株譜
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阪神内燃機工業 6018

内航船のエンジンで上位に立つ小さな会社。無借金で受注残も厚いが、稼ぐ力に対して値段が先走る

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,443 円79 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)5,800 円188 億円差 −57.9%
10 年後から見ると 割高 価値 2,443 円79 億円 · 差 −57.9% · 期待の年率 −2.3%
期待の年率リターン(10 年)−2.3%資本コスト比 −9.8 pt
推定の資本コスト7.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

阪神内燃機工業は、国内の沿岸を走る貨物船やタンカーの主エンジンを作る会社だ。世界初のメタノール専焼の低速エンジンを世に出した。筆者の結論は「割高」である。事業は良いが、利益が小さく、今の値段はその先まで織り込んでいる。

2026 年 3 月期の売上は 140 億円、営業利益は 8 億円。売上の 6 割はエンジン本体、4 割は部品と修理だ。修理は船が動く限り続く稼ぎで、質が高い。

受注は強い。受注残は 120 億円と、1 年で 7 割増えた。会社は 28 年 3 月期に売上 197 億円、営業利益 12 億円を見込む。

ただ、資本の効率は低い。ROE は 4.7%で、10 年の中央値も 4.1%だ。無借金で現金が厚いほど、この数字は薄まる。しかも内航の船は長期で減っている。

中立の 10 年後は営業利益 12 億円、時価総額 103 億円。確率で重みをつけた本質価値は、今より 7 割ほど低い。

バリュー投資の観点から

この会社を、長く持ちたいか。筆者の答えは「事業は持ちたい。ただし、いまの値段では持たない」だ。

事業は存続する。内航の船が動く限り、エンジンと保守は必要だ。修理の収入が続く構造は、バリュー投資家が好む性格を持つ。借入もなく、財務は堅い。

しかし、儲けの絶対額が小さい。営業利益 8 億円は、純利益 7 億円。ROE は 5% を超えたことがほとんどない。経営者が株主のお金を預かって殖やす力は、限られている。

受注残が増えた今は、強気になりやすい時期だ。だが、受注は船の発注の波で動く。2008 年 3 月期の営業利益率 12.8% も、5 年後には 4% 台に戻った。波の頂点の数字を、10 年先まで続くものとして払うのは危うい。

安全域は、悲観の床にある。現金と持ち合い株の税引き後で約 44 億円。今の時価総額の 4 分の 1 に満たない。無借金で倒産は遠いが、今の値段に安全域はない。

何で稼ぐ会社か

稼ぎ方は 2 本だ。エンジン本体と、部品・修理である。会社は単一の事業で報告し、2026 年 3 月期の売上は主機関が 84 億円(60%)、部分品・修理が 56 億円(40%)だった。

エンジン本体は、内航船向けの低速 4 サイクルディーゼルだ。船のスクリューを回す心臓部である。年産は 40 台から 50 台程度で、1 台数億円。国内の 4 サイクルの舶用機関は 5 社が競い、当社は内航の主機関で上位のシェアを持つ。可変ピッチプロペラやサイドスラスターも手がける。

部品・修理は、エンジンが動く限り続く。定期の整備、部品の交換、緊急の修理。エンジンを売った後に続く、利益の厚い部分だ。鋳造と金属加工を担うCMR事業も、第二の柱として育てている。

社員は 302 人(有期 70 人を含む)。平均年齢は 42 歳、平均勤続は 19 年と長い。小さな製造会社だが、熟練の職人が支える。播磨工場に、メタノールなど新燃料の試験をする研究棟(約 5 億円)を 2023 年に建てた。

買い手は、国内の造船所と船主だ。内航船は中小の船主が多く、造船所を通じて発注される。エンジンは船の設計の初期に決まるので、造船所との長い付き合いが受注の土台になる。主機関の売上は受注から引き渡しまで 1 年以上かかり、受注残が売上の先行指標になる。

外から見えにくいのは利益の中身だ。会社は単一のセグメントで報告し、主機関と部品・修理の利益を分けない。筆者は、修理や部品のほうが利益率が高いと見ている。エンジン本体の売上が急に増える年は、利益率が薄まりやすい。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねしにくい強みは、船のエンジンの信頼と保守の網にある。ただ、深くはない。

内航の船主は、エンジンの故障を何より嫌う。長年の運転実績と、全国の港の保守網は、新規の参入者が一朝一夕にそろえられない。エンジンを売ると、30 年にわたる部品と修理の収入が続く。これが利益の土台だ。

新燃料でも先行している。メタノール専焼の LA28M は、2024 年 6 月に日本海事協会の型式承認を得た。低速 4 サイクルでは世界初だ。商船三井のメタノールタンカーが、最初の搭載船になった。

弱点は 3 つある。第 1 は、規模が小さいこと。年産は 50 台に届かず、競合のダイハツインフィニアース、ヤンマーに比べて開発費を回しにくい。第 2 は、買い手が少数の造船所と船主に偏ること。第 3 は、資本効率の低さだ。ROE は 10 年の中央値で 4.1%、最高の年でも 5% 台だった。

