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株式会社ファルテック 7215

日産向けに偏る自動車の外装部品会社。利益は薄く先は読みにくいが、時価総額が自己資本の 2 割と低く、10 年の価値はやや上回る

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)603 円57 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)408 円38 億円差 +47.9%
10 年後から見ると 割安 価値 603 円57 億円 · 差 +47.9% · 期待の年率 +12.1%
期待の年率リターン(10 年)+12.1%資本コスト比 +3.6 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ファルテックは、車のグリルやレーダーカバーなど、外観を作る部品を作る会社だ。新車のディーラーオプションも手がける。売上の約 2 割が日産、約 1 割がトヨタで、親会社はピストンリングで知られる TPR(議決権 55.5%)である。筆者の結論は、10 年の価値は今の時価総額をやや上回るが、確信は低いというものだ。理由は、減損を除いた本業の利益 16 億円でも今の値段の半分近くを占める一方、日産という 1 社の縮小と値下げ要請が重なり、先が読めないからだ。

営業利益率は 2〜3% で、2026 年 3 月期は減損で最終赤字になった。純負債は 77 億円で、財務に余裕はない。

電動化は、外装部品にとって必ずしも逆風ではない。グリルは小さくなるが、運転支援のレーダーカバーのように 1 台あたりの金額が上がる部品もある。ただ、その追い風は利益率の低さを帳消しにするほど大きくない。

親会社の TPR も内燃機関向けの部品が主力で、少数株主への還元は積極的になりにくい。余った現金は無く、仮に出ても戻り方は 0.5 と見る。割安に見えても、利益率が 4% を超えて安定するまでは、確信は置けないと筆者は考える。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は「取引先に利益を決められる下請け」と見る。技術は堅実だが、稼いだ利益は設備の更新と値下げで消えていき、株主に残る分が少ない。営業利益率が 3% を超える年が少ないのが、その証拠だ。

自己資本は 190 億円あり、時価総額の 5 倍近い。ただ、専用の設備が中心で、売れる価値は帳簿の半分ほどと見る。自己資本の厚さを安全域と数えるのは危うい。

日産に偏り、親会社の方針にも左右される会社は、先が読みにくい。利益率が 4% を超えて安定する証拠が出るまでは、確信度を低く置く。経営が資本をどう使うかも、海外の整理の進み方を見て判断したい。

仮に利益が戻っても、親会社の事情で還元が抑えられるなら、少数株主の取り分は増えにくい。オーナーとして持ち続けるには、条件が多い会社だ。

何で稼ぐ会社か

事業は大きく 2 つに分かれる(検査・整備機器や表面処理も持つが小さい)。自動車外装部品は、ラジエターグリル、ミリ波レーダーカバー、樹脂ルーフレールなどだ。樹脂の成形と塗装、メッキの技術で作る。もう 1 つが純正用品で、新車の購入時にディーラーで付ける用品を自動車メーカー向けに納める。開示は地域別のため、2 事業の内訳は推定になる(自動車関連機器は純正用品に含めた)。

顧客は日産自動車が売上の 20.6%、トヨタ自動車が 12.9% だ。日産の工場の統廃合は、そのまま納入台数に響く。親会社の TPR は議決権の 55.54% を持つ。

海外は中国 2 社、タイ、英国、米国に拠点がある。アジアと北米の売上は、2026 年 3 月期にそれぞれ 24%、16% 減った。連結の従業員は約 1,800 人(うち提出会社は 816 人)で、売上の約 8 割が国内で、残りが海外だ。臨時を含めると 2,700 人ほどになる。人手に頼る塗装・組立の工程が多く、人件費の上昇が原価に効く。

2027 年 3 月期の会社予想は、売上 720 億円、営業利益 15 億円。第 1 四半期は増収だが、経常は小幅の赤字だった。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねできない強みは、樹脂外装の成形・塗装・メッキの一貫生産と、日産・トヨタとの長い取引だ。ミリ波レーダーを通す専用の外装カバーなど、新しい部品への展開も進めている。ただ、自動車メーカーが設計と価格を決める部品なので、値決めの力は強くない。

営業利益率は直近 12 年で 3% 前後が中心で、最良でも 4% 台だ。赤字の期(最終損益)は 20 年で 7 回ある。売上は 2019 年 3 月期の 907 億円から、2026 年 3 月期の 732 億円へ縮んだ。

財務は弱い。自己資本比率は 29% で、営業利益は支払利息の 4.7 倍ほどしかない。経営の資本配分は、赤字の海外の整理が遅れ、成果が見えにくい。

純正用品は、外装より利益率が高いと推定する。ディーラーが新車と一緒に売るので、1 台あたりの金額を自分たちで上げやすい。ただ、規模は全体の 2 割ほどで、全社の利益率を大きく変えるほどではない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

