株譜
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TBK 7277

トラック・バス用ブレーキの老舗。財務は堅いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の時価総額を超えにくい

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)239 円76 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)330 円105 億円差 −27.7%
10 年後から見ると やや割高 価値 239 円76 億円 · 差 −27.7% · 期待の年率 +4.0%
期待の年率リターン(10 年)+4.0%資本コスト比 −4.2 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

TBKは、大型トラックやバスのブレーキを軸にした部品メーカーだ。時価総額は自己資本の3分の1しかないが、筆者は割安とは見ない。自己資本が稼ぐ力に変わっておらず、利益が資本コストに届かないからだ。

2026年3月期の売上は548億円、営業利益は15億円で、利益率は2.7%にとどまる。最終損益は中国などの減損で赤字だった。会社が見込む今期の純利益も6億円と、自己資本の2%に満たない。

強みは、商用車ブレーキで国内の上位に立つ地位と、いすゞなど商用車メーカーとの長い取引だ。弱みは、顧客に値段を決められること、中国が赤字を抜けられないこと、国内の需要が人口とともに細ることだ。

2025年末にインドのブレーキ大手が筆頭株主として加わった。生産もインドの子会社へ寄せており、利益の源泉は日本からアジアに移りつつある。10年の中立の姿は、売上760億円、営業利益25億円。ここまで改善しても、ROEは3%台で資本コストには届かない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は安く見えるが、持ちたいとは思わない部類に入る。時価総額は自己資本の3分の1だが、その自己資本が稼ぐ力を生んでいない。

株主が自由に使える利益、つまりオーナー利益は、設備更新に食われる。設備投資は毎年30億円前後で、営業利益の2倍にあたる。インフレで更新費用が膨らむのに、償却は取得時の値段のままだ。会計上の利益が見かけ上ふえても、現金は細る。

救いは2つある。安全上外せない部品なので、顧客が簡単に離れないこと。財務が堅く、苦しい年を乗り切る体力があること。

だが10年先の中立の姿でも、ROEは資本コスト8.25%に届かない。ROEが資本コストを下回る会社では、ためた利益は額面を下回る価値しかない。安全域は帳簿の厚みでなく、稼ぐ力で測る。その目で10年の姿を資本コストで割り引くと、今の時価総額には届かない。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心はブレーキだ。小型車から大型トラック・バスまで、止まる力を担う保安部品を作る。ブレーキのほかに、エンジンの冷却と潤滑に使うウォーターポンプ・オイルポンプ、補助ブレーキのリターダなども手がける。

決算の区分は地域別だ。日本が売上の約56%を占めるが、利益の中心はアジアに移っている。アジアは売上の約3分の1で、セグメント利益では7割強を稼ぐ。中国は売上の1割ほどで、赤字が続く。北米は2026年3月期に子会社を清算し、生産を終えた。

顧客は商用車メーカーに偏る。いすゞが売上の約22%、三菱ふそうが約8%、日野が約4%、建機のコマツが約3%だ。商用車は台数が少なく、1台あたりの部品点数が多い。顧客との結びつきは強いが、1社の事情が数字にそのまま出る。

生産はタイ、中国、インドなどに広がる。北米向けの主力品は、インドの子会社へ移した。人件費の安い拠点へ寄せて、採算を戻している途上にある。

製品の価格は、原材料の鋼材やアルミ、エネルギーの値動きに左右される。日本では2026年3月期に価格転嫁が進み、増収増益になった。

優良さと弱いところ

一言でいえば、止まる部品の専門家だが、値段を決める力は弱い。

商用車のブレーキは、事故に直結する保安部品だ。顧客は供給元を簡単には替えられない。トラック・バス用ではトップシェアと報じられる。この関係の長さが堀、つまり他社がまねしにくい強みの中身だ。ただし堀は薄い。いすゞ、三菱ふそう、日野の3社で売上の3割強を占める。原材料高の転嫁は一部通るが、毎年の原価低減を求められる立場は変わらない。

資本効率は低い。過去10年のROEの中央値はマイナスで、赤字の年が6回ある。2026年3月期は営業利益が6割増えたのに、減損7億円で最終赤字に沈んだ。中国と北米の整理に時間がかかっている。

財務は堅い。自己資本比率は55%で、純有利子負債はほぼゼロだ。ただし現金も借入も約75億円あり、現金に余裕があるわけではない。不採算の拠点を畳んでインドへ寄せる手は打っているが、成果が利益に出るのはこれからだ。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

商用車のブレーキは、トラックとバスの生産台数に動かされる。日本は人口と物流の効率化で、貨物車の台数が緩やかに縮む。ドライバー不足で車の大型化は進むが、台数の減りを止めるほどではない。筆者は日本向けの数量を、10年で5%減とみる。