経営は堅実で、無借金。ただ、成長に見合う資本の使い方はまだ見えない。

筆者は事業の質を「堅実だが小さく、資本効率は低い」と見る。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

内航船の需要は、船の更新で決まる。日本の沿岸の貨物船は、船齢が長いものが多い。国は 2000 年代から代替建造を政策課題にしてきた。ただ、船主は中小・零細が多く、新造のたびに資金の壁がある。

長期の隻数は減る。荷主の産業が縮み、船員の高齢化も進む。一方、環境規制は代替を促す。国内の船は、IMO(国際海事機関)の脱炭素の流れで、いずれ燃料の切り替えを迫られる。

ここで当社の強みが出る。メタノール、アンモニア、水素と、燃料の選択肢が広がる中、実機を載せた実績は大きい。デュアルフュエル機関 LA28M-DF の試験機は、2027 年 3 月までに完成する予定だ。

競争は、国内 5 社の勝負だ。ダイハツインフィニアース、ヤンマーなどが競う。発注者の造船所は、価格を強く迫る。受注は船の発注の波で振れ、利益率は 4.6% から 8% を行き来してきた。

海外では、中国と韓国が造船の過半を握る。内航向けの特殊な低速機関は、国内の造船所とつながる小さな市場で、外からは入りにくい。ただ、電動推進の登場は、長期の脅威だ。

資本政策と M&A

資本の使い方は、堅実で、動きは遅い。

配当は、性向 40% か純資産配当率 1.5% の高いほうを下限とする。2026 年 3 月期の年間配当は、前期から増えた。27 年 3 月期から中間配当も始めた。自社株買いはほとんどやらない。

現金は 40 億円で、借入はない。上場の持ち合い株は 14 銘柄で約 20 億円。三井住友 FG と上野トランステックなどだ。時価総額に対して、資産の厚みは中程度だ。

投資は 2025〜2029 年に総額 40 億円。生産体制に 17 億円、CMR事業に 15 億円、新燃料機関の開発に 4.5 億円を回す。FY2026 の設備投資は 4.7 億円なので、今後は一気に増える。

中計(2025〜27 年度)は、最終年度に売上 150 億円、営業利益率 8%、ROE 6%、PBR 1 倍を掲げる。売上は予想で超える見込みだが、利益率は届かない可能性がある。

M&A の実績は目立たない。TOB の可能性は、時価総額が小さいぶん無視できない(kabufu の試算で 10 年以内に 18%)。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

底を打ち、これから伸びる。受注残は 120 億円と、前年から 7 割増えた。27 年 3 月期の売上は 172 億円、28 年 3 月期は 197 億円と、会社自身が今期の 1.4 倍を見込む。生産体制に 17 億円を投じ、納期の壁も崩れる。

新燃料の先行者でもある。メタノール専焼の LA28M は世界初の型式承認を得て、商船三井の船に載った。IMO の脱炭素規制が強まるほど、内航の更新に新燃料の需要が重なる。デュアルフュエルの試験機も、2027 年 3 月に完成する。

部品と修理の収入は、エンジンの台数が増えるほど積み上がる。鋳造のCMR事業には 15 億円を投じ、外販を広げる。

財務も強い。借入はなく、現金は 40 億円。配当は性向 40% か DOE 1.5% の高いほうを下限とし、PBR 1 倍を目標に掲げる。小さな会社は、TOB の対象にもなりやすい。受注の好循環が続けば、営業利益率 8% の中計は達成できる。

慎重な見方

受注の波に乗っているだけだ。受注は船の発注の波で動く。2008 年 3 月期の営業利益率 12.8% も、5 年後には 4% 台まで落ちた。今期の受注残の増加も、一時の更新ラッシュの可能性がある。

中計の最終年度は売上 150 億円、営業利益率 8%。売上は予想で超えるが、27 年 3 月期の営業利益率は 5.2%と、目標に届かない。エンジン本体の利益率が低く、売上が伸びるほど利益率は薄まる。

国内の内航は、長期で縮む。船の隻数が減り、船主も荷主も高齢化する。電動推進が登場すれば、ディーゼルそのものが置き換わる恐れもある。年産が 50 台に届かない当社は、開発費を回しにくい。

資本効率も低い。ROE は 10 年の中央値で 4.1%、資本コストの 7〜8% を大きく割る。現金を抱え、生産への投資が 5 年で 40 億円に増える。回収が遅れれば、償却だけが残る。

