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エフテック 7212

ホンダ向けの足回り部品が北米に偏る低採算の会社。借金は時価総額の3倍超で、中立でも利益の薄さは変わりにくい

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,009 円187 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)724 円134 億円差 +39.3%
10 年後から見ると 割安 価値 1,009 円187 億円 · 差 +39.3% · 期待の年率 +12.1%
期待の年率リターン(10 年)+12.1%資本コスト比 +3.1 pt
推定の資本コスト9.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

エフテックは、ホンダ系の自動車用サブフレーム(車体の下で足回りを支える骨組み)などを北米で作る部品メーカーだ。筆者の結論は、今の時価総額は10年の見通しに対しておおむね妥当で、割安と言い切れないというものだ。決算上の指標は安く見えるが、借金が重く、利益が薄く、買い手が値段を決める。

売上の約76%が北米で、主な客はホンダだ。2026年3月期の営業利益は84億円と持ち直したが、会社は今期を55億円、純利益を8億円と見ている。回復は細く、工場が1つ傷めば消える程度の厚みしかない。

純有利子負債は471億円で、時価総額135億円の3倍を超える。株主の取り分は借金の後ろに並ぶ。金利が上がると利払いは10年で十数億円増え、薄い利益をさらに削る。

中立の姿は、売上3,800億円弱、営業利益率2.6%。物価分だけ売上は伸びるが、利益率は上がらない。ホンダの戦略次第で大きく振れる会社だと筆者は見る。

時価総額が低いのは、市場が借金と利益の薄さを見ているからだ。筆者もその見方に大きな異論はない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は持ちたい事業とは言えない。客が値段を決め、設備に資金を食われ、借金が重い。

数字の見かけは安い。直近の1株利益に対する倍率は3倍に満たず、純資産に対しても0.2倍台だ。だが、直近の利益は構造改革の戻りで、今期は大きく下がる。利益が安定して続く会社の安さではない。

評価の中心は、10年で利益がどこまで戻るかだ。中立では営業利益率が2.6%、純利益は46億円ほどで、物価分の伸びを除くと今と大差ない。ROEは資本コストに届かず、ためた利益は額面以下の価値しかない。

安全域も薄い。悲観では、事業の売却価値は借金を返した後にほぼ残らない。一方、上振れは営業利益率が3〜4%に届く場合に限られる。上下の幅が小さく、確信度は低い。

筆者がいちばん気にしているのは、利益が出ても株主の手元に残る前に、借金の返済と設備の更新で消えていく点だ。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は、自動車の骨格に近い部品の受託生産だ。サブフレームやサスペンション部品などを溶接・プレスで作り、完成車メーカーの工場へ納める。

地域別の売上は北米が約2,230億円で最大、アジアが約400億円、日本が約300億円だ。北米の拠点はホンダの米国工場に納めており、数量はその生産に連動する。ホンダは大株主でもあり、持株比率は13.63%と長く変わっていない。

アジアでは中国の合弁が長く赤字の原因だったが、構造改革で2026年3月期に黒字へ戻った。インドではスズキ向けの合弁で販路を広げる途上にある。

この業態は、設計の主導権が客にあり、毎年の原価低減を求められる。装置を持つ重い仕事のため、稼働率が落ちると利益が一気に薄くなる。電動化でエンジン部品は減るが、サブフレームは電気自動車にも必要で、車の骨格という役割は残る。

日本の拠点は国内ホンダ向けの足回り部品と金型などを手がけ、売上は小さい。全社の利益を支えているのは北米だが、その北米の利益率が最も低い。ここが同社の弱点であり、同時に改善の余地でもある。

優良さと弱いところ

一言でいえば、客に必要とされているが、値段は客が決める会社だ。

強みは、ホンダの北米工場に近い場所で量産し、品質と納期を守れることにある。溶接の大物部品は輸送費がかさみ、客の近くに工場を置く意味が大きい。この関係は簡単には切り替わらず、他社がまねしにくい強み、つまり堀の小さな芯になっている。

ただし堀は薄い。ホンダの調達方針が変われば、数量はそのまま動く。北米の営業利益率は2.7%で、前の期の3.5%から下がった。売価改定の効果は出ているが、関税や労務費の上昇を吸収するほどではない。

資本効率も弱い。過去10年のROEの中央値は3.2%で、資本コストを大きく下回る。赤字の期は20年で4回あった。自己資本比率は32%で、過去には増資で希薄化した期も2回ある。堀は普通に置き、強い堀とはしない。

筆者は、経営が構造改革を実行してきた点は認める。赤字の中国を整理し、アジアを黒字に戻した実績は小さくない。ただし、資本の使い方を評価できるのは、純有利子負債が確実に減り、利益率が安定して上がってからだ。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

北米の自動車生産は、関税と電動化の方針転換で見通しにくい局面にある。10年の中立では、ホンダの北米向けの供給量は横ばいと置く。人口が増える米国でも、車の保有は成熟している。