成長は海外にある。インドは商用車の生産が世界で上位に入り、物流の整備で台数が伸び続ける。東南アジアも底堅いが、タイは需要の低迷が続いている。

電動化の影響は、乗用車ほど大きくない。電気トラックでも、重い車体を止めるブレーキは要る。ただし回生ブレーキを併用すると摩耗が減り、交換部品の需要は細る。エンジン用のポンプ類は、電動化が進めば縮む。この部分は早めに落として見る。

競争は世界規模だ。クノールブレムゼやZFなどの欧州大手に、インドのブレーキズ・インディアや地場勢が並ぶ。中国の商用車は地場メーカーの調達が中心で、日系の入る余地は狭い。日本では日野と三菱ふそうの統合など再編が進み、部品会社への調達見直しの圧力が強まる。

筆者がいちばん気にするのは、日本の商用車メーカーの再編が部品の調達先をどう絞るかだ。

資本政策と M&A

資本政策は、守りから動き始めた段階だ。2025年12月、インドのブレーキズ・インディアに第三者割当で約327万株を割り当て、約11億円を調達した。同社は持株比率10%の筆頭株主になった。資金は次世代の研究開発とアルミ事業の強化に使う。

提携の中身は、購買の共同化、製造の相互委託、技術ライセンス、製品の相互販売、開発協力だ。インドに拠点を広げたい側と、輸出市場を探す側の思惑が合う。この10%が資本関係の深まりにつながるかは、注視したい。ただし支配権が動く事実は今のところない。

株主還元は配当が中心で、年間2.5億円規模を保つ。2026年3月期の配当性向は100%を超えた。利益が戻らない限り、増配の余地は乏しい。自社株買いの実績は見当たらない。

第16次中期経営計画(2025〜27年度)は、2027年3月期の営業利益を11億円と置く控えめな内容だ。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

アジアの稼ぐ力はすでに本物で、日本と中国の整理が終われば全体の利益率は上がる。アジアのセグメント利益は12億円、利益率は6%を超える。インドの商用車市場は世界でも伸びが速く、生産をインドに寄せたTBKは、その成長を直接取れる位置にいる。

北米の撤退と中国の縮小で、赤字の元は止まった。ブレーキズ・インディアとの提携は、インド国内の販路と規模の経済を同時に与える。購買の共同化で原材料の調達費も下がる。

さらに、自己資本比率は55%あり、自己資本は時価総額の3倍ある。余力のあるうちに生産を最適化すれば、利益率は2015年3月期の6%台に近づける。ブレーキは保安部品で、品質の信用がそのまま価格を守る。

中立より上の姿は、売上810億円・営業利益33億円だ。ここでもROEは5%で資本コストには届かないが、利益が今の2倍以上になる意味は大きい。

仮にアジアの数量が10年で5割近く伸びれば、日本の減少分を補って余りある。会社の計画が控えめなぶん、実績が上振れる余地が大きい。

慎重な見方

この会社は長く、資本コストを超えたことがない。過去10年で赤字の年が6回あり、ROEの中央値はマイナスだ。減損と整理の繰り返しは、構造の問題を示している。

日本の商用車は台数が細り、日野と三菱ふそうの統合で調達の見直しも進む。主要顧客の原価低減の要請が続く限り、日本の利益率は2%の壁を越えにくい。中国は黒字化の見通しが立たず、減損が再発しかねない。

インドへの移管は人件費を下げる半面、現地の価格競争にさらされる。ブレーキズ・インディアは提携先であると同時に競合でもあり、顧客の取り合いに変わる芽もある。

設備投資は営業利益の2倍で、更新投資に追われる。インフレで更新費用が膨らむのに、価格転嫁は遅れる。現金が細り、配当の維持も難しくなる。中立の営業利益25億円ですら、達成は容易でない。

タイの需要低迷も長引いている。アジアの成長を期待しすぎれば、前提が崩れたときの下振れが大きい。

配当性向が100%を超えた年が続けば、株主還元も維持できない。

どちらに重みを置いたか

強気の根拠は、アジアの利益率が実際に高いという事実だ。慎重な見方の根拠は、長く続いた低収益という、さらに長い事実だ。後者のほうが重い。中立の確率は37%に置き、上下の配分は慎重な側に厚くした。最も強気の筋書きでも、ROEは資本コストに届かない。そのため強気の2つを合わせて20%にとどめた。