PER は今 26 倍だ。株価は、ここまでの受注の好循環をすでに織り込んでいる。

どちらに重みを置いたか

数字の勝負では、慎重な見方がやや強い。利益の絶対額が小さく、ROE は資本コストを大きく割り、受注は波で動く。一方で、受注残の積み上がりと新燃料の先行は事実で、台数が伸びる余地はある。そこで、中立に 4 割弱を置き、やや悲観に 3 割を寄せた。楽観は 5%、悲観は 12%とした。確率は、慎重な側の合計(4 割強)が強気の側(2 割)の 2 倍になる形だ。強気の見方で最も強い、新燃料機関の先行は、楽観とやや楽観の台数の伸びで反映した。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 3,609 円117 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 994 円32 億円)。 今の値に割り戻すと 2,443 円79 億円、今との差 −57.9%、 期待の年率 −2.3%(資本コスト 7.5%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 5% 8,125 円264 億円 2,158 円70 億円 +77.3% +5.9% 514 円17 億円
やや楽観 15% 6,056 円196 億円 1,542 円50 億円 +31.0% +2.7% 1,140 円37 億円
中立 38% 4,523 円147 億円 1,110 円36 億円 −2.9% −0.3% 2,141 円69 億円
やや悲観 30% 1,492 円48 億円 678 円22 億円 −62.6% −9.4% 651 円21 億円
悲観 12% 1,064 円35 億円 247 円8 億円 −77.4% −13.8% 157 円5 億円
加重平均100% 3,609 円117 億円994 円32 億円 −20.6% −2.3% 4,603 円149 億円

今の株価時価総額 5,800 円188 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。

楽観 5% 新燃料エンジンが売れ、内航の更新を一手に引き受ける 利益 17 億円 · PER 13.8 倍 · 株価時価総額 8,125 円264 億円

内航船の代替建造が進み、受注残 120 億円は始まりにすぎなくなる。世界初のメタノール専焼機関 LA28M の実績が効き、新燃料機関で国内の過半を取る。出荷は年 62 台まで増える。

価格は物価を上回り、10 年で 1.45 倍だ。新燃料機関は高価で、台数の増加と値上がりの両方が効く。部分品・修理は、搭載機関の増加と、鋳造のCMR事業の拡大で 1.25 倍の活動量になる。

全社の営業利益は 22 億円、純利益は 17 億円。営業利益率は 8% を超えるが、2008 年 3 月期の山(12.8%)には届かない。

還元は純利益の 4 割強を保つ。余った現金は 35 億円までたまる。

小さな会社が、この規模の利益を稼げば、ROE は 7% 近くまで上がる。それでも資本コストには届かない。事業の質は上がるが、資本の効率は劣るままだ。

  • 主機関(舶用ディーゼルエンジン):数量 62.0(主機関の出荷台数(台/年))× 価格 2.72(1 台あたりの売上(億円))→ 売上 169 億円・営業利益 11 億円。年 62 台 × 1 台 1.45 倍の値段、利益率 6.5%(推定)
  • 部分品・修理工事(保守・部品・鋳造のCMR):数量 125(部品・修理の活動量(2026/03 を 100 とした指数))× 価格 1.40(活動量 100 あたりの売上の指数(今を 1.0))→ 売上 98 億円・営業利益 11 億円。活動量 125(今 100)× 価格 1.40 倍、利益率 11.0%

倍率:事業の純利益 17 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.0% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 7.8%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)35 億円。全体の PER 13.84 倍、時価総額 264 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:内航船の更新の波、メタノール・アンモニアの新燃料機関の先行、部品・修理(保守と鋳造)の伸びが 10 年のあいだに重なる形。国内の需要が縮む事実があり、5% にとどめる。

やや楽観 15% 受注残が売上になり、新燃料機関の実績が積み上がる 利益 13 億円 · PER 13.3 倍 · 株価時価総額 6,056 円196 億円

受注残が売上に変わり、年産は 55 台に増える。価格は物価を少し上回る 1.40 倍。新燃料機関が標準仕様に入りはじめる。

部分品・修理は活動量が 1.12 倍になる。鋳造のCMR事業は、5 年で 15 億円の投資が実り、外販が伸びる。

営業利益は 16 億円、純利益は 13 億円。会社の中計(営業利益率 8%)には届かないが、ROE は 6% に近づく。

還元は純利益の 4 割。余った現金は 30 億円ほどで、新工場への投資が続く。

内航の船は隻数が減るが、1 隻あたりのエンジンは高度になり、価格が上がる。台数の伸びは限られ、価格と部品の収入で利益が伸びる形だ。ここまで来ても、強気の見方が描く大きな成長にはならない。

  • 主機関(舶用ディーゼルエンジン):数量 55.0(主機関の出荷台数(台/年))× 価格 2.62(1 台あたりの売上(億円))→ 売上 144 億円・営業利益 8 億円。年 55 台 × 1 台 1.40 倍の値段、利益率 5.5%(推定)
  • 部分品・修理工事(保守・部品・鋳造のCMR):数量 112(部品・修理の活動量(2026/03 を 100 とした指数))× 価格 1.38(活動量 100 あたりの売上の指数(今を 1.0))→ 売上 86 億円・営業利益 9 億円。活動量 112(今 100)× 価格 1.38 倍、利益率 10.0%

倍率:事業の純利益 12 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.6% が k 7.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 13.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.3 倍 + 余った現金(戻り方込み)30 億円。全体の PER 13.33 倍、時価総額 196 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:会社が見込む受注残の消化(27 年 3 月期の売上 172 億円、28 年 3 月期の 197 億円)が、そのまま 10 年の水準になる形。内航の更新が続くが、台数は大きくは増えない。中立よりやや強い。