外装部品の需要は、自動車の生産台数に連動する。日本の新車生産は人口の減少で横ばいから微減で、日産は工場の統廃合を進めている。数量は今の 9 割前後が普通と置いた。

電動化の影響は、部品によって違う。エンジンを冷やすグリルは、電気自動車では開口が小さくなる。一方、運転支援のミリ波レーダーを通すカバー(レドーム)は、1 台あたりの数が増え、金額も上がる。外装そのものは、電動車にも要る。部品の要不要でいえば、外装は残るが、中身が入れ替わる。

完成車メーカーは、毎年のように値下げを求める。部品メーカーは物価上昇の転嫁を求めて交渉するが、日産のように業績が厳しい取引先では通りにくい。中国メーカーなど、安く作る競合の存在も効く。

純正用品は、ディーラーが新車と一緒に売るので、新車の台数と車種の人気に左右される。電動車では、充電まわりの用品や専用の外観用品など、新しい用品が生まれる余地もある。

人件費・原材料・物流費は物価で上がるが、完成車メーカーへの転嫁は交渉しだいで遅れる。この遅れが、営業利益率を 3% 前後に押さえてきた。長い目で見ると、台数は減り、1 台あたりの金額は上がる。その差し引きで、売上は物価の分だけ伸びるかどうかがせいぜいだ。

資本政策と M&A

還元は限られる。2026 年 3 月期は最終赤字で、純負債 77 億円を抱え、増配の余地は小さい。中期の数値目標は開示されておらず、営業利益率・自己資本比率・ROE を指標にすると書くにとどまる。

親会社は TPR で、議決権の 55.54% を持つ。親子上場の構造では、少数株主への還元は親会社の方針に左右され、積極的にはなりにくい。TPR 自身も内燃機関向けの部品に重みがある会社で、資金に余裕があるとは限らない。

余った現金は無く、仮に出ても戻り方は 0.5 と見る(親子上場で還元の方針が弱いため)。完全子会社化の可能性は常にあるが、現時点で公表された事実はない。

財務の方針としては、自己資本比率 29% を下げられず、設備投資も更新が中心になる。海外の赤字拠点の整理に伴う費用が、当面の資金の使い道になる。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

赤字の主因は減損で、本業の営業利益は 16 億円を稼いでいる。海外の赤字拠点を整理すれば、利益は 5〜6 割増える。日産の再建が進み、台数が戻れば、固定費の重い成形工場の稼働が上がり、利益率は 4% 台に届く。

電動化は追い風にもなる。運転支援のレーダーカバーは 1 台あたりの金額が上がり、会社はすでに製品として持っている。純正用品は、ディーラーが新車の付加価値として売るので、台数が減っても 1 台あたりの金額で補える。

時価総額は自己資本の 2 割ほどだ。利益が 2 倍になるだけで、今の値段は割安になる。親会社の TPR が 55.5% を持つことは、突然の経営危機を遠ざける。

人件費や物価の上昇を部品の価格へ移す交渉は、少しずつ前進している。台数が戻らなくても、価格と利益率の改善で利益は増やせる。親会社と原材料や物流を共同で調達できれば、コストの面でも伸びしろがある。海外では、赤字の拠点を畳むだけで、連結の利益は目に見えて改善する。

慎重な見方

日産への依存が 2 割もあり、同社の工場統廃合は、まだこれからだ。アジアと北米の売上は 2026 年 3 月期に 2 割前後減っている。第 1 四半期の経常も赤字で、通期予想の経常 10 億円に対して進捗が遅れている。

外装部品は、完成車メーカーが価格を決める。毎年の値下げ要請を受けて、物価の転嫁が進まない。レーダーカバーのような新しい部品も、設計を決めるのは完成車メーカーで、値段の主導権は握れない。

財務に余裕もない。自己資本比率は 29%、営業利益は支払利息の 4.7 倍で、借り換えの金利が上がれば利益はさらに削られる。自己資本の大半は専用設備で、売れる価値は帳簿よりずっと低い。第 1 四半期の増収も、利益には結びついていない。

親会社の TPR も内燃機関向けの部品が主力で、グループ全体が電動化の逆風を受ける。親子上場の少数株主には、完全子会社化の際に低い価格を示される危険もある。再建の主役は日産で、部品会社の努力だけでは台数を戻せない。