慎重な側が正しければ、悲観の筋書きでは減損と整理で自己資本が目減りする。その場合の価値は、整理した場合に回収できる資産の額が目安になる。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 412 円131 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 77 円25 億円)。 今の値に割り戻すと 239 円76 億円、今との差 −27.7%、 期待の年率 +4.0%(資本コスト 8.3%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 5% 961 円305 億円 173 円55 億円 +243.8% +13.1% 57 円18 億円
やや楽観 15% 736 円234 億円 126 円40 億円 +161.3% +10.1% 129 円41 億円
中立 37% 515 円164 億円 82 円26 億円 +80.9% +6.1% 221 円70 億円
やや悲観 28% 156 円50 億円 60 円19 億円 −34.7% −4.2% 60 円19 億円
悲観 15% 128 円41 億円 19 円6 億円 −55.4% −7.7% 22 円7 億円
加重平均100% 412 円131 億円77 円25 億円 +48.3% +4.0% 489 円155 億円

今の株価時価総額 330 円105 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.3% を下回るほど割高。

楽観 5% インドの伸びを取り込み、アジアが利益の柱になる 利益 25 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 961 円305 億円

インドの商用車市場の伸びを取り込み、アジアの数量が10年で4割強増える。中国は縮小の整理が済み、黒字に戻る。ブレーキズ・インディアとの製造・販売の連携が当たり、インドと輸出の販路が開く。アルミ化と軽量化の次世代品が単価を押し上げる。

日本は台数の減りを高付加価値品で相殺し、横ばいを保つ。営業利益率は日本3.5%、アジア7.5%まで改善し、全体で4.9%になる。2015年3月期の6%台には届かない。

売上は860億円、営業利益は42億円、純利益は25億円。配当は利益の2〜3割に増える。ただしROEは6%で、資本コストには届かない。

  • 日本:数量 102(日本向けの実質数量指数(2026/03期=100、推定))× 価格 4.13(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 422 億円・営業利益 15 億円。日本 営業利益率3.5%
  • アジア(タイ・インドほか):数量 145(アジア向けの実質数量指数(2026/03期=100、推定))× 価格 2.48(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 360 億円・営業利益 27 億円。アジ 営業利益率7.5%
  • 中国:数量 110(中国向けの実質数量指数(2026/03期=100、推定))× 価格 0.73(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 80 億円・営業利益 2 億円。中国 営業利益率3.0%

倍率:事業の純利益 25 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.0% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 305 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:アジアの伸び、提携の効果、日本の耐久がすべてそろう筋書き。低収益が長く続いた実績を踏まえ、5%にとどめた。

やや楽観 15% アジアが3割強伸び、中国の赤字が止まる 利益 19 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 736 円234 億円

アジアの数量が3割強伸び、中国の赤字は止まるが、黒字化は小幅にとどまる。日本は商用車メーカーの統合が進んでも、取引は維持される。

原材料高の転嫁が着実に通り、日本の利益率は3%近くまで上がる。全体では売上810億円、営業利益33億円(利益率4.1%)。

純利益は19億円で、自己資本は400億円を超える。配当は少し厚くなるが、設備更新の負担で自社株買いまでは届かない。ROEは5%で、資本コストを下回る。

中国の整理が終わるため、赤字の足かせが外れる。会社の2027年度計画より、利益は上振れる。

日本の再編後も、いすゞ向けの比率は大きく変わらない。インドの現地調達が進み、アジアの原価も下がる。

  • 日本:数量 100(日本向けの実質数量指数(2026/03期=100、推定))× 価格 4.07(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 407 億円・営業利益 11 億円。日本 営業利益率2.8%
  • アジア(タイ・インドほか):数量 135(アジア向けの実質数量指数(2026/03期=100、推定))× 価格 2.46(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 332 億円・営業利益 23 億円。アジ 営業利益率6.8%
  • 中国:数量 100(中国向けの実質数量指数(2026/03期=100、推定))× 価格 0.71(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 71 億円・営業利益 1 億円。中国 営業利益率2.0%

倍率:事業の純利益 19 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.8% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 234 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:アジアの数量が伸び、整理が終わって黒字が定着する筋書き。中計は控えめだが、拠点の整理は実際に進んでいるので15%に置いた。

中立 37% 中立:アジアが支え、日本は細りながら耐える 利益 14 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 515 円164 億円

日本の数量は人口と物流の効率化で5%減る。アジアは生産のインド移管と市場の伸びで25%増える。中国は赤字を止め、わずかな黒字になる。

値段は原材料と賃金の転嫁で、日本とアジアが物価並みに近づく。中国は価格競争で届かない。

売上は760億円、営業利益は25億円(3.2%)に育つ。償却は取得時の値段のままだが、更新投資が建築費の上昇で膨らみ、現金は細る。純利益は13億円、ROEは3.5%で、資本コストを下回る。配当は今の水準を保ち、自社株買いはしない。