中立 38% 受注は戻るが、国内の需要は伸びず、利益率は平らになる 利益 9 億円 · PER 13.3 倍 · 株価時価総額 4,523 円147 億円

内航船の更新は続くが、船の隻数は減る。年産は 48 台と、今よりわずかに多い程度だ。価格は物価並みの 1.34 倍。新燃料機関は少しずつ増えるが、価格競争もある。

部分品・修理は活動量が横ばいで、価格が 1.34 倍になる。搭載機関が増えない限り、保守の量は伸びない。

営業利益は 12 億円、純利益は 9 億円。売上は 195 億円で、営業利益率は 6.2%。ROE は 4.5% にとどまる。

配当は性向 40% か DOE 1.5% の高いほうを守る。余った現金は、5 年 40 億円の投資の後も 28 億円ほど残る。

  • 主機関(舶用ディーゼルエンジン):数量 48.0(主機関の出荷台数(台/年))× 価格 2.51(1 台あたりの売上(億円))→ 売上 121 億円・営業利益 5 億円。年 48 台 × 1 台 1.34 倍の値段、利益率 4.5%(推定)
  • 部分品・修理工事(保守・部品・鋳造のCMR):数量 100(部品・修理の活動量(2026/03 を 100 とした指数))× 価格 1.34(活動量 100 あたりの売上の指数(今を 1.0))→ 売上 75 億円・営業利益 7 億円。活動量 100(今 100)× 価格 1.34 倍、利益率 9.0%

倍率:事業の純利益 9 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.0% が k 7.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 13.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.3 倍 + 余った現金(戻り方込み)28 億円。全体の PER 13.33 倍、時価総額 147 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:27〜28 年 3 月期の会社予想(売上 172〜197 億円、営業利益 9〜12 億円)を、物価の分だけ伸ばし、台数は横ばいに置く形。最も厚く置く。

やや悲観 30% 国内の船が減り、台数が落ちる 利益 5 億円 · PER 6.7 倍 · 株価時価総額 1,492 円48 億円

国内の内航貨物が細り、船主は新造を先送りする。年産は 38 台に減り、価格も物価に届かず、10 年で 1.25 倍にとどまる。

部分品・修理は、船の稼働が減って活動量が 1 割減る。価格は 1.25 倍。鋳造のCMR事業は、外販が伸びない。

営業利益は 7 億円、純利益は 5 億円。生産体制への投資 17 億円の稼働が低く、償却が重い。

配当は DOE 1.5% の下限を守るが、純利益を上回る年が出る。

会社の中計は、ここまで届かない。利益率は 2.5% と、4.6% の過去の下限も下回る。投資の回収が遅れ、現金の山は徐々に取り崩される。ただ財務は無借金で、事業の縮小に耐える体力は残る。

  • 主機関(舶用ディーゼルエンジン):数量 38.0(主機関の出荷台数(台/年))× 価格 2.34(1 台あたりの売上(億円))→ 売上 89 億円・営業利益 2 億円。年 38 台 × 1 台 1.25 倍の値段、利益率 2.5%(推定)
  • 部分品・修理工事(保守・部品・鋳造のCMR):数量 90.0(部品・修理の活動量(2026/03 を 100 とした指数))× 価格 1.25(活動量 100 あたりの売上の指数(今を 1.0))→ 売上 63 億円・営業利益 5 億円。活動量 90(今 100)× 価格 1.25 倍、利益率 7.5%

倍率:事業の純利益 5.2 億円(全社の純利益から余った現金の利息 0.2 億円を除く)、事業の自己資本 162 億円で、事業の ROE 3.2%。k 7.5%、残る割合 1/2 から RONIC 5.7%、正当化 PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g) は g 4.0% で 7.0 倍弱。利益の質が落ちる筋書きなので、やや悲観は稼ぐ力から置き、上限の 96% の 6.7 倍とした(7 割へ引き上げない)。余った現金は今の 18 億円の 0.75 倍の約 13.5 億円に、戻り方 1.0 を掛けて足す。

確率:内航の船の隻数は長期で減る。国の更新の政策があっても、船主の高齢化と荷主の減少が重い。10 年のうちに受注が谷に入ることを織り込み、中立に次ぐ厚さにする。

悲観 12% 船が減り中国勢と電動化に負け、工場が余る 利益 −3 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 1,064 円35 億円

構造的な負けになる。内航の船は急減し、年産は 24 台まで落ちる。電動推進や外国製の機関が入り、価格は物価に届かず、10 年で 1.10 倍にとどまる。

新燃料機関の開発費がかさみ、受注は取れない。部分品・修理も船の減少で 25% 縮む。

生産体制への投資で増えた償却が重くのしかかり、営業損益は 3 億円の赤字になる。工場の整理と減損で自己資本が 20 億円ほど減る。

それでも無借金で、現金と持ち合い株が残る。配当は大きく削る。事業は小さくなるが、資産は残る。

新燃料機関の先行者という立場も、市場が小さければ意味を失う。開発の成果が売上に結びつかないまま、研究棟や新工場が重荷になる。株主が手にするのは、事業の稼ぎでなく、売れる資産の残りだけだ。

