株譜
AI 銘柄分析 · 輸送用機器 · 試作

ispace 9348

月面輸送の先駆けだが、利益が出る前に増資と借入の返済が続く。今の株主に残る価値は小さく、今の値段は大きく割高と見る

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)135 円197 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)379 円555 億円差 −64.4%
10 年後から見ると 割高 価値 135 円197 億円 · 差 −64.4% · 期待の年率 −1.8%
期待の年率リターン(10 年)−1.8%資本コスト比 −10.8 pt
推定の資本コスト9.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ispace は、月面へ荷物を運ぶ民間の着陸機の会社だ。顧客は各国の政府機関や大学、企業で、荷物を預かって運ぶ運賃が売上になる。2026 年 3 月期の売上は 33 億円、営業損失は 116 億円だった。

筆者の結論は、今の値段は事業の中身に比べて大きく割高だ、というものだ。会社が悪いという意味ではない。月面輸送が育てば、日本で唯一の担い手になりうる。ただし着陸には 2 回続けて失敗している。次の機体 ULTRA が成功する保証もない。しかも黒字になる前に、少なくとも 1 回は大きな増資が要る。増資のたびに今の株主の取り分は薄まる。

中立の筋書きでは、10 年後の売上は 300 億円弱、純利益は 20 億円ほどだ。市場が 2.7 倍に育っても、勝者は NASA の発注を握る米国の会社になりやすい。今の株主に残る価値は、今の時価総額の 4 分の 1 に届かない。

強気の筋書きもある。月面の基地建設が進み、ispace がアジアの物流を握れば、利益は 300 億円規模になる。だが確率は小さい。この会社の値打ちは、月面経済の 10 年後の姿でなく、そこまでの資金繰りに耐えて株主に何が残るかで決まる。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず「10 年後の利益を予測できる事業か」を問う。ispace は予測できない。着陸の成否と国の予算で、10 年後の姿が大きく変わる。筆者は、ここで確信度を下げるのが筋だと考える。

次に、株主のものになる利益を見る。今は営業損失で、補助金と増資がそれを埋めている。事業が自分で現金を作る時期はまだ先で、その間に出資者が増えるほど今の株主の取り分は薄まる。

堀は、成功の実績ができるまで築けない。固定価格の契約は、原価の上振れをそのまま株主が負う。

安全域は、事業の価値から見ると見当たらない。強気の筋書きでも、今の値段に 10 年後の資本コストを重ねて割り引くと、届かない。月面の物流が日本で花開くことと、その株を今の値段で持つことは、別の話だ。月面の可能性に払う値段と、10 年後に株主へ戻るお金は、分けて考える必要がある。

何で稼ぐ会社か

収入の柱は 2 つある。1 つは月への運賃だ。着陸機に顧客の機器を載せ、月面まで運ぶ。もう 1 つは国の補助金で、着陸機の開発費の大半を持つ。経済産業省の SBIR 制度は最大 120 億円、宇宙戦略基金は最大 200 億円。補助金は営業外の収入に入るので、営業損失は実態より大きく見える。

開発中の計画は 3 本ある。ミッション 3 は新型機 ULTRA で 2028 年に打ち上げる。ミッション 4 は 2029 年に月の南極近くへ精密に降りる計画で、ESA との小型探査車の案件も絡む。米国のミッション 5 は 2030 年を目標とするが、NASA の承認待ちだ。2027 年には月を回る通信衛星の 1 号機も上げる計画だ。

顧客は政府機関と大学が中心だ。東京科学大学、台湾の宇宙機関、韓国の UEL、米国の Magna Petra などがペイロードを預ける。清水建設は月面データセンターを、トヨタ自動車は小型探査車を、それぞれ共同で検討している。会社は獲得済みの収入を 562 億円、見込みを 984 億円と説明する。

売上は、契約の進み具合に応じて打ち上げの数年前から入る。成功した時にまとめて入るわけではない。この仕組みが、現金の動きと損益の見え方をわかりにくくしている。

優良さと弱いところ

優良さは、今はまだ備わっていない。筆者の見立てでは、堀、つまり他社がまねできない強みはほとんど無い。

技術は実証前だ。2023 年と 2025 年の着陸はどちらも失敗した。2025 年の失敗は、高度を測るレーザー測距の開始が遅れて減速が間に合わなかったことが原因とされる。ULTRA はこのセンサーを実績のあるものに変え、画像による航法を保険に足している。その 3 か月前の 2025 年 3 月には、米国の Firefly が月面への軟着陸に成功している。

値段を決める力も弱い。契約は国の入札と固定価格が中心だ。部品や試験の費用が膨らめば、利益は消える。NASA の主な発注は米国の会社に向かう。

資本の使い方も、まだ評価できない。自己資本利益率は 2026 年 3 月期で約 −54%、営業損失は 6 期続いている。2026 年 4〜6 月期には、日米で別々だった機体の統合に伴い、米国事業で約 37 億円の減損を出した。