主要顧客との取引は維持され、シェアは横ばいを保つ。ブレーキズ・インディアとの提携は、購買の共同化で小さな原価低減をもたらす程度にとどまる。

  • 日本:数量 95.0(日本向けの実質数量指数(2026/03期=100、推定))× 価格 4.07(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 387 億円・営業利益 8 億円。日本 営業利益率2.0%
  • アジア(タイ・インドほか):数量 125(アジア向けの実質数量指数(2026/03期=100、推定))× 価格 2.44(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 305 億円・営業利益 18 億円。アジ 営業利益率6.0%
  • 中国:数量 95.0(中国向けの実質数量指数(2026/03期=100、推定))× 価格 0.70(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 66 億円・営業利益 1 億円。中国 営業利益率0.8%

倍率:事業の純利益 14 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 3.5% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 164 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:最も重みを置く筋書き。ただし長く続いた低収益を踏まえ、確率は慎重な側に厚く配分した。

やや悲観 28% 日本の再編圧力と中国の赤字が長引く 利益 7 億円 · PER 7.4 倍 · 株価時価総額 156 円50 億円

日本の商用車は統合による再編で調達の見直しが進み、数量が1割減る。アジアの成長はタイの低迷で鈍い。中国は赤字が続く。値段は原価低減の要請で物価に届かない。

営業利益率は日本1.2%、アジア5%。全体で売上680億円、営業利益15億円(2.2%)にとどまる。

純利益は7億円で、配当は減らされる。構造改革の費用がかさみ、ROEは2%に満たない。成長投資の余地はなく、価値は伸びない。

主要顧客の統合後も取引は続くが、価格交渉の力はさらに弱まる。現金は減り、借入が増える。

インドの生産は伸びるが、現地の価格競争で利益率は上がらない。タイの需要は戻りきらない。

  • 日本:数量 90.0(日本向けの実質数量指数(2026/03期=100、推定))× 価格 3.95(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 356 億円・営業利益 4 億円。日本 営業利益率1.2%
  • アジア(タイ・インドほか):数量 112(アジア向けの実質数量指数(2026/03期=100、推定))× 価格 2.37(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 265 億円・営業利益 13 億円。アジ 営業利益率5.0%
  • 中国:数量 88.0(中国向けの実質数量指数(2026/03期=100、推定))× 価格 0.65(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 57 億円・営業利益 −1 億円。中国 営業利益率-1.0%

倍率:事業のROE 1.9%は k 8.25%を大きく下回る(上限 1÷k = 11.1 倍)。構造的に縮む筋書きで利益の質が低いので、上限の 7 割に満たない 7.4 倍に置いた。評価額は稼ぐ力で測り、売れる資産の床(約40億円、悲観の欄)を上回っている。

確率:日本の調達見直しと中国の赤字が長引く筋書き。過去の低収益に最も近い姿なので、厚めの28%に置いた。

悲観 15% 主要顧客に調達を絞られ、中国から撤退する 利益 −18 億円 · PBR 0.1 倍 · 株価時価総額 128 円41 億円

日本の商用車の需要が縮み、統合後の完成車メーカーが調達先を絞る。TBKはシェアを落とし、日本向けの数量が4分の1減る。中国は撤退に追い込まれ、アジアも現地メーカーの低価格に押される。

固定費の重さが利益を消し、営業赤字になる。減損と再編の費用で、最終赤字は18億円前後。インドの提携先とは製造の下請けに近い関係へ寄り、自前の開発力が細る。

売上は520億円、自己資本は減損で230億円まで減る。配当は大きく減る。残る価値は、整理した場合に回収できる額が中心になる。

ブレーキズ・インディアとの提携が深まっても、それは救済に近い形になり、既存株主の持分は薄まる。

  • 日本:数量 75.0(日本向けの実質数量指数(2026/03期=100、推定))× 価格 3.65(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 274 億円・営業利益 −6 億円。日本 営業利益率-2.0%
  • アジア(タイ・インドほか):数量 95.0(アジア向けの実質数量指数(2026/03期=100、推定))× 価格 2.22(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 211 億円・営業利益 4 億円。アジ 営業利益率2.0%
  • 中国:数量 60.0(中国向けの実質数量指数(2026/03期=100、推定))× 価格 0.58(指数1あたりの売上(億円、名目))→ 売上 35 億円・営業利益 −2 億円。中国 営業利益率-6.0%

倍率:赤字の筋書きなので、稼ぐ力でなく売れる資産で測る。回収できる資産から負債と整理費用を引いた約 40 億円を床とし、今の自己資本 313.6 億円の 0.13 倍(約 41 億円)に置いた。EV÷営業利益は営業利益が消えるので意味を失う。

確率:主要顧客の調達見直しと中国の撤退が重なる筋書き。財務が堅くすぐには行き詰まらないので、15%にとどめた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