  • 主機関(舶用ディーゼルエンジン):数量 24.0(主機関の出荷台数(台/年))× 価格 2.06(1 台あたりの売上(億円))→ 売上 50 億円・営業利益 −2 億円。年 24 台 × 1 台 1.10 倍の値段、利益率 -3.0%(推定)
  • 部分品・修理工事(保守・部品・鋳造のCMR):数量 75.0(部品・修理の活動量(2026/03 を 100 とした指数))× 価格 1.10(活動量 100 あたりの売上の指数(今を 1.0))→ 売上 46 億円・営業利益 2 億円。活動量 75(今 100)× 価格 1.10 倍、利益率 5.0%

倍率:赤字の筋書きなので PBR で置く。売れる資産(現金から運転資金と前受金の相当分を除いたもの、持ち合い株の税引き後)が床で、今の自己資本 156 億円に対し、約 4 分の 1 の約 34 億円とした。

確率:内航船の需要が縮む中で、新燃料への転換が遅れて技術で置いていかれる形。無借金と現金が歯止めで、倒産は見ないが、単一の事業なので 1 割強に置く。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

主機関(舶用ディーゼルエンジン)

内航船(国内の沿岸を走る貨物船・タンカー)の主エンジンを作る。可変ピッチプロペラなど周辺機器も売る。

数量主機関の出荷台数(台/年)価格1 台あたりの売上(億円)売上営業利益
今 2026/03 45.0 1.87 84 3
10 年後 中立 48.0 2.51 121 5

取り方:主機関の売上 84.4 億円。年産は 40 数台〜50 台程度(2023 年の取材)とされ、45 台と推定して割った。セグメントは単一で開示が無く、利益は部分品より低い利益率(約 4%)と推定し、全社の営業利益 8.2 億円に合わせて配分した。

部分品・修理工事(保守・部品・鋳造のCMR)

エンジンの部品、修理、保守工事と、鋳造・金属加工のCMR事業。船が動く限り続く稼ぎ。

数量部品・修理の活動量(2026/03 を 100 とした指数)価格活動量 100 あたりの売上の指数(今を 1.0)売上営業利益
今 2026/03 100 1.00 56 5
10 年後 中立 100 1.34 75 7

取り方:部分品・修理の売上 55.9 億円。台数の開示が無く指数で置く。利益率は主機関より高いと見て約 8.7% と推定した(配分は推定である)。

リスクと懸念

受注の波と利益率の薄まり

受注は船の発注の波で動く。2008 年 3 月期の営業利益率 12.8% は、5 年後に 4% 台へ戻った。27 年 3 月期の予想は売上が 2 割増えても、営業利益率は 5.2% に下がる。エンジン本体の比重が上がると、利益率は薄まる。

国内の内航船の長期縮小

内航の船は、荷主の産業の縮小、船員の高齢化、船主の零細化で、長期で隻数が減る。国の代替建造の支援があっても、船主の資金は細い。更新の需要が一巡すれば、受注は大きく落ちる。

新燃料への転換と電動化

メタノール、アンモニア、水素と、燃料の選択肢が広がるが、どれが主流になるかは不透明だ。開発費をかけた燃料が採用されなければ、投資は回収できない。電動推進の登場は、ディーゼルそのものを置き換える。

規模が小さい

年産は 50 台に届かず、従業員は 302 人。競合のダイハツインフィニアース、ヤンマーに比べて開発費を回しにくい。大型の不具合や事故が一度起これば、小さな会社には重い。

生産投資の回収

5 年で総額 40 億円の投資は、2026 年 3 月期の設備投資 4.7 億円の約 2 倍の速度で進む。稼働が低ければ、償却だけが増え、利益を食う。

買い手が少数

エンジンの買い手は、国内の少数の造船所と船主だ。造船所の統合が進めば、価格交渉は強まる。特定の造船所に受注が集中する年は、取引の減少が打撃になる。

今後の分かれ目

28 年 3 月期の営業利益率が 7% 以上で着地し、受注残が実になったら
やや楽観の確率を上げる。エンジン本体の利益率が改善した証拠になる。
受注残が減りはじめ、年間の受注が 150 億円を割ったら
やや悲観・悲観の確率を上げる。更新の波が一巡した可能性がある。
LA28M-DF の試験機が完成し、複数の船主・造船所から採用が決まったら
新燃料機関の台数と価格を上に直す。楽観の確率を上げる。
電動推進の内航船が実用化の規模で出てきたら
低速ディーゼルの需要が縮む筋書きで、悲観の確率を上げる。
次の中計で、現金の使い道(自社株買い・投資)が数字で示されたら
余った現金の戻り方と額を見直す。ROE の改善が見えれば倍率を上げる。
大手造船・重工による TOB や資本提携が発表されたら
小さな時価総額の会社は対象になりやすい。事業の値打ちでなく資産の価値が評価される。