どちらに重みを置いたか

利益率が 4% を超えて安定する証拠が乏しく、日産依存と値下げ要請が続くため、確率は中立よりやや悲観側に寄せた(それでも価値が今を上回るのは、時価総額が低すぎるため)。電動化は外装部品にとって一方的な逆風ではないと認めるが、それで利益率が戻るとは見ない。やや悲観と悲観で 38% を置いたのは、最終赤字の期が 20 年で 7 回ある実績による。慎重な見方のほうがやや強い。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 1,121 円105 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 162 円15 億円)。 今の値に割り戻すと 603 円57 億円、今との差 +47.9%、 期待の年率 +12.1%(資本コスト 8.5%)→ 割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 2,634 円247 億円 427 円40 億円 +650.1% +22.3% 245 円23 億円
やや楽観 17% 1,755 円165 億円 277 円26 億円 +398.1% +17.4% 346 円32 億円
中立 37% 1,171 円110 億円 181 円17 億円 +231.4% +12.7% 500 円47 億円
やや悲観 25% 549 円51 億円 53 円5 億円 +47.5% +4.0% 150 円14 億円
悲観 13% 320 円30 億円 0 円0 億円 −21.6% −2.4% 42 円4 億円
加重平均100% 1,121 円105 億円162 円15 億円 +214.4% +12.1% 1,283 円120 億円

今の株価時価総額 408 円38 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 8% 楽観:日産が持ち直し、レーダーカバーとオプション用品が伸びる 利益 21 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 2,634 円247 億円

日産が再建計画を達成し、台数が戻る。電動車でも外装部品は要る。冷却のためのグリルは小さくなるが、運転支援のミリ波レーダーカバーのように、1 台あたりの金額が上がる部品が増える。納入台数は今の 1.1 倍、単価は物価をやや上回る。

純正用品はディーラー向けの機能性用品とデザイン品が伸びる。営業利益率は外装で 4% 強、純正用品で 6% まで上がる。

全社の営業利益は 52 億円ほどで、利払いが軽くなり純利益は 21 億円。海外の赤字も消える。ROE は 8% 弱で、なお資本コストには届かない。会社が示す 3 つの課題(収益体質、新商品、経営基盤)がすべて実を結んだ姿だが、自動車メーカーに価格を握られる構造は変わらない。

  • 自動車外装部品:数量 143(納入先の搭載車両(万台))× 価格 6.21(1 台あたり売上(万円))→ 売上 888 億円・営業利益 37 億円。台数 1.1 倍、レーダーカバーで単価増
  • 自動車純正用品:数量 120(装着対象の車両(万台))× 価格 2.04(1 台あたり売上(万円))→ 売上 245 億円・営業利益 15 億円。台数 1.2 倍

倍率:事業の純利益 21 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.9% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍。全体の PER 11.76 倍、時価総額 247 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:日産の再建が成功し、運転支援用のレーダーカバーが 1 台あたりの金額を押し上げる筋書き。今の日産依存の高さを考え、重くは置かない。

やや楽観 17% やや楽観:台数は横ばいで、利益率が 4% 近くまで戻る 利益 14 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 1,755 円165 億円

納入台数はほぼ横ばい。日産・トヨタの台数減を、他メーカーの獲得とレーダーカバーなど新しい部品が埋める。単価は値下げ要請を受けつつ、物価の転嫁が 8 割ほど通る。

赤字の海外拠点(アジア・北米)を整理し、固定費が軽くなる。外装の営業利益率は 3.5%、純正用品は 5.5% に上がる。

全社の営業利益は 38 億円ほどで、利払いの増加を引いて純利益は 14 億円。ROE は 5〜6% で、還元は純利益の 3 割ほどにとどまる。物価の転嫁が進めば、さらに上振れる余地はあるが、そこは楽観の筋書きに置く。

  • 自動車外装部品:数量 130(納入先の搭載車両(万台))× 価格 6.03(1 台あたり売上(万円))→ 売上 784 億円・営業利益 27 億円。台数横ばい
  • 自動車純正用品:数量 100(装着対象の車両(万台))× 価格 2.00(1 台あたり売上(万円))→ 売上 200 億円・営業利益 11 億円。台数横ばい

倍率:事業の純利益 14 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.7% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍。全体の PER 11.76 倍、時価総額 165 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:親会社 TPR との連携と海外の整理で、利益率が過去の山(4% 台)に近づく筋書き。

中立 37% 中立:台数は 1 割減、利益率は 3% 台で薄いまま 利益 9 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 1,171 円110 億円