日本

国内の商用車向けブレーキ・ポンプ類。いすゞ・三菱ふそう・日野・建機向け。

数量日本向けの実質数量指数(2026/03期=100、推定)価格指数1あたりの売上(億円、名目)売上営業利益
今 2026/03 100 3.04 304 5
10 年後 中立 95.0 4.07 387 8

取り方:日本セグメントの売上は内部取引込みで約325億円。連結売上547.6億円に合わせ、外部向けを約304億円と推定して数量指数100を起点に置いた。国内の商用車台数が細るため中立は0.95倍。価格は原材料と賃金の転嫁を含め物価並みの1.34倍。セグメント利益は5.3億円(開示)。

アジア(タイ・インドほか)

タイ・インドなどでの商用車向けブレーキ・ポンプ類。北米向けの主力品もインドで生産。

数量アジア向けの実質数量指数(2026/03期=100、推定)価格指数1あたりの売上(億円、名目)売上営業利益
今 2026/03 100 1.85 185 12
10 年後 中立 125 2.44 305 18

取り方:アジアの売上は内部取引込みで約198億円、外部向けは約185億円と推定。利益は12.3億円(開示)で利益率は6%台。インドへの生産移管と商用車市場の伸びで、中立は1.25倍。価格は現地の物価と値上げ余地を見て1.32倍。

中国

中国での商用車向けブレーキ。地場メーカー中心の市場で赤字が続く。

数量中国向けの実質数量指数(2026/03期=100、推定)価格指数1あたりの売上(億円、名目)売上営業利益
今 2026/03 100 0.58 58 −1
10 年後 中立 95.0 0.70 66 1

取り方:中国の売上は内部取引込みで約62億円、外部向けは約58億円と推定。利益は1.1億円の赤字(開示)。地場メーカー中心で数量は伸びず、中立は0.95倍。価格競争で物価に届かず1.20倍。

リスクと懸念

主要顧客への偏りと再編

いすゞ、三菱ふそう、日野の3社で売上の3割強を占める。日野と三菱ふそうの統合で調達の見直しが入れば、数量と単価の両方に直接響く。

中国の赤字と追加の減損

中国は売上の1割で赤字が続く。地場メーカー中心の市場に日系は入りにくく、追加の減損や撤退費用が出るおそれがある。

国内需要の縮小

国内の貨物車は台数が人口とともに細る。主力の日本セグメントの数量が10年で1割以上減れば、固定費を回収しきれない。

更新投資の負担

設備投資は営業利益の2倍で推移している。インフレで更新費用が膨らむ一方、償却は取得時の値段のままで、会計上の利益より現金が細る。

電動化とエンジン部品

ウォーターポンプやオイルポンプなどエンジン部品は、電動化が進むと数量が縮む。ブレーキの伸びで補えるかが分かれ目になる。

提携先との関係

ブレーキズ・インディアは提携先であり、同時に競合でもある。製造委託が進めばTBKが下請けに寄り、自前の開発力と価格決定力が細る可能性がある。

今後の分かれ目

アジアのセグメント利益が20億円を超え、利益率が7%台に乗ったら
アジアの利益率の前提を上げ、強気側へ確率を移す。
中国の事業が黒字に転じるか、撤退が決まったら
赤字の元が止まったとして中立の利益率を上げる。撤退費用が大きければ悲観側を厚くする。
日野・三菱ふそうの統合会社が調達先を絞り込んだら
日本の数量を下げ、やや悲観側へ確率を移す。
ブレーキズ・インディアが持株比率を引き上げたら
資本関係が深まる兆しとして、買収・再編の筋書きを見直す。
営業利益が会社予想の13億円を大きく下回ったら
中立の利益率を下げ、悲観側の確率を上げる。

見ておくもの

  • アジア・日本・中国のセグメント利益と利益率
  • いすゞ・三菱ふそう・日野向けの売上比率
  • インドへの生産移管の進み具合と北米撤退後の採算
  • 設備投資と営業キャッシュフローの差
  • ブレーキズ・インディアとの提携の具体的成果と持株比率

倍率と資本コストの決め方

倍率は式の上限(ROEが k を下回るので 1÷k = 11.1 倍)の 6.7〜8.5 割に置いた。市場の PER・PBR は使っていない。時価総額が自己資本の3分の1でも、稼ぐ力が資本コストに届かないので割安の根拠にしていない。悲観は回収できる資産から負債を引いた床に、今の自己資本を掛けた。新リース会計基準で BS の形が変わるが、数字は今と同じ形(家賃を営業費用に含める形)でそろえた。結果は今の時価総額より低く出たが、計算を株価に寄せる調整はしていない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 9.4→12.12 倍・やや楽観 PER 8.9→12.12 倍・中立 PER 8.3→12.12 倍)。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality +1.5% を足した 9.0%。個別の懸念(主要顧客への偏り・中国の赤字)は k に足さず、筋書きと確率で表した。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 9.00% → 8.25%。