見ておくもの

  • 受注高と受注残(四半期)
  • 主機関の営業利益率(開示があれば)
  • LA28M-DF の完成と採用の発表
  • 国交省の内航船の代替建造の政策と、船腹量の統計
  • 現金・持ち合い株の残高と、配当・自社株買い

倍率と資本コストの決め方

今の株価から逆算せず、先に主機関の年産台数 × 1 台の値段、部品・修理の活動量 × 価格で積んだ。セグメントは単一なので利益率は推定で配分し、全社の営業利益 8.2 億円に合わせた。倍率は事業の ROE(中立で 5% 前後、k を下回る)から式で出し、中立は上限の 9 割、やや悲観は稼ぐ力から置いた。持ち合い株は配当を純利益に残して余り資産に足していない。余った現金は 18 億円とし、運転資金と投資を引いた後に限った。今の時価総額と比べたのは最後で、市場の PER 26 倍に寄せていない。リースは小さく、新リース会計の影響は大きくない。形は今と同じ家賃を費用に入れた形でそろえた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 10.76→13.84 倍・やや楽観 PER 9.25→13.33 倍・中立 PER 8.42→13.33 倍)。

資本コスト 7.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

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割安 トヨタ自動車7203 世界首位と関税逆風を同時に抱えるが、金融事業の厚みとマルチパスウェイが本質価値を支え、今の値段は割安 本質価値との差 +79.3% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 マツダ7261 単独で戦う中堅の車メーカー。関税で稼ぐ力は細るが、自己資本の4割弱という値段は低すぎ、割安とみる 本質価値との差 +71.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 三菱自動車工業7211 底にある利益が戻れば今の値段は安いが、利益率の低さと中国勢の追い上げで、戻る確度は高くない 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 スズキ7269 インド事業がシェア4割で稼ぎの柱、二輪も伸びるが中国EV勢の台頭と認証不正の再発が評価を重くし、今の値段はやや割安 本質価値との差 +62.4% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 河西工業7256 日産に半分を頼る内装部品の大手。直近の利益回復は鮮やかだが、借金が自己資本の3倍近く。株主の取り分は、再建が崩れるかどうかで大きく割れる 本質価値との差 +61.5% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 モリタホールディングス6455 消防車の国内6割を握り、純現金も厚い堅実な会社。10年で見た本質価値は、今の時価総額を3割半ほど上回る 本質価値との差 +61.3% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 いすゞ自動車7202 国内トラック首位級とタイのピックアップ王者を併せ持つが、UD統合の実行とタイ・中国EV攻勢が綱引きする局面で、本質価値は今の値段より割安 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 本田技研工業7267 二輪と金融が稼ぎ四輪を支える構造。EV の戦略転換で初の最終赤字だが、二輪・金融の稼ぐ力から見れば今の値段はやや割安 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 日本プラスト7291 日産とホンダの2社頼みでハンドルとエアバッグを作る。自己資本の 4 分の 1 の値段だが、利益率の薄さと借入が割引の理由 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 デイトナ7228 バイク乗りの「あと付け」を企画して卸すファブレスの用品会社。国内の担い手は老いるが、品ぞろえと販売網の厚さで稼ぐ力は残り、中立で今の値段を上回る 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 東京ラヂエーター製造7235 トラック・建機のラジエーター専業。手元の現金が時価総額の4割に迫り、利益の質に比べて値段が低い会社だ 本質価値との差 +49.8% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 株式会社ファルテック7215 日産向けに偏る自動車の外装部品会社。利益は薄く先は読みにくいが、時価総額が自己資本の 2 割と低く、10 年の価値はやや上回る 本質価値との差 +47.9% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 日産自動車7201 自動車事業は本業で赤字、稼ぎ頭は販売金融。Re:Nissanの再建が進めば今の値段はやや割安だが、失敗すれば床も浅い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 エフテック7212 ホンダ向けの足回り部品が北米に偏る低採算の会社。借金は時価総額の3倍超で、中立でも利益の薄さは変わりにくい 本質価値との差 +39.3% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 武蔵精密工業株式会社7220 ホンダ系の駆動部品会社。AI 向けキャパシタの当たり外れで 10 年後の姿が大きく分かれ、今の値段はその当たりを先取りしている 本質価値との差 +37.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 豊田合成株式会社7282 トヨタ系の安全部品大手。エアバッグの伸びは確かだが利益率は最高圏にあり、今の値段は織り込み済みでほぼ適正 本質価値との差 +36.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 ユニプレス株式会社5949 日産向けが約4分の3を占める車体プレスの大手。拠点の整理で身軽になったが、価値は日産の台数しだいで、安全域は厚くない 本質価値との差 +35.6% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 株式会社アイシン7259 AT(変速機)世界首位級のトヨタ系部品大手。トヨタ株の含み資産が下支えする一方、eAxleへの転換とAT収益化の成否が本質価値を左右する 本質価値との差 +34.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 安永7271 内燃機関の部品で稼ぐ中堅。足元の利益は上振れたが、EV 化と重い借入が先の価値を削る 本質価値との差 +31.7% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 ウェッズ7551 車のカスタムホイールの老舗卸。時価総額の7割が純現金だが、現金はトヨタ系の親会社の下にあり、価値は妥当圏に落ち着く 本質価値との差 +31.4% · 10 年 割安(年 +10.0%) やや割安 株式会社タチエス7239 日産・三菱・ホンダ向けのシート専業。利益率は回復途上で、顧客の偏りと買収の消化が10年の分かれ目になる 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 フタバ産業株式会社7241 トヨタ向けボデー・マフラーの部品メーカー。