納入台数は 10 年で 1 割減る。日産の工場の統廃合と、国内の新車需要の縮みが主な理由だ。電動車でも外装は要るが、グリルの面積は小さくなり、そこをレーダーカバーなどが一部埋める。単価は値下げ要請で、10 年 1.30 倍にとどまる。

赤字の海外拠点を整理し、国内の固定費も絞る。外装の営業利益率は 2.8%、純正用品は 4.5% に戻る。

全社の営業利益は 27 億円ほど。利払いが 2 億円ほど増え、純利益は 9 億円前後。ROE は 4% 弱で、還元は純利益の 3 割ほどにとどまる。物価で見ると営業利益は今とほぼ同じで、成長しない会社のまま、10 年が過ぎる姿だ。

  • 自動車外装部品:数量 117(納入先の搭載車両(万台))× 価格 5.85(1 台あたり売上(万円))→ 売上 684 億円・営業利益 19 億円。台数 0.9 倍、価格 1.30 倍
  • 自動車純正用品:数量 90.0(装着対象の車両(万台))× 価格 1.96(1 台あたり売上(万円))→ 売上 176 億円・営業利益 8 億円。台数 0.9 倍、価格 1.34 倍

倍率:事業の純利益 9 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.0% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍。全体の PER 11.76 倍、時価総額 106 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:日産の縮小と電動化で台数は減るが、外装部品は電動車にも要る。値下げ要請で単価は物価に届かず、利益率は少し戻る程度。最も重く置く。

やや悲観 25% やや悲観:日産の縮小と値下げ要請が重なり、利益率は 1% 台 利益 2 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 549 円51 億円

納入台数は 10 年で 3 割弱減る。日産の台数減が止まらず、中国・タイの子会社も受注を失う。国内でも、納入先の車種が切り替わるたびに、新しい金型の費用がかさむ。単価は値下げ要請で物価の 5 割ほどしか転嫁できない。

固定費の重い樹脂成形の設備は稼働が下がる。外装の営業利益率は 1% にとどまり、純正用品も 3.5% に下がる。

全社の営業利益は 10 億円ほどで、利払いを引くと純利益は 1.5 億円。稼ぐ力は小さく、価値は売れる資産の側が決める。減損も続き、自己資本は帳簿どおりの価値にならない。親会社の方針で還元も絞られる。

  • 自動車外装部品:数量 93.6(納入先の搭載車両(万台))× 価格 5.40(1 台あたり売上(万円))→ 売上 505 億円・営業利益 5 億円。台数 0.72 倍、価格 1.2 倍
  • 自動車純正用品:数量 75.0(装着対象の車両(万台))× 価格 1.83(1 台あたり売上(万円))→ 売上 137 億円・営業利益 5 億円。台数 0.75 倍

倍率:稼ぐ力(純利益÷k)は 16 億円ほどで、売れる資産の税後より小さい。今の自己資本に 0.27 倍を掛けた。

確率:日産の台数が大きく落ち、アジア・北米の赤字も続く筋書き。2026 年 3 月期にすでにアジアの売上が 24% 減っており、十分ありうる。

悲観 13% 悲観:日産依存が裏目に出て、構造的に赤字になる 利益 −12 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 320 円30 億円

納入台数は 10 年で半分に減る。日産の国内生産が大きく縮み、電動車ではグリルなど従来の外装部品が不要になる。トヨタ向けも値下げで採算が合わなくなる。レーダーカバーなど新しい部品でも、競合の安い提案に価格で負ける。単価の転嫁はほとんど通らない。

固定費を下げきれず、外装は赤字になる。純正用品もディーラー向けの需要が落ちて黒字が薄い。

全社は営業赤字(約 6 億円)に沈み、純損失は 12 億円ほど。減損と再編の費用がさらに出て、還元は止まる。株主の取り分は、売れる資産から純負債を引いた残りに近い。親会社が完全子会社化を選ぶなら、その価格も低くなる。

  • 自動車外装部品:数量 65.0(納入先の搭載車両(万台))× 価格 4.95(1 台あたり売上(万円))→ 売上 322 億円・営業利益 −6 億円。台数 0.5 倍、赤字
  • 自動車純正用品:数量 60.0(装着対象の車両(万台))× 価格 1.68(1 台あたり売上(万円))→ 売上 101 億円・営業利益 2 億円。台数 0.6 倍

倍率:赤字で PER は使えない。稼ぐ力はなく、売れる資産から純負債を引いた残り(約 30 億円)まで。今の自己資本の約 2 割を掛けた。

確率:日産が主力工場を閉め、他メーカーへの切り替えも進まない筋書き。10 年国債 3% の金利で借り換えが重くなり、減損が続く。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