同じ業種(輸送用機器)の AI 分析

割安 トヨタ自動車7203 世界首位と関税逆風を同時に抱えるが、金融事業の厚みとマルチパスウェイが本質価値を支え、今の値段は割安 本質価値との差 +79.3% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 マツダ7261 単独で戦う中堅の車メーカー。関税で稼ぐ力は細るが、自己資本の4割弱という値段は低すぎ、割安とみる 本質価値との差 +71.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 三菱自動車工業7211 底にある利益が戻れば今の値段は安いが、利益率の低さと中国勢の追い上げで、戻る確度は高くない 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 スズキ7269 インド事業がシェア4割で稼ぎの柱、二輪も伸びるが中国EV勢の台頭と認証不正の再発が評価を重くし、今の値段はやや割安 本質価値との差 +62.4% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 河西工業7256 日産に半分を頼る内装部品の大手。直近の利益回復は鮮やかだが、借金が自己資本の3倍近く。株主の取り分は、再建が崩れるかどうかで大きく割れる 本質価値との差 +61.5% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 モリタホールディングス6455 消防車の国内6割を握り、純現金も厚い堅実な会社。10年で見た本質価値は、今の時価総額を3割半ほど上回る 本質価値との差 +61.3% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 いすゞ自動車7202 国内トラック首位級とタイのピックアップ王者を併せ持つが、UD統合の実行とタイ・中国EV攻勢が綱引きする局面で、本質価値は今の値段より割安 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 本田技研工業7267 二輪と金融が稼ぎ四輪を支える構造。EV の戦略転換で初の最終赤字だが、二輪・金融の稼ぐ力から見れば今の値段はやや割安 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 日本プラスト7291 日産とホンダの2社頼みでハンドルとエアバッグを作る。自己資本の 4 分の 1 の値段だが、利益率の薄さと借入が割引の理由 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 デイトナ7228 バイク乗りの「あと付け」を企画して卸すファブレスの用品会社。国内の担い手は老いるが、品ぞろえと販売網の厚さで稼ぐ力は残り、中立で今の値段を上回る 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 東京ラヂエーター製造7235 トラック・建機のラジエーター専業。手元の現金が時価総額の4割に迫り、利益の質に比べて値段が低い会社だ 本質価値との差 +49.8% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 株式会社ファルテック7215 日産向けに偏る自動車の外装部品会社。利益は薄く先は読みにくいが、時価総額が自己資本の 2 割と低く、10 年の価値はやや上回る 本質価値との差 +47.9% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 日産自動車7201 自動車事業は本業で赤字、稼ぎ頭は販売金融。Re:Nissanの再建が進めば今の値段はやや割安だが、失敗すれば床も浅い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 エフテック7212 ホンダ向けの足回り部品が北米に偏る低採算の会社。借金は時価総額の3倍超で、中立でも利益の薄さは変わりにくい 本質価値との差 +39.3% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 武蔵精密工業株式会社7220 ホンダ系の駆動部品会社。AI 向けキャパシタの当たり外れで 10 年後の姿が大きく分かれ、今の値段はその当たりを先取りしている 本質価値との差 +37.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 豊田合成株式会社7282 トヨタ系の安全部品大手。エアバッグの伸びは確かだが利益率は最高圏にあり、今の値段は織り込み済みでほぼ適正 本質価値との差 +36.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 ユニプレス株式会社5949 日産向けが約4分の3を占める車体プレスの大手。拠点の整理で身軽になったが、価値は日産の台数しだいで、安全域は厚くない 本質価値との差 +35.6% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 株式会社アイシン7259 AT(変速機)世界首位級のトヨタ系部品大手。トヨタ株の含み資産が下支えする一方、eAxleへの転換とAT収益化の成否が本質価値を左右する 本質価値との差 +34.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 安永7271 内燃機関の部品で稼ぐ中堅。足元の利益は上振れたが、EV 化と重い借入が先の価値を削る 本質価値との差 +31.7% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 ウェッズ7551 車のカスタムホイールの老舗卸。時価総額の7割が純現金だが、現金はトヨタ系の親会社の下にあり、価値は妥当圏に落ち着く 本質価値との差 +31.4% · 10 年 割安(年 +10.0%) やや割安 株式会社タチエス7239 日産・三菱・ホンダ向けのシート専業。利益率は回復途上で、顧客の偏りと買収の消化が10年の分かれ目になる 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 フタバ産業株式会社7241 トヨタ向けボデー・マフラーの部品メーカー。薄利でも今の値段に余裕はなく、EV化で排気系が縮む10年を見て、筆者は割高寄りと見る 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 トヨタ紡織株式会社3116 トヨタ系の座席・内装の大手。規模は大きいが利益率が薄く、値決め力の弱さと北米の赤字が10年の評価を決める 本質価値との差 +28.2% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 極東開発工業7226 架装で国内首位級だが、利益率の回復は物価を超えられず、独禁法の傷も残る。本質価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 新明和工業7224 防衛と自治体の底堅い需要で稼ぐ力は上がるが、資本コストを大きく超えず、今の値段はほぼ妥当な水準だ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 レシップホールディングス7213 バスの運賃箱と行先表示の老舗。