強みもある。日本で唯一、国の補助金が最大 320 億円ついた着陸機の開発体制だ。JAXA の月面探査機 SLIM の着陸技術を引き継ぐ。成功すれば、日本とアジアの顧客はまず ispace を見る。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

月面輸送は、NASA の発注が市場を作る産業だ。2026 年 6 月、NASA は Astrobotic、Firefly、Intuitive Machines に、2028 年までの月面基地構想向けとして計 5.9 億ドルを発注した。1 機あたり 1.4〜1.5 億ドル。2025 年 7 月には Firefly が 1.8 億ドル弱の契約を受けた。

民間の着陸機で成功した例はまだ少ない。2025 年 3 月に Firefly の Blue Ghost が無傷で着陸した。Intuitive Machines の機体は着陸時に傾き、ミッションが短くなった。Astrobotic は 2026 年 6 月に Voyager に買収される契約を結んだ。業界は成功の実績で選別される段階にある。

筆者の推定では、月面輸送の世界の市場は、今の年 6 億ドルほどから、10 年後に 16 億ドルほどへ実質で 2.7 倍になる。NASA が年 3〜4 機を発注し、各国の機関と民間が数機を足す前提だ。2021 年の PwC の調査は、2036〜40 年の月面輸送を年 8 億ドル前後と見積もった。今回は、NASA の新しい基地計画を織り込んで 2 倍にした。

ispace が取れるのは、NASA 以外の需要だ。日本・欧州・アジアの政府、大学、企業に加え、通信衛星などの周回サービスもある。米国の発注を取るには米国子会社が要り、そこは NASA の承認待ちで先が読めない。競合は、実績で先行する Firefly、Intuitive Machines、Astrobotic と、Blue Origin だ。

資本政策と M&A

資金は常に外から入れてきた。2024 年 7 月に銀行 7 行から 100 億円を借り、2025 年 5 月に三井住友銀行とみずほ銀行から 150 億円を借りた。2025 年秋には増資で 182 億円を集め、今の株主の持ち分は 27.5% 薄まった。

2026 年 6 月末の現預金は 257 億円、有利子負債は 298 億円。純資産は 87 億円に減った。2024 年のシンジケートローンは期日一括の返済だ。期限は 2027 年秋ごろになる。この返済と借り換えが、次の増資の引き金になりやすい。

株主還元は無く、今後もしばらく出せない。買収は、買う側でなく買われる側に回る可能性のほうが大きい。Astrobotic が Voyager に買われたように、着陸機の資産を欲しがる大手は出てくる。ただし、その時の値段は、借入を返した残りでしかない。

点検済み(2026-10-19):起点(赤字)と増資での株数、悲観の確率を確かめた。割高に見せる見落としは見つからなかった。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

月面は、10 年で本物の産業になる。NASA は民間 3 社に 2028 年までの月面基地向けの発注を出し、民間の物流を買う方針に踏み出した。日本は宇宙戦略基金に最大 200 億円、SBIR に最大 120 億円を積み、国をあげて ispace を支える。開発費の大半を国が持つので、失敗の傷は浅い。

ULTRA は日米 2 つの機体を 1 つにまとめた。JAXA の SLIM の経験と、米国の大型機の知見が入る。量産に進めば原価が下がり、固定価格の契約でも利益が残る。獲得済みの収入だけで 562 億円ある。ESA、台湾、韓国、英国の顧客が並ぶのは、日本の政府が後ろ盾にあるからだ。

月を回る通信衛星、月面データセンター、探査車の輸送と、運賃の外に収入の柱を作れる。成功が 1 回出れば、信用は一気に戻り、増資の条件も良くなる。市場は 10 年で 8 倍になりうる。

2 回の失敗は、航法とセンサーという直せる原因だった。原因は特定され、実績のあるセンサーへの変更も契約済みだ。外部の専門家を入れた改善の体制と、JAXA の技術支援の拡大も進む。失敗から学んだ会社が、最初に成功する例は宇宙産業に多い。

慎重な見方

ispace は 2 回続けて着陸に失敗した。ULTRA は別の機体で、3 回目の保証はない。米国の Firefly は成功した。NASA の主な発注は米国の会社に向かい、ispace は NASA の承認待ちの状態にある。

損益は赤字が大きい。売上 33 億円に対して営業損失が 116 億円。来期は最終損失 130 億円の予想で、米国事業の減損も出た。借入は 298 億円あり、現預金の 257 億円を上回る。期日一括の返済が 2027 年に控える。補助金は計画の達成を条件に出るので、遅れれば資金が細る。

固定価格の契約は、費用の上振れを株主が負う。増資のたびに今の株主の取り分は削られる。直近の増資だけで 27.5% 薄まった。先行した Astrobotic が買収に追い込まれたことも、着陸機そのものが高く売れない現実を示す。