電気自動車の普及は計画より遅れ、ハイブリッド車が主役になった。サブフレームなど骨格部品は、エンジンの種類を問わず必要になるので、この変化は致命傷にならない。だがホンダが電気自動車の投資を絞ると、新規の受注も遅れる。

競合は、北米に拠点を持つ日系の足回り部品会社と、地場の大手だ。ユニプレス、ヨロズ、トピー工業などが国内で並び、顧客ごとに住み分けている。原価低減を迫る客に対し、どの会社も値上げを通しにくい。

中国では日系車が販売を落とし、現地の安い部品が使われる流れが強い。同社も合弁の縮小を進めた。日本の国内生産は10年で1割ほど縮むと見る。

部品会社の利益は、客の生産台数、鋼材などの原材料、人件費、為替の組み合わせで決まる。10年の中立では原材料と人件費は物価並みに上がり、客が値上げを認める度合いが利益率を決める。ここは年ごとの交渉で、同社に強い力はない。

資本政策と M&A

資本政策の主題は、借金を減らして財務を直すことだ。

純有利子負債は2022年3月期の615億円から471億円まで下がったが、時価総額に比べれば重い。配当は年4〜5億円で性向は1割弱と小さく、自社株買いは期待しにくい。短期借入金が287億円と厚く、借り換えの条件も気がかりだ。利益が出ても、まず返済と設備の更新に回る。

ホンダは約14%を保有する筆頭株主だ。親子上場に近い構造のため、ホンダが完全子会社化に動く可能性は否定できない。過去の分析でも、10年以内のTOB(株式公開買い付け)の確率は3割ほどとされる。ただし、その値段が本質価値を反映するとは限らない。

新しい中期経営計画の数値目標は、確かめられた資料では確認できなかった。そのため、会社の目標に頼らず、事業の数量と価格から自前で積み上げた。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

最悪期は過ぎた。中国の赤字拠点を整理し、アジアは黒字に戻った。北米は売価改定が通り始め、関税への対応も進む。営業利益は前の期に5割増え、利益率は2.9%まで戻っている。

ホンダの北米工場に近い立地は、輸送費の面で代わりが利きにくい。サブフレームは電気自動車にも使われ、ハイブリッド車の増産局面では数量も伸びる。メキシコの生産能力の増強とインドの合弁が育てば、売上は物価以上に伸びる。

財務も改善している。純有利子負債は4年で140億円減り、利払いの負担は軽くなる方向だ。ここから利益率が過去の山の4%台に戻れば、純利益は60億円ほどになる。時価総額135億円はそれを織り込んでいない。さらに、ホンダが完全子会社化に動けば、少数株主にはプレミアムが付く。

電気自動車の遅れでハイブリッド車が主役になった今は、骨格部品の需要にとって追い風だ。会社は構造改革の次の段階として、原価低減と生産性の改善を挙げている。

慎重な見方

利益は薄く、一度の不調で消える。会社自身が今期の営業利益を55億円、純利益を8億円に下げると見込んでいる。北米の営業利益率は2.7%で、前の期から下がった。

客はホンダ一本に近く、調達方針が変われば数量は止まる。電気自動車の投資縮小で、新規の受注は遅れている。値上げは客が許す範囲に限られ、人件費や関税の上昇は自社で吸収するしかない。

借金は時価総額の3倍超だ。金利が上がれば利払いは10年で十数億円増え、営業利益の1〜2割を飲み込む。赤字の期は20年で4回あり、増資の履歴もある。ここで景気が崩れれば、株主の取り分は借金の後ろで消える。

TOBの期待は値段を守る材料にならない。親会社に近い客が、少数株主に高い値段を付ける理由は薄いからだ。

国内と中国の縮小で、固定費を吸収する数量が足りない。構造改革は縮小の別名にすぎず、成長の絵が描けていないと見る向きもある。

中立ですら ROE は資本コストを大きく下回る。ためた利益が株主に回らない会社の純資産は、額面どおりに評価できない。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方のほうがやや強いと判断した。利益の薄さ、客への依存、借金の重さという3つの弱みは、10年を通じて消えにくい。一方で、時価総額が十分に低いので、中立でも今の値段を上回る。確率は悲観側に44%を置き、中立に33%、楽観側に23%とした。結果は、今の時価総額に近い評価になる。

楽観側の言い分は、足元の回復と時価総額の低さに根拠がある。慎重な見方は、客への依存と借金の重さに根拠があり、こちらを重く見た。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 2,025 円376 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 236 円44 億円)。 今の値に割り戻すと 1,009 円187 億円、今との差 +39.3%、 期待の年率 +12.1%(資本コスト 9.0%)→ 割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 6% 5,097 円947 億円 485 円90 億円 +670.9% +22.7% 335 円62 億円
やや楽観 17% 3,942 円732 億円 377 円70 億円 +496.5% +19.6% 734 円136 億円
中立 33% 2,745 円510 億円 269 円50 億円 +316.4% +15.3% 995 円185 億円
やや悲観 28% 388 円72 億円 162 円30 億円 −24.1% −2.7% 154 円29 億円
悲観 16% 219 円41 億円 54 円10 億円 −62.3% −9.3% 44 円8 億円
加重平均100% 2,025 円376 億円236 円44 億円 +212.3% +12.1% 2,261 円420 億円