自動車外装部品

ラジエターグリル、ミリ波レーダーカバー、樹脂ルーフレールなど、車の外観を作る樹脂・金属の部品。日産・トヨタ向けが中心。

数量納入先の搭載車両(万台)価格1 台あたり売上(万円)売上営業利益
今 2026/03 130 4.50 585 10
10 年後 中立 117 5.85 684 19

取り方:有報は地域別の開示で、外装と純正用品の別売上は出ていない。売上 732 億円のうち外装部品を約 8 割(約 585 億円)と推定し、搭載車両 130 万台相当で割って 1 台 4.5 万円とした(推定)。営業利益は全社 16 億円から純正用品の推定 6 億円を引き、約 10 億円(利益率 1.7%)と置いた。価格は物価並みが基本だが、日産・トヨタの値下げ要請があるので中立は 1.30 倍。

自動車純正用品

新車の購入時にディーラーで付けるオプション用品。自動車メーカーかその日本法人に納め、ディーラー経由で売る。

数量装着対象の車両(万台)価格1 台あたり売上(万円)売上営業利益
今 2026/03 100 1.46 146 6
10 年後 中立 90.0 1.96 176 8

取り方:売上の約 2 割(約 146 億円)と推定し、100 万台相当で割って 1 台 1.46 万円とした(推定)。外装より値決めがしやすく、利益率は約 4% と置いた。検査・整備機器などの自動車関連機器もここに含めた。

リスクと懸念

日産への依存

売上の 20.6% が日産向けで、同社の工場統廃合は、そのまま納入台数の減少になる。日産は追浜工場の生産を 2027 年度末に終え、子会社の湘南工場も 2026 年度までに終える方針と報じられている。他メーカーの獲得が遅れれば、固定費の重い成形工場の稼働が下がり、利益率が 1% 台まで落ちうる。

値下げ要請と転嫁の難しさ

完成車メーカーは毎年のように値下げを求める。物価の転嫁が 5 割しか通らなければ、売上が増えても利益は増えない。中国メーカーなど、安く作る競合も効く。

電動化による外装の入れ替わり

電気自動車ではグリルの開口が小さくなる。レーダーカバーなど新しい部品が、その減少を埋められるかは確かでない。会社の中計に数値目標が無く、進み具合を測りにくい。

海外の赤字と減損

2026 年 3 月期に 13 億円の減損を出し、アジアと北米の売上は 2 割前後減った。整理が遅れれば、減損がさらに続く。

親子上場の構造

TPR が議決権の 55.54% を持つ。少数株主への還元は親会社の事情に左右され、完全子会社化の際の価格が少数株主に有利とは限らない。

財務の余裕の乏しさ

純負債は 77 億円、自己資本比率は 29%。借り換えで金利が 3.5% 前後へ上がると、利払いが 10 年で 2 億円ほど増える。

今後の分かれ目

日産の国内工場の統廃合が、会社の想定を超えて進む
納入台数が減る筋書きに確率を移し、固定費の重さで利益率が 2% を割るか確かめる。
アジア・北米の赤字拠点を整理し、営業利益が 20 億円を超える
中立からやや楽観側へ確率を移す。
レーダーカバーなど新しい外装部品の売上が、全体の伸びを支える
電動化が追い風になる筋書きの重みを増やす。
TPR が完全子会社化や持分の売却を表明する
価格と条件を確かめ、少数株主への影響で見直す。
日産以外の新しい顧客の売上比率が高まる
依存が下がり、悲観側の確率を下げる。

見ておくもの

  • 日産・トヨタ向けの納入台数と売上比率
  • アジア・北米の損益と、海外拠点の整理
  • ミリ波レーダーカバーなど新しい外装部品の売上
  • 営業利益率(今は 2% 台)と、純負債・支払利息
  • TPR の持株比率と、親会社の方針

倍率と資本コストの決め方

倍率は利益ベースで置き、今の株価や過去・同業の PER は使っていない。中立は ROE 3.9% が k 8.5% に届かず、PER の上限は 1÷k の 10.8 倍。利益率の薄さ・値決めの弱さから上限の 7 割に置いた。楽観・やや楽観は上限の 8 割台。やや悲観・悲観は、稼ぐ力でなく、運転資産の売れる価値から純負債を引いて今の自己資本に掛けた。今の時価総額(自己資本の約 2 割)は、結果として比べただけだ。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 9.5→11.76 倍・やや楽観 PER 8.6→11.76 倍・中立 PER 7.6→11.76 倍)。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