黒字化の時期を、会社は示していない。受注は積み上がっても、開発費が先に出ていく。補助金は費用の一部を埋めるだけで、赤字の体質は変わらない。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方のほうが強いと判断した。強気の見方は事業が育つ姿を的確に突いているが、10 年後の株主の取り分に直すと、増資と固定価格の契約で値打ちが削られる。確率は中立に 32%、やや悲観に 29%、悲観に 20% と置き、悲観側に厚く寄せた。強気の筋書きは 6% にとどめた。結論は、10 年の価値が今の時価総額を大きく下回る「割高」だ。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 313 円458 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 4 円6 億円)。 今の値に割り戻すと 135 円197 億円、今との差 −64.4%、 期待の年率 −1.8%(資本コスト 9.0%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 6% 2,874 円4,205 億円 68 円100 億円 +676.3% +22.7% 177 円258 億円
やや楽観 13% 631 円924 億円 0 円0 億円 +66.6% +5.2% 82 円120 億円
中立 32% 152 円222 億円 0 円0 億円 −59.9% −8.7% 49 円71 億円
やや悲観 29% 31 円46 億円 0 円0 億円 −91.8% −22.1% 9 円13 億円
悲観 20% 5 円8 億円 0 円0 億円 −98.6% −34.9% 1 円2 億円
加重平均100% 313 円458 億円4 円6 億円 −16.3% −1.8% 317 円464 億円

今の株価時価総額 379 円555 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.0% を下回るほど割高。

楽観 6% 月面の物流を握り、基地建設の波に乗る 利益 290 億円 · PER 14.5 倍 · 株価時価総額 2,874 円4,205 億円

ミッション 3(2028 年)と 4(2029 年)が続けて成功する。2 回の失敗で傷んだ信用は、成功の実績で一気に戻る。NASA の月面基地計画と各国の探査機関が、民間の輸送をまとめて買い始める。世界の市場は今の 8 倍ほどに育ち、ispace はそのうち 17% を取る。

日本とアジアの顧客はほぼ ispace に集まる。量産で機体の原価が下がり、固定価格の契約でも利益が残る。月を回る通信衛星の収入と、清水建設などとの月面インフラの案件が上乗せになる。営業利益率は 2 割を超える。

資金は SBIR と宇宙戦略基金が開発費の大半を持つので、増資は 1 回で済む。10 年目には配当も出せる。ただし、ここまで届く会社は少ない。

  • 月面輸送・周回サービス:数量 8.5(月面輸送の世界市場(億ドル/年・実質)× ispace のシェア)× 価格 134.4%(物価指数(今 = 1.0。物価年 3% で 10 年 1.34 倍))→ 売上 1,714 億円・営業利益 360 億円。市場 50 億ドル(実質)× シェア 17%。量産で利益率 21%

倍率:事業の純利益 290 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 25.6% が k 9.00% を上回る。残る割合 0.33(moat=weak)で RONIC 14.5%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.5 倍。全体の PER 14.5 倍、時価総額 4,205 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:ミッション 3・4 が続けて成功し、月面基地の建設が前倒しで進む筋書きだ。必要な条件が多く重なるので小さく置いた。強気の見方は十分に聞いたが、失敗の前例と資金の細さが勝った。

やや楽観 13% 着陸に成功し、日本の月面輸送の担い手になる 利益 59 億円 · PER 15.7 倍 · 株価時価総額 631 円924 億円

ミッション 3 と 4 のどちらかが成功し、残る 1 本も 1〜2 年の遅れで続く。ispace は日本で唯一の着陸機の会社として、政府と大学の案件を取り続ける。世界の市場は今の 4 倍に育ち、取るシェアは 11%。

ただし、NASA の主な発注は米国の会社に流れる。ispace が取れるのは、日本・欧州・アジアの政府案件と少数の民間案件だ。固定価格の契約では、部品や試験の費用が膨らむと利益が飛ぶ。営業利益率は 13% にとどまる。

資金は SBIR などの補助金が尽きる 2031 年ごろに足りなくなり、増資が 2 回要り、合計 120 億円ほどを集める。今の株主の持ち分は 8 割強に薄まる。自己資本は 今 151 + 純利益の合計(約 −112)+ 増資 120 ≒ 160 億円になる。

  • 月面輸送・周回サービス:数量 2.6(月面輸送の世界市場(億ドル/年・実質)× ispace のシェア)× 価格 134.4%(物価指数(今 = 1.0。物価年 3% で 10 年 1.34 倍))→ 売上 532 億円・営業利益 69 億円。市場 24 億ドル × シェア 11%。利益率 13%