今の株価時価総額 724 円134 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.0% を下回るほど割高。

楽観 6% ホンダの北米生産が伸び、関税負担を転嫁して利益率が4%近くへ 利益 85 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 5,097 円947 億円

ホンダの北米生産がハイブリッド車を中心に増え、同社の数量も1割伸びる。関税や労務費の上昇を価格に転嫁する交渉が通り、北米の営業利益率は4%近くになる。

アジアは中国の整理が終わり、インドの合弁も立ち上がって黒字が定着する。日本は縮むが、利益は小さな黒字を保つ。

売上は4,000億円台に乗り、営業利益は160億円を超える。借金の返済は進み、配当も増やせる。それでも、客が値段を決める構造は変わらず、利益率が過去の山を大きく超えて続くとは置かない。

電気自動車の遅れでハイブリッド車が主役になる流れも、骨格部品の数量を支える。

  • 北米(ホンダ向け足回り・サブフレーム):数量 165(ホンダ北米向け供給の車両台数相当(万台、推定))× 価格 20(1台相当あたり売上(万円/台相当、名目))→ 売上 3,281 億円・営業利益 125 億円。北米 利益率3.8%
  • 日本:数量 23.8(国内向け供給の車両台数相当(万台、推定))× 価格 16(1台相当あたり売上(万円/台相当、名目))→ 売上 381 億円・営業利益 11 億円。日本 利益率2.8%
  • アジア(中国・タイ・インド):数量 96.0(アジア向け供給の車両台数相当(万台、推定))× 価格 6.77(1台相当あたり売上(万円/台相当、名目))→ 売上 650 億円・営業利益 33 億円。アジア 利益率5.0%

倍率:事業の純利益 85 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.0% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 947 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:ホンダの増産と関税の転嫁が同時に決まる必要があり、当たれば大きいが重なる確度は低い。5%をわずかに超える水準に置いた。

やや楽観 17% 売価改定が定着し、アジアの黒字と北米の小さな増産が重なる 利益 66 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 3,942 円732 億円

ホンダの北米生産は小さく伸び、売価改定が定着して原価の上昇をおおむね吸収する。北米の営業利益率は3%強に戻る。

アジアは黒字が続き、インドの合弁が少しずつ数量を増やす。日本の数量は1割弱減るが、金型などの高付加価値品で利益率は2%台を保つ。

借金は毎年少しずつ返され、利払いの増加も営業利益の成長で吸収できる。配当は純利益の3割で続く。会社の長期目標に近い姿だが、劇的な改善にはならない。

電気自動車の投資縮小は、骨格部品の需要を大きくは崩さない。

借金の削減が進めば、金利上昇の影響も営業利益の範囲に収まり、財務の不安は和らぐ。

  • 北米(ホンダ向け足回り・サブフレーム):数量 158(ホンダ北米向け供給の車両台数相当(万台、推定))× 価格 20(1台相当あたり売上(万円/台相当、名目))→ 売上 3,109 億円・営業利益 100 億円。北米 利益率3.2%
  • 日本:数量 23.0(国内向け供給の車両台数相当(万台、推定))× 価格 16(1台相当あたり売上(万円/台相当、名目))→ 売上 366 億円・営業利益 8 億円。日本 利益率2.2%
  • アジア(中国・タイ・インド):数量 89.6(アジア向け供給の車両台数相当(万台、推定))× 価格 6.72(1台相当あたり売上(万円/台相当、名目))→ 売上 602 億円・営業利益 27 億円。アジア 利益率4.5%

倍率:事業の純利益 66 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.7% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 732 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:構造改革と売価改定の成果が計画の延長で出る筋書き。ただし会社の今期予想が営業利益55億円と低く、2割には届かない水準とした。

中立 33% 中立:数量は横ばい、値段は物価並みに届かず利益率は2%台 利益 46 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 2,745 円510 億円

北米のホンダ向け数量は10年で横ばい。値段は客の原価低減要請で、物価の1.34倍にわずかに届かない1.30倍にとどまる。

営業利益率は2.6%で、足元の2.9%からやや下がる。関税と人件費の上昇は売価改定で吸収し切れず、アジアの黒字と構造改革の効果がそれを補う。

純有利子負債は借り換えで金利が上がり、利払いが十数億円増える。配当は純利益の3割、自社株買いは行わない。ROEは6%に届かず、資本コストを下回り続ける姿だ。

中国とインドは合わせて小さく伸びるが、全社の利益を変えるほどではない。

借金は毎年少しずつ減り、10年後も純有利子負債は400億円前後が残る。

減価償却は年100億円前後(設備投資113億円から推定)で、今ある設備の分は物価で増えない。10年後は更新分だけが新しい値段で足され、130億円ほどに増える。更新の投資は償却より膨らみ、現金は細る。