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割安 トヨタ自動車7203 世界首位と関税逆風を同時に抱えるが、金融事業の厚みとマルチパスウェイが本質価値を支え、今の値段は割安 本質価値との差 +79.3% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 マツダ7261 単独で戦う中堅の車メーカー。関税で稼ぐ力は細るが、自己資本の4割弱という値段は低すぎ、割安とみる 本質価値との差 +71.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 三菱自動車工業7211 底にある利益が戻れば今の値段は安いが、利益率の低さと中国勢の追い上げで、戻る確度は高くない 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 スズキ7269 インド事業がシェア4割で稼ぎの柱、二輪も伸びるが中国EV勢の台頭と認証不正の再発が評価を重くし、今の値段はやや割安 本質価値との差 +62.4% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 河西工業7256 日産に半分を頼る内装部品の大手。直近の利益回復は鮮やかだが、借金が自己資本の3倍近く。株主の取り分は、再建が崩れるかどうかで大きく割れる 本質価値との差 +61.5% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 モリタホールディングス6455 消防車の国内6割を握り、純現金も厚い堅実な会社。10年で見た本質価値は、今の時価総額を3割半ほど上回る 本質価値との差 +61.3% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 いすゞ自動車7202 国内トラック首位級とタイのピックアップ王者を併せ持つが、UD統合の実行とタイ・中国EV攻勢が綱引きする局面で、本質価値は今の値段より割安 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 本田技研工業7267 二輪と金融が稼ぎ四輪を支える構造。EV の戦略転換で初の最終赤字だが、二輪・金融の稼ぐ力から見れば今の値段はやや割安 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 日本プラスト7291 日産とホンダの2社頼みでハンドルとエアバッグを作る。自己資本の 4 分の 1 の値段だが、利益率の薄さと借入が割引の理由 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 デイトナ7228 バイク乗りの「あと付け」を企画して卸すファブレスの用品会社。国内の担い手は老いるが、品ぞろえと販売網の厚さで稼ぐ力は残り、中立で今の値段を上回る 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 東京ラヂエーター製造7235 トラック・建機のラジエーター専業。手元の現金が時価総額の4割に迫り、利益の質に比べて値段が低い会社だ 本質価値との差 +49.8% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 日産自動車7201 自動車事業は本業で赤字、稼ぎ頭は販売金融。Re:Nissanの再建が進めば今の値段はやや割安だが、失敗すれば床も浅い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 エフテック7212 ホンダ向けの足回り部品が北米に偏る低採算の会社。借金は時価総額の3倍超で、中立でも利益の薄さは変わりにくい 本質価値との差 +39.3% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 武蔵精密工業株式会社7220 ホンダ系の駆動部品会社。AI 向けキャパシタの当たり外れで 10 年後の姿が大きく分かれ、今の値段はその当たりを先取りしている 本質価値との差 +37.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 豊田合成株式会社7282 トヨタ系の安全部品大手。エアバッグの伸びは確かだが利益率は最高圏にあり、今の値段は織り込み済みでほぼ適正 本質価値との差 +36.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 ユニプレス株式会社5949 日産向けが約4分の3を占める車体プレスの大手。拠点の整理で身軽になったが、価値は日産の台数しだいで、安全域は厚くない 本質価値との差 +35.6% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 株式会社アイシン7259 AT(変速機)世界首位級のトヨタ系部品大手。トヨタ株の含み資産が下支えする一方、eAxleへの転換とAT収益化の成否が本質価値を左右する 本質価値との差 +34.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 安永7271 内燃機関の部品で稼ぐ中堅。足元の利益は上振れたが、EV 化と重い借入が先の価値を削る 本質価値との差 +31.7% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 ウェッズ7551 車のカスタムホイールの老舗卸。時価総額の7割が純現金だが、現金はトヨタ系の親会社の下にあり、価値は妥当圏に落ち着く 本質価値との差 +31.4% · 10 年 割安(年 +10.0%) やや割安 株式会社タチエス7239 日産・三菱・ホンダ向けのシート専業。利益率は回復途上で、顧客の偏りと買収の消化が10年の分かれ目になる 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 フタバ産業株式会社7241 トヨタ向けボデー・マフラーの部品メーカー。薄利でも今の値段に余裕はなく、EV化で排気系が縮む10年を見て、筆者は割高寄りと見る 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 トヨタ紡織株式会社3116 トヨタ系の座席・内装の大手。規模は大きいが利益率が薄く、値決め力の弱さと北米の赤字が10年の評価を決める 本質価値との差 +28.2% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 極東開発工業7226 架装で国内首位級だが、利益率の回復は物価を超えられず、独禁法の傷も残る。本質価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 新明和工業7224 防衛と自治体の底堅い需要で稼ぐ力は上がるが、資本コストを大きく超えず、今の値段はほぼ妥当な水準だ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 レシップホールディングス7213 バスの運賃箱と行先表示の老舗。