薄利でも今の値段に余裕はなく、EV化で排気系が縮む10年を見て、筆者は割高寄りと見る 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 トヨタ紡織株式会社3116 トヨタ系の座席・内装の大手。規模は大きいが利益率が薄く、値決め力の弱さと北米の赤字が10年の評価を決める 本質価値との差 +28.2% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 極東開発工業7226 架装で国内首位級だが、利益率の回復は物価を超えられず、独禁法の傷も残る。本質価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 新明和工業7224 防衛と自治体の底堅い需要で稼ぐ力は上がるが、資本コストを大きく超えず、今の値段はほぼ妥当な水準だ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 レシップホールディングス7213 バスの運賃箱と行先表示の老舗。新紙幣の特需は終わったが、米国の運賃収受が育ち、中立で今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ダイハツインフィニアース6023 船の発電エンジンと保守で稼ぐ堅い会社。ただ今の利益は受注の山にあり、10年で見ると値段は少し先取りしすぎ 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 株式会社デンソー6902 トヨタ系最大手の車載部品会社。電動化・ADAS半導体で成長を描くが、トヨタ株の巨額保有が下支えする一方、変革の実行速度が今の値段に見合うかが分かれ目 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 SUBARU7270 米国依存7割と関税が利益を直撃するが、厚い純現金と回復力を踏まえれば10年ではやや割安 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 GMB7214 補修用の駆動・冷却部品を世界に売る専業。電動ポンプへの切り替えが焦点だが、借入が重く、株主の取り分は薄い 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 日本車輌製造7102 JR東海の子会社として新幹線を造る堅い受注残があるが、利益は一時要因で膨らんでおり、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社ティラド7236 熱を逃がす部品の専業。利益率は歴史的な高さにあり、定着するかが分かれ目。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 内海造船7018 防衛とフェリーの造船所。今は好況の頂点で、積み上がる現金の使い道が焦点 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 株式会社東海理化電機製作所6995 スイッチ・シートベルトのトヨタ系部品会社。純現金は厚いが、車内の操作が画面に移れば主力が細る。稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ユニバンス7254 駆動系ユニットの専業。日産・フォード・ホンダの3社に頼り、利益は円安で嵩上げされている。厚い現金が下支えするが、10年の中立は今の値段並み 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ナンシン7399 キャスターと台車の老舗。時価総額とほぼ同じ現金を持つが、本業の利益率は2%台に沈み、現金も株主に戻らない。値段はおおむね見合っている 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ニッキ6042 芝刈り機のエンジン部品とガスの燃料装置の会社。本業は電動化で細り、工場用地の賃料が支え。やや割高 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 株式会社エッチ・ケー・エス7219 車好きに愛されるチューニングパーツの老舗。ブランドと手元資金は本物だが、電動化で市場が縮み、利益が薄く、値段はやや割高寄り 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 愛三工業株式会社7283 車の燃料ポンプで世界首位級の部品会社。エンジン車の縮小と、トヨタ頼みの値決めの弱さが10年の重しになる 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 トピー工業株式会社7231 トラック用ホイールと建機の足回りで国内首位。ただ利益率は薄く、構造改革が効いても稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段はその実力にほぼ見合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) 適正 日本精機株式会社7287 車のメーターとHUDの専業。二輪が稼ぎ、四輪は薄利。10月の東洋電装の買収で借金を背負い、払う値段に安全域は薄い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ヨロズ7294 日産依存の足回り部品メーカー。減損で身軽にはなったが、稼ぐ力は資本コストに遠く、10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 株式会社村上開明堂7292 国内首位級の自動車ミラー専業。純現金は時価総額の半分に迫るが、稼ぐ力は10年かけても大きくは伸びず、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 田中精密工業7218 ホンダのエンジン部品で成り立つ小さな部品会社。電動化と値下げ要請の挟み撃ちで、帳簿の割安さは割り引いて見る 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 アスカ7227 車体のプレス部品が主力で、ロボットが利益の伸び役。借金が重く、10年の中立でも今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社ハイレックスコーポレーション7279 ケーブルの老舗からドア周りの総合部品会社へ。利益は長く薄いままだが、厚い純現金と保有株が値段を支える。構造改革の成否が分かれ目 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 株式会社今仙電機製作所7266 ホンダ・マツダ向けのシート機構部品。利益は薄いが時価総額の6割が純現金で、10年の評価は利益率が3%台から動くかで決まる 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヤマハ発動機7272 二輪世界2位・船外機シェア4割を主軸に半導体装置が育つ複合企業。2025年はアウトドア車両の損失で急減益、今の値段は中期計画の実現を先取りしたやや割高な水準 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ムロコーポレーション7264 栃木の精密プレス専業。自己資本の 4 割弱という値段は資産の厚みを映すが、主力の内燃・変速機部品が細る分を電動化部品が補えるかが焦点で、稼ぐ力から見れば値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 プレス工業株式会社7246 トラックのフレームと車軸の専業。