倍率:事業の純利益 59 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 37.3% が k 9.00% を上回る。残る割合 0.33(moat=weak)で RONIC 18.4%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.7 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.7 倍。全体の PER 15.66 倍、時価総額 924 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:着陸に 1 回は成功し、補助金つきの 2 本が計画どおりに進む筋書きだ。成功の確率は高く見えるが、増資が 2 回要るので、今の株主の取り分は大きくは増えない。

中立 32% 着陸はできるが、薄い利益と増資で株主に残らない 利益 20 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 152 円222 億円

ミッション 3 は遅れ気味ながら 2028〜29 年に月へ着く。その後は年 1〜2 機のペースで打ち上げる。世界の市場は今の 2.7 倍の 16 億ドルに育つが、勝者は NASA の発注を握る米国の会社だ。ispace のシェアは 9% にとどまる。

売上は 300 億円弱まで伸びる。ただし固定価格の契約で、価格競争が続く。営業利益率は 9% 前後で、借入の利息を払うと純利益は 20 億円ほどだ。

開発費の補助金が切れる 2031 年前後に資金が足りなくなる。増資 1 回と、借入の借り換えで凌ぐ。今の株主の持ち分は 7 割台に薄まり、残る価値は小さい。会社は残るが、株主の報われ方は薄い。

  • 月面輸送・周回サービス:数量 1.4(月面輸送の世界市場(億ドル/年・実質)× ispace のシェア)× 価格 134.4%(物価指数(今 = 1.0。物価年 3% で 10 年 1.34 倍))→ 売上 290 億円・営業利益 26 億円。市場 16 億ドル × シェア 9%。利益率 9%

倍率:事業の純利益 20 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.9% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 222 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:確率が最も高いのは、技術は成熟するが利益が薄く、増資が重なる筋書きだ。慎重な見方を強い側と判断し、確率を悲観寄りに置いた。

やや悲観 29% 3 回目も失敗が続き、増資を繰り返して薄まる 利益 −12 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 31 円46 億円

ミッション 3 が着陸に失敗する、あるいは大幅に遅れる。顧客は他社へ移り、取れたペイロード契約も縮む。米国の会社が NASA の発注を取り続け、世界の市場が今の 1.7 倍の 10 億ドルにとどまる中で、ispace のシェアは 4% に落ちる。

補助金は計画の達成を条件に払われるので、遅れると資金の出が細る。開発の体制を保つ固定費が残り、売上 80 億円ほどでも営業赤字が続く。借入の借り換えは高い金利でしか通らない。

増資を何度も重ねて凌ぐ。今の株主の持ち分は半分近くまで薄まる。ULTRA の設計と契約を他社へ売る話が、現実の選択肢になる。

  • 月面輸送・周回サービス:数量 0.4(月面輸送の世界市場(億ドル/年・実質)× ispace のシェア)× 価格 134.4%(物価指数(今 = 1.0。物価年 3% で 10 年 1.34 倍))→ 売上 81 億円・営業利益 −4 億円。市場 10 億ドル × シェア 4%。固定費が重く赤字

倍率:赤字の筋書きなので、稼ぐ力でなく売れる資産で測る。ULTRA の設計・試験設備・契約の売却の税引き後から借入を返した残りを床とし、今の自己資本の 0.30 倍に置いた。増資で積んだ自己資本には床を掛けていない。

確率:着陸の失敗が続くか、成功しても大きな赤字から抜けられない筋書きだ。2 回の失敗と国の補助金への依存を重く見て、中立に近い確率を置いた。

悲観 20% 資金が尽き、事業を他社に譲る 利益 −20 億円 · PBR 0.1 倍 · 株価時価総額 5 円8 億円

ミッション 3 が着陸に失敗する。ミッション 4 の補助金は条件を満たせず止まり、ESA との案件も流れる。借入の返済期限が来ても借り換えが通らず、増資にも応じる投資家がいない。

会社は民事再生か、大手への事業譲渡に進む。ULTRA の設計・設備・特許は売れるが、買い手が出す値段は借入を返すと、ほとんど残らない。今の株主に戻るのは、ごく小さな額だ。取引先の大学や海外の機関には、ミッションの引き継ぎ先を探す手間と損失が残る。

宇宙の事業としては続く。ただし ispace の株主の価値としては、ほぼ消える。

  • 月面輸送・周回サービス:数量 0.1(月面輸送の世界市場(億ドル/年・実質)× ispace のシェア)× 価格 134.4%(物価指数(今 = 1.0。物価年 3% で 10 年 1.34 倍))→ 売上 12 億円・営業利益 −12 億円。市場 4 億ドル × シェア 1.5%。売上は設計の切り売り程度

倍率:債務超過に近い筋書きなので、稼ぐ力はなく、売れる資産で測る。事業売却の代金は借入の返済でほぼ消え、今の株主に残るのは今の自己資本の 0.05 倍に置いた。

確率:連続して失敗するか、資金調達が止まり、会社が破綻同然になる筋書きだ。月面ベンチャーの失敗率は高く、借入の返済期限もあるので、2 割を置いた。不正や経営の混乱は k に足さず、ここで確率に反映した。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