新紙幣の特需は終わったが、米国の運賃収受が育ち、中立で今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ダイハツインフィニアース6023 船の発電エンジンと保守で稼ぐ堅い会社。ただ今の利益は受注の山にあり、10年で見ると値段は少し先取りしすぎ 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 株式会社デンソー6902 トヨタ系最大手の車載部品会社。電動化・ADAS半導体で成長を描くが、トヨタ株の巨額保有が下支えする一方、変革の実行速度が今の値段に見合うかが分かれ目 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 SUBARU7270 米国依存7割と関税が利益を直撃するが、厚い純現金と回復力を踏まえれば10年ではやや割安 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 GMB7214 補修用の駆動・冷却部品を世界に売る専業。電動ポンプへの切り替えが焦点だが、借入が重く、株主の取り分は薄い 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 日本車輌製造7102 JR東海の子会社として新幹線を造る堅い受注残があるが、利益は一時要因で膨らんでおり、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社ティラド7236 熱を逃がす部品の専業。利益率は歴史的な高さにあり、定着するかが分かれ目。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 内海造船7018 防衛とフェリーの造船所。今は好況の頂点で、積み上がる現金の使い道が焦点 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 株式会社東海理化電機製作所6995 スイッチ・シートベルトのトヨタ系部品会社。純現金は厚いが、車内の操作が画面に移れば主力が細る。稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ユニバンス7254 駆動系ユニットの専業。日産・フォード・ホンダの3社に頼り、利益は円安で嵩上げされている。厚い現金が下支えするが、10年の中立は今の値段並み 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ナンシン7399 キャスターと台車の老舗。時価総額とほぼ同じ現金を持つが、本業の利益率は2%台に沈み、現金も株主に戻らない。値段はおおむね見合っている 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ニッキ6042 芝刈り機のエンジン部品とガスの燃料装置の会社。本業は電動化で細り、工場用地の賃料が支え。やや割高 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 株式会社エッチ・ケー・エス7219 車好きに愛されるチューニングパーツの老舗。ブランドと手元資金は本物だが、電動化で市場が縮み、利益が薄く、値段はやや割高寄り 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 愛三工業株式会社7283 車の燃料ポンプで世界首位級の部品会社。エンジン車の縮小と、トヨタ頼みの値決めの弱さが10年の重しになる 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 トピー工業株式会社7231 トラック用ホイールと建機の足回りで国内首位。ただ利益率は薄く、構造改革が効いても稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段はその実力にほぼ見合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) 適正 日本精機株式会社7287 車のメーターとHUDの専業。二輪が稼ぎ、四輪は薄利。10月の東洋電装の買収で借金を背負い、払う値段に安全域は薄い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ヨロズ7294 日産依存の足回り部品メーカー。減損で身軽にはなったが、稼ぐ力は資本コストに遠く、10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 株式会社村上開明堂7292 国内首位級の自動車ミラー専業。純現金は時価総額の半分に迫るが、稼ぐ力は10年かけても大きくは伸びず、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 田中精密工業7218 ホンダのエンジン部品で成り立つ小さな部品会社。電動化と値下げ要請の挟み撃ちで、帳簿の割安さは割り引いて見る 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 アスカ7227 車体のプレス部品が主力で、ロボットが利益の伸び役。借金が重く、10年の中立でも今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社ハイレックスコーポレーション7279 ケーブルの老舗からドア周りの総合部品会社へ。利益は長く薄いままだが、厚い純現金と保有株が値段を支える。構造改革の成否が分かれ目 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 株式会社今仙電機製作所7266 ホンダ・マツダ向けのシート機構部品。利益は薄いが時価総額の6割が純現金で、10年の評価は利益率が3%台から動くかで決まる 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヤマハ発動機7272 二輪世界2位・船外機シェア4割を主軸に半導体装置が育つ複合企業。2025年はアウトドア車両の損失で急減益、今の値段は中期計画の実現を先取りしたやや割高な水準 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ムロコーポレーション7264 栃木の精密プレス専業。自己資本の 4 割弱という値段は資産の厚みを映すが、主力の内燃・変速機部品が細る分を電動化部品が補えるかが焦点で、稼ぐ力から見れば値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 プレス工業株式会社7246 トラックのフレームと車軸の専業。電動化でも残る部品で堅実だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 株式会社エフ・シー・シー7296 二輪クラッチ世界首位の安定した稼ぎ頭を持つが、四輪クラッチは電動化で縮む。現金は厚いが、稼ぐ力に見合う値段は今よりやや低いと見る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 テイン7217 車高調の専業メーカー。純現金があり堅実だが、利益率は戻り切らず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 カネミツ7208 鋼板製プーリの専業で、現金は厚いが主力は電動化で縮む。