年中立の ROE は6%台で資本コスト8.5%を下回るので、倍率の上限は 1÷k = 11.1 倍とし、その9割の 10.0 倍に置いた。楽観側は ROE が k を超える分を RONIC 方式で上限を出し、その9割強にとどめた。悲観は構造的な負けで赤字とし、純現金と売れる資産の税後を床に今の自己資本へ掛けた。余った現金は戻す実績があるので帳簿の額を足した。過去・同業の PER と PBR は使っていない。今の株価に合わせて数字を直してはいない。新リース会計基準(2028年3月期から)で純負債と営業利益の形が変わるが、10年後の数字は今と同じ形に揃えて置いた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 11.5→14.4 倍・やや楽観 PER 10.5→12.7 倍・中立 PER 10→11.76 倍)。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality +1.5%(循環 +0.5・値決め +0.5・借金 0・寿命 +0.5)を足した 9.0%。北米の不振やホンダ依存は k に足さず、筋書きと確率で表した。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 9.00% → 8.50%。

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割安 トヨタ自動車7203 世界首位と関税逆風を同時に抱えるが、金融事業の厚みとマルチパスウェイが本質価値を支え、今の値段は割安 本質価値との差 +79.3% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 マツダ7261 単独で戦う中堅の車メーカー。関税で稼ぐ力は細るが、自己資本の4割弱という値段は低すぎ、割安とみる 本質価値との差 +71.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 三菱自動車工業7211 底にある利益が戻れば今の値段は安いが、利益率の低さと中国勢の追い上げで、戻る確度は高くない 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 スズキ7269 インド事業がシェア4割で稼ぎの柱、二輪も伸びるが中国EV勢の台頭と認証不正の再発が評価を重くし、今の値段はやや割安 本質価値との差 +62.4% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 河西工業7256 日産に半分を頼る内装部品の大手。直近の利益回復は鮮やかだが、借金が自己資本の3倍近く。株主の取り分は、再建が崩れるかどうかで大きく割れる 本質価値との差 +61.5% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 モリタホールディングス6455 消防車の国内6割を握り、純現金も厚い堅実な会社。10年で見た本質価値は、今の時価総額を3割半ほど上回る 本質価値との差 +61.3% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 いすゞ自動車7202 国内トラック首位級とタイのピックアップ王者を併せ持つが、UD統合の実行とタイ・中国EV攻勢が綱引きする局面で、本質価値は今の値段より割安 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 本田技研工業7267 二輪と金融が稼ぎ四輪を支える構造。EV の戦略転換で初の最終赤字だが、二輪・金融の稼ぐ力から見れば今の値段はやや割安 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 日本プラスト7291 日産とホンダの2社頼みでハンドルとエアバッグを作る。自己資本の 4 分の 1 の値段だが、利益率の薄さと借入が割引の理由 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 デイトナ7228 バイク乗りの「あと付け」を企画して卸すファブレスの用品会社。国内の担い手は老いるが、品ぞろえと販売網の厚さで稼ぐ力は残り、中立で今の値段を上回る 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 東京ラヂエーター製造7235 トラック・建機のラジエーター専業。手元の現金が時価総額の4割に迫り、利益の質に比べて値段が低い会社だ 本質価値との差 +49.8% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 株式会社ファルテック7215 日産向けに偏る自動車の外装部品会社。利益は薄く先は読みにくいが、時価総額が自己資本の 2 割と低く、10 年の価値はやや上回る 本質価値との差 +47.9% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 日産自動車7201 自動車事業は本業で赤字、稼ぎ頭は販売金融。Re:Nissanの再建が進めば今の値段はやや割安だが、失敗すれば床も浅い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 エフテック7212 ホンダ向けの足回り部品が北米に偏る低採算の会社。借金は時価総額の3倍超で、中立でも利益の薄さは変わりにくい 本質価値との差 +39.3% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 武蔵精密工業株式会社7220 ホンダ系の駆動部品会社。AI 向けキャパシタの当たり外れで 10 年後の姿が大きく分かれ、今の値段はその当たりを先取りしている 本質価値との差 +37.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 豊田合成株式会社7282 トヨタ系の安全部品大手。エアバッグの伸びは確かだが利益率は最高圏にあり、今の値段は織り込み済みでほぼ適正 本質価値との差 +36.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 ユニプレス株式会社5949 日産向けが約4分の3を占める車体プレスの大手。拠点の整理で身軽になったが、価値は日産の台数しだいで、安全域は厚くない 本質価値との差 +35.6% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 株式会社アイシン7259 AT(変速機)世界首位級のトヨタ系部品大手。トヨタ株の含み資産が下支えする一方、eAxleへの転換とAT収益化の成否が本質価値を左右する 本質価値との差 +34.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 安永7271 内燃機関の部品で稼ぐ中堅。足元の利益は上振れたが、EV 化と重い借入が先の価値を削る 本質価値との差 +31.7% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 ウェッズ7551 車のカスタムホイールの老舗卸。時価総額の7割が純現金だが、現金はトヨタ系の親会社の下にあり、価値は妥当圏に落ち着く 本質価値との差 +31.4% · 10 年 割安(年 +10.0%) やや割安 株式会社タチエス7239 日産・三菱・ホンダ向けのシート専業。利益率は回復途上で、顧客の偏りと買収の消化が10年の分かれ目になる 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 フタバ産業株式会社7241 トヨタ向けボデー・マフラーの部品メーカー。