  • 北米(ホンダ向け足回り・サブフレーム):数量 150(ホンダ北米向け供給の車両台数相当(万台、推定))× 価格 19(1台相当あたり売上(万円/台相当、名目))→ 売上 2,894 億円・営業利益 75 億円。北米 利益率2.6%
  • 日本:数量 22.5(国内向け供給の車両台数相当(万台、推定))× 価格 16(1台相当あたり売上(万円/台相当、名目))→ 売上 355 億円・営業利益 5 億円。日本 利益率1.5%
  • アジア(中国・タイ・インド):数量 84.0(アジア向け供給の車両台数相当(万台、推定))× 価格 6.67(1台相当あたり売上(万円/台相当、名目))→ 売上 560 億円・営業利益 20 億円。アジア 利益率3.5%

倍率:事業の純利益 46 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.2% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 510 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:数量は横ばい、値段は客に押さえられる最も重い筋書き。強い堀がなく、慎重な見方がやや強いので悲観側を厚くした。

やや悲観 28% ホンダの調達見直しと人件費・関税負担で利益が1%台に沈む 利益 13 億円 · PER 5.5 倍 · 株価時価総額 388 円72 億円

ホンダが調達先を見直し、北米の数量が1割減る。値段は客の押さえで物価に届かず、営業利益率は1%強に沈む。

日本の国内生産は縮み、固定費の重さで利益はほぼ消える。アジアも中国の現地部品との競争で薄い黒字にとどまる。

純有利子負債は返せず、借り換えで金利が上がるため、利払いが営業利益を大きく削る。配当は半分に減り、設備の更新が遅れる。赤字には沈まないが、株主に回る利益はごくわずかな10年になる。

中国では日系車の販売減が続き、アジアの数量の伸びも止まる。

再編の費用がかさむ年が続き、設備投資も更新を優先するだけにとどまる。

  • 北米(ホンダ向け足回り・サブフレーム):数量 135(ホンダ北米向け供給の車両台数相当(万台、推定))× 価格 19(1台相当あたり売上(万円/台相当、名目))→ 売上 2,525 億円・営業利益 35 億円。北米 利益率1.4%
  • 日本:数量 21.2(国内向け供給の車両台数相当(万台、推定))× 価格 15(1台相当あたり売上(万円/台相当、名目))→ 売上 325 億円・営業利益 3 億円。日本 利益率0.8%
  • アジア(中国・タイ・インド):数量 76.0(アジア向け供給の車両台数相当(万台、推定))× 価格 6.37(1台相当あたり売上(万円/台相当、名目))→ 売上 484 億円・営業利益 9 億円。アジア 利益率1.8%

倍率:事業の ROE 1.8% は k を大きく下回り、上限は 1÷k = 10.5 倍。利益がほぼ出ず、借金の重さもあるので、上限の 5 割強の 5.5 倍に置いた。自己資本比の PBR は低いが、ROE が k に届かず帳簿は床にならないため、純現金を下回る側も許容した。EV÷営業利益 は営業利益が薄く意味が小さいので PER を優先した。

確率:北米の利益率が2%台前半から1%台へ落ちる筋書き。過去の赤字が20年で4回あり、純負債の重さも考えて3割弱に置いた。

悲観 16% 主要拠点を失い、赤字が続いて事業の切り売りに向かう 利益 −59 億円 · PBR 0.1 倍 · 株価時価総額 219 円41 億円

ホンダの北米で車種の統廃合が進み、同社の主力拠点の受注が減る。数量は2割強縮み、値段も物価に追いつかず、北米は赤字になる。

日本の拠点とアジアも固定費をまかなえず、工場の統廃合と減損が続く。純有利子負債の借り換えが難しくなり、増資か資産売却が避けられない。

配当はほぼなくなり、株主の取り分は、事業を切り売りして借金を返した後に残る額が中心になる。ホンダが少数株主を救う理由は薄く、完全子会社化もプレミアム付きでは行われにくい。

過去の赤字期と同様に、自己資本の目減りで財務の余力が一気に細る。

最終的には、客が離れ、売れる設備と在庫の値段が株主に残る価値の上限になる。

  • 北米(ホンダ向け足回り・サブフレーム):数量 117(ホンダ北米向け供給の車両台数相当(万台、推定))× 価格 18(1台相当あたり売上(万円/台相当、名目))→ 売上 2,084 億円・営業利益 −10 億円。北米 利益率-0.5%
  • 日本:数量 18.8(国内向け供給の車両台数相当(万台、推定))× 価格 15(1台相当あたり売上(万円/台相当、名目))→ 売上 277 億円・営業利益 −4 億円。日本 利益率-1.5%
  • アジア(中国・タイ・インド):数量 68.0(アジア向け供給の車両台数相当(万台、推定))× 価格 5.97(1台相当あたり売上(万円/台相当、名目))→ 売上 406 億円・営業利益 −4 億円。アジア 利益率-1.0%