月面輸送・周回サービス

着陸機で顧客のペイロードを月面へ運ぶ。月周回の通信衛星など周回サービスも含む。開発費は国の補助金で一部がまかなわれる。

数量月面輸送の世界市場(億ドル/年・実質)× ispace のシェア価格物価指数(今 = 1.0。物価年 3% で 10 年 1.34 倍)売上営業利益
今 2026/03 0.2 100.0% 33 −116
10 年後 中立 1.4 134.4% 290 26

取り方:月面輸送の世界の市場は、NASA の発注と各国の機関・民間のペイロードを合わせて年 6 億ドル前後と推定し、ispace のシェアを 3.7%(売上 33 億円 ÷ 6 億ドル ÷ 150 円)と置いた。営業損失 116 億円は、開発中のミッションの費用と米国事業の減損を含む全社の値。補助金は営業外収益で、ここには入らない。 数量(市場×シェア)の市場は実質で置いている(industry に「実質で 2.7 倍」と明記)。価格だけ物価の 1.34 倍で、二重がけではない。

リスクと懸念

着陸の失敗がまた起きる

着陸は 2 回続けて失敗している。ULTRA は別の機体で、最初の 1 回が成功する確率は高くない。失敗すれば、顧客の契約と補助金の出が同時に細り、増資の条件も悪くなる。会社の価値は、この 1 回の成否に大きく左右される。

増資の薄まり

黒字化の前に、少なくとも 1 回は大きな増資が要る。直近の増資で今の株主の持ち分は 27.5% 薄まった。次の増資も、株価が弱ければ、より大きな薄まりになる。事業が育っても、株主に残る取り分は小さくなりうる。

借入の返済と借り換え

有利子負債は約 300 億円で、現預金を上回る。2024 年のシンジケートローンは期日一括の返済で、期限は 2027 年秋ごろ。借り換えの金利は今より高くなる公算が大きい。借り換えが通らなければ、増資か資産の売却を迫られる。

NASA の発注が米国に偏る

NASA の月面輸送の発注は、Firefly、Intuitive Machines、Astrobotic など米国の会社に向かう。ispace の米国子会社の経由の案件は、NASA の承認待ちで先が読めない。取れる市場は、日本・欧州・アジアの政府と民間に限られる。

固定価格の契約と原価の上振れ

契約の多くは固定価格だ。部品、試験、打ち上げ枠の費用が膨らめば、その分は会社が負う。新型機の開発では、試験での手戻りが起きやすい。補助金が尽きると、利益率はさらに薄くなる。

補助金の条件と政策の変化

SBIR と宇宙戦略基金は、計画の達成を条件に払われる。ミッションが遅れれば、受け取りも遅れる。政権や予算の優先順位が変われば、宇宙関連の支援が縮む可能性もある。

今後の分かれ目

ミッション 3 が 2028 年に着陸に成功する
信用が戻り、ペイロードの契約と補助金の満額が見えてくる。強気の筋書きの確率が上がり、増資の条件も良くなる。
ミッション 3 が着陸に失敗する
補助金の出が細り、顧客が離れる。悲観の確率が大きく上がり、事業譲渡や再編の話が現実になる。
2027 年のシンジケートローンの借り換えが通らない
増資か資産売却が必要になる。今の株主の持ち分は大きく薄まる。
NASA の月面基地計画で、日本の会社に枠が開かれる
米国子会社を使った受注が増え、市場の取れる範囲が広がる。中立の売上の想定が上振れる。
大手の宇宙・重工企業が ispace の買収を提案する
着陸機の資産は売れるが、借入を返すと株主に残る価値は小さい。中立か、やや悲観に近い結果になる。
月を回る通信衛星の事業が、運賃以外の安定した収入になる
利益の波が小さくなり、利益率と倍率の見方が上向く。

見ておくもの

  • ミッション 3(ULTRA)の試験結果と打ち上げ日程
  • 補助金(SBIR・宇宙戦略基金)の受領の進み方
  • 借入の借り換えと次の増資の発表
  • 獲得済みの契約の積み上がり(562 億円)
  • NASA の月面基地計画での民間輸送の発注と、日本枠の有無
  • 米国事業(ミッション 5)の NASA 承認の可否

倍率と資本コストの決め方

今の値段は見ずに、市場規模 × シェアで 10 年後の売上と利益を置き、式から倍率を出した。10 年後の価値は、増資で今の株主の持ち分が薄まる分を倍率に織り込んだ(増資後の自己資本は増資額を含む)。10 年より先の成長(月面経済の本格化)は、倍率の g が 4% で頭打ちなので価値に入らない。この会社に厳しく出やすい作りだが、強気の筋書きで 10 年に 300 億円規模の利益を置いており、片側に寄せてはいない。自己資本が今の純利益の流れより大きいのは増資のため。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 10.8→14.5 倍・やや楽観 PER 10.8→15.66 倍・中立 PER 7.5→11.11 倍)。