新紙幣の特需は終わったが、米国の運賃収受が育ち、中立で今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ダイハツインフィニアース6023 船の発電エンジンと保守で稼ぐ堅い会社。ただ今の利益は受注の山にあり、10年で見ると値段は少し先取りしすぎ 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 株式会社デンソー6902 トヨタ系最大手の車載部品会社。電動化・ADAS半導体で成長を描くが、トヨタ株の巨額保有が下支えする一方、変革の実行速度が今の値段に見合うかが分かれ目 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 SUBARU7270 米国依存7割と関税が利益を直撃するが、厚い純現金と回復力を踏まえれば10年ではやや割安 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 GMB7214 補修用の駆動・冷却部品を世界に売る専業。電動ポンプへの切り替えが焦点だが、借入が重く、株主の取り分は薄い 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 日本車輌製造7102 JR東海の子会社として新幹線を造る堅い受注残があるが、利益は一時要因で膨らんでおり、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社ティラド7236 熱を逃がす部品の専業。利益率は歴史的な高さにあり、定着するかが分かれ目。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 内海造船7018 防衛とフェリーの造船所。今は好況の頂点で、積み上がる現金の使い道が焦点 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 株式会社東海理化電機製作所6995 スイッチ・シートベルトのトヨタ系部品会社。純現金は厚いが、車内の操作が画面に移れば主力が細る。稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ユニバンス7254 駆動系ユニットの専業。日産・フォード・ホンダの3社に頼り、利益は円安で嵩上げされている。厚い現金が下支えするが、10年の中立は今の値段並み 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ナンシン7399 キャスターと台車の老舗。時価総額とほぼ同じ現金を持つが、本業の利益率は2%台に沈み、現金も株主に戻らない。値段はおおむね見合っている 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ニッキ6042 芝刈り機のエンジン部品とガスの燃料装置の会社。本業は電動化で細り、工場用地の賃料が支え。やや割高 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 株式会社エッチ・ケー・エス7219 車好きに愛されるチューニングパーツの老舗。ブランドと手元資金は本物だが、電動化で市場が縮み、利益が薄く、値段はやや割高寄り 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 愛三工業株式会社7283 車の燃料ポンプで世界首位級の部品会社。エンジン車の縮小と、トヨタ頼みの値決めの弱さが10年の重しになる 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 トピー工業株式会社7231 トラック用ホイールと建機の足回りで国内首位。ただ利益率は薄く、構造改革が効いても稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段はその実力にほぼ見合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) 適正 日本精機株式会社7287 車のメーターとHUDの専業。二輪が稼ぎ、四輪は薄利。10月の東洋電装の買収で借金を背負い、払う値段に安全域は薄い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ヨロズ7294 日産依存の足回り部品メーカー。減損で身軽にはなったが、稼ぐ力は資本コストに遠く、10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 株式会社村上開明堂7292 国内首位級の自動車ミラー専業。純現金は時価総額の半分に迫るが、稼ぐ力は10年かけても大きくは伸びず、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 田中精密工業7218 ホンダのエンジン部品で成り立つ小さな部品会社。電動化と値下げ要請の挟み撃ちで、帳簿の割安さは割り引いて見る 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 アスカ7227 車体のプレス部品が主力で、ロボットが利益の伸び役。借金が重く、10年の中立でも今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社ハイレックスコーポレーション7279 ケーブルの老舗からドア周りの総合部品会社へ。利益は長く薄いままだが、厚い純現金と保有株が値段を支える。構造改革の成否が分かれ目 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 株式会社今仙電機製作所7266 ホンダ・マツダ向けのシート機構部品。利益は薄いが時価総額の6割が純現金で、10年の評価は利益率が3%台から動くかで決まる 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヤマハ発動機7272 二輪世界2位・船外機シェア4割を主軸に半導体装置が育つ複合企業。2025年はアウトドア車両の損失で急減益、今の値段は中期計画の実現を先取りしたやや割高な水準 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ムロコーポレーション7264 栃木の精密プレス専業。自己資本の 4 割弱という値段は資産の厚みを映すが、主力の内燃・変速機部品が細る分を電動化部品が補えるかが焦点で、稼ぐ力から見れば値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 プレス工業株式会社7246 トラックのフレームと車軸の専業。電動化でも残る部品で堅実だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 株式会社エフ・シー・シー7296 二輪クラッチ世界首位の安定した稼ぎ頭を持つが、四輪クラッチは電動化で縮む。