倍率:赤字の筋書きなので稼ぐ力でなく売れる資産で測る。売却価値から純有利子負債と再編費用を引くとほぼ残らず、小さな床 約 41 億円を今の自己資本 約 581 億円の 0.07 倍に置いた。

確率:主要客の調達見直しや再編費用で赤字が続く筋書き。ホンダが13.6%を持つ関係があり、一気に取引が消える確率は高くないため16%にとどめた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

北米(ホンダ向け足回り・サブフレーム)

ホンダ向けのサブフレーム・足回り部品。売上の約76%。

数量ホンダ北米向け供給の車両台数相当(万台、推定)価格1台相当あたり売上(万円/台相当、名目)売上営業利益
今 2026/03 150 15 2,226 59
10 年後 中立 150 19 2,894 75

取り方:北米の外部売上2,226億円を、ホンダ北米向けの供給台数相当150万台(推定。開示なし)で割った単価。営業利益は地域別利益59億円(利益率2.7%)。価格は物価の1.34倍が基本だが、中立は客の原価低減要請で1.30倍とした。

日本

国内ホンダ向けの足回り部品と金型など。

数量国内向け供給の車両台数相当(万台、推定)価格1台相当あたり売上(万円/台相当、名目)売上営業利益
今 2026/03 25.0 12 295 6
10 年後 中立 22.5 16 355 5

取り方:日本の外部売上295億円を供給25万台相当(推定)で割った。営業利益は地域別利益6億円。国内生産の縮小で数量は10年で1割減とした。

アジア(中国・タイ・インド)

中国・タイ・インドなどの足回り部品。中国は構造改革で縮小中。

数量アジア向け供給の車両台数相当(万台、推定)価格1台相当あたり売上(万円/台相当、名目)売上営業利益
今 2026/03 80.0 4.98 398 17
10 年後 中立 84.0 6.67 560 20

取り方:アジアの外部売上398億円を供給80万台相当(推定)で割った。営業利益は地域別17億円(利益率4.2%)。中国の縮小と、インドの合弁の立ち上がりを合わせて中立は数量1.05倍とした。

リスクと懸念

ホンダへの依存

北米が売上の約76%で、主な客はホンダだ。ホンダの調達方針、車種の統廃合、電気自動車の投資縮小は、そのまま数量に響く。大株主でもあるが、少数株主の利益を守る立場ではない。

関税と北米のコスト

米国の関税や労務費の上昇は、売価改定で完全には転嫁できていない。北米の営業利益率は前の期の3.5%から2.7%へ下がった。この差が戻らなければ、全社の利益は薄いままだ。

借金の重さと金利

純有利子負債は471億円で時価総額の3倍超。短期借入金が287億円と厚く、借り換えの金利が3.5%前後に上がると利払いは10年で十数億円増える。営業利益が55億円まで落ちる年は、純利益がほぼ消える。

利益の薄さと景気の振れ

営業利益率は10年で0.6%から2.9%の間を動き、赤字の期も20年で4回あった。稼働率が少し落ちるだけで利益が消える固定費の構造は、10年先も変わらない。

中国事業と国内の縮小

中国は日系車の販売減で合弁を縮小し、ようやく黒字に戻した。国内も生産が縮み、拠点の統廃合や減損の費用が出る可能性がある。

希薄化と少数株主の位置

過去に増資で株が薄まった期が2回ある。財務が崩れれば、再び増資や資産売却が必要になる。ホンダによる完全子会社化も、価格が妥当とは限らない。

今後の分かれ目

ホンダが北米向けの新車種や増産を同社に割り当てたら
北米の数量を上げ、楽観側へ確率を移す。
北米の営業利益率が3.5%を超えて2年続いたら
中立の利益率を上げ、倍率の質も見直す。
ホンダの調達先見直しで同社の受注が減ったら
数量を下げ、悲観側へ確率を移す。
純有利子負債が350億円を下回ったら
k の借金の項を下げ、悲観の深さを見直す。
ホンダが完全子会社化を提案したら
価格を本質価値と比べ、筋書きの外の事象として別に評価する。
赤字が2期続いたら
悲観の確率を上げる。

見ておくもの

  • 北米の営業利益率(地域別)
  • ホンダの北米生産計画と同社への車種割当
  • 純有利子負債と利払い
  • 関税の影響額の開示
  • アジア(中国・インド)の損益

倍率と資本コストの決め方

倍率は式の上限(ROE が k 以下なので 1÷k = 10.5 倍)に対し、利益の質が低いため5割〜8.5割に置いた。過去・現在・同業の PER や PBR は使っていない。悲観は事業の売却価値から純負債を引くとほぼ残らないため、小さな床を今の自己資本の0.1倍に置いた。新リース会計基準で BS の形は変わるが、数字は家賃を営業費用に含める今の形でそろえた。結果は今の値段に近い側に出たが、計算を株価に寄せる調整はしていない。 配当は会社の実績(配当性向1割弱)に沿って低く置いた。減価償却は設備投資113億円から推定し、既存設備の分は物価で増やさず更新分だけ足した。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 9→11.11 倍・やや楽観 PER 8.2→11.11 倍・中立 PER 7.4→11.11 倍)。