資本コスト 9.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality +2.5% を足して 10%。資金難や着陸失敗は増資の薄まりと悲観の確率で表し、k には足さない(上乗せは 0)。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 10.00% → 9.50%。

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割安 トヨタ自動車7203 世界首位と関税逆風を同時に抱えるが、金融事業の厚みとマルチパスウェイが本質価値を支え、今の値段は割安 本質価値との差 +79.3% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 マツダ7261 単独で戦う中堅の車メーカー。関税で稼ぐ力は細るが、自己資本の4割弱という値段は低すぎ、割安とみる 本質価値との差 +71.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 三菱自動車工業7211 底にある利益が戻れば今の値段は安いが、利益率の低さと中国勢の追い上げで、戻る確度は高くない 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 スズキ7269 インド事業がシェア4割で稼ぎの柱、二輪も伸びるが中国EV勢の台頭と認証不正の再発が評価を重くし、今の値段はやや割安 本質価値との差 +62.4% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 河西工業7256 日産に半分を頼る内装部品の大手。直近の利益回復は鮮やかだが、借金が自己資本の3倍近く。株主の取り分は、再建が崩れるかどうかで大きく割れる 本質価値との差 +61.5% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 モリタホールディングス6455 消防車の国内6割を握り、純現金も厚い堅実な会社。10年で見た本質価値は、今の時価総額を3割半ほど上回る 本質価値との差 +61.3% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 いすゞ自動車7202 国内トラック首位級とタイのピックアップ王者を併せ持つが、UD統合の実行とタイ・中国EV攻勢が綱引きする局面で、本質価値は今の値段より割安 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 本田技研工業7267 二輪と金融が稼ぎ四輪を支える構造。EV の戦略転換で初の最終赤字だが、二輪・金融の稼ぐ力から見れば今の値段はやや割安 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 日本プラスト7291 日産とホンダの2社頼みでハンドルとエアバッグを作る。自己資本の 4 分の 1 の値段だが、利益率の薄さと借入が割引の理由 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 デイトナ7228 バイク乗りの「あと付け」を企画して卸すファブレスの用品会社。国内の担い手は老いるが、品ぞろえと販売網の厚さで稼ぐ力は残り、中立で今の値段を上回る 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 東京ラヂエーター製造7235 トラック・建機のラジエーター専業。手元の現金が時価総額の4割に迫り、利益の質に比べて値段が低い会社だ 本質価値との差 +49.8% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 株式会社ファルテック7215 日産向けに偏る自動車の外装部品会社。利益は薄く先は読みにくいが、時価総額が自己資本の 2 割と低く、10 年の価値はやや上回る 本質価値との差 +47.9% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 日産自動車7201 自動車事業は本業で赤字、稼ぎ頭は販売金融。Re:Nissanの再建が進めば今の値段はやや割安だが、失敗すれば床も浅い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 エフテック7212 ホンダ向けの足回り部品が北米に偏る低採算の会社。借金は時価総額の3倍超で、中立でも利益の薄さは変わりにくい 本質価値との差 +39.3% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 武蔵精密工業株式会社7220 ホンダ系の駆動部品会社。AI 向けキャパシタの当たり外れで 10 年後の姿が大きく分かれ、今の値段はその当たりを先取りしている 本質価値との差 +37.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 豊田合成株式会社7282 トヨタ系の安全部品大手。エアバッグの伸びは確かだが利益率は最高圏にあり、今の値段は織り込み済みでほぼ適正 本質価値との差 +36.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 ユニプレス株式会社5949 日産向けが約4分の3を占める車体プレスの大手。拠点の整理で身軽になったが、価値は日産の台数しだいで、安全域は厚くない 本質価値との差 +35.6% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 株式会社アイシン7259 AT(変速機)世界首位級のトヨタ系部品大手。トヨタ株の含み資産が下支えする一方、eAxleへの転換とAT収益化の成否が本質価値を左右する 本質価値との差 +34.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 安永7271 内燃機関の部品で稼ぐ中堅。足元の利益は上振れたが、EV 化と重い借入が先の価値を削る 本質価値との差 +31.7% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 ウェッズ7551 車のカスタムホイールの老舗卸。時価総額の7割が純現金だが、現金はトヨタ系の親会社の下にあり、価値は妥当圏に落ち着く 本質価値との差 +31.4% · 10 年 割安(年 +10.0%) やや割安 株式会社タチエス7239 日産・三菱・ホンダ向けのシート専業。利益率は回復途上で、顧客の偏りと買収の消化が10年の分かれ目になる 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 フタバ産業株式会社7241 トヨタ向けボデー・マフラーの部品メーカー。薄利でも今の値段に余裕はなく、EV化で排気系が縮む10年を見て、筆者は割高寄りと見る 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 トヨタ紡織株式会社3116 トヨタ系の座席・内装の大手。規模は大きいが利益率が薄く、値決め力の弱さと北米の赤字が10年の評価を決める 本質価値との差 +28.2% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 極東開発工業7226 架装で国内首位級だが、利益率の回復は物価を超えられず、独禁法の傷も残る。