薄利でも今の値段に余裕はなく、EV化で排気系が縮む10年を見て、筆者は割高寄りと見る 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 トヨタ紡織株式会社3116 トヨタ系の座席・内装の大手。規模は大きいが利益率が薄く、値決め力の弱さと北米の赤字が10年の評価を決める 本質価値との差 +28.2% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 極東開発工業7226 架装で国内首位級だが、利益率の回復は物価を超えられず、独禁法の傷も残る。本質価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 新明和工業7224 防衛と自治体の底堅い需要で稼ぐ力は上がるが、資本コストを大きく超えず、今の値段はほぼ妥当な水準だ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 レシップホールディングス7213 バスの運賃箱と行先表示の老舗。新紙幣の特需は終わったが、米国の運賃収受が育ち、中立で今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ダイハツインフィニアース6023 船の発電エンジンと保守で稼ぐ堅い会社。ただ今の利益は受注の山にあり、10年で見ると値段は少し先取りしすぎ 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 株式会社デンソー6902 トヨタ系最大手の車載部品会社。電動化・ADAS半導体で成長を描くが、トヨタ株の巨額保有が下支えする一方、変革の実行速度が今の値段に見合うかが分かれ目 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 SUBARU7270 米国依存7割と関税が利益を直撃するが、厚い純現金と回復力を踏まえれば10年ではやや割安 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 GMB7214 補修用の駆動・冷却部品を世界に売る専業。電動ポンプへの切り替えが焦点だが、借入が重く、株主の取り分は薄い 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 日本車輌製造7102 JR東海の子会社として新幹線を造る堅い受注残があるが、利益は一時要因で膨らんでおり、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社ティラド7236 熱を逃がす部品の専業。利益率は歴史的な高さにあり、定着するかが分かれ目。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 内海造船7018 防衛とフェリーの造船所。今は好況の頂点で、積み上がる現金の使い道が焦点 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 株式会社東海理化電機製作所6995 スイッチ・シートベルトのトヨタ系部品会社。純現金は厚いが、車内の操作が画面に移れば主力が細る。稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ユニバンス7254 駆動系ユニットの専業。日産・フォード・ホンダの3社に頼り、利益は円安で嵩上げされている。厚い現金が下支えするが、10年の中立は今の値段並み 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ナンシン7399 キャスターと台車の老舗。時価総額とほぼ同じ現金を持つが、本業の利益率は2%台に沈み、現金も株主に戻らない。値段はおおむね見合っている 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ニッキ6042 芝刈り機のエンジン部品とガスの燃料装置の会社。本業は電動化で細り、工場用地の賃料が支え。やや割高 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 株式会社エッチ・ケー・エス7219 車好きに愛されるチューニングパーツの老舗。ブランドと手元資金は本物だが、電動化で市場が縮み、利益が薄く、値段はやや割高寄り 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 愛三工業株式会社7283 車の燃料ポンプで世界首位級の部品会社。エンジン車の縮小と、トヨタ頼みの値決めの弱さが10年の重しになる 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 トピー工業株式会社7231 トラック用ホイールと建機の足回りで国内首位。ただ利益率は薄く、構造改革が効いても稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段はその実力にほぼ見合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) 適正 日本精機株式会社7287 車のメーターとHUDの専業。二輪が稼ぎ、四輪は薄利。10月の東洋電装の買収で借金を背負い、払う値段に安全域は薄い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ヨロズ7294 日産依存の足回り部品メーカー。減損で身軽にはなったが、稼ぐ力は資本コストに遠く、10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 株式会社村上開明堂7292 国内首位級の自動車ミラー専業。純現金は時価総額の半分に迫るが、稼ぐ力は10年かけても大きくは伸びず、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 田中精密工業7218 ホンダのエンジン部品で成り立つ小さな部品会社。電動化と値下げ要請の挟み撃ちで、帳簿の割安さは割り引いて見る 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 アスカ7227 車体のプレス部品が主力で、ロボットが利益の伸び役。借金が重く、10年の中立でも今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社ハイレックスコーポレーション7279 ケーブルの老舗からドア周りの総合部品会社へ。利益は長く薄いままだが、厚い純現金と保有株が値段を支える。構造改革の成否が分かれ目 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 株式会社今仙電機製作所7266 ホンダ・マツダ向けのシート機構部品。利益は薄いが時価総額の6割が純現金で、10年の評価は利益率が3%台から動くかで決まる 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヤマハ発動機7272 二輪世界2位・船外機シェア4割を主軸に半導体装置が育つ複合企業。2025年はアウトドア車両の損失で急減益、今の値段は中期計画の実現を先取りしたやや割高な水準 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ムロコーポレーション7264 栃木の精密プレス専業。自己資本の 4 割弱という値段は資産の厚みを映すが、主力の内燃・変速機部品が細る分を電動化部品が補えるかが焦点で、稼ぐ力から見れば値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 プレス工業株式会社7246 トラックのフレームと車軸の専業。