資本コスト 9.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality +2.0% を足した 9.5%。ホンダ依存や北米偏重は k に足さず、筋書きと確率で表した。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 9.50% → 9.00%。

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割安 トヨタ自動車7203 世界首位と関税逆風を同時に抱えるが、金融事業の厚みとマルチパスウェイが本質価値を支え、今の値段は割安 本質価値との差 +79.3% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 マツダ7261 単独で戦う中堅の車メーカー。関税で稼ぐ力は細るが、自己資本の4割弱という値段は低すぎ、割安とみる 本質価値との差 +71.1% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 三菱自動車工業7211 底にある利益が戻れば今の値段は安いが、利益率の低さと中国勢の追い上げで、戻る確度は高くない 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.4%) 割安 スズキ7269 インド事業がシェア4割で稼ぎの柱、二輪も伸びるが中国EV勢の台頭と認証不正の再発が評価を重くし、今の値段はやや割安 本質価値との差 +62.4% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 河西工業7256 日産に半分を頼る内装部品の大手。直近の利益回復は鮮やかだが、借金が自己資本の3倍近く。株主の取り分は、再建が崩れるかどうかで大きく割れる 本質価値との差 +61.5% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 モリタホールディングス6455 消防車の国内6割を握り、純現金も厚い堅実な会社。10年で見た本質価値は、今の時価総額を3割半ほど上回る 本質価値との差 +61.3% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 いすゞ自動車7202 国内トラック首位級とタイのピックアップ王者を併せ持つが、UD統合の実行とタイ・中国EV攻勢が綱引きする局面で、本質価値は今の値段より割安 本質価値との差 +59.7% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 本田技研工業7267 二輪と金融が稼ぎ四輪を支える構造。EV の戦略転換で初の最終赤字だが、二輪・金融の稼ぐ力から見れば今の値段はやや割安 本質価値との差 +55.6% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 日本プラスト7291 日産とホンダの2社頼みでハンドルとエアバッグを作る。自己資本の 4 分の 1 の値段だが、利益率の薄さと借入が割引の理由 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 デイトナ7228 バイク乗りの「あと付け」を企画して卸すファブレスの用品会社。国内の担い手は老いるが、品ぞろえと販売網の厚さで稼ぐ力は残り、中立で今の値段を上回る 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 東京ラヂエーター製造7235 トラック・建機のラジエーター専業。手元の現金が時価総額の4割に迫り、利益の質に比べて値段が低い会社だ 本質価値との差 +49.8% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 株式会社ファルテック7215 日産向けに偏る自動車の外装部品会社。利益は薄く先は読みにくいが、時価総額が自己資本の 2 割と低く、10 年の価値はやや上回る 本質価値との差 +47.9% · 10 年 割安(年 +12.1%) 割安 日産自動車7201 自動車事業は本業で赤字、稼ぎ頭は販売金融。Re:Nissanの再建が進めば今の値段はやや割安だが、失敗すれば床も浅い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 武蔵精密工業株式会社7220 ホンダ系の駆動部品会社。AI 向けキャパシタの当たり外れで 10 年後の姿が大きく分かれ、今の値段はその当たりを先取りしている 本質価値との差 +37.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 豊田合成株式会社7282 トヨタ系の安全部品大手。エアバッグの伸びは確かだが利益率は最高圏にあり、今の値段は織り込み済みでほぼ適正 本質価値との差 +36.2% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 ユニプレス株式会社5949 日産向けが約4分の3を占める車体プレスの大手。拠点の整理で身軽になったが、価値は日産の台数しだいで、安全域は厚くない 本質価値との差 +35.6% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 株式会社アイシン7259 AT(変速機)世界首位級のトヨタ系部品大手。トヨタ株の含み資産が下支えする一方、eAxleへの転換とAT収益化の成否が本質価値を左右する 本質価値との差 +34.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 安永7271 内燃機関の部品で稼ぐ中堅。足元の利益は上振れたが、EV 化と重い借入が先の価値を削る 本質価値との差 +31.7% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 ウェッズ7551 車のカスタムホイールの老舗卸。時価総額の7割が純現金だが、現金はトヨタ系の親会社の下にあり、価値は妥当圏に落ち着く 本質価値との差 +31.4% · 10 年 割安(年 +10.0%) やや割安 株式会社タチエス7239 日産・三菱・ホンダ向けのシート専業。利益率は回復途上で、顧客の偏りと買収の消化が10年の分かれ目になる 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 フタバ産業株式会社7241 トヨタ向けボデー・マフラーの部品メーカー。薄利でも今の値段に余裕はなく、EV化で排気系が縮む10年を見て、筆者は割高寄りと見る 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 トヨタ紡織株式会社3116 トヨタ系の座席・内装の大手。規模は大きいが利益率が薄く、値決め力の弱さと北米の赤字が10年の評価を決める 本質価値との差 +28.2% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 極東開発工業7226 架装で国内首位級だが、利益率の回復は物価を超えられず、独禁法の傷も残る。本質価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +28.