電動化でも残る部品で堅実だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 株式会社エフ・シー・シー7296 二輪クラッチ世界首位の安定した稼ぎ頭を持つが、四輪クラッチは電動化で縮む。現金は厚いが、稼ぐ力に見合う値段は今よりやや低いと見る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 テイン7217 車高調の専業メーカー。純現金があり堅実だが、利益率は戻り切らず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 カネミツ7208 鋼板製プーリの専業で、現金は厚いが主力は電動化で縮む。ロボット部品などの新しい柱が穴を埋められるかが 10 年の分かれ目 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 テイ・エス テック株式会社7313 ホンダ向け自動車シートの専業。厚い現金が下値を支えるが、利益率の回復は北米次第で、顧客の偏りが重い 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 NITTAN6493 エンジンバルブで世界4位。ただ昨期の利益は山の水準で、株式化が見込まれる転換社債も重しになる 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カヤバ株式会社7242 緩衝器と建機用油圧の二本柱。規模はあるが値決め力が弱く、利益の振れも大きい。10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 エイケン工業株式会社7265 自動車の補修用フィルターに特化した堅実な会社。純現金も厚いが、電動化で需要が細り、卸大手への依存も高く、値段はやや割高 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 カーメイト7297 名の通ったカー用品のブランドと厚い現金を持つが、縮む市場と重い本社費で資本は眠ったまま 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 NOK株式会社7240 オイルシール世界首位級だが、基板が利益の足かせ。現金と持ち合い株が時価の3割近くを支え、事業そのものはやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.7%) やや割高 ミクニ7247 二輪とインドが支える燃料・吸気部品メーカー。四輪の電動化と借金が重く、中立でも今の時価総額を上回りにくい 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 盟和産業7284 トヨタ系の内装部品の2次の大手。資産は厚いが利益が薄く、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 川崎重工業7012 防衛費拡大の脇役に甘んじるが、実際に稼ぐのは二輪とロボット。名目と資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、潜水艦不正の後始末が振れ幅を左右する 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日産車体7222 日産の車を組み立てる専業の子会社。九州の大型 SUV が稼ぐが、湘南の終了と戻りにくい現金を考えると、今の値段は割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 大同メタル工業株式会社7245 エンジン軸受で世界首位。電動化で本業は細るが、データセンター電源と船が穴を埋められるか。今の値段は割高 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社エクセディ7278 クラッチとトルクコンバータで世界シェア2割強。稼ぎ頭のATが電動化で縮む中、新事業が穴を埋めきれるかが分かれ目で、今の値段は先を楽に見すぎている 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 フジオーゼックス7299 エンジンバルブで国内首位級。無借金で稼ぐ力は安定しているが、内燃機関という事業の寿命が重く、10年の中立でも今の値段に届きにくい 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シマノ7309 世界的な寡占の自転車部品メーカーだが、特需の反動とシェア防衛の値引きで利益は沈んでおり、今のPER45倍台は急な回復を見込みすぎで、今の値段は割高に見える 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 三桜工業6584 ブレーキ・燃料の配管で世界2位。だが利益は薄く借金は増えた。データセンター水冷が育たなければ今の値段は重い 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 TBK7277 トラック・バス用ブレーキの老舗。財務は堅いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の時価総額を超えにくい 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 ジャパンエンジンコーポレーション6016 舶用エンジンの堅い収益源を持つが、いまの利益は新造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 名村造船所7014 受注残は厚いが、いまの利益は造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 小田原機器7314 バスの運賃箱で国内2番手。更新の波で売上は大きく揺れ、利益率は薄い。10年の価値は今の時価総額の半分前後 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 近畿車輛7122 受注残は売上の約 3 年分あるが営業利益は赤字。見かけの純現金は前受金で、10 年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 曙ブレーキ工業株式会社7238 ブレーキ専業。足元は改善するが、再生ファンドの出口と優先株の重しが残り、10年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −63.4% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ispace9348 月面輸送の先駆けだが、利益が出る前に増資と借入の返済が続く。今の株主に残る価値は小さく、今の値段は大きく割高と見る 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 リード6982 SUBARU頼みの小さな部品会社。受注は増えるが、借入が重く、赤字の歴史が長い。今の値段は先の回復を織り込みすぎだ 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 イクヨ7273 樹脂部品の老舗が、貴金属・暗号資産・河西工業株へと手を広げる。本業の稼ぎは薄く、今の値段は事業でなく期待が決めている 本質価値との差 −77.4% · 10 年 割高(年 −6.9%)

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分析日 2026-10-19