ロボット部品などの新しい柱が穴を埋められるかが 10 年の分かれ目 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 テイ・エス テック株式会社7313 ホンダ向け自動車シートの専業。厚い現金が下値を支えるが、利益率の回復は北米次第で、顧客の偏りが重い 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 NITTAN6493 エンジンバルブで世界4位。ただ昨期の利益は山の水準で、株式化が見込まれる転換社債も重しになる 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カヤバ株式会社7242 緩衝器と建機用油圧の二本柱。規模はあるが値決め力が弱く、利益の振れも大きい。10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 エイケン工業株式会社7265 自動車の補修用フィルターに特化した堅実な会社。純現金も厚いが、電動化で需要が細り、卸大手への依存も高く、値段はやや割高 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 カーメイト7297 名の通ったカー用品のブランドと厚い現金を持つが、縮む市場と重い本社費で資本は眠ったまま 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 NOK株式会社7240 オイルシール世界首位級だが、基板が利益の足かせ。現金と持ち合い株が時価の3割近くを支え、事業そのものはやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.7%) やや割高 ミクニ7247 二輪とインドが支える燃料・吸気部品メーカー。四輪の電動化と借金が重く、中立でも今の時価総額を上回りにくい 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 盟和産業7284 トヨタ系の内装部品の2次の大手。資産は厚いが利益が薄く、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 川崎重工業7012 防衛費拡大の脇役に甘んじるが、実際に稼ぐのは二輪とロボット。名目と資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、潜水艦不正の後始末が振れ幅を左右する 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日産車体7222 日産の車を組み立てる専業の子会社。九州の大型 SUV が稼ぐが、湘南の終了と戻りにくい現金を考えると、今の値段は割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 大同メタル工業株式会社7245 エンジン軸受で世界首位。電動化で本業は細るが、データセンター電源と船が穴を埋められるか。今の値段は割高 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社エクセディ7278 クラッチとトルクコンバータで世界シェア2割強。稼ぎ頭のATが電動化で縮む中、新事業が穴を埋めきれるかが分かれ目で、今の値段は先を楽に見すぎている 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 フジオーゼックス7299 エンジンバルブで国内首位級。無借金で稼ぐ力は安定しているが、内燃機関という事業の寿命が重く、10年の中立でも今の値段に届きにくい 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シマノ7309 世界的な寡占の自転車部品メーカーだが、特需の反動とシェア防衛の値引きで利益は沈んでおり、今のPER45倍台は急な回復を見込みすぎで、今の値段は割高に見える 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 三桜工業6584 ブレーキ・燃料の配管で世界2位。だが利益は薄く借金は増えた。データセンター水冷が育たなければ今の値段は重い 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 TBK7277 トラック・バス用ブレーキの老舗。財務は堅いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の時価総額を超えにくい 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 ジャパンエンジンコーポレーション6016 舶用エンジンの堅い収益源を持つが、いまの利益は新造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 名村造船所7014 受注残は厚いが、いまの利益は造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 小田原機器7314 バスの運賃箱で国内2番手。更新の波で売上は大きく揺れ、利益率は薄い。10年の価値は今の時価総額の半分前後 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 近畿車輛7122 受注残は売上の約 3 年分あるが営業利益は赤字。見かけの純現金は前受金で、10 年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 阪神内燃機工業6018 内航船のエンジンで上位に立つ小さな会社。無借金で受注残も厚いが、稼ぐ力に対して値段が先走る 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 曙ブレーキ工業株式会社7238 ブレーキ専業。足元は改善するが、再生ファンドの出口と優先株の重しが残り、10年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −63.4% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ispace9348 月面輸送の先駆けだが、利益が出る前に増資と借入の返済が続く。今の株主に残る価値は小さく、今の値段は大きく割高と見る 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 リード6982 SUBARU頼みの小さな部品会社。受注は増えるが、借入が重く、赤字の歴史が長い。今の値段は先の回復を織り込みすぎだ 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 イクヨ7273 樹脂部品の老舗が、貴金属・暗号資産・河西工業株へと手を広げる。本業の稼ぎは薄く、今の値段は事業でなく期待が決めている 本質価値との差 −77.4% · 10 年 割高(年 −6.9%)

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分析日 2026-10-20