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 新明和工業7224 防衛と自治体の底堅い需要で稼ぐ力は上がるが、資本コストを大きく超えず、今の値段はほぼ妥当な水準だ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 レシップホールディングス7213 バスの運賃箱と行先表示の老舗。新紙幣の特需は終わったが、米国の運賃収受が育ち、中立で今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ダイハツインフィニアース6023 船の発電エンジンと保守で稼ぐ堅い会社。ただ今の利益は受注の山にあり、10年で見ると値段は少し先取りしすぎ 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 株式会社デンソー6902 トヨタ系最大手の車載部品会社。電動化・ADAS半導体で成長を描くが、トヨタ株の巨額保有が下支えする一方、変革の実行速度が今の値段に見合うかが分かれ目 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 SUBARU7270 米国依存7割と関税が利益を直撃するが、厚い純現金と回復力を踏まえれば10年ではやや割安 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 GMB7214 補修用の駆動・冷却部品を世界に売る専業。電動ポンプへの切り替えが焦点だが、借入が重く、株主の取り分は薄い 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 日本車輌製造7102 JR東海の子会社として新幹線を造る堅い受注残があるが、利益は一時要因で膨らんでおり、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 株式会社ティラド7236 熱を逃がす部品の専業。利益率は歴史的な高さにあり、定着するかが分かれ目。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 内海造船7018 防衛とフェリーの造船所。今は好況の頂点で、積み上がる現金の使い道が焦点 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 株式会社東海理化電機製作所6995 スイッチ・シートベルトのトヨタ系部品会社。純現金は厚いが、車内の操作が画面に移れば主力が細る。稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ユニバンス7254 駆動系ユニットの専業。日産・フォード・ホンダの3社に頼り、利益は円安で嵩上げされている。厚い現金が下支えするが、10年の中立は今の値段並み 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ナンシン7399 キャスターと台車の老舗。時価総額とほぼ同じ現金を持つが、本業の利益率は2%台に沈み、現金も株主に戻らない。値段はおおむね見合っている 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ニッキ6042 芝刈り機のエンジン部品とガスの燃料装置の会社。本業は電動化で細り、工場用地の賃料が支え。やや割高 本質価値との差 +12.4% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 株式会社エッチ・ケー・エス7219 車好きに愛されるチューニングパーツの老舗。ブランドと手元資金は本物だが、電動化で市場が縮み、利益が薄く、値段はやや割高寄り 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 愛三工業株式会社7283 車の燃料ポンプで世界首位級の部品会社。エンジン車の縮小と、トヨタ頼みの値決めの弱さが10年の重しになる 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 トピー工業株式会社7231 トラック用ホイールと建機の足回りで国内首位。ただ利益率は薄く、構造改革が効いても稼ぐ力は資本コストに届かない。今の値段はその実力にほぼ見合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) 適正 日本精機株式会社7287 車のメーターとHUDの専業。二輪が稼ぎ、四輪は薄利。10月の東洋電装の買収で借金を背負い、払う値段に安全域は薄い 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 ヨロズ7294 日産依存の足回り部品メーカー。減損で身軽にはなったが、稼ぐ力は資本コストに遠く、10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 株式会社村上開明堂7292 国内首位級の自動車ミラー専業。純現金は時価総額の半分に迫るが、稼ぐ力は10年かけても大きくは伸びず、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 田中精密工業7218 ホンダのエンジン部品で成り立つ小さな部品会社。電動化と値下げ要請の挟み撃ちで、帳簿の割安さは割り引いて見る 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 アスカ7227 車体のプレス部品が主力で、ロボットが利益の伸び役。借金が重く、10年の中立でも今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社ハイレックスコーポレーション7279 ケーブルの老舗からドア周りの総合部品会社へ。利益は長く薄いままだが、厚い純現金と保有株が値段を支える。構造改革の成否が分かれ目 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 株式会社今仙電機製作所7266 ホンダ・マツダ向けのシート機構部品。利益は薄いが時価総額の6割が純現金で、10年の評価は利益率が3%台から動くかで決まる 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヤマハ発動機7272 二輪世界2位・船外機シェア4割を主軸に半導体装置が育つ複合企業。2025年はアウトドア車両の損失で急減益、今の値段は中期計画の実現を先取りしたやや割高な水準 本質価値との差 +1.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 株式会社ムロコーポレーション7264 栃木の精密プレス専業。自己資本の 4 割弱という値段は資産の厚みを映すが、主力の内燃・変速機部品が細る分を電動化部品が補えるかが焦点で、稼ぐ力から見れば値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 プレス工業株式会社7246 トラックのフレームと車軸の専業。電動化でも残る部品で堅実だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 株式会社エフ・シー・シー7296 二輪クラッチ世界首位の安定した稼ぎ頭を持つが、四輪クラッチは電動化で縮む。現金は厚いが、稼ぐ力に見合う値段は今よりやや低いと見る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 テイン7217 車高調の専業メーカー。