本質価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 新明和工業7224 防衛と自治体の底堅い需要で稼ぐ力は上がるが、資本コストを大きく超えず、今の値段はほぼ妥当な水準だ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 レシップホールディングス7213 バスの運賃箱と行先表示の老舗。新紙幣の特需は終わったが、米国の運賃収受が育ち、中立で今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ダイハツインフィニアース6023 船の発電エンジンと保守で稼ぐ堅い会社。ただ今の利益は受注の山にあり、10年で見ると値段は少し先取りしすぎ 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 株式会社デンソー6902 トヨタ系最大手の車載部品会社。電動化・ADAS半導体で成長を描くが、トヨタ株の巨額保有が下支えする一方、変革の実行速度が今の値段に見合うかが分かれ目 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 SUBARU7270 米国依存7割と関税が利益を直撃するが、厚い純現金と回復力を踏まえれば10年ではやや割安 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 GMB7214 補修用の駆動・冷却部品を世界に売る専業。電動ポンプへの切り替えが焦点だが、借入が重く、株主の取り分は薄い 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 日本車輌製造7102 JR東海の子会社として新幹線を造る堅い受注残があるが、利益は一時要因で膨らんでおり、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社ティラド7236 熱を逃がす部品の専業。利益率は歴史的な高さにあり、定着するかが分かれ目。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 内海造船7018 防衛とフェリーの造船所。今は好況の頂点で、積み上がる現金の使い道が焦点 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 株式会社東海理化電機製作所6995 スイッチ・シートベルトのトヨタ系部品会社。純現金は厚いが、車内の操作が画面に移れば主力が細る。稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ユニバンス7254 駆動系ユニットの専業。日産・フォード・ホンダの3社に頼り、利益は円安で嵩上げされている。厚い現金が下支えするが、10年の中立は今の値段並み 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ナンシン7399 キャスターと台車の老舗。時価総額とほぼ同じ現金を持つが、本業の利益率は2%台に沈み、現金も株主に戻らない。値段はおおむね見合っている 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ニッキ6042 芝刈り機のエンジン部品とガスの燃料装置の会社。本業は電動化で細り、工場用地の賃料が支え。やや割高 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 株式会社エッチ・ケー・エス7219 車好きに愛されるチューニングパーツの老舗。ブランドと手元資金は本物だが、電動化で市場が縮み、利益が薄く、値段はやや割高寄り 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 愛三工業株式会社7283 車の燃料ポンプで世界首位級の部品会社。エンジン車の縮小と、トヨタ頼みの値決めの弱さが10年の重しになる 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 トピー工業株式会社7231 トラック用ホイールと建機の足回りで国内首位。ただ利益率は薄く、構造改革が効いても稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段はその実力にほぼ見合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) 適正 日本精機株式会社7287 車のメーターとHUDの専業。二輪が稼ぎ、四輪は薄利。10月の東洋電装の買収で借金を背負い、払う値段に安全域は薄い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ヨロズ7294 日産依存の足回り部品メーカー。減損で身軽にはなったが、稼ぐ力は資本コストに遠く、10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 株式会社村上開明堂7292 国内首位級の自動車ミラー専業。純現金は時価総額の半分に迫るが、稼ぐ力は10年かけても大きくは伸びず、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 田中精密工業7218 ホンダのエンジン部品で成り立つ小さな部品会社。電動化と値下げ要請の挟み撃ちで、帳簿の割安さは割り引いて見る 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 アスカ7227 車体のプレス部品が主力で、ロボットが利益の伸び役。借金が重く、10年の中立でも今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社ハイレックスコーポレーション7279 ケーブルの老舗からドア周りの総合部品会社へ。利益は長く薄いままだが、厚い純現金と保有株が値段を支える。構造改革の成否が分かれ目 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 株式会社今仙電機製作所7266 ホンダ・マツダ向けのシート機構部品。利益は薄いが時価総額の6割が純現金で、10年の評価は利益率が3%台から動くかで決まる 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヤマハ発動機7272 二輪世界2位・船外機シェア4割を主軸に半導体装置が育つ複合企業。2025年はアウトドア車両の損失で急減益、今の値段は中期計画の実現を先取りしたやや割高な水準 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ムロコーポレーション7264 栃木の精密プレス専業。自己資本の 4 割弱という値段は資産の厚みを映すが、主力の内燃・変速機部品が細る分を電動化部品が補えるかが焦点で、稼ぐ力から見れば値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 プレス工業株式会社7246 トラックのフレームと車軸の専業。電動化でも残る部品で堅実だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 株式会社エフ・シー・シー7296 二輪クラッチ世界首位の安定した稼ぎ頭を持つが、四輪クラッチは電動化で縮む。現金は厚いが、稼ぐ力に見合う値段は今よりやや低いと見る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 テイン7217 車高調の専業メーカー。