現金は厚いが、稼ぐ力に見合う値段は今よりやや低いと見る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 テイン7217 車高調の専業メーカー。純現金があり堅実だが、利益率は戻り切らず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 カネミツ7208 鋼板製プーリの専業で、現金は厚いが主力は電動化で縮む。ロボット部品などの新しい柱が穴を埋められるかが 10 年の分かれ目 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 テイ・エス テック株式会社7313 ホンダ向け自動車シートの専業。厚い現金が下値を支えるが、利益率の回復は北米次第で、顧客の偏りが重い 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 NITTAN6493 エンジンバルブで世界4位。ただ昨期の利益は山の水準で、株式化が見込まれる転換社債も重しになる 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カヤバ株式会社7242 緩衝器と建機用油圧の二本柱。規模はあるが値決め力が弱く、利益の振れも大きい。10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 エイケン工業株式会社7265 自動車の補修用フィルターに特化した堅実な会社。純現金も厚いが、電動化で需要が細り、卸大手への依存も高く、値段はやや割高 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 カーメイト7297 名の通ったカー用品のブランドと厚い現金を持つが、縮む市場と重い本社費で資本は眠ったまま 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 NOK株式会社7240 オイルシール世界首位級だが、基板が利益の足かせ。現金と持ち合い株が時価の3割近くを支え、事業そのものはやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.7%) やや割高 ミクニ7247 二輪とインドが支える燃料・吸気部品メーカー。四輪の電動化と借金が重く、中立でも今の時価総額を上回りにくい 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 盟和産業7284 トヨタ系の内装部品の2次の大手。資産は厚いが利益が薄く、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 川崎重工業7012 防衛費拡大の脇役に甘んじるが、実際に稼ぐのは二輪とロボット。名目と資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、潜水艦不正の後始末が振れ幅を左右する 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日産車体7222 日産の車を組み立てる専業の子会社。九州の大型 SUV が稼ぐが、湘南の終了と戻りにくい現金を考えると、今の値段は割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 大同メタル工業株式会社7245 エンジン軸受で世界首位。電動化で本業は細るが、データセンター電源と船が穴を埋められるか。今の値段は割高 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社エクセディ7278 クラッチとトルクコンバータで世界シェア2割強。稼ぎ頭のATが電動化で縮む中、新事業が穴を埋めきれるかが分かれ目で、今の値段は先を楽に見すぎている 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 フジオーゼックス7299 エンジンバルブで国内首位級。無借金で稼ぐ力は安定しているが、内燃機関という事業の寿命が重く、10年の中立でも今の値段に届きにくい 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シマノ7309 世界的な寡占の自転車部品メーカーだが、特需の反動とシェア防衛の値引きで利益は沈んでおり、今のPER45倍台は急な回復を見込みすぎで、今の値段は割高に見える 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 三桜工業6584 ブレーキ・燃料の配管で世界2位。だが利益は薄く借金は増えた。データセンター水冷が育たなければ今の値段は重い 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) 割高 ジャパンエンジンコーポレーション6016 舶用エンジンの堅い収益源を持つが、いまの利益は新造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 名村造船所7014 受注残は厚いが、いまの利益は造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 小田原機器7314 バスの運賃箱で国内2番手。更新の波で売上は大きく揺れ、利益率は薄い。10年の価値は今の時価総額の半分前後 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 近畿車輛7122 受注残は売上の約 3 年分あるが営業利益は赤字。見かけの純現金は前受金で、10 年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 阪神内燃機工業6018 内航船のエンジンで上位に立つ小さな会社。無借金で受注残も厚いが、稼ぐ力に対して値段が先走る 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 曙ブレーキ工業株式会社7238 ブレーキ専業。足元は改善するが、再生ファンドの出口と優先株の重しが残り、10年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −63.4% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ispace9348 月面輸送の先駆けだが、利益が出る前に増資と借入の返済が続く。今の株主に残る価値は小さく、今の値段は大きく割高と見る 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 リード6982 SUBARU頼みの小さな部品会社。受注は増えるが、借入が重く、赤字の歴史が長い。今の値段は先の回復を織り込みすぎだ 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 イクヨ7273 樹脂部品の老舗が、貴金属・暗号資産・河西工業株へと手を広げる。本業の稼ぎは薄く、今の値段は事業でなく期待が決めている 本質価値との差 −77.4% · 10 年 割高(年 −6.9%)

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分析日 2026-10-19