純現金があり堅実だが、利益率は戻り切らず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 カネミツ7208 鋼板製プーリの専業で、現金は厚いが主力は電動化で縮む。ロボット部品などの新しい柱が穴を埋められるかが 10 年の分かれ目 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 テイ・エス テック株式会社7313 ホンダ向け自動車シートの専業。厚い現金が下値を支えるが、利益率の回復は北米次第で、顧客の偏りが重い 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 NITTAN6493 エンジンバルブで世界4位。ただ昨期の利益は山の水準で、株式化が見込まれる転換社債も重しになる 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カヤバ株式会社7242 緩衝器と建機用油圧の二本柱。規模はあるが値決め力が弱く、利益の振れも大きい。10年の中立でも今の値段を大きく超えにくい 本質価値との差 −6.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 エイケン工業株式会社7265 自動車の補修用フィルターに特化した堅実な会社。純現金も厚いが、電動化で需要が細り、卸大手への依存も高く、値段はやや割高 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 カーメイト7297 名の通ったカー用品のブランドと厚い現金を持つが、縮む市場と重い本社費で資本は眠ったまま 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 NOK株式会社7240 オイルシール世界首位級だが、基板が利益の足かせ。現金と持ち合い株が時価の3割近くを支え、事業そのものはやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.7%) やや割高 ミクニ7247 二輪とインドが支える燃料・吸気部品メーカー。四輪の電動化と借金が重く、中立でも今の時価総額を上回りにくい 本質価値との差 −10.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 盟和産業7284 トヨタ系の内装部品の2次の大手。資産は厚いが利益が薄く、10年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 川崎重工業7012 防衛費拡大の脇役に甘んじるが、実際に稼ぐのは二輪とロボット。名目と資本コスト 8.5% で測ると今の値段はやや割高で、潜水艦不正の後始末が振れ幅を左右する 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日産車体7222 日産の車を組み立てる専業の子会社。九州の大型 SUV が稼ぐが、湘南の終了と戻りにくい現金を考えると、今の値段は割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 大同メタル工業株式会社7245 エンジン軸受で世界首位。電動化で本業は細るが、データセンター電源と船が穴を埋められるか。今の値段は割高 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社エクセディ7278 クラッチとトルクコンバータで世界シェア2割強。稼ぎ頭のATが電動化で縮む中、新事業が穴を埋めきれるかが分かれ目で、今の値段は先を楽に見すぎている 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 フジオーゼックス7299 エンジンバルブで国内首位級。無借金で稼ぐ力は安定しているが、内燃機関という事業の寿命が重く、10年の中立でも今の値段に届きにくい 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シマノ7309 世界的な寡占の自転車部品メーカーだが、特需の反動とシェア防衛の値引きで利益は沈んでおり、今のPER45倍台は急な回復を見込みすぎで、今の値段は割高に見える 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 三桜工業6584 ブレーキ・燃料の配管で世界2位。だが利益は薄く借金は増えた。データセンター水冷が育たなければ今の値段は重い 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 TBK7277 トラック・バス用ブレーキの老舗。財務は堅いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の時価総額を超えにくい 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) 割高 ジャパンエンジンコーポレーション6016 舶用エンジンの堅い収益源を持つが、いまの利益は新造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 名村造船所7014 受注残は厚いが、いまの利益は造船の好況の頂点。10年で見ると値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 小田原機器7314 バスの運賃箱で国内2番手。更新の波で売上は大きく揺れ、利益率は薄い。10年の価値は今の時価総額の半分前後 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 近畿車輛7122 受注残は売上の約 3 年分あるが営業利益は赤字。見かけの純現金は前受金で、10 年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 阪神内燃機工業6018 内航船のエンジンで上位に立つ小さな会社。無借金で受注残も厚いが、稼ぐ力に対して値段が先走る 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 曙ブレーキ工業株式会社7238 ブレーキ専業。足元は改善するが、再生ファンドの出口と優先株の重しが残り、10年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −63.4% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ispace9348 月面輸送の先駆けだが、利益が出る前に増資と借入の返済が続く。今の株主に残る価値は小さく、今の値段は大きく割高と見る 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 リード6982 SUBARU頼みの小さな部品会社。受注は増えるが、借入が重く、赤字の歴史が長い。今の値段は先の回復を織り込みすぎだ 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 イクヨ7273 樹脂部品の老舗が、貴金属・暗号資産・河西工業株へと手を広げる。本業の稼ぎは薄く、今の値段は事業でなく期待が決めている 本質価値との差 −77.4% · 10 年 割高(年 −6.9%)

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分析日 2026-10-19