純現金があり堅実だが、利益率は戻り切らず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 カネミツ7208 鋼板製プーリの専業で、現金は厚いが主力は電動化で縮む。ロボット部品などの新しい柱が穴を埋められるかが 10 年の分かれ目 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 テイ・エス テック株式会社7313 ホンダ向け自動車シートの専業。厚い現金が下値を支えるが、利益率の回復は北米次第で、顧客の偏りが重い 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 NITTAN6493 エンジンバルブで世界4位。ただ昨期の利益は山の水準で、株式化が見込まれる転換社債も重しになる 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カヤバ株式会社7242 緩衝器と建機用油圧の二本柱。規模はあるが値決め力が弱く、利益の振れも大きい。10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 エイケン工業株式会社7265 自動車の補修用フィルターに特化した堅実な会社。純現金も厚いが、電動化で需要が細り、卸大手への依存も高く、値段はやや割高 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 カーメイト7297 名の通ったカー用品のブランドと厚い現金を持つが、縮む市場と重い本社費で資本は眠ったまま 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 NOK株式会社7240 オイルシール世界首位級だが、基板が利益の足かせ。現金と持ち合い株が時価の3割近くを支え、事業そのものはやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.7%) やや割高 ミクニ7247 二輪とインドが支える燃料・吸気部品メーカー。四輪の電動化と借金が重く、中立でも今の時価総額を上回りにくい 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 盟和産業7284 トヨタ系の内装部品の2次の大手。資産は厚いが利益が薄く、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 川崎重工業7012 防衛費拡大の脇役に甘んじるが、実際に稼ぐのは二輪とロボット。名目と資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、潜水艦不正の後始末が振れ幅を左右する 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日産車体7222 日産の車を組み立てる専業の子会社。九州の大型 SUV が稼ぐが、湘南の終了と戻りにくい現金を考えると、今の値段は割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 大同メタル工業株式会社7245 エンジン軸受で世界首位。電動化で本業は細るが、データセンター電源と船が穴を埋められるか。今の値段は割高 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社エクセディ7278 クラッチとトルクコンバータで世界シェア2割強。稼ぎ頭のATが電動化で縮む中、新事業が穴を埋めきれるかが分かれ目で、今の値段は先を楽に見すぎている 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 フジオーゼックス7299 エンジンバルブで国内首位級。無借金で稼ぐ力は安定しているが、内燃機関という事業の寿命が重く、10年の中立でも今の値段に届きにくい 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シマノ7309 世界的な寡占の自転車部品メーカーだが、特需の反動とシェア防衛の値引きで利益は沈んでおり、今のPER45倍台は急な回復を見込みすぎで、今の値段は割高に見える 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 三桜工業6584 ブレーキ・燃料の配管で世界2位。だが利益は薄く借金は増えた。データセンター水冷が育たなければ今の値段は重い 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 TBK7277 トラック・バス用ブレーキの老舗。財務は堅いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の時価総額を超えにくい 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 ジャパンエンジンコーポレーション6016 舶用エンジンの堅い収益源を持つが、いまの利益は新造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 名村造船所7014 受注残は厚いが、いまの利益は造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 小田原機器7314 バスの運賃箱で国内2番手。更新の波で売上は大きく揺れ、利益率は薄い。10年の価値は今の時価総額の半分前後 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 近畿車輛7122 受注残は売上の約 3 年分あるが営業利益は赤字。見かけの純現金は前受金で、10 年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 阪神内燃機工業6018 内航船のエンジンで上位に立つ小さな会社。無借金で受注残も厚いが、稼ぐ力に対して値段が先走る 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 曙ブレーキ工業株式会社7238 ブレーキ専業。足元は改善するが、再生ファンドの出口と優先株の重しが残り、10年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −63.4% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 リード6982 SUBARU頼みの小さな部品会社。受注は増えるが、借入が重く、赤字の歴史が長い。今の値段は先の回復を織り込みすぎだ 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 イクヨ7273 樹脂部品の老舗が、貴金属・暗号資産・河西工業株へと手を広げる。本業の稼ぎは薄く、今の値段は事業でなく期待が決めている 本質価値との差 −77.4% · 10 年 割高(年 −6.9%)

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読んだ資料

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  2. ispace 2027年3月期第1四半期決算の解説(スペースコネクト)
  3. NASA、CLPS で 5.9 億ドルを Astrobotic・Firefly・Intuitive Machines に発注(SatNews)

分析日 2026-10-19