電動化でも残る部品で堅実だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 株式会社エフ・シー・シー7296 二輪クラッチ世界首位の安定した稼ぎ頭を持つが、四輪クラッチは電動化で縮む。現金は厚いが、稼ぐ力に見合う値段は今よりやや低いと見る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 テイン7217 車高調の専業メーカー。純現金があり堅実だが、利益率は戻り切らず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 カネミツ7208 鋼板製プーリの専業で、現金は厚いが主力は電動化で縮む。ロボット部品などの新しい柱が穴を埋められるかが 10 年の分かれ目 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 NITTAN6493 エンジンバルブで世界4位。ただ昨期の利益は山の水準で、株式化が見込まれる転換社債も重しになる 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カヤバ株式会社7242 緩衝器と建機用油圧の二本柱。規模はあるが値決め力が弱く、利益の振れも大きい。10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 エイケン工業株式会社7265 自動車の補修用フィルターに特化した堅実な会社。純現金も厚いが、電動化で需要が細り、卸大手への依存も高く、値段はやや割高 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 カーメイト7297 名の通ったカー用品のブランドと厚い現金を持つが、縮む市場と重い本社費で資本は眠ったまま 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 NOK株式会社7240 オイルシール世界首位級だが、基板が利益の足かせ。現金と持ち合い株が時価の3割近くを支え、事業そのものはやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.7%) やや割高 ミクニ7247 二輪とインドが支える燃料・吸気部品メーカー。四輪の電動化と借金が重く、中立でも今の時価総額を上回りにくい 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 盟和産業7284 トヨタ系の内装部品の2次の大手。資産は厚いが利益が薄く、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 川崎重工業7012 防衛費拡大の脇役に甘んじるが、実際に稼ぐのは二輪とロボット。名目と資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、潜水艦不正の後始末が振れ幅を左右する 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日産車体7222 日産の車を組み立てる専業の子会社。九州の大型 SUV が稼ぐが、湘南の終了と戻りにくい現金を考えると、今の値段は割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 大同メタル工業株式会社7245 エンジン軸受で世界首位。電動化で本業は細るが、データセンター電源と船が穴を埋められるか。今の値段は割高 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社エクセディ7278 クラッチとトルクコンバータで世界シェア2割強。稼ぎ頭のATが電動化で縮む中、新事業が穴を埋めきれるかが分かれ目で、今の値段は先を楽に見すぎている 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 フジオーゼックス7299 エンジンバルブで国内首位級。無借金で稼ぐ力は安定しているが、内燃機関という事業の寿命が重く、10年の中立でも今の値段に届きにくい 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シマノ7309 世界的な寡占の自転車部品メーカーだが、特需の反動とシェア防衛の値引きで利益は沈んでおり、今のPER45倍台は急な回復を見込みすぎで、今の値段は割高に見える 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 三桜工業6584 ブレーキ・燃料の配管で世界2位。だが利益は薄く借金は増えた。データセンター水冷が育たなければ今の値段は重い 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 TBK7277 トラック・バス用ブレーキの老舗。財務は堅いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の時価総額を超えにくい 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 ジャパンエンジンコーポレーション6016 舶用エンジンの堅い収益源を持つが、いまの利益は新造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 名村造船所7014 受注残は厚いが、いまの利益は造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 小田原機器7314 バスの運賃箱で国内2番手。更新の波で売上は大きく揺れ、利益率は薄い。10年の価値は今の時価総額の半分前後 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 近畿車輛7122 受注残は売上の約 3 年分あるが営業利益は赤字。見かけの純現金は前受金で、10 年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 阪神内燃機工業6018 内航船のエンジンで上位に立つ小さな会社。無借金で受注残も厚いが、稼ぐ力に対して値段が先走る 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 曙ブレーキ工業株式会社7238 ブレーキ専業。足元は改善するが、再生ファンドの出口と優先株の重しが残り、10年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −63.4% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ispace9348 月面輸送の先駆けだが、利益が出る前に増資と借入の返済が続く。今の株主に残る価値は小さく、今の値段は大きく割高と見る 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 リード6982 SUBARU頼みの小さな部品会社。受注は増えるが、借入が重く、赤字の歴史が長い。今の値段は先の回復を織り込みすぎだ 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 イクヨ7273 樹脂部品の老舗が、貴金属・暗号資産・河西工業株へと手を広げる。本業の稼ぎは薄く、今の値段は事業でなく期待が決めている 本質価値との差 −77.4% · 10 年 割高(年 −6.9%)

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分析日 2026-10-19